説明

積層装置および方法

【課題】ポリマー電解質膜材料のウェブおよび積層ステーションを提供する。
【解決手段】ライナ層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含むダイカットされた触媒デカールであって、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有するダイカットされた触媒デカール。流体輸送層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含むダイカットされた電極であって、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有するダイカットされた電極。複数の膜電極アセンブリを含む膜であって、両面にパターニングされた電極層セグメントの各々が、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、膜。およびこれらの製造方法、装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマー電解質膜燃料電池の製造のためのコンポーネント、ならびにさまざまな層を積層して膜電極アセンブリを形成することによるポリマー電解質膜燃料電池の製造のための装置および自動化可能な方法に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,159,327号明細書、同第6,007,660号明細書、および同第5,783,024号明細書は、シザーカットされた積層体シートが1つまたは2つの面に積層された複数の基材を製造する装置および方法を開示している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
簡潔に、本発明は、ポリマー電解質膜材料のウェブおよび積層ステーションを提供する工程であって、ポリマー電解質膜材料のウェブが、積層ニップを形成する、積層ステーション内の1対の積層ローラ間で引かれる、工程と、第1および第2の回転ダイステーションで、触媒デカール材料または電極材料の第1および第2のウェブをダイカットして、第1および第2のワークピースを製造する工程と、ダイカットされたワークピースを、典型的には第1および第2のウェブから完全に切断される前に、周囲より低い空気圧(sub−ambient air pressure)の作用によって第1および第2の真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに保持する工程と、第1および第2のワークピースを積層ステーション内の膜の両側に輸送する工程と、第1および第2のワークピースを、典型的には第1および第2の真空コンベヤによって完全に解放される前に、膜に隣接して積層ニップ内に同時に供給する工程と、第1および第2のワークピースを、有利に正確に位置合せして、膜に積層する工程とを含む、膜電極アセンブリを製造する方法を提供する。
【0004】
別の態様において、本発明は、積層ステーションと、第1および第2の真空コンベヤと、第1および第2の回転ダイステーションとを含む、膜電極アセンブリを製造する装置を提供する。これらの5のコンポーネントは、第1および第2の回転ダイステーションから現れている第1および第2のワークピースが、第1および第2のウェブから完全に切断される前に、周囲より低い空気圧の作用によって第1および第2の真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに保持され、かつ、真空コンベヤによって解放される前に、膜に隣接して積層ニップ内に供給されるように、位置させ、ともに連動させてもよい。
【0005】
別の態様において、本発明は、第1および第2の面を有するポリマー電解質膜と、隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、膜の第1の面上に積層された複数の第1のパターニングされた触媒層セグメントまたは電極と、隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、膜の第2の面上に積層された複数の第2のパターニングされた触媒層セグメントまたは電極とを含む、複数の膜電極アセンブリを含む膜を提供する。典型的には、第1のパターニングされた触媒層セグメントまたは電極は、第2のパターニングされた触媒層セグメントまたは電極と正確に位置合せされている。典型的には、前記第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントまたは電極の各々は、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する。第1の触媒層セグメントまたは電極は、第2の触媒層セグメントまたは電極の触媒組成物と異なる触媒組成物を有してもよい。
【0006】
別の態様において、本発明は、典型的には回転ダイカット方法によって製造された、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、ダイカットされた触媒デカールまたは電極を提供する。
【0007】
本出願において、
「積層する」は、2以上のシート材料をともに結合することを意味し、
「膜電極アセンブリ」は、触媒層、ポリマー電解質膜層、および別の触媒層を含む、少なくとも3つの層を含む構造を意味し、これは、また、流体輸送層、触媒層、ポリマー電解質膜層、別の触媒層、および別の流体輸送層を含む5層を含んでもよく、
「流体輸送層」としては、「ディフューザ/集電体」(DCC)層、「ガス拡散層」(GDL)、または「電極バッキング層」(EBL)と以前呼ばれた層を挙げてもよい。
【0008】
本発明の利点は、ポリマー電解質膜燃料電池の製造のための方法、装置、およびコンポーネントを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1および図2を参照すると、本発明による装置は、1対の回転ダイステーション10、20と、1対の傾斜した真空コンベヤ30、40と、積層ステーション50とを含む。傾斜した真空コンベヤ30、40は、本明細書と同じ日付で出願された「傾斜した製品移送コンベヤ」(Angled Product Transfer Conveyor)という表題の同時係属中の米国特許出願に記載された真空コンベヤであってもよい。ダイステーション10と傾斜した真空コンベヤ30との組合せ、およびダイステーション20と傾斜した真空コンベヤ40との組合せの各々は、本明細書と同じ日付で出願された「傾斜した製品移送コンベヤ」(Angled Product Transfer Conveyor)という表題の同時係属中の米国特許出願に記載されたシート材料を切断し輸送する装置を含んでもよい。積層ステーション50は、本明細書と同じ日付で出願された「積層ロール用間隙調整装置」(Gap Adjuster for Laminating Rolls)という表題の同時係属中の米国特許出願に記載された間隙形成ブロックおよび他の積層装置を含んでもよい。
【0011】
いかなる適切な回転ダイステーションを使用してもよい。各回転ダイステーション10、20は、フレームエレメント80を含むフレームに回転可能に取付けられた回転ダイ60、アンビルロール70を含む。回転ダイ60およびアンビルロール70の一方または両方が駆動される。回転ダイ60およびアンビルロール70は、典型的には、電子連動または機械連動によってともに連動される。示された装置において、アンビルロール70は、サーボモータ90によって駆動され、かつ、回転ダイ60に機械的に連動される。回転ダイ60とアンビルロール70とのいかなる適切な組合せを用いてもよい。回転ダイ60は、典型的には、切断される材料について適切な深さを有するローラの外側部分の周りに巻かれた1つまたは複数のカッティングエッジ(図1および図2において明らかでない)を含む。4辺を有する平行四辺形のセットから選択される形状を有するワークピースを製造することができる単純なチョッピングまたは切取り(scissoring)装置と異なり、回転ダイ60は、連続ウェブ(図示せず)から、丸いコーナなどの湾曲部分を含む、任意の形状の切断されたワークピース100を製造することができる。典型的なダイカット形状は、ダイ機械加工の制限によって、丸いコーナを有し、したがって、4辺を有する平行四辺形ではない。連続ウェブおよび切断されたワークピース100は、膜110に積層されるいかなる適切な材料であってもよい。
【0012】
燃料電池用膜電極アセンブリの製造に有用な、本発明による一実施形態において、ワークピース100は、ライナ層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含む触媒デカールである。そのようなワークピースは、触媒層でコーティングされたライナ層の連続ウェブから、少なくとも、回転ダイ60の切断部分の下を通過する部分上で切断される。厚さが、典型的には、1ミリメートル未満、より典型的には、0.5ミリメートル未満、より典型的には、0.2ミリメートル未満である、いかなる適切な可撓性のポリマーシート材料を含む、いかなる適切なライナを使用してもよい。触媒層は、バーコーティング、スプレーコーティング、スリットコーティング、ブラシコーティングなどを含む、いかなる適切な方法で付与してもよい。触媒層は、典型的には、厚さが、1ミリメートル未満、より典型的には、0.5ミリメートル未満、より典型的には、0.2ミリメートル未満である。いかなる適切な触媒組成物を使用してもよい。炭素粒子上に担持された白金、パラジウム、ルテニウム、および他の触媒金属、または触媒金属の組合せの典型的な触媒組成物微細粒子。炭素担持触媒粒子は、典型的には、50〜60重量%の炭素および40〜50重量%の触媒金属であり、触媒金属は、典型的には、カソード用のPtと、アノード用の2:1の重量比のPtおよびRuとを含む。典型的な触媒組成物は、また、ナフィオン(Nafion)(商標)またはフレミオン(Flemion)(商標)を含むスルホン化フルオロポリマーなどのポリマー電解質材料を含んでもよい。触媒デカールを積層した後、ライナは、典型的には除去される。
【0013】
また燃料電池用膜電極アセンブリの製造に有用な、本発明による別の実施形態において、ワークピース100は、流体輸送層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含む電極である。そのようなワークピースは、触媒層でコーティングされた流体輸送層の連続ウェブから、少なくとも、回転ダイ60の切断部分の下を通過する部分上で切断される。いかなる適切な流体輸送層を使用してもよい。燃料電池用の適切な流体輸送層は、流体の通過を可能にするために多孔性であり、かつ導電性である。典型的な流体輸送層としては、東レ・カーボン・ペーパー(Toray Carbon Paper)(日本国、東京の東レ株式会社(Toray Industries,Inc.,Tokyo,Japan))などの、炭素繊維ファブリック、マット、不織布、および紙が挙げられる。触媒層は、バーコーティング、スプレーコーティング、スリットコーティング、ブラシコーティングなどを含む、いかなる適切な方法で付与してもよい。いかなる適切な触媒組成物を使用してもよい。炭素粒子上に担持された白金、パラジウム、ルテニウム、および他の触媒金属、または触媒金属の組合せの典型的な触媒組成物微細粒子。炭素担持触媒粒子は、典型的には、50〜60重量%の炭素および40〜50重量%の触媒金属であり、触媒金属は、典型的には、カソード用のPtと、アノード用の2:1の重量比のPtおよびRuとを含む。典型的な触媒組成物は、また、ナフィオン(Nafion)(商標)またはフレミオン(Flemion)(商標)を含む、スルホン化フルオロポリマーなどのポリマー電解質材料を含んでもよい。触媒分散液でコーティングする前、ガス拡散層は、典型的には、テフロン(登録商標)(Teflon)(商標)などの疎水性層で、典型的にはその水性懸濁液中に浸すことによってコーティングされ、次に、典型的には、カーボンブラック分散液でコーティングされている。カーボンブラック分散液は、典型的には、カーボンブラックおよびテフロン(登録商標)および任意にトリトン(TRITON)X−100(コネチカット州ダンバリーのユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corp.,Danbury,CT))などの界面活性剤を含む水性分散液である。より典型的には、分散剤は、水とイソプロピルアルコールとの組合せであり、典型的には、60重量%を超えるイソプロピルアルコールを含む。カーボンブラック分散液は、典型的には、乾燥した東レペーパー上に、0.01から0.1mmの湿潤厚さでコーティングされる。テフロン(登録商標)およびカーボンブラックでコーティングされた流体輸送層は、典型的には、オーブン内で380℃で10分間乾燥させる。次に、このコーティングされた流体輸送層を、触媒で、典型的には、1平方センチメートルあたり触媒金属(PtまたはPtプラスRu)0.2〜5mg、典型的には、1平方センチメートルあたり触媒金属(PtまたはPtプラスRu)約0.5mgをもたらす量で、さらにコーティングして、触媒コーティングされた流体輸送層を形成する。
【0014】
燃料電池用膜電極アセンブリの製造に有用な、本発明による実施形態において、膜110は、ナフィオン(Nafion)(登録商標)(デラウェア州ウィルミントンのデュポン・ケミカルズ(DuPont Chemicals,Wilmington DE))およびフレミオン(Flemion)(商標)(日本国、東京の旭硝子株式会社(Asahi Glass Co. Ltd.,Tokyo,Japan))などのスルホン化フルオロポリマー膜などのポリマー電解質膜である。本発明に有用なポリマー電解質は、典型的には、テトラフルオロエチレンと、典型的にはスルホネート官能基を支持する1以上のフッ素化酸官能性コモノマーとのコポリマーである。最も典型的には、ポリマー電解質は、ナフィオン(登録商標)である。ポリマー電解質は、典型的には、酸当量が1200以下、より典型的には1100以下、より典型的には1050以下、最も典型的には約1000である。ポリマー電解質膜は、懸濁液から、キャストしても、コーティングしても、または他の方法で形成してもよい。バーコーティング、スプレーコーティング、スリットコーティング、ブラシコーティングなどを含む、コーティングまたはキャストのいかなる適切な方法を用いてもよい。膜110は、典型的には、厚さ100マイクロメートル以下、より典型的には、厚さ50マイクロメートル以下、より典型的には、厚さ30マイクロメートル以下である。
【0015】
いかなる適切な真空コンベヤを使用してもよい。傾斜した真空コンベヤ30、40は、ベルト孔121をあけられた有孔エンドレスベルト120を含む。このベルトは、外面が、ベルト上で輸送されるワークピース110と適合するのであれば、ポリマー、ゴム、ファブリック、複合材などを含むいかなる適切な材料から製造してもよい。有孔エンドレスベルト120は、図示されていない長手方向の開口部を有する第1の真空プレート130、および図示されていない長手方向の開口部を有する第2の真空プレート140の上を通過する。ベルト孔121は、長手方向の開口部と整列した列に配列されている。典型的には、各真空プレート130、140は、ベルト孔121の少なくとも2つの列と整列した少なくとも2つの長手方向の開口部を有する。より典型的には、各真空プレート130、140は、ベルト孔121の4以上の列と整列した4以上の長手方向の開口部を有し、真空コンベヤが、さまざまなサイズのワークピース100を、それらの幅の大部分を横切ってしっかり引きつけることを可能にする。示された実施形態において、有孔エンドレスベルト120は、ワークピース100を積層ステーション50に送出するために、下方に角度をつける真空プレートに向かう方向に駆動される。
【0016】
第1の真空プレート130および第2の真空プレート140の長手方向の開口部は、それぞれ、第1および第2の真空チャンバ(図示せず)と連通する。第1および第2の真空チャンバは、ワークピース100を有孔エンドレスベルト120に保持する傾向があるような第1および第2の周囲より低い空気圧で、維持される。第1および第2の周囲より低い空気圧は、同じでも異なってもよい。第1および第2の周囲より低い空気圧が異なっている場合、第1の周囲より低い空気圧は、典型的には、第2の周囲より低い空気圧より小さく、コンベヤが、第1の真空プレート130の上の位置で、コンベヤ上に来ているワークピース100をより良好に保持し、かつ、第2の真空プレート140の上の位置から、コンベヤを出ているワークピースを解放することを可能にする。第1および第2の真空チャンバは、任意の適切な手段によって、第1および第2の周囲より低い空気圧で維持される。真空チャンバは、1以上の、真空ポンプなどの周囲より低い空気圧源に機能的に連結してもよい。
【0017】
第1の真空プレート130は、約0°である、水平面に対する第1の角度で位置する。第2の真空プレート140は、約−45°である、水平面に対する第2の角度で位置する。典型的には、第1および第2の角度は、同じではない。典型的には、第1の角度は、水平面に対して30°から−30°であり、前記第2の角度は、水平面に対して−30°から−90°である。より典型的には、第1の角度は、水平面に対して5°から−5°であり、前記第2の角度は、水平面に対して−40°から−50°である。これらの角度は、傾斜した真空コンベヤ30、40が、回転ダイステーション10、20からワークピース100を受取り、ワークピース100を、下方に、積層ステーション50の積層ニップ内に送出することを可能にする。
【0018】
第1および第2の真空プレート130、140は、1以上のフレームエレメント150から構成されるフレームに取付けられている。有孔エンドレスベルト120は、フレームエレメント150に回転可能に取付けられたいくつかのローラの上を通過する。有孔エンドレスベルト120は、また、サーボモータ170によって動力供給される駆動機構160を通過する。
【0019】
真空コンベヤの代わりに、いかなる積極的なグリップコンベヤを代わりに使用してもよい。積極的なグリップコンベヤとしては、アーマチュア機構を含むものを含む、既知のピックアンドプレイス機構、1対のベルトを使用して拡張ニップを形成してワークピースを搬送する既知の2ベルトコンベヤ、および静電荷を用いることによってワークピースをエンドレスベルトに保持する既知の静電気コンベヤを挙げてもよい。真空コンベヤは、有利に、デリケートなワークピースを取扱うために使用される。
【0020】
積層ステーション50は、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190を含む。第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190のいずれか一方または両方を、モータなどの既知の手段によって駆動してもよい。典型的には、両方が駆動される。典型的には、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190は、間隙で同じ速度を有するように、ともに連動される。一実施形態において、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190は、ベルト201およびプーリ202、203を駆動するサーボモータ200によって駆動される。図示されていないベルトテンショニングシステムが、曲がり204を維持する。
【0021】
典型的には、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190は、玉軸受、ローラ軸受、ニードル軸受などの既知のタイプの軸受210に乗る。軸受210は、第1および第2の積層ローラ180、190を一緒にする傾向がある圧力を、軸受210上にもたらすか維持することができるように、装置フレーム220に取付けられている。軸受ハウジングは、フレーム220に固定して取付けてもよいし、示されたような空気圧または液圧ピストンおよびシリンダ230によって取付けてもよい。軸受機構は、いずれか一方または両方のローラのための駆動機構の一部を形成してもよい。
【0022】
第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190は、いかなる適切な方法によって加熱してもよいが、典型的には、電気加熱、または熱い空気、水、もしくは油の循環などの方法によって、内部加熱される。
【0023】
典型的には、第1の積層ローラ180と第2の積層ローラ190との間で最小積層間隙が維持される。この最小積層間隙は、典型的には、本明細書と同じ日付で出願された「積層ロール用間隙調整装置」(Gap Adjuster for Laminating Rolls)という表題の同時係属中の米国特許出願に記載された間隙形成ブロックを使用することによって維持される。このように最小間隙を維持することによって、本発明による装置を、断続的な積層、すなわち、積層の間、積層間隙内に、積層される1以上の層が連続的に存在しない場合、に使用してもよい。その場合、製品は、付加的なシート材料の不連続パッチが積層された連続ウェブであってもよい。断続的な積層の場合、不連続シート材料が間隙内に存在しないときに全積層圧力を加えると、連続ウェブは、破砕または損傷されることがある。
【0024】
典型的には、積層の間、積層カバーライナのウェブが、積層ニップの両側に導入され、それにより、積層の間、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190は、それぞれ、第1の積層カバーライナおよび第2の積層カバーライナによって被覆される。積層カバーライナの使用により、より高温の積層が可能になる。積層後、第1および第2の積層カバーライナを、積層体から除去し、再び巻く。積層条件下で積層されるようにならず、かつ、いかなる望ましくないテクスチャーも積層体に与えない限り、いかなる適切な材料を第1および第2の積層カバーライナに使用してもよい。
【0025】
傾斜した真空コンベヤ30、40および回転ダイステーション10、20は、有利に、ワークピース材料のウェブから切断されているワークピース100の現れている部分が、ワークピース100がワークピース材料のウェブから完全に分離される前に、空気を第1の真空プレート130および有孔エンドレスベルト120を通して引いている第1の真空チャンバ内の第1の周囲より低い空気圧の作用によって保持されるようになることができるように配列される。傾斜した真空コンベヤ30、40および積層ステーション50は、有利に、傾斜した真空コンベヤ30、40によって輸送されているワークピース100の前縁が、ワークピース100が傾斜した真空コンベヤ30、40によって完全に解放される前に、積層ステーション50の積層ニップ内に引かれるように配列される。最も有利に、両方の配列がなされ、それにより、ワークピース100は、ワークピース材料のウェブから完全に分離される前に、傾斜した真空コンベヤ30、40によって保持され、かつ、傾斜した真空コンベヤ30、40によって完全に解放される前に、積層ステーション50の積層ニップ内に引かれる。このように、ワークピース位置の積極的な制御があらゆる工程を通して維持される。結果として、膜110は、正確な位置合せで両面に積層してもよい。正確な位置合せは、典型的には、パターンカットされたシート材料の周囲が、2mm以内、より典型的には1mm以内、より典型的には0.5mm以内、より典型的には250μm以内、より典型的には125μm以内に一致することを意味する。
【0026】
回転ダイステーション10、20、傾斜した真空コンベヤ30、40、および積層ステーション50の駆動機構は、有利に、機械連動またはより典型的には電子連動によって、ともに連動または同期される。有孔エンドレスベルト120を推進する駆動機構は、有孔エンドレスベルト120の線表面速度が、回転ダイ60の線表面速度以上であってもよいように、回転ダイ60を駆動する駆動機構と連動させてもよい。より大きい速度により、コンベヤは、ワークピース100が回転ダイ60から現れるときにワークピース100を隔置することができ、それにより、ワークピース100を、介在するスクラップを伴わずに切断するが、介在するマージンを伴って配置してもよい。有孔エンドレスベルト120を推進する駆動機構は、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190の線表面速度が、有孔エンドレスベルト120の線表面速度以上であってもよいように、第1の積層ローラ180および第2の積層ローラ190を駆動する駆動機構と連動させてもよい。
【0027】
本発明による方法において、ポリマー電解質膜材料のウェブなどの膜110は、積層ニップを形成する、積層ステーション50内の積層ローラ180と積層ローラ190との間で引かれる。積層体材料の第1および第2のウェブは、回転ダイステーション10、20でダイカットされて、切断されたワークピース100を形成する。積層体材料の第1および第2のウェブは、同じでも異なってもよい。積層体材料の第1および第2のウェブは、ライナ層と第1の触媒層とを含む触媒デカール材料、または、流体輸送層と第1の触媒層とを含む電極材料であってもよい。切断されたワークピース100は、真空コンベヤ30および40によって積層ステーション50に輸送され、積層ローラ180と積層ローラ190との間の積層ニップ内に、膜110の両面に同時に供給されて、積層体を形成する。有利に、ワークピース100は、積層体材料の第1または第2のウェブから完全に分離される前に、周囲より低い空気圧の作用によって、真空コンベヤ30および40に保持されるようになる。有利に、ワークピース100は、真空コンベヤ30および40から解放される前に、積層ローラ180と積層ローラ190との間の積層ニップによってつかまれる。
【0028】
この積層を繰返して、同様の積層体を連結する膜の連続ウェブを形成してもよい。
上述されたように、膜110がポリマー電解質膜であり、かつ、上述されたように、ワークピース100が触媒デカールである場合、本発明による方法および装置を用いて、すべてが、正確に位置合せされた第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントを含む、複数の膜電極アセンブリを含む連続膜を製造してもよい。第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントは、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有することができる。典型的なダイカット形状は、丸いコーナを有し、かつ、多数の任意の周囲形状のいずれかをさらに形成してもよい。第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントは、同じまたは異なった触媒組成物を有することができる。
【0029】
上述されたように、膜110がポリマー電解質膜であり、かつ、上述されたように、ワークピース100が流体輸送層と同延の触媒層触媒デカールとを含む電極である場合、本発明による方法および装置を用いて、すべてが、正確に位置合せされた第1および第2のパターニングされた電極セグメントを含む、複数の膜電極アセンブリを含む連続膜を製造してもよい。第1および第2のパターニングされた電極セグメントは、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有することができる。典型的なダイカット形状は、丸いコーナを有し、かつ、多数の任意の周囲形状のいずれかをさらに形成してもよい。第1および第2のパターニングされた電極セグメントは、同じまたは異なった触媒組成物を有することができる。
【0030】
本発明のさまざまな修正ならびに変更が、本発明の範囲および原理から逸脱することなく、当業者には明らかになるであろう。また、本発明は、上述された例示的な実施形態に不当に限定されるべきではないことが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライナ層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含むダイカットされた触媒デカールであって、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有するダイカットされた触媒デカール。
【請求項2】
流体輸送層と、微粒子状触媒金属を含む同延の触媒層とを含むダイカットされた電極であって、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有するダイカットされた電極。
【請求項3】
ライナ層と、触媒層とを含む、触媒デカール材料のウェブを、ダイカットする工程を含む、請求項1に記載のダイカットされた触媒デカールを製造する方法。
【請求項4】
前記ダイカット工程が、回転ダイカット工程を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
流体輸送層と、触媒層とを含む、電極材料のウェブを、ダイカットする工程を含む、請求項2に記載のダイカットされた電極を製造する方法。
【請求項6】
前記ダイカット工程が、回転ダイカット工程を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1および第2の面を有するポリマー電解質膜と、
隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第1の面上に積層された複数の第1のパターニングされた触媒層セグメントと、
隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第2の面上に積層された複数の第2のパターニングされた触媒層セグメントとを含む、複数の膜電極アセンブリを含む膜であって、
前記第1のパターニングされた触媒層セグメントの各々が、周囲を有し、前記第2のパターニングされた触媒層セグメントの各々が、対向する第1のパターニングされた触媒層セグメントの周囲と正確に位置合せされた周囲を有する、膜。
【請求項8】
第1および第2の面を有するポリマー電解質膜と、
隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第1の面上に積層された複数の第1のパターニングされた触媒層セグメントと、
隣接したパターニングされた触媒層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第2の面上に積層された複数の第2のパターニングされた触媒層セグメントとを含む、複数の膜電極アセンブリを含む連続ウェブであって、
前記第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントの各々が、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、連続ウェブ。
【請求項9】
前記第1および第2のパターニングされた触媒層セグメントの各々が、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、請求項7に記載の連続ウェブ。
【請求項10】
前記第1の触媒層セグメントが、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒層セグメントが、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項7に記載の連続ウェブ。
【請求項11】
前記第1の触媒層セグメントが、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒層セグメントが、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項8に記載の連続ウェブ。
【請求項12】
前記第1の触媒層セグメントが、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒層セグメントが、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項9に記載の連続ウェブ。
【請求項13】
第1および第2の面を有するポリマー電解質膜と、
隣接したパターニングされた電極層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第1の面上に積層された複数の第1のパターニングされた電極層セグメントであって、各第1のパターニングされた電極セグメントが、流体輸送層と、同延の第1の触媒の層とを含む、複数の第1のパターニングされた電極層セグメントと、
隣接したパターニングされた電極層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第2の面上に積層された複数の第2のパターニングされた電極層セグメントであって、各第2のパターニングされた電極セグメントが、流体輸送層と、同延の第2の触媒の層とを含む、複数の第2のパターニングされた電極層セグメントとを含む、複数の膜電極アセンブリを含む膜であって、
前記第1のパターニングされた電極層セグメントの各々が、周囲を有し、前記第2のパターニングされた電極層セグメントの各々が、対向する第1のパターニングされた電極層セグメントの周囲と正確に位置合せされた周囲を有する、膜。
【請求項14】
第1および第2の面を有するポリマー電解質膜と、
隣接したパターニングされた電極層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第1の面上に積層された複数の第1のパターニングされた電極層セグメントであって、各第1のパターニングされた電極セグメントが、流体輸送層と、同延の第1の触媒の層とを含む、複数の第1のパターニングされた電極層セグメントと、
隣接したパターニングされた電極層セグメントが互いに接触しないように、前記膜の前記第2の面上に積層された複数の第2のパターニングされた電極層セグメントであって、各第2のパターニングされた電極セグメントが、流体輸送層と、同延の第2の触媒の層とを含む、複数の第2のパターニングされた電極層セグメントとを含む、複数の膜電極アセンブリを含む膜であって、
前記第1および第2のパターニングされた電極層セグメントの各々が、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、膜。
【請求項15】
前記第1および第2のパターニングされた電極セグメントの各々が、4辺を有する平行四辺形以外の形状である周囲を有する、請求項13に記載の連続ウェブ。
【請求項16】
前記第1の触媒が、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒が、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項13に記載の連続ウェブ。
【請求項17】
前記第1の触媒が、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒が、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項14に記載の連続ウェブ。
【請求項18】
前記第1の触媒が、第1の触媒組成物を有し、前記第2の触媒が、前記第1の触媒組成物と異なる第2の触媒組成物を有する、請求項15に記載の連続ウェブ。
【請求項19】
a)ポリマー電解質膜材料のウェブを提供する工程と、
b)積層ステーションを提供する工程であって、前記ポリマー電解質膜材料のウェブが、積層ニップを形成する1対の積層ローラ間で引かれる、工程と、
c)ライナ層と、第1の触媒層とを含む、第1の触媒デカール材料の第1のウェブを、ダイカットして、第1の触媒デカールを製造する工程と、
d)ライナ層と、第2の触媒層とを含む、第2の触媒デカール材料の第2のウェブを、ダイカットして、第2の触媒デカールを製造する工程と、
e)前記第1の触媒デカールを前記積層ステーションに輸送する工程と、
f)前記第2の触媒デカールを前記積層ステーションに輸送する工程と、
g)前記第1の触媒デカールを、前記ポリマー電解質膜材料のウェブに隣接して前記積層ニップ内に供給する工程と、
h)前記第2の触媒デカールを、前記第1の触媒デカールと同時に、前記ポリマー電解質膜材料のウェブに隣接して前記積層ニップ内に供給する工程と、
i)前記第1の触媒デカール、前記ポリマー電解質膜材料のウェブ、および前記第2の触媒デカールを積層して、積層体を形成する工程とを含む、膜電極アセンブリを製造する方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法を含み、さらに、
l)工程a)〜i)を繰返す工程を含む、請求項7に記載の連続ウェブを製造する方法。
【請求項21】
m)工程c)が完了する前に、周囲より低い空気圧の作用によって、真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに前記第1の触媒デカールを保持する工程と、
n)前記真空コンベヤの前記有孔エンドレスベルトから、前記第1の触媒デカールを解放する前に、工程g)を開始する工程とをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
o)工程d)が完了する前に、周囲より低い空気圧の作用によって、真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに前記第2の触媒デカールを保持する工程と、
p)前記真空コンベヤの前記有孔エンドレスベルトから、前記第2の触媒デカールを解放する前に、工程h)を開始する工程とをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
a)ポリマー電解質膜材料のウェブを提供する工程と、
b)積層ステーションを提供する工程であって、前記ポリマー電解質膜材料のウェブが、積層ニップを形成する1対の積層ローラ間で引かれる、工程と、
c)流体輸送層と、第1の触媒層とを含む、第1の電極材料の第1のウェブを、ダイカットして、第1の電極を製造する工程と、
d)流体輸送層と、第2の触媒層とを含む、第2の電極材料の第2のウェブを、ダイカットして、第2の電極を製造する工程と、
e)前記第1の電極を前記積層ステーションに輸送する工程と、
f)前記第2の電極を前記積層ステーションに輸送する工程と、
g)前記第1の電極を、前記ポリマー電解質膜材料のウェブに隣接して前記積層ニップ内に供給する工程と、
h)前記第2の電極を、前記第1の電極と同時に、前記ポリマー電解質膜材料のウェブに隣接して前記積層ニップ内に供給する工程と、
i)前記第1の電極、前記ポリマー電解質膜材料のウェブ、および前記第2の電極を積層して、積層体を形成する工程とを含む、膜電極アセンブリを製造する方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法を含み、さらに、
l)工程a)〜i)を繰返す工程を含む、請求項13に記載の連続ウェブを製造する方法。
【請求項25】
m)工程c)が完了する前に、周囲より低い空気圧の作用によって、真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに前記第1の電極を保持する工程と、
n)前記真空コンベヤの前記有孔エンドレスベルトから、前記第1の電極を解放する前に、工程g)を開始する工程とをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
o)工程d)が完了する前に、周囲より低い空気圧の作用によって、真空コンベヤの有孔エンドレスベルトに前記第2の電極を保持する工程と、
p)前記真空コンベヤの前記有孔エンドレスベルトから、前記第2の電極を解放する前に、工程h)を開始する工程とをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
a)積層ステーションと、
b)第1および第2の真空コンベヤと、
c)第1および第2の回転ダイステーションとを含む、膜電極アセンブリを製造する装置。
【請求項28】
前記第1の真空コンベヤおよび前記第1の回転ダイステーションの両方が機能している状態で、前記第1の回転ダイステーション内でワークピース材料の第1のウェブから切断されているワークピースの現れている部分が、前記ワークピースが前記ワークピース材料の第1のウェブから完全に分離される前に、前記第1の真空コンベヤによって保持されるようになるように、前記第1の真空コンベヤおよび前記第1の回転ダイステーションが配列されている、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第1の真空コンベヤおよび前記積層ステーションの両方が機能している状態で、前記ワークピースが、前記第1の真空コンベヤによって完全に解放される前に、前記積層ステーションの積層ニップ内に引かれるように、前記第1の真空コンベヤおよび前記積層ステーションが配列されている、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第1の真空コンベヤが、線表面速度を有する第1の有孔エンドレスベルトと、それに機能的に連結された第1の真空コンベヤ駆動機構とを含み、
前記第1の回転ダイステーションが、線表面速度を有する第1の回転ダイと、それに機能的に連結された第1の回転ダイステーション駆動機構とを含み、
前記第1の有孔エンドレスベルトの線表面速度が、前記第1の回転ダイの線表面速度より大きいように、前記第1の真空コンベヤ駆動機構および前記第1の回転ダイステーション駆動機構が、ともに連動される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記積層ステーションが、共通の線表面速度を有する第1および第2の積層ローラと、それらに機能的に連結された積層駆動機構とを含み、
前記第1の有孔エンドレスベルトの線表面速度が、前記第1および第2の積層ローラの線表面速度と同じであるように、前記第1の真空コンベヤ駆動機構および前記積層駆動機構が、ともに連動される、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記第2の真空コンベヤおよび前記第2の回転ダイステーションの両方が機能している状態で、前記第2の回転ダイステーション内でワークピース材料の第2のウェブから切断されているワークピースの現れている部分が、前記ワークピースが前記ワークピース材料の第2のウェブから完全に分離される前に、前記第2の真空コンベヤによって保持されるようになるように、前記第2の真空コンベヤおよび前記第2の回転ダイステーションが配列されている、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2の真空コンベヤおよび前記積層ステーションの両方が機能している状態で、前記ワークピースが、前記第2の真空コンベヤによって完全に解放される前に、前記積層ステーションの積層ニップ内に引かれるように、前記第2の真空コンベヤおよび前記積層ステーションが配列されている、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第2の真空コンベヤが、線表面速度を有する第2の有孔エンドレスベルトと、それに機能的に連結された第2の真空コンベヤ駆動機構とを含み、
前記第2の回転ダイステーションが、線表面速度を有する第2の回転ダイと、それに機能的に連結された第2の回転ダイステーション駆動機構とを含み、
前記第2の有孔エンドレスベルトの線表面速度が、前記第2の回転ダイの線表面速度より大きいように、前記第2の真空コンベヤ駆動機構および前記第2の回転ダイステーション駆動機構が、ともに連動される、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記第2の有孔エンドレスベルトの線表面速度が、前記第1および第2の積層ローラの線表面速度と同じであるように、前記第2の真空コンベヤ駆動機構および前記積層駆動機構が、ともに連動される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
a)積層ステーションと、
b)第1および第2の積極的なグリップコンベヤと、
c)第1および第2の回転ダイステーションとを含む、膜電極アセンブリを製造する装置。
【請求項37】
前記第1の積極的なグリップコンベヤおよび前記第1の回転ダイステーションの両方が機能している状態で、前記第1の回転ダイステーション内でワークピース材料の第1のウェブから切断されているワークピースの現れている部分が、前記ワークピースが前記ワークピース材料の第1のウェブから完全に分離される前に、前記第1の積極的なグリップコンベヤによって保持されるようになるように、前記第1の積極的なグリップコンベヤおよび前記第1の回転ダイステーションが配列されている、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記第1の積極的なグリップコンベヤおよび前記積層ステーションの両方が機能している状態で、前記ワークピースが、前記第1の積極的なグリップコンベヤによって完全に解放される前に、前記積層ステーションの積層ニップ内に引かれるように、前記第1の積極的なグリップコンベヤおよび前記積層ステーションが配列されている、請求項37に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−192447(P2010−192447A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−42549(P2010−42549)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【分割の表示】特願2003−581970(P2003−581970)の分割
【原出願日】平成15年2月11日(2003.2.11)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】