説明

移動通信端末、交換局、蓄積装置、及び、メッセージ蓄積方法

【課題】 高品質で効率的なメッセージの蓄積を可能とする移動通信端末、交換局、蓄積装置、及び、メッセージ蓄積方法を提供する。
【解決手段】ネットワークシステム1は、発信側端末10aが回線交換方式の通信回線を介して着信側端末10bに発信した時に着信側端末10bが応答できないと判断した場合、発信側端末10aとの間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える。ネットワークシステム1は、切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して発信側端末10aから送信されてきたメッセージをコーデック変換することなく蓄積装置30に蓄積する。ネットワークシステム1は、着信側端末10bからメッセージ取得要求を受信した場合に、メッセージのコーデックを最適なコーデックに変換した上で着信側端末10bに配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、留守番電話メッセージ蓄積に関する制御を行う移動通信端末、交換局、蓄積装置、及び、メッセージ蓄積方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発信側端末から着信側端末宛に音声/TV(テレビジョン)電話発信した際に、着信側端末が圏外にある等により着信側端末から応答できないことがある。この際、着信者が留守番電話契約に加入している場合には、交換局は留守番電話メッセージを蓄積する蓄積装置に着信転送を行う。そして、発信側端末が発信者から入力された留守番電話メッセージを蓄積装置に向けて送信し、蓄積装置が当該留守番電話メッセージを蓄積することで、着信者は蓄積装置に蓄積された留守番電話メッセージを任意の時に再生して聞くことができる。
【0003】
近年では、通信回線の種類やメッセージの種類が多様化している。このため、メッセージの保存時、読出し時等にメッセージの形式変換が行われることが多い。
例えば、特許文献1に記載のシステムでは、マルチメディアメッセージを一元管理するために、加入者からのメッセージを回線交換網を介して受信してパケット化し、当該パケット化されたメッセージを蓄積形式に変換して蓄積したり、パケット交換網からのパケット化されたメッセージを蓄積形式に変換することが行われている。
また、特許文献2に記載のマルチメディア蓄積変換サービスシステムでは、メッセージ読出し時に着信先のメディア選択に合わせて蓄積データを変換し送信することで、着信者の要求する時に、要求する端末に、要求するデータで送信している。
【0004】
また、上述した留守番電話メッセージの蓄積及び再生時においてもメッセージのコーデック変換が行われている。図6を参照して、従来の留守番電話メッセージの蓄積及び再生の手順を具体的に説明する。まず、発信側端末が回線交換方式の通信回線で音声/TV電話発信し(ステップS201)、着信側端末が応答できなかった場合(ステップS202)、交換局(MMS;マルチメディア交換機)は回線交換方式の通信回線で着信転送する(ステップS203)。発信側端末は、発信者から入力された留守番電話メッセージを、回線交換方式の通信回線を介して送信できるように、回線交換用のコーデック(以下「Codec1」という)に変換する。具体的には、例えば、留守番電話メッセージのうちの音声部分を8kbpsの音声に圧縮し、画像部分を64kbpsの画像に圧縮する。そして、発信側端末は、変換後の留守番電話メッセージを回線交換方式の通話保証の通信回線を介して蓄積装置に向けて送信する(ステップS204)。一方、蓄積装置はパケット交換用のコーデック(以下「Codec2」という)のメッセージを蓄積するように設計されており、発信側端末から転送されてきたCodec1のメッセージは、変換装置によりCodec2に変換された上で(ステップS205)、蓄積装置に蓄積される。
【0005】
また、メッセージ再生時には、蓄積装置に蓄積されているCodec2の留守番電話メッセージは、変換装置により回線交換用のCodec1に変換されてから着信側端末に送信される(ステップS205)。
なお、コーデック変換とは、圧縮・伸張アルゴリズムによって音声データや画像データの符号変換を行うことをいう。コーデックの種別としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)2、MPEG4等がある。
【特許文献1】特開2002−44123号公報
【特許文献2】特開平11−163922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、発信側端末が回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合、発信端末と蓄積装置との間に回線交換方式の通信回線が接続されるため、発信側端末は、回線交換方式の通信回線に対応したコーデックで留守番電話メッセージを送信する必要がある。このため、転送時のコーデック種別や回線品質が発信時の回線交換の品質として引き継がれてしまい、低品位の留守番電話メッセージが送信されてしまうという問題があった。
また、留守番電話メッセージの蓄積及び読出時にもコーデック変換を行っていたため、留守番電話メッセージの品質が劣化していた。
【0007】
さらに、蓄積装置への留守番電話メッセージ送信時は、着信側端末との双方向性を担保したリアルタイムな通信が行われるわけではなく、発信側端末から蓄積装置への片方向通信となる。それにもかかわらず過剰な双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行っているため、ネットワーク設備に無駄が生じていた。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合でも、高品位で効率的なメッセージの蓄積を可能とする移動通信端末、交換局、蓄積装置、及び、メッセージ蓄積方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、着信側端末へのメッセージを蓄積装置に蓄積可能な移動通信端末であって、回線交換方式の通信回線を介して着信側端末宛に発信する発信手段と、前記発信手段による発信に応答してネットワークシステム側から切替要求を受信した場合に、前記回線交換方式の通信回線をパケット交換方式の通信回線に切り替える切替手段と、前記蓄積装置に蓄積すべき前記着信側端末へのメッセージを、前記切替手段により切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して前記蓄積装置に送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする移動通信端末を提供する。
【0009】
この発明によれば、移動通信端末は、回線交換方式の通信回線をパケット交換方式の通信回線に切り替え、蓄積装置に蓄積すべき着信側端末へのメッセージをパケット交換方式の通信回線を介して蓄積装置に送信するため、回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合でも、高品位なコーデックでメッセージを送信して蓄積装置に蓄積させることが可能となる。また、回線交換方式による双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行う必要がなくなるため、効率的にメッセージを送信することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、発信側端末と着信側端末との間の通信を制御し、前記発信側端末から送信された前記着信側端末へのメッセージを蓄積装置に蓄積可能な交換局であって、回線交換方式の通信回線を介した前記発信側端末からの発信に対して前記着信側端末が応答できるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記着信側端末が応答できないと判定された場合、前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替手段と、前記蓄積装置とパケット交換方式の通信回線を接続する接続手段と、前記切替手段により切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して前記発信側端末から送信されてきたメッセージを、前記接続手段により接続されたパケット交換方式の通信回線を介して前記蓄積装置に送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする交換局を提供する。
【0011】
この発明によれば、交換局は、着信側端末が応答できないと判定した場合、発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替え、該切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して発信側端末から送信されてきたメッセージを、接続されたパケット交換方式の通信回線を介して蓄積装置に送信するため、発信側端末が回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合でも、高品位なコーデックでメッセージを送信し蓄積装置に蓄積させることが可能となる。また、回線交換方式による双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行う必要がなくなるため、効率的にメッセージを送信することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の交換局において、前記切替手段は、前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替えるための切替要求を前記発信側端末に送信する切替要求送信手段と、前記発信側端末からパケット交換方式の通信回線の確立要求を受信した場合に、該受信した確立要求と、前記発信側端末との間で確立されている回線交換方式の通信回線とを対応付けることにより、前記発信側端末との間の通信回線の管理を行う回線管理手段と、前記パケット交換方式の通信回線の確立が完了した場合に、前記回線方式の通信回線を切断する切断手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、交換局は、パケット交換方式の通信回線の確立要求と、発信側端末との間で確立されている回線交換方式の通信回線とを対応付けることにより、発信側端末との間の通信回線の管理を行い、発信側端末との間の通信回線の確立が完了した場合に回線方式の通信回線を切断するため、発信者に切替を意識させることなくスムーズに通信回線の切替を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、パケット交換方式の通信回線を介して発信側端末から着信側端末へのメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段により受信されたメッセージをコーデック変換せずに蓄積する蓄積手段とを備えることを特徴とする蓄積装置を提供する。
本発明によれば、蓄積装置は、パケット交換方式の通信回線を介して受信したメッセージをコーデック変換せずに蓄積するため、高品質で効率的なメッセージの蓄積が可能となる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の蓄積装置において、前記着信側端末へのメッセージが蓄積されている旨を前記着信側端末に対して通知する蓄積通知手段と、前記着信側端末からメッセージ取得要求を受信した場合に、前記メッセージを前記着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記メッセージのコーデックを変換するコーデック変換手段と、前記コーデック変換手段により変換されたメッセージを前記着信側端末に配信する配信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、蓄積装置は、着信側端末からメッセージ取得要求を受信した場合に、メッセージを着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定し、判定結果に基づいてメッセージのコーデックを変換して着信側端末に配信するため、蓄積時にはメッセージを変換せずに高品位コーデックのまま蓄積し、メッセージ配信時のみ最適なコーデックに変換することにより、高品位なメッセージ再生が可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の蓄積装置において、前記判定手段は、前記着信側端末との間の通信回線の種別と、前記着信側端末の能力と、の少なくとも一方に基づいて、最適なコーデックを判定することを特徴とする。
本発明によれば、着信側端末との間の通信回線の種別や着信側端末の能力に応じた最適なコーデックに変換してメッセージを送信することができるため、着信側端末は最適な品質でメッセージを再生することが可能となる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、発信側端末から着信側端末へのメッセージを蓄積するメッセージ蓄積方法であって、前記発信側端末が、回線交換方式の通信回線を介して前記着信側端末に発信する発信ステップ(例えば、図3中のステップS1に対応)と、ネットワークシステムが、前記着信側端末が応答できないと判断した場合、前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替ステップ(例えば、図3中のステップS7〜S13に対応)と、前記発信側端末が、前記切替ステップにおいて切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して、前記着信側端末へのメッセージを前記ネットワークシステムに送信する蓄積メッセージ送信ステップ(例えば、図3中のステップS16に対応)と、前記ネットワークシステムが、前記蓄積メッセージ送信ステップにおいて送信されたメッセージをコーデック変換することなく蓄積装置に蓄積する蓄積ステップ(例えば、図3中のステップS20に対応)とを備えることを特徴とするメッセージ蓄積方法を提供する。
【0019】
本発明によれば、ネットワークシステムが、発信側端末からの回線交換方式の通信回線を介した発信に対して着信側端末が応答できないと判断した場合に発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替え、発信側端末がパケット交換方式の通信回線を介して着信側端末へのメッセージを送信し、ネットワークシステムがメッセージをコーデック変換することなく蓄積装置に蓄積するため、発信側端末が回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合でも、高品位なコーデックでメッセージを送信し蓄積することが可能となる。また、回線交換方式による双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行う必要がなくなるため、効率的にメッセージを送信することが可能となる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のメッセージ蓄積方法において、前記ネットワークシステムが、前記着信側端末へのメッセージが蓄積されている旨を前記着信側端末に対して通知する通知ステップ(例えば、図3中のステップS24に対応)と、前記着信側端末が、メッセージ取得要求を前記ネットワークシステムに送信する取得要求送信ステップ(例えば、図4中のステップS26に対応)と、前記ネットワークシステムが、前記メッセージ取得要求を受信した場合に、前記メッセージを前記着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定する判定ステップ(例えば、図4中のステップS31に対応)と、前記ネットワークシステムが、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記メッセージのコーデックを変換するコーデック変換ステップ(例えば、図4中のステップS32に対応)と、前記ネットワークシステムが、前記コーデック変換ステップにおいて変換されたメッセージを前記着信側端末に配信する配信ステップ(例えば、図4中のステップS36に対応)とをさらに備えることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、ネットワーク装置は、着信側端末からメッセージ取得要求を受信した場合に、メッセージを着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定し、判定結果に基づいてメッセージのコーデックを変換して着信側端末に配信するため、蓄積時にはメッセージを変換せずに高品位コーデックのまま蓄積し、メッセージ配信時のみ最適なコーデックに変換することにより、高品位なメッセージ再生が可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ネットワークシステムが、発信側端末からの回線交換方式の通信回線を介した発信に対して着信側端末が応答できないと判断した場合に発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替え、発信側端末がパケット交換方式の通信回線を介して着信側端末へのメッセージを送信し、ネットワークシステムがメッセージをコーデック変換することなく蓄積装置に蓄積するため、発信側端末が回線交換方式の通信回線を介して発信を行った場合でも、高品位なコーデックでメッセージを送信し蓄積することが可能となる。また、回線交換方式による双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行う必要がなくなるため、効率的にメッセージを送信することが可能となる。
【0023】
また、ネットワークシステムは、着信側端末からメッセージ取得要求を受信した場合に、メッセージを前記着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定し、判定結果に基づいてメッセージのコーデックを変換して前記着信側端末に配信するため、蓄積時にはメッセージを変換せずに高品位コーデックのまま蓄積し、メッセージ配信時のみ最適なコーデックに変換することにより、高品位なメッセージ再生が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る通信ネットワークの全体構成を示す図である。同図に示すように、通信ネットワークは、ネットワークシステム1と、カメラでの動画撮影機能が搭載された移動通信端末である発信側端末10a及び着信側端末10bとを含んで構成される。ネットワークシステム1は、IMS(IP Multimedia Subsystem)20a及びxGSN(serving/gateway GPRS Support Node)20bを含む交換局20と、発信者から着信者へのメッセージを蓄積する蓄積装置30とを含んで構成される。これらの各装置は、CPUと、ソフトウェアを記憶するメモリと、通信インターフェースとを備えている。
【0025】
図2には、本実施形態に係る通信ネットワークを構成する発信側端末10a、着信側端末10b、交換局20及び蓄積装置30の機能ブロック図を示す。以下、同図を参照して各装置の機能構成を説明する。
(発信側端末の機能構成)
発信側端末10aは、回線交換方式による通信を制御する回線交換制御部11aと、パケット交換方式による通信を制御するパケット交換制御部12aとを備えている。
回線交換制御部11aは、回線交換方式の通信回線を介して着信側端末10b宛に発信する発信機能111を備える。
パケット交換制御部12aは、自端末10aからの発信に応答してネットワークシステム1側から切替要求を受信した場合に、通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替機能121と、蓄積装置30に蓄積すべきメッセージを、切替後のパケット交換方式の通信回線を介して送信するメッセージ送信機能122とを備える。
【0026】
ここで、回線交換方式による通信とは、データの送信側と受信側で物理的な通信回線(セッション)を確立(接続)し、その通信回線を占有して通信を行う方式である。回線交換方式による通信では、高速なバックボーン回線を帯域や伝送速度に応じた複数の低速チャネルに分割し、当該チャネル毎に伝送が行われる。このため、大容量で高品位なデータを送信するのには適しておらず、データは圧縮して送信される。
また、パケット交換方式による通信とは、チャネル分割をせず、広帯域の高速通信のまま、宛先と順番を付加したデータをパケットとして順に送信する方式をいう。このため、大容量で高品位なデータを高速で送信することができ、例えば、高速パケット無線ストリーム伝送が可能となる。
【0027】
(着信側端末の機能構成)
着信側端末10bは、回線交換方式による通信を制御する回線交換制御部11bと、パケット交換方式による通信を制御するパケット交換制御部12bと、蓄積装置30から配信されたメッセージを再生する再生制御部13とを備える。ここで、メッセージには、音声メッセージと映像メッセージとの少なくとも一方が含まれる。
【0028】
(交換局の機能構成)
交換局20は、呼処理に関わる各種情報を管理して、呼を制御する呼処理制御部21と、回線交換方式の通信回線の確立及び切断を制御する回線交換制御部22と、パケット交換方式の通信回線の確立及び切断を制御するパケット交換制御部23とを備える。また、交換局20は、在圏の移動通信端末の位置情報や能力を管理する。
回線交換制御部22は、回線交換方式の通信回線を介した発信側端末10aからの発信に対して着信側端末10bが応答できるか否かを判定する判定機能221を備える。例えば、着信側端末10bの呼出を開始してから一定時間以上応答がなかった場合、或いは、着信側端末10bの電源が切れていたり着信側端末10bが圏外にある等により着信側端末10bの位置登録がされていない場合に、判定機能221は着信側端末10bが応答できないと判定する。
【0029】
パケット交換制御部23は、着信側端末10bが応答できないと判定された場合に、発信側端末10aとの間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替機能231と、蓄積装置30にメッセージを蓄積する際に蓄積装置30とパケット交換方式の通信回線を接続する接続機能232と、切替後のパケット交換方式の通信回線を介して発信側端末10aから送信されてきたメッセージを、パケット交換方式の通信回線を介して蓄積装置30に送信する送信機能233とを備える。
【0030】
さらに、切替機能231は、発信側端末10aとの間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替えるための切替要求を発信側端末10aに送信する切替要求送信機能と、パケット交換方式の通信回線の確立要求を発信側端末10aから受信した場合に、例えば、当該受信した確立要求の識別子と発信側端末10aとの間で確立されている回線交換方式の通信回線の識別子とを対応付けてメモリに記憶しておくことにより、発信側端末10aとの間の通信回線の管理を行う回線管理機能と、パケット交換方式の通信回線の確立が完了した場合に、回線方式の通信回線を切断する切断機能とを備える。
【0031】
(蓄積装置の機能構成)
蓄積装置30は、蓄積メッセージの送受信を制御するサービス制御部31と、データベース等の記憶装置にメッセージを保存する蓄積部32と、メッセージのコーデックを変換するコーデック変換部33と、蓄積メッセージを配信する配信部34とを備える。
サービス制御部31は、発信側端末10aから着信側端末10bへのメッセージをパケット交換方式の通信回線を介して受信するメッセージ受信機能311と、着信側端末10bへのメッセージが蓄積されている旨を着信側端末10bに対して通知する蓄積通知機能312とを備える。
蓄積部32は、パケット交換用のコーデックに対応した蓄積装置であり、パケット交換方式の通信回線を介して受信したパケット交換用のコーデックのメッセージを、コーデック変換せずに蓄積する。
【0032】
コーデック変換部33は、着信側端末10bから蓄積メッセージ取得要求を受信した場合に、取得要求があった蓄積メッセージを着信側端末10bに配信するにあたっての最適なコーデックを判定する判定機能331を備える。コーデック変換部33は、判定機能331による判定結果に基づいて、配信対象の蓄積メッセージのコーデックを変換する。
配信部34は、コーデック変換部33で変換されたメッセージを着信側端末10bに配信する。
【0033】
(動作)
次に、図3及び図4に示すシーケンスチャートを参照して、本実施の形態に係る通信ネットワークにおけるメッセージの蓄積処理及び再生処理の流れについて説明する。
まず、発信者は、発信側端末10aを操作して、着信側端末10bに対する発信指示を行う。これにより、発信側端末10aの回線交換制御部11aは、回線交換方式の通信回線を介して着信側端末10b宛に発信する(ステップS1)。
【0034】
交換局20の呼処理制御部21は、発信側端末10aからの着信を受けると、発信要求を回線交換制御部22に送信する(ステップS2)。回線交換制御部22は、発信要求を受信すると着信側端末10bを呼び出す(ステップS3)。ここで、回線交換制御部22は、着信側端末10bから一定時間以上応答がないことを検知し(ステップS4)、着信側端末10bが無応答であることを呼処理制御部21に通知する(ステップS5)。呼処理制御部21は、発信側端末10aがパケット発信可能な通信端末か、パケット発信切替要求を受信することができるか等を判断することにより、発信側端末10aとの間の通信回線をパケット交換方式に切替可能か否かを判定する(ステップS6)。切替可能と判定した場合は、呼処理制御部21は、パケット発信切替指示をパケット交換制御部23に対して行う(ステップS7)。パケット交換制御部23は、パケット発信切替要求を発信側端末10aに対して送信する(ステップS8)。
【0035】
発信側端末10aのパケット交換制御部12aは、交換局20からパケット発信切替要求を受信すると、セッション確立要求を交換局20に送信する(ステップS9)。
交換局20の呼処理制御部21は、発信側端末10aからセッション確立要求を受信すると、受信したセッション確立要求のIDと、発信側端末10aとの間で既に確立されている回線交換方式の通信回線のセッションIDとを対応付けて、発信側端末10aとの間の通信回線の管理を行う(ステップS10)。
【0036】
呼処理制御部21は、セッション確立完了通知をパケット交換制御部23から受信すると(ステップS11)、パケット交換のセッション確立完了通知を回線交換制御部22に転送する(ステップS12)。回線交換制御部22は、セッション確立完了通知を受信すると、回線交換のセッションを切断する(ステップS13)。
次いで、パケット交換制御部23は、蓄積処理要求を蓄積装置30に送信することにより、蓄積装置30との間にパケット交換方式の通信回線を接続する(ステップS14)。
【0037】
発信側端末10aのパケット交換制御部12aは、発信者が発声した音声や発信側端末10aに搭載されているカメラで撮影した映像を蓄積メッセージとして準備し(ステップS15)、パケット交換方式の通信回線を介して蓄積メッセージを送信する(ステップS16)。
交換局20の呼処理制御部21は、発信側端末10aから蓄積メッセージを受信すると、当該蓄積メッセージをパケット交換制御部23に転送する(ステップS17)。パケット交換制御部23は、当該蓄積メッセージを蓄積装置30に送信する(ステップS18)。
【0038】
蓄積装置30のサービス制御部31は、交換局20から蓄積メッセージを受信すると、当該蓄積メッセージを蓄積部32に転送する(ステップS19)。蓄積部32は、受信した蓄積メッセージをコーデック変換することなくデータベースに保存する(ステップS20)。次いで、蓄積部32は、配信部34に蓄積処理完了通知を送信する(ステップS21)。蓄積処理完了通知を受けた配信部34は、蓄積通知を交換局20に送信する(ステップS22)。
交換局20の呼処理制御部21は、蓄積装置30から蓄積通知を受信すると、パケット交換制御部23に蓄積通知指示を行う(ステップS23)。これにより、パケット交換制御部23は、着信者へのメッセージが蓄積された旨の通知を着信側端末10bに行う(ステップS24)。
【0039】
着信側端末10bのパケット交換制御部12bは、交換局20からの蓄積通知を受けると、蓄積メッセージの取得判断を行う(図4のステップS25)。例えば、着信者が着信側端末10bを操作してメッセージ取得指示を行った場合、パケット交換制御部12bは蓄積メッセージを取得する必要があると判断し、蓄積メッセージ取得要求を交換局20に送信する(ステップS26)。なお、ここでは、着信者はパケット交換方式の通信回線を介した蓄積メッセージの取得要求を行ったものとする。
交換局20のパケット交換制御部23は、着信側端末10bから蓄積メッセージ取得要求を受信すると、着信側端末10bの端末能力に関する情報とともに、蓄積メッセージの取得要求を蓄積装置30に送信する(ステップS27)。
【0040】
蓄積装置30のサービス制御部31は、交換局20から取得要求及び端末能力を受信すると、当該情報を含むコーデック変換指示をコーデック変換部33に対して行う(ステップS28)。コーデック変換部33は、取得要求のあった蓄積メッセージについてのコーデック種別の確認を蓄積部32に対して行う(ステップS29)。蓄積部32は、取得要求のあった蓄積メッセージをコーデック変換部33に対して送信する(ステップS30)。コーデック変換部33は、着信側端末10bの端末能力及び蓄積メッセージが配信される通信回線の種類(ここではパケット通信)に基づいて、着信側端末10bに蓄積メッセージを配信するにあたっての最適なコーデックを判定する(ステップS31)。例えば、通信回線の種類がパケット通信であっても、着信側端末10bの端末能力が低く、パケット通信用のコーデックを有するメッセージを再生することができない場合には、蓄積メッセージを低品質のコーデックに変換する必要がある。
【0041】
以上のような判定結果に基づいて、コーデック変換部33は蓄積メッセージのコーデックを変換する(ステップS32)。コーデック変換部33は、コーデック変換後の蓄積メッセージを蓄積部32に蓄積する(ステップS33)。蓄積部32は、サービス制御部31に対して配信準備完了通知を送信する(ステップS34)。サービス制御部31は、交換局20に対して蓄積メッセージを配信する(ステップS35)。
【0042】
交換局20の呼処理制御部21は、蓄積装置30から受信した蓄積メッセージを着信側端末10bに配信する(ステップS36)。着信側端末10bのパケット交換制御部12bは、蓄積メッセージを受信すると、再生制御部13に再生要求を送信し(ステップS37)、これにより、再生制御部13は蓄積メッセージの再生を行う。
メッセージの再生が終了した後に、蓄積装置30のサービス制御部31は、再生済み通知を交換局20に送信する(ステップS38)。交換局20の呼処理制御部21は、蓄積装置30から再生済み通知を受信すると、当該再生済み通知を発信側端末10aに転送する(ステップS39)。これにより、発信者はメッセージの再生が完了したことを知ることができる。
【0043】
図5には、本実施の形態に係る通信ネットワークにおける動作例を示す。発信側端末10aから着信側端末10bへの回線交換方式による発信時に(ステップS101)、着信側端末10bが着信できなかった場合に(ステップS102)、IMS20aはパケット発信切替要求を行う(ステップS103)。発信側端末10aは通信回線をパケット交換方式に切り替えて、パケット交換の通信回線に対応したCodec2のメッセージを送信する(ステップS104)。xGSN20bは、Codec2のメッセージを蓄積装置30に転送する(ステップS105)。蓄積装置30は、Codec2のメッセージをコーデック変換することなく蓄積する(ステップS106)。これにより、品質を劣化させることなくメッセージを蓄積することが可能となる。
メッセージを配信する際には、蓄積装置30は、着信者からの再生要求指示や着信側端末10bの端末能力に基づいて、回線交換方式の通信回線に対応したCodec1に変換して、或いはCodec2のまま、メッセージを着信側端末10bに配信する(ステップS107)。
【0044】
以上説明したように、発信側端末10aは、メッセージの蓄積時に、通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替えて、当該切替後のパケット交換方式の通信回線を介してメッセージを蓄積装置30に送信し、蓄積装置30は受信したメッセージをコーデック変換することなく蓄積するため、高品位なコーデックでメッセージを送信し蓄積することが可能となる。また、回線交換方式による双方向性を担保したリアルタイム伝送品質保証を行う必要がなくなる。すなわち、過剰な伝送品質保証を行う必要がなくなるため、ネットワーク設備に無駄が生じることがなくなり、効率的にメッセージを送信することができる。
【0045】
また、交換局20は、パケット交換方式の通信回線の確立要求と、発信側端末10aとの間で既に確立されている回線交換方式の通信回線とを対応付けて管理し、発信側端末10aとの間の通信回線の確立が完了した場合に回線方式の通信回線を切断するため、発信者に切替を意識させることなく通信回線の切替をスムーズに行うことができる。
また、時間制課金の回線交換方式から従量制のパケット交換方式の通信回線に切り替えるため、発信者がパケット定額制サービスに加入していれば、メッセージ蓄積時に定額料金内での利用が可能となる。
【0046】
さらに、蓄積装置30は、着信側端末10bからメッセージ取得要求を受信した場合に、メッセージを着信側端末10bに配信するにあたっての最適なコーデックを判定し、判定結果に基づいてメッセージのコーデックを変換して着信側端末10bに配信するため、蓄積時にはメッセージをコーデック変換することなく高品位のまま蓄積し、配信時のみメッセージを最適なコーデックに変換することにより、着信者の要求や端末能力に適応した最適なコーデックでのメッセージ再生が可能となる。
【0047】
また、メッセージ再生時の通信回線方式を着信者が選択することが可能であるため、着信者がパケット定額制サービスに加入している場合、パケット交換方式を選択すれば、メッセージ再生時に定額料金内での利用が可能となる。
なお、蓄積メッセージ配信時には、メッセージのコーデックを変換することに加えて、最適なQoS(Quality of Service;通信品質)を選択してメッセージを配信するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、回線交換方式からパケット交換方式の通信回線に切り替えるとして説明したが、これに限定されることはなく、無線LAN、WiMAXなどの通信方式に切り替えてもよい。また、蓄積に最適なコーデックを判定して、最適なコーデックに変換してから蓄積してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、高品位及び効率的なメッセージの蓄積及び再生に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信ネットワークの全体構成を示す図である。
【図2】同実施の形態に係る通信ネットワークを構成する発信側端末、着信側端末、交換局及び蓄積装置の各機能ブロック図である。
【図3】同実施の形態に係る通信ネットワークにおける蓄積処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図4】同実施の形態に係る通信ネットワークにおける再生処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図5】同実施の形態に係る通信ネットワークにおける動作例を示す図である。
【図6】従来におけるメッセージの蓄積及び再生処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ネットワークシステム
10a 発信側端末
11a 回線交換制御部
111 発信機能
12a パケット交換制御部
121 切替機能
122 メッセージ送信機能
10b 着信側端末
11b 回線交換制御部
12b パケット交換制御部
13 再生制御部
20 交換局
21 呼処理制御部
22 回線交換制御部
221 判定機能
23 パケット交換制御部
231 切替機能
232 接続機能
233 送信機能
20a IMS
20b xGSN
30 蓄積装置
31 サービス制御部
311 メッセージ受信機能
312 蓄積通知機能
32 蓄積部
33 コーデック変換部
331 判定機能
34 配信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信側端末へのメッセージを蓄積装置に蓄積可能な移動通信端末であって、
回線交換方式の通信回線を介して着信側端末宛に発信する発信手段と、
前記発信手段による発信に応答してネットワークシステム側から切替要求を受信した場合に、前記回線交換方式の通信回線をパケット交換方式の通信回線に切り替える切替手段と、
前記蓄積装置に蓄積すべき前記着信側端末へのメッセージを、前記切替手段により切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して前記蓄積装置に送信するメッセージ送信手段と
を備えることを特徴とする移動通信端末。
【請求項2】
発信側端末と着信側端末との間の通信を制御し、前記発信側端末から送信された前記着信側端末へのメッセージを蓄積装置に蓄積可能な交換局であって、
回線交換方式の通信回線を介した前記発信側端末からの発信に対して前記着信側端末が応答できるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記着信側端末が応答できないと判定された場合、前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替手段と、
前記蓄積装置とパケット交換方式の通信回線を接続する接続手段と、
前記切替手段により切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して前記発信側端末から送信されてきたメッセージを、前記接続手段により接続されたパケット交換方式の通信回線を介して前記蓄積装置に送信するメッセージ送信手段と
を備えることを特徴とする交換局。
【請求項3】
前記切替手段は、
前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替えるための切替要求を前記発信側端末に送信する切替要求送信手段と、
前記発信側端末からパケット交換方式の通信回線の確立要求を受信した場合に、該受信した確立要求と、前記発信側端末との間で確立されている回線交換方式の通信回線とを対応付けることにより、前記発信側端末との間の通信回線の管理を行う回線管理手段と、
前記パケット交換方式の通信回線の確立が完了した場合に、前記回線方式の通信回線を切断する切断手段と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の交換局。
【請求項4】
パケット交換方式の通信回線を介して発信側端末から着信側端末へのメッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段により受信されたメッセージをコーデック変換せずに蓄積する蓄積手段と
を備えることを特徴とする蓄積装置。
【請求項5】
前記着信側端末へのメッセージが蓄積されている旨を前記着信側端末に対して通知する蓄積通知手段と、
前記着信側端末からメッセージ取得要求を受信した場合に、前記メッセージを前記着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記メッセージのコーデックを変換するコーデック変換手段と、
前記コーデック変換手段により変換されたメッセージを前記着信側端末に配信する配信手段と
を備えることを特徴とする請求項4に記載の蓄積装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記着信側端末との間の通信回線の種別と、前記着信側端末の能力と、の少なくとも一方に基づいて、最適なコーデックを判定することを特徴とする請求項4に記載の蓄積装置。
【請求項7】
発信側端末から着信側端末へのメッセージを蓄積するメッセージ蓄積方法であって、
前記発信側端末が、回線交換方式の通信回線を介して前記着信側端末に発信する発信ステップと、
ネットワークシステムが、前記着信側端末が応答できないと判断した場合、前記発信側端末との間の通信回線を回線交換方式からパケット交換方式に切り替える切替ステップと、
前記発信側端末が、前記切替ステップにおいて切り替えられたパケット交換方式の通信回線を介して、前記着信側端末へのメッセージを前記ネットワークシステムに送信する蓄積メッセージ送信ステップと、
前記ネットワークシステムが、前記蓄積メッセージ送信ステップにおいて送信されたメッセージをコーデック変換することなく蓄積装置に蓄積する蓄積ステップと
を備えることを特徴とするメッセージ蓄積方法。
【請求項8】
前記ネットワークシステムが、前記着信側端末へのメッセージが蓄積されている旨を前記着信側端末に対して通知する通知ステップと、
前記着信側端末が、メッセージ取得要求を前記ネットワークシステムに送信する取得要求送信ステップと、
前記ネットワークシステムが、前記メッセージ取得要求を受信した場合に、前記メッセージを前記着信側端末に配信するにあたっての最適なコーデックを判定する判定ステップと、
前記ネットワークシステムが、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記メッセージのコーデックを変換するコーデック変換ステップと、
前記ネットワークシステムが、前記コーデック変換ステップにおいて変換されたメッセージを前記着信側端末に配信する配信ステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のメッセージ蓄積方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate