真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料
【課題】 天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料を提供すること。
【解決手段】 真珠入り飲料の製造方法は、粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、
前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなる。
【解決手段】 真珠入り飲料の製造方法は、粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、
前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料に関し、例えば、液状化した真珠に天然由来の植物を配合した真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
粉末の真珠は、漢方薬として古くから貴重なものとして用いられている。真珠は美容にも効果があり、中国では食したり、皮膚に塗ったりして広く利用されている。このことは、真珠に精神安定作用、白内障の改善、皮膚の老化防止作用、耳鳴り、解毒、消炎等の作用があることを示している。また、中国では、気管支炎、高血圧、肝炎、狭心症、自律神経失調症等に臨床的に応用され、高い有効性が確認されている。従来の真珠を用いた飲料や食品としては、アスコルビン酸類と粉末の真珠を配合したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−304846号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の真珠が含有された飲料や食品にあっては、粉末の真珠を用いていたため、体内の吸収率が20%程度と低く、未だ改善の余地がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の真珠入り飲料の製造方法は、粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなる。
【0006】
この方法により、真珠、五叶参および高維果実を混合して液状化するので、キウイフルーツの原種である高維果の酸を利用して、必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を破壊することなく、真珠、五叶参および高維果実を液状化することができ、これに天然由来安息香酸を混合した後、水で希釈することで天然の飲料を得ることができる。
【0007】
この結果、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を得ることができる。
また、本発明の真珠入り飲料は、上述した製造方法によって製造された真珠、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水が配合されてなる。
この構成により、液状化した真珠に高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水を配合したので、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料によれば、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図15は、本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料の一実施の形態を示す図である。
【0010】
まず、構成を説明する。本実施の形態の真珠入り飲料は、液状化した真珠に、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水を配合したものから構成されている。図1の成分配合比率1に示すように、真珠入り飲料は、10ml中において、液状化した真珠が22.50%、高維果が20.00%、五叶参エキスが1.80%、天然由来安息香酸が0.06%および純水が55.64の比率で配合されている。
【0011】
図2は、真珠入り飲料の製造装置を示す図である。
図2において、真珠入り飲料の製造装置としての混合炉10は本体11を備えており、この本体11の内部11aには図示しないモータによって駆動される混合棒12が収納されている。この混合棒12の先端部には回転歯12aが設けられており、本体11に設けられた投入口17から内部11aに投入された原材料15は回転歯12aによって攪拌、混合される。
【0012】
また、本体11には配管13が取付けられており、この配管13は本体11の外周部に設けられた流路14にスチームを送り込むことにより、原材料15に加圧および加熱する。また、本体11には気圧計16が設けられており、この気圧計16は流路14内のスチームの圧力を測定して表示するようになっている。
【0013】
図3は、真珠入り飲料の製造工程を示す図である。
なお、この製造工程においては、予め、原材料、10mlのガラス容器およびアルミ製でPPパッキンが設けられたキャップの受入検査を行う。
ガラス容器に関しては、ガラス容器を洗浄した後、90〜100℃の温度で1時間の間乾燥・殺菌処理を行い、その後、冷却する。
【0014】
図3において、まず、真珠を準備して、この真珠を計量した後、粉砕して粉末状にする(ステップS1)。なお、本実施の形態では、計量時に1本当たり(10ml当たり)、2〜3個の真珠が含有されるように計量が行われる。
【0015】
次いで、真珠と粉末状の五叶参を混ぜた後(ステップS2)、真珠、五叶参および液状の高維果からなる原材料15を混合炉10の投入口17から本体11の内部11aに投入する(ステップS3)。次いで、混合棒12で原材料15を攪拌しながら配管13から流路14に高圧スチームを供給して原材料15に一定の圧力を加え、所定の温度に加熱してこの所定の温度を72時間保持しながら温度および圧力を管理する(ステップS4)。この結果、原材料15が液状化され、コロイド状の真珠が得られる。
【0016】
次いで、原材料15に異物が混合しているか否か等を検査した後(ステップS5)、原材料15に天然由来安息香酸を加えた後、加えて純水を希釈する(ステップS6)。この結果、真珠入り飲料が完成する、この真珠入り飲料をガラス容器に充填してキャップによりガラス容器を密閉する。
【0017】
次に、天然由来の植物について説明する。
真珠には、微量元素、ミネラル、アミノ酸がバランス良く含まれており、本実施の形態の真珠入り飲料は、天然の真珠を液状化して液状化後にコロイド状にすることにより、体内吸収率を90%と飛躍的に高めることができる。
【0018】
高維果(学術名:Actinidia Latiforia)は、中国の原生林の中に生育する果物で、キウイフルーツの原種である。1986年、中国科学院の専門家が発見し、分析研究した結果、豊富な必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を含有していることが判明した。特にビタミンCについては、通常の果物の20倍を超える量を含有していることが分っている。
【0019】
高維果の薬理、薬効については、以下に示す通り報告されている。
【0020】
長期間服用しても副作用は見られない多種の生理活性物質を含み、病気に対する免疫機能(抵抗力)を高めることができる。奇形細胞や異常細胞の形成を抑制するため、制癌効果がある。また、心臓の冠状動脈を拡張する働きがあり、狭心症や心筋梗塞、動脈硬化等に効果がある。
【0021】
血小板や血色素を増強させ、細胞の新陳代謝を活発にし、菌に対する抵抗力を高めることができる。さらに、細胞全体の老化を防止することができる。
【0022】
五叶参(学術名:Gynostemma petaphyllum)は、ウリ化に属する植物であり、古来より自然治癒力を高め、病気の原因となる諸毒素を排泄する作用がある。また、熱症の疾病に対して熱を降下させ、病咳を止める効果がある優れた漢方薬として知られている。
【0023】
また、最新の化学的研究によって、80種の有用物質、すなわち、多くの微量元素やアミノ酸、ビタミンが多量に含有されていることが発見された。長期服用しても副作用はなく、血液を浄化し、心臓や脾臓の機能を高めて自然治癒力を増強するとともに、病気に対する抵抗力を高めることができる。
【0024】
その結果として、高脂血症、動悸、胸部圧迫感、手足の痺れや麻痺、頭痛、健忘症、耳鳴り、強弱体質、腹部膨満感、心臓や脾臓の異常、または血行不良による各種症状に優れた効果を得ることができる。
【0025】
天然由来安息香酸については、化学合成品の安息香酸が添加物として悪い印象を持たれるのに対して、この天然由来安息香酸は天然の木、安息香から抽出したものであるため、化学合成品と違い全て人体で馬尿酸という物質に分解され、体外に排出されることから安全である。
【0026】
安息香はハーブの一種で昔から薬として使用されてきた物質で、免疫を高めるという効果がある。本実施の形態では、真珠入り飲料に含まれるアミノ酸の熟成を抑えるため、ごく少量使用している。
純水は、上述した成分を配合した原液では飲み難いので、飲み易いように原液を薄めるために配合する。
【0027】
以上のように本実施の形態では、真珠、五叶参および高維果実を混合して液状化するので、キウイフルーツの原種である高維果の酸を利用して、必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を破壊することなく、真珠、五叶参および高維果実を液状化することができ、これに天然由来安息香酸を混合した後、水で希釈することで天然の飲料を得ることができる。
この結果、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を得ることができる。
【0028】
図4〜図10は、本実施の形態の真珠入り飲料の臨床試験の結果を示す図である。当該臨床試験は、中国の臨床前薬理学研究所および南京市第1医院で6ヶ月間行ったものである。
【0029】
試験方法および服用方法は、臨床試験法に従ったものである。病人は、随意に選択し、二重盲検方法で行い、試験対称は80例である。1号と2号は服用組で40ずつに分け、服用2ヶ月後にメーカーが、1号液は本実施の形態の真珠入り飲料、2号組は対照組で、成分は高維果のみで液状化真珠および五叶参を含まないことを告げた上で関係するデータ分析を進めたものである。
【0030】
1号、2号服用組は各40組で、両組とも男性は21人、女性は19人である。
1号組の平均年齢は59.6歳、2号組の平均年齢は59.1歳である。性別、老年前期と老年期の人数は2組とも略同じであり、これは臨床試験法案に符号している。図4は両組の試験対象の性別と年齢分布である。
【0031】
図5は、両組の臨床試験対象者の服用前の疾病であり、両組の臨床試験対象者は、老年前期と老年期の年齢と人で、健康な人が多く、慢性病があったとしても、日常生活および活動には影響の無い程度の状態の人である。慢性病は冠心病、高血圧、動脈硬化等は老人によくある病気である。
【0032】
図6は両組の臨床試験対象者の職業種別であり、大部分の臨床試験対象者は、知的労働あるいは退職か離職休業している幹部である。
臨床試験については、点数を付ける方法(臨床試験法)で行った。その結果が図7であり、図7は両組の臨床試験対象者の症状分析結果である。1号組の臨床試験対象者が2号組の臨床試験対象者よりも著効率および総有効率が顕著に高いことが分かり、統計学的意義は顕著である。
【0033】
図8は活性酸素(SOD)を示す図であり、活性酸素は6ヶ月後の1号組が顕著に上昇した。しかしながら、2号組の6ヶ月後の数値は明らかに低下した。両組の間に差異があまりないのは、おそらく例数が少ないのが原因と思われる。
【0034】
図9は血液脂質調節について示すものである。図9に示すように、コレステロール、中性脂肪は服用の前後でそれぞれ数値は降下した。統計学的意義はあるが、両組の間に差異があまりないのは、おそらく例数が少ないのが原因と思われる。
【0035】
図10は免疫グロブリンについて示すものである。図10に示すように、IgG、IgMは統計学的意義上の分別は、P<0.01、P<0.05である。これはある程度の体液免疫機能を高めたことを立証している。
【0036】
以上の臨床試験の結果、本実施の形態の真珠入り飲料を6ヶ月間飲料した後、特に顕著に改善した症状は、「疲労欠力」「眩暈」「四肢の冷え」「不眠症」「虚弱体質」「食欲減退」「胃腸機能低下」に対して顕著な効果を確認することができ、統計学的意義も顕著に見られた(P<0.01)。
【0037】
また、本実施の形態の真珠入り飲料は、一定の老化を抑制する作用がある。これは活性酸素が増加することによるものである。自己対照比較では、統計学的には顕著な値(P<0.05)だが、比較的少なく、2組間の統計学的意義はまだ見分けはつかない。
【0038】
また、本実施の形態の真珠入り飲料は、血液脂質に対して、総コレステロールと中性脂肪が低下し、HDLコレステロールが増加したことから、血液脂質の調節機能があることがわかる。
【0039】
すなわち、本実施の形態の真珠入り飲料は、老化を抑制する効果および血液脂質を調節する作用を確認することができた。また、治療観察期間中に老年斑が軽減消失することから、美顔・美肌効果(顔の皮膚に栄養を与える)も確認することができる。それは真珠成分の作用に関係があり、年齢を問わずに使用可能なことを提示する。6ヶ月間の観察後、副作用は全く無い。
【0040】
また、血液脂質の調節機能があることから日本において3人のモニターA、B、Cに協力して頂き、短期間の間の身体の変化をモニタリングした。その結果を図11に示す。図11に示すように、モニターA、B、C共に身体がスリムになった。
【0041】
図12、図13は本実施の形態の真珠入り飲料の成分分析結果であり、図12はミネラルの定量、図13はとアミノ酸の定量を示している。この成分分析は、100mlの真珠入り飲料を硝酸、過酸化水素および過塩素酸で加熱分解した後、放冷した純水で100mlに定容し、これをICP装置に導入した結果である。
【0042】
図12、図13から分かるように、本実施の形態の全て天然素材からなる本実施の形態の真珠入り飲料は、35種類のミネラルと18種類のアミノ酸を含んでいる。これに対して、化学合成品の素材を使用した場合には多額の費用を掛けてもアミノ酸は8〜9種類しか含まれない。このことからも本実施の形態の真珠入り飲料は非常に優れていることが分かる。
【0043】
図14、図15は本実施の形態の真珠入り飲料を引用した対象者の引用前と引用後の症状改善例を示すものである。なお、図14、図15において、飲料とは本実施の形態の真珠入り飲料のことである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料は、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができるという効果を有し、液状化した真珠に天然由来の植物を配合した真珠入り飲料および真珠入り飲料等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料の一実施の形態を示す図であり、真珠入り飲料の原材料と配合比率を示す図
【図2】一実施の形態の真珠入り飲料の製造装置を示す図
【図3】一実施の形態の真珠入り飲料の製造工程を示す図
【図4】一実施の形態の臨床試験組と対照組の性別と年齢分布を示す図
【図5】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前の疾病を示す図
【図6】一実施の形態の臨床試験組と対照組の職業類別を示す図
【図7】一実施の形態の臨床試験組と対照組の症状効果分析を示す図
【図8】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前と服用後の活性酸素を示す図
【図9】一実施の形態の臨床試験組と対照組の血液脂質調節を示す図
【図10】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前と服用後の免疫グロブリンを示す図
【図11】一実施の形態の服用前と服用後の身体の変化を示す図
【図12】一実施の形態の真珠入り飲料のミネラル成分を示す図
【図13】一実施の形態の真珠入り飲料のアミノ酸の成分を示す図
【図14】一実施の形態の症状改善例を示す図
【図15】一実施の形態の症状改善例を示す図
【符号の説明】
【0046】
1 成分配合比率
【技術分野】
【0001】
本発明は、真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料に関し、例えば、液状化した真珠に天然由来の植物を配合した真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
粉末の真珠は、漢方薬として古くから貴重なものとして用いられている。真珠は美容にも効果があり、中国では食したり、皮膚に塗ったりして広く利用されている。このことは、真珠に精神安定作用、白内障の改善、皮膚の老化防止作用、耳鳴り、解毒、消炎等の作用があることを示している。また、中国では、気管支炎、高血圧、肝炎、狭心症、自律神経失調症等に臨床的に応用され、高い有効性が確認されている。従来の真珠を用いた飲料や食品としては、アスコルビン酸類と粉末の真珠を配合したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−304846号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の真珠が含有された飲料や食品にあっては、粉末の真珠を用いていたため、体内の吸収率が20%程度と低く、未だ改善の余地がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の真珠入り飲料の製造方法は、粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなる。
【0006】
この方法により、真珠、五叶参および高維果実を混合して液状化するので、キウイフルーツの原種である高維果の酸を利用して、必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を破壊することなく、真珠、五叶参および高維果実を液状化することができ、これに天然由来安息香酸を混合した後、水で希釈することで天然の飲料を得ることができる。
【0007】
この結果、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を得ることができる。
また、本発明の真珠入り飲料は、上述した製造方法によって製造された真珠、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水が配合されてなる。
この構成により、液状化した真珠に高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水を配合したので、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料によれば、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図15は、本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料の一実施の形態を示す図である。
【0010】
まず、構成を説明する。本実施の形態の真珠入り飲料は、液状化した真珠に、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水を配合したものから構成されている。図1の成分配合比率1に示すように、真珠入り飲料は、10ml中において、液状化した真珠が22.50%、高維果が20.00%、五叶参エキスが1.80%、天然由来安息香酸が0.06%および純水が55.64の比率で配合されている。
【0011】
図2は、真珠入り飲料の製造装置を示す図である。
図2において、真珠入り飲料の製造装置としての混合炉10は本体11を備えており、この本体11の内部11aには図示しないモータによって駆動される混合棒12が収納されている。この混合棒12の先端部には回転歯12aが設けられており、本体11に設けられた投入口17から内部11aに投入された原材料15は回転歯12aによって攪拌、混合される。
【0012】
また、本体11には配管13が取付けられており、この配管13は本体11の外周部に設けられた流路14にスチームを送り込むことにより、原材料15に加圧および加熱する。また、本体11には気圧計16が設けられており、この気圧計16は流路14内のスチームの圧力を測定して表示するようになっている。
【0013】
図3は、真珠入り飲料の製造工程を示す図である。
なお、この製造工程においては、予め、原材料、10mlのガラス容器およびアルミ製でPPパッキンが設けられたキャップの受入検査を行う。
ガラス容器に関しては、ガラス容器を洗浄した後、90〜100℃の温度で1時間の間乾燥・殺菌処理を行い、その後、冷却する。
【0014】
図3において、まず、真珠を準備して、この真珠を計量した後、粉砕して粉末状にする(ステップS1)。なお、本実施の形態では、計量時に1本当たり(10ml当たり)、2〜3個の真珠が含有されるように計量が行われる。
【0015】
次いで、真珠と粉末状の五叶参を混ぜた後(ステップS2)、真珠、五叶参および液状の高維果からなる原材料15を混合炉10の投入口17から本体11の内部11aに投入する(ステップS3)。次いで、混合棒12で原材料15を攪拌しながら配管13から流路14に高圧スチームを供給して原材料15に一定の圧力を加え、所定の温度に加熱してこの所定の温度を72時間保持しながら温度および圧力を管理する(ステップS4)。この結果、原材料15が液状化され、コロイド状の真珠が得られる。
【0016】
次いで、原材料15に異物が混合しているか否か等を検査した後(ステップS5)、原材料15に天然由来安息香酸を加えた後、加えて純水を希釈する(ステップS6)。この結果、真珠入り飲料が完成する、この真珠入り飲料をガラス容器に充填してキャップによりガラス容器を密閉する。
【0017】
次に、天然由来の植物について説明する。
真珠には、微量元素、ミネラル、アミノ酸がバランス良く含まれており、本実施の形態の真珠入り飲料は、天然の真珠を液状化して液状化後にコロイド状にすることにより、体内吸収率を90%と飛躍的に高めることができる。
【0018】
高維果(学術名:Actinidia Latiforia)は、中国の原生林の中に生育する果物で、キウイフルーツの原種である。1986年、中国科学院の専門家が発見し、分析研究した結果、豊富な必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を含有していることが判明した。特にビタミンCについては、通常の果物の20倍を超える量を含有していることが分っている。
【0019】
高維果の薬理、薬効については、以下に示す通り報告されている。
【0020】
長期間服用しても副作用は見られない多種の生理活性物質を含み、病気に対する免疫機能(抵抗力)を高めることができる。奇形細胞や異常細胞の形成を抑制するため、制癌効果がある。また、心臓の冠状動脈を拡張する働きがあり、狭心症や心筋梗塞、動脈硬化等に効果がある。
【0021】
血小板や血色素を増強させ、細胞の新陳代謝を活発にし、菌に対する抵抗力を高めることができる。さらに、細胞全体の老化を防止することができる。
【0022】
五叶参(学術名:Gynostemma petaphyllum)は、ウリ化に属する植物であり、古来より自然治癒力を高め、病気の原因となる諸毒素を排泄する作用がある。また、熱症の疾病に対して熱を降下させ、病咳を止める効果がある優れた漢方薬として知られている。
【0023】
また、最新の化学的研究によって、80種の有用物質、すなわち、多くの微量元素やアミノ酸、ビタミンが多量に含有されていることが発見された。長期服用しても副作用はなく、血液を浄化し、心臓や脾臓の機能を高めて自然治癒力を増強するとともに、病気に対する抵抗力を高めることができる。
【0024】
その結果として、高脂血症、動悸、胸部圧迫感、手足の痺れや麻痺、頭痛、健忘症、耳鳴り、強弱体質、腹部膨満感、心臓や脾臓の異常、または血行不良による各種症状に優れた効果を得ることができる。
【0025】
天然由来安息香酸については、化学合成品の安息香酸が添加物として悪い印象を持たれるのに対して、この天然由来安息香酸は天然の木、安息香から抽出したものであるため、化学合成品と違い全て人体で馬尿酸という物質に分解され、体外に排出されることから安全である。
【0026】
安息香はハーブの一種で昔から薬として使用されてきた物質で、免疫を高めるという効果がある。本実施の形態では、真珠入り飲料に含まれるアミノ酸の熟成を抑えるため、ごく少量使用している。
純水は、上述した成分を配合した原液では飲み難いので、飲み易いように原液を薄めるために配合する。
【0027】
以上のように本実施の形態では、真珠、五叶参および高維果実を混合して液状化するので、キウイフルーツの原種である高維果の酸を利用して、必須アミノ酸や各種微量元素・ミネラル、ビタミン等を破壊することなく、真珠、五叶参および高維果実を液状化することができ、これに天然由来安息香酸を混合した後、水で希釈することで天然の飲料を得ることができる。
この結果、天然の素材が配合された真珠を液状化することにより、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができる真珠入り飲料を得ることができる。
【0028】
図4〜図10は、本実施の形態の真珠入り飲料の臨床試験の結果を示す図である。当該臨床試験は、中国の臨床前薬理学研究所および南京市第1医院で6ヶ月間行ったものである。
【0029】
試験方法および服用方法は、臨床試験法に従ったものである。病人は、随意に選択し、二重盲検方法で行い、試験対称は80例である。1号と2号は服用組で40ずつに分け、服用2ヶ月後にメーカーが、1号液は本実施の形態の真珠入り飲料、2号組は対照組で、成分は高維果のみで液状化真珠および五叶参を含まないことを告げた上で関係するデータ分析を進めたものである。
【0030】
1号、2号服用組は各40組で、両組とも男性は21人、女性は19人である。
1号組の平均年齢は59.6歳、2号組の平均年齢は59.1歳である。性別、老年前期と老年期の人数は2組とも略同じであり、これは臨床試験法案に符号している。図4は両組の試験対象の性別と年齢分布である。
【0031】
図5は、両組の臨床試験対象者の服用前の疾病であり、両組の臨床試験対象者は、老年前期と老年期の年齢と人で、健康な人が多く、慢性病があったとしても、日常生活および活動には影響の無い程度の状態の人である。慢性病は冠心病、高血圧、動脈硬化等は老人によくある病気である。
【0032】
図6は両組の臨床試験対象者の職業種別であり、大部分の臨床試験対象者は、知的労働あるいは退職か離職休業している幹部である。
臨床試験については、点数を付ける方法(臨床試験法)で行った。その結果が図7であり、図7は両組の臨床試験対象者の症状分析結果である。1号組の臨床試験対象者が2号組の臨床試験対象者よりも著効率および総有効率が顕著に高いことが分かり、統計学的意義は顕著である。
【0033】
図8は活性酸素(SOD)を示す図であり、活性酸素は6ヶ月後の1号組が顕著に上昇した。しかしながら、2号組の6ヶ月後の数値は明らかに低下した。両組の間に差異があまりないのは、おそらく例数が少ないのが原因と思われる。
【0034】
図9は血液脂質調節について示すものである。図9に示すように、コレステロール、中性脂肪は服用の前後でそれぞれ数値は降下した。統計学的意義はあるが、両組の間に差異があまりないのは、おそらく例数が少ないのが原因と思われる。
【0035】
図10は免疫グロブリンについて示すものである。図10に示すように、IgG、IgMは統計学的意義上の分別は、P<0.01、P<0.05である。これはある程度の体液免疫機能を高めたことを立証している。
【0036】
以上の臨床試験の結果、本実施の形態の真珠入り飲料を6ヶ月間飲料した後、特に顕著に改善した症状は、「疲労欠力」「眩暈」「四肢の冷え」「不眠症」「虚弱体質」「食欲減退」「胃腸機能低下」に対して顕著な効果を確認することができ、統計学的意義も顕著に見られた(P<0.01)。
【0037】
また、本実施の形態の真珠入り飲料は、一定の老化を抑制する作用がある。これは活性酸素が増加することによるものである。自己対照比較では、統計学的には顕著な値(P<0.05)だが、比較的少なく、2組間の統計学的意義はまだ見分けはつかない。
【0038】
また、本実施の形態の真珠入り飲料は、血液脂質に対して、総コレステロールと中性脂肪が低下し、HDLコレステロールが増加したことから、血液脂質の調節機能があることがわかる。
【0039】
すなわち、本実施の形態の真珠入り飲料は、老化を抑制する効果および血液脂質を調節する作用を確認することができた。また、治療観察期間中に老年斑が軽減消失することから、美顔・美肌効果(顔の皮膚に栄養を与える)も確認することができる。それは真珠成分の作用に関係があり、年齢を問わずに使用可能なことを提示する。6ヶ月間の観察後、副作用は全く無い。
【0040】
また、血液脂質の調節機能があることから日本において3人のモニターA、B、Cに協力して頂き、短期間の間の身体の変化をモニタリングした。その結果を図11に示す。図11に示すように、モニターA、B、C共に身体がスリムになった。
【0041】
図12、図13は本実施の形態の真珠入り飲料の成分分析結果であり、図12はミネラルの定量、図13はとアミノ酸の定量を示している。この成分分析は、100mlの真珠入り飲料を硝酸、過酸化水素および過塩素酸で加熱分解した後、放冷した純水で100mlに定容し、これをICP装置に導入した結果である。
【0042】
図12、図13から分かるように、本実施の形態の全て天然素材からなる本実施の形態の真珠入り飲料は、35種類のミネラルと18種類のアミノ酸を含んでいる。これに対して、化学合成品の素材を使用した場合には多額の費用を掛けてもアミノ酸は8〜9種類しか含まれない。このことからも本実施の形態の真珠入り飲料は非常に優れていることが分かる。
【0043】
図14、図15は本実施の形態の真珠入り飲料を引用した対象者の引用前と引用後の症状改善例を示すものである。なお、図14、図15において、飲料とは本実施の形態の真珠入り飲料のことである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料は、真珠の体内吸収率を高めつつ、体に良好な作用を及ぼすことができるという効果を有し、液状化した真珠に天然由来の植物を配合した真珠入り飲料および真珠入り飲料等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る真珠入り飲料の製造方法および真珠入り飲料の一実施の形態を示す図であり、真珠入り飲料の原材料と配合比率を示す図
【図2】一実施の形態の真珠入り飲料の製造装置を示す図
【図3】一実施の形態の真珠入り飲料の製造工程を示す図
【図4】一実施の形態の臨床試験組と対照組の性別と年齢分布を示す図
【図5】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前の疾病を示す図
【図6】一実施の形態の臨床試験組と対照組の職業類別を示す図
【図7】一実施の形態の臨床試験組と対照組の症状効果分析を示す図
【図8】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前と服用後の活性酸素を示す図
【図9】一実施の形態の臨床試験組と対照組の血液脂質調節を示す図
【図10】一実施の形態の臨床試験組と対照組の服用前と服用後の免疫グロブリンを示す図
【図11】一実施の形態の服用前と服用後の身体の変化を示す図
【図12】一実施の形態の真珠入り飲料のミネラル成分を示す図
【図13】一実施の形態の真珠入り飲料のアミノ酸の成分を示す図
【図14】一実施の形態の症状改善例を示す図
【図15】一実施の形態の症状改善例を示す図
【符号の説明】
【0046】
1 成分配合比率
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、
前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなることを特徴とする真珠入り飲料の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法によって製造された真珠、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水が配合されてなる真珠入り飲料。
【請求項1】
粉砕した真珠に粉末状の五叶参および液状の高維果を混合した後、一定の圧力を加えて所定の温度に加熱し、前記所定の温度を所定の時間保持することにより前記真珠、五叶参および高維果を液状化する工程と、
前記液状化した真珠、五叶参および高維果に天然由来安息香酸を加えた後、純水を加えて希釈する工程とを含んでなることを特徴とする真珠入り飲料の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法によって製造された真珠、高維果、五叶参、天然由来安息香酸および純水が配合されてなる真珠入り飲料。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−325552(P2006−325552A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−157544(P2005−157544)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(502197666)株式会社モック (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(502197666)株式会社モック (13)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]