説明

磁気スルースキン検知のための装置および方法

磁気スルースキン検知のための装置および方法を開示する。1つの実施形態では、検知システムは、磁石を含む第1部分と磁界センサを含む第2部分とを備える。磁石は、磁界を発している。磁界誘導部材が磁界の整形磁界部を提供し、整形磁界部は少なくとも部分的に加工物を通って延びている。磁界センサは整形磁界部の少なくとも一部を通って移動可能である。磁界センサは、製造作業のための所望の位置を示す整形磁界部の特徴を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気スルースキン検知のための装置および方法、詳しくは、加工物上の位置を突き止めるために磁気検知を使用する製造作業に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの分野での製造作業においては、典型的には、加工物の上方に製造工具を正確に位置決めすることが必要とされる。1つの例としては、航空機製造分野での締め具穴を開けることがある。航空機部品、特に航空機のパネルすなわち「スキン」に締め具穴を設けるには、通常、外側の位置からの「ブラインド」穿孔かまたは航空機胴体内からの「バック」穿孔のいずれかが必要である。いずれの場合にも、正しい位置に穴を開けるのは難しい場合がある。難しい理由は多分、多くの状況において最良の穿孔は外側から内向きになされるが、どこに穴を開けるかについての最良の位置情報は、その部品の内部(すなわち非穿孔)側の状態によって決定されるという事実による。
【0003】
この問題に対する1つの従来のアプローチとしては、内側から外向きに縮径のパイロット穴を開け、次にこのパイロット穴に誘導されてその穴を外側から内向きに完成させることがある。別の妥協的なアプローチとしては、機械的なガイドまたは測定装置を用いて位置を内側から外側へと移行させることがある。
【0004】
従来の穿孔システムおよび方法を用いて所望の結果が実現されてはいるが、依然として改善の余地がある。上述の従来の方法は時間および労力集約型であり、よって製造作業の効率が低下する。従って、加工物上で製造作業を行うための改良された位置決めシステムおよび方法が必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、磁気スルースキン検知のための装置および方法、詳しくは、加工物上の位置を突き止めるために磁気検知を使用する製造作業に関する。本発明による装置および方法は、加工物上での製造作業の効率、処理能力および精度を向上させるという利点を与え得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態では、検知システムは、磁石を含む第1部分と磁界センサを含む第2部分とを備える。磁石は磁界を発する。磁界誘導部材が磁界の整形磁界部を提供し、整形磁界部は少なくとも部分的に加工物を通って延びる。磁界センサは整形磁界部の少なくとも一部を通って移動可能である。磁界センサは、製造作業のための所望の位置を示す整形磁界部の特徴を検知する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の好適ないくつかの実施形態を以下の図面を参照して詳細に述べる。
本発明は、磁気スルースキン検知のための装置および方法、詳しくは、加工物上の位置を突き止めるために磁気検知を利用する製造作業に関する。本発明のいくつかの実施形態を十分に理解できるように、これら実施形態の多くの具体的な詳細を以下の記述および図1〜5において示す。しかし、当業者であれば、本発明がその他の実施形態を持ち得ること、または本発明が以下の記述で述べる詳細のいくつかを欠いても実施され得ることは理解されよう。
【0008】
図1は、本発明の実施形態による検知システム100の側面図である。本実施形態では、検知システム100は、磁界誘導磁極片112を有する磁石110を含む。複数の磁界線(一定強度の磁力線)114が磁石110から発せられる。磁界誘導磁極片112は、磁界誘導磁極片112に直近の磁界線114の少なくともいくつかが整形磁界部116を形成するように適切な形状とされる。磁界誘導磁極片112の形状は分析シミュレーション、実験または他の適切な手法を用いて決定され得る。例えば1つの特定の実施形態では、磁界誘導磁極片112は略円錐形状であり得る。さらに、別の特定の実施形態では、整形磁界部116は、後でさらに詳しく述べるように、略球形状117(図1)のゾーンを含み得る。比較のために、図1の整形磁界部116上に理想的な球形状118を重畳させており、これにより、理想的な球形状118に対する略球形状117のゾーンの相対的な大きさが示される。
【0009】
図1にさらに示すように、検知システム100はまた磁界センサ120を含む。磁界センサ120は、例えば、Honeywell International, Inc.
of Morristown, New JerseyのモデルPK 88782産業用センサ、Melexis Microelectronic Systems, Inc. of Concord, New HampshireのモデルMLX90215、Allegro Microsystems, Inc. of Worcester, Massachusettsの1321シリーズセンサ、または他のあらゆる適切な磁界センサなどの市販のセンサを含む従来の磁界センサでよい。例えば、特定の実施形態では、磁界センサ120はリニアホール効果センサであり得る。
【0010】
動作においては、磁石110を加工物130に対して動作可能に位置決めさせ得る。詳しくは、磁石110の磁界誘導磁極片112を加工物130の第1表面132の直近に位置決めして、略球形状117のゾーンの少なくとも一部が加工物130を貫通してさらに加工物130の第2表面134を越えて外側に延びるようにするとよい。特定の実施形態では、磁界誘導磁極片112を第1位置136で第1表面132に対して噛み合わせる(すなわち接触させる)とよい。もしくは、磁界誘導磁極片112を第1位置136で第1表面132から離して配置してもよい。
【0011】
続けて図1を参照して、磁界誘導磁極片112を所望の第1位置136に対して動作可能に位置決めすると、磁界センサ120を、整形磁界部116を少なくとも部分的に通過する1つ以上の横断経路122に沿って移動させ得る。図1に示す実施形態では、横断経路122は略球形状117のゾーンを少なくとも部分的に通って延びる。磁界センサ120が略球形状117のゾーンより外側の第1センサ位置124から略球形状117のゾーン内の第2センサ位置126(点線で示す)へと(または反対に第2センサ位置126から第1センサ位置124へと)動くとき、磁界センサ120は略球形状117のゾーン内の磁界線114を検知する。
【0012】
略球形状117のゾーンの既知形状から、および横断経路122に沿って磁界センサ120によって決定される磁界強度値から、加工物130の第2表面134上の第2位置140が決定され得る。例示的な実施形態では、第2位置140は第1位置136の直反対側であり、第2位置140は、製造作業(例えば穿孔)を行うのが望ましい加工物130の第2表面134の位置を表している。もしくは、第2位置140は、製造作業が行われることになる所望の位置から(例えば、第2表面134に沿った所定のオフセット距離だけ)逸らせてもよい。
【0013】
磁界センサ120は、1つ以上の検知信号を通信リンク152(例えば、導電性リードまたはワイヤレスリンク)を介してデータシステム150に伝送し得る。データシステム150は次に検知信号を処理して第2位置140を決定するか、または検知信号に応答し
て他の操作を行ってもよい。例えば、1つ以上の制御信号を伝送して所望の位置で加工物130の製造作業を行うために製造工具を動作可能に位置決めするようにしてもよく、これについては後でさらに詳細に述べる。
【0014】
図1に示した実施形態の1つの特定の局面では、整形磁界部116は、第2位置140が略球形状117のゾーンのほぼ中心となるように適切に整形され得る。従って、第2位置(すなわち、略球形状117のゾーンの中心)は、磁石110を第1表面132に対して適正に位置決めすることによって、(例えば、所望の穿孔位置をはっきりと示すために)第2表面134上の所望の位置を適切に指し示し得る。さらに、整形磁界部116の磁界線114は、磁界センサ120が横断する第2表面134の近辺では略球形状117のゾーンに近似するため、検知システム100は、加工物130に対する磁石110の長軸111の垂直性に対して、および第2表面136に対する横断経路122に沿った磁界センサ120の進入角に対して比較的鈍感であるという利点を持ち得る。例えば、全体的に整形された磁界部116の形状が完全な球形である1つの特定の実施形態では、検知システム100はこのような垂直性および進入角の状態に対して極端に鈍感である。典型的には、図1に示す実施形態では、検知システム100が許容する非垂直の程度は、球体が整形磁界部116の略球形状117のゾーンによって近似される精度の関数であり得る。
【0015】
本発明による検知システムの実施形態は、例えば、位置情報を不透明の表面を通して移行させる必要がある応用において用いるとよい。例えば、1つの例示的実施形態では、検知システムは、航空機の外板を構造部材に連結するプロセスで採用され得る。この場合、締め具の位置は予め開けたパイロット穴を介して構造体の内部から決定され得、そしてこれらパイロット穴の位置を取り付けられた外板の外側から決定する必要がある。このような応用では、磁石および磁界誘導磁極片は、典型的には、航空機外板の内側にパイロット穴に隣接して配置され、磁界センサは、パイロット穴の位置を突き止めるいかなる可視手段もない航空機外板の外側を横断することになる。
【0016】
もしくは、さらなる実施形態では、本発明による検知装置および方法は、ある位置が加工物の裏側では分かっているが、穴の位置を正しく突き止めるためには情報を表側に移行させる必要がある、多くの様々な穿孔応用例で用いられ得る。また本発明による検知装置および方法の実施形態は穿孔応用例に限定されるものではなく、位置情報を不透明媒体、好ましくは非磁気媒体を通して移行させる場合に広く用いられ得る。このような他の応用例としては、大工職でのラミネートカウンタートップ、楽器製造での木材薄板およびモジュラーオフィス用調度品での布地カバー類の方向合わせ、ならびに不透明材料を通しての位置情報の移行が必要な他の無制限数の応用例がある。
【0017】
検知システム100は、他の従来のシステムに優る重要な利点を提供し得る。例えば、磁界センサ120は、第2位置140を決定するために広い範囲の所望の横断経路122に沿って動き得るため、検知システム100は他のシステムに比べて動作がより容易およびより効率的となる。また、上述のように、検知システム100は、従来のシステムに比べて非垂直性状態に対して相対的に敏感ではなく、このため精度の向上を提供し得る。全体において、検知システム100は、加工物の外表面での製造作業を行うための所望の位置を加工物の内表面から指し示す、コスト効率性が良く高精度の方法を提供するという利点がある。
【0018】
加工物130は図1に示すようにほぼ平坦な加工物であるか、もしくは他のいかなる適切な輪郭を持つ形状または平坦ではない形状であってもよい。好ましくは、加工物130は、整形磁界部116が歪むことも、減衰することも、もしくはその所望の形状、強度または他の量的または質的な特性から劣化することもないように、非強磁性材料であるとよい。もしくは、加工物130が、整形磁界部116に悪影響を与え得る強磁性材料を含む
場合は、第2位置140が許容精度で決定されるようにこのような悪影響に対処するために、適切な経験に基づく更正または他の適切な調整が必要となり得る。
【0019】
さらに、検知システム100を取り巻く周囲磁気環境は好ましくは整形磁界部116の強度より実質的に小さい方がよい。さらに、検知システム100近辺のいかなる構造体の強磁性も無視できるものであるか、もしくは整形磁界部116、特に略球形状117のゾーンの形状を目に見えるほどに歪ませないようにほぼ均質であることが望ましい。しかし反復可能不均質の事例が存在する場合は、磁界誘導磁極片112の形状を適切に改変してこれらの事例に適応するようにするとよい。
【0020】
磁石110の磁界誘導磁極片112は図1に示す特定の形状に限定されることはなく、他の形状の磁束分布を生成し得る多様な別の形状で構成され得る。例えば、別の実施形態では、長軸111からの円錐切頭部(または円錐台)を持つ円筒部を含む磁界誘導磁極片はより円筒形状の磁界部を生成し、また円筒状磁極片はより楕円形状の磁界部を生成し得る。また、磁界誘導磁極片に直近の磁界部の形状は、磁界誘導磁極片の外形による以外の方法で改変されてもよい。例えば、別の実施形態では、磁界誘導磁極片は、整形磁界部の形状がさらに改変されるように磁界誘導磁極片の外側部分とは異なる透磁率を有する挿入部分を含んでもよい。さらに別の実施形態では、透磁率の異なる材料よりなる連続円環(例えば、環を連続して小さくするに従って透磁率を下げる)を、磁束密度が、全体透磁率がより低い領域に優先的に存在するように強制されるように入れ子状態にして、これにより全体的な磁束形状が所望通りに変動するのを可能としてもよい。
【0021】
従って、整形磁界部116の上述の実施形態は、第2表面134の近辺に略球形状117のゾーンを含むが、様々な別の実施形態も可能である。いくつかの別の実施形態、特に軸対称磁界部(略円筒形状または楕円形状など)を有する実施形態では、整形磁界部の中心を独自に定めるために、磁界センサ120の横断経路122に沿った動きを特定の移動面内に制限することが望ましくまた利点があり、これにより加工物130上の第2位置140がより精度良く決定され得る。
【0022】
以下の説明では、本発明による装置および方法のいくつかの別の実施形態を図2〜5を参照して述べる。これらの説明においては、これら追加の実施形態の構造および動作面の詳細のすべてを上記の記述から繰り返して述べるわけではなく、簡潔にするために、このような別の実施形態の構造および動作特性のより重要な局面および相違点のみについて述べる。
【0023】
図2は、本発明の別の実施形態による検知システム200の側面図である。本実施形態において、検知システム200は、複数の磁界線214を発する磁石210を含む。磁石210は、略円筒形状217のゾーンを含む整形磁界部216を提供する磁界誘導磁極片212を有する。比較のために、整形磁界部216上に理想的な円筒形状218を重畳させている。
【0024】
図2にさらに示すように、本実施形態では、磁界誘導磁極片212は外側部分211と内側部分213とを含む。1つの実施形態では、外側部分211は、第1透磁率を有する第1材料を含み、内側部分213は、第2透磁率を有する第2材料を含む。別の実施形態では、内側部分213は空気または他の適切な物質を含む空洞カットアウトもしくは真空であり得る。
【0025】
動作においては、磁石210は加工物130の第1表面132に対して、略円筒形状217のゾーンの少なくとも一部が加工物130の第2表面234を越えて延びるように、動作可能に位置決めされる。本実施形態では、磁界誘導磁極片212は加工物130上の
第1位置136から距離135だけ離れて位置決めされる。次に磁界センサ120を、整形磁界部216を少なくとも部分的に通過する横断経路222に沿って、整形磁界部216より外側の第1センサ位置224から略円筒形状217のゾーン内の第2センサ位置226へと(またはこの反対へと)移動させる。本実施形態では、横断経路222は、加工物130の第2表面134から一定の距離223だけ離れた面内にあるように制限されている。磁界センサ120は、横断経路222に沿って移動するとき、磁界線214を検知し、上記により詳しく述べたように、適切な信号をデータシステム150に伝送する。略円筒形状217のゾーンの既知形状から、および横断経路222に沿った磁界センサ120によって決定される磁界強度値から、加工物130上の第2位置140が決定され得る。
【0026】
図3は、本発明の別の実施形態による検知システム300の側面図である。この別の実施形態では、検知システム300は、長軸311に沿って並びまた複数の磁界線314を発する磁界誘導磁極片312と電磁石360とを含む。供給源362(例えば電源)が電磁石360に動作可能に接続される。磁界誘導磁極片312は、加工物130上の第1位置136から距離135だけ離れて位置決めされ、磁界検知ゾーン317を含む整形磁界部316を提供する。例えば、特定の実施形態では、磁界検知ゾーン317は略円筒形状ゾーンであり得る。
【0027】
動作においては、磁界センサ120を、第1センサ位置324から第2センサ位置326へと延びる横断経路322に沿って移動させる。第1および第2センサ位置324、326は磁界検知ゾーン317内に位置する。横断経路322は、加工物130の第2表面134から一定の距離223だけ離れているように制限される。磁界センサ120は、横断経路322に沿って移動するとき、磁界線314を検知し、上記により詳しく述べたように、適切な信号をデータシステム150に伝送する。
【0028】
また、感知システム300は電磁石360を含むため、整形磁界部316内の全体的な磁束密度は供給源352を調整することによって変動(増加または減少)し得る。例えば、1つの実施形態では、電磁石360(または磁界誘導磁極片312)のコアの部分の磁気飽和効果を利用するために全体的な磁束密度を変動させて、整形磁界部316の整形に及ぼすコアの効果をさらに活用し得る。これは、例えば、飽和は飽和状態になる領域の内部密度を増大させないため磁界フリンジが増大するという効果によって実現され得る。もしくは、さらにいくつかの実施形態では、加工物130の厚さの変動または特性の変動による減衰、周辺環境の周囲磁界の不均質性または他のあらゆる適切な要因を含むがこれらに限定されない他の要因を償うために、全体的な磁束密度を変動させてもよい。磁界感知ゾーン317の既知の磁束密度、および横断経路322に沿った磁界センサ120からの測定データに基づいて、加工物130上の第2位置140が決定され得る。
【0029】
続けて図3を参照して、別の実施形態では、検知システム300はさらに、整形磁界部316および加工物130の第2表面134に対して動作可能に位置決めされた二次磁極片390を含み得る。二次磁極片390は、整形磁界部316の磁界線314が、整形磁界部316の少なくとも一部に相対的により集中するようにされこれによって(例えばより弱い磁石を用いる)より弱い磁界での測定を可能にし得る複数の二次磁界線394を発する。二次磁極片390を有する実施形態では、二次磁極片390によって生じる歪みおよび不均質性を償うために補償がなされ、これは例えば、反復的なアプローチ、実験的なアプローチ、半経験的なアプローチまたは他のあらゆる適切な補償手法によって実現され得る。
【0030】
本発明による検知システムの様々な実施形態は単独で利用されても、または幅広い範囲の現存の製造装置に組み込んでもよい。実際において、本発明の様々な実施形態に従って
検知システムの磁界誘導磁極片を位置決めすることおよび磁界センサを横断させることに関しては、実質的に無数の製造アセンブリが考えられ得る。このようなシステムとしては、自動化コンピュータ制御の製造装置から比較的単純な手動の装置、さらにはオペレータによって行われる簡単な手動作業までの範囲にわたる。本発明による検知システムの動作に含まれる位置決めおよび横断作業を行うために使用し得る代表的な製造アセンブリとしては、Jackらの米国特許第4,850,763号に大まかに記載されている製造アセンブリ、ならびに、2001年12月10日出願の同時係属同一所有者の米国特許出願第10/016,524号タイトル“Flexible Track Drilling Machine”、2003年6月25日出願の同時係属同一所有者の米国特許出願第10/606,402号タイトル“Apparatus and Methods for
Servo−Controlled Manufacturing Operations”、2003年6月25日出願の同時係属同一所有者の米国特許出願第10/606,443号タイトル“Methods and Apparatus for Counter−Balance Assisted Manufacturing Operations”、2003年6月25日出願の同時係属同一所有者の米国特許出願第10/606,472号タイトル“Methods and Apparatus for Manufacturing Operations Using Opposing−Force Support Systems”、および2003年6月25日出願の同時係属同一所有者の米国特許出願第10/606,473号タイトル“Apparatus
and Methods for Manufacturing Operations Using Non−Contact Position Sensing ”に開示された例示的な製造アセンブリを含むがこれらに限定されない。上記の特許および特許出願は本明細書において参考として援用されている。
【0031】
例えば、図4は、本発明のさらに別の実施形態による代表的な製造アセンブリ400の等角図である。本実施形態では、製造アセンブリ400は、加工物130に制御可能に取り付けられ得るトラックアセンブリ410と、トラックアセンブリ410に移動可能に連結されるキャリッジアセンブリ420とを含む。検知要素430がキャリッジアセンブリ420に載置され、コントローラ434に動作可能に連結される。検知要素430およびコントローラ434の少なくとも一方は、キャリッジアセンブリ420に載置された製造工具451にも連結されてもよい。後により詳しく述べるように、検知要素430は、本発明の実施形態による検知システムの少なくとも一部を含み得る。
【0032】
図4にさらに示すように、トラックアセンブリ410は第1および第2レール422、424を含み、各レール422、424には複数の真空カップアセンブリ414が配備されている。真空カップアセンブリ414は、真空ポンプなどのような真空供給源418に導く1つ以上の真空ライン416に流体連結されており、これにより真空カップアセンブリ414に真空が制御可能に与えられトラックアセンブリ410を加工物130に固定する。真空カップアセンブリ414は既知の構成のものであり、例えば、Buttrickらの米国特許第6,467,385 B1号またはBanksらの米国特許第6,210,084 B1号に開示されたタイプのものであればよい。別の実施形態では、真空カップアセンブリ414を、磁気取り付けアセンブリ、ボルトまたは他のねじ切り取り付け部材もしくは他のあらゆる適切な取り付けアセンブリを含む他のタイプの取り付けアセンブリに置き換えてもよい。
【0033】
レール422、424は1つ以上の接続部材428によって接続され、加工物130の輪郭に適合するように湾曲し、捩れそして撓むようにされ得る。キャリッジアセンブリ420は、キャリッジアセンブリ420のX軸キャリッジ460に載せられレール422、424と噛み合うローラ432によってレール422、424に沿って移動し得る。特定の実施形態では、各レール422、424は、ローラ32と噛み合うV形エッジを持ち、
ローラ32はレール422、424のV形エッジを受容するV形溝を含み得る。別の実施形態では、X軸キャリッジ460は、キャリッジアセンブリ420がレール422、422を移動するとき必要に応じて(すなわち、加工物130の輪郭が命ずるままに)撓んだり捩れたりするようにされて、X軸キャリッジ430とローラ432との間に制限された程度の相対移動が生じるのを許すようにするとよい。この結果、キャリッジアセンブリ420の基準軸(図示した実施形態では、X軸キャリッジ460の面に垂直なZ軸)が、レール422、424に沿ったキャリッジアセンブリ420のいかなる位置でも加工物130に対してほぼ垂直に維持され得る。
【0034】
図4にさらに示すように、ラックアンドピニオンアレンジメントのラック438がレール424に沿って載置されている。第1モータ440および関連第1ギアボックス442がキャリッジアセンブリ420に載置されている。第1ギアボックス442からの出力シャフトには、レール424上のラック438と噛み合う第1ピニオンギア444が載置されている。従って、第1モータによる第1ピニオンギア444の回転によりキャリッジアセンブリ420がレール422、424に沿って駆動される。
【0035】
図4を続けて参照して、キャリッジアセンブリ420はさらに、X軸キャリッジ460の上にスライド可能に載置されたY軸キャリッジ450を含み、Y軸キャリッジ450がX軸方向に垂直なY軸方向に沿って前後にスライドすることができるようにされている。詳しくは、レール452、454がX軸キャリッジ460の両縁部に接着されており、ローラ456がレール452、454と噛み合うようにY軸キャリッジ450に載置されている。ラックアンドピニオンアレンジメントのラック458がレール454に沿ってX軸キャリッジ460に接着されている。第2モータ480および関連第2ギアボックス482がY軸キャリッジ450に載置され、ラック458に噛み合う第2ピニオンギア(図示せず)を駆動して、Y軸キャリッジ450をY軸方向に駆動する。
【0036】
動作においては、製造アセンブリ400を加工物130上に載置させ、キャリッジアセンブリ420を加工物130の上方を所望の位置へと移動させ得る。詳しくは、コントローラ434が制御信号を第1駆動モータ440に伝送して、キャリッジアセンブリ420をトラックアセンブリ410に沿って駆動させ、また制御信号を第2駆動モータ480に伝送して、キャリッジアセンブリ420に連結したY軸キャリッジ4beの位置を、例えば、クランプリング470によってまたは製造工具451を加工物130へと接近させる他の適切な構造体によって、調整するようにし得る。
【0037】
検知要素430は、本発明の実施形態による検知システムの一部を含み得ることは理解されよう。例えば、いくつかの局面では、製造アセンブリ400は加工物130の第1表面に(製造工具451と共にまたは製造工具はなしで)載置され、検知要素430は検知システム100(図1)の磁石110および磁界誘導磁極片112を、または検知システム200(図2)の磁石210および磁界誘導磁極片212を、もしくは検知システム300(図3)の電磁石360および磁界誘導磁極片312を、あるいはこれらシステムの別の実施形態のものを含み得る。従って、製造アセンブリ400は、上記に大まかに述べたように、加工物130の第1表面132上の第1位置136を指し示し、加工物130の反対側から磁界センサによって検知され得る整形磁界部の位置決めをするために用いられ得る。
【0038】
しかし別の実施形態では、製造アセンブリ400を第2表面134に載置して、検知要素430に磁界センサ(例えばセンサ120)を含めてもよい。従って、このような実施形態では、製造アセンブリ400は磁界センサ120を横断経路に沿って移動させて、加工物130を通って延びる整形磁界部を検出するために用いられ得る。磁界センサ120からの信号はコントローラ434に伝送され、コントローラは第2表面134上の第2位
置140を決定し、さらに適切な制御信号を第1および第2モータ440、480ならびに製造工具451に伝送して、第2位置140で所望の製造作業を行う。
【0039】
また製造アセンブリ400のさまざまな作業はコントローラ430によって制御され、コンピュータ化数値制御(CNC)方法およびアルゴリズムを用いて自動化または半自動化された方法で実現され得ることは理解されよう。もしくは、製造アセンブリ400の様々な作業は、例えば、オペレータがコントローラ434に手動制御入力を行うか、または上記のモータおよび駆動アセンブリを一時的に不能または無効にして手動移動を可能にするなど、オペレータによって手動でまたは一部手動で行われ得る。特定の局面では、コントローラ434はCNC制御システムを含む。上述の製造アセンブリ400を含む本発明による製造アセンブリは、穿孔装置、リベッター、機械的および電磁的なデントプラー、溶接機、レンチ、クランプ、サンダー、釘打ち機、スクリューガンまたは実質的に他のあらゆる所望のタイプの製造工具または測定器具を含むがこれらに限定されない多種にわたる製造工具451と組み合わせて作動させ得ることにも留意されたい。
【0040】
図5は、本発明の別の実施形態によるスルースキン磁気検知を含む製造作業を行う方法500のフローチャートである。本実施形態では、方法500はブロック502で始まり、ブロック504で磁石を加工物の第1面に対する所望の指示位置に位置決めする。上述のように、磁石は手動で位置決めしてもよいし、または自動または半自動製造アセンブリを用いて、もしくは他のいかなる適切な手段によって位置決めしてもよい。ブロック506で、少なくとも一部が加工物の第2面から外側に延びる整形磁界部を生成する。整形磁界部は1つ以上の永久磁石または電磁石を、加工物の第1および第2面のうちの少なくとも一方に置かれた1つ以上の磁界誘導磁極片と組み合わせて用いて生成するとよい。
【0041】
図5にさらに示すように、ブロック508で、磁界センサは整形磁界部の少なくとも一部を通って移動して、磁界強度を示す信号が検知され得る。この場合も上述したように、磁界センサは自動または半自動製造アセンブリを用いて移動させても、もしくは手動で移動させてもよい。さらに、磁界センサの横断経路を、例えば加工物の表面から一定の距離を維持することによって制限するか、もしくは加工物に対する横断経路の垂直性または角方位に係わりなく横断させてもよい。次に、ブロック510で、製造作業を行うための所望の位置を決定し得る。この決定は検知した信号を伝送することと、検知した信号をコントローラまたは他の適切なデータ分析器を用いて分析することとを包含し得る。
【0042】
ブロック512で、製造作業をその所望の位置で行い得る。製造作業とは、例えば、穿孔、溶接、釘打ちまたは他のいかなる所望の作業であってもよい。次にブロック514で、製造作業が完了したかどうかに関する決定を行う。完了した場合はブロック516で方法500は終了する。もしくは、方法500はブロック504に戻り、ブロック504から514までの操作をすべての所望の製造作業が完了するまで必要に応じて繰り返され得る。
【0043】
本明細書において本発明の特定の実施形態について説明および記述したが、上述のように、本発明の精神および範囲から離れることなく多くの変更がなされ得る。従って、本発明の範囲は上記に述べた特定の実施形態の開示によって制限されるべきではなく、本発明は請求項を参照することによって全面的に決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態による検知システムの側面図。
【図2】本発明の別の実施形態による検知システムの側面図。
【図3】本発明のさらに別の実施形態による検知システムの側面図。
【図4】本発明のさらに別の実施形態による代表的な製造アセンブリの等角図。
【図5】本発明の他の実施形態による検知の方法を組み込んだ製造方法のフローチャート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工物上の製造作業のための所望の位置を突き止めるようにされた検知システムであって、
磁界を発生させる磁石と、前記磁界の整形磁界部を提供するようにされた少なくとも1つの磁界誘導部材とを含む第1部分であって、前記整形磁界部は少なくとも一部が前記加工物を貫通して前記加工物の第2表面を越えて外側に延びる、第1部分と、
前記第2表面を越えて外側に延びる前記整形磁界部の少なくとも一部を通って移動可能な磁界センサを含む第2部分であって、前記磁界センサは前記製造作業のための前記所望の位置を示す前記整形磁界部の特徴を検知するようにされている、第2部分と、を含む検知システム。
【請求項2】
前記磁石は永久磁石を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項3】
前記磁石は電磁石を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項4】
前記第1部分は前記電磁石に接続される供給源をさらに含む、請求項3に記載の検知システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は円錐形状の磁界誘導部を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は軸対称形状の磁界誘導部を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は円錐台形状の磁界誘導部を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は、第1透磁率を有する外側部分と第2透磁率を内側部分とを含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項9】
前記内側部分は中空空洞部を含む、請求項8に記載の検知システム。
【請求項10】
前記外側部分は第1材料を含み、前記内側部分は第2材料を含む、請求項8に記載の検知システム。
【請求項11】
前記整形磁界部は略球形部を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項12】
前記整形磁界部は略軸対称部を含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項13】
前記磁界センサは線形ホール効果センサを含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項14】
前記磁界センサはさらに、前記整形磁界部の検知された特徴に基づいて1つ以上の信号を伝送するようにされている、請求項1に記載の検知システム。
【請求項15】
前記第2部分はデータ分析器を含み、前記磁界センサは前記1つ以上の信号を前記データ分析器に伝送するようにされている、請求項14に記載の検知システム。
【請求項16】
前記磁界センサはさらに、前記整形磁界部の検知された特徴に基づいて前記所望の位置を決定するようにされている、請求項1に記載の検知システム。
【請求項17】
前記第1および第2部分のうちの少なくとも一方は、前記磁界誘導部材および前記磁界センサの各々一方に動作可能に連結された位置制御アセンブリを含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項18】
前記第1および第2部分のうちの少なくとも一方は、前記加工物に動作可能に連結され得る、また前記磁界誘導部材および前記磁界センサの各々一方を制御可能に位置決めするようにされた位置制御アセンブリを含む、請求項1に記載の検知システム。
【請求項19】
前記位置制御アセンブリは、
前記加工物に動作可能に連結され得るようにされたトラックアセンブリと、
前記トラックアセンブリにならびに前記磁界誘導部材および前記磁界センサの各々一方に動作可能に連結されたキャリッジアセンブリと、を含む、請求項18に記載の検知システム。
【請求項20】
前記キャリッジアセンブリに動作可能に連結され、また前記磁界誘導部材および前記磁界センサの各々一方を制御可能に位置決めするために1つ以上の制御信号を前記キャリッジアセンブリに伝送するようにされたコントローラをさらに備えた、請求項19に記載の検知システム。
【請求項21】
加工物上で製造作業を行うようにされた製造工具と、
前記加工物と動作可能に噛み合うようにされた検知システムと、
を備えた製造アセンブリであって、
前記検知システムは、
磁界を発生させる磁石と、前記磁界の整形磁界部を提供するようにされた少なくとも1つの磁界誘導部材とを含む第1部分であって、前記整形磁界部は少なくとも一部が前記加工物を貫通して前記加工物の第2表面を越えて外側に延びる、第1部分と、
前記第2表面を越えて外側に延びる前記整形磁界部の少なくとも一部を通って移動可能な磁界センサを含む第2部分であって、前記磁界センサは前記製造作業のための所望の位置を示す前記整形磁界部の特徴を検知するようにされている、第2部分と、
を含む、製造アセンブリ。
【請求項22】
前記製造工具は穿孔装置を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項23】
前記磁石は電磁石を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項24】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は円錐形状の磁界誘導部を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項25】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は軸対称形状の磁界誘導部を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項26】
前記少なくとも1つの磁界誘導部材は、第1透磁率を有する外側部分と第2透磁率を有する内側部分とを含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項27】
前記整形磁界部は略球形部を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項28】
前記整形磁界部は略軸対称部を含む、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項29】
前記検知システムおよび前記製造工具のうちの少なくとも1つに動作可能に連結された
位置制御アセンブリをさらに備えた、請求項21に記載の製造アセンブリ。
【請求項30】
前記位置制御アセンブリは、前記検知システムの前記磁界誘導部材と前記磁界センサのうちの少なくとも一方に動作可能に連結される、請求項29に記載の製造アセンブリ。
【請求項31】
前記位置制御アセンブリは加工物に動作可能に連結され得る、請求項29に記載の製造アセンブリ。
【請求項32】
前記位置制御アセンブリは、
前記加工物に動作可能に連結され得るようにされたトラックアセンブリと、
前記トラックアセンブリにならびに前記検知システムと前記製造工具の各々少なくとも一方に動作可能に連結されたキャリッジアセンブリと、を含む、請求項29に記載の製造アセンブリ。
【請求項33】
前記位置制御アセンブリは、前記キャリッジアセンブリに動作可能に連結され、また前記キャリッジアセンブリを前記加工物に対して制御可能に位置決めするために1つ以上の制御信号を前記キャリッジアセンブリに伝送するようにされたコントローラをさらに含む、請求項29に記載の製造アセンブリ。
【請求項34】
前記位置制御アセンブリは、前記検知システムの前記磁界誘導部材と前記磁界センサのうちの少なくとも一方に動作可能に連結される、請求項33に記載の製造アセンブリ。
【請求項35】
加工物上で製造作業を行う方法であって、
前記加工物の第1面から生じ前記加工物を貫通して前記加工物の第2面から外側に延びる整形磁界部を提供する工程と、
前記加工物の前記第2面から外側に延びる前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程と、
前記整形磁界部の特徴を検知する工程と、
前記整形磁界部の検知された特徴に基づいて前記加工物上で製造作業を行うための所望の位置を決定する工程と、
を包含する方法。
【請求項36】
前記整形磁界部を提供する工程は、磁石から複数の磁界線を発することと、磁界誘導部材を用いて前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することとを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記磁石から複数の磁界線を発することは、電磁石から複数の磁界線を発することを包含する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することは、前記加工物の前記第2面からの補足的な磁界誘導部材を用いて前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することを包含する、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することは、前記磁界誘導部材の円錐形状部を用いて前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することを包含する、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することは、前記磁界誘導部材の軸対称形状部を用いて前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することを包含する、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することは、第1透磁率を有する前記磁界誘導部材の内側部分と第2透磁率を有する前記磁界誘導部材の外側部分とを用いて前記複数の磁界線の少なくとも一部を整形することを包含する、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、前記第1経路に沿って前記センサを手動で横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、位置制御アセンブリを用いて前記第1経路に沿って前記センサを横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、前記加工物に動作可能に連結された位置制御アセンブリを用いて前記第1経路に沿って前記センサを横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項45】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、前記加工物から一定の距離にある前記第1経路に沿って前記センサを横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項46】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、前記整形磁界部の略球形部を通って前記センサを横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項47】
前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させる工程は、前記整形磁界部の略軸対称部を通って前記センサを横断させることを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項48】
前記整形磁界部の特徴を検知する工程は、前記整形磁界部を少なくとも部分的に通る第1経路に沿ってセンサを横断させることと同時に特徴を検知することを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項49】
前記加工物上で製造作業を行うための所望の位置を決定する工程は、前記整形磁界の略球形部の中心を決定することを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項50】
前記加工物上で製造作業を行うための所望の位置を決定する工程は、前記整形磁界の略軸対称部の中心を決定することを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項51】
前記加工物上で製造作業を行うための所望の位置を決定する工程は、前記整形磁界の長軸に沿った前記加工物の前記第2面上の位置を決定することを包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項52】
前記加工物上の前記所望の位置で前記製造作業を行うことをさらに包含する、請求項35の方法。
【請求項53】
前記加工物上の前記所望の位置で穿孔作業を行うことをさらに包含する、請求項35の方法。

【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−504461(P2007−504461A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525487(P2006−525487)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/028882
【国際公開番号】WO2005/024466
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
【Fターム(参考)】