説明

監視装置

【解決手段】モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備えた、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置であって、上記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信し及び/又は検索し、上記受信される生イベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成し、上記重要なイベント・データを上記モニタ・サーバへ送信するように動作可能である。モニタ・サーバは、上記モニタ・エンジンから重要なイベント・データを受信して格納するように動作可能であり、又、上記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である。ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視する方法も提供する。その方法は、a.ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信し及び/又は検索するステップと、b.受信される生イベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成するステップと、c.上記重要なイベント・データを格納するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスの監視/管理ツールに関し、より具体的には、デジタルテレビ・ネットワークを監視し且つ管理するためのツールに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル信号の使用は、テレビ放送信号及びこれに類似するもの等、情報送信手段としてますます一般的となってきている。デジタル信号送信の最近の発達は、より少ない帯域幅の使用でインタフェースの増大されたロバスト性及びより高い画像品質を提供する、よりスペクトル効率のよい送信及び圧縮技術をもたらしている。
【0003】
デジタル信号送信の能力(可能性)の増大及び同技術の利用の増大に伴って、このような技術により提供される恩恵を利用する組織及び個人は増加しつつある。例えば、セット・トップ・ボックス(STB)またはオーディオ・ビジュアル・コンテンツを受信するためのデジタル・デコーダ、携帯電話及びこれらに類似するもの等のマルチメディア・デバイスの人気は、うなぎ登りである。しかしながら、一旦マルチメディア・デバイスが配備されてしまえば、ユーザは、デジタル放送サービスが中断した場合にそれがネットワークの破壊によるものか、実際にはマルチメディア・デバイスの故障によるものかを確認することができない。これは、マルチメディア・デバイスのユーザにとって苛立たしい状況であり、最終的にその欠陥がマルチメディア・デバイスの側にあるということになれば、問題の診断が遅れることは避けがたくなると思われ、結果的に、欠陥の報告及び修理のための技術者の派遣も遅れることになる。
【0004】
反応限定的なクエリ・ベースでプロバイダへフィードバックを提供することのできる組織内システムを有するデジタル・テレビジョン・プロバイダは存在する。しかしながら、この機能限定性により、マルチメディア・デバイスからの情報の連続的なポーリング(獲得)は妨げられる。加えて、現行の監視システムは他のヘッドエンド成分と融合せず、よって収集される限定的なデータを監視システムに統合することができず、故に格納、構成、解析もできないことから、その価値は極めて限定的である。このように、これらのデータは単に、例えば、故障、メモリ容量及びこれらに類似するものを含む、但しこれらに限定されないマルチメディア・デバイスの特性のロギングに関連する単純な情報を提供しているに過ぎず、ユーザによるマルチメディア・デバイスのオペレーションのより完全なピクチャの開発及び、例えばデジタル・サービスの妨害の前後における、原因がデジタル・ネットワークの中断にあるかマルチメディア・デバイスの故障にあるかに関する詳細な情報提供を支援し得る利用可能なデータのコンパイルに使用されるとしても極めて少量である。
【0005】
上記先行技術には、限定的な反応性及び連続性等の幾つかの欠点がある。例えば、データは監視されるユニットからコントローラへ一度だけ送信され、その後は要求されたときにのみ送られるが、この要求は通常、エンドユーザにより問題の報告があった時に行われる。
【0006】
加えて、先行技術には、監視対象であるデコーダ・ユニットから送られるデータの範囲及び詳細が一定であるというコンフィギュラビリティの制限がある。さらに先行技術では、典型的には、受信される最後のデータ・セットしか格納されない。
【0007】
また、先行技術には、着信データのフィルタリングに関しても制限がある。監視されるデコーダ・ユニット・セットの視覚表示、またはこれらのユニットをサブグループに構成する能力、または監視されるユニットやサブグループに従って生で報告され且つ表示されるデータをフィルタリングする能力は存在しない。
【0008】
先行技術が収集データの使用を制限する別の側面は、データ解析にある。これは、履歴データ・セットまたは集計分析能力の欠如に起因する。
【0009】
従って、続いて収集される情報を例えば診断及び解析目的で使用できるようにする、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスのより包括的な監視を可能にする手段に対するニーズが存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、先行技術におけるこれらの問題点に対処することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、下記のような広範な知識に基づくと共にそれらを設計の基盤とする。
a)監視対象ユニットのケイパビリティ(能力又は可能性)、
b)ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト及びマルチメディアの各サービス、
c)例えば監視がユニットのパフォーマンスに影響を与える事例のような、データの監視から生じる問題、
d)通信プロトコル、
e)ユーザ・インタフェース、及び
f)データベース設計。
【0012】
この知識及び先行技術の欠点に対する広範な理解を使用して、本発明を具備するシステムは、別々のコンポーネント(監視されるデコーダ・ユニット、モニタ・エンジン、モニタ・サーバ、モニタ・クライアント)に分割されている。
【0013】
本発明の一実施形態では、モニタ・エンジンは、複数の目的で監視できるように遠隔的に構成可能である。これらの目的には、サービス品質、デバイスの調子、パフォーマンス、詐欺行為及び使用法が含まれる。構成データは、監視プロセスを制御するデバイスによって受信される。
【0014】
本発明の一実施形態では、データは、監視対象ユニットから連続的及び/または周期的に送られてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態では、モニタ・エンジンは、イベント、タイミング及び内部状態の無限の組合せに関して探索し且つ報告してもよい。これらの組合せは、監視されるユニットへ物理的にアクセスすることなく外部から制御されてもよく、よって格段に高度な監視が可能になる。従って、監視されるユニットの評価は、遠隔操作している異なるクライアントのニーズに従って幅及び奥行きを変えることができる。さらに、先行技術とは対照的に、本発明の一実施形態では、監視データは連続的に格納されてもよい。
【0016】
加えて、監視されるデコーダ・ユニット・セットの視覚表示に関する先行技術の欠点も対処され、本発明の一実施形態の場合のように、これらのユニットのサブグループへの構成、及び生で報告され且つ視覚化されているデータの監視されるユニットまたはサブグループに従ったフィルタリングが実行されてもよい。
【0017】
本発明による一実施形態では、監視データは個別に、及び/又は集合的に、及び/又は履歴的に、及び/又は様々なグラフ様式及び報告として提示されてもよい。
【0018】
本発明の第1の態様は、モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備える、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置を提供し、上記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信し、上記受信される生イベント・データに依存しかつ予め決められたルール・セットに依存して重要なイベント・データを生成しかつ上記重要なイベント・データを、上記モニタ・エンジンから上記重要なイベント・データを受信しかつ上記重要なイベント・データを格納するように動作可能な上記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、上記モニタ・サーバは、上記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である。
【0019】
本発明のさらなる態様は、モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備える、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置を提供し、上記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを検索し、上記受信される生イベント・データに依存しかつ予め決められたルール・セットに依存して重要なイベント・データを生成しかつ上記重要なイベント・データを、上記モニタ・エンジンから上記重要なイベント・データを受信しかつ上記重要なイベント・データを格納するように動作可能な上記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、上記モニタ・サーバは、上記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である。
【0020】
本発明のさらなる態様は、モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備える、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置を提供し、上記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信しかつ検索し、上記受信される生イベント・データに依存しかつ予め決められたルール・セットに依存して重要なイベント・データを生成しかつ上記重要なイベント・データを、上記モニタ・エンジンから上記重要なイベント・データを受信しかつ上記重要なイベント・データを格納するように動作可能な上記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、上記モニタ・サーバは、上記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である。
【0021】
本発明に従う監視装置は、ネットワークに配備されるマルチメディア・デバイスの遠隔評価を可能にする。マルチメディア・デバイスは、生イベント・データをモニタ・エンジンへ提供するように計装される。モニタ・エンジンは各マルチメディア・デバイスと共に共同ホストされてもよく、有線式(例えば、RS232、イーサネット(登録商標))でも無線式(例えば、GSM、GPRS)でもよい通信リンク上で各デコーダと通信してもよい。
【0022】
「マルチメディア・デバイス」という用語は、着信するデジタル・テレビ信号を受信するように動作可能でありかつ双方向通信ができる、かつ生のイベントの詳細を提供するように計装されている全てのデバイスを包含することを意図したものである。
【0023】
これらのデバイスには、セット・トップ・ボックス、統合デジタル・テレビ及び携帯電話が含まれる。
【0024】
「生のイベント」という用語は、ユーザ・キー・プレス、エラー状態、内部デコーダ変更、ネットワーク上の任意の相互作用及びこれらに類似するもの等の、但しこれらに限定されないイベントを包含することを意図したものである。これらの個々の生のイベントは、第1のライン解析用にモニタ・エンジン上へ送られる基本データを提供する。
【0025】
生のイベントは、マルチメディア・デバイス上のロギング・コンポーネントへ報告されてもよい。ある態様では、これはトリガ又はポーリングのベースで行われる。
【0026】
ある実施形態では、アクティブにログされる生イベント・データ・セットは、モニタ・サーバからモニタ・エンジンを介して遠隔的に構成されてもよい。
【0027】
生イベント・データは次に、モニタ・エンジンの通信リンクへフラッシュされてモニタ・エンジンへ送信される前にローカル・ストレージへ書き込まれることが好適である。このようにして操作することにより、マルチメディア・デバイスはデータ・ロガとして動作し、標準的なデジタル受信器に酷似して動作する。
【0028】
生イベント・データのバッファリングは、生イベント・データがリアルタイムで収集され、モニタ・エンジンへ予め定められた時間間隔等の予め定められた間隔で送信されるように、または特定の生のイベントが発生した時点で即時モニタ・エンジンへ送信されてもよいように発生してもよい。予め定められた時間間隔、または生イベント・データがいつモニタ・エンジンへ送信されかを決定するために使用される他のパラメータは何れも、装置またはデコーダのデフォルト設定として指定されてもよいことは認識されるであろう。また、このようなデフォルト設定は何れも、局所的または遠隔的の何れであれいつでも所望により再構成されてもよいことは認識されるであろう。
【0029】
モニタ・エンジンは、マルチメディア・デバイスから生イベント・データを検索し、生イベント・データの重要なイベント・データへの基本的変換を実行する。
【0030】
モニタ・エンジンはさらに、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生イベント・データを自動的に検索するように動作可能であってもよい。
【0031】
ある実施形態では、モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから予め定められた時間間隔で生イベント・データを検索するように動作可能である。
【0032】
重要なイベント・データは、概して1つまたは複数の生のイベントから決定され、基礎的なマルチメディア・デバイスの予め決められた行動をモデリングする予め決められた所定のルールに従って生成される。モデリングされる行動には、基礎的なマルチメディア・デバイスのタイミング、状態遷移及びこれらに類似するものが含まれる。
【0033】
生イベント・データからの重要なイベント・データの生成に使用されるルールは構成可能であってもよく、モニタ・サーバから閲覧及び編集されてもよい。ルール情報はモニタ・エンジンに存在していてもよく、及び/又は、所望に応じてモニタ・サーバからのメッセージングを介して更新されてもよい。
【0034】
重要なイベント・データは、生成時にモニタ・エンジンからモニタ・サーバへと前方向に送信されてもよく、コマンド発生時に格納されてもよく、あるいは予め定められた間隔で自動的に格納されてもよい。
【0035】
重要なイベント・データがモニタ・サーバへ一旦供給されると、モニタ・サーバはさらに、格納されている重要なイベント・データを解析するように動作可能であってもよい。モニタ・エンジンからモニタ・サーバへ送られるデータには、イベント・タイプ、記述値、タイムスタンプ及びマルチメディア・デバイス識別を含む場合のある重要なイベント報告メッセージ、及びオペレーション詳細が含まれてもよい。また、モニタ・サーバ自体での診断解析用に、問題の重要イベントに繋がる生イベント・データの詳細が送られてもよい。これにより、問題の重要イベント及び問題の重要イベントから生じる後続イベントの潜在的原因を探るより完全な調査が可能になる。
【0036】
重要なイベント・データは、モニタ・エンジンにより、典型的には(例えば、インターネット・プロトコル(IP)通信を使用する)有線式であるが無線式であってもよい第2の通信リンク上でモニタ・サーバへ送られる。或いは、構成によっては、モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを共同ホストにし得るものもある。モニタ・サーバは、機器の経時的もしくはロケーション関連の、又は、他の監視対象装置もしくは基準装置に対する比較解析を提供する。従って、モニタ・サーバはモニタ・エンジンに、モニタ・エンジンの行動ルールを更新する「モニタ・エンジン構成」メッセージを送ってもよい。例えば、モニタ・エンジン構成メッセージはしきい値を変更するために送られてもよい。このようにして、個々の、またはグループとしてのデジタルテレビ・エンコーダの監視は、焦点及び/又は深度に関して個々の必要性に応じた情報を提供するように設定されてもよい。例えば、1つの設定はユーザ指向情報用に構成されてもよいが、別の設定は特定の課題に関するより綿密な解析を行うように構成されてもよい。
【0037】
特定の目的のための構成は、モニタ・エンジン・ルールを使用して生イベント・データの検索及び後続の報告の焦点を特定の重要イベントに合わせること、及び興味の対象である特定の重要なイベント・データの送信を含む。状況によっては、かつ多くの場合、関心の対象である重要イベントに依存して、生のイベントの多大なリスト、延ては関心の対象である重要イベントに繋がった関連の生イベント・データが解析に使用されることがあるが、他の状況下では、生のイベント、延ては生イベント・データは関心をもたれないこともある。
【0038】
また、モニタ・サーバはモニタ・エンジンへマルチメディア・デバイス構成メッセージを送ってもよく、モニタ・エンジンは次にこれをマルチメディア・デバイスへ送信する。このようなマルチメディア・デバイス構成メッセージは、マルチメディア・デバイス内のオンにされる、即ちアクティブにログされる計装点セットを画定する。
【0039】
従って、モニタ・サーバは、本発明による監視装置の構成及びオペレーションの双方の観察及び制御を担当するセントラル・サーバである。
【0040】
例えば、モニタ・サーバは、重要なイベント・データをデータベースまたは他の適切な格納デバイスへ格納しかつ検索することを担当してもよい。さらに、モニタ・サーバは他の任意のネットワーク成分へのインタフェースを提供してもよい。またモニタ・サーバは、他のネットワークから比較データを受信するために使用されてもよい。このようにして、マルチメディア・デバイスのオペレーション及び状態に関連する包括的情報セットは、診断、解析または記録目的で入手されることが可能である。
【0041】
本装置はさらに、パーソナル・コンピュータ(PC)、携帯電話もしくはパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、又は、データを利用すべくモニタ・サーバとインタフェースしかつモニタ・サーバのファシリティにアクセスすることのできる当業者には周知である他の任意の適切なデバイス等の、1つまたは複数のモニタ・クライアントを備えてもよい。
【0042】
また、モニタ・サーバは、モニタ・クライアントへ下記のファシリティを提供するためのものでもある。
・ アクセス管理、即ち規定されたルールまたはケイパビリティに従ったシステムへのアクセスの制御、(例えば、ネットワーク・エンジニア、管理者)
・ フィルタ・ルール、即ち、着信するイベント・データが様々な選択基準、例えばマルチメディア・デバイス・タイプ、他に従って表示されることを許容するもの、
・ 上述の予め決められたルールまたは基準に従ってフィルタリングされる、例えば重要イベントのディスプレイ形式であるライブ・アップデート、
・ 例えば、マネージャに週毎のまとめ情報を提供するための、ファイルへの定期的報告、
・ 生のイベントの重要イベントへの変換に使用される予め定められたイベント・モデリング・ルールの構成、
・ 例えば、生のイベントの重要イベントへの変換、マルチメディア・デバイスの状態モデリング等のための、モニタ・エンジン行動の遠隔構成、
・ (関連のモニタ・エンジンを介する)マルチメディア・デバイス・ロギングの遠隔構成、
・ 格納データからのキー・パフォーマンス・インジケータ(メトリック)生成、即ち比較/傾向データ、例えば3か月周期の間のテレビ・チャネル変更の平均所要時間または地理的エリア毎のビデオ損失の平均発生回数及びこれらに類似するもの、を与える診断サポート及び派生的統計を提供すること。
【0043】
本発明のさらなる態様は、本発明の第1の態様による装置と組み合わされたマルチメディア・デバイスを提供する。
【0044】
本発明のさらなる態様は、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスの監視方法を提供し、その方法は、
a.ネットワーク上のマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信するステップと、
b.受信される生のイベント・データに依存しかつ予め決められたルール・セットに依存して重要なイベント・データを生成するステップと、
c.上記重要なイベント・データを格納するステップとを含む。
【0045】
本発明のさらなる態様は、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスの監視方法を提供し、その方法は、
a.ネットワーク上のマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを検索するステップと、
b.受信される生のイベント・データに依存しかつ予め決められたルール・セットに依存して重要なイベント・データを生成するステップと、
c.上記重要なイベント・データを格納するステップとを含む。
【0046】
一つの実施形態では、ステップa.は、ネットワーク上のマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信しかつ検索することを含んでもよい。
【0047】
一つの実施形態では、生のイベント・データからの重要なイベント・データの生成に使用されるルールは構成可能であり、所望に応じて更新されてもよい。
【0048】
重要なイベント・データは、生成時に前方向に送信されても、コマンド発生時に格納されても、あるいは予め決められた間隔で自動的に格納されてもよい。
【0049】
本発明による方法は、さらに、上記格納される重要なイベント・データを解析するステップを含んでもよい。
【0050】
一つの実施形態では、生のイベント・データはネットワーク上でマルチメディア・デバイスから自動的に検索される。
【0051】
生のイベント・データは、予め決められた間隔で検索されてもよい。
【0052】
一つの実施形態では、上記予め決められたルールはマルチメディア・デバイスの予め決められた行動をモデリングする。
【0053】
セット・トップ・ボックスまたはこれに類似する形式のマルチメディア・デバイスの代替として、携帯電話を使用してテレビ信号を受信することも可能であり、かつ本発明による装置が動作することも可能であることが予見され、この場合、携帯電話はデコーダとして作用しかつデコーダの機能を実行することも可能である。従って、本装置は次に、後続の収集及び解析用に携帯電話から生のイベント・データを取得するために、携帯電話をネットワークの一部として監視することができる。携帯電話を使用して生のイベント・データが収集される場合、生のイベント・データは、テレビ信号の受信とは区別された、及び/又は、上記受信と組み合わされた携帯電話のオペレーションに関連する生のイベント・データをも含むこともできる。従って、本装置は、電話信号の送信、受信及び相互作用に関する(デコーダに関連して先に述べたような)全ての相互作用及びこれに類似するものに関連して生のイベント・データを収集できるだけでなく、電話呼の受信/送信効率、テキスト・オペレーション、経時的及び/又は地理的ロケーションでの信号受信レベル及びこれに類似するもの等の、携帯電話により実行される他の機能の幾つか、または全てのオペレーションに関連する生のイベント・データを収集して解析することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
次に、添付の図面を参照しつつ、本発明のいくつかの実施形態を単なる例示として説明する。
【0055】
図1は、先行技術において知られるテレビ・ユニット10と、デコーダ・ユニット20と、セントラル・サーバ・ユニット30とを含む、先行技術において知られるデジタルテレビ・ネットワークを示す。セントラル・サーバ・ユニット30は送信機40と受信機50とを備え、デジタル・テレビ信号を送信機40からデジタル・デコーダ・ユニット20へ送信するように動作可能である。デジタル・デコーダ・ユニット20では、上記信号が既知の技術を使用してデジタル・デコーダ・ユニット受信機60により受信される。受信された信号は、次に、デジタル・デコーダ送信機70を介してテレビ・ユニット10へ送信され、最終的には既知の技術を使用して、テレビ・ユニットの画面にデジタルテレビ放送が表示される。
【0056】
図2は、デジタル・デコーダ・ユニット20と、本発明の第1の態様によるデジタル監視システムとの間の相互作用を示す。本発明を具現化するシステムでは、デジタル・デコーダ・ユニット20とモニタ・エンジン・ユニット80との間に共通経路が供給される。モニタ・エンジン・ユニット80は、着信するデジタル信号を受信するための受信機90と、受信機90によって受信されるデジタル信号を受信し且つ上記デジタル信号を処理して利用可能なデータにするように動作可能なコントローラ100とを備える。モニタ・エンジン・ユニット80は格納ユニット110を装備していてもよく、格納ユニット110は、データを格納すべくモニタ・エンジン・ユニット80と一体式であっても、なくてもよい(図2では一体式として示されている)。また、データをデジタル信号の形式でモニタ・エンジン・ユニット80から前方向へ送信するための送信機120も装備されている。
【0057】
モニタ・エンジン・ユニット80は、デジタル信号形式のデータを送信機120によってモニタ・サーバ・ユニット130へ送信するように動作可能である。モニタ・サーバ・ユニット130は、着信するデジタル信号情報をモニタ・エンジン・ユニット80から受信し、受信した信号情報を処理するためにコントローラ150へ転送する受信機140を装備している。また、モニタ・サーバ・ユニット130は任意選択として、着信するデータ及びモニタ・サーバ・ユニット130により生成される任意の追加情報も格納するための格納ユニット(図示略)を装備してもよい。送信機160は、デジタル信号形式の情報をモニタ・エンジン・ユニット80の受信機90へ、及びクライアント・モニタ・ユニット180の受信機170へも前方向送信するために装備される。クライアント・モニタ・ユニット180は、着信するデジタル信号を受信機170によって受信し且つ送信された情報をコントローラ190によって処理するように動作可能である。またクライアント・モニタ・ユニット180には、クライアント・モニタ・ユニット180とモニタ・サーバ・ユニット130の受信機140との間に共通の通信経路を保持するために情報をクライアント・モニタ・ユニットからデジタル信号形式で送信するための送信機200も装備される。
【0058】
次に、図1及び図2をも参照しながら、図3に示すような本発明の第1の態様を具現化するデジタルテレビ・ネットワークについて説明する。本ネットワークは(先行技術において知られる、図1を参照して先に述べた)セントラル・サーバ・ユニット30を備え、同ユニット30は、セントラル・サーバ・ユニット30の送信機40及び受信機50と各デコーダ・ユニット20(説明を容易にするために、図3にはデコーダ・ユニット20を1つだけ示している)の個々の受信機60及び送信機70との間の双方向通信リンクを使用して多くのマルチメディア・デバイス・ユニット20と通信する。次に、デコーダ・ユニット20は、ユーザの操作によって、適切なデジタル情報をユーザが見るためにテレビ受像器10へ送信する。デコーダ・ユニット20はモニタ・エンジン・ユニット80と双方向通信状態にあり、モニタ・エンジン・ユニット80は、デコーダ・ユニット20からデジタル信号情報を受信して処理し、かつデジタル信号情報をデコーダ・ユニット20へ送信するように動作可能である。またモニタ・エンジン・ユニット80はモニタ・サーバ・ユニット130とも通信状態にあり、モニタ・サーバ・ユニット130との間で適宜デジタル信号情報を送受信し合うように動作可能である。モニタ・エンジン・ユニット80及びモニタ・サーバ・ユニット130はそれぞれ、モニタ・エンジン格納ユニット110及びモニタ・サーバ格納ユニット210と通信状態にある。図3では、モニタ・エンジン格納ユニット110及びモニタ・サーバ格納ユニット210は各々モニタ・エンジン・ユニット80及びモニタ・サーバ・ユニット130とは別の実体として示されているが、これらは一体であってもよいことは理解されるであろう。また、モニタ・サーバ・ユニット130はモニタ・クライアント180とも双方向通信状態にある。先に述べたように、モニタ・クライアントは、モニタ・サーバ・ユニット130のファシリティへアクセスするネットワーク・ユーザである。例えば、情報要求は、モニタ・クライアント180からモニタ・サーバ130へ送信されることが可能である。必要な情報が一旦識別され及び/又は生成されると、要求された情報は、モニタ・サーバ130からデジタル信号の形式でモニタ・クライアント180へ送信されることが可能である。
【0059】
図4は、本発明のさらなる態様を具現化するデジタルテレビ・ネットワークを示すフローチャートである。
【0060】
テレビ10は、セントラル・サーバ・ユニット30からのデジタル放送信号をデコーダ・ユニット20によって受信している。デコーダ・ユニット20は、生のイベント・データ、即ち、例えばユーザによるキー・プレス(キー押し)などの単純なイベント、または、例えば利用可能なフリー・メモリの量である統計を提供すべく計装される。
【0061】
図4のステップAでは、この生のイベント・データがデコーダ・ユニット20によって検出される。生のイベント・データはデコーダ・ユニット20内部からのロギングまたはポーリングによって検出されてもよく、任意選択としてデコーダ・ユニット20により格納される(ステップB参照)。
【0062】
モニタ・エンジン・ユニット(80)により、デコーダ・ユニット(20)に格納されている生のイベント・データに対する要求が行われると(ステップC参照)、この生のイベント・データはモニタ・エンジン・ユニット80によってデコーダ・ユニット(20)から受信/検索され(ステップD参照)、モニタ・エンジン80により処理されて生のイベント・データが重要なイベント・データに変換される(ステップE参照)。このような重要なイベント・データは、単一の生のイベントに関するデータ、または例えばデコーダ・ユニットのオペレーションに関連する生のイベント、タイミング及び/または機器状態の組合せに関するデータを含んでもよい。
【0063】
重要なイベント・データは、任意選択として、モニタ・エンジン・ユニット80により格納されてもよい(ステップF参照)。
【0064】
ステップGは、モニタ・クライアント180による情報要求の実行を含む。ネットワークに参加するモニタ・クライアントは複数であってもよいことは理解されるであろうが、説明を容易にするために、図4との関連では1つのモニタ・クライアントについてのみ論じる。
【0065】
モニタ・クライアント180によって一旦情報が要求されると、モニタ・クライアント180により行われた要求に応答して、関連の重要なイベント・データがモニタ・サーバ・ユニット130によって検索され(ステップH)且つ解析される(ステップI参照)。次に、モニタ・サーバ・ユニット130は、生成された解析及び/又はこれに伴う重要な生のイベント・データをモニタ・クライアント180へ供給すべく利用することができる(ステップJ参照)。
【0066】
次に、図2、3及び4を参照して、本発明を、一時的にデジタル放送が中断する期間が存在する例示的な実施形態に関して説明する。デジタル放送の中断期間及びこれに続いてデコーダ・ユニット20のユーザにより実行されるキー・プレスなどの間のデコーダ・ユニット20の状態遷移に関連する生のイベント・データは、ステップA及びBにおいて言及されているように、デコーダ・ユニット20によりアクティブにログされる。デコーダ・ユニット20は、モニタ・エンジン・ユニット80による生のイベント・データの検索まで生のイベント・データを局部的に格納する。生のイベント・データは、ステップDに記述されているように、モニタ・エンジン・ユニット80の受信機90へデジタル信号として送信される。次に、生のイベント・データは、モニタ・エンジン・ユニット80により、基底を成すデコーダ・ユニット20の行動をモデリングする予め決められた所定のルールに従って生成される重要なイベント・データに変換される(ステップE)。上記ルールは、モニタ・サーバ・ユニット130によって構成可能であると同時に、再考され、変更されてもよい。
【0067】
生のイベント・データ及び重要なイベント・データは共にモニタ・エンジン・ユニット80によって一体式の又は個別の格納ユニット110内に格納されてもよく(ステップF)、これにより、この期間中のユーザによるデコーダ・ユニット20の行動及びデコーダ・ユニット20のオペレーションに対する効果を含む、デジタル放送中断を取り巻く生及び解析済み双方の完全なイベント・ピクチャがもたらされる。
【0068】
モニタ・クライアント180から、例えば、その特定の放送中断に関連して直接的に、または放送中断一般に関連して間接的に情報が要求されると、重要なイベント・データがモニタ・エンジン・ユニット80の送信機120によってモニタ・サーバ・ユニット130の受信機140へ送信される(ステップH)。重要イベントに繋がる生のイベント・データも関連している可能性があるケースでは、該当する生のイベント・データもモニタ・サーバ・ユニット130によりモニタ・エンジン・ユニット80から検索されてもよい。
【0069】
或いは、重要なイベント・データは、要求があると、または予め決められた時間にモニタ・クライアント180へ送信するために、既にモニタ・サーバ・ユニット130上に保持されていてもよい。例えば、モニタ・クライアント180がモニタ・エンジン・ユニット80からモニタ・サーバ130への重要なイベント・データの転送をトリガするのではなく、重要なイベント・データの転送は、例えば問題の重要なイベント・データに関連づけられる構成に依存して予め決められた時間間隔でトリガされてもよい。
【0070】
重要なイベント・データ及び任意選択として生のイベント・データを受信すると、モニタ・サーバは受信したデータを解析し(ステップI)、上記解析を任意の関連する重要なイベント・データ及び/または生のイベント・データと共にモニタ・クライアント180へ提供する(ステップJ)。
【0071】
従って、モニタ・クライアント180には、いつでも利用可能であり且つ検索でき、デコーダ・ユニット20の行動をモデリングする構成可能なルールに依存して重要なイベント・データへ変換でき、かつデコーダ・ユニット20のオペレーションに関する有益な情報及びデコーダ・ユニット20のユーザに関連する動作フィードバックを提供するように解析できる生のイベント情報の絶え間のない流れが供給される。
【0072】
実際の実施形態では、データは、本発明によるデジタルテレビ・ネットワーク内で、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)及び拡張マークアップ言語(XML)を使用して転送されてもよい。本発明の一実施形態において採用されるHTTP及びXMLの定義は、下記の通りである。
【0073】
HTTPは、コンピュータが情報を共有する規格方法である。HTTPには、ユーザ・エージェント(例えば、ブラウザ)及びサーバ・デーモン(例えば、ウェブサーバ)という2つのタイプの通信デバイスが存在する。ユーザ・エージェントは、別のコンピュータ上で実行されるデーモン・アプリケーションに要求を行う。ユーザ・エージェントは、別のコンピュータ上で実行されるサーバ・デーモン・アプリケーションとの間でハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)情報を提供/受信し合うネットワーク・デバイスである。
【0074】
ユーザ・エージェント及びサーバ・デーモンは、拡張マークアップ言語(XML)形式で表示される情報を共有する。拡張マークアップ言語(XML)は、アプリケーション間及び組織間でデータの定義、検証及び解釈を可能にするウェブ・ベースのデータ表現形式である。文書型定義(DTD)は、システム・エレメント間の通信に使用されるXMLを構成するエレメントを定義する。
【0075】
ユーザ・エージェント(モニタ・エンジン・ユニット内)はサーバ・デーモン(モニタ・サーバ・ユニット上)と規定の間隔で通信することができ、重要イベントが発生するとサーバ・デーモンへ非請求情報を送ることもできる。ユーザ・エージェント及びサーバ・デーモンは、ネットワークの現行及び履歴ステータス・ビューを表す情報データベースに寄与する。HTTPのセキュリティは、セキュア・ソケット・レイヤ(SSL)プロトコルの実装を使用することによって提供される。
【0076】
モニタ・エンジン・ユニット内では、XMLコンフィギュレーションが初期設定時にユーザ・エージェントによって検索される。XMLは、計装される生イベントのリスト、及びモニタ・エンジン・ユニットが監視対象であるターゲット・プラットフォーム内のイベント及び刺激に対処するために規定される行動を定義する。
【0077】
XMLで記述されるプロトコルは、サービス・プロバイダ等の論理的リモート・ユーザがMEに関する情報を読み取る、または変更することのできる方法を定義する。HTTPは、そのピアと通信する際に通信制御プロトコル(TCP)を使用する。無保証のデータグラム配信が許容される場合には、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)も使用される。
【0078】
XMLは、管理されるべきイベントを定義する。各イベントは、名称、構文及びエンコーディングを有する。
【0079】
モニタ・エンジン・ユニットはターゲット・プラットフォーム内に存在し、上記プラットフォームはプラットフォームの行動に関連する生のイベント・データを配信するように計装される。このデータは、プラットフォームの動作上のどのような測定可能な特徴に関連するものであってもよい。これに加えて、本プラットフォームは、監視対象ターゲット・プラットフォームのコンポーネントからステータス情報を検索するように問い合わされることが可能である。
【0080】
時期が設定された所定の間隔で、または特定の閾値状態が発生すると、プラットフォームは生イベント・データ・グループをモニタ・エンジンへ送信する。モニタ・エンジンは、グループ化されたデータを個々の生のイベントに分離し、各生イベントを順に、その発生順序で処理する。生のイベントの処理は、各イベントをXMLコンフィギュレーション(ルール)ファイルの各ルールに照らして検査することを含む。これらのルールに従って、生のイベント(または、これらの組合せ)はさらなる措置をトリガする。これらの措置は、プラットフォームの内部状態の変更(例えば、プロセス「x」が状態「y」に移行する)、次にはモニタ・サーバ・ユニットへ送られる重要イベントの生成、または二次的な生のイベントの生成を含むことができる(またこのようにして、複雑なイベント・シーケンスをさらに管理可能なサブシーケンスに分けることができる)。生のイベントは内部バッファへ追加され、ルールによるトリガの結果としてキャンセルされるまで「ライブ」とされる。ルールによるトリガは、タイマの起動に使用されてもよい。
【0081】
例えば、赤外線制御デバイス上の特定のボタンを押すことが生のイベントであってもよい。これらのキー・プレス(キー押し)の組合せ及びタイミングは重要イベントを構成してもよく、例えば、あるユーザが30秒以内に特定のボタンを5回押せば、これは「ユーザ・フラストレーション」重要イベントを構成する可能性があり、モニタ・サーバ・ユニットへ報告される。一旦この重要イベントが報告されると、上記ボタン・プレスはアクティブな生イベント・バッファから削除されることになる。
【0082】
この手法は、生の情報の受信、及びデコーダ・ユニット(またはセット・トップ・ボックス)の異なる部分をポーリングしてその動作状態を監視しかつ個々の必要に応じた特定の重要なイベント・データをモニタ・サーバ・ユニットへ配信する能力を見込むものである。
【0083】
データは、受信されるとライブ・ステータス情報を提供すべく問い合わされ、さらにはモニタ・サーバ・ユニット上のリレーショナル・データベースに格納される。モニタ・サーバ・ユニットは、個々のモニタ・エンジン・ユニット間のデータ配信をサポートし、かつモニタ・クライアント・ユニットにより提供されるサービスをサポートする。これらのサービスには、受信されたデータに提示される計数、値及び傾向までのイベント履歴の解析が含まれる。この情報解析は、ネットワーク行動及び監視対象機器使用のビューを提供する。
【0084】
モニタ・クライアント・ユニットは、ネットワークから受信されるデータのライブ/履歴解析を表示するグラフィカル・ユーザ・インタフェースを提供する。モニタ・クライアント・ユニットは、情報を転送する類似のHTTP及びXML手法を使用してモニタ・サーバ・ユニットと通信する。
【0085】
以上、添付の図面に示す実施形態を参照して本発明のいくつかの観点を説明したが、本発明はこれらの詳細な実施形態に限定されるものではなく、さらなる発明的技量及び努力を行使することなく変更・修正されてもよいことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】図1は、先行技術で知られるデジタルテレビ・ネットワークを示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の一態様を具現化するデジタルテレビ・ネットワークを示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明のさらなる態様を具現化するデジタルテレビ・ネットワークを示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明のさらなる態様を具現化するデジタルテレビ・ネットワークを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備えた、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置であって、
前記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信し、その受信される生イベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成し、そして、その重要なイベント・データを前記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、
前記モニタ・サーバは、前記モニタ・エンジンから前記重要なイベント・データを受信して、その重要なイベント・データを格納するように動作可能であり、更に、当該モニタ・サーバは、前記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である監視装置。
【請求項2】
モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備えた、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置であって、
前記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを検索し、その受信される生イベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成し、そして、その重要なイベント・データを前記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、
前記モニタ・サーバは、前記モニタ・エンジンから前記重要なイベント・データを受信して、その重要なイベント・データを格納するように動作可能であり、更に、当該モニタ・サーバは、前記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である監視装置。
【請求項3】
モニタ・エンジンとモニタ・サーバとを備えた、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスを監視するための装置であって、
前記モニタ・エンジンは、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信し且つ検索し、その受信される生イベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成し、そして、その重要なイベント・データを前記モニタ・サーバへ送信するように動作可能であり、
前記モニタ・サーバは、前記モニタ・エンジンから前記重要なイベント・データを受信して、その重要なイベント・データを格納するように動作可能であり、更に、当該モニタ・サーバは、前記重要なイベント・データを要求に応じて検索するように動作可能である監視装置。
【請求項4】
前記マルチメディア・デバイスはデジタルテレビ・デコーダを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項5】
前記マルチメディア・デバイスは統合デジタル・テレビを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項6】
前記マルチメディア・デバイスは移動通信ハンドセットを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項7】
前記生イベント・データは、前記モニタ・エンジンからの送信に先立ってローカル・ストレージへ書き込まれる、請求項1から6のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項8】
前記モニタ・エンジンはさらに、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生イベント・データを自動的に検索するように動作可能である、請求項1から7のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項9】
前記モニタ・エンジンはさらに、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生イベント・データを予め定められた時間間隔で検索するように動作可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項10】
前記予め決められたルールは、前記マルチメディア・デバイスの予め決められた行動をモデリングする、請求項1から9のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項11】
前記予め決められたルールは、前記モニタ・サーバによって構成又はコンフィギュレーション可能である、請求項1から10のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項12】
前記モニタ・エンジンはさらに、前記重要なイベント・データを自動的に格納するように動作可能である、請求項1から11のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項13】
前記モニタ・エンジンはさらに、前記重要なイベント・データを予め定められた時間間隔で格納するように動作可能である、請求項11に記載の監視装置。
【請求項14】
前記モニタ・サーバは、前記重要なイベント・データを予め定められた時間間隔で自動的に格納するように動作可能である、請求項12に記載の監視装置。
【請求項15】
前記モニタ・サーバはさらに、前記格納される重要なイベント・データを解析するように動作可能である、請求項12から14のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項16】
前記モニタ・サーバはさらに、要求に応じて解析結果を提供するように動作可能である、請求項15記載の監視装置。
【請求項17】
前記モニタ・サーバはさらに、要求に応じて重要なイベント・データを提供するように動作可能である、請求項1から16のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項18】
マルチメディア・デバイスと組み合わされた、請求項1から17のいずれか一項に記載の監視装置。
【請求項19】
ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスの監視方法であって、
a.ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信するステップと、
b.受信される生のイベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成するステップと、
c.前記重要なイベント・データを格納するステップとを含む監視方法。
【請求項20】
ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスの監視方法であって、
a.ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを検索するステップと、
b.受信される生のイベント・データに依存し且つ予め決められたルールに依存して重要なイベント・データを生成するステップと、
c.前記重要なイベント・データを格納するステップとを含む監視方法。
【請求項21】
前記ステップa.はさらに、ネットワークへ接続されるマルチメディア・デバイスから生のイベント・データを受信することを含む、請求項20記載の監視方法。
【請求項22】
前記重要なイベント・データは予め決められた間隔で自動的に格納される、
請求項19から21のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項23】
前記格納される重要なイベント・データを解析するステップをさらに含む、
請求項19から22のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項24】
前記生のイベント・データは、ネットワーク上の前記マルチメディア・デバイスから自動的に検索される、請求項19から23のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項25】
前記生のイベント・データは予め決められた間隔で検索される、
請求項19から24のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項26】
前記予め決められたルールは、前記マルチメディア・デバイスの予め決められた行動をモデリングしている、請求項19から25のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項27】
前記マルチメディア・デバイスはデジタルテレビ・デコーダを備える、
請求項19から26のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項28】
上記マルチメディア・デバイスは統合デジタル・テレビを備える、
請求項19から26のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項29】
上記マルチメディア・デバイスは移動通信ハンドセットを備える、
請求項19から26のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項30】
請求項1から18のいずれかに記載の監視装置に用いられるモニタ・エンジン。
【請求項31】
前記モニタ・エンジンは、遠隔的に構成又はコンフィギュレーションされるように動作可能である、請求項30に記載のモニタ・エンジン。
【請求項32】
前記モニタ・エンジンは、当該モニタ・エンジン内に予め決められたルールを設定するために、モニタ・サーバの遠隔構成又は遠隔コンフィギュレーションから生じる構成データを受信するように動作可能である、請求項31記載のモニタ・エンジン。
【請求項33】
請求項19から29のいずれかに記載の監視方法を実行する際に使用すべく、請求項1から18のいずれかに記載の監視装置と共用されるモニタ・エンジン。
【請求項34】
実質上明細書に記述されかつ添付の図面に関連する装置。
【請求項35】
実質上明細書に記述されかつ添付の図面に関連する方法。
【請求項36】
実質上明細書に記述されかつ添付の図面に関連するモニタ・エンジン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−500933(P2009−500933A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520001(P2008−520001)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/GB2006/002522
【国際公開番号】WO2007/007056
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(508006735)ミリフィス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】