説明

空気コンベヤ

【課題】上流の管状運搬ケースと幾つかの下流の管状運搬ケースとの結合を可能にする切り換え装置を有し、従来の装置と比較して出力の増加に都合がよい空気コンベヤを提案する。
【解決手段】切り換え装置(3)及び支持土台(4)によって相互接続された上流(1)と下流(2)の管状運搬路を備える空気コンベヤに関し、切り換え装置(3)が、その縦軸に対して可撓性であり、可撓性刃で構成された運搬案内手段の形態をとる。可撓性刃は、搬送される製品や瓶(6)を推進するために個別的な剛性の平行六面体要素(18)で構成された手段(10)を支持する。可撓性運搬案内手段の一方端(3’)は支持土台(4)や上流(1)又は下流(2)の運搬ケースに固定され、その案内部品は下流(2)又は上流(1)の運搬ケースのそれに対応し、可撓性運搬案内手段の他方端(3”)は支持土台(4)や上流(1)又は下流(2)の運搬ケースで可能な角変位で案内され、往復変位手段(5)に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーバヘッド式空気コンベヤによる荷重運搬の分野に関し、その目的は、このような空気コンベヤの切り換え装置である。
【背景技術】
【0002】
オーバヘッド式空気コンベヤは、これらのコンベヤのレール内で案内される比較的軽量の製品を、レール内で案内されているポイントでこれらの製品にかかる圧縮空気の流れの作用によって運搬するように設計されている。
【0003】
そのために、これらのオーバヘッド式空気コンベヤは、下部分に運搬される製品用の案内レールを有するケースの形態であり、それによってこのレールは、一方では一定の間隔で製品の運搬方向に圧縮空気を排出するノズルを装備し、他方ではレールの下に製品の上部分をレール内に維持する手段を装備する。ケースには、対応する供給ラインを介して圧縮空気が供給され、特に、電気ケーブルを介して中央制御装置に接続されたセンサ又は他の装置の携帯の制御手段が設けられる。これらのケースのセットが、支持構造体に装着される。
【0004】
製品を方向転換する、再配置する又は異なる方向で分配することを可能とするために、ケースは、これらのケースの一体部品である1つ又は複数の切り換え装置に接続される。これらの切り換え装置は通常、カセットの縦軸に対して横方向に移動する移動カセットを有し、この移動カセット自体が、カセット用の横方向ガイド及びケースを結合する管状区間を装備した固定ユニットに挿入され、連続的に移動カセットの切り換え路をめぐる。
【0005】
このような移動カセットは、運搬される製品に別の方向付けを許容するように、移動カセットの上流及び下流で管状ケースの1つ又は他の結合ケースの対応する端部と協働するように設計され相互に接続された切り換えケースのために、幾つかの入口又は出口をその接続側に有する。移動カセットの横方向の移動は、ジャッキ型アクチュエータによって遂行され、これは必要に応じて切り換えケースと運搬ケースの結合ケースとの連続的結合を実行する。
【0006】
従って、これらの知られている切り換え装置は、比較的煩雑で複雑な設計を有し、移動部品を案内して移動させる複数の手段、さらに切り換え装置を密封する重大な手段を、両方とも管状運搬路と結合する位置で、移動カセットにて必要とする。
【0007】
また、3つ以上の入口又は出口の管状路がある切り換え装置の場合、移動カセットのサイズ、特に横方向のサイズは、上流と下流の間又はその逆の製品移送速度を制限する機能不全を引き起こす。これは特に、管状運搬路の間に必要な最小空間を考慮に入れるために、移動カセットに最小路が必要であるという事実による。
【0008】
そのために、米国特許第US−B−6,854,589号から、ストラップによってヒンジ接続された案内手段が装着された可撓棒がある切り換え装置も知られている。このような設計は複雑で煩雑であり、相互に及び可撓棒にヒンジ接続されている多数の同一の個別的な手段又は部品を使用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上流又は下流の管状運搬ケースと幾つかの下流又は上流の管状運搬ケースとの結合を可能にする切り換え装置を有し、機能不全状態が有意に減少して、今日までに知られている装置と比較して出力の増加に都合がよい空気コンベヤを提案することによって、これらの問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのために、切り換え装置によって及び支持土台によって相互に接続された上流と下流の運搬ケースで基本的に構成された本発明による空気コンベヤは、切り換え装置が、縦軸に対して可撓性であり、個別的な剛性箱形部品で基本的に構成された運搬若しくは搬送される製品又は瓶を推進する手段を支持し、支持土台の一方端に又は上流若しくは下流の運搬ケースに取り付けられた可撓性材料の刃で構成された運搬・案内手段の形態であり、案内部品は、下流又は上流の運搬ケースのそれと対応することを特徴とする。この可撓性運搬・案内手段の他方端は、支持土台又は上流又は下流の運搬ケースで可能な角運動で案内され、往復運動手段に接続される。
【0011】
本発明は、非制限的な例として与えられた好ましい実施形態に関し、添付の略図を参照しながら説明される以下の記述により、さらによく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面の図1及び図2は、一例として、切り換え装置3によって接続された上流1と下流2の運搬ケースで基本的に構成され、それによってこの全てが支持土台4の下に装着された空気コンベヤを示す。添付図面では、上流1及び下流2の運搬ケースは通常、案内区間が切り換え装置3に取り付けられた状態で図示され、明快さのために、搬送又は運搬される製品を推進するための圧縮空気を受ける気密ダクトは、図4には一部しか図示されていない。
【0013】
本発明によれば、切り換え装置3は、縦軸に対して可撓性であり、個別的な剛性箱形部品で基本的に構成された運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10を支持し、支持土台4の一方端3’に又は上流1若しくは下流2の運搬ケースに取り付けられた可撓性材料の刃で構成された案内・運搬手段の形態で作成され、その案内部品は、下流1又は上流2の運搬ケース(図示せず)のそれと対応する。この可撓性運搬・案内手段の他方端3”は、支持土台4又は上流1若しくは下流2の運搬ケースで可能な角運動で案内され、往復運動手段5に接続される。従って、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”は、案内部分が下流の運搬ケース2のそれと協働する様々な位置にすることができる。
【0014】
添付図面に関して説明する実施形態では、運搬される製品、この場合では瓶6は、1つの上流の運搬ケース1によって運ばれ、切り換え装置3によって3つの下流運搬ケース2の何れか1つへと誘導することができる。しかし、異なる方向から来る瓶6を1つの空気コンベヤで取り上げることによって、反対方向の運搬を提供することも可能である。
【0015】
切り換え装置3を形成し、可撓性材料で作成した刃で構成された可撓性運搬・案内手段は、その端部3’を支持土台4にボルト締めすると有利である。この刃は、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段を構成し、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10を支持し、一方には支持体7又は運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を所定の位置に案内して保持する手段8が、他方には運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の下部分のために追加の案内手段9を装着する装置11が、設けられる。
【0016】
支持体7は、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10の下部分に取り付けられた成形部品又は棒の形態であり、所定の位置に案内して保持する手段8がそれに取り付けられる。運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の下部分のために追加の案内手段9を装着する装置11は、製品又は瓶6の下部分用の追加の案内手段9を取り付けるために垂下部品12を装備した成形又は方形化部品の形態である。
【0017】
1つ又は他の上流1若しくは下流2のケースへと切り換える過程で、切り換え装置3の幾何学的変化に合わせてガイドを調節可能にするために、所定の位置に案内して保持する手段8、さらに追加の案内手段9を、切り換え装置3を形成する可撓性刃の固定端3’の付近にある個々の支持体7及び装着装置11にクランプし、残りの支持体7及び装着装置11では、所定の位置に案内して保持する手段8と追加の案内手段9とを接合する位置を滑動することによって、移動できるように装着する。
【0018】
従って、切り換え装置3が左側(図6)又は右側(図示せず)に曲がると、所定の位置に案内して保持する手段8及び追加の案内手段9は、端部3’付近で支持体7及び装着装置11によって保持されて、他の支持体及び装置に対して移動することができ、従って切り換え装置3の水平面における曲げに合わせて調節し、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を所定の位置に案内して保持することの一貫性を保証することができる。
【0019】
所定の位置に案内して保持する手段8と追加の案内手段9とで可能なこのような相対運動により、運搬若しくは搬送される製品又は瓶の完全に連続する案内も保証することが可能である。
【0020】
添付図面に図示されていない本発明の別の特性によれば、所定の位置に案内して保持する手段8の支持体7及び追加の案内手段9の装着装置11は、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10へと、切り換え装置3の可撓性材料の刃の縦軸に対して動けるような方法で装着されるので有利である。このような動きは、所定の位置に案内して保持する手段8の支持体7及び追加の案内手段9の装着装置11に対して横方向の案内支持体を同時に形成するジャッキによって遂行することができる。従って、所定の位置に案内して保持する手段と追加の案内手段9との分離度を、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の関数として制御することが可能である。
【0021】
添付図面の図8及び図9に示すように、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6が衝突せずに通過することを保証するために、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8にはそれぞれ、切り換え装置3の自由端3”の側に、上流1又は下流2ケースの運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8の対応する端部と協働する延長部17を設けることが有利である。この延長部17は、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8の自由端に取り付けられた板の形態であることが有利であり、従って、取り付けられたこの板は、案内手段が位置合わせされると、上流1又は下流2のケースの運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8の対応する端部と重なるように設計された傾斜下面を有し、この後者の端部は案内手段の残りの部分のレベルよりわずかに下に延在する。
【0022】
従って、切り換え装置が作業位置にある場合、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8の端部に取り付けられた板によって形成された延長部17は、その傾斜下面を、上流1又は下流2のケースの運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段の対応する端部に載せ、運搬若しくは搬送されるこれらの製品又は瓶6が衝突せずに通過できるようにする。
【0023】
従って、所定の位置に案内して保持するために曲率半径の内側に位置する手段8は、右側(図6)又は左側(図示せず)へと旋回すると支持体7に入り、従って切り換え装置3の自由端3’を通り過ぎる。所定の位置に案内して保持するこの手段8上にある延長部17により、案内の一貫性が常に完全に保証されながら、連続する案内手段の端部が相互に閉塞することを防止する。
【0024】
追加の案内手段9に関して、上流又は下流の対応する手段の対応する端部と接触しないことが場合によっては許容されるように、切り換え装置3の自由端3’付近ではわずかに短くすることが可能である。これらの追加の案内手段9は、搬送若しくは運搬される製品又は瓶6のより広い区間に載り、この追加のガイドにギャップがある危険性がないからである。
【0025】
運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10を構成する個別的な剛性箱形部品18(図7)はそれぞれ、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段を構成する可撓性刃のベースの一部であり、さらに拡張式部品20(図3)によって相互に接続されている横木19に接続される。運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10に供給される圧縮空気は、図示されていない対応する供給ラインによって既知の方法で提供される。
【0026】
特に添付図面の図7に図示されているように、個別的な各剛性箱形部品18は、その下部分に運搬され搬送される製品又は瓶6用の案内レール18’を形成するケースの形態であり、従って製品又は瓶6を推進する手段10を形成する個別的な剛性箱形部品18のこの案内レール18’は、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の運搬方向に圧縮空気を吹き出す入口又はノズル18”を装備し、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6の上端を所定の位置に案内して保持する手段8と協働する。
【0027】
従って、切り換え装置3の位置に関係なく、つまり誘導路の位置であっても、切り換えた位置であっても、切り換え装置3内で移送中に運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を完全に案内し、推進することが可能である。
【0028】
さらに、本発明の別の特徴によれば、個別的な剛性箱形部品18の各横木19は、短い溶接スポットによって、又は上部分の中央のフックを切り換え装置3に作成した対応する穴に引っかけることによって、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段を構成する可撓性刃のベースに取り付けられる。このような実施形態によって、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段を構成する可撓性刃の一貫した可撓性を保証することが可能になる。実際、連続的な切り換え作業中に適切な曲げを可能にするように、この刃の局所的剛性の危険性を回避する、又は少なくとも制限する必要がある。
【0029】
従って、小さい溶接スポットによってこのように取り付けることにより、一貫した可撓性が保証される。フックの使用も、横木19と切り換え装置3との相互の独立性を可能にする。
【0030】
所定の位置に案内して保持する手段8の支持体7及び追加の案内手段9の装着装置11は、それぞれ、運搬若しくは搬送される製品又は瓶6を推進する手段10を形成する個別的な剛性箱形部品18に装着されることが好ましく、個別的な剛性箱形部品18はモジュール式であり、同様にモジュール式である拡張式部品によって相互に接続され、従って個別的な剛性箱形部品18は、その横木19によって一定間隔で、切り換え装置3を形成する可撓性刃に装着される。従って、1つ又は他の上流1若しくは下流2のケースへの切り換え作業の過程で、切り換え装置3の幾何学的変動を容易に補償することができる。
【0031】
添付図面に図示されていない本発明の1つの変形によれば、個別的な剛性箱形部品18を、切り換え装置3を形成する可撓性刃の固定端3’からこの刃の自由端3”の方向で漸進的に増加する長さを有する部品の形態で作成することが可能であり、従って個別的な剛性箱形部品18の横木19は、切り換え装置3を形成する可撓性刃の長さにわたって分布し、その間隔は、切り換え装置3を形成する可撓性刃の固定端3’からこの刃の自由端3”の方向へと増加し、拡張部品20は同じである。このような部品18の設計により、切り換え装置の幾何学的変化に合わせた最適な調節をすることが可能になる。
【0032】
切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”は、支持土台4上に案内装置13を装備し、これは支持土台4の一部である案内板又はトラック14の周囲にはまる滑動ガイドで基本的に構成される。支持土台4上に案内装置13を形成する滑動ガイドは、支持土台4の部分である案内板又はトラック14の各側方に平行に伸び、案内板又はトラック14の対応する面に対して上及び下に載り、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”に取り付けられた2つの滑動部品13’で構成することが好ましい。これらの滑動部品13’は、摩擦抵抗が低い材料で作成されるか、摩擦抵抗が低いコーティングが設けられる。案内装置13を形成するこの滑動ガイドは、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”に装着された滑動ランナ若しくはローラ又は他の部品で構成することもできる。
【0033】
従って、切り換え装置3の自由端3”が、案内板又はトラック14のいずれかの側に同時に載ることによって、往復運動手段5の効果で移動すると、案内装置13は、切り換え装置3の自由端3”を捻らずに正確な配置を保証し、運動中に妨害される危険性を防止しながら、その端部をその案内手段で各切り換え位置に、又は直通搬送若しくは運搬位置(図5)に正確に配置することを保証する。
【0034】
往復運動手段5は、空気圧、電気又は機械式であり、自由端3”から延在してその自由端3”へのコネクタとして作用する支持土台4上の案内キャップ16によって、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”に接続されたピストン棒を有する少なくとも1つの複動式ジャッキ15で構成されることが好ましい。このような複動式ジャッキ15によって、例えば切り換え装置3を図5に示す位置から図6に示す位置へ、又は反対の位置(図示せず)へと非常に短い期間で切り換えることが可能になる。
【0035】
添付図面の図4は、切り換え装置3を形成する可撓性運搬・案内手段の自由端3”が、上流運搬ケース1又は下流運搬ケース2に取り付けられた案内装置13を装備した本発明の実施形態を示す。
【0036】
本発明により、切り換え装置自体の機能不全状態が大幅に減少することにより、搬送又は運搬される製品の経路を非常に迅速に変更し、従ってこのように装備されたコンベヤの出力を改良することが可能なオーバヘッド式空気コンベヤの切り換え装置を作成することが可能である。
【0037】
また、本発明による新しい切り換え装置は、今日までに存在する装置よりもはるかに単純な設計であり、従って明らかに製造費が少ない。
【0038】
言うまでもなく、本発明は、説明され添付図面で図示された実施形態に制限されない。本発明の保護範囲から逸脱することなく、特に同等技術の様々な部品又は代用品の性質の観点から、なお改造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る空気コンベヤを示した部分平面図である。
【図2】図1に係る空気コンベヤを示した斜視図である。
【図3】切り換え装置のみを示した斜視図である。
【図4】図2と同様の図を縮小し、切り換え装置が、輸送され案内される製品を推進する手段を装備している図である。
【図5】切り換えていない位置にある切り換え装置のみを示した上面図である。
【図6】切り換えた位置にある切り換え装置のみを示した上面図である。
【図7】切り換え装置の、輸送され案内される製品を推進する手段の一部を示した斜視図である。
【図8】製品又は瓶を、所定の位置に案内して保持する手段の一方端を示した斜視図である。
【図9】図8のA−Aに沿った断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切り換え装置(3)によって及び支持土台(4)によって相互に接続された上流(1)及び下流(2)の運搬ケースで基本的に構成された空気コンベヤであって、
前記切り換え装置(3)は、縦軸に対して可撓性であり、個別的な剛性箱形部品(18)で基本的に構成された運搬若しくは搬送される製品又は瓶(6)を推進する手段を支持し、前記支持土台(4)の一方端に又は上流(1)若しくは下流(2)の運搬ケースに取り付けられた可撓性材料の刃で構成された運搬・案内手段の形態であり、案内部品が、下流(2)又は上流(1)の運搬ケースのそれと対応することを特徴とし、この可撓性運搬・案内手段の他方端(3”)は、前記支持土台(4)又は上流(1)若しくは下流(2)の運搬ケースで可能な角運動で案内され、往復運動手段(5)に接続される、
空気コンベヤ。
【請求項2】
前記切り換え装置(3)を形成し、可撓性材料で作成された刃で構成された可撓性運搬・案内手段は、その端部(3’)で前記支持土台(4)にボルト締めされ、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段を構成するこの刃は、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進し、一方では支持体(7)又は運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を所定の位置に案内して保持する手段(8)が設けられ、他方では運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の下部分の追加的な案内手段(9)を装着する装置(11)が設けられた手段(10)を支持することを特徴とする、
請求項1に記載の空気コンベヤ。
【請求項3】
前記支持体(7)は、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)の前記下部分に取り付けられた成形部品又は棒の形態であり、所定の位置に案内して保持する手段(8)がそれに取り付けられ、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の前記下部分のために前記追加の案内手段(9)を装着する前記装置(11)は、前記製品又は瓶(6)の前記下部分用の前記追加の案内手段(9)を取り付けるために垂下部品(12)を装備した成形又は方形化部品の形態であることを特徴とする、
請求項2に記載の空気コンベヤ。
【請求項4】
所定の位置に案内して保持する前記手段(8)、さらに前記追加の案内手段(9)は、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性刃の固定端(3’)の付近にある前記個々の支持体(7)及び装着装置(11)にクランプされ、残りの前記支持体(7)及び装着装置(11)では、所定の位置に案内して保持する前記手段(8)と前記追加の案内手段(9)とを接合する位置を滑動することによって、移動できるように装着されることを特徴とする、
請求項2又は3に記載の空気コンベヤ。
【請求項5】
所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記支持体(7)及び前記追加の案内手段(9)の前記装着装置(11)は、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)へと、前記切り換え装置(3)の前記可撓性材料の刃の縦軸に対して動けるような方法で装着されることを特徴とする、
請求項2から4の何れか一項に記載の空気コンベヤ。
【請求項6】
所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記支持体(7)と、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)と、の上に前記垂下の案内手段(9)を装着する前記装置(11)の動きは、所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記支持体(7)及び前記追加の案内手段(9)の前記装着装置(11)に対して横方向の案内支持体を同時に形成するジャッキによって遂行されることを特徴とする、
請求項5に記載の空気コンベヤ。
【請求項7】
運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)が衝突せずに通過することを保証するために、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の上端を所定の位置に案内して保持する前記手段(8)にそれぞれ、前記切り換え装置(3)の前記自由端(3”)の側に、前記上流(1)又は下流(2)ケースの運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の前記上端を所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の対応する端部と協働する延長部(17)が設けられることを特徴とする、
請求項2から6の何れか一項に記載の空気コンベヤ。
【請求項8】
前記延長部(17)が、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の前記上端を所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記自由端に取り付けられた板の形態であり、従って、取り付けられたこの板は、前記案内手段が位置合わせされると、前記上流(1)又は下流(2)のケースの運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の前記上端を所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記対応する端部と重なるように設計された傾斜下面を有し、この後者の端部が前記案内手段の残りの部分のレベルよりわずかに下に延在することを特徴とする、
請求項7に記載の空気コンベヤ。
【請求項9】
運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)を構成する前記個別的な剛性箱形部品(18)は、それぞれ、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段を構成する前記可撓性刃の前記ベースの一部であり、さらに拡張式部品(20)によって相互に接続されている横木(19)に接続されることを特徴とする、
請求項2又は3に記載の空気コンベヤ。
【請求項10】
個別的な各剛性箱形部品(18)は、その下部分に運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)用の案内レール(18’)を形成するケースの形態であり、従って前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)を形成する前記個別的な剛性箱形部品(18)のこの案内レール(18’)が、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の運搬方向に圧縮空気を吹き出す入口又はノズル(18”)を装備し、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)の前記上端を所定の位置に案内して保持する前記手段(8)と協働することを特徴とする、
請求項9に記載の空気コンベヤ。
【請求項11】
個別的な剛性箱形部品(18)の各横木(19)は、短い溶接スポットによって、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段を構成する前記可撓性刃の前記ベースに取り付けられることを特徴とする、
請求項9に記載の空気コンベヤ。
【請求項12】
個別的な剛性箱形部品(18)の各横木(19)は、上部分の中央のフックを前記切り換え装置(3)に作成した対応する穴に引っかけることによって、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段を構成する前記可撓性刃の前記ベースに取り付けられることを特徴とする、
請求項9に記載の空気コンベヤ。
【請求項13】
所定の位置に案内して保持する前記手段(8)の前記支持体(7)及び前記追加の案内手段(9)の前記装着装置(11)は、それぞれ、運搬若しくは搬送される前記製品又は瓶(6)を推進する前記手段(10)を形成する個別的な剛性箱形部品(18)に装着され、前記個別的な剛性箱形部品(18)はモジュール式であり、同様にモジュール式である拡張式部品(20)によって相互に接続され、従って前記個別的な剛性箱形部品(18)は、その横木(19)によって一定間隔で、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性刃に装着されることを特徴とする、
請求項2から6及び9の何れか一項に記載の空気コンベヤ。
【請求項14】
前記個別的な剛性箱形部品(18)は、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性刃の前記固定端(3’)からこの刃の前記自由端(3”)の方向で漸進的に増加する長さを有する部品の形態であり、従って前記個別的な剛性箱形部品(18)の前記横木(19)は、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性刃の長さにわたって分布し、その間隔は、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性刃の前記固定端(3’)からこの刃の前記自由端(3”)の方向へと増加し、前記拡張部品(20)が同じであることを特徴とする、
請求項9に記載の空気コンベヤ。
【請求項15】
前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段の前記自由端(3”)は、前記支持土台(4)上に案内装置(13)を装備し、この案内装置(13)が前記支持土台(4)の一部である案内板又はトラック(14)の周囲にはまる滑動ガイドで基本的に構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の空気コンベヤ。
【請求項16】
前記支持土台(4)上に前記案内装置(13)を形成する前記滑動ガイドは、前記支持土台(4)の部分である前記案内板又はトラック(14)の各側方に平行に伸び、前記案内板又はトラック(14)の対応する面に対して上及び下に載り、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段の前記自由端(3”)に取り付けられた2つの滑動部品(13’)で構成され、これらの滑動部品(13’)は、摩擦抵抗が低い材料で作成されるか、摩擦抵抗が低いコーティングを設けられることを特徴とする、
請求項1に記載の空気コンベヤ。
【請求項17】
前記支持土台(4)上に前記案内装置(13)を形成する前記滑動ガイドは、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段の前記自由端(3”)に装着された滑動ランナ若しくはローラ又は他の部品で構成されることを特徴とする、
請求項15に記載の空気コンベヤ。
【請求項18】
前記往復運動手段(5)は、前記自由端(3”)から延在してその自由端(3”)へのコネクタとして作用する前記支持土台(4)上の案内キャップ(16)によって、前記切り換え装置(3)を形成する前記可撓性運搬・案内手段の前記自由端(3”)に接続されたピストン棒を有する少なくとも1つの複動式ジャッキ(15)で構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の空気コンベヤ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2009−521382(P2009−521382A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548019(P2008−548019)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【国際出願番号】PCT/FR2006/051417
【国際公開番号】WO2007/074306
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(507344689)シデル パルティシパシオン エス.エー.エス (4)
【Fターム(参考)】