説明

空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機

【課題】限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン直径を大きくしても、騒音増大と効率の低下を避けることができる空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機を提供することを目的とする。
【解決手段】空気清浄機は、空気の吸込口2と吹出口3を有する本体1と、空気浄化手段と、略直方体のケーシング6内部に、ターボファン7とこれを駆動する電動機8を有し、吹出口3を有する面に平行なケーシング6最大幅Wとターボファン7直径Dの関係がW<1.3×Dであり、吹出口3側から見て回転方向となる作用面15に第一補助吐出口16を、反作用面17に第二補助吐出口18を有し、第一補助吐出口16は第二補助吐出口18より開口断面積を大きくしたことにより、ターボファン直径を大きくしても、騒音増大と効率の低下を避ける効果を得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空気の空気清浄、及び加湿を行う空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機は、ターボファンを使用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その加湿機能付空気清浄機について図7を参照しながら説明する。
【0004】
図7に断面図を示すように、気化フィルタ101に水を供給するカートリッジ給水タンク102とを有する加湿機能付空気清浄機において、ファンモータは、ターボファン103と、ターボファン103を駆動し、かつターボファン103中央部内側に入り込むように置かれる電動機104と、ターボファン103の吸い込み口を設けた吸い込み板105と、ターボファン103の周りを囲い、かつ吐出口に向かってターボファン103外周との間隙が拡がるスクロール状のケーシング106とを有し、フィルタユニット107とファンモータとの間に置くカートリッジ給水タンク102は、ターボファン103外周との間隙が狭い方側に来るように配置し、気化フィルタ101は、カートリッジ給水タンク102の反対側に寄せて配置されることを特徴とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007‐10230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の加湿機能付空気清浄機においては、特に一方向へ空気を集めて送風される場合に用いられるが、ターボファンから回転しながら吹出される空気を効率的に集めるために、ターボファン回転方向への流れに沿って、ターボファン半径方向の幅が広がって断面積が大きくなるようなスクロール状のケーシングを備えていた。スクロール状のケーシングは、ターボファン直径に対して余裕のある大きさでないとターボファン部分で流路が閉塞し、空気の吐出が妨げられるため、ターボファン直径の1.3倍の最大幅を確保するのが一般的である。
【0007】
しかし、限られた空間内にターボファンとケーシングを備えようとすると、ケーシングに対して1/1.3以下のターボファン直径になるため、ファンそのものが小さくなり、所望の風量を出すために高回転化が必要となって騒音増大を招き、高効率化と低騒音化の両立が困難という課題を有していた。
【0008】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン直径を大きくしても、騒音増大と効率の低下を避けることができる空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、この目的を達成するために、本発明の空気清浄機は、空気の吸込口と吹出口を有する本体と、前記吸込口と前記吹出口を連通する風路内に、空気浄化手段と、略直方体のケーシング内部に、ターボファンとこれを駆動する電動機を有し、前記電動機の回転軸を中心に回転される前記ターボファンは、電動機に固定される主板と、ターボファン吸入口を有する側板と、前記主板と前記側板間に固定されるブレードで構成され、前記ケーシングは、回転軸に垂直方向の面にターボファン吸入口に空気を流入させるためのオリフィスを有する吸入面と、前記吸入面と隣り合う一面に前記吹出口を有し、前記吹出口を有する面に平行なケーシング最大幅Wと前記ターボファン直径Dの関係がW<1.3×Dであり、前記吹出口は前記本体上方に配置され、前記吹出口側から見て回転方向となる作用面に第一補助吐出口を、前記作用面に対向する反作用面に第二補助吐出口を有し、第一補助吐出口は第二補助吐出口より開口断面積が大きいことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、空気清浄機は、空気の吸込口と吹出口を有する本体と、前記吸込口と前記吹出口を連通する風路内に、空気浄化手段と、略直方体のケーシング内部に、ターボファンとこれを駆動する電動機を有し、前記電動機の回転軸を中心に回転される前記ターボファンは、電動機に固定される主板と、ターボファン吸入口を有する側板と、前記主板と前記側板間に固定されるブレードで構成され、前記ケーシングは、回転軸に垂直方向の面にターボファン吸入口に空気を流入させるためのオリフィスを有する吸入面と、前記吸入面と隣り合う一面に前記吹出口を有し、前記吹出口を有する面に平行なケーシング最大幅Wと前記ターボファン直径Dの関係がW<1.3×Dであり、前記吹出口は前記本体上方に配置され、前記吹出口側から見て回転方向となる作用面に第一補助吐出口を、前記作用面に対向する反作用面に第二補助吐出口を有し、第一補助吐出口は第二補助吐出口より開口断面積が大きい構成にしたことにより、一般的に作用面側ではケーシングの吹出口と反対側の空間に空気が集まるため反作用面側より圧力が高くなるが、第一補助吐出口の方が第二補助吐出口より開口断面積が大きいことで、作用面側の方が反作用面側より圧力が高くなることを抑制できるという理由で、ケーシング内での圧力バランスを適切に保つことができるため、限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン直径を大きくしても、効率よくターボファンを使用することができ、空気清浄機の消費電力や騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1の空気清浄機の斜視図
【図2】同断面斜視図
【図3】同断面斜視図
【図4】本発明の実施の形態2の加湿機能付空気清浄機の分解斜視図
【図5】同断面斜視図
【図6】同断面斜視図
【図7】従来技術の一例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の請求項1記載の空気清浄機は、空気の吸込口と吹出口を有する本体と、前記吸込口と前記吹出口を連通する風路内に、空気浄化手段と、略直方体のケーシング内部に、ターボファンとこれを駆動する電動機を有し、前記電動機の回転軸を中心に回転される前記ターボファンは、電動機に固定される主板と、ターボファン吸入口を有する側板と、前記主板と前記側板間に固定されるブレードで構成され、前記ケーシングは、回転軸に垂直方向の面にターボファン吸入口に空気を流入させるためのオリフィスを有する吸入面と、前記吸入面と隣り合う一面に前記吹出口を有し、前記吹出口を有する面に平行なケーシング最大幅Wと前記ターボファン直径Dの関係がW<1.3×Dであり、前記吹出口は前記本体上方に配置され、前記吹出口側から見て回転方向となる作用面に第一補助吐出口を、前記作用面に対向する反作用面に第二補助吐出口を有し、第一補助吐出口は第二補助吐出口より開口断面積が大きいことを特徴としたものである。
【0013】
これにより、一般的に作用面側ではケーシングの吹出口と反対側の空間に空気が集まるため反作用面側より圧力が高くなるが、第一補助吐出口は第二補助吐出口より開口断面積が大きいことで、作用面側の方が反作用面側より圧力が高くなることを抑制できるという理由で、ケーシング内での圧力バランスを適切に保つことができるため、限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン直径を大きくしても、効率よくターボファンを使用することができ、空気清浄機の消費電力や騒音を低減することができる。
【0014】
また、吸込口が本体の前面にあってもよい。
【0015】
これにより、吹出口、第一補助吐出口、第二補助吐出口から吹出す気流により、本体の前面側を負圧とできるため、吸込口が本体の前面にあることで本体の前面側から吸込口の方向へ誘引される気流が発生し、本体の前面側の空気を効率よく吸込口へ吸引することができる。
【0016】
また、第一補助吐出口及び第二補助吐出口に吹出し気流を制御する風向ガイドを設けた構成としてもよい。
【0017】
これにより、吹出し気流を制御する風向ガイドにより第一補助吐出口及び第二補助吐出口から吹出される空気の吹出し方向を制御できるため、効率よく室内の空気を撹拌する気流を実現することができる。
【0018】
また、ターボファンと略水平位置に第一補助吐出口及び第二補助吐出口が配置される構成としてもよい。
【0019】
これにより、一般的にターボファンと略水平位置においてターボファンとケーシング壁面の距離が短くなるため圧力が高まり、圧力勾配による気流の乱れにより損失の原因となるが、ターボファンと略水平位置に第一補助吐出口及び第二補助吐出口が配置されることで、圧力が高まることを抑制でき、ターボファンで生じたケーシング内での気流がケーシング内で乱れるのを抑制しつつ吹出口、第一補助吐出口及び第二補助吐出口から吹出すことができ、消費電力を低減することができる。
【0020】
また、第二補助吐出口がターボファンの軸中心より下方に配置される構成としてもよい。
【0021】
これにより、第二補助吐出口がターボファンの軸中心より下方に配置されることで、吹出口と反対側の空間でターボファンにより生じたケーシング内での気流がケーシング内で乱れるのを抑制しつつ第二補助吐出口から吹出すことができ、消費電力を低減することができる。
【0022】
また、請求項1から5いずれかに記載の空気清浄機に、水を保持する気化フィルタと、前記気化フィルタに水を供給するトレイと、トレイに水を補給するタンクを備え、前記タンクを風路に配置し、前記タンクの周囲および/または前記タンクの一部を空気が通過できる構成としたことを特徴とする加湿機能付空気清浄機としてもよい。
【0023】
これにより、効率よくターボファンを使用することができ、加湿機能付空気清浄機の消費電力を低減することができる。また、タンクの周囲および/またはタンクの一部を空気が通過できるため、タンクを加湿機能付空気清浄機の風路においても加湿機能付空気清浄機の機能が発揮できるため、タンクの配置自由度が向上し、加湿機能付空気清浄機をコンパクトにすることができる。
【0024】
また、タンクが第一補助吐出口に隣接して配置され、前記第一補助吐出口から吹出される空気が前記タンクの周囲および/または前記タンクの一部の風路を経由して排出される構成としてもよい。
【0025】
これにより、第一補助吐出口から吹出される空気は、ターボファンの回転方向から地面に向かって吹出すが、タンクの周囲および/またはタンクの一部に設けられた風路を経由することで吹出し方向を変更することができるため、地面に気流を当てることによる埃やチリの舞い上がりを抑制することができる。
【0026】
また、ターボファンを、ケーシング内でタンクと反対方向に寄せて配置してもよい。
【0027】
これにより、ケーシング内において、タンク側はタンクが障害となり圧力損失が大きいため、ケーシング内でタンクと反対方向に寄せて配置したことでケーシング内の圧力バランスが向上し、加湿機能付空気清浄機の消費電力を低減することができる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態を、空気清浄機について添付図面を用いて説明する。
【0030】
図1に空気清浄機の本体斜視図を、図2、図3にその断面斜視図を示すように、空気清浄機の本体1は、本体1の前面側の空気の吸込口2と、吹出口3を有し、前記吸込口2と前記吹出口3を連通する風路内に、空気浄化手段としての集塵フィルタ4と脱臭フィルタ5と、略直方体のケーシング6内部に、ターボファン7とこれを駆動する電動機8を有し、前記電動機8の回転軸を中心に回転される前記ターボファン7は、電動機8に固定される主板9と、ターボファン吸入口を有する側板10と、前記主板9と前記側板10間に固定されるブレード11で構成され、前記ケーシング6は、回転軸に垂直方向の面にターボファン吸入口に空気を流入させるためのオリフィス12を有する吸入面13と、前記吸入面13と隣り合う一面に前記吹出口3を有し、
前記吹出口3を有する面に平行なケーシング6最大幅Wと前記ターボファン7直径Dの関係がW<1.3×Dであり、前記吹出口3は前記本体1の上方に配置され、前記吹出口3側から見て回転方向となる作用面15に第一補助吐出口16を、前記作用面15に対向する反作用面17に第二補助吐出口18を有し、第一補助吐出口16は第二補助吐出口18より開口断面積が大きい構成となっている。
【0031】
このような構成とすることにより、一般的に作用面15側ではケーシング6の吹出口3と反対側の空間に空気が集まるため反作用面17側より圧力が高くなるが、第一補助吐出口16は第二補助吐出口18より開口断面積が大きいことで、作用面15側の方が反作用面17側より圧力が高くなることを抑制できるという理由で、ケーシング6内での圧力バランスを適切に保つことができるため、限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン7直径を大きくしても、効率よくターボファン7を使用することができ、空気清浄機の消費電力や騒音を低減することができる。
【0032】
また、図1に示すように吸込口2は空気清浄機の本体1の前面に位置しており、これにより、吹出口3、第一補助吐出口16、第二補助吐出口18から吹出す気流により、本体1の前面側を負圧とできるため、吸込口2が本体1の前面にあることで本体1の前面側から吸込口2の方向へ誘引される気流が発生し、本体1の前面側の空気を効率よく吸込口2へ吸引することができる。
【0033】
また、図3に示すように、第一補助吐出口16及び第二補助吐出口18に吹出し気流を制御する風向ガイド19を設けた構成となっており、これにより、風向ガイド19により第一補助吐出口16及び第二補助吐出口18から吹出される空気の吹出し方向を制御できるため、効率よく室内の空気を撹拌する気流を実現することができる。また、作用面15にある第一補助吐出口16から吹出す気流は地面方向に向かう性質があるが、風向ガイド19により気流方向を変えることで地面に気流がぶつかることによる埃の舞い上がりを防止することができる。
【0034】
また、図3に示すように、ターボファン7と略水平位置に第一補助吐出口16及び第二補助吐出口18が配置され、第二補助吐出口18はターボファン7の軸中心より下方に配置される構成となっており、これにより、一般的にターボファン7と略水平位置においてターボファン7とケーシング6壁面の距離が短くなるため圧力が高まり、圧力勾配による気流の乱れにより損失の原因となるが、上記構成により圧力が高まることを抑制でき、ターボファン7で生じたケーシング6内での気流がケーシング6内で乱れるのを抑制しつつ吹出口3、第一補助吐出口16及び第二補助吐出口18から吹出すことができ、消費電力を低減することができる。
【0035】
(実施の形態2)
以下、本発明の一実施形態を、加湿機能付空気清浄機について添付図面を用いて説明する。
【0036】
図4に加湿機能付空気清浄機の本体斜視図を、図5、図6にその断面斜視図を示すように、加湿機能付空気清浄機20は、実施の形態1に記載の空気清浄機に、水を保持する気化フィルタ21と、前記気化フィルタ21に水を供給するトレイ22と、トレイ22に水を補給するタンク23を備え、前記タンク23を風路に配置し、前記タンク23の周囲および/または前記タンク23の一部を空気が通過できる構成であり、前記タンク23は第一補助吐出口16に隣接して配置され、前記第一補助吐出口16から吹出される空気が前記タンク23の周囲および/または前記タンク23の一部の風路を経由して排出される構成となっている。ここで、気化フィルタ21としては不織布や立体編物など既知のものを使用することができる。
【0037】
これにより、効率よくターボファン7を使用することができ、加湿機能付空気清浄機20の消費電力を低減することができる。また、タンク23の周囲および/または前記タンク23の一部に空気が通過できる風路を有するため、タンク23を加湿機能付空気清浄機20の風路においても加湿機能付空気清浄機20の機能が発揮できるため、タンク23の配置自由度が向上し、加湿機能付空気清浄機20をコンパクトにすることができる。また、第一補助吐出口16から吹出される空気は、ターボファン7の回転方向から地面に向かって吹出すが、タンク23の周囲および/または前記タンク23の一部に設けられた風路を経由することで吹出し方向を変更することができるため、地面に気流を当てることによる埃やチリの舞い上がりを抑制することができる。ここで、タンク23の一部を空気が通過できる構成とはタンク23に空気が通過できるよう穴を設けたものや、タンクと本体1との間の間隙を利用することを示すものである。例えば、図5に示すようなタンク内部風路24や、図6に示すような間隙風路25が挙げられる。
【0038】
また、図6に示すようにターボファン7は、ケーシング6内でタンク23と反対方向に寄せて配置される。
【0039】
これにより、ケーシング6内において、タンク23側はタンク23が障害となり圧力損失が大きいため、ケーシング6内でタンク23と反対方向に寄せて配置したことでケーシング6内の圧力バランスが向上し、加湿機能付空気清浄機20の消費電力を低減することができる。
【実施例】
【0040】
実施の形態1に示した構成の空気清浄機を用意し、ケーシング寸法W=265mm、ターボファン直径D=230mm、第一補助吐出口のファン径方向寸法150mm、第二補助吐出口のファン径方向寸法105mm、風量6.8m3/min、各種フィルタを含めた本体静圧140Paの条件でファン効率の測定を実施した。試験結果、第一補助吐出口、第二補助吐出口がない場合と比較し、ファン効率が6%向上することを確認した。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明にかかる空気清浄機及び加湿機能付空気清浄機は、限られた空間内において、スクロールケーシングを備えずにターボファン直径を大きくしても、騒音増大と効率の低下を避けることができるので、空気清浄機、加湿機能付空気清浄機、空気調和装置等として有用である。
【符号の説明】
【0042】
1 本体
2 吸込口
3 吹出口
4 集塵フィルタ
5 脱臭フィルタ
6 ケーシング
7 ターボファン
8 電動機
9 主板
10 側板
11 ブレード
12 オリフィス
13 吸入面
15 作用面
16 第一補助吐出口
17 反作用面
18 第二補助吐出口
19 風向ガイド
20 加湿機能付空気清浄機
21 気化フィルタ
22 トレイ
23 タンク
24 タンク内部風路
25 間隙風路
101 気化フィルタ
102 カートリッジ給水タンク
103 ターボファン
104 電動機
105 吸い込み板
106 ケーシング
107 フィルタユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気の吸込口と吹出口を有する本体と、
前記吸込口と前記吹出口を連通する風路内に、空気浄化手段と、
略直方体のケーシング内部に、ターボファンとこれを駆動する電動機を有し、前記電動機の回転軸を中心に回転される前記ターボファンは、電動機に固定される主板と、ターボファン吸入口を有する側板と、前記主板と前記側板間に固定されるブレードで構成され、
前記ケーシングは、回転軸に垂直方向の面にターボファン吸入口に空気を流入させるためのオリフィスを有する吸入面と、前記吸入面と隣り合う一面に前記吹出口を有し、
前記吹出口を有する面に平行なケーシング最大幅Wと前記ターボファン直径Dの関係がW<1.3×Dであり、
前記吹出口は前記本体上方に配置され、前記吹出口側から見て回転方向となる作用面に第一補助吐出口を、前記作用面に対向する反作用面に第二補助吐出口を有し、第一補助吐出口は第二補助吐出口より開口断面積が大きいことを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
吸込口が本体の前面にあることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】
第一補助吐出口及び第二補助吐出口に吹出し気流を制御する風向ガイドを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄機。
【請求項4】
ターボファンと略水平位置に第一補助吐出口及び第二補助吐出口が配置されることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の空気清浄機。
【請求項5】
第二補助吐出口がターボファンの軸中心より下方に配置されることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の空気清浄機。
【請求項6】
請求項1から5いずれかに記載の空気清浄機に、水を保持する気化フィルタと、前記気化フィルタに水を供給するトレイと、トレイに水を補給するタンクを備え、前記タンクを風路に配置し、前記タンクの周囲および/または前記タンクの一部を空気が通過できる構成としたことを特徴とする加湿機能付空気清浄機。
【請求項7】
タンクが第一補助吐出口に隣接して配置され、前記第一補助吐出口から吹出される空気が前記タンクの周囲および/または前記タンクの一部の風路を経由して排出されることを特徴とする請求項6に記載の加湿機能付空気清浄機。
【請求項8】
ターボファンを、ケーシング内でタンクと反対方向に寄せて配置したことを特徴とする請求項7に記載の加湿機能付空気清浄機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−11416(P2013−11416A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145192(P2011−145192)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】