説明

画像表示装置

【課題】画像表示領域のエッジ部の偽色が認識されにくい画像表示装置を提供する。
【解決手段】入力された画像データがグレースケール画像であるか否かを判定する判定部と、前記画像データがグレースケール画像であると判定された場合に、前記画像データのエッジを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記エッジを構成する、第1データ画素および前記第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、前記第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ前記第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素と、前記エッジを構成しない第3データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ前記第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、前記第1サブ画素の明るさが前記第2サブ画素の明るさよりも小さくなるように前記画像データを補正する補正部と、を有する画像表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、1画素内に複数のサブ画素を備えた画像表示装置が知られている。この種の画像表示装置では、グレースケール画像を表示した場合に、サブ画素の並びに従って、画像のエッジ部に偽色が発生することが知られている。例えば、赤、緑、青の3種類のサブ画素を画面の左端から順にストライプ状に配列した画像表示装置では、白い背景画像の中に黒い線を1本表示すると、黒い線の左側のエッジ部に、青色サブ画素に対応した青色の偽色が発生し、黒い線の右側のエッジ部に、赤色サブ画素に対応した赤色の偽色が発生する。
【0003】
このような偽色は、画像のエッジ部のサブ画素の色が人間の眼に強く認識されるために、本来白色が表示されている部分に、赤色若しくは青色の色づきが発生しているように感じられる現象である。画面を遠くから見る場合には、このような偽色は殆ど認識されないが、携帯情報端末等のように画面を間近で見る場合(例えば、画面と人間の眼との距離が30cm〜50cmである場合)には、偽色の影響は無視できなくなる。
【0004】
そこで、特許文献1では、サブ画素の種類を4種類以上とし、それらのサブ画素の配置を工夫することで、偽色の発生を抑制している。例えば、特許文献1の図2では、1画素内に配置するサブ画素を赤、緑、青、エメラルドグリーン、黄の5種類とし、それらをこの順にストライプ状に配列する方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−240659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の画像表示装置は、画像表示領域内の全てのサブ画素を特定の配列で配置したものである。そのため、偽色の発生は画面全体で抑制される。しかし、特許文献1の画像表示装置は、サブ画素の種類や配置が特定のものに限定されるため、通常の赤、緑、青の3種類のサブ画素をストライプ配置した画像表示装置に適用することができない。
【0007】
本発明の目的は、通常の赤、緑、青の3種類のサブ画素をストライプ配置した画像表示装置においても、偽色が認識されにくい画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像表示装置は、互いに異なる色を表示する複数のサブ画素からなる表示画素が第1方向及び第2方向に複数配列され、前記第2方向において隣り合い、異なる前記表示画素に含まれる前記サブ画素が互いに同じ色を表示する画像表示装置であって、入力された画像データがグレースケール画像であるか否かを判定する判定部と、前記画像データがグレースケール画像であると判定された場合に、前記画像データのエッジを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記エッジを構成する、第1データ画素および前記第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、前記第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素と、前記エッジを構成しない第3データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、前記第1サブ画素の明るさが前記第2サブ画素の明るさよりも小さくなるように前記画像データを補正する補正部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この構成にすれば、判定部によって画像データがグレースケール画像であると判定された場合に、検出部によってグレースケール画像のエッジが検出される。検出されたエッジを構成する、第1データ画素および第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素と、エッジを構成しない第3データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に第1サブ画素の明るさが第2サブ画素の明るさよりも小さくなるように画像データを補正部が補正する。これにより、画像表示装置においてエッジを構成する表示画素のうち、相対的に明るい表示画素を構成し、かつ、エッジを構成し相対的に暗い表示画素に最も近い位置にある第1サブ画素の明るさが、エッジを構成しない第3データ画素において第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素に対して相対的に低減される。したがって、第1サブ画素の色が第2サブ画素の色よりも人間の眼に認識されにくくなる。すなわち、偽色が認識されにくい画像表示装置を提供することができる。
【0010】
前記画像表示装置であって、前記補正部はさらに、前記第1データ画素に対応する表示画素を構成するサブ画素のうち、前記第1サブ画素と前記第1方向において隣り合う第3サブ画素と、前記第3データ画素に対応する表示画素において前記第3サブ画素と同じ色を表示する第4サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、前記第3サブ画素の明るさが、前記第4サブ画素の明るさよりも小さくなるように補正することが望ましい。
【0011】
この構成によれば、補正部はさらに、第1データ画素に対応する表示画素を構成するサブ画素のうち、第1サブ画素と第1方向において隣り合う第3サブ画素と、第3データ画素に対応する表示画素において第3サブ画素と同じ色を表示する第4サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、第3サブ画素の明るさが、第4サブ画素の明るさよりも小さくなるように、画像データを補正する。したがって、第1サブ画素が含まれる表示画素において、エッジを表示する相対的に暗い表示画素に第1サブ画素の次に近い位置にある第3サブ画素の明るさが、第3データ画素において第3サブ画素と同じ色を表示する第4サブ画素に対して相対的に低減される。したがって、第3サブ画素の色が第4サブ画素の色よりも人間の眼に認識されにくくなる。これにより、第1サブ画素に対応した色の偽色だけではなく、第3サブ画素に対応した色の偽色の発生を抑えることができる。第1サブ画素の明るさのみを低減する場合に比べて、さらに偽色の発生を抑えることができる。
【0012】
前記画像表示装置であって、前記データ画素は、前記表示画素を構成する前記複数のサブ画素が表示する色に対応する階調値を有し、前記補正部は、i=1、2、3、4、として、前記第iサブ画素に対応する第iデータサブ画素の階調値をαi、前記第iサブ画素において表示可能な最大の階調値をαMi、前記第iサブ画素に対するガンマ補正のγ値をγi、前記第iサブ画素の補正係数をβi、として、β1<β2となる前記β1および前記β2、並びに、β3<β4となる前記β3および前記β4、を用いて、以下の式(1)に基づいて前記第iサブ画素に対応する補正後の前記第iデータサブ画素の階調値αoiを決定することが望ましい。
【0013】
【数1】

【0014】
この構成によれば、補正部は、i=1、2、3、4、として、第iサブ画素の補正係数をβi、として、β1<β2となる前記β1および前記β2、並びに、β3<β4となる前記β3および前記β4、を用いて、式(1)に基づいて第iデータサブ画素の階調値αoiを決定する。第1サブ画素の補正係数が第2サブ画素の補正係数よりも小さく、第3サブ画素の補正係数が第4サブ画素の補正係数よりも小さいので、ガンマ補正に付随して、第1サブ画素の明るさが第2サブ画素の明るさよりも小さく、第3サブ画素の明るさが第4サブ画素の明るさよりも小さくなるように画像データの補正を行うことができる。画像表示装置のサブ画素の構成は従来のものを流用することができる。よって、画像データの補正の計算結果を記載したルックアップテーブルの内容を変更するのみで、本発明の効果を容易に得ることができる。
【0015】
前記画像表示装置であって、前記表示画素を構成する前記複数のサブ画素は、赤色を表示する赤色サブ画素と、青色を表示する青色サブ画素と、の間に、緑色を表示する緑色サブ画素が配列されていることが望ましい。この場合、各サブ画素の補正量は以下の方法により決定することができる。
【0016】
第1の方法としては、前記画像表示装置であって、前記第1サブ画素が前記赤色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβr、前記第3サブ画素の補正量をβgとしたときに、前記βrと前記βgとを以下の関係式(2)を満たすように決定することができる。
【0017】
【数2】

【0018】
第2の方法としては、前記画像表示装置であって、前記第1サブ画素が前記青色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβb、前記第3サブ画素の補正量をβgとしたときに、前記βbと前記βgとを以下の関係式(3)を満たすように決定することができる。
【0019】
【数3】

【0020】
第3の方法としては、前記画像表示装置であって、前記第1サブ画素が前記赤色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβr、前記第3サブ画素の補正量をβgとしたときに、前記βrと前記βgとを以下の関係式(4)を満たすように決定することができる。
【0021】
【数4】

【0022】
第4の方法としては、前記画像表示装置であって、前記第1サブ画素が前記青色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβb、前記第3サブ画素の補正量をβgとしたときに、前記βbと前記βgとを以下の関係式(5)を満たすように決定することができる。
【0023】
【数5】

【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態の画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同画像表示装置の表示部の具体的な構成を示す斜視図である。
【図3】同画像表示装置の表示部に設けられた画像表示領域の平面図である。
【図4】第1実施形態における画像処理回路の処理フローを示す図である。
【図5】S−CIELABの計算手順を示す図である。
【図6】S−CIELABの計算手順で用いられるパラメーターである。
【図7】S−CIELABの計算手順で用いられるパラメーターである。
【図8】左方向のエッジに対応するサブ画素の補正量の組み合わせを示す図である。
【図9】右方向のエッジに対応するサブ画素の補正量の組み合わせを示す図である。
【図10】左方向のエッジに対応するサブ画素の補正量の画質評価結果である。
【図11】右方向のエッジに対応するサブ画素の補正量の画質評価結果である。
【図12】画質評価指標を色差平均値とした場合の左方向エッジの画質評価結果である。
【図13】画質評価指標を色差平均値とした場合の右方向エッジの画質評価結果である。
【図14】画質評価指標を色差最大値とした場合の左方向エッジの画質評価結果である。
【図15】画質評価指標を色差最大値とした場合の右方向エッジの画質評価結果である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
画像表示装置100は、主に、画像処理部10と、データ線駆動回路21と、走査線駆動回路22と、表示部23と、を有する。画像表示装置100は、赤色を表示する赤色サブ画素、緑色を表示する緑色サブ画素、青色を表示する青色サブ画素の3つのサブ画素を用いて画像を表示可能に構成されている。なお、以下では、「赤」、「緑」、「青」を単に「R」、「G」、「B」と表記する場合がある。
【0027】
画像処理部10は、I/F制御回路11と、画像処理回路12と、VRAM13と、アドレス制御回路14と、テーブル格納メモリー15と、γ補正回路16と、を備える。I/F制御回路11は、外部(例えばカメラなど)から画像データと制御コマンドを取得し、画像データd1を画像処理回路12に供給する。外部から供給される画像データは、R、G、Bの3色で構成されている。
【0028】
画像処理回路12は、テーブル格納メモリー15に記憶されたデータなどを参照して画像データの補正を行う。画像処理回路12で補正された画像データd2は、VRAM13に書き込まれる。VRAM13に書き込まれた画像データd2は、アドレス制御回路からの制御信号d21に基づいて、γ補正回路16によって画像データd3として読み出されると共に、走査線駆動回路22によってアドレスデータ(走査線駆動回路22はアドレスデータを元に同期をとるため)d4として読み出される。γ補正回路16は、テーブル格納メモリー15に記憶されたデータ(ルックアップテーブル)などを参照して、取得した画像データd3に対してガンマ補正を行う。γ補正回路16は、ガンマ補正後の画像データd5をデータ線駆動回路21に供給する。
【0029】
画像処理回路12は、以下の式(6)に基づいて、サブ画素に入力する補正後の画像データの階調値αoiを決定し、補正を行う。
【0030】
【数6】

【0031】
ただし、αiは外部から入力される画像データの階調値であり、αMiは表示可能な最大の階調値であり、γiはガンマ補正値であり、αoiはサブ画素に対応する補正後の画像データの階調値であり、βiはサブ画素毎に設定される補正量である。
【0032】
データ線駆動回路21は、3072本のデータ線に対してデータ線駆動信号X1〜X3072を供給する。走査線駆動回路22は、768本の走査線に対して走査線駆動信号Y1〜Y768を供給する。データ線駆動回路21と走査線駆動回路22は、同期して表示部(表示パネル)23を駆動する。表示部23は、液晶(LCD)によって構成され、RGBの3色を用いて画像を表示する。表示部23は、RGBに対応する3つのサブ画素を一組として有する単位画素(以下、単に「画素」と呼ぶ。)が、「縦768個×横1024個」有するXGAサイズによって構成されている。そのため、データ線の数が「1024×3=3072本」となっている。表示部23は、走査線及びデータ線に電圧を印加されることによって、表示すべき文字や映像などの画像を表示する。
【0033】
図2は、表示部23の具体的な構成を示す斜視図である。TFTアレイ基板23gの内側には画素電極23fが形成され、対向基板23bの内側には共通電極23dが形成されている。対向基板23bと共通電極23dの間には、カラーフィルター23cが形成されている。TFTアレイ基板23gと対向基板23bの外側には、バックライトユニット23iと、上下偏光板23a、23hとが形成されている。
【0034】
TFTアレイ基板23g及び対向基板23bは、ガラス・プラスチック等の透明基板によって構成されている。画素電極23f及び共通電極23dは、ITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体によって形成されている。画素電極23fは、TFTアレイ基板23gに設けられたTFT(Thin film Transistor)に接続されており、TFTのスイッチング駆動に応じて、共通電極23dと画素電極23fの間の液晶層23eに電圧を付与するようになっている。液晶層23eは、共通電極23dと画素電極23fによって付与された電圧値に応じて配列が変化する液晶分子を有している。
【0035】
液晶層23e及び上下偏光板23a、23hにおいては、液晶層23eに付与される電圧値に応じて液晶分子の配列が変化することで、液晶層23e及び上下偏光板23a、23hを透過する光量が変わる。液晶層23eは、バックライトユニット23i側から入射する光の光量を制御して、観察者側に所定の透光量で透過させる。バックライトユニット23iは、光源と導光板によって構成されている。光源から発光した光は導光板内部に均一に広げられ、図2中の矢印で示す方向に光源光が出射されるようになっている。光源は、蛍光管や白色LED等から構成され、導光板は、アクリル等の樹脂から構成される。表示部23は、バックライトユニット23iの発光を矢印で示す方向に向けて出射し、対向基板23b側から取り出す透過型液晶表示装置である。即ち、バックライトユニット23iの光源光を利用して液晶表示を行うようになっている。
【0036】
図3は、表示部23に設けられた画像表示領域23Aの平面図である。図3では、横方向に5個、縦方向に4個の画素151が図示されているが、実際には、横方向に1024個、縦方向に768個の画素151が画像表示領域23Aに設けられている。なお、「横方向」とは、走査線に平行な方向であり、「第1方向」に相当する。「縦方向」とは、走査線に垂直な方向であり、「第2方向」に相当する。また、図3(a)においてサブ画素155〜159内に表示される数値は、外部から供給される画像データの階調値であり、図3(b)においてサブ画素155〜159内に表示される数値は、画像処理回路12によって補正された画像データの階調値である。
【0037】
画像表示領域23Aには、複数の画素151が縦方向及び横方向に配列されている。1つの画素151には、赤色サブ画素152、緑色サブ画素153、青色サブ画素154の3つのサブ画素が左側から順に設けられている。画素151の縦横比は1:1であり、各サブ画素の縦横比は、概ね3:1となっている。赤色サブ画素152、緑色サブ画素153、青色サブ画素154には、それぞれの色に応じた赤色、緑色、青色のカラーフィルターが配置されている。各サブ画素には、画素電極23fが設けられており、画素電極23fとカラーフィルターとが重なる領域がサブ画素の領域となっている。画像表示領域23Aには、ストライプ配列が採用されており、同じ色を表示するサブ画素が縦方向に配列され、異なる色を表示するサブ画素が横方向に配列されている。
【0038】
図4は、図3の画像処理回路12の処理フローを示す図である。
【0039】
まず、I/F制御回路11から入力された画像データに対し、判定部によって、入力された画像データがグレースケール画像であるか否かを判定する(STEP01)。具体的には、すべての画素の各サブ画素の階調値が一致しているか否か、または、画像データ量やヘッダー情報などから判定する。判定部によって画像データがグレースケール画像ではないと判定された場合(STEP01、NO)には、処理を終了する。
【0040】
続いて、判定部によって画像データがグレースケール画像であると判定された場合(STEP01、YES)に、検出部によってグレースケール画像の横方向のエッジを検出する(STEP02)。具体的には、Robertsフィルター、Sobelフィルター、Prewittフィルター、Laplacianフィルターなどにより、隣接する画素同士の差をとり、勾配強度と勾配方向を求める。そして、求めた勾配強度の絶対値がある閾値以上のデータ画素をエッジとする。また、求めた勾配強度が正の値をとる場合は右方向のエッジ、負の値をとる場合は左方向のエッジとする。
【0041】
そして、検出されたエッジを構成する、第1データ画素および第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素と、エッジを構成しない第3データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に第1サブ画素の明るさが第2サブ画素の明るさよりも小さくなるように画像データを補正部が補正し(STEP03)、一連の処理を終了する。
【0042】
図3(a)(b)に、第1実施形態におけるパターン画像データの補正処理の一例を示す。パターン画像データは、黒色背景に3画素の灰色垂直線パターンとした。符号155〜159は、画像表示領域23Aにおいて縦方向に配列している複数の画素151によって構成される画素列を示す。
【0043】
画像表示装置100では、第1データ画素列156に含まれる任意の赤色サブ画素152を第1サブ画素とし、エッジを構成しない第3データ画素列157に対応する表示画素を構成し、かつ、第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とすると、第1サブ画素の補正量βは第2サブ画素の補正量βよりも小さくなっている。そのため、第1サブ画素と第2サブ画素に対して外部から同じ階調の画像データを供給すると、第1サブ画素で表示される画像の明るさは第2サブ画素で表示される画像の明るさよりも小さくなる。
【0044】
また、第1データ画素列158に含まれる任意の青色サブ画素154を第1サブ画素とし、エッジを構成しない第3データ画素列157に対応する表示画素を構成し、かつ、第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とすると、第1サブ画素の補正量βは第2サブ画素の補正量βよりも小さくなっている。そのため、第1サブ画素と第2サブ画素に対して外部から同じ階調の画像データを供給すると、第1サブ画素で表示される画像の明るさは第2サブ画素で表示される画像の明るさよりも小さくなる。
【0045】
また、画像表示装置100では、第1データ画素列156に含まれる任意の赤色サブ画素152と横方向において隣接する緑色サブ画素153を第3サブ画素とし、第1データ画素列156及び第2データ画素列155に含まれない任意の赤色サブ画素152と横方向において隣接する緑色サブ画素153を第4サブ画素とすると、第3サブ画素の補正量βは第4サブ画素の補正量βよりも小さくなっている。そのため、第3サブ画素と第4サブ画素に対して外部から同じ階調の画像データを供給すると、第3サブ画素で表示される画像の明るさは、第4サブ画素で表示される画像の明るさよりも小さくなる。
【0046】
また、第1データ画素列158に含まれる任意の青色サブ画素154と横方向において隣接する緑色サブ画素153を第3サブ画素とし、第1データ画素列158及び第2データ画素列159に含まれない任意の青色サブ画素154と横方向において隣接する緑色サブ画素153を第4サブ画素とすると、第3サブ画素の補正量βは第4サブ画素の補正量βよりも小さくなっている。そのため、第3サブ画素と第4サブ画素に対して外部から同じ階調の画像データを供給すると、第3サブ画素で表示される画像の明るさは、第4サブ画素で表示される画像の明るさよりも小さくなる。
【0047】
左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に含まれる赤色サブ画素152及び緑色サブ画素153の補正量βiと、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に含まれる青色サブ画素154及び緑色サブ画素153の補正量βiは、S−CIELAB(Spatial CIELAB)による視覚シミュレーションによって決定される。
【0048】
S−CIELABは、X Zhang等によって提案された画像評価方法であり、主観評価と相関がとれたカラー画像の色再現性を適切に評価できる客観評価方法として知られている。S−CIELABの評価方法には、均等色空間での距離に視覚の空間周波数特性が組み込まれている。S−CIELABを用いることにより、画像表示装置100で表示した画像をある距離から観察したときの人間の見え方を再現し、画質を評価することができる。
【0049】
図5は、S−CIELABの計算手順を示す図である。
【0050】
まず、入力画像として、オリジナル画像(Ideal Image)とディスプレイ画像(RGB−Stripe Image)を入力する。オリジナル画像は、サブ画素構造を持たない理想のディスプレイの画像であり、ディスプレイ画像は、サブ画素構造を持つディスプレイの画像である。オリジナル画像としては、例えば、複数の色画像を同時に重ね合わせる同時加法混色や、複数の色画像を時分割で重ね合わせる継時加法混色によって得られた画像等がある。ディスプレイ画像は、図3に示したような複数のサブ画素の色を並置混色したものである。
【0051】
本実施形態では、オリジナル画像及びディスプレイ画像として、灰色の画像を表示する。灰色の画像は、表示可能な最大の階調を255階調としたときに、赤127階調、緑127階調、青127階調で構成される画像である。
【0052】
次に、以下の手順に従って、オリジナル画像とディスプレイ画像をある距離から観察したときの人間の見え方を再現する。
【0053】
まず、式(7)により、RGBの画像をXYZ表色系のXYZ値(予想値)から反対色空間(Opponent Color Space)の反対色信号O123に変換する。輝度O1はLuminance、色差O2はRed−Green、色差O2はYellow−Blueに対応している。
【0054】
【数7】

【0055】
次に、式(8)により、S−CIELAB反対色空間での画像(O1,O2,O3)と、各チャンネルに対応した3つの異なる視覚フィルターとの畳み込み積分を行い、視覚フィルター処理後の画像(O1′,O2′,O3′)を計算する。
【0056】
【数8】

【0057】
各チャンネルの視覚フィルターは、図6に示される分散の異なる複数のガウス関数を、式(9)及び式(10)により合成して得られ、輝度に対して色差の空間分解能が大幅に小さくなっている。最後に、O1′,O2′,O3′をXYZに逆変換し、L***に変換する。
【0058】
【数9】

【0059】
【数10】

【0060】
以上の手順により得られたオリジナル画像の再現画像として、ディスプレイ表示画像の再現画像を、L***空間で画素毎に色差ΔE*94を求め、差分画像(Difference Image)を得る。
【0061】
次に、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に対応するサブ画素の補正量の組み合わせにおける色差ΔE*94の平均値と最大値を求め、画質の評価指標として算出する。また、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に対応するサブ画素の補正量の組み合わせにおける色差ΔE*94の平均値と最大値を求め、画質の評価指標として算出する。
【0062】
S−CIELABの計算条件は、次の通りである。
・視距離:30cm
・画素構造:RGBストライプ配置
・解像度:132ppi
(画素数:1024×768ピクセル)
(サイズ:9.7インチ)
・色特性:図7
・γ:2.2
・入力画像:グレー画像
(RGB=[127,127,127]。ただし、表示可能な最大の階調は255)
・第1画素列の各サブ画素の補正量(青色サブ画素を100%として規格化):図8
・第2画素列の各サブ画素の補正量(赤色サブ画素を100%として規格化):図9
【0063】
図10は、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果である。赤色サブ画素152の補正量βrを100%、80%、60%、40%、20%、0%の6段階で変化させ、緑色サブ画素153の補正量βgを100%、80%、60%、40%、20%、0%の6段階で変化させている。なお、図10の「βr」及び「βg」は青色サブ画素154の開口率βbを100%として規格化したものである。図10中、上段側の数値は色差ΔE*94の平均値であり、下段側の数値は色差ΔE*94の最大値である。
【0064】
図10において(βr、βg)=(100%、100%)は、従来の構成である。(βr、βg)=(100%、100%)における色差ΔE*94の平均値は3.80であり、色差ΔE*94の最大値は18.55である。これよりも色差ΔE*94の平均値又は最大値の数値が小さければ、従来よりも偽色の発生が抑えられることを意味する。偽色の大きさは、色差の平均値で評価しても良く、最大値で評価しても良い。
【0065】
図10に示すように、赤色サブ画素の補正量βrと緑色サブ画素の補正量βgを適切に調節することで、偽色の発生を抑えることができる。赤色サブ画素の補正量βrを小さくすると、偽色の発生は概ね抑えられるが、赤色サブ画素の補正量βrが小さくなりすぎると、逆に偽色は大きくなる。この理由としては、次のことが考えられる。
【0066】
まず、左方向のエッジの境界部では、赤色サブ画素がエッジの境界を構成している。そのため、赤色が人間の眼に強く印象付けられ、エッジの周縁部が赤っぽく認識される。これが、左方向のエッジの境界部に赤色の偽色が発生する理由である。よって、左方向のエッジの境界部に配置された赤色サブ画素の補正量βrを小さくすれば、このような赤の色味が低減され、赤色の偽色の発生を抑えることができる。
【0067】
しかし、赤色サブ画素の補正量βrを小さくしすぎると、今度は緑色のサブ画素の色が人間の眼に強く印象付けられてしまい、これが緑色の偽色を発生させる原因となる。よって、赤色サブ画素の補正量βrを所定の範囲で適切に設計することで赤色の偽色の発生を効果的に抑制することが可能となる。
【0068】
このことは、緑色サブ画素の補正量βgを小さくしすぎた場合にも言える。緑色サブ画素の補正量βgを小さくしすぎると、青色サブ画素の色が人間の眼に強く印象付けられるため、青色の偽色を発生させる可能性がある。
【0069】
よって、赤色サブ画素の補正量βrと緑色サブ画素の補正量βgを所定の大きさ以上とした上で、赤色サブ画素の補正量βrを緑色サブ画素の補正量βgよりも小さくすれば、偽色の発生は概ね抑えられる。
【0070】
図11は、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果である。青色サブ画素154の補正量βbを100%、80%、60%、40%、20%、0%の6段階で変化させ、緑色サブ画素153の補正量βgを100%、80%、60%、40%、20%、0%の6段階で変化させている。なお、図11の「βb」及び「βg」は赤色サブ画素152の補正量βrを100%として規格化したものである。図11中、上段側の数値は色差ΔE*94の平均値であり、下段側の数値は色差ΔE*94の最大値である。
【0071】
図11において(βb、βg)=(100%、100%)は、従来の構成である。(βb、βg)=(100%、100%)における色差ΔE*94の平均値は5.58であり、色差ΔE*94の最大値は17.98である。これよりも色差ΔE*94の平均値又は最大値の数値が小さければ、従来よりも偽色の発生が抑えられることを意味する。
【0072】
図11においても、図10と同様の傾向が見られる。すなわち、青色サブ画素の補正量βbを小さくすると、偽色の発生は概ね抑えられるが、青色サブ画素の補正量βbが小さくなりすぎると、逆に偽色は大きくなる。青色サブ画素の補正量βbと緑色サブ画素の補正量βgを所定の大きさ以上とした上で、青色サブ画素の補正量βbを緑色サブ画素の補正量βgよりも小さくすれば、偽色の発生は概ね抑えられる。
【0073】
図12及び図13は、画質の評価指標を色差ΔE*94の平均値とした場合の画質の評価結果を○×で示したものである。図12は、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果であり、図13は、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果である。図12及び図13では、偽色が従来よりも抑えられた場合を「○」とし、偽色が従来と同じか大きくなる場合を「×」としている。
【0074】
図12によれば、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に含まれる赤色サブ画素152の補正量βrと緑色サブ画素153の補正量βgの好適な範囲は、以下の式(11)で規定される。
【0075】
【数11】

【0076】
また、図13によれば、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に含まれる青色サブ画素154の補正量βbと緑色サブ画素153の補正量βgの好適な範囲は、以下の式(12)で規定される。
【0077】
【数12】

【0078】
図14及び図15は、画質の評価指標を色差ΔE*94の最大値とした場合の画質の評価結果を○×で示したものである。図14は、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果であり、図15は、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に対応するサブ画素の補正量の組み合わせの画質の評価結果である。図14及び図15では、偽色が従来よりも抑えられた場合を「○」とし、偽色が従来と同じか大きくなる場合を「×」としている。
【0079】
図14によれば、左方向のエッジを構成する第1データ画素列156に含まれる赤色サブ画素152の補正量βrと緑色サブ画素153の補正量βgの好適な範囲は、以下の式(13)で規定される。
【0080】
【数13】

【0081】
また、図15によれば、右方向のエッジを構成する第1データ画素列158に含まれる青色サブ画素154の補正量βbと緑色サブ画素153の補正量βgの好適な範囲は、以下の式(14)で規定される。
【0082】
【数14】

【0083】
本実施形態の画像表示装置100によれば、次のような効果が得られる。まず、偽色の原因となるエッジ境界部のサブ画素の明るさが低減されるため、当該サブ画素の色が人間の眼に強く認識されることはない。そのため、偽色の発生が抑えられ、高画質な画像表示装置100を提供することができる。また、エッジ境界部に位置するサブ画素だけでなく、それに横方向で隣接するサブ画素の開口率も調節することで、より偽色の発生を抑えることができる。
【0084】
また、本実施形態の画像表示装置100によれば、ガンマ補正に付随して階調の補正を行うことができるため、画像表示装置100のサブ画素の構成は従来のものを流用することができる。よって、ガンマ補正の計算結果を記載したルックアップテーブルの内容を変更するのみで、本発明の効果を容易に得ることができる。
【0085】
なお、本実施形態では、S−CIELABの計算条件として、入力画像をグレー画像としたが、赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素を全て最大階調(例えば255階調)とする白色の画像を入力画像としても良い。この場合も、図12〜図15に示した評価結果と同様の結果が得られる。
【0086】
なお、本実施形態では、エッジを構成する第1データ画素および前記第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素の明るさを小さくしているが、第2データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第1データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素の明るさを大きくしても良い。この場合も、同様にエッジ境界部の偽色が減少する。
【0087】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0088】
23A…画像表示領域、100…画像表示装置、151…画素、152…赤色サブ画素、153…緑色サブ画素、154…青色サブ画素、βr…赤色サブ画素の補正量、βg…緑色サブ画素の補正量、βb…青色サブ画素の補正量。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる色を表示する複数のサブ画素からなる表示画素が第1方向及び第2方向に複数配列され、前記第2方向において隣り合い、異なる前記表示画素に含まれる前記サブ画素が互いに同じ色を表示する画像表示装置であって、
入力された画像データがグレースケール画像であるか否かを判定する判定部と、
前記画像データがグレースケール画像であると判定された場合に、前記画像データのエッジを検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記エッジを構成する、第1データ画素および前記第1データ画素よりも階調値が小さい第2データ画素において、前記第1データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第2データ画素に対応する表示画素に近い位置に配列された第1サブ画素と、前記エッジを構成しない第3データ画素に対応する表示画素を構成し、かつ、前記第1サブ画素と同じ色を表示する第2サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、前記第1サブ画素の明るさが前記第2サブ画素の明るさよりも小さくなるように前記画像データを補正する補正部と、
を有する画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記補正部はさらに、
前記第1データ画素に対応する表示画素を構成するサブ画素のうち、前記第1サブ画素と前記第1方向において隣り合う第3サブ画素と、前記第3データ画素に対応する表示画素において前記第3サブ画素と同じ色を表示する第4サブ画素とに、同じ階調値を入力した場合に、前記第3サブ画素の明るさが、前記第4サブ画素の明るさよりも小さくなるように前記画像データを補正する、
画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記データ画素は、前記表示画素を構成する前記複数のサブ画素が表示する色に対応する階調値を有し、
前記補正部は、i=1、2、3、4、として、前記第iサブ画素に対応する第iデータサブ画素の階調値をαi、前記第iサブ画素において表示可能な最大の階調値をαMi、前記第iサブ画素に対するガンマ補正のγ値をγi、前記第iサブ画素の補正係数をβi、として、
β1<β2となる前記β1および前記β2、並びに、β3<β4となる前記β3および前記β4、を用いて、以下の式(1)に基づいて前記第iサブ画素に対応する補正後の前記第iデータサブ画素の階調値αoiを決定する、
画像表示装置。

【請求項4】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記表示画素を構成する前記複数のサブ画素は、赤色を表示する赤色サブ画素と、青色を表示する青色サブ画素と、の間に、緑色を表示する緑色サブ画素が配列されている、
画像表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像表示装置であって、
前記第1サブ画素が前記赤色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβr、前記第3サブ画素の補正量をβgとして、以下の関係式(2)を満たす前記βrと前記βgとを用いて前記画像データを補正する、
画像表示装置。

【請求項6】
請求項4に記載の画像表示装置であって、
前記第1サブ画素が前記青色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβb、前記第3サブ画素の補正量をβgとして、以下の関係式(3)を満たす前記βbと前記βgとを用いて前記画像データを補正する、
画像表示装置。

【請求項7】
請求項4に記載の画像表示装置であって、
前記第1サブ画素が前記赤色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβr、前記第3サブ画素の補正量をβgとして、以下の関係式(4)を満たす前記βrと前記βgとを用いて前記画像データを補正する、
画像表示装置。

【請求項8】
請求項4に記載の画像表示装置であって、
前記第1サブ画素が前記青色サブ画素であり、前記第3サブ画素が前記緑色サブ画素である場合に、前記補正部は、前記第1サブ画素の補正量をβb、前記第3サブ画素の補正量をβgとして、以下の関係式(5)を満たす前記βbと前記βgとを用いて前記画像データを補正する、
画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−61446(P2013−61446A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199125(P2011−199125)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】