説明

硬貨収納箱回収システム

【課題】硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際の作業性を向上できる硬貨収納箱回収システムの提供。
【解決手段】硬貨処理機12は、投入された硬貨を処理する硬貨処理機本体40と、金種別の硬貨収納箱13が搭載される、硬貨処理機本体40から分離可能な収納部41とを有し、コンテナライン14は、硬貨処理機本体40から分離した収納部41が、コンテナライン14の一部を構成し且つ金種別の硬貨収納箱13を複数同時に送出可能に装填される装填部30を備え、硬貨処理機12と装填部30との間に、収納部41を案内する導入ガイドライン44が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬貨処理機で処理後の硬貨を収納する硬貨収納箱を回収するための硬貨収納箱回収システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現金処理センタでは、金融機関や百貨店、スーパーマーケット等の各店舗から回収された大量の紙幣や硬貨に対して、計数確認や入金といった所定の処理が行われることになる。このような処理を行うために、現金処理センタには、硬貨処理機および紙幣処理機が設置されている。硬貨処理機では、処理した硬貨を、金種別の硬貨収納箱に分類収納するようになっており、硬貨収納箱が満杯になると、満杯となった硬貨収納箱は、硬貨処理機から回収されて、コンテナラインで次工程に搬送され、次工程では、硬貨収納箱の硬貨を、例えばバラ硬貨のまま金種別に所定枚数ずつ(例えば4000枚ずつ)袋へ収納したり、金種別に包装して棒金にする等の処理が行われる。
【0003】
上記のように硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際に、通常、作業者は、硬貨収納箱が搭載された収納台車を硬貨処理機から引き出し、この収納台車から回収対象の硬貨収納箱を持ち上げて、コンテナラインに送り込むようになっていた。
【0004】
ところで、硬貨収納箱には大量の硬貨が収納されており、相当の重量があることから、上記のような作業を作業者に行わせると、重労働で作業性が悪くなってしまう。このため、収納台車から硬貨収納箱をコンテナラインに直接送り込む技術がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4072014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の技術では、硬貨処理機から硬貨収納箱を一つずつコンテナラインに送り込む構造になっているため、同時に複数の硬貨収納箱を回収する必要があっても、硬貨収納箱を一つずつコンテナラインに送り込まなくてはならず、作業性が悪い。
【0007】
したがって、本発明は、硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際の作業性を向上できる硬貨収納箱回収システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、硬貨処理機で処理後の硬貨を収納する金種別の硬貨収納箱をコンテナラインによって搬送する硬貨収納箱回収システムであって、前記硬貨処理機は、投入された硬貨を処理する硬貨処理機本体と、前記金種別の硬貨収納箱が搭載される、前記硬貨処理機本体から分離可能な収納部とを有しており、前記コンテナラインは、前記硬貨処理機本体から分離した前記収納部が、前記コンテナラインの一部を構成し且つ前記金種別の硬貨収納箱を複数同時に送出可能に装填される装填部を備え、前記硬貨処理機と前記装填部との間に、前記収納部を案内する導入ガイドラインが設けられていることを特徴している。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記コンテナラインは、前記金種別の硬貨収納箱を個別に受入可能な金種別の搬送区画を有しており、前記収納部は、前記金種別の硬貨収納箱を個別に搭載可能であって前記装填部への装填時に前記金種別の搬送区画の一部を構成する金種別の収納区画を有することを特徴としている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記コンテナラインには、前記硬貨処理機が、前記装填部を挟んで二台設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記コンテナラインには、前記装填部の直上流位置に、上流側からの硬貨収納箱の搬送を規制する停止機構が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、硬貨処理機において、硬貨処理機本体から収納部を分離して、導入ガイドラインの案内でコンテナラインの装填部に装填すると、収納部がコンテナラインの一部を構成することになり、収納部からそのままコンテナラインに金種別の硬貨収納箱を複数同時に送出可能となる。このように、収納部から金種別の硬貨収納箱を複数同時にしかも容易にコンテナラインに送出可能であるため、硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際の作業性を向上できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、金種別の硬貨収納箱を個別に受入可能な金種別の搬送区画を有するコンテナラインに対して、収納部が、金種別の硬貨収納箱を個別に搭載可能であって装填部への装填時に金種別の搬送区画の一部を構成する金種別の収納区画を有するため、金種別の硬貨収納箱を複数同時に互いに衝突等させることなくコンテナラインで搬送可能となる。したがって、硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際の作業性をさらに向上できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、コンテナラインには、硬貨処理機が、装填部を挟んで二台設けられているため、硬貨処理の処理能力を向上する上で、装填部を共用化できる。したがって、全体をコンパクト化した上で硬貨処理の処理能力を向上できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、装填部の直上流位置に設けられた停止機構で、コンテナラインの上流側からの硬貨収納箱の搬送を規制した状態で、収納部から硬貨収納箱を導入できるため、コンテナラインで搬送中の他の硬貨収納箱を収納部に衝突等させることがなくなる。したがって、硬貨処理機から硬貨収納箱を回収する際の作業性をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムの要部を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムの変形例を示す平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムの別の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態に係る硬貨収納箱回収システムを図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る硬貨収納箱回収システム11は、金融機関や百貨店、スーパーマーケット等の各店舗から回収された現金を処理する現金処理センタに硬貨処理用として設置されるもので、図1に示すように、硬貨処理機12で処理後の硬貨を収納する金種別の硬貨収納箱13をコンテナライン14によって次工程に搬送するものである。
【0018】
コンテナライン14は、金種別の硬貨収納箱13を、硬貨の袋詰め工程や包装工程等の次工程に搬送するもので、床面Fに対して位置固定で設けられており、具体的には床面Fに複数のアンカーボルト20で締結固定されている。
【0019】
コンテナライン14の金種別の硬貨収納箱13を搬送する搬送面は、搬送方向に直交する水平方向に回転軸線を配置し搬送方向に並べられた複数のローラ21を有する水平なローラコンベア22で構成されている。このローラコンベア22は、図2にも示す搬送駆動モータ23で駆動されるもので、これらローラコンベア22および搬送駆動モータ23が、図1に示すように金種別の硬貨収納箱13を次工程に向けて搬送する搬送機構24を構成している。
【0020】
ローラコンベア22上には、金種別の硬貨収納箱13を個別に受け入れて搬送可能な金種別の複数(具体的には6カ所)の搬送区画27が、複数の仕切部材28によって画成されている。ここで、複数の仕切部材28は、搬送方向に沿って延在する姿勢で搬送方向と直交する方向に並べられており、これにより、金種別の搬送区画27も搬送方向に沿って延在する姿勢で搬送方向と直交する方向に並べられている。それぞれが隣り合う仕切部材28で形成される金種別の搬送区画27は、硬貨収納箱13のコンテナライン14に直交する水平方向の移動を規制する。
【0021】
コンテナライン14は、中間位置が途切れており、この部分が、硬貨処理機12の後述する収納部41を装填させる装填部30を構成している。
【0022】
コンテナライン14のすべての搬送区画27には、装填部30の直上流位置に、図2に示す共通の停止ストッパソレノイド33で昇降駆動される停止ストッパ34が、図1に示すようにそれぞれ設けられている。また、コンテナライン14のすべての搬送区画27には、停止ストッパ34の近傍に硬貨収納箱13を検出する通過センサ35がそれぞれ設けられている。停止ストッパ34は、上昇状態でローラコンベア22上の硬貨収納箱13の移動を規制する一方、下降状態でローラコンベア22上の硬貨収納箱13の移動を許容する。これらの停止ストッパソレノイド33と停止ストッパ34と通過センサ35とが、コンテナライン14の上流側から装填部30への硬貨収納箱13の搬送を規制する停止機構36を構成している。
【0023】
コンテナライン14の装填部30の直下流位置にもコンテナライン14で搬送される金種別の硬貨収納箱13を個別に検出する導出センサ37がそれぞれ設けられている。
【0024】
硬貨処理機12は、投入されたバラ硬貨を処理する硬貨処理機本体40と、金種別の複数(具体的には、1円硬貨用、5円硬貨用、10円硬貨用、50円硬貨用、100円硬貨用、500円硬貨用の6個)の硬貨収納箱13が並んで搭載される収納部41とを有している。ここで、金種別の硬貨収納箱13は上部が開口するとともに平面視で一方向に長い直方体形状をなしており、全金種共通の大きさとなっている。
【0025】
床面Fには、硬貨処理機12とコンテナライン14の装填部30とを結ぶように、これらの間に一対のガイドレール44(導入ガイドライン)が敷設されている。収納部41は、これらガイドレール44に摺動可能に支持され、これらガイドレール44の案内で床面Fに対して移動可能となっている。その結果、収納部41は、床面Fに固定された硬貨処理機本体40に対して分離可能であり、具体的にはコンテナライン14の延在方向(搬送方向)の一側に引き出し可能となっている。
【0026】
また、共通のコンテナライン14に、硬貨処理機12が、共用の装填部30を挟んで二台設けられており、このため、一対のガイドレール44が、コンテナライン14に対して鏡面対称形状となるように二組敷設されている。
【0027】
収納部41は、硬貨処理機本体40内に配置される、ガイドレール44の一端側の通常位置と、コンテナライン14の装填部30に配置されてコンテナライン14の一部を構成する、ガイドレール44の他端側の装填位置との間で移動可能となっている。言い換えれば、コンテナライン14が、硬貨処理機本体40から分離した収納部41をコンテナライン14の一部を構成するように装填部30に装填させる。ガイドレール44は、通常位置と装填位置とで収納部41の姿勢を90度異ならせるように湾曲している。
【0028】
収納部41は、移動駆動モータ47で駆動されてガイドレール44上を走行することになり、収納部41には、これが通常位置にあることを床面Fに埋設された通常位置被検出体48を検出することで検出し、装填位置にあることを床面Fに埋設された装填位置被検出体49を検出することで検出し、さらに通常位置と装填位置との中間の補充位置にあることを床面Fに埋設された補充位置被検出体50を検出することで検出する摺動位置センサ51が設けられている。
【0029】
ここで、収納部41の下部には、摺動位置決めソレノイド54で駆動されて下方に進退する固定ピン55が設けられており、固定ピン55は、収納部41の移動時は後退し、収納部41が通常位置にあるとき、前進し床面Fの通常位置ピン穴56に嵌合して収納部41を通常位置に位置決め固定し、収納部41が補充位置にあるとき、前進し床面Fの補充位置ピン穴57に嵌合して収納部41を補充位置に位置決め固定し、さらに、収納部41が装填位置にあるとき、前進し床面Fの装填位置ピン穴58に嵌合して収納部41を装填位置に位置決め固定する。
【0030】
収納部41は、平面視長方形状の台であり、硬貨処理機本体40内にあって硬貨を受入可能な通常位置にあるとき、コンテナライン14の延在方向に沿って配置される。収納部41の硬貨収納箱13が搭載される搭載面は、通常位置にあるときコンテナライン14に平行に回転軸線を配置しコンテナライン14と直交する水平方向に並べられた複数のローラ61を有する水平なローラコンベア62で構成されている。このローラコンベア62は、送出駆動モータ63で駆動されるもので、これらローラコンベア62および送出駆動モータ63が、収納部41に搭載された金種別の硬貨収納箱13を送出する送出機構64を構成している。
【0031】
ローラコンベア62上には、金種別の硬貨収納箱13を個別に搭載可能な金種別の複数(具体的には6カ所)の収納区画66が、複数の仕切部材67によって画成されている。ここで、複数の仕切部材67は、収納部41が通常位置にあるとき、コンテナライン14と直交する方向に延在する姿勢でコンテナライン14と平行な方向に並べられており、これにより、収納部41が通常位置にあるとき、金種別の収納区画66もコンテナライン14と直交する方向に延在する姿勢でコンテナライン14と平行な方向に並べられている。収納部41が通常位置にあるとき、金種別の収納区画66にそれぞれ一つずつ金種別に搭載される硬貨収納箱13は、コンテナライン14と直交する方向に延在する姿勢で、コンテナライン14の搬送方向に沿って並んで、収納部41に搭載されている。
【0032】
また、複数の仕切部材67は、図3に示すように、収納部41が装填位置にあるとき、コンテナライン14に沿う方向に延在する姿勢でコンテナライン14と直交する方向に並べられており、これにより、収納部41が装填位置にあるとき、金種別の収納区画66もコンテナライン14に沿う方向に延在する姿勢でコンテナライン14と直交する方向に並べられている。収納部41が装填位置にあるとき、金種別の収納区画66にそれぞれ一つずつ金種別に搭載される硬貨収納箱13は、コンテナライン14に沿う方向に延在する姿勢で、コンテナライン14の搬送方向に直交する方向に並んで、収納部41に搭載されている。
【0033】
ここで、収納部41が装填位置にあるとき、コンテナライン14の金種別の搬送区画27は、収納部41の金種別の収納区画66と、同一高さであって、同一金種同士が同一直線上に配置されている。これにより、言い換えれば、硬貨処理機本体40から分離した収納部41は、金種別の硬貨収納箱13を個別に搭載可能であって装填部30への装填時に金種別の搬送区画27の一部を構成する金種別の収納区画66を有する。
【0034】
収納部41が装填位置にあるとき、コンテナライン14の搬送方向下流側となるすべての収納区画66の一端部には、個別の図2に示す送出ストッパソレノイド70で昇降駆動される送出ストッパ71が、図3に示すようにそれぞれ設けられている。また、収納部41が装填位置にあるとき、コンテナライン14の搬送方向上流側となるすべての収納区画66の他端部には、昇降しない固定ストッパ72がそれぞれ設けられている。
【0035】
ここで、送出ストッパ71は、上昇状態でローラコンベア62上の硬貨収納箱13の移動を規制する一方、下降状態でローラコンベア62上の硬貨収納箱13の移動を許容する。固定ストッパ72は、常にローラコンベア62上の硬貨収納箱13の移動を規制する。隣り合う仕切部材67と上昇状態の送出ストッパ71と固定ストッパ72とで形成される金種別の収納区画66は、硬貨収納箱13の水平全方向の移動を規制することになる。また、すべての収納区画66には、搭載された硬貨収納箱13を個別に検出する収納センサ73がそれぞれ設けられている。
【0036】
ガイドレール44には、図1に示すように、収納部41が通常位置にあって硬貨処理機本体40内に配置された状態で、コンテナライン14の装填部30に装填される補間部77が、コンテナライン14に対して両側に設けられたガイドレール44にわたって摺動可能となるように支持され、これらガイドレール44の案内で床面Fに対して移動可能に設けられている。
【0037】
補間部77は、収納部41と略同様の構成をなしており、移動駆動モータ78で駆動されて、両側の二対のガイドレール44上をそれぞれ走行可能となっている。
【0038】
補間部77には、図1に示すように、これが装填部30に装填された装填位置にあることを床面Fに埋設された上記装填位置被検出体49を検出することで検出し、図3に示すように、これが一方の一対のガイドレール44に対して装填位置から退避する退避位置にあることを床面Fに埋設された、他方の一対のガイドレール44に対して設けられた補充位置被検出体50を検出することで検出する摺動位置センサ79が設けられている。
【0039】
ここで、補間部77の下部には、摺動位置決めソレノイド81で駆動されて下方に進退する固定ピン82が設けられており、固定ピン82は、補間部77の移動時は後退し、補間部77が図1に示すように装填位置にあるとき、前進し床面Fの装填位置ピン穴58に嵌合して補間部77を装填位置に位置決め固定し、補間部77が、図3に示すように、一方の一対のガイドレール44に対して装填位置から退避する退避位置にあるとき、前進して、他方の一対のガイドレール44に対して設けられた床面Fの補充位置ピン穴57に嵌合して収納部41を退避位置に位置決め固定する。
【0040】
補間部77は、平面視長方形状の台であり、図1に示すように、コンテナライン14の一部を構成する装填位置では、コンテナライン14の延在方向に直交して配置される。補間部77の硬貨収納箱13が搭載される搭載面は、装填位置にあるときコンテナライン14に対し直交する水平方向に回転軸線を配置しコンテナライン14に沿う水平方向に並べられた複数のローラ84を有する水平なローラコンベア85で構成されている。このローラコンベア85は、搬送駆動モータ86で駆動されるもので、これらローラコンベア85および搬送駆動モータ86が、補間部77に搭載された金種別の硬貨収納箱13をコンテナライン14の上流から受け取り下流に受け渡す受渡機構87を構成している。
【0041】
ローラコンベア85上には、金種別の硬貨収納箱13を個別に搭載可能な金種別の複数(具体的には6カ所)の搬送区画90が、複数の仕切部材91によって画成されている。ここで、複数の仕切部材91は、補間部77が装填位置にあるとき、コンテナライン14に沿う方向に延在する姿勢でコンテナライン14と直交する方向に並べられており、これにより、補間部77が装填位置にあるとき、金種別の搬送区画90もコンテナライン14に沿う方向に延在する姿勢でコンテナライン14と直交する方向に並べられている。
【0042】
ここで、補間部77が装填位置にあるとき、コンテナライン14の金種別の搬送区画27は、補間部77の金種別の搬送区画90と、同一高さであって、同一金種同士が同一直線上に配置されている。これにより、言い換えれば、補間部77が装填位置にあるとき、コンテナライン14が、補間部77に金種別の硬貨収納箱13を個別に受渡可能であって補間部77から金種別の硬貨収納箱13を個別に受入可能な金種別の搬送区画27を有する。なお、補間部77には、収納部41の送出ストッパソレノイド70、送出ストッパ71および固定ストッパ72は設けられていない。
【0043】
硬貨処理機本体40は、床面Fに対して位置固定で設けられており、具体的には床面Fに四隅のアンカーボルト95で締結固定されている。
【0044】
硬貨処理機本体40は、外部から投入されたバラ硬貨を一枚ずつに分離して搬送し、識別計数して金種別に分類する硬貨処理機構部96を有するもので、収納部41を覆う門型をなしており、硬貨処理機構部96で金種別に分類した硬貨を放出する下方開口の金種別の放出口97がコンテナライン14の搬送方向に沿って並んで設けられている。そして、硬貨処理機本体40は、金種別の放出口97のそれぞれの鉛直下方に、通常位置にある収納部41の金種別の収納区画66に搭載された金種別の硬貨収納箱13が対応配置されることになり、これにより、金種別の放出口97から金種別の硬貨収納箱13に金種別に硬貨を放出することになる。
【0045】
硬貨処理機本体40には、図2に示すように、タッチパネル式の操作表示部100と、制御部101とが設けられており、制御部101は、操作表示部100および硬貨処理機構部96の他に、停止機構36の停止ストッパソレノイド33、通過センサ35、導出センサ37、収納部41の移動駆動モータ47、摺動位置センサ51、摺動位置決めソレノイド54、送出駆動モータ63、送出ストッパソレノイド70、収納センサ73、さらには、補間部77の移動駆動モータ78、摺動位置センサ79、摺動位置決めソレノイド81、搬送駆動モータ86に、これらを制御可能となるように接続されている。制御部101は、硬貨処理機構部96の計数結果から金種別の硬貨収納箱13のそれぞれの収納量を把握するようになっている。
【0046】
そして、図1に示すように、共通のコンテナライン14に、硬貨処理機12が、共用の装填部30を挟んで二台設けられている。ここで、両側の硬貨処理機12に対して共通となる装填部30の直下流位置の導出センサ37と、装填部30の直上流位置の停止機構36の停止ストッパソレノイド33および通過センサ35と、補間部77の移動駆動モータ78および摺動位置センサ79、摺動位置決めソレノイド81および搬送駆動モータ86とについては、両側の硬貨処理機12の制御部101で制御可能となっている。
【0047】
また、上記したように、共通の装填部30に対して設けられた一方の一対のガイドレール44の補充位置は、他方の一対のガイドレール44で硬貨処理機本体40から装填部30に対し収納部41を装填する際に、補間部77を退避させる退避位置となっている。
【0048】
さらに、図示は略すが、上記した硬貨処理機12の二台と、これらに共通の装填部30との組が、上記した共通のコンテナライン14の上下流に離間して複数組設けられている。
【0049】
次に、以上に述べた硬貨収納箱回収システム11の作動について、一台の硬貨処理機12と、これから収納部41が装填される装填部30と、その直上流位置の停止機構36および直下流位置の導出センサ37とを例にとり説明する。なお、以下では、この一台の硬貨処理機12の収納部41を搬送するガイドレール44を一方のガイドレール44と呼び、この一台の硬貨処理機12と装填部30を共用する他方の硬貨処理機12の収納部41を移動させるガイドレール44を他方のガイドレール44と呼ぶ。
【0050】
硬貨処理機12は、基本状態にあるとき、図1に示すように、収納部41を通常位置に位置させて固定ピン55を通常位置ピン穴56に嵌合させており、送出駆動モータ63を停止させ、送出ストッパ71を上昇させている。そして、このような基本状態で、硬貨収納箱13が全金種の収納区画66に搭載されていることを条件に、硬貨処理機12が稼動している。また、コンテナライン14は、基本状態にあるとき、搬送駆動モータ23を駆動するとともに、停止ストッパ34を下降させている。さらに、補間部77は、基本状態にあるとき、装填位置に位置して固定ピン82を装填位置ピン穴58に嵌合させており、搬送駆動モータ86を駆動している。
【0051】
この状態では、コンテナライン14のローラコンベア22で搬送されることで、装填部30に装填された補間部77よりも上流側から対応金種用の搬送区画27内を移動してきた硬貨収納箱13は、補間部77のローラコンベア85で補間部77の同金種用の搬送区画90内を移動し、再びコンテナライン14の同金種用の搬送区画27内を移動して、補間部77よりも下流側に搬送されることになる。
【0052】
そして、硬貨処理機12において、例えば硬貨の計数処理中に金種別の硬貨収納箱13のいずれかについて、硬貨の収納量が所定量以上となり満杯状態になったことを制御部101が認識すると、制御部101は、硬貨処理機構部96の稼動を停止させるとともに、操作表示部100に、すべての硬貨収納箱13の硬貨の収納量つまり全金種の硬貨の収納量と、満杯状態の硬貨収納箱13の金種とを表示する。ここで、具体的には、収納量として、満杯時の収納量に対するその時点での収納量の割合を表示する。
【0053】
制御部101は、操作表示部100に、満杯となった金種の硬貨収納箱13のみを次工程に送るか、満杯となった金種の硬貨収納箱13と合わせて指定された金種の硬貨収納箱13を次工程に送るか、すべての金種の硬貨収納箱13を次工程に送るかの選択入力を促す回収選択表示を表示させる。
【0054】
回収選択表示に対して、満杯となった金種の硬貨収納箱13のみを次工程に送ることが操作表示部100に選択入力された場合、制御部101は、すべての通過センサ35で硬貨収納箱13が検出されていないことを条件に、停止ストッパソレノイド33を駆動して全金種の停止ストッパ34を上昇状態とする。いずれかの通過センサ35で硬貨収納箱13が検出されている場合は、前記条件を満足するまで待機する。全金種の停止ストッ34パを上昇状態とすることで、図1に示すように、コンテナライン14で上流側から搬送されてきた硬貨収納箱13を停止させる。
【0055】
制御部101は、上記のように停止ストッパ34を上昇状態とした後、停止ストッパ34よりも下流側のすべての硬貨収納箱13が導出センサ37よりも下流側にあることを条件に、補間部77の搬送駆動モータ86を停止させるとともに、図1に示す状態から、補間部77の摺動位置決めソレノイド81を駆動して、固定ピン82を装填位置ピン穴58から引き抜き、補間部77の移動駆動モータ78を駆動して、図3に示すように、補間部77を他方のガイドレール44で装填部30から離れる方向に移動させる。そして、補間部77の摺動位置センサ79で、他方のガイドレール44に対して設けられた補充位置被検出体50を検出すると、補間部77の摺動位置決めソレノイド81を駆動して、固定ピン82を他方のガイドレール44に対して設けられた補充位置ピン穴57に嵌合させ、補間部77を退避位置に位置決め固定する。
【0056】
上記と並行して、制御部101は、図1に示す状態から、硬貨処理機12の収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を通常位置ピン穴56から引き抜き、収納部41の移動駆動モータ47を駆動して、収納部41を一方のガイドレール44に沿って移動させる。そして、図3に示すように、収納部41の摺動位置センサ51で、装填位置被検出体49を検出すると、収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を装填位置ピン穴58に嵌合させ、収納部41を装填位置に位置決め固定する。
【0057】
そして、制御部101は、収納部41の送出駆動モータ63を駆動して、収納部41のローラコンベア62を次工程に向けて回転させる送出準備作動を行うと同時に、満杯となった金種の硬貨収納箱13が搭載されていた収納区画66の送出ストッパソレノイド70のみを駆動して送出ストッパ71を下降させる。すると、図4に示すように、この満杯となった金種の硬貨収納箱13のみが、収納部41のローラコンベア62およびコンテナライン14のローラコンベア22の駆動で搬送されて、その金種専用の収納区画66から、その金種専用の搬送区画27を移動して次工程に向けて搬送される。
【0058】
なお、制御部101は、満杯となった金種の硬貨収納箱13が対応する金種用の導出センサ37を通過したことをこの導出センサ37で検出すると、下降させていた送出ストッパ71用の送出ストッパソレノイド70を駆動してこの送出ストッパ71を上昇させるとともに収納部41の送出駆動モータ63を停止させ、さらに、硬貨処理機12の収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を装填位置ピン穴58から引き抜き、収納部41の移動駆動モータ47を駆動して、図5に示すように、収納部41を一方のガイドレール44に沿って移動させる。そして、収納部41の摺動位置センサ51で、一方のガイドレール44に対して設けられた補充位置被検出体50を検出すると、収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を補充位置ピン穴57に嵌合させ、収納部41を補充位置に位置決め固定する。
【0059】
その後、制御部101は、操作表示部100に、送出した金種の硬貨収納箱13の代わりの空の硬貨収納箱13の収納部41への搭載を促す表示を表示させる。これを見て、操作者が、収納部41の空の収納区画66に空の硬貨収納箱13を、図5に示すように搭載することになる。すると、全金種の収納センサ73が硬貨収納箱13を検出することになり、これを受けて制御部101は、収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を補充位置ピン穴57から引き抜き、収納部41の移動駆動モータ47を駆動して、図1に示すように、収納部41を一方のガイドレール44に沿って移動させる。そして、収納部41の摺動位置センサ51で、一方のガイドレール44に対して設けられた通常位置被検出体48を検出すると、収納部41の摺動位置決めソレノイド54を駆動して、固定ピン55を通常位置ピン穴56に嵌合させ、収納部41を通常位置に位置決め固定する。
【0060】
また、制御部101は、上記のように、満杯となった金種の硬貨収納箱13が対応する金種用の導出センサ37を通過したことをこの導出センサ37で検出すると、図6に示すように退避位置にある補間部77の摺動位置決めソレノイド81を駆動して、固定ピン82を他方のガイドレール44に対して設けられた補充位置ピン穴57から引き抜き、補間部77の移動駆動モータ78を駆動して、図5に示すように、補間部77を他方のガイドレール44で装填部30側に移動させる。そして、補間部77の摺動位置センサ79で、装填位置被検出体49を検出すると、補間部77の摺動位置決めソレノイド81を駆動して、固定ピン82を装填位置ピン穴58に嵌合させ、補間部77を装填位置に位置決め固定するとともに、補間部77の搬送駆動モータ86によってローラコンベア85をコンテナライン14と同方向に駆動する。図1に示すように、収納部41を通常位置に位置決め固定し、且つ補間部77を装填位置に位置決め固定したことを条件に、制御部101は、硬貨処理機構部96の再稼働を可能とする。
【0061】
上記した回収選択表示に対して、満杯となった金種の硬貨収納箱13と合わせて指定された金種の硬貨収納箱13を次工程に送ることが操作表示部100に選択入力された場合、制御部101は、上記送出準備作動の後、図6に示すように、回収対象の硬貨収納箱13が搭載されていたすべての収納区画66について、送出ストッパソレノイド70を駆動して送出ストッパ71を下降させて、回収対象の硬貨収納箱13を送出する点が主に相違することになる。
【0062】
また、上記した回収選択表示に対して、すべての金種の硬貨収納箱13を次工程に送ることが操作表示部100に選択入力された場合、制御部101は、上記送出準備作動の後、図7に示すように、全金種の硬貨収納箱13が搭載されていた全金種の収納区画66について、送出ストッパソレノイド70を駆動して送出ストッパ71を下降させて、全金種の硬貨収納箱13を送出する点が主に相違することになる。
【0063】
以上に述べた本実施形態に係る硬貨収納箱回収システム11によれば、硬貨処理機12において、硬貨処理機本体40から収納部41を分離して、ガイドレール44の案内でコンテナライン14の装填部30に装填すると、収納部41がコンテナライン14の一部を構成することになり、収納部41からそのままコンテナライン14に金種別の硬貨収納箱13を複数同時に送出可能となる。このように、収納部41から金種別の硬貨収納箱13を複数同時にしかも容易にコンテナライン14に送出可能であるため、硬貨処理機12から硬貨収納箱13を回収する際の作業性を向上できる。
【0064】
しかも、金種別の硬貨収納箱13を収納した状態の収納部41をそのままコンテナライン14の一部に装填して金種別の硬貨収納箱13をコンテナライン14に送出可能であるため、硬貨処理機12から硬貨収納箱13を回収する際の作業性をより一層向上できる。
【0065】
また、金種別の硬貨収納箱13を個別に受入可能な金種別の搬送区画27を有するコンテナライン14に対して、収納部41が、金種別の硬貨収納箱13を個別に搭載可能であって装填部30への装填時に金種別の搬送区画27の一部を構成する金種別の収納区画66を有するため、金種別の硬貨収納箱13を複数同時に互いに衝突等させることなくコンテナライン14で搬送可能となる。したがって、硬貨処理機12から硬貨収納箱13を回収する際の作業性をさらに向上できる。
【0066】
また、コンテナライン14には、硬貨処理機12が、装填部30を挟んで二台設けられているため、硬貨処理の処理能力を向上する上で、装填部30を共用化できる。したがって、全体としてコンパクト化した上で硬貨処理の処理能力を向上できる。なお、装填部30を共用化したことから、一方の硬貨処理機12の収納部41を通常位置から移動させる際には、他方の硬貨処理機12の収納部41の通常位置からの移動を規制することになる。
【0067】
また、装填部30の直上流位置に設けられた停止機構36で、コンテナライン14の上流側からの硬貨収納箱13の搬送を規制した状態で、装填部30に収納部41を装填できるため、コンテナライン14で搬送中の他の硬貨収納箱13を収納部41に衝突等させることがなくなる。したがって、硬貨処理機12から硬貨収納箱13を回収する際の作業性をさらに向上できる。
【0068】
なお、以上の実施形態では、硬貨処理機12の通常位置にある収納部41に金種別の硬貨収納箱13をコンテナライン14の搬送方向に沿って並べる場合を例にとり説明したが、図8に示すように、通常位置にある収納部41に金種別の硬貨収納箱13をコンテナライン14の搬送方向に直交する方向に沿って並べても良い。この場合、通常位置と装填位置とで金種別の硬貨収納箱13の並設方向が一致することになるため、収納部41を上記のように90度回転させる必要がない。したがって、図8に示すように、硬貨処理機本体40から収納部41を、その姿勢のままコンテナライン14の方向に移動させて装填部30に装填したり、図9に示すように、硬貨処理機本体40からコンテナライン14の搬送方向に収納部41を移動させた後、その姿勢のままコンテナライン14の方向に移動させて装填部30に装填したりすることが可能となる。
【0069】
また、ガイドレール44を床面Fに敷設するのではなく、収納部41の両側面を案内するガイド板を床面Fに立設させて通常位置から充填位置まで収納部41を案内しても良い。
【0070】
また、収納部41のローラコンベア62をフリーコンベアとして、手動で硬貨収納箱13をコンテナライン14に導入するようにしても良い。
【0071】
また、コンテナライン14の金種別の搬送区画27や、収納部41の金種別の収納区画66等は、便宜上各々全て6カ所設けてある構成にて説明したが、これに限ることはない。これらの箇所数は、収納部41の硬貨収納箱13の個数に対応して、各々必要とする箇所数が設けられていれば良い。例えば硬貨収納箱13の個数が3個の場合には、これらの箇所数は全て一律で3ケ所設けられていても良いし、もしくは、各々の箇所数が個別に3または3以上設けられていても良いことになる。つまりは、処理する硬貨の金種の数等に応じて、適宜応用が利く。
【0072】
また、操作表示部100で硬貨収納箱13を次行程に送る選択入力については、便宜上計数処理中に金種別の硬貨収納箱13のいずれかが満杯状態になった場合を例にして説明したが、これに限ることはない。例えば業務終了時には、金種別の硬貨収納箱13のいずれかが満杯状態、または満杯でない状態の如何に関係なく、すべての硬貨収納箱13を回収対象として次行程に送る選択入力することも、むろん可能である。そしてこの際に、硬貨が1枚も収納されていない空の硬貨収納箱13については、回収対象として選択入力しても良いし、選択入力しなくても良い。
【符号の説明】
【0073】
11 硬貨収納箱回収システム
12 硬貨処理機
13 硬貨収納箱
14 コンテナライン
27 搬送区画
30 装填部
36 停止機構
40 硬貨処理機本体
41 収納部
44 ガイドレール(導入ガイドライン)
66 収納区画
F 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨処理機で処理後の硬貨を収納する金種別の硬貨収納箱をコンテナラインによって搬送する硬貨収納箱回収システムであって、
前記硬貨処理機は、投入された硬貨を処理する硬貨処理機本体と、前記金種別の硬貨収納箱が搭載される、前記硬貨処理機本体から分離可能な収納部とを有しており、
前記コンテナラインは、前記硬貨処理機本体から分離した前記収納部が、前記コンテナラインの一部を構成し且つ前記金種別の硬貨収納箱を複数同時に送出可能に装填される装填部を備え、
前記硬貨処理機と前記装填部との間に、前記収納部を案内する導入ガイドラインが設けられていることを特徴とする硬貨収納箱回収システム。
【請求項2】
前記コンテナラインは、前記金種別の硬貨収納箱を個別に受入可能な金種別の搬送区画を有しており、
前記収納部は、前記金種別の硬貨収納箱を個別に搭載可能であって前記装填部への装填時に前記金種別の搬送区画の一部を構成する金種別の収納区画を有することを特徴とする請求項1に記載の硬貨収納箱回収システム。
【請求項3】
前記コンテナラインには、前記硬貨処理機が、前記装填部を挟んで二台設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨収納箱回収システム。
【請求項4】
前記コンテナラインには、前記装填部の直上流位置に、上流側からの硬貨収納箱の搬送を規制する停止機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬貨収納箱回収システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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