説明

画像読取装置

【課題】 薄型化を図ることが可能な両面読取用画像読取装置を提供する。
【解決手段】 本発明の画像読取装置A1は、読取対象物Dcの第1の読取対象面Dc1を読み取る第1のイメージセンサモジュール101Aと、反対側の第2の読取対象面Dc2を読み取る第2のイメージセンサモジュール101Bと、を備えている。第1のイメージセンサモジュール101Aは、第1の読取対象面Dc1に対して傾斜する第1の設置面51Aを有する第1の基板5Aと、第1の基板5Aを収容する第1のケース1Aと、第1の設置面51Aに設置された第1の受光手段6Aと、第1の受光手段6Aに第1の読取対象面Dc1からの光を導く第1のレンズ部材4Aと、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読取対象物の両面を読み取ることができるように1対のイメージセンサモジュールが組み込まれた画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、両面読取が可能な画像読取装置の普及が進んでいる。たとえば特許文献1には、副走査方向に搬送される読取対象物の両面を読み取るように構成された画像読取装置の一例が示されている。このような画像読取装置では、1対のイメージセンサモジュールが読取対象物を挟むように配置されている。図15には、両面読取可能な画像読取装置の一例の要部を示している。図15に示す画像読取装置90は、副走査方向(図中y方向)と直交する方向(図中z方向)において読取対象物Dcを挟むように配置されたイメージセンサモジュール90Aおよびイメージセンサモジュール90Bを備えている。イメージセンサモジュール90A,90Bは、それぞれ、ケース91、線状光源92、レンズ部材93、受光手段94、基板95、および、透明カバー96を備えている。図15に示すように、読取対象物Dcは1対の透明カバー96同士の隙間を通るように、図示しない搬送手段によってy方向に沿って搬送される。線状光源92は主走査方向に沿う線状光を読取対象物Dcに向けて出射する。レンズ部材93は読取対象物Dcによって反射された光を受光手段94に収束させる。受光手段94は、受光した光に応じて電気信号を出力し、この電気信号を外部に出力することにより、読取対象物Dcの画像の読み取りを行う。
【0003】
画像読取装置の分野においても装置の小型化が進められている。ただし、画像読取装置90の主走査方向における長さは読取対象物Dcのサイズに応じて定められるものであり、画像読取装置90の主走査方向における長さを短くする意義は薄い。画像読取装置90の小型化を図る場合には、たとえばz方向における長さ寸法を短縮する薄型化が有効的である。しかしながら、画像読取装置90では、イメージセンサ90A,90Bがz方向における図中上下に配置されているため、z方向における長さ寸法が長くなる傾向がある。このことは、画像読取装置90の薄型化を阻害する要因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−220581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、薄型化を図ることが可能な両面読取用画像読取装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される画像読取装置は、読取対象物の第1の読取対象面を読み取る第1のイメージセンサモジュールと、上記読取対象物の上記第1の読取対象面の反対側に位置する第2の読取対象面を読み取る第2のイメージセンサモジュールと、を備えた画像読取装置であって、上記第1のイメージセンサモジュールは、上記第1の読取対象面に対して傾斜する第1の設置面を有する第1の基板と、上記第1の基板を収容する第1のケースと、上記第1の設置面に設置された第1の受光手段と、上記第1の受光手段に上記第1の読取対象面からの光を導く第1のレンズ部材と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、上記第1の設置面をたとえば水平とした場合、第1の読取対象面は傾斜した状態となる。第1の読取対象面を水平方向に対して傾斜させようとする場合、上記第1のケースの側面のいずれかを水平方向に対して傾斜させることが合理的である。上記第1のケースが水平方向に対して傾斜する側面を有する場合、上記第1のケースは水平方向における一方が垂直方向に短く、他方が長くなるようになるのが自然である。上記読取対象物としては厚みの薄い紙状の物が想定され、上記第2の読取対象面を読み取るため上記第2のイメージセンサモジュールは、上記第1のケースの傾斜する側面と同じ方向に傾斜する側面を持つように構成されるのが適当である。このため、第2のイメージセンサモジュールも第1のイメージセンサモジュールと同様に、水平方向によって垂直方向の長さが変化する形状となるのが自然である。上記第2のイメージセンサモジュールを水平方向における一方が垂直方向に長く、他方が短くなるように構成して、上記第1のイメージセンサモジュールと組み合わせることにより、上記第1のイメージセンサモジュールと上記第2のイメージセンサモジュールとを合わせた垂直方向における長さ寸法をより短くすることが可能である。従って、本発明の画像読取装置は薄型化を図るのに適した構成を備えている。
【0008】
好ましい実施の形態においては、上記第2のイメージセンサモジュールは、上記第2の読取対象面に対して傾斜する第2の設置面を有する第2の基板と、上記第2の基板を収容する第2のケースと、上記第2の設置面に設置された第2の受光手段と、上記第2の受光手段に上記第2の読取対象面からの光を導く第2のレンズ部材と、を備えている。
【0009】
好ましい実施の形態においては、上記第1のケースは、主走査方向と直交し、かつ、副走査方向に対して傾斜する第1の方向における一方側ほど、主走査方向および上記第1の方向と直交する第2の方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、上記第2のケースは、上記第1の方向における他方側ほど上記第2の方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、上記第1の方向視において、上記第1のケースと上記第2のケースとが重なるように配置されている。
【0010】
好ましい実施の形態においては、上記第1のケースは、副走査方向における一方側ほど、主走査方向および副走査方向と直交する方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、上記第1のイメージセンサモジュールは、副走査方向において上記第1のレンズ部材よりも一方側に配置された第1の線状光源を備えており、上記第2のケースは、副走査方向における他方側ほど、主走査方向および副走査方向と直交する方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、上記第2のイメージセンサモジュールは、副走査方向において上記第2のレンズ部材よりも他方側に配置された第2の線状光源を備えている。
【0011】
好ましい実施の形態においては、上記第1のイメージセンサモジュールは、上記第1の線状光源が出射する光を透過する第1の透明カバーを有しており、上記第2のイメージセンサモジュールは、上記第2の線状光源が出射する光を透過する第2の透明カバーを有しており、上記第1の透明カバーは、上記第1の読取対象面に沿う第1の側面を有しており、上記第2の透明カバーは、上記第2の読取対象面に沿う第2の側面を有している。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記第1の透明カバーは、上記第1のケースの主走査方向および副走査方向と直交する方向における一方の端部に形成された第1のカバー嵌合部に嵌め込まれており、上記第2の透明カバーは、上記第2のケースの主走査方向および副走査方向と直交する方向における他方の端部に形成された第2のカバー嵌合部に嵌め込まれている。
【0013】
好ましい実施の形態においては、上記第1の側面は、主走査方向および副走査方向と直交する方向視において、上記第2のレンズ部材と重なっており、上記第2の側面は、主走査方向および副走査方向と直交する方向視において、上記第1のレンズ部材と重なっている。
【0014】
好ましい実施の形態においては、上記第1の透明カバーは、副走査方向において上記第1の側面から遠ざかるにつれて、主走査方向および副走査方向と直交する方向において第1の読取対象面から遠ざかるように上記第1の側面に対して傾斜している側面を有している。
【0015】
好ましい実施の形態においては、上記第1の透明カバーは、上記第1の線状光源から上記第2のレンズ部材に向かう光を遮断する遮光部材を備えている。
【0016】
好ましい実施の形態においては、上記第2の透明カバーは、上記第2の線状光源から上記第1のレンズ部材に向かう光を遮断する遮光部材を備えている。
【0017】
好ましい実施の形態においては、上記第2の設置面が上記第1の設置面と平行となるように、上記第1の基板および上記第2の基板は配置されている。
【0018】
好ましい実施の形態においては、上記第1の設置面および上記第2の設置面が上記第2の方向に対して垂直である。
【0019】
好ましい実施の形態においては、上記第1のケースは、上記第2の方向における一方側の端部に上記第2の方向に凹む第1の凹部を有しており、上記第1の基板は上記第1の凹部に嵌め込まれており、上記第2のケースは、上記第2の方向における他方側の端部に上記第2の方向に凹む第2の凹部を有しており、上記第2の基板は上記第2の凹部に嵌め込まれている。
【0020】
好ましい実施の形態においては、上記第1のケースは、上記第1の凹部に通じる第1の開口部を有しており、上記第1のレンズ部材は、主走査方向および副走査方向と直交する方向に沿う光軸を有しており、主走査方向および副走査方向と直交する方向における第1の読取対象面から遠い方の端部は上記第1の開口部に臨んでいる。
【0021】
好ましい実施の形態においては、上記第1の受光手段は、上記第1の設置面のうち上記第1の開口部に臨む部分に設置されている。
【0022】
好ましい実施の形態においては、上記第1の開口部は、上記第2の方向視において主走査方向に長く延びる長矩形状である。
【0023】
好ましい実施の形態においては、上記第1の受光手段は、上記光軸と上記第1の設置面とが交差する位置よりも上記第1の方向における一方側に設置されている。
【0024】
好ましい実施の形態においては、上記第1のケースは、上記第1の凹部に通じ、かつ、上記第1の開口部よりも上記第1の方向における一方側に位置する第2の開口部を有しており、上記第1の線状光源は、主走査方向に長く延びる第1の光出射面を有する第1の導光体と、上記第1の光出射面を露出させるように上記第1の導光体を覆う第1のリフレクタと、上記第1の導光体に光を供給する第1の光源手段と、を備えており、上記第1の光源手段は上記第2の開口部に収容されており、かつ、上記第1の基板に連結されている。
【0025】
好ましい一例では、上記第2の開口部が主走査方向に長く延びる溝状の部分を有しており、この溝状の部分から上記第1のリフレクタが露出している。
【0026】
別の好ましい一例では、上記第1の基板が、上記第2の方向視においてL字状に形成されており、上記第1の凹部が、上記第1の基板が嵌合する上記第2の方向視L字状に形成されている。
【0027】
さらに別の好ましい一例では、上記第1の基板に上記第2の方向に貫通する貫通孔が形成されており、上記第1のケースは、上記貫通孔に嵌合する突起部を有しており、上記貫通孔は、上記第1の方向において上記第1の受光手段よりも一方側に位置し、上記突起部は、上記第2の方向視において上記第1のリフレクタと重なっている。
【0028】
別の好ましい実施の形態においては、上記第1の設置面および上記第2の設置面が上記第1の方向に対して垂直である
【0029】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態に基づく画像読取装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す画像読取装置の要部断面図である。
【図3】図1に示すイメージセンサモジュールの斜視図である。
【図4】図1に示すケースの下面図である。
【図5】図1に示すイメージセンサモジュールの下面図である。
【図6】図1に示すイメージセンサモジュールの拡大図である。
【図7】本発明の第2実施形態に基づく画像読取装置の要部断面図である。
【図8】図7に示すイメージセンサモジュールの下面図である。
【図9】図7に示す基板の製造方法の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態に基づく画像読取装置の要部断面図である。
【図11】図10に示すイメージセンサモジュールの下面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に基づく画像読取装置の要部断面図である。
【図15】従来の画像読取装置の一例を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0032】
図1は、本発明に基づく画像読取装置の一例を示している。図1に示す画像読取装置A1は、たとえば両面読取可能に構成されたスキャナ装置であって、1対のイメージセンサモジュール101A,101Bと、搬送手段7と、これらを収容する筐体8とを備えている。図2には、画像読取装置A1の要部を示しており、筐体8を省略している。図3には、イメージセンサ101Aの概略斜視図を示している。
【0033】
図3に示すように、イメージセンサモジュール101Aはx方向(主走査方向)に沿って長く延びるように形成されている。このようなイメージセンサモジュール101Aを収容する筐体8もx方向に長く延びるように形成されている。図1および図2に示すy,z方向は、互いに直交し、かつ、x方向と直交する方向である。z方向は筐体8の厚み方向に相当している。y方向は本発明の請求項における第1の方向に相当し、z方向は本発明の請求項における第2の方向に相当する。
【0034】
搬送手段7は、たとえば、図示しないモータによって回転させられる複数のローラによって構成されている。搬送手段7は筐体8の内部に設置されている。
【0035】
筐体8は、図1に示すように、z方向に離間する下板部81および上板部82と、y方向に離間する右板部83および左板部84とを有している。下板部81および上板部82は、z方向に一定の厚みを有し、y方向に一定の幅を有するように形成されている。下板部81、上板部82、右板部83、および左板部84に囲まれた空間にイメージセンサモジュール101A、イメージセンサモジュール101B、および、搬送手段7は収容されている。この収容空間は、図1に示す断面において、y方向を長辺とする略矩形状である。
【0036】
さらに、筐体8は、読取対象物Dcを取り込む給紙口85と、読取対象物Dcを排出する排出口86とを備えている。図1に示すように、給紙口85は筐体8の図中右上に配置され、排出口86は図中左下に配置されている。給紙口85から筐体8内に取り込まれた読取対象物Dcは、イメージセンサモジュール101Aおよび101Bに挟まれた空間を通って排出口86から筐体8外へ送り出されている。給紙口85にはたとえば複数枚の読取対象物Dcを設置可能なトレイ87が設置されており、筐体8の内部には連続的に読取対象物Dcが送り込まれる。
【0037】
画像読取装置A1では、たとえば両面印刷された紙である読取対象物Dcが搬送手段7によって、x方向と直交するY方向に沿って搬送される。この方向Yは画像読取装置A1の副走査方向に相当する。図1〜図3に示すように、Y方向はy方向に対して傾斜している。Y方向とy方向が成す角は、たとえば45°である。図に示すように、Y方向は、図中右上にある給紙口85から図中左下にある排出口86へ読取対象物Dcを搬送する上で合理的な方向となっている。図1〜図3に示すZ方向は、Y方向と直交する方向である。
【0038】
イメージセンサモジュール101Aは、読取対象物Dcの一方の読取対象面Dc1を読み取るように筐体8内に配置されている。イメージセンサモジュール101Bは、読取対象物Dcの読取対象面Dc1の反対側に位置する読取対象面Dc2を読み取るように配置されている。
【0039】
イメージセンサモジュール101Aは、ケース1A、透明カバー2A、線状光源3A、レンズ部材4A、基板5A、および、受光手段6Aを備えている。ケース1Aは、透明カバー2A、線状光源3A、レンズ部材4A、基板5A、および、受光手段6Aを収容している。図4には、ケース1Aを図2中下方から見た図を示している。図5には、イメージセンサモジュール101Aを図2中下方から見た図を示している。図6には、イメージセンサモジュール101Aの拡大断面図を示している。
【0040】
ケース1Aは、たとえば黒色に染色されたエポキシ樹脂によって形成される。図3に示すように、ケース1Aは、x方向に長く延びるように形成されている。ケース1Aはx方向における両端部に、Z方向に対して垂直な側面11Aを有している。この側面11Aは、読取対象面Dc1に沿う平面であり、Y方向に搬送する読取対象物Dcの進行を妨げることはない。ケース1Aは、x方向における両端部を除く略全長に渡って、図6に示す断面を有している。図6に示すように、ケース1Aは、y方向における図中左側ほど、z方向における長さ寸法が短くなるように形成されている。また、同時に、Y方向における図6中左下側ほど、Z方向における長さ寸法が短くなるようにも形成されている。
【0041】
図3および図6に示すように、ケース1AのZ方向における読取対象面Dc1に近い方の端部にはカバー嵌合部12Aが形成されている。カバー嵌合部12AのY方向における図6中右上側には、x方向に長く延びる帯状の支持面121Aおよび支持面122Aが形成されている。また、カバー嵌合部12AのY方向における図6中左下側には、x方向に長く延びる帯状の支持面123A、124Aが形成されている。カバー嵌合部12Aのx方向における両端部には、x方向に対して垂直な支持面125Aが形成されている。支持面121Aおよび支持面123Aは、Y方向に対して垂直な平面となっている。支持面122Aおよび支持面124Aは、Z方向に対して垂直な平面となっており、Z方向において側面11Aよりも読取対象面Dc1から遠い位置に配置されている。
【0042】
ケース1Aは、z方向における図6中上端部にz方向に垂直な側面13Aを有している。この側面13Aは読取対象面Dc1に対しては、たとえば45°傾斜する面である。図3に示すように、この側面13Aは、x方向における両端部において側面11Aに連結されている。側面13Aの側面11Aと連結されていない部分は、カバー嵌合部12Aと隣接する帯状に形成されている。さらに、ケース1Aは、Y方向においてカバー嵌合部12Aを間に挟んだ側面13Aの反対側に、側面14Aを有している。この側面14Aのx方向における両端部は側面11Aに連結されている。側面14Aの側面11Aと連結されていない部分はカバー嵌合部12Aと隣接する帯状に形成されている。
【0043】
ケース1Aは、側面13Aのy方向における図6中右端縁に連結された側面15Aを有している。側面15Aは、x方向に長く延びる帯状に形成されている。本実施形態では、側面15Aは、たとえばZ方向に沿う平面となっている。
【0044】
ケース1Aは、側面15Aのz方向における図6中下端縁と連結された側面16Aを有している。側面16Aは、x方向に長く延びる帯状であり、かつ、y方向に対して垂直となるように形成されている。
【0045】
ケース1Aは、z方向における図6中下端部にx方向およびy方向を含む側面17Aを有している。この側面17Aは、z方向に対して垂直な面となっており、読取対象面Dc1に対しては、たとえば45°傾斜する面である。図4および図5に示すように、側面17Aには、x方向における略全長に渡って凹部18Aが設けられている。図6に示すように、凹部18Aはz方向に凹むように形成されている。さらに、ケース1Aには、凹部18Aに臨む、開口部181Aおよび開口部182Aが設けられている。開口部181Aは、図4に示すように、z方向視においてx方向に長く延びる長矩形状であり、凹部18Aのx方向における略全長に渡って形成されている。開口部181Aは、凹部18Aのy方向における図6中右端側の端縁付近に形成されている。開口部182Aは、図4に示すように、x方向における図4中右端部に配置されたz方向視略矩形状の開口部と、x方向に長く延びる溝状の開口部とが組み合わされたものである。溝状の開口部のy方向における寸法は、矩形状の部分のy方向における寸法よりも短くなっている。開口部182Aは、開口部181Aよりもy方向において図6中左側に位置している。
【0046】
透明カバー2Aは、たとえばアクリル樹脂製であり、線状光源3Aが出射する光を透過するように形成されている。透明カバー2Aは、図3に示すように、x方向に長く延びる板状に形成されている。図6に示すように、透明カバー2Aは、Y方向に沿う長辺とZ方向に沿う短辺を有する長方形と、Y方向に沿う一対の対辺を有する台形とを組み合わせた断面を有している。透明カバー2Aは、Z方向において読取対象面Dc1により近い側に側面21Aを、Z方向において読取対象面Dc1からより遠い側に側面22Aを有している。これらの側面21Aおよび側面22Aは、Z方向に対して垂直な面であり、読取対象面Dc1に沿う平面となっている。側面21Aは、前述した断面において台形の上底として表れている。側面22Aは、前述した断面において長方形の長辺として表れている。さらに、透明カバー2Aは、側面21Aのz方向における図6中上端縁に連結される側面23Aと、側面21Aのz方向における図6中下端縁に連結される側面24Aとを有している。側面23Aおよび側面24Aは、前述した断面において台形の上底と下底とを繋ぐ辺として表れている。図6に示すように、側面23Aは、z方向に垂直な面であり、Y方向において側面21Aから遠ざかるにつれてZ方向において読取対象面Dc1から遠ざかるように側面21Aに対して傾斜している。側面24Aは、Y方向において側面21Aから遠ざかるにつれてZ方向において読取対象面Dc1から遠ざかるように側面21Aに対して傾斜している。またさらに、透明カバー2Aは、側面23Aのy方向における図6中右端縁に連結された側面221Aと、側面24Aのz方向における図6中下端縁に連結された側面223Aとを有している。側面221Aおよび側面223Aは、前述した断面において長方形の短辺として表れている。側面221Aおよび側面223Aは、Y方向に対して垂直な面となっている。
【0047】
図3および図6に示すように、透明カバー2Aは、ケース1Aのカバー嵌合部12Aに嵌め込まれている。透明カバー2Aのx方向における端面は支持面125に当接している。透明カバー2Aの側面22AのY方向における両端縁は、カバー嵌合部12Aの支持面122Aおよび支持面124Aに当接している。透明カバー2Aの側面221Aは、カバー嵌合部12Aの支持面121Aに当接している。透明カバー2Aの側面223Aは、カバー嵌合部12Aの支持面123Aに当接している。図3に示すように、透明カバー2Aの側面21Aは、ケース1Aの側面11Aと面一となっている。さらに、側面23Aは側面13Aと面一になっており、側面24Aは側面14Aと面一になっている。すなわち、透明カバー2Aは、ケース1Aから出っ張らないようになっている。
【0048】
さらに、透明カバー2Aは、側面22Aの一部を覆う遮光部材25Aを備えている。図6に示すように、遮光部材25Aは、支持面122Aおよび支持面124Aと当接せず、かつ、Z方向視においてレンズ部材4Aと重ならない領域に設けられている。遮光部材25Aは、線状光源3Aが出射する光を透過させない樹脂によって形成されている。なお、簡略化のために図3では遮光部材25Aを省略している。
【0049】
線状光源3Aは、図3に示すように、光源手段31A、導光体32A、および、リフレクタ33Aを備えている。光源手段31Aは、たとえば複数のLEDチップを内蔵したLEDモジュールであり、導光体32Aに光を供給する。図5に示すように、この光源手段31Aは、ケース1Aの開口部182Aのx方向における図中右端の矩形状の開口部に収容される。光源手段31Aに内蔵される複数のLEDチップは、それぞれx方向に向けて光を出射するように配置される。導光体32Aは、たとえばアクリル樹脂製であり、x方向に長く延びる棒状に形成されている。図6に示すように、導光体32Aは、x方向視において略矩形状の断面を有している。導光体32Aの断面はy方向に沿う短辺とz方向に沿う長辺とを有している。なお、より正確には、導光体32Aの断面は、z方向における図6中下端の角がカットされた形状となっている。リフレクタ33Aは、たとえば白色樹脂により形成されており、導光体32Aのx方向における一方の端部およびz方向における図6中上端部を露出させるように導光体32Aを覆っている。導光体32Aのx方向における一方の端部は、光源手段31Aからの光を導光体32Aの内部に取り込むのに用いられる。導光体32A内に取り込まれた光は、導光体32Aを覆うリフレクタ33Aによって反射されながら、x方向に沿って進行する。x方向に沿って進行する光のうち一部は、導光体32Aのz方向における図6中上端部に到達し、導光体32Aの外部へと出射されていく。導光体32Aの図6中上端部が、導光体32Aの光出射面321Aとなり、導光体32Aはx方向に長く延びる光出射面321Aを有していることになる。図6に示すように、光出射面321Aは、z方向に垂直な面となっており、導光体32Aから出射される光は、概ねz方向に沿って進行する。導光体32Aは、x方向に長く形成されているため、導光体32Aから出射される光もx方向に長く延びる線状光となる。この線状光が読取対象面Dc1を照明する。
【0050】
本実施形態では、図6に示すように、前述の遮光部材25Aが、読取対象面Dc1を照明するための線状光を遮らないように、Z方向視において光出射面321Aと重ならないように形成されている。
【0051】
本実施形態では、図6に示すように、開口部182Aの溝状の部分にリフレクタ33Aのz方向における下端部が臨んでおり、この部分から、リフレクタ33Aのz方向における下端部がケース1Aの外部に露出している。この構成は、ケース1Aのz方向における厚み寸法を小さくする上で望ましい構成である。
【0052】
レンズ部材4Aは、レンズアレイ41Aと、レンズアレイ41Aを保持する樹脂製のレンズホルダ42Aとを備えている。レンズアレイ41Aは、たとえば、x方向に沿って配列された複数のロッドレンズからなる。レンズアレイ41Aは、読取対象面Dc1の線状光源3Aが照明する領域からの光を受光手段6Aに導き、受光手段6Aのz方向における図6中上端部に読取対象の正立等倍の像を結ぶ。図6には、レンズ部材4Aの光軸LZを二点鎖線で示している。レンズ部材4Aは、光軸LZがZ方向に沿うようにケース1Aに固定されている。レンズ部材4AのZ方向における読取対象面Dc1から遠い方の端部は、開口部181Aに臨んでおり、レンズ部材4Aを通過した光は開口部181A内の空間を通って受光手段6Aに到達する。
【0053】
図6に示すように、レンズ部材4Aは、線状光源3AよりもY方向における右上側に配置されている。
【0054】
基板5Aは、x方向に長く延びるz方向に対して垂直な設置面51Aを有している。この設置面51Aは、y方向における図6中左側ほど、z方向において読取対象面Dc1に近づくように、読取対象面Dc1に対して傾斜している。基板5Aは、図6に示すように、設置面51Aが開口部181Aに臨むように、凹部18Aに嵌め込まれて固定されている。設置面51Aの開口部181Aに臨む部分に、受光手段6Aが設置されている。
【0055】
前述した光源手段31Aは、基板5Aに連結されている。このため、たとえば、z方向視において光源手段31Aと基板5Aとが重なるようになっている。基板5Aには、光源手段31Aおよび受光手段6Aに接続される図示しない配線パターンが形成されている。
【0056】
受光手段6Aは、x方向に沿って一列に配列された複数の光電変換素子により構成されており、受光した光に応じた信号を出力する。光電変換素子としては、たとえばCMOSセンサチップが用いられる。受光手段6Aは、図6に示す断面において、光軸LZと設置面51Aとが交差する位置511Aよりも、y方向における図中左方側に設置されている。
【0057】
イメージセンサモジュール101Bは、イメージセンサモジュール101Aと同一のものを、x方向に沿う軸線を中心にして180度回転させて、読取対象面Dc2を読み取るように設置したものである。このため、イメージセンサモジュール101Bの各部の符号はイメージセンサモジュール101Aの各部の符号におけるAをBに置き換えたものとし、適宜説明を省略する。
【0058】
イメージセンサモジュール101Bは、ケース1B、透明カバー2B、線状光源3B、レンズ部材4B、基板5B、および、受光手段6Bを備えている。ケース1Bは、透明カバー2B、線状光源3B、レンズ部材4B、基板5B、および、受光手段6Bを収容している。
【0059】
ケース1Bは、図2に示すように、y方向における図中右側ほどz方向における長さ寸法が短くなるように形成されている。同時に、ケース1Bは、Y方向における図2中右上側ほどZ方向における長さ寸法が短くなるように形成されている。図2に示すように、ケース1Bは、y方向視においてケース1Aと重なる位置に配置されている。ケース1BのZ方向における読取対象面Dc2に近い方の端部にはカバー嵌合部12Bが形成されている。このカバー嵌合部12Bに透明カバー2Bが嵌め込まれている。
【0060】
ケース1Bは、図2中下端部にz方向に垂直な側面13Bを有している。この側面13Bは読取対象面Dc2に対しては、たとえば45°傾斜する面である。さらに、ケース1Bは、Y方向においてカバー嵌合部12Bを間に挟んだ側面13Bの反対側に、側面14Bを有している。図2に示すように、側面13Bは、Z方向視において側面14Aと重なる位置に、側面14BはZ方向視において側面13Aと重なる位置にある。
【0061】
ケース1Bは、側面13Bのy方向における図2中左端縁に連結された側面15Bを有している。本実施形態では、側面15Bは、たとえばZ方向に沿う平面となっており、側面15Aと平行な面となっている。
【0062】
ケース1Bは、側面15Bのz方向における図2中上端縁と連結された側面16Bを有している。側面16Bはy方向に対して垂直となるように形成されており、側面16Aと平行な面となっている。
【0063】
ケース1Bは、z方向における図2中上端部にz方向に垂直な側面17Bを有している。この側面17Bは、読取対象面Dc2に対しては、たとえば45°傾斜する面である。側面17Bには、z方向に凹む凹部18Bが形成されている。さらに、凹部18Bには、開口部181Bおよび開口部182Bが形成されている。
【0064】
図2に示すように、透明カバー2Bの側面21BのY方向における両端の位置が、透明カバー2Aの側面21AのY方向における両端の位置と一致するように、イメージセンサモジュール101Bの位置は設定されている。透明カバー2Bの側面21BのY方向における図2中右上の部分は、Z方向視においてレンズ部材4Aと重なっている。また、逆に、透明カバー2Aの側面21AのY方向における図2中左下の部分は、Z方向視においてレンズ部材4Bと重なっている。
【0065】
線状光源3Bは、図示しない光源手段、導光体32B、および、リフレクタ33Bを備えている。図示しない光源手段は、光源手段31Aと同一のものである。リフレクタ33Bは、導光体32Bのz方向における下端部を露出させるように、導光体32Bを覆っている。導光体32Bのz方向における下端部が光出射面321Bとして機能する。導光体32Bは光出射面321Bを有していることになる。光出射面321Bから出射される線状光が、読取対象面Dc2を照明する。
【0066】
レンズ部材4Bは、レンズアレイ41Bと、レンズアレイ41Bを保持する樹脂製のレンズホルダ42Bとを備えている。レンズアレイ41Bは、たとえば、x方向に沿って配列された複数のロッドレンズからなる。レンズアレイ41Bは、読取対象面Dc2からの光を受光手段6Bに導き、受光手段6Bのz方向における図2中下端部に読取対象の正立等倍の像を結ぶ。レンズ部材4Bの光軸はZ方向に沿っている。レンズ部材4BのZ方向における読取対象面Dc2から遠い方の端部は、開口部181Bに臨んでおり、レンズ部材4Bを通過した光は開口部181B内の空間を通って受光手段6Bに到達する。
【0067】
基板5Bは、x方向に長く延び、z方向に対して垂直な設置面51Bを有している。この設置面51Bは、y方向における図2中左側ほど、z方向において読取対象面Dc2から遠ざかるように、読取対象面Dc2に対して傾斜している。設置面51Bは、設置面51Aに対して平行となっている。この基板5Bは、図2に示すように、設置面51Bが開口部181Bに臨むように、凹部18Bに嵌め込まれて固定されている。設置面51Bの開口部181Bに臨む部分に、受光手段6Bが設置されている。
【0068】
受光手段6Bは、レンズ部材4Bの光軸と設置面51Bとが交差する位置よりも、y方向における図2中右方に設置されている。
【0069】
本実施形態では、図2に示すように、透明カバー2Bの側面22Bに遮光部材25Bが形成されている。遮光部材25Bは、Z方向視においてレンズ部材4Bおよび光出射面321Bと重ならないように形成されている。
【0070】
図2に示すように、遮光部材25AのY方向における図中右上の端縁は、光出射面321Aとレンズ部材4Bとを結ぶ線(図中一点鎖線)と側面22Aとの交差点よりも、Y方向における右上側に位置している。また、遮光部材25BのY方向における図中左下の端縁は、光出射面321Bとレンズ部材4Aとを結ぶ線(図中一点鎖線)と側面22Bとの交差点よりも、Y方向における左下側に位置している。このような位置関係とすることにより、遮光部材25Aは、線状光源3Aからレンズ部材4Bに向かう光を好ましく遮断することができ、遮光部材25Bは、線状光源3Bからレンズ部材4Aに向かう光を好ましく遮断することができる。このことは、レンズ部材4A,4Bに各々に読取対象面Dc1,Dc2以外からの光が入射するのを減らし、受光手段6A,6Bに意図しない光が入射するのを防ぎやすくする。
【0071】
次に、画像読取装置A1の作用について説明する。
【0072】
上述したように、画像読取装置A1では、読取対象物Dcを間に挟むように配置された1対のイメージセンサモジュール101A,101Bによって、読取対象物Dcの両面を読み取るように構成されている。このような画像読取装置A1において、円滑な読み取りを実施するには、読取対象物Dcを副走査方向(Y方向)に沿って滞りなく搬送する必要がある。すなわち、読取対象物DcをY方向に沿って真っ直ぐ進ませるのが望ましい構成であり、Y方向視においてイメージセンサモジュール101Aとイメージセンサモジュール101Bとが重なることなく、両者の間に一定の間隔が保たれる構造にしなければならない。この構造によれば、Y方向と直交するZ方向において、イメージセンサモジュール101A,101Bを並列させることになり、筐体8にそれだけ分の収容空間を持たせる必要がある。
【0073】
図1に示すように、筐体8の収容空間の断面はy方向を長辺とする略長矩形状となっている。本実施形態では、上述したように、y方向はY方向に対して45°傾斜する方向である。Y方向と直交するZ方向もy方向およびz方向に対して45°傾斜している。このような配置によれば、y方向とY方向とが一致する場合と比較して、同一のZ方向寸法を確保するのに必要なz方向における寸法は小さくなる。本実施形態では図1に示すように、y方向視において、イメージセンサモジュール101Aとイメージセンサモジュール101Bとが重なっている。このため、イメージセンサモジュール101Aおよびイメージセンサモジュール101Bを収容するために必要な収容空間のz方向寸法は、イメージセンサモジュール101Aのz方向寸法を2倍したものより大幅に短くなっている。従って、画像読取装置A1では、筐体8のz方向寸法を短くし、薄型化を図ることができる。
【0074】
本実施形態において、ケース1Aは、y方向における図2中右側ではz方向寸法が比較的長く、y方向における図2中左側ではz方向寸法が比較的短くなるように形成されている。ケース1Bは、ケース1Aを180°回転させたものであるため、y方向における図2中左側ではz方向寸法が比較的長く、y方向における図2中右側ではz方向寸法が比較的短くなっている。図1および図2に示すように、ケース1Aのz方向寸法が比較的長い部分とケース1Bのz方向寸法が比較的短い部分とが、z方向に並ぶように配置されている。このような配置は、ケース1A,1Bを合わせたz方向における長さ寸法を小さくする上で好ましい配置である。本実施形態では、イメージセンサモジュール101Aの各構成要素はケース1Aに、イメージセンサモジュール101Bの各構成要素はケース1Bに収容されているため、ケース1A,1Bの薄型化はイメージセンサモジュール101A,101Bの薄型化と同義である。イメージセンサモジュール101A,101Bを薄型化することにより筐体8の薄型化を図ることが可能となり、画像読取装置A1の薄型化が実現される。
【0075】
本実施形態では、レンズ部材4Aが、線状光源3AよりもY方向における右上側に配置されている。ケース1AのY方向における右上側は、Z方向寸法が比較的長くなっている。レンズ部材4Aによって読取対象面Dc1からの光を受光手段6Aに適切に結像させるためには、読取対象物Dc、レンズ部材4A、および、受光手段6AをZ方向に沿って適切な距離だけ離して設置する必要がある。このため、レンズ部材4Aをケース1AのZ方向寸法が比較的長い部位に設置するのは合理的な構成である。
【0076】
本実施形態では、Z方向視においてレンズ部材4Aと重なる位置まで透明カバー2Bが設けられており、Z方向視においてレンズ部材4Bと重なる位置まで透明カバー2Aが設けられている。このため、Z方向視においてレンズ部材4A,4Bと重なる位置において、読取対象物Dcは、透明カバー2A,2Bの側面21A,21BによってZ方向に挟まれている。このことは、各イメージセンサモジュール101A,101Bの読取対象位置において読取対象物Dcが不当に浮き上がることを防止する上で望ましい構成である。
【0077】
図6に示すように、本実施形態におけるケース1Aのz方向における下端は、側面17Aによって規定されている。側面17Aは、z方向に対して垂直な面である。この構成は、ケース1Aのz方向寸法を抑える上で合理的なものである。また、ケース1Bのz方向における上端は、側面17Bによって規定されている。側面17Bは、z方向に対して垂直な面であり、ケース1Bのz方向寸法を抑えることができる。
【0078】
本実施形態では、基板5A,5Bが、設置面51A,51Bがz方向に対して垂直な面となるように、ケース1A,1Bに収容されている。このような構成もケース1A,1Bのz方向寸法を抑える上で合理的な構成である。
【0079】
またさらに、ケース1Aのy方向における図2中右端は側面16Aによって規定され、ケース1Bのy方向における図2中左端は側面16Bによって規定されている。側面16A,16Bはy方向に対して垂直な面であり、ケース1A,1Bのy方向寸法を抑える上で合理的な構成となっている。
【0080】
本実施形態では、読取対象物Dcは、透明カバー2Aの側面21Aおよび透明カバー2Bの側面21Bに沿って移動する。本実施形態では、ケース1Aの側面11Aは側面21Aと面一な面となっており、読取対象物Dcが引っ掛かりにくくなっている。また、図には表れていないが、ケース1Aと同一であるケース1BのZ方向において読取対象面Dc2に最も近い面は側面21Bと面一な面であり、前述したのと同様の効果を発揮する。
【0081】
本実施形態における透明カバー2Aは、側面21AのY方向における両端に側面23Aおよび側面24Aを有している。側面23Aおよび側面24Aは、いずれもY方向において側面21Aから遠ざかるにつれてZ方向において読取対象面Dc1から遠ざかるように側面21Aに対して傾斜している。このため、透明カバー2AのY方向における両端縁とケース1Aとの境界は、Z方向において読取対象面Dc1からある程度離れた位置にある。このことは、透明カバー2A,2BのY方向における両端縁とケース1A,1Bとの境界に隙間ができた場合にY方向に搬送される読取対象物Dcがその隙間に引っ掛かる問題が生じるのを予防する上で望ましい。
【0082】
本実施形態では、レンズ部材4Aの光軸LZは設置面51Aに対しては傾斜しており、読取対象面Dc1からの光は、設置面51Aに斜めに入射することになる。このため、図6に示す断面において、位置511Aよりも図中右方側においては、レンズ部材4Aからの光が拡散しやすくなっている。図6に示すように、受光手段6Aは、図6に示す断面において、光軸LZと設置面51Aとが交差する位置511Aよりも、y方向における図中左方側に設置されており、レンズ部材4Aからの光が拡散しにくい位置で受光している。このことは、画像読取装置A1の画質の向上を図る上で望ましい構成である。
【0083】
本実施形態では、z方向における上方に配置された給紙トレイ87から給紙口85に読取対象物Dcが供給され、読取対象物Dcは搬送手段7によってz方向における下方に搬送されていく。z方向を重力方向に沿わせ、下板部81を重力方向における下方に配置するときに、読取対象物Dcにかかる重力により、読取対象物Dcは給紙トレイ87から給紙口85に自動的に供給される。このような構造は、複数の読取対象物Dcを一括して給紙トレイ87に設置し、連続的に読み取りを行う際に有用である。
【0084】
図7〜図14は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0085】
図7は、本発明の第2実施形態に基づく画像読取装置A2を示している。画像読取装置A2は、1対のイメージセンサモジュール102A,102Bを備えている。イメージセンサモジュール102A,102Bは、基板5A,5Bの形状と、ケース1A,1Bの一部の形状とがイメージセンサモジュール101A,101Bと異なっており、その他の構成はイメージセンサモジュール101A,101Bと同様となっている。なお、図7では筐体8を省略している。図8にはイメージセンサモジュール102Aを図7中下方から見た図を示している。また、本実施形態においても、イメージセンサモジュール102Bは、イメージセンサモジュール102Aをx方向に沿う軸線を中心にして180°回転させたものである。イメージセンサモジュール102Bの説明は省略する。
【0086】
本実施形態では、図8に示すように、基板5Aが、z方向視L字状に形成されている。図8に示すように、基板5Aには、x方向に長く延びる受光手段6Aが設置されている。受光手段6Aを設置するために必要なy方向寸法は比較的短く、図8に示すように基板5Aのy方向寸法を短くしても構わない。一方で、基板5Aには光源手段31Aも連結されている。光源手段31Aは、y方向において受光手段6Aから図8中上方にずれた位置に配置されている。このような光源手段31Aとの連結を効率よく図るために、基板5Aはx方向における図8中右端においてy方向寸法が長くなっている。z方向視において光源手段31Aと基板5Aの右端部とは重なっている。
【0087】
本実施形態では、図8に示すように、z方向視L字状の基板5Aを適切に収容するように、凹部18Aは、基板5Aが嵌合するz方向視L字状に形成されている。本実施形態における凹部18Aは、たとえば図5に示す場合と比較して、x方向における大部分の領域においてy方向寸法が短くなっている。このため、図5に示す場合と異なり、図8に示す開口部182Aは、z方向視において光源手段31Aに対応する矩形状となり、溝状の部分を有さないことになる。
【0088】
図7に示すケース1Aは、凹部18Aが縮小した分だけ、図6に示すケース1Aよりも肉厚な形状となる。図6に示す場合ではリフレクタ33Aの図中下方が開口していたが、図7に示す場合では、リフレクタ33Aの図中下方は樹脂によって覆われており、側面17Aはz方向視において線状光源3Aと重なる領域を有することになる。換言すれば、本実施形態におけるケース1Aは、基板5Aのy方向寸法が短くなった分だけ樹脂の量を増やし、厚みのある部分を広くとることができる。図7に示すように、x方向における略全長に渡って、厚みが増加しており、ケース1Aは全体的に剛性が向上することになる。このことは、ケース1Aが不当に変形してしまうのを防ぐ上で効果的である。
【0089】
本実施形態におけるケース1Aは、リフレクタ33Aのz方向における図7中下方を樹脂で覆う必要があるものの、イメージセンサモジュール101Aにおけるケース1Aと比較して、z方向寸法を長くする必要性はない。樹脂が増量されている部分は、基板5Aのy方向寸法が短くなったことによって生じたスペースであるためである。
【0090】
また、本実施形態における基板5Aは、たとえば板状の基板材料50Aを切断することによって形成される。図9には、基板材料50Aを切断する際の切断線の一例を二点鎖線で示している。図9に示す例では、x方向における図中右端部がy方向図中下方に突き出す基板5A1と、x方向における図中左端部がy方向図中上方に突き出す基板5A2とを交互に切り出すことができる。なお、基板5A2は、z方向に沿う軸線を中心にして180°回転させると基板5A1と同じものであり、基板5A1,5A2はともに基板5Aあるいは基板5Bとして使用できる。このような切断方法によれば、同じサイズの基板材料50Aからより多くの基板5Aを切り出すことができる。従って、L字状の基板5Aを採用することにより、基板5Aの生産効率が低下することも生じず、図5に示す基板5Aを製造する場合よりも効率よく図8に示す基板5Aを製造することができる。
【0091】
図10は、本発明の第3実施形態に基づく画像読取装置A3を示している。図10に示す画像読取装置A3は、1対のイメージセンサモジュール103A,103Bを備えている。図11〜図13にはイメージセンサモジュール103Aを示している。イメージセンサモジュール103Aは、基板5Aの形状と、ケース1Aの一部の形状とがイメージセンサモジュール101Aと異なっており、その他の構成はイメージセンサモジュール101Aと同様となっている。なお、図10では筐体8を省略している。図11はイメージセンサモジュール103Aをz方向視図10中下方から見た図である。また、本実施形態においても、イメージセンサモジュール103Bは、イメージセンサモジュール103Aをx方向に沿う軸線を中心にして180°回転させたものである。イメージセンサモジュール103Bの説明は省略する。
【0092】
図11に示すように、本実施形態における基板5Aにはx方向に沿って配列された複数の貫通孔52Aが形成されている。各貫通孔52Aはz方向視矩形状であり、基板5Aをz方向に貫通するように形成されている。各貫通孔52Aは、y方向において受光手段6Aよりも図11中上側に位置している。
【0093】
図11に示すように、ケース1Aは、x方向に沿って配列された複数の突出部19Aを有している。図13に示すように、各突出部19Aは、各貫通孔52Aに嵌まり込むようz方向に突出しており、z方向視においてリフレクタ33Aと重なっている。ケース1Aの突出部19Aが設けられていない部分の断面は、図12に示すように、イメージセンサモジュール101Aの場合とほぼ同様となっている。
【0094】
図13に示すように、突出部19Aが設けられている部分において、ケース1Aはz方向に比較的厚く形成されている。このような突出部19Aがx方向に沿って複数設けられているため、本実施形態におけるケース1Aは、イメージセンサモジュール101Aにおけるケース1Aと比較して剛性が高くなる。このことは、ケース1Aが不当に変形してしまうのを防ぐ上で効果的である。
【0095】
本実施形態におけるケース1Aは、z方向に突出する突出部19Aを設ける必要があるものの、イメージセンサモジュール101Aにおけるケース1Aと比較して、z方向寸法を長くする必要はない。各突出部19Aは基板5Aに設けられた各貫通孔52Aに嵌合しているためである。
【0096】
図14は、本発明の第4実施形態に基づく画像読取装置A4を示している。図14に示す画像読取装置A4は、たとえば比較的長い焦点距離を有するレンズ部材4A,4Bを用いて構成されたイメージセンサモジュール104A,104Bと、搬送手段7と、これらを収容する図示しない筐体とを備えている。イメージセンサモジュール104Bは、イメージセンサモジュール104Aを主走査方向に沿う軸線を中心として180°回転させたものとほぼ同じ断面を有している。
【0097】
図14に示すように、ケース1Aのy方向における図中右端部には、y方向に凹む凹部18Aが形成されている。基板5Aは設置面51Aがy方向に垂直な面となるように凹部18Aに嵌め込まれている。本実施形態における設置面51Aは、z方向における図14中下側ほどy方向において読取対象面Dc1から遠ざかるように、読取対象面Dc1に対して傾斜している。設置面51Bは、y方向に対して垂直であり、かつ、z方向における図中下側ほどy方向において読取対象面Dc2に近づくように、読取対象面Dc2に対して傾斜している。
【0098】
イメージセンサモジュール104Aに用いられているレンズ部材4Aは、たとえばイメージセンサモジュール101Aに用いられているレンズ部材4Aよりも焦点距離が長いものである。このため、イメージセンサモジュール104Aでは、イメージセンサモジュール101Aの場合よりも、読取対象物Dcとレンズ部材4Aとの距離を長くし、かつ、レンズ部材4Aと受光手段6Aとの距離を長くする必要がある。これらの距離を長くしようとする場合、イメージセンサモジュール101Aの構成によれば、ケース1Aのz方向寸法が長くなることを避けるのは困難である。一方、イメージセンサモジュール104Aの構成によれば、z方向寸法を長くすることなく、y方向寸法を長くすることにより、読取対象物Dcとレンズ部材4Aとの距離およびレンズ部材4Aと受光手段6Aとの距離を長くすることができる。
【0099】
本発明に基づく画像読取装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に基づく画像読取装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、画像読取装置A1では、同一の構成である1対イメージセンサモジュール101A,101Bを備えているが、異なる構成の1対のイメージセンサモジュールを用いて装置を構成してもよい。たとえば、イメージセンサモジュール101Aとイメージセンサモジュール102Bとを組み合わせたものも、本発明に基づく画像読取装置の範囲に含まれる。
【0100】
また、上述したイメージセンサモジュール101A〜103Aにおいては、y方向とY方向とが成す角度が45°であったが、この角度は好ましい一例に過ぎない。y方向とY方向とが成す角度は適宜調整可能である。
【符号の説明】
【0101】
A1〜A4 画像読取装置
Dc 読取対象物
x (主走査)方向
Y (副走査)方向
Z (主走査方向および副走査方向と直交する)方向
y (第1の)方向
z (第2の)方向
101A〜104A (第1の)イメージセンサモジュール
101B〜104B (第2の)イメージセンサモジュール
1A,1B ケース
11A,11B 側面
12A,12B カバー嵌合部
13A,13B 側面
14A,14B 側面
15A,15B 側面
16A,16B 側面
17A,17B 側面
18A,18B 凹部
181A,181B 開口部
182A,182B 開口部
19A,19B 突起部
121,122,123,124 支持面
2A,2B 透明カバー
21A,21B 側面
22A,22B 側面
23A,24A 側面
221A,223A 側面
25A,25B 遮光部材
3A,3B 線状光源
31A 光源手段
32A,32B 導光体
33A,33B リフレクタ
321A,321B 光出射面
4A,4B レンズ部材
41A レンズアレイ
42A レンズホルダ
5A,5B 基板
51A,51A 設置面
52A,52B 貫通孔
6A,6B 受光手段
7 搬送手段
8 筐体
81 下板部
82 上板部
83 右板部
84 左板部
85 給紙口
86 排出口
87 給紙トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取対象物の第1の読取対象面を読み取る第1のイメージセンサモジュールと、
上記読取対象物の上記第1の読取対象面の反対側に位置する第2の読取対象面を読み取る第2のイメージセンサモジュールと、を備えた画像読取装置であって、
上記第1のイメージセンサモジュールは、上記第1の読取対象面に対して傾斜する第1の設置面を有する第1の基板と、上記第1の基板を収容する第1のケースと、上記第1の設置面に設置された第1の受光手段と、上記第1の受光手段に上記第1の読取対象面からの光を導く第1のレンズ部材と、を備えていることを特徴とする、画像読取装置。
【請求項2】
上記第2のイメージセンサモジュールは、上記第2の読取対象面に対して傾斜する第2の設置面を有する第2の基板と、上記第2の基板を収容する第2のケースと、上記第2の設置面に設置された第2の受光手段と、上記第2の受光手段に上記第2の読取対象面からの光を導く第2のレンズ部材と、を備えている、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
上記第1のケースは、主走査方向と直交し、かつ、副走査方向に対して傾斜する第1の方向における一方側ほど、主走査方向および上記第1の方向と直交する第2の方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、
上記第2のケースは、上記第1の方向における他方側ほど上記第2の方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、
上記第1の方向視において、上記第1のケースと上記第2のケースとが重なるように配置されている、請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
上記第1のケースは、副走査方向における一方側ほど、主走査方向および副走査方向と直交する方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、
上記第1のイメージセンサモジュールは、副走査方向において上記第1のレンズ部材よりも一方側に配置された第1の線状光源を備えており、
上記第2のケースは、副走査方向における他方側ほど、主走査方向および副走査方向と直交する方向における長さ寸法が短くなるように形成されており、
上記第2のイメージセンサモジュールは、副走査方向において上記第2のレンズ部材よりも他方側に配置された第2の線状光源を備えている、請求項3に記載の画像読取装置
【請求項5】
上記第1のイメージセンサモジュールは、上記第1の線状光源が出射する光を透過する第1の透明カバーを有しており、
上記第2のイメージセンサモジュールは、上記第2の線状光源が出射する光を透過する第2の透明カバーを有しており、
上記第1の透明カバーは、上記第1の読取対象面に沿う第1の側面を有しており、
上記第2の透明カバーは、上記第2の読取対象面に沿う第2の側面を有している、請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
上記第1の透明カバーは、上記第1のケースの主走査方向および副走査方向と直交する方向における一方の端部に形成された第1のカバー嵌合部に嵌め込まれており、
上記第2の透明カバーは、上記第2のケースの主走査方向および副走査方向と直交する方向における他方の端部に形成された第2のカバー嵌合部に嵌め込まれている、請求項5に記載の画像読取装置。
【請求項7】
上記第1の側面は、主走査方向および副走査方向と直交する方向視において、上記第2のレンズ部材と重なっており、
上記第2の側面は、主走査方向および副走査方向と直交する方向視において、上記第1のレンズ部材と重なっている、請求項6に記載の画像読取装置。
【請求項8】
上記第1の透明カバーは、副走査方向において上記第1の側面から遠ざかるにつれて、主走査方向および副走査方向と直交する方向において第1の読取対象面から遠ざかるように上記第1の側面に対して傾斜している側面を有している、請求項7に記載の画像読取装置。
【請求項9】
上記第1の透明カバーは、上記第1の線状光源から上記第2のレンズ部材に向かう光を遮断する遮光部材を備えている、請求項5ないし8のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項10】
上記第2の透明カバーは、上記第2の線状光源から上記第1のレンズ部材に向かう光を遮断する遮光部材を備えている、請求項5ないし9のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項11】
上記第2の設置面が上記第1の設置面と平行となるように、上記第1の基板および上記第2の基板は配置されている、請求項4ないし10のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項12】
上記第1の設置面および上記第2の設置面が上記第2の方向に対して垂直である、請求項11に記載の画像読取装置。
【請求項13】
上記第1のケースは、上記第2の方向における一方側の端部に上記第2の方向に凹む第1の凹部を有しており、
上記第1の基板は上記第1の凹部に嵌め込まれており、
上記第2のケースは、上記第2の方向における他方側の端部に上記第2の方向に凹む第2の凹部を有しており、
上記第2の基板は上記第2の凹部に嵌め込まれている、請求項12に記載の画像読取装置。
【請求項14】
上記第1のケースは、上記第1の凹部に通じる第1の開口部を有しており、
上記第1のレンズ部材は、主走査方向および副走査方向と直交する方向に沿う光軸を有しており、主走査方向および副走査方向と直交する方向における第1の読取対象面から遠い方の端部は上記第1の開口部に臨んでいる、請求項13に記載の画像読取装置。
【請求項15】
上記第1の受光手段は、上記第1の設置面のうち上記第1の開口部に臨む部分に設置されている、請求項14に記載の画像読取装置。
【請求項16】
上記第1の開口部は、上記第2の方向視において主走査方向に長く延びる長矩形状である、請求項15に記載の画像読取装置。
【請求項17】
上記第1の受光手段は、上記光軸と上記第1の設置面とが交差する位置よりも上記第1の方向における一方側に設置されている、請求項16に記載の画像読取装置。
【請求項18】
上記第1のケースは、上記第1の凹部に通じ、かつ、上記第1の開口部よりも上記第1の方向における一方側に位置する第2の開口部を有しており、
上記第1の線状光源は、主走査方向に長く延びる第1の光出射面を有する第1の導光体と、上記第1の光出射面を露出させるように上記第1の導光体を覆う第1のリフレクタと、上記第1の導光体に光を供給する第1の光源手段と、を備えており、
上記第1の光源手段は上記第2の開口部に収容されており、かつ、上記第1の基板に連結されている、請求項14ないし17のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項19】
上記第2の開口部が主走査方向に長く延びる溝状の部分を有しており、この溝状の部分から上記第1のリフレクタが露出している、請求項18に記載の画像読取装置。
【請求項20】
上記第1の基板が、上記第2の方向視においてL字状に形成されており、
上記第1の凹部が、上記第1の基板が嵌合する上記第2の方向視L字状に形成されている、請求項18に記載の画像読取装置。
【請求項21】
上記第1の基板に上記第2の方向に貫通する貫通孔が形成されており、
上記第1のケースは、上記貫通孔に嵌合する突起部を有しており、
上記貫通孔は、上記第1の方向において上記第1の受光手段よりも一方側に位置し、
上記突起部は、上記第2の方向視において上記第1のリフレクタと重なっている、請求項18に記載の画像読取装置。
【請求項22】
上記第1の設置面および上記第2の設置面が上記第1の方向に対して垂直である、請求項11に記載の画像読取装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−253537(P2012−253537A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124143(P2011−124143)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】