説明

空気調和機用清掃装置と空気調和機

【課題】塵埃除去性能に優れ、メンテナンスの容易な空気調和機用清掃装置を提供する。
【解決手段】エアフイルター29の上流側表面に沿って移動する吸引ノズル30に連結された吸引手段(図示せず)を備え、吸引ノズル30に、吸引手段32に連通すると共にエアフイルター29に対向して開口した吸引口47aに臨んで回転自在に配されると共に、エアフイルター29の表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体46とを備え、回転清掃体46を、可撓性を有する材料又は構造で形成された略棒状の軸体46aと、軸体46aの外周に設けた清掃部材46bで構成したもので、エアフイルター29に付着した塵埃を、回転清掃体46で掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。また、エアフィルター29をベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルター29を薄くしかも、安価に構成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に取り付けられたエアフィルターの清掃を行う空気調和機用清掃装置と、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の空気調和機用清掃装置として、図8に示すようなものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図8は、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機用清掃装置の斜視図及び吸引ノズルの断面図である。
【0003】
図8において、従来の空気調和機用清掃装置1(以下「清掃装置1」という)は、エアーフィルター2の上流側表面に沿って上下方向に配された吸引ノズル3と、可撓性に優れた吸引ダクト4を介して吸引ノズル3に連結された吸引装置5と、吸引装置5の排出側に接続されると共に室外と連通する排気ダクト6と、吸引ノズル3を、エアーフィルター2の上流側表面に沿って左右に移動させる駆動手段7とを備え、吸引ノズル3のエアーフィルター2に対向する面には、縦長の開口3aが設けられ、さらに、図8(b)に示すように、開口3aを覆うと共に、図示しない上下駆動手段により上下に移動するフイルム状部材8と、フイルム状部材8の一部に設けられ、開口3aと連通する塵埃吸引用の吸引口9と、吸引口9の近傍に配され、エアーフィルター2に付着した塵埃を掻き取るブラシ体10が設けられている。
以上のように構成された従来の清掃装置1の動作、作用は以下の通りである。
【0004】
まず最初に、吸引ノズル3を、エアーフィルター2の一端に、例えば、右端に位置させると共に、吸引口9をエアーフィルター2の下端に位置させた後、吸引ノズル3を、右端から左側に駆動手段7で移動させながら、吸引装置5を運転する。これにより、エアフィルター2上に堆積した塵埃がブラシ体10で掻き取られながら、吸引口9から吸引され、開口3a、吸引ダクト4、吸引装置5、排気ダクト6を経て、室外に排出される。
【0005】
吸引ノズル3が、エアーフィルター2の左端に達したら、上下駆動手段でフイルム状部材8を、吸引口9の縦寸法分だけ、上方に移動させ、駆動手段7を逆転させて、吸引ノズル3を、今度は、右方向に移動させながら、吸引装置5を運転する。これを、順次繰り返して、吸引口9で、エアーフィルター2の上端を清掃し終えるまで行なうことで、エアーフィルター2の全面を清掃することができる。
【0006】
また、他の従来の空気調和機用清掃装置として、図9に示すようなものもある(例えば、特許文献2参照)。
図9は、上記特許文献2に記載された従来の空気調和機用清掃装置を搭載した空気調和機本体の断面図である。
【0007】
図9において、空気調和機本体25は、、熱交換器11と、室内の空気を取り入れる吸込口12と、前記熱交換器11と前記吸込口12の間に設けられたベルト状のエアフィルター13と、このエアフィルター13を張設した駆動軸15および従動軸16と、前記駆動軸15を回転駆動するサーボモーター14と、前記エアフィルター13で捕集された塵埃を除去する空気調和機用清掃装置17と、前記吸込口12から室内の空気を吸引し、熱交換器11を通して吹き出し口18から、熱交換された空気を室内に吹き出すファン19を備えている。
【0008】
空気調和機用清掃装置17は、ロータ20aとそのロータ20aの外周の長手方向に植毛されたブラシ状の清掃体20bからなる回転清掃体20と、前記回転清掃体20を回転駆動する駆動手段(図示せず)と、前記吸込口12と連通すると共に前記回転清掃体20を内設し排出口21を有する排気管22と、前記排気管22内に設けられた塵埃排出用ファン23から構成されている。
【0009】
上記のように構成された従来の空気調和機用清掃装置17によるエアフィルター13の清掃は、以下のようにして行なわれる。
サーボモーター14を運転して、駆動軸15を回転させてベルト状のエアフィルター13を連続的に移動させながら、その間に、回転清掃体20を回転させると共に塵埃排出用ファン23を運転する。これによりエアフィルター13に付着した塵埃が、回転清掃体20の清掃体20bで連続的に掻き取られ、掻き取られた塵埃は、塵埃排出用ファン23により吸引され、排出口21より室外に排出されるようになっている。
【特許文献1】特開2006−234187号公報
【特許文献2】特開平6−74521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機用清掃装置の構成では、ブラシ体10で、塵埃を掻き取るとはいえ、エアフィルター2の表面を一方向に撫でるだけなので、塵埃の除去性能に限界があった。
【0011】
また、上記特許文献2に記載された従来の空気調和機用清掃装置の構成では、エアフィルター13がベルト状に形成されているので、空気調和機の奥行き寸法が大きくなると共に、駆動軸15と従動軸16間に張架されて移動するため、早期に痛みやすいという課題があった。
【0012】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、塵埃の除去性能に優れた空気調和機用清掃装置と、空気調和機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機用清掃装置は、空気調和機に内蔵されたエアフイルターの上流側表面に沿って移動する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段とを備え、前記吸引ノズルに、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフイルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフイルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを備え、前記回転清掃体と共に前記吸引口を、前記吸引ノズルの移動方向と直交する方向に移動可能に設け、さらに、前記回転清掃体を、可撓性を有する材料又は構造で形成された略棒状の軸体と、前記軸体の外周に設けた清掃部材で構成したもので、エアフイルターの表面に付着した塵埃を、回転清掃体で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルターをベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルターに必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。また、エアフイルターが局部的に湾曲していても、可撓性のある軸体を用いることで、回転清掃体がその湾曲に沿って撓むことができるので、優れた塵埃除去性能を、エアフイルターの全面に渡って安定して発揮することができる。
【0014】
また、本発明の空気調和機は、熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフイルターと、請求項1又は2に記載の空気調和機用清掃装置を備えたもので、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の空気調和機用清掃装置と空気調和機は、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、しかも、エアフィルターの塵埃の除去性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
第1の発明は、空気調和機に内蔵されたエアフイルターの上流側表面に沿って移動する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段とを備え、前記吸引ノズルに、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフイルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフイルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを備え、前記回転清掃体と共に前記吸引口を、前記吸引ノズルの移動方向と直交する方向に移動可能に設け、さらに、前記回転清掃体を、可撓性を有する材料又は構造で形成された略棒状の軸体と、前記軸体の外周に設けた清掃部材で構成したもので、エアフイルターの表面に付着した塵埃を、回転清掃体で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルターをベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルターに必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。また、エアフイルターが局部的に湾曲していても、可撓性のある軸体を用いることで、回転清掃体がその湾曲に沿って撓むことができるので、優れた塵埃除去性能を、エアフイルターの全面に渡って安定して発揮することができる。
【0017】
第2の発明は、特に、第1の発明の回転清掃体を、吸引ノズルの移動を駆動源として、回転駆動するようにしたもので、回転清掃体を駆動するための専用の駆動手段が不要になり、空気調和機用清掃装置を安価に提供することができる。特に、駆動手段としてモータなどを用いる場合は、それようの電気配線も不要になるので、組み立ても容易になる。
【0018】
第3の発明は、熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフイルターと、請求項1又は2に記載の空気調和機用清掃装置を備えたもので、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することができる。
【0019】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施例1)
本発明の第1の実施例における空気調和機用清掃装置およびそれを搭載した空気調和機について図1〜7を用いて説明する。
図1は、本実施例における空気調和機用清掃装置の全体斜視図及び、横桟の部分斜視図である。
【0021】
図1において、本実施例における空気調和機用清掃装置27(以下、「清掃装置27」という)は、空気調和機(図示せず)に内蔵されたエアーフィルター29の上流側表面に沿って左右に移動可能に設けられた吸引ノズル30と、可撓性に優れた吸引ダクト31を介して吸引ノズル30に連結された吸引手段32と、吸引手段32の排出側に接続されると共に室外と連通する排気ダクト33と、吸引ノズル30を、エアーフィルター29の上流側表面に沿って左右に移動させるノズル移動手段34とを備えている。
【0022】
エアーフィルター29は、略格子状に形成された枠体36と、枠体36に一体的に形成されたフィルター網37から構成されている。枠体36の上端及び下端には、吸引ノズル30の上端及び下端のそれぞれをガイドするためのガイドレール上38a、ガイドレール下38bが設けられ、ガイドレール上38aとガイドレール下38bとの間には、等間隔に、複数(本実施例では、4本)の横桟36aが設けられている。
【0023】
又、ガイドレール上38a、ガイドレール下38b、横桟36aのそれぞれの表面には、図1(b)に示すように、後述の回転清掃体46を回転駆動するためのラックギヤ39が、左右方向に延設され、さらに上下方向で、隣り合う2つのラックギヤ39間の間隔Gは、等間隔になっている。
【0024】
次に、図2〜6を用いて、吸引ノズル30の詳細な構成について述べる。
図2は、吸引ノズル30のエアーフィルター29側から見た斜視図、図3は、吸引ノズルのベルトの駆動部分の側面図、図4は、図2のA−A断面図、図5は、図2のB−B断面図、図6は、図2のC−C断面図、図7は、同空気調和機用清掃装置の動作を説明するエアフィルターの展開図である。
【0025】
図2〜6において、吸引ノズル30は、縦長の箱状に形成されたノズル本体40と、ノズル本体40のエアーフィルター29に対向する面に縦長に形成された開口41と、開口41を覆うようにノズル本体40に取り付けられ、しかも上下に移動可能なベルト42と、ベルト42の下端が張架されると共に、ベルト42の両サイドに均一に設けられた駆動孔42aに噛み合う駆動歯43aを両側に有する駆動ローラ43と、駆動ローラ43を回転駆動するローラ駆動手段44と、ベルト42の一部に一体的に、かつ縦長に配されると共に、エアフイルター29に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体46を回転自在に収納する清掃体収納部47を備えている。
【0026】
40aは、ノズル本体40に一体に形成され、ベルト42の左右方向の移動を規制するベルトガイドである。
【0027】
清掃体収納部47は、エアフイルター29側に開口すると共に回転清掃体46が臨む吸引口47aと、清掃体収納部47とノズル本体40内とを連通する連通孔47bを備えている。
【0028】
駆動ローラ43の反ローラ駆動手段44側には、図3に示すように、フランジ43bが設けられ、このフランジ43bと、ローラ駆動手段44の駆動ローラ43側の端面とで、ベルト42の左右方向での位置規制を行ない、ベルト42が、左右方向で大きくぶれて、駆動ローラ43に設けた駆動歯43aが、ベルト42に設けた駆動孔42aから外れたりすることの無いようにしている。
【0029】
回転清掃体46は、両端が、清掃体収納部47の両側壁に回転自在に軸支されると共にナイロンなど可撓性に優れた材料からなる軸体46aと、軸体46aの外周に固着され、エアーフィルター29の表面に付着した塵埃を掻き取るブラシ状の清掃部材46bと、清掃部材46bの各端部と清掃体収納部47の側壁との間に位置し、軸体46aに固着されると共に、エアーフィルター29の枠体36に設けたラックギヤ39と噛み合うギヤ46cから構成されている。尚、本実施例では、回転清掃体46の両端に設けたギヤ46c間のピッチは、エアーフィルター29の枠体36に設けたラックギヤ39の上下方向でのピッチと同一としている。すなわち、回転清掃体46の両端にそれぞれ設けたギヤ46cが、エアーフィルター29の枠体36に設けた2つのラックギヤ39に噛み合うようになっている。
【0030】
以上のように構成された本実施例における空気調和機用清掃装置の動作、作用について、説明する。尚、図7は、説明を容易にするために、エアフィルター27を展開して示した図である。
【0031】
エアーフィルター29の清掃を開始するに当たり、本実施例では、図7に示すように、吸引ノズル30のベルト42に設けた回転清掃体46は、あらかじめ、エアーフィルター29の最下段の右端に寄せられている(初期位置)。そして、図示しない、エアーフィルタークリーニングスイッチを操作すると、吸引手段32の運転が開始すると共に、ノズル移動手段34が動作して、吸引ノズル30が左方向に移動開始する。このとき、回転清掃体46の両端のギヤ46cが、エアーフィルター29のガイドレール下38bに設けたラックギヤ39と、最下段の横桟36aのラックギヤ39と噛み合っているので、吸引ノズル30の移動に伴い、回転清掃体46が回転し、回転清掃体46の清掃部材46bが、エアーフィルター29のフィルター網37に付着した塵埃を効率よく、かつ確実に掻き取る。
【0032】
清掃部材46bで掻き取られ塵埃は、吸引手段32の吸引力により、ノズル本体40、吸引ダクト31、吸引手段32、排気ダクト33を順に通って、瞬時に室外に排出される。
【0033】
吸引ノズル30が、エアーフィルター29の左端に達して、エアーフィルター29の最下段の部分の清掃が終わると、自動的に、ローラ駆動手段44を駆動して、ベルト42を、回転清掃体46が、最下段の横桟36aと、下から2段目の横桟36aとの間に位置するように、上方に移動させる。そして、ノズル移動手段34を逆転させて、吸引ノズル30を右方向に移動させながら、同様にエアーフィルター29の清掃を行なう。
【0034】
そして、図7の矢印で示すように、吸引ノズル30と、回転清掃体46を順次移動させることにより、エアーフィルター29の全面を確実に清掃することができる。
【0035】
本実施例では、図7に示すように、回転清掃体46が、エアーフィルター29の最上段の左端に達して、エアーフィルター29全面の清掃を終えるが、この後、次回のエアーフィルター29の清掃のために、自動的に、ノズル移動手段34とローラ駆動手段44が駆動して、回転清掃体46を、エアーフィルター29の最下段の右端(初期位置)まで移動させるようにしている。
【0036】
以上のように、本実施例によれば、エアフイルター29の表面に付着した塵埃を、回転清掃体46で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルター29をベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルター29に必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。
【0037】
また、エアフイルター29が局部的に湾曲していても、回転清掃体46の軸体46aは可撓性を有するので、回転清掃体46がエアフイルター29の湾曲部分に沿って撓み、優れた塵埃除去性能を、エアフイルター29の全面に渡って安定して発揮することができる。
【0038】
また、回転清掃体46を、吸引ノズル30の移動を駆動源として、すなわち、吸引ノズル30の移動に伴って、回転清掃体46を回転駆動するようにしたので、回転清掃体46を駆動するための専用の駆動手段が不要になり、清掃装置27を安価に提供することができる。特に、駆動手段としてモータなどを用いる場合は、それようの電気配線も不要になるので、組み立ても容易になる。
【0039】
さらに、上記実施例における清掃装置27を、熱交換器(図示せず)と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフイルター(図示せず)とを備えた空気調和機に搭載し、清掃装置27で、エアフイルターを清掃するようにすれば、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することもできる。
【0040】
なお、上記実施例では、回転清掃体46の軸体46aに可撓性を持たせるために、軸体46aをナイロンなどの柔軟性に富んだ材料で形成したが、金属や硬質の樹脂などからなるバネ材や、コイル部材、或いは、軸体46aを複数に分割して、それらを回動自在に連結して、構造的に可撓性を持たせるようにしてもよく、本発明は、軸体46aに可撓性を持たせるための方法については、特に限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように、本発明にかかる空気調和機用清掃装置及び空気調和機は、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、塵埃の除去性能に優れたもので、家庭用、業務用の各種空気調和機は勿論、空気清浄機、換気装置などエアフィルターを有する各種機器に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(a)本発明の第1の実施例における空気調和機用清掃装置の全体斜視図、(b) 空気調和機用清掃装置の横桟の部分斜視図
【図2】同空気調和機用清掃装置の吸引ノズルのエアーフィルター側から見た斜視図
【図3】同吸引ノズルのベルトの駆動部分の側面図
【図4】図2のA−A断面図
【図5】図2のB−B断面図
【図6】図2のC−C断面図
【図7】同空気調和機用清掃装置の動作を説明するエアフィルターの展開図
【図8】(a)従来の空気調和機用清掃装置の斜視図、(b) 同空気調和機用清掃装置の吸引ノズルの断面図
【図9】従来の他の空気調和機用清掃装置を搭載した空気調和機本体の断面図
【符号の説明】
【0043】
27 空気調和機用清掃装置(清掃装置)
29 エアフィルター
30 吸引ノズル
32 吸引手段
46 回転清掃体
46a 軸体
46b 清掃部材
47a 吸引口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機に内蔵されたエアフイルターの上流側表面に沿って移動する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段とを備え、前記吸引ノズルに、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフイルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフイルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを備え、前記回転清掃体と共に前記吸引口を、前記吸引ノズルの移動方向と直交する方向に移動可能に設け、さらに、前記回転清掃体を、可撓性を有する材料又は構造で形成された略棒状の軸体と、前記軸体の外周に設けた清掃部材で構成した空気調和機用清掃装置。
【請求項2】
回転清掃体を、吸引ノズルの移動を駆動源として、回転駆動するようにした請求項1に記載の空気調和機用清掃装置。
【請求項3】
熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフイルターと、請求項1又は2に記載の空気調和機用清掃装置を備えた空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−36386(P2009−36386A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−198529(P2007−198529)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】