監視システム用ラック
【課題】DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器間及びラックに整合性をもって関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てる監視システム用ラックを提供する。
【解決手段】ラック1は、天板11及び底板12と、平行に延びる一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dと、を有し、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dが互いに対向し、かつ天板11及び底板12に連結する。複数の監視機器2は、一対の前架1a・1bに架設される各パネル21を備え、各パネル21は、同じ幅に形成され、かつ一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、各パネル21は、高さ方向に連続して実装されることを可能とする。
【解決手段】ラック1は、天板11及び底板12と、平行に延びる一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dと、を有し、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dが互いに対向し、かつ天板11及び底板12に連結する。複数の監視機器2は、一対の前架1a・1bに架設される各パネル21を備え、各パネル21は、同じ幅に形成され、かつ一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、各パネル21は、高さ方向に連続して実装されることを可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は監視システム用ラックに関する。特に、監視カメラを用いる監視システム用ラックの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、防犯や防災を目的として、CCTV(Closed Circuit Televisoin)カメラを始めとする監視カメラを用いたディジタル映像監視システムが店舗、施設、工場などに普及している。このディジタル監視システムは、防犯や防災の目的に限定されることなく、DVR(Digital Video Recorder)がサーバとしての機能(いわゆる、ビデオサーバ)を有し、例えばインターネットによるネットワークを利用して、展示会やスポーツなどのイベントを動画像として遠隔地に配信することもできる。
【0003】
このようなDVRサーバを中核とした監視システムの受信・中央処理部(情報処理部)は、CCTVカメラで撮像した動画像データを記録する、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置を設置することがある。又、記録して保存した動画像データを画面表示するLCD(Liquid Crystal Display)モニタを設置する場合もあり、監視場所の音声を出力するアンプ及びスピーカを設置する場合もある。
【0004】
前述のようなDVRシステムは、例えば、パチンコやスロットなどの遊技機を監視カメラで監視するシステムとして応用されている。そして、より簡単に特定の遊技機に加えられる不正行為を発見できる遊技機の監視システムが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1による遊技機の監視システムは、DVRサーバには、CCTVカメラが接続されており、撮影した動画像データがDVRサーバに内蔵されたHDDに格納される。遊技機は、開閉可能なフロントパネルにマグネットスイッチを備えている。フロントパネルが開かれると、マグネットスイッチがオンしたことをDVRサーバが検出し、その検出時刻を動画像データに関するログとして記録する。したがって、遊技機に対する不正行為を発見する際には、膨大な動画像データをモニタで見る場合であっても、検出時刻を手がかりにして当たりを付けて調べることができる、としている。
【0006】
特許文献1において、店舗内の遊技場には、複数の遊技機と、遊技場の遊技機を撮影する監視カメラとしてのCCTVカメラが備わっている。一方、店舗内の事務室には、DVRサーバが備わっている。DVRサーバは、第1の配線を介して、前述した遊技機のマグネットスイッチと電気的に接続されており、第2の配線を介して、遊技場に据え付けたCCTVカメラに電気的に接続されている。
【0007】
DVRサーバの筐体上にはモニタが設置され、このモニタには各CCTVカメラで撮影された動画像データを単独又は一括して表示したり、DVRサーバの操作画面などが表示される。DVRサーバに接続されたスピーカは、DVRサーバからの音声出力を受けて、音声を放送する。又、DVRサーバにはモデムが接続され、店舗外のインターネット網へ接続可能としている。DVRサーバは、例えばノート型コンピュータやPDA、携帯電話機などの外部端末による遠隔監視制御が可能とされており、動画像データの閲覧やDVRサーバの機能制御などが店舗外からできるようになっている。
【0008】
DVRサーバには、店舗内の各店員が装着するコミュニケーションレシーバとの間で無線通信する通信装置が接続されている。したがって、DVRサーバからの所定の音声の出力命令が送出されると、通信装置は、各店員のコミュニケーションレシーバに対して当該音声を送信し、各店員はそれを聞くことができるようになっている。
【特許文献1】登録実用新案第3099685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1において、店舗内の事務室には、DVRサーバの筐体上にモニタが設置されている。このDVRサーバには、モニタの他にモデム、スピーカ及び通信装置がケーブル接続されている。特許文献1のみならず、一般に、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される複数の電子機器は、例えば、机上に雑然と置かれている設置環境である。これらの電子機器をラックに搭載して、これらの電子機器を整然と配置すると共に、フロアースペースを確保することが望ましい。
【0010】
そして、DVRサーバを主体とする監視システムとしては、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックが考えられてもよい。又、このような監視システムは、電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回っているのが現状であるが、これらケーブルがラックに収納されると見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性が低くなる。
【0011】
更に、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器は、メーカーが異なればシャーシの形状及びパネルの外観が異なるので、これら電子機器におけるシャーシの形状及びパネルの外観に整合性を与える構造が好ましい。監視システムの拡張及び互換性が保てる構造であれば、更に好ましく、放熱対策もラックと関係づけられ電子機器間で統一されていることが好ましい。つまり、これらが本発明の課題といってよい。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器間及びラックに整合性をもって関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てる監視システム用ラックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明者は、上記目的を満たすため、ラックに搭載されるDVRサーバを主体とする電子機器は、JIS又は米国のEIA(Electronic Industries Alliance:電子工業会)規格のラックマウントタイプに準じた構造とし、ラックは、これら電子機器の後方が外部に露出される半キャビネットタイプとし、これら電子機器の側面とラックの側面の間にケーブル収納空間を設ける構造とし、以下のような新たな監視システム用ラックを発明した。
【0014】
(1) 天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有し、これら一対の前架及び一対の後架が互いに対向し、かつ前記天板及び底板と連結し、複数の監視システム機器を実装するラックであって、前記複数の監視システム機器は、前記一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有し、前記各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備え、この一対のガイド板は、前記監視システム機器のパネルと面一に当該パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有し、前記各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ前記各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、前記各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能とする監視システム用ラック。
【0015】
(1)の発明のラックは、天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有している。一対の前架及び一対の後架は互いに対向している。一対の前架及び一対の後架は、天板及び底板に連結している。そして、このラックは、複数の監視システム機器を実装する。
【0016】
例えば、天板及び底板は板金の周囲が折り曲げ形成された箱形状としてもよく、一対の前架及び一対の後架は板金を折り曲げてアングル部材又はC形チャンネル部材の形状にしてもよい。例えば、一対の側面板の両端部を折り曲げて、互いに対向する折り曲げ片を形成し、この折り曲げ片の部位を一対の前架及び一対の後架としてもよい。一対の前架及び一対の後架は、連結金具を用いて天板及び底板に連結されてもよく、一対の前架及び一対の後架は、溶接により天板及び底板に連結されてもよい。
【0017】
(1)の発明のラックは、複数の監視システム機器が、一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有している。そして、各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備えている。一対のガイド板は、監視システム機器のパネルと面一に、パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有している。各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成されている。各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能としている。
【0018】
複数の監視システム機器は、DVRサーバを主体としてよく、この監視システム機器は、例えばDVRサーバに接続されるLCDモニタ、VTR、スピーカ付きアンプを含んでよい。HDD又はCD−RWドライブはDVRサーバに内蔵されてもよい。
【0019】
各ユニットシャーシの一対の側面は、一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有しているので、各ユニットシャーシの側面にケーブルを敷設するための空間を形成することができる。ここで、各ユニットシャーシは略直方体に形成され、各ユニットシャーシの幅は統一されていることを意味している。例えば、2Uのパネルであれば、ユニットシャーシは2Uの高さであってもよい。このラックに配置される監視システム機器の種別に応じて、適宜組み合わされる。
【0020】
一対の張り出し片は一対の前架に架設されるとは、一対の張り出し片の両翼がねじなどの締結具で一対の前架に固定されることであってよい。したがって、一対の張り出し片の両翼に複数のねじ取付け用の穴が設けられてよく、このねじ取付け用の穴は19インチラックに関するJISに基づく切り欠き穴であってよく、19インチラックに関するEIAに基づく長円穴であってもよい。
【0021】
例えば、各一対の張り出し片及びパネルは、482.6mmの同じ幅に形成され、高さが44.45mm(1.75インチ=1U)を単位として、この単位の整数倍の高さに形成される。そして、一対の前架には、高さ方向に15.875mm−15.875mm−12.7mmの繰り返しピッチでめねじが設けられる。又、例えば、各一対の張り出し片及びパネルは、高さが50mmを単位として、この単位の整数倍の高さに形成されてもよい。そして、一対の前架には、高さ方向に50mmの繰り返しピッチで、めねじが設けられる。
【0022】
そして、各一対の張り出し片及びパネルが高さ方向に連続して実装されることを可能としている。そして、各一対の張り出し片及びパネルが高さ方向に連続して実装されるために、各一対の張り出し片及びパネル間には間隙が設けられる。例えば、一対の張り出し片及びパネルの高さを1U=43.7mm、2U=88.1として各一対の張り出し片及びパネル間には間隙が設けられる。
【0023】
複数の監視システム機器のラックへの設置位置は、高さ方向に自由に入れ替えが可能であり、例えば、LCDモニタを最上段に架設し、その下段にDVRサーバを架設し、次に、VTR、スピーカ付きアンプを架設することもできる。監視システム機器用ラックの使用環境に合わせて、LCDモニタを中段に配置することもできる。必要に応じて、後述するブランクパネルを監視システム機器間に架設してもよい。
【0024】
このように、本発明は、複数の監視システム機器のパネルがラックに統一性をもって整然と実装されることにより、フロアースペースを確保でき、美観を保つことができる。例えば、このラックを正面から観たときに、パネルの両端は平行する直線として認識される。なお、統一性を向上させるために、各一対の張り出し片及びパネルを同一色とすることが好ましい。
【0025】
(2) 前記一対の張り出し片及び前記パネルが一体となったブランクパネルを含む(1)記載の監視システム用ラック。
【0026】
例えば、このブランクパネルは、監視システム機器のパネルと正面視同形状のパネルを有している。このパネルは、四方が折り曲げ形成された箱型に形成されている。又、ブランクパネルは一対の張り出し片を有している。この一対の張り出し片は、L字状のアングル部材であってよく、一対の張り出し片の各一片が前記パネルの側面に接合されて一体としてよい。そして、一対の張り出し片の各他片が一対の前架に架設される。
【0027】
このブランクパネルは、ラック前面の美観を保つために配置されるのであるが、ユニットシャーシ間にケーブルを敷設するための空間を設ける目的で、一対の前架にブランクパネルを架設してもよい。
【0028】
(3) 前記一対のガイド板は、前記ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片と、これらの載置片が折り曲げられて前記一対の側面に固定される第1及び第2折曲片と、これら一対の折曲片と直交して前記一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片と、を備える(1)又は(2)記載の監視システム用ラック。
【0029】
(3)の発明は、一対のガイド板は、ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片を備えている。又、一対のガイド板は、一対の載置片が折り曲げられて、一対の側面に固定される第1及び第2折曲片を備えている。更に、一対のガイド板は、一対の折曲片と直交して、一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片を備えている。
【0030】
各監視システム機器はパネルとユニットシャーシで構成されている。例えば、各監視システム機器は、箱形に形成されている。例えば、重量のある監視システム機器は、このラックに取り付けられたときに、パネルに対向するユニットシャーシの後端部が下がることがある。この一対のガイド板は、例えば、重量のある監視システム機器をラックに架設するための補助具であって、この一対のガイド板をラックに配置することにより、ユニットシャーシの後端部が下がることを防止できる。一対の第1及び第2張り出し片に対向する一対の第3及び第4張り出し片を一対のガイド板に設け、一対の第3及び第4張り出し片を一対の後架に固定すれば、重量のある監視システム機器を更に強固に支持できる。
【0031】
ここで、一方のガイド板は、第1載置片と第1折曲片及び第1張り出し片を含んでよく、更に、第3張り出し片を含んでもよい。他方のガイド板は、第2載置片と第2折曲片及び第2張り出し片を含んでよく、更に、第4張り出し片を含んでもよい。一対のガイド板は、ユニットシャーシの一対の側面を規制してスライドできる機能を有してよく、当該一対の折曲片が当該一対の側面に当接して、ねじなどの締結具で一対の側面に固定される。一対のガイド板は、金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。例えば、軽量の監視システム機器は、第1及び第2折曲片と第1及び第2張り出し片のみで構成されるアングル部材となる一対のガイド板で架設されてもよく、第1及び第2折曲片が一対の側面に固定され、第1及び第2折曲片が前架に実装される。
【0032】
(4) 前記一対の前架及び一対の後架を覆う一対の側面板を有し、この一対の側面板のいずれか一方の側面板の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚が多段に設けられる(1)から(3)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0033】
(4)の発明は、ACアダプタを含むケーブルがラック外に露出されることなく、棚に収容される。例えば、この棚は、板金を折り曲げ加工して凹字状に形成される。そして、この棚の一方の立設片が側面板にねじなどの締結具で固定されてもよい。この棚の底面に、ACアダプタ付きのケーブルが載置される。
【0034】
(5) 前記底板は前記天板より面積が大きい(1)から(4)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0035】
例えば、このラックは、前架の前方及び後架の後方に底板が延出しており、床面積を広くすることにより、地震などによるラックの転倒を防止することが配慮されている。
【0036】
(6) 前記底板の前架側は緩やかな円弧状に延出している(1)から(5)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0037】
例えば、底板には複数のレベルフットが設けられ、底板の四隅にレベルフットを配置すると共に、円弧状に延出した底板の前架側中央に、レベルフットを配置して5点支持とすることにより、地震などによるラックの転倒対策が強化される。又、底板の前架側を緩やかな円弧状に延出することにより、美観を生じさせられると考えられる。
【0038】
(7) 前記各ユニットシャーシは、前記一対の後架から突出している(1)から(6)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0039】
(7)の発明は、各ユニットシャーシが一対の後架から突出しているので、例えば、ユニットシャーシは、パネルと対向する後方の側面にファンを設け、ユニットシャーシ内部の発熱をラック内部に滞留させることなく外部に放熱できる。各ユニットシャーシは奥行きの長さが統一されることが美観の上からも好ましい。
【0040】
(8) 上面開口が開閉自在なカバーで蓋われており、このカバーが施錠可能な収容箱が前記底板に設置される(1)から(7)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0041】
(8)の発明は、収容箱の上面開口が、開閉自在なカバーで蓋われている。そして、このカバーは施錠可能となっている。例えば、カバーの一端部は収容箱と回動自在に連結されてよく、カバーの一端部は、例えば、ロックキーなどで収容箱に施錠できるようにすることが好ましい。例えば、監視システム機器は秘密情報が格納されている。この監視システム機器の操作ボタンをリモートコントローラーでロックし、このリモートコントローラーを収容箱に入れて施錠しておくことにより、前記秘密情報を保全できる。取り扱い説明書をこの収容箱に保管してもよい。
【発明の効果】
【0042】
本発明によるラックは、DVRサーバを主体とする監視システム用機器を架設する監視システム用ラックであって、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックを提供している。本発明による監視システム用ラックは、従来のように電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回ることなく、これらケーブルが整然とラックに収納され、見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性を低くしている。
【0043】
本発明による監視システム用ラックは、これら電子機器におけるシャーシの形状及びパネルの外観に整合性を与えている。又、監視システムの拡張及び互換性が保てる構造となっている。放熱対策もラックと関係づけられ電子機器間で統一されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0045】
図1は、本発明による監視システム用ラック(以下、ラックと略称する)の一実施形態を示す正面図である。図1は、複数の監視システム機器がラックに架設された状態図である。図2は、前記実施形態によるラックの側面図である。図2は、図1の左側面図である。図3は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板の斜視外観図である。図4は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板及びパネルの正面図である。図4のパネルは、2Uの高さを有している。図5は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板及びパネルの正面図である。図5のパネルは、1Uの高さを有している。
【0046】
図6は、前記実施形態によるラックの正面図である。図6は、複数の監視システム機器がラックに架設される前の状態図である。図7は、図6のA−A矢視断面図である。図8は、前記実施形態によるラック内部の斜視外観図である。図9は、前記実施形態によるラックの平面図である。図9は、複数の監視システム機器がラックに架設される前の状態図である。図10は、前記実施形態によるラックの背面図である。
【0047】
図11は、前記実施形態によるラックに架設されるLCD用パネルの正面図である。図12は、前記実施形態によるラックに架設されるブランクパネルの図である。図12(A)はブランクパネルの正面図、図12(B)はブランクパネルの側面である。図13は、前記実施形態によるラックに装着される1Uのトレーの図である。図13(A)はトレーの正面図、図13(B)はトレーの側面である。図14は、前記実施形態によるラックに装着される2Uのトレーの図である。図14(A)はトレーの正面図、図14(B)はトレーの側面である。
【0048】
最初に、本発明によるラックの構成を説明する。図6から図9において、ラック1は、天板11及び底板12を有している。ラック1は、平行に延びる一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dを有している。一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dは互いに対向している。一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dは、天板11及び底板12に連結している。
【0049】
図6から図9において、天板11の前縁及び後縁には、対向する一対の折り曲げ片が形成されており、この一対の折り曲げ片が前架1a・1b及び後架1c・1dの一方の端部側と、ねじ止めにより連結されている。一方、底板12にはチャンネル部材1eが固定されており、チャンネル部材1eが前架1a・1b及び後架1c・1dの他方の端部側と、ねじ止めにより連結されている。
【0050】
図2及び図9参照において、前架1a及び後架1cは、板金の両端部が折り曲げ形成されたチャンネル部材からなり、中央部はラック1の側面板111となっている。前架1b及び後架1dは、板金の両端部が折り曲げ形成されたチャンネル部材からなり、中央部はラック1の側面板112となっている。そして、一対の後架1c・1dにチャンネル部材である一対のケーブル架1f・1gが連結している。
【0051】
図1及び図2において、複数の監視システム機器(以下、監視機器という)2は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシ22を有している。そして、各ユニットシャーシ22の一対の側面を支持する一対のガイド板51・52を備えている。(図3参照)。
【0052】
図3において、一対のガイド板51・52は、監視機器2のパネル21と面一に、パネル21の両翼に延出して一対の前架1a・1bに架設される一対の張り出し片511・521を有している。各一対の張り出し片511・521及びパネル21は、同じ幅に形成され、かつ一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成されている。各一対の張り出し片511・521及びパネル21は、高さ方向に連続して実装されることを可能としている(図1参照)。
【0053】
複数の監視機器2は、DVRサーバを主体としてよく、監視機器2は、例えばDVRサーバに接続されるLCDモニタ、VTR、スピーカ付きアンプを含んでよい。HDD又はCD−RWドライブはDVRサーバに内蔵されてもよい。
【0054】
ここで、一対の張り出し片511・521は一対の前架1a・1bに架設されるとは、一対の張り出し片511・521の両翼がねじなどの締結具で、図中矢印Aの方向から一対の前架1a・1bに固定されることであってよい(図3参照)。したがって、一対の張り出し片511・521の両翼に複数のねじ取付け用の穴が設けられてよく、このねじ取付け用の穴は19インチラックに関するJISに基づく切り欠き穴であってよく、19インチラックに関するEIAに基づく長円穴であってもよい(図3参照)。
【0055】
例えば、各一対の張り出し片511・521及び各パネル21は、482.6mmの同じ幅に形成され、高さが44.45mm(1.75インチ=1U)を単位として、この単位の整数倍の高さに形成される。そして、一対の前架1a・1bには、高さ方向に15.875mm−15.875mm−12.7mmの繰り返しピッチでめねじ11aが設けられている(図6参照)。図6の実施形態において、このめねじ11aの対向ピッチPは465mmとした。
【0056】
図6において、ラック1は、1Uを単位として26Uの監視機器2を高さ方向に連続して実装されることを可能としている。そして、各一対の張り出し片511・521及びパネル21が高さ方向に連続して実装されるために、各一対の張り出し片511・521パネル21間には間隙が設けられる。例えば、パネル21の高さを1U=43.7mm、2U=88.1として各パネル21間には間隙が設けられている。
【0057】
例えば、図4に示されたDVRサーバのパネル21は2Uの高さになっている。図4に示されたDVRサーバはHDD及びCD−RWドライブが内蔵されている。例えば、図4に示されたDVRサーバのパネル21は1Uの高さになっている。図5に示されたDVRサーバはHDD及びCD−RWドライブを含んでいない。又、図11に示されたLCD2a用のパネル21aは、9Uの高さになっている。パネル21aの幅WPは482.6mmであり、中央の開口は横幅WF=423mm、縦幅=343mmである。
【0058】
図1において、複数の監視機器2のラック1への設置位置は、高さ方向に自由に入れ替えが可能であり、例えば、LCDモニタ2aを最上段に架設し、その下段にDVRサーバを架設し、次に、VTR、スピーカ付きアンプを架設することもできる。ラック1の使用環境に合わせて、LCDモニタ2aを中段に配置することもできる。必要に応じて、後述するブランクパネル21b(図12参照)を監視機器2間に架設してもよい。
【0059】
このように、本発明は、複数の監視機器2のパネル21がラック1に統一性をもって整然と実装されることにより、フロアースペースを確保でき、美観を保つことができる。なお、統一性を向上させるために、各一対の張り出し片511・521及びパネル21を同一色とすることが好ましい。
【0060】
図1において、複数の監視機器2は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシ22を備えている(図2及び図3参照)。
【0061】
ここで、各ユニットシャーシ22の一対の側面は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有しているので、各ユニットシャーシ22の側面にケーブルを敷設するための空間を形成することができる。各ユニットシャーシ22は略直方体に形成され、各ユニットシャーシ22の幅は統一されている。各ユニットシャーシ22は対応するパネル21の高さに合わせられてよく、例えば、2Uのパネル21であれば、ユニットシャーシ22は2Uの高さであってもよい。ラック1に配置される監視機器2の種別に応じて、適宜組み合わされる。
【0062】
そして、各パネル21としては、図12に示されるようなブランクパネル21bを含んでいる。図12において、ブランクパネル21bは、一対の張り出し片21m・21nとパネル21pが一体となっている。
【0063】
ブランクパネル21bは、監視機器のパネル21と正面視同形状のパネル21pを有している。パネル21pは、四方が折り曲げ形成された箱型に形成されている。又、ブランクパネル21bは一対の張り出し片21m・21nを有している。一対の張り出し片21m・21nは、L字状のアングル部材であってよく、一対の張り出し片21m・21nの各一片がパネル21pの側面に接合されて一体となっている。
【0064】
そして、一対の張り出し片21m・21nの各他片が一対の前架1a・1bに架設される。なお、図12は1Uのブランクパネル21bを示している。1Uのブランクパネル21bを二つ組み合わせて、2Uのブランクパネル21bとしてもよい。
【0065】
ブランクパネル21bは、前述したように、ラック1の前面の美観を保つために配置されるのであるが、ユニットシャーシ22間にケーブルを敷設するための空間を設ける目的で、一対の前架1a・1bにブランクパネル21bを架設してもよい。
【0066】
図3において、一対のガイド板51・52は、ユニットシャーシ22が載置される第1及び第2載置片512・522を備えている。又、一対のガイド板51・52は、一対の載置片512・522が折り曲げられて、ユニットシャーシ22の一対の側面に固定される第1及び第2折曲片513・523を備えている。更に、一対のガイド板51・52は、一対の折曲片513・523と直交して、一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片511・521を備えている。
【0067】
図1及び図2において、監視機器2はパネル21とユニットシャーシ22で構成されている。各監視機器2は、箱形に形成されている。例えば、重量のある監視機器2は、ラック1に取り付けられたときに、パネル21に対向するユニットシャーシ22の後端部が下がることがある(図2参照)。図3に示される一対のガイド板51・52は、例えば、重量のある監視機器2をラック1に架設するための補助具であって、一対のガイド板51・52をラック1に配置することにより、ユニットシャーシ22の後端部が下がることを防止できる。
【0068】
図3に示されるように、一対のガイド板51・52には、一対の第1及び第2張り出し片511・521に対向する一対の第3及び第4張り出し片514・524が設けられている。一対の第3及び第4張り出し片514・524が一対の後架1c・1dに固定されることにより、重量のある監視機器2を更に強固に支持できる。
【0069】
図3において、ガイド板51は、第1載置片512と第1折曲片513及び第1張り出し片511を含んでいる。ガイド板51は、第3張り出し片514を含んでもよい。ガイド板52は、第2載置片522と第2折曲片523及び第2張り出し片521を含んでいる。ガイド板52は、第4張り出し片524を含んでもよい。
【0070】
図3において、一対のガイド板51・52は、ユニットシャーシ22の一対の側面を規制してスライドできる機能を有している。一対の折曲片513・523が、ユニットシャーシ22の一対の側面に当接して、ねじなどの締結具で一対の側面に固定される。一対のガイド板51・52は、金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。例えば、軽量の監視機器2は、第1及び第2折曲片513・523と第1及び第2張り出し片511・521のみで構成されるアングル部材となる一対のガイド板で架設されてもよく、第1及び第2折曲片513・523が一対の側面に固定され、第1及び第2折曲片511・521が一対の前架1a・1bに実装される。
【0071】
図9において、ラック1は一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dを覆う一対の側面板111・112を有している。そして、側面板111の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚61が多段に設けられている(図7及び図8参照)。図8において、側面板111の内側に台60が取り付けられており、台60に棚61が四つ取り付けられている。複数の棚61は側面板112の内側にも取付け可能である。
【0072】
このように、ACアダプタを含むケーブルがラック外に露出されることなく、棚61に収容される。例えば、棚61は、板金を折り曲げ加工して凹字状に形成される。そして、棚61の一方の立設片が側面板にねじなどの締結具で固定されている。棚61の底面に、ACアダプタ付きのケーブルが載置される(図8参照)。
【0073】
一方、図10において、一対のケーブル架1f・1gはチャンネル部材で形成され、ケーブル架1f・1gの片辺にケーブルが挿貫される複数の切り欠き溝11f・11gが所定間隔で高さ方向に設けられている。図10において、切り欠き溝11f・11gはU字状に切り欠かれている。ケーブル架1f・1gには、2組のコンセントを設けている(図7及び図9参照)。
【0074】
例えば、ユニットシャーシ22の背面パネルに接続されるケーブルは、切り欠き溝11f・11gを通過して他の監視機器2に接続されてもよい。一対のケーブル架1f・1gに複数の切り欠き溝11f・11gが設けられることによりケーブルを整然と敷設できる。又、ケーブルを複数の切り欠き溝11f・11gに周回するように挿貫することにより、いわゆるケーブル押さえとして機能させることにより、例えば、ケーブルが引っ張られたときに各監視機器2に不要の力が働くことを防止できる。
【0075】
この発明によるラック1は、底板12が天板11より面積が大きくなっている。例えば、天板11の横幅Wは600mmであり、底板12の横幅はWより大きくなっている(図6参照)。例えば、天板11の奥行きDは305mmであり、底板12は前方へD1=170mm、後方へD2=195mm、それぞれ突出している(図7参照)。なお、ラック1は、床面Gからの高さH1が1393mmであり、底板12の底面からの高さH2が1350mmとなっている(図6参照)。
【0076】
図9に示されるように、ラック1は、前架1a・1bの前方及び後架1c・1dの後方に底板12が延出しており、床面積を広くすることにより、地震などによるラック1の転倒を防止することが配慮されている。
【0077】
そして、底板12の前架側は緩やかな円弧状に延出している(図9参照)。底板12の前架側を緩やかな円弧状に延出することにより、美観を生じさせられると考えられる。図6及び図7において、底板12には4つのレベルフット付きキャスタ13が設けられている。底板12の四隅にレベルフットを配置すると共に、円弧状に延出した底板(円弧部14)の前架側中央に、別のレベルフットを配置して5点支持とすることにより、地震などによるラック1の転倒対策が強化される。
【0078】
又、図2において、各ユニットシャーシ22は、一対の後架1c・1dから突出しており、例えば、ユニットシャーシ22は、パネル21と対向する後方の側面にファンを設け、ユニットシャーシ22内部の発熱をラック1内部に滞留させることなく外部に放熱できる。又、パネル21と対向する後方の側面にスピーカを設けてもよい。各ユニットシャーシ22は奥行きの長さが統一されることが、美観の上からも好ましい。
【0079】
更に、このラック1には、収容箱4が底板12に設置されている(図2及び図9参照)。収容箱4の上面開口は、開閉自在なカバー41で蓋われている。(図9参照)。そして、カバー41は施錠可能となっている。カバー41の一端部は収容箱4と回動自在に連結されており、カバー41の一端部は、ロックキー42で収容箱4に施錠できる(図1及び図9参照)。
【0080】
例えば、監視機器2は秘密情報が格納されている。監視機器2の操作ボタンをリモートコントローラーでロックし、このリモートコントローラーを収容箱4に入れて施錠しておくことにより、秘密情報を保全できる。取り扱い説明書を収容箱4に保管してもよい。
【0081】
ラック1は、オプションとして、図13及び図14に示されるようなトレー3a・3bが用意されてもよい。図13及び図14において、トレー3a・3bは、各ユニットシャーシ22が載置される載置板31を有している。トレー3a・3bは、載置板31の両翼が折り曲げられて、ユニットシャーシ22の一対の側面に対向する一対の折曲片32a・32bを有している。そして、トレー3a・3bは、一対の折曲片32a・32bから一対の張り出し片33a・33bが相反する向きに延出している。一対の張り出し片33a・33bは、一対の前架1a・1bの外側に当接される。
【0082】
トレー3a・3bは金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。図13のトレー3aは1Uの高さを有し、図14のトレー3bは2Uの高さを有しているが、トレー3aが2Uの高さを有し、トレー3bが1Uの高さを有してもよい。又、トレー3a・3bはユニットシャーシ22とほぼ同じ奥行きDL=361mmに形成され、上辺は斜面となっている。
【0083】
本発明によるラックは、DVRサーバを主体とする監視システム用機器を架設する監視システム用ラックであって、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックを提供している。本発明による監視システム用ラックは、従来のように電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回ることなく、これらケーブルが整然とラックに収納され、見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性を低くしている。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明による監視システム用ラックの一実施形態を示す正面図である。
【図2】前記実施形態による監視システム用ラックの側面図である
【図3】前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板の斜視外観図である。
【図4】前記実施形態による監視システム用ラックに架設される2Uの高さのパネルの正面図である。
【図5】前記実施形態による監視システム用ラックに架設される1Uの高さのパネルの正面図である。
【図6】前記実施形態による監視システム用ラックの正面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】前記実施形態によるラック内部の斜視外観図である。
【図9】前記実施形態による監視システム用ラックの平面図である。
【図10】前記実施形態による監視システム用ラックの背面図である。
【図11】前記実施形態による監視システム用ラックに架設されるLCD用パネルの正面図である。
【図12】前記実施形態による監視システム用ラックに架設されるブランクパネルの図である。
【図13】前記実施形態による監視システム用ラックに装着される1Uのトレーの図である。
【図14】前記実施形態による監視システム用ラックに装着される2Uのトレーの図である。
【符号の説明】
【0085】
1 監視システム用ラック(ラック)
1a・1b 一対の前架
1c・1d 一対の後架
2 監視システム機器(監視機器)
11 天板
12 底板
21 パネル
22 ユニットシャーシ
51・52 一対のガイド板
511・521 一対の張り出し片
【技術分野】
【0001】
本発明は監視システム用ラックに関する。特に、監視カメラを用いる監視システム用ラックの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、防犯や防災を目的として、CCTV(Closed Circuit Televisoin)カメラを始めとする監視カメラを用いたディジタル映像監視システムが店舗、施設、工場などに普及している。このディジタル監視システムは、防犯や防災の目的に限定されることなく、DVR(Digital Video Recorder)がサーバとしての機能(いわゆる、ビデオサーバ)を有し、例えばインターネットによるネットワークを利用して、展示会やスポーツなどのイベントを動画像として遠隔地に配信することもできる。
【0003】
このようなDVRサーバを中核とした監視システムの受信・中央処理部(情報処理部)は、CCTVカメラで撮像した動画像データを記録する、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置を設置することがある。又、記録して保存した動画像データを画面表示するLCD(Liquid Crystal Display)モニタを設置する場合もあり、監視場所の音声を出力するアンプ及びスピーカを設置する場合もある。
【0004】
前述のようなDVRシステムは、例えば、パチンコやスロットなどの遊技機を監視カメラで監視するシステムとして応用されている。そして、より簡単に特定の遊技機に加えられる不正行為を発見できる遊技機の監視システムが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1による遊技機の監視システムは、DVRサーバには、CCTVカメラが接続されており、撮影した動画像データがDVRサーバに内蔵されたHDDに格納される。遊技機は、開閉可能なフロントパネルにマグネットスイッチを備えている。フロントパネルが開かれると、マグネットスイッチがオンしたことをDVRサーバが検出し、その検出時刻を動画像データに関するログとして記録する。したがって、遊技機に対する不正行為を発見する際には、膨大な動画像データをモニタで見る場合であっても、検出時刻を手がかりにして当たりを付けて調べることができる、としている。
【0006】
特許文献1において、店舗内の遊技場には、複数の遊技機と、遊技場の遊技機を撮影する監視カメラとしてのCCTVカメラが備わっている。一方、店舗内の事務室には、DVRサーバが備わっている。DVRサーバは、第1の配線を介して、前述した遊技機のマグネットスイッチと電気的に接続されており、第2の配線を介して、遊技場に据え付けたCCTVカメラに電気的に接続されている。
【0007】
DVRサーバの筐体上にはモニタが設置され、このモニタには各CCTVカメラで撮影された動画像データを単独又は一括して表示したり、DVRサーバの操作画面などが表示される。DVRサーバに接続されたスピーカは、DVRサーバからの音声出力を受けて、音声を放送する。又、DVRサーバにはモデムが接続され、店舗外のインターネット網へ接続可能としている。DVRサーバは、例えばノート型コンピュータやPDA、携帯電話機などの外部端末による遠隔監視制御が可能とされており、動画像データの閲覧やDVRサーバの機能制御などが店舗外からできるようになっている。
【0008】
DVRサーバには、店舗内の各店員が装着するコミュニケーションレシーバとの間で無線通信する通信装置が接続されている。したがって、DVRサーバからの所定の音声の出力命令が送出されると、通信装置は、各店員のコミュニケーションレシーバに対して当該音声を送信し、各店員はそれを聞くことができるようになっている。
【特許文献1】登録実用新案第3099685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1において、店舗内の事務室には、DVRサーバの筐体上にモニタが設置されている。このDVRサーバには、モニタの他にモデム、スピーカ及び通信装置がケーブル接続されている。特許文献1のみならず、一般に、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される複数の電子機器は、例えば、机上に雑然と置かれている設置環境である。これらの電子機器をラックに搭載して、これらの電子機器を整然と配置すると共に、フロアースペースを確保することが望ましい。
【0010】
そして、DVRサーバを主体とする監視システムとしては、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックが考えられてもよい。又、このような監視システムは、電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回っているのが現状であるが、これらケーブルがラックに収納されると見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性が低くなる。
【0011】
更に、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器は、メーカーが異なればシャーシの形状及びパネルの外観が異なるので、これら電子機器におけるシャーシの形状及びパネルの外観に整合性を与える構造が好ましい。監視システムの拡張及び互換性が保てる構造であれば、更に好ましく、放熱対策もラックと関係づけられ電子機器間で統一されていることが好ましい。つまり、これらが本発明の課題といってよい。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器間及びラックに整合性をもって関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てる監視システム用ラックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明者は、上記目的を満たすため、ラックに搭載されるDVRサーバを主体とする電子機器は、JIS又は米国のEIA(Electronic Industries Alliance:電子工業会)規格のラックマウントタイプに準じた構造とし、ラックは、これら電子機器の後方が外部に露出される半キャビネットタイプとし、これら電子機器の側面とラックの側面の間にケーブル収納空間を設ける構造とし、以下のような新たな監視システム用ラックを発明した。
【0014】
(1) 天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有し、これら一対の前架及び一対の後架が互いに対向し、かつ前記天板及び底板と連結し、複数の監視システム機器を実装するラックであって、前記複数の監視システム機器は、前記一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有し、前記各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備え、この一対のガイド板は、前記監視システム機器のパネルと面一に当該パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有し、前記各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ前記各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、前記各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能とする監視システム用ラック。
【0015】
(1)の発明のラックは、天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有している。一対の前架及び一対の後架は互いに対向している。一対の前架及び一対の後架は、天板及び底板に連結している。そして、このラックは、複数の監視システム機器を実装する。
【0016】
例えば、天板及び底板は板金の周囲が折り曲げ形成された箱形状としてもよく、一対の前架及び一対の後架は板金を折り曲げてアングル部材又はC形チャンネル部材の形状にしてもよい。例えば、一対の側面板の両端部を折り曲げて、互いに対向する折り曲げ片を形成し、この折り曲げ片の部位を一対の前架及び一対の後架としてもよい。一対の前架及び一対の後架は、連結金具を用いて天板及び底板に連結されてもよく、一対の前架及び一対の後架は、溶接により天板及び底板に連結されてもよい。
【0017】
(1)の発明のラックは、複数の監視システム機器が、一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有している。そして、各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備えている。一対のガイド板は、監視システム機器のパネルと面一に、パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有している。各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成されている。各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能としている。
【0018】
複数の監視システム機器は、DVRサーバを主体としてよく、この監視システム機器は、例えばDVRサーバに接続されるLCDモニタ、VTR、スピーカ付きアンプを含んでよい。HDD又はCD−RWドライブはDVRサーバに内蔵されてもよい。
【0019】
各ユニットシャーシの一対の側面は、一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有しているので、各ユニットシャーシの側面にケーブルを敷設するための空間を形成することができる。ここで、各ユニットシャーシは略直方体に形成され、各ユニットシャーシの幅は統一されていることを意味している。例えば、2Uのパネルであれば、ユニットシャーシは2Uの高さであってもよい。このラックに配置される監視システム機器の種別に応じて、適宜組み合わされる。
【0020】
一対の張り出し片は一対の前架に架設されるとは、一対の張り出し片の両翼がねじなどの締結具で一対の前架に固定されることであってよい。したがって、一対の張り出し片の両翼に複数のねじ取付け用の穴が設けられてよく、このねじ取付け用の穴は19インチラックに関するJISに基づく切り欠き穴であってよく、19インチラックに関するEIAに基づく長円穴であってもよい。
【0021】
例えば、各一対の張り出し片及びパネルは、482.6mmの同じ幅に形成され、高さが44.45mm(1.75インチ=1U)を単位として、この単位の整数倍の高さに形成される。そして、一対の前架には、高さ方向に15.875mm−15.875mm−12.7mmの繰り返しピッチでめねじが設けられる。又、例えば、各一対の張り出し片及びパネルは、高さが50mmを単位として、この単位の整数倍の高さに形成されてもよい。そして、一対の前架には、高さ方向に50mmの繰り返しピッチで、めねじが設けられる。
【0022】
そして、各一対の張り出し片及びパネルが高さ方向に連続して実装されることを可能としている。そして、各一対の張り出し片及びパネルが高さ方向に連続して実装されるために、各一対の張り出し片及びパネル間には間隙が設けられる。例えば、一対の張り出し片及びパネルの高さを1U=43.7mm、2U=88.1として各一対の張り出し片及びパネル間には間隙が設けられる。
【0023】
複数の監視システム機器のラックへの設置位置は、高さ方向に自由に入れ替えが可能であり、例えば、LCDモニタを最上段に架設し、その下段にDVRサーバを架設し、次に、VTR、スピーカ付きアンプを架設することもできる。監視システム機器用ラックの使用環境に合わせて、LCDモニタを中段に配置することもできる。必要に応じて、後述するブランクパネルを監視システム機器間に架設してもよい。
【0024】
このように、本発明は、複数の監視システム機器のパネルがラックに統一性をもって整然と実装されることにより、フロアースペースを確保でき、美観を保つことができる。例えば、このラックを正面から観たときに、パネルの両端は平行する直線として認識される。なお、統一性を向上させるために、各一対の張り出し片及びパネルを同一色とすることが好ましい。
【0025】
(2) 前記一対の張り出し片及び前記パネルが一体となったブランクパネルを含む(1)記載の監視システム用ラック。
【0026】
例えば、このブランクパネルは、監視システム機器のパネルと正面視同形状のパネルを有している。このパネルは、四方が折り曲げ形成された箱型に形成されている。又、ブランクパネルは一対の張り出し片を有している。この一対の張り出し片は、L字状のアングル部材であってよく、一対の張り出し片の各一片が前記パネルの側面に接合されて一体としてよい。そして、一対の張り出し片の各他片が一対の前架に架設される。
【0027】
このブランクパネルは、ラック前面の美観を保つために配置されるのであるが、ユニットシャーシ間にケーブルを敷設するための空間を設ける目的で、一対の前架にブランクパネルを架設してもよい。
【0028】
(3) 前記一対のガイド板は、前記ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片と、これらの載置片が折り曲げられて前記一対の側面に固定される第1及び第2折曲片と、これら一対の折曲片と直交して前記一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片と、を備える(1)又は(2)記載の監視システム用ラック。
【0029】
(3)の発明は、一対のガイド板は、ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片を備えている。又、一対のガイド板は、一対の載置片が折り曲げられて、一対の側面に固定される第1及び第2折曲片を備えている。更に、一対のガイド板は、一対の折曲片と直交して、一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片を備えている。
【0030】
各監視システム機器はパネルとユニットシャーシで構成されている。例えば、各監視システム機器は、箱形に形成されている。例えば、重量のある監視システム機器は、このラックに取り付けられたときに、パネルに対向するユニットシャーシの後端部が下がることがある。この一対のガイド板は、例えば、重量のある監視システム機器をラックに架設するための補助具であって、この一対のガイド板をラックに配置することにより、ユニットシャーシの後端部が下がることを防止できる。一対の第1及び第2張り出し片に対向する一対の第3及び第4張り出し片を一対のガイド板に設け、一対の第3及び第4張り出し片を一対の後架に固定すれば、重量のある監視システム機器を更に強固に支持できる。
【0031】
ここで、一方のガイド板は、第1載置片と第1折曲片及び第1張り出し片を含んでよく、更に、第3張り出し片を含んでもよい。他方のガイド板は、第2載置片と第2折曲片及び第2張り出し片を含んでよく、更に、第4張り出し片を含んでもよい。一対のガイド板は、ユニットシャーシの一対の側面を規制してスライドできる機能を有してよく、当該一対の折曲片が当該一対の側面に当接して、ねじなどの締結具で一対の側面に固定される。一対のガイド板は、金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。例えば、軽量の監視システム機器は、第1及び第2折曲片と第1及び第2張り出し片のみで構成されるアングル部材となる一対のガイド板で架設されてもよく、第1及び第2折曲片が一対の側面に固定され、第1及び第2折曲片が前架に実装される。
【0032】
(4) 前記一対の前架及び一対の後架を覆う一対の側面板を有し、この一対の側面板のいずれか一方の側面板の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚が多段に設けられる(1)から(3)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0033】
(4)の発明は、ACアダプタを含むケーブルがラック外に露出されることなく、棚に収容される。例えば、この棚は、板金を折り曲げ加工して凹字状に形成される。そして、この棚の一方の立設片が側面板にねじなどの締結具で固定されてもよい。この棚の底面に、ACアダプタ付きのケーブルが載置される。
【0034】
(5) 前記底板は前記天板より面積が大きい(1)から(4)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0035】
例えば、このラックは、前架の前方及び後架の後方に底板が延出しており、床面積を広くすることにより、地震などによるラックの転倒を防止することが配慮されている。
【0036】
(6) 前記底板の前架側は緩やかな円弧状に延出している(1)から(5)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0037】
例えば、底板には複数のレベルフットが設けられ、底板の四隅にレベルフットを配置すると共に、円弧状に延出した底板の前架側中央に、レベルフットを配置して5点支持とすることにより、地震などによるラックの転倒対策が強化される。又、底板の前架側を緩やかな円弧状に延出することにより、美観を生じさせられると考えられる。
【0038】
(7) 前記各ユニットシャーシは、前記一対の後架から突出している(1)から(6)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0039】
(7)の発明は、各ユニットシャーシが一対の後架から突出しているので、例えば、ユニットシャーシは、パネルと対向する後方の側面にファンを設け、ユニットシャーシ内部の発熱をラック内部に滞留させることなく外部に放熱できる。各ユニットシャーシは奥行きの長さが統一されることが美観の上からも好ましい。
【0040】
(8) 上面開口が開閉自在なカバーで蓋われており、このカバーが施錠可能な収容箱が前記底板に設置される(1)から(7)のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【0041】
(8)の発明は、収容箱の上面開口が、開閉自在なカバーで蓋われている。そして、このカバーは施錠可能となっている。例えば、カバーの一端部は収容箱と回動自在に連結されてよく、カバーの一端部は、例えば、ロックキーなどで収容箱に施錠できるようにすることが好ましい。例えば、監視システム機器は秘密情報が格納されている。この監視システム機器の操作ボタンをリモートコントローラーでロックし、このリモートコントローラーを収容箱に入れて施錠しておくことにより、前記秘密情報を保全できる。取り扱い説明書をこの収容箱に保管してもよい。
【発明の効果】
【0042】
本発明によるラックは、DVRサーバを主体とする監視システム用機器を架設する監視システム用ラックであって、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックを提供している。本発明による監視システム用ラックは、従来のように電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回ることなく、これらケーブルが整然とラックに収納され、見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性を低くしている。
【0043】
本発明による監視システム用ラックは、これら電子機器におけるシャーシの形状及びパネルの外観に整合性を与えている。又、監視システムの拡張及び互換性が保てる構造となっている。放熱対策もラックと関係づけられ電子機器間で統一されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0045】
図1は、本発明による監視システム用ラック(以下、ラックと略称する)の一実施形態を示す正面図である。図1は、複数の監視システム機器がラックに架設された状態図である。図2は、前記実施形態によるラックの側面図である。図2は、図1の左側面図である。図3は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板の斜視外観図である。図4は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板及びパネルの正面図である。図4のパネルは、2Uの高さを有している。図5は、前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板及びパネルの正面図である。図5のパネルは、1Uの高さを有している。
【0046】
図6は、前記実施形態によるラックの正面図である。図6は、複数の監視システム機器がラックに架設される前の状態図である。図7は、図6のA−A矢視断面図である。図8は、前記実施形態によるラック内部の斜視外観図である。図9は、前記実施形態によるラックの平面図である。図9は、複数の監視システム機器がラックに架設される前の状態図である。図10は、前記実施形態によるラックの背面図である。
【0047】
図11は、前記実施形態によるラックに架設されるLCD用パネルの正面図である。図12は、前記実施形態によるラックに架設されるブランクパネルの図である。図12(A)はブランクパネルの正面図、図12(B)はブランクパネルの側面である。図13は、前記実施形態によるラックに装着される1Uのトレーの図である。図13(A)はトレーの正面図、図13(B)はトレーの側面である。図14は、前記実施形態によるラックに装着される2Uのトレーの図である。図14(A)はトレーの正面図、図14(B)はトレーの側面である。
【0048】
最初に、本発明によるラックの構成を説明する。図6から図9において、ラック1は、天板11及び底板12を有している。ラック1は、平行に延びる一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dを有している。一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dは互いに対向している。一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dは、天板11及び底板12に連結している。
【0049】
図6から図9において、天板11の前縁及び後縁には、対向する一対の折り曲げ片が形成されており、この一対の折り曲げ片が前架1a・1b及び後架1c・1dの一方の端部側と、ねじ止めにより連結されている。一方、底板12にはチャンネル部材1eが固定されており、チャンネル部材1eが前架1a・1b及び後架1c・1dの他方の端部側と、ねじ止めにより連結されている。
【0050】
図2及び図9参照において、前架1a及び後架1cは、板金の両端部が折り曲げ形成されたチャンネル部材からなり、中央部はラック1の側面板111となっている。前架1b及び後架1dは、板金の両端部が折り曲げ形成されたチャンネル部材からなり、中央部はラック1の側面板112となっている。そして、一対の後架1c・1dにチャンネル部材である一対のケーブル架1f・1gが連結している。
【0051】
図1及び図2において、複数の監視システム機器(以下、監視機器という)2は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシ22を有している。そして、各ユニットシャーシ22の一対の側面を支持する一対のガイド板51・52を備えている。(図3参照)。
【0052】
図3において、一対のガイド板51・52は、監視機器2のパネル21と面一に、パネル21の両翼に延出して一対の前架1a・1bに架設される一対の張り出し片511・521を有している。各一対の張り出し片511・521及びパネル21は、同じ幅に形成され、かつ一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成されている。各一対の張り出し片511・521及びパネル21は、高さ方向に連続して実装されることを可能としている(図1参照)。
【0053】
複数の監視機器2は、DVRサーバを主体としてよく、監視機器2は、例えばDVRサーバに接続されるLCDモニタ、VTR、スピーカ付きアンプを含んでよい。HDD又はCD−RWドライブはDVRサーバに内蔵されてもよい。
【0054】
ここで、一対の張り出し片511・521は一対の前架1a・1bに架設されるとは、一対の張り出し片511・521の両翼がねじなどの締結具で、図中矢印Aの方向から一対の前架1a・1bに固定されることであってよい(図3参照)。したがって、一対の張り出し片511・521の両翼に複数のねじ取付け用の穴が設けられてよく、このねじ取付け用の穴は19インチラックに関するJISに基づく切り欠き穴であってよく、19インチラックに関するEIAに基づく長円穴であってもよい(図3参照)。
【0055】
例えば、各一対の張り出し片511・521及び各パネル21は、482.6mmの同じ幅に形成され、高さが44.45mm(1.75インチ=1U)を単位として、この単位の整数倍の高さに形成される。そして、一対の前架1a・1bには、高さ方向に15.875mm−15.875mm−12.7mmの繰り返しピッチでめねじ11aが設けられている(図6参照)。図6の実施形態において、このめねじ11aの対向ピッチPは465mmとした。
【0056】
図6において、ラック1は、1Uを単位として26Uの監視機器2を高さ方向に連続して実装されることを可能としている。そして、各一対の張り出し片511・521及びパネル21が高さ方向に連続して実装されるために、各一対の張り出し片511・521パネル21間には間隙が設けられる。例えば、パネル21の高さを1U=43.7mm、2U=88.1として各パネル21間には間隙が設けられている。
【0057】
例えば、図4に示されたDVRサーバのパネル21は2Uの高さになっている。図4に示されたDVRサーバはHDD及びCD−RWドライブが内蔵されている。例えば、図4に示されたDVRサーバのパネル21は1Uの高さになっている。図5に示されたDVRサーバはHDD及びCD−RWドライブを含んでいない。又、図11に示されたLCD2a用のパネル21aは、9Uの高さになっている。パネル21aの幅WPは482.6mmであり、中央の開口は横幅WF=423mm、縦幅=343mmである。
【0058】
図1において、複数の監視機器2のラック1への設置位置は、高さ方向に自由に入れ替えが可能であり、例えば、LCDモニタ2aを最上段に架設し、その下段にDVRサーバを架設し、次に、VTR、スピーカ付きアンプを架設することもできる。ラック1の使用環境に合わせて、LCDモニタ2aを中段に配置することもできる。必要に応じて、後述するブランクパネル21b(図12参照)を監視機器2間に架設してもよい。
【0059】
このように、本発明は、複数の監視機器2のパネル21がラック1に統一性をもって整然と実装されることにより、フロアースペースを確保でき、美観を保つことができる。なお、統一性を向上させるために、各一対の張り出し片511・521及びパネル21を同一色とすることが好ましい。
【0060】
図1において、複数の監視機器2は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシ22を備えている(図2及び図3参照)。
【0061】
ここで、各ユニットシャーシ22の一対の側面は、一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dの対向間隔より狭い幅を有しているので、各ユニットシャーシ22の側面にケーブルを敷設するための空間を形成することができる。各ユニットシャーシ22は略直方体に形成され、各ユニットシャーシ22の幅は統一されている。各ユニットシャーシ22は対応するパネル21の高さに合わせられてよく、例えば、2Uのパネル21であれば、ユニットシャーシ22は2Uの高さであってもよい。ラック1に配置される監視機器2の種別に応じて、適宜組み合わされる。
【0062】
そして、各パネル21としては、図12に示されるようなブランクパネル21bを含んでいる。図12において、ブランクパネル21bは、一対の張り出し片21m・21nとパネル21pが一体となっている。
【0063】
ブランクパネル21bは、監視機器のパネル21と正面視同形状のパネル21pを有している。パネル21pは、四方が折り曲げ形成された箱型に形成されている。又、ブランクパネル21bは一対の張り出し片21m・21nを有している。一対の張り出し片21m・21nは、L字状のアングル部材であってよく、一対の張り出し片21m・21nの各一片がパネル21pの側面に接合されて一体となっている。
【0064】
そして、一対の張り出し片21m・21nの各他片が一対の前架1a・1bに架設される。なお、図12は1Uのブランクパネル21bを示している。1Uのブランクパネル21bを二つ組み合わせて、2Uのブランクパネル21bとしてもよい。
【0065】
ブランクパネル21bは、前述したように、ラック1の前面の美観を保つために配置されるのであるが、ユニットシャーシ22間にケーブルを敷設するための空間を設ける目的で、一対の前架1a・1bにブランクパネル21bを架設してもよい。
【0066】
図3において、一対のガイド板51・52は、ユニットシャーシ22が載置される第1及び第2載置片512・522を備えている。又、一対のガイド板51・52は、一対の載置片512・522が折り曲げられて、ユニットシャーシ22の一対の側面に固定される第1及び第2折曲片513・523を備えている。更に、一対のガイド板51・52は、一対の折曲片513・523と直交して、一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片511・521を備えている。
【0067】
図1及び図2において、監視機器2はパネル21とユニットシャーシ22で構成されている。各監視機器2は、箱形に形成されている。例えば、重量のある監視機器2は、ラック1に取り付けられたときに、パネル21に対向するユニットシャーシ22の後端部が下がることがある(図2参照)。図3に示される一対のガイド板51・52は、例えば、重量のある監視機器2をラック1に架設するための補助具であって、一対のガイド板51・52をラック1に配置することにより、ユニットシャーシ22の後端部が下がることを防止できる。
【0068】
図3に示されるように、一対のガイド板51・52には、一対の第1及び第2張り出し片511・521に対向する一対の第3及び第4張り出し片514・524が設けられている。一対の第3及び第4張り出し片514・524が一対の後架1c・1dに固定されることにより、重量のある監視機器2を更に強固に支持できる。
【0069】
図3において、ガイド板51は、第1載置片512と第1折曲片513及び第1張り出し片511を含んでいる。ガイド板51は、第3張り出し片514を含んでもよい。ガイド板52は、第2載置片522と第2折曲片523及び第2張り出し片521を含んでいる。ガイド板52は、第4張り出し片524を含んでもよい。
【0070】
図3において、一対のガイド板51・52は、ユニットシャーシ22の一対の側面を規制してスライドできる機能を有している。一対の折曲片513・523が、ユニットシャーシ22の一対の側面に当接して、ねじなどの締結具で一対の側面に固定される。一対のガイド板51・52は、金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。例えば、軽量の監視機器2は、第1及び第2折曲片513・523と第1及び第2張り出し片511・521のみで構成されるアングル部材となる一対のガイド板で架設されてもよく、第1及び第2折曲片513・523が一対の側面に固定され、第1及び第2折曲片511・521が一対の前架1a・1bに実装される。
【0071】
図9において、ラック1は一対の前架1a・1b及び一対の後架1c・1dを覆う一対の側面板111・112を有している。そして、側面板111の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚61が多段に設けられている(図7及び図8参照)。図8において、側面板111の内側に台60が取り付けられており、台60に棚61が四つ取り付けられている。複数の棚61は側面板112の内側にも取付け可能である。
【0072】
このように、ACアダプタを含むケーブルがラック外に露出されることなく、棚61に収容される。例えば、棚61は、板金を折り曲げ加工して凹字状に形成される。そして、棚61の一方の立設片が側面板にねじなどの締結具で固定されている。棚61の底面に、ACアダプタ付きのケーブルが載置される(図8参照)。
【0073】
一方、図10において、一対のケーブル架1f・1gはチャンネル部材で形成され、ケーブル架1f・1gの片辺にケーブルが挿貫される複数の切り欠き溝11f・11gが所定間隔で高さ方向に設けられている。図10において、切り欠き溝11f・11gはU字状に切り欠かれている。ケーブル架1f・1gには、2組のコンセントを設けている(図7及び図9参照)。
【0074】
例えば、ユニットシャーシ22の背面パネルに接続されるケーブルは、切り欠き溝11f・11gを通過して他の監視機器2に接続されてもよい。一対のケーブル架1f・1gに複数の切り欠き溝11f・11gが設けられることによりケーブルを整然と敷設できる。又、ケーブルを複数の切り欠き溝11f・11gに周回するように挿貫することにより、いわゆるケーブル押さえとして機能させることにより、例えば、ケーブルが引っ張られたときに各監視機器2に不要の力が働くことを防止できる。
【0075】
この発明によるラック1は、底板12が天板11より面積が大きくなっている。例えば、天板11の横幅Wは600mmであり、底板12の横幅はWより大きくなっている(図6参照)。例えば、天板11の奥行きDは305mmであり、底板12は前方へD1=170mm、後方へD2=195mm、それぞれ突出している(図7参照)。なお、ラック1は、床面Gからの高さH1が1393mmであり、底板12の底面からの高さH2が1350mmとなっている(図6参照)。
【0076】
図9に示されるように、ラック1は、前架1a・1bの前方及び後架1c・1dの後方に底板12が延出しており、床面積を広くすることにより、地震などによるラック1の転倒を防止することが配慮されている。
【0077】
そして、底板12の前架側は緩やかな円弧状に延出している(図9参照)。底板12の前架側を緩やかな円弧状に延出することにより、美観を生じさせられると考えられる。図6及び図7において、底板12には4つのレベルフット付きキャスタ13が設けられている。底板12の四隅にレベルフットを配置すると共に、円弧状に延出した底板(円弧部14)の前架側中央に、別のレベルフットを配置して5点支持とすることにより、地震などによるラック1の転倒対策が強化される。
【0078】
又、図2において、各ユニットシャーシ22は、一対の後架1c・1dから突出しており、例えば、ユニットシャーシ22は、パネル21と対向する後方の側面にファンを設け、ユニットシャーシ22内部の発熱をラック1内部に滞留させることなく外部に放熱できる。又、パネル21と対向する後方の側面にスピーカを設けてもよい。各ユニットシャーシ22は奥行きの長さが統一されることが、美観の上からも好ましい。
【0079】
更に、このラック1には、収容箱4が底板12に設置されている(図2及び図9参照)。収容箱4の上面開口は、開閉自在なカバー41で蓋われている。(図9参照)。そして、カバー41は施錠可能となっている。カバー41の一端部は収容箱4と回動自在に連結されており、カバー41の一端部は、ロックキー42で収容箱4に施錠できる(図1及び図9参照)。
【0080】
例えば、監視機器2は秘密情報が格納されている。監視機器2の操作ボタンをリモートコントローラーでロックし、このリモートコントローラーを収容箱4に入れて施錠しておくことにより、秘密情報を保全できる。取り扱い説明書を収容箱4に保管してもよい。
【0081】
ラック1は、オプションとして、図13及び図14に示されるようなトレー3a・3bが用意されてもよい。図13及び図14において、トレー3a・3bは、各ユニットシャーシ22が載置される載置板31を有している。トレー3a・3bは、載置板31の両翼が折り曲げられて、ユニットシャーシ22の一対の側面に対向する一対の折曲片32a・32bを有している。そして、トレー3a・3bは、一対の折曲片32a・32bから一対の張り出し片33a・33bが相反する向きに延出している。一対の張り出し片33a・33bは、一対の前架1a・1bの外側に当接される。
【0082】
トレー3a・3bは金属板を折り曲げ加工して所望の形状を得ることができる。図13のトレー3aは1Uの高さを有し、図14のトレー3bは2Uの高さを有しているが、トレー3aが2Uの高さを有し、トレー3bが1Uの高さを有してもよい。又、トレー3a・3bはユニットシャーシ22とほぼ同じ奥行きDL=361mmに形成され、上辺は斜面となっている。
【0083】
本発明によるラックは、DVRサーバを主体とする監視システム用機器を架設する監視システム用ラックであって、DVRサーバ及びDVRサーバに接続される電子機器とラックが関係づけられ、整然として一体感があり、美観を保てるラックを提供している。本発明による監視システム用ラックは、従来のように電源ケーブルや接続ケーブルがフロアーに這い回ることなく、これらケーブルが整然とラックに収納され、見栄えもよくなり、ケーブルを損傷する可能性を低くしている。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明による監視システム用ラックの一実施形態を示す正面図である。
【図2】前記実施形態による監視システム用ラックの側面図である
【図3】前記実施形態によるラックに架設される一対のガイド板の斜視外観図である。
【図4】前記実施形態による監視システム用ラックに架設される2Uの高さのパネルの正面図である。
【図5】前記実施形態による監視システム用ラックに架設される1Uの高さのパネルの正面図である。
【図6】前記実施形態による監視システム用ラックの正面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】前記実施形態によるラック内部の斜視外観図である。
【図9】前記実施形態による監視システム用ラックの平面図である。
【図10】前記実施形態による監視システム用ラックの背面図である。
【図11】前記実施形態による監視システム用ラックに架設されるLCD用パネルの正面図である。
【図12】前記実施形態による監視システム用ラックに架設されるブランクパネルの図である。
【図13】前記実施形態による監視システム用ラックに装着される1Uのトレーの図である。
【図14】前記実施形態による監視システム用ラックに装着される2Uのトレーの図である。
【符号の説明】
【0085】
1 監視システム用ラック(ラック)
1a・1b 一対の前架
1c・1d 一対の後架
2 監視システム機器(監視機器)
11 天板
12 底板
21 パネル
22 ユニットシャーシ
51・52 一対のガイド板
511・521 一対の張り出し片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有し、これら一対の前架及び一対の後架が互いに対向し、かつ前記天板及び底板と連結し、複数の監視システム機器を実装するラックであって、
前記複数の監視システム機器は、前記一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有し、
前記各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備え、
この一対のガイド板は、前記監視システム機器のパネルと面一に当該パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有し、
前記各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ前記各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、
前記各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能とする監視システム用ラック。
【請求項2】
前記一対の張り出し片及び前記パネルが一体となったブランクパネルを含む請求項1記載の監視システム用ラック。
【請求項3】
前記一対のガイド板は、前記ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片と、これらの載置片が折り曲げられて前記一対の側面に固定される第1及び第2折曲片と、これら一対の折曲片と直交して前記一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片と、を備える請求項1又は2記載の監視システム用ラック。
【請求項4】
前記一対の前架及び一対の後架を覆う一対の側面板を有し、この一対の側面板のいずれか一方の側面板の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚が多段に設けられる請求項1から3のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項5】
前記底板は前記天板より面積が大きい請求項1から4のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項6】
前記底板の前架側は緩やかな円弧状に延出している請求項1から5のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項7】
前記各ユニットシャーシは、前記一対の後架から突出している請求項1から6のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項8】
上面開口が開閉自在なカバーで蓋われており、このカバーが施錠可能な収容箱が前記底板に設置される請求項1から7のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項1】
天板及び底板と、平行に延びる一対の前架及び一対の後架と、を有し、これら一対の前架及び一対の後架が互いに対向し、かつ前記天板及び底板と連結し、複数の監視システム機器を実装するラックであって、
前記複数の監視システム機器は、前記一対の前架及び一対の後架の対向間隔より狭い幅を有する一対の側面を形成する各ユニットシャーシを有し、
前記各ユニットシャーシの一対の側面を支持する一対のガイド板を備え、
この一対のガイド板は、前記監視システム機器のパネルと面一に当該パネルの両翼に延出して前記一対の前架に架設される一対の張り出し片を有し、
前記各パネルの両端は同じ幅に形成され、かつ前記各一対のガイド板及びパネルは一定の高さを単位としてこの単位の整数倍の高さに形成され、
前記各一対の張り出し片及びパネルは、高さ方向に連続して実装されることを可能とする監視システム用ラック。
【請求項2】
前記一対の張り出し片及び前記パネルが一体となったブランクパネルを含む請求項1記載の監視システム用ラック。
【請求項3】
前記一対のガイド板は、前記ユニットシャーシが載置される第1及び第2載置片と、これらの載置片が折り曲げられて前記一対の側面に固定される第1及び第2折曲片と、これら一対の折曲片と直交して前記一対の前架の外側に実装される第1及び第2張り出し片と、を備える請求項1又は2記載の監視システム用ラック。
【請求項4】
前記一対の前架及び一対の後架を覆う一対の側面板を有し、この一対の側面板のいずれか一方の側面板の内側に、ACアダプタを含むケーブルが載置可能な棚が多段に設けられる請求項1から3のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項5】
前記底板は前記天板より面積が大きい請求項1から4のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項6】
前記底板の前架側は緩やかな円弧状に延出している請求項1から5のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項7】
前記各ユニットシャーシは、前記一対の後架から突出している請求項1から6のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【請求項8】
上面開口が開閉自在なカバーで蓋われており、このカバーが施錠可能な収容箱が前記底板に設置される請求項1から7のいずれかに記載の監視システム用ラック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−352027(P2006−352027A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179546(P2005−179546)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(301053992)株式会社日本ブレインウェア (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(301053992)株式会社日本ブレインウェア (17)
【Fターム(参考)】
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