空気調和機の清掃装置及び空気調和機
【課題】空気調和機のエアフィルターと清掃体に付着した塵埃を、効率よく、確実に除去できるための清掃装置を提供すること。
【解決手段】本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有することにより、前記芯線が、前記ブラシ片をより強く挟みつけるので、前記ブラシ片の抜けが少なくなる。また、前記芯線の強度が増すため、腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができる。そのため、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な前記除塵体を有する清掃装置を作ることができる。
【解決手段】本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有することにより、前記芯線が、前記ブラシ片をより強く挟みつけるので、前記ブラシ片の抜けが少なくなる。また、前記芯線の強度が増すため、腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができる。そのため、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な前記除塵体を有する清掃装置を作ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、エアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機に配置されたエアフィルターの清掃装置及び、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着するとともに、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【０００３】
これに対し、空気調和機本体内に、エアフィルターを本体キャビネットの内外に向けて、往復的に移動させるスライド手段と、エアフィルターの移動経路に沿ってエアフィルターと接触するように配置されたエアフィルターを両側から挟みこむような構造とし、エアフィルターをスライドさせることによって、清掃ブラシでエアフィルター両面を清掃することができ、かつ、エアフィルター清掃部内に溜まった塵埃を、エアフィルター清掃部を開閉させることで簡単に回収できる、という構造も考案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
また、従来のねじりブラシに関しては、使用目的に応じて、様々な改良がなされ、例えば、合成繊維単糸を集結し、下撚りをかけてなる集束糸を複数本合糸し、上撚りをかけるとともに、接着剤で前記合成繊維単糸間を接着して毛材となし、複数本の前記毛材を、少なくとも二本の心材間に挟持させて捩り、前記心材に固定し、各毛材の先端を解きほぐした状態となした塗布用捻りブラシの技術が、保液性を向上し得る塗布用ブラシとして、公開されている（例えば、特許文献２）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００４−２８４８７号公報
【特許文献２】特開２００５−１３０９６３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記文献１に開示されたような従来の空気調和機においては、清掃ブラシでエアフィルターを挟み込んでいるため、エアフィルター両面の塵埃を同時に清掃できるが、エアフィルターの表面を一定の緩やかな速度で移動する清掃ブラシでは、エアフィルターの表面をなでるだけで、擦る効果は少なく、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は除去できるが、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃や、油分を含む塵埃等を擦り取るように、完全に剥離させるまで掻きだすことはできず、エアフィルターにこびりついた塵埃を確実に除去することは困難であった。
【０００７】
また、上記特許文献２に開示されたような捻りブラシは、複数本の毛材を２本の円形状の心材間に挟んで捻り、心材に固定してある。エアコンディショナーのような空気調和機の、エアフィルターの表面の塵埃を除去しようとすれば、全長が長いため、ねじりブラシの心材が撓んでしまい、かつ、毛が抜けるという問題もあり、エアフィルターに付着した塵埃を効率よく除去することは困難であった。
【０００８】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、空気調和機のエアフィルターに付着した塵埃を、効率よく、確実に除去できるため、長期間に亘ってエアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができる空気調和機の清掃装置及び、空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記従来の課題を解決するために、本発明では、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなるエアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有することにより、前記芯線が、前記ブラシ片をより強く挟みつけるので、前記ブラシ片の抜けが少なくなる。また、前記芯線の強度が増すため、腰が強く、撓みの少なく、全長の長い前記除塵体を有する清掃装置を作ることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の除塵体は、腰が強く、撓みが少なく、かつブラシ片の抜けを抑制できるので、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な除塵体を有する清掃装置を作ることができる。また、目詰まりのない状態で使用することができるため、空気調和機の性能も維持され、且つ、エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
第１の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１２】
第２の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、曲線と直線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１３】
第３の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、２つの定点からの距離の和が一定な点の軌跡で囲まれた楕円形状の断面を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１４】
第４の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、１つ以上の角部と１つ以上の曲線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１５】
第５の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、少なくとも４つ以上の接点、及び４つ以上の円弧で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１６】
第６の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が３本以上の芯線により捩られた除塵体を有してため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１７】
第７の発明は、第１〜６の発明の何れかに記載の清掃装置を有しているので、エアフィルターの目詰まりが起こらず、常に安定した風量を確保でき、運転効率も良い、空気調和機を提供することができる。
【００１８】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例１】
【００１９】
本発明の実施例１における空気調和機の清掃装置について、図１〜７を用いて説明する。図１は本発明の空気調和機本体１の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。フィルター５の塵埃を除去する手段として、除塵体１０が回転して、エアフィルター５に付着した塵埃を除去することができる。
【００２０】
図２において、（Ａ）及び（Ｂ）は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られた、従来のネジリブラシ７の左側面図と正面図である。（Ｃ）及び（Ｄ）は、２本の四角形状の芯線１１にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体１０の左側面図と正面図である。除塵体１０は、２本の四角形状の芯線１１、及びブラシ片９にて形成されてあり、ブラシ片９が、２本の芯線１１に挟みつけられてあると共に、芯線１１の軸の周りに捩りが加えられて放射状に形成されてあるため、ブラシ片９を芯線１１の軸の周りに放射状に密集させて形成することができる。
【００２１】
図３において、（Ａ）は、４本の三角形状の芯線１２にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３０の断面図である。（Ｂ）は、２本の四角形状の芯線１３にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３１の断面図である。（Ｃ）は、四角形状の芯線１５を中央にして、曲線部と直線部を有する２本の芯線１４にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３２の断面図である。
【００２２】
図４において、（Ａ）は、１つの直線部と曲線部を有する２本の芯線１６にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３３の断面図である。（Ｂ）は、２つの直線部と曲線部を有する２本の芯線１７にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３４の断面図である。
【００２３】
図５において、（Ａ）は、楕円状の２本の芯線１８に、ブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３５の断面図である。（Ｂ）は、楕円状の芯線１８と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３６の断面図である。
【００２４】
図６において、（Ａ）は、１つの角部と曲線で形成された涙状の芯線２０と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３７の断面図である。（Ｂ）は、２つの角部と２つの曲線で形成された凸レンズ状の芯線２１と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３８の断面図である。
【００２５】
図７において、（Ａ）は、４つの接点と４つの円弧で囲まれた形状の芯線２２と円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３９の断面図である。（Ｂ）は、円形状の芯線８を中央にして、４つの接点と４つの円弧で囲まれた形状の２本の芯線２２にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体４０の断面図である。
【００２６】
図２の（Ａ）及び（Ｂ）の如く、従来のねじりブラシ７は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られてあり、ブラシ片９は２本の芯線８の各々１点のみで挟み込まれて捩られていた。前記ねじりブラシ７に対して、上記図２の（Ｃ）及び（Ｄ）、図３〜図７のいずれの除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０においても、ブラシ片９は、芯線１１〜芯線２２のように、断面の外周面における一定区間の線上で挟んで捩られてあるため、従来のねじりブラシ７に比べて、ブラシ片９の芯線からの抜け強度が増加する。また従来のねじりブラシ７は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られてあるため、ねじりブラシ７は長手方向に大きな撓みが発生し易いと共に、撓みによる形状変形が大きかった。前記ねじりブラシ７に対して、芯線１１〜芯線２２を捩った除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０は、芯線１１〜芯線２２の断面が、外周面における一定区間の線上で挟んで捩る事ができる形状であるため、除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０は腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができるため、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。そのため、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０を有する清掃装置を作ることができる。
【００２７】
また、図３の（Ｃ）の除塵体３２に使用されてある芯線１５の如く、四角形状の断面を有する芯線は、４箇所の角部を形成できるため、丸形形状の断面を有する芯線に比べて、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。例えば、断面積が同じ１平方ミリメートルの正四角形状の断面、及び丸形形状の断面の場合において、正四角形状の断面の対面する角部間の長さは１．４１４ミリ、丸形形状の断面の直径は１．１２８ミリであり、正四角形状の断面は、丸形形状の断面の直径に比べて、約１．２５倍の対面する角部間の長さを形成できる。そのため、四角形状の断面を有する芯線は、丸形形状の断面を有する芯線に比べて、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。
【実施例２】
【００２８】
図８にて、本発明の実施例２を説明する。（Ａ）は、３本の円形状の芯線２３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４１の断面である。（Ｂ）は、４本の円形状の芯線２３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４２の断面である。（Ｃ）は、４本の円形状の芯線２３、及び１本の円形状の芯線５３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４３の断面である。
【００２９】
いずれの除塵体４１、４２、４３においても、ブラシ片２４は、芯線２３の断面における一定区間の線上で挟んで捩られており、従来のねじりブラシ７におけるブラシ片９の芯線８からの抜け強度に比べて、ブラシ片２４の芯線３に対する密着度が増すため、ブラシ片２４の芯線２３からの抜け強度は増加する。また、除塵体４３は、ブラシ片２４を芯線２３、及び芯線５３にて挟んで捩られてあるため、除塵体４２に比べて、より大きな機械的強度、及びブラシ片２４の芯線２３からの抜け強度を有する事ができる。また、３本以上の芯線２３を捩って形成された除塵体４１、４２、４３は、２本の芯線８を捩って形成されたねじりブラシ７に対して、よりおおきな機械的強度を有する事ができる。そのため、腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができるため、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。そのため、腰が強く、撓みが少なく、全長の長い除塵体４１、４２、４３を有する清掃装置を作ることができる。
【実施例３】
【００３０】
本発明の空気調和機は、上記図１の如くの構成になっていると共に、上記の実施例１及び２に説明した清掃装置を有するため、性能も維持され、且つ、エアフィルター５を取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる空気調和機１を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００３１】
以上のように、本発明にかかる空気調和機の清掃装置、及び空気調和機は、エアフィルターの清掃装置として優れた性能を有し、エアコンディショナーや空気清浄機は勿論、エアフィルターを有する機器であれば、そのエアフィルターの清掃装置にも適用できるものである。また、エアフィルター以外にも、例えば、空気通路の壁面、熱交換器外面、送風ファン等、空気調和機に配置されてある構成部品の清掃装置としても適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】本発明の空気調和機本体の要部断面図
【図２】（Ａ）従来のネジリブラシの左側面図 （Ｂ）従来のネジリブラシの正面図 （Ｃ）除塵体の左側面図 （Ｄ）除塵体の正面図
【図３】除塵体の断面図（請求項１）
【図４】除塵体の断面図（請求項２）
【図５】除塵体の断面図（請求項３）
【図６】除塵体の断面図（請求項４）
【図７】除塵体の断面図（請求項５）
【図８】除塵体の断面図（請求項６）
【符号の説明】
【００３３】
１ 空気調和機本体
２ 吸込口
３ 吹出口
４ 熱交換器
５ エアフィルター
６ 送風ファン
７ ねじりブラシ
８ 芯線
９、２４ ブラシ片
１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６ 除塵体
３７、３８、３９、４０、４１、４２、４３ 除塵体
１１、１２、１３、１４、１５、１６、１７、１８、１９ 芯線
２０、２１、２２、２３、５３ 芯線
【技術分野】
【０００１】
本発明は、エアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機に配置されたエアフィルターの清掃装置及び、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着するとともに、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【０００３】
これに対し、空気調和機本体内に、エアフィルターを本体キャビネットの内外に向けて、往復的に移動させるスライド手段と、エアフィルターの移動経路に沿ってエアフィルターと接触するように配置されたエアフィルターを両側から挟みこむような構造とし、エアフィルターをスライドさせることによって、清掃ブラシでエアフィルター両面を清掃することができ、かつ、エアフィルター清掃部内に溜まった塵埃を、エアフィルター清掃部を開閉させることで簡単に回収できる、という構造も考案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
また、従来のねじりブラシに関しては、使用目的に応じて、様々な改良がなされ、例えば、合成繊維単糸を集結し、下撚りをかけてなる集束糸を複数本合糸し、上撚りをかけるとともに、接着剤で前記合成繊維単糸間を接着して毛材となし、複数本の前記毛材を、少なくとも二本の心材間に挟持させて捩り、前記心材に固定し、各毛材の先端を解きほぐした状態となした塗布用捻りブラシの技術が、保液性を向上し得る塗布用ブラシとして、公開されている（例えば、特許文献２）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００４−２８４８７号公報
【特許文献２】特開２００５−１３０９６３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記文献１に開示されたような従来の空気調和機においては、清掃ブラシでエアフィルターを挟み込んでいるため、エアフィルター両面の塵埃を同時に清掃できるが、エアフィルターの表面を一定の緩やかな速度で移動する清掃ブラシでは、エアフィルターの表面をなでるだけで、擦る効果は少なく、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は除去できるが、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃や、油分を含む塵埃等を擦り取るように、完全に剥離させるまで掻きだすことはできず、エアフィルターにこびりついた塵埃を確実に除去することは困難であった。
【０００７】
また、上記特許文献２に開示されたような捻りブラシは、複数本の毛材を２本の円形状の心材間に挟んで捻り、心材に固定してある。エアコンディショナーのような空気調和機の、エアフィルターの表面の塵埃を除去しようとすれば、全長が長いため、ねじりブラシの心材が撓んでしまい、かつ、毛が抜けるという問題もあり、エアフィルターに付着した塵埃を効率よく除去することは困難であった。
【０００８】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、空気調和機のエアフィルターに付着した塵埃を、効率よく、確実に除去できるため、長期間に亘ってエアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができる空気調和機の清掃装置及び、空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記従来の課題を解決するために、本発明では、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなるエアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有することにより、前記芯線が、前記ブラシ片をより強く挟みつけるので、前記ブラシ片の抜けが少なくなる。また、前記芯線の強度が増すため、腰が強く、撓みの少なく、全長の長い前記除塵体を有する清掃装置を作ることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の除塵体は、腰が強く、撓みが少なく、かつブラシ片の抜けを抑制できるので、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な除塵体を有する清掃装置を作ることができる。また、目詰まりのない状態で使用することができるため、空気調和機の性能も維持され、且つ、エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
第１の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、３本以上の直線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１２】
第２の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、曲線と直線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１３】
第３の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、２つの定点からの距離の和が一定な点の軌跡で囲まれた楕円形状の断面を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１４】
第４の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、１つ以上の角部と１つ以上の曲線で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１５】
第５の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は、少なくとも４つ以上の接点、及び４つ以上の円弧で囲まれた形状を有しているため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１６】
第６の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が３本以上の芯線により捩られた除塵体を有してため、腰の強い、全長が長くても撓みの少なく、かつブラシ片の抜けの少ない前記除塵体を有した空気調和機の清掃装置を提供することができる。
【００１７】
第７の発明は、第１〜６の発明の何れかに記載の清掃装置を有しているので、エアフィルターの目詰まりが起こらず、常に安定した風量を確保でき、運転効率も良い、空気調和機を提供することができる。
【００１８】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例１】
【００１９】
本発明の実施例１における空気調和機の清掃装置について、図１〜７を用いて説明する。図１は本発明の空気調和機本体１の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。フィルター５の塵埃を除去する手段として、除塵体１０が回転して、エアフィルター５に付着した塵埃を除去することができる。
【００２０】
図２において、（Ａ）及び（Ｂ）は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られた、従来のネジリブラシ７の左側面図と正面図である。（Ｃ）及び（Ｄ）は、２本の四角形状の芯線１１にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体１０の左側面図と正面図である。除塵体１０は、２本の四角形状の芯線１１、及びブラシ片９にて形成されてあり、ブラシ片９が、２本の芯線１１に挟みつけられてあると共に、芯線１１の軸の周りに捩りが加えられて放射状に形成されてあるため、ブラシ片９を芯線１１の軸の周りに放射状に密集させて形成することができる。
【００２１】
図３において、（Ａ）は、４本の三角形状の芯線１２にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３０の断面図である。（Ｂ）は、２本の四角形状の芯線１３にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３１の断面図である。（Ｃ）は、四角形状の芯線１５を中央にして、曲線部と直線部を有する２本の芯線１４にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３２の断面図である。
【００２２】
図４において、（Ａ）は、１つの直線部と曲線部を有する２本の芯線１６にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３３の断面図である。（Ｂ）は、２つの直線部と曲線部を有する２本の芯線１７にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３４の断面図である。
【００２３】
図５において、（Ａ）は、楕円状の２本の芯線１８に、ブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３５の断面図である。（Ｂ）は、楕円状の芯線１８と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３６の断面図である。
【００２４】
図６において、（Ａ）は、１つの角部と曲線で形成された涙状の芯線２０と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３７の断面図である。（Ｂ）は、２つの角部と２つの曲線で形成された凸レンズ状の芯線２１と四角形状の芯線１９にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３８の断面図である。
【００２５】
図７において、（Ａ）は、４つの接点と４つの円弧で囲まれた形状の芯線２２と円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体３９の断面図である。（Ｂ）は、円形状の芯線８を中央にして、４つの接点と４つの円弧で囲まれた形状の２本の芯線２２にブラシ片９を挟んで捩られた除塵体４０の断面図である。
【００２６】
図２の（Ａ）及び（Ｂ）の如く、従来のねじりブラシ７は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られてあり、ブラシ片９は２本の芯線８の各々１点のみで挟み込まれて捩られていた。前記ねじりブラシ７に対して、上記図２の（Ｃ）及び（Ｄ）、図３〜図７のいずれの除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０においても、ブラシ片９は、芯線１１〜芯線２２のように、断面の外周面における一定区間の線上で挟んで捩られてあるため、従来のねじりブラシ７に比べて、ブラシ片９の芯線からの抜け強度が増加する。また従来のねじりブラシ７は、２本の円形状の芯線８にブラシ片９を挟んで捩られてあるため、ねじりブラシ７は長手方向に大きな撓みが発生し易いと共に、撓みによる形状変形が大きかった。前記ねじりブラシ７に対して、芯線１１〜芯線２２を捩った除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０は、芯線１１〜芯線２２の断面が、外周面における一定区間の線上で挟んで捩る事ができる形状であるため、除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０は腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができるため、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。そのため、空気調和機に配置されてあるエアフィルター等の、全長の長い箇所の清掃が可能な除塵体１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８、３９、４０を有する清掃装置を作ることができる。
【００２７】
また、図３の（Ｃ）の除塵体３２に使用されてある芯線１５の如く、四角形状の断面を有する芯線は、４箇所の角部を形成できるため、丸形形状の断面を有する芯線に比べて、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。例えば、断面積が同じ１平方ミリメートルの正四角形状の断面、及び丸形形状の断面の場合において、正四角形状の断面の対面する角部間の長さは１．４１４ミリ、丸形形状の断面の直径は１．１２８ミリであり、正四角形状の断面は、丸形形状の断面の直径に比べて、約１．２５倍の対面する角部間の長さを形成できる。そのため、四角形状の断面を有する芯線は、丸形形状の断面を有する芯線に比べて、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。
【実施例２】
【００２８】
図８にて、本発明の実施例２を説明する。（Ａ）は、３本の円形状の芯線２３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４１の断面である。（Ｂ）は、４本の円形状の芯線２３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４２の断面である。（Ｃ）は、４本の円形状の芯線２３、及び１本の円形状の芯線５３にブラシ片２４を挟んで捩られた除塵体４３の断面である。
【００２９】
いずれの除塵体４１、４２、４３においても、ブラシ片２４は、芯線２３の断面における一定区間の線上で挟んで捩られており、従来のねじりブラシ７におけるブラシ片９の芯線８からの抜け強度に比べて、ブラシ片２４の芯線３に対する密着度が増すため、ブラシ片２４の芯線２３からの抜け強度は増加する。また、除塵体４３は、ブラシ片２４を芯線２３、及び芯線５３にて挟んで捩られてあるため、除塵体４２に比べて、より大きな機械的強度、及びブラシ片２４の芯線２３からの抜け強度を有する事ができる。また、３本以上の芯線２３を捩って形成された除塵体４１、４２、４３は、２本の芯線８を捩って形成されたねじりブラシ７に対して、よりおおきな機械的強度を有する事ができる。そのため、腰を強くする事ができると共に、長手方向の撓みを極めて少なく抑制する事ができるため、撓みによる形状変形を抑制する事ができる。そのため、腰が強く、撓みが少なく、全長の長い除塵体４１、４２、４３を有する清掃装置を作ることができる。
【実施例３】
【００３０】
本発明の空気調和機は、上記図１の如くの構成になっていると共に、上記の実施例１及び２に説明した清掃装置を有するため、性能も維持され、且つ、エアフィルター５を取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる空気調和機１を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００３１】
以上のように、本発明にかかる空気調和機の清掃装置、及び空気調和機は、エアフィルターの清掃装置として優れた性能を有し、エアコンディショナーや空気清浄機は勿論、エアフィルターを有する機器であれば、そのエアフィルターの清掃装置にも適用できるものである。また、エアフィルター以外にも、例えば、空気通路の壁面、熱交換器外面、送風ファン等、空気調和機に配置されてある構成部品の清掃装置としても適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】本発明の空気調和機本体の要部断面図
【図２】（Ａ）従来のネジリブラシの左側面図 （Ｂ）従来のネジリブラシの正面図 （Ｃ）除塵体の左側面図 （Ｄ）除塵体の正面図
【図３】除塵体の断面図（請求項１）
【図４】除塵体の断面図（請求項２）
【図５】除塵体の断面図（請求項３）
【図６】除塵体の断面図（請求項４）
【図７】除塵体の断面図（請求項５）
【図８】除塵体の断面図（請求項６）
【符号の説明】
【００３３】
１ 空気調和機本体
２ 吸込口
３ 吹出口
４ 熱交換器
５ エアフィルター
６ 送風ファン
７ ねじりブラシ
８ 芯線
９、２４ ブラシ片
１０、３０、３１、３２、３３、３４、３５、３６ 除塵体
３７、３８、３９、４０、４１、４２、４３ 除塵体
１１、１２、１３、１４、１５、１６、１７、１８、１９ 芯線
２０、２１、２２、２３、５３ 芯線
【特許請求の範囲】
【請求項１】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は３本以上の直線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項２】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は曲線と直線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項３】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は２つの定点からの距離の和が一定な点の軌跡で囲まれた楕円形状の断面を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項４】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は１つ以上の角部と１つ以上の曲線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項５】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は少なくとも４つ以上の接点、及び４つ以上の円弧で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項６】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が３本以上の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の断面は円形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項７】
請求項１〜６のうち、何れかに記載の清掃装置を有する空気調和機。
【請求項１】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は３本以上の直線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項２】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は曲線と直線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項３】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は２つの定点からの距離の和が一定な点の軌跡で囲まれた楕円形状の断面を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項４】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は１つ以上の角部と１つ以上の曲線で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項５】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が複数の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の少なくとも１本以上の断面は少なくとも４つ以上の接点、及び４つ以上の円弧で囲まれた形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項６】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃の除去手段として、ブラシ片が３本以上の芯線により捩られた除塵体を有し、前記芯線の断面は円形状を有することを特徴とする空気調和機の清掃装置。
【請求項７】
請求項１〜６のうち、何れかに記載の清掃装置を有する空気調和機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００７−２７１１７１（Ｐ２００７−２７１１７１Ａ）
【公開日】平成１９年１０月１８日（２００７．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−９７９０１（Ｐ２００６−９７９０１）
【出願日】平成１８年３月３１日（２００６．３．３１）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１０月１８日（２００７．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月３１日（２００６．３．３１）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
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