説明

目隠しルーバーのストリンガ

【課題】採光性および目隠し性に優れた薄型の目隠しルーバーを簡単に形成することができるようにしたストリンガを提供することである。
【解決手段】窓の屋外側において上下方向に長く延びる縦向きの取付けとされるパネル支持板10aの前面に外格子パネル20を支持する複数の係合突片11を上下方向に等間隔に設け、その係合突片11の上下部に、係合突片11の前面と滑らかに連続し、外格子パネル20の上下両側縁に形成された対向一対のフランジ22の先端の内向き折曲げ片23が係合可能な凸円弧状の案内面13を設ける。その係合突片11のそれぞれ背部に内格子パネル40が挿入される上下方向に長く延びるスロット15を形成して、種類の異なる外格子パネルを前後に間隔があく状態で支持できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、窓の目隠し用として、あるいは、中・高層住宅の境界塀やベランダのフェンスとして用いることができる目隠しルーバーのストリンガに関する。
【背景技術】
【0002】
防犯を目的として、窓の屋外側に面格子を設けることは一般に行なわれている。この面格子においては、採光および通風性に優れているものの、屋内外方向への透視性が高いため、昼夜を問わずプライバシーを侵害されるおそれが極めて高い。
【0003】
これに対し、特許文献1に記載されているように、ストリンガの長さ方向に等間隔に形成された複数の係止部のそれぞれに格子パネルを取付けた窓用のルーバーにおいては、透視性が低いため、プライバシーの侵害防止に効果を挙げることができ、窓の防犯装置として好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3887573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記ルーバーにおいては、防犯性および目隠し性に優れているものの、光の入射をほぼ完全に遮断するため、採光性に劣るという問題がある。
【0006】
その問題の解決には、格子パネルとして、パンチングメタルからなるものを採用することが有効であるが、パンチングメタルからなる格子パネルにおいては、目隠し性の点で問題がある。
【0007】
本件の発明者らは、採光性を維持しつつ目隠し性を高めるために各種のルーバーを製作したところ、パンチングメタルからなる格子パネルの背部に反透明の光拡散性樹脂板からなる格子パネルを間隔をおいて配置することによって、採光性および目隠し性に優れた目隠しルーバーが得られることを見出したのである。
【0008】
ところで、格子パネルを支持する従来のストリンガにおいては、一種類の格子パネルのみしか支持することができないため、採光性および目隠し性に優れた目隠しルーバーを製作しようとすると、パンチングメタルからなる格子パネルをストリンガで支持したルーバーと、光拡散性樹脂板からなる格子パネルをストリンガで支持したルーバーを前後(屋内外方向)に位置するように設ける必要が生じ、目隠しルーバーの屋内外方向の幅寸法が大型化して体裁が悪いものとなる。
【0009】
この発明の課題は、採光性および目隠し性に優れた薄型の目隠しルーバーを簡単に形成することができるようにしたストリンガを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、この発明においては、窓の屋外側に外周の一側を前側として上下方向に長く延びる縦向きの取付け状態とされるパネル支持板の前面に外格子パネルを支持する複数の係合突片を上下方向に等間隔に設け、その係合突片の上下部に、係合突片の前面と滑らかに連続し、外格子パネルの上下両側縁に形成された対向一対のフランジの先端の内向き折曲げ片が係合可能な凸円弧状の案内面を設け、前記パネル支持板には、前記係合突片のそれぞれ背部に板状の内格子パネルの端部が挿入可能な上下方向に長く延びるスロットを形成した構成を採用したのである。
【0011】
上記のように、パネル支持板の前面に円弧状案内面を上下に有する複数の係合突片を設け、その係合突片のそれぞれ背部にスロットを設けることにより、上記係合突片に対しては上下両側縁にフランジが形成され、そのフランジの先端に内向き折曲げ片が設けられた外格子パネルを取付けることができると共に、スロットに対しては、板状の内格子パネルの端部を挿入することによってその内格子パネルを取付けることができ、単一のストリンガによって種類の異なる格子パネルを取付けることができる。
【0012】
このため、係合突片にパンチングメタルからなるフランジ付きの外格子パネルを取付け、スロットに光拡散性樹脂板からなる内格子パネルを取付けることにより、採光性および目隠し性に優れた薄型の目隠しルーバーを得ることができる。
【0013】
また、スロットに内格子パネルの端部を差し込むことにより、その内格子パネルを取付け状態とすることができ、一方、外格子パネルの上下に設けられたフランジの先端の内向き折曲げ片を係合突片の円弧状案内面に当接して押し込むことにより、円弧状案内面の背部に内向き折曲げ片が係合して外格子パネルを取付け状態とすることができるため、目隠しルーバーを簡単に形成することができる。
【0014】
ここで、隣接する係合突片間に形成された切欠部を樹脂からなる化粧用格子パネルの組付け部とし、その切欠部の上下部に、化粧用格子パネルの上下部に設けられたフランジが係合可能な係合溝を形成することにより、その切欠部内に半透明の光拡散性樹脂板からなる化粧用格子パネルを組込むことによって、パンチングメタルからなる外格子パネルの孔から内格子パネルに入射する光および化粧用格子パネルに対する入射光のそれぞれは内格子パネルおよび化粧用格子パネルにより拡散されるため、それぞれの格子パネルが全体にわたって均一に明るくなり、内格子パネルと化粧用格子パネルとによって陰影のない採光部を得ることができる。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、この発明においては、パネル支持板の前面に格子パネル取付け用の複数の係合突片を設け、その係合突片のそれぞれ背部に板状の格子パネルの取付け用のスロットを設けたことにより、単一のストリンガによって種類の異なる格子パネルを内外に間隔をおいて取付けることができる。このため、係合突片によってパンチングメタルからなる外格子パネルを取付け、スロットにより光拡散性樹脂板からなる内格子パネルを支持することによって、採光性および目隠し性に優れた薄型の目隠しルーバーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明に係るストリンガを採用した目隠しルーバーの一部切欠正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図
【図4】外格子パネル、内格子パネル、化粧用格子パネルおよびストリンガのそれぞれ一部分を示す分解斜視図
【図5】図1に示す目隠しルーバーの一つのコーナ部を拡大して示す一部切欠正面図
【図6】図5の一部切欠側面図
【図7】図5に示す上框、縦框およびその框を接続する接続具の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、目隠しルーバーの一例を示す。図示のように、方形状の枠体1は、対向一対の縦框2、2と、その一対の縦框2の上端部間にわたされた上框3および一対の縦框2の下端部間にわたされた下框4とからなる。
【0018】
図7に示すように、縦框2は、ウェブ2aの前後両側に対向一対のフランジ2bを形成した断面がコの字とされ、上記一対のフランジ2bの内面には上記ウェブ2aに平行して平板状のリブ2cが形成され、そのリブ2cとウェブ2a間に挿入孔2dが設けられている。
【0019】
一方、上框3は、ウェブ3aの前後両側に対向一対のフランジ3bを形成した断面がコの字形とされ、上記ウェブ3aの下側内面にはねじ孔3cが形成されたリブ3dが設けられている。ウェブ3aの前後方向の幅寸法は縦框2の前後方向の幅寸法より大きくなっている。
【0020】
図5および図6に示すように、上框3は、その下面両端部が縦框2の上端面に重なり、一方のフランジ3bが縦框2の一方のフランジ2bと同一面を形成する組み合わせとされ、接続具5を介して結合される。ここで、接続具5は、図7に示すように、上框3の両端開口を閉塞する閉塞板部5aに挿入片部5bを設けた構成とされ、上記挿入片部5bは縦框2の挿入孔2dに差し込まれ、上框3の両端に衝合されてその端部開口を閉塞する閉塞板部5aをリブ3dのねじ孔3cにねじ込まれるビス6を締め付けることによって縦框2と上框3は連結される。
【0021】
なお、下框4は、図ではその詳細を省略したが、上框3と同一の断面形状とされ、その上框3と上下対象の配置となるようにして一対の縦框2の下端面間に渡され、図7に示す接続具5を介して縦框2に結合される。
【0022】
図1乃至図3に示すように、枠体1の内側には上下方向に長く延びる左右一対のストリンガ10が組込まれている。図4に示すように、ストリンガ10は、断面がコの字とされて対向する一対のパネル支持板10aを有する。このストリンガ10は、パネル支持板10aの外周側面が前側に位置し、上下の両端部が上框3の一対のフランジ3b間および下框4のフランジ4b間に位置する組込みとされ、上框3および下框4の後側のフランジ3b、4bと衝合する重なり部がねじの締め付けにより固定されている。
【0023】
図2および図4に示すように、ストリンガ10の対向する一対のパネル支持板10aには、取付け状態における前面に複数の係合突片11が上下方向に等間隔に形成され、隣接する係合突片11間に切欠部12が設けられている。
【0024】
係合突片11の上下面における前側には、前面と滑らかに連続する凸円弧状の案内面13が形成されている。一方、係合突片11間に形成された切欠部12の上下面の後部には係合溝14が設けられている。また、切欠部12の閉塞端面には嵌合凹部16が形成され、その嵌合凹部16の上下端に円弧状面17が設けられている。
【0025】
また、パネル支持板10aには、係合突片11の背部に、上下方向に長く延びるスロット15が形成され、そのスロット15の上下両端間の長さは係合突片11の上下方向の長さとほぼ等しくされて、上下両端部が係合溝14の後方に位置している。また、スロット15は上下方向に湾曲して上下端の中央部が上下両端より前側に位置している。
【0026】
一対のストリンガ10の左右で対向する係合突片11間には外格子パネル20が渡されている。外格子パネル20は、パンチングメタルから形成されて、千鳥状に配置された多数の孔21を前面に有し、その上下の側縁には後方に向く一対のフランジ22が形成され、各フランジ22の後端に内向きの折曲げ片23が設けられている。この外格子パネル20は一対の縦框2のリブ2cの対向内面間にわたる長さとされている。
【0027】
上記外格子パネル20は、ストリンガ10が枠体1内に取付けられる前段において、一対のストリンガ10に組付けられる。その組付けに際しては、一対のストリンガ10が平行に配置される状態において、左右で対向する係合突片11の上下の案内面13に内向きの折曲げ片23の先端を当接して押し込むようにする。
【0028】
その押込みにより、内向きの折曲げ片23の先端が案内面13に案内されて、一対のフランジ22が外方に弾性変形し、その一対のフランジ22間に係合突片11が納まるまで外格子パネル20を押し込むことにより、一対のフランジ22が形状復元して、内向き折曲げ片23が案内面13の後部に係合する。その係合によって外格子パネル20は取付け状態とされる。
【0029】
ストリンガ20の切欠部12内には、化粧用格子パネル30が組込まれ、また、スロット15には内格子パネル40が挿入されている。
【0030】
化粧用格子パネル30は、断面がコの字形のパネル本体31の上下両側端に外向きのフランジ32を設け、その各フランジ32の内端に断面円弧状の通風ガイド片33を設けた構成とされ、光拡散性を有する樹脂板からなっている。
【0031】
ここで、光拡散性を有する樹脂板とは、樹脂成形されたパネルの表面に、シボ加工やローレット加工、研摩加工、艶消し等の光拡散処理を施した半透明の樹脂板、あるいは、光拡散材が混合された樹脂の押出し成形等による成形品をいう。
【0032】
化粧用格子パネル30は、外格子パネル20と同一の長さとされている。この化粧用格子パネル30は、外格子パネル20がストリンガ10に組み付けられる前段に、そのストリンガ10に組み付けられる。
【0033】
その化粧用格子パネル30の組付けに際しては、化粧用格子パネル30の左右両端部を一対のストリンガ10のそれぞれに形成された切欠部12に嵌合し、かつ、上下のフランジ32の左右両端部を係合溝14に嵌合し、さらに、嵌合凹部16に通風ガイド片33を嵌合し、その通風ガイド片33を嵌合凹部16の上下の円弧状面17に接触させるようにする。
【0034】
内格子パネル40は、外格子パネル20と同一の長さとされている。また、内格子パネル40は、両側縁間の幅方向中央部が外方に位置する湾曲状とされて、スロット15にほぼ沿う形状とされ、前述の化粧用格子パネル30と同様に、光拡散性樹脂板により形成されている。
【0035】
なお、内格子パネル40は、平板状とし、スロット15に対する挿入により、そのスロット15の形状に沿うよう弾性変形させるようにしてもよい。
【0036】
実施の形態で示す目隠しルーバーは上記の構造からなり、その目隠しルーバーの組立てに際しては、一対のストリンガ10、外格子パネル20、化粧用格子パネル30および内格子パネル40のパネル組立体を予め形成する。
【0037】
そのパネル組立体の形成に際しては、先ず、化粧用格子パネル30の両端部を一対のストリンガ10の切欠部12に嵌合して、通風ガイド片33を嵌合凹部16の円弧状面17に弾性接触させ、また、内格子パネル40の両端部をストリンガ10のスロット15に嵌合する。
【0038】
化粧用格子パネル30および内格子パネル40の組付け後、一対のストリンガ10の間隔を調整し、その調整後、一対のストリンガ10の左右で対向する係合突片11の上下の案内面13に外格子パネル20の内向きの折曲げ片23の先端を当接して、外格子パネル20を押し込むようにする。
【0039】
外格子パネル20の押し込みにより、内向きの折曲げ片23の先端が案内面13に案内されて、一対のフランジ22が外方に弾性変形し、一対のフランジ22間に係合突片11が納まるまで外格子パネル20を押し込むことにより、一対のフランジ22が形状復元して、上記内向き折曲げ片23が案内面13の後部に係合する。その係合により、外格子パネル20は組付け状態とされて、複数の外格子パネル20が上下方向に等間隔に並び、隣接する外格子パネル20の対向部間に化粧用格子パネル30が配置され、複数の外格子パネル20の背部に間隔をおいて内格子パネル40が配置され、その内格子パネル40と外格子パネル20の上下の対向部間に化粧用格子パネル30のフランジ32が配置されたパネル組立体が形成される。
【0040】
上記のように、パネル組立体は、ストリンガ10の切欠部12に対する化粧用格子パネル30の端部の嵌合と、スロット15に対する内格子パネル40の端部の嵌合および係合突片11に対する外格子パネル20の押し込みによって組立てることができるため、パネル組立体を極めて簡単に組立てることができる。
【0041】
なお、パネル組立体の形成後、そのパネル組立体の上下に上框3および下框4を沿わせて、一対の縦框2を取り付けるようにしてもよい。
【0042】
上記のようなパネル組立体の形成後、一対の縦框2の下端部に接続具5を介して下框4の両端部を連結して3方枠を形成し、その3方枠の上部開口から内部に上記パネル組立体を落とし込み、3方枠の内部にパネル組立体が収容される状態で上框3の両端を縦框2の上端部に連結し、ストリンガ10の上下両端部と上框3のフランジ3bの重なり部および下框4のフランジ4bの重なり部のそれぞれをビスのねじ込みにより固定することにより、目隠しルーバーが組立てられる。
【0043】
上記の構成からなる目隠しルーバーは、窓の目隠し用として、あるいは、中・高層住宅の境界塀やベランダのフェンスとして用いる。
【0044】
建屋における窓の目隠し用として用いる場合は、その窓の屋外側に設置する。その場合、内格子パネル40が窓と対向する取付けとする。このとき、目隠しルーバーは、パンチングメタルからなる複数の外格子パネル20のそれぞれ背部に半透明からなる内格子パネル40が設けられ、隣接する外格子パネル20間に半透明からなる化粧用格子パネル30が設けられているため、窓は完全に遮蔽されることになり、外部から屋内が覗き見されるようなことはない。
【0045】
上記のような目隠しルーバーの取付け状態において、昼間においては、パンチングメタルからなる外格子パネル20により入射光の多くが遮られることになり、その外格子パネル20の孔から差し込む光は、光拡散性樹脂板からなる内格子パネル40により拡散される。
【0046】
このとき、外格子パネル20と内格子パネル40との間には間隔が設けられているため、外格子パネル20に形成された孔21を通過した光は拡散されて内格子パネル40に入射し、その内格子パネル40によって拡散される。このため、屋内から内格子パネル40を見た際、上記孔21の輪郭は殆ど映し出されず、内格子パネル40は全体にわたって均一に明るくなる。
【0047】
一方、光拡散性樹脂板からなる化粧用格子パネル30への入射光も、その化粧用格子パネル30により拡散され、その拡散によって化粧用格子パネル30も全体がほぼ均一に明るくなる。このため、内格子パネル40および化粧用格子パネル30のそれぞれは陰影のない採光部を形成し、上記化粧用格子パネル30および内格子パネル40のそれぞれから屋内側に防眩性を有する柔らかい光が充分に採り入れられることになる。
【0048】
ここで、目隠しルーバーに向けて風が吹くと、その風は外格子パネル20の孔21および外格子パネル20と化粧用格子パネル30との間に形成された隙間を通過して、内格子パネル40の湾曲状の表面に沿って上下方向に流れ、化粧用格子パネル30に設けられた通風ガイド片33に案内されて屋内側に向けて流れ込み、屋内に風が採り込まれることになる。
【0049】
この場合、外格子パネル20に形成された孔21が必要以上に小さく、また、縦一列および横一列に並ぶ孔21のピッチが大きく成り過ぎると、風の採り込みが不十分になるため、孔21は内径がφ1mm〜φ10mm程度とし、φ1mmの孔21の場合、ピッチを2mm程度とし、φ10mmの孔21の場合、ピッチを15mm程度とするのが好ましい。
【0050】
ここで、図1に示すように、内格子パネル40に複数のスリット群からなる透孔部41を設けておくと、屋内側に多くの風を採り込むことができ、また、その透孔部41および外格子パネル20の孔21を介して屋外の景色を見ることができる。なお、透孔部41はスリット群に限定されず、小孔群であってもよい。
【0051】
実施の形態におけるストリンガ10においては、上記のように、パネル支持板10aの前面に複数の係合突片11を設け、その係合突片11のそれぞれ背部にスロット15を設けているため、単一のストリンガ10によって種類の異なる格子パネルを内外に間隔をおいて取付けることができる。そのため、実施の形態で示すように、上記係合突片11によってパンチングメタルからなる外格子パネル20を取付け、スロット15により光拡散性樹脂板からなる内格子パネル40を取付けることによって、採光性および目隠し性に優れた薄型の目隠しルーバーを得ることができる。
【0052】
なお、実施の形態においては、パネル組立体を方形状の枠体1内に収容して目隠しルーバーとしたが、パネル組立体そのものを目隠しルーバーとして使用してもよい。
【符号の説明】
【0053】
10a パネル支持板
11 係合突片
12 切欠部
13 案内面
14 係合溝
15 スロット
20 外格子パネル
22 フランジ
23 内向き折曲げ片
30 化粧用格子パネル
32 フランジ
40 内格子パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓の屋外側に外周の一側を前側として上下方向に長く延びる縦向きの取付け状態とされるパネル支持板の前面に外格子パネルを支持する複数の係合突片を上下方向に等間隔に設け、その係合突片の上下部に、係合突片の前面と滑らかに連続し、外格子パネルの上下両側縁に形成された対向一対のフランジの先端の内向き折曲げ片が係合可能な凸円弧状の案内面を設け、前記パネル支持板には、前記係合突片のそれぞれ背部に板状の内格子パネルの端部が挿入可能な上下方向に長く延びるスロットを形成した目隠しルーバーのストリンガ。
【請求項2】
前記隣接する係合突片間に形成された切欠部を樹脂からなる化粧用格子パネルの組付け部とし、その切欠部の上下部に、化粧用格子パネルの上部および下部のフランジが係合可能な係合溝を形成した請求項1に記載の目隠しルーバーのストリンガ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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