説明

空気清浄機

【課題】室内の空気を清浄化させる空気清浄機において、室内に発生する空気汚れに対してより効果的にかつ迅速に清浄化することが望まれている。
【解決手段】本体側面の第1の開閉式吸気口2と、本体下部の第2の開閉式吸気口3とを設けて、第1の開閉式吸気口2を閉口して第2の開閉式吸気口3を開口した場合には室内の低域空間に対する吸込み風量を上げることで床面付近に舞い上がる粉塵を効率良く除去し、また第1の開閉式吸気口2を開口して第2の開閉式吸気口3を閉口した場合には室内の高域空間に対する吸込み風量を上げることで、浮遊粉塵、ニオイを効率良く除去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、粉塵センサーあるいは/およびガスセンサーなどにより室内の空気汚れを検出し、制御部が吸込み手段を駆動して室内空気を吸い込み、清浄化手段を通して清浄化する空気清浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の空気清浄機は下記に記載されたものが知られている。以下その空気清浄機について図11および図12を用いて説明する。図に示すように、空気清浄機本体101には、前面パネル102が設けられ、空気を清浄化するためのフィルター104と、フィルター104に通風するモーター105と、このモーター105を運転制御する制御部106を備えている。また、本体101の側面には室内の空気汚れを検出する光学式の粉塵センサー107を設けている。
【0003】
上記構成において、粉塵センサー107が汚れを検出したとき、制御部106は粉塵センサー107からの信号の大小によりモーター105の回転数を変えて通風量を変化させ、室内の汚れに対応した清浄化運転を行なっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第2758655号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の空気清浄機では、空気の吸込み位置が一定のため使用環境によって発生する汚れに合わせて粉塵が多い環境では床面付近から吸い込ませたり、ニオイが発生する環境では床面よりも高い位置から吸い込ませたりできないので効率良く浄化できないという課題があり、使用者の環境に合わせて効率良く汚れを吸込み清浄化することが要求されている。
【0005】
また、使用者の活動量によっては床面に沈降した粉塵を舞い上げて室内に粉塵が広がるがセンサーが検知するまで運転することができず清浄化できないという課題があり、使用者の活動量を検出して素早く、効率良く清浄化することが要求されている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、吸込み位置を変更することで
使用環境に合わせて効率良く空気清浄運転をおこない、また人の活動量に応じて舞い上がる粉塵を効果的に除去する運転モードとなる空気清浄機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、本体側面に設けた開閉可能な第1の吸気手段と、本体下部に設けた開閉可能な第2の吸気手段と、第1の吸気手段と第2の吸気手段を開閉する制御手段を備えた構成とするものである。
【0008】
この手段により両方の吸気手段を開口している場合に比べ、片側の吸気手段を閉口すると、もう一方の吸気手段の吸込み量が大きく増加することで吸込み能力が上がり効率良く汚れを除去できる空気清浄機が得られる。
【0009】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉する連動制御手段を備えた構成とするものである。
【0010】
この手段により第1の吸気手段と第2の吸気手段が定期的に交互に開閉するので風の流れを定期的に変化させて空気のよどみを無くして効果的に汚れを除去できる空気清浄機が得られる。
【0011】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合には運転時間を長くし、第2の吸気手段が開口する場合は運転時間を短くする制御手段を備えた
構成とするものである。
【0012】
この手段により本体側面に設けた吸気口から吸気する時間が長いので室内で長時間浮遊している比較的軽いニオイが多い環境の場合にも効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0013】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合は運転風量小さくし、第2の吸気手段が開口する場合は運転風量を大きくする制御手段を備えた
構成とするものである。
【0014】
この手段により本体下部に設けた吸気口から吸気する運転風量が大きいので床面に沈降しやすい比較的重い粉塵が多い環境の場合にも効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0015】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段を開口する制御手段を備えた構成とするものである。
【0016】
この手段により規定値以上の粉塵汚れを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を閉口し本体下部に設けた吸気口を開口するので床面付近の吸込み風量が大きくなり比較的沈降しやすい粉塵を効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0017】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段を閉口する制御手段を備えた構成とするものである。
【0018】
この手段により規定値以下の粉塵を検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり比較的浮遊しやすい粉塵を効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0019】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段より汚れを検出されない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするものである。
【0020】
この手段により粉塵が検出されない場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので室内全体に気流を発生させて低騒音で室内粉塵、空気汚れを除去できる空気清浄機が得られる。
【0021】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口する制御手段を備えた構成とするものである。
【0022】
この手段により規定値以上のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり浮遊しやすいニオイを効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0023】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするものである。
【0024】
この手段により規定値以下のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので広がりやすいニオイの場合には室内全体に気流を発生させて低騒音で除去できる空気清浄機が得られる。
【0025】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵汚れを検出する粉塵汚れ検出手段の検出結果が規定値より多く、ニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果も規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口し、運転風量を最大にする制御手段を備えた構成とするものである。
【0026】
この手段により規定値以上の粉塵とニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口し、さらに運転風量を最大風量にするので大風量にて吸い込むので除去効率の良い運転ができる空気清浄機が得られる。
【0027】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が多い場合には第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段は開口し、運転風量を1段階大きくする制御手段を備えた構成とするものである。
【0028】
この手段により人の活動量が多い場合には本体下部に設けられた吸気口を開口し、本体側面の吸気口を閉口して、運転風量を1段階大きくすることで、人が動作することによって床面より舞い上がった粉塵を短時間で効率良く除去できる空気清浄機が得られる。
【0029】
また、本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が少ない場合には第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口し、運転風量を1段階小さくする制御手段を備えた構成とするものである。
【0030】
この手段により人の活動量が少ない場合には本体側面に設けられた吸気口を開口し、本体下部に設けられた吸気口を閉口して、運転風量を1段階小さくすることで、低騒音で空気汚れを除去できる空気清浄機が得られる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、本体側面に設けた開閉可能な第1の吸気手段と、本体下部に設けた開閉可能な第2の吸気手段と、第1の吸気手段と第2の吸気手段を開閉する制御手段を備えた構成とすることで、両方の吸気手段を開口している場合に比べ、片側の吸気手段を閉口すると、もう一方の吸気手段の吸込み量が大きく増加することで吸込み能力が上がり効率良く汚れを除去できる空気清浄機を提供できる。
【0032】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉する連動制御手段を備えた構成とすることで、定期的に交互に開閉するので風の流れを定期的に変化させて空気のよどみを無くして効果的に汚れを除去できる空気清浄機を提供できる。
【0033】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合には運転時間を長くし、第2の吸気手段が開口する場合は運転時間を短くする制御手段を備えた構成とすることで、本体側面に設けた吸気口から吸気する時間が長いので室内で長時間浮遊している比較的軽いニオイが多い環境の場合にも効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0034】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合は運転風量小さくし、第2の吸気手段が開口する場合は運転風量を大きくする制御手段を備えた構成とするもので、本体下部に設けた吸気口から吸気する運転風量が大きいので床面に沈降しやすい比較的重い粉塵が多い環境の場合にも効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0035】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵汚れを検出する粉塵汚れ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段を開口する制御手段を備えた構成とすることで、規定値以上の粉塵汚れを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を閉口し本体下部に設けた吸気口を開口するので床面付近の吸込み風量が大きくなり比較的沈降しやすい粉塵を効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0036】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵汚れを検出する粉塵汚れ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段を閉口する制御手段を備えた構成とすることで、規定値以下の粉塵を検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり比較的浮遊しやすい粉塵を効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0037】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段より汚れを検出されない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするもので、粉塵が検出されない場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので室内全体に気流を発生させて低騒音で空気汚れを除去できる空気清浄機を提供できる。
【0038】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイ汚れを検出するニオイ汚れ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口する制御手段を備えた構成とするもので、規定値以上のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり浮遊しやすいニオイを効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0039】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするもので、規定値以下のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので広がりやすいニオイの場合には室内全体に気流を発生させて低騒音で除去できる空気清浄機を提供できる。
【0040】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より多く、ニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果も規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口し、運転風量を最大にする制御手段を備えた構成とするもので、規定値以上の粉塵とニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口し、さらに運転風量を最大風量にするので大風量にて吸い込むので除去効率の良い運転ができる空気清浄機を提供できる。
【0041】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が多い場合には第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段は開口し、運転風量を1段階大きくする制御手段を備えた構成とするもので、より人の活動量が多い場合には本体下部に設けられた吸気口を開口し、本体側面の吸気口を閉口して、運転風量を1段階大きくすることで、人が動作することによって床面より舞い上がった粉塵を短時間で効率良く除去できる空気清浄機を提供できる。
【0042】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が少ない場合には第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口し、運転風量を1段階小さくする制御手段を備えた構成とするもので、より人の活動量が少ない場合には本体側面に設けられた吸気口を開口し、本体下部に設けられた吸気口を閉口して、運転風量を1段階小さくすることで、低騒音で空気汚れを除去できる空気清浄機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
本発明の請求項1記載の発明は、本体側面に設けた開閉可能な第1の吸気手段と、本体下部に設けた開閉可能な第2の吸気手段と、第1の吸気手段と第2の吸気手段を開閉する制御手段を備えた構成としたものであり、両方の吸気手段を開口している場合に比べ、片側の吸気手段を閉口すると、もう一方の吸気手段の吸込み量が大きく増加することで同じ風量にもかかわらず吸込み能力が上がり効率良く汚れを除去できるという作用を有する。
【0044】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉する連動制御手段を備えた構成とするものであり、第1の吸気手段と第2の吸気手段が定期的に交互に開閉するので風の流れを定期的に変化させて空気のよどみを無くして効果的に汚れを除去できるという作用を有する。
【0045】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合には運転時間を長くし、第2の吸気手段が開口する場合は運転時間を短くする制御手段を備えた構成とするものであり、本体側面に設けた吸気口から吸気する時間が長いので室内で長時間浮遊している比較的軽いニオイが多い環境の場合にも効率良く除去できるという作用を有する。
【0046】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合は運転風量小さくし、第2の吸気手段が開口する場合は運転風量を大きくする制御手段を備えた構成とするものであり、本体下部に設けた吸気口から吸気する運転風量が大きいので床面に沈降しやすい比較的重い粉塵が多い環境の場合にも効率良く除去できるという作用を有する。
【0047】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵汚れを検出する粉塵汚れ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段を開口する制御手段を備えた構成とするものであり、規定値以上の粉塵を検出した場合には本体側面に設けた吸気口を閉口し本体下部に設けた吸気口を開口するので床面付近の吸込み風量が大きくなり比較的沈降しやすい粉塵を効率良く除去できるという作用を有する。
【0048】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵汚れを検出する粉塵汚れ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段を閉口する制御手段を備えた構成とするものであり、規定値以下の粉塵を検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり比較的浮遊しやすい粉塵を効率良く除去できるという作用を有する。
【0049】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段より汚れを検出されない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするものであり、粉塵が検出されない場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので室内全体に気流を発生させて低騒音で空気汚れを除去できるという作用を有する。
【0050】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口する制御手段を備えた構成とするものであり、規定値以上のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口を閉口するので側面からの吸い込み風量が大きくなり浮遊しやすいニオイを効率良く除去できるという作用を有する。
【0051】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えた構成とするものであり、規定値以下のニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口するので広がりやすいニオイの場合には室内全体に気流を発生させて低騒音で除去できるという作用を有する。
【0052】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より多く、ニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果も規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口し、運転風量を最大にする制御手段を備えた構成とするものであり、規定値以上の粉塵とニオイを検出した場合には本体側面に設けた吸気口を開口し本体下部に設けた吸気口も開口し、さらに運転風量を最大風量にするので大風量にて吸い込むので除去効率の良い運転ができるという作用を有する。
【0053】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が多い場合には第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段は開口し、運転風量を1段階大きくする制御手段を備えた構成とするものであり、より人の活動量が多い場合には本体下部に設けられた吸気口を開口し、本体側面の吸気口を閉口して、運転風量を1段階大きくすることで、人が動作することによって床面より舞い上がった粉塵を短時間で効率良く除去できるという作用を有する。
【0054】
また、第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が少ない場合には第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口し、運転風量を1段階小さくする制御手段を備えた構成とするものであり、より人の活動量が少ない場合には本体側面に設けられた吸気口を開口し、本体下部に設けられた吸気口を閉口して、運転風量を1段階小さくすることで、低騒音で空気汚れを除去できるという作用を有する。
【0055】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、空気清浄機の本体1は略箱形に形成され、本体1の正面にはフロントパネルを設け、例えば、本体1の側面全体に第1の吸気手段である第1の開閉式吸気口2、本体1下部に第2の吸気手段である第2の開閉式吸気口3を形成している。本体1内には空気を清浄化するためフィルター4と、このフィルター4に通風するファンモータ5が備えられ、本体1天面には吹出部6が設けられている。ファンモータ5の駆動により第1の開閉式吸気口2a、2cおよび第2の開閉式吸気口3から空気が吸い込まれ、フィルター4を通って清浄された後、吹出部6から吹出される。
【0057】
また、第1の開閉式吸気口2aはステッピングモータ2bにより開閉され、第1の開閉式吸気口2cはステッピングモータ2dにより開閉され、第2の開閉式吸気口3はステッピングモータ3aによって開閉される。本体1下部に第2の吸気手段である第2の開閉式吸気口3を備えるが、第2の開閉式吸気口3を備える本体1下部としては、床面にできるだけ近くして床面の粉塵を効率的に吸引できればよく、例えば、本体底面より10cm程度上部の位置にあれば良い。
【0058】
本体1側面には汚れ検出手段として光学式の粉塵センサ7aを備えた粉塵検出部7が設けられ、本体1上面には汚れ検出手段としてガスセンサ8aを備えたニオイ検出部8が設けられている。また本体1の正面上部には操作部9が設けられ、制御部10に演算部11を設けている。
【0059】
上記構成において、図3(イ)および図4に示すように第1の開閉式吸気口2a、2cおよび第2の開閉式吸気口3が開口している場合の吸込み風量は3方向に分割されているため、それぞれの吸込み風量は第1の開閉式吸気口2aが1m3/分、第1の開閉式吸気口2cが1m3/分、第2の開閉式吸気口3が2m3/分となるが、図3(ロ)に示すように第1の開閉式吸気口2a、2cが開口し第2の開閉式吸気口3が閉口した場合には、それぞれの吸込み風量は第1の開閉式吸気口2aが2m3/分、第1の開閉式吸気口2cが2m3/分、第2の開閉式吸気口3が0m3/分となり、側面からの吸気風量は2倍となり、側面から吸い込まれる空気汚れの除去効率は2倍となる。一方図3(ハ)に示すように第1の開閉式吸気口2a、2cが閉口し第2の開閉式吸気口3が開口した場合には、それぞれの吸込み風量は第1の開閉式吸気口2aが0m3/分、第1の開閉式吸気口2cが0m3/分、第2の開閉式吸気口3が4m3/分となり、床面からの吸気風量は2倍となり、床面から吸い込まれる空気汚れの除去効率も2倍となる。
【0060】
以上のように使用環境によって室内を浮遊している汚れを優先的に除去したい場合は側面の吸気口のみ開口して広範囲に広がる空気汚れを効率良く除去し、床面付近の汚れを重点的に除去したい場合には下部の吸気口のみ開口して沈降しやすい粉塵を効率良く除去することができる。
【0061】
また、定期的に第1の開閉式吸気口2a、2cと第2の開閉式吸気口3を交互に連動開閉させることで気流の流れを変化させて室内に広がる汚れをむらなく除去するようにしても良い。
【0062】
また、第1の開閉式吸気口2a、2cが開口し、第2の開閉式吸気口3が閉口する状態の時間を相対的に長くし、第1の開閉式吸気口2a、2cが閉口し、第2の開閉式吸気口3が開口する状態の時間を相対的に短くするようにして室内を浮遊する粉塵やニオイを効果的に除去するようにしても良い。
【0063】
例えば、第1の開閉式吸気口2a、2cが開口し、第2の開閉式吸気口3が閉口する状態の時間を1時間30分とし、第1の開閉式吸気口2a、2cが閉口し、第2の開閉式吸気口3が開口する状態の時間を30分として交互に繰り返すことで室内を浮遊する粉塵やニオイに対する除去効果を上げることができる。
【0064】
また、第1の開閉式吸気口2a、2cが開口し、第2の開閉式吸気口3が閉口する状態の時の運転風量を1段階低下させ、第1の開閉式吸気口2a、2cが閉口し、第2の開閉式吸気口3が開口する状態の時の運転風量を1段階上昇ささせるようにして床面付近に沈降する粉塵を重点的に除去するようにしても良い。
【0065】
例えば、第1の開閉式吸気口2a、2cが開口し、第2の開閉式吸気口3が閉口する状態の時の運転風量を弱ノッチとし、第1の開閉式吸気口2a、2cが閉口し、第2の開閉式吸気口3が開口する状態の時の運転風量を強ノッチとして交互に繰り返すことで床面付近に沈降する粉塵に対して除去効果を上げることができる。
【0066】
(実施の形態2)
本実施の形態は前記実施の形態1と制御方法が異なるのみであり、実施の形態1と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0067】
まず電源が通電されると制御部10は粉塵検出部7で検出した出力信号を0〜5の汚れレベル値に変換する処理をおこない、操作部9を自動運転に設定すると、制御部10は汚れレベル値に従ってファンモータ5を運転するものである。このとき粉塵検出部7の検出する汚れレベルに対するファンモータ5の送風量は図6に示す関係としている。
【0068】
図5、図6(イ)に示すように粉塵検出部7で検出される粉塵の検出レベルが規定値として設けた汚れレベル1より多い場合には第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを閉口して粉塵検出部7で検出された汚れレベル値によって決定される運転風量で運転し、粉塵検出部7で検出される粉塵の大きさが規定値として設けた汚れレベル1より少ない場合には第2の開閉式吸気口3を閉口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを開口して粉塵検出部7で検出された汚れレベル値によって決定される運転風量で運転し空気汚れの除去をおこなう。また、粉塵検出部7で検出される粉塵が全く無くゼロの場合は第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cも開口して風量弱運転による清浄運転をおこなう。ここで規定値として汚れレベル1を設定したが、汚れレベル1はわずかに粉塵を検出するレベルであるので、それより多く検出した場合には粉塵が発生してきていると判断できるためである。
【0069】
以上のように検出される粉塵量が多ければ第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを閉口することによって床面に沈降する粉塵に対して吸込み量を上げて効率良く除去し、検出される粉塵量が少なければ第2の開閉式吸気口3を閉口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを開口することによって浮遊空間の吸込み量を上げて効率良く除去し、浮遊粉塵が検出されない時には第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cも開口して室内全体をむらなく清浄することができる。
【0070】
(実施の形態3)
本実施の形態は前記実施の形態1あるいは2と制御方法が異なるのみであり、実施の形態1、2と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0071】
また、図6(ロ)、図7に示すように空気汚れの検出部としてニオイ成分を検出するニオイ検出部8を用いた場合について記載する。ニオイ検出部8で検出したニオイレベルが規定値として設けた汚れレベル1より高い場合は第2の開閉式吸気口3を閉口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを開口してニオイ検出部8で検出された汚れレベル値によって決定される運転風量で運転し、ニオイ検出部8で検出されるニオイレベルが規定値として設けた汚れレベル1より低い場合は第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cも開口してニオイ検出部8で検出された汚れレベルによって決定される運転風量で運転し空気汚れの除去をおこなう。ここで規定値として汚れレベル1を設定したが、汚れレベル1はわずかにニオイを検出するレベルであるので、それより多く検出した場合にはニオイが発生してきていると判断できるためである。
【0072】
以上のように検出されるニオイレベルが高ければ第2の開閉式吸気口3を閉口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを開口することによって室内の浮遊空間の吸込み量を上げて効率良く除去し、検出されるニオイレベルが低ければ第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cも開口することで室内全体をむらなく清浄することができる。
【0073】
また、実施の形態2および実施の形態3において汚れ検出部を個別に指定したが粉塵検出部7とニオイ検出部8を両方用いて、それぞれ規定値以上の汚れレベルを検出した場合には第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cも開口して運転風量を最大風量にして運転することで床面付近の粉塵および浮遊空間の空気汚れを短時間で除去することもできる。
【0074】
(実施の形態4)
本実施の形態は前記実施の形態1あるいは2と制御方法が異なるのみであり、実施の形態1乃至3と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0075】
図8に示すように活動量検出手段として赤外線センサ12aを備えた活動量検出部12が設けられている。この赤外線センサ12aは人の動きに比例してパルス信号を出力するもので人の動きが多いとパルス信号が多く出力され、人の動きが少ないとパルス信号も少なく出力されるものである。
【0076】
上記構成において図9、図10に示すように活動量検出部12で検出される人の活動量が規定値として設けた活動量レベル1より大きい場合には第2の開閉式吸気口3を開口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを閉口して運転風量を1段階大きくして運転し、活動量検出部12で検出される人の活動量が規定値として設けた活動量レベル1より小さい場合には第2の開閉式吸気口3を閉口し、第1の開閉式吸気口2a、2cを開口して運転風量を1段階小さくして運転をおこなう。ここで規定値として活動量レベル1を設定したが、活動量レベル1はわずかな動きを検出するレベルであるので、それより多く検出した場合には活動量が増加して粉塵が発生してきていると判断できるためである。
【0077】
たとえば、風量中ノッチで運転中に人が活発に動作することで人検出部12の検出量が増加して規定値を超えた場合には、第2の開閉式吸気口3を開口し第1の開閉式吸気口2を閉口して運転風量を強ノッチに1段階上げて床面より舞い上がる粉塵を大風量で効率良く除去し、人検出部12の検出量が低下して規定値を下回った場合には、第2の開閉式吸気口3を閉口し第1の開閉式吸気口2を開口して運転風量を弱ノッチに1段階下げて低騒音で空気汚れの除去をおこなうものである。
【0078】
以上のように人の活動量に比例して舞い上がる粉塵を想定して、活動量が大きい時には大風量で効率良く汚れを除去でき、活動量の少ない時には低風量の低騒音で静かに汚れを除去することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
複数の吸気口を設けてそれぞれ開閉をおこなうことで吸込み風量を変化させて効率良く運転できるので、エアコン、空気調和機などの運転制御の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の実施の形態1の空気清浄機の一部破断の外観斜視図
【図2】同制御ブロック図
【図3】同空気清浄機の吸い込み風量の模試図((イ)同第1と第2の開閉式吸気口開口時の吸い込み風量の模試図、(ロ)同第2の開閉式吸気口閉口時の吸い込み風量の模試図、(ハ)第1の開閉式吸気口閉口時の吸い込み風量の模試図)
【図4】同空気清浄機の吸気口の開閉と吸込み風量との相関図
【図5】本発明の実施の形態2の制御フローチャート
【図6】同検出部の汚れレベル値に対する運転風量の相関図((イ)同粉塵検出部の汚れレベル値に対する運転風量を示す図、(ロ)同ニオイ検出部の汚れレベル値に対する運転風量を示す図)
【図7】本発明の実施の形態3の制御フローチャート
【図8】本発明の実施の形態4の制御ブロック図
【図9】同制御フローチャート
【図10】同活動量検出部の活動量レベル値に対する運転風量の相関図
【図11】従来の空気清浄機の外観斜視図
【図12】同検出部の汚れレベル値に対する運転風量の相関図
【符号の説明】
【0081】
1 本体
2 第1の開閉式吸気口
2a 第1の開閉式吸気口
2c 第1の開閉式吸気口
3 第2の開閉式吸気口
4 フィルター
5 ファンモータ
6 吹出部
7 粉塵検出部
8 ニオイ検出部
10 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の空気を清浄化する空気清浄機において、本体側面に設けた開閉可能な第1の吸気手段と、本体下部に設けた開閉可能な第2の吸気手段と、第1の吸気手段と第2の吸気手段を開閉する制御手段を備えたことを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉する連動制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項3】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合には運転時間を長くし、第2の吸気手段が開口する場合は運転時間を短くする制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項4】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、時間経過とともに連動して交互に開閉し、第1の吸気手段が開口する場合は運転風量小さくし、第2の吸気手段が開口する場合は運転風量を大きくする制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項5】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段を開口する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項6】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段を閉口する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項7】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段より汚れを検出されない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項8】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項9】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内のニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果が規定値より少ない場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項10】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の粉塵を検出する粉塵検出手段の検出結果が規定値より多く、ニオイを検出するニオイ検出手段の検出結果も規定値より多い場合に第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段も開口し、運転風量を最大にする制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項11】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が多い場合には第1の吸気手段を閉口し、第2の吸気手段は開口し、運転風量も1段階大きくする制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項12】
第1の吸気手段と第2の吸気手段は、室内の人の活動量を検出する活動量検出手段の検出結果が少ない場合には第1の吸気手段を開口し、第2の吸気手段は閉口し、運転風量を1段階小さくする制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−212463(P2008−212463A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55597(P2007−55597)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】