説明

発光器

【課題】発光器を単独で使用する場合や複数の発光器を使用する場合における発光器の点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる発光器を提供する。
【解決手段】発光デバイス2で発生させた光を放射する発光部3とこの発光部3を支持する本体部4とを有し、本体部4に、電源電池10と、この電源電池10から発光ダイオード2に給電する為の通電回路11と、この通電回路11を開閉可能な第1スイッチ9と、外部コネクタ13を通電回路11に電気的に接続可能なコネクタ部14とを設け、コネクタ部14と外部コネクタ13とを接続した状態で、遊技者が第1スイッチ9をオンすると第1スイッチ9により通電回路11が閉成されて通電状態となり発光器1が点灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光デバイスで発光させた光を放射する発光器に関し、特に、外部コネクタに接続可能なコネクタ部を設けた発光器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種イベント会場やコンサート会場において、ペンライト等の携帯用の発光器を発光させることで会場の雰囲気を高める演出が行われている。特許文献1のペンライトは、ペン型形状の本体部と、本体部の先端部分に設けられた発光体と、本体部の後端部に設けられ外部コネクタを通電回路に電気的に接続可能なコネクタ部と、本体部の内部に装着された電源電池とを有する。外部コネクタとしての円筒状のキャップをペンライトのコネクタ部に嵌合させた状態で、キャップを回動操作することで通電回路が開閉されて発光体が点灯・点滅する。
【0003】
特許文献2のマルチカラーペンライトは、無色透明の合成樹脂材料で円筒状に形成され内部に複数の発光ダイオードを有する発光部と、発光部の基端部を支持し輝度調節部を有するグリップ部とを備え、輝度調節部を手動で操作することで発光部から種々のカラー光が発光される。
【0004】
特許文献3のペンライトは、複数の発光ダイオードを有する発光部と、発光部を支持する本体部と、本体部の内部に設けられたコントローラ部及び電池と、本体部の後端部に設けられた電源スイッチとを有する。コントローラ部は、外部の集中制御装置からの発光パターンデータを含む同期信号を赤外線光通信で受信する受信回路と、受信回路や発光ダイオードを制御する制御手段とを有する。外部の集中制御装置が、赤外線光通信により同期信号を複数のペンライトに送信することで複数のペンライトが同一の発光パターンで点灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−274319号公報
【特許文献2】特開2009−176697号公報
【特許文献3】特開2005−63265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のペンライトにおいては、ペンライトの本体部にスイッチが設けられておらず、ペンライトのコネクタ部に接続する外部コネクタとしてのキャップがスイッチとして機能するので、発光体の点灯・消灯を行う毎に例えば右手でペンライトを持ちつつ左手でキャップを回動操作する必要があり面倒である。
【0007】
特許文献2、3のペンライトにおいては、コンサート会場等において、片手で複数のペンライトを持つ場合、指と指の間に1つのペンライトを挟み持つことで、片手で4つのペンライトを持つことができる。しかし、そのような状態で複数のペンライトを持つことは非常に不安定であり、長時間持つことも、また振り動かすことも大変である。しかも、複数のペンライトの電源スイッチのオン/オフの切換え操作を、ペンライト毎に行う必要があり非常に面倒である。
【0008】
本発明の目的は、発光器を単独で使用する場合や複数の発光器を使用する場合における発光器の点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる発光器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は以下の構成を有するものである。尚、参照符号は、本願発明の理解促進の為に図面に図示した構成要素との対応関係の一例を示したものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1の発明(発光器)は、発光デバイス(2)で発光させた光を放射する発光部(3)とこの発光部(3)を支持する本体部(4,4A)とを有する発光器(1,1A,1B)において、前記本体部(4,4A)に、電源電池(10)と、この電源電池(10)から発光デバイス(2)に給電する為の通電回路(11,31) と、この通電回路(11,31)を開閉可能な第1スイッチ(9,30)と、外部コネクタ(13,23,40)を通電回路(11,31)に電気的に接続可能なコネクタ部(14,40)とを設けたことを特徴としている。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記外部コネクタ(23)を複数備えた外部アダプタ(21,35,42)に、複数の発光器(1,1A,1B)の複数の通電回路(11,31)に並列接続される外部電気回路(24)を設け、この外部電気回路(24)を開閉可能な第2スイッチ(25)を設けたことを特徴としている。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記コネクタ部(14)に外部コネクタ(13,23)を接続した状態では第1スイッチ(30)を閉成し且つコネクタ部(14)から外部コネクタ(13,23)を分離した状態では第1スイッチ(30)により通電回路(31)を開閉可能にしたことを特徴としている。
【0012】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記コネクタ部(40)に、第1スイッチ(9)と直列的に通電回路(11)に接続された第3スイッチ(41)であって、前記コネクタ部(40)に外部コネクタ(23)を接続した状態では通電回路(11)を開成し且つコネクタ部(40)から外部コネクタ(23)を分離した状態では通電回路(11)を閉成する第3スイッチ(41)を設けたことを特徴としている。
【0013】
第5の発明は、第1の発明において、前記外部コネクタ(13)は、前記通電回路(11,31) を閉成する閉成回路(13b)を有することを特徴としている。
【0014】
第6の発明は、発光デバイス(2)で発生させた光を放射する発光部(3)とこの発光部(3)を支持する本体部(4)とを有する発光器(1C)において、前記本体部(4)に、発光デバイス(2)に給電する為の通電回路(46)と、この通電回路(46)を開閉可能な第4スイッチ(47)と、外部コネクタ(23,49)を電気的に接続する為のコネクタ部(14)とを設けたことを特徴としている。
【0015】
第7の発明は、第6の発明において、前記外部コネクタ(23)を複数備えた外部アダプタ(54)に、複数の発光器(1C)の複数の通電回路(46)に並列接続される外部電気回路(57)と、この外部電気回路(57)に給電する電源電池(58)と、この外部電気回路(58)を開閉可能な第5スイッチ(59)とを設けたことを特徴としている。
【0016】
第8の発明は、第6の発明において、前記外部コネクタ(49)は、電源電池(52)を有し前記コネクタ部(14)を介して通電回路(46)に給電する給電回路(53)を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本願の発明によれば、本体部に、電源電池と、この電源電池から発光デバイスに給電する為の通電回路と、この通電回路を開閉可能な第1スイッチと、外部コネクタを通電回路に電気的に接続可能なコネクタ部とを設けたので、コネクタ部に外部コネクタを接続した状態で、第1スイッチにより通電回路を開閉できるため、発光器の点灯・点滅の切換えを容易に行うことができる。
【0018】
本願の発明によれば、外部コネクタを複数備えた外部アダプタに、複数の発光器の複数の通電回路に並列接続される外部電気回路を設け、この外部電気回路を開閉可能な第2スイッチを設けたので、複数の発光器を外部アダプタに装着した状態で、第2スイッチにより外部電気回路を開閉できるため、複数の発光器の点灯・消灯を纏めて共通の第2スイッチで操作することができ、複数の発光器の点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる。また、外部アダプタでもって複数の発光器を長時間安定した状態で保持して振り動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例1に係る発光器の正面図である。
【図2】握り部を本体部から取り外した状態を示す要部拡大正面図である。
【図3】発光器の通電回路の回路図と外部付属アダプタの内部を示す図である。
【図4】発光器のコネクタ部と外部付属アダプタの外部コネクタを示す断面図である。
【図5】外部付属アダプタの要部断面図である。
【図6】複数の発光器を外部アダプタに装着した状態を示す正面図である。
【図7】外部アダプタの外部電気回路の回路図である。
【図8】実施例2の発光器の正面図である。
【図9】発光器の通電回路の回路図と外部付属アダプタの内部を示す図である。
【図10】複数の発光器を外部アダプタに装着した状態を示す正面図である。
【図11】外部アダプタの外部電気回路の回路図である。
【図12】実施例3の発光器の正面図である。
【図13】発光器の通電回路の回路図である。
【図14】複数の発光器を外部アダプタに装着した状態を示す正面図である。
【図15】外部アダプタの外部電気回路の回路図である。
【図16】実施例4の発光器の通電回路の回路図と外部コネクタの給電回路の回路図である。
【図17】外部アダプタの外部電気回路の回路図である。
【0020】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1、図2に示すように、発光器1は、十手を模した形状に構成され、発光ダイオード2(発光デバイス)(図3参照)で発光させた光を放射する発光部3と、この発光部3を支持する本体部4と、本体部4に着脱可能に取り付けられる握り部5とを有し、例えば各種イベント会場やコンサート会場で雰囲気を盛り上げる為のペンライトとして使用されるように構成されている。
【0022】
発光部3は、十手の剣身部を形成する保護カバー6と、保護カバー6内に収容された導光と光放射機能を有する光放射部材7とを有する。保護カバー6は、無色透明の合成樹脂材料で上下方向にストレート状に延びる円筒状に形成され、基端部が本体部4の先端部分に内嵌固定されている。保護カバー6の先端部は半球状に形成されている。保護カバー6の表面には光拡散性と意匠性を高める為の多数の小さな粒状部6aが形成されている。
【0023】
光放射部材7は、透明又は半透明の合成樹脂材料で断面矩形の板状又は角棒状に形成され、保護カバー6の軸心方向にストレート状に延びている。光放射部材7には、光拡散機能(光放射機能)を得る為に長手方向に連続的に複数の凹凸部が形成され、長手方向と直交する周方向向きに多数の凹凸部が小間隔で形成されている。
【0024】
本体部4は、合成樹脂材料で円筒状に形成されている。本体部4の先端部分には装飾体8が外嵌固定されている。この装飾体8の外周部には遊技者が操作可能な第1スイッチ9の操作部9aが設けられている。装飾体8には、外側へ突出する装飾片8a(十手の鉤部)であって、保護カバー6の基端側部分の外側へ延びる装飾片8aが設けられている。装飾片8aと保護カバー6との間には隙間が形成されている。
【0025】
図3に示すように、本体部4の内部には、発光ダイオード2と、電源電池10と、この電源電池10から発光ダイオード2に給電する為の通電回路11と、通電回路11を開閉可能な第1スイッチ9と、外部付属アダプタ12の外部コネクタ13を通電回路11に電気的に接続可能なコネクタ部14とが設けられている。
【0026】
発光ダイオード2(以下、LED)は、単色(例えば赤色)の高輝度発光ダイオードで構成されている。LED2から投射された光は、光放射部材7内へ導入されて光放射部材7の表面から放射され、保護カバー6の表面から放射される。
【0027】
電源電池10はボタン電池で構成され、本体部4の下部の中央部分に形成された電池収納部15に装着されている。尚、通電回路11と、第1スイッチ9と、コネクタ部14と、外部専用アダプタ12については後述する。
【0028】
図1、図2に示すように、本体部4の下端部分の外周部には、1対の係合突部16が形成されている。1対の係合突部16は、外部付属アダプタ12に形成された1対のガイド溝17に係合して、発光器1を外部付属アダプタ12に装着する際の位置決めと、装着後の脱落を防止する為に設けられている。本体部4の外周部の左右側部には1対のガイド溝18が形成されている。ガイド溝18は、軸心方向へ長くストレートに延びる第1溝部18aと、第1溝部18aの先端から屈曲部を介して連なる第2溝部18bと、第2溝部18bの先端の拡大溝部18cとを有する。
【0029】
握り部5は、合成樹脂材料で円筒状に形成され、本体部4に着脱可能に外嵌されている。握り部5は、本体部4の上下長よりも短く設定されている。握り部5の外周面にはグリップ性を高める為の多数の細かい環状溝が形成されている。握り部5の周壁部の内面の左右両側部には、本体部の1対のガイド溝18に係合する1対の係合突部5aが形成されている。係合突部5aは、握り部5の先端部に短く形成されている。
【0030】
図2に示すように、握り部5を本体部4に取り付ける場合には、1対の係合突部5aを1対のガイド溝18に係合させ、握り部5を第1溝部18aに沿って矢印a方向に移動させて、溝端で係止後に握り部5を矢印b方向へ回動させて係合突部5aを第2溝部18bに係合させる。握り部5を第2溝部18bに沿って矢印c方向に移動させ、溝端で係止後に握り部5を矢印d方向へ回動させると係合突部5aが拡大溝部18cに係合状態となり、握り部5が本体部4に固定される。
【0031】
次に、発光器1の本体部4の内部に設けられた通電回路11とコネクタ部14について説明する。図3に示すように、通電回路11は、電源電池10と、抵抗19と、LED2と、第1スイッチ9とを備えている。この通電回路11においては、電源電池10の正極が抵抗19の一端に接続され、抵抗19の他端がLED2のアノード(陽極)に接続され、LED2のカソード(陰極)が第1スイッチ9の一端に接続され、コネクタ部14を介して外部付属アダプタ12の外部コネクタ13に接続されることにより、第1スイッチ9の他端と電源電池10の負極が接続されて閉回路が形成されるように構成されている。
【0032】
抵抗19は、LED2に対する電流制限用の抵抗器である。第1スイッチ9は、スライド式のスイッチであり、コネクタ部14が外部コネクタ13に接続された状態で、前記操作部9aを上下にオン/オフ操作することで通電回路11を開閉可能に形成されている。
【0033】
図3、図4に示すように、コネクタ部14は、本体部4の下端部分の内部に設けられている。このコネクタ部14は雄型のコネクタであり、本体部4の内部に内嵌固定された凹状の金属製のピン支持具14aと、このピン支持具14aに下向きに突設された1対のピン端子14bとを有する。1対のピン端子14bは、ピン支持具14aから本体部4の軸心方向と平行に下方にストレートに延びている。ピン端子14bは、銅合金製のもので、銀、錫等のメッキが施されている。
【0034】
次に、外部付属アダプタ12について説明する。
外部付属アダプタ12は、発光器1を単独で使用する場合に常時装着状態にされるものである。外部付属アダプタ12は筒状に形成され、本体部4の下端部分が着脱可能に挿入装着される凹状の着脱凹部20と、この着脱凹部20の内部に設けられた外部コネクタ13とを有する。
【0035】
図5に示すように、着脱凹部20の周壁部の内面には、本体部4の1対の係合突部16が係合するL型の1対のガイド溝17が形成されている。このL型のガイド溝17は、着脱凹部20の周壁部の上端から長さ方向中段部までストレートに延びる第1溝部17aと、第1溝部17aの先端から直角に屈曲して僅かに延びる第2溝部17bとを有する。
【0036】
外部コネクタ13は雌型のコネクタであり、コネクタ部14の1対のピン端子14bが夫々着脱可能に嵌合される1対の接続片13aと、コネクタ部14と接続した状態で通電回路11を閉成する導電片からなる閉成回路13bを有する。
【0037】
発光器1の本体部4の下端部分を外部付属アダプタ12の着脱凹部20に装着する場合、本体部4の1対の係合突部16を1対のガイド溝17に係合させ、係合突部16を第1溝部17aに沿って移動させて、その溝端で係止後に発光器1を回動させると係合突部16が第2溝部17bの溝端に係止されて、発光器1の本体部4の下端部分が着脱凹部20に固定される。
【0038】
本体部4のコネクタ部14を外部付属アダプタ12の外部コネクタ13に接続する場合、係合突部16が第1溝部17aの溝端に係止したときに、コネクタ部14の1対のピン端子14bが、外部コネクタ13の1対の接続片13aに夫々挿入され、発光器1を回動させると、1対のピン端子14bが、夫々、1対の接続片13aの円弧穴に沿って移動してその端部で係合状態となり、本体部4のコネクタ部14と外部付属アダプタ12の外部コネクタ13とが電気的に接続される。
【0039】
次に、複数の発光器1を着脱可能な外部アダプタ21について説明する。
図6、図7に示すように、外部アダプタ21は、複数の発光器1を使用する場合に常時装着状態にされるものである。外部アダプタ21は、アダプタ本体部22と、複数の外部コネクタ23と、複数の発光器1の複数の通電回路11に並列接続される外部電気回路24と、この外部電気回路24を開閉可能な第2スイッチ25と主電源スイッチ26とを備えている。
【0040】
アダプタ本体部22は、合成樹脂材料で正面視横長矩形の枠形状に形成されている。アダプタ本体部22の中央部分には、遊技者が片手でアダプタ本体部22の握り部22aを握る為の前後方向に貫通状の開口部27が形成されている。開口部27は、正面視横長矩形状に開口して遊技者が片手を挿入できる大きさに設定されている。握り部22aには、遊技者が操作可能な第2スイッチ25の操作部25aが設けられている。第2スイッチ25aの操作部は、例えば遊技者が右手で握り部22aを握ったときに、親指で操作できる位置に設けられている。
【0041】
アダプタ本体部22の右側側部の中段部には、遊技者が操作可能な主電源スイッチ26の操作部26aが設けられている。アダプタ本体部22の上端部分には、発光器1の本体部4の下端部分を着脱可能な複数(例えば5つ)の着脱部28が長手方向に所定間隔おきに設けられている。着脱部28には、平面視円形の凹部28aが形成されている。凹部28は、本体部4の下端部分を挿入装着可能に形成されている。凹部28aの周壁部の内面には、発光器1の本体部4の1対の係合突部16を係合可能な前記ガイド溝17と同様の1対のガイド溝(図示略)が形成されている。
【0042】
アダプタ本体部22の内部には、外部電気回路24が設けられている。外部電気回路24は、5つの外部コネクタ23と、第2スイッチ25と、主電源スイッチ26とを備えている。この外部電気回路24には、5つの外部コネクタ23が並列接続され、外部電気回路24の共通線24aに第2スイッチ25と主電源スイッチ26が介装されている。
【0043】
第2スイッチ25は、常開型のプッシュスイッチであり、操作部25aが押下されると閉成する。主電源スイッチ26は、スライド式のスイッチであり、操作部26aを上下にオン/オフ操作することで開閉可能に形成されている。
【0044】
外部コネクタ23は雌型のコネクタであり、着脱部28の凹部28aに設けられている。外部コネクタ23は、コネクタ部14の1対のピン端子14bが夫々着脱可能に嵌合される1対の接続片23aを有し、1対のピン端子14bが接続片23aに嵌合されて、複数の発光器1の複数の通電回路11が外部電気回路24に並列接続された状態になる。
【0045】
以上説明した発光器1の作用効果について説明する。
発光器1を単独で使用する場合、発光器1の本体部4の下端部分を外部付属アダプタ12の着脱凹部20に挿入装着する。コネクタ部14と外部コネクタ13が電気的に接続された状態で、遊技者が第1スイッチ9の操作部9aをオン側に操作すると第1スイッチ9により通電回路11が閉成されて通電状態となり発光器1が点灯する。一方、コネクタ部14と外部コネクタ13が接続された状態で、遊技者が第1スイッチ9の操作部9aをオフ側に操作すると第1スイッチ9により通電回路11が開成されて非通電状態となり発光器1が消灯される。従って、コネクタ部14と外部コネクタ13とを接続した状態で本体部4の第1スイッチ9を操作することで発光器1の点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる。
【0046】
複数(例えば3つ)の発光器1を使用する場合、各発光器1の第1スイッチ9を閉成状態にして、複数の発光器1の本体部4の下端部分を、夫々、外部アダプタ21の着脱部28の凹部28aに挿入装着する。
【0047】
コネクタ部14と外部コネクタ23が電気的に接続された状態で、外部アダプタ21の主電源スイッチ26を閉成状態にして、遊技者が片手でアダプタ本体21の握り部22aを握った状態で親指で第2スイッチ25の操作部25aを押下すると、第2スイッチ25により外部電気回路24と複数の通電回路11とが通電状態となって複数の発光器1が同時に点灯する。従って、複数の発光器1を外部アダプタ21に装着した状態では、複数の発光器1の点灯・消灯を纏めて共通の第2スイッチ25で操作することができ、複数の発光器1の点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる。また、例えば、各種イベント会場やコンサート会場において、外部アダプタ21でもって複数の発光器1を長時間安定した状態で保持して振り動かすことができる。
【実施例2】
【0048】
次に、実施例2の発光器1Aについて説明するが、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。実施例2においては、発光器1Aの本体部4Aの上下長が、実施例1の発光器1の本体部4の上下長よりも長く設定され、通電回路31において、スライド式の第1スイッチ9に代えてプッシュ式の第1スイッチ30が設けられている。
【0049】
図8、図9に示すように、本体部4Aの下段部の中央部の外周部には、遊技者が操作可能な第1スイッチ30の操作部30aが設けられている。図9に示すように、発光器1Aの本体部4Aの内部には通電回路31が設けられている。通電回路31は、電源電池10と、抵抗19と、LED2と、第1スイッチ30とを備えている。
【0050】
第1スイッチ30は、常開型のプッシュスイッチであり、コネクタ部14が外部付属アダプタ33の外部コネクタ部13に接続された状態で、着脱凹部34の周壁部により操作部30aが本体部4側へ押圧されて閉成するように構成されている。着脱凹部34は、本体部4Aの下端部分を挿入装着可能に形成されている。
【0051】
次に、複数の発光器1Aを着脱可能な外部アダプタ35について説明する。
図10、図11に示すように、外部アダプタ35は、アダプタ本体部36と、複数の外部コネクタ23と、外部電気回路24と、第2スイッチ25と、主電源スイッチ26とを備えている。
【0052】
外部アダプタ35の中央部分には、遊技者が片手でアダプタ本体部35の握り部36aを握る為の前後方向に貫通状の開口部38が形成されている。外部アダプタ35の上端部分には、複数の着脱部37が長手方向に所定間隔おきに設けられている。着脱部37には、平面視円形の凹部37aが設けられている。この凹部37aは、発光器1Aの本体部4Aの下端部分を挿入装着可能に形成されている。
【0053】
以上説明した発光器1Aの作用効果について説明する。
発光器1Aを単独で使用する場合、発光器1Aの本体部4Aの下端部分を外部付属アダプタ33の着脱凹部34に挿入装着する。コネクタ部14と外部コネクタ部13とが電気的に接続された状態では、第1スイッチ30の操作部30aが着脱凹部34の周壁部により本体部4a側へ押圧されることにより第1スイッチ30が閉成されて通電回路31が通電状態となり発光器1Aが点灯される。従って、発光器1Aを外部付属アダプタ33に装着することで、自動的に発光器1Aを発光させることができる。
【0054】
複数の発光器1Aを使用する場合、複数の発光器1Aの本体部4Aの下端部分を、夫々、外部アダプタ本体36の着脱部37の凹部37aに挿入装着する。このとき、各発光器1Aの第1スイッチ30の操作部30aが凹部37aの周壁部により本体部4A側へ押圧されて第1スイッチ30が閉成状態になる。
【0055】
コネクタ部14と外部コネクタ23が電気的に接続された状態で、アダプタ本体部36の主電源スイッチ26を閉成状態にして、遊技者が片手でアダプタ本体部36の握り部36aを握った状態で親指で第2スイッチ25の操作部25aを押下すると第2スイッチ25が閉成されて、複数の通電回路31と外部電気回路24とが通電状態となり複数の発光器1Aが同時に点灯する。従って、実施例1と同様の効果を奏する。
【実施例3】
【0056】
次に、実施例3の発光器1Bについて説明するが、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。実施例3においては、本体部4のコネクタ部40に、プッシュ式の第3スイッチ41が設けられている。
【0057】
図12、図13に示すように、コネクタ部40は、ピン支持具40a内に設けられた1対のピン端子40bと、これら1対のピン端子40b間に配設された第3スイッチ41を有する。第3スイッチ41は、操作部41aが発光器1Bの本体部4の下端部から下方へ突出した状態で設けられている。第3スイッチ40は、常閉型のプッシュスイッチであり、操作部41aが本体部4側に押圧操作されると開成する。第3スイッチ40の一端は、第1スイッチ9の一端に直列的に接続され、他端は電源電池10の負極に接続されている。
【0058】
次に、複数の発光器1Bを着脱可能な外部アダプタ42について説明する。
図14、図15に示すように、外部アダプタ42は、アダプタ本体部43と、複数の外部コネクタ23と、外部電気回路24と、第2スイッチ25と、主電源スイッチ26とを備えている。
【0059】
外部アダプタ42の中央部分には、遊技者が片手でアダプタ本体部43の握り部43aを握る為の前後方向に貫通状の開口部45が形成されている。外部アダプタ43の上端部分には、複数の着脱部44が長手方向に所定間隔おきに設けられている。着脱部44には、平面視円形の凹部44aが設けられている。この凹部44aは、発光器1Bの本体部4の下端部分を挿入装着可能に形成されている。
【0060】
以上説明した発光器1Bの作用効果について説明する。
発光器1Bを単独で使用する場合、第1スイッチ9の操作部9aをオン側に操作すると、コネクタ部40の閉状態の第3スイッチ41を介して通電回路11が閉成されて通電状態となり発光器1Bが点灯される。従って、発光器1Bに外部付属アダプタを装着する必要がなく、発光器1Bを容易に点灯させることができる。
【0061】
複数の発光器1Bを使用する場合、各発光器1Bの第1スイッチ9を閉成した状態で、複数の発光器1Bの本体部4Bの下端部分を、夫々、アダプタ本体43の着脱部44の凹部44aに挿入装着する。このとき、各発光器1Bの第3スイッチ41の操作部41aが凹部44aの係合部により本体部4B側へ押圧されて第3スイッチ41が開成状態になる。
【0062】
コネクタ部40と外部コネクタ23が電気的に接続された状態で、アダプタ本体部43の主電源スイッチ42を閉成状態にして、遊技者が片手でアダプタ本体部43の握り部43aを握った状態で親指で第2スイッチ25の操作部25aを押下すると、第2スイッチ25により複数の発光器1Bの複数の通電回路11と外部電気回路24とが通電状態となって複数の発光器1Bが同時に点灯する。従って、実施例1と同様の効果を奏する。
【実施例4】
【0063】
次に、実施例4の発光器1Cについて説明するが、実施例1と同様の構成要素には同様に参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素について説明する。この実施例4においては、外部付属アダプタ48や外部アダプタ55に電源電池が設けられている。
【0064】
図16に示すように、発光器1Cは、LED2に給電する為の通電回路46と、この通電回路46を開閉可能な第4スイッチ47と、外部付属アダプタ48の外部コネクタ49を電気的に接続する為のコネクタ部14とを有する。
【0065】
通電回路46は、抵抗19と、LED2と、第4スイッチ47とを備えている。この通電回路46においては、抵抗19の一端がLED2のアノード(陽極)に接続され、LED2のカソード(陰極)がスイッチの一端に接続され、コネクタ部14を介して外部コネクタ49に接続されることにより、第4スイッチ47の他端と抵抗19の他端がコネクタ部50が接続されて閉回路が形成されるように構成されている。
【0066】
第4スイッチ47は、スライド式のスイッチであり、コネクタ部14が外部コネクタ49に接続された状態で、操作部を上下のオン/オフ操作することで通電回路46を開閉可能に形成されている。
【0067】
次に、外部付属アダプタ48について説明する。
外部付属アダプタ48は筒状に形成され、発光器1Cの本体部4の下端部分が着脱可能に挿入装着される凹状の着脱凹部48aと、この着脱凹部48aの内部に設けられた外部コネクタ49とを有する。着脱凹部48aの周壁部の内面には、前記ガイド溝17と同様の1対のガイド溝(図示略)が形成されている。
【0068】
外部コネクタ49は雌型のコネクタであり、コネクタ部14の1対のピン端子14bが夫々着脱可能に嵌合される1対の接続片49aと、電源電池50を有しコネクタ部14を介して通電回路46に給電する給電回路52を有する。
【0069】
次に、複数の発光器1Cを着脱可能な外部アダプタ54について説明する。
図17に示すように、外部アダプタ54は、アダプタ本体部55と、複数の外部コネクタ56と、複数の発光器1Cの複数の通電回路46に並列接続される外部電気回路57と、この外部電気回路57に給電する電源電池58と、この外部電気回路57を開閉可能な第5スイッチ59と主電源スイッチ60とを備えている。
【0070】
アダプタ本体部55には、複数の着脱部61と、実施例1と同様の開口部(図示略)及び把持部(図示略)と、第5スイッチ59の操作部と、主電源スイッチ60の操作部とが設けられている。複数の着脱部61は、アダプタ本体部55の上端部分に長手方向に所定間隔おきに設けられている.着脱部61には、平面視円形の凹部61aが設けられている。この凹部61aは、発光器1Cの本体部4の下端部分を挿入装着可能に形成されている。凹部61aの周壁部には、発光器1Cの本体部4の係合突部(図示略)が係合可能な前記ガイド溝17と同様の1対のガイド溝(図示略)が形成されている。
【0071】
アダプタ本体部55の内部には、外部電気回路57が設けられている。図17に示すように、外部電気回路57は、4つの外部コネクタ56と、第5スイッチ59と、主電源スイッチ60と、電源電池58とを備えている。外部電気回路57には、5つの外部コネクタ23が並設接続され、外部電気回路57の共通線57aに第5スイッチ59と主電源スイッチ60と電源電池58が介装されている。
【0072】
第5スイッチ59は、常開型のプッシュスイッチであり、操作部59aが押下されると閉成する。主電源スイッチ60は、スライド式のスイッチであり、操作部を上下にオン/オフ操作することで開閉可能に形成されている。電源電池58は、3個のボタン電池で構成されている。
【0073】
外部コネクタ23は雌型のコネクタであり、着脱部61の凹部61aに設けられている。コネクタ部14の1対のピン端子14bが接続片23aに嵌合されて、複数の発光器1Cの通電回路46が外部電気回路57に並列接続された状態になる。
【0074】
以上説明した発光器1Cの作用効果について説明する。
発光器1Cを単独で使用する場合、発光器1Cの本体部4の下端部分を外部付属アダプタ48の着脱凹部48aに挿入装着する。コネクタ部14と外部コネクタ49とを電気的に接続した状態で、遊技者が第4スイッチ47の操作部をオン側に操作すると第4スイッチ47により通電回路が閉成され、外部コネクタ49の給電回路53から通電回路46に給電されて発光器1Cが点灯する。一方、コネクタ部14と外部コネクタ49とが接続された状態で、遊技者が第4スイッチ47の操作部をオフ側に操作すると第4スイッチにより通電回路46が開成されて非通電状態となり発光器1Cが消灯される。従って、本体部4の第4スイッチ47を操作することで発光器1Cの点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる。
【0075】
複数の発光器1Cを使用する場合、各発光器1Cの第4スイッチ47を閉成状態にして、複数の発光器1Cの本体部4の下端部分を、夫々、外部アダプタ54の着脱部61の凹部61aに挿入装着する。
【0076】
コネクタ部14と外部コネクタ23が電気的に接続された状態で、アダプタ本体部55の主電源スイッチ58を閉成状態にして、遊技者が片手で外部アダプタ55の把持部を握った状態で親指で第5スイッチ59の操作部59aを押下すると、第5スイッチ59が閉成されて外部電気回路57と複数の通電回路46とが通電状態となって複数の発光器1Cが点灯する。従って、複数の発光器1Cを外部アダプタ54に装着した状態では、複数の発光器1Cの点灯・消灯を纏めて共通の第5スイッチ59で操作することができ、複数の発光器1Cの点灯・消灯の切換えを容易に行うことができる。また、例えば、各種イベント会場やコンサート会場において、外部アダプタ54でもって複数の発光器1Cを長時間安定した状態で保持して振り動かすことができる。
【0077】
前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
(1)発光デバイスは、有機化合物からなる発光ダイオード(有機エレクトロルミネッセンス)、豆電球、特殊小型電球、複数色のカラー光を発光可能なフルカラーLED等で構成してもよい。発光デバイスをフルカラーLEDで構成した場合には、フルカラーLEDを制御する制御手段を本体部に設ける。
【0078】
(2)本体部の雄型のコネクタ部と、外部アダプタの雌型の外部コネクタは実施例のものに限定されるものではない。例えば、1対の細長の平板状の端子を設けた雄型のコネクタ部を使用してもよい。
(3)外部アダプタの着脱部の数は、前記実施例に限定されるものではない。
【0079】
(4)発光器は、ペンライトの他に、外部コネクタに接続可能なコネクタ部を有する発光玩具や発光装飾体等でもよい。
(5)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態が実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0080】
1、1A、1B、1C 発光器
2 LED
3 発光部
4、4A 本体部
9、30 第1スイッチ
10、52、58 電源電池
11、31、46 通電回路
13、23 外部コネクタ
13b 閉成回路
14、40 コネクタ部
21、35、42、54 外部アダプタ
24、57 外部電気回路
25 第2スイッチ
41 第3スイッチ
47 第4スイッチ
53 給電回路
59 第5スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光デバイスで発生させた光を放射する発光部とこの発光部を支持する本体部とを有する発光器において、
前記本体部に、電源電池と、この電源電池から発光デバイスに給電する為の通電回路と、この通電回路を開閉可能な第1スイッチと、外部コネクタを通電回路に電気的に接続可能なコネクタ部とを設けたことを特徴とする発光器。
【請求項2】
前記外部コネクタを複数備えた外部アダプタに、複数の発光器の複数の通電回路に並列接続される外部電気回路を設け、この外部電気回路を開閉可能な第2スイッチを設けたことを特徴とする請求項1に記載の発光器。
【請求項3】
前記コネクタ部に外部コネクタを接続した状態では第1スイッチを閉成し且つコネクタ部から外部コネクタを分離した状態では第1スイッチにより通電回路を開閉可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光器。
【請求項4】
前記コネクタ部に、第1スイッチと直列的に通電回路に接続された第3スイッチであって、前記コネクタ部に外部コネクタを接続した状態では通電回路を開成し且つコネクタ部から外部コネクタを分離した状態では通電回路を閉成する第3スイッチを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光器。
【請求項5】
前記外部コネクタは、前記通電回路を閉成する閉成回路を有することを特徴とする請求項1に記載の発光器。
【請求項6】
発光デバイスで発生させた光を放射する発光部とこの発光部を支持する本体部とを有する発光器において、
前記本体部に、発光デバイスに給電する為の通電回路と、この通電回路を第4スイッチと、外部コネクタを電気的に接続する為のコネクタ部とを設けたことを特徴とする発光器。
【請求項7】
前記外部コネクタを複数備えた外部アダプタに、複数の発光器の複数の通電回路に並列接続される外部電気回路と、この外部電気回路に給電する電源電池と、この外部電気回路を開閉可能な第5スイッチとを設けたことを特徴とする請求項6に記載の発光器。
【請求項8】
前記外部コネクタは、電源電池を有し前記コネクタ部を介して通電回路に給電する給電回路を有することを特徴とする請求項6に記載の発光器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−20882(P2013−20882A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154951(P2011−154951)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】