説明

発光表示装置

【課題】夜間における装飾体(エンブレム)の視認性を向上させる。
【解決手段】楕円環形状の枠11には楕円板形状の装飾体12が嵌め込まれており、装飾体12の裏側には楕円板形状の導光体15が嵌め込まれている。装飾体12の基板部120の裏面121には溝19が凹み形成されている。溝19は、環状形状の標章を表す。溝19の形成壁面は、反射層20によって被覆されている。導光体15の裏面151には一対の光源22,23が直列に、且つ互いに背中合わせの配置となるように配設されている。光源22,23から投射された光は、導光体15の外周縁部154から装飾体12の外周縁部123へ回り込む。反射層20は、装飾体12の外周縁部123へ回り込んだ光によって照らされる。反射層20を照らした光は、反射層20によって装飾体12の前方へ反射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられ、光源からの光によって装飾体が照らされる発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設けられたエンブレム(装飾体)を夜間でも視認できるようにするため、例えば特許文献1に開示のような発光表示装置が提案されている。特許文献1に開示の発光表示装置では、板状の導光部の前面側に板状のエンブレムを配設して表示部が構成されており、車両側の光源から表示部に入った光が導光部の周縁部から厚み方向と交差する方向へ向けて漏出される。これによりエンブレムがその周辺側から照らし出され、夜間でもエンブレムが視認可能である。
【特許文献1】特開2005−215596号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に開示の発光表示装置では、導光部の周縁部から漏れ出した光によってエンブレムを周辺側から照らし出す構成であるため、エンブレムの周辺部の光り方が淡く、夜間におけるエンブレムの視認性が不十分となるおそれがある。
【0004】
本発明は、夜間における装飾体(エンブレム)の視認性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、車両に設けられ、光源からの光によって装飾体が照らされる発光表示装置を対象とし、請求項1の発明は、前記装飾体が光透過性の材質によって形成されており、前記光透過性の装飾体には反射部が設けられており、前記光源からの光を前記装飾体の外周縁部の内部へ進入させると共に、前記装飾体の外周縁部の内部へ進入した光を前記装飾体の外周縁部側から中心側へ向かわせる導光手段が設けられており、前記反射部が、前記導光手段によって前記装飾体の外周縁部の内部へ進入した前記光源からの光によって照らされ、前記反射部を照らした前記光源からの光が、前記反射部によって前記装飾体の前方へ反射されることを特徴とする。
【0006】
光源から投射された光の一部は、光透過性の装飾体の内部をその外周縁部側から中心側へ向かって反射部を照らし、反射部を照らした光源からの光は、反射部によって装飾体の前方へ反射される。従って、夜間における装飾体の視認性が向上する。
【0007】
好適な例では、前記反射部は、前記装飾体の裏面に凹み形成された凹部と、前記凹部の形成壁面を被覆する光反射層とによって構成されている。
透過性の装飾体の内部を通ってきた光源からの光は、光反射層によって装飾体の前方へ反射される。装飾体の裏面に反射部を設ける構成は、異物付着防止に有利である。
【0008】
好適な例では、前記装飾体の裏面は、前記光反射層以外の部分を光透過不能な光不透過層によって被覆されている。
光不透過層は、装飾体の前側から見たときの装飾体の裏側を視認不能とする。これは、光源が発光していない昼間における装飾体の見栄えの低下の回避に有効である。
【0009】
好適な例では、前記装飾体の裏面は、前記光反射層以外の部分を光透過不能な光不透過層によって被覆されており、前記導光手段は、前記装飾体の裏側に配設された板形状の導光体を備え、前記光源は、前記導光体内へ投光可能に前記装飾体の裏側に設けられており、前記導光体の外周縁部と前記装飾体の外周縁部とが光透過可能に接合されており、前記光源から前記導光体内へ投射された光は、前記導光体の厚み方向と交差する方向へ、且つ前記導光体の中心部側から外周縁部側に向かう方向へ導かれる。
【0010】
装飾体の裏側に設けられた光源から導光体内へ投射された光は、導光体の外周縁部及び装飾体の外周縁部にて導光体内から装飾体内へと回り込んでゆく。導光体の外周縁部及び装飾体の外周縁部にて光源からの光を回り込ませる構成は、発光表示装置の薄型化に有利である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、夜間における装飾体の視認性を向上できるという優れた機能を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1(b)に示すように、楕円環形状の枠11には楕円板形状の装飾体12が嵌め込まれている。装飾体12の基板部120の外周縁部123の裏側には環状のフランジ13が一体形成されており、フランジ13の内周は、テーパ14に形成されている。テーパ14は、装飾体12の基板部120の裏面121から離れるにつれて拡径してゆく形状である。装飾体12の裏側には楕円板形状の導光体15が嵌め込まれている。導光体15の外周は、テーパ16に形成されている。テーパ16は、導光体15の裏面151から前面152に向かうにつれて縮径してゆく形状である。導光体15側のテーパ16と装飾体12側のテーパ14とは、接合されており、装飾体12の裏面121と導光体15の前面152との間には隙間17が設けられている。
【0013】
枠11には楕円板形状の遮蔽板18がフランジ13の端面131に接合するように嵌め込まれている。遮蔽板18とフランジ13の端面131との接合は、遮蔽板18とフランジ13の端面131との間からの水の侵入を防止する。
【0014】
図3に示すように、装飾体12の基板部120の裏面121には溝19が凹み形成されている。図3及び図1(a)に図示の例では、溝19は、環状形状の標章を表す。
図2(a),(b)に示すように、溝19の形成壁面となる側壁面191,192及び底壁面193は、光を反射する光反射層20によって被覆されている。光反射層20は、例えばアルミニウムあるいは銀等を蒸着して形成される。側壁面191は、装飾体12の基板部120の前面122から裏面121へ向かうにつれて、溝19の幅方向に側壁面192側から側壁面191側へ変位する傾斜面に形成されている。側壁面192は、前面122から裏面121へ向かうにつれて、溝19の幅方向に側壁面191側から側壁面192側へ変位する傾斜面に形成されている。つまり、側壁面191,192間の溝幅は、装飾体12の基板部120の前面122から裏面121へ向かうにつれて、拡大してゆく。
【0015】
装飾体12の溝19を除いた裏面121及びテーパ14の一部は、彩色された光不透過層21によって被覆されている。光不透過層21は、塗装によって形成された光透過不能な層である。光不透過層21は、装飾体12の前側から見たときの装飾体12の裏側を視認不能とする。
【0016】
図1(b)及び図3に示すように、導光体15の裏面151には収容溝153が凹み形成されており、収容溝153には一対の光源22,23(例えば発光ダイオード)が直列に、且つ互いに背中合わせの配置となるように収容されている。一対の光源22,23は、楕円板形状の導光体15の長径〔図1(a)に線Lで示す〕上に配置されており、光源22,23は、導光体15の長径線L上で中心側から外周縁側に向かう方向、且つテーパ14,16の接合部24を指向している。
【0017】
図2(a),(b)に示すように、導光体15の前面152は、光を反射する反射層25によって被覆されており、導光体15の収容溝153を除いた裏面151は、光を反射する反射層26によって被覆されている。反射層25,26は、例えばアルミニウムあるいは銀等を蒸着して形成される。枠11の内周縁111は、装飾体12の厚み方向に見た場合に、反射層25の内部領域にはみ出している。
【0018】
枠11、装飾体12、導光体15及び遮蔽板18は、合成樹脂製であり、装飾体12及び導光体15は、光透過可能な樹脂(例えば透明なアクリル樹脂)によって形成されている。枠11は、光透過不能に彩色されている。テーパ14とテーパ16とは、光透過可能に接合されており、接合部24は、光透過可能な箇所である。枠11、装飾体12、導光体15、遮蔽板18及び光源22,23から構成される発光表示装置は、例えば自動車のラジエータグリルに取り付けられる。
【0019】
光源22から投射された光は、直進してテーパ14,16の接合部24に到達したり、反射層25,26で反射されながら接合部24に到達する。接合部24に到達した光は、接合部24を透過する。つまり、光源22からの光は、導光体15の外周縁部154から装飾体12のフランジ13の内部へ進入する。導光体15の外周縁部154からフランジ13の内部へ進入した光は、フランジ13の外周側の境界面からの反射や枠11の内周側の境界面からの反射等によって、フランジ13内部から基板部120の外周縁部123の内部へと回り込んでゆく。導光体15の外周縁部154から装飾体12のフランジ13を経由して基板部120の外周縁部123の内部へと回り込んだ光は、基板部120の外周縁部123側から基板部120の中心側へと向かう。
【0020】
図2(a)の矢印R1は、光源22から導光体15内へ投射された光が導光体15内を進行する方向を概略的に示す。矢印Q1は、導光体15の外周縁部154から装飾体12のフランジ13を経由して基板部120の外周縁部123の内部へと回り込んだ光が装飾体12の基板部120内を進行する方向を概略的に示す。
【0021】
基板部120内を矢印Q1の方向に進行する光は、楕円板形状の装飾体12の短径〔図1(a)に線Sで示す〕よりも光源22側にある側壁面191〔以下、側壁面1911と記し、図2(a)に図示〕を被覆する光反射層20〔以下、光反射層201と記し、図2(a)に図示〕を照らす。又、基板部120内を矢印Q1の方向に進行する光は、短径線Sよりも光源23側にある側壁面192〔以下、側壁面1921と記し、図2(b)に図示〕を被覆する光反射層20〔以下、光反射層202と記し、図2(b)に図示〕を照らす。光反射層201,202を照らした光源22からの光は、光反射層201,202によって装飾体12の前方〔図1(b)に矢印Fで示すように導光体15側から装飾体12側へ向かう方向〕へ反射される。ここにおける前方とは、矢印Fで示す方向のみならず、矢印Fに対して傾いた斜め前方の方向も含む。
【0022】
光源23から投射された光は、光源22からの投射光とは逆方向へ導光体15内を進行して、フランジ13内部から基板部120の内部へと回り込んでゆく。導光体15の外周縁部154から装飾体12のフランジ13を経由して基板部120の外周縁部123の内部へと回り込んだ光源23からの光は、基板部120の外周縁部123側から基板部120の中心側へと向かう。
【0023】
図2(b)の矢印R2は、光源23から投射された光が導光体15内を進行する方向を概略的に示す。矢印Q2は、導光体15の外周縁部154から装飾体12のフランジ13を経由して基板部120の外周縁部123の内部へと回り込んだ光が装飾体12の基板部120内を進行する方向を概略的に示す。つまり、導光体15の表裏に設けられた反射層25,26は、光源22,23から投射された光を導光体15の厚み方向と交差する方向へ、且つ導光体15の中心部側から外周縁部154側に向かう方向へ導く。そして、光源22,23から導光体15内へ投射された光は、導光体15の外周縁部154及び装飾体12のフランジ13にて導光体15の外周縁部154内から装飾体12の外周縁部123内へと回り込んでゆく。
【0024】
導光体15、反射層25,26及びフランジ13は、光源22,23からの光を装飾体12の外周縁部123の内部へ進入させると共に、装飾体12の外周縁部123の内部へ進入した光を装飾体12の外周縁部123側から中心側へ向かわせる導光手段を構成する。
【0025】
基板部120内を矢印Q2の方向に進行する光は、楕円板形状の装飾体12の短径〔図1(a)に線Sで示す〕よりも光源23側にある側壁面191〔以下、側壁面1912と記し、図2(b)に図示〕を被覆する光反射層20〔以下、光反射層203と記し、図2(b)に図示〕を照らす。又、基板部120内を矢印Q2の方向に進行する光は、短径線Sよりも光源22側にある側壁面192〔以下、側壁面1922と記し、図2(a)に図示〕を被覆する光反射層20〔以下、光反射層204と記し、図2(a)に図示〕を照らす。光反射層203,204を照らした光源23からの光は、光反射層203,204によって装飾体12の前方へ反射される。
【0026】
溝19及び光反射層20は、装飾体12に設けられた反射部27を構成する。溝19は、反射部27を構成する凹部である。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
【0027】
(1)光源22,23から投射された光の一部は、光透過性の装飾体12の内部をその外周縁部123側から中心側へ向かい、反射部27の側壁面191,192を照らす。反射部27の側壁面191,192を照らした光源22,23からの光は、反射部27の側壁面191,192によって装飾体12の前方へ反射される。つまり、標章を表す溝19の形成壁面である側壁面191,192は、光源22,23からの投射光を装飾体12の前方へと反射する。従って、装飾体12に施された標章が側壁面191,192からの反射光によって明瞭に視認され、装飾体12に施された標章が夜間においても明瞭に視認される。つまり、夜間における装飾体12の視認性が向上する。
【0028】
(2)反射部27に水が付着したり、反射部27が塵によって汚れると、側壁面191,192からの反射光が減光して装飾体12に施された標章の視認性が低回する。
反射部27は、装飾体12の裏面121に設けられており、反射部27が面する隙間17は、装飾体12と遮蔽板18との間に密封されている。従って、隙間17には水、塵等の異物が侵入することはなく、反射部27に水や塵が付着することはない。
【0029】
(3)装飾体12の前側から見たときの装飾体12の裏側が透視可能になっているとすると、光源22,23が発光していない昼間における装飾体12の見栄えが低下する。
装飾体12の裏面121は、光を反射する光反射層20以外の部分を光透過不能な光不透過層21によって被覆されている。装飾体12の前側から見たときの装飾体12の裏側は、彩色された光不透過層21によって視認不能となっている。光不透過層21の色と光反射層20の本来の色とを異ならせれば、光反射層20によって表される装飾体12上の標章は、光源22,23が発光していない昼間においても、明瞭に視認できる。つまり、装飾体12の前側から見たときの装飾体12の裏側を視認不能とした構成は、光源22,23が発光していない昼間における装飾体12の見栄えの低下の回避に有効である。
【0030】
(4)光源22,23から導光体15内へ投射された光は、導光体15の外周縁部154及び装飾体12のフランジ13にて導光体15の外周縁部154内から装飾体12の外周縁部123内へと回り込んでゆく。導光体15の外周縁部154及び装飾体12のフランジ13にて光源22,23からの光を回り込ませる構成は、導光体15内に光源22,23を横向き状態に内蔵可能にする。つまり、導光体15の外周縁部154及び装飾体12のフランジ13にて光源22,23からの光を回り込ませる構成は、発光表示装置の薄型化に有利である。
【0031】
(5)導光体15の外周縁部154、装飾体12のフランジ13及び外周縁部123を回り込んできた光が装飾体12の外周縁部123から前方へ漏れ出てしまう割合が大きくなると、光反射層20からの反射光の量が減り、装飾体12に施された標章の夜間における視認性が低下する。
【0032】
枠11の内周縁111が反射層25の内部領域にはみ出すようにした構成では、導光体15の外周縁部154、装飾体12のフランジ13及び外周縁部123を回り込んできた光が装飾体12の外周縁部123から前方へ漏れ出てしまう割合を少なくする。つまり、枠11の内周縁111が反射層25の内部領域にはみ出すようにした構成は、装飾体12に施された標章の夜間における視認性の向上に寄与する。
【0033】
次に、図4の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
導光体15の外周は、45°前後に傾斜したテーパ28に形成されており、装飾体12の外周は、45°前後に傾斜したテーパ29に形成されている。テーパ28の傾斜面とテーパ29の傾斜面とは、90°前後の角度を成し、テーパ28,29は、光を反射する反射層30,31によって被覆されている。反射層30,31は、アルミニウムあるいは銀等を蒸着して形成されている。光源22から投射された光は、反射層30,31にて反射されて、導光体15の外周縁部154及び装飾体12の外周縁部123を回り込んでゆく。
【0034】
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られる。又、導光体15及び装飾体12の外周に反射層30,31を設けたので、光源22から投射された光が光反射層20へ到達する割合が第1の実施形態の場合よりも高くなる。
【0035】
次に、図5の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
第3の実施形態では、平板形状の導光体15Aが用いられており、導光体15Aの前面152には反射層は設けられていない。導光体15Aの前面152に反射層がない構成では、導光体15Aの前面152に反射層がある構成に比べて、導光体15Aの外周縁部154に到達する光の量が幾分少なくなるが、第3の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0036】
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態において、枠11の内周面を光反射層によって被覆してもよい。
○第1の実施形態において、装飾体12の裏面121における光不透過層21を無くし、導光体15の前面152における反射層25の代わりに、光不透過層21と同じ光不透過層を用いてもよい。
【0037】
○第1の実施形態において、光を反射する反射層によって溝19の側壁面191,192を被覆し、溝19の底壁面193を彩色した光不透過層によって被覆してもよい。
○第1〜第3の実施形態において、導光体15の外周縁部154の付近に光源22,23を配設してもよい。
【0038】
○第1〜第3の実施形態において、導光体15,15Aを無くし、装飾体12の外周縁部に光源22,23を配設してもよい。
○第1〜第3の実施形態において、光源22,23とは別の一対の光源を楕円板形状の導光体の短径上に背中合わせとなるように直列に配設してもよい。
【0039】
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
〔1〕前記光源は、前記導光体内に横向き状態に内蔵されている請求項4に記載の発光表示装置。
【0040】
発光表示装置の薄型化に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】第1の実施形態を示し、(a)は、正面図。(b)は、図1(a)のA−A線断面図。
【図2】(a),(b)は、部分拡大断面図。
【図3】分解背面図。
【図4】第2の実施形態を示す部分拡大断面図。
【図5】第3の実施形態を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
【0042】
12…装飾体。121…装飾体の裏面。123…装飾体の外周縁部。13…導光手段を構成するフランジ。15,15A…導光手段を構成する導光体。154…導光体の外周縁部。19…反射部を構成する凹部としての溝。191,192…形成壁面としての側壁面。20…反射部を構成する光反射層。21…光不透過層。22,23…光源。27…反射部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられ、光源からの光によって装飾体が照らされる発光表示装置において、
前記装飾体は、光透過性の材質によって形成されており、前記光透過性の装飾体には反射部が設けられており、前記光源からの光を前記装飾体の外周縁部の内部へ進入させると共に、前記装飾体の外周縁部の内部へ進入した光を前記装飾体の外周縁部側から中心側へ向かわせる導光手段が設けられており、前記反射部は、前記導光手段によって前記装飾体の外周縁部の内部へ進入した前記光源からの光によって照らされ、前記反射部を照らした前記光源からの光は、前記反射部によって前記装飾体の前方へ反射される発光表示装置。
【請求項2】
前記反射部は、前記装飾体の裏面に凹み形成された凹部と、前記凹部の形成壁面を被覆する光反射層とによって構成されている請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項3】
前記装飾体の裏面は、前記光反射層以外の部分を光透過不能な光不透過層によって被覆されている請求項2に記載の発光表示装置。
【請求項4】
前記導光手段は、前記装飾体の裏側に配設された板形状の導光体を備え、前記光源は、前記導光体内へ投光可能に前記装飾体の裏側に設けられており、前記導光体の外周縁部と前記装飾体の外周縁部とが光透過可能に接合されており、前記光源から前記導光体内へ投射された光は、前記導光体の厚み方向と交差する方向へ、且つ前記導光体の中心部側から外周縁部側に向かう方向へ導かれる請求項3に記載の発光表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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