説明

略筒状部材の製造方法

【課題】カップ状部材の底面に大きな開口部を形成することができ、それでいて寸法精度もが高い略筒状部材の製造方法を提供する。
【解決手段】カップ状部材の底面に大きな開口部2aが形成された略クラッチ部品1の製造方法であって、コイル材10をトリミング加工することにより所望の大きさに形成すると共に、ピアス加工により加工用の開口部12を形成してブランク材13を得る第1工程と、そのブランク材の周辺部を70〜90%の絞り率の絞り成形を複数回行うことによりカップ状の部材に成形する第2工程と、そのカップ状の部材の側壁3にシゴキ加工を施す第3工程と、前記カップ状の部材の底部2にピアス加工により開口部2aを形成する第4工程とからなる略筒状部材の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は略筒状部材の製造方法に関する。さらに詳しくは、プレス加工によりカップ状の部材の底面に大きな開口部が形成された略筒状部材を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
底部に大きな開口部が形成されたカップ状の部材は、高い寸法精度で一定の板厚で成形することは難しいし、その側面に切り欠きを形成するのはさらに難しい。それは各工程において、加工に伴う応力が残留応力として製品に残るため、寸法精度を一定にできないことと、素材板厚のバラ付きや材料の異方性に起因して厚みを一定にしにくいことによる。このような略筒状部材を成形する方法として以下の3つの方法が考えられる。
【0003】
第1の方法は、板材を絞り型でカップ状に絞り成形して中間素材とし、次いで、そのカップ状の底面に穴を形成し側壁に切削加工などで切り欠きを施すというものである。
第2の方法は、製品形状を展開したブランク材を用いて絞り成形し、次いでカット、ピアス等の成形を施すというものである。
第3の方法は、パイプ状の部材と五円玉状の部材、すなわち中央に開口部が形成されている部材とを溶接にて接合する方法である。
【0004】
その他、特許文献1には円形の平板素材を低い絞り率でプレス加工によりカップ状部材に成形するものが記載されている。また、特許文献2にはフローフォーミング加工を用いるものが記載されている。なお、特許文献3にはパイプ状素材の開口部を口絞り加工するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−68781号公報
【特許文献2】特開平10−331868号公報
【特許文献3】特開2001−121229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
第1の方法によると、カップ状に形成する際に、底部と側壁が連続しているアール部の板厚が減少しやすく、板厚にバラ付きが生じる。また、加工時の残留応力等の影響により、底部に開口部を形成し、側壁に切り欠き部を形成するとスプリングバックが生じ、製品が変形しやすい。特に側面の加工は煩雑であり時間を要する。
【0007】
第2の従来の方法によると、展開ブランクを絞り成形するので、板厚を一定の値にするのが困難である。また、このものも底部や側壁に開口部を形成すると、スプリングバックが生じ、製品が変形しやすい。
【0008】
第3の従来の方法によると、手間がかかり、製造コストも高くなる。さらに溶接時の熱により製品が変形しやすいし、その変形を修正する後工程が必要となる。
【0009】
板材をプレスにより成形する際に、製品の板厚を均一にし、かつ製品形状の精度を安定させるのは困難であった。そこで、本発明はカップ状の部材の底面に大きな開口部を有し、側面に切り欠きを有する形状に形成し、かつ全体の板厚の均一性および形状の寸法精度が高い略筒状部材の製造方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の略筒状部材の製造方法(請求項1)は、カップ状部材の底面に大きな開口部が形成された略筒状部材の製造方法であって、板材をトリミング加工することにより略円形に形成すると共に、その中心にピアス加工により予備加工用の開口部を形成したブランク材を得る第1工程と、そのブランク材の開口部の周辺に70〜90%の絞り率の絞り成形を複数回行うことにより底部と側壁とからなるカップ状の部材に成形する第2工程と、そのカップ状の部材の側壁にシゴキ加工を施す第3工程と、前記カップ状の部材の底部にピアス加工により開口部を形成する第4工程とからなることを特徴とする。
なお、前記絞り率とはブランク直径に対する製品直径の比を百分率で表したものである。
【0011】
このようなプレス装置は前記第4工程の後に、前記側壁にトリミング加工あるいはピアス加工により開口部を形成する工程を備えたものが好ましい(請求項2)。
【0012】
また、前記第5工程の後に側壁のスプリングバックを矯正する第6工程を備えたものが好ましい(請求項3)。
【0013】
さらに、前記第2工程と第3工程の間または第3工程において、底部を面押しする加工が行われるものが好ましい(請求項4)。
【発明の効果】
【0014】
本発明の略筒状部材の製造方法(請求項1)は、ブランク材に予備加工用の開口部を形成した後、絞り成形するので、製品に残留する応力(残留応力)を低減でき、底部や側壁に開口部を形成しても変形しにくい。
また、70〜90%の絞り率の絞り成形を複数回行うことにより、カップ状の部材に成形するので、底部と側壁とが連続する部位(アール部)の板厚の減少を防止し、アール部の強度を高くすることができる。
さらに、底部に大きな開口を形成した後に、側壁はシゴキ加工による塑性変形を受けるため大きな開口部の変形を防止することができる。
【0015】
このような製造方法により得られた筒状部材は、部材全体の厚みが高い寸法精度で均一であるので、部分的に厚みが減少していることに起因する部材の強度低下を防止することができる。特に、この製造方法により製造された部材は、回転運動による遠心力や、その他の種々の方向の運動による慣性力を受けることにより、強度の弱い箇所に応力が集中しやすい状況で用いるもの、例えばクラッチケースに適している。なお、クラッチケースには加圧力が側壁の先端からアール部に向かう方向に加わる。本製造法により得られる筒状部材はアール部の強度が高いので、前記荷重を確実に受け止めることができる。
【0016】
このような略筒状部材の製造方法において、前記第4工程の後に、前記側壁にトリミング加工あるいはピアス加工により開口部を形成する工程を備えている場合は(請求項2)、開口部の寸法精度を高くすることができる。すなわち、通常は側壁に開口部を形成すると、側壁が周方向に連続しなくなるので、側壁の内部に発生している残留応力等によりスプリングバックを引き起こし、側壁の変形の方向が不均一となる。しかし、本製造方法によると側壁にシゴキ加工を施しているので、スプリングバックの方向を半径方向の内向きに揃えることができる。
【0017】
また、前記第5工程の後に側壁のスプリングバックを矯正する第6工程を備えた場合は(請求項3)、さらに開口部を含む全体の形状の寸法精度を高くすることができる。すなわち、側壁にシゴキ加工を施しているので、側壁のスプリンバックの方向が半径方向の内向きに揃っており、側壁を外側に広げる一回の工程で容易に寸法精度を高めることができる。
【0018】
前記第2工程と第3工程の間または第3工程において、底部を面押しする加工を行なう場合は(請求項4)、さらに追加の工程を増やさなくても容易に寸法精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1aは本発明の製造方法により製造される略筒状部材の正面図、図1bは図1aのI−I線断面図である。
【図2】図2aは本発明の略筒状部材の製造方法におけるブランク材を得る工程を示す概略図、図2bは図2aに示すブランク材の側面図である。
【図3】図3aはブランク材から中間素材を得る工程を示す概略図、図3bは図3aの工程により加工される部材の各工程の側面図である。
【図4】図4aは中間素材から本発明の略筒状部材を得る工程を示す概略図、図4bは図4aの工程により加工される部材の各工程の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1には本発明の製造方法により製造される略筒状のクラッチ部品1を示す。そのクラッチ部品1はカップ状の部材であり、その縦壁3には切り欠き3aが8箇所、底面2には大きな穴2aが形成されている。このものはクラッチプレートを内側に入れ、そのクラッチプレートと一緒に回転する部品である。そのため、部品の組み付け上、軸方向(長手方向)に力がかかる。また、回転により周方向に力(遠心力)がかかるので、その力により部品が変形しやすい。さらに、多くの切り欠き部も形成されているので、さらに変形する可能性が高い。そのため、部分的に強度を低下させないように(変形させないように)、部品の形状および板厚についてその全域で高い寸法精度が求められている。
【0021】
なお、本発明で得られる筒状部材が用いられる分野としては、各種ケース、回転体である。以下に、このような部品の製造方法について詳述する。
【0022】
まず、図1a、図1bを用いて本発明で製造される略筒状のクラッチ部品1の各部位の形状を説明する。図1a、図1bに示すクラッチ部品1は、リング状の底部(底面)2と、その底部2の周縁から連続し立ち上がる側壁3(縦壁)とからなる。その側壁3と底部2とは滑らかに湾曲するアール部4を介して連続している。
【0023】
図1では筒状部材の直径が約208mmで、側壁の高さが約61mmである。その側壁の板厚は約3mmである。また、前記アール部4の外面の曲率半径は約2mmである。なお、クラッチ部品1の直径としては150〜300mm、好ましくは205〜215mmであり、側壁の高さとしては20〜100mm、好ましくは50〜70mmであり、板厚としては1〜5mm、好ましくは2〜4mmであり、アール部の曲率半径は約1〜3mmである。その材質としては、強度上の問題から引っ張り強さ400N/mm以上の鋼板が好ましい。
【0024】
前記底面2には円形の穴(開口部)2aが形成されている。その開口部2aの内径は約197mmであり、カップの内径の約95%の大きさである。なお、開口部2aの形状は円形のほか、例えば楕円形、矩形状に形成することもできる。また、小さな複数の開口を形成してもよい。さらに、後述する本発明の製造方法によれば、形状や板厚の高い寸法精度を維持しつつ、円形の開口部2aの直径をカップの内径に対し70〜98%、特に90〜96%の時に本発明の効果が高い。
【0025】
前記側壁3には側壁3の上部まで達している矩形状の開口部3a(切り欠き部)が周方向に等間隔で8個形成されている。その切り欠き部3aの高さは約51.7mmで、幅は約45mmである。なお、切り欠き部3aは上端が外部まで達していない穴でもよい。また、切り欠き部3aの形状としては三角形、長方形あるいはひし形のような多角形の他、円形、楕円形あるいは星形状に形成することもできる。なお、そのような形状の切り欠き部3aについても側壁3の上端に達していない側壁3に形成された穴としてもよい。また、前記切り欠き部3aの高さは10〜90mmで、好ましくは40〜60mmであり、幅は10〜80mmで、好ましくは30〜60mmである。なお、切り欠き部3aの個数は1〜20個で、好ましくは5〜15である。
【0026】
次に図2を用いて図1のクラッチ部品1の製造方法を説明する。最初に、図2aに示すようにコイル状に巻かれた板材から所定量の板を切り出し、絞り成形を施すためのブランク材を得る。このとき、まずコイル材10を準備し、そのコイル材10を適切な長さにカットする(カットされたコイル材10a)。そして、そのカットと同時に幅方向の上下の端縁をトリム加工して円形状の一部となる円弧11、11を成形する。なお、図2bの矢印Aはトリミング加工やピアス加工などを施す方向を示している。
【0027】
次いで、中心に小径の予備加工用の開口12(以下、予備加工用の開口)をピアス加工により形成する。その開口12は絞り成形での板減抑制やシゴキ加工における荷重の低減のためのものである。また、前記円弧11、11を含む全体の形状が円形になるようにトリム加工する。そのトリム加工は上下の円弧11、11の左右の端部同士をそれぞれ連結する大きな円弧形状の2個のトリム型で行なわれる(工程S1)。これがブランク材13となる。なお、前記予備加工用の開口12の直径は約100〜150mmであり、製品円形(内径寸法)の約48〜72%が好ましい。このように、コイル材を切断した後、円形にトリム加工すると、コイル材から円形の板を抜く通常のブランキングより歩留まりを向上させることができる。
【0028】
前記第1工程Sに続き図3a、図3bに示すように、前記ブランク材13に対し絞り成形を行う(工程S2)。その絞り成形は前記ブランク材13の小径の開口部を中心とし、その周辺部に約70〜90%の絞り率の絞り成形を複数回行うものである。その絞り率は75〜85%が好ましい。図中の工程S2aは第一回目の絞り加工である。さらに工程S2bでは工程S2aの成形により変形した中間成形品13aに対してさらに70〜90%の絞り率で二回目の絞り加工を施す。このように次第に小径に絞っていくことで、アール部12の肉厚の減少を防止することができ、それにより最終的な部品全体の板厚を均一にすることができる。なお、工程S2aにおいてアール部4の曲率半径は約15〜20mmであり、工程S2bにおいては約5〜10mmである。これら絞り成形の工程S2a、S2bでは、まだアール部4のアールが大きく底部2が傾斜しており平坦にはなっていない。
【0029】
前記絞り成形の回数や一回の絞り率は、材質に起因する絞り易さあるいは最終的な部品の形状など、絞り工程を増やすことによる歩留まりや手間など、さらには従来の絞り成形の技術などを考慮して決定される。なお、絞り毎に絞り率を変化させてもよい。ここで絞り率とは、加工後の径/加工前の径×100(%)で示す。
【0030】
次いで、前記絞り加工(工程S2)を行ったことにより増肉した側壁3に対しシゴキ成形を施す(工程S3)。このシゴキ成形では側壁の板厚を薄くし、また塑性変形させ強度を高めるものである。なお、このシゴキ成形は側壁の板厚を大きく減少させないように、圧縮場での成形(押しシゴキ成形)を行っている。そのため、シゴキ成形においては側壁3が座屈などにより成形不良とならない程度の成形力としている。なお、その成形力は製品の形状や材質などにより異なる。
【0031】
第4工程に進む前に、前記傾斜した底部2を平坦にし、かつアール部4を所定の寸法に成形するべく、ブランク材13の底面に面押しを行う。このように前処理および第1工程S1〜第3工程S3を行うことにより板厚差の少ないカップ形状の中間素材14を形成することができる。
【0032】
図4a、図4bに示すように、前記中間素材14の底部2にピアス加工を施し開口部2aを形成する(工程S4)。その開口部2aが大きいと、前記絞り加工等の加工に起因する異方性等の影響から通常は開口部が変形し易い。例えば楕円形状等に変形することがある。しかし、前記中間素材14は側壁3が塑性変形し、みかけの降伏点が高くなっているので、スプリングバックする量を抑えることができる。すなわち、前記中間素材14は底部2の周縁から側壁3が立設しているので、それがリブのように作用し補強され、開口部2aを形成してもスプリングバックにより、その開口部2aの形状が変形しにくいのである。なお、絞り加工により側壁3が上方へ伸びると共に、底部2も開口部2aの直径が大きくなるように、半径方向外向きに材料が流れるので、その分だけ材料が得をするため歩留まりが向上する。
【0033】
その後、側壁3にトリミング加工により切り欠き部3aを形成する(工程S5)。その切り欠き部3aは側壁3の周方向に等間隔で8つ形成する。この実施形態では、まず等間隔に4つの切り欠き部3aを形成する(工程S5a)。次いでそれら形成された隣り合う切り欠き部3aの中間に、それぞれ切り欠き部3aを形成し、全体で8個の切り欠き部3aである(工程S5b)。なお、切り欠き部が小さい場合は一度に全部のトリミング加工を行うこともできる。
【0034】
また、前記切り欠き部3aの先端は上部まで達しているので、側壁3が周方向に連続しなくなる。筒状部材にこのような切り欠き部を形成すると、通常は加工に伴い、側壁3の内部に発生している残留応力等により側壁がスプリングバックを引き起こし、8つの分割された側壁3が複雑に変形してしまう。しかし、本製造方法によれば、側壁3は前記工程S4においてシゴキ加工されているので、スプリングバックの方向が半径方向の内向きに揃えられている。そのため、その後にスプリングバックを矯正する加工を施すのが容易になる。
【0035】
前記工程S5に続き、側壁3の全長(高さ)を揃えるために、その上端面をカットする(工程S6a)。その後、前記工程S5および工程S6aの加工により生じたスプリングバックを矯正する(工程S6b)。内向きにスプリングバックした側壁3を内径から外径側へ力を加える(テーパーパンチ、カム等)ことで同じ向き、すなわち半径方向の外向きに矯正するだけでよいので、容易に寸法精度を高めることができる。
【0036】
このように本願製造方法により得られたクラッチ部品1は部材全体の厚みが高い寸法精度で均一であるので、部分的に厚みが減少していることに起因する部材の強度低下を防止することができる。特に、本願製造方法により製造された部材は、回転運動による遠心力や、その他の種々の方向の運動による慣性力を受けることにより、強度の弱い箇所に応力が集中しやすい状況で用いるのに適している。
【符号の説明】
【0037】
1 筒状部材
2 底部(底面)
2a 開口部(穴)
3 側壁(縦壁)
3a 切り欠き部(開口部)
4 アール部
10 コイル材
10a 板材(カットされたコイル材)
11 円弧
12 加工用の開口
13 ブランク材
13a 中間成形品
14 中間素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ状の部材の底面に大きな開口部が形成された略筒状部材の製造方法であって、
板材をトリミング加工することにより略円形に形成すると共に、その中心にピアス加工により予備加工用の開口部を形成してブランク材を得る第1工程と、
そのブランク材の開口部の周辺に70〜90%の絞り率の絞り成形を複数回行うことにより底部と側壁とからなるカップ状の部材に成形する第2工程と、
そのカップ状の部材の側壁にシゴキ加工を施す第3工程と、
前記カップ状の部材の底部にピアス加工により開口部を形成する第4工程とからなる略筒状部材の製造方法。
【請求項2】
前記第4工程の後に、前記側壁にトリミング加工あるいはピアス加工により開口部を形成する第5工程を備えた請求項1記載の略筒状部材の製造方法。
【請求項3】
前記第5工程の後に側壁のスプリングバックを矯正する第6工程を備えた請求項2記載の略筒状部材の製造方法。
【請求項4】
前記第2工程と第3工程の間または第3工程において、底部を面押しする加工を行なう請求項1、2または3のいずれかに記載の略筒状部材の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−31286(P2011−31286A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181676(P2009−181676)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000100861)アイダエンジニアリング株式会社 (153)