説明

監視情報閲覧クライアント及び監視情報閲覧システム

【課題】 本発明は、ファイアウォールが介在する場合でも監視情報ウェブサーバから機器の監視情報の提供を受けて監視情報を更新可能な監視情報閲覧クライアント及び監視情報閲覧システムを提供する。
【解決手段】 本発明に係る監視情報閲覧クライアント11は、監視情報を示すための監視情報フレームを含む監視画面をウェブブラウザ31によって表示する表示部24と、監視情報を監視情報ウェブサーバから提供を受けて監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部311と、監視情報フレームのファイルをリロードすることによって監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部312と、監視情報フレームの監視情報の更新を状態チェック実行部311によって実行するかリロード実行部312によって実行するかを切り換える切換制御部313とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の監視情報を管理する監視情報ウェブサーバから機器の監視情報をネットワークを介して提供を受けてウェブブラウザによって表示する監視情報閲覧クライアントに関する。そして、この監視情報閲覧クライアントを備える監視情報閲覧システムに関する。
【背景技術】
【0002】
戸建て住宅、集合住宅、庁舎、ホール、商業ビル、オフィスビル及び工場等の建物には、照明機器、空調機器、計測機器及び防犯機器等の様々な機器(負荷)が設置されている。近年では、通信技術等の進展により、これら機器は、有線又は無線の伝送路によって相互に通信可能に接続されることによってネットワーク化され、さらに監視制御装置がネットワークに接続され、監視制御装置によって集中的に監視及び/又は制御されるようになっている。そして、監視制御装置から監視情報を収集し監視情報を管理する監視情報ウェブサーバが監視制御装置に内蔵され、あるいは、ネットワークに設けられ、ウェブブラウザを備える監視情報閲覧クライアント(監視情報閲覧装置)から機器の監視情報が閲覧可能とされている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7は、監視情報を示するための監視画面、点灯アイコン及び消灯アイコンを示す模式図である。図7(A)は、監視情報を示すための監視画面を示し、図7(B)は、点灯アイコンを示し、そして、図7(C)は、消灯アイコンを示す。
【0004】
このような監視情報閲覧クライアントにウェブブラウザによって表示される監視画面201は、例えば図7(A)に示すように、メインメニューが示されるメインメニューフレーム211と、監視情報を示すための監視情報フレーム212とを備えて構成される。
【0005】
メインメニューフレーム211は、監視情報を示すと共に制御目標を入力するための監視・制御ページにリンクする「監視・制御」221と、監視情報を表示させたいフロアを記入する「フロア」ボックス222と、「フロア」ボックス222に入力された階を監視情報閲覧クライアントに確定入力する「フロア選択」ボタン223と、監視情報閲覧クライアントの設定等を行うための設定ページにリンクする「設定」224と、ネットワークの設定等を行うための管理ページにリンクする「管理」225とを備えて構成される。
【0006】
監視情報フレーム212は、監視及び制御の対象である機器に対応した個数の監視情報の内容を表す監視情報アイコン231を備えて構成される。図7(A)の例では、監視及び制御の対象である機器が6個の照明機器である場合が示されており、監視情報アイコン231(231−01、231−11、231−21、231−02、231−12、231−22)は、照明機器が点灯していることを表す点灯アイコン231−on(図7(B))と、照明機器が消灯していることを表す消灯アイコン231−off(図7(C))とから構成されている。そして、図7(A)に示す例では、監視情報アイコン231は、監視情報を示す表示機能だけでなく、制御目標の入力を受付ける入力機能も兼ねており、監視情報アイコン231をマウス等の入力デバイスによって操作することによって現在表されている内容と反対の内容が制御目標として受付けられ、監視情報閲覧クライアントに入力される。例えば、点灯アイコン231−on(231−01、231−02、231−22)が操作されると制御目標として消灯が監視情報閲覧クライアントに入力される。
【0007】
監視情報閲覧クライアントは、その運用が開始されると、監視情報ウェブサーバからHTML(Hyper Text Markup Language)で記述された監視画面201の監視ページのHTMLファイル(監視ページHTMLファイル)を読み込んで表示する。そして、監視情報閲覧クライアントは、監視情報を略リアルタイムに表示するために監視情報ウェブサーバにアクセスするが、その際に、データ容量の点から、監視画面201の監視ページHTMLファイルを読み込むと時間がかかるため、前回のアクセス後に変化のあった監視情報のみを監視情報ウェブサーバから提供を受けて監視画面201の監視情報を更新する状態チェックプログラムが用意される。
【0008】
このため、監視情報閲覧クライアントが監視情報ウェブサーバから監視画面201の監視ページHTMLファイルを読み込む際に、監視情報アイコン(上述の例では点灯アイコン231−on及び消灯アイコン231−off)231の画像データ及び状態チェックプログラムも読み込まれ、そして、監視情報閲覧クライアントが略リアルタイムに監視情報に表示すべく所定の時間間隔で定期的に監視情報ウェブサーバにアクセスする場合には、この状態チェックプログラムが監視情報ウェブサーバから前回のアクセス後に変化のあった監視情報のみを受信し、この受信した監視情報に応じて監視情報アイコン231の画像データを用いて監視画面201の監視情報を更新している。このような状態チェックプログラムは、例えば、JAVA言語で記述されHTMLの機能を補うクライアントサイドのプログラムであるJAVAアプレット(JAVA Applet、“JAVA”は登録商標)で構成される。
【特許文献1】特開2000−250844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、第三者からの不正な侵入や攻撃を可能な限り遮断するために、監視情報ウェブサーバと監視情報閲覧クライアントとの間にファイアウォール(Fire Wall)が設けられることがある。ファイアウォールは、種々の構成方法があるがその一方法として、予め設定されたポート番号への接続のみを許可することによって通過パケットのフィルタリングを行うパケットフィルタリングを用いて構成されることがある。ポート番号は、トランスポート層に属するTCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)が通信中のアプリケーションソフトを識別するために使用される番号である。
【0010】
監視画面の監視ページHTMLファイルを監視情報ウェブサーバから受信する場合に利用されるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やHTTPS(Hyper Text Transfer Protocol over SSL)は、ポート番号として80番や443番のウェルノウンポート(Well Known Port)番号を使うため、監視画面の監視ページHTMLファイルは、ファイアウォールでほとんど遮断されることはないが、状態チェックプログラムは、ウェルノウンポート番号を除く独自に採用したポート番号を使うため、ファイアウォールで遮断される可能性があり、監視情報ウェブサーバから変化のあった監視情報を得られない場合があった。このため、監視画面の監視情報が更新されない場合があるという不都合があった。特に、セキュリティが厳しい場合には、多数のポート番号が接続を不許可に設定されるため、この不都合は、重大である。
【0011】
本発明は、上述の事情に鑑みて為されたものであり、監視情報ウェブサーバと監視情報閲覧クライアントとの間にファイアウォールが設けられている場合でも、監視画面の監視情報を更新可能な監視情報閲覧クライアントを提供することを目的とする。そして、このような監視情報閲覧クライアントを備える監視情報閲覧システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る、機器の監視情報を管理する監視情報ウェブサーバから前記監視情報をネットワークを介して提供を受けてウェブブラウザによって表示する監視情報閲覧クライアントは、前記監視情報を示すための監視情報フレームを含む監視画面を前記ウェブブラウザによって表示する表示部と、前記監視情報を前記監視情報ウェブサーバから提供を受けて前記監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部と、前記監視情報フレームのファイルをリロードすることによって前記監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部と、前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記状態チェック実行部によって実行するか前記リロード実行部によって実行するかを切り換える切換制御部とを備えることを特徴とする。
【0013】
そして、上述の監視情報閲覧クライアントにおいて、前記切換制御部は、前記状態チェック実行部による前記監視情報フレームの監視情報の更新を失敗した場合に前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記リロード実行部に実行させることを特徴とする。
【0014】
また、これら上述の監視情報クライアントにおいて、前記リロードを実施するか否かの設定を受付けるためのリロード実施設定受付部と、前記リロードを実施する周期の設定を受付けるためのリロード周期設定受付部とをさらに備え、前記切換制御部は、前記リロード実施設定受付部で前記リロードの実施を受付けた場合に、前記リロード周期設定受付部で受付けた周期で前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記リロード実行部に実行させることを特徴とする。
【0015】
そして、上述の目的を達成するために、本発明の他の一態様に係る、機器の監視情報を管理する監視情報ウェブサーバと、前記監視情報をネットワークを介して前記監視情報ウェブサーバから提供を受けてウェブブラウザによって表示する監視情報閲覧クライアントとを備える監視情報閲覧システムは、前記監視情報閲覧クライアントが、前記監視情報を示すための監視情報フレームを含む監視画面を前記ウェブブラウザによって表示する表示部と、前記監視情報を前記監視情報ウェブサーバから提供を受けて前記監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部と、前記監視情報フレームのファイルをリロードすることによって前記監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部と、前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記状態チェック実行部によって実行するか前記リロード実行部によって実行するかを切り換える切換制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
このような構成の監視情報閲覧クライアント及び監視情報閲覧システムでは、監視情報を監視情報ウェブサーバから提供を受けて監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部だけでなく、監視情報フレームのファイルをリロードすることによって監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部と、監視情報フレームの監視情報の更新を状態チェック実行部によって実行するかリロード実行部によって実行するかを切り換える切換制御部とを備えるので、監視情報ウェブサーバと監視情報閲覧クライアントとの間にファイアウォールが設けられ、状態チェック実行部によって監視情報フレームの監視情報の更新を実行することができない場合でも、リロード実行部によって監視情報フレームの監視情報を更新することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態における監視情報閲覧システムの構成を示す図である。図1において、監視情報閲覧システム1は、監視情報閲覧クライアント11と、ファイアウォール12と、監視情報ウェブサーバを内蔵する監視制御装置13とを備えて構成され、監視情報閲覧クライアント11は、ファイアウォール12及びネットワーク14を介して監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13と通信可能に相互に接続される。
【0018】
ネットワーク14は、例えば、電話網、ディジタル通信網及び無線通信網等であり、所定の通信プロトコルを用いてデータが伝送される。ネットワーク14は、例えば、通信プロトコルにHTTP、HTTPS、FTP(File Transfer Protocol)及びTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の所謂インターネットプロトコル群が用いられてインターネットを構成する。なお、ネットワーク14は、イントラネットでもよい。
【0019】
監視制御装置13は、監視制御機能として、ネットワーク14とは別のローカル・エリア・ネットワーク(不図示)を介して複数の対象の機器(不図示)を監視及び制御すると共に、監視情報ウェブサーバ機能として、対象の機器(不図示)から監視情報を収集して管理し、監視情報閲覧クライアント11からの要求に応じて監視情報を監視情報閲覧クライアント11に提供する。監視制御装置13は、例えば、サーバ側中央処理部(以下、「S側中央処理部」と略記する。)41と、サーバ側記憶部(以下、「S側記憶部」と略記する。)42と、サーバ側第1通信インタフェース部(以下、「S側第1通信インタフェース部」と略記する。)43と、サーバ側第2通信インタフェース部(以下、「S側第2通信インタフェース部」と略記する。)44とを備えて構成される。
【0020】
S側第2通信インタフェース部44は、ローカル・エリア・ネットワーク(不図示)に接続され、このローカル・エリア・ネットワークを介して複数の対象の機器(不図示)との間で通信信号を送受信するためのインターフェース回路である。S側第2通信インタフェース部44は、S側中央処理部41からのデータからこのローカル・エリア・ネットワークの通信プロトコルに従った通信信号を生成すると共にローカル・エリア・ネットワークからの通信信号をS側中央処理部41が処理可能な形式のデータに変換する。
【0021】
S側第1通信インタフェース部43は、ネットワーク14に接続され、ネットワーク14及びファイアウォール12を介して監視情報閲覧クライアント11との間で通信信号を送受信するためのインターフェース回路である。S側第1通信インタフェース部43は、S側中央処理部41からのデータからネットワーク14の通信プロトコルに従った通信信号を生成すると共にネットワーク14からの通信信号をS側中央処理部41が処理可能な形式のデータに変換する。
【0022】
S側記憶部42は、HTMLページファイル及びページを構成する分割領域であるフレームのフレームファイルを記憶するページファイル記憶部61と監視情報を記憶する監視情報記憶部62とを備え、機器からローカル・エリア・ネットワークを介して監視情報を収集する監視情報収集処理を実行する監視情報収集プログラム、監視情報閲覧クライアント11からの要求に応じてHTMLページファイル及びフレームファイルを提供するページファイル提供処理を実行するページファイル提供プログラム、監視情報閲覧クライアント11からの要求に応じて前回の要求後に変化のあった監視情報のみを提供する変化監視情報提供処理を実行する変化監視情報提供プログラム、監視情報を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から提供を受けて監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新する状態チェックプログラム、監視情報フレーム212のファイルをリロードすることによって監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新するリロード実行プログラム、監視情報フレーム212の監視情報アイコン231の更新を状態チェックプログラムによって実行するかリロード実行プログラムによって実行するかを切り換える切換制御プログラム等の各種プログラム、及び、各種プログラムの実行中に生じるデータ等の各種情報を記憶する。S側記憶部42は、例えば、S側中央処理部41の所謂ワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子、及び、ROM(Read Only Memory)や書換え可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子を備えて構成される。
【0023】
HTMLページファイルは、当該監視情報閲覧システム1を構成する各ページをHTMLやXML(Extensible Markup Language)を用いて作成されたファイル(HTMLファイル)であり、少なくとも監視情報を監視情報閲覧クライアント11にウェブブラウザによって表示させる監視ページのHTMLファイル(監視ページHTMLファイル)を含んで構成される。HTMLページファイルは、監視ページHTMLファイルの他に、例えば、監視情報を提供するホームページ(トップページ)(監視情報提供ホームページ)のHTMLファイル(監視情報提供ホームページHTMLファイル)、監視情報閲覧クライアント11の各種設定を行うための設定ページのHTMLファイル(設定ページHTMLファイル)及びネットワークの各種設定を行うための管理ページのHTMLファイル(管理ページHTMLファイル)等がある。
【0024】
HTMLは、ウェブページを記述するためのマークアップ言語であり、概略的には、<>で囲んだタグと呼ばれる命令を用いて文章の構造を指示し、“開始タグ”、“内容”、“終了タグ”からなるエレメントの入れ子構造でHTMLファイルを構成する。XMLは、HTMLと同様にウェブページを記述するためのマークアップ言語であるが、HTMLのように固定のタグだけでなく、ユーザが定義したタグを用いることができる。
【0025】
監視情報は、監視制御装置13の監視目的及び制御目的に応じた機器に関する情報であり、機器が検知した情報(例えば、湿度、温度及び煙等)及び機能の動作状態(例えば、電源のオン・オフ、稼動状態(例えば、調光率50%点灯、風量強設定温度22度冷房、風量弱、、故障状態等)に関するデータである。機器は、例えば、照明機器、空調機器、電気錠、計測機器及び防犯機器等の通信機能を備えた電気エネルギーと関係して動作する住設設備である。
【0026】
監視情報収集プログラムは、機器からローカル・エリア・ネットワークを介して監視情報を収集する監視情報収集処理を実行するプログラムであり、ページファイル提供プログラムは、監視情報閲覧クライアント11からの要求に応じてHTMLページファイル及びフレームファイルを提供するページファイル提供処理を実行するプログラムであり、そして、変化監視情報提供プログラムは、監視情報閲覧クライアント11からの要求に応じて前回の要求後に変化のあった監視情報のみを提供する変化監視情報提供処理を実行するプログラムである。
【0027】
また、状態チェックプログラムは、監視情報を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から提供を受けて監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新するプログラムであり、より詳細には、例えば、前回の要求後に変化のあった監視情報のみを要求する旨の情報(変化監視情報要求)を収容した通信信号(変化監視情報要求信号)を所定の時間間隔で定期的に監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13に送信すると共に、監視情報を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から受信した場合に監視情報に応じた監視情報アイコン231で監視画面201の監視情報フレーム212を更新するプログラムである。
【0028】
リロード実行プログラムは、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視情報フレーム212のフレームファイルを所定の時間間隔で定期的にリロード(再読み込み)することによって監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新するプログラムである。
【0029】
切換制御プログラムは、監視情報フレーム212の監視情報アイコン231の更新を状態チェックプログラムによって実行するかリロード実行プログラムによって実行するかを切り換えるプログラムであり、より詳細には、例えば、状態チェックプログラムによって監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視情報を受信可能か否かを判断し、判断の結果、監視情報を受信することができない場合に、監視情報フレーム212の監視情報アイコン231の更新を状態チェックプログラムからリロード実行プログラムに切り換えるプログラムである。これら状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムは、例えば、JAVAアプレット(“JAVA”は登録商標)で構成される。
【0030】
S側中央処理部41は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路等を備えて構成され、機能的に、ウェブサーバ51と、状態チェック応答部52と、機器監視制御部53とを備え、制御プログラムに従いS側記憶部42、S側第1通信インタフェース部43及びS側第2通信インターフェース部44を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
【0031】
ウェブサーバ51は、閲覧するHTMLファイルやフレームファイルの提供を要求する提供要求情報を監視情報閲覧クライアント11から受信し、この提供要求情報に対応するHTMLファイルやフレームファイルをHTTPで配信すると共に、監視情報アイコンの画像データ、状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムを配信する。なお、セキュリティを強化する観点からHTTPの代わりにHTTPSを用いてもよい。
【0032】
状態チェック応答部52は、ウェルノウンポート番号を除くポート番号が独自ポート番号として割り当てられ、状態チェックプログラムによる変化監視情報要求に応じて前回の変化監視情報要求後に変化のあった監視情報のみを監視情報閲覧クライアント11に返信する。機器監視制御部53は、対象の機器を監視及び制御すると共に、機器から収集した監視情報をS側記憶部42の監視情報記憶部62に格納する。
【0033】
監視情報閲覧クライアント11は、ネットワーク14及びファイアウォール12を介して監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から機器の監視情報を取得し閲覧するためのコンピュータである。監視情報閲覧クライアント11は、例えば、クライアント側中央処理部(以下、「C側中央処理部」と略記する。)21と、クライアント側記憶部(以下、「C側記憶部」と略記する。)22と、クライアント側通信インタフェース部(以下、「C側通信インタフェース部」と略記する。)23と、表示部24とを備えて構成される。
【0034】
表示部24は、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から提供を受けた各HTMLファイルやフレームファイルに応じてウェブブラウザが生成する各画面を表示する機器であり、例えばCRTディスプレイ、LCD、有機ELディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の表示装置である。
【0035】
C側通信インタフェース部23は、ファイアウォール12を介してネットワーク14に接続され、ファイアウォール12及びネットワーク14を介して監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13との間で通信信号を送受信するためのインターフェース回路である。C側通信インタフェース部23は、C側中央処理部21からのデータからネットワーク14の通信プロトコルに従った通信信号を生成すると共にネットワーク14からの通信信号をC側中央処理部21が処理可能な形式のデータに変換する。
【0036】
C側記憶部22は、HTMLファイルやフレームファイルを表示するJAVA対応のウェブブラウザ等の各種プログラム、及び、監視情報提供ホームページのURL(Uniform Resource Locator)等のデータや各種プログラムの実行中に生じるデータ等の各種情報を記憶する。C側記憶部42は、例えば、C側中央処理部21の所謂ワーキングメモリとなるRAM等の揮発性の記憶素子、及び、ROMや書換え可能なEEPROM等の不揮発性の記憶素子を備えて構成される。
【0037】
C側中央処理部21は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路等を備えて構成され、機能的に、ウェブブラウザ31を備え、制御プログラムに従いC側記憶部22、C側通信インタフェース部23及び表示部24を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
【0038】
ウェブブラウザ31は、閲覧するHTMLファイルやフレームファイルの提供を要求する提供要求情報を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13に送信してこの提供要求情報に対応するHTMLファイルやフレームファイルを受信し、この受信したHTMLファイルやフレームファイルを解釈して表示部24にHTMLファイルやフレームファイルに対応する画面を表示する。また、ウェブブラウザ31は、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切替制御プログラムをダウンロードすることによって、これらプログラムが組み込まれ、機能的に、状態チェック実行部311とリロード実行部312と切替制御部313とを備える。
【0039】
状態チェック実行部311は、状態チェックプログラムを実行することによって、監視情報を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から提供を受けて監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新する。より詳細には、状態チェック実行部311は、例えば、変化監視情報要求を収容した変化監視情報要求信号を所定の時間間隔で定期的に監視情報ウェブサーバ(監視制御装置13)に送信すると共に、監視情報を監視情報ウェブサーバ(監視制御装置13)から受信した場合に監視情報に応じた監視情報アイコン231で監視画面201の監視情報フレーム212を更新する。
【0040】
リロード実行部312は、リロード実行プログラムを実行することによって、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視情報フレーム212のフレームファイルを所定の時間間隔で定期的にリロードすることによって監視情報フレーム212の監視情報アイコン231を更新するプログラムである。ここで、監視ページHTMLファイルをリロードすることによっても監視画面201を更新することができるが、通信容量や画面の無表示時間を低減し高速に表示を更新することができる点から、本実施形態では、監視画面201の一部を構成する監視情報フレーム212のフレームファイルをリロードすることによって監視画面201の監視情報アイコン231を更新している。
【0041】
切換制御部313は、監視情報フレーム212の監視情報アイコン231の更新を状態チェックプログラムによって実行するかリロード実行プログラムによって実行するかを切り換える。より詳細には、切換制御部313は、例えば、状態チェックプログラムによって監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視情報を受信可能か否かを判断し、判断の結果、監視情報を受信することができない場合に、監視情報フレーム212の監視情報アイコン231の更新を状態チェックプログラムからリロード実行プログラムに切り換える。
【0042】
ファイアウォール12は、監視情報閲覧クライアント11とネットワーク14との間に配置され、予め設定されたポート番号への接続のみを許可することによって通過パケットのフィルタリングを行うパケットフィルタリングによって、第三者からの不正な侵入や攻撃を可能な限り遮断する。
【0043】
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
図2は、監視情報閲覧クライアントの監視ページを表示する監視動作を示すフローチャートである。図3は、リロードによって監視ページを表示する動作を示すフローチャートである。図4は、状態チェックプログラムのポート番号が許可されている場合における監視画面を更新する際の監視情報閲覧クライアントと監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)との動作を示すシーケンス図である。図5は、状態チェックプログラムのポート番号が不許可にされている場合における監視画面を更新する際の監視情報閲覧クライアントと監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)との動作を示すシーケンス図である。
【0044】
監視情報閲覧クライアント11は、例えば、電源が投入されその稼動を開始すると、ウェブブラウザ31が起動し、C側記憶部22に記憶されている監視情報提供ホームページのURLを用いて監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13にアクセスする。
【0045】
監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13のS側中央処理部41におけるウェブサーバ51は、監視情報提供ホームページのアクセスを受付けると、監視情報提供ホームページHTMLファイルを監視情報閲覧クライアント11に配信すると共に、監視情報アイコン231の画像データ、状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムを配信する。
【0046】
監視情報閲覧クライアント11のウェブブラウザ31は、状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムを受信すると、これらプログラムが組み込まれ、そして、監視情報提供ホームページHTMLファイルを解釈して、監視情報提供画面を表示部24に表示する。この監視情報提供画面は、例えば、図7(A)を用いて説明したメインメニューフレーム211と、監視情報フレーム212の代わりに“監視情報提供システム”のタイトルを表示するタイトルフレームとを備えて構成される。
【0047】
監視情報提供画面からユーザが階数を指定してカーソルを「監視・制御」221に合わせて操作すると、監視動作が開始される。即ち、図2において、監視情報閲覧クライアント11のC側中央処理部21におけるウェブブラウザ31は、監視情報提供ホームページのリンクによって監視ページを要求する(S11)。
【0048】
この要求を受けると、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13のS側中央処理部41におけるウェブサーバ51は、監視情報を伴った監視ページHTMLファイルを監視情報閲覧クライアント11に配信する。
【0049】
監視ページHTMLファイルの配信を受けると、ウェブブラウザ31は、この監視ページHTMLを解釈し、例えば、図7(A)に示す監視画面201を表示部24に表示する(S12)。
【0050】
次に、ウェブブラウザ31の状態チェック実行部311は、変化監視情報要求信号を監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13に送信することによって変化監視情報要求を行う(S13)。
【0051】
次に、ウェブブラウザ31の切換制御部313は、この変化監視情報要求信号に対する応答があったか否かを判断する(S14)。判断の結果、応答があった場合(Yes)には、状態チェック実行部311に続いて処理S15を実行させ、応答がなかった場合(No)には、切換制御部313は、処理S21を実行する。
【0052】
処理S15において、応答を受信すると、状態チェック実行部311は、必要に応じて監視画面201の監視情報フレーム212における監視情報アイコン231を更新する。つまり、応答に監視情報が含まれていない場合には、状態チェック実行部311は、前回の変化監視情報要求から今回の変化監視情報要求までの間に監視情報の内容が変化したものがなかった場合であるため、監視画面201の監視情報フレーム212における監視情報アイコン231を更新することなくそのまま表示を続ける。一方、応答に監視情報が含まれている場合には、状態チェック実行部311は、その監視情報の内容に応じた監視情報アイコン231で監視画面201の監視情報フレーム212を更新する。これによって監視情報閲覧クライアント11は、その表示部24に略リアルタイムで監視情報を表示することができる。そして、状態チェック実行部311は、所定時間のウェイト(wait)を行った後に、処理を処理S13に戻す。このウェイト処理における所定時間は、監視情報を更新する時間間隔に応じた時間であり、仕様によって決定される。これによって監視情報閲覧クライアント11は、監視情報を所定時間間隔で更新することができる。
【0053】
一方、処理21において、応答を受信しないと、切換制御部313は、状態チェック実行部311による変化監視情報要求信号の送信におけるリトライが終了したか否かを判断する。判断の結果、リトライが終了していない場合(No)には、切換制御部313は、処理を処理S13に戻す。即ち、状態チェック実行部311は、変化監視情報要求信号をリトライで監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13に送信する。判断の結果、リトライが終了している場合(Yes)には、ファイアウォール12によって変化監視情報要求信号が遮断され、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13に届いていないと判断し、切換制御部313は、監視画面201における監視情報の更新を状態チェック実行部311からリロード実行部312に切り換える(S22)。
【0054】
図3において、リロード実行部312に切り換えられると、ウェブブラウザ31のリロード実行部312は、リロードによって監視情報フレーム212のフレームファイルを要求する(S31)。
【0055】
この要求を受けると、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13のS側中央処理部41におけるウェブサーバ51は、監視情報を伴った監視情報フレーム212のフレームファイルを監視情報閲覧クライアント11に配信する。
【0056】
監視情報フレーム212のフレームファイルの配信を受けると、リロード実行部312は、このフレームファイルを用いて監視画面201における監視情報フレーム212を更新して表示部24に表示する(S32)。
【0057】
次に、リロード実行部312は、所定時間のウェイト(wait)を行った後に、処理を処理S31に戻す(S33)。このウェイト処理における所定時間は、監視情報を更新する時間間隔に応じた時間であり、ユーザが設定可能なように構成してもよく、また仕様によって予め決定してもよい。これによって監視情報閲覧クライアント11は、監視情報を所定時間間隔で更新することができる。
【0058】
例えば、ファイアウォール12によって状態チェックプログラムが使用するポート番号が不許可にされていない場合には、監視情報閲覧クライアント11のウェブブラウザ31は、図2に示す処理S11及び処理S12を実行することによって、図4に示す手順C11及び手順C12が実行され、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視ページHTMLファイルを読み込んで表示部24に表示する。そして、ウェブブラウザ31は、図2に示す処理S13乃至処理S16を繰り返し実行することによって、図4に示す手順C13乃至手順C18が実行され、変化のあった監視情報の取得、及び、必要に応じた監視画面201の監視情報フレーム212における監視情報アイコン231の更新が繰り返される。
【0059】
一方、ファイアウォール12によって状態チェックプログラムが使用するポート番号が不許可にされている場合には、監視情報閲覧クライアント11のウェブブラウザ31は、図2に示す処理S11及び処理S12を実行することによって、図5に示す手順C21及び手順C22が実行され、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から監視ページHTMLファイルを読み込んで表示部24に表示する。そして、ウェブブラウザ31は、図2に示す処理S21でリトライの終了と判断されるまで処理S13、処理S14及び処理S21を繰り返し実行することによって、図5に示す手順C23−0乃至手順C23−3が実行され、リトライ等で変化監視情報要求信号が繰り返し送信され、リトライアウトすると処理S22によってリロードに切り換える。そうすると、ウェブブラウザ31は、図3に示す処理S31乃至処理S33を繰り返し実行することによって、図4に示す手順C24乃至手順C29が実行され、監視情報を伴った監視情報フレームのフレームファイルの再読み込みによる監視画面201の監視情報フレーム212の更新が繰り返される。なお、図5に示す例では、リトライ回数は、3回であるが、これに限定されず、任意でよい。
【0060】
このように本実施形態に係る監視情報閲覧クライアント11は、ファイアウォール12によって状態チェックプログラムが使用するポート番号が許可されている場合には、変化のあった監視情報のみを監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から取得して監視画面201の監視情報フレーム212における監視情報アイコン231を更新する一方、ファイアウォール12によって状態チェックプログラムが使用するポート番号が不許可にされている場合でも、リロードによって監視情報の伴う監視情報フレームのフレームファイルを読み込むので、常に、監視画面201の監視情報フレーム212を更新することができる。
【0061】
また、本実施形態に係る監視情報閲覧クライアント11は、変化監視情報要求信号に対する応答の有無に応じてリロードを実行するか否かの切り換えを自動的に行うので、ファイアウォールのポート番号に対する許可及び不許可の設定を意識する必要がなく、特に、ファイアウォールのこのような設定が不明な場合でも状態チェック実行部311又はリロード実行部312が適切に選択されて監視画面201の監視情報が更新され得る。
【0062】
ここで、上述の実施形態では、変化監視情報要求信号に対する応答の有無に応じてリロードを実行するか否かの切り換えを自動的に行ったが、手動でリロードの実行を設定するように構成してもよい。このように構成することによってイントラネットのようにファイアウォールが設けられていない環境、あるいは、状態チェックプログラムが使用するポート番号を許可するように為されていることが予め判明している状況に適切に対応することができる。また、リロード自体を発生させないように選択することができ、無駄なリロードによるネットワークにおける通信の負担を軽減することができる。
【0063】
図6は、リロードの諸設定を行うリロード設定画面を示す模式図である。図6において、監視情報閲覧クライアント11にウェブブラウザによって表示されるリロード設定画面202は、例えば、メインメニューが表示されるメインメニューフレーム211と、リロードの諸設定を行うためのリロード設定フレーム213とを備えて構成される。
【0064】
メインメニューフレーム211は、図7(A)と同様であるので、その説明を省略する。リロード設定フレーム213は、リロードによって監視画面201の監視情報フレーム212を更新するか否かを設定するリロード更新チェックボックス241及びリロードによる監視画面201の監視情報フレーム212の更新周期を記入する「更新周期」ボックス242とを備えて構成される。リロード更新チェックボックス241は、リロードによる監視画面201の監視情報フレーム212の更新を実行する旨の指示を入力する「あり」チェック欄241−1とリロードによる監視画面201の監視情報フレーム212の更新を実行しない旨の指示を入力する「なし」チェック欄241−2とを備えて構成される。
【0065】
このようなリロード設定画面202は、例えば、監視情報提供画面等のメインメニューフレーム211における「設定」224を操作することによって、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13から読み込まれて監視情報閲覧クライアント11の表示部24に表示される。そして、リロードによる監視画面201の監視情報フレーム212の更新を所望する場合には、ユーザは、「あり」チェック欄241−1をマウス等の入力デバイスによって操作し、更新周期を「更新周期」ボックス242に直接又はプルダウンメニューから選択することによって記入して監視情報閲覧クライアント11に設定入力する。なお、リロード設定画面202によってリロードの実行が設定された場合には、リロードが優先される。
【0066】
また、上述では、ソフトウェア的にリロード設定画面202からリロードの諸設定を行ったが、リロードの実行を設定する実行設定スイッチ及びリロードの周期を設定する周期設定スイッチを監視情報閲覧クライアント11にさらに設けて、ハードウェア的にリロードの諸設定を行うように構成してもよい。実行設定スイッチは、例えば、スライドスイッチ、トグルスイッチ及び押し釦スイッチ等のリロードの実行及び不実行を切り換え可能な1接点スイッチであり、周期設定スイッチは、例えば、ロータリスイッチ、ディップスイッチ及び1接点スイッチの複数組合せ等の多接点スイッチである。
【0067】
そして、上述の実施形態では、監視情報ウェブサーバは、監視制御装置13に組み込まれたが、監視制御装置13と別体でもよい。この場合には、監視情報ウェブサーバは、例えば、ウェブサーバ51、状態チェック応答部52及び監視情報を監視制御装置から収集する監視情報収集部を機能的に備える中央処理部と、ページファイル記憶部61及び監視情報記憶部62を備える記憶部と、通信インタフェース部とを備えて構成される。
【0068】
また、上述の実施形態では、監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)13が監視情報提供ホームページHTMLファイルを監視情報閲覧クライアント11に配信する際に監視情報アイコンの画像データ、状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムを配信するように構成したが、監視ページHTMLファイルを監視情報閲覧クライアント11に配信する際に、これら監視情報アイコンの画像データ、状態チェックプログラム、リロード実行プログラム及び切換制御プログラムを配信するように構成してもよい。
【0069】
さらに、上述の実施形態では、機能別に状態チェックプログラムとリロード実行プログラムと切換制御プログラムとの3個のプログラムで構成したが、状態チェックプログラム及び切換制御プログラムとの組み合わせたプログラムとリロード実行プログラム、あるいは、これらを組み合わせたプログラム等の複数の機能を備えた一体のプログラムとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実施形態における監視情報閲覧システムの構成を示す図である。
【図2】監視情報閲覧クライアントの監視ページを表示する動作を示すフローチャートである。
【図3】リロードによって監視ページを表示する動作を示すフローチャートである。
【図4】状態チェックプログラムのポート番号が許可されている場合における監視画面を更新する際の監視情報閲覧クライアントと監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)との動作を示すシーケンス図である。
【図5】状態チェックプログラムのポート番号が不許可にされている場合における監視画面を更新する際の監視情報閲覧クライアントと監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)との動作を示すシーケンス図である。
【図6】リロードの諸設定を行うリロード設定画面を示す模式図である。
【図7】監視情報を示するための監視画面、点灯アイコン及び消灯アイコンを示す模式図である。
【符号の説明】
【0071】
1 監視情報閲覧システム
11 監視情報閲覧クライアント
12 ファイアウォール
13 監視制御装置(監視情報ウェブサーバ)
21 クライアント側中央処理部
24 表示部
31 ウェブブラウザ
41 サーバ側中央処理部
42 サーバ側記憶部
51 ウェブサーバ
52 状態チェック応答部
61 ページファイル記憶部
62 監視情報記憶部
311 状態チェック実行部
312 リロード実行部
313 切換制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の監視情報を管理する監視情報ウェブサーバから前記監視情報をネットワークを介して提供を受けてウェブブラウザによって表示する監視情報閲覧クライアントにおいて、
前記監視情報を示すための監視情報フレームを含む監視画面を前記ウェブブラウザによって表示する表示部と、
前記監視情報を前記監視情報ウェブサーバから提供を受けて前記監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部と、
前記監視情報フレームのファイルをリロードすることによって前記監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部と、
前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記状態チェック実行部によって実行するか前記リロード実行部によって実行するかを切り換える切換制御部とを備えること
を特徴とする監視情報閲覧クライアント。
【請求項2】
前記切換制御部は、前記状態チェック実行部による前記監視情報フレームの監視情報の更新を失敗した場合に前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記リロード実行部に実行させること
を特徴とする請求項1に記載の監視情報閲覧クライアント。
【請求項3】
前記リロードを実施するか否かの設定を受付けるためのリロード実施設定受付部と、
前記リロードを実施する周期の設定を受付けるためのリロード周期設定受付部とをさらに備え、
前記切換制御部は、前記リロード実施設定受付部で前記リロードの実施を受付けた場合に、前記リロード周期設定受付部で受付けた周期で前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記リロード実行部に実行させること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の監視情報閲覧クライアント。
【請求項4】
機器の監視情報を管理する監視情報ウェブサーバと、前記監視情報をネットワークを介して前記監視情報ウェブサーバから提供を受けてウェブブラウザによって表示する監視情報閲覧クライアントとを備える監視情報閲覧システムにおいて、
前記監視情報閲覧クライアントは、
前記監視情報を示すための監視情報フレームを含む監視画面を前記ウェブブラウザによって表示する表示部と、
前記監視情報を前記監視情報ウェブサーバから提供を受けて前記監視情報フレームの監視情報を更新する状態チェック実行部と、
前記監視情報フレームのファイルをリロードすることによって前記監視情報フレームの監視情報を更新するリロード実行部と、
前記監視情報フレームの監視情報の更新を前記状態チェック実行部によって実行するか前記リロード実行部によって実行するかを切り換える切換制御部とを備えること
を特徴とする監視情報閲覧システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−85316(P2006−85316A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−267783(P2004−267783)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】