説明

監視カメラ

【課題】映像が傾いているか否かを容易に判断することのできる監視カメラを提供する。
【解決手段】監視カメラは、被写体を撮像する撮像機構と、撮像機構により取得された映像信号を外部の表示装置に出力する出力部を備えている。そして、第1の条件に基づいて、映像信号の画像の垂直方向に沿った縦軸グリッドと、当該画像の水平方向に沿った横軸グリッドとを含むグリッドパターンを映像信号に重畳したグリッド映像信号を形成し、出力部を介して外部の表示装置に出力する。第2の条件に基づいて、映像信号を外部の表示装置に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像する撮像機構と、撮像機構により取得された映像信号を外部の表示装置に出力する出力部を備えている監視カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
上記監視カメラとしては、例えば特許文献1に記載されるものが知られている。監視カメラは壁や天井に取り付けられる。監視カメラが傾いて取り付けられると、表示装置に映像が傾いて表示される。このため、監視カメラの取り付けるときは、同カメラに表示装置を取り付けて、この表示装置を見ながら監視カメラの角度を調節する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−312098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、監視カメラに撮像される被写体は、平面的なものではなく、立体的なものが多い。このような場合、被写体に水平部分がないため、表示装置に映される映像に基づいて監視カメラが傾いているか否かを判断することは容易ではない。
【0005】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、映像が傾いているか否かを容易に判断することのできる監視カメラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、被写体を撮像する撮像機構と、前記撮像機構により取得された映像信号を外部の表示装置に出力する出力部を備えている監視カメラにおいて、第1の条件に基づいて、前記映像信号の画像の垂直方向に沿った縦軸グリッドと、当該画像の水平方向に沿った横軸グリッドとを含むグリッドパターンを前記映像信号に重畳したグリッド映像信号を形成し前記出力部を介して外部の表示装置に出力し、第2の条件に基づいて、前記映像信号を外部の表示装置に出力することを要旨とする。
【0007】
この発明によれば、第1の条件が成立したとき、グリッドパターンと映像信号とを重畳したグリッド映像信号が外部の表示装置に表示される。作業者は監視カメラを設置するとき、外部の表示装置に表示される縦軸グリッドおよび横軸グリッドを参照することができるため、外部の表示装置に表示される映像が傾いているか否かについて容易に判断することができる。
【0008】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の監視カメラにおいて、前記監視カメラは、前記グリッド映像信号を外部の表示装置に表示するグリッド表示指示を受け付ける受付手段を備え、前記第1の条件は、前記グリッド表示指示を受け付けることであり、前記第2の条件は、前記グリッド表示指示の受け付け時から設定時間の経過することであることを要旨とする。
【0009】
この発明によれば、グリッド表示指示を受け付けたとき、すなわち第1の条件が成立したとき、グリッドパターンと映像信号とを重畳したグリッド映像信号の映像を外部の表示装置に表示する。一方、グリッド表示指示の受け付け時から設定時間の経過したとき、すなわち第2の条件が成立したとき、グリッドパターンのない映像信号の映像を外部の表示装置に表示する。このため、グリッドパターンのない映像に切り換える操作を行わなくても、設定時間の経過後には、グリッドパターンのない映像を確認することができる。
【0010】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の監視カメラにおいて、前記受付手段は、前記監視カメラのカメラ機能を調整する調整指示を受け付けるための機能を備えたスイッチであり、前記スイッチの操作に基づく受付指示により、前記監視カメラの前記カメラ機能の調整、例えば、焦点調整、露光調整、或いは画質調整をするとともに、前記グリッド表示指示を受け付けたものとみなして前記グリッド映像信号を形成して外部の表示装置に出力することを要旨とする。
【0011】
この発明によれば、監視カメラのカメラ機能を調整する調整指示を受けたとき、監視カメラのカメラ機能を調整するとともに、グリッド映像信号を外部の表示装置に出力する。このため、作業者は、監視カメラを設置するとき、1つの操作で、監視カメラのカメラ機能を調整することができるとともに、外部の表示装置に表示される映像が傾いているか否かを確認することができる。
【0012】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の監視カメラにおいて、前記出力部の出力端子として、第1出力端子と第2出力端子の少なくとも2つの端子を備え、前記第1出力端子は前記映像信号を出力する端子であり、前記第2出力端子は前記グリッド映像信号および前記映像信号を出力する端子であることを要旨とする。
【0013】
この発明によれば、第1出力端子に、外部の表示装置を接続することにより、グリッドパターンのない映像を表示させるとともに、第2出力端子に、グリッドパターンのある映像を表示させることができる。このため、監視カメラを設置する作業者は、第1出力端子に外部の表示装置を接続した状態を維持したまま、第2出力端子に接続した携帯型のモニタにて、監視カメラが傾いているか否かを容易に判断することができる。
【0014】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の監視カメラにおいて、前記映像の歪曲度合いに応じて前記縦軸グリッドを歪曲させたグリッドパターンを複数記憶する記憶手段と、いずれかのグリッドパターンを選択するための選択受付手段とを備えていることを要旨とする。
【0015】
被写体を広角で撮像するとき、撮像機構の光軸から離れた部分の映像が歪曲する。映像が傾いているか否かを判断するとき被写体の直線部分を参照することが多いが、この直線部分が歪曲しているとき、映像が傾いているか否かを判断することが困難となる。この点、上記発明によれば、特定の画角に設定したときの被写体の歪曲度合いに合わせて縦軸グリッドを歪曲させて、映像の歪曲した直線部分と縦軸グリッドとを比較し易くしているため、外部の表示装置に表示される映像が傾いているか否かについて容易に判断することができる。
【0016】
また、複数種類のグリッドパターンの中から監視カメラの設置条件に近い条件のグリッドパターンを選択することができるため、映像が傾いているか否かについてより精確に判断することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、監視カメラの設置時の位置および角度調整において、その撮像映像が傾いているか否かを、設置作業者が容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の監視カメラの一実施形態について、その概略構成を示す模式図。
【図2】同実施形態の監視カメラについて、その背面構造を示す背面図。
【図3】同実施形態の監視カメラについて、その内部構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態の監視カメラについて、その映像切換処理の手順を示すフロー。
【図5】同実施形態の監視カメラについて、第1のグリッドパターンと映像信号とを合成した映像の一画面であり、(A)は水平度の調整前に携帯モニタに示される映像の画面図、(B)は水平度の調整後に携帯モニタに表示される映像の画面図。
【図6】同実施形態の監視カメラについて、第2のグリッドパターンと映像信号とを合成した映像の一画面であり、(A)は水平度の調整前に携帯モニタに示される映像の画面図、(B)は水平度の調整後に携帯モニタに表示される映像の画面図。
【図7】同実施形態の監視カメラについて、第3のグリッドパターンと映像信号とを合成した映像の一画面であり、(A)は水平度の調整前に携帯モニタに示される映像の画面図、(B)は水平度の調整後に携帯モニタに表示される映像の画面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜図7を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、監視カメラ1は、取付金具10を介して建物の天井100に取り付けられる。取付金具10の土台11には、支持部12が設けられている。支持部12の先端部には、監視カメラ1を取り付けるための台座13が設けられている。台座13は、支持部12の軸JZを中心軸とする周方向RAに、軸JZを含む一平面に垂直な軸JYを中心軸とする周方向RBに、軸JYおよび軸JZに垂直な軸JXを中心軸とする周方向RCに、回転する。台座13は、支持部12に設けられたレバー14により所定位置に固定される。監視カメラ1は台座13に固定される。台座13を回転することにより、監視カメラ1の撮像角度θAおよび水平度が調整される。
【0020】
撮像角度θAは、水平面と監視カメラ1の光軸JKとの間の角度を示す。水平度とは、監視カメラ1により撮像された被写体の水平部分が表示画面の横軸と平行となる度合いを示す。言い換えると、水平度は、監視カメラ1により撮像された被写体の垂直部分と表示画面の縦軸との平行度合いを示す。撮像された被写体の垂直部分と表示画面の縦軸との間の角度θBが小さいとき、水平度が高いという。この角度θBが大きいとき、水平度が低いという。
【0021】
監視カメラ1は、同軸ケーブル15により、管理室110に置かれた監視モニタ120(第1の表示装置)に接続される。同軸ケーブル15を通じて監視カメラ1へ映像信号が送信され、監視モニタ120に映像が映し出される。監視カメラ1を天井100に設置するときには、監視カメラ1の水平度を調整するために、この監視カメラ1に携帯モニタ130(第2の表示装置)が接続される。
【0022】
図2に示すように、監視カメラ1の背面部には、映像信号を出力する第1出力端子37と、携帯モニタ130に映像信号を出力する第2出力端子38と、複数種類のスイッチが設けられている。スイッチとして、焦点調整を開始させるとともに監視モニタ120および携帯モニタ130の表示画面にグリッドパターンを表示するための調整スイッチ41と、グリッドパターンを選択するための十字キー42(選択受付手段)とが設けられている。調整スイッチ41は、監視カメラ1を設置する場合においてレンズ22の焦点を調整するとき、押圧される。このとき、レンズ22の焦点が特定の被写体に合うように自動的に調整されるとともに、グリッドパターンが監視モニタ120および携帯モニタ130に表示される。
【0023】
第1出力端子37には、同軸ケーブル15が接続される。同軸ケーブル15は、映像信号および同期信号を送信するとともに、電力を監視カメラ1に供給する。すなわち、第1出力端子37は、監視カメラ1を駆動するための電力供給用の端子としても用いられている。
【0024】
第2出力端子38には携帯モニタ130が接続される。作業者が監視カメラ1を設置するとき、携帯モニタ130を第2出力端子38に接続する。作業者は、携帯モニタ130に映される映像を確認しながら監視カメラ1の撮像角度θAおよび水平度を調整する。
【0025】
調整スイッチ41は、上記に示したように、焦点調整を開始させるスイッチであるとともに、表示画面に映し出される映像に、グリッドパターンを重ねて表示するためのスイッチである。調整スイッチ41の押圧操作により、焦点調整の調整指示およびグリッド表示指示が受け付けられる。すなわち、調整スイッチ41が押されたとき、焦点調整の調整指示およびグリッド表示指示に対応する受付指示を出力する。グリッド表示指示が受け付けられたとき、後述する第2画像処理装置にて映像信号とグリッドパターンとを重畳してグリッド映像信号が形成され、監視モニタ120および携帯モニタ130に表示される。グリッドパターンが監視モニタ120および携帯モニタ130に表示された状態において、再び調整スイッチ41が押されたとき、グリッドパターンが表示画面から消される。なお、このときは、焦点調整は実行されない。
【0026】
以降、焦点調整をするために調整スイッチ41を押す操作、グリッドパターンを表示するために調整スイッチ41を押す操作、およびグリッドパターンを非表示とするために調整スイッチ41を押す操作を、いずれも「スイッチ操作」という。
【0027】
十字キー42は、複数のグリッドパターンから、携帯モニタ130に表示するグリッドパターンを選択するためのスイッチである。なお、十字キー42は、グリッドパターンを選択する機能の他、監視カメラ1の露光等を調整する機能をも有する。十字キー42は、種々の機能を備えるが、携帯モニタ130の画面を映像画面からグリッドパターン設定画面に変更したとき、グリッドパターンを選択する選択キーとして機能するようになる。グリッドパターン設定画面には、複数のグリッドパターンが表示される。十字キー42の操作により、これらのグリッドパターンから一つが選択される。
【0028】
図3を参照して、監視カメラ1の構成について説明する。
監視カメラ1は、被写体を撮像する撮像機構20と、撮像機構20により撮像して得られたデータに基づいて映像信号を形成する画像処理装置30と、画像処理装置30に電力を供給する電源回路50とを備えている。
【0029】
撮像機構20は、複数枚のレンズ22と絞り機構25とを含むレンズ部21と、レンズ部21の焦点に配置された撮像素子23と、この撮像素子23を駆動する撮像ドライバ24と、絞り機構25を調整する絞り制御回路26と、焦点を調整する焦点調整機構27とを備えている。
【0030】
レンズ部21は、焦点距離が可変とされて、画角の調整が可能とされている。画角の調整は、レンズ部21に設けられた調整子を回転することにより行われる。画角を大きくするとき、すなわち広角撮像するときは、焦点距離を短くする。画角を小さくするときは焦点距離を長くする。
【0031】
撮像素子23は、レンズ部21の焦点に形成された像を電気信号に変換する。撮像素子23として、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が用いられる。
【0032】
絞り制御回路26は、第2画像処理装置32から出力される絞り値に基づいて、絞り機構25を調整する。具体的には、被写体の明るさ変化等によりレンズ部21からの光強度が変化するとき、映像の明度が所定範囲内の値をとるように、光強度に応じて絞り機構25を調整する。
【0033】
画像処理装置30は、撮像素子23からの映像信号を処理する第1画像処理装置31および第2画像処理装置32と、各画像処理装置30を制御するCPU33と、上記第1出力端子37および上記第2出力端子38とを備えている。第1出力端子37および第2出力端子38は、第2画像処理装置32により形成された映像信号を出力する。
【0034】
画像処理装置30には、上記構成要素のほか、信号増幅回路としてのドライバ36が設けられている。さらに、画像処理装置30には、CPU33および第1画像処理装置31および第2画像処理装置32のクロック信号を形成する発振回路34、および第2画像処理装置32において参照される各種データを記憶する記憶装置35が設けられている。
【0035】
第2画像処理装置32は、グリッド映像信号を形成する重畳回路32Aと、第1画像処理装置31からの映像信号に基づいて撮像素子23に入力される光強度を求め、この光強度に基づいて絞り機構25のパラメータである絞り値を算出する絞り回路32Bとを備えている。
【0036】
重畳回路32Aは、CPU33からの指令により、記憶装置35からグリッドパターンを読み込むとともに、第1画像処理装置31からの映像信号とグリッドパターンとを重畳して、グリッド映像信号を形成する。CPU33からの指令がないときは映像信号とグリッドパターンとを重畳せずに、映像信号を出力する。第2画像処理装置32から出力される映像信号またはグリッド映像信号は、ドライバ36を介して第1出力端子37および第2出力端子38に出力される。
【0037】
CPU33には、調整スイッチ41および十字キー42が接続されている。CPU33は、調整スイッチ41の操作に基づいて、第1出力端子37および第2出力端子38に出力する信号を映像信号とグリッド映像信号との間で切り換える映像切換処理を実行する。
【0038】
CPU33は、グリッド映像信号を形成するか否かを示すグリッドフラッグGFを有する。グリッドフラッグGFが「オン」のとき、グリッド映像信号を形成する旨の指令を出す。グリッドフラッグGFが「オフ」のとき、グリッド映像信号を形成しない旨の指令を出す。
【0039】
監視カメラ1において調整スイッチ41を押す操作すなわちスイッチ操作が行われたとき、CPU33は、グリッドフラッグGFをオンとし、第2画像処理装置32に対し、映像信号とグリッドパターンとを重畳する旨の指令を出す。グリッドフラッグGFがオンに維持されているときにスイッチ操作が行われた場合、第2画像処理装置32に対して、映像信号とグリッドパターンとの重畳を停止する指令を出す。一方、グリッドフラッグGFがオンに維持されたままで、グリッドフラッグGFをオンにしたときから設定期間TX経過したときは、CPU33は、第2画像処理装置32に対し、映像信号とグリッドパターンとの重畳を停止する旨の指令を出す。
【0040】
さらに、CPU33は、映像信号とグリッドパターンとを重畳する旨の指令を出すとき、十字キー42の選択に基づいて、第2画像処理装置32に対し、映像信号と重畳するグリッドパターンを指示する。
【0041】
記憶装置35には、第1のグリッドパターンGPAと、第2のグリッドパターンGPBと、第3のグリッドパターンGPCとが記憶されている。第1〜第3のグリッドパターンの線種は、黒色の破線に設定されている。
【0042】
グリッドパターンは、5本の縦軸グリッドTGと1本の横軸グリッドYGとから構成されている。縦軸グリッドTGは、映像信号の画像の垂直方向に沿っている。横軸グリッドYGは、映像信号の画像の水平方向に沿っている。映像信号の画像の垂直方向とは、撮像素子23の垂直方向に一列に並べられた画素に対応する。映像信号の画像の水平方向とは、撮像素子23の水平方向に一列に並べられた画素に対応する。映像信号の画像の水平方向は、撮像素子23の走査方向に対応する。撮像素子23の水平方向と映像の表示画面の横軸方向とは一致するため、横軸グリッドYGは、表示画面の横軸と平行に表示される。撮像素子23の垂直方向と映像の表示画面の垂直方向とは一致するため、縦軸グリッドTGは、表示画面の縦軸と平行に表示される。
【0043】
第1のグリッドパターンGPAは、焦点距離を標準範囲に設定したときに用いられるものとして、用意されている。縦軸グリッドTGおよび横軸グリッドYGは映像として出力されるとき直線に表示される。焦点距離の標準範囲は、撮像される映像が歪曲しない範囲に対応するように、予め設定されている。
【0044】
第2のグリッドパターンGPBは、焦点距離を広角範囲に設定され、かつ光軸JK上にある被写体が監視カメラ1に対して正対しているときに用いられるものとして、用意されている。縦軸グリッドTGは映像として出力されるとき曲線に表示される。横軸グリッドYGは、映像として出力されるとき直線に表示される。
【0045】
第3のグリッドパターンGPCは、焦点距離を広角範囲に設定され、かつ光軸JK上にある被写体が監視カメラ1に対して斜めに対向しているときに用いられるものとして、用意されている。縦軸グリッドTGは映像として出力されるとき曲線に表示される。横軸グリッドYGは、映像として出力されるとき直線に表示される。
【0046】
電源回路50は、第1出力端子37から入力される電力のインピーダンスを画像処理装置30のインピーダンスに適合するように変換するインピーダンス変換回路51と、同変換回路51からの出力を一定の電圧に維持する定電圧回路52とを備えている。定電圧回路52は、第1画像処理装置31および第2画像処理装置32およびCPU33等の電子部品ならびに各種電気回路に電力を供給する。なお、図3では、定電圧回路52と電子部品および電気回路との接続線は省略している。
【0047】
図4を参照して、CPU33より実行される映像切換処理の処理手順について説明する。なお、同処理は、CPU33により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
ステップS10〜S12において、グリッドフラッグGFがオン状態およびスイッチ操作の有無が判定される。ステップS10の肯定判定かつステップS11の肯定判定がされたとき、すなわち、グリッドフラッグGFがオフであり、かつスイッチ操作が行われた旨判定されたとき(第1の条件の成立)、ステップS13においてグリッドフラッグGFがオンに設定される。そして、ステップS14において、グリッド映像信号を形成するとともに、ステップS15において時間TAの計測が開始される。なお、時間TAは、グリッドフラッグGFがオフからオンに切り換えられたときを起算時として計測される経過時間を示す。
【0048】
ステップS10〜S12において、ステップS10の否定判定かつステップS12の肯定判定がされたとき、すなわち、グリッドフラッグGFがオンであり、かつスイッチ操作が行われた旨判定されたとき(第2の条件の成立)、ステップS17においてグリッドフラッグGFがオフに設定される。そして、ステップS18において、時間TAの計測が停止される。
【0049】
ステップS10〜S12において、ステップS10の否定判定かつステップS11の否定判定がされたとき、すなわち、グリッドフラッグGFがオンであり、かつスイッチ操作のない旨判定されたとき、ステップS16において、時間TAが設定時間TXよりも大きいか否か判定される。時間TAが設定時間TXよりも大きいときは(第2の条件の成立)、ステップS17においてグリッドフラッグGFがオフに設定され、グリッド映像信号の形成が停止される。そして、ステップS18において、時間TAの計測が停止される。一方、時間TAが設定時間TX以下のときは、グリッドフラッグGFはオンのまま維持され、時間TAが引き続き計測される。なお、上記設定時間TXとして30秒〜60秒の値が予め設定されている。
【0050】
図5を参照して、監視カメラ1の焦点距離を標準範囲に設定し、かつ撮像角度θAを所定角度とした状態で、映像の水平度を調整する作業について説明する。なお、同図の被写体としての店舗の壁200および電柱210は、地面に対して垂直に設置されているものとする。駐車場のライン220は、監視カメラ1の光軸JKに対して斜めになっているものとする。監視カメラ1の焦点距離を標準範囲内の値に設定されているときは、映像に歪みが生じないため、作業者により、第1のグリッドパターンGPAが選択される。
【0051】
第1のグリッドパターンGPAは、図5(A)および(B)に示されるように、縦軸グリッドTGは、モニタ画面の縦軸に平行であり、かつ5本の縦軸グリッドのうち中央に配置される縦軸グリッドは中心点を通る直線として表示される。横軸グリッドYGは、モニタ画面の横軸に平行でありかつ中心点を通る直線として表示される。
【0052】
図5(A)に示されるように、監視カメラ1の水平度が低いとき、携帯モニタ130には店舗の壁200や電柱210が映像として斜めに表示される。携帯モニタ130の画面上において、店舗の壁200の垂直部分と縦軸グリッドTGとが交叉する様子が明確に分かるため、作業者は、監視カメラ1の水平度が低いことを一見して把握することができる。一方、図5(B)に示されるように、監視カメラ1の水平度が高いとき、店舗の壁200や電柱210が携帯モニタ130の縦軸に対して平行に表示される。
【0053】
図6を参照して、監視カメラ1の焦点距離を広角範囲に設定し、かつ撮像角度θAを0度とした状態すなわち被写体に正対した状態で、映像の水平度を調整する作業について説明する。なお、同図の被写体としての電灯230は、地面に対して垂直に設置されているものとする。道路240の方向は、監視カメラ1の光軸JKに対して斜めにあるものとする。光軸JK上の建物250は監視カメラ1に対して正対しているものとする。このような設定の場合は、作業者により、第2のグリッドパターンGPBが選択される。
【0054】
第2のグリッドパターンGPBは、図6(A)および(B)に示されるように、縦軸グリッドおよび横軸グリッドは次のように携帯モニタ130に表示される。第1の縦軸グリッドTGAは、直線であり、画面の中心点を通過する。第1の縦軸グリッドTGAを挟む第2の縦軸グリッドTGBと第3の縦軸グリッドTGCとは、外側に膨らむように歪曲する。第2の縦軸グリッドTGBの外側に配置される第4の縦軸グリッドTGDは第2の縦軸グリッドTGBよりもさらに歪曲する。第3の縦軸グリッドTGCの外側に配置される第5の縦軸グリッドTGEは、第3の縦軸グリッドTGCよりもさらに歪曲する。横軸グリッドYGは、モニタ画面の横軸に平行でありかつ中心点を通る直線として表示される。
【0055】
図6(A)に示されるように、監視カメラ1の水平度が低いとき、携帯モニタ130には歪曲した電灯230が斜めに表示される。携帯モニタ130にグリッドパターンがない場合にあっては、映像が歪曲しているとき、携帯モニタ130の画面に対して斜めになっているか否か判断することは困難である。これに対して、本実施形態では、携帯モニタ130の画面上において、電灯230の垂直部分と第2の縦軸グリッドTGBとが交叉するのが明確に分かる。このため、作業者は、監視カメラ1の水平度が低いことを一見して把握することができる。
【0056】
一方、図6(B)に示されるように、監視カメラ1の水平度が高いとき、電灯230と携帯モニタ130の第2の縦軸グリッドTGBとが略平行に表示される。このため、作業者は、監視カメラ1の水平度が高いことを容易に把握することができる。
【0057】
図7を参照して、監視カメラ1の焦点距離を広角範囲に設定し、かつ撮像角度θAを所定角度とした状態すなわち被写体を斜めから撮像した状態で、映像の水平度を調整する作業について説明する。なお、同図の被写体としての柱260は、地面に対して垂直に設置されているものとし、監視カメラ1の光軸JK上の被写体であるガラス窓270は、光軸JKに対して斜めになっているものとする。このため、第3のグリッドパターンGPCが選択される。
【0058】
第3のグリッドパターンGPCは、図7(A)および(B)に示されるように、各グリッドは次のように携帯モニタ130に表示される。第1の縦軸グリッドTGAは、直線であり、画面の中心点を通過する。第1の縦軸グリッドTGAを挟む第2の縦軸グリッドTGBと第3の縦軸グリッドTGCは、外側に膨らむように歪曲し、かつ携帯モニタ130の縦方向かつ下方に向けて窄むように表示される。第2の縦軸グリッドTGBの外側に配置される第4の縦軸グリッドTGDは、第2の縦軸グリッドTGBよりもさらに歪曲する。第3の縦軸グリッドTGCの外側に配置される第5の縦軸グリッドTGEは、第3の縦軸グリッドTGCよりもさらに歪曲する。横軸グリッドYGは、モニタ画面の横軸に平行でありかつ中心点を通る直線として表示される。
【0059】
図7(A)に示されるように、監視カメラ1の水平度が低いとき、携帯モニタ130には歪曲した柱260が斜めに表示される。携帯モニタ130にグリッドパターンがない場合にあっては、映像が歪曲しているとき、携帯モニタ130の画面に対して斜めになっているか否か判断することは困難である。これに対して、本実施形態では、携帯モニタ130の画面上において、柱260の垂直部分と第5の縦軸グリッドTGEとが交叉することが明確に分かるため、作業者は、監視カメラ1の水平度が低いことを一見して把握することができる。
【0060】
一方、図7(B)に示されるように、監視カメラ1の水平度が高いとき、柱260と携帯モニタ130の第5の縦軸グリッドTGEとが略平行に表示される。これにより、作業者は、監視カメラ1の水平度が高いことを容易に把握する。
【0061】
本実施形態によれば以下の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、第1の条件に基づいて、グリッド映像信号を形成し、第2出力端子38(出力部)を介して携帯モニタ130に出力する。また、第2の条件に基づいて、映像信号を携帯モニタ130に出力する。
【0062】
この構成によれば、第1の条件が成立したとき、グリッド映像信号の映像が携帯モニタ130に表示される。作業者は監視カメラ1を設置するとき、携帯モニタ130に表示される縦軸グリッドTGおよび横軸グリッドYGを参照することができるため、携帯モニタ130に表示される映像が傾いているか否かについて容易に判断することができる。
【0063】
(2)本実施形態では、監視カメラ1は、グリッド映像信号を携帯モニタ130に表示するグリッド表示指示を受け付ける調整スイッチ41(受付手段)を備えている。そして、第1の条件は、調整スイッチ41を通じてグリッド表示指示を受け付けることであり、第2の条件は、グリッド表示指示の受け付け時から設定時間TXの経過することとしている。
【0064】
この構成によれば、調整スイッチ41が押されることにより、CPU33によりグリッド表示指示を受け付けたときすなわち第1の条件が成立したとき、グリッドパターンと映像信号とを重畳したグリッド映像信号を携帯モニタ130に表示する。一方、グリッド表示指示の受け付け時から設定時間TXが経過したとき、すなわち第2の条件が成立したとき、グリッドパターンのない映像信号を携帯モニタ130に表示する。このため、グリッドパターンのない映像に切り換える操作を行わなくても、設定時間TXの経過後には、グリッドパターンのない映像を確認することができる。
【0065】
(3)本実施形態では、調整スイッチ41は、監視カメラ1の焦点を調整する調整指示を受け付けるための機能を備えている。そして、スイッチ操作に基づく受付指示により、監視カメラ1の焦点調整をするとともに、グリッド表示指示を受け付けたものとみなして、グリッド映像信号を形成して携帯モニタ130に出力する。
【0066】
この構成によれば、監視カメラ1の焦点を調整する調整指示を受けたとき、監視カメラ1の焦点を調整するとともに、グリッド映像信号を携帯モニタ130に出力する。このため、作業者は、監視カメラ1を設置するとき、1つの操作で、監視カメラ1の焦点を調整することができるとともに、携帯モニタ130に表示される映像が傾いているか否かを確認することができる。
【0067】
(4)本実施形態では、映像信号の出力部として第1出力端子37と第2出力端子38とを備えている。第1出力端子37は映像信号を出力する。第2出力端子38はグリッド映像信号および映像信号を出力する。
【0068】
この構成によれば、第1出力端子37に監視モニタ120を接続することにより、グリッドパターンのない映像を表示させるとともに、第2出力端子38にグリッドパターンのある映像を表示させることができる。このため、監視カメラ1を設置する作業者は、第1出力端子37に監視モニタ120を接続した状態を維持したまま、監視カメラ1が傾いているか否かを容易に判断することができる。
【0069】
(5)本実施形態では、映像の歪曲度合いに応じて縦軸グリッドTGを歪曲させたグリッドパターンを複数記憶する記憶装置35(記憶手段)と、いずれかのグリッドパターンを選択するための選択受付手段とを備えている。
【0070】
被写体を広角で撮像するとき、撮像機構20の光軸JKから離れた部分の映像が歪曲する。映像が傾いているか否かを判断するとき被写体の直線部分を参照することが多いが、この直線部分が歪曲しているとき、映像が傾いているか否かを判断することが困難となる。この点、上記構成によれば、特定の画角に設定したときの被写体の歪曲度合いに合わせて縦軸グリッドTGを歪曲させて、映像の歪曲した直線部分と縦軸グリッドTGとを比較し易くしているため、携帯モニタ130に表示される映像が傾いているか否かについて容易に判断することができる。また、複数種類のグリッドパターンの中から監視カメラ1の設置条件に近い条件のグリッドパターンを選択することができるため、映像が傾いているか否かについてより精確に判断することができる。
【0071】
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを、例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
【0072】
・上記実施形態では、第1画像処理装置31および第2画像処理装置32を異なる演算器として構成しているが、これを1つの演算器として構成することもできる。また、絞り制御回路26は第2画像処理装置32により制御しているが、CPU33により制御してもよい。
【0073】
・上記実施形態では、監視カメラ1は、同軸ケーブル15により監視モニタ120に接続されているが、接続形態はこれに限定されない。例えば、LANケーブル(Local Area Network)により監視カメラ1と監視モニタ120とを接続してもよい。また、無線通信により、監視カメラ1から映像信号を監視モニタ120または携帯モニタ130に送信してもよい。例えば、監視カメラ1と監視モニタ120との通信には無線LANが採用され、監視カメラ1と携帯モニタ130との通信にはブルートゥース(Bluetooth)を採用される。
【0074】
・上記実施形態では、映像信号およびグリッド映像信号を、第1出力端子37および第2出力端子38のいずれにも出力する。これに代えて、映像信号を第1出力端子37に出力し、グリッド映像信号を第2出力端子38に出力するように構成してもよい。この場合、グリッド映像が監視モニタ120には表示されることがない。監視カメラ設置後の監視業務時に、監視モニタ120にグリッド映像が表示されると、グリッド線が邪魔となって映像の一部が見えなくなるため、監視カメラ設置後は、グリッド映像信号は出力されないことが望ましい。上記構成のようにグリッド映像信号を第2出力端子38だけに出力する場合、このような支障が生じないため、グリッド映像信号の形成を停止する処理を省略することができる。具体的には、第2画像処理装置32に含まれる重畳回路32Aを、ドライバ36と第2出力端子38との間に配置する。
【0075】
・上記実施形態では、映像を出力する出力端子として、監視カメラ1に2つの出力端子、すなわち第1出力端子37および第2出力端子38が設けられているが、出力端子は1つでもよい。このような監視カメラ1の場合は、携帯モニタ130を出力端子に接続して監視カメラ1の傾きを調整した後、携帯モニタ130を取り外し、監視モニタ120をこの出力端子に接続する。
【0076】
・上記実施形態では、広角撮像用のグリッドパターンとして2種類用意しているが、撮像機構20の広角度合いに応じて3種類以上のグリッドパターンを用意することもできる。また、グリッドパターンの選択を十字キー42により行っているが、これを自動的に行ってもよい。例えば、焦点距離が広角範囲に設定されかつ撮像角度θAが所定角度以上に設定されたとき、第3のグリッドパターンGPCが自動的に設定されるように構成する。
【0077】
・上記実施形態では、グリッドパターンの線種は黒色の破線とされているが、グリッドの形態は限定されない。例えば、実線とすることもできる。また、映像に色調に合わせて、視認しやすい線種を自動的に設定するようにしてもよい。縁取りしてグリッドパターンをより視認し易くしてもよい。
【0078】
・上記実施形態では、監視カメラ1の設置のとき、被写体の映像とグリッドパターンとを比較することにより、監視カメラ1の位置および角度調整を行っているが、これに代えて、次のような方法を用いることもできる。調整用の被写体を撮像機構20の光軸JKを上に配置する。調整用の被写体としては、例えば、鉛直軸を精確に出すために、錘を吊り下げた紐等を用いる。そして、監視カメラ1によりこの紐を撮像する。広角設定で撮像しているときでも、紐は光軸JK上に配置されているため歪曲せずに携帯モニタ130に表示される。このため、監視カメラ1が傾いているか否かについて容易に判定することができる。
【0079】
・上記実施形態では、撮像範囲が固定されている固定式の監視カメラ1に本発明が適用されているが、遠隔操作により撮像範囲を変更することのできる回転式の監視カメラ1についても本発明を適用することもできる。
【0080】
・上記実施形態では、調整スイッチの押下と共に、焦点自動調整とグリッド表示を行っていたが、他のカメラ機能、例えば、露光調整、画質調整(彩度、シャープネス、コントラスト)等の調整処理を実施する際にグリッド表示を行ってもよいし、グリッド表示のみ行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1…監視カメラ、10…取付金具、11…土台、12…支持部、13…台座、14…レバー、15…同軸ケーブル、20…撮像機構、21…レンズ部、22…レンズ、23…撮像素子、24…撮像ドライバ、25…絞り機構、26…絞り制御回路、27…焦点調整機構、30…画像処理装置、31…第1画像処理装置、32…第2画像処理装置、32A…重畳回路、32B…絞り回路、33…CPU、34…発振回路、35…記憶装置、36…ドライバ、37…第1出力端子、38…第2出力端子、41…調整スイッチ、42…十字キー、50…電源回路、51…インピーダンス変換回路、52…定電圧回路、100…天井、110…管理室、120…監視モニタ、130…携帯モニタ、200…壁、210…電柱、220…ライン、230…電灯、240…道路、250…建物、260…柱、270…ガラス窓。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像機構と、前記撮像機構により取得された映像信号を外部の表示装置に出力する出力部を備えている監視カメラにおいて、
第1の条件に基づいて、前記映像信号の画像の垂直方向に沿った縦軸グリッドと、当該画像の水平方向に沿った横軸グリッドとを含むグリッドパターンを前記映像信号に重畳したグリッド映像信号を形成し前記出力部を介して外部の表示装置に出力し、第2の条件に基づいて、前記映像信号を外部の表示装置に出力する
ことを特徴とする監視カメラ。
【請求項2】
請求項1に記載の監視カメラにおいて、
前記監視カメラは、前記グリッド映像信号を外部の表示装置に表示するグリッド表示指示を受け付ける受付手段を備え、
前記第1の条件は、前記グリッド表示指示を受け付けることであり、
前記第2の条件は、前記グリッド表示指示の受け付け時から設定時間の経過することである
ことを特徴とする監視カメラ。
【請求項3】
請求項2に記載の監視カメラにおいて、
前記受付手段は、前記監視カメラのカメラ機能を調整する調整指示を受け付けるための機能を備えたスイッチであり、
前記スイッチの操作に基づく受付指示により、前記監視カメラの前記カメラ機能を調整するとともに、前記グリッド表示指示を受け付けたものとみなして前記グリッド映像信号を形成して外部の表示装置に出力する
ことを特徴とする監視カメラ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の監視カメラにおいて、
前記出力部の出力端子として、第1出力端子と第2出力端子の少なくとも2つの端子を備え、
前記第1出力端子は前記映像信号を出力する端子であり、
前記第2出力端子は前記グリッド映像信号および前記映像信号を出力する端子である
ことを特徴とする監視カメラ。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の監視カメラにおいて、
前記映像の歪曲度合いに応じて前記縦軸グリッドを歪曲させたグリッドパターンを複数記憶する記憶手段と、いずれかのグリッドパターンを選択するための選択受付手段とを備えている
ことを特徴とする監視カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−100229(P2012−100229A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248748(P2010−248748)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000223182)ティーオーエー株式会社 (190)
【Fターム(参考)】