説明

空気調和装置の室内ユニット

【課題】空気調和装置の室内ユニットにおいて、エアフィルタの反りや弛みを防止する。
【解決手段】空気調和装置の室内ユニットは、フレーム(30a)及び該フレーム(30a)に取り付けられたメッシュ部材(30b)を有するエアフィルタ(30)とを備えている。エアフィルタ(30)のフレーム(30a)は、エアフィルタ(30)の中心部に配置されたボス(33)と、ボス(33)の中心点と同心状に配置された円環状の外枠(31)と、ボス(33)と外枠(31)との間に配置され、ボス(33)の中心点と同心状に配置された環状リブ(35,36)と、ボス(33)から外枠(31)に亘って放射状に延びる6つの長径リブ(34)と、少なくとも前記環状リブ(36)から外枠(31)に亘って放射状に延び、隣り合う長径リブ(34)の間を複数の領域(38)に区画する短径リブ(39)とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置の室内ユニットに関し、特に塵埃を捕捉するエアフィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、空気の吸込口に円形のエアフィルタが設けられた空気調和装置の室内ユニットが知られている。この種の室内ユニットでは、エアフィルタは、フレームと、フレームに装着されたフィルタ用のメッシュ部材とにより構成されている。また、フレームは、中心部に設けられたボスと、円形の外枠と、ボスと外枠との間に放射状に設けられた複数の放射リブと、外枠と同心円状に形成されて放射リブを連結する円形リブとにより構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2007−130628号公報
【特許文献2】特開2007−38215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1、2に開示されたエアフィルタでは、放射リブと円形リブとによって区画される領域の大きさ(面積)が中心部と外周部とで大きく異なる。つまり、外周部ではその領域の面積が内周部の領域に比べて格段に大きくなる。そのため、外周部に位置する各領域では中心部に位置する各領域に比べて通過する空気の流量が多くなり、その結果、外周部の各領域を覆うメッシュ部材は、該通過空気から内周部に比べてより大きな力を受けることとなる。これにより、外周部の各領域を区画するフレームの外周部分には、内周部の各領域を区画するフレームの内周部分に比べて大きな力がかかる。従って、上記エアフィルタでは、空気がエアフィルタを通過する際に、メッシュ部材を介してフレームに作用する力が外周部で特に大きくなるためにフレームに反りや撓みが生じ、エアフィルタ自体に反りや撓みを生じてしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気調和装置の室内ユニットにおいて、エアフィルタの反りや弛みを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ケーシング(18,101)と、該ケーシング(18,101)内に設けられた室内熱交換器(22)及び室内ファン(21)と、前記ケーシング(18,101)の空気吸込側に設けられ、フレーム(30a)及び該フレーム(30a)に取り付けられたメッシュ部材(30b)を有するエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、前記エアフィルタ(30)のフレーム(30a)は、前記エアフィルタ(30)の中心部に配置されたボス(33)と、前記ボス(33)の中心点と同心状に配置された円環状の外枠(31)と、前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に配置され、前記ボス(33)の中心点と同心状に配置された少なくとも1つの環状リブ(35,36)と、前記ボス(33)から前記外枠(31)に亘って放射状に延びる少なくとも3つの長径リブ(34)と、少なくとも前記環状リブ(36)から外枠(31)に亘って放射状に延び、隣り合う長径リブ(34)の間を複数の領域(38)に区画する短径リブ(39)とを備えている。
【0006】
本発明では、エアフィルタ(30)のフレーム(30a)として、従来から設けられていたボス(33)、外枠(31)、環状リブ(35,36)及び長径リブ(34)に加え、少なくとも環状リブ(36)から外枠(31)の間に短径リブ(39)を設けることとしている。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、内周部に比べて格段に面積の大きな外周部の各領域が短径リブ(39)によって細分化されることとなる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差が小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差が小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってバランスよく力が作用することとなる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記環状リブ(35,36)は、径方向に所定間隔を存して配置された内側環状リブ(35)及び外側環状リブ(36)とを備える一方、前記短径リブ(39)は、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間に配置された内側短径リブ(39b)と、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間に配置された外側短径リブ(39a)とを備えている。
【0008】
第2の発明では、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間だけでなく、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間にも短径リブ(39)が設けられている。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、比較的面積が小さいボス(33)と内側環状リブ(35)との間の各領域以外の各領域が短径リブ(39a,39b)によって細分化されることとなる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差がより小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差がより小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってよりバランスよく力が作用することとなる。
【0009】
第3の発明は、第2の発明において、前記長径リブ(34)は、周方向に等間隔に配置される一方、前記外側短径リブ(39a)は、内側短径リブ(39b)より周方向にずれている。
【0010】
第3の発明では、内側短径リブ(39b)と外側短径リブ(39a)とが、ボス(33)から外枠(31)に向かって径方向に一直線上に並ばないように周方向にずれて配置されている。これにより、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とが外側環状リブ(36)の同一箇所に接合されることにより、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とに作用する力が合成されることを回避することができる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)の特定の箇所に大きな力が作用することなくフレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。
【0011】
第4の発明は、第2の発明において、前記内側短径リブ(39b)は、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画する一方、前記外側短径リブ(39a)は、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画している。
【0012】
第4の発明では、隣り合う長径リブ(34)の間が、内側短径リブ(39b)及び外側短径リブ(39a)によって周方向に等間隔に区画される。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)のうち、周方向に並ぶ領域(38)の面積が略等しくなる。その結果、各領域(38)の大きさの差がより小さくなり、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)にはよりバランスよく力が作用することとなる。
【0013】
第5の発明は、第2の発明において、前記外側短径リブ(39a)は、前記内側短径リブ(39b)よりも数多く設けられている。
【0014】
第5の発明では、長径リブ(34)の間隔が広くなる外周部程、短径リブ(39)が数多く配設されることとなる。そのため、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、外周部に区画される面積の大きな領域をより細分化することができる。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)の面積の差がより小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)にはよりバランスよく力が作用することとなる。
【0015】
第6の発明は、第2の発明において、前記フレーム(30a)は、前記ボス(33)と前記内側環状リブ(35)との間に長径リブ(34)のみが設けられている。
【0016】
第6の発明では、長径リブ(34)の間隔が比較的狭いボス(33)と内側環状リブ(35)との間には、短径リブ(39)が設けられていない。そのため、ボス(33)と内側環状リブ(35)との間を空気が円滑に流通する。
【0017】
第7の発明は、第1の発明において、前記環状リブ(35,36)と前記長径リブ(34)と前記短径リブ(39)とは、該環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とによって、前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に区画される複数の領域(38)の各面積が略等しくなるように配置されている。
【0018】
第7の発明では、前記環状リブ(35,36)と、前記長径リブ(34)と、前記短径リブ(39)とによって、前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に区画される複数の領域(38)の各面積が略等しくなる。これにより、各領域(38)を通過する空気の流量が略等しくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介して各領域(38)を形成するフレーム(30a)の各部には、同等の力が作用することとなる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、少なくとも環状リブ(36)から外枠(31)の間に短径リブ(39)を設けることにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、内周部に比べて格段に面積の大きい外周部の各領域を細分化することができる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差が小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差が小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってバランスよく力が作用するため、フレーム(30a)の撓み等による変形を抑制することができる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0020】
また、第2の発明によれば、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間だけでなく、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間にも短径リブ(39)を設けることにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、比較的面積が小さいボス(33)と内側環状リブ(35)との間の各領域以外の各領域を細分化することができる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差がより小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差がより小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってよりバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0021】
また、第3の発明によれば、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とが外側環状リブ(36)の同一箇所に接合されることにより、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とに作用する力が合成されることを回避することができる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)の特定の箇所に大きな力が作用してしまうことを回避することができ、フレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0022】
また、第4の発明によれば、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)のうち、周方向に並ぶ領域(38)の面積を略等しくすることができる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0023】
第5の発明によれば、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、外周部に区画される面積の大きな領域をより細分化することができる。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)の面積の差をより小さくすることができる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0024】
また、第6の発明によれば、長径リブ(34)の間隔が比較的狭いボス(33)と内側環状リブ(35)との間には、長径リブ(34)のみが設けられ、短径リブ(39)は設けられていない。そのため、ボス(33)と内側環状リブ(35)との間において空気を円滑に流通させることができる。なお、エアフィルタ(30)の内部に位置するボス(33)と内側環状リブ(35)との間では長径リブ(34)の間隔が比較的狭いため、短径リブ(39)を設けなくとも長径リブ(34)及び内側環状リブ(35)のみで十分にメッシュ部材(30b)を安定的に支持することができる。
【0025】
また、第7の発明によれば、前記環状リブ(35,36)と、前記長径リブ(34)と、前記短径リブ(39)とによって、前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に区画される各領域(38)の面積を略等しくすることで、各領域(38)を通過する空気の流量を略等しくすることができる。これにより、空気がエアフィルタ(30)を通過する際、各領域(38)を区画するフレーム(30a)の各部には、略等しい大きさの力が作用し、フレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】
本実施形態は、本発明に係る室内ユニット(3)を備えた空気調和装置(1)に関する。なお、以下では、まず本実施形態に係る空気調和装置(1)の構成について説明し、次に室内ユニット(3)の構成について説明する。
【0028】
〈全体構成〉
図1に示すように、上記空気調和装置(1)は、室外ユニット(2)と室内ユニット(3)とを備えている。室外ユニット(2)には、圧縮機(4)、室外熱交換器(5)、膨張弁(6)、四路切換弁(7)及び室外ファン(8)が設けられている。室内ユニット(3)には、室内熱交換器(22)及び室内ファン(21)が設けられている。
【0029】
上記室外ユニット(2)において、圧縮機(4)の吐出側は、四路切換弁(7)の第1ポート(P1)に接続されている。圧縮機(4)の吸入側は、四路切換弁(7)の第3ポート(P3)に接続されている。
【0030】
上記室外熱交換器(5)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器として構成されている。室外熱交換器(5)の一端は、四路切換弁(7)の第4ポート(P4)に接続されている。室外熱交換器(5)の他端は、液側閉鎖弁(9a)に接続されている。
【0031】
上記室外ファン(8)は、室外熱交換器(5)の近傍に設けられている。この室外熱交換器(5)では、室外ファン(8)によって送られる室外空気と室外熱交換器(5)内を流通する冷媒との間で熱交換が行われる。室外熱交換器(5)と液側閉鎖弁(9a)との間には、開度可変の膨張弁(6)が設けられている。また、四路切換弁(7)の第2ポート(P2)はガス側閉鎖弁(9b)に接続されている。
【0032】
上記四路切換弁(7)は、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが互いに連通し且つ第3ポート(P3)と第4ポート(P4)とが互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポート(P1)と第4ポート(P4)とが互いに連通し且つ第2ポート(P2)と第3ポート(P3)とが互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とが切り換え可能になっている。
【0033】
この空気調和装置(1)では、四路切換弁(7)が第1状態の場合、暖房運転が行われ、四路切換弁(7)が第2状態の場合、冷房運転が行われる。暖房運転では、図1に示す冷媒回路において、室外熱交換器(5)が蒸発器として機能し且つ室内熱交換器(22)が凝縮器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。一方、冷房運転では、図1に示す冷媒回路において、室外熱交換器(5)が凝縮器として機能し且つ室内熱交換器(22)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
【0034】
〈室内ユニットの構成〉
上記室内ユニット(3)は、室内空間の天井に設置される。図2及び図3に示すように、上記室内ユニット(3)は、上記室内ファン(21)や室内熱交換器(22)を備えた本体ユニット(10)と、該本体ユニット(10)の室内側に配置された掃除ユニット(100)と、該掃除ユニット(100)の室内側を覆う化粧パネル(11)とを備えている。すなわち、上記室内ユニット(3)は、上から順に、上記本体ユニット(10)、掃除ユニット(100)及び化粧パネル(11)が積層されてなる。
【0035】
−本体ユニットの構成−
上記本体ユニット(10)は、室内に向かって開口するように設置される箱状の本体ケーシング(18)を備えている。本体ケーシング(18)内には、室内ファン(21)、室内熱交換器(22)、ドレンパン(23)、ベルマウス(24)及び電装品箱(20)が配設されている。なお、本実施形態では、ドレンパン(23)の一部及びベルマウス(24)の一部によって、本体ユニット(10)の本体ケーシング(18)の下側を覆う本体仕切板が構成される。また、本体ケーシング(18)の内面には、断熱材(17)が積層されている。なお、図示を省略するが、本体ケーシング(18)は、その開口側が室内側に位置付けられるように、天井裏の天井面から吊り支持されている。
【0036】
上記室内ファン(21)は、いわゆるターボファンである。図2に示すように、室内ファン(21)は、本体ユニット(10)の本体ケーシング(18)の中央付近に配置され、後述する化粧パネル(11)の吸込口(13)の上側に位置している。上記室内ファン(21)は、ファンモータ(21a)と羽根車(21b)とを備えている。ファンモータ(21a)は、本体ケーシング(18)の天板に固定されている。羽根車(21b)は、ファンモータ(21a)の回転軸に連結されている。
【0037】
上記室内ファン(21)の下側には、上記吸込口(13)に連通するようにベルマウス(24)が設けられている。ベルマウス(24)は、室内ユニット(3)内において、室内熱交換器(22)の上流側の空間を室内ファン(21)側と後述する吸込グリル(12)側とに区画している。このような構成により、室内ファン(21)によりベルマウス(24)の下方から吸い込まれた空気は、ベルマウス(24)の上方で周方向に吹き出される。
【0038】
上記室内熱交換器(22)は、平面視でロ字状に形成され、本体ケーシング(18)内に室内ファン(21)を囲むように配置されている。室内熱交換器(22)では、室内ファン(21)によって送られる室内空気(吹出空気)と室内熱交換器(22)内を流通する冷媒との間で熱交換が行われる。
【0039】
上記ドレンパン(23)は、上記室内熱交換器(22)の下側に設けられている。ドレンパン(23)は、室内熱交換器(22)において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けるためのものである。上記ドレンパン(23)には、ドレン水を排水するためのドレンポンプ(図示省略)が設けられ、ドレンポンプを設置した箇所にドレン水が集まるように勾配がつけられている。
【0040】
上記電装品箱(20)は、室内ユニット(3)内の室内ファン(21)等の構成部品の動作制御を行うための各種電装部品が収納されたものである。図3に示すように、電装品箱(20)は、ベルマウス(24)の下側で且つ平面視で室内ファン(21)の吸込口に重ならないように該吸込口の外方に配置されている。
【0041】
−掃除ユニットの構成−
図3に示すように、上記掃除ユニット(100)は、平面視で略矩形状のチャンバケーシング(101)を備えている。該チャンバケーシング(101)内には、円形状のエアフィルタ(30)、塵埃除去手段(50)、貯留量検出手段(70)(図4参照)、塵埃搬送手段(80)、塵埃捕集箱(90)(塵埃捕集手段)及び電装品箱(105)等が配設されている。
【0042】
図2に示すように、上記チャンバケーシング(101)は、上記本体ユニット(10)の本体ケーシング(18)と同じ大きさに形成され、本体ケーシング(18)との間にシール部材(102)を挟んだ状態で該本体ケーシング(18)の室内側に配置されている。
【0043】
また、図3に示すように、チャンバケーシング(101)には、各辺に沿うように空気通路(101a)が4つ形成されている。各空気通路(101a)は、本体ケーシング(18)内において、室内熱交換器(22)の外方に形成される空間に連通するように設けられ、室内熱交換器(22)で冷媒と熱交換をした空気が室内側に向かって流れるように構成されている。すなわち、チャンバケーシング(101)の空気通路(101a)内を流れた空気は、後述する化粧パネル(11)の吹出口(14)から室内空間へ供給される。なお、図2に示すように、チャンバケーシング(101)において空気通路(101a)の内側を形成する部分は、シール部材(104)を介して本体ユニット(10)のドレンパン(23)を下方から支持している。
【0044】
また、上記チャンバケーシング(101)内には、ベルマウス(24)の下方を覆うように仕切板(25)(チャンバ仕切板)が設けられている。仕切板(25)は、ベルマウス(24)と吸込グリル(12)との間の空間を上下に仕切っている。つまり、仕切板(25)は、室内熱交換器(22)の上流側空間をベルマウス(24)を含む室内熱交換器(22)側と吸込グリル(12)側とに区画している。
【0045】
上記仕切板(25)の中央には、図2や図4に示すように、吸込口(13)から吸い込まれた空気がベルマウス(24)へ流入するための円形の通気孔(26)が形成されている。図4に示すように、この通気孔(26)は、径方向に延びる4つの径方向梁部(27)によって内部を扇形に仕切られている。各径方向梁部(27)は、互いに通気孔(26)の円中心で繋がっており、その部分に円筒状のフィルタ回転軸(28)が下方に突出形成されている。このフィルタ回転軸(28)は、上記エアフィルタ(30)が回転するための回転軸である。また、径方向梁部(27)のうちの1つには、エアフィルタ(30)を上から押さえつけるためのフィルタ押さえ(29)が2つ設けられている。
【0046】
図4に示すように、上記エアフィルタ(30)は、仕切板(25)の通気孔(26)の下方に配置され、ベルマウス(24)及び通気孔(26)よりも大径の円板状に形成されている。具体的には、エアフィルタ(30)は、フレーム(30a)と、該フレーム(30a)に装着されたメッシュ部材(30b)とを備えている。
【0047】
詳細については後述するが、上記フレーム(30a)は、中心部に配置された円筒形状のボス(33)と、円環状の外枠(31)と、ボス(33)と外枠(31)との間に配置された環状リブ(35,36)と、径方向に延びる長径リブ(34)及び短径リブ(39)とによって構成されている。また、上記メッシュ部材(30b)は、外枠(31)の内側全体に張られている。
【0048】
また、上記エアフィルタ(30)は、円筒形状のボス(33)が仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)に対して回転可能に嵌め込まれた状態で後述する塵埃除去手段(50)の塵埃貯留容器(60)のフィルタ取付部(68)と仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)とが止めネジ(28a)によって固定されることにより、仕切板(25)と塵埃貯留容器(60)との間に挟み込まれて保持されている(図5参照)。なお、エアフィルタ(30)は、上記フィルタ押さえ(29)がフレーム(30a)の環状リブ(35,36)の上面に当接することによって下方へ付勢される。これにより、エアフィルタ(30)は、後述する塵埃除去手段(50)の回転ブラシ(51)に押さえ付けられている。
【0049】
図6に示すように、上記エアフィルタ(30)の近傍には、エアフィルタ(30)を回転駆動するためのフィルタ駆動手段(40)が設けられている。フィルタ駆動手段(40)は、フィルタ駆動モータ(41)及びリミットスイッチ(44)を備えている。フィルタ駆動モータ(41)の駆動軸には、駆動ギア(42)が設けられ、該駆動ギア(42)がエアフィルタ(30)のギア部(32)と噛み合っている。駆動ギア(42)の一端面(図6では下面)には、突片であるスイッチ作動部(43)が設けられている。このスイッチ作動部(43)は、駆動ギア(42)の回転によりリミットスイッチ(44)のレバー(44a)に当接することで該レバー(44a)を動作させるように構成されている。リミットスイッチ(44)は、上記レバー(44a)の動作を検知するように構成されている。つまり、スイッチ作動部(43)及びリミットスイッチ(44)は、駆動ギア(42)の回転を検出するように構成され、駆動ギア(42)の回転数に応じて上記塵埃除去手段(50)を動作させる時期を検出したり、駆動ギア(42)が回転していない場合の異常検知を行ったりすることが可能となる。
【0050】
図4及び図7に示すように、上記塵埃除去手段(50)は、エアフィルタ(30)の下方に配置され、エアフィルタ(30)に捕捉された塵埃を除去するためのものである。具体的には、塵埃除去手段(50)は、図7から図9に示すように、ブラシ部材である回転ブラシ(51)及び清掃用ブラシ(52)と、ブラシ駆動手段(53)と、除去した塵埃を集めておくための塵埃貯留容器(60)とを備えている。
【0051】
図8及び図9に示すように、上記回転ブラシ(51)は、細長い円柱状のシャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられたブラシ(51b)とを備えている。このブラシ(51b)は、シャフト(51a)外表面の周方向の一部分に、シャフト(51a)の軸方向に亘って植毛されている。
【0052】
上記清掃用ブラシ(52)は、回転ブラシ(51)の一側に、該回転ブラシ(51)と接触可能に配置されている。清掃用ブラシ(52)は、本体部(52a)と、ブラシ(52b)と、バネ部(52c)とを備えている。この本体部(52a)は、板状部材であり、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)に対応してシャフト(51a)の軸方向に同じ長さになるように形成されている。本体部(52a)は、回転ブラシ(51)の外周面に対して所定間隔で対向するように配置されている。また、本体部(52a)の上部は、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の外周面に沿うように円弧状に形成され、長手方向にブラシ(52b)が設けられている。バネ部(52c)は板ばねによって構成され、その一端部が本体部(52a)の下端に接続される一方、他端部が上記塵埃貯留容器(60)の内壁に接続されている。つまり、本体部(52a)は、その下端部をバネ部(52c)によって支持されている。
【0053】
なお、上記回転ブラシ(51)及び清掃用ブラシ(52)は、それぞれ、円形状のエアフィルタ(30)の半径と同等以上の長さになるように形成され、エアフィルタ(30)の円中心から径方向外方へ延びるように配置されている。すなわち、図10に示すように、上記塵埃除去手段(50)は、エアフィルタ(30)の径方向に延びるように配置されている。
【0054】
また、上記回転ブラシ(51)及び清掃用ブラシ(52)の各ブラシ(51b,52b)は、いわゆるパイル織物で構成されている。このパイル織物は、基布に毛(パイル糸)が織り込まれて成る有毛繊維であり、毛足が比較的短い。また、このパイル織物は、毛並みが一定方向に傾斜する傾斜パイルである。
【0055】
具体的には、上記回転ブラシ(51)におけるブラシ(51b)の毛並みは、図8においてシャフト(51a)から左側に向かって傾斜している。このブラシ(51b)の毛並みの傾斜方向は、エアフィルタ(30)の回転方向に対向している。これにより、エアフィルタ(30)が回転すると、メッシュ部材(30b)に捕捉された塵埃が効率よく掻き出される。
【0056】
また、清掃用ブラシ(52)におけるブラシ(52b)の毛並みは、図8において本体部(52a)から斜め下側に向かって傾斜している。このブラシ(52b)の毛並みは、回転ブラシ(51)が図8において時計回りに回転する際に、その回転方向に対向するように傾斜している。これにより、回転ブラシ(51)が清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)の毛並みに対向するように回転すると、該回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に付着している塵埃が清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)によって取り除かれる。
【0057】
上記ブラシ駆動手段(53)は、図7に示すように、ブラシ駆動モータ(54)と、ブラシ駆動モータ(54)の駆動軸に設けられた駆動ギア(55)と、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の端部に設けられた従動ギア(56)とを備えている。駆動ギア(55)と従動ギア(56)とは互いに噛み合わされている。
【0058】
上記塵埃貯留容器(60)は、側面視(図7において右側から視た場合)で上側部分が下側部分に対して右側方に膨出した、やや逆くの字に屈曲している柱状の容器によって構成されている。また、図8に示すように、塵埃貯留容器(60)は、上側部分がエアフィルタ(30)の塵埃を除去するための回転ブラシ(51)等が配設される除去部(61)であり、下側部分が該回転ブラシ(51)によってエアフィルタ(30)から除去された塵埃を貯留するための貯留部(62)となっている。
【0059】
具体的には、上記除去部(61)の上面には、その長手方向に延びるようにブラシ用開口(63)が形成されていて、上述したようにそのブラシ用開口(63)内に上記塵埃除去手段(50)の回転ブラシ(51)及び清掃用ブラシ(52)が設けられている。
【0060】
また、図7に示すように、上記除去部(61)の一側面に上述したフィルタ取付部(68)が設けられている。フィルタ取付部(68)は、貯留部(62)よりも側方に膨出した除去部(61)の膨出方向に開口するように、平面視で略U字状に突出形成されている。フィルタ取付部(68)は、図5に示すように、その略U字状の内側の幅寸法が、仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)に螺合する止めネジ(28a)のネジ部の直径よりも大きく、該フィルタ回転軸(28)の直径よりも小さくなるように形成されている。
【0061】
これにより、図5に示すように、フィルタ取付部(68)と仕切板(25)の径方向梁部(27)との間にエアフィルタ(30)を挟み込んだ状態で、止めネジ(28a)をフィルタ回転軸(28)に螺合させることで、該エアフィルタ(30)をフィルタ取付部(68)及び仕切板(25)に対して固定することができる。そして、エアフィルタ(30)を取り外す際には、止めネジ(28a)を緩めて、フィルタ取付部(68)の形成された塵埃貯留容器(60)を上記除去部(61)の膨出方向(フィルタ取付部(68)の開口方向)とは反対側に移動させることで、フィルタ回転軸(28)に止めネジ(28a)が螺合した状態でフィルタ取付部(68)のみをエアフィルタ(30)のボス(33)の下方から移動させることができる。また、図5に示すように、エアフィルタ(30)のボス(33)は、その内径が仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)や止めネジ(28a)よりも大径に形成されているため、フィルタ取付部(68)を含む塵埃貯留容器(60)を取り外した後、エアフィルタ(30)を下方に移動させるだけで止めネジ(28a)が螺合した状態でエアフィルタ(30)を取り外すこともできる。
【0062】
上記貯留部(62)は、図8に示すように、断面視で下端側(底部側)が円弧状に膨出している。そして、その貯留部(62)の底部には、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から除去された塵埃が落下して貯留される。また、貯留部(62)は、図7に示すように、筒状に形成され、その長手方向の両端部(66,67)が開口している。この貯留部(62)の第1端部(66)には、後述する塵埃搬送手段(80)のダンパボックス(81)が接続され、第2端部(67)には、後述する塵埃搬送手段(80)の搬送用ダクト(88)が接続されている(図11参照)。
【0063】
また、図7及び図8に示すように、上記塵埃貯留容器(60)には、貯留部(62)に貯留された塵埃量を検出するための貯留量検出手段(70)が設けられている。貯留量検出手段(70)は、センサボックス(71)内に収納された発光LED(72)及びフォトトランジスタ(73)を備えている。センサボックス(71)は、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)の第2端部(67)寄りに、該貯留部(62)の横断方向に延び且つその底部を覆うように設けられている。発光LED(72)及びフォトトランジスタ(73)は、センサボックス(71)内に、貯留部(62)の横断方向に関し貯留部(62)を挟んで対向配置されている。一方、貯留部(62)の壁面には、発光LED(72)及びフォトトランジスタ(73)にそれぞれ対応して、第1透明窓(64)及び第2透明窓(65)が設けられている。
【0064】
以上の構成により、上記貯留量検出手段(70)において、発光LED(72)で生じた光は、第1透明窓(64)及び第2透明窓(65)を順に透過した後、フォトトランジスタ(73)によって光度が検出される。このフォトトランジスタ(73)によって検出された光度に応じて、貯留部(62)における塵埃の貯留量(即ち、充填度)を検出することができる。すなわち、塵埃の貯留量が少ないと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率が高くなり、フォトトランジスタ(73)によって検出される光度が高くなる。逆に、塵埃の貯留量が多いと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率が低くなり、フォトトランジスタ(73)によって検出される光度が低くなる。従って、この貯留量検出手段(70)によれば、例えば、光度が所定値以下になると、貯留部(62)の貯留量が多いと判断することができる。
【0065】
上記塵埃搬送手段(80)は、図11に示すように、上述したダンパボックス(81)及び搬送用ダクト(88)と、導入用ダクト(86)と、吸引用ダクト(87)とを備えている。
【0066】
上記ダンパボックス(81)は、直方体状に形成され、その長手方向の一端側が上記貯留部(62)の第1端部(66)に接続されている。また、図12及び図13に示すように、ダンパボックス(81)内には、開閉部材であるダンパ(82)が設けられている。このダンパ(82)が閉まると、ダンパボックス(81)の内部空間がその長手方向に仕切られる。つまり、ダンパ(82)によって、ダンパボックス(81)の内部空間は、その長手方向の他端側の第1室(81a)と一端側である塵埃貯留容器(60)側の第2室(81b)とに区画される。
【0067】
図13に示すように、上記塵埃搬送手段(80)は、ダンパ(82)を開閉駆動するためのダンパ駆動モータ(83)と、ダンパ駆動モータ(83)の駆動軸に接続された駆動ギア(84)と、ダンパ(82)の回動軸に接続された従動ギア(85)とを備えている。駆動ギア(84)及び従動ギア(85)は、互いに噛み合うように配置されている。このような構成により、ダンパ駆動モータ(83)の回転が各ギア(84,85)を介してダンパ(82)の回動軸に伝達されることにより、ダンパ(82)は開閉動作を行う。
【0068】
上記導入用ダクト(86)は、その一端側がダンパボックス(81)の上面に接続され、ダンパボックス(81)内の第1室(81a)に連通している。一方、導入用ダクト(86)の他端側は、図12に示すように、ダンパボックス(81)から鉛直上方に延びて、掃除ユニット(100)と本体ユニット(10)との間に設けられた仕切板(25)を貫通し、本体ユニット(10)のドレンパン(23)の延出部に接続されている。導入用ダクト(86)は、円形状の横断面を有する上流側ダクト(86a)及び下流側ダクト(86b)を備え、これらの2つの部材(86a,86b)は止めネジ(86c)によって上下方向に連結されている。
【0069】
上流側ダクト(86a)は、その横断面積(流路面積)が下流側ダクト(86b)の横断面積(流路面積)よりも大きくなるように形成されている。下流側ダクト(86b)の下端(図12における下側)は、ダンパボックス(81)の上面に接続されている一方、上流側ダクト(86a)の上端(図12における上側)は、ドレンパン(23)の水平に延びる延出部にシール部材(86e)を介して当接している。ドレンパン(23)の延出部には、貫通孔である導入口(86d)が形成され、この導入口(86d)を通じて上流側ダクト(86a)が室内ファン(21)側の空間と連通している。つまり、この導入用ダクト(86)は、室内ファン(21)の吹出空気をダンパボックス(81)内へ導入するように構成されている。
【0070】
また、上記導入用ダクト(86)は、上流側ダクト(86a)と下流側ダクト(86b)との連結部分が仕切板(25)の貫通部に位置している。具体的には、上流側ダクト(86a)の底板と下流側ダクト(86b)の上端フランジとで仕切板(25)の貫通孔周縁を挟み込むように、両ダクト(86a,86b)が連結されている。この構成により、上記導入用ダクト(86)が脱落しないように上記仕切板(25)の貫通孔周縁を挟み込みつつ、該導入用ダクト(86)の上端をベルマウス(24)に接続させることが可能になる。また、このような構成により、上流側ダクト(86a)と下流側ダクト(86b)との連結部分が仕切板(25)に対して回動可能になる。さらに、本実施形態では、上流側ダクト(86a)とシール部材(86e)との当接部分も回動可能に構成されている。これにより、導入用ダクト(86)、ダンパボックス(81)及び塵埃除去手段(50)は、導入用ダクト(86)の軸心を中心にして一体で回動可能に構成されている。
【0071】
図11に示すように、上記吸引用ダクト(87)は、ダンパボックス(81)の下面に回動可能に設けられた接続管(87a)と、該接続管(87a)と化粧パネル(11)に形成されたノズル挿入部(110)とを接続するフレキシブルダクト(87b)とによって構成されている。
【0072】
上記搬送用ダクト(88)は、一端が塵埃貯留容器(60)における貯留部(62)の第2端部(67)に接続され、他端が後述する塵埃捕集箱(90)に接続されている。この搬送用ダクト(88)によって、塵埃貯留容器(60)と塵埃捕集箱(90)とが連通し、搬送用ダクト(88)内での塵埃の搬送が可能になる。なお、搬送用ダクト(88)はフレキシブルチューブによって構成されている。
【0073】
上述のような構成を有する塵埃搬送手段(80)において、冷暖房を行う通常運転の場合、ダンパボックス(81)のダンパ(82)は閉じられている(図13(A)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気はダンパボックス(81)の第2室(81b)へ導入されない。一方、塵埃貯留容器(60)内の塵埃を塵埃捕集箱(90)に搬送する場合には、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開く(図13(B)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気が導入用ダクト(86)及びダンパボックス(81)を介して塵埃貯留容器(60)内へ導入される。その結果、塵埃貯留容器(60)内の塵埃は、導入された空気と共に搬送用ダクト(88)を流れて塵埃捕集箱(90)内へ搬送される。つまり、上述のように、ダンパボックス(81)内のダンパ(82)を開くことにより、室内ファン(21)の吹出空気を利用して塵埃貯留容器(60)の塵埃を該塵埃貯留容器(60)内から排出して所定位置まで搬送することができる。
【0074】
さらに、上記塵埃搬送手段(80)では、塵埃捕集箱(90)内に捕集された塵埃をチャンバケーシング(101)外へ排出する場合も、ダンパボックス(81)のダンパ(82)は閉じられている(図13(C)参照)。この場合には、掃除機によってノズル挿入部(110)から吸引することで、塵埃捕集箱(90)内の塵埃が搬送用ダクト(88)、ダンパボックス(81)及び吸引用ダクト(87)を通じて掃除機に吸引される。
【0075】
図10に示すように、上記塵埃捕集箱(90)は、やや細長い略直方体状に形成され、塵埃貯留容器(60)と同様に仕切板(25)の下方に配置されている。そして、塵埃捕集箱(90)は、平面視でエアフィルタ(30)と重ならないように、エアフィルタ(30)の側方で且つ仕切板(25)の一端辺に沿って配置されている。また、塵埃捕集箱(90)は、エアフィルタ(30)との干渉を確実に防止するために、エアフィルタ(30)側の側板が、エアフィルタ(30)の外周に対応して円弧状に形成されている。なお、図10に示す符号93は、塵埃捕集箱(90)のチャンバケーシング(101)を貫通する部分を、ケーシング内側からシールするシール部材である。
【0076】
また、上記塵埃捕集箱(90)は、一方の端部(一側部)の側面に流入口(94)が形成され、該流入口(94)に搬送用ダクト(88)の他端側が接続されている。一方、塵埃捕集箱(90)の他方の端部(他側部)は、掃除ユニット(100)のチャンバケーシング(101)を貫通し、その端面にはチャンバケーシング(101)の外方に開口する排気口(91)が設けられている。すなわち、塵埃捕集箱(90)は、搬送用ダクト(88)が接続される側とは反対側の端部に排気口(91)が設けられているため、その内部を空気が流れ易くなるように構成されている。なお、塵埃捕集箱(90)は、排気口(91)側の部分が他の部分よりも断面積が小さくなっている。
【0077】
また、上記塵埃捕集箱(90)内には、排気口(91)寄りにフィルタ(92)が設けられている。そのため、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)内に塵埃を搬送する際に、空気は排気口(91)から排出される一方、搬送された塵埃は上記フィルタ(92)に捕捉されて排気口(91)から流出しない。また、掃除機による吸引によって塵埃捕集箱(90)から塵埃が排出される場合には、室内空気が排気口(91)を通じて塵埃捕集箱(90)内に流入するが、空気中の塵埃は上記フィルタ(92)によって捕捉される。
【0078】
上述のように、排気口(91)による給排気によって塵埃捕集箱(90)内の圧力バランスが保たれ、塵埃捕集箱(90)に対する塵埃の搬送動作及び排出動作が適切に行われる。
【0079】
上記電装品箱(105)には、掃除ユニット(100)内のフィルタ駆動手段(40)や、塵埃除去手段(50)、塵埃搬送手段(80)などを駆動制御するための電子部品等が収納されている。電装品箱(105)内部の電装部品は、上記本体ユニット(10)の電装品箱(20)内の電装部品と信号線等により信号の授受可能に電気的に接続されている。
【0080】
−化粧パネルの構成−
図2及び図3に示すように、上記化粧パネル(11)は、平面視で矩形の板状に形成され、その平面視形状が本体ユニット(10)の本体ケーシング(18)や掃除ユニット(100)のチャンバケーシング(101)の平面視形状よりも一回り大きくなるように形成されている。化粧パネル(11)は、シール部材(103)を間に挟んだ状態でチャンバケーシング(101)の下側を覆うように取り付けられ、これにより、該化粧パネル(11)は、図3に示す状態で室内側に露出することになる。
【0081】
図3に示すように、上記化粧パネル(11)には、1つの吸込口(13)と4つの吹出口(14,14,…)とが形成されている。吸込口(13)は、化粧パネル(11)の中央部に略矩形状に形成されていて、後述するスリット部(12a)を有する吸込グリル(12)が嵌め込まれている。各吹出口(14)は、細長い矩形状に形成されていて、掃除ユニット(100)の空気通路(101a,101a,…)に対応して化粧パネル(11)の各辺に沿うように設けられている。そして、各吹出口(14)には、風向調整板(15)が設けられている(図2参照)。この風向調整板(15)は、回動して風向(吹出方向)を調整するように構成されている。
【0082】
上記吸込グリル(12)は、その中央部分にスリット状の複数の開口が形成されたスリット部(12a)を有するカバー部材であり、上記化粧パネル(11)の吸込口(13)を覆うように取り付けられている。また、この吸込グリル(12)には、前述したノズル挿入部(110)が設けられている。このノズル挿入部(110)は、塵埃捕集箱(90)内に貯留された塵埃を掃除機によって回収できるように、掃除機のノズルを挿入可能に構成されている。
【0083】
さらに、上記化粧パネル(11)には、塵埃捕集箱(90)内に所定量以上の塵埃が貯留された場合や、塵埃除去手段(50)によってエアフィルタ(30)に付着した塵埃を除去している場合などに点灯するLED(16)が設けられている。
【0084】
〈エアフィルタのフレームの構成〉
次に、上記エアフィルタ(30)のフレーム(30a)の構成について図14に基づいて以下で詳しく説明する。
【0085】
上述のとおり、上記エアフィルタ(30)のフレーム(30a)は、ボス(33)と、外枠(31)と、環状リブ(35,36)と、長径リブ(34)と、短径リブ(39)とを備えている。
【0086】
上記ボス(33)は、エアフィルタ(30)の中心部に設けられている。また、ボス(33)は、略円筒形状に形成され、その内径が仕切板(25)に形成されたフィルタ回転軸(28)や、後述する止めネジ(28a)の頭部よりも大径に形成されている(図5参照)。
【0087】
上記外枠(31)は円環状に形成され、ボス(33)の中心点と同心状に配置されている。また、外枠(31)の外周面にはギア部(32)が設けられている(図4、図6参照)。
【0088】
上記環状リブ(35,36)は、円環状に形成され、ボス(33)と外枠(31)との間に、ボス(33)の中心点と同心状に配置されている。また、本実施形態では、環状リブ(35,36)は、内側環状リブ(35)と、内側環状リブ(35)の外方に径方向に所定間隔を存して配置された外側環状リブ(36)とによって構成されている。
【0089】
上記長径リブ(34)は、ボス(33)と外枠(31)とを連結している。本実施形態では、長径リブ(34)は6つ設けられている。6つの長径リブ(34)は、ボス(33)から外枠(31)に亘って放射状に延びている。また、6つの長径リブ(34)は、周方向に略等間隔に配置されている。なお、上記ボス(33)はこの長径リブ(34)によって支持されている。
【0090】
上記短径リブ(39)は径方向に延び、長径リブ(34)よりも短い。本実施形態では、短径リブ(39)は、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間に配置されて両者を連結する内側短径リブ(39b)と、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間に配置されて両者を連結する外側短径リブ(39a)とによって構成されている。内側短径リブ(39b)及び外側短径リブ(39a)はそれぞれ放射状に配置されている。
【0091】
具体的には、内側短径リブ(39b)は、各長径リブ(34)の間に1つずつ配設され、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画している。つまり、内側短径リブ(39b)は、長径リブ(34)と内側環状リブ(35)及び外側環状リブ(36)とによって形成された領域を略二等分している。
【0092】
一方、外側短径リブ(39a)は、各長径リブ(34)の間に2つずつ配設され、内側短径リブ(39b)よりも数多く設けられている。そして、外側短径リブ(39a)は、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画している。つまり、外側短径リブ(39a)は、長径リブ(34)と外側環状リブ(36)及び外枠(31)とによって形成された領域を略三等分している。
【0093】
また、本実施形態では、環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とによって、ボス(33)と外枠(31)との間に複数の領域(38)が区画されるが、環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とは、各領域(38)の面積が略等しくなるように配置されている。そのため、各領域(38)を通過する空気の流量は略等しくなり、各領域(38)を形成するフレーム(30a)の各部には、通過する空気からメッシュ部材(30b)を介して同等の力が作用することとなる。
【0094】
さらに、外側環状リブ(36)を挟んで径方向に隣り合う内側短径リブ(39b)と外側短径リブ(39a)とは、ボス(33)から外枠(31)を視たときに、周方向にずれた位置に配設されている。つまり、外側環状リブ(36)を挟んで径方向に隣り合う内側短径リブ(39b)と外側短径リブ(39a)とは、それぞれ外側環状リブ(36)の異なる箇所に接合され、ボス(33)から外枠(31)に向かって径方向に一直線上に並ばないように配置されている。このように配置することにより、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とが径方向に一直線上に並んでいるために、メッシュ部材(30b)を介して外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とに作用する力が合成されてしまうことを回避することができる。
【0095】
また、本実施形態では、ボス(33)と内側環状リブ(35)との間には長径リブ(34)のみが設けられ、短径リブ(39)は設けられていない。
【0096】
−運転動作−
次に、上記室内ユニット(3)における運転動作について図9及び図13を参照しながら説明する。上記室内ユニット(3)は、冷暖房を行う通常運転と、エアフィルタ(30)の清掃を行うフィルタ清掃運転とが切換可能に構成されている。
【0097】
〈通常運転〉
通常運転では、回転ブラシ(51)を回転させてそのブラシ(51b)を清掃用ブラシ(52)側に位置させる。つまり、上記回転ブラシ(51)を、該回転ブラシ(51)のブラシ(51b)がエアフィルタ(30)に接触しない位置まで回転させて、該回転ブラシ(51)の非ブラシ面(即ち、ブラシ(51b)が設けられていないシャフト(51a)の外周面)をエアフィルタ(30)に対面させる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)は閉じた状態にする(図13(A)参照)。なお、エアフィルタ(30)は回転してない停止状態とする。
【0098】
この状態において、室内ファン(21)が駆動される。そうすると、室内ユニット(3)では、吸込口(13)から吸い込まれた室内空気がエアフィルタ(30)を通過してベルマウス(24)内へ流入する。空気がエアフィルタ(30)を通過する際、空気中の塵埃がエアフィルタ(30)のメッシュ部材(30b)に捕捉される。ベルマウス(24)に流入した空気は室内ファン(21)から吹き出される。この吹出空気は、室内熱交換器(22)の冷媒と熱交換して冷却または加熱された後、各吹出口(14)から室内へ供給される。これにより、室内の冷房または暖房が行われる。
【0099】
なお、上述のように、本実施形態では、エアフィルタ(30)の環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とは、該環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とによって、ボス(33)と外枠(31)との間に区画される複数の領域(38)の各面積が略等しくなるように配置されている。そのため、空気がエアフィルタ(30)を通過する際、各領域(38)を通過する空気の流量が略等しくなり、各領域(38)を形成するフレーム(30a)の各部には、同等の力が作用することとなる。これにより、フレーム(30a)の撓み等による変形を抑制することができ、エアフィルタ(30)自体の反りや弛みを抑制することができる。
【0100】
〈フィルタ清掃運転〉
フィルタ清掃運転では、図1に示す冷媒回路において圧縮機(4)が停止されて冷媒が循環しない状態となる。このフィルタ清掃運転では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」と「塵埃搬送動作」と「塵埃排出動作」とが切換可能に構成されている。なお、上記「塵埃除去動作」、「ブラシ清掃動作」及び「塵埃搬送動作」の間は、化粧パネル(11)に設けられたLED(16)が点灯するように構成されている。これにより、これらの動作を行っている旨をユーザーに対して報知することができる。
【0101】
「塵埃除去動作」は、エアフィルタ(30)に捕捉された塵埃を除去する動作である。「ブラシ清掃動作」は、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃を除去する動作である。「塵埃搬送動作」は、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)に塵埃を搬送する動作である。「塵埃排出動作」は、塵埃捕集箱(90)から室内ユニット(3)外へ塵埃を排出する動作である。
【0102】
本実施形態では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に行われる。先ず「塵埃除去動作」では、室内ファン(21)が停止される。そして、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)をエアフィルタ(30)に接触させる。この状態において、エアフィルタ(30)を、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛を逆立てるように回転移動させる(図9(A)の白抜き矢印方向)。なお、このとき回転ブラシ(51)は停止させたままである。
【0103】
その結果、エアフィルタ(30)の塵埃は回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される(図9(A))。そして、フィルタ駆動手段(40)のリミットスイッチ(44)のレバー(44a)が作動すると、フィルタ駆動モータ(41)が停止してエアフィルタ(30)の回転が停止する。つまり、エアフィルタ(30)は所定角度だけ回転して停止する。このようにして、エアフィルタ(30)のうち、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)と接触した領域の塵埃が除去される。
【0104】
なお、上述のように、本実施形態のエアフィルタ(30)のフレーム(30a)の隣り合う長径リブ(34)の間には、複数の短径リブ(39)が設けられている。そのため、フレーム(30a)の剛性が増し、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)が下方から押しつけられても、エアフィルタ(30)が上方に反ったり撓んだりすることを抑制することができる。
【0105】
そして、エアフィルタ(30)の回転が停止すると、「塵埃除去動作」から「ブラシ清掃動作」に切り換わる。
【0106】
「ブラシ清掃動作」では、引き続き室内ファン(21)が停止した状態で、まず回転ブラシ(51)が図9において左回り(反時計回り)に回転する。その際、回転ブラシ(51)は、ブラシ(51b)に塵埃を捕捉したまま、清掃用ブラシ(52)に対してブラシ部(51b,52b)同士が接触するように回転する(図9(B))。回転ブラシ(51)は、所定の回転角度だけ回転した後、停止する。
【0107】
その後、回転ブラシ(51)は、上述の回転方向とは逆回り(図9において右回り(時計回り))に回転する。そうすると、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉されていた塵埃は、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)によって除去される(図9(C))。
【0108】
また、回転ブラシ(51)及び清掃用ブラシ(52)のブラシ部(51b,52b)同士が接触することによって、清掃用ブラシ(52)の本体部(52a)が回転ブラシ(51)と離間する方向へ押されるが、該本体部(52a)はバネ部(52c)によって回転ブラシ(51)側へ付勢されているため、ブラシ部(51b,52b)同士が離隔することはなく、清掃用ブラシ(52)が適切に回転ブラシ(51)に押し付けられる。従って、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃をより確実に除去して、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に塵埃を捕捉することができる。なお、上記回転ブラシ(51)は、元の状態(図9(A)の状態)の位置まで回転して停止する。
【0109】
続いて、回転ブラシ(51)は、再び左回り(反時計回り)に所定の回転角度だけ回転する。そうすると、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に捕捉されていた塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)によって掻き取られ、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に落下する(図9(D))。
【0110】
以上により、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃は除去され、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に貯留される。その後、回転ブラシ(51)は再び右回り(時計回り)に回転して元の状態(図9(A))に戻り、「ブラシ清掃動作」が一旦終了する。
【0111】
上述のような「ブラシ清掃動作」が終了すると、再び上述した「塵埃除去動作」が行われる。つまり、再びエアフィルタ(30)が回転され、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が再び作動するとエアフィルタ(30)が停止する。これにより、エアフィルタ(30)において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)を通過した領域の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される(図9(A))。このように、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に繰り返すことにより、エアフィルタ(30)の所定領域毎に塵埃が除去されていく。そして、エアフィルタ(30)の全領域において塵埃が除去されると、「塵埃除去動作」及び「ブラシ清掃動作」が完全に終了する。例えば、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が所定回数作動すると、エアフィルタ(30)が1回転したと判断して上記動作が終了する。
【0112】
ところで、上述した「塵埃除去動作」及び「ブラシ清掃動作」時には、貯留量検出手段(70)によって塵埃貯留容器(60)における塵埃貯留量が検出される。つまり、発光LED(72)による光の光度がフォトトランジスタ(73)によって検出される。そして、フォトトランジスタ(73)の検出光度が設定値(下限値)以下になると、塵埃貯留容器(60)における塵埃量が所定量に達したとして、「塵埃搬送動作」に切り換えられる。
【0113】
「塵埃搬送動作」では、回転ブラシ(51)が図9(A)の状態で停止されると共に、エアフィルタ(30)が停止状態になる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開状態(図13(B)の状態)になる。この状態において、室内ファン(21)が駆動されることにより、室内ファン(21)の吹出空気は、導入用ダクト(86)及びダンパボックス(81)を介して塵埃貯留容器(60)内へ導入される。これにより、塵埃貯留容器(60)の塵埃が空気と共に搬送用ダクト(88)を介して塵埃捕集箱(90)内へ搬送される。そうすると、塵埃貯留容器(60)内の塵埃の貯留量が減少し、フォトトランジスタ(73)の検出光度が高くなる。そして、その検出光度が設定値(上限値)以上になると、塵埃貯留容器(60)における塵埃が殆ど排出されたとして、「塵埃搬送動作」が終了する。その後、「塵埃除去動作」または「ブラシ清掃動作」が再開される。
【0114】
また、本実施形態のフィルタ清掃運転では、所定条件によって「塵埃排出動作」が行われる。すなわち、上記「塵埃搬送動作」でダンパ(82)を開いた後に、発光LED(72)を点灯させて、その光度を検出し、光度が所定値よりも低ければ、塵埃貯留容器(60)内の塵埃が室内ファン(21)の吹出空気によって搬送されていない、すなわち、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)までの搬送路で塵埃が詰まっているか、若しくは該塵埃捕集箱(90)内に多量の塵埃が捕集されていると判断して、化粧パネル(11)のLED(16)を点灯させてユーザーにその旨を報知し、リモコン操作等に応じて、以下のような「塵埃排出動作」を行う。
【0115】
「塵埃排出動作」では、上述した「塵埃搬送動作」と同様に、回転ブラシ(51)が図9(A)の状態で停止されると共に、エアフィルタ(30)が停止状態になる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉状態(図13(C)の状態)になる。
【0116】
上述の状態において、ユーザーによって掃除機のノズルを化粧パネル(11)のノズル挿入部(110)に挿入した状態で、吸引動作を行う。この吸引動作により、塵埃捕集箱(90)内の塵埃が搬送用ダクト(88)、塵埃貯留容器(60)、ダンパボックス(81)、吸引用ダクト(87)及びノズル挿入部(110)を介して掃除機へ吸い込まれる。その際、塵埃貯留容器(60)内に残っていた塵埃も吸引用ダクト(87)を介して掃除機へ吸い込まれる。その結果、塵埃捕集箱(90)及び塵埃貯留容器(60)の塵埃が室内ユニット(3)外へ排出される。
【0117】
−実施形態の効果−
以上より、本実施形態では、少なくとも外側環状リブ(36)から外枠(31)の間に外側短径リブ(39a)を設けることにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、内周部に比べて格段に面積の大きい外周部の各領域を細分化することができる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差が小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差が小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってバランスよく力が作用するため、フレーム(30a)の撓み等による変形を抑制することができる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0118】
また、本実施形態では、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間だけでなく、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間にも短径リブ(39)を設けることにより、ボス(33)と外枠(31)との間に環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、比較的面積が小さいボス(33)と内側環状リブ(35)との間の各領域以外の各領域を細分化することができる。そのため、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される各領域(38)の大きさの差がより小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差がより小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)には内周部から外周部に亘ってよりバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0119】
さらに、本実施形態では、内側短径リブ(39b)と外側短径リブ(39a)とが、ボス(33)から外枠(31)に向かって径方向に一直線上に並ばないように周方向にずれて配置されている。これにより、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とが外側環状リブ(36)の同一箇所に接合されることにより、外側短径リブ(39a)と内側短径リブ(39b)とに作用する力が合成されてしまうことを回避することができる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)の特定の箇所に大きな力が作用してしまうことを回避することができ、フレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0120】
また、本実施形態では、隣り合う長径リブ(34)の間が、内側短径リブ(39b)及び外側短径リブ(39a)によって周方向に等間隔に区画されるように、内側短径リブ(39b)及び外側短径リブ(39a)が配置されている。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)のうち、周方向に並ぶ領域(38)の面積を略等しくすることができる。その結果、各領域(38)の大きさの差をより小さくすることができ、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)にはよりバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0121】
本実施形態では、外側短径リブ(39a)は、内側短径リブ(39b)よりも多く配設されている。そのため、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)と長径リブ(34)とによって区画される複数の領域のうち、外周部に区画される面積の大きな領域をより細分化することができる。これにより、ボス(33)と外枠(31)との間に、環状リブ(35,36)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)によって区画される複数の領域(38)の面積の差がより小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)にはよりバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0122】
また、本実施形態では、長径リブ(34)の間隔が比較的狭いボス(33)と内側環状リブ(35)との間には、短径リブ(39)が設けられていない。そのため、ボス(33)と内側環状リブ(35)との間において空気を円滑に流通させることができる。なお、エアフィルタ(30)の内部に位置するボス(33)と内側環状リブ(35)との間では長径リブ(34)の間隔が比較的狭いため、短径リブ(39)を設けなくとも長径リブ(34)及び内側環状リブ(35)のみで十分にメッシュ部材(30b)を安定的に支持することができる。
【0123】
さらに、本実施形態では、環状リブ(35,36)と、長径リブ(34)と、短径リブ(39)とは、該環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とによってボス(33)と外枠(31)との間に区画される複数の領域(38)の各面積が略等しくなるように配置されている。そのため、各領域(38)を通過する空気の流量を略等しくすることができる。これにより、空気がエアフィルタ(30)を通過する際、各領域(38)を区画するフレーム(30a)の各部には、略等しい大きさの力が作用し、フレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0124】
《変形例》
上記実施形態では、フレーム(30a)は、外枠(31)とボス(33)の他、2つの環状リブ(35,36)と、6つの長径リブ(34)と、18つの短径リブ(6つの内側短径リブ(39b)及び12つの外側短径リブ(39a))とによって構成されていた。しかし、フレーム(30a)の構成(フレーム(30a)の各構成要素の個数や配置)は上記実施形態のものに限られない。例えば、以下の図15〜図18に示すようなものであってもよい。以下、具体的に説明する。
【0125】
−変形例1−
図15に示すエアフィルタ(30)は、環状リブ(35)を1つだけ設け、該環状リブ(35)と外枠(31)との間だけに短径リブ(39)を設けたものである。具体的には、フレーム(30a)が、ボス(33)と外枠(31)の他、1つの環状リブ(35)と、6つの長径リブ(34)と、環状リブ(35)と外枠(31)との間に放射状に配置された6つの短径リブ(39)とによって構成されている。
【0126】
−変形例2−
また、図16に示すエアフィルタ(30)は、長径リブ(34)を3つ設けたものである。具体的には、フレーム(30a)が、ボス(33)と外枠(31)の他、2つの環状リブ(35,36)と、3つの長径リブ(34)と、15つの短径リブ(6つの内側短径リブ(39b)及び9つの外側短径リブ(39a))とによって構成されている。
【0127】
−変形例3−
また、図17に示すエアフィルタ(30)は、長径リブ(34)を4つ設けたものである。具体的には、フレーム(30a)が、ボス(33)と外枠(31)の他、2つの環状リブ(35,36)と、4つの長径リブ(34)と、20つの短径リブ(8つの内側短径リブ(39b)及び12つの外側短径リブ(39a))とによって構成されている。
【0128】
−変形例4−
また、図18に示すエアフィルタ(30)は、長径リブ(34)を3つ設け、ボス(33)と内側環状リブ(35)との間にも短径リブ(39)を設けたものである。具体的には、フレーム(30a)が、ボス(33)と外枠(31)の他、2つの環状リブ(35,36)と、3つの長径リブ(34)と、18つの短径リブ(39)とによって構成されている。なお、18つの短径リブ(39)は、ボス(33)と内側環状リブ(35)とを連結する3つの中央短径リブ(39c)、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)とを連結する6つの内側短径リブ(39b)及び外側環状リブ(36)と外枠(31)とを連結する9つの外側短径リブ(39a)とによって構成されている。
【0129】
《変形例の効果》
以上のような図15〜18に示すようなエアフィルタ(30)であっても、エアフィルタ(30)のフレーム(30a)として、ボス(33)、外枠(31)、環状リブ(35,36)及び長径リブ(34)に加えて、隣り合う長径リブ(34)の間を複数の領域(38)に区画する短径リブ(39)を放射状に設けることにより、各領域(38)の大きさの差が小さくなり、各領域(38)を通過する空気の流量の差が小さくなる。その結果、空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、メッシュ部材(30b)を介してフレーム(30a)全体にバランスよく力が作用するため、フレーム(30a)の撓み等による変形を抑制することができる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みを抑制することができる。
【0130】
なお、上記実施形態と同様に、環状リブ(35)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)を、各領域(38)の面積が略等しくなるように配置することがより好ましい。そのように環状リブ(35)、長径リブ(34)及び短径リブ(39)を配置することにより、各領域(38)を通過する空気の流量を略等しくすることができる。これにより、空気がエアフィルタ(30)を通過する際、各領域(38)を区画するフレーム(30a)の各部には、略等しい大きさの力が作用するため、フレーム(30a)全体にバランスよく力が作用することとなる。従って、フレーム(30a)によってメッシュ部材(30b)をよりバランスよく支持することができ、エアフィルタ(30)の反りや弛みをより抑制することができる。
【0131】
《その他の実施形態》
上記実施形態は、以下のように構成してもよい。
【0132】
上記実施形態では、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を塵埃捕集箱(90)に捕集するように構成されていた。しかし、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を捕集するものは上記実施形態のものに限られない。塵埃を捕集できるような構成であれば、例えば袋状のものなど、どのような構成であってもよい。
【0133】
また、上記実施形態では、上記塵埃捕集箱(90)を掃除ユニット(100)内に設けていた。しかし、このような構成に限られず、上記塵埃捕集箱(90)を室内ユニット(3)とは別に設けるようにしてもよい。
【0134】
また、上記実施形態では、塵埃貯留容器(60)から上記塵埃捕集箱(90)に塵埃を搬送する手段として、室内ファン(21)の吹出空気を利用するようにしていた。しかし、塵埃を搬送する手段はこれに限られず、塵埃を搬送できる構成であれば、どのような構成であってもよく、専用のファンを設けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0135】
以上説明したように、本発明は、空気調和装置の室内ユニットに設けられたエアフィルタに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の実施形態に係る室内ユニットを備えた空気調和装置の構成を示す配管系統図である。
【図2】室内ユニット内の構成を示す縦断面図である。
【図3】室内ユニットを各ユニットに分解した状態を示す分解斜視図である。
【図4】仕切板の通気孔、エアフィルタ及び塵埃貯留容器の構成を示す斜視図である。
【図5】エアフィルタの取付構造を示す断面図である。
【図6】フィルタ駆動手段の構成を示す斜視図である。
【図7】塵埃除去手段及び塵埃貯留容器を上方から見た斜視図である。
【図8】図7におけるVIII-VIII線断面図である。
【図9】図7におけるIX-IX線断面図であり、塵埃除去動作時及びブラシ清掃動作時の回転ブラシの動作を示す図である。
【図10】図2におけるX-X線断面図である。
【図11】塵埃搬送手段を模式的に示す斜視図である。
【図12】導入用ダクトの拡大断面図である。
【図13】塵埃搬送手段のダンパの動作を示す断面図である。
【図14】エアフィルタの平面図である。
【図15】変形例1に係るエアフィルタの概略平面図である。
【図16】変形例2に係るエアフィルタの概略平面図である。
【図17】変形例3に係るエアフィルタの概略平面図である。
【図18】変形例4に係るエアフィルタの概略平面図である。
【符号の説明】
【0137】
1 空気調和装置
3 室内ユニット
18 本体ケーシング(ケーシング)
21 室内ファン
22 室内熱交換器
30 エアフィルタ
30a フレーム
30b メッシュ部材
31 外枠
33 ボス
34 長径リブ
35 内側環状リブ(環状リブ)
36 外側環状リブ(環状リブ)
38 領域
39 短径リブ
39a 外側短径リブ
39b 内側短径リブ
39c 中央短径リブ
101 チャンバケーシング(ケーシング)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(18,101)と、該ケーシング(18,101)内に設けられた室内熱交換器(22)及び室内ファン(21)と、前記ケーシング(18,101)の空気吸込側に設けられ、フレーム(30a)及び該フレーム(30a)に取り付けられたメッシュ部材(30b)を有するエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、
前記エアフィルタ(30)のフレーム(30a)は、
前記エアフィルタ(30)の中心部に配置されたボス(33)と、
前記ボス(33)の中心点と同心状に配置された円環状の外枠(31)と、
前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に配置され、前記ボス(33)の中心点と同心状に配置された少なくとも1つの環状リブ(35,36)と、
前記ボス(33)から前記外枠(31)に亘って放射状に延びる少なくとも3つの長径リブ(34)と、
少なくとも前記環状リブ(36)から外枠(31)に亘って放射状に延び、隣り合う長径リブ(34)の間を複数の領域(38)に区画する短径リブ(39)とを備えている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記環状リブ(35,36)は、径方向に所定間隔を存して配置された内側環状リブ(35)及び外側環状リブ(36)とを備える一方、
前記短径リブ(39)は、内側環状リブ(35)と外側環状リブ(36)との間に配置された内側短径リブ(39b)と、外側環状リブ(36)と外枠(31)との間に配置された外側短径リブ(39a)とを備えている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項3】
請求項2において、
前記長径リブ(34)は、周方向に等間隔に配置される一方、
前記外側短径リブ(39a)は、内側短径リブ(39b)より周方向にずれている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項4】
請求項2において、
前記内側短径リブ(39b)は、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画する一方、
前記外側短径リブ(39a)は、隣り合う長径リブ(34)の間を周方向に等間隔に区画している
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項5】
請求項2において、
前記外側短径リブ(39a)は、前記内側短径リブ(39b)よりも数多く設けられている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項6】
請求項2において、
前記フレーム(30a)は、前記ボス(33)と前記内側環状リブ(35)との間に長径リブ(34)のみが設けられている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
【請求項7】
請求項1において、
前記環状リブ(35,36)と前記長径リブ(34)と前記短径リブ(39)とは、該環状リブ(35,36)と長径リブ(34)と短径リブ(39)とによって、前記ボス(33)と前記外枠(31)との間に区画される複数の領域(38)の各面積が略等しくなるように配置されている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−168344(P2009−168344A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−7305(P2008−7305)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】