説明

着脱式補助蛇口

【課題】水道蛇口先端に取り付けて、指以外の手の一部等で吐・止水作業のハンドル操作が可能な、着脱式補助蛇口を提供する。
【解決手段】着脱式補助蛇口1は水道蛇口先端に雌ねじA3により取り付けられる。弁部は、補助蛇口本体に設けられた溝により案内されて上下移動可能な弁開閉ニードル9により、弁11が上昇時には吐水し、弁11が下降時には止水する開口を備えた弁受け皿10を有する。ハンドル羽根7を外周部に備えるハンドル基部6は補助蛇口本体2の周方向に回動可能に取り付けられ、且つ弁本体に上下移動可能に設けられた弁開閉ニードル9を保持する螺旋状の溝を有し、ハンドル基部6を回動させることにより、弁開閉ニードル9を昇降可能としており、ハンドル羽根7を回動させることにより弁部を開閉可能としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水の節約を図るための着脱式補助蛇口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、吐水、止水、水量調節は水道蛇口の付け根部分にあるハンドルで操作されて きた。近年、節水効果を高めるため、こまめにハンドル操作を繰り返すことが行い易 すい蛇口が開発されている。足や膝を使うリモコン操作のものや、手をかざしたり触 れたりすると水栓先端部に取り付けられたセンサーが感知するものなどである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3019371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
流し水で物を洗ったりする時、指が塞がっていること、指が汚れていること、ハン ドル位置までの距離があること、水栓パイプが邪魔になることなどの理由から、こま めにハンドルを開閉して節水を図ることは困難であった。近年、足や膝を使うリモコ ン操作のものや、手をかざしたり触れたりすると水栓先端部に取り付けられたセンサ ーが感知するものなどが開発されているが、高価である上、既設の水道蛇口に簡単に 取り付けて普及を図ることは難しい。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
既設の水栓蛇口先端部に連結部を設けて着脱式補助蛇口を接続する。その蛇口のハ ンドル基部に切られた斜めの溝と補助蛇口本体に切られた垂直の溝が、両溝にはめ込 まれているニードルにハンドルの回転運動を上下運動に変換して伝え、そのニードル が水量調節をする弁の開閉をする。
【0007】
以上の構成よりなる着脱式補助蛇口である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、水栓蛇口先端部において指以外の手の一部でもハンドル操作ができるの で、元栓を開閉するよりもこまめに吐・止水作業が可能となり、水の出しっ放し状態 での水道使用を避けることができる。また、着脱式なので各種蛇口に対応する連結具 を各種用意することにより、既設のあらゆる水栓蛇口に取り付けることができるた め、広く需要が見込まれ、広く全世界において節水を図ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の着脱式補助蛇口の一例を示す斜視図
【図2】同補助蛇口の断面図
【図3】同蛇口弁部分の斜視図
【図4】同弁受け皿部分の斜視図
【図5】同補助蛇口の本体部分を示す部分断面図
【図6】同本体部分に取り付けるハンドルの部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
着脱式補助蛇口(1)は補助蛇口本体(2)、弁(11)、パッキン(12)、弁 受け皿(10)、弁開閉ニードル(9)、ハンドル(6,7)、ナット(8)から構 成される。補助蛇口本体(2)には、弁開閉ニードル上下動用溝A(20)を設け る。半円盤二枚の弁(11)は、それぞれ中央に弁開閉ニードル受け穴(14)を開 け、弁連結リング(16)でつなぐ。それぞれの弁には水圧受け翼(15)を設け る。
【0012】
弁受け皿(10)は、中央に弁開閉ニードル通し穴(18)、及び弁滑り台 (17)を設ける。弁開閉ニードル(9)の先端は、弁開閉ニードル受け穴(14)を つつき易いように針状の構造とする。ハンドル基部(6)には、弁開閉ニードル上下 動用溝B(21)を設ける。
【0013】
本発明は、以上のような構造である。
【0014】
本発明を使用するときには、補助蛇口本体(2)の弁受け皿台(4)の上に弁受け 皿(10)、パッキン(12)、弁(11)の順にはめ込み、次に、ハンドル基部 (6)の弁開閉ニードル上下動用溝B(21)に弁開閉ニードル(9)を挿入した後、 補助蛇口本体(2)の下部から弁開閉ニードル上下動用溝A(20)に沿ってハンド ル基部(6)にはめ込まれている弁開閉ニードル(9)を挿入し、ナット(8)を補 助蛇口本体(2)の下部にはめてハンドル基部(6)を固定する。最後に、着脱式補 助蛇口(1)を既設の水栓蛇口先端に取り付ける。水道水使用時、洗ったものを左右 に運ぶ時の手の一部を利用したハンドル羽(7)の操作によって頻繁に吐・止水を繰 り返すことができ、節水をする。
【符号の説明】
【0015】
1着脱式補助蛇口
2補助蛇口本体
3雌ねじA
4弁受け皿台
5雄ねじ
6ハンドル基部
7ハンドル羽
8ナット
9弁開閉ニードル
10弁受け皿
11弁
12パッキン
13雌ねじB
14弁開閉ニードル受け穴
15水圧受け翼
16弁連結リング
17弁滑り台
18弁開閉ニードル通し穴
19ハンドル基部押さえ屋根
20弁開閉ニードル上下動用溝A
21弁開閉ニードル上下動用溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の水栓蛇口先端部に接続するための連結部を設け、補助蛇口のハンドル基部に 斜めの溝を、補助蛇口本体に垂直の溝を切り、両溝に挟まれた弁開閉ニードルに、ハ ンドルの回転運動を上下運動に変換して伝え、弁を開閉する着脱式補助蛇口。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−68045(P2013−68045A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208825(P2011−208825)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(711010725)
【Fターム(参考)】