説明

積層紙の供給装置

【課題】積層紙を反転移送するための反転ローラーを積層紙の移送方向に水平移動可能として、積層紙の反転移送作業を円滑に行うことが可能で、この反転移送作業に伴う作業者の作業負担を軽減することが可能な積層紙の供給装置を得る。
【解決手段】目的装置3に移送する積層紙2を載置するための載置板21と、この載置板21に載置する積層紙2の上方に臨ませて、積層紙2の移送方向と垂直且つ積層紙2の表面と平行に積層紙2と一定間隔を介して配置した反転ローラー12により供給装置1を構成する。上記反転ローラー12を積層紙2の表面と平行に移動可能とし、積層紙2の一束を反転ローラー12の上面に反転係合した状態で、積層紙2とともに反転ローラー12を移送方向に移動可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、断裁機、紙揃え機等の目的装置に積層紙を移送するための積層紙の供給装置であって、特に積層紙の表裏を反転させて移送することを可能としたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、断裁機、紙揃え機等の目的装置に積層紙を移送する際には、リフト等の載置板に積まれた積層紙から人間が一束を掴み取り、目的装置の上面まで運搬する方法が用いられている。その際に、既に表面に印刷が施されている積層紙の裏面に印刷をしたい場合等、積層紙の表裏を反転させながら目的装置に移送する場合がある。その目的を達成するため、特許文献1に示す如く、載置板に載置した積層紙の上方に臨ませて、積層紙と一定間隔を介して反転ローラーを固定配置し、この反転ローラーの上面に積層紙の一束を反転係合させた状態で積層紙の移送を行うことにより、移送に際して積層紙の表裏を反転可能としたものが公知となっている。
【0003】
【特許文献1】特許第3856748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように反転ローラーを介して積層紙の反転移送を行う際には、反転ローラーに対して、反転ローラーに反転係合した積層紙から積層紙の移送方向への押圧力が働く。しかしながら、上記特許文献1に於ては、反転ローラーが積層紙の上方の定位置に固定されているため、このように移送方向に押圧力が加わっても、反転ローラーはそれに伴って移送方向に移動しない。そのため、定位置に固定された反転ローラーの下方から積層紙を移送方向とは逆方向に引き抜くようにして積層紙の反転移送を行わなければならず、移送する一束の積層紙とその下に置かれた積層紙の間に摺動摩擦力が発生し積層紙の移送方向への移動に大きな力を必要とした。また、積層紙の移送方向への移送に伴って、積層紙の移送方向の先端と定位置に固定された反転ローラーとは離れて分離するものとなるから、反転ローラーによる積層紙の移送方向先端の支えができず、紙が不安定なものとなり、移送作業を円滑に行いにくいものとなっていた。特に、積層紙の移送作業は、上述の如く積層紙の一束を手で掴んで移送する作業を繰り返し行うものであるため、長時間連続して作業を行う場合には、作業者にとって作業負担の大きいものとなるし、積層紙が不安定となると目的装置に紙をきちんと揃えて移送するという作業にも支障を生じるものであった。
【0005】
本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、積層紙の反転移送作業を円滑で正確に行うことが可能で、この反転移送作業に伴う作業者の作業負担を軽減することができる積層紙の供給装置を得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の如き課題を解決するため、目的装置に移送する積層紙を載置するための載置板と、この載置板に載置する積層紙の上方に臨ませて、積層紙の移送方向と垂直且つ積層紙の表面と平行に積層紙と一定間隔を介して配置した反転ローラーとから成るものである。また、上記反転ローラーを積層紙の表面と平行に移動可能とし、積層紙の一束を反転ローラーの上面に反転係合した状態で、積層紙とともに反転ローラーを移送方向に移動可能としている。
【0007】
また、反転ローラーは、基板本体に積層紙の移送方向と平行に配置したガイドレールに一端を摺動可能に装着することにより、移送方向に移送及び復元を可能としたものであっても良い。
【0008】
また、反転ローラーは、シリンダー装置に接続して牽引作動する牽引体に接続し、積層紙の反転移送の完了後はシリンダー装置の作動に伴い牽引体に牽引されて元位置に復元移動するものであっても良い。このように形成することにより、作業者が移送作業毎に反転ローラーを手動にて元位置に復元する必要が無くなり、作業者の作業負担を一層軽減することが可能となる。
【0009】
また、反転ローラーは、積層紙の反転移送時には、自動的にではなく、積層紙を移動させる人力により積層紙とともに移送方向に移送可能とすることができる。このように形成することにより、反転ローラーを移送するための動力が不要となるとともに、例えば作業者が筋力の強いものであれば素早く、筋力の弱いものであればゆっくりといったように、各作業者が自分のペースやタイミングに合わせて移送作業を行うことができるため、反転移送時に積層紙を自動的に移送する場合と比較して、作業者の移送作業のペースやタイミングに柔軟に対応した供給装置の使用が可能となる。また、反転ローラーを動力機構に接続して移送方向に移動する事ももちろん可能であって、この場合は、装置の動きに作業者が追随する必要があるが、作業者が反転ローラーを押圧する必要がなくなるから労力的には楽となる。
【0010】
また、反転ローラーは、一端側を支点として上方向に立上可能としたものであっても良く、このように形成することにより、積層紙を反転させずに移送する場合には、反転ローラーを立上げて積層紙をそのまま平行移送することが可能となり、反転ローラーが積層紙の反転を行わない平行移送の妨げとなることがなく、積層紙の平行移送作業を円滑に行うことが可能となる。
【0011】
また、反転ローラーは、外周部分を円周方向に回動可能としたものであっても良く、このように形成することにより、積層紙を反転移送する際には、積層紙に係合した反転ローラーがこの移送に合わせて積層紙の移送方向に回動するため、積層紙と反転ローラーとの摺動摩擦力を軽減して、積層紙の移送作業をより円滑に行うことが可能となる。
【0012】
また、反転ローラーは、ストッパー機構により移動の停止位置を選択可能としたものであっても良く、このように形成することにより、反転ローラーの移動開始位置及び移動終了位置を作業者の体格や好み、積層紙のサイズに合わせて調整できるものとなり、作業者の体格や好み、積層紙のサイズに柔軟に対応した供給装置の使用が可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上述の如く構成したものであり、反転ローラーを積層紙の移送方向と垂直且つ積層紙の表面と平行に移動可能としており、そのため、積層紙の一束を反転ローラーの上面に反転係合した状態で積層紙を移送方向に引っ張ると、反転ローラーは積層紙からの押圧力により積層紙とともに移送方向に移動する。そのため、反転ローラーを積層紙の上面に固定配置した場合と比較して、移送する一束の積層紙は、反転ローラーとともに移送する過程で折返されるのみであり、移送する積層紙とその下に置かれた積層紙の間に摺動摩擦力が発生することはなく、積層紙の移送方向への移動に必要な力を折返し力のみとし小さくすることができるため、反転ローラーを介した積層紙の反転移送作業を円滑に行うことが可能となり、作業者の作業負担を軽減することが可能となる。
【0014】
また、上述の如く積層紙の移送方向への移送に伴って反転ローラーが積層紙とともに移送方向に移動するため、積層紙の移送方向の先端と反転ローラーとを常に近い位置に保持して、反転ローラーにより積層紙を安定して支えながら移送作業を行うことができる。そのため、反転ローラーを積層紙の上面に固定配置した場合の如く積層紙の先端と反転ローラーとが離れて分離し、紙が不安定なものとなるおそれもなく、積層紙をきちんと揃えて移送する作業を円滑で正確に行うことができ、作業者の作業負担を軽減することが可能となる。
【実施例】
【0015】
以下本発明の一実施例を図面に於て説明すると、(1)は本実施例に於ける積層紙(2)の供給装置であって、図1に示す如く、本実施例に於て紙揃え機とした目的装置(3)とはハ字型に向かい合わせて床面等の設置面(4)に設置している。また、上記供給装置(1)及び目的装置(3)の一側には、作業者が乗って積層紙(2)の移送作業を行うための平面L字型の作業台(5)を設置面(4)に設置している。なお、図1、図2、図4〜図7に矢印で示す方向はすべて、供給装置(1)から目的装置(3)への積層紙(2)の移送方向を表している。
【0016】
この目的装置(3)は紙の断裁機、紙の棒積機等が考慮されるが、本実施例に於いては紙の棒積機を用いている。この棒積み機は、上下動機構(図示せず)によって上下動する上下動板(6)と、この上下動板(6)に載置したパレット(7)に振動を加えて供給装置(1)から供給された積層紙(2)の紙揃えを行う振動機構(図示せず)とから構成されている。そして、供給装置(1)から供給された積層紙(2)の厚みだけ上下動板(6)を下降し、紙の上面レベルを常に一定に保つように構成している。
【0017】
また、上記供給装置(1)は、図1に示す如く、設置面(4)に垂直に配置する基板本体(8)と、この基板本体(8)の前面に設けた上下動するリフト(10)と、このリフト(10)にパレット(11)を介して載置する積層紙(2)の上面に臨ませて突設した反転ローラー(12)とにより形成している。
【0018】
また、上記基板本体(8)は、図1に示す如く両側部の下端前方に支持脚(13)をL字型に突出している。また、基板本体(8)は両側上下方向に開口部(14)を対向して形成し、この開口部(14)の対向間隔を中央板(15)とするとともに、開口部(14)の外側を両側板(16)(17)としている。また、目的装置(3)側の両側板(16)の一側には、供給装置(1)から目的装置(3)への積層紙(2)の移送を補助するための渡し板(18)を接続配置している。この渡し板(18)は、目的装置(3)側の上面に積層紙(2)の目的装置(3)への移送完了を感知するセンサー(20)を設けている。
【0019】
また、上記基板本体(8)の前面には、前記の如く上下動可能なリフト(10)を配置している。このリフト(10)は、積層紙(2)を積んだパレット(11)を載置する載置板(21)と、この載置板(21)の両端で基板本体(8)側の角部から上方に突出した一対の枠板(22)とにより形成し、チェーンブロックや電動モータ等から成る上下動機構(図示せず)により基板本体(8)と平行に上下動可能としている。
【0020】
また、基板本体(8)の中央板(15)の前面でリフト(10)の上昇限界よりも少し上方には、図2に示す如く、上下一対のガイドレール(23)を基板本体(8)と平行に配置している。このガイドレール(23)の基板本体(8)への接続について説明すると、基板本体(8)に形成した中央板(15)の目的装置(3)側の一端面には、図3に示す如く、ガイドレール(23)固定用のステー(24)を固定している。このステー(24)は、先端を基板本体(8)の前面方向に突出しており、この突出部分に連結杆(25)の背面の一側を溶接固定している。この連結杆(25)は、図4に示す如く、基板本体(8)の中央板(15)の前面と平行に配置している。
【0021】
また、上記連結杆(25)は、図3に示す如く、その前面を固定ネジ(26)を介して連結板(27)の背面と接続している。この連結板(27)は、図4に示す如く、連結杆(25)と同一長さに形成している。又、図3に示す如く、この連結板(27)の前面の上部を取付杆(28)の背面に溶接固定している。この取付杆(28)は、図4に示す如く、基板本体(8)の中央板(15)の一端から他端まで、この中央板(15)の前面と平行に配置している。また、上記取付杆(28)の前面には、図2に示す如く、取付杆(28)と同一長さの基盤(29)を介して、上下一対のガイドレール(23)を基板本体(8)と平行に取り付けている。このガイドレール(23)は、上面及び底面を軸方向に凹設して係合溝(30)としている。
【0022】
また、上記取付杆(28)の上面には、両端方向に図2、4に示す如く、一対のストッパーレール(31)を固定配置している。この一対のストッパーレール(31)の上面にはそれぞれ長穴(32)を貫通形成し、この長穴(32)に締付ネジ(図示せず)で固定片(33)を1つずつ固定している。この固定片(33)には、ショックアブソーバ(34)と接続した突当ピン(35)をストッパーレール(31)の上面と平行に突出している。
【0023】
また、上記取付杆(28)の背面で目的装置(3)から遠い側の端部には、図2に示す如く、枠体(36)を固定している。この枠体(36)は、上部中央を切り欠いてコ字型に形成しており、両側に形成した両側枠(37)の上端2カ所を取付杆(28)の背面に固定している。また、枠体(36)の前面にはカバープレート(38)を取り付けており、このカバープレート(38)により、後述の牽引体(39)及びシリンダー装置(40)を基板本体(8)との間に収納している。
【0024】
また、前記ガイドレール(23)には、図2に示す如く、作動体(41)、連結体(42)及び回動体(43)を介して反転ローラー(12)を接続している。この接続関係を詳細に説明すれば、上記作動体(41)は、天板(44)と垂直壁(45)とによりL字型に形成しており、この垂直壁(45)の内側面を、上記ガイドレール(23)と接続し、天板(44)をガイドレール(23)の上面に一定間隔を介して臨ませている。即ち、図2に示す如く、作動体(41)の垂直壁(45)の内側面の両端方向には、上下一対の係合片(46)を固定しており、この係合片(46)には前記ガイドレール(23)の係合溝(30)と係合可能な係合部(47)をそれぞれ形成している。そして、この係合部(47)とガイドレール(23)の係合溝(30)を係合することにより、作動体(41)をガイドレール(23)に水平方向に摺動可能に接続している。
【0025】
また、上記L字型の作動体(41)の天板(44)の内面側で垂直壁(45)の背面側には、図2、3に示す如く突当片(48)を固定突出している。この突当片(48)は、その側面が、上記突当ピン(35)のショックアブソーバ(34)に突き当たる位置に固定されており、突当片(48)の側面にショックアブソーバ(34)が突き当たることにより、作動体(41)の水平移動を停止可能としている。このように、突当ピン(35)と突当片(48)により、作動体(41)の水平移動を停止するためのストッパー機構(49)を形成することにより、作動体(41)及びこれに接続した反転ローラー(12)のガイドレール(23)からの脱落を防止することが可能となる。
【0026】
また、突当ピン(35)の突当片(48)への突当位置は、固定片(33)とストッパーレール(31)との締め付け固定位置を長穴(32)に沿ってずらすことで、容易に調整することができる。従って、作動体(41)の水平移動の停止位置は適宜調整することが可能である。そのため、作動体(41)と接続した反転ローラー(12)の移動開始位置及び移動終了位置を作業者の体格や好み、積層紙(2)のサイズに合わせて調整できるものとなり、作業者の体格や好み、積層紙(2)のサイズに柔軟に対応した供給装置(1)の使用が可能となる。
【0027】
また、作動体(41)の長さ方向中央の外面には、垂直壁(45)の前面から天板(44)の上面にかけてL字型の突出部(51)を突出している。また、この突出部(51)の一方側面と作動体(41)の天板(44)との間には、図2に示す如く補強用のリブ(52)を介装して、突出部(51)の強度を高めている。また、突出部(51)の他方側面には、直方体に形成した連結体(42)を天板(44)の上面と平行に固定している。この連結体(42)には、図2、図3に示す如く、水平方向でガイドレール(23)と平行に設けた支軸(50)を介して回動体(43)の一端を上下方向に回動可能に軸支している。
【0028】
また、上記回動体(43)には、図2に示す如く、前面側から背面側に調整ネジ穴(53)を貫通形成し、この調整ネジ穴(53)に調整ネジ(54)を進退可能に螺着している。この調整ネジ(54)は、先端を回動体(43)の背面側に突出し作動体(41)の垂直壁(45)の前面に突き当てることにより、回動体(43)の下方への回動固定位置を調整し、回動体(43)に固定接続した反転ローラー(12)の水平状態を微調整することができる。
【0029】
また、前記突出部(51)と連結体(42)には、図2に示す如く貫通孔(55)を連続して貫通形成し、この貫通孔(55)にロックピン(56)を挿入している。このロックピン(56)は、連結体(42)内に装着したスプリング(図示せず)により上記回動体(43)の側面に押圧付勢している。また、回動体(43)の側面には、回動体(43)を図2の水平状態から略90度上方に回動した際に、上記貫通孔(55)に重なる位置に、ロック孔(57)を設けている。そのため、回動体(43)に固定した反転ローラー(12)を、図3に一点鎖線で示す如く略90度立ち上げると、これに伴い回動体(43)が略90度上方に回動して貫通孔(55)とロック孔(57)が重なり、回動体(43)の側面に押圧付勢したロックピン(56)がスプリングの付勢力によりロック孔(57)内に挿入係合する。そのため、回動体(43)が上下方向に回動不能に固定されるものとなり、反転ローラー(12)の立ち上げ状態を維持することができる。また、この立ち上げ状態を解除して反転ローラー(12)を積層紙(2)の上面に移動するには、ロックピン(56)をロック孔(57)から引き抜けば良い。
【0030】
また、図2に示す如く、前記回動体(43)の目的装置(3)側には固定突部(58)を平面L字型に突出し、この固定突部(58)の前面に、反転ローラー(12)を固定突出している。また、上記反転ローラー(12)は、パレット(11)に載置する積層紙(2)の上方に臨ませて配置しており、積層紙(2)の移送方向と垂直且つ積層紙(2)の表面と平行に積層紙(2)と一定間隔を介して配置している。また、この反転ローラー(12)は、上述の如くガイドレール(23)と接続して水平方向に摺動可能とした作動体(41)と、連結体(42)及び回動体(43)を介して接続しているため、上記作動体(41)の水平移動に伴い、水平方向に自由移動可能となっている。
【0031】
また、本実施例に於いては前述の如く、回動体(43)の固定突部(58)に反転ローラー(12)を固定突出しているため、固定突部(58)の突出分、反転ローラー(12)を作動体(41)よりも目的装置(3)側に配置することが可能となる。そのため、積層紙(2)のサイズが大きい場合でも、反転ローラー(12)を積層紙(2)の目的装置(3)側の端部まで確実に移送することができ、後述の積層紙(2)の反転移送作業を円滑に行うことが可能となる。
【0032】
また、この反転ローラー(12)は図3に示す如く、固定軸(60)と、この固定軸(60)の外周を被覆する回動筒(61)により形成しており、固定軸(60)の基端を回動体(43)の固定突部(58)の前面に固定している。また、上記回動筒(61)は、一対の内筒(62)と、この内筒(62)に両端を接続固定した外筒(63)により形成している。そして、内筒(62)の内周面を固定軸(60)の基端側及び先端側に軸受け(64)を介して接続することにより、反転ローラー(12)の外周部分を円周方向に回動可能としている。
【0033】
また、本実施例に於ては、前述の如くガイドレール(23)に接続して積層紙(2)の反転移送時は水平方向に自由移動可能とした反転ローラー(12)を、積層紙(2)の反転移送完了後の復元時には自動的に復元可能としている。その復元方法は、作動体(41)をシリンダー装置(40)により作動する牽引体(39)に接続し、この牽引体(39)の牽引作動により、反転ローラー(12)をガイドレール(23)に沿って移送方向から復元方向に、自動的に水平移動するものである。以下、作動体(41)を介した反転ローラー(12)と牽引体(39)との接続関係について説明すると、反転ローラー(12)は、前述の如く回動体(43)及び連結体(42)を介して、作動体(41)と接続している。また、この作動体(41)の天板(44)の内面側には、前述の如く突当片(48)を固定突出している。この突当片(48)には、図3に示す如く、支持片(65)の上端を固定している。また、この支持片(65)の底面には、牽引体(39)の牽引ベルト(66)の一端を固定している。
【0034】
また、この牽引ベルト(66)は、図5に示す如く、係合凹凸を交互に連続形成した係合面(67)を一面に形成し、係合凹凸を形成していない平坦面(68)を他面に形成しており、上記係合面(67)を回転プーリー(70)と係合している。この回転プーリー(70)は、図4に示す如く、取付杆(28)の背面で目的装置(3)から遠い側の端部に、軸支部(71)を介して回動可能に軸支している。また、上述の如く回転プーリー(70)に係合した牽引ベルト(66)は、図5に示す如く、この回転プーリー(70)の下方で前記カバープレート(38)の背面側に非固定状態で配置した牽引プーリー(72)に平坦面(68)を接触している。この牽引プーリー(72)は、シリンダー装置(40)のシリンダーロッド(82)と接続しており、そのため、図6に示す如く、エアーシリンダー(73)の上昇限界(74)から下降限界(75)まで上下動可能としている。そして、牽引プーリー(72)の上昇時には牽引ベルト(66)と非接触状態となり、下降時に接触状態であれば牽引ベルト(66)を押し下げ下降させるものとなる。
【0035】
また、牽引ベルト(66)の他端は、図2、図5に示す如く、上記牽引プーリー(72)の上方に於いて、前記枠体(36)の外側の両側枠(37)の上端に設けた固定部(76)に固定している。このように配置した牽引ベルト(66)は、反転ローラー(12)を積層紙(2)の反転に伴って目的装置(3)側の限界まで移動した状態では、図6に示す如く、反転ローラー(12)が牽引ベルト(66)を引いて移動するため、エアーシリンダー(73)の上昇限界(74)に配置している牽引プーリー(72)には関係なく上方に引き上げられ、図6に実線で示す如く、エアーシリンダー(73)の上昇限界(74)に配置している牽引プーリー(72)と接触係合する。
【0036】
そして、反転ローラー(12)を自動的に引戻す場合は、図6に示す如く、上昇限界(74)に於いて牽引プーリー(72)に牽引ベルト(66)の平坦面を係合した状態から、シリンダー装置(40)により牽引プーリー(72)を下降限界(75)まで移動させる。この移動に合わせて牽引ベルト(66)が下方に引っ張られ、図6に一点鎖線で示す如く、この牽引ベルト(66)に接続した作動体(41)が積層紙(2)の反転移送方向から復元方向に牽引される。また、この作動体(41)に連結体(42)及び回動体(43)を介して接続した反転ローラー(12)も同一方向に牽引される。
【0037】
一方、牽引ベルト(66)を係合した牽引プーリー(72)を、シリンダー装置(40)により下降限界(75)から上昇限界(74)まで移動させる場合には、牽引ベルト(66)は平坦面(68)を牽引プーリー(72)の下面に接触しているだけなので、牽引プーリー(72)の上方移動に伴って上方に移動することはない。そのため、牽引プーリー(72)のみが上方に移動し、牽引プーリー(72)の下降限界(75)に、牽引ベルト(66)が取り残された状態となる。
【0038】
また、牽引プーリー(72)は、前述の如く、シリンダー装置(40)と接続して上下動可能としている。また、牽引プーリー(72)には、図5に示す如く、上下動体(69)を軸支し、この上下動体(69)は、牽引プーリー(72)の前面側に配置した長円板(77)と、牽引プーリー(72)の背面側に配置した固定板(78)の一端を、一方回転軸(79)を介して接続し、長円板(77)と固定板(78)の間隔に牽引ベルト(66)を上下動可能に挿入配置している。また、上下動体(69)は牽引プーリー(72)とは反対側に他方回転軸(80)を介してガイドプーリー(81)を回動可能に軸支している。
【0039】
このように、牽引ベルト(66)の前後に長円板(77)と固定板(78)とをそれぞれ配置することにより、牽引プーリー(72)に接触した牽引ベルト(66)の前後への揺れを抑制可能となる。そのため、前述の如く牽引プーリー(72)が上昇限界(74)まで移動し、下降限界(75)に牽引ベルト(66)が取り残された状態となっても、牽引ベルト(66)のぶらつきを抑制して、牽引ベルト(66)が牽引プーリー(72)の上下動の軌道から脱落するのを防止することができる。また、牽引プーリー(72)の一側に上述の如くガイドプーリー(81)を設ければ、牽引ベルト(66)がぶらついてガイドプーリー(81)に接触した場合も、この接触をガイドプーリー(81)の回転によって解除し、絡み付きを防止することが可能となる。
【0040】
また、図5に示す如く、上記固定板(78)は上端に水平板(86)を固定し、この水平板(86)の上面には、牽引プーリー(72)側にシリンダー装置(40)のシリンダーロッド(82)の下端を固定し、ガイドプーリー(81)側に上記シリンダーロッド(82)と平行に配置したガイドシャフト(83)の下端を固定している。
【0041】
このガイドシャフト(83)は、リニアーブッシュ(91)に接続し、シリンダーロッド(82)と平行に移動することによりシリンダーロッド(82)のブレを防止している。またリニアーブッシュ(91)は前記取付杆(28)に固定したガイドプレート(85)にエアシリンダー(73)と平行に固定している。
【0042】
また、上記エアーシリンダー(73)は、上端及び下端をそれぞれ接続チューブ(84)を介してエアーの供給手段(図示せず)と接続している。このエアーの供給手段は、前述の如く基板本体(8)の渡し板(18)に設けたセンサー(20)に接続しており、このセンサー(20)から積層紙(2)の一束が目的装置(3)側に移動を完了したことを示す信号を受けて、エアーシリンダー(73)の上端にエアーを供給可能とし、牽引プーリー(72)を押し下げて反転ローラー(12)を元位置に復元する。又、上記エアーの供給手段は、タイマー機能を備えており、牽引プーリー(72)の押し下げを完了するとすぐに、タイマー機能によりエアーの供給先をエアーシリンダー(73)の上端から下端に切り替えて、エアーシリンダー(73)を押し上げ可能としている。
【0043】
上述の如く構成したものに於いて、積層紙(2)を供給装置(1)から目的装置(3)に表裏を反転させながら移送するには、図7aに示す如く、一束の積層紙(2)の目的装置(3)から遠い方の端部を手で掴み取り、反転ローラー(12)の上面に載置させる。そして、図7bに示す如く、一束の積層紙(2)を反転ローラー(12)の上面に反転載置した状態で積層紙(2)を移送方向に引っ張り、図7cに示す如く表裏を反転させながら移送方向に移送する。その際に、上述の如く反転ローラー(12)は、ガイドレール(23)と接続することにより水平方向に自由移動可能としているため、移送に伴う積層紙(2)からの押圧力により、図7a〜cに示す如く積層紙(2)とともに移送方向に移動する。また、パレット(11)の上面から移送方向に反転移送した積層紙(2)を、渡し板(18)の上面を通過させて、図1に示す目的装置(3)の給紙面(92)に載置することにより、一回分の移送作業が完了する。
【0044】
本実施例に於てはこのように、反転移送時に反転ローラー(12)に積層紙(2)から移送方向の押圧力がかかると、回動体(43)、連結体(42)及び作動体(41)を介してガイドレール(23)に接続した反転ローラー(12)は、この押圧力により牽引ベルト(66)を引き上げながら積層紙(2)とともに移送方向に移動する。そのため、反転ローラー(12)を積層紙(2)の上面に固定配置した場合と比較して、移送する一束の積層紙(2)は、反転ローラー(12)とともに移送する過程で折返されるのみであり、移送する積層紙(2)とその下に置かれた積層紙(2)の間に摺動摩擦力が発生することはなく、積層紙(2)の移送方向への移動に必要な力を折返し力と牽引ベルト(66)の引き上げ力のみとし小さくすることができる。そのため、反転ローラー(12)を介した積層紙(2)の反転移送作業を円滑に行うことが可能となり、作業者の作業負担を軽減することが可能となる。また、本実施例の反転ローラー(12)の自動復元機構を採用しなければ、牽引ベルト(66)の引き上げ力が不要となるため、反転ローラー(12)の移動を更に容易なものとすることができる。但し、この場合は、反転ローラー(12)の復元を手動により行う必要が生じる。
【0045】
また、上述の如く積層紙(2)の移送方向への移送に伴って反転ローラー(12)が積層紙(2)とともに移送方向に移動するため、積層紙(2)の移送方向の先端と反転ローラー(12)とを常に近い位置に保持して、反転ローラー(12)により積層紙(2)を安定して支えながら移送作業を行うことができる。そのため、反転ローラー(12)を積層紙(2)の上面に固定配置した場合の如く積層紙(2)の先端と反転ローラー(12)とが離れて分離し、紙が不安定なものとなるおそれもなく、積層紙(2)をきちんと揃えて移送する作業を円滑で正確に行うことができ、作業者の作業負担を軽減することが可能となる。
【0046】
また、本実施例に於ては前述の如く、上記反転ローラー(12)の外周部分を円周方向に回動可能としているため、上記積層紙(2)の反転移送に際して、積層紙(2)に係合した反転ローラー(12)が積層紙(2)の移送方向に回動する。そのため、積層紙(2)を図7(c)に示す如く渡し板(18)に移送する工程で、積層紙(2)と反転ローラー(12)との摺動摩擦力を軽減して、積層紙(2)の移送作業をより円滑に行うことが可能となる。
【0047】
また、積層紙(2)の反転移送作業を完了し、この移送作業に伴って移送方向に移動した反転ローラー(12)は、次の移送作業を行うために、移送方向とは反対方向に復元移動させておく必要がある。その際、手動により復元移動することも可能であるが、手動の場合には、復元に手数を要するものとなる。そこで、本実施例に於ては、前記シリンダー装置(40)の作動に伴い牽引体(39)により反転ローラー(12)を牽引して、元位置に自動的に復元移動可能としている。
【0048】
この牽引体(39)による反転ローラー(12)の復元移動は、まず、積層紙(2)の移送完了時に於ては、反転ローラー(12)とこれに接続した作動体(41)は、図6に実線で示す如く、移送方向に移動している。そして、この作動体(41)に一端を接触した牽引ベルト(66)も移送方向に牽引されており、牽引プーリー(72)の上昇限界(74)に於いて、牽引ベルト(66)が牽引プーリー(72)に接触した状態となっている。
【0049】
また、基板本体(8)の渡し板(18)の上面には、前述の如く積層紙(2)の通過完了を感知するセンサー(20)が設置されており、積層紙(2)が、パレット(11)の上面から目的装置(3)に渡し板(18)上を通過して移送されると、この積層紙(2)の通過完了をセンサー(20)が感知して、前記エアーの供給手段に信号を送る。そして、この信号によりエアーの供給手段が稼働してシリンダーロッド(82)の上端にエアーを供給し、このエアーの圧力によりピストンが下方に移動し、このピストンにシリンダーロッド(82)及び上下動体(69)を介して接続した牽引プーリー(72)も、図6に一点鎖線で示す如く下降限界(75)まで移動する。そのため、この牽引プーリー(72)に係合した牽引ベルト(66)が下方に引っ張られ、この牽引ベルト(66)に作動体(41)、連結体(42)及び回動体(43)を介して接続した反転ローラー(12)が移送方向とは逆方向に牽引されて、図6に一点鎖線で示す如く、元位置に復元移動する。このように、反転移送の完了後に積層紙(2)を自動的に元位置に復元移動することにより、作業者が移送作業毎に反転ローラー(12)を手動にて元位置に復元する必要が無くなり、作業者の作業負担を一層軽減することが可能となる。
【0050】
なお、上述の如く牽引プーリー(72)により牽引ベルト(66)を下方に牽引することにより、反転ローラー(12)を元位置に復元することができる。しかし、エアーの圧力で牽引プーリー(72)を下降限界(75)まで移動させ、下降限界(75)に於いて牽引プーリー(72)に牽引ベルト(66)を係合した状態で次の反転移送作業を行う場合には、反転ローラー(12)の移送方向への移送に伴い牽引ベルト(66)を移送方向に移送する際に、上記エアーの圧力に抗して人力で牽引プーリー(72)を引き上げなければならない不都合が生じる。
【0051】
そこで、上述の如く牽引プーリー(72)により牽引ベルト(66)を下方に牽引した後、上述の如くエアーの供給手段に設けたタイマー機能により、すぐにエアーの供給先をエアーシリンダー(73)の上端から下端に切り替える。そして、エアーの供給手段からシリンダーロッド(82)の下端にエアーを供給し、このエアーの圧力によりピストン及び牽引プーリー(72)を上方に移動させる。このように、牽引プーリー(72)により牽引ベルト(66)を下降限界(75)まで牽引するのと連続して牽引プーリー(72)を上昇限界(74)まで上昇させておくことにより、牽引ベルト(66)のみが下方に配置された状態で次の反転移送作業を行うことができる。そのため、作業者が反転移送作業に際して牽引プーリー(72)を牽引ベルト(66)と一緒に引き上げる必要がなく、作業者の作業負担を軽減することが可能となる。
【0052】
なお、本発明に於いては、反転ローラー(12)の復元時のみならず、積層紙(2)の反転移送時に於ても、反転ローラー(12)を牽引体(39)により自動的に移送することも勿論可能である。積層紙(2)を反転移送する際の移送のペースやタイミングは作業者によって異なるため、反転移送時にも反転ローラー(12)を自動的に水平移動させると、作業者は反転ローラー(12)が自動的に移送方向に移動するペースやタイミングに合わせて積層紙(2)の移送作業を行う必要があり、作業者によっては作業タイミングの合わない可能性も生じる。本実施例の如く、積層紙(2)の反転移送時には反転ローラー(12)を積層紙(2)を介して手動で移送方向に移送すれば、例えば作業者が筋力の強いものであれば素早く、筋力の弱いものであればゆっくりといったように、異なる作業者が各々自分のペースや作業タイミングに合わせて移送作業を行うことができる。そのため、反転移送時に積層紙(2)を自動的に移送する場合と比較して、作業者の移送作業のペースやタイミングに柔軟に対応した供給装置(1)の使用が可能となる。しかし、反転ローラー(12)の自動的な移送を行えば、作業者は作業タイミングを装置に合わせる必要はあるものの、労力は減少されるものとなる。
【0053】
なお、積層紙(2)の表裏を反転させずに移送する場合には、図3に一点鎖線で示す如く支軸(50)を介して反転ローラー(12)を略90度立ち上げる。また、図2に示す如く回動体(43)の側面に押圧付勢したロックピン(56)をロック孔(57)内に挿入係合し、反転ローラー(12)を立ち上げ状態で固定する。そして、このように反転ローラー(12)を立ち上げた状態で、積層紙(2)の一束を手で掴み取り、反転ローラー(12)を介さずにそのまま移送方向に平行移動させ、渡し板(18)上を通過させて、目的装置(3)の給紙面(92)に載置する。このように、反転ローラー(12)の立ち上げ状態を維持した状態で表裏の反転を伴わない積層紙(2)の平行移送を行うことにより、反転ローラー(12)が移送の妨げとなることがなく、積層紙(2)の平行移送作業を円滑に行うことが可能となる。
【0054】
また、再び積層紙(2)の反転移送を行う場合には、作動体(41)に設けた前記突出部(51)の一方側面側からロックピン(56)を引っ張ってロック孔(57)から離脱させ、回動体(43)及び反転ローラー(12)を下方に回動させて、反転ローラー(12)を積層紙(2)の上面と水平に配置する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の積層紙の供給装置と目的装置との配置関係を示す斜視図。
【図2】ガイドレール部分の拡大斜視図。
【図3】図2の左側面図。
【図4】図2の平面図。
【図5】牽引体部分の拡大背面図。
【図6】牽引プーリーの上下動及び反転ローラーの水平移動を示す概念図。
【図7】積層紙の反転移送を示す概念図。
【符号の説明】
【0056】
1供給装置
2積層紙
3目的装置
8基板本体
12反転ローラー
23ガイドレール
39牽引体
40シリンダー装置
49ストッパー機構


【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的装置に移送する積層紙を載置するための載置板と、この載置板に載置する積層紙の上方に臨ませて、積層紙の移送方向と垂直且つ積層紙の表面と平行に積層紙と一定間隔を介して配置した反転ローラーとから成るものに於て、この反転ローラーを積層紙の表面と平行に移動可能とし、積層紙の一束を反転ローラーの上面に反転係合した状態で、積層紙とともに反転ローラーを移送方向に移動可能とした事を特徴とする積層紙の供給装置。
【請求項2】
反転ローラーは、基板本体に積層紙の移送方向と平行に配置したガイドレールに一端を摺動可能に装着することにより、移送方向に移送及び復元を可能としたことを特徴とする請求項1の積層紙の供給装置。
【請求項3】
反転ローラーは、シリンダー装置に接続して牽引作動する牽引体に接続し、積層紙の反転移送の完了後はシリンダー装置の作動に伴い牽引体に牽引されて元位置に復元移動するものであることを特徴とする請求項1又は2の積層紙の供給装置。
【請求項4】
反転ローラーは、積層紙の反転移送時には、積層紙を移動させる人力により積層紙とともに移送方向に移送可能としたことを特徴とする請求項1、2又は3の積層紙の供給装置。
【請求項5】
反転ローラーは、一端側を支点として上方向に立上可能としたことを特徴とする請求項1、2、3又は4の積層紙の供給装置。
【請求項6】
反転ローラーは、外周部分を円周方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5の積層紙の供給装置。
【請求項7】
反転ローラーは、ストッパー機構により移動の停止位置を選択可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6の積層紙の供給装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−73592(P2009−73592A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−242042(P2007−242042)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(592082767)株式会社工藤鉄工所 (2)
【Fターム(参考)】