画像読み込みシステムおよび読み込み画像処理システム
【課題】システムのリソース不足による画像読込み動作の停止を防止すること可能とする画像読み込みシステムおよび画像処理システムを提供する。
【解決手段】画像処理を行なう複数のブレード基板A、Bと、原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有する。
【解決手段】画像処理を行なう複数のブレード基板A、Bと、原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読み込みシステムおよび読み込み画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ装置のスキャニングによる原稿読み込み速度が高速化されている。このような状況のもと、読み込んだ画像に対して画像処理が間に合わない場合、メモリフル状態となり、読み込みが停止するという問題が生じる。
【0003】
ラスタライズ処理を効率的に行なうための技術としては、複数の画像形成装置のCPUパワー等のリソース状態を管理し、その状態に応じて該複数の画像形成装置にラスタライズ処理を分散させるというものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−159741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来技術は、ラスタライズ処理のみ分散処理を行なうことから、スキャニングによる原稿読み込み速度の高速化に対応できないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し画像処理する。これにより、システムのリソース不足による画像読込み動作の停止を防止すること可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
【0008】
(1)画像処理を行なう複数のブレード基板と、原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有することを特徴とする画像読み込みシステム。
【0009】
(2)前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする上記(1)に記載の画像読み込みシステム。
【0010】
(3)画像処理を行なう複数のブレード基板と、画像読込み装置からの画像データの読み込みと並行して、読み込んだ前記画像データを各ブレードに分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有することを特徴とする読み込み画像処理システム。
【0011】
(4)前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする上記(3)に記載の読み込み画像処理システム。
【発明の効果】
【0012】
スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し並列に画像処理することで、システムのリソース不足による画像読込みの停止を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムを構成するMFPとコントローラを示す図ブロック図である。
【図2】MFPの構成を示すブロック図である。
【図3】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】マスターブレードの構成を示すブロック図である。
【図5】サブブレードの構成を示すブロック図である。
【図6】マスターブレードとサブブレードの機能ブロックを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのMFPによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる外部スキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる分散指示機能についてのフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる集約処理実行ブレード決定機能についてのフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによるスキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる画像処理機能についてのフローチャートを示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる集約機能についてのフローチャートを示す図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび読み込み画像処理システムについて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムを構成するMFP(Multi−Function Peripheral)とコントローラを示す図ブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る画像読み込みシステムはMFP(画像読込み装置)1およびコントローラ(読み込み画像処理システム)2により構成することができる。MFP1とコントローラ2はVIF(Video Inter−Face)3で接続されることができる。コントローラ2は、LAN(Local Area Network)4に接続され、例えば、LAN4に接続されたPC(Personal Computer、図示せず)から印刷ジョブを受信することができる。
【0017】
図2は、MFPの構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、MFP1は、制御部21、記憶部22、操作部23、画像読み取り部24、画像印刷部25および通信インタフェース26を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス27を介して相互に接続されている。
【0019】
制御部21はCPU(Central Processing Unit)を含み、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。すなわち、制御部21は、MFP1を構成する各種機能ブロックと連携をとりながら、画像形成に関する制御全般を行なう。
【0020】
記憶部22は、予め各種プログラムやデータを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムやデータを格納し、または画像処理により得られた画像データ等を一時的に保存するために使用されるHDD(Hard Disk Drive)等からなる。
【0021】
操作部23は、各種情報を表示し、または各種設定入力を行うタッチパネル、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー、各種設定条件を初期化するリセットキー等の各種固定キー、表示ランプ等からなる。
【0022】
画像読み取り部24は、原稿台の所定の読み取り位置にセットされた原稿またはADF(Auto Document Feeder)により所定の読み取り位置に搬送された原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像装置で光電変換して、その電気信号から画像データ(例えば、ビットマップデータ)を生成する。また、画像読み取り部24は、生成した画像データを通信インタフェース26からVIF3を介してコントローラ2に送信する。
【0023】
画像印刷部25は、画像データに基づく画像を、電子写真方式により帯電、露光、現像、転写および定着の各工程を経て、用紙に印刷して排出する。すなわち、画像印刷部25は、コントローラ2で画像処理された画像データを通信インタフェース26を介して受信し、現像材を用いて画像形成し画像印刷することができる。
【0024】
通信インタフェース26は、MFP1と外部機器との間で通信を行うためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースや、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられる。
【0025】
MFP1は、上記構成により、原稿画像を読み取って得た画像データを外部機器に送信するスキャナとしての機能、外部機器から受信した画像データに基づく画像を印刷出力するプリンタとしての機能、原稿画像を読み取って得た画像データに基づく画像を印刷出力する複写機としての機能、および画像データを電話回線を介して送受信するファクシミリとしての機能を兼ね備えることができる。
【0026】
図3は、本実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【0027】
図3に示すように、コントローラ2はマスターブレード(ブレード基板)300とサブブレード(ブレード基板)310とが接続されたブレード接続の構成を有する。マスターブレード300とサブブレード310とは互いにブレード間インタフェース320で相互に通信可能に接続される。マスターブレード300は、MFP1と接続されるためのVIF302と、外部のLAN4と接続されるためのLAN通信インタフェース303とを有する。
【0028】
なお、図3にはサブブレード310の台数は1台として記載しているが、サブブレード310の接続台数は複数としてもよい。
【0029】
図4は、マスターブレードの構成を示すブロック図である。
【0030】
図4に示すように、マスターブレード300は、CPU304、RAM305、HDD306、VIF302、LAN通信インタフェース303、ブレード間インタフェース301を有する。
【0031】
CPU304は、プログラムにしたがって上記各要素の制御や各種の演算処理等を行う。RAM305には、プログラムデータやPDL(Page Description Language)のような印刷データ、ラスタライズ後の画像データ、スキャン画像データ(原稿から読み込まれた画像データ、以下「スキャン画像」と称する)を保存する。HDD306には、スキャン完了後のファイル(スキャン画像が画像処理されてファイル化されたデータ)やプログラムを保存する。VIF302は、MFP1と双方向に通信するためのインタフェースである。LAN通信インタフェース303は、公衆ネットワークに接続するためのインタフェースである。ブレード間通信インタフェース301は、サブブレード310と双方向に通信するためのインタフェースである。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス307を介して相互に接続されている。
【0032】
図5は、サブブレードの構成を示すブロック図である。
【0033】
図5に示すように、サブブレード310は、CPU314、RAM315、HDD316、ブレード間インタフェース311を有する。
【0034】
CPU314は、プログラムにしたがって上記各要素の制御や各種の演算処理等を行う。RAM315には、プログラムデータやPDLのような印刷データ、ラスタライズ後の画像データ、スキャン画像を保存する。HDD316には、スキャン完了後のファイルやプログラムを保存する。ブレード間通信インタフェース311は、マスターブレード300または他のサブブレードと双方向に通信するためのインタフェースである。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス315を介して相互に接続されている。
【0035】
図6は、マスターブレードとサブブレードの機能ブロックを示す図である。図6のAはマスターブレードの機能ブロックを示す図であり、図6のBはサブブレードの機能ブロックを示す図である。
【0036】
図6のAに示すように、マスターブレード300は、(1)スキャン画像受信機能、(2)分散指示機能、(3)集約処理実行ブレード決定機能、(4)スキャン画像転送機能、(5)スキャン画像受信機能、(6)画像処理機能、(7)圧縮画像転送機能、(8)圧縮画像受信機能、(9)集約機能、を有する。
【0037】
図6のBに示すように、サブブレード310は、(1)スキャン画像受信機能、(2)画像処理機能、(3)圧縮画像転送機能、(4)圧縮画像受信機能、(5)集約機能、を有する。
【0038】
図6に示すように、マスターブレード300の機能とサブブレード310の機能は一部共通し、このような機能を共通機能と称する。
【0039】
外部スキャン画像受信機能とは、外部装置であるMFP1からスキャン画像をVIF302を介して受信する機能である。
【0040】
分散指示機能とは、マスターブレード300自身および接続されているサブブレード310の状態を管理して画像処理が可能なブレードを見出し、ブレードと画像処理の交渉をし、交渉の結果画像処理を行なうこととなったブレードを実行元(ここではマスターブレード300)の画像転送機能ブロックに対して通知する機能である。
【0041】
集約処理実行ブレード決定機能とは、マスターブレード300自身および接続されているサブブレード310の状態を管理して集約処理が可能なブレードを見出し、ブレードと集約処理の交渉をし、交渉の結果集約処理を行なうこととなったブレードを実行元の画像転送機能ブロックに対して通知する機能である。
【0042】
スキャン画像転送機能とは、分散処理機能から通知された画像処理を行なうブレードに対し通信の接続の要求の交渉をし、接続可能となったときにブレードに対しスキャン画像の転送を行なう機能である。
【0043】
スキャン画像受信機能とは、他のブレードからスキャン画像を受信して自己のブレードのRAM305、315にスキャン画像を保存(展開)する機能である。
【0044】
画像処理機能とは、自身のブレードのRAMに保存されたスキャン画像に対し、面点変換、画像回転、圧縮といった画像処理を行ない、画像処理後のスキャン画像をRAM305、315に保存する機能である。
【0045】
圧縮画像転送機能とは、圧縮画像転送要求を受信したときに、集約処理実行ブレード決定機能が決定した集約処理が可能なブレードを検索し、圧縮画像の転送を交渉し、転送可能であれば圧縮画像の転送を行なう機能である。
【0046】
圧縮画像受信機能とは、集約機能を行なうこととなったブレードが他のブレードから圧縮画像転送要求を受けたときに、圧縮画像の受信が可能かどうか判断し、受信可能であれば受信可能であると返答し、他のブレードから圧縮画像を受信する機能である。
【0047】
集約機能とは、集約機能を行なうこととなったブレードが受信した圧縮画像をファイル化する機能である。ファイル化とは、例えば、PDF(Portable Document Format)やTFF(Tagged Image File Format)といったファイルフォーマットに変換することをいう。
【0048】
本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各機能について図7〜16のフローチャートを参照してさらに詳細に説明する。以下説明する各機能は並行して実行することができる。
【0049】
まず、MFP1が有する機能について説明する。
【0050】
図7は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのMFPによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【0051】
MFP1は、画像読み取り部24に原稿があるかどうかを確認し(S700)、原稿があると判断した場合、スキャン釦の押下を待つ(S701、NO)。この状態で、ユーザによりスキャン釦が押下されると(S701、YES)、MFP1は原稿をスキャンして画像データとして読み込み、マスターブレード300に対してスキャン画像(画像データ)の転送要求を行い(S702)、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求に対する応答を待つ(S703、NO)。
【0052】
MFP1は、マスターブレード300からの応答があり(S703、YES)、その応答がスキャン画像の転送が不可というものであった場合は(S704、NO)、再度スキャン画像の転送要求を行なう(S702)。MFP1は、マスターブレード300からの応答がスキャン画像の転送が可能というものであった場合は(S704、YES)、画像読み取り部24により原稿をスキャン画像として読み込み(S705)、読み込んだスキャン画像をマスターブレード300に転送する(S706)。
【0053】
原稿1枚の読み込みおよび読み込んだスキャン画像の転送が終わると、MFP1は、原稿読み取り部24に次の原稿があるかどうかを判断し、原稿がある場合は(S707、YES)、再度その原稿についてマスターブレード300に対してスキャン画像の転送要求を行い(S702)、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求に対する応答を待つ(S703、NO)。原稿がない場合は(S707、NO)、MFP1はマスターブレード300にスキャン完了を通知する(S708)。
【0054】
次に、マスターブレード300が有する機能について説明する。
【0055】
図8は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる外部スキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【0056】
マスターブレード300は、MFP1からのスキャン画像の転送要求を待つ状態になっており(S800、NO)、MFP1からスキャン画像の転送要求を受信すると(S800、YES)、スキャン画像が受信可能かどうかを判断する(S801)。前記判断は、マスターブレード300のRAM305にスキャン画像のデータを保存する空きがあるかどうかにより行う。なお、マスターブレード300は、他のジョブの処理を行なっているかどうかで前記判断を行なってもよい。
【0057】
マスターブレード300は、スキャン画像の受信が不可と判断した場合は(S801、NO)、MFP1に対してスキャン画像の受信が不可であることを返答する(S808)。一方、スキャン画像の受信が可能と判断した場合は(S801、YES)、集約機能実行ブレード決定機能を実行し、自身を含めた各ブレードに対し集約処理依頼を行ない、集約機能実行ブレードを決定する(S802)。さらに、MFP1に対しスキャン画像の転送可能であることを返答するとともにスキャン画像の受信待ち状態となる(S803)。
【0058】
マスターブレード300は、MFP1からスキャンの終了の通知を受信していない場合は(S804、NO)、MFP1からスキャン画像をページ番号と共に受信すると(S805、YES)、受信したスキャン画像をRAM305に保存する(S806)。そして、画像処理分散指示機能を実行して自身を含めた画像の分散処理が可能な各ブレードに対して分散指示を行い、スキャン画像転送機能を実行してページ番号と転送先のブレードと格納先のRAMアドレスと共にスキャン画像転送指示を行なう(S807)。その後、再度スキャン画像の受信待ち状態となる(S803)。
【0059】
MFP1からスキャンの終了の通知を受信している場合は(S804、YES)、集約機能実行ブレードに対して最終ページ番号を通知してスキャンを完了し(S809)、MFP1からのスキャン画像の転送要求待ち状態となる(S800)。
【0060】
図9は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる分散指示機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300がMFP1からスキャン画像を受信したときに実行される。
【0061】
マスターブレード300は、自身を含む各ブレードの状態を管理して、画像の分散処理が可能なブレードを決定し(S900)、決定したブレードに対して画像処理の要求を行い(S901)、該要求に対する返答を待つ(S902、NO)。
【0062】
ブレードからの返答があり(S902、YES)、返答が画像処理が不可というものである場合は(S903、NO)、画像の分散処理が可能な別のブレードを決定し(S900)、その応答を待つ(S901、S902)。
【0063】
ブレードからの返答が画像処理が可能というものである場合は(S903、YES)、自身のスキャン画像転送機能に対し決定したブレードを通知する(S904)。
【0064】
図10は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる集約処理実行ブレード決定機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300において常に起動しており、スキャン画像受信機能によるスキャン画像の転送要求を待っている。
【0065】
マスターブレード300は、自身を含む各ブレードの状態を管理して、画像の集約処理が可能なブレードを決定し(S1000)、決定したブレードに対して集約処理の要求を行い(S1001)、該要求に対する応答を待つ(S1002、NO)。
【0066】
ブレードからの返答が集約処理が不可というものである場合は(S1003、NO)、画像の集約処理が可能な別のブレードを決定し(S1000)、その応答を待つ(S1001、S1002)。
【0067】
ブレードからの返答が画像処理が可能というものである場合は(S1003、YES)、自身のスキャン画像転送機能に対し決定したブレードを通知する(S1004)。
【0068】
図11は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、分散指示機能の実行によって分散処理を行なうブレードに決定されたブレードに対して実行する。
【0069】
マスターブレード300は、分散指示機能の実行によりスキャン画像のブレードへの転送要求を待ち(S1100、NO)、該要求があった場合は(S1100、YES)、転送先のブレードに対してスキャン画像の転送要求を行う(S1101)。
【0070】
スキャン画像の転送要求を行ったブレードからの返答が転送不可であるというものであった場合は、再度スキャン画像の転送要求を行なう(S1102、NO)。一方、スキャン画像の転送要求を行ったブレードからの返答が転送可能であるというものであった場合は(S1102、YES)、該ブレードに対しスキャン画像の転送を行なう(S1103)。
【0071】
次に、マスターブレード300およびサブブレード310の共通機能について説明する。
【0072】
図12は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによるスキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。
【0073】
サブブレード310は、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求を待ち(S1200、NO)、転送要求を受信した場合は(S1200、YES)、スキャン画像の画像処理が可能かどうか判断し、画像処理が可能な場合は転送可能であることを返答し、転送されるスキャン画像を受信し(S1201)、RAM313に保存する(S1202)。そして、保存したRAM313のアドレスを画像処理機能に通知することで画像処理の指示を行なった後(S1203)、次のスキャン画像の転送要求を待つ(S1200)。
【0074】
図13は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる画像処理機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。また、本機能による画像処理は、複数のブレードにおいて並列に行うことができる。
【0075】
各ブレードは、画像処理の要求を待ち(S1300、NO)、画像処理の要求があった場合は(S1300、YES)、スキャン画像受信機能から受信したスキャン画像を保存したRAMのアドレスを受け取り、該スキャン画像の面点変換処理(S1301)、画像回転処理(S1302)、および圧縮処理(S1303)を行い、圧縮後のスキャン画像をRAM303、313に保存する。
【0076】
次に、自身が集約ブレードに割り当てられている場合は(S1304、YES)、自身の集約機能に圧縮画像を保存したRAM303、313のアドレスを通知することで集約依頼を実行する(S1306)。
【0077】
一方、自身が集約ブレードに割り当てられていない場合は(S1304、NO)、自身の圧縮画像転送機能に対し圧縮画像を保存したRAM303、313のアドレスを通知し、圧縮画像転送機能は集約ブレードに対し圧縮画像の転送要求を実行する(S1305)。
【0078】
その後、本画像処理機能は次のスキャン画像の画像処理要求を待つ状態に戻る(S1300)。
【0079】
図14は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。
【0080】
各ブレードは、圧縮画像の転送の要求を待ち(S1400、NO)、画像処理の要求があった場合は(S1400、YES)、マスターブレード300において決定されている集約ブレードを検索し、判明した集約ブレードに対して圧縮画像の転送を要求し(S1401)、集約ブレードからの返答を待つ。
【0081】
集約ブレードから圧縮画像の転送要求に対する返答を受信し(S1402)、返答が転送が不可というものであった場合は(S1403、NO)、再度圧縮画像の転送要求を行なう。
【0082】
一方、集約ブレードからの返答が転送が可能というものであった場合は(S1403、YES)、集約ブレードに対して圧縮画像の転送を実行する(S1404)。
【0083】
その後、本圧縮画像転送機能は次の圧縮画像の転送を待つ状態に戻る(S1400)。
【0084】
図15は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300から集約ブレードに割り当てられた集約ブレードにおいて実行される機能であり、集約ブレードが集約機能を開始する時に起動される。
【0085】
集約ブレードは、集約ブレード以外の他のブレードからの圧縮画像の転送要求を待ち(S1500、NO)、圧縮画像の転送要求があった場合は(S1500、YES)、圧縮画像の受信が可能かどうか確認し、圧縮画像の受信が不可の場合は転送要求をしたブレードに対し受信が不可であることを返答する。圧縮画像の受信が可能な場合は転送要求をしたブレードに対し受信が可能であることを返答し、該ブレードから圧縮画像を受信する(S1501)。圧縮画像の転送が開始されたら圧縮画像をRAM303、313に保存する(S1502)。そして、保存したRAM303、313のアドレスを集約機能に通知することで集約依頼を行なった後(S1503)、次のスキャン画像の転送要求を待つ状態に戻る(S1500)。
【0086】
図16は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる集約機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300から集約ブレードに割り当てられた集約ブレードにおいて実行される機能であり、集約ブレードが集約機能を開始する時に起動される。
【0087】
集約ブレードは、集約依頼を待ち(S1600、NO)、集約依頼があった場合は(S1600、YES)、受信した圧縮画像が何ページ目なのかを確認し、その圧縮画像が集約すべきページのものでなければ(S1601、NO)、集約依頼待ちの状態に戻る。一方、受信した圧縮画像が集約すべきページのものであれば(S1601、YES)、PDFのヘッダを書き、次の集約ページ番号を1つ増分することでファイル化する(S1602)。そして、次の集約依頼がある場合は(S1603、YES)、続けてファイル化を行なう。
【0088】
スキャン画像の集約は最終のベージまでファイル化が終わるまで行い(S1604)、全てのページについて集約が終了した場合はファイル化終了のための処理を行なう(S1605)。
【0089】
以上、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムについて説明したが、本実施形態は以下の効果を奏する。
【0090】
スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し並列に画像処理することで、システムのリソース不足による画像読込みの停止を防止することができる。
【0091】
以上、本発明について、実施形態により詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0092】
例えば、マスターブレードおよびサブブレードのうちの少なくとも一つに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせることができる。また、マスターブレードおよびサブブレードのうちの少なくとも一つを集約機能専用とすることもできる。
【0093】
図17は、本発明の他の実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【0094】
図17に示すように、本実施形態に係るコントローラ2は、一のサブブレード301Aに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせ、他のサブブレード301Bに画像処理機能を担当させている。いずれかのサブブレードに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせることにより、コントローラ2内のブレードの枚数を削減することができ、コスト低減を実現することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 MFP、
2 コントローラ、
3 VIF、
4 LAN、
300 マスターブレード、
310 サブブレード、
320 ブレード間インタフェース。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読み込みシステムおよび読み込み画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ装置のスキャニングによる原稿読み込み速度が高速化されている。このような状況のもと、読み込んだ画像に対して画像処理が間に合わない場合、メモリフル状態となり、読み込みが停止するという問題が生じる。
【0003】
ラスタライズ処理を効率的に行なうための技術としては、複数の画像形成装置のCPUパワー等のリソース状態を管理し、その状態に応じて該複数の画像形成装置にラスタライズ処理を分散させるというものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−159741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来技術は、ラスタライズ処理のみ分散処理を行なうことから、スキャニングによる原稿読み込み速度の高速化に対応できないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し画像処理する。これにより、システムのリソース不足による画像読込み動作の停止を防止すること可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
【0008】
(1)画像処理を行なう複数のブレード基板と、原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有することを特徴とする画像読み込みシステム。
【0009】
(2)前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする上記(1)に記載の画像読み込みシステム。
【0010】
(3)画像処理を行なう複数のブレード基板と、画像読込み装置からの画像データの読み込みと並行して、読み込んだ前記画像データを各ブレードに分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、を有することを特徴とする読み込み画像処理システム。
【0011】
(4)前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする上記(3)に記載の読み込み画像処理システム。
【発明の効果】
【0012】
スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し並列に画像処理することで、システムのリソース不足による画像読込みの停止を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムを構成するMFPとコントローラを示す図ブロック図である。
【図2】MFPの構成を示すブロック図である。
【図3】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】マスターブレードの構成を示すブロック図である。
【図5】サブブレードの構成を示すブロック図である。
【図6】マスターブレードとサブブレードの機能ブロックを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのMFPによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる外部スキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる分散指示機能についてのフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる集約処理実行ブレード決定機能についてのフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによるスキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる画像処理機能についてのフローチャートを示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる集約機能についてのフローチャートを示す図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび読み込み画像処理システムについて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムを構成するMFP(Multi−Function Peripheral)とコントローラを示す図ブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る画像読み込みシステムはMFP(画像読込み装置)1およびコントローラ(読み込み画像処理システム)2により構成することができる。MFP1とコントローラ2はVIF(Video Inter−Face)3で接続されることができる。コントローラ2は、LAN(Local Area Network)4に接続され、例えば、LAN4に接続されたPC(Personal Computer、図示せず)から印刷ジョブを受信することができる。
【0017】
図2は、MFPの構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、MFP1は、制御部21、記憶部22、操作部23、画像読み取り部24、画像印刷部25および通信インタフェース26を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス27を介して相互に接続されている。
【0019】
制御部21はCPU(Central Processing Unit)を含み、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。すなわち、制御部21は、MFP1を構成する各種機能ブロックと連携をとりながら、画像形成に関する制御全般を行なう。
【0020】
記憶部22は、予め各種プログラムやデータを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムやデータを格納し、または画像処理により得られた画像データ等を一時的に保存するために使用されるHDD(Hard Disk Drive)等からなる。
【0021】
操作部23は、各種情報を表示し、または各種設定入力を行うタッチパネル、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー、各種設定条件を初期化するリセットキー等の各種固定キー、表示ランプ等からなる。
【0022】
画像読み取り部24は、原稿台の所定の読み取り位置にセットされた原稿またはADF(Auto Document Feeder)により所定の読み取り位置に搬送された原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像装置で光電変換して、その電気信号から画像データ(例えば、ビットマップデータ)を生成する。また、画像読み取り部24は、生成した画像データを通信インタフェース26からVIF3を介してコントローラ2に送信する。
【0023】
画像印刷部25は、画像データに基づく画像を、電子写真方式により帯電、露光、現像、転写および定着の各工程を経て、用紙に印刷して排出する。すなわち、画像印刷部25は、コントローラ2で画像処理された画像データを通信インタフェース26を介して受信し、現像材を用いて画像形成し画像印刷することができる。
【0024】
通信インタフェース26は、MFP1と外部機器との間で通信を行うためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースや、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられる。
【0025】
MFP1は、上記構成により、原稿画像を読み取って得た画像データを外部機器に送信するスキャナとしての機能、外部機器から受信した画像データに基づく画像を印刷出力するプリンタとしての機能、原稿画像を読み取って得た画像データに基づく画像を印刷出力する複写機としての機能、および画像データを電話回線を介して送受信するファクシミリとしての機能を兼ね備えることができる。
【0026】
図3は、本実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【0027】
図3に示すように、コントローラ2はマスターブレード(ブレード基板)300とサブブレード(ブレード基板)310とが接続されたブレード接続の構成を有する。マスターブレード300とサブブレード310とは互いにブレード間インタフェース320で相互に通信可能に接続される。マスターブレード300は、MFP1と接続されるためのVIF302と、外部のLAN4と接続されるためのLAN通信インタフェース303とを有する。
【0028】
なお、図3にはサブブレード310の台数は1台として記載しているが、サブブレード310の接続台数は複数としてもよい。
【0029】
図4は、マスターブレードの構成を示すブロック図である。
【0030】
図4に示すように、マスターブレード300は、CPU304、RAM305、HDD306、VIF302、LAN通信インタフェース303、ブレード間インタフェース301を有する。
【0031】
CPU304は、プログラムにしたがって上記各要素の制御や各種の演算処理等を行う。RAM305には、プログラムデータやPDL(Page Description Language)のような印刷データ、ラスタライズ後の画像データ、スキャン画像データ(原稿から読み込まれた画像データ、以下「スキャン画像」と称する)を保存する。HDD306には、スキャン完了後のファイル(スキャン画像が画像処理されてファイル化されたデータ)やプログラムを保存する。VIF302は、MFP1と双方向に通信するためのインタフェースである。LAN通信インタフェース303は、公衆ネットワークに接続するためのインタフェースである。ブレード間通信インタフェース301は、サブブレード310と双方向に通信するためのインタフェースである。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス307を介して相互に接続されている。
【0032】
図5は、サブブレードの構成を示すブロック図である。
【0033】
図5に示すように、サブブレード310は、CPU314、RAM315、HDD316、ブレード間インタフェース311を有する。
【0034】
CPU314は、プログラムにしたがって上記各要素の制御や各種の演算処理等を行う。RAM315には、プログラムデータやPDLのような印刷データ、ラスタライズ後の画像データ、スキャン画像を保存する。HDD316には、スキャン完了後のファイルやプログラムを保存する。ブレード間通信インタフェース311は、マスターブレード300または他のサブブレードと双方向に通信するためのインタフェースである。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス315を介して相互に接続されている。
【0035】
図6は、マスターブレードとサブブレードの機能ブロックを示す図である。図6のAはマスターブレードの機能ブロックを示す図であり、図6のBはサブブレードの機能ブロックを示す図である。
【0036】
図6のAに示すように、マスターブレード300は、(1)スキャン画像受信機能、(2)分散指示機能、(3)集約処理実行ブレード決定機能、(4)スキャン画像転送機能、(5)スキャン画像受信機能、(6)画像処理機能、(7)圧縮画像転送機能、(8)圧縮画像受信機能、(9)集約機能、を有する。
【0037】
図6のBに示すように、サブブレード310は、(1)スキャン画像受信機能、(2)画像処理機能、(3)圧縮画像転送機能、(4)圧縮画像受信機能、(5)集約機能、を有する。
【0038】
図6に示すように、マスターブレード300の機能とサブブレード310の機能は一部共通し、このような機能を共通機能と称する。
【0039】
外部スキャン画像受信機能とは、外部装置であるMFP1からスキャン画像をVIF302を介して受信する機能である。
【0040】
分散指示機能とは、マスターブレード300自身および接続されているサブブレード310の状態を管理して画像処理が可能なブレードを見出し、ブレードと画像処理の交渉をし、交渉の結果画像処理を行なうこととなったブレードを実行元(ここではマスターブレード300)の画像転送機能ブロックに対して通知する機能である。
【0041】
集約処理実行ブレード決定機能とは、マスターブレード300自身および接続されているサブブレード310の状態を管理して集約処理が可能なブレードを見出し、ブレードと集約処理の交渉をし、交渉の結果集約処理を行なうこととなったブレードを実行元の画像転送機能ブロックに対して通知する機能である。
【0042】
スキャン画像転送機能とは、分散処理機能から通知された画像処理を行なうブレードに対し通信の接続の要求の交渉をし、接続可能となったときにブレードに対しスキャン画像の転送を行なう機能である。
【0043】
スキャン画像受信機能とは、他のブレードからスキャン画像を受信して自己のブレードのRAM305、315にスキャン画像を保存(展開)する機能である。
【0044】
画像処理機能とは、自身のブレードのRAMに保存されたスキャン画像に対し、面点変換、画像回転、圧縮といった画像処理を行ない、画像処理後のスキャン画像をRAM305、315に保存する機能である。
【0045】
圧縮画像転送機能とは、圧縮画像転送要求を受信したときに、集約処理実行ブレード決定機能が決定した集約処理が可能なブレードを検索し、圧縮画像の転送を交渉し、転送可能であれば圧縮画像の転送を行なう機能である。
【0046】
圧縮画像受信機能とは、集約機能を行なうこととなったブレードが他のブレードから圧縮画像転送要求を受けたときに、圧縮画像の受信が可能かどうか判断し、受信可能であれば受信可能であると返答し、他のブレードから圧縮画像を受信する機能である。
【0047】
集約機能とは、集約機能を行なうこととなったブレードが受信した圧縮画像をファイル化する機能である。ファイル化とは、例えば、PDF(Portable Document Format)やTFF(Tagged Image File Format)といったファイルフォーマットに変換することをいう。
【0048】
本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各機能について図7〜16のフローチャートを参照してさらに詳細に説明する。以下説明する各機能は並行して実行することができる。
【0049】
まず、MFP1が有する機能について説明する。
【0050】
図7は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのMFPによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。
【0051】
MFP1は、画像読み取り部24に原稿があるかどうかを確認し(S700)、原稿があると判断した場合、スキャン釦の押下を待つ(S701、NO)。この状態で、ユーザによりスキャン釦が押下されると(S701、YES)、MFP1は原稿をスキャンして画像データとして読み込み、マスターブレード300に対してスキャン画像(画像データ)の転送要求を行い(S702)、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求に対する応答を待つ(S703、NO)。
【0052】
MFP1は、マスターブレード300からの応答があり(S703、YES)、その応答がスキャン画像の転送が不可というものであった場合は(S704、NO)、再度スキャン画像の転送要求を行なう(S702)。MFP1は、マスターブレード300からの応答がスキャン画像の転送が可能というものであった場合は(S704、YES)、画像読み取り部24により原稿をスキャン画像として読み込み(S705)、読み込んだスキャン画像をマスターブレード300に転送する(S706)。
【0053】
原稿1枚の読み込みおよび読み込んだスキャン画像の転送が終わると、MFP1は、原稿読み取り部24に次の原稿があるかどうかを判断し、原稿がある場合は(S707、YES)、再度その原稿についてマスターブレード300に対してスキャン画像の転送要求を行い(S702)、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求に対する応答を待つ(S703、NO)。原稿がない場合は(S707、NO)、MFP1はマスターブレード300にスキャン完了を通知する(S708)。
【0054】
次に、マスターブレード300が有する機能について説明する。
【0055】
図8は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる外部スキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。
【0056】
マスターブレード300は、MFP1からのスキャン画像の転送要求を待つ状態になっており(S800、NO)、MFP1からスキャン画像の転送要求を受信すると(S800、YES)、スキャン画像が受信可能かどうかを判断する(S801)。前記判断は、マスターブレード300のRAM305にスキャン画像のデータを保存する空きがあるかどうかにより行う。なお、マスターブレード300は、他のジョブの処理を行なっているかどうかで前記判断を行なってもよい。
【0057】
マスターブレード300は、スキャン画像の受信が不可と判断した場合は(S801、NO)、MFP1に対してスキャン画像の受信が不可であることを返答する(S808)。一方、スキャン画像の受信が可能と判断した場合は(S801、YES)、集約機能実行ブレード決定機能を実行し、自身を含めた各ブレードに対し集約処理依頼を行ない、集約機能実行ブレードを決定する(S802)。さらに、MFP1に対しスキャン画像の転送可能であることを返答するとともにスキャン画像の受信待ち状態となる(S803)。
【0058】
マスターブレード300は、MFP1からスキャンの終了の通知を受信していない場合は(S804、NO)、MFP1からスキャン画像をページ番号と共に受信すると(S805、YES)、受信したスキャン画像をRAM305に保存する(S806)。そして、画像処理分散指示機能を実行して自身を含めた画像の分散処理が可能な各ブレードに対して分散指示を行い、スキャン画像転送機能を実行してページ番号と転送先のブレードと格納先のRAMアドレスと共にスキャン画像転送指示を行なう(S807)。その後、再度スキャン画像の受信待ち状態となる(S803)。
【0059】
MFP1からスキャンの終了の通知を受信している場合は(S804、YES)、集約機能実行ブレードに対して最終ページ番号を通知してスキャンを完了し(S809)、MFP1からのスキャン画像の転送要求待ち状態となる(S800)。
【0060】
図9は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる分散指示機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300がMFP1からスキャン画像を受信したときに実行される。
【0061】
マスターブレード300は、自身を含む各ブレードの状態を管理して、画像の分散処理が可能なブレードを決定し(S900)、決定したブレードに対して画像処理の要求を行い(S901)、該要求に対する返答を待つ(S902、NO)。
【0062】
ブレードからの返答があり(S902、YES)、返答が画像処理が不可というものである場合は(S903、NO)、画像の分散処理が可能な別のブレードを決定し(S900)、その応答を待つ(S901、S902)。
【0063】
ブレードからの返答が画像処理が可能というものである場合は(S903、YES)、自身のスキャン画像転送機能に対し決定したブレードを通知する(S904)。
【0064】
図10は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによる集約処理実行ブレード決定機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300において常に起動しており、スキャン画像受信機能によるスキャン画像の転送要求を待っている。
【0065】
マスターブレード300は、自身を含む各ブレードの状態を管理して、画像の集約処理が可能なブレードを決定し(S1000)、決定したブレードに対して集約処理の要求を行い(S1001)、該要求に対する応答を待つ(S1002、NO)。
【0066】
ブレードからの返答が集約処理が不可というものである場合は(S1003、NO)、画像の集約処理が可能な別のブレードを決定し(S1000)、その応答を待つ(S1001、S1002)。
【0067】
ブレードからの返答が画像処理が可能というものである場合は(S1003、YES)、自身のスキャン画像転送機能に対し決定したブレードを通知する(S1004)。
【0068】
図11は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムのマスターブレードによるスキャン画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、分散指示機能の実行によって分散処理を行なうブレードに決定されたブレードに対して実行する。
【0069】
マスターブレード300は、分散指示機能の実行によりスキャン画像のブレードへの転送要求を待ち(S1100、NO)、該要求があった場合は(S1100、YES)、転送先のブレードに対してスキャン画像の転送要求を行う(S1101)。
【0070】
スキャン画像の転送要求を行ったブレードからの返答が転送不可であるというものであった場合は、再度スキャン画像の転送要求を行なう(S1102、NO)。一方、スキャン画像の転送要求を行ったブレードからの返答が転送可能であるというものであった場合は(S1102、YES)、該ブレードに対しスキャン画像の転送を行なう(S1103)。
【0071】
次に、マスターブレード300およびサブブレード310の共通機能について説明する。
【0072】
図12は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによるスキャン画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。
【0073】
サブブレード310は、マスターブレード300からスキャン画像の転送要求を待ち(S1200、NO)、転送要求を受信した場合は(S1200、YES)、スキャン画像の画像処理が可能かどうか判断し、画像処理が可能な場合は転送可能であることを返答し、転送されるスキャン画像を受信し(S1201)、RAM313に保存する(S1202)。そして、保存したRAM313のアドレスを画像処理機能に通知することで画像処理の指示を行なった後(S1203)、次のスキャン画像の転送要求を待つ(S1200)。
【0074】
図13は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる画像処理機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。また、本機能による画像処理は、複数のブレードにおいて並列に行うことができる。
【0075】
各ブレードは、画像処理の要求を待ち(S1300、NO)、画像処理の要求があった場合は(S1300、YES)、スキャン画像受信機能から受信したスキャン画像を保存したRAMのアドレスを受け取り、該スキャン画像の面点変換処理(S1301)、画像回転処理(S1302)、および圧縮処理(S1303)を行い、圧縮後のスキャン画像をRAM303、313に保存する。
【0076】
次に、自身が集約ブレードに割り当てられている場合は(S1304、YES)、自身の集約機能に圧縮画像を保存したRAM303、313のアドレスを通知することで集約依頼を実行する(S1306)。
【0077】
一方、自身が集約ブレードに割り当てられていない場合は(S1304、NO)、自身の圧縮画像転送機能に対し圧縮画像を保存したRAM303、313のアドレスを通知し、圧縮画像転送機能は集約ブレードに対し圧縮画像の転送要求を実行する(S1305)。
【0078】
その後、本画像処理機能は次のスキャン画像の画像処理要求を待つ状態に戻る(S1300)。
【0079】
図14は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像転送機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300およびサブブレード310において常に実行されている。
【0080】
各ブレードは、圧縮画像の転送の要求を待ち(S1400、NO)、画像処理の要求があった場合は(S1400、YES)、マスターブレード300において決定されている集約ブレードを検索し、判明した集約ブレードに対して圧縮画像の転送を要求し(S1401)、集約ブレードからの返答を待つ。
【0081】
集約ブレードから圧縮画像の転送要求に対する返答を受信し(S1402)、返答が転送が不可というものであった場合は(S1403、NO)、再度圧縮画像の転送要求を行なう。
【0082】
一方、集約ブレードからの返答が転送が可能というものであった場合は(S1403、YES)、集約ブレードに対して圧縮画像の転送を実行する(S1404)。
【0083】
その後、本圧縮画像転送機能は次の圧縮画像の転送を待つ状態に戻る(S1400)。
【0084】
図15は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる圧縮画像受信機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300から集約ブレードに割り当てられた集約ブレードにおいて実行される機能であり、集約ブレードが集約機能を開始する時に起動される。
【0085】
集約ブレードは、集約ブレード以外の他のブレードからの圧縮画像の転送要求を待ち(S1500、NO)、圧縮画像の転送要求があった場合は(S1500、YES)、圧縮画像の受信が可能かどうか確認し、圧縮画像の受信が不可の場合は転送要求をしたブレードに対し受信が不可であることを返答する。圧縮画像の受信が可能な場合は転送要求をしたブレードに対し受信が可能であることを返答し、該ブレードから圧縮画像を受信する(S1501)。圧縮画像の転送が開始されたら圧縮画像をRAM303、313に保存する(S1502)。そして、保存したRAM303、313のアドレスを集約機能に通知することで集約依頼を行なった後(S1503)、次のスキャン画像の転送要求を待つ状態に戻る(S1500)。
【0086】
図16は、本実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムの各ブレードによる集約機能についてのフローチャートを示す図である。本機能は、マスターブレード300から集約ブレードに割り当てられた集約ブレードにおいて実行される機能であり、集約ブレードが集約機能を開始する時に起動される。
【0087】
集約ブレードは、集約依頼を待ち(S1600、NO)、集約依頼があった場合は(S1600、YES)、受信した圧縮画像が何ページ目なのかを確認し、その圧縮画像が集約すべきページのものでなければ(S1601、NO)、集約依頼待ちの状態に戻る。一方、受信した圧縮画像が集約すべきページのものであれば(S1601、YES)、PDFのヘッダを書き、次の集約ページ番号を1つ増分することでファイル化する(S1602)。そして、次の集約依頼がある場合は(S1603、YES)、続けてファイル化を行なう。
【0088】
スキャン画像の集約は最終のベージまでファイル化が終わるまで行い(S1604)、全てのページについて集約が終了した場合はファイル化終了のための処理を行なう(S1605)。
【0089】
以上、本発明の実施形態に係る画像読み込みシステムおよび画像処理システムについて説明したが、本実施形態は以下の効果を奏する。
【0090】
スキャニングによる画像読み込みと並行して、読み込んだ画像データを複数のブレード基板に分散し並列に画像処理することで、システムのリソース不足による画像読込みの停止を防止することができる。
【0091】
以上、本発明について、実施形態により詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0092】
例えば、マスターブレードおよびサブブレードのうちの少なくとも一つに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせることができる。また、マスターブレードおよびサブブレードのうちの少なくとも一つを集約機能専用とすることもできる。
【0093】
図17は、本発明の他の実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。
【0094】
図17に示すように、本実施形態に係るコントローラ2は、一のサブブレード301Aに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせ、他のサブブレード301Bに画像処理機能を担当させている。いずれかのサブブレードに画像処理機能と集約機能とを兼ねさせることにより、コントローラ2内のブレードの枚数を削減することができ、コスト低減を実現することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 MFP、
2 コントローラ、
3 VIF、
4 LAN、
300 マスターブレード、
310 サブブレード、
320 ブレード間インタフェース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理を行なう複数のブレード基板と、
原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、
前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、
を有することを特徴とする画像読み込みシステム。
【請求項2】
前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする請求項1に記載の画像読み込みシステム。
【請求項3】
画像処理を行なう複数のブレード基板と、
画像読込み装置からの画像データの読み込みと並行して、読み込んだ前記画像データを各ブレードに分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、
を有することを特徴とする読み込み画像処理システム。
【請求項4】
前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする請求項3に記載の読み込み画像処理システム。
【請求項1】
画像処理を行なう複数のブレード基板と、
原稿を画像データとして読み込む画像読込み手段と、
前記画像読込み手段による前記原稿の読み込みと並行して、前記画像読込み手段が読み込んだ前記画像データを各ブレード基板に分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、
を有することを特徴とする画像読み込みシステム。
【請求項2】
前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする請求項1に記載の画像読み込みシステム。
【請求項3】
画像処理を行なう複数のブレード基板と、
画像読込み装置からの画像データの読み込みと並行して、読み込んだ前記画像データを各ブレードに分散して並列に画像処理させる画像処理分散手段と、
を有することを特徴とする読み込み画像処理システム。
【請求項4】
前記複数のブレード基板のうちの少なくとも一つは、他のブレード基板で画像処理された画像データを集約してファイル化することを特徴とする請求項3に記載の読み込み画像処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−142742(P2012−142742A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293265(P2010−293265)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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