説明

着用可能電子装置

【課題】着用可能電子装置が動作可能なモードの機能を有効化および/または無効化、動作するモードで着用可能電子装置を動作させ、表示器に表示可能な情報を変更できる方法を提供する。
【解決手段】前記送信装置は、シミュレーションを表示する手段と、擬似表示器に表示可能な情報を変更する手段と、情報を送信する手段を備え、着用可能電子装置10は、送信装置からの情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を受信するための受信器と、変更された情報の処理および/または変更された情報の引き出しのためのコントローラ組立品と、少なくとも一つの表示器を少なくとも部分的に変更された情報に基づき一つの方向に移動させるための作動機構とを備え、変更された情報が少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で表示器上に反映する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には、着用可能電子装置に関し、また具体的には、送信装置とのインターフェースを取り、着用可能電子装置に着用可能電子装置が動作可能なモードの機能を有効化および/または無効化させ、着用可能電子装置が動作可能なモードで動作させ、および/または着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報を変更させる着用可能電子装置に関する。これらの目的および機能を実現する方法も提供されている。
【背景技術】
【0002】
装置の設定で利用者を支援するよう設計された機能を持つ着用可能電子装置は、例えば、米国特許第6,223,050号、第6,751,164号および第7,167,417号から知られているとおりである。ところが、こうした構造は、いまなお欠点を持つものと考えられている。そのため、設計者は、利用者の着用可能電子装置との対話を促進する方法を探し続けている。
【0003】
技術水準のさらなる進歩は、望ましくもあり達成可能でもあると考えられている。特に、より簡単に、着用可能電子装置が動作可能なモードの機能を有効化および/または無効化する、着用可能電子装置が動作するモードで着用可能電子装置を動作させ、および/または着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報を変更するとともに、上述の機能性を実現する方法を提供する能力を利用者に提供することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,223,050号
【特許文献2】米国特許第6,751,164号
【特許文献3】米国特許第7,167,417号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうして、本発明は、従来の技術において認知されている欠点を克服することを課題とするものである。
具体的には、本発明の一つの目的は、送信装置とインターフェースを取り、着用可能電子装置に着用可能電子装置が動作可能なモードの機能を有効化および/または無効化させる、着用可能電子装置が動作可能なモードで動作させ、および/または着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報を変更させる、改良された着用可能電子装置を利用者に提供することである。
【0006】
上記の目的を実現および/または促進することのできる送信装置を提供することがさらなる本発明の目的である。
【0007】
なおさらなる本発明の目的は、上記の目的を実現および/または促進するための送信装置にダウンロード可能なアプリケーションを提供することである。
【0008】
またさらなる本発明の目的は、上述内容を実現および/または促進するための方法を提供することである。
【0009】
さらに、本発明の目的および利点は、図面とそれに続く明細書本文を考慮することでより明らかなものとなる。
【0010】
従って、本発明は、これ以降記載した構造、図および明細書本文で例示する構造、要素の組み合わせ、部品の配置および一連の手順の特徴を備え、ならびに発明の範囲については請求項に示す。
【課題を解決するための手段】
【0011】
従って、従来の技術において認知された欠点を克服し、上記および下記に記載した目的および利点を達成するために、本発明の望ましい実施態様は概して、情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置に関するが、ここで着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、また送信装置は、(i)着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションの表示、(ii)擬似表示器に表示可能な情報の変更および(iii)(a)変更された情報および(b)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報の送信をするための手段を含み、また着用可能電子装置は、送信装置から(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を受信するための受信器と、変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つのための、受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品と、少なくとも一つの表示器を少なくとも部分的に変更された情報に基づき一つの方向に移動させるためにコントローラ組立品と動作可能なように連結された作動機構とを備えるが、変更された情報がその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される。
【0012】
別の望ましい実施態様において、情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置の情報を変更する方法が提供されているが、ここで着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、また前記送信装置は、着用可能電子装置に表示可能な表示器のシミュレーションの表示、擬似表示器に表示可能な情報の変更および(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報の送信をするための手段を備え、また前記方法は、着用可能電子装置に提供されている表示器のシミュレーションを送信装置上で表示する手順と、擬似表示器に表示可能な情報を変更する手順と、(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信する手順と、(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が送信装置から引き出し可能な情報のうち少なくとも一つを着用可能電子装置により受信する手順と、着用可能電子装置において、変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つの手順と、少なくとも部分的に変更された情報に基づき少なくとも一つの表示器を一つの方向に移動させる手順とを含み、ここで変更された情報はその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される。
【0013】
さらに別の望ましい実施態様において、少なくとも一つのモードで動作可能なタイプの着用可能電子装置が提供されており、ここで着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、また送信装置は、(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(i)前記着用可能電子装置が動作可能なモードの選択、(i)着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報の変更のうち少なくとも一つを起こすための信号を送信する手段を含むが、ここで着用可能電子装置は、送信装置から信号を受信するための受信器と、(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの有効化された機能、(ii)選択されたモードおよび(iii)変更された情報のうち少なくとも一つを表示する表示器と、信号の処理のために受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品で、それに基づき(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)着用可能電子装置が動作可能なモードの選択および(iii)表示器の情報を調整させるものとを備えている。
【0014】
一つの望ましい実施態様において、電子装置は腕時計の形態の計時器である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の上記に記載した特長やその他の特徴は、後続の望ましい実施態様の明細書を添付した図面と併せて読むことで、さらに明らかである。
【0016】
【図1】図1(A)、(B)および(C)は、本発明の望ましい実施態様による送信装置および着用可能電子装置を含めた配置を図示したもので、着用可能電子装置で時刻を変更する模範的な順序を図示している。
【図2】図2は、本発明の望ましい実施態様に従い構成された模範的な着用可能電子装置の構造を図示したものである。
【図3】図3は、第一の実施態様により構成された着用可能電子装置のための、移動組立品内の模範的な伝動装置およびモーターの斜視図である。
【図4】図4は、数ある中で、本発明の望ましい実施態様に従い構成された着用可能電子装置で使用するためのコントローラ組立品を示すブロック図である。
【図5】図5は、数ある中で、本発明の望ましい実施態様に従い構成された着用可能電子装置で使用するためのコントローラ組立品を示すブロック図である。
【図6】図6は、数ある中で、本発明の望ましい実施態様に従い構成された着用可能電子装置で使用するためのコントローラ組立品を示すブロック図である。
【図7】図7(A)及び(B)は、本発明による送信装置のための模範的な表示器を図示したものである。
【図8】図8(A)、(B)および(C)は、本発明によるデジタル表示器を持つ着用可能電子装置のための模範的な表示器を図示したものである。
【図9】図9(A)、(B)、(C)及び(D)は、本発明による送信装置のためのまたさらなる模範的な表示器を図示したものである。 図内の同一の参照番号は、類似した部品を示すことを意図するが、各図のそれぞれの特徴に参照番号が付けられているわけではない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、少なくとも一つのモードで動作可能な、また望ましくは複数のモードで動作可能な着用可能電子装置に関する。こうしたモードには、一例としてであって限定するものではないが、時刻モード、タイマーモード、多数の生理学的値のうち任意の値の表示モード(一例として、心拍数モード、血圧モード、血糖値モードおよび/または任意の酸素付加モードなど)など、センサーを必要とすることもある多数のモード(コンパス、標高および/または水深など)が含まれうるほか、および/または水圧、ダイバーのタンク内の酸素残量(すなわちダイバーズ・ウォッチ)、気圧および湿度(すなわちウェザー・ウォッチ)、対象ファインダー(すなわち誰かの車または出発地点に戻る道を探す)、速度および距離(ランナーズ・ウォッチ)、貸方勘定の残高の表示のほか、上記の任意の組み合わせなど、広範なその他のパラメータを表示しうる。その上、複数の表示器用に複数のセンサーを提供できるとともに、多目的の表示器(LCD画面など)は、本明細書にさらに詳細に記載したとおり、1つの表示領域内に表示可能な表示器の数を拡張する。
【0018】
従って、本発明の着用可能電子装置は、計時機能の代わりに、またはそれに加えて、高度、温度またはコンパスの測定値、大気圧、心拍数表示器、血圧(および/またはそれらの組み合わせ)、満潮や干潮などの潮の満ち干情報、日没情報、月の満ち欠け、薬の服用時間や毎回服用する錠剤数などの医療情報、カウントダウンタイマーなどの表示に関連した機能、および/または上記の追加パラメータのうちどれかに関連する機能を持つことができ、そのうちいくつかあるいは全ては、従来的な計時機能に加えて、またはその機能なしでのいずれでもよい。
【0019】
本発明により認識されうる上記の詳細、ならびにその他の機能および利点の多くは、米国特許第7,113,450号にあり、その開示内容の全体を参照することにより、本明細書にその全文が記載されているかのごとく組み込むものである。
【0020】
こうして、本発明の第一の実施態様に従い、電子装置は、本明細書および/または本明細書に参照により組み込まれた図に記載された構成および構造を持つ計時器としうる。着用可能電子装置は腕時計などの計時器とすることができ、そのため、その他の特徴および部品を含みうるが、これは当業者により理解されうる。
【0021】
例えば、本発明に適用される数多くの詳細は、共有の第7,120,091号(「カレンダー機能付き電子装置(Electronic Device With Calendar Function)」)、第7,113,450号(「複数の表示器機能付き着用可能電子装置(Wearable Electronic Device With Multiple Display Functionality)」)、第7,027,361号(「計時器用の万年暦(Perpetual Calendar For a Timepiece)」)、第7,027,362号(「計時器内の多目的回転リング(Multifunctional Rotating Ring in a Timepiece)」)、および第7,023,762号(「アナログ計時器用の日付表示組立品(Date Display Assembly for an Analog Timepiece)」)、ならびに共有の公開出願第US 2010/0046328号にあり、その主題を参照することにより、それぞれの全文が本明細書に記載されているごとく全面的に組み込む。例えば、本開示は、簡潔さの目的から、クロノグラフおよびその他のタイプのアナログ計時器に関連した一定の基本的および非常によく知られた概念を省略している。例えば、時針、分針および「秒」針など、全て中心のステムに保持された複数の「標準」針を回転させる歯車および/または歯車列の基本的な構造および配置は、一例として日付用のリング回転の詳細同様に、当業者の理解範囲に十分含まれるため省略されている。同様に、クロノグラフ・ウォッチを設計するための歯車および/または歯車列のある一定の既知の構造および配置は、当業者の理解範囲に十分含まれるため同様に省略されているが、この場合も、こうした詳細は、例えば、本明細書に参照により組み込まれた特許に記載されている。
【0022】
ここで、本発明の第一の特徴を参照するが、図1(A)〜(C)は、それぞれ情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプである一般に10で示した着用可能電子装置を図示したものである。本発明および特許出願の目的で「アナログ方式」という語句を使用する手段により、表示針または表示リングまたはその他の細長い部材などの少なくとも一つの表示器の使用による表示を意味することが意図される。デジタル表示器に関連した表示針または表示リングを持たないといった単純なデジタル表示器は、「アナログ方式」ではない。
【0023】
図1(A)〜(C)は、本発明のこの第一の特徴を分針12および時針14にあてはめたものに関連して、複数の表示針を図示したものである。ところが確かなことに、表示針の使用は一例を挙げたものであって、制限するものではない。例えば、本発明は、表示針の代わりの代替的な一つ以上のその他の表示器にも等しく適用される。例えば、表示針の代わりに、リングまたはその他のタイプの細長い部材を使用することが可能である。その使用については、後述するかおよび/または本明細書の開示内容から明らかとなる。米国特許第7,515,508号(その主題も参照することにより本明細書に全文が記載されているかのごとく組み込む)で開示・請求されたものなどのリニア・インジケータも、本発明に関連して使用することができる。
【0024】
図に示されているとおり、着用可能電子装置10は、一般に1000で示される送信装置に動作可能なように連結可能である。動作可能なように連結可能なことにより、着用可能電子装置10および送信装置1000が、有線または無線のリンクを経由して相互に通信し合うことを意味することが意図される。一つの望ましい実施態様において、動作可能な連結は、低出力ラジオシステムによる無線によるものである。こうした低出力ラジオシステムの設計および構造は、当業者であれば周知である。
【0025】
一つの望ましい実施態様において、送信装置1000は、一定の機能を行うハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えている。確かなことに、こうした機能性のために別個および/または単一のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを使用しうることが意図されており、これには、少なくとも(i)着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションの表示、(ii)擬似表示器に表示可能な情報の変更、および(iii)(a)変更された情報および(b)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報の送信が含まれる。
【0026】
一つの望ましい実施態様において、送信装置1000には、LCDまたはその他のタイプのデジタル表示器が提供されている。望ましくは、装置1000には、タッチスクリーンが含まれることが望ましく、その構造は当業者であれば理解している。例えば、PDAおよび/または携帯電話の構成(例えば、スマートフォン(iPhoneなどであるが単なる一例)に限らず、一例として制限的なものではないが送信および/または受信機能付きのメディアプレイヤーなどのその他の装置)は、こうしたタッチスクリーン機能を持つ、本発明と関連して使用するための送信装置の良い例である。そのため、送信装置1000は、着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションを表示するために提供されたソフトウェアおよび/またはハードウェアを提供する。これにより、装置1000は、着用可能電子装置10で供給可能な表示器を表すものを表示できることを意味することが意図される。一例として、図1(A)〜(C)は、送信装置1000の表示器上の、本発明による「時刻」アナログ時計の面を図示するものである。この「時刻」表示器は、着用可能電子装置10上に提供された表示器であることがわかる。
【0027】
上述のとおり、送信装置100は、擬似表示器上に表示可能な情報の変化を供給するためのソフトウェアおよび/またはハードウェアを持つ。例えば、図1(A)において、装置1000のタッチスクリーン表示器1110は、時刻(TOD)を10:09(a.m.またはp.m.)として表示する。図1(B)において、情報(例えば、時刻)が変化されていることがわかる。この変化は、利用者の表示タッチスクリーンを横切る時計方向の指の動きにより達成される。表示器1110の表示針1112を、擬似的な時計ダイアルの「09」位置から擬似的な時計ダイアルの「30」(すなわち「半時間」)位置に「ドラッグ」することにより、擬似表示器(すなわち表示器1110)に表示可能な情報は、10:09から10:30に変化する。
【0028】
送信装置1000には、(a)変更された情報および(b)そこから変更された情報が着用可能電子装置10に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信するためのソフトウェアおよび/またはハードウェアも提供されている。例えば、送信装置1000は単に、有線または無線により変更された情報を着用可能電子装置10に送信しうる。図示した例において、送信装置1000は単に、時刻の「21分」変化を含むデータを送信しうる。別の方法として、当然ながら送信装置1000は、着用可能電子装置情報に送信することもでき、そこから変更された情報の引き出しが可能である。このように、送信装置1000が、どの装置10が各々が持つメモリ、ルックアップテーブルなどにアクセスして、変更された(例えば「21分」)情報を引き出すかに基づき、着用可能装置10に情報を送信することは意図された構成の範囲内である。そのため、この機能を実現するために、着用可能装置10はメモリまたは同種のものを備える。
【0029】
従って、さらに、望ましい実施態様において、着用可能電子装置は、送信装置1000から、(i)変更された情報(例えば、「21分」)および(ii)そこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を受信するための少なくとも一つの受信器(例えば、図6の受信器115)と、変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つのための、受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品(例えば、ルックアップテーブル、メモリまたは同種のものにおいて、コントローラが「変更された情報」が「21分」であることを「把握する」能力)と、少なくとも一つの作動機構で、望ましい実施態様においては、この機構はステッパーモーターであり、これは少なくとも一つの表示器(例えば、針12および/または14)を、少なくとも部分的に「変更された情報」に基づき、リニアインジケータの場合には直線的に、またリングまたは表示針の場合には時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に、移動および/または回転(場合に応じて)させるために、コントローラ組立品に動作可能なように連結される機構とを備えている。このように、「変更された情報」は、その後に、少なくとも一つの表示器(例えば、針12)によるアナログ方式での着用可能電子装置10の、一般に20で示される着用可能装置の表示器に反映される。例えば、図1Cは、表示器で時刻が10:30を示すようになったことにより、「変更された情報」(例えば、TODを「21分」進めること)が、着用可能電子装置10の表示器20でどのように反映されたかを図示している。
【0030】
図2〜図6についての参照も、本発明のさらなる詳細に関連して簡単に行う。確かなことに、数多くの詳細が前述の米国特許第7,113,450号に記載され、本明細書に参照により組み込まれているが、慎重を期して、以下を特に記載する。
【0031】
上記で暗に示したとおり、望ましい実施態様によれば、着用可能電子装置はさらに、ダイアル側および作動機構側を持つダイアル30を備え、ここでその少なくとも一つの表示器(針12または針14など)はダイアルのダイアル側に位置し、また図1(A)〜(C)に図示したとおり、変更された情報およびそこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つが、送信装置1000により送信された信号により、有線リンクおよび無線リンクのうち少なくとも一つを介して送信され、前記送信装置は着用可能電子装置と物理的に分離されており、さらにまた、少なくとも一つの表示器の移動の方向(例えば、回転式の表示針またはリングの場合には回転)が少なくとも部分的に、受信器により受信され送信装置により送信された信号に基づく。特に望ましい実施態様において、変更された情報および/またはそこから変更された情報が引き出し可能な情報は、送信装置により送信された信号によって、望ましい低出力ラジオシステムの無線リンクを介して送信される。
【0032】
本明細書に記載および/または本明細書で意図された全ての機能性を実現するために、着用可能電子装置10には、一つ以上のサブアセンブリが提供されることが望ましく、そのそれぞれが少なくとも一つの作動機構と、作動機構と回転可能なように噛み合った一つ以上の歯車を備えうるが、ここで作動機構の作動により、一つ以上の歯車の回転が起こる。図3に図示したとおり、望ましい作動機構は、一般にM1、M2、M3およびM4で表示されるステッパーモーターであり、その全てが着用可能電子装置10のモジュール内に配置される。当技術で理解されるとおり、それらの特定の位置は、設計上の選択の一つであり、スペーシング、動力およびトルクの要件、および本明細書で参照し組み込まれた特許で開示され、本明細書で図示したものなどの、表示針および/またはリングの希望の位置決めなどの制約の影響を受ける。位置決めされると、それぞれのモーターがそれぞれのピニオン(または場合によってはリング)を回転させるが、これは当技術で、および/または参照し本明細書に組み込んだ特許および出願をよく調べることで理解されるとおりである。ただし読者の便宜を図るために、当然ながら、本明細書で模範的に図示したとおり、モーターM1は、少なくとも時針14および分針12(および、場合によっては秒針も)を全て周知の方法で回転させるために提供されている。類似した方法で、針16はステッパーモーターM2により回転し、歯車列はモーターM2の回転子により生成された回転動作を針16に伝達するために提供されている。同様に、針18および19は、それぞれステッパーモーターM3およびM4により回転し、またそれぞれの歯車列は、モーターのM3およびM4のそれぞれの回転子により生成される回転動作を伝達するために提供されうる。それぞれの歯車列の構造は、十分に当業者の理解範囲内である。
【0033】
図4〜図6は、本発明による数多くの特徴を図示したもので、これには、一つ以上の表示針および/または任意のリング(例えば、日付リングであるが、一例としてであって限定するものではない)の適切かつ正確な制御、位置決め、および回転を提供するコントローラ組立品が含まれる。一般に図中100で表示されるコントローラ組立品の詳細は、同様に、上述に引用した多くの特許(その中でコントローラ100で参照)に記載があり、また本発明のコントローラ組立品100は、本発明の目的および特徴を実現するために本明細書で記載した機能的特徴の全てを備えることが望ましい。本発明に特定した追加的機能性を、開示の完全性を保証するためにいくつかの詳細と共にここで開示する。
【0034】
例えば、図4〜図6は、数ある中で、モーターM1、M2、M3およびM4、およびプッシャーへのインターフェース接続を図示するもので、これはスイッチS1〜S5として概略的に図示している。但し、スイッチは、総称的には、両側/上部取付けのプッシャーだけでなく、側方取付けの回転可能なクラウンも意図し、そのためその作動動作(すなわち引く動作および/または押す動作)に反応することが理解される。
【0035】
図5および図6は、コントローラ組立品100を含めたブロック図を図示したものである。CPUコア101から命令された「パルスの次の数」を受信し、希望のモーター(例えば、M1〜M4)を希望の量および希望の方向に移動させるために必要なパルスと位相のある信号を生成する、モーターコントロール回路109に対して具体的な参照が行われている。モーターコントロール回路109のパルス出力は、モータードライバーMD1〜MD4によって一時的に蓄えられ、それぞれのモーターM1、M2、M3、M4に適用される。入出力コントロール回路110は、任意のクラウン/ステムの作動および/または押しボタンスイッチS1〜S5を制御でき、こうした信号情報をCPU 101に供給することができる。プッシャーおよび/またはクラウンを使用して、当業者であれば理解できるとおり、動作モードの変更を達成できる。
【0036】
重要なことは、コントローラ組立品100によって、変更された情報(すなわち、この時点で送信装置1000の擬似表示器の図1(C)に図示されている情報)が、その後に、少なくとも一つの表示器(例えば、針12)により、必要に応じて時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に、少なくとも一つの表示針の回転を起こすことにより、アナログ方式で表示される情報に反映されることである。
【0037】
つまり、コントローラ組立品100では、装置10の表示器に表示されているモードおよび/または表示された情報の目印(例えば、時、分、月、日、曜日、カウントアップまたはカウントダウン・タイマー、など)のほか、それぞれのモーターM1〜M4の回転子の位置を把握して、選択した表示針および/またはリング(場合に応じて)が適切な量だけ移動するかまたは別の方法で回転するように、それぞれの作動機構を回転させることが望ましい。その上、上述の特許で開示された針および/またはリングの校正方法は、着用可能電子装置10のアナログ表示器に反映される情報を表示するための針および/またはリングの正確な位置決めを確保するのにも役立つ。こうした校正の目的で、米国特許第7,266,051号、発明の名称「作動機構を自動校正するための方法および構造(Method and Construction for Autocalibrating an Actuation Mechanism)」(その主題の全体を参照することにより本明細書に全文が記載されているかのごとく組み込む)に記載のある方法および構成を導入しうる。
【0038】
別の方法として、コントローラ組立品100が表示器の精密な位置を「把握」していない場合、送信装置は、単に関連付けられたステッパーモーターを何ステップ分回転させるかを示すデータを送信することもできる。このように、着用可能装置10は、「特に機能を持たない」装置としての役を務めうるが、なおも「変更された情報」を正確に反映することはできる。
つまり、当技術で理解されるとおり、作動機構は、ステッパーモーターM1、M2、M3および/またはM4であるかによらず、それ自体が回転子を備え、またコントローラ組立品に動作可能なように連結されるが、ここでステッパーモーターは、コントローラ組立品からの命令に応答して時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に所定の増分で段階的に移動するが、ここで前記ステッパーモーターの回転子は、少なくとも一つの表示針に動作可能なように連結し、また回転子の回転により、時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に、かつ所定の増分で、少なくとも一つの表示針の回転が起こる。
【0039】
図示した図1の例において、変更された情報は分の変更であるが、当然ながら、分および時(または時のみ(例えば、「時間帯」の変更))も確実に本発明の範囲内である。こうした実施態様において、利用者は、タッチスクリーン上で自分の指を使用して擬似表示器に表示可能な情報を変更しうる(すなわち、分針1112を時計方向にドラッグする)。単純な押しボタン(例えば「送信」)によって、該当する信号およびデータを着用可能電子装置に送信すると、装置10の実際の分針12および時針14が回転する。該当する信号およびデータは、変更された情報データ自体でも、そこから変更された情報が装置10で引き出し可能な情報でもよい。
【0040】
類似した方法論を、日付リング(例えば、図1(A)、(B),(C)で日付が現在「14」として表示されていることを示すリング)を進めるために使用することもでき、ここでコントローラは、日付リングに関連付けられた作動機構(例えば、ステッパーモーター)の回転を制御する。類似したリングを、小さめ(例えば、クロノグラフの「アイ(eye)」または同種のもののサイズ)の、あるいは従来的な「日付」リングと類似したダイアルのほぼ全体にまたがるサイズのリングでの曜日または月情報の表示に使用することもできる。
【0041】
従って、本発明は、上記のタイプの着用可能電子装置と上記の送信装置の両方を備えた配置にも関連する。その上、望ましい実施態様において、送信装置は、着用可能電子装置から物理的に分離され、変更された情報および/またはそこから変更された情報が引き出し可能な情報は、送信装置により送信された信号によって送信され、こうした送信が無線リンクを介して行われる。但し、依然として本発明の範囲内にあるその他の構成も本明細書により意図されている。
【0042】
本明細書の全ての実施態様に適用されるが、送信装置1000によって着用可能電子装置10のモデルおよび/またはタイプが把握されていることが望ましい。このように、送信装置1000には、特定の着用可能電子装置またはそのタイプについての情報の格納が許容されるハードウェアおよび/またはソフトウェアが含まれる。例えば、こうした情報は、製造時点で送信装置1000に格納することができ、利用者が例えば、インターネットから(例えば、「アプリ」の形態で)ダウンロードすることができ、あるいは別の望ましい実施において、着用可能電子装置それ自体から(例えば、ダウンロードにより)送信装置1000に直接的に供給することもできる。送信装置1000はまた、装置10に関するか、またはそれに関連付けられたバーコード、QRコード(登録商標)または同種のものを「読み取り」、そうしてその詳細を獲得することができる。このように、送信装置の表示器が、着用可能電子装置の表示器のシミュレーションを行うとき、利用者は、送信装置がその内部に着用可能装置10で入手可能な全ての表示器を格納しているため、着用可能電子装置の表示器自体を見ているかのような感覚を体験することができる。従って確かなことに、図1(A)〜(C)の図において、表示器1110は、TOD(時刻)の変更を描写するためのみの目的で単純化されている。商業的な実施態様において、表示器1110の時計表示盤の擬似表示器を、装置10の表示器20と全く同じに見えるようにすることもできる。送信装置1000のモジュール1100は、本明細書で開示されており、送信装置1000の機能性に適用されるか、またはそれに帰属する全てのハードウェアおよびソフトウェアを表現することが意図されているが、これには、(i)着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションの表示、(ii)擬似表示器に表示可能な情報の変更および(iii)(a)変更された情報および(b)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報の送信を許容すること、引き起こすこと、および達成することが含まれるが、それに限定されない。モジュール1100も、当技術で理解されるように、表示器1110に動作可能なように連結されている。表示針18または19に関連した図1(A)〜(C)の表示盤を使用するなどによる、アラーム時間の設定および/または変更も本明細書で意図されている。
【0043】
こうして考察するとおり、望ましい実施態様において、本発明は、情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置の情報を変更する方法に関するが、ここで前記着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、ここで送信装置は、着用可能電子装置に表示可能な表示器のシミュレーションを表示する手段、擬似表示器に表示可能な情報の変更および(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信する手段を含み、ここでこの方法は、着用可能電子装置に提供されている表示器のシミュレーションを送信装置上で表示する手順と、擬似表示器に表示可能な情報を変更する手順と、(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信する手順と、(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が送信装置から引き出し可能な情報のうち少なくとも一つを着用可能電子装置により受信する手順と、着用可能電子装置において、変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つの手順と、少なくとも一つの表示器を少なくとも部分的に変更された情報に基づき一つの方向に移動させる手順とを含むが、ここで前記の変更された情報がその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される。望ましい方法論において、表示器は表示針であり、また少なくとも一つの表示器を移動させる手順は、表示針を少なくとも部分的に変更された情報に基づき時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に回転させる手順を含む。別の方法ですでに着用可能装置10の詳細が送信装置の内部に格納されていない場合、望ましい方法には、送信装置内に、特定の着用可能電子装置またはそのタイプについての情報を格納する手順が含まれる。
【0044】
従って、最も広い意味で、少なくとも一つのモードであるが、望ましくは複数のモード(例えば数例を上げれば、TOD(時刻)モード、アラームモードおよび曜日モード)で動作可能なタイプの着用可能電子装置であって、ここで着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、また送信装置が、(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)着用可能電子装置が動作可能なモードの選択、(iii)着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報の変更を起こすことのうち少なくとも一つための信号を送信する手段を含み、またその着用可能電子装置は、送信装置から信号を受信するための受信器と、(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの有効化された機能、(ii)選択されたモードおよび(iii)変更された情報のうち少なくとも一つを表示する表示器と、信号を処理するための受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品で、それに基づき(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)着用可能電子装置が動作可能なモードの選択、および(iii)表示器の情報の調整を行わせるものとを備えている。
【0045】
上記から理解できるとおり、一般的なデジタル電子装置および特にデジタル時計などのデジタル装置は本発明の範囲内であるため、本発明は、アナログ電子装置には限定されない。
【0046】
例えば、上述のとおり、送信装置には、着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つを起こすための信号を送信する手段を含めることができ、また着用可能電子装置は、送信装置から信号を受信するための受信器と、着用可能電子装置が動作可能なモードの有効化された機能を表示する表示器とを備えている。この機能はさまざまな方法で明白となり、一例として、また限定することなく、そのいくつかは、デジタル表示器を持つ着用可能電子装置において、表示器がそのフォント、言語、色または陰影またはレイアウトの有効化および/または無効化を行えることである。本明細書で使用するとき、「有効化および/または無効化」は、「変更」と同意語として使用される。従って、フォント、言語、色、レイアウトなどの「変更」は、そうした機能の有効化または無効化として理解および解釈されるべきである。さらに、時計の機能も、この方法で有効化または無効化することができる。
【0047】
例えば、図7(A)は、TOD(時刻)モード(例えば、10:09)および曜日モード(「Monday」)のデジタル表現を表示できる送信装置1000を図示したものである。「12時」または「24時」アイコンの作動により、それぞれ図8(A)または(B)の着用可能電子装置がTODモードを10:09または22:09のどちらで表示するかを有効化/無効化(すなわち変更)でき、そうして12/24時の表示機能が有効化/無効化される。類似した方法で、図7Aの送信装置1000の「english」または「spanish」アイコンの作動により、着用可能電子装置が「曜日」情報を英語またはスペイン語(図8(A)を図8(B)と比較)のどちらで表示するかを有効化/無効化(すなわち変更)でき、それにより、「曜日」モードでの代替言語機能が有効化される。
【0048】
また別の例として、送信装置は、前記着用可能電子装置が動作可能なモードの選択のうち少なくとも一つを生じさせるための信号を送信する手段を含むことができ、また着用可能電子装置は、送信装置から信号を受信するための受信器と、選択したモードを表示する表示器とが備わっている。ここでも、この機能は、一例としてまた限定することなく、「クオーツアナログ」タイプの着用可能電子装置についてなど、さまざまな方法で明白となりうるが、一つ以上の表示針は、数例を挙げれば、「パワーリザーブ」、「曜日」、「心拍数」、「送信装置のバッテリー残量」、「日付」、「データのトレンド」、「月の満ち欠け」および/または「時間帯」のうちどれかを選択的に表示可能な表示器からなど表示されているものを、こうしたその他の任意のモードに変更できる。
【0049】
例えば、図1(A)は、「タイマー」モードで図示した表示針18と関連した表示器を図示したのに対して、図1(B)の同一の表示器および表示針18は、「ゴルフのスコア」モードを図示し、図1(C)の表示器および表示針は、「冬/夏」時間インジケータモードを示している。別の方法として、クロノグラフの「アイ」は、一例を挙げるとすれば、そのモードを従来的な「分」からヨットレースのスタートタイマーに変更できる。
【0050】
ここで、送信装置は、図7(B)に図示したとおり、利用者がスクロールしたり、および/または例えばタッチスクリーンやプッシャーにより選択しうる複数の擬似モードを備えうる。装置10に信号を送信することで、装置10で選択したモードの選択が達成される。このように、着用可能電子装置は、複数のモードで動作することがわかるが、前記着用可能電子装置は、情報を少なくとも第一のモードおよび第二のモード(どちらも複数のモードから選択される)のアナログ方式で伝達する少なくとも一つの表示針を備え、ここでコントローラによって、コントローラで着用可能電子装置が動作するモードを選択した後で、少なくとも一つの表示針が、第一のモードでの情報の伝達から、第二のモードでの情報を伝達するように変更される。この機能を最もよく理解するには、図1(A)〜(C)で表示器20の右下象限にある表示器により例証したとおり、第一および第二のモードは、同じ位置に(同時にではなく)個別に表示可能であることが望ましい。
【0051】
例えば、デジタルの世界では、図7(B)のアラームインジケータ(すなわちタッチスクリーン上で)の作動により、表示されたモードが図8(A)および(B)のTOD(時刻)から図8(C)のアラームモード(例えば「12:00」)が表示されるようになる。
【0052】
本発明のさらなる特徴において、送信装置は、それぞれのモードの情報を変更することができる。このように、着用可能電子装置は、複数のタイプの情報をアナログ方式で伝達でき、送信装置は、それぞれが着用可能電子表示器に提供されている異なるタイプの表示器のシミュレーションである複数の表示器を表示でき、また少なくとも第一の表示器および第二の表示器が送信装置に表示可能な複数の表示器から選択可能であり、また選択可能表示器のそれぞれの情報が変更可能であり、また送信の手段は、着用可能電子装置に、変更された情報およびそこから変更された情報が引き出されるそれぞれの選択可能表示器に関連付けられた情報のうち少なくとも一つを送信でき、またそれぞれの選択可能表示器に関連付けられた変更された情報がその後、少なくとも一つの表示針によるアナログ方式での着用可能電子装置の表示器に反映される。模範的な実施態様ではあるが、図9(A)〜(D)は、アナログ方式での複数の表示器および複数のタイプの情報を表示する送信装置1000を示し、そのそれぞれは、着用可能電子表示器で提供しうる異なるタイプのアナログ表示器のシミュレーションである。明らかに、情報のタイプには、数例を挙げればTOD(時刻)情報、日情報および/または月情報を含めることができ、その全てが描写されている。
【0053】
さらに別の実施態様において、送信装置は、着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報を変更させる少なくとも一つの信号を送信する手段を含むことができ、ここで着用可能電子装置は、送信装置から信号を受信するための受信器と、変更された情報を表示する表示器とを備えている。この機能もさまざまな方法で明白であり、模範となるのは、図1(A)〜(C)に図示した時刻の変更であり、シミュレーションした日付ホイールを送信装置の表示器に提供して、図1(B)の送信装置の表示器についてシミュレーションしながら「回転」させるか、または例えば、装置10は、図1(B)のとおりゴルフの「打数」カウンターを表示させたり、および送信装置にカウンターを持たせて、それによって、利用者がカウンターを「回転」させるか、または「実際の」針18が装置10上で増加するように単にボタンを押すこともできる。曜日表示針、時間帯インジケータまたは月針またはホイールなど、その他の情報も同じく変更可能である。一つの望ましい実施態様において、全ての変更は、図1(A)〜(C)で説明したものと類似した方法で達成される。
【0054】
上記に開示したとおり、モードの選択に関連した機能を達成し実施するために、米国特許第7,821,878号で開示されている態様を採用することができる。同書において開示され、参照により本明細書に全体が記載されているかのごとく組み込まれているとおり、着用可能電子装置10には、ダイアルが少なくとも一つの窓を持ち、表示器(例えば、針18)はダイアルのダイアル側に配置され、作動機構が例えば表示針18に動作可能なように連結された、ダイアル側および反対の側を持つ不透明ダイアルなどのダイアル組立品と、第一のモード(例えば、図1(A)に図示した「タイマー」モード)と少なくとも第二のモード(例えば、図1(B)に図示した「ゴルフ打数」カウンター)で動作可能なコントローラ組立品と、ダイアル組立品(例えば、不透明ダイアル)の反対側に位置し、不透明ダイアルの少なくとも一つの窓を通して見ることができる、コントローラ組立品に動作できるように連結された表示器とが含まれうる。表示器は、電子装置が動作中のモードに対応する情報の目印を表示し、また、情報の目印は、着用可能電子装置が動作中のモードに基づき変更可能であり、ここで時計方向および反時計方向のうち一つの方向に所定の増分で回転するとき、表示針の位置決めにより、特定の情報の目印を参照することにより情報を伝達し、また少なくとも2つのモードのそれぞれについて針がアナログ方式で情報を伝達できるよう、コントローラは動作可能なように針の位置決めを制御する。
【0055】
さらに上述の変形物において、ダイアル組立品またはダイアル(場合に応じて)は窓を持つ必要はないが、電子装置が動作中のモードに対応する情報の目印を、例えば、
E-Ink(電子インク)に直接的に供給するか、またはそこから作成しうる。この実施において、時計の針の下の実際のラベルおよび指標は、利用者の好みに応じて変更しうる。前の構成において、表示器は、LCDタイプのものとすることができ、ここでLCDには、上述の第’878号特許で開示された実施態様である、利用者の選択に応じて変化する情報の目印が提供されている。
【0056】
ゆえに、例えば、送信装置1000は、着用可能電子装置の表示器の尺度を変更させたり(例えば、1-31から1-10へ、秒から分へ、1〜1000フィートから1000〜10000フィートへ)、または針の意味を変更させたり(例えば、クロノ分針からクロノ秒針へ)しうる。つまり、(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)前記着用可能電子装置が動作可能なモードの選択、(iii)着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報の変更を生じさせるために送信装置から着用可能電子装置に信号が送信されると、着用可能電子装置では、要求されたモードまたは情報の有効化、無効化、選択および/または変更を達成するために、ダイアルのマーキング(または場合に応じてはLCD表示器)の変更のみが必要である。
【0057】
それぞれの上述の実施態様および構成はどれも、従って信号を処理するための受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品(コントローラ組立品100など)を備えることになり、またそれに基づき(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)着用可能電子装置が動作可能なモードの選択および(iii)表示器の情報の調整が行われる。
【0058】
望ましい構成および方法において、送信装置100と着用可能電子装置10との間の通信は、そのどちらによっても装置10に大部分のタイプの送信装置と互換性を持たせることになるためブルートゥース(Bluetooth/登録商標)または新しいブルートゥース ロウ エナジー(Bluetooth Low Energy)のいずれかにより達成するのが最適で、そのどちらも当技術で周知である。最も予想される構成では、送信装置は、当技術で理解されるとおり、「スマートフォン」としうる。他の機能を実施するための技術、例えば電子インク(E-Ink)の使用なども、当技術において周知である。
【0059】
さらに、上記の実施は、送信装置1000で装置10(例えば、時計)との通信用にカスタム化されたコードを必要とすることもできる。こうしたカスタム化可能なコードは、送信装置上で実行されるアプリケーション(例えば、「アプリ」)の形態とすることができる。
【0060】
確かなことに、図1(A)〜(C)は、時刻の変更について単純化した例を示しているが、例えば、利用者が電池を外して交換した場合に、時刻および/または曜日または日付をより著しく進める必要性が想定される。まず、擬似表示器の情報を変更することが、装置10の実際の変更を達成するための簡単かつ便利な方法であることがわかる。
【0061】
確かなことに、送信装置から着用可能電子装置へと送信された一つ以上の信号および/または任意のデータは、プッシャーまたは「送信」信号または同種のものにより開始されうる。
【0062】
上記の手順は、着用可能電子装置10にある任意の数の表示針またはリングに拡張でき、参照により本明細書に組み込まれた出願の実施態様は、本発明の広範にわたる適用性を示している。本発明に特定すれば、修正すべき内容はインジケータのみであり、コントローラ組立品はそれに従い修正される。こうして、本発明は、デジタル表示器を持ち、および/または「アナログ」タイプである(すなわち、リングおよび/または針を使用して情報を表示)着用可能電子装置において、場合に応じて、機能、モードまたは情報を単純に、直感的に、およびより簡単に、設定、変更、有効化、無効化および/または選択することができる代替的な方法および構成を提供する。
【0063】
望ましい実施態様において、モーターは、必要に応じて双方向のステッパーモーターとすることができ、こうしてどちらの方向にも回転ができるが、またこの方法で機能的に動作する許容可能なステッパーモーターの構造は広範に利用できるもので、十分に当業者の理解の範囲内である。適切なダイアルも、十分に当業者の理解範囲内である。当業者であれば、表示針の数が変化すれば、必要なステッパーモーターの数が変化しうることを認識することができ、そのすべては本発明および開示の範囲内であり、参照により本明細書に組み込まれている出願に開示されている。
【0064】
望ましい実施態様では、コントローラ組立品100が高度に統合され、全ての計時および表示機能がコントローラ組立品100で制御されたものが提供されているが、代替的な実施態様では、当業者であれば理解できるとおり、計時機能をその処理およびその他のモードに関連した情報から分離することもできる。
【0065】
当業者であれば理解できるはずであるが、表示器および/または表示針の位置、配置および/またはサイズは、例えば、ピニオンの位置やそれぞれのサブアセンブリの位置によって単純に影響を受けるものであるため、本明細書の図は一例であって限定するものではない。
【0066】
希望の表示器の回転または表示針またはリングの移動のために供給する歯車比は、望ましいまたは必要な表示器の回転量に依存する設計上の選択の一つとなる。こうして、特定的な任意の歯車組立品のホイールの数は、本明細書で開示されているものと前後し、まさに意図する機能に対する一つの設計上の選択であり、通常の設計者にとって知られる判定基準の数に基づくものである。また、コントローラの機能性は、本明細書で開示されているさまざまな実施態様に適応させるために、ソフトウェアプログラミング技術または異なるコントローラにより修正ができ、どちらも十分に当業者の理解範囲内である。
【0067】
こうして、本発明は、場合に応じて着用可能電子装置の機能、モードまたは情報の設定、変更、有効化、無効化および/または選択のための改良された方法および構造を提供すること、ならびに本発明は使用が簡単で、かつ従来の技術での配置に比べて利用者に歓迎される改良されたユーザーインターフェースを提供することがわかる。
【0068】
こうして、以上の記載から明らかとなったもののうち、上記に記載した目的は効率的に達成され、また本発明の精神および範囲を逸脱することなく一定の改造を上述の構造に加えることができることがわかり、上記の説明に記載されたかまたは添付図面に図示された全ての内容は、例証のためであって制限的な意味はないものとして解釈されるものとする。
【0069】
また当然ながら、以下の請求項は、本明細書に記載された全ての一般的および特定的な発明の機能、および言語や表現の問題として不明確となる可能性のある発明の範囲についての、全ての事項を網羅することが意図されるものである。
【0070】
本発明は、非常に多様な装置および用途に適用されうる。つまり、特定の様式に関連して前記の実施態様を開示してきたが、発明の範囲はその実施形態に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0071】
送信装置とインターフェースを取り、着用可能電子装置に着用可能電子装置が動作可能なモードの機能を有効化/無効化させる、着用可能電子装置が動作可能なモードで動作させ、さらに着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報を変更させる、改良された着用可能電子装置の提供が可能である。
【符号の説明】
【0072】
10 着用可能電子装置
12 分針
14 時針
18 表示針
20,1110 表示器
30 ダイアル
100 コントローラ組立品
109 モーターコントロール回路
110 入出力コントロール回路
115 受信器
1000 送信装置
1100 モジュール
1112 表示針
S1,S2,S3,S4,S5 スイッチ
M1,M2,M3,M4 モーター(作動機構)
MD1,MD2,MD3,MD4 モータードライバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置であって、前記着用可能電子装置が送信装置と動作できるように連結可能であり、また送信装置が(i)着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションを表示する手順と、(ii)擬似表示器に表示可能な情報を変更する手順と(iii)(a)変更された情報および(b)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信させる手順を含み、前記着用可能電子装置が、
送信装置から(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を受信するための受信器と、
変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つのための、受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品と、
少なくとも一つの表示器を少なくとも部分的に変更された情報に基づき一つの方向に移動させるためにコントローラ組立品に動作可能なように連結された作動機構とを備え、
前記の変更された情報がその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される装置。
【請求項2】
前記表示器が表示針であり、表示器の移動が時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向である、請求項1に記載の着用可能電子装置。
【請求項3】
請求項2で請求した着用可能電子装置であって、
前記の少なくとも一つの表示針がダイアルのダイアル側に位置する、ダイアル側および作動機構側を持つダイアルを備え、
変更された情報およびそこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つが、送信装置により送信された信号により、有線リンクおよび無線リンクのうち少なくとも一つを介して送信される前記送信装置であって、着用可能電子装置と物理的に分離されていて、
また、少なくとも一つの表示針の回転方向が、少なくとも部分的に、受信器により受信され送信装置により送信された信号に基づく請求項2に記載の装置。
【請求項4】
変更された情報およびそこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つが、送信装置により送信された信号を経由して無線リンクを介して送信される、請求項3に記載の着用可能電子装置。
【請求項5】
前記着用可能電子装置が腕時計である、請求項1に記載の着用可能電子装置。
【請求項6】
少なくとも一つの表示器が時刻情報、曜日情報または日付情報のうち少なくとも一つの表示に使用される、請求項1に記載の着用可能電子装置。
【請求項7】
変更された情報が時および分のうち少なくとも一つの変更を含む、請求項6に記載の着用可能電子装置。
【請求項8】
請求項1で請求した着用可能電子装置であって、ここで作動機構がそれ自体が回転子を持つステッパーモーターを備え、前期ステッパーモーターがコントローラ組立品に動作可能なように連結され、また前記ステッパーモーターがコントローラの命令に応答して時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に所定の増分だけ段階的に移動し、また、前記ステッパーモーターの回転子が少なくとも一つの表示針に動作可能なように連結し、また回転子の回転により、時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に、かつ所定の増分で、少なくとも一つの表示針の回転が起こる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
配置であって、
情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置と、
送信装置で、前記送信装置が、着用可能電子装置に提供された表示器のシミュレーションを表示する手段と、擬似表示器に表示可能な情報を変更する手段および(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信させる手段を備え、
前記着用可能電子装置が、
送信装置から(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を受信するための受信器と、
変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つのための、受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品と、
少なくとも部分的に変更された情報に基づき少なくとも一つの表示器を移動させるためにコントローラ組立品に動作可能なように連結された作動機構とを備え、
前記の変更された情報がその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される配置。
【請求項10】
前記表示器が表示針であり、着用可能電子装置が以下を備えた、請求項9で請求した配置であって、
少なくとも一つの表示針がダイアルのダイアル側に位置する、ダイアル側および作動機構側を持つダイアルで、
変更された情報およびそこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つが、送信装置により送信された信号により、有線リンクおよび無線リンクのうち少なくとも一つを介して送信される前記送信装置であって、着用可能電子装置と物理的に分離されており、
また、少なくとも一つの表示針の回転の増分および方向が、少なくとも部分的に受信器で受信され送信装置で送信される信号に基づく請求項9に記載の配置。
【請求項11】
変更された情報およびそこから変更された情報が引き出し可能な情報のうち少なくとも一つが、送信装置により送信された信号を経由して無線リンクを介して送信される、請求項10に記載の配置。
【請求項12】
着用可能電子装置が複数のタイプの情報をアナログ方式で伝達できる、請求項9で請求した配置であって、
ここで送信装置は、それぞれが着用可能電子表示器に提供された異なるタイプの表示器のシミュレーションである複数の表示器を表示でき、
また、少なくとも第一の表示器および第二の表示器が、送信装置に表示可能な前記複数の表示器から選択可能であり、また前記選択可能表示器のそれぞれの情報が変更可能であり、
また、送信の手段により、変更された情報および選択可能表示器と関連してそこから変更された情報を引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を着用可能電子装置に送信でき、
また、それぞれの選択可能表示器に関連付けられた変更された情報がその後で少なくとも一つの表示針によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器に反映される、請求項9に記載の配置。
【請求項13】
着用可能電子装置によって伝達可能な情報のタイプが時刻情報、日情報および月情報の群から選択される、請求項12に記載の配置。
【請求項14】
送信装置の手段が、特定の着用可能電子装置またはそのタイプに関する情報を格納する、請求項9に記載の配置。
【請求項15】
情報が少なくとも一つの表示器の使用により少なくとも部分的にアナログ方式で伝達されるタイプの着用可能電子装置の情報を変更する方法であって、前記着用可能電子装置は送信装置と動作できるように連結可能であり、また前記送信装置が、着用可能電子装置に表示可能な表示器のシミュレーションを表示する手段と、擬似表示器に表示可能な情報を変更する手段と、(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信させる手段とを備え、ここで前記方法が、
送信装置上で、着用可能電子装置に提供されている表示器のシミュレーションを表示する手順と、
擬似表示器に表示可能な情報を変更する手順と、
(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が着用可能電子装置に引き出し可能な情報のうち少なくとも一つの情報を送信する手順と、
(i)変更された情報および(ii)そこから変更された情報が送信装置から引き出し可能な情報のうち少なくとも一つを着用可能電子装置により受信する手順と、
着用可能電子装置において、変更された情報の処理および変更された情報の引き出しのうち少なくとも一つをする手順と、
少なくとも部分的に変更された情報に基づき少なくとも一つの表示器を一つの方向に移動させる手順を含み、
ここで前記の変更された情報がその後で少なくとも一つの表示器によりアナログ方式で着用可能電子装置の表示器上に反映される方法。
【請求項16】
前記表示器が表示針であり、少なくとも一つの表示器の移動の手順が、表示針を少なくとも部分的に変更された情報に基づき時計方向および反時計方向のうち少なくとも一つの方向に回転させる手順を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
特定の着用可能電子装置に関する情報またはそのタイプを格納する手順を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも一つのモードで動作可能なタイプの着用可能電子装置であって、前記着用可能電子装置が送信装置と動作できるように連結可能であり、また前記送信装置が(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(i)前記着用可能電子装置が動作可能なモードの選択、(i)着用可能電子装置の表示器に表示可能な情報の変更のうち少なくとも一つを生じさせるための信号を送信する手段を含み、また着用可能電子装置が、
送信装置から信号を受信するための受信器と、
(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの有効化された機能、(ii)選択されたモードおよび(iii)変更された情報のうち少なくとも一つを表示する表示器と、
信号の処理のための受信器と動作可能なように連結されたコントローラ組立品で、それに基づき(i)着用可能電子装置が動作可能なモードの機能の有効化と無効化のうち少なくとも一つ、(ii)着用可能電子装置が動作可能なモードの選択および(iii)表示器の情報の調整行わせる組立品とを含む装置。
【請求項19】
請求項18で請求した着用可能電子装置であって、ここで前記着用可能電子装置が複数のモードで動作可能であり、前記着用可能電子装置が、情報をいずれも複数のモードから選択される少なくとも第一のモードおよび第二のモードで、アナログ方式で伝達する少なくとも一つの表示針を備え、
また、前記コントローラによって、コントローラで着用可能電子装置が動作するモードを選択した後で、少なくとも一つの表示針が、第一のモードでの情報の伝達から第二のモードでの情報を伝達するように変更される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
情報をアナログ方式で第一のモードで伝達する少なくとも一つの表示針を備えた、請求項18で請求した着用可能電子装置であって、
前記コントローラが、(i)特定の情報を第一のモードで伝達する少なくとも一つの表示針の有効化、および(ii)少なくとも一つの表示針が特定の情報を第一のモードで伝達することの阻止のうち少なくとも一つを実行する、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
請求項18で請求した着用可能電子装置であって、前記コントローラが、(i)着用可能電子装置の表示器が特定の情報を第一のモードで伝達することの有効化、および(ii)着用可能電子装置の表示器が特定の情報を第一のモードで表示することの阻止のうち少なくとも一つを実行する、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
請求項18で請求した着用可能電子装置であって、前記着用可能電子装置が、複数のモードで動作可能であり、また表示器が、電子装置が動作中のモードに対応する情報の目印を表示し、また情報の目印が、着用可能電子装置が動作中のモードに基づき変更可能であり、またコントローラによって着用可能装置が動作中のモードが選択されたとき、表示器の情報の目印が第一のモードに関連付けられた情報の目印の表示から第二のモードに関連付けられた情報の目印に変化する、請求項18に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−57666(P2013−57666A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−196710(P2012−196710)
【出願日】平成24年9月7日(2012.9.7)
【出願人】(511188130)タイメックス グループ ユーエスエイ,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】