説明

磁石の締具を用いた靴

【課題】解決しようとする課題は、小さい子供や体の不自由な人や高齢者等にも着脱が容易で、且つ、埃や糸屑などが付着して汚れたり、接着力が低下することのない靴の締具を提供することである。
【解決手段】上記の課題を解決するために、本発明の靴は、胛被の内胛被側、もしくは外胛被側に緊締部を設け、その緊締部に、従来あったような面ファスナーの代わりに、靴の締具として、ゴムに磁石の粉末を混ぜて作られたマグネットテープや磁石によって接合することのできるマグネットボタン等を用いて開閉自在とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、締具としてマグネットテープやマグネットボタン等の磁石を用いた靴に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、胛被の前部に開口部を有した靴の締具としては、靴紐が一般的であったが、近年面ファスナーを用いたものが種々知られるようになった。この種の靴は胛被開口部の一側辺に面ファスナーの一片を接着したバンドの一端を固着し、対向する胛被上に設けた面ファスナーの対片に着脱自在に接着して、靴の胛部を適宜に締め付ける構造である。しかし、締具として面ファスナーを用いると、面ファスナーの突起部分に埃や糸屑等が付着して粘着力が落ちたり、見た目が悪くなる、という問題点があった。
【0003】
【特許文献1】特開平11−4704号公報
【特許文献2】特開2002−28006(P2002−28006A)号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、着脱が容易で、且つ、埃や糸屑などが付着して汚れることのない靴の締具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明の靴は、胛被の内胛被側、もしくは外胛被側に緊締部を設け、その緊締部に、従来あったような面ファスナーの代わりに、靴の締具として、ゴムに磁石の粉末を混ぜて作られたマグネットテープや磁石ボタンによって接合することのできるマグネット部材等を用いて開閉自在とした。
用いる磁石部材として、少なくとも対の中の片側の磁石部材の保磁力が80000A/m以上あり、且つ飽和磁束密度0.1T以上あることが望ましい。このような材料として、SmCoやSmCo17等が主成分のSmCo系磁石やNdFe14を主成分とするようなNdFeB系磁石、BaFe1219やSrFe1219等のハードフェライト等が挙げられ、それぞれの焼結磁石、またはプラスチック材料と混ぜて作製されるプラスチック磁石を用いる。このようなハード磁石を用いて対の磁石にする場合と、片側だけをFe,Ni等からなるソフト磁性材料、またはMnZnフェライトのような酸化物のソフト磁性材料、更にSUS304のような磁性のあるステンレス等の素材にしても同様な効果が得られる。磁石としては、希土類磁石は高く、また焼結磁石の場合には割れや欠けが発生しやすいために好ましくはプラスチック磁石を用いることが望ましい。
上記のようなマグネットを用いて作製したテープ状のものや磁石からなるボタンにおいて、着磁ベクトルはなるべく、対の相互が付き合う面に垂直方向が望ましく、場合によっては双方の磁石の面においてNSが共存するように領域に分けて着磁することでも良い。例えば一つの磁石において、中心部をN、外側をSとして、対の片側の磁石を中心部をS、外側をNとするようなボタンや、磁石からなるテープの長手方向に対して、NSNSと並んだようにて着磁するものである。
磁石のボタンの表面や磁石からできたマグネットテープの表面に1mm以下のビニールや布をかぶせることにより、磁鉄等が付着した時に、磁石の表面にあるビニールや布を取り外すことにより、磁鉄が取れるので、磁石の表面に非磁性の覆いを付けることが好ましい。
具体的には胛被の内胛被側、もしくは外胛被側に緊締部を設け、そこに装着するマグネットテープや磁石として、それらに穴を形成し糸を通して固定化する。または、マグネットテープや磁石を緊締部に接着固定しても良く、もしくはナイロンやポリエチレン等の繊維からなる生地で中に入れた状態で固定することでも良い。同様に磁石部材を熱融着させても同様な効果が得られる。緊締部を強磁性材料からなる繊維で形成することでも同様な効果がある。
【発明の効果】
【0006】
従来、靴の締具として使われてきた靴紐や面ファスナーと違い、本発明では靴の締具としてマグネットテープやマグネットボタンを用いることで、本発明の靴は体の不自由な人や高齢者等にも履きやすく着脱が容易になっただけでなく、特に面ファスナーのように埃や糸屑などが付着して汚れることがなくなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
靴の緊締構造として、靴の胛被開口部に沿う両胛被の一方に、バンドの一端を固着し、前記バンドの他端と、それが重なる胛被部分にも締具としてマグネットテープ、もしくはマグネットボタンを装着し、緊締部を設け、着脱自在となるように構成する。
【実施例1】
【0008】
本発明の実施例について図面を用いて説明する。図1は実施例1の緊締構造を持つ靴の斜視図である。図2は実施例1の狭幅の緊締部3が開いた状態の靴の斜視図である。この靴の緊締部は、内胛被のつま先部を起点とする広幅の緊締部2と、この広幅の緊締部2よりは長めの踏みつけ部を起点とする狭幅の緊締部3とよりなる。狭幅の緊締部3の裏面の適所にマグネットテープ5を装着し、狭幅の緊締部3と重なる外胛被部にもマグネットテープ6を装着し、お互いが磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例2】
【0009】
実施例1に示した対の磁石5.6として、磁石の保磁力や飽和磁束密度を変えたプラスチック磁石を作り、対の磁石が付く力を評価した結果、表のようになった。片側の磁石としてバリウムフェライトの組成としてBa1−xZnFe1219の組成を変えて、保磁力を変えて、飽和磁束密度はポリフェニレンサルファイドの樹脂量を変えて調節を行った。もう片側は純鉄を50wt%含んだアクリル系樹脂からなるテープを一定として用いた。この結果、少なくとも保磁力は80000A/m以上で、且つ飽和磁束密度0.1T以上あることが望ましいことが分かる。
【0010】
【表1】

【実施例3】
【0011】
図3は実施例3の緊締構造を持つ靴の斜視図である。この靴の緊締部は、内胛被のつま先部を起点とする広幅の緊締部2と、この広幅の緊締部2よりは長めの踏みつけ部を起点とする狭幅の緊締部3とよりなる。狭幅の緊締部3の裏面の適所にマグネットボタン雄片7を装着し、狭幅の緊締部3と重なる外胛被部にもマグネットボタン雌片8を装着し、お互いが磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例4】
【0012】
図4は実施例4の緊締構造を持つ靴の斜視図である。図5は実施例4の緊締部10が開いた状態の靴の斜視図である。この靴の胛被9に、つま先部内腰を起点とする先端に行くにつれて先細になる緊締部10を設け、そしてこの緊締部10の裏面にはマグネットテープ12を適所に装着した。そして、緊締部10と重なる外胛被部にもマグネットテープ13を装着し、お互いが磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例5】
【0013】
図6は実施例5の緊締構造を持つ靴の斜視図である。この靴の胛被9に、つま先部内腰を起点とする先端に行くにつれて先細になる緊締部10を設け、そしてこの緊締部10の裏面にはマグネットボタン雄片14を適所に装着した。そして、緊締部10と重なる外胛被部にもマグネットボタン雌片15を装着し、お互いが磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例6】
【0014】
図7は実施例6の緊締構造を持つ靴の斜視図である。図8は実施例6の緊締部16が開いた状態の靴の斜視図である。図7において、18は布、合成皮革、革等で構成された胛被で、19はゴム、合成樹脂又は革で形成された底で、この胛被18を吊り込んだ上で底19を取付けることにより、靴を形成している。この胛被18には、足首に略相当する履き口が設けられており、さらにこの履き口に連なって胛部側に開口する胛締付け部開口縁20が設けられている。そして本発明の靴では、この胛締付け部開口縁20の爪先側に紐17が、また履き口側にマジックボタン雌雄22,23が夫々取付けられ、胛部を締付けて使用するようになっている。
【0015】
以上のようにして形成した本発明の靴は、紐17及び緊締部16によって胛の締付けを行って履用するようになっている。すなわち、靴を履く場合面緊締部16を外すとともに、紐17を解いて緩めて足を入れ、まず紐17を締めることにより足に十分フィットするようにし、この後緊締部16のマグネットボタン雌雄片22,23を係合して磁気的に固着させる。
【0016】
靴を脱ぐときには、緊締部16を外して履き口から開口縁4Aを開くことにより容易に行なうことができる。緊締部16は、胛締付け部開口縁20の履き口側の開閉を着脱式に可能にしているが、これにより爪先側が紐17によって締付けられていても、緊締部16を外す操作だけで靴を脱ぐことができ、再び靴を履くときも緊締部16を係合させるだけで行うことができる。
【0017】
図示の例では、胛締付け部開口縁20両側に夫々3ケの鳩目を設け、ここに紐17を挿通して締付けるようになっている。そして紐17の最も爪先側の基端は、一般の靴と同様胛被18の指先付根付近に位置させるが、紐17を用いる場合、この部分を十分に締付けないとフィット感が得られない。従来のように紐のみで胛締付けを行う場合、履き口側の終端に近いほうの紐を強く引いて結ぼうとしても、紐の基端まで十分に締まらないため、このような場合は、一旦紐を緩めて基端から徐々に締付けを行わなければならないことは、良く経験する煩雑な作業である。
【0018】
本発明では、紐17と緊締部16とを組合せて用いることにより、紐17の長さを比較的に短くし、鳩目の数も少なくすることが可能であるが、胛被18の指付根付近に硬い革等の材料を配してしまうと、紐の基端を十分に締付けられないことが起きてしまう。本発明ではこのような点を考慮し、たとえ他の部分が硬い素材で構成されていても、胛被18の少なくとも指付根付近の部分には布や柔らかい革等の柔らかい素材を配する構成とし、紐17の締付け操作によって基端が十分に締付けられるようにしたものである。勿論この胛被18の指付根付近を含む広い部分、或いは胛被18全体が柔らかい素材で構成されている場合であっても、本発明は適用されるものである。
【0019】
上記態様においては、短靴状のスニーカーに適用した例を示しているが、本発明はこのような靴だけに限定されるものではなく、履き口がさらに高くなった深靴状の靴にも、また爪先に金属や合成樹脂からなる先芯を装着した靴にも適用することができる。特に爪先に先芯を装着した靴においては、靴内で足が動くと硬い先芯に対して足当たりを起こしやすくなるが、本発明の構成にすることにより、このような足当たりを防止することも可能である。
【0020】
また図示の例では、紐17は左右3個ずつの鳩目に挿通しているが、この鳩目を左右2個ずつにしたり、4個以上ずつ設けることも可能である。また、緊締部16については、一般の靴に用いているものと同様の構成を採用することができ、履き口と紐17の間を略占める適宜な大きさ、形状のものを採用して用いることができる。
【実施例7】
【0021】
図9は実施例7の緊締構造を持つ靴の斜視図である。図10は実施例7の緊締部24の1つが開いた状態の靴の斜視図である。この靴の胛被25は、開口部が胛被25の前部から履き口部へ連なり、その両側に胛被部を有し、開口部の下面には先部と一体となった舌片27が設けられており、前記開口部に沿う両側の胛被25のそれぞれの先端部は前記舌片27と縫着されたいわゆる外羽根タイプの胛被である。
【0022】
そして前記開口部に沿う内胛被には、先部より第1のバンド、第2のバンドが、開口部に略直交して設けられている。それぞれのバンドの自由端は、外胛被に穿設された楕円形の鳩目に挿通して折り返す構成となっている。そしてバンドの折り返し部の裏面にはマグネットテープの片側28と、掛けフックの雄片29が縫着されている。
【0023】
一方、前記バンドの折り返し側の胛被には、補強部材の上にマグネットテープのもう一つの方31と掛けフックの雌片30を重合し縫着してあり、前記バンドの折り返し部裏面のマグネットテープの片側28と前記マグネットテープのもう一つの方31、前記掛けフックの雄片29と前記掛けフックの雌片30は、緊締時その位置が対応するようになっている。マグネットテープ28,31は相互が磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例8】
【0024】
図11は実施例8の緊締構造を持つ靴の斜視図である。この靴の胛被25は、開口部が胛被25の前部から履き口部へ連なり、その両側に胛被部を有し、開口部の下面には先部と一体となった舌片27が設けられており、前記開口部に沿う両側の胛被25のそれぞれの先端部は前記舌片27と縫着されたいわゆる外羽根タイプの胛被である。
【0025】
そして前記開口部に沿う内胛被には、先部より第1のバンド、第2のバンドが、開口部に略直交して設けられている。それぞれのバンドの自由端は、外胛被に穿設された楕円形の鳩目に挿通して折り返す構成となっている。そしてバンドの折り返し部の裏面にはマグネットボタンの雄片32と、掛けフックの雄片33が縫着されている。
【0026】
一方、前記バンドの折り返し側の胛被には、補強部材の上にマグネットボタンの雌片35と掛けフックの雌片34を重合し縫着してあり、前記バンドの折り返し部裏面のマグネットボタンの雄片32と前記マグネットボタンの雌片35、前記掛けフックの雄片33と前記掛けフックの雌片34は、緊締時その位置が対応するようになっている。マグネットボタン32,35は相互が磁気的な力により吸着するようにした。
【実施例9】
【0027】
図13は実施例9の緊締構造を持つ靴の斜視図である。図14は図13の胛被開口部の部分拡大図である。図15は本発明に用いるバンドの断面図である。図16は本発明に用いるバンドの断面図である。図17は本発明に用いるバンドの面ファスナー部材の上面図である。実施例の靴の胛被42は、開口部が胛被42の前部から履き口部へ連なり、その両側に胛被部を有し、開口部の下面には先部と一体となった舌片40が設けられており、前記開口部に沿う両側の胛被42のそれぞれの先端部は前記舌片40と縫着されたいわゆる外羽根タイプの胛被である。
【0028】
そして前記開口部に沿う内胛被には、先部より第1のバンド、第2のバンド、第3のバンドが設けられている。そのうち第1のバンドは足の甲部のボールガース部に相当する位置に、又第3のバンドは足の甲部のインステップガース部に相当する位置に開口部に略直交して設けられている。そして第2のバンドは第1のバンドと第3のバンドとの中間に設けられている。それぞれのバンドの自由端は、外胛被に穿設された楕円形の鳩目に挿通して折り返す構成となっている。そしてバンドの折り返し部の裏面にはマグネットテープの雄片44が縫着されている。
【0029】
一方、前記バンドの折り返し側の胛被には、補強部材の上にマグネットテープ雌片45を重合し縫着してあり、前記バンドの折り返し部裏面のマグネットテープ雄片44と前記マグネットテープ雌片45とは、緊締時その位置が対応するようになっている。マグネットテープ44,45は相互が磁気的な力により固着するようにした。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の靴は、従来、靴の締具として使われてきた靴紐や面ファスナーの代わりに、締具としてマグネットテープやマグネットボタンを用いることで、着脱が容易になったので、小さい子供や体の不自由な人や高齢者等にも履きやすくなった。また、面ファスナーのように埃や糸屑が付着する事がないので、手入れが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施例1の靴の斜視図である。
【図2】実施例1の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図3】実施例2の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図4】実施例3の靴の斜視図である。
【図5】実施例3の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図6】実施例4の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図7】実施例5の靴の斜視図である。
【図8】実施例5の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図9】実施例6の靴の斜視図である。
【図10】実施例6の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図11】実施例7の靴の緊締部を開いた状態の靴の斜視図である。
【図12】本発明に用いるマグネットボタンの斜視拡大図である。
【図13】実施例8の靴の斜視図である。
【図14】図13の胛被開口部の部分拡大図である。
【図15】本発明に用いるバンドの断面図である。
【図16】本発明に用いるバンドの断面図である。
【図17】本発明に用いるバンドの上面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 胛被
2 広幅の緊締部
3 狭幅の緊締部
4 底
5 狭幅の緊締部の裏面のマグネットテープ
6 外胛被部のマグネットテープ
7 マグネットボタン雄片
8 マグネットボタン雌片
9 胛被
10 緊締部
11 底
12 緊締部の裏面のマグネットテープ
13 外胛被部のマグネットテープ
14 マグネットボタン雄片
15 マグネットボタン雌片
16 緊締部
17 紐
18 胛被
19 底
20 胛締付け部開口縁
21 舌片
22 マグネットボタン雄片
23 マグネットボタン雌片
24 バンド
25 胛被
26 底
27 舌片
28 バンドの折り返し部裏面のマグネットテープ
29 掛けフック雄片
30 掛けフック雌片
31 もう一つの方のマグネットテープ
32 マグネットボタン雄片
33 掛けフック雄片
34 掛けフック雌片
35 マグネットボタン雌片
36 マグネットボタン雄片
37 マグネットボタン雌片
38 磁石
39 磁石
40 舌片
41 バンド
42 胛被
43 底
44 バンドの折り返し部の裏面にはマグネットテープ雄片
45 マグネットテープ雌片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胛被の内胛被側もしくは外胛被側に緊締部を設け、その緊締部の裏面に強磁性材料からなる部材を装着し、接着する胛被部分にも同様に強磁性材料からなる部材を装着し、相互の磁性材料からなる部材が磁気的な引力により引き合う力を用いて、胛被の内胛被側と外胛被側の緊締部が引き付き合うことを特徴とする靴。
【請求項2】
胛被の内胛被部もしくは外胛被側を延長して緊締部となし、緊締部の裏面に強磁性材料からなる部材を装着し、接着する胛被部分にも同様に強磁性材料からなる部材を装着し、相互の磁性材料からなる部材が磁気的な引力により引き合う力を用いて、胛被の内胛被部もしくは外胛被側を延長して作製された緊締部胛被の内胛被側と外胛被側の緊締部が引き付き合うことを特徴とする靴。
【請求項3】
胛被開口部に沿う両胛被の一方に、バンドの一端を固着し、前記バンドの他端を、対向する胛被に設けた環状部を通って胛被開口部と略直交して折り返す構成とし、かつ折り返し側の胛被と前記バンドの折り返し部の裏面と接着する面に強磁性材料からなる部材を装着し、表裏の強磁性材料からなる部材が磁気的な引力により引き合う力を用いて開閉自在とした靴。
【請求項4】
胛被開口部に沿う両胛被の一方に、バンドの一端を固着し、前記バンドの他端を、対向する胛被に設けた環状部を通って胛被開口部と略直交して折り返す構成とし、かつ折り返し側の胛被に強磁性材料からなる部材を装着し、前記バンドの折り返し部の裏面にも強磁性材料からなる部材を互いに装着し、磁気的な引力により引き合う力を用いて開閉自在とした靴。
【請求項5】
請求項1,2,3,4に記載の磁気的な引力により引き合う部材として、どちらか一方、または両方の保磁力が80000A/m以上を持ち、且つ飽和磁束密度が0.1T以上であることを特徴とする磁石部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−319306(P2007−319306A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−151073(P2006−151073)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(305058379)
【Fターム(参考)】