説明

短下肢装具

【課題】後方支柱の傾動運動範囲を装着者に合わせて適宜値に調整することのできるようにする。
【解決手段】足部を載せる足載置体2と、膝下方部の下腿部のところに装着される下腿カフ5と、下腿カフ5と足載置体2との間を連結するものであって踵後方部から上方に伸びて下腿カフ5のところに取付けられる後方支柱1と、からなる短下肢装具に関して、後方支柱1を、C.F.R.Pを含む所定の熱可塑性合成樹脂材またはアルミニウム合金材からなるようにするとともに、後方支柱1の下端部19と足載置体2の踵部23上端部との間に、後方支柱1が所定の角度範囲内にて傾動運動可能なように形成されたジョイント装置10を設けるとともに、ジョイント装置10周りのところに、後方支柱1の傾動運動を所定の範囲内に調整することのできるように形成された角度調整装置7を設けるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行の不自由な障害者が歩行訓練を行なう際に用いられる短下肢装具に関するものであり、特に、本短下肢装具を、足部(フット部)の載せられる足載置体と、障害者の下腿部に装着される下腿カフと、当該下腿カフと上記足載置体との間を連結する後方支柱と、の3部品からなるようにするとともに、これら各部品を適宜選択することによって、異なった仕様のものを迅速に作製し、これによって各障害者の体形に適合したものを迅速に提供することのできるようにした短下肢装具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、下肢麻痺患者の歩行訓練に用いられる短下肢装具としては、下腿部の両側に金属製の支柱を取り付けるようにした金属製両側支柱式短下肢装具、またはプラスチック製の半割チューブ状体からなるシューホーン型装具、あるいは、特開平9−103443号公報記載のものの如く、足継ぎ手を足関節の内外両側に有する足継ぎ手付きプラスチック製短下肢装具等が知られている。そして、これら各短下肢装具は、オーダーメイドにて、各個人の足部に合わせて一個づつ作製(製造)されるもの、あるいはレディメイドによって作製されるもの等、種々の形態からなるものが挙げられる。
【特許文献1】特開平9−103443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記金属製両側支柱式短下肢装具にあっては、足載置体の踵を支点とした運動である底・背屈運動の制御と言う点においては優れているが、全体が嵩張るようになると言う問題点がある。これに対して、上記シューホーン型短下肢装具は、外観体裁は改善されているものの、その形状特性から、フレキシビリティを優先させると、全体の捩れ剛性が低下してしまい、歩行訓練には好ましくないと言う問題点がある。更には、上記足継ぎ手付きプラスチック製短下肢装具にあっては、可動範囲や補助モーメントの調整は可能であるが、上記シューホーン型短下肢装具よりも嵩張り感が大きく、外観体裁が悪いと言う問題点がある。また、上記各タイプのものにおいて、オーダメイド方式によるものにおいては、採型、仮合わせ等を経ることにより、完成に至るまでに2〜3週間程度の期間を要すると言う問題点がある。また、レディメード方式によるものにおいては、既存の数種類の短下肢装具の中から選ぶこととなるので、個人の足部の形状に合わないことも多く、患者に不快感を与えると言う問題点がある。このような問題点を解決するために、足載置体、後方支柱、下腿カフ、角度調整装置等の部品からなり、これら各部品をキット化し、臨床現場での足型の採取とこれに平行する足載置体の作製とを迅速に行い、個々の患者に合致した短下肢装具を迅速に提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、足部を載せる足載置体と、膝下方部の下腿部のところに装着される下腿カフと、当該下腿カフと上記足載置体との間を連結するものであって踵後方部から上方に伸びて上記下腿カフのところに取付けられる後方支柱と、からなる短下肢装具に関して、上記後方支柱を、C.F.R.Pを含む所定の熱可塑性合成樹脂材またはアルミニウム合金材からなるようにするとともに、上記後方支柱の下端部と足載置体の踵部上端部との間に、上記後方支柱が所定の角度範囲内にて傾動運動可能なように形成されたジョイント装置を設けるとともに、当該ジョイント装置周りのところに、上記後方支柱の傾動運動を所定の範囲内に調整することのできるように形成された角度調整装置を設けるようにした構成を採ることとした。
【0005】
次に、請求項2記載の発明である第二の発明においては、請求項1記載の短下肢装具に関して、上記角度調整装置を、上記ジョイント装置を形成する一方の部材である後方支柱の下端部のところに設けられるネジ機構と、上記足載置体の踵部上端部のところに設けられるものであって、上記ジョイント装置を形成するもう一方の部材からなり、かつ、上記ネジ機構を形成する調整ネジの先端部が接触するように形成されたストッパと、からなるようにした構成を採ることとした。
【0006】
次に、請求項3記載の発明である第三の発明においては、請求項2記載の短下肢装具に関して、上記角度調整装置を形成するネジ機構を、上記後方支柱の下端部が上記ストッパに対して回転運動可能なように取付けられる取付点を間に挟んで、その上下に設けられる二つの調整ネジからなるようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0007】
第一の発明によれば、患者は、本短下肢装具を装着することによって歩行訓練を円滑に行なうことができるようになる。すなわち、本発明のものにおいては、上記足載置体と下腿カフとの間に設けられる後方支柱が、足載置体との連結部のところに設けられたジョイント装置を支点にして所定の角度だけ前後に傾くようになっていることより、装着者の歩行運動中において、足載置体が背屈方向及び底屈方向に所定の角度だけ自由に傾くようになる。また、所定の角度だけ傾いた状態において、その位置にて固定されるようになっているので、踵を支点にして足部が所定量傾いた状態において下腿部(脛部)が、この位置に保持されることとなる。その結果、装着者は、他の補助器具、例えば松葉杖等を用いて、比較的円滑に歩行運動を行なうことができるようになる。
【0008】
また、第二の発明のものにおいても、上記第一の発明のものと同様、本装具装着者は、その歩行運動を円滑に行なうことができるようになる。そして更に、本発明のものにおいては、ジョイント装置のところに、後方支柱の傾動運動角度を調整する角度調整装置が設けられるようになっており、この角度調整装置はネジ機構から成立っているものである。従って、このネジ機構を調整することによって傾動運動角度を適宜調整することができるようになり、装着者の歩行運動を最適な状態で補助することができるようになる。
【0009】
また、第三の発明のものにおいても、上記第一の発明及び第二の発明のものと同様の効果を得ることができるようになる。これらに加えて、更に本発明のものにおいては、角度調整装置が後方支柱下端部に設けられた取付点である回転中心点を基点にして、その上下に設けられた二つの調整ネジからなるようになっているので、この上下の二つの調整ネジを適宜調整することによって角度調整をきめ細かく行なうことができるようになる。その結果、装着者の歩行運動を常に最適な状態で補助することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図4を基に説明する。本実施の形態にかかるものは、図1に示す如く、片麻痺患者等である装着者の足部(フット部)の載せられる足載置体2と、当該足載置体2を形成する踵部23の後方部に結合されて上方に伸びるように形成されるとともに、装着者の下腿部を支持するように形成される後方支柱1と、当該後方支柱1の上端部に設けられるものであって装着者の膝下方部の下腿部のところに装着される下腿カフ5と、上記後方支柱1の下端部19と上記足載置体2の踵部23との連結部周りに設けられるものであって上記後方支柱1の傾動運動範囲を規制し、かつ、その範囲を調整する角度調整装置7と、からなることを基本とするものである。
【0011】
このような基本構成からなるものにおいて、上記足載置体2は、全体がプラスチック材にて形成されるものであって多くの場合は踵部23をも含めて全体が所定の成形手段にて一体的に成形されるようになっているものである。そして、このように形成されたプラスチック製の足載置体2の、その踵部23のところには、L字状に屈曲した板金製のブラケット33がビス34を介して取付けられるようになっている(図1,図2参照)。そして、このL字状のブラケット33の上端部33aのところには、後に述べる後方支柱1の下端部19がジョイント装置10を介して連結されるようになっているものである。そして更に、このような足載置体2の長手方向両側縁部のところには、例えば図1に示す如く、装着者の足部の甲の部分を締め付けるように形成されたベルト31、32が設けられるようになっている。
【0012】
次に、上記足載置体2の上方部であって当該足載置体2に設けられたブラケット33のところにジョイント装置10を介して取付けられる後方支柱1について説明する。本実施の形態に係る後方支柱1は、図1に示す如く、足載置体2に設けられたブラケット33の垂直部33aのところにジョイント装置10を介して取付けられるようになっているものである。具体的には、後方支柱1の下端部19のところが、例えば図2に示す如く、ジョイント装置10を形成する一方の部材である上部ヒンジプレート11にビスネジ等からなる締結手段15を介して連結されるようになっている。一方、このような後方支柱1の上端部のところには下腿カフ5が取付けられるようになっているものである(図1参照)。そして、このような後方支柱1は、所定の板幅を有する可撓性プレートからなるものである。すなわち、このような構成からなる本後方支柱1は、所定のプラスチック材またはアルミニウム合金材にて形成されるものであって帯板状の外観形態を有するものである。そして、このような帯板状の形態からなる可撓性プレートがプラスチック製のものからなるものである場合には、内部に炭素繊維等が混入されるようになっている。従って、このものは、板面直角方向には可撓性を有するが、所定の方向、例えば捩れ方向等には高い剛性値を有するようになっているものである。
【0013】
このような可撓性プレートからなる後方支柱1の下端部19のところに取付けられるジョイント装置10は、図2ないし図4に示す如く、2枚の金属製部材及び一本のピンにて形成されるようになっているものである。すなわち、ジョイント装置10は、金属製の上部ヒンジプレート11及び下部ヒンジプレート12、更には、これら両ヒンジプレート11、12を相対回転運動可能なように連結するヒンジピン13からなるものである。このようなジョイント装置10の上部ヒンジプレート11には、上記可撓性を有する後方支柱1の下端部19がビス等の締結手段15を介して連結されるようになっている。そして、下部ヒンジプレート12には上記足載置体2に取付けられたブラケット33の垂直部33aがビス34を介して取付けられるようになっているものである(図2参照)。
【0014】
次に、このような構成からなるジョイント装置10周りに設けられる角度調整装置7について説明する。このものは、例えば図2に示す如く、ジョイント装置10を形成する上部ヒンジプレート11と下部ヒンジプレート12との連結部、すなわちヒンジピン13の周りであって、上記足載置体2の踵部23側(図1参照)、すなわち本短下肢装具の後側の面に設けられるようになっているものである。このような配置構成を採ることによって、上記後方支柱1の傾動運動範囲の調整を、本短下肢装具装着者の後側から行なうことができるようになり、角度調整作業等を円滑に行なうことができるようになる。このような本角度調整装置7の具体的構成について、図3及び図4を基に説明する。
【0015】
このものは、例えば図2及び図3に示す如く、ブラケット33の垂直部33aに取付けられて上方へ伸延するように形成される下部ヒンジプレート12の上端部のところに設けられるものであって、所定の傾斜面からなる第一ストッパ61及び第二ストッパ62と、これら各ストッパ61、62の面に、それぞれの先端部が接触するように設けられた二つの調整ネジ、すなわち第一調整ネジ71及び第二調整ネジ72と、からなることを基本とするものである。このような構成からなるものにおいて、上記第一ストッパ61と第二ストッパ62とは、図3に示す如く、上部ヒンジプレート11と下部ヒンジプレート12との連結点である回転中心点(O)を基点にして略対称形の傾斜面を有するようになっているものである。このような傾斜面からなる二つのストッパ、すなわち第一ストッパ61及び第二ストッパ62のところに、第一調整ネジ71及び第二調整ネジ72のそれぞれの先端部711、721が接触して、上部ヒンジプレート11及び後方支柱1の傾動運動角度が規制(調整)されるようになっているものである。
【0016】
また、このような角度調整装置7は、図3及び図4に示す如く、上部ヒンジプレート11の下方部に形成されたベース部111のところに設けられた二つの調整ネジ、すなわち第一調整ネジ71及び第二調整ネジ72にて形成されるようになっているものである。そして、このような二つの調整ネジの、それぞれの先端部のところが、上記二つのストッパ61、62のところにそれぞれ係合(接触)するようになっているものである。具体的には、第一調整ネジ71の先端部711は第一ストッパ61の面に接触し、また、第二調整ネジ72の先端部721は第二ストッパ62の面に接触するようになっているものである。そして、このような調整ネジの各先端部711、721の各ストッパ61、62への接触によって、上部ヒンジプレート11及び後方支柱1の前後方向への可動範囲が制御(調整)されるようになっているものである。
【0017】
次に、このような後方支柱1の可動(傾動)角度の調整方法について説明する。まず、後方への傾動運動である底屈側への運動について、図3を基に説明する。この場合は、装着者が、自分の脚を前方へと振り出した状態にある場合である。この場合においては、前方へと振り出された脚の踵が着地して、次に、これに続いてつま先側が着地するようになる。その場合には、装着者の脛部は踵部23を支点にして後方へと傾いた状態となっている。これに対応するために、本短下肢装具は、その後方支柱1及び上部ヒンジプレート11が、図3の二点鎖線図示の如く、その取付点であるO点を支点にして後方へと移動(傾動)することとなる。このような後方支柱1の傾動運動範囲の調整を上記第一調整ネジ71の操作によって行うことができるようになっている。なお、このような底屈側への調整角度は、本実施の形態のものにおいては、0°〜15°の範囲内にて適宜値が採れられるようになっている。これによって、本短下肢装具装着者の着地動作が円滑に行なわれることとなる。
【0018】
次に、このようにして着地動作の行なわれた状態において、更に、本装具装着者は、着地した踵部23を支点にして足載置体2全体を前方へと回転させるように作動させる。すなわち、足のつま先側へと体重を移動させるような動作、すなわち背屈側への動作を行なうこととなる。これによって、本装具装着者の脛の部分も、上記踵部23を支点にして前方へと傾動運動をすることとなる。このような傾動運動に対して、本短下肢装具は、装着者の脛部に装着された後方支柱1及び上部ヒンジプレート11が、例えば図4の二点鎖線図示の如く、前方へと移動する。すなわち、図4の二点鎖線図示の如く、後方支柱1及び上部ヒンジプレート11が、その取付点であるO点を支点にして前方へと傾動運動をすることとなる。このような一連の作動によって、本装具装着者の脚全体の前方への移動(繰出し運動)が円滑に行なわれることとなる。このような後方支柱1の前方への傾動運動範囲の制御が、図3及び図4における第二調整ネジ72の操作(調整)によって行なわれるようになっている。なお、このような背屈側への傾動運動角度は、本実施の形態のものにおいては、0°〜15°の範囲内にて適宜調整されるようになっている。
【0019】
このように本実施の形態のものにおいては、足載置体2と下腿カフ5との間に設けられる後方支柱1が、その下方部に設けられるジョイント装置10を介して前後に傾くようになっていることより、装着者の歩行運動中において、足載置体2が背屈方向及び底屈方向に所定の角度だけ自由に傾くようになるとともに、所定の角度だけ傾いた状態において、その位置にて固定されるようになり、くるぶしを支点にして足部が所定量傾いた状態において下腿部と本短下肢装具とが密着するようになる。その結果、装着者は、適度のフィット感を得ることができるようになり、他の補助器具、例えば松葉杖等を用いて、歩行運動を円滑に行なうことができるようになる。
【0020】
また、本実施の形態のものにおいては、後方支柱1を、所定の方向への剛性が高くなるように形成された方向依存性型のプラスチック材からなるようにした構成を採ることとしたので、装着者の歩行訓練が円滑に行なわれるようになる。特に、本実施の形態のものにおいては、上記後方支柱1が、例えば、その長手方向には所定の撓み剛性を有する一方、捩り方向に対しては、その剛性が極端に高い値を有する等、方向依存性のある部材にて形成されるようになっているので、装着者の足部が載せられる足載置体2が、歩行訓練中において左右にずれたりするようなことが無くなる。すなわち、足載置体2が横ブレ等をするようなことが無くなる。その結果、後方支柱1は、その前後方向、すなわち、足の脛の部分の前後方向への傾き方向に対しては、ある程度撓み変形をするようになり、装着者の歩行運動中において足部(フット部)と脛部との間における相対変位に、ある程度追従するようになり、装着者の歩行訓練は円滑に進められることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の全体構成を示す立体斜視図である。
【図2】本発明の主要部を成す角度調整装置の全体構成を示す側面図である。
【図3】本発明の主要部を成す角度調整装置の前方への作動状態を示す説明図である。
【図4】本発明の主要部を成す角度調整装置の後方への作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0022】
1 後方支柱
10 ジョイント装置
11 上部ヒンジプレート
111 ベース部
12 下部ヒンジプレート
13 ヒンジピン
15 締結手段
19 下端部
2 足載置体
23 踵部
31 ベルト
32 ベルト
33 ブラケット
33a 垂直部
34 ビス
5 下腿カフ
61 第一ストッパ
62 第二ストッパ
7 角度調整装置
71 第一調整ネジ
711 先端部
72 第二調整ネジ
721 先端部





















【特許請求の範囲】
【請求項1】
足部を載せる足載置体と、膝下方部の下腿部のところに装着される下腿カフと、当該下腿カフと上記足載置体との間を連結するものであって踵後方部から上方に伸びて上記下腿カフのところに取付けられる後方支柱と、からなる短下肢装具において、上記後方支柱を、C.F.R.Pを含む所定の熱可塑性合成樹脂材またはアルミニウム合金材からなるようにするとともに、上記後方支柱の下端部と足載置体の踵部上端部との間に、上記後方支柱が所定の角度範囲内にて傾動運動可能なように形成されたジョイント装置を設けるとともに、当該ジョイント装置周りのところに、上記後方支柱の傾動運動を所定の範囲内に調整することのできるように形成された角度調整装置を設けるようにした構成からなることを特徴とする短下肢装具。
【請求項2】
請求項1記載の短下肢装具において、上記角度調整装置を、上記ジョイント装置を形成する一方の部材である後方支柱の下端部のところに設けられるネジ機構と、上記足載置体の踵部上端部のところに設けられるものであって、上記ジョイント装置を形成するもう一方の部材からなり、かつ、上記ネジ機構を形成する調整ネジの先端部が接触するように形成されたストッパと、からなるようにした構成からなることを特徴とする短下肢装具。
【請求項3】
請求項2記載の短下肢装具において、上記角度調整装置を形成するネジ機構を、上記後方支柱の下端部が上記ストッパに対して回転運動可能なように取付けられる取付点を間に挟んで、その上下に設けられる二つの調整ネジからなるようにしたことを特徴とする短下肢装具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−207595(P2009−207595A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51910(P2008−51910)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(390011545)株式会社ティムス (5)