説明

発毛調節光照射装置

【課題】 発光体の割れ等による破片の飛散を防止しつつ、高温となった光学パネルを接触してしまうことの無い発毛調節光照射装置を提供する。
【解決手段】 処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光部1と、発光部1が発する光を透過させて外部に照射する光学パネル2と、光学パネル2を囲むように設けられ先端を皮膚当接面73とし該皮膚当接面73を処理対象の皮膚に当接することで発光部1から発せられる光が外部へ漏れるのを防止する筒体部72と、を備える発毛調節光照射装置である。発光部1は発光体11と該発光体11を内部に収容する反射傘12とからなり、反射傘12の開口周縁120が前記皮膚当接面73よりも装置本体内部側に位置するように配設される。そして、前記光学パネル2を反射傘12の開口周縁120と発光体11との間に配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体毛の成長を調節するための光を皮膚に対して照射する発毛調節光照射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、処理対象となる皮膚にレーザー等の光を当て、光の作用により体毛の成長を抑制又は促進することで、脱毛又は育毛を図る発毛調節光照射装置が知られている。例えば、特許文献1に開示される発毛調節光照射装置は、装置本体に備えてある光照射部を処理対象の皮膚に向けてセットし、この状態で装置本体内の発光体を発光させることで、光照射部を通じて処理対象の皮膚に光を照射させる構造になっている。
【特許文献1】特開2005−278724号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の発毛調節光照射装置においてはレーザーのみならず、例えば放電による高エネルギーの発光を利用するものもあり、その放電による発光を利用した装置本体内部に備える発光体は、内部に放電ガスを封入した透光性を有する発光管を備え、この発光管を透過して外部に高エネルギーの光を照射するようになっている。しかしながら、この発光管の表面にゴミや塵が付着した場合にあっては、高エネルギーの光がこのゴミや塵を燃焼させてしまうので、発光管の表面が焼けてしまい、発光管の割れや破損の原因となってしまうという問題がある。このため、集光用の反射傘を発光体の背面に設けると共に、この反射傘の開口を光学パネルを用いて閉塞することで、反射傘と光学パネルにて形成した空間に発光体を収容して密閉し、発光体にゴミや塵が付着するのを防ぐようにしていた。これにより、発光体にゴミや塵が付着するのを回避でき、しかも、仮に発光体が破損した場合であっても、発光体の破片が外部に飛散するのを防止できるように安全な構造となっていた。
【0004】
しかし、発光体によって高エネルギーの光が発せられる結果、発光体自身はもちろんのこと反射傘やレンズなどから成る光学パネルまでもが高温となってしまうため、その高温になった部位に接触して火傷等をおこしてしまうという問題がある。そこで、その問題を回避するために、発光体及び反射傘については、外部から直接触れることが出来ないようにハウジング内部に収容することで安全性を確保するようにしていた。しかし一方で、発光体から発せられる光を透過する光学パネルにおいては、透過させた光を肌に直接照射するため露出させる必要があり、光学パネルは外部に対して剥き出しの状態とならざるを得ず、施療者及び被施療者が高温となった光学パネルに接触してしまう危険が常に存在するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発光体の割れ等による破片の飛散を防止しつつ、高温となった光学パネルを接触してしまうことの無い発毛調節光照射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光部1と、発光部1が発する光を透過させて外部に照射する光学パネル2と、光学パネル2を囲むように設けられ先端を皮膚当接面73とし該皮膚当接面73を処理対象の皮膚に当接することで発光部1から発せられる光が外部へ漏れるのを防止する筒体部72と、を備える発毛調節光照射装置において、前記発光部1は発光体11と該発光体11を内部に収容する反射傘12とからなり、反射傘12の開口周縁120が前記皮膚当接面73よりも装置本体内部側に位置するように配設され、前記光学パネル2を反射傘12の開口周縁120と発光体11との間に配設して成ることを特徴とするものである。
【0007】
このように構成したことで、発光体11にゴミや塵が付着するのを防止でき、仮に発光体11に割れや破損が生じた場合であっても、光学パネル2と反射傘12によって閉塞された空間内に発光体11を収容しているため、割れた発光体11の破片が飛散するのを防止することができる。そのうえで、発光体11による光により光学パネル2が高温になった場合であっても、この光学パネル2を皮膚に接触しない位置に配置してあるから、施療者ならびに被施療者等がこの光学パネル2に接触してしまうおそれを無くすことができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、光学パネル2は石英から成ることを特徴とするものである。
【0009】
このように構成したことで、請求項1に係る効果に加えて、発光体11に近接させた状態で光学パネル2を設置した場合であっても、石英は融点が非常に高いため、光学パネル2が溶融してしまったり、軟化変形してしまったりすることがなくなる。
【0010】
また、請求項3に係る発明にあっては、請求項1又は請求項2に係る発明において、光学パネル2はレンズ21であることを特徴とするものである。
【0011】
このように構成したことで、請求項1又は請求項2に係る効果に加えて、レンズ21面の曲率を変更することで、発毛を調節するのにより一層最適な配光分布を作り出すことができる。つまり、配光分布の設計に当たって、その自由度を増すことができる。
【0012】
また、請求項4に係る発明にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明において、発光体11は透光性を有する発光管110を備え、該発光管110又は前記光学パネル2が紫外線を遮断することを特徴とするものである。
【0013】
このように構成したことで、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る効果に加えて、皮膚に対して有害な紫外線を発光管110又は光学パネル2にて遮断することができるので、処理対象の皮膚に有害な紫外線が照射されるのを回避できる。
【0014】
また、請求項5に係る発明にあっては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明において、反射傘12に光学パネル2の端部を嵌入する取付凹部121を設け、該取付凹部121に光学パネル2の端部を嵌め込むことで光学パネル2を設置して成ることを特徴とするものである。
【0015】
このように構成したことで、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る効果に加えて、光学パネル2を設置するに当たり、簡単且つ確実な方法で設置することができる。
【0016】
また、請求項6に係る発明にあっては、処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光部1と、発光部1が発する光を透過させて外部に照射するレンズ21と、該レンズ21を囲むように設けられ先端を皮膚当接面73とし該皮膚当接面73を処理対象の皮膚に当接することで発光部1から発せられる光が外部へ漏れるのを防止する筒体部72と、を備える発毛調節光照射装置において、前記発光部1は発光体11と該発光体11を内部に収容する反射傘12aとからなり、反射傘12aの開口端部にレンズ21を設け、皮膚当接面73を処理対象の皮膚に当接したときに該処理対象の皮膚に接触しない位置に前記レンズ21を設けて成ることを特徴とするものである。
【0017】
このように構成したことで、高温となったレンズに処理対象の皮膚が接触してしまう事態を回避することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、発光体の割れによる破片の飛散を防止しつつ、光学パネルに接触することでおこる火傷の発生を減らすことができるので、発毛調節光照射装置を使用するに当たって、より一層安全に使用することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明について添付図面に基づいて説明する。なお、説明の便宜上光照射方向を上下方向とし、特にハウジング7の肌接触面を上方として説明する。
【0020】
図1及び図2には、本発明の実施形態における一例の発毛調節光照射装置として、発毛を抑制するための光を発する発光部1を内部に備えて成る光脱毛装置を示している。この光脱毛装置は、片手で把持可能な有底円筒状のハウジング7の内部に発光部1を収納し、ハウジング7の長手方向の一側端面には、透過窓としての略矩形状の開口部71が形成されており、この開口部71を通過させて発光部1の発する光を外部に向けて照射するようになっている。なお、図中のMは被施療者の皮膚を示している。
【0021】
この発光部1は、発光体11と集光用の反射傘12とから構成されており、反射傘12の内部に発光体11を収容し、且つ反射傘12の開口がハウジング7に設けられた開口部71に臨むようにして設置されている。さらに、この反射傘12の開口周縁120と発光体11との間に光学パネル2が配設されている。
【0022】
発光体11は、キセノンランプから成るフラッシュライトであり、透光性を有する発光管110で主体が構成されている。この発光管110の内部には、キセノンガスから成る放電ガスを封入しており、キセノンガス中での放電により閃光を発するようになっている。そしてこのような発光体11による光を皮膚面に照射することで、抑毛効果を発揮させることができるようになっている。また、発光体11を収容する反射傘12は椀状に形成されており、開口を形成する外縁に近づく程対向する側面間の距離が長くなるように形成されている。この反射傘12の椀状に形成された側面の上下方向の略中間部に、光学パネル2の端部が嵌まり込む取付凹部121が凹設されている。このような反射傘12によって、発光体11により発せられる光が反射・集光して、より多くの光量が反射傘12開口方向(すなわち、レンズ21が設置される開口部71の方向)に向けて照射されるようになっている。
【0023】
光学パネル2は透過性を有するレンズ21であり、このレンズ21の曲率は配光分布が最適なものとなるように形成されている。さらに、本実施例におけるレンズ21は、紫外線カット性能を備えた石英ガラスから成るものである。このレンズ21は、そのレンズの周縁が反射傘12に設けられた取付凹部121に嵌まり込むように形成されており、この反射傘12の取付凹部121の底面に沿うような外縁を成す外形にてレンズ21が形成されている。つまり、上述のように、本実施形態の反射傘12は椀状に形成されているため、その反射傘12に取り付けられるレンズ21は略円形に形成される。このようなレンズ21が反射傘12に設けられた取付凹部121に嵌まり込み、反射傘12の内部に収容設置された発光体11のすぐ上方(反射傘12の上下方向の略中間部)を、その反射傘12の開口を閉塞するようにしてレンズ21が設置されている。
【0024】
ハウジング7の開口部71が設けられている一側端面には、この端面の外縁全周に亘って遮光用の筒体部72が上方に向けて突設されており、この筒体部72の先端面を皮膚当接面73としている。この筒体部72の皮膚当接面73を施療時に処理対象の皮膚に押し当てた状態で光照射すれば、この筒体部72により外部へ光が漏れないようになっている。
【0025】
ハウジング7内には、発光体11に接続されて図示しない電源から供給される電圧を昇圧させて成る高電圧を前記発光体に印加する高電圧印加部を備える制御回路を設けてある。ハウジング7の外周面には、光照射用のオンオフを手動操作するための照射スイッチ9を制御回路と接続させて設けている。なお、図中において配線は省略している。
【0026】
上記光脱毛装置を用いて脱毛処理を行うには、使用者はハウジング7を片手で把持した状態で、処理対象の皮膚に対して筒体部72の平面視リング状をなす皮膚当接面73を押し当て、この皮膚当接面73に囲まれる領域内に処理対象となる皮膚が位置するようにセットする。この状態で照射スイッチ9を操作して光照射をオンにすれば、発光体11からごく短時間に発せられる光が、レンズ21を介して処理対象の皮膚に照射され、該皮膚の体毛に対して抑毛作用を及ぼす。このとき、筒体部72の皮膚当接面73を全周に亘って皮膚に圧接した状態を維持することで、照射される閃光の外部への漏れは防止される。
【0027】
ところで、照射位置を変えながら(被施療部位を変化させながら)施療を続けると、発光体11から発せられる高エネルギーの光は、連続してレンズ21を照射し続けることになり、その結果、レンズ21が高温となってしまう。しかし、本例のレンズ21は、反射傘12の開口周縁120よりも光脱毛装置内部側(反射傘12の底頂部122側)に設けられており、しかも、この反射傘12の開口周縁120はハウジング7の端面に設けられた筒体部72の皮膚当接面73よりも光脱毛装置内部側に位置するようにして設けられているから、筒体部72の皮膚当接面73を処理対象の皮膚に押し当て、その皮膚がレンズ21側に盛り上がった場合であっても、この高温となったレンズ21にこの処理対象の皮膚が接触することはない。すなわち、ハウジング7の端面に設けられた筒体部72の上下方向の長さを長くしなくても、レンズ21に処理対象の皮膚が接触することを回避できるので、光脱毛装置の小型化が図れるという利点も有している。
【0028】
また、このレンズ21は、反射傘12開口周縁120と反射傘12の内部に収容される発光体11との間に配設してあるから、反射傘12とレンズ21とで略密閉空間を形成することができ、これにより、発光体11にゴミや塵や埃が付着するのを防止できるようになっている。そのうえ、仮に発光体11が破損した場合であっても、その破片が飛散してしまうことがない。
【0029】
ここで、本実施例のようにレンズ21を発光体11に近づけて設置するに当たって、光学パネル2が樹脂板で形成されている場合は、発光体11の高エネルギーの光によって発光体11や光学パネル2が高温になってしまい、その結果、樹脂製の光学パネル2は溶融や軟化・変形を起こしてしまう。しかし、本実施例の石英ガラスより成るレンズは、石英によって形成されているから、発光体11やレンズ21が高温となった場合であっても、溶融や変形を起こしてしまうことがないという利点を有している。
【0030】
ところで、一般的にキセノンランプから発せられる光は、紫外線が強く、皮膚に有害であり、処理対象の皮膚に悪影響を及ぼしかねない。そこで、本実施例のレンズ21は、いわゆる紫外線カット性能を備えた石英ガラスにより形成されているから、処理対象の皮膚にキセノンランプによる光を照射しても、有害な紫外線は遮断できるようになっている。これにより、発光体11が発する光を処理対象の皮膚に照射した場合であっても、その処理対象の皮膚に及ぼす紫外線による悪影響が防止される。
【0031】
なお、本実施形態においては、光学パネル2として紫外線カット性能を有する石英ガラスから成るレンズ21を用いたが、光学パネル2は扁平な板状の導光板であってもよい。もちろん、この扁平な板状の導光板を紫外線カット性能を備えた石英によって形成してもよく、特に限定されるものではない。
【0032】
また、発光体11の発光管110に紫外線カット性能を備える発光管110を使用すれば、より一層紫外線を遮断する効果を得ることができる。もちろん、発光管110又は光学パネル2のいずれかが紫外線をカットする材料で形成されていれば、紫外線が及ぼす影響を抑制することが可能である。
【0033】
次に、他の実施形態について図3に基づいて説明する。なお、本実施形態は図1及び図2に示す実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0034】
本実施形態の光脱毛装置は、処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光体11を内部に備える発毛調節光照射装置において、前記発光体11は割れや破損に対して強化された強化型発光管111を備えて成ることを特徴とするものである。つまり、上記の実施例における発光体11の発光管110を、割れや破損に対して強化された強化型発光管111にしている点で主に上記実施例と相違している。
【0035】
このように発光体11に強化型発光管111を使用したことで、発光体11が割れたり破損したりし難くなるので、発光体11の割れや破損による破片の飛散を防止するために、反射傘12の開口を光学パネル2によって閉塞して、発光体11が収容される空間を密閉する必要がなくなる。これにより、光学パネル2を設置しなくても発光体11の割れ等の破片に対する安全は確保できるため、本実施例においては、光学パネル2を設置していない。つまり、従来のような高温になる光学パネル2を排除できる結果、光学パネル2に接触することによる火傷の危険を完全に排除することができる。
【0036】
次に、他の実施形態について図4に基づいて説明する。なお、本実施形態は図1及び図2に示す実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0037】
本実施形態の光脱毛装置は、図1及び図2に示す実施形態と同様に、光学パネル2としてレンズ21を用いており、上述したようにレンズ21面の曲率は、発光体11により発せられる光がこのレンズ21を透過することにより、抑毛効果を及ぼすのに最適な配光分布となるように設計されている。そして、このレンズ21は反射傘12aの取付凹部121に嵌め込まれて設置されており、該レンズ21と発光体11との隙間が狭くなっている(発光体11はレンズ21の下面と近接している)。
【0038】
しかし本実施形態の反射傘12aにおいては、このレンズ21が取付けられている取付凹部121から上方の側面をすべて無くしている点で上記実施形態と相違している。つまり、本実施形態においては、側面の短くなった反射傘12aの開口端面に取付凹部121を設けたようになっており、その側面の短くなった反射傘12aの開口端面にレンズ21が配設されるようになっている。さらに、このレンズ21は、上記実施形態のように、光脱毛装置の筒体部72の先端に形成された皮膚当接面73を押し当てた場合においても、処理対象の皮膚に接触してしまうことが無いような位置に設置されている。
【0039】
このようにすれば、反射傘12aを成形する際の材料費の低減を図ることができるので、省コスト化が実現できる。また、レンズ21によって最適な配光分布がなされているので、反射傘12aの側面を短く設けても、それにより抑毛効果が低下する等といった影響が生じることはない。
【0040】
以上、キセノンライトを用いた光脱毛装置に基づいて本発明の発毛調節光照射装置を説明したが、発光体11はキセノンライトから成るフラッシュライトに限定されず、他の構成から成るフラッシュライトであってもよいし、或いはレーザーダイオード等を用いてレーザー光を照射するものであってもよい。また、発光体11は脱毛用に限定されず、光の照射により発毛を促進して育毛を図るものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施例の要部側断面図である。
【図2】同上の全体斜視図である。
【図3】他の実施例の要部側断面図である。
【図4】他の実施例の要部側断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 発光部
11 発光体
110 発光管
12 反射傘
120 開口周縁
121 取付凹部
122 底頂部
2 光学パネル
21 レンズ
7 ハウジング
71 開口部
72 筒体部
73 皮膚当接面
9 照射スイッチ
M 皮膚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光部と、発光部が発する光を透過させて外部に照射する光学パネルと、光学パネルを囲むように設けられ先端を皮膚当接面とし該皮膚当接面を処理対象の皮膚に当接することで発光部から発せられる光が外部へ漏れるのを防止する筒体部と、を備える発毛調節光照射装置において、前記発光部は発光体と該発光体を内部に収容する反射傘とからなり、反射傘の開口周縁が前記皮膚当接面よりも装置本体内部側に位置するように配設され、前記光学パネルを反射傘の開口周縁と発光体との間に配設して成ることを特徴とする発毛調節光照射装置。
【請求項2】
前記光学パネルは、石英から成ることを特徴とする請求項1記載の発毛調節光照射装置。
【請求項3】
前記光学パネルは、レンズであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発毛調節光照射装置。
【請求項4】
発光体は透光性を有する発光管を備え、該発光管又は前記光学パネルが紫外線を遮断することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発毛調節光照射装置。
【請求項5】
前記反射傘に光学パネルの端部を嵌入する取付凹部を設け、該取付凹部に光学パネルの端部を嵌め込むことで光学パネルを設置して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発毛調節光照射装置。
【請求項6】
処理対象の皮膚の体毛の成長を調節するための光を発する発光部と、発光部が発する光を透過させて外部に照射するレンズと、該レンズを囲むように設けられ先端を皮膚当接面とし該皮膚当接面を処理対象の皮膚に当接することで発光部から発せられる光が外部へ漏れるのを防止する筒体部と、を備える発毛調節光照射装置において、前記発光部は発光体と該発光体を内部に収容する反射傘とからなり、反射傘の開口端部にレンズを設け、皮膚当接面を処理対象の皮膚に当接したときに該処理対象の皮膚に接触しない位置に前記レンズを設けて成ることを特徴とする発毛調節光照射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−82247(P2010−82247A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255418(P2008−255418)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】