説明

目覚ましシステムの通信制御方式、目覚まし機器及び目覚ましセンター装置

【課題】気象条件、交通条件等に応じて目覚ましセンター装置から少ないデータ量によりアラームの鳴動時刻を遠隔制御可能であり当該制御に関連する詳細情報も取得可能とする通信制御方式、目覚まし機器及び目覚ましセンター装置を提供する。
【解決手段】アラームの鳴動時刻が遠隔制御可能な目覚まし機器200を天候/交通状況により目覚ましセンター装置100から遠隔制御する目覚ましシステムの通信制御方式であって、前記目覚ましセンター装置100は、前記天候/交通状況により遠隔制御するアラームの鳴動の制御情報と前記天候/交通状況に関する詳細情報を提供するURL情報とをSMS Push通信経路Aでショートメッセージにより前記目覚まし機器200に送信し、前記目覚まし機器200は、セットされたアラーム時刻にかかわらず前記制御情報の受信により鳴動を制御するとともに、前記天候/交通状況に関する詳細情報をパケット通信経路Bにより前記URLから受信するように通信経路を分離する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目覚まし時計機能を有する機器(目覚まし機器)の鳴動時刻を遠隔制御可能なシステム(目覚ましシステム)の通信制御方式に関し、特に、携帯電話機等の目覚ましシステムの通信制御方式に関する。
【背景技術】
【0002】
通勤通学時に気象条件や利用する交通機関の運行状況によっては、普段よりも早く目覚め、早めに家を出るための準備を整える必要がある。このような状況への対応を可能とするために、目覚まし機器に予めアラームの作動時間を設定しておいても天候や交通機関の運行状況などの情報に応じて、前記作動時間以前にアラームが鳴動する目覚ましシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この目覚ましシステムは、天候、道路交通情報に加え、交通機関の運行状況等の通勤/通学時間に影響を与える多種多様な情報を総合的に活用して、目覚まし機器のアラームの作動を遠隔制御する携帯電話型又はインターネット接続型の目覚まし機器の目覚ましシステムに関するものである。ユーザが目覚まし機器の目覚まし機能をセットすると、目覚ましセンターは予め登録してある標準のアラーム鳴動時刻を前記目覚まし機器に設定するとともに、その後、所定時刻毎に天候、道路交通情報及び交通機関の運行状況等をチェックし、交通機関が停止した場合などには、基地局からの無線回線やインターネットを介して、アラームを作動させる情報と、当該アラーム作動要因の情報とを目覚まし機器に送信して、直ちにアラームを作動させ、アラームを早めた原因となる「悪天候のため」等の付加情報を表示させる。
【特許文献1】特開2004−294236号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の目覚ましシステムは、気象条件、交通条件等により目覚ましセンターから目覚まし機器に遠隔制御情報を送信してアラームの鳴動時刻を制御するとともに、簡単な付加情報を送信して表示させるものである。
【0005】
しかし、目覚まし機器によるアラームの鳴動時刻が早まった場合、その要因となった付加情報としては、より具体的で詳細な天候情報、交通情報等、生情報や複数の代替交通経路、その他、所要時間等の諸処の条件等をも必要とすることが多いが、そのような詳細な付加情報を常に目覚ましセンターから送信するシステムとすると、情報量が増えて利用者の通信料が増大する。
【0006】
また、詳細な付加情報の表示の必要性は利用者のニーズにもよるものであり、小さいデータ量の遠隔制御情報と大きいデータ量の詳細表示情報という性質の異なる情報の送信に好適で合理的な通信制御方式の実現が望まれる。
【0007】
本発明の目的は、以上の課題を解決するものであり、利用者の利便性を損なうことなく目覚ましセンター装置と目覚まし機器の間で送受信されるデータ量の削減が可能な目覚ましシステムの通信制御方式を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、気象条件、交通条件等に応じて目覚ましセンター装置から少ないデータ量によりアラームの鳴動時刻を遠隔制御可能であり、当該制御に関連する詳細情報も取得可能な目覚まし機器を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、気象条件、交通条件等に応じて少ないデータ量で目覚まし機器のアラームの鳴動時刻を遠隔制御可能であり、当該制御に関連する詳細情報も取得可能な目覚ましセンター装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
目覚まし時計機能を有する携帯電話機等の目覚まし機器のアラームの鳴動時刻を遠隔制御する際の通信方式に関し、天候や交通状況等に応じてアラームの鳴動時刻を算出して遠隔制御信号を出力する目覚ましセンター装置(サーバ)と、サーバからの通知により鳴動時間を変更してアラームを鳴動する機能を持つ目覚まし機器とからなる。少ないデータ量で鳴動時間が変更可能であるとともに、ユーザは多様な付加情報から適宜必要な情報をも閲覧可能とする。
【0011】
本発明の通信制御方式は、アラームの鳴動時刻が遠隔制御可能な目覚まし機器、例えば携帯電話機を天候/交通状況により目覚ましセンター装置から遠隔制御する目覚ましシステムの通信制御方式において、前記目覚ましセンター装置は、前記天候/交通状況により遠隔制御するアラームの鳴動の制御情報と前記天候/交通状況に関する詳細情報を提供するURL情報とをSMS Push通信経路のショートメッセージにより前記目覚まし機器に送信し、前記目覚まし機器は、前記制御情報によりアラームの鳴動を制御するとともに、前記天候/交通状況に関する詳細情報をパケット通信経路により前記URLから受信することを特徴とする。前記URLは目覚ましセンター装置内に設け又は目覚ましセンター装置と連携接続した他サービスの情報提供サーバに設けたことを特徴とする。
【0012】
本発明の目覚まし機器は、アラームの鳴動時刻が目覚ましセンター装置から遠隔制御可能な目覚まし機器であって、目覚ましセンター装置から天候/交通状況に応じた鳴動の制御情報と当該天候/交通状況に関する詳細情報を提供するURL情報とをSMS Push通信経路のショートメッセージにより受信して前記制御情報によりアラームの鳴動を制御する機能と、前記天候/交通状況に関する詳細情報を前記URL情報によりパケット交換方式により受信するブラウザ機能を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の目覚ましセンター装置は、アラームの鳴動時刻が遠隔制御可能な目覚まし機器に対し天候/交通状況によりアラームの鳴動を制御する制御情報と、前記天候/交通状況に関する詳細情報をパケット交換方式で提供するURL情報と、を送信する目覚ましセンター装置であって、前記制御情報はSMS Push通信経路のショートメッセージにより前記目覚まし機器に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アラームの鳴動時刻の遠隔制御の情報量を抑えるとともに、目覚まし時計の鳴動時刻の変更に伴う付加情報の通知方式を改善することが可能である。つまり、各種の付加情報を目覚ましセンター装置等のサーバ側に配置し、携帯電話機等の目覚まし機器へはSMS Push通信経路のショートメッセージにより目覚ましアラームを鳴動する制御情報と付加情報が取得できる接続先のURL情報のみを通知し、付加情報は利用者の要求に応じてURLから通常のパケット通信方式で取得できるようにすることで、利便性を損なうことなくサーバ〜端末間で送受信されるデータ量が削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(構成)
図1は本発明の目覚ましシステムの通信制御方式の一実施の形態の構成を示す図である。目覚まし機器として携帯電話機を使用した実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、気象情報および交通情報から所定の目覚まし時刻を算出する目覚ましセンター装置100と、目覚ましセンター装置100で算出された目覚まし時刻に従って鳴動する目覚ましアプリケーションを備えた目覚まし時計機能を有する目覚まし機器である携帯電話機200と、で構成された通信方式に関するものであり、センター装置100と携帯電話機200の間の通信経路について、目覚ましセンター装置100から携帯電話機200へ目覚ましアラームを鳴動時刻に鳴動させる制御情報をショートメッセージにより配信(SM−MT:Short Message-Mobile Terminating)する通信経路Aと、携帯電話機200から目覚ましセンター装置100へ目覚ましの鳴動時刻が変更となった要因(天候状態、交通情報)や付加情報(天気予報、代替経路情報)などの詳細データの取得を行うパケット通信による通信経路Bと、に分離させて構成したものである。
【0016】
次に、本実施の形態の通信経路A及びBについて説明する。
通信経路Aは、回線交換経路等により構成された携帯電話機等への通信路であり、目覚ましセンター装置100を始点として、PPG(Push Proxy Gateway)101、SMSC(Short Message Service Center)102、MSC(Mobile Switching Center)103、RNC(Radio Network Controller)104、Node−B105を経て携帯電話機200へと情報のPushサービスを行うSMS Push通信経路である。
【0017】
ここで、PPG(Push Proxy Gateway)101は目覚ましセンター装置100に接続されたPush機能に対応するゲートウェイであり、目覚ましセンター装置100から出力された、天候/交通状況に応じた目覚まし時計機能の鳴動時刻の鳴動の制御情報と、前記天候/交通状況又は前記制御情報に関連する詳細情報を提供するURL情報と、をテキストデータでなるショートメッセージとしてSMSC(Short Message Service Center)102に出力する。SMSC(Short Message Service Center)102は前記ショートメッセージを着信側の携帯電話機等に向けて配信(中継/転送)し、配信に失敗した場合に当該ショートメッセージを一次的に保存、再送する機能等を有する。MSC(Mobile Switching Center)103は、携帯電話機200方向へのショートメッセージの配信(SM-MT)では(GMSC(Gateway MSC)―MSCとして)、SMSCから転送されたショートメッセージを受信し、無線制御装置のRNC(Radio Network Controller)104に転送する。RNC104は無線リソースの管理、ハンドオーバ等の制御機能を有し、前記ショートメッセージを無線基地局であるNode−B105を介して携帯電話機200に転送する。また、通信経路Aの逆方向のショートメッセージの発信(SM-MO:Short Message-Mobile Origination)は前述と逆経路の転送動作となり、この場合、MSCは(MSC−IWMSC(Inter Working MSC)として)、Node―B、RNC(Radio Network Controller)104側から転送されたショートメッセージを受信し、SMSC、PPG側に転送する。
【0018】
また、通信経路Bは、パケット交換経路等により構成された通信路であり、携帯電話機200の情報取得操作により、携帯電話機200からNode−B105、携帯電話機200の在圏ノードであるSGSN(Serving GPRS Support Node)108、関門ノードのGGSN(Gateway GPRS Support Node)107、Proxy Gateway106を経て目覚ましセンター装置100に至るパケット通信経路である。ここで本パケット通信路は、汎用パケット無線システム(General packet radio service:GPRS)であり、GPRSでは携帯電話機の機種及びキャリアに依存するデータ速度(上りと下りで合計最高114kbps)のデータ通信が可能である。通信経路Bを利用する情報の取得ではブラウザの起動によりネットワーク上のURLから複数の代替経路や交通情報の詳細、その他関連する付加情報等を受信可能であり、所望の詳細情報を選択的に受信可能である。
【0019】
図2は、本実施の形態の目覚ましセンター装置100の内部構成を示す図である。目覚ましセンター装置の機能は、特許文献2で述べられているものと同様の基本情報登録処理部111、基本情報データベース112、アラーム作動時間計算処理部113、気象情報取得処理部115、交通情報取得処理部116及び交通気象情報データベース117に加えて、本実施の形態の通信経路Aを利用することにより、天候/交通状況に応じた目覚まし時計のアラームの鳴動時刻に、鳴動の遠隔制御情報をSMS Push通信により携帯電話機200に通知する目覚まし制御部114と、通信経路Bを利用することにより、目覚まし時刻が変更となった要因(天候状態、交通情報)や付加情報(天気予報、代替経路情報)などの詳細データ情報を携帯電話機200から参照可能な情報開示部118とを備える。各部の機能は次のとおりである。
【0020】
基本情報登録処理部111は、利用者の端末から入力される氏名、自宅所在地、勤務先所在地等の利用者の登録・管理や利用者毎の標準アラーム鳴動時刻、通勤通学で利用する交通機関等の基本情報の登録・管理を行う機能を有し、基本情報データベース112は利用者毎の前記基本情報を格納する。
【0021】
気象情報取得処理部115は気象情報センター装置等から各地の気象情報の収集を行い、交通情報取得処理部116は各種交通機関の交通情報センター装置等から交通機関の運行状況や道路交通情報の収集を行う機能を有する。
【0022】
気象・交通情報データベース117は、取得した気象・交通情報をアラーム作動時間の計算が可能なデータ形式で保存するとともに、時刻を変更して目覚ましアラームを鳴動する制御情報を送信した場合、その要因である天候状態、交通情報等の情報や、天気予報、代替経路情報等の付加情報などの詳細データ情報を保存し、アラーム作動時間計算処理部113は基本情報及び気象・交通情報から各利用者のアラーム鳴動時刻の算出を行う機能を有する。
【0023】
また、目覚まし制御部114は、所定時刻毎に天候、道路交通情報及び交通機関の運行状況等をチェックし、交通機関が停止した場合などには、アラームを作動させる制御情報を前記通信経路Aを介して携帯電話機200に送信して、直ちにアラームの鳴動を動作させるためのSMS PUSH機能を有する。また、目覚ましセンター装置100から予め登録してある標準のアラーム鳴動時刻を携帯電話機200の目覚まし機能にセットするように構成する場合には、利用者が携帯電話機200の目覚まし機能をオン状態へ設定したとき、前記通信経路Aの逆方向のショートメッセージの発信(SM-MO)によるSMS PUSH機能で該設定情報を受け、前記通信経路Aを介して携帯電話機200の目覚まし機能に標準のアラーム鳴動時刻をセットする。更に、情報開示部118はネットワーク上の特定URLとして気象・交通情報データベース117に保存された各種情報について前記通信経路Bを介して携帯電話機200の利用者側からのアクセスにより提供する機能を有する。
【0024】
図3は、本実施の形態の携帯電話機200の構成を示す図である。携帯電話機200は、通常使用される携帯電話機内に目覚まし機能を内蔵したものであり、基地局であるNode−B105から送信される電波を受信するためのアンテナ、通話等を制御する通話機能制御部211、アラームの時刻設定、鳴動動作等を制御する目覚まし時計機能部212に加え、目覚ましセンター装置100の目覚まし制御部114との通信経路Aを介するSMS PUSH機能による送受信機能を有するSMS Push送受信機能部213、ブラウザ機能により通信経路Bによるパケット通信によるインターネット上のURLへの接続により、交通・気象情報データベース117の所望の情報を選択的に受信するパケット送受信機能部214、及び前記遠隔制御情報に基づき目覚まし時計機能部212の鳴動時刻を制御する機能、目覚ましセンター装置側からアラーム鳴動時刻をセットする場合、目覚まし機能のセット(オン設定)等をSMS Push送受信機能部213を介して送信可能な目覚まし時刻制御部215から構成される。
【0025】
(動作)
次に本実施の形態の動作を説明する。
目覚ましセンター装置100の目覚まし制御部114と携帯電話機200のSMS Push送受信機能部213の間の制御情報は、MMS(Multimedia Messaging Service)環境から所定データフォーマットを利用するSMS Push機能により通知される。
【0026】
図4はSMS−Pushのデータフォーマットを示す図である。
SMS PUSH機能は携帯電話機のメッセージアプリケーションのメッセージ着信通知にも利用されることからメッセージ着信通知とは別用途での利用とするため、WSP Header(WAP:Wireless Application Protocolにおけるプッシュ型通信のセッションレイヤであるWSP:Wireless Session Protocol)内のApplication−IDを目覚まし時計機能の鳴動制御の通知用として個別に割り当てる。
【0027】
また、ユーザデータ(User Deta)領域には、目覚まし時計を鳴動させる制御信号と、URL情報であって、目覚まし時計の鳴動時刻が変更となった要因(天候状態、交通情報)や付加情報(天気予報、代替経路情報)などの詳細データの情報を目覚ましセンター装置100内の情報開示部118から取得する際に接続先となる接続先のURL情報等を格納する。情報を格納したユーザデータ(User Deta)にWSP Header、WSP Header及びSMS Headerを付加したデータフォーマットとなる。
【0028】
携帯電話機200がSMS Push送受信機能部213において、通信経路Aを介する前記データフォーマットの遠隔制御情報をPush受信すると、WSP Header内のApplication−IDをキーとして目覚まし時刻制御部215に目覚ましアプリケーションを起動させ、ユーザデータ内の目覚まし時計機能の鳴動の制御情報に従って目覚まし時計機能部212がアラームを鳴動させる。
【0029】
このようにして、目覚ましセンター装置100において、天候不良や交通機関の停止等の影響により、自宅から通勤通学の目的地までの所要時間が通常時より多く必要になると判断される場合に目覚ましセンター装置100からのショートメッセージによる遠隔制御情報により、通常時よりも必要な時間分早く、目覚まし用のアラームの鳴動が行われる。
【0030】
一方、利用者は目覚ましアラームの鳴動により目覚めると、必要により携帯電話機200のブラウザ機能を起動し、ユーザデータ内の接続先URL情報を接続先としてパケット送受信機能部214によりパケット通信経路Bを通じて目覚ましセンター装置100内の情報開示部108にアクセスし、アラーム時刻の変更に関連する天候不良や交通機関の停止等に関連する気象・交通情報データベース117の目覚ましアラームの鳴動時刻の変更要因および付加情報等のうち、利用者の希望する情報を選択して取得でき、対処方法等の検討が可能となる。
【0031】
利用者は情報開示部118から提供されうる目覚まし時計の鳴動時刻の変更に関連する情報を必要により取得することにより、不必要な情報取得を回避できデータ量を抑制し通信料金の発生を抑えることを可能とする。
【0032】
本実施の形態では、目覚ましセンター装置100からの遠隔制御情報の送信と携帯電話機200からの天候/交通状況等に関連する詳細情報の受信は全く異なる通信経路であり、特にデータ量の少ない目覚まし時計の遠隔制御情報の通信は文字数の限られたショートメッセージのPush通信により行い、データ量が大きい詳細情報は汎用のパケット通信によりURL情報により行うことで、利便性を損なうことなくサーバと携帯電話機200の間で送受信されるデータ量を削減することが可能である。
【0033】
また、情報開示部118で提供するコンテンツは目覚ましセンター装置100側で作成することができるので、情報の表示内容や表示方式に自由度をもたせることもできる。
【0034】
(他の実施の形態)
以上の実施の形態では情報開示部118を目覚ましセンター装置100に配置した例を示したが、この情報開示手段の配置は目覚ましセンター外等に設置可能であり、情報開示部118を目覚ましセンター装置外に設置する各種の変更が可能である。
【0035】
図5は、情報開示手段の配置の変更例を示す図である。本実施の形態の携帯電話機からの情報取得はパケット通信経路で行われるため、Proxy Gatewayを経由してインターネット(Internet)へアクセスすることも可能であり、情報開示部118を目覚ましセンター装置外のサーバに配置する構成とする場合、例えば、チケット発券サーバ等、他のサービスを行う各種サーバと目覚ましセンター装置が連携接続する構成とすることにより、より幅広いサービスの提供が可能となる。
【0036】
情報開示部118を目覚ましセンター装置外に配置する場合には、目覚ましセンター装置100が携帯電話機200へ送信するショートメッセージのデータフォーマットのユーザデータ領域にURL情報として情報開示部118を設置するサーバ等のURLを指定することになり、また、当該URLのサーバに対し、目覚ましセンター装置100から前記天候/交通状況に関連する情報を提供する構成とすることができる。また、チケット発券サーバ等、他のサービスを行う各種サーバと連携接続する構成の場合には、交通機関の後れや運休に対する代替交通手段の乗車券の発売等が可能に構成することができる。
【0037】
以上の実施の形態では、アラームの鳴動時刻の変更に関する詳細情報は、URLから通信経路Bにより受信する構成例を示したが、目覚ましセンター装置100からのショートメッセージの文字数の制限内であれば、簡単な変更理由程度のメッセージをユーザデータ内で携帯電話機200に送信するように構成できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の目覚ましシステムの通信制御方式の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の目覚ましセンター装置100の内部構成を示す図である。
【図3】本実施の形態の携帯電話機200の構成を示す図である。
【図4】SMS−Pushのデータフォーマットを示す図である。
【図5】情報開示手段の配置の変更例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
100 目覚ましセンター装置
101 PPG
102 SMSC
103 MSC
104 RNC
105 Node−B
106 GPRS
107 GGSN
108 SGSN
111 基本情報登録処理部
112 基本情報データベース
113 アラーム作動時間計算処理部
114 目覚まし制御部
115 気象/交通情報取得処理部
117 気象/交通情報データベース
118 情報開示部
200 携帯電話機
211 通話機能制御部
212 目覚まし時計機能部
213 SMS Push送受信機能部
214 パケット送受信機能部
217 気象・交通情報データベース
212 目覚まし時計機能部
215 目覚まし時刻制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラームの鳴動時刻が遠隔制御可能な目覚まし機器を天候/交通状況により目覚ましセンター装置から遠隔制御する目覚ましシステムの通信制御方式において、
前記目覚ましセンター装置は、前記天候/交通状況により遠隔制御するアラームの鳴動の制御情報と前記天候/交通状況に関する詳細情報を提供するURL情報とをSMS Push通信経路により前記目覚まし機器に送信し、前記目覚まし機器は、前記制御情報によりアラームの鳴動を制御するとともに、前記天候/交通状況に関する詳細情報をパケット通信経路により前記URLから受信することを特徴とする目覚ましシステムの通信制御方式。
【請求項2】
前記URLは目覚ましセンター装置内又は目覚ましセンター装置外に設けることを特徴とする請求項1記載の目覚ましシステムの通信制御方式。
【請求項3】
前記URLは目覚ましセンター装置と連携接続した他サービスの情報提供サーバに設けたことを特徴とする請求項1記載の目覚ましシステムの通信制御方式。
【請求項4】
前記目覚まし機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかの請求項記載の目覚ましシステムの通信制御方式。
【請求項5】
アラームの鳴動時刻が目覚ましセンター装置から遠隔制御可能な目覚まし機器であって、目覚ましセンター装置から天候/交通状況に応じた鳴動の制御情報と当該天候/交通状況に関する詳細情報を提供するURL情報とをSMS Push通信経路により受信して前記制御情報によりアラームの鳴動を制御する機能と、前記天候/交通状況に関する詳細情報を前記URL情報によりパケット交換方式により受信するブラウザ機能を有することを特徴とする目覚まし機器。
【請求項6】
目覚まし時計機能を有する携帯電話機に適用したことを特徴とする請求項5記載の目覚まし機器。
【請求項7】
アラームの鳴動時刻が遠隔制御可能な目覚まし機器に対し天候/交通状況によりアラームの鳴動を制御する制御情報と、前記天候/交通状況に関する詳細情報をパケット交換方式で提供するURL情報と、を送信する目覚ましセンター装置であって、前記制御情報はSMS Push通信経路により前記目覚まし機器に送信することを特徴とする目覚ましセンター装置。
【請求項8】
前記目覚まし機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項7記載の目覚ましセンター装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−170911(P2007−170911A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−366458(P2005−366458)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】