説明

真珠光沢顔料

本発明は、少なくとも1層のFeOOH層および少なくとも1層のTiO2層または少なくとも1つのTiO2/SiO2/TiO2層パッケージを有するフレーク状基材に基づく真珠光沢顔料、ならびにとりわけ塗料、被覆剤、印刷用インク、粉末被覆剤、プラスチック、および特にケア用および装飾用の化粧品におけるそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1層のFeOOH層、および少なくとも1層のTiO2層またはTiO2/SiO2/TiO2層パッケージを有するフレーク状基材に基づく真珠光沢顔料、ならびに塗料、被覆剤、印刷用インク、粉末被覆剤、特にケア用および装飾用の化粧品におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
酸化鉄被膜を有する真珠光沢顔料は、先行技術で公知である。一般的には、マイカフレークが、Fe23またはFe2TiO5で被覆される。しかし、マイカ上の酸化鉄被膜で割れがしばしば発生し、明度が低下する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、この種の欠点のない酸化鉄被膜を有する真珠光沢顔料を提供することである。
【0004】
驚くべきことに、FeOOH層、およびTiO2層またはTiO2/SiO2/TiO2層パッケージの両方を有するフレーク状基材が、鮮やかな干渉色と鮮やかで純粋なマストーン(mass tone)との新規な組合せを併せ持っていることが今や判明した。より低い焼成温度により、更に、Ti含有層とFe含有層との間の界面での擬板チタン石(pseudobrookite)の形成が防止される。
【0005】
したがって、本発明は、
(A)少なくとも1層のFeOOH層と、
(B)少なくとも1層のTiO2層または少なくとも1つのTiO2/SiO2/TiO2層パッケージと、
(C)場合により、<1.8の屈折率を有する1層または複数層を含む外側の無色の被膜とを有するという事実を特徴とする真珠光沢顔料に関する。
【0006】
本発明による真珠光沢顔料では、任意のTiO2干渉色と任意のFeOOHマストーンとを合わせることが可能であり、それにより興味深い色変種が生じる。ここでは層配列(A)(B)および層配列(B)(A)の両方を基材上に堆積させることが可能である。即ち、
TiO2+FeOOH、
FeOOH+TiO2
TiO2+SiO2+TiO2+FeOOH、または
FeOOH+TiO2+SiO2+TiO2
の層配列が基材上に位置する。
【0007】
本発明による真珠光沢顔料は、非常に滑らかな表面を有しているため、非常に良好な皮膚感触により、ケア用および装飾用の化粧品に特に適している。更に、塗料、被覆剤、粉末被覆剤、印刷用インク、プラスチックの着色に、種子の着色に、薬剤の被覆を含む、食品および医薬品の仕上げ、着色または被覆に、ならびに顔料組成物および乾燥調製物の調製に適している。
【0008】
ベージュおよび皮膚色の領域における干渉色およびマストーンの実現可能な組合せにより、本発明による真珠光沢顔料は、特に局所適用に対して非常に魅力的である。
【0009】
本発明による真珠光沢顔料に適したベース基材は、一方では不透明、他方では透明なフレーク状基材である。透明なフレーク状基材が特に優先される。
【0010】
適当な基材は、特に天然および合成のマイカ、タルク、カオリン、フレーク状の酸化鉄もしくは酸化アルミニウム、ガラスフレーク、SiO2フレーク、TiO2フレーク、グラファイトフレーク、無担体合成フレーク(synthetic support−free flake)、液晶ポリマー(LCP)、ホログラフィック顔料、BiOClフレーク、金属フレーク、場合により不動態化された、例えばアルミニウムフレーク等、アルミニウム青銅、真鍮青銅、亜鉛青銅、チタン青銅、または他の同等の材料からなるフレークである。
【0011】
前記基材の中でも、ガラスフレーク、更には例えばフッ素金雲母(fluorophlogophite)を含む天然マイカフレークおよび合成マイカフレークが特に優先される。非常に特に好ましい基材は、SiO2層で被覆されたガラスフレークである。
【0012】
ベース基材の大きさは、それ自体決定的ではなく、特定の用途に合わせることができる。一般的に、フレーク状基材は、<10μmの平均厚さ、具体的には0.15〜5μmの平均厚さを有する。他の2つの部分の大きさは、平均して通常は1〜1000μm、好ましくは2〜250μm、特に5〜150μmである。
【0013】
基材がガラスフレークである場合、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、鉛クリスタルガラス、窓ガラス、Eガラス、Aガラス、CガラスもしくはECRガラス、またはDuranガラス等のケイ酸ガラスを含むことが好ましい。
【0014】
ガラスフレークは、<10μmの平均厚さを有することが好ましく、具体的には平均して50nm〜5μm、特に好ましくは50〜800nmおよび非常に特に好ましくは50〜600nmである。
【0015】
更に、ガラスフレークは、1.2〜2.1、好ましくは1.3〜1.9および非常に特に好ましくは1.4〜1.6の屈折率で特徴づけられることが好ましい。
【0016】
適当な基材フレークは、5〜750、特に10〜300、非常に特に好ましくは20〜200のアスペクト比(比:直径/厚さ)を有することが好ましい。
【0017】
各層(A)、(B)および(C)の厚さは、顔料の光学特性に不可欠である。顔料において特に濃い干渉色を得るためには、とりわけ個々の層の厚さを互いに正確に合わせる必要がある。個々の層の種類および屈折率にかかわりなく、各層の厚さは、一般的に1〜1000nm、特に10〜800nmおよび特に好ましくは20〜600nmである。
【0018】
FeOOH層(A)は、平均して10〜550nm、特に15〜400nmおよび非常に特に好ましくは20〜350nmの層厚を有することが好ましい。FeOOH層は、基材に対して、0.01〜300重量%、特に1〜200重量%および非常に特に好ましくは2〜100重量%を一般的に構成する。
【0019】
層(B)がTiO2層である場合、これは、アナターゼ型またはルチル型であってよい。ルチル層が好ましい。TiO2層は、平均して5〜550nm、特に10〜400nmおよび非常に特に好ましくは15〜350nmの層厚を有することが好ましい。TiO2のルチル化に関しては、多くの方法がその文献から知られている。ルチル型(rutile modification)におけるTiO2のエピタクティック(epitactic)成長に使用するホストは、好ましくはSnO2、即ちSnO2薄層であり、それは通常、1〜50nm、特に1〜40nmおよび非常に特に好ましくは1〜30nmの層厚を有し、一般的にTiO2での被覆前に施される。
【0020】
層(B)が、TiO2/SiO2/TiO2層パッケージである場合、TiO2層の層厚は、同一でも、または異なってもよい。生成物は、1つのTiO2/SiO2/TiO2層パッケージ、またはあるいはそれらの複数を順に重ねて含有することができる。しかし、基材上に沈殿した全ての層の合計が、3μmの全厚を超えるべきではない。該パッケージにおける個々のTiO2層は、各々アナターゼ型またはルチル型であってよい。それらは、ルチル層の形態であることが好ましい。層パッケージにおける個々のTiO2層は、5〜550nm、特に10〜400nm、非常に特に好ましくは15〜350nmの層厚を有することが好ましい。層パッケージにおけるSiO2層は、1〜1000nm、特に10〜800nmおよび非常に特に好ましくは20〜600nmの層厚を有することが好ましい。したがってTiO2/SiO2/TiO2層パッケージの全層厚が、好ましくは<2100nm、特に<1600nmおよび非常に特に好ましくは<1300nmである。
【0021】
層(C)に適した材料は、無色の低屈折率材料、好ましくは、金属酸化物または対応する酸化水和物である。例としては、SiO2、Al23、AlO(OH)、B23、MgF2、MgSiO3または前記化合物の混合物を挙げることができる。層(C)の厚さは、平均して1〜1000nm、特に10〜800nmおよび非常に特に好ましくは20〜600nmであることが好ましい。この層は、層配列中で1回以上生じ得る。しかし、全く存在しない場合もある。
【0022】
基材と基材上の第一の層との間に、および/または少なくとも更に1層が続く場合はFeOOH層の後にSiO2中間層を導入することがしばしば賢明である。この中間層(Z)は、1〜1000nm、特に1〜500nmおよび非常に特に好ましくは1〜300nmの層厚を有することが好ましい。
【0023】
基材としてのガラスについては、SiO2層が、膨張、ガラス成分の漂白または強酸性の被覆剤溶液中での溶解等の化学変化に対して基材表面を保護する。しかし、基材の種類にかかわらず、SiO2層に続く被膜の接着性も、ごく一般的に高まる。この方法では、被膜、したがって顔料の総合的な安定性が高まる。更に、SiO2中間層は、顔料の光沢に明白な効果を有する。
【0024】
特に好ましい真珠光沢顔料は、以下の層配列を有する。
基材+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+SiO2+FeOOH+TiO2
基材+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+SiO2+FeOOH+SiO2+TiO2
基材+SiO2+FeOOH+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2
基材+SiO2+FeOOH+TiO2+SiO2+TiO2
基材+TiO2+FeOOH
基材+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+FeOOH+TiO2
基材+TiO2+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+TiO2+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+FeOOH+SiO2+TiO2
基材+FeOOH+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2
基材+FeOOH+TiO2+SiO2+TiO2
本発明による真珠光沢顔料は、比較的容易に調製できる。層は、湿式化学法により施されることが好ましく、真珠光沢顔料を調製するために開発された湿式化学被覆法を使用することが可能である。この種の方法は、例えばDE1467468、DE1959988、DE2009566、DE2214545、DE2215191、DE2244298、DE2313331、DE2522572、DE3137808、DE3137809、DE3151343、DE3151355、DE3211602、DE3235017において、または当業者に公知の更なる特許文献および他の刊行物においても記載されている。
【0025】
湿式被覆の場合、基材粒子を水中に懸濁し、1種または複数の加水分解性金属塩を、加水分解に適しており、2次沈殿が有意に生じることなく金属酸化物または酸化金属水和物がフレーク上に直接沈殿するように選択されたpHで加える。pHは通常、塩基および/または酸の同時計量添加によって一定に保たれる。続いて顔料を分離し、洗浄し、50〜180℃で乾燥する。
【0026】
更に、被覆は流動層反応器中で気相被覆によって行うこともでき、例えば真珠光沢顔料の調製のためのEP0045851A1およびEP0106235A1に提案された方法を相応に使用することが可能である。
【0027】
前記真珠光沢顔料がTiO2層を有する場合、これはルチル型またはアナターゼ型であってよい。ルチル型が好ましい。ルチル化は、当業者に公知であり、例えばUS4038099、US5433779、US6626989、WO03/097749、US4086100、US4867794に記載されているように行うことができる。例えばUS4867794に記載されているように、酸化スズを用いたルチル化が特に優先される。
【0028】
更に、本発明による真珠光沢顔料は、耐光性、耐候性および化学的安定性を高めるために、または様々な媒体における適合性を高めるために、保護層を設けることもできる。追加被覆(aftercoating)の種類に応じて、これは、場合により、最後の顔料層の沈殿が完了した直後に、ベース顔料(base pigment)の反応懸濁液中にやはり施してもよい。一方、一部の追加被覆については、適当な媒体中に焼成済みの真珠光沢顔料を再懸濁した後でのみ追加被覆を行うのが賢明である。適当な追加被覆または後処理としては、例えばドイツ特許2215191、DE−A3151354、DE−A3235017またはDE−A3334598に記載された方法がある。この追加被覆は、更に、化学安定性を高めるか、または顔料の取り扱い、特に様々な媒体への組込みを簡便にする。湿潤性、分散性および/または適用媒体との適合性を改善するために、Al23もしくはZrO2、またはそれらの混合物もしくはそれらの混合相の機能性被覆剤を顔料表面に施してもよい。更に、有機、または有機/無機複合の追加被覆は、例えばEP0090259、EP0634459、WO99/57204、WO96/32446、WO99/57204、US5759255、US5571851、WO01/92425またはJ.J.Ponjee,Philips Techincal Review,Vol.44,No.3,81 ff.およびP.H.Harding J.C.Berg,J.Adhesion Sci.Technol.Vol.11 No.4,pp.471−493に記載されているように、例えばシラン類で可能である。
【0029】
本発明による真珠光沢顔料は、好ましくは塗料、被覆剤、印刷用インクおよび化粧品配合物の分野からの、多数の表色系に適合する。例えばグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、オフセット用オーバープリントワニス塗布(offset overprint varnishing)のための印刷用インクの調製に関しては、多数の結合剤、特に水溶性タイプが適しており、例えばBASF、Marabu、Proll、Sericol、Hartmann、Gebr.Schmidt、Sicpa、Aarberg、Siegberg、GSB−Wahl、Follmann、RucoまたはCoates Screen INKS GmbHにより市販されている。印刷用インクは、水性または溶媒系であってよい。更に、真珠光沢顔料は、農業分野での用途、例えば温室用シート、種子の着色、および例えば防水シートの着色にも適している。
【0030】
本発明による真珠光沢顔料は、とりわけ透明な色と濃い干渉色および高い明度とを合わせるため、様々な適用媒体において、例えば、マニキュア、リップスティック、化粧用コンパクト、ジェル、ローション、乳液、石鹸および歯磨き粉等の化粧品配合物において、特に有効な効果を得ることができる。
【0031】
様々な用途に関して、本発明による真珠光沢顔料が、有機染料、有機顔料、または他の顔料、例えば透明および不透明な白色、着色および黒色の顔料等と、ならびにフレーク状の酸化鉄、有機顔料、ホログラフィ顔料、LCP(液晶ポリマー)、および金属酸化物被覆マイカおよびSiO2フレークに基づく従来の透明、着色および黒色の光沢顔料等とのブレンドでも有利に使用できることは言うまでもない。本発明による顔料は、市販されている顔料および充填剤と任意の比率で混合することができる。
【0032】
充填剤としては、例えば天然および合成のマイカ、ガラスビーズまたはガラスパウダー、ナイロンパウダー、純粋または充填したメラニン樹脂、タルク、ガラス、カオリン、酸化アルミニウムまたは水酸化アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、BiOCl、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭素、ならびにこれらの物質の物理的組合せまたは化学的組合せを挙げることができる。
【0033】
充填剤の粒子形状に関しては制限がない。要件に準じて、例えばフレーク状、球状、針状、結晶または非結晶であってよい。
【0034】
本発明による顔料は、当然ながら、配合物中で任意の種類の原料と補助剤とを合わせることもできる。これらは、とりわけ、油、脂肪、ワックス、フィルム形成剤、保存料、ならびに例えば増粘剤およびレオロジー添加剤等(例えばベントナイト、ヘクトライト、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ゼラチン、高分子量炭水化物等)の一般的に適用特性を決定する補助剤、および/または界面活性補助剤等が挙げられる。
【0035】
更に、本発明による顔料は、化粧品活性化合物と合わせることもできる。適当な活性化合物は、例えば、防虫剤、例えばTiO2、UVA/BC防護フィルター(例えばOMC、B3、MBC)等の無機UVフィルターがあり、カプセル化した形態での老化防止活性化合物、ビタミンおよびそれらの誘導体(例えばビタミンA、C、E等)、セルフタンニング剤(例えばとりわけDHA、エリトルロース)、ならびに例えばビサボロール、LPO、VTA、エクトイン、エンブリカ、アラントイン、バイオフラボノイドおよびそれらの誘導体等の更なる化粧品活性化合物も挙げられる。
【0036】
有機UVフィルターは、化粧品配合物には0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%の量で、および有機充填剤には0.1〜30重量%の量で通常は組み込まれる。
【0037】
例えばセルフタンニング剤DHA(ジヒドロキシアセトン)、および最終のTiO2層または酸化鉄層、例えばTiO2(アナターゼ)で被覆されたガラスフレークを有するエフェクト顔料を含む、セルフタンニングクリーム、ローション、スプレー等では、DHAが配合物中で徐々に劣化する。配合物での本発明による真珠光沢顔料の使用上、DHAの活性が十分に保持され、追加被覆、特に最終のSiO2層が施される場合、劣化は少なくとも有意に減速する。
【0038】
また、本発明による組成物は、更に従来の皮膚保護用またはスキンケア用の活性化合物を含んでもよい。これらは、原則として、当業者に公知の全ての活性化合物であってよい。
【0039】
特に好ましい活性化合物は、ピリミジンカルボン酸および/またはアリールオキシムである。
【0040】
化粧用途の中でも、老化肌、乾燥肌または敏感肌のケア用のエクトインおよびエクトイン誘導体の使用を特に挙げることができる。したがって、EP−A−0671161は、エクトインおよびヒドロキシエクトインが、パウダー、石鹸、界面活性剤含有クレンジング製品、リップスティック、口紅、メークアップ、ケア用クリームおよび日焼け止め調製物等の化粧品組成物で用いられることを特に記載している。
【0041】
化粧品配合物の適用形態としては、例えば溶液、懸濁液、エマルション、PITエマルション、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤含有クレンジング調製物、油、エアゾールおよびスプレーを挙げることができる。他の適用形態の例としては、スティック、シャンプーおよびシャワー調製物がある。任意の所望の通例の賦形剤、補助剤、および所望される場合、更なる活性化合物を該組成物に加えてもよい。
【0042】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、通例の賦形剤、例えば、動物脂肪および植物脂肪、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルク、ならびに酸化亜鉛、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。
【0043】
パウダーおよびスプレーは、通例の賦形剤、例えば、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミドパウダー、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。スプレーは更に、通例の噴射剤(propellant)、例えばクロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルを含んでもよい。
【0044】
溶液およびエマルションは、溶媒、可溶化剤および乳化剤等の通例の賦形剤、例えば水、エタノール、イソプラパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油類、特に綿実油、落花生油、小麦胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ならびにソルビタン脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。
【0045】
懸濁液は、液体希釈剤、例えば水、エタノールもしくはプロピレングリコール、懸濁液媒体、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガント、またはこれらの物質の混合物等の通例の賦形剤を含んでもよい。
【0046】
石鹸は、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質加水分解物、イセチオン酸塩、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物エキス、グリセロール、糖類、またはこれらの物質の混合物等の通例の賦形剤を含んでもよい。
【0047】
界面活性剤含有クレンジング製品は、脂肪アルコール硫酸塩、脂肪アルコールエーテル硫酸塩、スルホコハク酸モノエステル、脂肪酸タンパク質加水分解物、イセチオン酸塩、イミダゾリニウム誘導体、タウリン酸メチル、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アルキルアミドベタイン、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物油および合成油、ラノリン誘導体、エトキシ化グリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物等の通例の賦形剤を含んでもよい。
【0048】
フェイスオイルおよびボディオイルは、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油等の合成油、植物油および油状植物エキス等の天然油、パラフィン油、ラノリン油、またはこれらの物質の混合物等の通例の賦形剤を含んでもよい。
【0049】
化粧品組成物は、様々な形態で存在してよい。したがって、それらは、例えば溶液、無水組成物、油中水(W/O)型もしくは水中油(O/W)型のエマルションもしくはマイクロエマルション、例えば水中油中(W/O/W)型の複合エマルション、ゲル、固形スティック、軟膏またはエアゾールであってよい。また、カプセル化した形態で、例えばコラーゲンマトリックス、および例えばセルロースカプセルのような他の従来のカプセル化材料において、ゼラチン、ワックスマトリックスにおいて、またはリポソームでカプセル化して、エクトインを投与することも有利である。特に、DE−A4308282に記載されているワックスマトリックスが好ましいことが証明されている。エマルションが優先される。O/Wエマルションが特に好ましい。エマルション、即ちW/OエマルションおよびO/Wエマルションは、従来の方法で得ることができる。
【0050】
更なる実施形態は、天然もしくは合成の油およびワックス、ラノリン、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、またはエタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール等のグリセロール、および/もしくはグリセロール等のポリオール、ならびに油、ワックス、および脂肪酸のトリグリセリド等の脂肪酸エステルに基づく油性アルコール性ローションである。
【0051】
固形スティックは、天然または合成のワックスおよび油、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリンならびに他の脂肪性物質からなる。
【0052】
組成物がエアゾールとして処方される場合、アルカン、フルオロアルカンおよびクロロフルオロアルカン等の通例の推進剤が一般に使用される。
【0053】
着色すべき適用系における本発明による真珠光沢顔料の濃度は、該系の全固形重量に対して、一般的に0.01〜70重量%の間、好ましくは0.1〜50重量%の間および特に1.0〜10重量%の間である。濃度は、特定の用途に一般的に依存し、ルースパウダーの場合は最大で100%となり得る。本発明による顔料混合物の使用濃度は、シャンプーでの0.01重量%から化粧用コンパクトでの70重量%に及ぶ。
【0054】
配合物での本発明による顔料混合物の濃度には制限がない。それらは、用途に応じて、0.001(リンスオフ(rinse−off)製品、例えばシャワーゲル)〜100%(例えば特定の用途のための光沢効果物品)の間であってよい。例えば酸化クロム、ウルトラマリン、球状のSiO2顔料またはTiO2顔料等の天然由来または合成由来の有機および無機の着色用の顔料および染料を用いた真珠光沢顔料の使用濃度は、適用媒体および実現すべき効果に依存する。
【0055】
本発明による顔料混合物を含む配合物は、親油性タイプ、親水性タイプまたは疎水性タイプに属することができる。別個の水性相および非水性相を有する不均質配合物において、いずれの場合にも、本発明による顔料混合物は、2相の内の一方にだけ存在しても、またはあるいは両相に分布していてもよい。
【0056】
配合物のpH値は、1〜14の間、好ましくは2〜11の間および特に好ましくは5〜8の間であってよい。
【0057】
医薬品および食品は、本発明による真珠光沢顔料を単独で、または例えば天然のもしくは天然物と同一の(nature−identical)染料等の着色剤と組み合わせて、所望の混合比で、好ましくは0.005〜30重量%、特に0.001〜20重量%の量で着色すべき製品に加えることによって着色および/または仕上げられる。
【0058】
食品部門用に認められている、天然もしくは天然と同一の染料、有機もしくは無機の着色顔料、または着色用の天然の果実および植物のエキスの混合により、製品における色彩効果に影響を与えることができ、同時に、新規の色彩効果を得ることができる。
【0059】
適当な天然または天然と同一の染料は、特にE101、E104、E110、E124、E131、E132、E140、E141、E151、E160aである。更に、着色顔料と、例えばE171、E172、E153等の本発明による真珠光沢顔料とを混合することも可能である。
【0060】
真珠光沢顔料以外の着色剤の割合は、食品または医薬品に対して、0.5〜25重量%の範囲であることが好ましい。また、使用する染料は、果実エキスおよび植物エキス、例えばニンジン抽出液、ビーツ抽出液、エルダーベリー抽出液、ハイビスカス抽出液、パプリカエキスまたは海棠(aronia)エキス等であってよい。
【0061】
着色すべき製品中での全顔料の総濃度は、該製品に対して50重量%を超えるべきではない。それは、特定の用途に一般的に依存する。
【0062】
例えばビタミン、酵素、微量元素、タンパク質、炭水化物、必須脂肪酸および/またはミネラル等の様々な活性化合物添加物も、食品および医薬品に加えることができ、この場合、活性化合物の総量が、食品または医薬品に対して25重量%を超えるべきではない。活性化合物または活性化合物混合物の量は、製品に対して0.01〜20重量%であることが好ましい。
【0063】
製品は、成形(例えば、押出、ペレット、拡大、造粒等の間)の前または後で、それらの生産中または生産後に、同時または連続的に、所望の混合比で、直接または水および/もしくは有機溶媒の存在下で、真珠光沢顔料を単独でまたは更なる着色剤と組み合わせて着色すべき製品に加えることによって着色される。また、本発明による真珠光沢顔料と粉末またはルースパウダーとを混合することも可能である。
【0064】
製品マトリックス自体に組み込むとき、本発明による真珠光沢顔料の使用量は、好ましくは0.005〜15重量%、特に1〜10重量%である。食品および医薬品の表面を着色する場合、本発明による顔料の使用濃度は、好ましくは<10重量%である。
【0065】
着色または被覆に適した製品は、例えば、砂糖製品、ケーキデコレーション、プレス製品、ドラジェ、チューイングガム、ガム製品、フォンダン製品、マジパン製品、詰め物組成物、ココアおよび油脂グレイズ、チョコレートおよびチョコレート含有製品、アイスクリーム、シリアル、スナック製品、被覆組成物、ケーキグレイズ、散らし砂糖がけデコレーション(scattered sugar decoration)、ノンパレイユ(nonpareil)、ゼリーおよびゼラチン製品、砂糖菓子、リコリス、アイシング、綿菓子、油脂、砂糖およびクリーム組成物、ブラマンジェ、デザート、フラングレイズ、冷たいフルーツスープ、ソフトドリンクおよび炭酸飲料、例えばカルボキシメチルセルロース等の安定化添加剤を有する飲料、例えばクワルク、ヨーグルト、チーズ等の酸性化乳製品および非酸性化乳製品、チーズ外皮、ソーセージケーシング等がある。
【0066】
被覆された食品および医薬品の場合、更に風味の面で視覚効果を強化するために、本発明による真珠光沢顔料と、芳香物質(粉末状または液体状の芳香物質)、酸および/またはアスパルテーム等の甘味料とを合わせることが可能である。
【0067】
したがって、本発明は、本発明による真珠光沢顔料を、単独で、あるいは例えば天然および/もしくは天然と同一の染料、果物および植物のエキス、着色顔料等の更なる着色剤、ならびに/または例えばビタミン、酵素、微量元素、タンパク質、炭水化物、必須脂肪酸等の1種または複数の活性化合物と組み合わせて含む、食品部門および医薬品部門からの全ての配合物に関する。
【0068】
したがって、本発明は、塗料、被覆剤、自動車用塗料、粉末被覆剤、印刷用インク、セキュリティ印刷用インク、プラスチック、セラミック材料、ガラス、紙等の配合物において、紙の被覆において、電子写真用印刷プロセス用トナーにおいて、種子の着色のため、温室用シートおよび防水シートにおいて、紙および例えばプラスチック等のポリマーのレーザーマーキングにおける吸収体として、食品および医薬品の被覆および/または着色のため、化粧品配合物において、水、有機溶媒および/もしくは水性溶媒を用いた顔料ペーストの調製のため、顔料組成物および例えば顆粒等の乾燥調製物の調製のための真珠光沢顔料の使用にも関する。
【0069】
以下の実施例は、それを制限することなく、極めて詳細に本発明を説明することが意図されている。
実施例
実施例1
10〜60μmの画分のマイカフレーク(天然のカリウムマイカ)200gを脱イオン水を用いて濃度100g/lにする。懸濁液を80℃まで昇温する。続いて、塩酸(HCl15%)を用いてpHを1.8に調整する。一定のpHにて、TiOCl2溶液(400g/l)約30mlを計量供給し、同時に32%w/wNaOHで逆滴定(counter−titrated)する。添加が完了したら、混合物を更に10分間撹拌する。続いて、NaOHを用いてpHを4.0に設定する。次いで、一定のpHでFeCl3溶液(Fe14.25%)を計量添加することによって、FeOOH層が沈殿し、金緑色が得られる。該混合物を更に30分間撹拌する。
【0070】
淡緑の干渉色と金褐色のマストーンを有する顔料を室温まで冷却し、濾過除去して、無塩になるまで洗浄し、110℃で乾燥する。
実施例2
10〜60μmの画分の合成マイカフレーク200gを脱イオン水を用いて濃度100g/lにする。懸濁液を80℃まで昇温する。勢いよく撹拌しながらFeCl3溶液(Fe14.25%)約430gを計量供給する。この添加中、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpHを4.0で一定に保つ。続いて、塩酸(HCl15%)を用いてpHを1.8に低下させ、TiOCl2溶液(TiCl4400g/l)約30mlをこのpHで計量供給する。この添加中、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpHを一定に保つ。
【0071】
次のSiO2層を沈殿させるために、まず水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpHを7.5に調整する。次いで、水ガラス溶液(SiO213%)約400gを計量供給する。
【0072】
添加が完了したら、塩酸(HCl15%)を用いてpHを2.0まで低下させ、このpHで、塩酸(HCl37%)10mlおよび脱イオン水90ml中のSnCl4×5H2O3gの溶液を計量供給する。この添加中、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)で逆滴定することによって、pHをやはり一定に保つ。
【0073】
次のTiO2層については、まず塩酸(HCl15%)を用いて反応懸濁液のpHを1.8まで低下させ、このpHでTiCl4溶液(400g/l)476mlを計量供給する。この添加中、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpHを一定に保つ。混合物を更に15分間撹拌する。室温まで冷却させた後、得られた生成物を濾過除去し、無塩になるまで洗浄し、110℃で乾燥する。青紫の干渉色および黄土色のマストーンが明らかになる。
実施例3
850nmの平均厚さを有する10〜100μmの画分のガラスフレーク200gを、脱イオン水を用いて濃度100g/lにする。撹拌しながら懸濁液を75℃まで昇温させる。水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpH9に設定する。続いて、水ガラスナトリウム溶液(SiO226.8%)112gを計量供給する。この添加中、塩酸(HCl18%)で逆滴定することによって、pHを9で一定に保つ。添加が完了したら、混合物を更に30分間撹拌する。続いて、塩酸(HCl18%)を用いてpH=1.8に設定し、混合物を更に15分間撹拌する。一定のpH=1.8で、SnCl4溶液(濃縮HCl(25%)15ml/脱イオン水85ml中のSnCl4×5H2O3g)を計量供給し、その間、混合物は水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)で逆滴定する。次いで、TiCl4溶液(TiCl4/l 400g)を計量供給する。この添加中、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)で逆滴定することによって、pHを一定に保つ。添加は、赤の干渉色が得られるまで行う。ここで沈殿プロセスは、懸濁液のCOPRA測定を介してインライン制御(in−line control)によって色相(色相角アークタンジェントb*/a*)°に従って監視する。
【0074】
続いて、水酸化ナトリウム溶液(NaOH32%)を用いてpHを3.0に設定する。FeCl3溶液(Fe14.25%)を計量添加することによって、FeOOH層が続いて沈殿し、一定のpHで淡緑の干渉色になり、該混合物を更に30分間撹拌する。最後に、NaOHを用いてpHを6に調整する。
【0075】
室温まで冷却させた後、金緑の干渉色および金褐色のマストーンを有する顔料を濾過除去し、無塩になるまで洗浄し、110℃で乾燥する。
使用例
【0076】
【表1】

【0077】
調製
相A:水を反応器中に導入し、顔料中で撹拌する。撹拌しながらKeltrol CG−SFT中に徐々に分散させ、完全に溶解する(均質化しない)まで撹拌する。相Bの構成物質を個別に相Aに加える。クエン酸一水和物を水中に溶解し、バッチに加え、全てが均一に分布するまでゆっくり撹拌する。クエン酸を加えて(必要な場合)、pHを6.0〜6.5に調整する。
供給業者
(1)Merck KGaA/Rona(登録商標)
(2)C.P.Kelco
(3)Cognis GmbH
(4)Drom
(5)BASF AG
(6)Symrise
【0078】
【表2】

【0079】
調製
相Aの構成物質を合わせて、予混合する。続いて、撹拌しながら溶融した相Bを粉末混合物に滴下する。粉末を大直径の粉末用鍋に移し、80barで圧縮する。
供給業者
(1)Merck KGaA/Rona(登録商標)
(2)Suedstaerke GmbH
(3)Cognis GmbH
(4)H.Erhard Wagner GmbH
(5)Symrise
【0080】
【表3】

【0081】
調製
全てが溶融するまで相Bを約80℃まで加熱し、65℃まで冷却する。次いで、撹拌しながら相Aの真珠光沢顔料および粉末状酸化クロムを加える。アイシャドーを65℃で充填する。
供給業者
(1)Merck KGaA/Rona(登録商標)
(2)Les Colorants Wackherr
(3)Croda GmbH
(4)Sasol Germany GmbH
(5)ISP Global Technologies
【0082】
【表4】

【0083】
調製
相Aについては、水中で充填剤を撹拌する。粘度を低下させるために、クエン酸(10%)数滴を用いて酸性にし、撹拌しながらCarbopol中に徐々に分散させる。完全に溶解したら、相Bを徐々に加える。次いで、相Cの構成物質を連続的に加える。pHを6.0〜6.5に調整する。
供給業者
(1)Merck KGaA/Rona(登録商標)
(2)Noveon
(3)Cognis GmbH
(4)Fragrance Resources
【0084】
【表5】

【0085】
調製
顔料をマニキュアベースと共に計り分け、へらを用いて手でよく混ぜ、続いて1000rpmで10分間撹拌する。
供給業者
(1)Merck KGaA/Rona(登録商標)
(2)Durlin/Bergerac NC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)少なくとも1層のFeOOH層と、
(B)少なくとも1層のTiO2層または少なくとも1つのTiO2/SiO2/TiO2層パッケージと、
(C)場合により、<1.8の屈折率を有する1層または複数層を含む無色の被膜と、
を有することを特徴とする、フレーク状基材に基づく真珠光沢顔料。
【請求項2】
前記基材が、天然もしくは合成のマイカ、BiOClフレーク、ガラスフレーク、Fe23フレーク、グラファイトフレーク、Al23フレーク、SiO2フレークまたはTiO2フレークの群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の真珠光沢顔料。
【請求項3】
前記基材が、ケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、鉛クリスタルガラス、窓ガラス、Aガラス、Cガラス、Eガラス、ECRガラス、またはDuranガラスを含むガラスフレークであることを特徴とする、請求項1または2に記載の真珠光沢顔料。
【請求項4】
前記基材が<10μmの平均厚さを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項5】
前記基材が、平均して1〜1000μm、好ましくは2〜250μm、特に5〜150μmの粒径を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項6】
前記顔料が5〜750のアスペクト比(比:直径/厚さ)を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項7】
前記FeOOH層(A)が、平均して10〜550nmの層厚を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項8】
前記TiO2層(B)が、平均して5〜550nmの層厚を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項9】
前記TiO2/SiO2/TiO2層パッケージが<2100nmの全層厚を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項10】
層(C)が、平均して1〜1000nmの層厚を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項11】
前記基材が(A)(B)または(B)(A)の層配列を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項12】
SiO2層(Z)が前記基材と前記基材上の第1の被膜との間に位置することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項13】
SiO2層(Z)が、層(A)と層(B)との間、または層(B)と層(A)との間に位置することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項14】
以下の層配列、
基材+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+SiO2+FeOOH+TiO2
基材+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+SiO2+FeOOH+SiO2+TiO2
基材+SiO2+FeOOH+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2
基材+SiO2+FeOOH+TiO2+SiO2+TiO2
基材+TiO2+FeOOH
基材+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+FeOOH+TiO2
基材+TiO2+SiO2+TiO2+FeOOH
基材+TiO2+SiO2+TiO2+SiO2+FeOOH
基材+FeOOH+SiO2+TiO2
基材+FeOOH+SiO2+TiO2+SiO2+TiO2
基材+FeOOH+TiO2+SiO2+TiO2
を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項15】
前記TiO2層がルチル型であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料。
【請求項16】
前記フレーク状基材の被覆が、湿式化学法により、CVDプロセスまたはPVDプロセスにより行われることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料の調製プロセス。
【請求項17】
塗料、被覆剤、粉末被覆剤、印刷用インク、プラスチックにおいて、種子の着色のため、食品および医薬品の被覆または着色のため、紙およびポリマーのレーザーマーキングにおける吸収体として、ケア用および装飾用の化粧品において、顔料組成物および乾燥調製物の調製のための、請求項1〜16のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料の使用。
【請求項18】
請求項1〜15のいずれか一項または複数項に記載の真珠光沢顔料を含む、顆粒、チップ、ブリケット、ペレットの形態での請求項17に記載の乾燥調製物。

【公表番号】特表2010−513614(P2010−513614A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541842(P2009−541842)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【国際出願番号】PCT/EP2007/010869
【国際公開番号】WO2008/077487
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】