説明

眼科用構成要素を青色光波長阻止機能および色平衡化機能と組み合わせる眼科用システム

本発明の実施形態は、眼科用レンズ用に効果的な青色阻止を行い、同時に美容上魅力的な製品、使用者にとって正常なまたは許容できる色知覚、および良好な視力のための高レベルの透過光を与える眼科用システムに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は眼科用システムに関する。より詳細には、本発明は、眼科用レンズにおいて青色光波長の阻止(以下「青色阻止」)を行い、同時に美容上魅力的な製品を提供する眼科用システムに関する。ここで使用される「眼科用システム」は、以下でさらに詳細に説明される所望の機能を与えるために他の構成要素とともに使用され、およびそれとともに扱われ、またはそれとともに処理され、またはそれと組み合わされる処方箋でまたは処方箋なしで購入できる眼科用レンズ、例えば、眼鏡(glasses)(または眼鏡(spectacle))、サングラス、コンタクトレンズ、眼内レンズ、または角膜レンズを含む。
【背景技術】
【0002】
現在の研究は、約400nm〜500nm(ナノメートル、すなわち10−9メートル)の波長を有する短波長可視光線(青色光)がAMD(加齢黄斑変性症)の最大の原因であり得るという前提を強く支持している。最高レベルの青色光の吸収は450nmまたはその近くで生じると考えられる。研究は、青色光が、遺伝、タバコの煙、および過度のアルコール摂取などのAMDの他の原因因子を悪化させることをさらに示唆している。
【0003】
光は波で伝わる電磁放射で構成される。電磁スペクトルは電波、ミリメートル波、マイクロ波、赤外線、可視光線、紫外線(UVAおよびUVB)、ならびにX線およびγ線を含む。人間の網膜は、電磁スペクトルのうちの可視光線部分にのみ応答する。可視光線スペクトルは、約700nmの最長可視光線波長と約400nmの最短可視光線波長とを含む。青色光波長は、400nmから500nmの概略の範囲に入る。紫外線バンドでは、UVB波長は290nmから320nmまでであり、UVA波長は320nmから400nmまでである。
【0004】
人間の網膜は多数の層を含む。眼に入るいずれの光にもさらされる最初のものから最も深いものまで順に列記されるこれらの層は以下のものを含む。
1)神経繊維層
2)神経節細胞
3)内網状層
4)両極および水平細胞
5)外網状層
6)光受容体(捍体および錐体)
7)網膜色素上皮(RPE)
8)ブルック膜
9)脈絡膜
【0005】
光が眼の光受容体細胞(捍体および錐体)によって吸収されるとき、細胞は退色し、回復するまで感受性が弱くなる。この回復過程は代謝過程であり、「視覚サイクル」と呼ばれる。青色光の吸収はこの過程を早まって逆転させることが示された。この早まった逆転は、酸化損傷の危険を増加させ、網膜に色素リポフスチンの増大をもたらすと考えられる。この増大は網膜色素上皮(RPE)層で生じる。ドルーゼンと呼ばれる細胞外物質の集合体が過剰量のリポフスチンのためにRPE層に形成されると考えられる。ドルーゼンは、RPE層が光受容体に適切な栄養を供給するのを妨害するか阻止し、それがこれらの細胞の損傷または死さえももたらす。リポフスチンが大量に青色光を吸収する場合、それは有毒になり、その結果、RPE細胞のさらなる損傷および/または死を引き起こすことがこの過程をさらに複雑にするように見える。
【0006】
照明および視覚医療産業は、UVAおよびUVB放射への人間の視覚被爆に関する基準を有する。意外にも、そのような基準は青色光に関して設けられていない。例えば、今日利用可能な一般的な蛍光灯では、ガラスの封体部は紫外線光をほとんど阻止するが、青色光はほとんど減衰なしで透過する。場合によっては、封体部はスペクトルの青色領域の透過を増強するように設計される。
【0007】
青色阻止をある程度まで備える眼科用システムが知られている。しかし、そのようなシステムに関連する欠点がある。例えば、それらは、青色阻止によってレンズに生成される黄色または琥珀色の色調のために美容上魅力がない傾向がある。より具体的には、青色阻止のための1つの一般技法はBPI Filter Vision 450またはBPI Diamond Dye 500などの青色阻止着色剤でレンズを着色するかまたは染色することを含む。着色は、例えば、ある所定の期間、青色阻止染料溶液を含む加熱された着色ポット中にレンズを浸すことによって達成することができる。一般に、染料溶液は黄色または琥珀色を有し、したがってレンズに黄色または琥珀色の色調を付与する。多くの人々にとって、この黄色または琥珀色の色調の外観は美容上望ましくないことがある。さらに、この色調はレンズ使用者の正常な色知覚を妨げ、例えば、交通信号灯または標識の色を正確に知覚するのを困難にすることがある。
【0008】
青色阻止に関する黄変効果を補償するために努力がなされている。例えば、青色阻止レンズは黄変効果を相殺するために、青色、赤色、または緑色の染料などの追加の染料で処理された。この処理により、追加の染料は最初の青色阻止染料と混合するようになる。しかし、この技法は青色阻止レンズの黄色を低減することはできるが、青色光スペクトルをより多く通過させることにより青色阻止の有効性も低減する。さらに、この技法は青色光波長以外の光波長の全体的透過を低減することがある。その結果として、この好ましくない低減はレンズ使用者に視力の低下をもたらす。
【特許文献1】米国特許第6984038号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述を考慮すると、許容できる色の美容、使用者にとって許容できる色知覚、および許容できるレベルの青色光波長以外の波長の光透過を可能にしながら、許容できるレベルの青色光防護をもつ青色阻止を行う眼科用レンズが緊急に必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態は、効果的な青色阻止を行い、同時に美容上魅力的な製品、使用者にとって正常なまたは許容できる色知覚、および良好な視力のための高レベルの透過光を与える眼科用システムに関する。
【0011】
より具体的には、本発明の実施形態は色平衡化と組み合わせて効果的な青色阻止を行うことができる。本明細書で使用される「色平衡化(color balancing)」または「色平衡された(color balanced)」は、美容上許容できる結果を生成し、同時に青色阻止の有効性を低減することがないように、黄色もしくは琥珀色または青色阻止に関する他の好ましくない影響が低減され、相殺され、中和され、またはさもなければ補償されることを意味する。例えば、450nmまたはその近くの波長は強度が阻止または低減され得る。特に、例えば、約440nmから約460nmの間の波長は強度が阻止または低減され得る。さらに、阻止されない波長の透過は、高レベル、例えば少なくとも85%のままであり得る。さらに、外部観察者にとって、眼科用システムは透明またはほとんど透明に見えるであろう。システム使用者にとって、色知覚は正常または許容可能であり得る。
【0012】
本発明の実施形態による眼科用システムは色平衡化構成要素よりも後に青色阻止構成要素を含むことができる。青色阻止構成要素または色平衡化構成要素のいずれかはレンズなどの眼科用構成要素であるかまたはそれの一部を形成することができる。他の実施形態では、後部青色阻止構成要素および前部色平衡化構成要素は、眼科用レンズの1つまたは複数の表面の上の、またはそれに隣接する、またはそれの近くの別個の層とすることができる。青色阻止構成要素は色平衡化構成要素よりも後ろにあるので、青色阻止構成要素は常に使用者に対して向けられることになり、その結果、入射光は最初に色平衡化構成要素に当たり、その後、青色阻止構成要素を通過して使用者の眼によって受け取られる。色平衡化構成要素は後部青色阻止構成要素の黄色または琥珀色の色調を低減または中和して美容上許容できる外観を生成することができる。例えば、外部観察者にとって、眼科用システムは透明またはほとんど透明に見えるであろう。システム使用者にとって、色知覚は正常または許容可能であり得る。さらに青色阻止および色平衡化の色調は混合されないので、青色光スペクトルの波長は強度において阻止または低減することができ、眼科用システムの入射光の透過強度は阻止されない波長に対して少なくとも85%とすることができる。
【0013】
前述のように、青色阻止のための技法が知られている。青色光波長を阻止する既知の技法は、吸収、反射、干渉、またはそれの任意の組合せを含む。前述のように、一技法によれば、レンズは、適切な比率または濃度で、BPI Filter Vision 450またはBPI Diamond Dye 500などの青色阻止着色剤で着色/染色することができる。着色は、例えば、ある所定の期間、青色阻止染料溶液を含む加熱された着色ポット中にレンズを浸すことによって達成することができる。別の技法によれば、フィルタが青色阻止に使用される。フィルタは、例えば、青色光波長の吸収および/またはそれの反射および/またはそれとの干渉を示す有機または無機の化合物を含むことができる。フィルタは、有機および/または無機物質の多数の薄い層または被覆を含むことができる。各層は、個別または他の層との併用のいずれかで、青色光波長を有する光を吸収するか、それを反射するか、それと干渉する性質を有することができる。ルゲートノッチフィルタは青色阻止フィルタの一例である。ルゲートフィルタは、高い値と低い値との間で屈折率が連続的に変動する無機誘電体の単一の薄膜である。異なる屈折率の2つの材料(例えばSiOおよびTiO)の同時堆積によって製作されたルゲートフィルタは、波長阻止について非常によく規定されたストップバンドを有し、バンドの外側で減衰が全く少ないことが知られている。フィルタの構成パラメータ(変動周期、屈折率変調、屈折率変動の数)は、フィルタの性能パラメータ(ストップバンドの中心、ストップバンドの幅、バンド内の透過)を決定する。ルゲートフィルタは、例えば、参照により本明細書に完全に組み込まれる特許文献1(米国特許第6984038号明細書)に、より詳細に開示されている。青色阻止のための別の技法は多層誘電体スタックの使用である。多層誘電体スタックは、交互の高い屈折率材料と低い屈折率材料の別々の層を堆積させることによって製作される。ルゲートフィルタと同様に、個々の層の厚さ、個々の層の屈折率、および層反復の数などの設計パラメータが多層誘電体スタックの性能パラメータを決定する。
【0014】
本発明の実施形態による色平衡化は、例えば、色平衡化構成要素に適切な比率もしくは濃度の青色の着色/染色を、または赤色および緑色の着色/染色の適切な組合せを付与することを含むことができ、その結果、外部観察者によって見られるとき眼科用システムは全体として美容上許容できる外観を有する。例えば、眼科用システムは全体として透明またはほとんど透明に見えるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1Aは、本発明による眼科用システムの1つの可能な実施形態を示す。システム100は後部青色阻止構成要素101および前部色平衡化構成要素102を含むことができる。システム100では、後部青色阻止構成要素101は、単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームなどの眼科用構成要素であるかまたはそれを含むことができる。単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームは青色阻止を行うために着色または染色することができる。前部色平衡化構成要素102は、既知の技法によって単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームに適用された表面キャスト層を含むことができる。例えば、表面キャスト層は、可視もしくはUV光またはその2つの組合せを使用して単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームに付着または接合することができる。
【0016】
表面キャスト層は、単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームの凸面側に形成することができる。単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームは青色阻止を行うために着色または染色されているので、それは美容上望ましくない黄色または琥珀色を有することがある。したがって、表面キャスト層は、例えば、適切な比率の青色の着色/染色で、または赤色および緑色の着色/染色の適切な組合せで着色することができる。
【0017】
青色阻止を行うように既に処理された単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームに表面キャスト層を適用した後、表面キャスト層を色平衡化添加剤で処理することができる。例えば、凸面表面上に表面キャスト層をもつ青色阻止単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームは、溶液中に適切な比率および濃度の色平衡化染料を有する加熱された着色ポット中に浸すことができる。表面キャスト層は色平衡化染料を溶液から吸収することになる。青色阻止単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームが色平衡化染料を少しも吸収しないように、凹面表面は、染料レジスト、例えばテープ、ワックス、または他の被覆でマスクするか密閉することができる。これが図2に示され、この図は単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォーム101の凹面表面上に染料レジスト201をもつ眼科用システム100を示す。単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームの縁部は、それらが美容上色調整された状態になるように被覆なしのままにすることができる。これは厚い縁部を有する負焦点のレンズにとって重要となることがある。
【0018】
図1Bは、本発明による眼科用システムの別の可能な実施形態を示す。システム150では、前部色平衡化構成要素104が、単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームなどの眼科用構成要素であるかまたはそれを含むことができる。後部青色阻止構成要素103は表面キャスト層とすることができる。この組合せを行うために、色平衡化単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームの凸面表面は、この組合せが青色阻止染料溶液を含む加熱された着色ポットに浸されるときそれが青色阻止染料を吸収しないように前述のような染料レジストでマスクすることができる。一方、露出された表面キャスト層は青色阻止染料を吸収することになる。
【0019】
表面キャスト層は、単一焦点でなく多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームと組み合わせて使用することができることを理解されたい。さらに、表面キャスト層を使用して単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームに多焦点能力を含む能力を加え、したがって、単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームを直線または累進タイプの増加分をもつ多焦点レンズに変換することができる。当然、表面キャスト層は、単一焦点レンズ、ウェハ、または光学プリフォームに能力をほとんど加えないかまたはそれを加えないように設計することもできる。
【0020】
図3は本発明による別の実施形態を示す。図3では、青色阻止および色平衡化機能が眼科用構成要素に集積されている。より具体的には、眼科用レンズ300において、眼科用レンズ300の後部領域にある他の点では透明またはほとんど透明な眼科用構成要素301への着色浸透の深さに対応する部分303が青色阻止部となることができる。さらに、眼科用レンズ300の前面または前部領域にある他の点では透明またはほとんど透明な眼科用構成要素301への着色浸透の深さに対応する部分302が色平衡化部となることができる。図3の実施形態は以下のように生成することができる。眼科用構成要素301は、例えば、最初に透明またはほとんど透明な単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームとすることができる。透明またはほとんど透明な単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームは青色阻止着色剤で着色することができ、一方、前面の凸面表面は、例えば前述のような染料レジストでマスクするかまたは被覆することによって非吸収性にされる。その結果、透明またはほとんど透明な単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォーム301の後部凹面表面で始まり、内部に延び、青色阻止機能を有する部分303は着色浸透によって生成することができる。次に、前面の凸面表面の吸収防止用被覆は除去することができる。次に、吸収防止用被覆を凹面表面に適用することができ、単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームの前面の凸面表面および周辺縁部を色平衡化のために着色することができる(例えば、加熱された着色ポットへの浸漬によって)。色平衡化染料は、周辺の縁部と、前面の凸面表面で始まり、内部に延びる、以前の被覆のため着色されないままであった部分302とによって吸収されることになる。前述の過程の順序を逆にすることができ、すなわち、凹面表面が最初にマスクされ、一方、残りの部分が色平衡化のために着色される。次に、被覆を除去することができ、マスキングによって着色されずに残された凹面領域の深さまたは厚さを青色阻止のために着色することができる。
【0021】
次に図4を参照すると、本発明の他の実施形態では、眼科用システム400は金型内被覆を使用して形成することができる。より具体的には、適切な青色阻止着色剤、染料、または他の添加剤で染色/着色された単一焦点もしくは多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームなどの眼科用構成要素401は、着色された金型内被覆403を使用して表面キャスティングを介して色平衡化することができる。適切なレベルの色平衡化染料および/または色平衡化染料の混合物を含む金型内被覆403を凸面表面モールド(すなわち、被覆403を眼科用構成要素401の凸面表面に適用するためのモールド、図示せず)に適用することができる。被覆403と眼科用構成要素401との間に無色のモノマー402を充填し硬化することができる。モノマー402を硬化させるプロセスにより、色平衡化金型内被覆はそれ自体眼科用構成要素401の凸面表面に移送されることになる。その結果は色平衡化表面被覆をもった青色阻止眼科用システムとなる。金型内被覆は、例えば反射防止被覆または従来のハード被覆となることができる。
【0022】
次に図5を参照すると、本発明のさらに他の実施形態では、眼科用システム500は2つの眼科用構成要素、すなわち一方の青色阻止構成要素および他方の色平衡化構成要素を含むことができる。例えば、第1の眼科用構成要素501は、青色阻止の所望のレベルを達成するために適切な青色阻止着色剤で染色/着色された裏面単一焦点もしくは凹面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームとすることができる。第2の眼科用構成要素503は、例えばUVまたは可視硬化接着剤502を使用して裏面単一焦点もしくは凹面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームに接合または付着された前面単一焦点もしくは凸面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームとすることができる。前面単一焦点もしくは凸面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームは、それを裏面単一焦点もしくは凹面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームに接合する前または接合した後のいずれかに色平衡化を行うことができる。後の場合、前面単一焦点もしくは凸面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームは、例えば、前述の技法によって色平衡化を行うことができる。例えば、裏面単一焦点もしくは凹面表面多焦点のレンズ、ウェハ、または光学プリフォームは、それが色平衡化染料を吸収しないように染料レジストでマスクまたは被覆することができる。次に、接合された裏面部分および前面部分は一緒に色平衡化染料の適切な溶液を含む加熱された着色ポット中に置かれ、それにより前面部分は色平衡化染料を吸収することができる。
【0023】
本発明の前述の実施形態のうちのいずれかまたは本明細書に明確に開示されていない実施形態は、1つまたは複数の反射防止(AR)構成要素と組み合わせることができる。これが、例として、図1Aおよび1Bに示された眼科用レンズ100および150用に図6に示される。図6において、第1のAR構成要素601、例えば被覆が後部青色阻止構成要素101の凹面表面に適用され、第2のAR構成要素602が色平衡化構成要素102の凸面表面に適用される。同様に、第1のAR構成要素601が後部青色阻止構成要素103の凹面表面に適用され、第2のAR構成要素602が色平衡化構成要素104の凸面表面に適用される。
【0024】
本発明のさらなる実施形態が図7A〜7Cに示される。図7Aでは、眼科用システム700は、透明またはほとんど透明な眼科用レンズ702の前部表面の上にまたはそれに隣接して、隣接するが別個の被覆または層として形成される青色阻止構成要素703および色平衡化構成要素704を含む。青色阻止構成要素703は色平衡化構成要素704よりも後ろにある。透明またはほとんど透明な眼科用レンズの後部表面の上にまたはそれに隣接して、AR被覆または層701を形成することができる。別のAR被覆または層705は、色平衡化層704の前部表面の上にまたはそれに隣接して形成することができる。
【0025】
図7Bでは、青色阻止構成要素703および色平衡化構成要素704は、透明またはほとんど透明な眼科用レンズ702の後部表面の上にまたはそれに隣接して配置される。やはり、青色阻止構成要素703は色平衡化構成要素704よりも後ろにある。AR構成要素701は、青色阻止構成要素703の後部表面の上にまたはそれに隣接して形成することができる。別のAR構成要素705は、透明またはほとんど透明な眼科用レンズ702の前部表面の上にまたはそれに隣接して形成することができる。
【0026】
図7Cでは、青色阻止構成要素703および色平衡化構成要素704は、それぞれ透明な眼科用レンズ702の後部表面および前部表面の上にまたはそれに隣接して配置される。やはり、青色阻止構成要素703は色平衡化構成要素704よりも後ろにある。AR構成要素701は、青色阻止構成要素703の後部表面の上にまたはそれに隣接して形成することができ、別のAR構成要素705は色平衡化構成要素704の前部表面の上にまたはそれに隣接して形成することができる。
【0027】
図8Aおよび8Bは、本発明による眼科用システムの別の実施形態を示す。図8Aおよび8Bのシステム800では、青色光波長を阻止することと、色平衡化を行うこととの両方の機能を単一構成要素803に組み合わせることができる。例えば、組み合わされた機能性構成要素は、青色光波長を阻止し、いくらかの緑色の波長および赤色の波長もまた反射し、それにより、青色を中和し、レンズの目立つ色の出現を除去することができる。組み合わされた機能性構成要素803は、透明な眼科用レンズ802の前部表面または後部表面のいずれかの上にまたはそれに隣接して配置することができる。本実施形態は単一の青色阻止/色平衡化構成要素だけに関係するが、それは、本発明によれば、まず色平衡化を行い、次に青色光を阻止するように作用することが想像される。眼科用レンズ800は、透明な眼科用レンズ802の前部表面または後部表面のいずれかの上のまたはそれに隣接するAR構成要素801をさらに含むことができる。
【0028】
前述のように、フィルタは青色阻止のための一技法である。したがって、説明した青色阻止構成要素のいずれも青色阻止フィルタであるか、それを含むか、またはそれと組み合わせることができる。そのようなフィルタは、ルゲートフィルタ、干渉フィルタ、バンドパスフィルタ、バンドブロックフィルタ、ノッチフィルタ、またはダイクロイックフィルタを含むことができる。
【0029】
本発明の他の実施形態では、前述で開示した1つまたは複数の青色阻止技法を他の青色阻止技法とともに使用することができる。単なる例として、1つまたは複数のレンズ構成要素が、青色光を効果的に阻止するために染色/着色およびルゲートノッチフィルタの両方を利用することができる。
【0030】
前述で開示した構造および技法のどれも、450nmまたはその近くで青色光波長の阻止を行うために、本発明による眼科用システムで使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、阻止される青色光の波長は、450nmを中心とした所定の範囲内にあることができる。いくつかの実施形態では、その範囲は450nm±(プラスまたはマイナス)約10nm(すなわち約440nmと約460nmとの間)に広がっている。他の実施形態では、その範囲は450nm±約20nm(すなわち約430nmと約470nmとの間)に広がっている。さらに他の実施形態では、その範囲は450nm±約30nm(すなわち約420nmと約480nmとの間)に広がっている。さらに他の実施形態では、その範囲は450nm±約40nm(すなわち約410nmと約490nmとの間)に広がっている。さらに他の実施形態では、その範囲は450nm±約50nm(すなわち約400nmと約500nmとの間)に広がっている。いくつかの実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に90%に制限することができる。他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に80%に制限することができる。他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に70%に制限することができる。他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に60%に制限することができる。他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に50%に制限することができる。他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に40%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に30%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に20%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に10%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に5%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に1%に制限することができる。さらに他の実施形態では、眼科用システムは、前述で規定された範囲内の青色波長の透過を入射波長の実質的に0%に制限することができる。別の方法で述べれば、前述で指定された範囲の波長の電磁スペクトルの眼科用システムによる減衰は、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、または実質的に100%とすることができる。
【0031】
同時に、前述のように青色光の波長が選択的に阻止されるので、電磁スペクトルの他の部分の少なくとも85%、および他の実施形態では少なくとも95%が眼科用システムによって透過され得る。別の方法で述べれば、青色光スペクトルの外の波長、例えば450nmまたはその近くの波長以外の波長の電磁スペクトルの眼科用システムによる減衰は、15%以下、および他の実施形態では5%以下とすることができる。
【0032】
さらに、本発明の実施形態は、UVAおよびUVBのスペクトルバンドをもつ紫外線放射ならびに700nmよりも大きい波長をもつ赤外線放射をさらに阻止することができる。
【0033】
前述の開示された眼科用システムのいずれも、眼鏡、サングラス、保護眼鏡、またはコンタクトレンズなどの外部的に着用されるアイウェアを含むアイウェアの物品に組み込むことができる。そのようなアイウェアでは、システムの青色阻止構成要素は色平衡化構成要素よりも後ろにあるので、アイウェアが着用されるとき、青色阻止構成要素は常に色平衡化構成要素よりも眼の近くにあることになる。眼科用システムは、外科的に埋込み可能な眼内眼レンズのような製造の物品でも使用することができる。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態が本明細書で具体的に図示および/または説明されている。しかし、本発明の変形および変更が、本発明の趣旨および意図した範囲から逸脱することなく、前述の教示によっておよび添付の特許請求の範囲内に含まれることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1A】本発明の実施形態による後部青色阻止構成要素および前部色平衡化構成要素を含む眼科用システムの例を示す図である。
【図1B】本発明の実施形態による後部青色阻止構成要素および前部色平衡化構成要素を含む眼科用システムの例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態を形成するために染料レジストを使用する例を示す図である。
【図3】青色阻止構成要素および色平衡化構成要素が透明またはほとんど透明な眼科用レンズに集積される本発明の実施形態を示す図である。
【図4】金型内被覆を使用して本発明の実施形態を形成することを示す図である。
【図5】本発明の実施形態を形成するために2つの眼科用構成要素を接合することを示す図である。
【図6】反射防止被覆を含む本発明の実施形態を示す図である。
【図7A】本発明の実施形態による青色阻止構成要素、色平衡化構成要素、および本眼科用構成要素の組合せを示す図である。
【図7B】本発明の実施形態による青色阻止構成要素、色平衡化構成要素、および本眼科用構成要素の組合せを示す図である。
【図7C】本発明の実施形態による青色阻止構成要素、色平衡化構成要素、および本眼科用構成要素の組合せを示す図である。
【図8A】本発明の実施形態による多機能青色阻止および色平衡化構成要素を含む眼科用システムの例を示す図である。
【図8B】本発明の実施形態による多機能青色阻止および色平衡化構成要素を含む眼科用システムの例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
100 システム
101 後部青色阻止構成要素
102 前部色平衡化構成要素
103 後部青色阻止構成要素
104 前部色平衡化構成要素
150 システム
201 染料レジスト
300 眼科用レンズ
301 眼科用構成要素
302 部分
303 部分
400 眼科用システム
401 眼科用構成要素
402 モノマー
403 金型内被覆
500 眼科用システム
501 眼科用構成要素
502 UVまたは可視硬化接着剤
503 眼科用構成要素
601 AR構成要素
602 AR構成要素
700 眼科用システム
701 AR被覆または層
702 眼科用レンズ
703 青色阻止構成要素
704 色平衡化構成要素
705 AR被覆または層
800 システム
801 AR構成要素
802 眼科用レンズ
803 単一構成要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
色平衡化構成要素よりも後ろに青色阻止構成要素を含む眼科用システム。
【請求項2】
前記青色阻止構成要素が眼科用構成要素である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項3】
前記眼科用構成要素がレンズ、ウェハ、または光学プリフォームのうちの1つである、請求項2に記載の眼科用システム。
【請求項4】
前記色平衡化構成要素が眼科用構成要素である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項5】
前記眼科用構成要素がレンズ、ウェハ、または光学プリフォームのうちの1つである、請求項4に記載の眼科用システム。
【請求項6】
前記色平衡化構成要素が表面キャスト層である、請求項2に記載の眼科用システム。
【請求項7】
前記青色阻止構成要素が表面キャスト層である、請求項4に記載の眼科用システム。
【請求項8】
前記色平衡化構成要素が、他の点では透明またはほとんど透明な眼科用レンズの一部である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項9】
前記青色阻止構成要素が、他の点では透明またはほとんど透明な眼科用レンズの一部である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項10】
前記青色阻止構成要素および前記色平衡化構成要素が共に眼科用レンズである、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項11】
前記色平衡化構成要素が反射防止被覆である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項12】
前記青色阻止構成要素および前記色平衡化構成要素が、眼科用構成要素の上のまたはそれに隣接する別個の層である、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項13】
前記青色阻止構成要素および前記色平衡化構成要素が、前記眼科用構成要素の前部表面の上にあるかまたはそれに隣接する、請求項12に記載の眼科用システム。
【請求項14】
前記青色阻止構成要素および前記色平衡化構成要素が、前記眼科用構成要素の後部表面の上にあるかまたはそれに隣接する、請求項12に記載の眼科用システム。
【請求項15】
前記青色阻止構成要素および前記色平衡化構成要素が、それぞれ前記眼科用構成要素の後部表面および前記眼科用構成要素の前部表面の上にあるかまたはそれに隣接する、請求項12に記載の眼科用システム。
【請求項16】
前記青色阻止構成要素がルゲートフィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項17】
前記青色阻止構成要素が干渉フィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項18】
前記青色阻止構成要素がバンドパスフィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項19】
前記青色阻止構成要素がバンドブロックフィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項20】
前記青色阻止構成要素がノッチフィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項21】
前記青色阻止構成要素がダイクロイックフィルタを含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項22】
約440nmから約460nmまでの波長の電磁スペクトルを少なくとも10%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項23】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも20%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項24】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも30%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項25】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも40%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項26】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも50%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項27】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも60%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項28】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも70%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項29】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも80%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項30】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも90%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項31】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも95%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項32】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを少なくとも99%だけ減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項33】
約440nmから約460nmまでの波長の前記電磁スペクトルを実質的に100%減衰させる、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項34】
青色光スペクトルの外の電磁スペクトルの波長の少なくとも85%を透過する、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項35】
前記青色光スペクトルの外の電磁スペクトルの波長の少なくとも95%を透過する、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項36】
UVAおよびUVBスペクトルバンドの紫外線放射を阻止する、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項37】
700nmを超える波長をもつ紫外線放射を阻止する、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項38】
反射防止構成要素をさらに含む、請求項1に記載の眼科用システム。
【請求項39】
眼科用システムを含むアイウェアの物品であって、前記眼科用システムが、
約400nmと約500nmとの間の電磁スペクトルの波長を阻止するための青色阻止構成要素であって、眼科用レンズの上の、またはその近くの、またはそれに隣接する眼科用レンズもしくは層の一方である青色阻止構成要素と、
眼科用レンズの上の、またはその近くの、またはそれに隣接する眼科用レンズもしくは層の一方である色平衡化構成要素と
を含み、
前記色平衡化構成要素が前記眼科用システムを透明またはほとんど透明に見せるように構成され、
前記青色阻止構成要素が前記色平衡化構成要素よりも後ろにあり、
前記眼科用システムが約400nmと約500nmとの間の外の電磁スペクトルの波長の少なくとも85%を透過するアイウェアの物品。
【請求項40】
少なくとも85%以上の可視光線の透過を有する眼科用レンズであって、色平衡化構成要素を含み、青色光スペクトル中の選択された波長を阻止する眼科用レンズ。
【請求項41】
前記色平衡化構成要素がいくらかの緑色の波長および赤色の波長を反射する、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項42】
前記選択された波長が着色剤によって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項43】
前記選択された波長がルゲートフィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項44】
前記選択された波長が干渉フィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項45】
前記選択された波長がバンドパスフィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項46】
前記選択された波長がバンドブロックフィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項47】
前記選択された波長がノッチフィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項48】
前記選択された波長がダイクロイックフィルタによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項49】
前記選択された波長が多層誘電体スタックによって阻止される、請求項40に記載の眼科用レンズ。
【請求項50】
青色光波長を阻止し、さらにレンズを色平衡化するためにいくらかの緑色の波長および赤色の波長を反射するレンズ。
【請求項51】
前記色平衡化が、前記レンズの青色を中和する、請求項50に記載のレンズ。

【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図1A】
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【公表番号】特表2009−530687(P2009−530687A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501478(P2009−501478)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/006748
【国際公開番号】WO2007/109202
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508282890)ハイ・パフォーマンス・オプティクス・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】