説明

穀粒貯留槽

【課題】 貯留槽の底部にスイープスリットを形成のスイープフロアを設ける形態では、このスイープフロアが平坦面に近いと、この取出に長時間を要し、又、このスイープフロアの排出口が中央部に形成されている形態では、排出口位置が高くなり易く、貯留槽の外周部位置から奥側に深い位置となって、この排出口、乃至このシャッター等のメンテナンス作業の行い難い状態となる。
【解決手段】 貯留槽2の前壁3下の排出口1と対向の奥壁4から前記排出口1へ下り傾斜して、スイープスリット5を形成のセンタフロアパネル6と、このセンタフロアパネル6の左右両側部に位置して左右両側壁7からこのセンタフロアパネル6側へ下り傾斜してスイープスリット8を形成のサイドフロアパネル9とからなるスイープフロア10を敷設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、収穫穀粒や、乾燥調整穀粒等を収容貯蔵する穀粒貯留槽に関する。
【背景技術】
【0002】
貯留槽の円錐形状漏斗の底板中央部に排出口、及びシャッタを設け、この底板は多孔板からなり、この排出口に向けて下り傾斜の漏斗形態に形成し、この多孔板の下側に吸気室を配置した技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10ー313671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
貯留槽の底部にスイープスリットを形成のスイープフロアを設けて、このスイープフロア下側の風圧室からスイープスリットを経て貯留槽内に吹込む噴風によって、穀粒水分を調整し、貯留槽内の穀粒を排出口から取出すが、このスイープフロアが平坦面に近い形態では、この取出に長時間を要し、又、このスイープフロアの排出口が中央部に形成されている形態では、排出口位置が高くなり易く、貯留槽の外周部位置から奥側に深い位置となって、この排出口、乃至このシャッター等のメンテナンス作業の行い難い状態となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、穀粒を収容して底部前側の排出口1から排出できる貯留槽2の底部に、前記貯留槽2の前壁3下の排出口1と対向の奥壁4から前記排出口1へ下り傾斜して、スイープスリット5を形成のセンタフロアパネル6と、このセンタフロアパネル6の左右両側部に位置して左右両側壁7からこのセンタフロアパネル6側へ下り傾斜してスイープスリット8を形成のサイドフロアパネル9とからなるスイープフロア10を敷設したことを特徴とする穀粒貯留槽の構成とする。
【0006】
貯留槽2に籾等を収容して水分調整しながら保存するときは、この底部のスイープフロア10のセンタフロアパネル6のスリープスリット5や、サイドフロアパネル9のスリープスリット8から乾燥風を吹上げて、貯留槽2に通して調整維持する。又、この貯留していた穀粒を排出口1から取出して乾燥機や、籾摺機等へ供給するときは、排出口1のシャッタを開いて、貯留槽2の穀粒を排出口1から取出す。排出口1から流出される穀粒が多いときは、自重流下によって円滑に行われるが、スイープフロア10上の穀粒量が少なくなると、下側の風圧室から各スイープスリット5、8を通して噴上される風圧によってスイープフロア10面上へ浮上されながら、このセンタフロアパネル6、及びサイドフロアパネル9の傾斜面に沿って噴送案内されて、センタフロアパネル6上面の穀粒は前側の排出口1へ噴送され、サイドフロアパネル9上面の穀粒は前記センタフロアパネル6及び排出口1へ噴送排出される。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記スイープフロア(10)を構成するセンタフロアパネル(6)と、この左右両側部のサイドフロアパネル(9)を、前記前壁(3)下部の排出口(1)部から奥壁(4)部側に向かって上り傾斜状に、且つ設定角度の接合部(A)で接続する構成とする請求項1に記載の穀粒貯留槽とする。
【0008】
前記のように貯留槽2の穀粒の排出行程の終端部において、センタフロアパネル6上面を排出口1側へ噴送される穀粒は、センタフロアパネル6の幅が排出口1側へ向うに従って順次吹幅狭くなるため、穀粒層が厚くなり、又は穀粒分布が密になって噴送効果が高く維持される。又、これらセンタフロアパネル6上面には、サイドフロアパネル8の傾斜直結する接合部A上面側へ流下される穀粒を受けて排出口1側へ噴送する。このときこれらセンタフロアパネル6と、サイドフロアパネル8との間の継目の接合部Aは前壁3の排出口1側へ下り傾斜で直線状に形成されるため、このセンタフロアパネル6の左右両側部に沿って噴送される穀粒が抵抗少なく円滑に排出される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記センタフロアパネル6の傾斜角度αを緩く形成するに対して、サイドフロアパネル9の傾斜角度βを急に設定する。
前記のように貯留穀粒を排出口1から取出排出させることができるが、この排出の最終行程では傾斜角度αを有するセンタフロアパネル6上面の穀粒が排出口1側へ噴送排出されるに伴って、サイドフロアパネル8上面の穀粒がセンタフロアパネル6上面を噴送される穀粒を合流して排出される。このとき、サイドフロアパネル8上面からセンタフロアパネル6上面へ噴送される穀粒は、傾斜角度βが前記センタフロアパネル6の傾斜角度αよりも急傾斜角度に形成されていて流下し易く形成されているため、これらサイドフロアパネル8上面の噴送処理を迅速に行わせると共に、センサフロアパネル6上面の噴送排出処理を迅速に有効に行わせる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、傾斜のスイープフロア(10)及び排出口(1)を形成した貯留槽(2)を、各排出口(1)から排出される穀粒を受けて搬送する取出コンベア(11)と対向して配置する構成とし、各排出口(1)の前壁(3)と取出コンベア(11)の側縁との間には、適宜間隔のシュート間隔(B)を形成して、排出口(1)から取出コンベア(11)へ排穀する取出シュート(12)を設け、左右両側部の前壁(3)間には前記取出コンベア(11)やシュート間隔(B)の上側を覆う通路板(13)を設けた。
【0011】
前記のように貯留層2の穀粒を取出して取出コンベア11によって排出するときは、排出口1のシャッタを開いて、この排出口1から取出シュート12を経て取出コンベア11へ排出させる。このような各貯留層2の排出口1は、取出コンベア11の側部に配置されているため、この排出口1と対向する取出コンベア11上側の通路板13を取外すことによって、この排出口1部のシュート間隔B部上を開いて、穀粒排出状態等を目視することができ、また、このシュート間隔B部から排出口1部や取出シュート12部等の清掃等を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明は、スイープフロア10の傾斜によって、排出穀粒量が少なくなった排出終盤時において、穀粒の排出口1への噴送排出を迅速、円滑に行わせることができる。とくに、スイープフロア10は、センタフロアパネル6と、この左右両側部のサイドフロアパネル9とから構成されるため、サイドフロアパネル9上面の穀粒がセンタフロアパネル6上面へ噴送供給され易く、センタフロアパネル6上面の穀粒密度を終盤近くまで高く維持して、排出口1への噴送排出効率を有効維持し、排出時間を短縮することができる。又、前記排出口1を、貯留槽2の前壁3下部に形成するため、穀粒の排出状態や、シャッタ等の開閉状態等の点検や、メンテナンス等を貯留槽2の前壁3側外周部から簡単、容易に行うことができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記穀粒の排出行程において、スイープフロア10上面には、センタフロアパネル6とサイドフロアパネル9との相異なる傾斜角度α、βの傾斜面相互間の接合部が、傾斜直結の接合部Aで接合されているため、センタフロアパネル6の両側縁部に沿う接合部Aを排出口1へ向けて噴送される穀粒に搬送抵抗を与えないようにして、円滑で迅速な噴送排出を行わせることができる。又、これらセンタフロアパネル6とサイドフロアパネル9との接合が、傾斜直線状の接合部Aに沿って直線形態に行われるため、構成を簡単、容易にすることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記貯留槽2の穀粒が排出口1から外部へ排出させるとき、センタフロアパネル6上面の穀粒の噴送排出を、このセンタフロアパネル6の傾斜角度αと、このスイープスリット5からの噴風力とによって、迅速に排出口1側へ噴送排出することができると共に、このセンタフロアパネル6の左右両側部のサイドフロアパネル9上面の穀粒を、前記センタフロアパネル6よりも急な傾斜角βのサイドフロアパネル9面によって迅速に噴送して、このセンタフロアパネル6上面における噴送に即応させることができ、排出終了に至るまで長く噴送穀粒密度を維持して速やかな排出を行わせることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、各貯留槽2は排出口1を取出コンベア11に対向させて配置するため、この取出コンベア11の上側部に配置の通路板3上を通りながら、各排出口1部や、取出シュート12部等の点検、操作等を行い易くすることができる。又、これら排出口1と取出コンベア11との間のシュート間隔B、及び取出シュート12上側部を開いて、これらシュート間隔Bから穀粒排出部のメンテナンス性を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】平面配置図。
【図2】その送風室部の平面配置図。
【図3】その正面図。
【図4】その側断面図。
【図5】スイープフロア支持フレーム部の斜視図。
【図6】その平面図。
【図7】その正面図。
【図8】その側面図。
【図9】フロアパネル部の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面に基づいて、貯留槽2はベルトコンベアによる取出コンベア11の左右両側部に沿って複数個配置して、各貯留槽2の底部には一定高さ位置にスイープフロア10を設け、このスイープフロア10の取出コンベア11側の前壁3には排出口1を形成して、この排出口1の外側に取出シュート12を設けて、前記取出コンベア11上にのぞませて排出穀粒を搬送させる。又、左右両側部に並ぶ各貯留槽2の上側部にわたって供給コンベア14を設けて、先端部に拡散盤15を有する拡散装置16を設けて、この拡散装置16をガイドレール17に沿って移動制御して、前記供給コンベア14から搬送される穀粒をいずれか選択した貯留槽2に拡散しながら供給することができる。前記スイープフロア10の下部には、送風室18を形成して、この送風室18からスイープフロア10のスイープスリット5、8を通して上側の貯留槽2内へ噴風することができる。前記各貯留槽2の奥壁4外側には、送風機19と連通のダクト20を形成して、送風口21のシャッター22を開くことによって、各貯留槽2底部の送風室18へ送風することができる。
【0018】
前記スイープフロア10は、取出コンベア11側とは反対の奥壁4側を高位に、前壁3側を低位にして排出口1へ下り傾斜に形成し、この前壁3の下端部でスイープフロア10幅の中央部に排出口1、及びこの排出口1を開閉する排出口シャッター23を設け、この排出口シャッター23を開くことによって、貯留槽2に収容している穀粒を排出口1から取出シュート12を経て取出コンベア11へ取出すことができる。前記スイープフロア10は、横幅方向中央部のセンタフロアパネル6と、この左右両側部のサイドフロアパネル9とから構成し、前記排出口1の左右両側端部から貯留槽2の奥壁4の左右角部にわたる傾斜直線状の接合部A上で屈曲形成して、角形漏斗状の屈曲面形態である。センタフロアパネル9にはスリープスリット5を形成して、下側の送風室18から送込まれる風圧を、上側の貯留室2の排出口1側へ向けて噴風させて、このセンタフロアパネル9上面の穀粒を浮上させるようにして排出口1側へ噴送させる。又、サイドフロアパネル9に形成のスイープスリット8も同様に構成して、このサイドフロアパネル9の傾斜下り方向へ噴送するように形成している。
【0019】
ここにおいて、穀粒を収容して底部一側の排出口1から排出できる貯留槽2の底部に、前記貯留槽2の前壁3下の排出口1と対向の奥壁4から前壁3側の排出口1へ下り傾斜して、スイープスリット5を形成のセンタフロアパネル6と、前記センタフロアパネル6の左右両側部に位置して左右両側壁7からこのセンタフロアパネル6側へ下り傾斜してスイープスリット8を形成のサイドフロアパネル9とからなるスイープフロア10を敷設した穀粒貯留槽の構成とする。
【0020】
貯留槽2に籾等を収容して水分調整しながら保存するときは、この底部のスイープフロア10のセンタフロアパネル6のスリープスリット5や、サイドフロアパネル9のスリープスリット8から乾燥風を吹上げて貯留槽2へ通して調整維持する。又、この貯留していた穀粒を排出口1から取出して乾燥機や、籾摺機等へ供給するときは、排出口1のシャッタを開いて、貯留槽2の穀粒を排出口1から取出コンベアへ取出す。排出口1から流出される穀粒が多いときは、自重流下によって円滑に行われるが、スイープフロア10上の穀粒量が少くなると、下側の風圧室から各スイープスリット5、8を通して噴上される風圧によってスイープフロア10面上へ浮上されながら、このセンタフロアパネル6、及びサイドフロアパネル9の傾斜面に沿って噴送案内されて、センタフロアパネル6上面の穀粒は前側の排出口1へ噴送F1され、サイドフロアパネル9上面の穀粒は前記センタフロアパネル6及び排出口1へ噴送F2される。
【0021】
又、前記スイープフロア10を構成するセンタフロアパネル6と、この左右両側部のサイドフロアパネル9を、前記前壁3下部の排出口1部から奥壁4側端縁と前壁7奥端縁との間の槽奥角部にわたって傾斜直結の接合部A上で接合する。
【0022】
前記のように貯留槽2穀粒の排出行程の終端部において、センタフロアパネル6上面を排出口1側へ噴送される穀粒は、センタフロアパネル6の幅が排出口1側へ向うに従って順次吹幅狭くなるため、穀粒層が厚くなり、又は穀粒分布が密になって噴送効果が高く維持される。又、これらセンタフロアパネル6上面には、サイドフロアパネル8の傾斜直結する接合部A上面側へ流下される穀粒を受けて排出口1側へ噴送F1する。このときこれらセンタフロアパネル6と、サイドフロアパネル8との間の継目に沿う接合部Aは前壁3の排出口1側へ下り傾斜で直線状に形成されるため、このセンタフロアパネル6の左右両側部に沿って噴送F2される穀粒が抵抗少く円滑に排出される。
【0023】
又、前記センタフロアパネル6の傾斜角度αを緩く形成するに対して、サイドフロアパネル9の傾斜角度βを急に設定する。
前記のように貯留穀粒を排出口1から取出排出させることができるが、この排出の最終行程では傾斜角度αを有するセンタフロアパネル6上面の穀粒が排出口1側へ噴送排出F1されるに伴って、サイドフロアパネル8上面の穀粒がセンタフロアパネル6上面を噴送F2される穀粒を合流して排出される。このとき、サイドフロアパネル8上面からセンタフロアパネル6上面へ噴送F2される穀粒は、傾斜角度βが前記センタフロアパネル6の傾斜角度αよりも急傾斜角度に形成されていて流下し易く形成されているため、これらサイドフロアパネル8上面の噴送処理を迅速に行わせると共に、センサフロアパネル6上面の噴送排出処理を迅速に有効に行わせる。
【0024】
更には、前記傾斜のスイープフロア10及び排出口1を形成した貯留槽2を、各排出口1から排出される穀粒を受けて搬送する取出コンベア11の左右両側部に沿って配置し、各排出口1の前壁3と取出コンベア11の側縁との間には、適宜間隔のシュート間隔Bを形成して、排出口1から取出コンベア11へ排穀する取出シュート12を設け、左右両側部の前壁3間には前記取出コンベア11やシュート間隔Bの上側を覆う通路板13を設ける。
【0025】
前記のように貯留槽2の穀粒を取出して取出コンベア11によって排出するときは、排出口1のシャッタ23を開いて、この排出口1から取出シュート12を経て取出コンベア11へ排出させる。このような各貯留槽2の排出口1は、取出コンベア11の左右両側部に配置されているため、この排出口1と対向する取出コンベア11上側の通路板13を取外すことによって、この排出口1部のシュート間隔B部を開いて、穀粒排出状態等を目視することができ、排出口1部や取出シュート12部等の清掃等を行うことができる。
【0026】
前記各貯留槽2の底部には、センタフロアパネル6を取付支持するセンタフレーム部24と、サイドフロアパネル9を取付支持するサイドフレーム部25を構成する。これらのセンタフレーム部24は前記センタフロアパネル6を取付けて支持する略台形状形態の縁枠26を備え、サイドフレーム部25はサイドフロアパネル9を取り付けて支持する略三角形状形態の縁枠27を備える。これら各縁枠26、27は、格子状に組合せた格子桟28を有し、床面29上に立設の支柱30を介して支持させる。これら縁枠26の奥辺部と、左右各縁枠27の側辺部は、同一水平面上に配置して、縁枠26、27相互の対向辺部は、角形断面形態の角財31、32の上端外角部を突き合せた形態として、連結具33で締付けて固定し、前記接合部A上で接合するセンタフロアパネル6とサイドフロアパネル9との関係構成を安定維持させる。
【0027】
前記センタフロアパネル6や、サイドフロアパネル9は、長方形や、三角形等の異なる平面形状のパネルC、D、Eを組合せ接合して構成する(図9)が、サイドフロアパネル9の各スリープスリット8は、センタフロアパネル6側へ向けてF2噴風するように形成している。又、各スイープスリット5、8の下側には噴風ガイド34を形成して、下側の送風室18から上側の貯留槽2への噴風案内を行わせる。
【0028】
なお、図9の平面状のパネルC、D、Eはそれぞれのパネルの範囲が分かりやすいようにそれぞれ模様を付しているが、形状を示すものではなく、それぞれ多数のスリープスリット8が形成されている。
【符号の説明】
【0029】
1 排出口
2 貯留槽
3 前壁
4 奥壁
5 スイープスリット
6 センタフロアパネル
7 側壁
8 スイープスリット
9 サイドフロアパネル
10 スイープフロア
11 取出コンベア
12 取出シュート
13 通路板
A 接合部
B シュート間隔
α 傾斜角度
β 傾斜角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀粒を収容して底部前側の排出口(1)から排出できる貯留槽(2)の底部に、前記貯留槽(2)の前壁(3)下の排出口(1)と対向の奥壁(4)から前記排出口(1)へ下り傾斜して、スイープスリット(5)を形成のセンタフロアパネル(6)と、このセンタフロアパネル(6)の左右両側部に位置して左右両側壁(7)からこのセンタフロアパネル(6)側へ下り傾斜してスイープスリット(8)を形成のサイドフロアパネル(9)とからなるスイープフロア(10)を敷設したことを特徴とする穀粒貯留槽。
【請求項2】
前記スイープフロア(10)を構成するセンタフロアパネル(6)と、この左右両側部のサイドフロアパネル(9)を、前記前壁(3)下部の排出口(1)部から奥壁(4)部側に向かって上り傾斜状に、且つ設定角度の接合部(A)で接続する構成とする請求項1に記載の穀粒貯留槽。
【請求項3】
前記センタフロアパネル(6)の傾斜角度(α)を緩く形成するに対して、サイドフロアパネル(9)の傾斜角度(β)を急に設定したことを特徴とする請求項1、又は2に記載の穀粒貯留槽。
【請求項4】
前記傾斜のスイープフロア(10)及び排出口(1)を形成した貯留槽(2)を、各排出口(1)から排出される穀粒を受けて搬送する取出コンベア(11)に対向して配置する構成とし、各排出口(1)の前壁(3)と取出コンベア(11)の側縁との間には、適宜間隔のシュート間隔(B)を形成して、排出口(1)から取出コンベア(11)へ排穀する取出シュート(12)を設け、左右両側部の前壁(3)間には前記取出コンベア(11)やシュート間隔(B)の上側を覆う通路板(13)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の穀粒貯留槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−223154(P2012−223154A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95218(P2011−95218)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】