説明

画像読取装置

【課題】本体部に開閉自在に配設されたカバー部に、読取部を有する画像読取装置に関し、読取部の故障を防止し得る画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置1は、第1画像読取部10を有する本体部5と、本体部5に対して開閉自在に取り付けられたカバー部15を有する。カバー部15は、原稿トレイ16と、Uターン搬送路30と、第2画像読取部50を有する。第2画像読取部50は、原稿トレイ16からUターン搬送路30に沿って搬送された原稿の画像を読み取る。第2画像読取部50は、第2イメージセンサと、センサ保持部と、衝撃吸収部材を有する。第2イメージセンサは、箱状のセンサ保持部内部に保持される。衝撃吸収部材は、第2イメージセンサ底面とセンサ保持部底面の間を充填し、カバー部15の回動に伴う第2イメージセンサとセンサ保持部の接触を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部に対して開閉自在に配設されたカバー部に、原稿の画像を読み取る読取部を有する画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像読取装置において、原稿を所定の搬送経路に沿って搬送しつつ、当該原稿の画像を、読取部により読み取るように構成されたものが存在する。このような画像読取装置として、例えば、特許文献1記載の画像読取装置が知られている。
【0003】
当該特許文献1記載の画像読取装置は、原稿載置トレイと原稿排紙トレイを結ぶ略U字状の搬送経路を有しており、当該搬送経路に沿って、原稿載置トレイに載置された原稿を搬送する。又、当該画像読取装置は、第1の画像読取部と、第2の画像読取部を有しており、当該搬送経路に沿って原稿を搬送する途上で、当該原稿の表面に形成された画像を第1の画像読取部により読み取り、その後、原稿の裏面に形成された画像を第2の画像読取部により読み取るように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−333003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1記載の画像読取装置は、原稿を搬送経路に沿って搬送しつつ原稿の画像を読み取る原稿移動方式以外に、原稿をプラテンガラス上に固定して画像を読み取る原稿固定方式に対応している。このため、第1の画像読取部はプラテンガラスの下方に配設され、搬送経路下面に面して原稿の一方の画像を読み取るように構成されている。又、第2の画像読取部は、第1の画像読取部よりも原稿の搬送方向下流側において、当該搬送経路上面に面する位置に配設され、下方を搬送される原稿の他方の画像を読み取るように構成されている。
【0006】
当該特許文献1記載の画像読取装置において、原稿固定方式での画像の読取を行うためには、プラテンガラス上に原稿をセットする必要がある。従って、原稿載置トレイ、原稿排紙トレイ、搬送経路及び第2の画像読取部を含むプラテンガラス上に位置するユニットを移動させる必要がある。第2の画像読取部を含むユニットの移動は、原稿固定方式での画像の読取を行うたびに行われるため、第2の画像読取部は、当該ユニットの移動に伴う衝撃を受け、当該衝撃に起因して、故障又は破損する場合がある。
【0007】
本発明は、本体部に対して開閉自在に配設されたカバー部に、原稿の画像を読み取る読取部を有する画像読取装置に関し、読取部の故障を防止し得る画像読取装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る画像読取装置は、本体部と、当該本体部に対して回動可能に軸支されるカバー部と、を有する。当該カバー部は、原稿台と、搬送経路と、読取部と、を有する。当該原稿台に載置された原稿は、搬送経路に沿って搬送されつつ、読取部によって画像を読み取られる。当該読取部は、密着型イメージセンサと、センサ保持部と、付勢部材と、衝撃吸収部材と、を有する。密着型イメージセンサは、搬送経路の下方において、読取面を上方に向けて配置される。センサ保持部52は、上方が開放された凹形状に形成され、密着型イメージセンサを所定位置に保持する。付勢部材は、センサ保持部の底面に配設され、密着型イメージセンサを搬送経路側に付勢する。衝撃吸収部材は、密着型イメージセンサの底面とセンサ保持部の底面との間に配設され、多孔質材料により構成される。ここで、カバー部を回動させた場合、密着型イメージセンサは、当該回動に伴い、センサ保持部内を移動し、センサ保持部内面(特に、センサ保持部底面)と衝突する虞がある。この点、当該画像読取装置は、付勢手段による付勢力と、衝撃吸収部材により、密着型イメージセンサとセンサ保持部の衝突を回避し、当該回動に伴う衝撃を吸収・緩和することができる。この結果、当該画像読取装置は、読取部(特に、密着型イメージセンサ)の故障、損傷を防止し得る。
【0009】
そして、請求項2記載の画像読取装置において、衝撃吸収部材は、密着型イメージセンサの底面とセンサ保持部の底面との間を隙間なく埋めるように配設されている。従って、カバー部の回動により、密着型イメージセンサがセンサ保持部内を移動したとしても、当該密着型イメージセンサの移動量は、衝撃吸収部材の変形量と等しくなる。そして、衝撃吸収部材が変形した場合でも、密着型イメージセンサとセンサ保持部の間に、衝撃吸収部材が存在することに変わりはない。従って、当該画像読取装置は、密着型イメージセンサとセンサ保持部の衝突を確実に回避し、当該回動に伴う衝撃を吸収・緩和することができる。この結果、当該画像読取装置は、読取部(特に、密着型イメージセンサ)の故障、損傷を確実に防止し得る。
【0010】
又、請求項3記載の画像読取装置において、衝撃吸収部材は、密着型イメージセンサの主走査方向における端部において、当該密着型イメージセンサの底面とセンサ保持部の底面の間に配設されている。ここで、密着型イメージセンサは、副走査方向に対して、主走査方向の寸法が長く形成されている。従って、カバー部15の回動により密着型イメージセンサがセンサ保持部内を移動する場合、密着型イメージセンサの主走査方向の端部が、最も大きく移動する可能性が高く、衝撃に伴い破損する蓋然性も高い。当該画像読取装置は、密着型イメージセンサの主走査方向端部に衝撃吸収部材を配設しているので、カバー部の回動に伴い破損する蓋然性の高い部分を確実に保護し、密着型イメージセンサの破損を防止し得る。
【0011】
又、請求項4記載の画像読取装置において、読取部は、密着型イメージセンサと対向する位置で搬送経路の一部を構成し、強化ガラスにより形成されたガラス部材と、を有する。ガラス部材が密着型イメージセンサと対向する位置で搬送経路の一部を構成するので、当該画像読取装置は、搬送経路に沿って搬送される原稿の画像を、密着型イメージセンサにより読み取ることができる。又、当該画像読取装置は、ガラス部材を強化ガラスにより構成しているので、カバー部の回動に伴う衝撃により読取部が破損することを防止し得る。
【0012】
そして、請求項5記載の画像読取装置において、本体部は、載置面と、本体側読取部と、を有する。そして、カバー部は、本体部に対して開閉自在に取り付けられ、閉じた場合に前記載置面を覆いつつ、当該載置面にセットされた原稿を所定位置に固定する。従って、当該画像読取装置は、カバー部を回動して、載置面に原稿をセットした後、当該カバー部を閉じることにより載置面に原稿を固定することができ、もって、本体側読取部によって、載置面にセットされた原稿の画像を読み取り得る。又、載置面にセットされた原稿の画像を読み取る際に、複数回のカバーの回動が必要となるため、カバー部に配設された読取部がカバーの回動に伴い破損する蓋然性が高い。この点、当該画像読取装置は、付勢手段による付勢力と、衝撃吸収部材により、密着型イメージセンサとセンサ保持部の衝突を回避し、当該回動に伴う衝撃を吸収・緩和するので、カバーの回動頻度が高い構成であっても、読取部(特に、密着型イメージセンサ)の故障、損傷を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】画像読取装置の外観斜視図である。
【図2】カバー部を開いた状態の画像読取装置を示す外観斜視図である。
【図3】カバー部の構成を示す断面図である。
【図4】自動原稿搬送装置の構成を示す拡大断面図である。
【図5】上部カバーが開放位置にある時のカバー部を示す外観斜視図である。
【図6】第2画像読取部における主走査方向に沿った鉛直断面図である。
【図7】カバー部を閉じた状態における第2画像読取部の断面図である。
【図8】カバー部の回動操作時における第2画像読取部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る画像読取装置を、画像読取装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明において、画像読取装置1使用時のユーザの位置を基準にした方向を用いて説明する。即ち、図1における右下側を前側とし、図1における左上側を後側とする。又、画像読取装置1を前側から見たときを左右の基準とし、図1における左下側を左側とし、右上側を右側とする。
【0015】
先ず、本実施形態に係る画像読取装置1の概略構成について、図1等を参照しつつ詳細に説明する。図1、図2に示すように、画像読取装置1は、第1画像読取部10を有する本体部5と、自動原稿搬送装置20を有するカバー部15とを備えている。
【0016】
図2に示すように、本体部5は、当該本体部5上面に、コンタクトガラス6を備えている。当該コンタクトガラス6は、固定読取用ガラス7と、移動読取用ガラス8により構成されている(図2、図3参照)。そして、固定読取用ガラス7は、自動原稿搬送装置20により原稿を搬送しつつ、第1画像読取部10により原稿の画像を読み取る際に用いられる。この場合、原稿は、固定読取用ガラス7上を連続して通過する。
【0017】
移動読取用ガラス8は、所謂「プラテンガラス」であり、本体部5の左右方向に沿って長辺が位置するA3サイズよりもやや大きな長方形状に形成されている。移動読取用ガラス8は、原稿を当該移動読取用ガラス8上にセットし、第1画像読取部10を構成する第1イメージセンサ11を移動させて画像を読み取る際に用いられる。
【0018】
図3に示すように、本体部5は、当該コンタクトガラス6の下方に、第1画像読取部10を有している(図2、図3参照)。第1画像読取部10は、第1イメージセンサ11と、スライド軸12とを有している。第1イメージセンサ11は、所謂、密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)により構成され、コンタクトガラス6上に位置する原稿の画像を読み取る。
【0019】
そして、当該第1イメージセンサ11は、主走査方向(即ち、本体部5における前後方向)がA3サイズの短辺に相当する長さの読取範囲を有している。そして、スライド軸12は、本体部5の左右方向に向かって伸びており、第1イメージセンサ11を左右方向にスライド移動可能に保持している。第1イメージセンサ11は、所定のモータと駆動伝達機構(例えば、プーリー・ベルト機構)等によって、当該スライド軸12に沿ってスライド移動し得る。即ち、第1イメージセンサ11は、固定読取用ガラス7下方の固定読取位置に位置し得る。又、当該第1イメージセンサ11は、移動読取用ガラス8左端部に沿った位置から、A3サイズの長辺に相当する距離分離間した位置までの区間をスライド移動し得る。従って、第1画像読取部10は、A3サイズの原稿に相当する最大読取範囲Rを有し、A3サイズ以下の原稿の画像を読み取り得る。
【0020】
図1、図2に示すように、カバー部15は、本体部5上面の後端縁を軸に開閉自在に配設されており、閉じた場合に本体部5上面を覆う。従って、当該カバー部15は、コンタクトガラス6(即ち、移動読取用ガラス8)上にセットされた原稿をその位置に固定し得る。そして、カバー部15は、原稿トレイ16、排紙トレイ17、自動原稿搬送装置20(ADF:Auto Document Feeder)を有している(図3参照)。原稿トレイ16は、カバー部15の右側上方に配設されており、画像の読取対象である原稿を収容する。排紙トレイ17は、カバー部15の右側において、原稿トレイ16の下方に配置されており、自動原稿搬送装置20から排紙された原稿を収容する。即ち、原稿トレイ16及び排紙トレイ17は、上下方向に二段に配設されており、上段に原稿トレイ16、下段に排紙トレイ17が位置する。
【0021】
そして、自動原稿搬送装置20は、カバー部15の左側に配設されており、原稿トレイ16内の原稿を連続して一枚ずつ給紙し、所定の搬送経路(後述するUターン搬送路30)に沿って搬送した後、排紙トレイ17に排紙する。本実施形態においては、原稿トレイ16からUターン搬送路30に沿って排紙トレイ17へ向かう方向を原稿の搬送方向という。又、当該自動原稿搬送装置20は、Uターン搬送路30に沿った所定位置に第2画像読取部50を有している。従って、当該画像読取装置1は、第2画像読取部50によって、Uターン搬送路30を搬送される原稿の第1面(裏面)から画像を読み取ることができる。
【0022】
当該自動原稿搬送装置20は、当該自動原稿搬送装置20底面(即ち、カバー部15底面)左側の所定位置に、本体部5の前後方向に沿った開口を有している(図3、図4参照)。当該開口は、Uターン搬送路30に面して形成されており、カバー部15を閉じた場合に、固定読取用ガラス7の上方に位置する。従って、Uターン搬送路30を搬送される原稿は、当該開口において、当該原稿の第2面(表面)を下方に露出する。この結果、第1イメージセンサ11が固定読取位置に位置する場合、画像読取装置1は、第1画像読取部10によって、Uターン搬送路30を搬送される原稿の第2面から画像を読み取ることができる。
【0023】
続いて、本実施形態に係る自動原稿搬送装置20の構成について、図3等を参照しつつ詳細に説明する。図3に示すように、自動原稿搬送装置20は、Uターン搬送路30と、給紙ユニット35と、搬送ユニット40と、排紙ユニット45と、第2画像読取部50と、を有し、これらの構成によって原稿が搬送され、その途上で原稿の画像が読み取られるように構成されている。
【0024】
そして、当該自動原稿搬送装置20は、本体フレーム21と、アッパーガイド22と、アンダーガイド23と、上部カバー25を有している。本体フレーム21は、自動原稿搬送装置20の筐体本体部分を構成し、合成樹脂(例えば、アクリロニトリリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)等)により形成されている。
【0025】
アッパーガイド22は、原稿トレイ16の搬送方向下流側端部を延出して形成されており、原稿トレイ16内の原稿を給紙ユニット35へ案内する。アンダーガイド23は、前記開口から排紙トレイ17へ向かって延びており、Uターン搬送路30を搬送される原稿を排紙ユニット45及び排紙トレイ17へ案内する。即ち、アッパーガイド22及びアンダーガイド23は、上下方向に二段に配設されており、上段にアッパーガイド22、下段にアンダーガイド23が位置する。
【0026】
上部カバー25は、自動原稿搬送装置20の上面を構成し、当該自動原稿搬送装置20左端部(即ち、カバー部15左端部)の所定位置に位置する回動軸を中心として、回動可能に軸支されている。従って、上部カバー25は、閉塞位置(図3、図4参照)と、開放位置(図5参照)との間で姿勢変化し得る。上部カバー25が閉塞位置にある場合、当該上部カバー25は、給紙ユニット35、搬送ユニット40、第2画像読取部50の上側部分を覆う。これにより、Uターン搬送路30の上側部分を覆うことになる。そして、上部カバー25が開放位置にある場合、当該上部カバー25は、給紙ユニット35、搬送ユニット40、及び第2画像読取部50から離間し、Uターン搬送路30の上側部分を露出する。
【0027】
次に、自動原稿搬送装置20におけるUターン搬送路30の構成について詳細に説明する。図3、図4に示すように、Uターン搬送路30は、原稿トレイ16と排紙トレイ17とを接続するように略U字状に形成されており、自動原稿搬送装置20の左右方向に沿っている。つまり、Uターン搬送路30は、自動原稿搬送装置20の前後方向への搬送を許容するものではない。当該Uターン搬送路30は、第1搬送路31と、湾曲搬送路32と、第2搬送路33とにより構成される。第1搬送路31は、原稿トレイ16の搬送方向下流側から、自動原稿搬送装置20の左端側(後述するメインローラ42の上部)まで伸びる略直線状の搬送路である。上部カバー25が閉塞位置にある場合、当該第1搬送路31の上方は、上部カバー25により覆われる。又、上部カバー25の内側面には、図5に示すように、閉塞位置にある場合に、第1搬送路31側に向けて突出する複数のリブが設けられている。これらのリブによって、第1搬送路31を搬送される原稿の上面がガイドされる。即ち、上部カバー25の内側面は、後述する給紙ユニット35の吸入ローラ36、分離ローラ37、搬送ユニット40の搬送ローラ41、及び原稿押さえ部材70等と共に第1搬送路31の上面を構成する。一方、第1搬送路31の下面は、アッパーガイド22の上面、後述する分離パッド38、及び第2画像読取部50の上方に位置するガラス部材60の上面等によって構成される。
【0028】
湾曲搬送路32は、前記第1搬送路31の搬送方向下流側端部から下方に向かって半円状の円弧を描くように形成された搬送路である。当該湾曲搬送路32は、後述するメインローラ42の外周面に沿って形成され、自動原稿搬送装置20の左端側(後述するメインローラ42の下部)において第2搬送路33と接続されている(図4参照)。即ち、湾曲搬送路32は、メインローラ42の外周面と、本体フレーム21及び上部カバー25の内側面と、により構成される。
【0029】
第2搬送路33は、湾曲搬送路32の下端部から排紙ユニット45及び排紙トレイ17へ延びる略直線状の搬送路である。当該第2搬送路33は、アンダーガイド23とそれに所定の間隔を有して対向するカバー部15の本体フレーム21の壁面21Aによって主に構成される。即ち、第2搬送路33は、前記第1搬送路の下方に位置する。又、当該第2搬送路33は、メインローラ42近傍の固定読取用ガラス7に対向する範囲を含む。そして、原稿は、固定読取用ガラス7に対向する範囲を通過する際に、カバー部15の底面に形成された前記開口の上側を通過する。従って、Uターン搬送路30を搬送される原稿は、当該開口を経由して、排紙トレイ17へ搬送される。尚、公知の原稿押さえ部24が、第2搬送路33を介して当該開口と対向する位置に配設されている。これにより、当該開口を通過する原稿は、より固定読取用ガラス7側を通過して搬送される。従って、画像読取装置1は、固定読取用ガラス7を介した第1画像読取部10による読取精度を向上し得る。
【0030】
続いて、自動原稿搬送装置20における給紙ユニット35について、図4等を参照しつつ詳細に説明する。給紙ユニット35は、第1搬送路31における原稿トレイ16側端部近傍に配設されており、原稿トレイ16にセットされた原稿を一枚ずつに分離しつつ、搬送ユニット40へ対して給紙する。図4に示すように、給紙ユニット35は、吸入ローラ36と、分離ローラ37と、分離パッド38と、アーム39と、により構成されている。
【0031】
吸入ローラ36は、給紙ユニット35における搬送方向上流側において第1搬送路31の上面に沿う位置に回転自在に軸支されている。当該吸入ローラ36は、公知の駆動伝達機構によりモータ(図示せず)の駆動力が伝達されることにより、所定方向(図4中、時計回り)に回転駆動する。これにより、吸入ローラ36は、原稿トレイ16にセットされた原稿を、分離ローラ37方向(即ち、搬送方向下流側)へ搬送し得る。
【0032】
分離ローラ37は、吸入ローラ36よりも搬送方向下流側において、本体フレーム21に対して回転自在に軸支されている。当該分離ローラ37は、モータ(図示せず)の駆動に伴って所定方向(図4中、時計回り)に回転駆動する。分離パッド38は、第1搬送路31の下面側において、前記分離ローラ37と対向する位置に配設されている。当該分離パッド38は、前記分離ローラ37の外周面に向かって付勢されている。従って、分離ローラ37は、分離パッド38と協働することにより、分離ローラ37と接している原稿のみを分離して搬送ユニット40側(即ち、搬送方向下流側)へ搬送し得る。
【0033】
アーム39は、軸受を介して、前記分離ローラ37の回転軸に支持されている。当該アーム39は、分離ローラ37の回転軸から搬送方向上流側へ延び、前記吸入ローラ36の両端を回転自在に軸支している。当該アーム39は、前記モータの駆動に伴って、分離ローラ37の回転軸を中心に俯仰動作する。
【0034】
次に、自動原稿搬送装置20における搬送ユニット40について、図4等を参照しつつ詳細に説明する。搬送ユニット40は、給紙ユニット35よりも搬送方向下流側に配設されており、給紙ユニット35により給紙された原稿をUターン搬送路30に沿って排紙ユニット45へ搬送する。当該搬送ユニット40は、搬送ローラ41、メインローラ42、ピンチローラ43A〜ピンチローラ43Cと、を備えている。
【0035】
搬送ローラ41は、給紙ユニット35の搬送方向下流側近傍において、第1搬送路31の上面に沿う位置に回転自在に軸支されている。当該搬送ローラ41は、モータ(図示せず)の駆動に伴って回転駆動する。そして、図4等に示すように、ピンチローラ43Aは、第1搬送路31を介して当該搬送ローラ41と対向する位置に配設されている。従って、給紙ユニット35により給紙された原稿は、搬送ローラ41と当該ピンチローラ43Aにより挟まれ、搬送ローラ41の回転駆動に伴って、第1搬送路31を搬送方向下流側へ搬送される。
【0036】
メインローラ42は、自動原稿搬送装置20の左側端部において、本体フレーム21に回転自在に軸支されており、モータ(図示せず)の駆動に伴い回転駆動する。上述したように、湾曲搬送路32は、当該メインローラ42の外周面に沿って形成されている。即ち、当該メインローラ42外周面は、湾曲搬送路32の一部を構成する。
【0037】
ここで、当該メインローラ42の上部において、ピンチローラ43Bが、前記第1搬送路31と湾曲搬送路32とのほぼ境界に配設されており、メインローラ42と対向しつつ回転自在に軸支されている。従って、メインローラ42は、当該ピンチローラ43Bと協働することにより、第1搬送路31を搬送された原稿を挟持し、前記モータの駆動に伴って回転することで、当該原稿を湾曲搬送路32に沿って搬送し得る。
【0038】
又、当該メインローラ42の下方において、ピンチローラ43Cが、前記湾曲搬送路32と前記第2搬送路33とのほぼ境界に配設されており、メインローラ42と対向する位置で回転自在に軸支されている。従って、メインローラ42は、当該ピンチローラ43Cと協働することにより、湾曲搬送路32を搬送されている原稿を挟持し、前記モータの駆動に伴って回転することで、当該原稿を第2搬送路33へ向かって搬送し得る。
【0039】
続いて、自動原稿搬送装置20における排紙ユニット45について、図4等を参照しつつ詳細に説明する。排紙ユニット45は、Uターン搬送路30を搬送された原稿を排紙トレイ17へ排紙する。当該排紙ユニット45は、排紙ローラ46と、ピンチローラ43Dとを有している。排紙ローラ46は、第2搬送路33の搬送方向下流側端部(即ち、Uターン搬送路30の末端部)近傍において、第2搬送路33の上面に沿う位置に回転自在に軸支されている。又、当該排紙ローラ46は、前記モータの回転駆動に伴って回転駆動する。そして、当該排紙ローラ46の下方には、ピンチローラ43Dが、第2搬送路33を介して排紙ローラ46と対向する位置で回転自在に軸支されている。従って、排紙ローラ46は、当該ピンチローラ43Dと協働することにより、第2搬送路33を搬送された原稿を挟持し、前記モータの駆動に伴って回転することで、当該原稿を排紙トレイ17へ排紙し得る。
【0040】
次に、自動原稿搬送装置20に配設された第2画像読取部50について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第2画像読取部50は、第1搬送路31を搬送される原稿の画像を読み取る。図4に示すように、当該第2画像読取部50は、搬送ローラ41よりも搬送方向下流側であり、且つ、メインローラ42よりも搬送方向上流側の所定位置において、第1搬送路31の下面に面するように配設されている。当該第2画像読取部50は、第2イメージセンサ51と、センサ保持部52と、ガラス部材60を有している。
【0041】
第2イメージセンサ51は、所謂、密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)により構成されており、画像を読み取る読取面を上方(即ち、第1搬送路31側)にして配設されている。そして、当該第2イメージセンサ51は、主走査方向(即ち、本体部5における前後方向)がA4サイズの短辺に相当する長さの読取範囲を有している。ここで、第1搬送路31を搬送される原稿は、第2イメージセンサ51の読取面近傍を通過する。従って、当該画像読取装置1は、第2画像読取部50によって、第1搬送路31を搬送される原稿の第1面(裏面)の画像を読み取り得る。
【0042】
センサ保持部52は、前記第1搬送路31側を開放した箱型形状に形成されており、当該第2イメージセンサ51を内部に保持する。図3、図4に示すように、当該センサ保持部52は、第2イメージセンサ51を、センサ保持部52内部の所定位置(即ち、第1搬送路31に面し、且つ、ガラス部材60に近接する位置)に保持する。
【0043】
ガラス部材60は、強化ガラスにより形成されており、前記第1イメージセンサ11におけるコンタクトガラス6と同様の機能を果たす。当該ガラス部材60は、第2イメージセンサ51の上方において、前記第1搬送路31下面に沿って配設されており、第1搬送路31の一部を構成する。
【0044】
そして、自動原稿搬送装置20は、原稿押さえ部材70と、付勢部材75と、を有している。原稿押さえ部材70及び付勢部材75は、第1搬送路31を介して、第2画像読取部50と対向する位置に配設されている。具体的には、原稿押さえ部材70及び付勢部材75は、上部カバー25内壁面の所定位置に配設されている。そして、上部カバー25が閉塞位置に位置する場合、原稿押さえ部材70及び付勢部材75は、第1搬送路31を介して、第2画像読取部50と対向する。ここで、付勢部材75は、その弾性力により、原稿押さえ部材70を第1搬送路31及び第2画像読取部50方向へ付勢する。従って、原稿押さえ部材70は、第1搬送路31を搬送される原稿を、第2画像読取部50へ向かって押圧する。これにより、当該画像読取装置1は、第2画像読取部50による画像の読取精度を高めることができる。
【0045】
次に、本実施形態に係る画像読取装置1において、自動原稿搬送装置20を用いた原稿の両面画像(第1面、第2面の画像)を読み取る際の動作について説明する。尚、以下の説明において、原稿トレイ16には、読取対象である原稿が第2面を上にしてセットされているものとし、第1イメージセンサ11は、固定読取用ガラス7下方の固定読取位置に位置するものとする。
【0046】
原稿トレイ16にセットされた原稿は、給紙ユニット35の吸入ローラ36と接触している。従って、当該原稿は、モータの駆動に伴う吸入ローラ36の回転によって、原稿トレイ16から給紙され、分離ローラ37等を経由して、第1搬送路31に沿って搬送ユニット40へ搬送される。搬送ユニット40へ搬送された原稿は、搬送ローラ41、ピンチローラ43Aにより搬送されつつ、第2画像読取部50の上方を通過する。この時、当該原稿の第1面が第2画像読取部50と対向しているので、第2画像読取部50は、当該原稿の第1面から画像を読み取る。
【0047】
第2画像読取部50の上方を通過すると、当該原稿は、湾曲搬送路32へ進入し、メインローラ42の回転に伴い、排紙ユニット45へ向かって搬送される。湾曲搬送路32を通過すると、当該原稿は、第2面が下方に位置する状態となる。そして、湾曲搬送路32を経て、第2搬送路33へ進入する際に、当該原稿は、原稿押さえ部24及び固定読取用ガラス7近傍に到達する。上述したように、カバー部15の底面側であって、原稿押さえ部24近傍には、開口が形成されており、その開口から原稿が露出する。そして、開口と対向する位置には、固定読取用ガラス7があり、さらにその下方には第1イメージセンサ11が位置する。従って、当該原稿の第2面が第1画像読取部10と対向することとなり、原稿押さえ部24と固定読取用ガラス7とによって形成される第2搬送路33の範囲を原稿が通過する際に、第1画像読取部10は、当該原稿の第2面から画像を読み取る。
【0048】
第1画像読取部10によって画像が読み取られると、当該原稿は、第2搬送路33に沿って、排紙ユニット45へ搬送される。そして、排紙ユニット45に到達すると、当該原稿は、排紙ローラ46の回転に伴って、排紙トレイ17へ排紙される。
【0049】
続いて、本実施形態に係る第2画像読取部50の構成について、図6〜図8を参照しつつ、より詳細に説明する。第2画像読取部50は、上述した第2イメージセンサ51と、センサ保持部52と、ガラス部材60に加え、コイルバネ53と、衝撃吸収部材55を有している。
【0050】
上述したように、第2イメージセンサ51は、密着型イメージセンサにより構成され、読取面を第1搬送路31側に向けて配設されている。図6〜図8に示すように、当該第2イメージセンサ51は、略直方体形状をなしており、長辺方向が読取の主走査方向となっている。そして、センサ保持部52は、第1搬送路31側を開放した箱型形状に形成されており、当該第2イメージセンサ51を内部に保持する。
【0051】
コイルバネ53は、前記第2イメージセンサ51の主走査方向(即ち、長手方向)の両端部近傍において、第2イメージセンサ51底面と、前記センサ保持部52の底面との間に配設されている(図6参照)。当該コイルバネ53は、センサ保持部52の内側底面から第1搬送路31側に向かう付勢力を、前記第2イメージセンサ底面に作用させている。従って、当該コイルバネ53は、その付勢力により、第2イメージセンサ51を、第1搬送路31に面し、且つ、ガラス部材60に近接する位置に位置させている。
【0052】
図6に示すように、衝撃吸収部材55は、前記第2イメージセンサ51の主走査方向(即ち、長手方向)の両端部近傍において、第2イメージセンサ51底面と、前記センサ保持部52の底面との間に位置している。当該衝撃吸収部材55は、第2イメージセンサ51の下方において、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間を隙間なく埋めているため、第2イメージセンサ51を所定位置に保持する機能も果たす(図6、図7参照)。そして、当該衝撃吸収部材55は、多孔質材料である合成スポンジにより構成される。
【0053】
尚、合成スポンジは、ポリウレタン等の合成樹脂を発泡成形して生成されたものをいう。
【0054】
上述したように、本実施形態に係る画像読取装置1において、移動読取用ガラス8上に原稿をセットする場合、本体部5上面の後端縁を軸として、カバー部15を回動させ、移動読取用ガラス8を露出させる必要がある(図2参照)。更に、移動読取用ガラス8上にセットした原稿を、第1画像読取部10により当該原稿の画像を読み取る場合、セットした原稿を所望の位置に固定し、外光を排除し、良好な読取品質で画像を読み取るためには、カバー部15を再度回動させて、カバー部15がコンタクトガラス6を覆う状態(図1等参照)にする必要がある。
【0055】
カバー部15を本体部5に対して回動させた場合、第2イメージセンサ51は、センサ保持部52内で移動し得る。特に、センサ保持部52の厚み方向(図7における上下方向)に移動する可能性が高い。この時、図8に示すように、衝撃吸収部材55は、第2イメージセンサ51の移動に伴って変形し、第2イメージセンサ51とセンサ保持部52内壁面との接触を防止し得る。これにより、カバー部15の回動操作が頻繁に行われた場合でも、当該画像読取装置1は、第2イメージセンサ51の破損を防止することができ、もって、第2画像読取部50の故障を防止し得る。
【0056】
又、第2イメージセンサ51は、コイルバネ53の付勢力により、第1搬送路31方向へ付勢されている。従って、第2イメージセンサ51がセンサ保持部52底面方向へ移動しようとする場合、コイルバネ53の付勢力は、第2イメージセンサ51の移動に対する抗力として作用する。即ち、当該画像読取装置1は、コイルバネ53の付勢力を、カバー部15の回動に伴う第2イメージセンサ51の破損防止に寄与させ得る。
【0057】
又、図2等に示すように、カバー部15は、本体部5の後方を軸として、回動自在に軸支されている。そして、図5に示すように、第2イメージセンサ51の主走査方向(長手方向)は、本体部5の前後方向に一致している。従って、カバー部15の回動軸から最も離間した第2イメージセンサ51の端部(即ち、図6における右側端部)は、カバー部15の回動操作に伴い、最も大きく移動する。この点、図6に示すように、当該画像読取装置1は、当該端部の直下において、衝撃吸収部材55により、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間の隙間をなくしている。従って、当該画像読取装置1は、カバー部15の回動に伴って最も大きく移動し、強い衝撃が加わる蓋然性の高い第2イメージセンサ51の端部(即ち、図6における右側端部)を、衝撃吸収部材55により確実に保護し得る。
【0058】
そして、当該画像読取装置1は、カバー部15の回動軸側に位置する第2イメージセンサ51の端部(図6中、左側端部)近傍においても、衝撃吸収部材55により、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間の隙間をなくしている。従って、当該画像読取装置1は、カバー部15の回動に伴って移動し、衝撃が加わる蓋然性の高い第2イメージセンサ51の端部(即ち、図6における左側端部)を、衝撃吸収部材55により確実に保護し得る。
【0059】
更に、上述したように、第2画像読取部50は、第2イメージセンサ51の上方に、強化ガラスにより構成されたガラス部材60を有している。カバー部15の回動に伴って、当該ガラス部材60と第2イメージセンサ51が接触する蓋然性を有するが、当該画像読取装置1は、ガラス部材60を強化ガラスにより構成しているので、第2画像読取部50の破損(特に、ガラス部材60の破損)を防止し得る。
【0060】
以上、説明したように、本実施形態に係る画像読取装置1は、第1画像読取部10を有する本体部5と、当該本体部5の後端側で開閉自在に軸支されたカバー部15を有する。当該カバー部15は、閉じた場合に、本体部5上面に配設された移動読取用ガラス8を覆いつつ、当該移動読取用ガラス8上にセットされた原稿を所定位置に固定する。又、第1画像読取部10は、第1画像読取部10は、スライド軸12に沿ってスライド移動しつつ、移動読取用ガラス8上にセットされた原稿の画像を読み取る。従って、当該画像読取装置1は、移動読取用ガラス8上(即ち、最大読取範囲R内)にセットされた原稿の画像を、第1画像読取部10により読み取り得る。又、カバー部15は、原稿トレイ16、排紙トレイ17、Uターン搬送路30、第2画像読取部50を有する。原稿トレイ16にセットされた原稿は、当該Uターン搬送路30を搬送されつつ、第2画像読取部50によって、当該原稿の画像を読み取られる。
【0061】
第2画像読取部50は、第2イメージセンサ51と、センサ保持部52と、コイルバネ53と、衝撃吸収部材55と、を有する。第2イメージセンサ51は、上方が開放された箱形状のセンサ保持部52内に保持されている。ここで、カバー部15の回動操作が行われると、当該第2イメージセンサ51は、センサ保持部52内部を移動し得る。ここで、当該画像読取装置1は、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間に、コイルバネ53及び衝撃吸収部材55を有しているので、第2イメージセンサ51とセンサ保持部52底面との接触を防止することができ、もって、第2イメージセンサ51の破損を防止し得る。
【0062】
又、当該衝撃吸収部材55は、合成スポンジにより構成され、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間の隙間をなくしている。従って、当該画像読取装置1は、第2イメージセンサ51とセンサ保持部52底面との接触を、確実に防止することができ、もって、第2イメージセンサ51の破損を防止し得る。
【0063】
更に、当該衝撃吸収部材55は、第2イメージセンサ51の主走査方向端部において、第2イメージセンサ51底面とセンサ保持部52底面の間の隙間をなくしている。従って、当該画像読取装置1は、カバー部15の回動に伴い破損する蓋然性の高い部分を確実に保護し、第2イメージセンサ51の破損を防止し得る。
【0064】
そして、当該画像読取装置1は、第2イメージセンサ51と対向する位置に、強化ガラスにより構成されたガラス部材60を有している。当該画像読取装置1は、ガラス部材60を強化ガラスにより構成しているので、第2画像読取部50の破損(特に、ガラス部材60の破損)を防止し得る。
【0065】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、衝撃吸収部材55を合成スポンジにより構成していたが、この態様に限定するものではない。例えば、衝撃吸収部材55として、ゴムスポンジを用いることも可能である。ゴムスポンジとは、ゴムに対して、発泡剤、軟化剤等を練り込み加硫することにより生成されたものをいう。当該ゴムスポンジは、ゴム素材や発泡剤等の配合を調整することにより、ゴムスポンジの硬さを調整し得る。従って、当該衝撃吸収部材55として最適な硬さのゴムスポンジを調整し、これを用いるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 画像読取装置
5 本体部
6 コンタクトガラス
10 第1画像読取部
15 カバー部
16 原稿トレイ
30 Uターン搬送路
50 第2画像読取部
51 第2イメージセンサ
52 センサ保持部
53 コイルバネ
55 衝撃吸収部材
60 ガラス部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
原稿がセットされる原稿台と、前記原稿台にセットされた原稿が搬送される搬送経路と、前記搬送経路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、を有し、前記本体部に対して回動可能に軸支されるカバー部と、を備える画像読取装置であって、
前記読取部は、
前記搬送経路の下方に位置し、前記原稿の画像を読み取る読取面を上方に向けて配置される密着型イメージセンサと、
上方が開放された凹形状に形成され、前記密着型イメージセンサを所定位置に保持するセンサ保持部と、
前記センサ保持部の底面に配設され、前記密着型イメージセンサを前記搬送経路側に付勢する付勢部材と、
前記密着型イメージセンサの底面と前記センサ保持部の底面との間に配設され、多孔質材料により構成される衝撃吸収部材と、を有すること
を特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像読取装置であって、
前記衝撃吸収部材は、
前記密着型イメージセンサの底面と前記センサ保持部の底面との間を隙間なく埋めるように配設されること
を特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の画像読取装置であって、
前記衝撃吸収部材は、
前記密着型イメージセンサの主走査方向における端部において、当該密着型イメージセンサの底面と前記センサ保持部の底面の間に配設されていること
を特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像読取装置であって、
前記読取部は、
前記密着型イメージセンサと対向する位置で前記搬送経路の一部を構成し、強化ガラスにより形成されたガラス部材と、を有すること
を特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像読取装置であって、
前記本体部は、
原稿がセットされる載置面と、
前記載置面にセットされた原稿の画像を移動しながら読み取る本体側読取部と、を有し、
前記カバー部は、
前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、閉じた場合に前記載置面を覆いつつ、当該載置面にセットされた原稿を所定位置に固定すること
を特徴とする画像読取装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−211479(P2011−211479A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−77124(P2010−77124)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】