説明

相識別の方法およびシステム

【課題】相識別の方法およびシステムを提供する。
【解決手段】電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整するステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとるステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別するステップとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相識別の方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの場合にユーティリティプロバイダは、多相電気システムの1つまたは複数の相のどれに負荷が接続されているか、または1つまたは複数の相のどれに負荷制御リレーが接続されているかを知ることを望む。公益事業体が直面する1つの課題は、個々の顧客がどの相に接続されているかをメータ設置作業者に示す記録が不完全または不正確であることである。したがって特定の給電線分岐の現在の相を正確に識別するために、公益事業会社職員は、その相が明確に判明する配電ネットワーク内の点に達するまで、様々な分配設備を逆に辿って物理的に追跡しなければならない。これは時間がかかり大きな労働力を要し得るプロセスであり、しばしば不正確な情報となり得る。また暴風雨または非常時には、これは安全上の問題にもなり得る。公益事業体が、負荷プロファイリング、電力品質の分析、各相の負荷接続、配電システム計画などの様々な作業を行うときは、各相に対して分析が行えるように、1つまたは複数の相のどれにスマートメータが接続されているかを知ることが重要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5243225号明細書
【発明の概要】
【0004】
したがって、そのいくつかについて上述した、当技術分野に存在する課題を克服する、相識別を実現するシステムおよび方法が求められる。
【0005】
本明細書では、相識別の方法およびシステムの実施形態について述べる。
【0006】
一態様は、相識別の方法を含む。方法の一実施形態は、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整するステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとるステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別するステップとを含む。
【0007】
他の態様では、システムが述べられる。システムの一実施形態は、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整するために信号を送出させること、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取ること、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとること、および電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別することを行うように構成されたプロセッサを備える。
【0008】
他の利点については、以下の説明にて一部が述べられ、または実践により理解することができる。これらの利点は、添付の特許請求の範囲に具体的に指摘された要素および組み合わせを用いて実現および達成される。上記の全体的な説明および以下の詳細な説明は共に、例示および説明目的のみであって限定するものではなく、特許請求される通りであることを理解されたい。
【0009】
本明細書に組み込まれ本明細書の一部を構成する添付の図面は、実施形態を示し、説明と共に方法およびシステムの原理を説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】例示のユーティリティ分配システムの一区間の単一ラインブロック図である。
【図1B】本発明の一実施形態による3相4線(相A、B、C、および中性点N)配電システムの一部分の例示の詳細図である。
【図2】各センサが一意に識別され、多相電気システムの相に関連付けられる、例示のデータベースを示す図である。
【図3】1つの列に一意のメータ識別子が示され、第2の列に一意の識別子を有するメータが接続された電気相(1つまたは複数)が示される、例示のデータベースを示す図である。
【図4】本発明の実施形態を実施するために用いることができるメータの非限定的な実施形態の概観ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態によるメータ電子回路として動作することができる構成要素のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による相識別のために行うことができる動作を示すフローチャートである。
【図7】開示される方法を実行するための例示の動作環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本方法およびシステムを開示し説明する前に、本方法およびシステムは特定の合成法、特定の構成要素、または具体的な構成に限定されないことを理解されたい。また本明細書で用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためであり、限定するものではないことを理解されたい。
【0012】
本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる単数形「a」、「an」、および「the」は、特に言及されない限り複数の指示対象を含む。本明細書では範囲は、「約(about)」1つの特定な値からかつ/または「約」他の特定な値までとして表される場合がある。このような範囲が表されるときは、他の実施形態は一方の特定の値からかつ/または他方の特定の値までを含む。同様に値が概略として表されるときは、先行する「約」を用いることによって、その特定の値は別の実施形態を形成することが理解されるであろう。さらにそれぞれの範囲の端点は、他方の端点との関係において、および他方の端点とは独立に意味をもつことが理解されるであろう。
【0013】
「任意選択の(optional)」または「適宜(optionally)」とは、それに続いて記述される事象または状況が生じても生じなくてもよいことを意味し、その記述は、前記事象または状況が生じる場合および生じない場合を含む。
【0014】
本明細書の説明および特許請求の範囲の全体を通して、「備える(comprise)」という語、および「comprising」および「comprises」などのその語の変形は、「非限定的に含む(including but not limited to)」ことを意味し、たとえば他の付加物、構成要素、整数、またはステップを除外するものではない。「例示の(exemplary)」とは、「一例(an example of)」を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態を示すことを伝えるものではない。「など(such as)」は限定的な意味では用いられておらず、説明のためのものである。
【0015】
開示される方法およびシステムを実行するために用いることができる、構成要素が開示される。本明細書ではこれらおよび他の構成要素が開示され、これらの構成要素の組み合わせ、サブセット、相互作用、グループなどが開示された場合は、それぞれの様々な個々のまたは集合的な組み合わせおよびそれらの変形への具体的な言及は明示的に開示されない場合があるが、それぞれはすべての方法およびシステムに対して具体的に企図され本明細書にて述べられていることに留意されたい。これは非限定的に、開示される方法におけるステップを含む、本出願のすべての態様に当てはまる。したがって、実行することができる多様な追加的ステップが存在する場合は、これらの追加的ステップのそれぞれは、開示される方法の任意の特定の実施形態または実施形態の組み合わせを用いて実行できることに留意されたい。
【0016】
本方法およびシステムは、好ましい実施形態の以下の詳細な説明およびそれに含まれる実施例、ならびに図およびそれらに対する前および後の説明を参照することによって、より容易に理解することができる。
【0017】
図1Aを参照すると、本発明の実施形態から恩恵を受け得るシステムの1つのタイプの図が示される。図1Aは、たとえば配電システムなどの、例示のユーティリティ分配システムの一区間の単一ラインブロック図である。図1Aに示されるようにユーティリティサービスは、ユーティリティプロバイダ100によって、配電システム104を通して様々な負荷L1〜Ln102に届けられる。一態様では供給されるユーティリティサービスは、電力である。図1Aでは単一ラインの図として示されるが、配電システム104は、単相および/または多相の構成要素から構成することができ、様々な電圧レベルのものとすることができることを理解されたい。負荷102による消費量および需要は、メータM1〜Mn106により負荷位置にて測定することができる。電気メータの場合はメータ106は、当業者には知られているように負荷102に応じて単相または多相電気メータとすることができる。たとえば負荷は単相とすることができ、したがってメータ106は単相とすることができる。単相負荷は、配電システム104の異なる相(たとえば相A、相B、または相C)に接続することができる。同様にたとえば負荷102は、3相負荷などの多相負荷とすることができ、メータ106は負荷102に供給される3つの相を計量する3相メータとすることができる。
【0018】
一態様では電気メータ106は、本明細書で述べられ当業者には知られているスマートメータである。以下では本明細書ではメータ106を、「メータ」、「電気メータ」、および/または「スマートメータ」とよび、これらの語句は同義的に用いることができる。スマートメータの1つの非限定的な例は、General Electric Company(「GE」)(ニューヨーク州スケネクタディ)から市販されているGE I210+cメータである。スマートメータの別の非限定的な例は、やはりGE社から市販されているGE SM3000メータである。消費量または需要情報は、ユーティリティプロバイダ100により、主として需要家に料金請求するために用いられ、またユーティリティ分配システムの計画およびプロファイリングを含む他の目的にも用いることができる。一部の場合にはユーティリティプロバイダ100は、負荷102へのユーティリティサービスの切断または接続のスケジューリング、自動検針(automatic meter reading:AMR)、負荷制限および負荷制御、自動分配およびスマートグリッド用途、停電報告、ならびにインターネット、映像、および音声などの付加的サービスを提供することを含む数多くの目的のために、メータ106と電子的に通信することを望む。これらの場合の多くではメータ106は、当業者には知られているように有線、無線、または有線と無線の組み合わせとすることができる通信ネットワーク110を通して、1つまたは複数のコンピューティングデバイス108と通信するように構成されなければならない。一態様ではネットワーク110は、先進的検針インフラ(advanced metering infrastructure:AMI)ネットワークである。AMIとは、エネルギー使用量を測定、収集、分析し、要求に応じて(オンデマンド)または所定のスケジュールで、様々な通信媒体を通して電気メータ、ガスメータ、水道メータなどの先進的装置と対話するシステムを指す。このインフラストラクチャは、ハードウェア、ソフトウェア、通信、需要家エネルギー表示器およびコントローラ、顧客関連システム、メータデータ管理(meter data management:MDM)ソフトウェア、供給者およびネットワーク分配事業システムなどを含む。測定装置(たとえばメータ106)と事業システムの間のネットワーク110は、情報の収集、および顧客、供給者、公益事業会社およびサービスプロバイダへの情報の分配を可能にする。それによりこれらの事業者が、需要応答ソリューション、製品、およびサービスに参加する、またはそれらを提供することが可能になる。顧客に情報を供給することによりシステムは、ピーク需要期間、または高い卸売り価格の時点、または動作システムの信頼性が低い期間内で、より低いエネルギー使用量を促すように設計された、価格の変化に応じたまたは奨励策としてエネルギー使用量における顧客の通常の消費パターンからの変化を支援する。一態様ではネットワーク110は、スマートグリッドネットワークの少なくとも一部分を備える。一態様ではネットワーク110は、WPAN(たとえばZigBee、ブルートゥース)、LAN/WLAN(たとえば802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(たとえばWiMAXなど)、WAN/WWAN(たとえばUMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM(登録商標)、CDPD、Mobitex、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire、イーサネット(登録商標)、無線USB、セルラ、OpenHAN、電力線搬送(power line carrier:PLC)、電力線ブロードバンド(broadband over power lines:BPL)などの1つまたは複数を備える。
【0019】
一部の場合には公益事業体100は、計量される場所の1つまたは複数の電気装置102と通信することを望む。一態様ではネットワーク110は、1つまたは複数の電気装置102と通信するために公益事業体によって用いることができる。たとえば公益事業体は、需要応答管理システム(demand response management system:DRMS)を用いることにより、負荷(たとえば電気装置)102の動作特性を制御することを望む場合がある。例示のDRMSは、公益事業体100による要求に応じて、または市場価格条件に基づいて負荷を制限するように、専用の制御システムを用いることによって実施することができる。クリティカルな時間枠内で、予め計画された負荷優先方式に従って、サービス(たとえば照明、機械、空調など)を削減することができる。一般にDRMSは、計量される場所に見られる1つまたは複数の電気装置102の動作特性を制御するまたは影響を与えることができる。このような電気装置には、たとえば暖房、換気、および空調(HVAC)ユニット、給湯器、照明、食器洗浄機、冷蔵庫、洗濯機、ドライヤ、電気ストーブまたはオーブン、マイクロ波オーブンなどの1つまたは複数を含むことができる。様々な場合には公益事業体100は、DRMS、AMI(本明細書で述べられるような)、スマートグリッド実装形態、インターネット接続、またはそれらの組み合わせのすべてまたは一部を含むことができるネットワーク110を用いることによって、電気装置102と通信することができる。ネットワーク110媒体は、有線(光ファイバを含む)、無線、またはそれらの組み合わせとすることができる。様々な態様では公益事業体100は、電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整することができる。たとえば電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置102を通常動作状態より高い電流を引き込ませる、またはより高い電圧で動作させることを含むことができ、あるいは電気装置102を通常動作状態より低い電流を引き込ませる、またはより低い電圧で動作させることを含むことができる。一態様では、電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置のオンおよびオフを循環させることを含むことができる。このような循環は、指定された周波数にて発生することができる。一態様ではネットワーク110はスマートメータなどのメータ106と通信し、メータ106は計量される場所の1つまたは複数の電気装置と無線でまたは有線接続を通して通信する。他の場合にはネットワーク110は、たとえばインターネット、セルラ電話、有線電話接続、有線ケーブルテレビジョン接続などを用いて、1つまたは複数の電気装置と直接通信することができる。
【0020】
図1Bを参照すると、一部の場合では配電システム104は、給電線を用いて電力を供給する、3相4線ネットワークなどの多相システムとすることができる。次いで給電線のそれぞれは、複数の回路に分岐して複数の現地の柱上設置型または地上設置型変圧器114に電力供給し、変圧器114は配電および計量される商業用および住宅用顧客の場所への分配および計量のために、たとえば相−接地間または相間で120または240ボルトの最終電圧に降圧する。一般に住宅用顧客は、単相メータを用いて3相システムのいずれか1つの相に接続することができ、商業用顧客は、相のいずれか1つに接続された負荷制御リレー(load control relay:「LCR」)を有する3相メータを用いて3つの相すべてに接続することができる。公益事業体が、負荷プロファイリング、電力品質の分析、各相の負荷接続などの様々な作業を行うときは、各相に対して分析が行えるように、どの相にメータ106が接続されているかを知ることが求められる。図1Bは、本発明の一実施形態による3相4線(相A、B、C、および中性点N)配電システムの例示の詳細図である。図1Bに示されるように配電システム104は、3つの相導体(相A、B、およびC)、および中性線(N)から構成される。一態様では3つの相のそれぞれおよび中性点が、各メータ106に供給される。一態様ではメータ106に供給された電圧は、負荷102が使用できるレベル(たとえば、120/240、277/480など)まで、変圧器114を用いて降圧される。変圧器114は、負荷に供給する必要に応じて単一の変圧器、2つまたは3つの単相変圧器、または単一の3相変圧器とすることができる。図1Bは、3相配電システム104の相Bから供給される単相負荷102を示すが、本発明の実施形態は多相負荷(およびメータ)にも等しく適用可能であることを理解されたい。図1Bに示されるように電気装置102は、システム116を通してそれ自体の動作特性が調整される。上記のように、電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置102を通常動作状態より高い電流を引き込ませる、またはより高い電圧で動作させることを含むことができ、または電気装置102を通常動作状態より低い電流を引き込ませる、またはより低い電圧で動作させることを含むことができる。一態様では、電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置のオンおよびオフを循環させることを含むことができる。このような循環は、指定された周波数にて発生することができる。また、本明細書で上記のようにシステム116は、DRMS、AMI、インターネット、それらの組み合わせなどを含むことができる。少なくとも1つのプロセッサから構成されるコンピューティングデバイス108は、信号を送出するように構成され、信号は、電気装置102の動作特性の1つまたは複数の調整を引き起こす。一態様では信号は、コンピューティングデバイス108からシステム116に送出される。システム116は、電気装置102の動作特性の調整を引き起こす。一態様ではシステムは、電気装置102に関連する制御部118に、電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整させる。制御部118は、たとえばスイッチ、リレー、レオスタット、可変分圧器、速度調整器などとすることができる。他の態様では信号は、コンピューティングデバイス108から電気装置102に関連するメータ106に送出され、次いでメータ106は信号を、(無線でまたは有線接続を通して)電気装置102に、または電気装置102に関連する制御部118に送出し、それによって電気装置102の動作特性の調整を引き起こす。他の態様(図示せず)では、メータ106、電気装置102、制御部118、またはそれらの組み合わせは、たとえば月曜の朝ごとに夜の12:00と午前4:00の間など、指定された期間内に、電気装置102の動作特性を自動的に調整するようにプログラムすることができる。一態様では電気装置制御部118は、電気装置102に通常動作状態より高い電流を引き込ませる、またはより高い電圧で動作させる、あるいは電気装置102に通常動作状態より低い電流を引き込ませる、またはより低い電圧で動作させることができる。他の態様では電気装置制御部118は、電気装置102をオンおよびオフで循環させることができる。一態様では電気装置制御部118に、電気装置102の1つまたは複数の動作特性の調整によって、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータが影響を受け、少なくとも1つの影響を受けた電気パラメータを検出することができるように、循環または反復パターンにて電気装置102の1つまたは複数の動作特性を調整させることができる。
【0021】
図1Bに示されるシステムはさらに、監視システム120を備える。監視システム120は少なくとも1つまたは複数のセンサ122から構成され、センサ122は、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化を検出するように構成され、変化を検出することができる。一態様では監視システム120は、監視制御およびデータ収集(supervisory control and data acquisition:SCADA)システムのすべてまたは一部分を備える。他の態様では監視システム120は、配電管理システム(distribution management system:DMS)のすべてまたは一部分を備える。他の態様では監視システム120は、SCADAシステムおよびDMSのすべてまたは一部分の組み合わせである。一態様では監視システム120は、別個のコンピューティングデバイス(たとえばSCADAプロセッサ)を有し、他の態様では監視システム120は、コンピューティングデバイス108(SCADAプロセッサとして動作することができる)を利用する。監視システム120は、図2に示されるものなどのデータベース200を備え、202に各センサ120は一意に識別され、多相電気システム104の相204に関連付けられる。このようにして監視システム120は、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの検出された変化と、変化が検出された1つまたは複数の相204とを相関させることができる。たとえば相Bに関連付けられたセンサ122が相Bの電流の変化を検出した場合は、監視システム120は、電流の変化を相B(相A、C、または中性点(N)ではなく)に関連付けるように構成される。様々な態様ではセンサ122は、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、無効電力などの少なくとも1つの変化を検出することができる。一態様では監視システム120はさらに、センサ122から受け取った信号を分析することができる。たとえば1つの場合には監視システム120は、影響を受けた電気パラメータを検出するために、センサ信号の高速フーリエ変換(FFT)を行うことができる。一態様ではこのような分析は、SCADAプロセッサ、または本明細書で上述したコンピューティングデバイス108などの、プロセッサ上で行うことができる。他の態様では監視システム120は、センサ信号に対するその他の周波数領域または時間領域分析を行うことができる。
【0022】
図1Bに戻ると、コンピューティングデバイス108は、監視システム120から、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取る。電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化は、電気装置102の1つまたは複数の動作特性の調整と、相関がとられる。一態様ではこの相関は、コンピューティングデバイス108を用いて行われる。たとえば電気装置102が、その動作特性を、電気装置102を反復パターンでまたは規定された周波数にてオンおよびオフすることによって調整された場合は、センサ122は、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の電気パラメータの変化(たとえば、電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、無効電力などの少なくとも1つの変化)を検出することができ、電気パラメータのこれらの変化は、電気装置102の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとることができる。図2に示されるように各センサ122は相204に関連付けられているので、検出された電気パラメータの変化が生じた相を判定することができる。したがって、電気装置102の動作特性を調整し、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の電気パラメータの変化との相関をとることによって、電気装置102が接続された電気相(1つまたは複数)を識別することができる。たとえば相Bに取り付けられたセンサ122が、電気装置102の動作特性を調整することによって引き起こされた電気パラメータの変化を検出した場合は、相Bは、電気装置102に電気エネルギーを供給する電気相として識別することができる。したがってコンピューティングデバイス108は、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置102の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の1つまたは複数の相を識別することができる。したがって、メータ106は電気装置102に供給するのと同じ相に接続されることになるので、多相電気システム104のどの相に、電気装置102のために働くメータ106が接続されているかを判定することができる。この情報は図3に示されるものなどのデータベース300に記録することができ、一意のメータ識別子302は1つの列に示され、一意の識別子302を有するメータ106が接続される電気相(1つまたは複数)304は第2の列に示される。この情報は、新規に据え付けられたメータ106に相の関連付けの割り当て、多相電気システム104の負荷の平衡化、多相電気システム104の負荷プロファイリングおよび負荷分析調査などのためにメータ106が1つの相から他の相に移動されたときのメータ106に対する相の関連付けの変更の技術的側面をもたらす。データベース300の情報は、コンピューティングデバイス108に関連するメモリに記憶する、またはメータ106に関連するメモリに記憶する、またはこのような情報が求められる任意の他のプログラムまたは装置に転送することができる。相識別子304は、AMI、光、無線周波数、WiMax、LAN/WAN、GSM(登録商標)などの先進の通信技術、およびメータソフトウェア(たとえば、GE Meter Mate(商標)ソフトウェア)などを用いて、公益事業体100によって読み出すまたは書き込む(セキュリティに応じて)ことができる。図3はメモリ上に記憶されたデータベース300を表し、コンピューティングデバイス108のプロセッサは、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104の識別された1つまたは複数の相304を、電気装置102の電気エネルギー消費量を計量するために用いられる電気メータ106を識別する電気メータ識別子302に関連付け、多相電気システム104の識別された1つまたは複数の相304、および電気メータ識別子302をデータベース300に記憶するように構成される。
【0023】
様々な態様ではコンピューティングデバイス108は、電気装置102の1つまたは複数の動作特性が、電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104のオフピーク時間内に調整されるように構成することができる。一般にオフピーク時間は、電気消費が低く、電気消費の変動が少なく、それにより多相電気システム104の電気パラメータの変化がより容易に認識できる時間と見なされる。たとえば電気装置102に電気エネルギーを供給する多相電気システム104のオフピーク時間は、電気装置102の場所の現地の夜の12:00と午前4:00の間とすることができる。
【0024】
図4は、本発明の実施形態を実施するために用いることができるメータ106の非限定的な実施形態の概観ブロック図を示す。この例示的実施形態では、ユーティリティサービスは多相電力である。具体的には図4では電気サービスは、一般にそれぞれが、通常は互いに120度だけ変位された(たとえば相A、B、およびC)電圧および電流を伝送する3つの相導体と、別個の中性線とから構成される3相4線電力である。しかし本発明の実施形態は、単相、および2相、3相、4相などの多相電気システムに用いることができることを理解されたい。図4に示されるメータ106の実施形態はさらに、メータの電子回路406を備える。メータ電子回路406には、アナログ電圧および電流入力が供給される。一態様ではアナログ信号は、負荷102に供給する給電線でメータ106によって計量されているものから生じる。他の態様ではアナログ信号は、別個の電気的供給源から生じる。一態様ではアナログ電圧信号は、必要であれば1つまたは複数の計器用変圧器(potential transformer:PT)408によって供給することができるが、分圧器、容量性結合など他の手段を用いることもできる。供給源の電圧レベルが十分に低ければ(たとえば0.25ボルトAC、またはそれ未満)、PT408、または電圧を降圧するまたは変換する他の手段は省略することができる。同様に一態様では、1つまたは複数の変流器(current transformer:CT)410によって、アナログ電流信号を供給することができる。一態様では1つまたは複数CT410は、1:2500の巻数比を有することができる。一態様では、CT410からの電流信号を電圧信号に変換するために、1つまたは複数の抵抗器(図示せず)を用いることができる。
【0025】
一態様ではメータ電子回路406は、メモリ(図4には示されない)を備えることができる。メモリは、負荷102(およびメータ106)が接続された多相電気システム104の相を示す、相識別子を記憶するために用いることができる。たとえば、負荷102に供給する給電線およびメータ106によって計量されるものが相Aである場合は、メモリに記憶された相識別子は相Aを示す。同様に、給電線が相Aから相Bに切り換わるときは、メモリに記憶された相識別子は、相Bを示すように更新することができる。一態様では、給電線が1つの相から他の相に(たとえば相Aから相Bに)切り換えられたときは、相識別子は自動的に記憶される。たとえば、ネットワーク110を通してメータ106に信号を送ることができる。一態様ではネットワーク110は、先進的検針インフラ(AMI)ネットワークである。他の態様では相識別子は、たとえば赤外線、およびブルートゥース、Wi−Fi、無線周波数、RFIDなどの近距離通信などを用いて、またはバス接続を用いてコンピュータなどの装置をメータ106に接続することにより、メモリに書き込む権限を有するユーザによって手動でメータ106に記憶することができる。他の態様では相識別子は、メータの電子回路406に動作可能に接続されたネットワーク110を通じて、メータの電子回路406内のメモリに通信することができる。一態様ではネットワーク110は、先進的検針インフラ(AMI)ネットワークである。たとえば、公益事業体によって自動的にまたは手動で回路全体が切り換えられ、それにより相Aが相Bになるまたはその他の同様な切り換えとなる場合は、メータ106および負荷102が相Bに接続されたことを示すように相識別子を更新するために、ネットワークを通してメータの電子回路406に信号を送ることができる。相識別子がメモリに記憶された後は、相識別子は、たとえばネットワーク110を通してコンピューティングデバイス108に送出することができ、または適切な権限および機器を有するユーザによってメモリから読み出すことができる。
【0026】
ここで図4を参照すると、本発明の一実施形態による、メータ電子回路406として動作することができる構成要素のブロック図が示される。メータ電子回路406として動作することができる構成要素は、本明細書でより具体的に示され述べられるものを含む、本発明の実施形態による1つまたは複数の機能を実行する様々な手段を含む。しかし構成要素の1つまたは複数は、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、1つまたは複数の同様な機能を実行するための代替手段を含むことができることを理解されたい。図のように、メータ電子回路406として動作することができる構成要素は、一般に、構成要素の様々な機能を実行または制御するための1つまたは複数のプロセッサ504などの手段を含むことができる。図5に示されるように一実施形態では、メータ電子回路406は、メータ入力およびフィルタ構成要素502などの計量構成要素を備えることができる。一態様ではメータ入力およびフィルタ構成要素502は、電圧および電流入力、1つまたは複数のADC、フィルタ構成要素などを備えることができる。メータ電子回路406のこの実施形態はさらに、1つまたは複数のプロセッサ504、およびメモリ506を備える。
【0027】
一実施形態では1つまたは複数のプロセッサ504は、コンテンツ、データなどを記憶する揮発性および/または不揮発性メモリなどのメモリ506と通信するまたはメモリ506を含む。たとえばメモリ506は、構成要素から送出されたおよび/または構成要素によって受け取られたコンテンツを記憶することができる。また、たとえばメモリ506は、1つまたは複数のプロセッサ504が本発明の実施形態による構成要素の動作に関連するステップを実行するためのソフトウェアアプリケーション、命令などを記憶することができる。一態様ではメータ電子回路406は、少なくとも1つのメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、ネットワーク110から信号を受け取り、かつ電気装置制御部118に電気装置102の動作特性を調整させるための、インターフェースを形成する。メータ電子回路406のメモリ506は、上述のように相識別子を記憶するために用いることができる。メータ電子回路406は、ネットワーク110を通して離れたコンピューティングデバイス108に少なくとも相識別子を送出するために用いることができる、送信器を備えることができる。一態様ではメータの電子回路406は、中でもMaxim Integrated Products,Inc.(カリフォルニア州サニーベール)から市販されているTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラを含む、1つまたは複数の計量マイクロコントローラを備えることができる。一態様では1つまたは複数のプロセッサ504は、負荷102によって消費される電気のキロワット時(KWH)数を決定するなどの計量機能を実行することができる。
【0028】
メモリ506に加えて、1つまたは複数のプロセッサ504はまた、データ、コンテンツなどを表示、送出および/または受け取るための、少なくとも1つインターフェースまたは他の手段に接続することができる。この点については(1つまたは複数の)インターフェースは、データ、コンテンツなどを送出および/または受け取るための少なくとも1つ通信インターフェース508または他の手段、ならびにディスプレイ510および/またはユーザ入力インターフェース512を含むことができる少なくとも1つのユーザインターフェースを含むことができる。一態様では通信インターフェース508は、ネットワーク110を通してメモリ506に記憶された相識別子を、本明細書で述べられるものなどのリモートコンピューティングデバイスに転送するために用いることができる。一態様ではネットワーク110は、先進的検針インフラ(AMI)ネットワークである。一態様では通信インターフェース508は、Wi−Fi送受信器などの無線通信インターフェースを備えることができる。ユーザ入力インターフェース512は、キーパッド、タッチディスプレイ、ジョイスティックまたは他の入力装置など、構成要素がユーザからデータを受け取るのを可能にする、任意の数の装置を備えることができる。
【0029】
次に図6を参照すると、相識別のために行うことができる動作が示される。ステップ602では、電気装置の1つまたは複数の動作特性が調整される。一態様では、電気装置の1つまたは複数の動作特性は、需要応答管理システム(DRMS)、先進的検針インフラ(AMI)システム、またはインターネット接続のうちの1つまたは複数を用いて調整される。一態様では、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置に通常動作状態より高い電流を引き込ませる、またはより高い電圧で動作させることを含み、あるいは電気装置に通常動作状態より低い電流を引き込ませる、またはより低い電圧で動作させることを含む。一態様では、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置のオンおよびオフを循環させることを含む。一態様では、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することは、暖房、換気、および空調(HVAC)ユニット、給湯器、照明、食器洗浄機、冷蔵庫、洗濯機、ドライヤ、電気ストーブまたはオーブン、マイクロ波オーブンなどのうちの1つまたは複数の、動作特性を調整することを含む。一態様では、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整によって、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相少なくとも1つの電気パラメータが影響を受け、少なくとも1つの影響を受けた電気パラメータを検出することができるように、循環または反復パターンにて電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することを含む。一態様では電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整することは、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムのオフピーク時間内に行われる。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムのオフピーク時間は、電気装置の場所の現地の夜の12:00と午前4:00の間である。
【0030】
ステップ604では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報が受け取られる。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップは、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、無効電力などの少なくとも1つの変化についての情報を受け取るステップを含む。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップは、監視制御およびデータ収集(SCADA)システムから情報を受け取るステップを含む。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップは、影響を受けた電気パラメータを検出するために高速フーリエ変換(FFT)を用いて検出された少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップを含む。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップは、配電管理システム(DMS)から情報を受け取るステップを含む。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップは、少なくとも1つの電気パラメータの変化が検出された、多相電気システムの1つまたは複数の相のそれぞれに対する、それぞれの相識別子を受け取るステップを含む。
【0031】
ステップ606では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化は、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整と相関がとられる。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとるステップは、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、無効電力などの少なくとも1つの変化を検出するステップを含み、検出された変化は、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整と相関をとることができる。
【0032】
ステップ608では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相が識別される。一態様では、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別するステップは、電気装置に電気エネルギーを供給する3相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する3相電気システムの1つまたは複数の相を識別するステップを含む。
【0033】
一態様では図6に示されるようなスマートメータにおける相識別の動作はさらに、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの識別された1つまたは複数の相を、電気装置に関連する電気メータに関連付けるステップを含むことができる。
【0034】
上記のシステムは、ユニットから構成されるものとして説明した。当業者には、これは機能的な説明であり、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせが、それぞれの機能を行い得ることが理解されるであろう。電気装置、および電気装置制御部、メータ、スマートグリッド、公益事業体コンピューティングデバイス、ベンダまたは製造業者のコンピューティングデバイスなどは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせとすることができる。ユニットは、図7に示され以下で述べられる相識別ソフトウェア706を備えることができる。1つの例示の態様ではユニットは、上記で参照され以下でさらに述べられるコンピューティングデバイス108を備えることができる。
【0035】
図7は、開示される方法を実行するための例示の動作環境を示すブロック図である。この例示の動作環境は、動作環境の一実施例のみであり、動作環境のアーキテクチャの使用または機能の範囲についていかなる限定を示唆するものではない。また動作環境は、例示の動作環境に示される構成要素のいずれかまたは組み合わせに対して依存性または要件を有すると解釈されるべきではない。
【0036】
本方法およびシステムは、数多くの他の汎用または特定用途コンピューティングシステム環境または構成を用いて動作可能である。システムおよび方法と共に用いるのに適し得る、良く知られたコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、非限定的に、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップ装置、およびマルチプロセッサシステムを含む。他の例には、セットトップボックス、プログラマブル民生用電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、スマートメータ、スマートグリッド構成要素、SCADAマスタ、上記のシステムまたは装置のいずれかを含む分散コンピューティング環境などが含まれる。
【0037】
開示される方法およびシステムの処理は、ソフトウェア構成要素によって行うことができる。開示されるシステムおよび方法は、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置によって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令との一般的な関連において説明することができる。一般にプログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データタイプを実装する、コンピュータコード、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造体などを含む。開示される方法はまた、通信ネットワークを通してリンクされたリモート処理装置によってタスクが実行される、グリッドベースおよび分散コンピューティング環境において実施することができる。分散コンピューティング環境ではプログラムモジュールは、メモリ記憶装置を含む、ローカルおよびリモートコンピュータ記憶媒体の両方に配置することができる。
【0038】
さらに当業者には、本明細書で開示されるシステムおよび方法は、コンピューティングデバイス108を用いて実施できることが理解されるであろう。コンピューティングデバイス108の構成要素は、非限定的に、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット703、システムメモリ712、およびプロセッサ703を含む様々なシステム構成要素をシステムメモリ712に結合するシステムバス713を含むことができる。複数の処理ユニット703の場合は、システムは並列演算を利用することができる。一態様ではプロセッサ703は、電気装置の動作特性の調整を引き起こすために作動信号を送り、かつ電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るように構成され、変化は電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとることができ、それにより、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別する。
【0039】
システムバス713は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、および多様なバスアーキテクチャのいずれかを用いたプロセッサまたはローカルバスを含む、バス構造のいくつかの可能なタイプの1つまたは複数を表す。例としてこのようなアーキテクチャは、インダストリスタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーション(VESA)ローカルバス、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)バス、およびペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)、PCI−Expressバス、パーソナルコンピュータメモリカードインダストリアソシエーション(PCMCIA)、ユニバーサルシリアルバス(USB)などを含むことができる。バス713、およびこの説明で特定されるすべてのバスはまた、有線または無線ネットワーク接続を通して実装することができ、プロセッサ703、大容量記憶装置704、オペレーティングシステム705、相識別ソフトウェア706、相識別データ707、ネットワークアダプタ708、システムメモリ712、入力/出力インターフェース710、ディスプレイアダプタ709、ディスプレイ装置711、およびヒューマンマシンインターフェース702を含むサブシステムのそれぞれは、物理的に隔てられた位置にあり、この形のバスを通して接続され、実質的に完全に分散されたシステムまたは分散アーキテクチャを実現する、1つまたは複数リモートコンピューティングデバイスまたはクライアント714a、b、c内に含めることができる。
【0040】
典型的にはコンピューティングデバイス108は、多様なコンピュータ可読媒体を備える。例示の可読媒体は、非一時的でコンピューティングデバイス108によってアクセス可能な任意の市販の媒体とすることができ、たとえば非限定的に、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよびノンリムーバブル媒体の両方を含む。システムメモリ712は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、および/またはリードオンリメモリ(ROM)などの不揮発性メモリの形でのコンピュータ可読媒体を含む。典型的にはシステムメモリ712は、処理ユニット703によって直ちにアクセス可能でありかつ/またはやがて処理される、相識別データ707などのデータ、および/またはオペレーティングシステム705および相識別ソフトウェア706などのプログラムモジュールを含む。一態様ではシステムメモリ712は、電気装置の1つまたは複数の動作特性を調整するために信号を送出させるステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関をとるステップと、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化と、電気装置の1つまたは複数の動作特性の調整との相関に基づいて、電気装置に電気エネルギーを供給する多相電気システムの1つまたは複数の相を識別するステップと、を実行するためのコンピュータ実行可能コードセクションを含む。
【0041】
他の態様ではコンピューティングデバイス108はまた、他の非一時的、リムーバブル/ノンリムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体を備えることができる。例として図7は、コンピュータコード、コンピュータ可読命令、データ構造体、プログラムモジュール、およびコンピューティングデバイス108のための他のデータの、不揮発性記憶をもたらすことができる大容量記憶装置704を示す。たとえば非限定的に大容量記憶装置704は、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク、磁気カセットまたは他の磁気記憶装置、フラッシュメモリカード、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光記憶装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)などとすることができる。
【0042】
適宜、大容量記憶装置704には、例としてオペレーティングシステム705および相識別ソフトウェア706を含む任意の数のプログラムモジュールを記憶することができる。オペレーティングシステム705および相識別ソフトウェア706のそれぞれ(またはそれらの何らかの組み合わせ)は、プログラミングおよび相識別ソフトウェア706の要素を含むことができる。相識別データ707も、大容量記憶装置704に記憶することができる。相識別データ707は、当技術分野で知られている1つまたは複数のデータベースのいずれかに記憶することができる。このようなデータベースの例は、DB2(登録商標)(IBM Corporation、ニューヨーク州アーモンク)、Microsoft(登録商標)Access、Microsoft(登録商標)SQL Server(Microsoft Corporation、ワシントン州ベルビュー)、Oracle(登録商標)(Oracle Corporation、カリフォルニア州レッドウッドショアズ)、mySQL,PostgreSQLなどを含む。データベースは、集中化することができ、または複数のシステムにわたって分散化することができる。
【0043】
他の態様ではユーザは、入力装置(図示せず)を通じてコンピューティングデバイス108にコマンドおよび情報を入力することができる。このような入力装置の例は、非限定的にキーボード、ポインティングデバイス(たとえば「マウス」)、マイクロホン、ジョイスティック、スキャナ、グローブなどの触知性入力装置、および他の身体カバーなどを含む。これらおよび他の入力装置は、システムバス713に結合されたヒューマンマシンインターフェース702を通じて処理ユニット703に接続することができるが、パラレルポート、ゲームポート、IEEE1394ポート(Firewireポートとしても知られる)、シリアルポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)などの他のインターフェースおよびバス構造によって接続することができる。
【0044】
他の態様ではまた、ディスプレイアダプタ709などのインターフェースを通じて、ディスプレイ装置711をシステムバス713に接続することができる。コンピューティングデバイス108は2つ以上のディスプレイアダプタ709を有することができ、コンピューティングデバイス108は2つ以上のディスプレイ装置711を有することができることが企図される。たとえばディスプレイ装置は、モニタ、LCD(液晶ディスプレイ)、またはプロジェクタとすることができる。ディスプレイ装置711に加えて、他の出力周辺装置は、スピーカ(図示せず)、およびプリンタ(図示せず)などの構成要素を備えることができ、これらは入力/出力インターフェース710を通じてコンピュータ108に接続することができる。本方法の任意のステップおよび/または結果は、出力装置に任意の形で出力することができる。このような出力は、非限定的に、テキスト、グラフィック、アニメーション、音声、触知性などを含む任意の形の視覚表示とすることができる。
【0045】
コンピューティングデバイス108は、1つまたは複数のリモートコンピューティングデバイスまたはクライアント714a、b、cへの論理接続を用いたネットワーク化環境で動作することができる。例としてリモートコンピューティングデバイス714は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、スマートメータ、ベンダまたは製造業者のコンピューティングデバイス、スマートグリッド構成要素、SCADAマスタ、DRMSプロセッサ、DMSプロセッサ、ピア装置または他の共通ネットワークノードなどとすることができる。コンピューティングデバイス108と、リモートコンピューティングデバイスまたはクライアント714a、b、cの間の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および一般的な広域ネットワーク(WAN)を通じて行うことができる。このようなネットワーク接続は、ネットワークアダプタ708を通したものとすることができる。ネットワークアダプタ708は、有線および無線の両方の環境にて実装することができる。このようなネットワーク環境は、オフィス、企業内コンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットまたはAMIネットワークなどの他のネットワーク715などにおいて慣習的であり一般的である。
【0046】
図示の目的のためにアプリケーションプログラム、およびオペレーティングシステム705などの他の実行可能プログラム構成要素は、ここでは個別のブロックとして示されるが、このようなプログラムおよび構成要素は様々な時点において、コンピューティングデバイス701の異なる記憶構成要素内に存在し、コンピュータの(1つまたは複数の)データプロセッサによって実行されることが理解される。相識別ソフトウェア706の実装形態は、何らかの形のコンピュータ可読媒体上に記憶されまたはそれらを跨がって伝送される。開示されるいずれの方法も、コンピュータ可読媒体上に具現化されたコンピュータ可読命令によって実行することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の市販の媒体とすることができる。例として非限定的にコンピュータ可読媒体は、「コンピュータ記憶媒体」および「通信媒体」を含むことができる。「コンピュータ記憶媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造体、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法または技術にて実現された、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよびノンリムーバブル媒体を含む。例示のコンピュータ記憶媒体は、非限定的に、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するのに用いることができ、コンピュータによってアクセスできる他の任意の媒体を含む。
【0047】
方法およびシステムは、機械学習および反復学習などの人工知能技術を使用することができる。このような技術の例は、非限定的にエキスパートシステム、事例ベース推論、ベイズネットワーク、行動ベースAI、ニューラルネットワーク、ファジーシステム、進化的計算法(たとえば遺伝的アルゴリズム)、群知能(たとえばアントアルゴリズム)、および複合インテリジェントシステム(たとえば、ニューラルネットワークを通じて形成されたエキスパート推論ルール、または統計学習からの生成規則)を含む。
【0048】
上述のように、および当業者には理解されるように、本発明の実施形態は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として構成することができる。したがって本発明の実施形態は、専らハードウェア、専らソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの任意の組み合わせを含む様々な手段から構成することができる。さらに本発明の実施形態は、記憶媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラム命令(たとえばコンピュータソフトウェア)を有するコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができる。ハードディスク、CD−ROM、光記憶装置、または磁気記憶装置を含む、任意の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0049】
本発明の実施形態について、方法、装置(すなわちシステム)、およびコンピュータプログラム製品のブロック図およびフローチャート図を参照して説明してきた。ブロック図およびフローチャート図の各ブロック、およびブロック図およびフローチャート図のブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実施できることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、図7に関連して上述した1つまたは複数のプロセッサ703、または図5の1つまたは複数のプロセッサ504などの、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置にロードされることによって機械を形成し、それによりコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置上で実行する命令が、1つまたは複数のフローチャートブロックに規定される機能を実施する手段を生成することができる。
【0050】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶することができ、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置(たとえば図7の1つまたは複数のプロセッサ703、または図5の1つまたは複数のプロセッサ504)を特定の形で機能するように導き、それによりコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、1つまたは複数のフローチャートブロックに規定される機能を実施するためのコンピュータ可読命令を含む製造品を形成することができる。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされることによってコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で一連の動作ステップを実行させてコンピュータにより実施されたプロセスを形成することができ、それによりコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、1つまたは複数のフローチャートブロックに規定された機能を実施するステップをもたらす。
【0051】
したがってブロック図およびフローチャート図の諸ブロックは、規定された機能を実行するための手段の組み合わせ、規定された機能を実行するためのステップの組み合わせ、および規定された機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。またブロック図およびフローチャート図の各ブロック、およびブロック図およびフローチャート図のブロックの組み合わせは、規定された機能またはステップを実行する特定用途のハードウェアベースのコンピュータシステム、または特定用途ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実施できることが理解されるであろう。
【0052】
別段の指定がない限り、本明細書に記載のいずれの方法も、そのステップは特定の順序で実行される必要があると解釈されることを意図するものではない。したがって方法の請求項が、そのステップが従うべき順序を実際に記載していない場合、または諸ステップが特定の順序に限定されるとの請求項または説明の中で別段の指定がない場合は、いかなる点においても順序が推察されること意図するものでは全くない。これは、ステップまたは動作フローの構成に関する論理の事項、文法的構成または句読法から導かれる普通の意味、本明細書で述べられる実施形態の数またはタイプを含む、解釈のためのいずれの可能な非明示的なベースに当てはまる。
【0053】
本出願の全体にわたって様々な刊行物が参照される場合がある。これらの刊行物の開示は、方法およびシステムが関係する最新技術をより十分に説明するために、参照によりその全体が本出願に組み込まれる。
【0054】
本発明のこれらの実施形態が関係する当業者には、上記の説明および関連する図面に示された教示の恩恵により、本明細書に記載の本発明の多くの変更形態および他の実施形態を思い付くであろう。したがって本発明の実施形態は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更形態および他の実施形態は添付の特許請求の範囲に含まれるものであることを理解されたい。さらに上記の説明および関連する図面は、要素および/または機能のいくつかの例示の組み合わせとの関連において例示的実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱せずに、要素および/または機能の異なる組み合わせが、代替実施形態によって実現され得ることが理解されるべきである。この点については、たとえば上記で明示的に説明されたものと異なる、要素および/または機能の組み合わせも、添付の請求項のいくつかに記載されているように企図される。本明細書では特定の用語が使用されるが、それらは一般的なかつ説明の意味で用いられ、限定するためではない。
【符号の説明】
【0055】
100 ユーティリティプロバイダ
102 様々な負荷L1〜Ln
104 配電システム
106 メータM1〜Mnなどの装置
108 1つまたは複数のコンピューティングデバイス
110 通信ネットワーク
114 柱上設置型または地上設置型変圧器
116 システム
118 電気装置102に関連する制御部
120 監視システム
122 センサ
200 データベース
202 一意のセンサ識別子
204 多相電気システム104の相識別子
300 データベース
302 一意のメータ識別子
304 多相電気システム104の1つまたは複数の相識別子
406 メータの電子回路
408 1つまたは複数の計器用変圧器(PT)
410 1つまたは複数の変流器(CT)
412 別個の中性線
502 メータ入力およびフィルタ構成要素
504 1つまたは複数のプロセッサ
506 メモリ
508 通信インターフェース
510 ディスプレイ
512 ユーザ入力インターフェース
702 ヒューマンマシンインターフェース
703 処理ユニット
704 大容量記憶装置
705 オペレーティングシステム
706 相識別ソフトウェア
707 相識別データ
708 ネットワークアダプタ
709 ディスプレイアダプタ
710 入力/出力インターフェース
711 ディスプレイ装置
712 システムメモリ
713 システムバス
714 1つまたは複数のリモートコンピューティングデバイスまたはクライアント
715 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気装置(102)の1つまたは複数の動作特性を調整するステップと、
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する多相電気システム(104)の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取るステップと、
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化と、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整との相関をとるステップと、
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化と、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整との相関に基づいて、前記電気装置に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相を識別するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記識別された1つまたは複数の相を、前記電気装置(102)に関連する電気メータ(106)に関連付けるステップ
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性が、需要応答管理システム(DRMS)、先進的検針インフラ(AMI)システム、またはインターネット接続のうちの1つまたは複数を用いて調整される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性を調整するステップが、前記電気装置のオンおよびオフを循環させるステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性を調整するステップが、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整によって電気装置(102)に電気エネルギーを供給する多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータが影響を受け、前記少なくとも1つの影響を受けた電気パラメータを検出することができるように、循環または反復パターンにて前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性を調整するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化と、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整との相関をとるステップが、前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システムの前記1つまたは複数の相の電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、または無効電力の少なくとも1つの変化を検出するステップを含み、前記検出された変化は、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整と相関をとることができる、請求項1記載の方法。
【請求項7】
電気装置(102)の1つまたは複数の動作特性を調整するために信号を送出させること、
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する多相電気システム(104)の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報を受け取ること、
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化と、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整との相関をとること、および
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化と、前記電気装置(102)の前記1つまたは複数の動作特性の前記調整との相関に基づいて、前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相を識別すること
を行うように構成されたプロセッサ(703)
を備える、システム。
【請求項8】
メモリ上に記憶されたデータベース(300)をさらに備え、前記プロセッサ(703)は、前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記識別された1つまたは複数の相(304)を、前記電気装置(102)の電気エネルギー消費量を計量するために用いられる電気メータ(106)を識別する電気メータ識別子(302)に関連付け、かつ前記多相電気システム(104)の前記識別された1つまたは複数の相(304)および前記電気メータ識別子(302)を前記データベース(300)に記憶するように構成される、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する多相電気システム(104)の1つまたは複数の相の少なくとも1つの電気パラメータの変化が、前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する前記多相電気システム(104)の前記1つまたは複数の相の電圧、電流、抵抗、周波数、静電容量、インダクタンス、力率、有効電力、または無効電力の少なくとも1つの変化を含む、請求項7記載のシステム。
【請求項10】
監視制御およびデータ収集(SCADA)システム(120)をさらに備え、前記電気装置(102)に電気エネルギーを供給する多相電気システム(104)の1つまたは複数の相の前記少なくとも1つの電気パラメータの変化についての情報は、前記SCADAシステム(120)から受け取られる、請求項7記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−50445(P2013−50445A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−167877(P2012−167877)
【出願日】平成24年7月30日(2012.7.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Firewire
2.ZIGBEE
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】