説明

空圧マッサージ装置

【課題】 使用者(患者)の下肢(足首)に装着されたカフに最適な加圧空気を供給し、排気する工程を一定の周期(サイクル)で行なうことにより、下肢(被圧部)の静脈血液などを中枢へ向かってのみ還流させることにより、極めて効率の良いマッサージ効果が得られるようにした空圧マッサージ装置及び制御方法の提供。
【解決手段】 本発明における空圧マッサージ装置は、圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつカフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、サイクルは、脈拍に対応して行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮空気によって袋体を膨張収縮させて下肢や上肢などの身体の被圧部位をマッサージし、血液循環を改善するための空圧マッサージ装置(静脈血栓塞栓症を防止する静脈血栓塞栓症防止装置)およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
手術中或いは手術後は、ベッド上での安静が必要とされることから、下肢や上肢を動かさない時間が長時間になる。下肢や上肢を動かさない時間が長時間になると、血液は筋肉内の弁の存在しない太い静脈洞に貯留する傾向がある。通常は、その部位の筋肉が収縮することにより静脈内の血液を中枢側へ送り返すが、筋力が低下している場合には血流が不十分になって下肢,骨盤内の深部静脈内に血液が鬱滞するので、血栓が形成されることがある。また、旅客機等の狭い座席に長時間座っていると下肢深部静脈の鬱血が起こる。また、整形外科の大手術,骨盤・大腿骨の骨折などでも深部静脈に血栓が生ずる(静脈血栓症)。静脈内において血栓が生じると、その部位の痛み、腫脹、圧痛が生じる。さらに、その血栓(凝血塊)が大きく成長した後に下大静脈,右心房,右心室を流れて肺へ至ると、肺動脈を塞栓し、胸痛、呼吸困難、血痰などを生じる(静脈血栓塞栓症)。
【0003】
静脈血栓塞栓症を防止する方法として、上肢または下肢を間欠的に圧迫することにより静脈内の血流を促進する方法が効果的であることが知られている。この方法を実行するための装置として、生体の下肢等の所定部位に巻回されて圧迫圧力を変化させることが可能なカフを備え、そのカフによりその部位を圧迫して静脈内の血流を促進することにより、静脈血栓塞栓症を防止する形式の静脈血栓塞栓症防止装置が提案されている。静脈内の血流が促進されれば、静脈血栓症が防止されるので、静脈血栓塞栓症も防止されるのである。特に、この静脈血栓症は、下肢のふくらはぎにおいて発生しやすい。従来より、カフ(圧迫用膨張性袋体)を下肢や上肢などの身体に巻き回すように装着し、この袋体に圧縮空気を送給して膨張収縮を行なわせることにより被圧部位の血行を促進させ、静脈血栓症を防止するための空圧マッサージ器は既に知られている。この種のマッサージ器には、複数の袋部を連設したカフに圧縮空気を送給して膨張収縮を繰り返して被圧部位を加圧する揉み上げ方式がある。
【0004】
カフ内に竹の節状に設けた複数の袋部に圧縮空気を送給して膨張収縮を繰り返すことにより末梢より順次充気と脱気を行なって被圧部を圧迫し、その間の静脈血液等を中枢に向かって押し出す働きを連続して行なうので、被圧部の血液は中枢への還流が促進される。
【0005】
また、被圧部を圧迫する圧力を、使用者の最低血圧に応じて行なう装置が提案されている(特許文献1:特許第3563364号公報)。しかしながら、使用者が不快感を覚えることもある。携帯型でなく利便性に欠けるという問題があった。
【特許文献1】特許第3563364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記した理由と実情に鑑みて鋭意検討の結果、至ったものであり、その目的とするところは、使用者(患者)の下肢(足首)に装着されたカフに最適な加圧空気を供給し、排気する工程を一定の周期(サイクル)で行なうことにより、下肢(被圧部)の静脈血液などを中枢へ向かってのみ還流させることにより、極めて効率の良いマッサージ効果が得られるようにした空圧マッサージ装置及び制御方法を提供することにある。また、携帯可能な空圧マッサージ装置及び制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明における空圧マッサージ装置は、圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつカフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、サイクルは、脈拍に対応して行うことを特徴とする。
【0008】
また、圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、サイクルは、脈拍に対応して行うことを特徴とする。好ましくは、空圧マッサージ装置は、本体重量が1kgw程度で充電可能なリチウム電池により2時間程度の動作可能な携帯型であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明における空圧マッサージ装置の制御方法は、圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつ前記カフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法であって、 サイクルは、脈拍に対応して行うステップからなることを特徴とする。
【0010】
また、圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、サイクルは、脈拍に対応して行うステップからなることを特徴とする。
【0011】
本発明における空圧マッサージ装置の制御方法のプログラムは、圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつ前記カフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラムであって、サイクルは、脈拍に対応して行うステップのプログラムからなることを特徴とする。また、圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラムであって、サイクルは、脈拍に対応して行うステップのプログラムからなることを特徴とする。また、前記のプログラムが記憶されたコンピュータ読取り可能な記憶媒体である。
【0012】
このカフの基材の外表面に面ファスナを設け、このファスナと基材の端部に設けたベルベットファスナで袋体を筒状にしたときに下肢径に応じた位置で固着する。また、接続部には、プラグ(盲栓部材)を装着してカフの数を選択できるようにするのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明による空圧マッサージ装置およびその制御方法によると、最適な加圧空気をカフに供給し、一定のサイクルで排気すると、被圧部の静脈血液などを中枢へ向かってのみ還流し、極めて効率の良いマッサージ効果が得られる。また、携帯型であるのでいつでもどこでも使用可能となる。また、旅客機では、座席または座席に近いAC電源に接続して簡単かつ容易に使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における空圧マッサージ装置(静脈血栓塞栓症を防止する静脈血栓塞栓症防止装置)の好ましい実施の形態を詳述する。図1は、本発明の実施例におけるブロック図、図2は本発明の実施例における各構成部の斜視図、図3は本発明の実施例におけるカフ加圧プロフィルを示すものである。図4は表示部お呼び操作部の一例を示す図である。
【0015】
図1において、空圧マッサージ装置1は、仰臥位の患者の足首(不図示)に巻回されるカフ(圧迫帯)100(100a,100b)を備えている。空圧マッサージ装置1は、好ましくは、本体重量が1kgw程度でバッテリ(充電可能なリチウム電池)14により2時間程度の動作可能な携帯型であることを特徴とする。このカフ100a,100bは、伸展性のない布或いはポリエステル等から成る帯状外袋内に1ケまたは複数のゴム袋を有している。ゴム袋(不図示)は、図2(c)に示すように熱シールにより複数(図では4室)に区画されたカフの中に設けられている。区画された各室は両端の室を除き、必要に応じてそれぞれ隣同士でオリフィスを介して連通している。カフ100の外面には面ファイナーが設けられ、患者の足首(不図示)に容易に装着し、取り外しができるようになっている。
【0016】
カフ100は、一端に番号(1〜4)を記したコネクタ103(103a,103b)、他端に逆挿接続防止部(逆挿し防止リブ)107を備えた接続プラグ101(101a,101b)を備えた接続チューブ102(102a,102b)の接続プラグ101(101a,101b)、本体部1の接続プラグ受け部104(104a,104b)を介して本体部1の圧力制御部19a,19bに接続される。106は片方の下肢のみ圧迫マッサージを行なう場合に使用するもので、片足用プラグ106を接続プラグ受け部104の下段に挿入・装着する。
【0017】
圧力制御部19a,19bは、空気ポンプ18に接続されている。圧力センサ17a,17bは、カフ100(100a,100b)内の圧力を検出してその圧力を表す圧力信号をCPU(制御部)10に送る。圧力制御部19a,19bは、電磁弁等の調圧弁を含み、空気ポンプ18からの圧力空気をカフ100内へ所定圧(選択設定された圧力)まで所定速度で供給することを許容する圧力供給状態、カフ100内の圧力を維持する圧力維持状態、カフ100内の圧力を急速降圧(急速排気)させる急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り替えられるように構成されている。
【0018】
演算制御部は、CPU10,ROM15,RAM16,および図示しないI/Oポート等をえた所謂マイクロコンピュータにて構成されており、CPU10は、ROM15に予め記憶されたプログラムに従ってRAM16の記憶機能を利用しつつ信号処理を実行することにより、I/Oポートから駆動制御信号を出力して空気ポンプ18および圧力制御部19(19a,19b)を制御する。20は電源スイッチで、AC電源に接続されていない場合は、開始/停止スイッチ21を押すことにより、バッテリ(充電式バッテリ)14で装置全体が駆動される。
【0019】
図2において、本例では足である下肢の深部静脈の被圧部位を病院内でマッサージする場合について説明する。使用者(医療従事者)は、まず、コネクタ103(103a,103b)をカフ100(100a,100b)のコネクタ受け部105(105a,105b)に番号を一致させて接続する。次に接続プラグ101(101a,101b)を本体1の接続プラグ受け部104(104a,104b)に装着する。
【0020】
次に、電源スイッチ20をONにし、装置全体を起動させると所定の初期セルフチェックがなされる。図4は表示部11を含むパネルとなっており、初期セルフチェックの後、LED等の表示部11には、カフ加圧プロフィルのデフォルト値、例えばカフ加圧値(mmHg)、加圧速度(mmHg/秒)、周期(秒)、インターバル(秒)、マッサージ動作時間(分)等がカフ加圧プロフィルのデフォルト値としてROM15記憶されている値が表示される。このデフォルト値または前回使用時の設定値は図4に示すように表示部11に一覧表示される。図4の表示部11の表示例では、カフ加圧値 130mmHg、加圧速度 20mmHg/秒、周期 60秒、インターバル 10秒、マッサージ時間 60分である。
【0021】
図4では、カーソルがカフ加圧値(mmHg)の位置になっているが、選択キー13を押す度に、加圧速度(mmHg/秒)→周期(秒)→インターバル(秒)→マッサージ動作時間(分)→カフ加圧値(mmHg)→最高血圧値(mmHg)→最低血圧値(mmHg)の順にカーソルが移動する。移動したカーソルで、増減キー12aで数値設定を行なう。入力された値を設定するために入力部(入力キー)12を押すと数値が確定し設定される。なお、最高血圧値、最低血圧は、カフに脈波(圧脈)センサを設けて自動で測定し、これらを記憶、表示するようにしてもよい。
【0022】
カフ100(100a,100b)を患者下肢に巻きつけ面ファスナで係止する。片方の下肢のみにカフを設けない場合には、片足用プラグ106を接続プラグ受け部104の下段に挿入・装着する。こうして準備が整い、開始/停止スイッチ21を押すと設定入力された条件に従って圧力マッサージが開始される。正常に動作している間は本体1の上部に突出して設けられた動作インジケータ22が緑色に点滅する。圧力マッサージ中は表示部11には何も表示させないか、カフ加圧プロフィルを表示させる。〜
【0023】
ここで、カフ100の圧力プロフィルについて以下に説明する。図3において、開始/停止スイッチ21を押すと、ポンプ18が駆動し、カフ100のうちコネクタ受け部105のうち(1)に接続された空気袋が所定の加圧速度で、設定された加圧値(最高血圧値または最低血圧値)まで上昇し平衡状態に達する。その後、コネクタ受け部105のうち(2)に接続された空気袋が所定の加圧速度で所定の加圧値まで上昇し平衡状態に、コネクタ受け部105のうち(3)に接続された空気袋が所定の加圧速度で所定の加圧値まで上昇し平衡状態に、コネクタ受け部105のうち(4)に接続された空気袋が所定の加圧速度で所定の加圧値まで上昇し平衡状態にそれぞれなるように圧力センサ17a,圧力制御部19aで制御する。最後の空気袋が所定の加圧値に達する(またはしばらく所定圧で保持した後)と各空気袋を同時に減圧する。所定のインターバルの後、上記動作を繰り返すことにより、空圧マッサージ(下肢静脈圧マッサージ)が行なわれることになる。このカフ100の加圧開始から、インターバルを含めた時間(秒)が本願発明の空圧マッサージの周期である。この周期は、患者(使用者)の心拍(脈拍)周期(秒)に基づく値、例えば、心拍(脈拍)周期の整数倍(10〜100倍程度の適値)に設定してもよい。
【0024】
なお、オリフィスを介して各空気袋を連通させ、カフ100のコネクタ受け部105を1ケ所とし、順次加圧した後、減圧、インターバルを繰り返すようにした図3の圧力プロフィルとなるようにしてもよい。また複数の空気袋とせず1ケの空気袋として加圧、減圧、インターバルするようにして図3に示す圧力プロフィルとなるようにしてもよい。
【0025】
また、左右の下肢で空圧マッーサージを行なう場合、同じ圧力プロフィルとして、位相差を設けて行なってもよいし、異なる圧力プロフィルで行なってもよい。
【0026】
本装置に、ヒストリー機能を設け、患者(使用者)個々に対応付けて記憶するようにしてもよい。また、腰、肩、頭、首等の身体の適所の被圧部に装着するように構成してもよく、これらの作用効果は本例と同様である。その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において実施例に限られるものでなく、種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例におけるブロック図である。
【図2】本発明の実施例における各構成部の斜視図である。
【図3】本発明の実施例におけるカフ加圧プロフィルを示す図である。
【図4】表示部および操作部の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
1 本体、10 CPU、11 表示部、 12 入力部、100 カフ、102 接続チューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつ前記カフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うことを特徴とする空圧マッサージ装置。
【請求項2】
圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置であって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うことを特徴とする空圧マッサージ装置。
【請求項3】
前記空圧マッサージ装置は、携帯型であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の空圧マッサージ装置
【請求項4】
圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつ前記カフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法であって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うステップからなることを特徴とする空圧マッサージ装置の制御方法。
【請求項5】
圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法であって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うステップからなることを特徴とする空圧マッサージ装置の制御方法。
【請求項6】
圧縮空気発生供給源から圧力制御部を介してカフに所定圧の圧縮空気を供給してカフを膨張させ、かつ前記カフの加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラムであって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うステップのプログラムからなることを特徴とする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラム。
【請求項7】
圧縮空気発生供給源から空気分配器と圧力調整器を介してカフの末梢側の袋部から中枢側の袋部に向かって順次所定圧の圧縮空気を供給して各袋部を膨張させ、かつ各袋部の加圧空気を一度に排気するサイクルを繰り返すことにより被圧部の静脈血液などを末梢側から中枢へ向かって還流させながらマッサージを行なうようにする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラムであって、
該サイクルは、脈拍に対応して行うステップのプログラムからなることを特徴とする空圧マッサージ装置の制御方法のプログラム。
【請求項8】
請求項6または7のいずれかに記載のプログラムが記憶されたコンピュータ読取り可能な記憶媒体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−110045(P2006−110045A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299955(P2004−299955)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】