説明

移動体検出装置

【課題】簡単な構成で、安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる移動体検出装置を提供する。
【解決手段】開口部16付きシールド体13で物理的に低い仰角のGPS衛星の電波を遮蔽(マスク)することにより、移動体Mが天頂付近のGPS衛星の電波のみを移動体が遮蔽することで当該移動体Mの有無を検出する。この場合、検出制御部3は、移動体Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる、天頂付近のGPS衛星の捕捉数、当該受信信号のS/N比の変化またはS/N比の上位レベルによる検出に基づいて当該移動体Mの有無を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPS衛星からの電波を利用して、車両などの移動体の有無を検出する移動体検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、GPS衛星からの電波を利用して、車両などの移動体の有無を検出する移動体検出装置が知られている。例えば、航空機や車両などの移動体を検出する移動体検出装置として、GPS衛星の軌道情報を解読し、その解読情報に基づいて、予め定められた仰角を持つ1個またはそれ以上の個数のGPS衛星を選択し、選択されたGPS衛星から送信された電波が遮断(遮蔽)されているときに移動体有りと判定するものが挙げられる(例えば、特許文献1)。
【0003】
この場合、低い仰角のGPS衛星からの電波は受信が不安定となるため、受信の安定した高い仰角のGPS衛星が選択されて当該GPS衛星からの電波が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3362183号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の装置では、GPS衛星の軌道情報の解読情報に基づいて仰角選択を行うので、軌道情報の解読および仰角選択などのデータ処理が必要となるため装置の構成が複雑となり、移動体の有無の検出処理が困難となる場合があるという問題があった。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決して、簡単な構成で、安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる移動体検出装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の一構成に係る移動体検出装置は、複数のGPS衛星から発信される電波を受信するGPS受信モジュールと、移動体による受信電波の遮蔽により移動体の有無を検出する検出制御部とを備え、前記GPS受信モジュールはシールド体に収納されており、前記シールド体は、天頂付近のGPS衛星の電波のみを通過させてGPS受信モジュールに受信させ、それよりも低い仰角のGPS衛星の電波が前記シールド体により物理的に遮蔽してGPS受信モジュールによる受信を阻止する開口部を有し、前記検出制御部は、移動体が前記天頂付近のGPS衛星の受信電波を遮蔽することにより当該移動体の有無を検出する。
【0008】
この構成によれば、開口部付きシールド体で物理的に低い仰角のGPS衛星の電波を遮蔽(マスク)することにより、移動体が天頂付近のGPS衛星の電波のみを遮蔽することで当該移動体の有無を検出するので、従来のように、GPS衛星の軌道情報の解読情報に基づいて仰角選択を行う構成と比較して、低い仰角のGPS衛星の電波を物理的にシールドするという簡単な構成により、安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる。
【0009】
好ましくは、前記検出制御部は、移動体による受信電波の遮蔽前後にわたる前記天頂付近のGPS衛星の捕捉数に基づいて当該移動体の有無を検出する。したがって、低い仰角のGPS衛星の電波の物理的なシールドおよび天頂付近のGPS衛星の捕捉数に基づく検出の構成によって、より安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる。
【0010】
好ましくは、前記検出制御部は、移動体による受信電波の遮蔽前後にわたる前記天頂付近のGPS衛星の電波を受信した受信信号のS/N比の変化に基づいて当該移動体の有無を検出する。したがって、低い仰角のGPS衛星の電波の物理的なシールドおよび天頂付近のGPS衛星からの受信信号のS/N比の変化に基づく検出の構成によって、より安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる。
【0011】
また、好ましくは、前記検出制御部は、前記天頂付近のGPS衛星の電波を受信した各受信信号のうちS/N比が高い所定数の上位の受信信号について、物体による受信電波の遮蔽前後にわたるS/N比の変化に基づいて、当該物体の有無を検出する。したがって、より容易に安定した移動体の有無の検出処理を行うことができる。
【0012】
本発明の他の構成にかかる移動体管理システムは、前記移動体検出装置が、屋外駐車場の駐車区画内に配置されて、移動体である駐車車両の有無の検出に基づいて、少なくとも駐車車両の鎖錠管理を行う。したがって、移動体検出装置が移動体の有無の検出処理を容易に行うので、当該移動体の管理も容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の移動体検出装置は、低い仰角のGPS衛星の電波を物理的にシールドして移動体が天頂付近のGPS衛星の電波のみを遮蔽することで当該移動体の有無を検出するという簡単な構成により、安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る移動体検出装置を有する移動体(駐車)管理システムを示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る移動体検出装置を示す概略側面図である。
【図3】図2の移動体検出装置におけるGPS受信モジュールの設置状態を示す側面図である。
【図4】GPS受信モジュールのシールド構造を示す斜視図である。
【図5】図2の移動体検出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】同検出制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】(A)、(C)はGPS衛星の捕捉状態、(B)、(D)は受信されたGPS衛星のS/N比を示す特性図である。
【図8】第3実施形態の検出制御部の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明に係る移動体検出装置1を有する移動体(駐車)管理システムを示す概略構成図である。本システムは、例えば屋外(青空)駐車場を管理するもので、管理装置21のほかに、各駐車スペース(区画)内に設置される車両ロック装置(ロック板)22および移動体である駐車する車両Mの有無を検出する移動体検出装置1を備えている。
【0016】
図2は、本発明の第1実施形態に係る移動体検出装置1を示す概略側面図である。図2のように、本装置1は、複数のGPS衛星から発信される電波を受信するGPS受信モジュール2と、移動体(車両M)による受信電波の遮蔽前後にわたる天頂付近のGPS衛星の捕捉数に基づいて移動体(車両M)の有無を検出する検出制御部(制御ユニット)3と、各部へ電源を供給する電源部5とを有する。本装置1は、また、検出結果を前記管理装置21のような外部に通信するための、ZigBee(家電向けの短距離無線通信規格)9などを用いた無線方式および/またはGPIB(General Purpose Interface Bus)10(図5)などを用いた有線(Wire)方式の通信ユニットを有する。
【0017】
本装置1は、上記の各部がケースC内に収納されて、このケースCは、車両などの重量物が載っても破損しない程度の堅牢性をもち、扁平な外形または突出なく地中に埋設できる外形を有している。ケースCの上部は、GPS受信モジュール2による電波受信および無線や有線による検知信号の通信が可能で耐衝撃性の高いポリカーボネート樹脂や強化ガラスなどで作製されている。
【0018】
本装置1は、複数のGPS衛星により地上へ常時発信されている電波を利用するものであり、これらの電波の受信が可能な屋外に主として設置される。またこの例では装置内部に設けられた電源部5から電源を供給しているが、それに代えて、外部電源からの配線による供給でもよい。
【0019】
図3は、本装置1におけるGPS受信モジュール2の設置状態を示す側面図である。GPS受信モジュール2は、GPS衛星が発信する電波を受信するアンテナ11と、アンテナ11からの受信信号を公知の信号処理技術により検出する受信器12とを有し、これらが基板K上に搭載されている。アンテナ11で受信された受信信号は一定の時間間隔で、つまり時系列で測定され、A/D変換されて検出制御部(制御ユニット)3(図5)に入力する。前記の信号処理技術は、例えば特開平3−156395号公報などに開示されている。基板K上に搭載されたGPS受信モジュール2は、シールド体13によりその周囲が覆われている。
【0020】
図4に示すように、例えばシールドボックスのようなシールド体13は、鉄製の枠体14からなるボックス部15と、ボックス部15の上面を覆う開口部16付き蓋部17とを有しており、収納されたアンテナ11が天頂付近のGPS衛星と対向するように蓋部17のほぼ中央に所定大きさの開口部16が設けられている。蓋部17の開口部16以外のシールド体13の全面は例えば銅箔テープのようなシールド部材18で覆われている。
【0021】
シールド部材18はGPS衛星の電波を遮蔽(マスク)するので、アンテナ11は、開口部16からの電波のみを受信し、つまり、図3の天頂付近の仰角aのGPS衛星G1の電波のみを受信し、それ以外の仰角aよりも低い仰角bのGPS衛星G2の電波はシールド体13により物理的に遮蔽される。前記仰角は、例えば40°以上が好ましいが、電波受信が可能であれば、40°未満でもよい。
【0022】
図5に示すように、検出制御部(制御ユニット)3は、解析部6、判定部7および出入力部8を備えている。出入力部8は、GPS受信モジュール2から受信信号(データ)が入力され、制御信号がGPS受信モジュール2に出力される。解析部6は、出入力部8から入力されたデータから、車両Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる前記天頂付近のGPS衛星の捕捉数を解析する。判定部7は、解析された捕捉数に基づいて当該車両Mの有無を判定するもので、例えば車両Mによる受信電波の遮蔽前後にわたって天頂付近のGPS衛星の捕捉数の増減があったか否かおよびその数が所定数以上であるか否かによって、車両Mの有無を判定する。
【0023】
以下、図6のフローチャートを用いて、第1実施形態にかかる本装置の動作について説明する。まず、アンテナ11からの受信信号は、検出制御部3の入出力部8を介して解析部6で解析処理される(ステップS1)。そして、捕捉している天頂付近のGPS衛星の数が0個(No Fix)か、1〜2個(2D)か、3個以上(3D)かが出力される(ステップS2)。この出力は逐次、所定タイミングごとに記憶され、次のタイミングのGPS衛星の捕捉数が記憶されて、判定部7に入力される(ステップS3)。次のタイミングの捕捉数が所定数以上の場合には、GPS衛星の電波が遮蔽されておらず、判定部7では当該駐車スペース内に駐車車両(移動体)Mがないと判定されて(ステップS6)、ステップS2に戻る。
【0024】
ステップS3で、次のタイミングの捕捉数が所定数未満の場合には(ステップS3)、判定部7では捕捉数が減少したか否かが判定される(ステップS4)。捕捉数が減少した場合、例えば3個から1〜2個、1〜2個から0個になった場合には、車両MによりGPS衛星の受信電波が遮蔽されており、駐車スペース内に車両が駐車されたと判定されて、駐車車両(移動体)有り信号が出力される(ステップS5)。この場合、捕捉数の減少だけでなく、後述する捕捉されたGPS衛星の受信信号における所定タイミングごとのS/N比の変化を検出することで、両者を併せて車両Mの有無を判定することができる。ステップS4で捕捉数が減少しない場合には駐車車両(移動体)Mなしと判定され(ステップS6)、ステップS2に戻る。
【0025】
図7(A)は、駐車車両なし時(遮蔽前)におけるGPS衛星の捕捉状態、(B)はそのときの各衛星のS/N比を示す。図7(C)は駐車車両有り時(遮蔽後)におけるGPS衛星の捕捉状態、(D)はそのときの各衛星のS/N比を示す。図7(B)、(D)における横軸は受信された衛星を示し、縦軸は各衛星のS/N比を示す。図7(A)では24個以上のGPS衛星のうちこの例では7個の衛星が捕捉されているが、(C)では捕捉数が0になっている。
【0026】
こうして、本発明は、開口部16付きシールド体13で物理的に低い仰角のGPS衛星の電波を遮蔽(マスク)するものであり、車両(移動体)Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる天頂付近のGPS衛星の捕捉数の増減およびその数に基づき当該移動体Mの有無を検出するので、従来のように、GPS衛星の軌道情報の解読情報に基づいて仰角選択を行う構成と比較して、上記低い仰角のGPS衛星の電波の物理的なシールドおよび天頂付近のGPS衛星の捕捉数に基づく検出という簡単な構成により、安定した移動体の有無の検出処理を容易に行うことができる。
【0027】
移動体(駐車)管理システムでは、移動体検出装置1が、上記した無線または有線による通信機能を有するので、判定部7で駐車車両有りと判定された場合には、入出力部8から例えば駐車オン信号が、図1の管理装置21へ送信されて車両ロック装置(ロック板)22を起動し、車両MをロックONして鎖錠管理が行われる。
【0028】
また、判定部7で駐車車両なしと判断されて駐車オフ信号が図1の管理装置21に送信されることにより、これに基づいて、駐車場における駐車スペースの空き状態を図示しない表示器に表示することができる。
【0029】
つぎに、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり、前記検出制御部3が、車両(移動体)Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる前記天頂付近のGPS衛星の電波を受信した受信信号のS/N比の変化に基づいて車両Mの有無を検出する。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0030】
図7において、車両Mによる電波遮蔽前の図7(B)では捕捉状態(斜線部)と通信可状態の衛星が混在して表示されているが、電波遮蔽後の図7(D)では通信可状態の衛星のみが表示される。例えば受信されたGPS衛星G7においては、(B)のように捕捉状態のときのS/N比は、(D)のように通信可状態のときのS/N比よりも大きくなっている。
【0031】
制御ユニット3は、例えば、解析部6により、受信されたGPS衛星からの各受信信号のS/N比を図示しない積分器で演算し、その総和の積分値(面積)が、所定の積分値レベルを超えているとき、判定部7により、各受信信号のS/N比がその全体で見て高いため駐車車両Mによる遮蔽がない「駐車車両なし」と判定し、所定の積分値レベル以下のとき「駐車車両有り」と判定して、車両Mの有無を検出する。図7(B)、(D)のように、図7(B)の電波遮蔽前における捕捉状態(斜線部)および通信可状態の衛星からの受信信号のS/N比の総和の積分値(面積)は、図7(D)の電波遮蔽後における通信可状態の衛星からの受信信号のS/N比の総和の積分値(面積)と比較して大きくなっている。
【0032】
このように、第2実施形態は、低い仰角のGPS衛星の電波の物理的なシールドおよび車両(移動体)Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる天頂付近のGPS衛星からの受信信号のS/N比の変化に基づく検出という簡単な構成によって、第1実施形態と同様に、より安定した車両(移動体)Mの有無の検出処理を容易に行うことができる。
【0033】
つぎに、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第2実施形態と異なり、解析部6は、例えば1秒間、天頂付近のGPS衛星の電波を受信した各受信信号のうちS/N比が所定のS/N比レベルを超えて高く、かつその変動が少ない受信信号のS/N比の上位にあるものを所定数ランキングする。判定部7は、今回の時間tに受信された受信信号について、前記ランキングされた上位レベルの例えば3位までのS/N比の平均値を、前回の時間ti−1に受信された受信信号の当該平均値と比較して、車両Mが移動して駐車したときのように、車両Mが受信電波を遮蔽した結果その両者の平均値差分が所定の基準値以上大きい場合に「駐車車両有り」と判定し、車両Mが受信電波を遮蔽することなく所定の基準値未満に小さい場合には「駐車車両なし」と判定する。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0034】
以下、図8のフローチャートを用いて、第3実施形態にかかる本装置の動作について説明する。まず、アンテナ11からの受信信号は、検出制御部3の入出力部8を介して解析部6で解析処理される(ステップP1)。そして、捕捉している天頂付近のGPS衛星からの受信信号のS/N比が高く、変動の少ないものがランキングされる(ステップP2)。次に判定部7では、ランキングされた上位3位のS/N比の平均値を前回取得した当該平均値と比較する(ステップP3)。この平均値差分が所定の基準値以上の場合には、駐車車両(移動体)M有りと判定される(ステップP4)。平均値差分が所定の基準未満の場合には、駐車車両(移動体)Mなしと判定されて(ステップP5)、ステップP2に戻る。
【0035】
このように、第3実施形態は、低い仰角のGPS衛星の電波の物理的なシールドおよび天頂付近のGPS衛星の電波を受信した各受信信号のうちS/N比が高い所定数の上位の受信信号について車両(移動体)Mによる受信電波の遮蔽前後にわたるS/N比の変化に基づく検出という簡単な構成によって、より容易に安定した車両(移動体)Mの有無の検出処理を行うことができる。
【0036】
なお、上記各実施形態では、本装置を駐車場の駐車車両の有無検出に適用しているが、駐車場以外の屋外における不法駐車や無断駐車場所での駐車車両の検出などに適用してもよい。この場合、本装置が当該場所に設置されて、駐車オン信号に基づき駐車車両が検出される。検出されたとき、音や光等で報知してもよく、駐車オン信号を当該場所の監視センタなどに通信してもよい。
【0037】
なお、車両(移動体)Mによる受信電波の遮蔽前後にわたる、第1実施形態におけるGPS衛星の捕捉数の検出、第2実施形態におけるGPS衛星からの受信信号のS/N比の変化に基づく検出、および第3実施形態におけるS/N比の上位レベルによる検出のいずれか2つ以上を組み合わせて、より正確に移動体の有無を検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1:移動体検出装置
2:GPS受信モジュール
3:検出制御部(制御ユニット)
6:解析部
7:判定部
8:出入力部
11:アンテナ
12:受信器
13:シールド体(シールドボックス)
16:開口部
18:シールド部材
21:管理装置
22:車両ロック装置
C:ケース
M:移動体(車両)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のGPS衛星から発信される電波を受信するGPS受信モジュールと、移動体による受信電波の遮蔽により移動体の有無を検出する検出制御部とを備えた移動体検出装置であって、
前記GPS受信モジュールはシールド体に収納されており、
前記シールド体は、天頂付近のGPS衛星の電波のみを通過させてGPS受信モジュールに受信させ、それよりも低い仰角のGPS衛星の電波が前記シールド体により物理的に遮蔽してGPS受信モジュールによる受信を阻止する開口部を有し、
前記検出制御部は、移動体が前記天頂付近のGPS衛星の受信電波を遮蔽することにより当該移動体の有無を検出する、
移動体検出装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記検出制御部は、移動体による受信電波の遮蔽前後にわたる、前記天頂付近のGPS衛星の捕捉数に基づいて、当該移動体の有無を検出する、移動体検出装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記検出制御部は、移動体による受信電波の遮蔽前後にわたる、前記天頂付近のGPS衛星の電波を受信した受信信号のS/N比の変化に基づいて、当該移動体の有無を検出する、移動体検出装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記検出制御部は、前記天頂付近のGPS衛星の電波を受信した各受信信号のうちS/N比が高い所定数の上位の受信信号について、物体による受信電波の遮蔽前後にわたるS/N比の変化に基づいて、当該物体の有無を検出する、移動体検出装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項の移動体検出装置が、屋外駐車場の駐車区画内に配置されて、移動体である駐車車両の有無の検出に基づいて、少なくとも駐車車両の鎖錠管理を行う、移動体管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−266433(P2010−266433A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90219(P2010−90219)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000103736)オプテックス株式会社 (116)
【Fターム(参考)】