説明

積層フィルム

【目的】 耐熱性と耐衝撃性のともに優れたフィルムを提供する。
【構成】 2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルム同士を接着剤を介して積層した積層フィルムであって、該接着剤層の硬度指数を1〜3000の範囲にする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムを用いた積層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルムとして、(A)2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムを電気絶縁材料として用いることが特開昭55−35459号公報等で知られている。また、(B)ポリエステルフィルム、(C)ポリイミドフィルム等を同様の用途に用いることも知られている。
【0003】また、これらのフィルムに、導電性塗料、抵抗塗料、金属箔等からなる電気回路を形成したプリント配線基板も知られている。
【0004】また、積層フィルムとしては、(D)2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムを中心層とし、その両側に、ポリエチレンテレフタレ―ト、ポリエチレン2.6ナフタレ―トなどからなる2軸配向ポリエステルフィルムや、全芳香族ポリアミドフィルム、全芳香族ポリイミドフィルムなどを、各々の厚みが中心層の厚みの50%以下の範囲で積層したものを、磁気記録媒体のベ―スフィルムとして用いることが、特開昭60−80125号公報において提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来のフィルムは、下記の問題点を有している。
【0006】2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムは、耐衝撃性に欠け、例えば、モ―タ―のスロットライナ―やウェッジとして用いる場合、フィルム内部で2層以上に剥離(デラミネ―シヨン)してしまったり、裂けてしまったりし易い。 ポリエステルフィルムは、耐熱性に乏しい。
【0007】ポリイミドフィルムは、耐熱性に富むが、吸水率が大きく、使用時の水分管理を要する、あるいは、125μmを越えるような厚いフィルムの製造が困難で、スロットライナ―やウェッジの自動挿入が難しいといった欠点がある。
【0008】2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムを中心層とし、その両側に、ポリエステルフィルムを設けた積層フィルムは、表面層を2軸配向ポリエステルフィルムとすることで、多少の耐衝撃性の改良がみられるが充分ではないばかりか2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムの耐熱性が損なわれてしまう。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決し、耐熱性と耐衝撃性のともに優れたフィルムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルム同士を接着剤を介して積層したフィルムであって、該接着剤層の硬度指数が1〜3000の範囲にあることを特徴とする積層フィルムである。
【0011】本発明において、2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルム(以下、PPS−BOと略称することがある)とは、ポリ―p−フェニレンスルフィドを主成分とする樹脂組成物を、溶融成形してシ―ト状とし、2軸延伸、熱処理してなるフィルムである。該フィルムの配向度は、広角X線回析で2θ=20〜21度の結晶ピ―クについて求めた配向度OFがEnd方向及びEdge方向で0.07〜0.50、Through方向で0.60〜1.00の範囲にあることが好ましい。また、該フィルムの厚さは、3〜200ミクロンの範囲が好ましい。
【0012】本発明においてポリ―p−フェニレンスルフィドを主成分とする樹脂組成物(以下、PPS系組成物と略称することがある)とは、ポリ―p−フェニレンスルフィドを90重量%以上含む組成物を言う。PPSの含有量が90重量%未満では、組成物としての結晶性、熱転移温度等が低くなり、該組成物からなるフィルムの特長である耐熱性、寸法安定性、機械的特性等を損なう。該組成物中の残りの10重量%未満はPPS以外のポリマ、無機または有機のフィラ―、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤などの添加物を含むことも、本発明の目的を害しない範囲なら差し支えない。該樹脂組成物の溶融粘度は、温度300℃、せん断速度2001/secのもとで、 500〜 12000ポイズ(より好ましくは 700〜10000 ポイズ)の範囲がフィルムの成形性の点で好ましい。また、該樹脂組成物の溶融粘度は、最終的に得られる2軸配向ポリ―p−フェニレンスルフィドフィルムの、溶融粘度に等しい。
【0013】本発明においてポリ―p−フェニレンスルフィド(以下、PPSと略称することがある)とは、繰り返し単位の70モル%以上(好ましくは85モル%以上)が構造式
【化1】


で示される構成単位からなる重合体をいう。係る成分が70モル%未満ではポリマの結晶性、熱転移温度等が低くなりPPSを主成分とする樹脂組成物からなるフィルムの特長である耐熱性、寸法安定性、機械的特性等を損なう。繰り返し単位の30モル%未満、好ましくは15モル%未満であれば共重合可能なスルフィド結合を含有する単位が含まれていても差し支えない。
【0014】本発明の積層フィルムは、PPS−BO(厚さをAミクロンとする)と、別のPPS−BO(厚さをA´ミクロンとする)とを、接着剤を介して積層したフィルムである。該積層フィルムを構成する各層の厚さの比A/A´は、1/3 〜3の範囲が好ましい。また、該積層フィルム全体の厚さは、100〜400ミクロンの範囲が好ましい。
【0015】本発明の積層フィルムを構成する接着剤層の硬度指数は、1〜3000の範囲になければならない。好ましくは5〜2000である。硬度指数が1未満でも、3000を越えても、積層フィルムの耐衝撃性が低下する。
【0016】ここに、硬度指数とは、積層フィルムを180℃に保ち、接着剤の両側の層に80g/cmの剥離力を加えたときの、60秒当りの剥離長さをミリメ―トル単位で表わしたもので、接着剤の硬さの尺度となるものである。言うまでもなく、硬度指数が大きいほど接着剤が柔かく、小さいほど硬くなる。
【0017】本発明の積層フィルムを構成する接着剤層の組成は特に限定されないが、ポリウレタン系、エポキシ系、ポリエステル系、シリコ−ン系等の例を挙げることができる。
【0018】接着剤層の厚みは、1μm〜30μmが好ましい。また接着層の合計厚みが積層フィルム全体の厚みに占める割合は、3〜10%の範囲が好ましい。
【0019】次に本発明の積層フィルムの製造方法について述べる。
【0020】本発明に用いるPPSは、硫化アルカリとパラジハロベンゼンとを極性溶媒中で高温高圧下に反応させて得られる。特に、硫化ナトリウムとパラジクロルベンゼンをN−メチルピロリドン等のアミド系高沸点極性溶媒中で反応させるのが好ましい。この場合、重合度を調整するために、カ性アルカリ、カルボン酸アルカリ金属塩等のいわゆる重合助剤を添加して、230〜280℃で反応させるのが最も好ましい。重合系内の圧力および重合時間は使用する助剤の種類や量および所望する重合度等によって適宣決定する。得られた粉状または粒状のポリマを、水または/および溶媒で洗浄して、副生塩、重合助剤、未反応モノマ―等を分離する。
【0021】このポリマを2軸配向フィルムに成形するには、押出機により溶融された該樹脂を口金から定量的に金属ドラムの上にキャスティングし、急速冷却することによって無配向、非晶状態のシ―トを得て、該シ―トを周知の方法で2軸延伸、熱処理する。延伸は長手方向、幅方向とも90〜110℃で3.0〜4.5倍の範囲でおこなう。熱処理は240℃〜融点の範囲で、定長または15%以下の制限収縮下に1〜60秒間おこなう。さらに、該フィルムの熱的寸法安定性を向上させるために、一方向もしくは二方向にリラックスしてもよい。
【0022】次に本発明に用いる接着剤の製造方法について述べる。
【0023】無溶剤系、溶剤系とも用い得るが、接着剤の耐熱性や接着剤を積層する作業性から考えて硬化型の溶媒系の接着剤が好ましい。
【0024】その一例としてポリウレタン系の接着剤について述べる。
【0025】通常市販されているポリウレタン系の接着剤を用いてもよいが耐熱性の点からあらかじめイソシアネ―ト(好ましくは芳香族イソシアネ―ト)とポリプロピレングリコ―ルやポリエステルなどとを反応させたイソシアネ―トのプレポリマを作成し、該プレポリマとポリプロピレングリコ―ル、ポリエステル、ポリオ―ルなどとからなるポリウレタン系の接着剤が好ましい。該プレポリマとポリプロピレングリコ―ル、ポリエステル、ポリオ―ルなどは、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの有機溶媒中に均一混合され接着剤溶液となる。また、該接着剤に難燃剤などの無機又は有機添加剤を接着性を損なわない程度に添加することはさしつかえない。
【0026】次にPPS−BO同志を該接着剤を介して積層する。
【0027】積層にさきがけて、PPS−BOは片面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、プライマ―コ―ト処理などの単独又は組み合せた表面処理を行うのが好ましい。
【0028】積層する方法としては、PPS−BOの片面に所定の組成に調整された接着剤を塗布し、乾燥した後加熱ロ―ル又は加熱プレスでPPS−BOを貼り合せる。また、接着剤の塗布の方法としては、グラビアロ―ル法、リバ―スロ―ルコ―タ法等がある。塗布後の溶剤の乾燥は、用いる溶剤の種類により異なり、通常は溶剤の沸点付近の温度で残存溶剤が完全になくなりかつ接着剤の硬化が促進しない条件が選ばれる。また貼り合せの条件は、温度50℃〜150℃、線圧1〜50kg/cmの範囲で行うのがよい。次に接着剤の硬化であるが、接着剤の種類や組成、厚みによって異なるが常温〜170℃の温度で0.5時間〜100時間の範囲内が好ましい。
【0029】次に本発明の記述において使用した、特性の測定方法および評価の基準を述べる。
【0030】
【実施例】本発明の特性値は次の測定法による。
【0031】(1)硬度指数10mm幅の積層フィルムを180℃に保ち、接着剤層の両側のフィルム層に80g/cmの剥離荷重を加えたときの1分間当りの剥離長さ(mm/min)を硬度指数とした。積層フィルムを180℃に保つ装置は、熱風式オ―ブンを用いた。
【0032】(2)耐衝撃性スコット型モミ試験機(東洋ボ―ルドウイン社製)を用いて測定した。試料を装置に取り付け圧着させた状態で往復運動をあたえ、フィルムが層剥離を発生するまでの揉回数で表わす。なお、試料は積層フィルムの長手方向を測定し、圧着荷重は0.5kgとした。
【0033】(3)耐熱性試料を180℃のオ―ブン中に曝露し、240時間ごとに試料を取り出し、引張り伸び率を測定し、初期値の1/2 の値になるまでの時間で示した。なお、引張り伸び率の測定は、ASTM D882−61Tにより測定した。
【0034】(4)PPS−BOの配向度各試料の延伸方向をそろえて厚み1mm、幅1mm、長さ10mmの短冊状に成型(成型時の各フィルムの固定はコロジオンの5%酢酸アミル溶液を用いた)し、フィルムの膜面に沿ってX線を入射(Edge及びEnd方向)してプレ―ト写真を撮影した。X線発生装置は理学電機製、D−3F型装置を用い、40KV−20mAでNiフィルタ―を通したCu−Kα線をX線源とした。
【0035】試料−フィルム間距離は41mmでコダックノンスクリ―ンタイプフィルムを用い多重露出(15分及び30分)法を採用した。次にプレ―ト写真上の(200)ピ―クの強度をφ=O゜(赤道線上)10゜、20゜、30゜の位置で写真の中心から半径方向にデンシトメ―タを走査し黒化度Iを読みとり各試料の配向度(OF)をOF=I(φ=30゜)/I(φ=O゜)
と定義した。
【0036】ここで、I(φ=30゜)は30゜の走査の最大強度、I(φ=0゜)赤道線走査の最大強度である。なお、I(φ=O゜)はφ=O゜とφ=180゜、I(φ=30゜)はφ=30゜とφ=150゜の強度の平均値を用いた。デンシトメ―タ―の測定条件は次の様である。
【0037】装置は小西六写真工業製サクラマイクロデンシトメ―タ―モデルPDM−5タイプAを使用し、測定濃度範囲は0.0〜4.0D(最小測定面積4μ2 換算)、光学系倍率100倍でスリット幅1μ、高さ10μを使用し、フィルム移動速度50μ/秒でチャ―ト速度は1mm/秒である。
【0038】本発明を実施例により説明する。
【0039】実施例1、比較例1および2(1)本発明に用いるPPS−BO調整(a)PPSポリマの準備オ―トクレ―ブに硫化ナトリウム32.6kg(250モル、結晶水40重量%を含む)、水酸化ナトリウム100g、安息香酸ナトリウム36.1kg(250モル)、及びN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略称する。)79.2kgを仕込み撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、水6.9kgを含む留出液7.0リットルを除去した。残留混合物に1.4−ジクロルベンゼン37.5kg(255モル)、及びNMP20.0kgを加え、265℃で4時間加熱した。反応生成物を熱湯で8回洗浄し、μ:2900ポイズ、N:1.17、Tg:91℃、Tm:285℃を有する高重合度PPS21.1kg(収率78%)を得た。
【0040】(b)溶融成形上記(a)で得られた組成物を180℃で2時間、減圧下で乾燥した後、該組成物に滑剤として、ステアリン酸カルシウム粉末を0.1重量%添加し、ミキサで撹拌し混合した後、40mmφのエクストル―ダのホッパに投入する。310℃で溶融された該組成物を長さ250mm、間隙1.5mmの直線状のリップを有する口金から押出し、表面温度を30℃に保った金属ドラム上にキャストして冷却固化した。
【0041】得られたフィルムは、幅が230mm、厚さ1050μm、密度1.315の未延伸フィルムであった。
【0042】(c)2軸延伸、熱処理上記(b)で得られたフィルムをロ―ル群から成る縦延伸装置によって、フィルムの長手方向に延伸温度98℃で3.9倍延伸し、続いてフィルムをテンタに供給し延伸温度98℃で幅方向に3.7倍延伸し、さらに同一テンタ内に後続する熱処理室で270℃10秒間の熱処理をして、2軸配向フィルムを得た。さらに該フイルムをフリ―状態で250℃2分間強制収縮させた。さらに該フィルムの片面に6000J/m2 のコロナ放電処理を施し、このフィルムをPPS−BO−1(厚さ75μm)とする。
【0043】また、比較のために厚みの異なる125μm、150μmのPPS−BOも作成した(PPS−BO−2およびPPS−BO−3)。
【0044】(2)接着剤の調整市販されている下記の耐熱性ポリウレタン接着剤を用いた。
【0045】東洋モ―トン社製“アドコ―ト”76P1(この接着剤を接着剤−1とする)。
【0046】上記の接着剤の主剤と硬化剤の混合比を主剤/硬化剤=100/8とし酢酸エチルを溶剤として固形分濃度が32重量%になるように調整した。
【0047】(3)積層フィルム調整PPS−BO−1のコロナ処理面にグラビアロ―ル法で先に調整した接着剤をコ―ティングした。溶剤の乾燥条件は80℃で3分間であり、接着剤の厚みは硬化後で7.5μmになるよう調整した。続いて後続するロ―ルラミネ―タでもう一層のPPS−BO−1をコロナ処理面が前記接着剤層に接するように貼り合せた。貼り合せ条件は温度80℃、線圧3kg/cmとした。得られた積層フィルムは60℃で50時間で硬化し、さらに150℃で10時間硬化させた(積層フィルム−1とする)。
【0048】(4)評価上記で作成した積層フィルムの耐衝撃性及び耐熱性を測定した。また、比較のため125μm、150μmのPPS−BOも同様の評価を行った。結果を第1表に示す。この結果から該積層フイルムは、PPS−BOがもつ優れた耐熱性をほとんど低下させることなく耐衝撃性が格段に改良されているのがよくわかる。
【0049】実施例2〜4実施例1、比較例1および2で作成した厚みがそれぞれ75μm、125μm、150μmのPPS−BO−1〜3を組み合わせて、第1表に示す3種類の積層フィルム(積層フィルム2〜4)を作成した。積層の条件は、実施例1と同じで、接着剤層の厚さは、積層全厚みの5%となるようにした。また、接着剤層の硬度指数は、450〜600の間にあった。
【0050】第1表から、耐衝撃性と耐熱性のともに優れた積層フィルムであることが判る。耐衝撃性の点では、ほぼ同じ厚みのPPS−BOより大幅に優れていることはもちろん、積層フィルムを構成するより薄いPPS−BO単層よりも優れている。
【0051】
【表1】


実施例5〜12、比較例3〜5(1)積層フイルムの作成実施例1のPPS−BO−1を用いて積層フィルムを作成した。また積層に使用した接着剤は、実施例1に用いた接着剤−1(東洋モ―トン社製“アドコ―ト”76P1)とヘンケル白水社製“リオフォ―ル”3600/6200(この接着剤を接着剤−2とする。)の2種類を用いた。
【0052】接着剤−1は、主剤と硬化剤の混合比の異ったものを8種類作成した。なお他の条件は実施例1と同条件である。一方、接着剤−2についても主剤と硬化剤の混合比の異ったものを3種類作成した。また溶剤はメチル−エチル−ケトンとし固形分濃度を45重量%とした。
【0053】積層する条件は、実施例1と同条件で行ない11種類の積層フィルムを作成した(積層フィルム−5〜15)。
【0054】(2)評価第2表に作成した11種類の積層フィルムの評価結果を示す。
【0055】この結果より本発明の積層フィルムに使用できる接着剤の硬度指数は、1〜3000mm/minの範囲にあることがわかる。すなわち、該硬度指数が1mm/min未満でも3000mm/minを越えても耐衝撃性を改良する効果がない。
【0056】
【表2】


【0057】
【発明の効果】本発明は、2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムに2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムを特定の硬度の接着剤を介して積層した積層フィルムとしたため、耐熱性と耐衝撃性のともに優れたフィルムとすることができた。
【0058】本発明の積層フィルムは、一般的な電気絶縁材料として用いる他、プリント配線基板、シ―トキ―ボ―ド基板、音響振動板などに適している。特に、モ―タ―のスロットライナ、ウェッジなど耐熱性と耐衝撃性の高次元でのバランスを要求される用途に適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルム同士を接着剤を介して積層したフィルムであって、該接着剤層の硬度指数が1〜3000の範囲にあることをを特徴とする積層フィルム。