説明

番組通知装置および番組通知システム

【課題】 テレビ放送やラジオ放送で、視聴したいと思う人物やイベントがいつどの番組に登場するかを知るには相当の情報収集が必要である。興味ある人物やイベントが裏番組に登場していても知ることは難しい。そこで受動的な視聴者のために、特に何もすることなく番組を普通に視聴していても、裏番組に視聴したいと思う人物やイベントが登場した場合には「その番組の存在」を通知することが出来るようにする。
【解決手段】 人名や地名などのインタレストをキーワードとして登録させておき、いま放送中の番組内で起こっている事柄に関して、マイクロブログや電子掲示板などにほぼリアルタイムで投稿される投稿内容に前記キーワードが関係しているか否かを調べて、関係している場合には、キーワードの登録者に「その番組の存在」を直ちに通知するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、人名などインタレストをキーワードとして登録しておき、マイクロブログや電子掲示板などにいま放送中の番組内で起こっている事柄に関してほぼリアルタイムで投稿される投稿内容に前記キーワードが関係しているか否かを調べて、関係している場合には、キーワードの登録者に「その番組の存在」を直ちに通知する(このチャンネルでやっているよ)と言うことを可能にする、番組通知装置および番組通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
興味ある人物などが登場する番組は是非とも視聴したいと思うものである。しかしながら番組表を見ていなかったり、見てもそこに人名が記載されていなければ、その人が出演することを知ることは出来ない。番組表のスペース的な制約のある番組欄に登場人物のことが記載されているとは限らない。番組を視聴していてもその人が裏番組に出演していたら分からないで終わってしまう。仮に出演することが分かったとしても、どのタイミングで登場するか分からなければ登場するまでその番組を視聴し続けるしかない。これはただ出演者に限られず、例えば「京都」や「ナツメロ」や「ワールドカップ」や「格安情報」などと言った地名やイベントに付いても言えることである。
【0003】
一方テレビジョン放送では、パーソナルコンピュータにテレビの画面とマイクロブログ(microblogging)や電子掲示板(Bulletin Board System)などのコミュニケーションサービスの画面とを表示させたり、テレビジョン受像機とスマートフォンとを併用して、スマートフォン側でコミュニケーションサービスに参加すると言うような視聴スタイルが登場して来た。一例として「ピーチク(商標)」と「ツイテレ(商標)」とを上げる。何れもテレビ放送を見ながらその内容に付いて意見を交わし合うためのソーシャルネットワークサービスであり、一般的にはただ今この時間に放送されている番組の中から特定の放送局の番組をハッシュタグを用いることで選択的に投稿し合えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−224699号公報(図1)
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ピーチク ニッポンのお茶の間“今やってる番組を視聴しながら、つぶやいてみよう”[online]、[平成23年2月26日検索]、インターネット<URL:http://www.ptic.jp/>
【非特許文献2】ツイテレ “テレビを観ながらみんなでつぶやこう!バーチャルのお茶の間「ツイテレ」”[online]、[平成23年2月26日検索]、インターネット<URL:http://twtv.jp/index.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在のところ、視聴したいと思う人物やイベントがいつどの番組に登場するかを知るには相当の情報収集が必要である。興味ある人物やイベントが裏番組に登場していても知ることは難しい。
【0007】
確かに上述したようなコミュニケーションサービスを利用して、テレビ放送を見ながらその内容に付いて意見を交わし合うことを、常に複数の番組を対象にして行っていれば、裏番組で起こっている出来事を知ることは可能である。しかしながらこのようなサービスを駆使しながらテレビ放送を見るようなアグレッシブな見方をする視聴者はそれほど多いようには思えない。パーソナルコンピュータとテレビジョン受像機とでは、使ったり見たりする際の距離感や態度が大きく異なるものである。テレビ放送はのんびりと見たいとする視聴者にとってコミュニケーションサービスの利用は苦痛であるかも知れない。このようなことはラジオ放送などでも同様である。
【0008】
従っていままで通りのスタイルが良いと言う受動的な視聴者のために、特に何もすることなく番組を普通に視聴していても、裏番組に視聴したいと思う人物やイベントが登場した場合には「やってるよ!」だけでも通知してくれるものがあれば、その時の気分でその番組にチャンネルを切り替えることが出来るようになる。受動的な視聴者が知りたいのは投稿内容ではなくて登場していることなのである。テレビやラジオを視聴していない場合は「やってるよ!」と教えてもらえることが必要である。そこでこの発明では、少なくとも「今このチャンネルでやっている」と言うことを通知して上げることが出来るようにしたい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題はキーワードの登録部と、現在放送中の番組を話題とするメッセージの受信部と、前記メッセージを受信したらこれを前記キーワードを以て検索する検索部と、検索の結果マッチングを生じた場合にはこのことを視聴者に通知するのであるがこの際に前記メッセージが属する前記番組がある旨の通知を行うことを特徴とする番組通知部と、から成る番組通知装置とすることにより達成される。これは上記「通知」の受信装置に関するものである。
【0010】
この番組通知装置は、いま放送中の番組内で起こっている事柄に関してほぼリアルタイムに投稿されるマイクロブログや電子掲示板などのコミュニケーションサービスに受信部で接続して続々と投稿されるメッセージを受信し、この中に前記登録部に登録されているキーワードが含まれているか否かを前記検索部にて検索する。例えばキーワードに好みの有名人の名前を登録している場合であって、あるテレビ番組にその人物が登場した場合を考える。そして例えばマイクロブログのサービス内でハッシュタグ(特定のトピックを指定するものであり、放送番組に関しては放送局のチャンネル番号や放送局名などのこと)によりこの番組やチャンネルを指定したメッセージのやり取りが行われており、このスレッドの中で前記人物に係る投稿があった場合は、検索部がこの投稿内容に前記キーワードとしての名前を照らし合わせるとマッチングが発生するため、このことを直ちに番組通知部を以てキーワードの登録者に通知する。この際に通知内容は、前記人物に係る「投稿の記事内容」ではなくて、この投稿が前記番組に係るものであること、すなわち上記「番組の存在」すること(このチャンネルでやっているよ)を通知するのである。あるいは前記ハッシュタグ名やスレッド名を通知するものであると言うことが出来る。なおここではハッシュタグを用いる例を取り上げたが、テレビ番組を専用に扱うマイクロブログなどのサービスで各々のチャンネルに対応させてスレッドを管理するものであれば、投稿にハッシュタグのようなものを含めなくても良い。すなわちマイクロブログなどの仕様に合わせれば良い。
【0011】
一般的な検索サービスでは、例えば特開2010−224699の「検索プログラム、検索サーバおよび検索方法」のように、WWWから収集したWWWページに付いてインデックスを作成しておき、このインデックスを用いてキーワード検索を行うように設計されている(図1)。この際にインデックスは世界全体をカバーしているが、特定ドメインに属するものだけを検索するようにしたり、日本語で書かれたものだけを検索するようにすることが出来る。その何れの場合も検索結果はリンクの一覧表という形態で提示される。このリンクを選択することでそのWWWページを閲覧することが出来る。閲覧の目的はこのWWWページの内容である。これに対して本願発明では、投稿の内容を閲覧することが目的なのではなく、特開2010−224699で言えばキーワードが含まれているインデックスの部分が「日本語」であることを、すなわち本願発明であれば「どの番組か」を知ってもらうことが目的なのであり、「投稿の記事内容」を通知することが目的ではないのである。
【0012】
従って上記通知の表示は、例えば「NHK総合(商標)」や、チャンネル番号の「1」などである。同様の標としては番組名、番組表に載せたその番組の枠内の表示、あるいはその番組のアイコンや、例えば別画面で行うその番組の放送表示、またこれらの重ね表示などと自由に設計して良い。現在視聴中の番組の邪魔をしないような通知方法を選択出来るようにしても良い。なお検索の結果、一つのキーワードに付いて同時に複数個の番組にマッチングが発生したような場合には、上記通知の表示をカスケード表示やタイル表示にしたり、ページが繰れる全画面表示にすれば良い。あるいはランダムに一つの番組だけを選択して表示するように構成することも可能である。また複数個のキーワードの登録がありそれ等に数秒間など所定の時間内に次々とマッチングが発生したような場合に、順位の高いキーワードに係る一つの番組だけを選択して表示するような構成も可能である。
【0013】
そして上記通知を受けた際にテレビやラジオを視聴していない場合には急いでスイッチを入れれば良い。上記通知の番組ではない番組を視聴している場合には急いで上記番組にチャンネル変更して切り替え視聴をすれば良い。
【0014】
この番組通知装置はコミュニケーションサービスに接続可能な、専用の装置として提供したり他の機器例えば腕時計や卓上時計、ヘッドマウントディスプレイ、デジタルフォトスタンド、冷蔵庫に磁着するメモ機器、などと組合わせたものとして提供し得る。あるいは視聴するものがテレビ放送やストリーミングビデオであるならば、この番組通知装置をテレビ、パソコン、テレビのリモコン、テレビを見ながら使用するスマートフォン、ワンセグメント方式テレビを内蔵した携帯型ゲーム機などに組み込むことが出来る。これ等の表示画面にて上記通知を表示するのである。またこの番組通知装置が組み込まれたテレビやパソコンで番組を見る場合では、現在見ている番組に関してはどのチャンネルかを確認して同番組に付いては検索部にキーワード検索を行わせないように設定することが好ましいし、検索を行わせても番組通知部に通知させないように設定することが好ましい。なおこの番組通知装置が組み込まれたラジオ受信機で番組を聞いている時の上記通知は音声により行うものなどとして構成すれば良い。なお前記受信部や前記検索部で複数のコミュニケーションサービスに接続してこれ等を横断的に検索するように構成しても良い。
【0015】
次に、前記番組通知部が、前記番組がある旨の通知を行う際に併せて前記キーワードをまたはマッチングを生じた前記メッセージを通知するものとしても良い。上記通知があったらチャンネルを変えると言うのがこの発明の使用法である。しかしながら登録したキーワードを忘れていたり、複数個のキーワードが登録してあり上記通知がどのキーワードに係るものであるかを知りたくなったり、上記通知があってもチャンネルを変えるには未だ動機が足りないと言うような場合では、件のキーワードや「投稿の記事内容」が分かると便利である。例えば人名でマッチングしたような場合は、実際にその人物が番組に登場していることが多いのであるが、その人物名が引き合いに出されただけなのかも知れない。この時「投稿の記事内容」を一瞥出来ればチャンネルを変える判断の助けとなる。
【0016】
次に、更に前記メッセージを投稿するための投稿部または前記メッセージを閲覧するための閲覧部を備えているものとしても良い。投稿部を備えていない場合は上記メッセージを受信して検索に利用するだけとなるが、投稿部を備えるといま視聴中の番組で起きている事柄を上述のようなコミュニケーションサービスに投稿して他者に通知することが出来るようになる。また閲覧部を備えていなくともこの発明では問題はないのであるが、閲覧部を備えていると他者の投稿を閲覧することが出来るようになる。
【0017】
次に、更にテレビやラジオなどの放送受信装置を遠隔操作するリモコン部を備えると共に、前記番組通知部がタッチパネルディスプレイを備えてここに前記番組がある旨の通知を行う際に、視聴者が前記タッチパネルディスプレイを操作して前記通知を選択することによってリモコン部を動作させ、前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものとしても良い。番組を視聴中にこの発明の番組通知装置に上記通知があった際に、この番組通知装置の番組通知部のタッチパネルディスプレイ上で上記通知を選択することで、この番組に切り替える旨の指令をリモコン部から放送受信装置に送信することが可能になる。すなわちこの発明の番組通知装置を番組選択リモコンとして構成したり、放送受信装置に付属の番組選択リモコンにこの発明の番組通知装置が組み込まれているような場合に、上記通知から即座に番組切り替えを行うことが出来るようになるので便利である。なお切り替えたチャンネルから前のチャンネルに戻るためのスイッチを前記タッチパネルディスプレイ上に表示する構成も好ましい。
【0018】
次に、更にテレビやラジオなどの放送受信装置を備え、前記番組通知部は、前記番組がある旨の通知を前記放送受信装置に表示する際に、視聴者が前記通知を選択することによって前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものとしても良い。この放送受信装置で視聴している最中に番組通知部が上記通知をして来た時には、この通知を選択することで通知の番組に切り替えて視聴することが出来るので、切り替え視聴の操作が早く円滑である。前記通知を選択するとは、上述したようにチャンネル名、チャンネル番号、番組名などの表示や、番組表中の各番組内容の説明枠、番組を表すアイコン、別画面で行うその番組の放送表示、などにリモコンやマウスなどのポインティングデバイスのカーソルを合わせてチャンネル切り替えのスイッチ操作を行ったりすることを言う。この場合上記通知を最初からフォーカスされているように表示すれば、上記通知にカーソルを合わせる手間を省くことが出来る。また切り替えたチャンネルから前のチャンネルに戻るためのスイッチを表示する構成も好ましい。なお放送受信装置の画面をタッチパネルディスプレイで構成して、上記通知の選択などが指先で行えるようにすると便利である。
【0019】
上述のリモコン部を備えたものや、放送受信装置を備えたものに関して、更に視聴者によって前記通知が選択されたことを前記メッセージを送信して来た側に報告する選択報告部を備えているものとすることが出来る。このようにすることによりメッセージを送信した側では、上記通知通りに切り替え視聴が行われた回数を測定して上記通知の精度を高めるなどのサービス向上に努めることや、切り替え視聴に繋がる上記通知の原因となった投稿者に対して上記回数に基づくポイントを付与すると言った、これまでにないサービスが可能になる。前記通知を選択することに付いては上述した通りである。あるいは通知を選択するとは、上記通知上に例えば「お礼をする」と言ったボタンを表示しておき、これをポインティングデバイスのスイッチで押してもらうことを言う。「お礼をする」ボタンが押される都度、該当する投稿者のポイントを加算することになる。
【0020】
次に、前記番組通知部は、前記メッセージの中に将来の放送予定時間を有する番組に係る話題があり且つ前記マッチングを生じた場合には、前記通知を前記放送予定時間が近づくのを待って行うものとしても良い。現在放送中の番組に関しては直ぐに通知することが好ましく、将来放送予定の番組のことをいま知らせておくのも悪くはないが、後者に付いては番組が始まる頃に通知するものとすると予定を忘れられなくて良い場合が多い。予告に付いては、投稿者がキーワードにマッチングさせたいとするトピックに時間や放送チャンネルを指定するためのハッシュタグを付与し、これを番組通知部で解釈して適時適切に通知するように構成することが出来る。あるいは投稿者が正確な番組名を投稿に含めるようにして、これを番組通知部で番組表に照らし合わせて適時適切に通知するように構成することが可能である。
【0021】
さて、上記課題は、クライアントマシンから投稿された現在放送中の番組を話題とするメッセージを管理するマイクロブログや電子掲示板などのようなメッセージサーバであって、クライアントマシンからのキーワードを受信してアカウント毎に登録する登録部と、前記メッセージが投稿されたらこれを前記キーワードを以て検索する検索部と、検索の結果マッチングを生じた場合にはこのことを前記クライアントマシンに送信するのであるがこの際に前記メッセージが属する前記番組がある旨の通知を送信することを特徴とする番組通知部とを備えている、番組通知装置とすることにより達成される。これは上記「通知」の送信装置に関するものである。
【0022】
このサーバとしての番組通知装置は、キーワードをアカウント毎に登録部に登録しておき、いま放送中の番組内で起こっている事柄に関してほぼリアルタイムに続々と投稿されて来るメッセージの中に前記登録部に登録されているキーワードが含まれているか否かを前記検索部にて検索する処理を行う。そしてマッチングが発生したら、このことを直ちに番組通知部を以て上記キーワードの登録者のクライアントマシンに通知する。この通知は前記メッセージが索出されたことを知らせるためではなく、前記メッセージが属する前記番組があることを知ってもらうために行うものである。すなわち「投稿の記事内容」ではなくて上記「番組の存在」を通知するのである。なお検索の結果一つのキーワードに付いて同時に複数個の番組にマッチングを生ずる可能性があるが、上述したように全てを通知するようにしたり、一つの番組をランダムに選択して通知するようにすれば良い。
【0023】
なお前記登録部と検索部と番組通知部とから成る番組通知サーバと、前記メッセージサーバとを別体に構成することも可能である。また複数のメッセージサーバを備えて、検索部がこれ等を横断的に検索するように構成しても良い。あるいは自己の前記メッセージサーバのみならず他のコミュニケーションサービスに接続してこれ等を横断的に検索するように構成しても良い。また前記登録部に登録されている全てのキーワードを登録数の多い順に並び替えておいてこの順に検索するアルゴリズムを採用することが出来るし、投稿内容を例えば形態素解析してトピックを取り出し、検索部がトピックから全てのキーワードに当たるように設計しても良い。また検索処理はキーワードやトピックを綴りの一致として比較するだけでなく、獅子とライオンのような観念の上での一致を見るように構成しても良い。また綴りの誤りを自動補正した上で検索に掛けるような構成にしても良い。またメッセージは投稿される都度ではなく、メッセージの所定数が纏まるまで待って検索処理するように仕組むことが出来る。なおクライアントマシンから現在見ている番組に関しての情報を得て、これに付いての上記通知は番組通知部に通知しないようにする設計も可能である。
【0024】
次に、前記メッセージの中に将来の放送予定時間を有する番組に係る話題があり且つ前記マッチングを生じた場合には、前記番組通知部は前記通知を、前記放送予定時間が近づくのを待って行うものとしても良い。すでに受信装置で説明したように、上記メッセージにハッシュタグを用いたり、上記メッセージを番組表に照らし合わせるなどして上記通知を行うのである。この用途としては、例えばキーワードが有名人の名前であって、あるテレビ番組にその人物が登場したような場合に、この人物の登場を知らせる投稿を行うのであるが、この投稿にこの人物が将来出演する予定の他の番組のことをハッシュタグを用いて記載する、と言うものを上げる。
【0025】
次に、更に前記メッセージを投稿するための投稿部を具えているものとすることが出来る。サーバとしての番組通知装置が投稿部を備えていると、視聴中の番組で起きている事柄をサーバ運用者側から上記キーワードの登録者のクライアントマシンに、その番組を見てもらいなどとして通知することが出来る。また全てのクライアントに通知するような設定も可能である。なお上記メッセージの作成から投稿までをサーバ運用者が入力装置を用いて行うのではなくて、ボット(bot)により機械的に行うようにすることも可能である。また機械的に行うのであれば、番組を構成するビデオフレームにタグやコメントを振っておき、これを投稿部が読み込み上記メッセージとして投稿するような構成も可能である。これはビデオオンデマンドの分野にこの発明を拡げるものとなる。
【0026】
次に、更に前記クライアントマシンから視聴者によって前記通知が選択された旨の報告を受け付けて前記通知に係る前記メッセージの投稿者のアカウントに前記選択の回数を積算して記録する選択回数積算部を備えているものとすることが出来る。これによって上記通知通りに切り替え視聴が行われた回数を測定したり、上述の「お礼をする」ボタンを設けたような場合ではボタンが押される回数を測定することによって、上記通知の精度を高めるなどのサービス向上に努めることや、切り替え視聴に繋がる上記通知の原因となった投稿者に対して上記回数に基づくポイントを付与することが出来るようになる。なおクライアントマシンからいま見ている番組に付いての報告を受け付けるようにして、このクライアントマシンのこの番組に関しては検索部がキーワード検索を行わないようにしたり、検索は行ってもこのクライアントマシンには送信しないように構成することが出来る。
【0027】
さてこの発明は、上述した通知の受信装置(クライアントマシン)と、通知の送信装置(メッセージサーバ)とをインターネットなどのネットワークで結んだ番組通知システムとして構成することが出来る。メッセージサーバは投稿されたメッセージを管理するマイクロブログや電子掲示板などのような処理を行うものである。そしてメッセージサーバでは、上記メッセージを、クライアントマシンから登録されたキーワードで検索した結果、マッチングを生じた場合にはこのことをクライアントマシンに送信するのであるがこの際に、メッセージが索出された旨の通知ではなくて、メッセージが属する前記番組がある旨の通知を送信する処理を行うのである。
【発明の効果】
【0028】
この発明では、マイクロブログや電子掲示板などにいま放送中の番組内で起こっている事柄に関してほぼリアルタイムに投稿されるメッセージを活用して、このメッセージに別途登録された人名などのキーワードが関係しているか否かを調べて、関係している場合には、「メッセージそのもの」ではなくて、キーワードに係る人物などが「いま登場している番組がある」ことをすなわち「いまこのチャンネルでやっている」ことを、キーワードの登録者に直ちに通知するようにしている。この結果、キーワードの登録者は、積極的にマイクロブログや電子掲示板などに参加せずとも、テレビやラジオを視聴していない場合には急いでスイッチを入れて視聴することが出来るようになり、あるいは上記通知の番組とは異なる番組を視聴している場合には上記番組(裏番組)に切り替えて視聴することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 実施形態1の番組通知装置の説明図である。
【図2】 処理工程を表す説明図である。
【図3】 番組通知の生成処理の説明図である。
【図4】 番組通知の表示画面を表す説明図である。
【図5】 実施形態2の番組通知装置の説明図である。
【図6】 番組通知の表示画面を表す説明図である。
【図7】 実施形態3の番組通知装置の説明図である。
【図8】 処理工程を表す説明図である。
【図9】 実施形態4の番組通知システムの説明図である。
【図10】 処理工程を表す説明図である。
【図11】 実施形態5の処理工程を表す説明図である。
【図12】 実施形態6のメッセージサーバの説明図である。
【図13】 実施形態7のテレビリモコンの説明図である。
【図14】 投稿画面の説明図である。
【図15】 実施形態8のメッセージサーバの説明図である。
【図16】 テレビ画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】

【実施形態1】
【0030】
この実施形態を図1乃至図4を用いて説明する。この番組通知装置部100は携帯電話の一であるスマートフォン1にインストールした番組通知ソフトウェアによって実現されており、マイクロブログを運営するメッセージサーバ2とはインターネットを介して接続されている。キーワードの登録部101には図3でその一例を示したキーワード10が登録される。メッセージの受信部102にはマイクロブログのメッセージ21がメッセージサーバ2から送られて来る。検索部103はメッセージ21の中に上記キーワード10が含まれているか否かを検索し、番組通知部104はキーワード10が含まれているメッセージ21が属するチャンネル番号11を、スマートフォン1の表示画面に通知表示12として表示して視聴者に通知するものである。なおタイムライン20や上記メッセージ21は検索部103にて使用されるのみでスマートフォン1の表示画面に表示されることはなく、目的とする表示はチャンネル番号11である。
【0031】
図2に示すようにメッセージの受信部102がメッセージサーバ2からメッセージ21を受信し(ステップS1)、受信の都度キーワードの登録部101に登録されているキーワード10を以て検索し(ステップS2)、マッチングした場合には上記メッセージ21が属しているチャンネル番号11に関連付けられたイメージを通知表示12としてスマートフォン1の表示画面に表示する(ステップS3)。この際に併せてマッチングに係わるキーワード表示13と、現在時刻表示14とを表示する。
【0032】
この番組通知装置部100はテレビ受像機とそのリモコンと共に使用される。番組通知装置部100に通知表示12が為されたらリモコンを操作して通知表示12のチャンネルをONにする。あるいはキーワード表示13を参考にしてからリモコンを操作するのでも良い。現在時刻表示14も気付きに役に立つ。なお通知表示12は点滅表示などとすると目立ちやすい。この意味では通知表示12に合わせてアラーム音を発生するように構成しても良い。
【実施形態2】
【0033】
この実施形態を図5及び図6を用いて説明する。この番組通知装置部105はスマートフォン1にインストールした番組通知ソフトウェアによって実現されており、その構成の殆どを実施形態1に倣うが、更にテレビ受像機のリモコンをエミュレートするためのリモコン部109を備えている。閲覧部107はメッセージサーバ2から受信したメッセージ21をスマートフォン1の表示画面にタイムライン20で表示するためのものである。また投稿部108はメッセージサーバ2に宛ててメッセージを投稿するためのものである(投稿画面は省略する)。また番組通知部106には下記特徴がある。
【0034】
この番組通知装置部105は、検索部103にキーワードのAND検索を可能にしている。図6に示すように受信したメッセージ21をキーワード10を以て検索して、マッチングが生じた場合にはこの実施形態の番組通知部106は、キーワード10が含まれている上記メッセージ21が属しているチャンネル番号11に関連付けられた番組説明を通知表示16としてスマートフォン1の表示画面に表示する。通知表示16はこのチャンネルのただいま放送中の番組の内容説明部分であり、これは上記番組通知部106がWebのテレビ番組表から取得したものを用いている。この際に併せて上記マッチングに係る投稿のメッセージ表示15を表示する。ここでは人名○○○○がマッチングに係るキーワードとなっている。この他投稿部108を使用しての投稿画面に移動するための投稿ボタン表示17、閲覧部107を使用しての閲覧画面に移動するための閲覧ボタン表示18、これらの画面から通知表示16に戻るための戻るボタン表示19を表示する。
【0035】
リモコン部109を備えた番組通知装置部105は、テレビ受像機と共に使用される。スマートフォン1の表示画面はタッチパネルに設定してあり、通知表示16にワンタッチすると、番組通知部106はリモコン部109に上記メッセージ21が属しているチャンネル番号11を通知し、これに従ってリモコン部109がテレビ受像機に通知表示16のチャンネルをONにする指令を送る。なお一旦リモコンボタンの表示画面を表示させてから視聴者にチャンネル番号11をタッチさせるように構成しても良い。この他、通知表示16にワンタッチすると投稿画面に移動し、メッセージ表示15にワンタッチすると閲覧画面に移動するような設計も可能である。メッセージの受信部102から閲覧部107にメッセージが送られる。また通知表示16をなぞって繰ることで前回の通知表示との間を行き来できるようにする表示も設計可能である。
【実施形態3】
【0036】
この実施形態を図7及び図8を用いて説明する。この番組通知装置部110はスマートフォン1にインストールした番組通知ソフトウェアによって実現されており、その構成の殆どを実施形態1,2に倣うが、リモコン部の代わりにチャンネル選択部112と、これによりチャンネル操作が可能なテレビ受像機としてのワンセグ放送受信部113とを備えている。この他、下記番組通知部111と通知選択報告部114とを備えている。
【0037】
この番組通知装置部110は、図8に示すように、メッセージの受信部102がメッセージサーバ2からメッセージ21を受信し(ステップS4)、受信の都度検索部103がキーワードの登録部101に登録されているキーワード10を以て検索し(ステップS5)、マッチングした場合には番組通知部111が上記メッセージ21が属しているチャンネル番号11に関連付けられたイメージを通知表示12としてスマートフォン1の表示画面に表示する(ステップS8)のであるが、特に番組通知部111がステップS5に続いてマッチングしたメッセージ21が将来の時間指定としての時刻表示22を含んでいるか否かを調べ(ステップS6)、含んでいる場合には指定の時間が来るのを待ってから(ステップS7)、ステップS8を実行するものとして構成されている。時刻表示22の形式はこの実施形態では#TT:MM:SS(図示せず)とされているが、これをメッセージの一部に記載して投稿してもらうようにする。なおステップS4以下のステップは実施形態1のステップS3から続くものではなく独立した処理である。
【0038】
番組通知部111は通知表示を行うが、この表示画面が例えば実施形態2のようにタッチパネルに設定してあれば視聴者が通知表示16にワンタッチすると、番組通知部111は通知表示16が選択されたとしてチャンネル選択部112に上記メッセージ21が属しているチャンネル番号11を通知するので、これに従ってチャンネル選択部112がワンセグ放送受信部113に通知表示16のチャンネルをONにする指令を送る、またはワンセグ放送受信部113の電源スイッチがOFFであればこれをONにすると共に通知表示16のチャンネルをONにする指令を送る。このことは通知表示16のチャンネルに切り替えたことを意味し、その旨がチャンネル選択部112から通知選択報告部114に伝えられて、ここからメッセージサーバに送信される。
【実施形態4】
【0039】
この実施形態を図9及び図10を用いて説明する。この実施形態の番組通知システムはマイクロブログを運営するメッセージサーバ4と、携帯電話の一であるスマートフォン3にインストールした番組通知ソフトウェアによって実現された番組通知装置部300とがインターネットなどのネットワークを介して接続されることにより構成される。メッセージサーバ4は、マイクロブログ管理部400と番組通知装置部401とから成る。実施形態1のメッセージサーバ2では、タイムライン20を、テレビ放送中の全てのチャンネルに付いて個別のログとして管理している例を取り上げている。これに対してこの実施形態4のマイクロブログ管理部400では、全てのチャンネルへの投稿を一つのログとして管理し、チャンネル毎にハッシュタグのような分別タグを振ることで、実質的にチャンネル毎のログとして見せると言う例を取り上げる。
【0040】
番組通知装置部401のキーワードの登録部402は、クライアントマシンである番組通知装置部300のキーワードの送信部301から送信されたキーワードを受信してこれをアカウント毎に登録し、登録数の多いキーワードの順にキーワードに上記アカウントに対応させたインデックス(図示せず)を作成するものである。メッセージの受信部403は、番組通知装置部300の投稿部302で投稿されたマイクロブログのメッセージを受信するものである。検索部404は受信したメッセージを形態素解析して一つまたは幾つかのトピックを生成し、各々のトピックで上記インデックスを当たって上記キーワードとのマッチングを調べるものである。番組通知部405は、トピックとマッチングしたキーワードの登録者の番組通知装置部300の番組通知の受信部303に対して、上記メッセージが属するチャンネル番号を送信するものである。番組通知装置部300の通知表示部304は、受信部303で受信したチャンネル番号をスマートフォン3の表示画面に通知表示30として表示するものである。なおこの番組通知システムで特徴的なことは、スマートフォン3の表示画面に表示させたい必須の表示は「番組の存在」を示すチャンネル番号であって、「投稿の記事内容」ではないことである。上記メッセージは検索部404にて使用されるのが主目的なのである。
【0041】
図10に示すように、番組通知装置部401では、メッセージの受信部403が投稿部302から送られて来たメッセージを受信し(ステップS9)、受信の都度検索部404にて、このメッセージとキーワードの登録部402に登録しておいたキーワードとを突き合わせてマッチングするか否かを調べ(ステップS10)、マッチングした場合には上記メッセージが属しているチャンネル番号を上記キーワードと共に通知すべく、番号通知部405から番組通知の受信部303に送信する(ステップS11)。通知表示部304では、受信したチャンネル番号に関連付けられたイメージを通知表示30としてスマートフォン3の表示画面に表示するが、この際に併せてマッチングに係わるキーワード表示31を表示する。
【0042】
この番組通知装置部300はテレビ受像機とそのリモコンと共に使用される。番組通知装置部300に通知表示30が為されたらリモコンを操作して通知表示30のチャンネルをONにする。あるいはキーワード表示31を参考にしてからリモコンを操作するのでも良い。この他上述した実施形態1の番組通知装置部100が参考になる。なおメッセージサーバ4では不適切な投稿をブロックしたり、視聴者が不適切な投稿者を番組通知装置部300を介してキックアウトし得るような機能を備えるようにしても良い。
【実施形態5】
【0043】
この実施形態を図11を用いて説明する。この実施形態は実施形態4の番組通知装置部401の番組通知部405での処理工程に改変を加えたものに関する。すなわちメッセージの受信部403がメッセージを受信し(ステップS12)、受信の都度検索部404にてこのメッセージとキーワードの登録部402に登録しておいたキーワードとを突き合わせてマッチングするか否かを調べ(ステップS13)、マッチングした場合には上記メッセージが属しているチャンネル番号を上記キーワードと共に通知すべく番組通知部405から番組通知の受信部303に送信する(ステップS16)のであるが、ステップS13に続けて、マッチングしたメッセージが将来の時間指定としての時刻表示を含んでいるか否かを番組通知部405が調べ(ステップS14)、含んでいる場合には指定の時間が来るのを待ってから(ステップS15)、ステップS16を実行するものとして構成されている。時刻表示の形式はこの実施形態では#TT:MM:SSとされているが、これをメッセージの一部に記載するのである(図示せず)。
【実施形態6】
【0044】
この実施形態を図12を用いて説明する。このメッセージサーバはマイクロブログ管理部400と番組通知装置部406とに加えて、投稿部407を備えている点に特徴を有する。メッセージサーバが投稿部407を備えていると、視聴中の番組で起きている事柄をサーバ運用者側からキーワードの登録者のクライアントマシンに、その番組を見てもらいなどとして通知することが出来る。また全てのクライアントに通知するような設定も可能である。このことは上述した通りである。
【0045】
さて実施形態3では、クライアントマシンの番組通知部で通知表示が行われ、この結果視聴者が通知表示のチャンネルに切り替えたならば、その旨が通知選択報告部からメッセージサーバに送信されることを説明した。そこで実施形態6の番組通知装置部406は、通知選択報告受信部408にて上記通知が選択された旨の報告を受信し、選択回数積算部409が上記通知に係るメッセージの投稿者のアカウントに上記選択の回数を積算して記録するようにしている。これによって上記通知通りに切り替え視聴が行われた回数を測定したり、上述の「お礼をする」ボタンを設けたような場合ではボタンが押される回数を測定することによって、上記通知の精度を高めるなどのサービス向上に努めることや、切り替え視聴に繋がる上記通知の原因となった投稿者に対して、上記回数に基づくポイントを付与することが出来るようになる。
【実施形態7】
【0046】
この実施形態を図13及び図14を用いて説明する。この実施形態は番組通知システムのメッセージサーバのクライアントマシンであるテレビリモコン5に関する。このテレビリモコン5はリモコン部500と番号通知装置部501とから成る。リモコン部500は赤外線通信機能を備えており、電源ボタンやチャンネルボタンやポインティングデバイス操作ボタンが操作されると、それに対応するデータコードをカスタムコードと共にテレビ受像機に送信する。
【0047】
番組通知装置部501のキーワードの送信部502は、視聴者が設定したキーワードを実施形態4で説明したようなメッセージサーバのキーワードの登録部に送信するものである。メッセージの受信部503は実施形態2で説明したようなメッセージサーバから受信したメッセージを閲覧部504に送り、閲覧部504はこのメッセージをテレビリモコン5の表示画面にタイムラインで表示するものである。また投稿部505は実施形態4で説明したようなメッセージサーバのメッセージの受信部に宛ててメッセージを投稿するものである。すなわち投稿部505は、図14で示すように上記表示画面に投稿表示53を表示する。ここにはいま見ている番組の番組タイトル表示54と、投稿用のメッセージ記入部55と、投稿を実行するための送信ボタン56とが表示される。また実施形態4で説明したようなメッセージサーバの番組通知部がチャンネル番号を送信して来るのでこれを番組通知の受信部506で受信し、この番組通知に関連付けられた番組説明を通知表示50として通知表示部507がテレビリモコン5の表示画面に表示する。通知表示50はこのチャンネルのただいま放送中の番組の内容説明部分であり、これは上記番組通知の受信部506がWebのテレビ番組表から取得したものを用いている。この際に新しい通知表示50をこれに先立つ古い通知表示52の右隣に、また新しい通知表示50に係わるメッセージ表示51を、通知表示50,52の下側にタイル表示する。また新しい通知表示50を古い通知表示52よりも目立つように明るく表示する。なおテレビリモコン5のチャンネルボタンなどが視聴者に操作されて視聴されている番組の内容説明部分を常に古い通知表示52とする設計も可能である。古い通知表示52は新しい通知表示50が書き変わっても変わらないために、チャンネルを通知表示50に従って変えたとしても元々見ていた番組に戻りやすい。
【0048】
上記通知表示部507は通知表示を行うが、この表示画面が例えば実施形態2のようにタッチパネルに設定してあれば視聴者が通知表示50にワンタッチすることで通知表示部507は通知表示50が選択されたとしてリモコン部500に上記通知表示50が属しているチャンネル番号を通知してチャンネルの切り替えを要求するので、これに従ってリモコン部500がテレビ受像機に通知表示50のチャンネルをONにする指令を送る。このチャンネルが切り替えられたことは通知表示部507から通知選択報告部508に伝えられて、ここからメッセージサーバに送信される。これをメッセージサーバは、実施形態6で説明したような通知選択報告受信部408で受信し、選択回数積算部409で上記通知に係るメッセージの投稿者のアカウントに上記選択の回数を積算して記録する。
【実施形態8】
【0049】
この実施形態を図15及び図16を用いて説明する。テレビ受像機6がこの発明の番組通知装置部601を備えている点に特徴を有する。番組通知装置部601のキーワードの送信部602は、視聴者が設定したキーワードを実施形態4で説明したようなメッセージサーバのキーワードの登録部に送信するものである。メッセージの受信部603は実施形態2で説明したようなメッセージサーバから受信したメッセージを閲覧部604に送り、閲覧部604はこのメッセージをテレビ画面のスレッド閲覧部63にタイムライン20で表示するものである。また投稿部605は実施形態4で説明したようなメッセージサーバのメッセージの受信部に宛ててメッセージを投稿するものである。すなわち投稿部605は、図16で示すようにテレビ画面にメッセージ記入部64を表示する。スレッド閲覧部63が表示される場合には、これと共にメッセージ記入部64を表示するようにしても良い。次に実施形態4で説明したようなメッセージサーバの番組通知部がチャンネル番号を送信して来るので、これを番組通知の受信部606で受信して通知表示部607に引き渡す。この通知表示部607が通知表示を行うに際して、テレビ受像機6のリモコン通信部・制御部600に対し、テレビ受像機6の電源スイッチがOFFであればこれをONにすると共に通知表示のチャンネルをONにする指令を送る、またはすでに視聴中であれば通知表示部607の通知に従って通知表示のチャンネルをONにする指令を送る。
【0050】
上記チャンネルがONにされたり、上記チャンネルに切り替えられたことは通知表示部607から通知選択報告部608に伝えられて、メッセージサーバに送信される。これをメッセージサーバは、実施形態6で説明したような通知選択報告受信部408で受信し、選択回数積算部409にて上記通知に係るメッセージの投稿者のアカウントに上記選択の回数を積算して記録する。
【0051】
さて図16でテレビ画面を示すが、通常は最大化したテレビ画面60を表示する。通知表示部607が通知表示を行う際には上記テレビ画面60に重ねて通知表示61を表示するのであるが、この通知表示61はこれに係る番組の放送を小さな別画面として表示し、また新しく通知表示がなされると、これまでの通知表示61を左方に移動させて通知表示62として表示する。またこれ等の通知表示61,62をテレビリモコンで選択したり、通知表示61,62に該当するリモコンボタンをONにすることにより、新たなテレビ画面60として最大化表示することが出来るように構成されている。なお閲覧や投稿を行う際には、最大化表示されているテレビ画面60をスレッド閲覧部63を避けるべく縮小したテレビ画面65として表示しても良い。通知表示61では小さな画面で裏番組が表示されるが、これを見れば裏番組内で起こっている事柄の見当が付け易い。
【産業上の利用可能性】
【0052】
ネットサーフィンなる言葉があるが、この発明は番組サーフィンに道を拓くものであると言うことが出来る。一つの番組を通して視聴するのも良いが、興味ある部分をモザイク的に見る方が現代の忙しいライフスタイルに合致しているとも言える。この発明はラジオ放送などにも適用可能である。
【符号の説明】
【0053】
10:キーワード 11:チャンネル番号 12:通知表示 16:通知表示
17:投稿ボタン表示 18:閲覧ボタン表示
100:番号通知装置部 101:キーワードの登録部 102:メッセージの受信部
103:検索部 104:番組通知部 105:番号通知装置部 106:番組通知部
107:閲覧部 108:投稿部 109:リモコン部 110:番号通知装置部
111:番組通知部 112:チャンネル選択部 113:ワンセグ放送受信部
114:通知選択報告部
2:メッセージサーバ 20:タイムライン 21:メッセージ 22:時刻表示
30:通知表示
300:番号通知装置部 301:キーワードの送信部 302:投稿部
303:番号通知の受信部 304:通知表示部
4:メッセージサーバ
400:マイクロブログ管理部 401:番号通知装置部
402:キーワードの登録部 403:メッセージの受信部 404:検索部
405:番号通知部 406:番号通知装置部 407:投稿部
408:通知選択報告受信部 409:選択回数積算部
5:テレビリモコン 50:通知表示 51:メッセージ表示 52:通知表示
53:投稿表示 54:番組タイトル表示 55:メッセージ記入部
56:送信ボタン
500:リモコン部 501:番号通知装置部 502:キーワードの送信部
503:メッセージの受信部 504:閲覧部 505:投稿部
506:番組通知の受信部 507:通知表示部 508:通知選択報告部
6:テレビ受像機 60:テレビ画面 61:通知表示用のテレビ画面
62:通知表示用のテレビ画面 63:スレッド閲覧部 64:メッセージ記入部
65:テレビ画面
600:リモコン通信・テレビ制御部 601:番号通知装置部
602:キーワードの送信部 603:メッセージの受信部 604:閲覧部
605:投稿部 606:番組通知の受信部 607:通知表示部
608:通知選択報告部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーワードの登録部と、現在放送中の番組を話題とするメッセージの受信部と、前記メッセージを受信したらこれを前記キーワードを以て検索する検索部と、検索の結果マッチングを生じた場合にはこのことを視聴者に通知するのであるがこの際に前記メッセージが属する前記番組がある旨の通知を行うことを特徴とする番組通知部と、から成る番組通知装置。
【請求項2】
前記番組通知部は、前記番組がある旨の通知を行う際に併せて前記キーワードをまたはマッチングを生じた前記メッセージを通知するものである、請求項1に記載の番組通知装置。
【請求項3】
更に前記メッセージを投稿するための投稿部または前記メッセージを閲覧するための閲覧部を備えている、請求項1に記載の番組通知装置。
【請求項4】
更にテレビやラジオなどの放送受信装置を遠隔操作するリモコン部を備えると共に、前記番組通知部がタッチパネルディスプレイを備えてここに前記番組がある旨の通知を行う際に、視聴者が前記タッチパネルディスプレイを操作して前記通知を選択することによってリモコン部を動作させ、前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものである、請求項1に記載の番組通知装置。
【請求項5】
更にテレビやラジオなどの放送受信装置を備え、前記番組通知部は、前記番組がある旨の通知を前記放送受信装置に表示する際に、視聴者が前記通知を選択することによって前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものである、請求項1に記載の番組通知装置。
【請求項6】
更に視聴者によって前記通知が選択されたことを前記メッセージを送信して来た側に報告する選択報告部を備えている、請求項4または請求項5に記載の番組通知装置。
【請求項7】
前記番組通知部は、前記メッセージの中に将来の放送予定時間を有する番組に係る話題があり且つ前記マッチングを生じた場合には、前記通知を前記放送予定時間が近づくのを待って行うものである、請求項1に記載の番組通知装置。
【請求項8】
クライアントマシンから投稿された現在放送中の番組を話題とするメッセージを管理するマイクロブログや電子掲示板などのようなメッセージサーバであって、クライアントマシンからのキーワードを受信してアカウント毎に登録する登録部と、前記メッセージが投稿されたらこれを前記キーワードを以て検索する検索部と、検索の結果マッチングを生じた場合にはこのことを前記クライアントマシンに送信するのであるがこの際に前記メッセージが属する前記番組がある旨の通知を送信することを特徴とする番組通知部とを備えている、番組通知装置。
【請求項9】
前記メッセージの中に将来の放送予定時間を有する番組に係る話題があり且つ前記マッチングを生じた場合には、前記番組通知部は前記通知を、前記放送予定時間が近づくのを待って行うものである、請求項8に記載の番組通知装置。
【請求項10】
更に前記メッセージを投稿するための投稿部を備えている、請求項8に記載の番組通知装置。
【請求項11】
更に前記クライアントマシンから視聴者によって前記通知が選択された旨の報告を受け付けて前記通知に係る前記メッセージの投稿者のアカウントに前記選択の回数を積算して記録する選択回数積算部を備えている、請求項8に記載の番組通知装置。
【請求項12】
クライアントマシンと、このクライアントマシンから投稿された現在放送中の番組を話題とするメッセージを管理するマイクロブログや電子掲示板などのようなメッセージサーバとから成り、前記メッセージサーバは前記クライアントマシンからのキーワードを受信してアカウント毎に登録する登録部と、前記メッセージが投稿されたらこれを前記キーワードを以て検索する検索部と、検索の結果マッチングを生じた場合にはこのことを前記クライアントマシンに送信するのであるがこの際に前記メッセージが属する前記番組がある旨の通知を送信することを特徴とする番組通知部とを備えており、前記クライアントマシンは前記キーワードを前記メッセージサーバに送信する送信部と、前記メッセージサーバからの前記通知を受信する受信部と、前記通知を表示する通知表示部とを備えている、番組通知システム。
【請求項13】
前記クライアントマシンは、前記通知を表示する際に、併せて前記キーワードをまたはマッチングを生じた前記メッセージを前記メッセージサーバから受信して表示するものである、請求項12に記載の番組通知システム。
【請求項14】
前記クライアントマシンが前記メッセージを投稿するための投稿部または前記メッセージを閲覧するための閲覧部を備えている、請求項12に記載の番組通知システム。
【請求項15】
前記クライアントマシンが更にテレビやラジオなどの放送受信装置を遠隔操作するリモコン部を備えており、前記通知表示部は、前記番組がある旨の通知を表示する際に、視聴者が前記リモコン部を操作して前記通知を選択することによって前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものである、請求項12に記載の番組通知システム。
【請求項16】
前記クライアントマシンが更にテレビやラジオなどの放送受信装置を備えており、前記通知表示部は、前記番組がある旨の通知を表示する際に、視聴者が前記通知を選択することによって前記放送受信装置での前記番組の視聴が行えるようにするものである、請求項12に記載の番組通知システム。
【請求項17】
更に前記クライアントマシンは、視聴者によって前記通知が選択されたことを前記メッセージサーバに報告する選択報告部を備え、前記メッセージサーバは、前記報告を受け付けて前記通知に係る前記メッセージの投稿者のアカウントに前記選択の回数を積算して記録する選択回数積算部を備えている、請求項15または請求項16に記載の番組通知システム。
【請求項18】
前記メッセージサーバは、前記メッセージの中に将来の放送予定時間を有する番組に係る話題があり且つ前記マッチングを生じた場合には、前記番組通知部が前記通知を前記放送予定時間が近づくのを待って送信するか、または前記通知表示部が前記通知を前記放送予定時間が近づくのを待って表示することを特徴とする、請求項12に記載の番組通知システム。
【請求項19】
更に前記メッセージサーバが前記メッセージを投稿するための投稿部を備えている、請求項12に記載の番組通知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−191594(P2012−191594A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68792(P2011−68792)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(390010283)
【Fターム(参考)】