説明

空調システム

【課題】忘れることなく確実に短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる空調システムを提供する。
【解決手段】2台の室外ユニット1と、2台の室外ユニット1とそれぞれ冷媒配管8で接続され、冷媒配管8を流れる冷媒と室内空気とを熱交換する室内ユニット2と、2台の室外ユニット1の運転及び室内ユニット2の運転を含む空調運転を制御する制御部と、冷媒配管8の温度をそれぞれ検出する温度センサ7とを備え、制御部は空調運転を開始する際、所定の条件を満たしたとき、いずれかの室外ユニット1の運転を開始させ、運転中の室外ユニット1の冷媒配管8の温度を第1冷媒配管温度とし、停止中の室外ユニット1の冷媒配管8の温度を第2冷媒配管温度とし、第1冷媒配管温度と第2冷媒配管温度とを比較することで、冷媒配管8の接続が正常であるか否かを判定する良否判定処理を実行するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関し、特に、2台の室外ユニットを使用した、空調システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の空調システムとして、例えば、「室外機に並列に複数の室内機をつなぎ、且つ、各室内機への分流回路には開閉弁をつないだ空気調和機において、誤配管チェックに際し、まず各室内機内に滞留する冷媒を回収し、ついで1回路づつ開閉弁を開いて1回路毎に冷媒を流し、この流した冷媒が到達すべき室内機内の冷媒温度を測定し、冷媒を流すべき室内機に正しく冷媒が流れているか否かをチェックすることにより、誤配管をチェックすることを特徴とする空気調和機の誤配管チェック方法。」というものがある。このようなものにおいては、「1回路当りの検知時間を従来より短くすることができ、且つ厳寒時等であっても誤配管チェックをほぼ確実に行うことができる。」とされている(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来の空調システムとして、例えば、「1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットが接続される空気調和装置において、各室内ユニットの冷媒熱交換器の冷媒入口付近に設けられた温度センサと、室内外ユニット間の誤配管チェックにおいて、前記室内ユニットの冷媒回路に、前記冷媒入口付近でのみ冷媒蒸発が生じる程度の少量の冷媒を循環させる制御手段と、前記誤配管チェックにおいて、前記温度センサからの温度検出信号に基づいて誤配管の有無を判断する判断手段と、を備えることを特徴とする空気調和装置。」というものがある。このようなものにおいては、「温水回路と冷媒回路とを備えたマルチエアコンの誤配管チェックにおいて、各室内ユニットの冷媒熱交換器の冷媒入り口付近でのみ冷媒蒸発が生じるように冷媒循環量を必要最小限に絞り、そして、冷媒入り口付近の温度検出によってチェックするようにしているため、周囲温度の低い環境でも、温水熱交換器を凍結させることなく誤配管チェックを行うことができる。」とされている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−4798号公報(請求項1及び段落[0025])
【特許文献2】特開平7−139838号公報(請求項1及び段落[0024])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の空調システム(特許文献1)においては、室内熱交換器の冷媒入り口付近に温度センサを設置し、冷媒が流れ込む前の室内熱交換器の入口温度と、冷媒が流れ込んだ後の入口温度とを比較することにより、誤配管か否かをチェックしていた。すなわち、同一の室内熱交換器の冷媒入り口付近の温度の変化に基づいて、冷媒配管の配管接続の良否判定が一回路ごとに行われていた。このため、冷媒配管の配管接続の確認完了までには時間がかかった。
【0006】
また、従来の空調システム(特許文献2)においては、冷媒熱交換器の冷媒入り口付近に温度センサを設置し、冷媒不足状態でのチェック動作に移行したとき、移行直後の温度と、移行して6分後の温度とを比較することにより、誤配管か否かをチェックしていた。すなわち、同一の冷媒熱交換器の冷媒入り口付近の温度の変化に基づいて、冷媒配管の配管接続の良否判定が一回路ごとに行われていた。このため、冷媒配管の配管接続の確認完了までには時間がかかった。
【0007】
その結果、同一冷媒回路内に対する温度の変化を一回路ずつ検出しているため、同一冷媒回路内で、検出対象の温度がある程度変化するまでは、冷媒配管の配管接続が良いか否かの良否判定をすることができず、また、そのような判定を一回路ずつやらなければならなかった。そのため、短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができなかった。
【0008】
また、いずれの従来の空調システム(特許文献1及び2)においても、操作者が指令を出さない限り、空調制御装置は、いわゆる配管チェックモードを実行するには至らなかった。すなわち、配管チェックモードをするか否かは操作者に委ねられていた。そのため、冷媒配管の配管接続の良否判定の確認を忘れてしまうことがあった。その結果、忘れることなく確実に冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができなかった。
【0009】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、忘れることなく確実に短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる空調システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の空調システムは、2台の室外ユニットと、前記2台の室外ユニットとそれぞれ冷媒配管で接続され、前記冷媒配管を流れる冷媒と室内空気とを熱交換する室内ユニットと、前記2台の室外ユニットの運転及び前記室内ユニットの運転を含む空調運転を制御する制御装置と、前記冷媒配管の温度をそれぞれ検出する温度検出器と、を備え、前記制御装置は、前記空調運転を開始する際、所定の条件を満たしたとき、いずれか1台の前記室外ユニットの運転を開始させ、運転中の前記室外ユニットの前記冷媒配管の温度を第1の冷媒配管温度とし、停止中の前記室外ユニットの前記冷媒配管の温度を第2の冷媒配管温度とし、前記第1の冷媒配管温度と、前記第2の冷媒配管温度とを比較することにより、前記冷媒配管の接続が正常であるか否かを判定する良否判定処理を実行するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、忘れることなく確実に短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができることにより、冷媒配管の配管接続が誤っていたときに生じることがある室外ユニットの故障や制御不能を防ぐことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1における空調システムの全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1における制御部の機能の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1における記憶部に格納されるフラグの一例を示す図である。
【図4】従来の冷媒配管の配管接続を確認する処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1における電源投入時に自動実行する冷媒配管の配管接続を確認する処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1における電源投入時に自動実行する冷媒配管の配管接続を確認する処理の実行後に記憶部に格納されるフラグの設定例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における空調システムの全体構成を示す概略図である。図1に示すように、空調システムは、室外ユニット1a、室外ユニット1b、室内ユニット2、全熱交換型換気ユニット3、立上ダクト4a、主ダクト4b、副主ダクト4c、分岐ダクト4d、換気用ダクト4e、VAVユニット5、リモートコントロール6、温度センサ7a、温度センサ7b、冷媒配管8a及び冷媒配管8b等を備えている。また、全熱交換型換気ユニット3、VAVユニット5、及びリモートコントロール6等は、図示しない各部屋ごとに設置されており、適宜、各部屋ごとに置かれたリモートコントロール6の指令に基づいて、リモートコントロール6と対応する各部屋の空気調和が行われる。
【0015】
室外ユニット1a及び室外ユニット1bは、冷房のときに室内の熱を室外に放出し、暖房のときに室外の熱を室内へ取り入れる。なお、以後の説明において、室外ユニット1a及び室外ユニット1bを総称するときは、室外ユニット1ということにする。
【0016】
室内ユニット2は、室外ユニット1aと冷媒配管8aで接続されている。室内ユニット2は、室外ユニット1bと冷媒配管8bで接続されている。冷媒配管8a及び冷媒配管8bには冷媒が流れており、冷媒と室内空気とが熱交換する。例えば、冷房運転のとき、冷媒は低温冷媒となり、低温冷媒と室内空気とが熱交換した結果、室内空気の熱を室外空気に放出する。暖房運転のとき、冷媒は高温冷媒となり、高温冷媒と室内空気とが熱交換した結果、室外空気の熱を室内空気に取り入れる。なお、以後の説明において、冷媒配管8a及び冷媒配管8bを総称するときは、冷媒配管8ということにする。
【0017】
温度センサ7aは、冷媒配管8aに取り付けられている。温度センサ7bは、冷媒配管8bに取り付けられている。冷房運転のとき、冷媒は低温冷媒となるため、冷媒配管8a、8bの温度は低くなっていく。一方、暖房運転のとき、冷媒は高温冷媒となるため、冷媒配管8a、8bの温度は高くなっていく。なお、以後の説明において、温度センサ7a及び温度センサ7bを総称するときは、温度センサ7ということにする。
【0018】
なお、温度センサ7は特に限定されるものではない。ただし、温度センサ7は、室外ユニット1の冷媒配管8の温度を取得できる場所に設けられるものとする。
【0019】
なお、「温度センサ7」は、本発明における「温度検出器」に相当する。
【0020】
また、室内ユニット2は、後述する制御部10を備えており、制御部10は、リモートコントロール6の指令に基づいて、冷風を各部屋へ供給したり、温風を各部屋へ供給する指令を出す。また、制御部10は、2台の室外ユニット1の運転タイミングの制御指令も出す。また、制御部10は、空調システムの冷媒配管8の接続の良否判定の処理を自動的に実施する。
【0021】
全熱交換型換気ユニット3は、各部屋の温度を逃さずに換気する。すなわち、全熱交換型換気ユニット3は、冷暖房による冷気や暖気を逃がさずに汚れた空気を排出する機構で形成される空調換気扇である。このような空調換気扇は、排気の熱を使って外気を暖めるなどして部屋の温度を極力下げずに換気を行う。そのような空調換気扇としては、例えば、ロスナイ(登録商標)がある。
【0022】
立上ダクト4a、主ダクト4b、副主ダクト4c、分岐ダクト4d、及び換気用ダクト4eは、各部屋へ冷風や温風を送るものである。なお、以後の説明において、立上ダクト4a、主ダクト4b、副主ダクト4c、分岐ダクト4d、及び換気用ダクト4eを総称するときは、ダクト4ということにする。
【0023】
VAVユニット5は、各部屋の吹き出し口に設置され、風量の調節をするものである。具体的には、VAVは、Variable Air Volume(可変風量)の略のことであり、VAVユニット5は、可変風量制御ユニットのことである。VAVユニット5は、室温設定器や室圧計からの要求風量信号に基づいて風量を変更する。このとき、VAVユニット5は、VAVユニット5から放出する風速を内部のセンサーで検出し、検出結果と要求風量とに基づいて風量制御を行う。それにより、VAVユニット5は、各部屋ごとに適正な室温や室圧の調整を行うものである。
【0024】
リモートコントロール6は、各部屋ごとに設けられ、各部屋の室温の検知をしたり、室外ユニット1や室内ユニット2等に、運転や停止の指令を出したり、温度調整をする指令を出す。
【0025】
なお、上記で説明した空調システムの構成は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0026】
例えば、各部屋に設置されたリモートコントロール6で各部屋の空気調和の指令を出すのではなく、図示しない中央制御室等で統合管理してもよい。また、別の建物から図示しない通信装置による遠隔操作に基づいて管理してもよい。
【0027】
図1に示すように、空調システムは、例えば、暖房時には、室外ユニット1で室外から取り込んだ熱を室内ユニット2内にある図示しない熱交換器に通らせ、その後、室内ユニット2内の図示しない送風機により、ダクト4を介して各部屋へと温風を送る。このとき、空調システムは、リモートコントロール6で検出した室温と設定温度とに基づいて、室内ユニット2内の図示しない送風機の風量やVAVユニット5の図示しないルーバの開閉角度を変更することで、各部屋に必要な風量を送る。また、空調システムは、全熱交換型換気ユニット3により部屋の温度を逃すことなく換気を行う。
【0028】
次に、制御部10の詳細について図2を用いて説明する。
【0029】
図2は、本発明の実施の形態1における制御部の機能の構成を示すブロック図である。図1に示す室内ユニット2は、図2に示す制御部10の機能を備えており、制御部10により各種処理を実行する。
【0030】
図2に示すように、制御部10は、例えば、記憶部20及び運転制御処理部30等を備えている。このうち、運転制御処理部30は、外部からの入力指令や各種検出データに基づいて所定の演算を実行した後、外部に出力指令を出す。なお、入力指令とは、例えば、リモートコントロール6からの指令であり、各種検出データとは、例えば、室外ユニット1の配管温度のことである。また、出力指令とは、例えば、運転モードを切り替える処理の指令であったり、通常動作を行う指令であったり、配管接続確認処理を実行する指令のことである。すなわち、制御部10は、出力指令により、他の機器に対して制御指令を出す機能を有するものである。例えば、室外ユニット1は、その制御指令に基づいて、室外ユニット1のファン(図示せず)の回転速度等を制御する。
【0031】
なお、「制御部10」は、本発明における「制御装置」に相当する。
【0032】
記憶部20は、各種処理を実行するためのプログラムやデータ等を格納する。記憶部20は、例えば、ROMやRAM等の不揮発性メモリや揮発性メモリにより実現される半導体メモリである。このとき、例えば、ROMは、各種処理を実行するためのプログラムを格納し、RAMは、各種処理を実行するためのデータ等を格納する。各種処理を実行するためのデータは、例えば、後述する配管チェック実施済みであるか否かを示すフラグのことである。
【0033】
なお、記憶部20は、処理が確定していないデータについては、例えば、キャッシュメモリへ一次的に格納し、処理が確定したデータについては、例えば、主記憶装置(いわゆる、メモリ)へ格納するようにしてもよい。すなわち、記憶部20は、記憶階層の構造を有するようにしてもよい。この場合、例えば、キャッシュメモリは、小容量で高速なスタティックRAMで形成される。また、例えば、主記憶装置は、ダイナミックRAMで形成される。
【0034】
なお、上記で説明した記憶部20の構造は一例を示すものであり、これに限定されない。
【0035】
また、記憶部20は、制御部10が配管接続確認処理を実行していない場合、ダミーデータを格納している。すなわち、このときには、制御部10は、配管接続確認処理の実行結果を保有していないと判断する。ダミーデータは、例えば、99999等の大きい桁の数値等である。
【0036】
運転制御処理部30は、例えば、運転モード切替処理部40、通常動作処理部41、及び配管接続確認処理部42等を備えている。
【0037】
運転モード切替処理部40は、各種運転モードへの切替処理の指令を出す。なお、運転モードとは、例えば、冷房運転、暖房運転、及び除湿運転等の各通常動作モードや、配管接続確認等の特殊モードのことである。
【0038】
通常動作処理部41は、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、及び送風運転等の処理の指令を出す。通常動作処理部41は、リモートコントロール6の指令に基づいて、これらの処理の中から該当する動作を実行する指令を出す。
【0039】
配管接続確認処理部42は、配管接続の良否判定を実行する。具体的には、配管接続確認処理部42は、記憶部20が格納している各種フラグの値を参照後、所定の条件を満たしたとき、受け取った検出データに基づいて配管接続の良否判定を行う。より具体的には、配管接続確認処理部42は、検出データである室外ユニット1aの冷媒配管温度Taと、検出データである室外ユニット1bの冷媒配管温度Tbとを比較することにより、冷媒配管の接続が正常であるか否かの良否判定を行う。次いで、配管接続確認処理部42は、配管接続の良否判定が終了したら、記憶部20に格納されている各種フラグの値を更新する。
【0040】
なお、「冷媒配管温度Ta」は、本発明における「第1の冷媒配管温度」に相当する。
なお、「冷媒配管温度Tb」は、本発明における「第2の冷媒配管温度」に相当する。
【0041】
なお、上記で説明した制御部10の構成は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0042】
なお、空調制御装置の各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態の各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアによる機能ブロック図と考えてもよい。
【0043】
次に、記憶部20が保持する各種フラグについて説明する。
【0044】
図3は、本発明の実施の形態1における記憶部に格納されるフラグの一例を示す図である。図3に示すように、記憶部20は、配管接続確認処理用のフラグの値及び通常の運転モード用のフラグの値等を保持している。
【0045】
まず、配管接続確認処理用のフラグについて説明する。
【0046】
配管接続確認処理用のフラグは、例えば、配管チェック実施済フラグ、配管チェック完了フラグ、及び誤配管接続フラグのことである。
【0047】
配管チェック実施済フラグは、配管チェックが実施されたか否かを示す。具体的には、配管チェック実施済フラグは、1か0の値で実施済みか否かを示す。例えば、配管チェック実施済フラグが1のとき、配管チェックを実施済みであるとし、配管チェック実施済フラグが0のとき、配管チェックを未実施であるとしてもよく、その逆の定義でもよい。配管接続確認処理部42は、この値を記憶部20に送信し、記憶部20は送信された値を取得して保持する。記憶部20は、例えば、このように取得した値をRAM(図示せず)に格納する。より具体的には、配管チェック実施済フラグは、配管接続確認処理部42が、所定の処理に基づいて冷房時や暖房時に配管接続の良否判定を行ったか否かを示すフラグである。また、配管接続確認処理部42は、配管チェック実施済フラグの値に基づいて、配管接続の良否判定を実行するか否かを判定してもよい。例えば、配管接続確認処理部42は、配管チェック実施済フラグを参照したとき、既に配管チェックを実施済みであるというフラグが格納されていれば、配管チェックを再度実施しないとしてもよい。
【0048】
なお、「配管チェック実施済フラグ」は、本発明における「良否判定情報」に相当する。
【0049】
配管チェック完了フラグは、配管チェックが完了したか否かを示す。具体的には、配管チェック完了フラグは、配管チェックが完了し、配管接続が正常であると判定され、室外ユニット1が通常動作を行っても故障しない状態であるか否かを1か0の値で示す。例えば、配管チェック完了フラグが1のとき、室外ユニット1が通常動作を行っても故障しない状態とし、配管チェック完了フラグが0のとき、室外ユニット1が通常動作を行ったら故障する状態としてもよく、その逆の定義でもよい。配管接続確認処理部42は、この値を記憶部20に送信し、記憶部20は送信された値を取得して保持する。記憶部20は、例えば、このように取得した値をRAM(図示せず)に格納する。また、通常動作処理部41は、配管チェック完了フラグの値に基づいて、2台目の室外ユニット1を運転するか否かを判定してもよい。
【0050】
誤配管接続フラグは、配管接続確認の良否判定の結果、誤配管接続であるか否かを示す。具体的には、誤配管接続フラグは、配管が正しく接続されていない状態を1か0の値で示す。例えば、誤配管接続フラグが1のとき、配管が正しく接続されていない状態とし、誤配管接続フラグが0のとき、配管が正しく接続されている状態としてもよく、その逆の定義でもよい。配管接続確認処理部42は、この値を記憶部20に送信し、記憶部20は送信された値を取得して保持する。記憶部20は、例えば、このように取得した値をRAM(図示せず)に格納する。また、通常動作処理部41は、誤配管接続フラグの値に基づいて、運転中の室外ユニット1を停止するか運転を継続するかを判定してもよい。
【0051】
次に、通常の運転モード用のフラグについて説明する。
【0052】
通常の運転モード用のフラグは、例えば、冷房フラグ、暖房フラグ、除湿フラグ、及び送風フラグである。
【0053】
冷房フラグは、運転モードが冷房であるか否かを1か0で示し、暖房フラグは、運転モードが暖房であるか否かを1か0で示し、除湿フラグは、運転モードが除湿であるか否かを1か0で示し、送風フラグは、運転モードが送風であるか否かを1か0で示す。例えば、通常の運転モード用の各種フラグの内、冷房フラグが1のときに冷房運転モードであるとし、通常の運転モード用の各種フラグの内、冷房フラグが0のときに冷房運転モードでないとしてもよく、その逆の定義でもよい。他のフラグについても同様に1か0でその運転モードであるか否かを割り当てる。
【0054】
このような運転モードは、入力指令に基づいて制御部10が決定する。具体的には、リモートコントロール6は、リモートコントロール6が操作者あるいは外部から受理したコマンドに基づいて、該当する処理に相当するコードを、例えば、VAVユニット5のVAVコントローラ(図示せず)を介して制御部10に送信する。
【0055】
次いで、制御部10は、リモートコントロール6が送信したコードを解釈して該当する運転モードを決定する。次いで、制御部10は、決定した運転モードを記憶部20に送信する。記憶部20は送信された運転モードを取得して保持する。このような運転モードの決定は、具体的には、制御部10の運転モード切替処理部40が行う。
【0056】
より具体的には、運転モード切替処理部40は、その運転モードと、記憶部20が保持する各種フラグとに基づいて、配管接続の良否判定を実行する場合には、配管接続確認処理部42に実行指令を出す。配管接続確認処理部42は、実行指令を受けて、配管接続の良否判定処理を実行する。
【0057】
一方、運転モード切替処理部40は、その運転モードと、記憶部20が保持する各種フラグとに基づいて、通常動作を実行する場合には、通常動作処理部41に実行指令を出す。通常動作処理部41は、実行指令を受けて、通常動作処理を実行する。
【0058】
なお、上記で説明した記憶部20が保持する各種フラグは一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0059】
また、上記で説明した記憶部20が保持する各種フラグの実装形態も一例を示すものであり、これに限定されるものではない。例えば、1か0ではなく、他の定義により、どちらであるかが定義されてもよいことはいうまでもないことである。例えば、+1ずつ歩進するカウンタをフラグに設け、偶数のときに1に相当するように定義し、奇数のときに0に相当するように定義してもよい。このように、実装形態は1つに限定されるものではなく、さまざまな実装形態が可能である。
【0060】
次に、以上の構成を前提にして配管接続の良否判定の動作について説明する。
【0061】
まず、従来の配管接続の良否判定について図4を用いて説明し、次に、電源投入時に自動的かつ短時間で実行する本実施の形態における配管接続の良否判定について図5を用いて説明する。
【0062】
図4は、従来の冷媒配管の配管接続を確認する処理のフローチャートである。
【0063】
(ステップS101)
制御部10は、空調システムの電源ONを認識する。例えば、制御部10は、室外ユニット1、室内ユニット2、全熱交換型換気ユニット3、及びVAVユニット5等の電源が空調システムの管理者により投入されたことを認識する。
【0064】
(ステップS102)
制御部10は、空調システムが運転停止中であるか否かを判定する。制御部10は、空調システムが運転停止中であると判定した場合、ステップS103へ進む。一方、制御部10は、空調システムが運転停止中でないと判定した場合、ステップS115へ進む。
【0065】
(ステップS103)
制御部10は、配管チェックモードへの移行操作を実行する。すなわち、制御部10は、特殊モードの処理を実行する。具体的には、空調システムの管理者がマニュアルで配管チェックモードに設定する。このとき、制御部10は、配管チェックモードの入力トリガを受信したときに、待機モードから特殊モードである配管チェックモードへ処理を遷移する。
【0066】
なお、空調システムを設置するときや、空調システム全体を入れ替えるとき、あるいは、室内ユニット2や室外ユニット1のみの交換が発生したときに、施工業者が配管チェックモードを制御部10に起動させ、その都度、制御部10は、配管接続の確認をする。
【0067】
(ステップS104)
制御部10は、配管チェックを開始する。
【0068】
(ステップS105)
制御部10は、冷房運転で1台目の室外ユニットの運転を開始する。例えば、室外ユニット1aの運転を冷房運転で開始する。このとき、制御部10は、温度センサ7が検出した配管チェック開始直後の室外ユニット1a側の配管の温度(例えば、Ta0とする)を取得する。冷房運転を開始して5分経過したら、制御部10は、温度センサが検出した室外ユニット1a側の配管の温度(例えば、Taとする)を取得する。
【0069】
(ステップS106)
制御部10は、Ta0とTaとの温度を比較する。このとき、制御部10は、Ta0とTaとの差分が5(℃)以上であるか否かを判定する。制御部10は、5(℃)以上と判定した場合、ステップS108へ進む。一方、制御部10は、5(℃)以上ではないと判定した場合、ステップS107へ進む。
【0070】
なお、ここでは、配管接続が正常であれば、冷房時には、運転中の室外ユニット側の配管温度が少しずつ下がっていくという前提に基づいて、制御部10は比較処理を実行する。すなわち、配管接続が正常であれば、配管チェック開始から所定時間経過したときには、Ta0とTaとの差分は、例えば、5(℃)以上の差があるという前提である。
【0071】
また、5(℃)という温度差はこれに限定されるものではなく、例えば、5(℃)ほど差があれば、一般的には経験的に誤検知を防ぐことができるということである。そのため、周囲の環境によっては、5(℃)以上待つ必要はないことはいうまでもないことである。また、周囲の環境によっては、5(℃)以上待つ必要があるときもある。
【0072】
(ステップS107)
制御部10は、運転開始後、5分経過したか否かを判定する。制御部10は、5分経過したと判定した場合、ステップS113へ進む。一方、制御部10は、5分経過していないと判定した場合、ステップS106へ戻る。
【0073】
なお、5分という時間はこれに限定されるものではなく、例えば、5分ほど経過していれば、一般的には経験的に誤検知を防ぐことができるということである。そのため、周囲の環境によっては、5分待つ必要はないことはいうまでもないことである。また、周囲の環境によっては、5分以上待つ必要があるときもある。
【0074】
(ステップS108)
制御部10は、1台目の室外ユニットである室外ユニット1aの運転を停止する。
【0075】
(ステップS109)
制御部10は、冷房運転で2台目の室外ユニットの運転を開始する。例えば、室外ユニット1bの運転を冷房運転で開始する。このとき、制御部10は、配管チェック開始直後の室外ユニット1b側の配管の温度(例えば、Tb0とする)を検出しておく。冷房運転を開始して5分経過したら、制御部10は、室外ユニット1b側の配管の温度(例えば、Tbとする)を検出する。
【0076】
(ステップS110)
制御部10は、Tb0とTbとの温度を比較する。このとき、制御部10は、Tb0とTbとの差分が5(℃)以上であるか否かを判定する。制御部10は、5(℃)以上と判定した場合、ステップS112へ進む。一方、制御部10は、5(℃)以上ではないと判定した場合、ステップS111へ進む。
【0077】
なお、ここでも上記と同様に、配管接続が正常であれば、冷房時には、運転中の室外ユニット側の配管温度が少しずつ下がっていくという前提に基づいて、制御部10は比較処理を実行する。すなわち、配管接続が正常であれば、配管チェック開始から所定時間経過したときには、Tb0とTbとの差分は、例えば、5(℃)以上の差があるという前提である。
【0078】
また、上記と同様に、5(℃)という温度差はこれに限定されるものではなく、例えば、5(℃)ほど差があれば、一般的には経験的に誤検知を防ぐことができるということである。そのため、周囲の環境によっては、5(℃)以上待つ必要はないことはいうまでもないことである。また、周囲の環境によっては、5(℃)以上待つ必要があるときもある。
【0079】
(ステップS111)
制御部10は、運転開始後、5分経過したか否かを判定する。制御部10は、5分経過したと判定した場合、ステップS113へ進む。一方、制御部10は、5分経過していないと判定した場合、ステップS110へ戻る。
【0080】
また、上記と同様に、5分という時間はこれに限定されるものではなく、例えば、5分ほど経過していれば、一般的には経験的に誤検知を防ぐことができるということである。そのため、周囲の環境によっては、5分待つ必要はないことはいうまでもないことである。また、周囲の環境によっては、5分以上待つ必要があるときもある。
【0081】
(ステップS112)
制御部10は、2台目の室外ユニットである室外ユニット1bの運転を停止する。
【0082】
(ステップS113)
制御部10は、冷媒配管誤接続異常と表示する指令を出す。すなわち、制御部10は、5分経過しても5(℃)以上の配管温度の差が生じないのは異常であると判定する。このとき、制御部10は、図示しない表示手段(以後、表示手段という)に対して、冷媒配管誤接続異常という表示指令を出す。例えば、表示手段は、リモートコントロール6の液晶表示画面であってもよい。その場合には、例えば、液晶表示画面は、文字により、「冷媒配管誤接続異常」と表示する。
【0083】
(ステップS114)
制御部10は、1台目の室外ユニット及び2台目の室外ユニットの両方の運転を停止する。すなわち、室外ユニット1a及び室外ユニット1bの運転を停止する。
【0084】
(ステップS115)
制御部10は、配管チェック完了と設定し、処理は終了する。
【0085】
このように、従来の配管接続を確認する動作においては、空調システムの管理者や施工業者等の操作者がマニュアルで設定しないと配管チェックモードへ移行しない。そのため、管理者等は配管接続の良否判定を忘れてしまうことがある。また、マニュアル操作での確認のため、初めて設置するときには、操作者は取扱説明書等を確認しながら設定することになる。そのため、通常、配管接続の良否判定の確認処理は時間がかかる。
【0086】
また、配管チェックを忘れなかったとしても、室外ユニット1a及び室外ユニット1bをそれぞれ1台ずつ冷房運転させなければならない。そのとき、配管チェック開始直後の配管の温度と、室外ユニットの運転を開始してから所定時間経過後(例えば、5分後)の配管の温度とを室外ユニット1ごとに比較しないと、正常に接続されているか否かの良否判定をすることができない。そのため、通常では、配管接続の良否判定の処理は時間がかかる。
【0087】
次に、本実施の形態における電源投入時に自動的かつ短時間で実行する配管接続を確認する動作について説明する。
【0088】
図5は、本発明の実施の形態1における電源投入時に自動実行する冷媒配管の配管接続を確認する処理のフローチャートである。
【0089】
(ステップS201)
制御部10は、空調システムの電源ONを認識する。例えば、制御部10は、室外ユニット1、室内ユニット2、全熱交換型換気ユニット3、及びVAVユニット5等の電源が空調システムの管理者により投入されたことを認識する。
【0090】
(ステップS202)
制御部10は、リモートコントロール6から運転開始指令を受信したか否かを判定する。制御部10は、リモートコントロール6から運転開始指令を受信した場合、ステップS203へ進む。一方、制御部10は、リモートコントロール6から運転開始指令を受信しない場合、ステップ202へ戻る。
【0091】
具体的には、制御部10の運転制御処理部30は、リモートコントロール6から運転開始指令を受信した場合、外部から入力指令のコードを受信する。そして、運転制御処理部30は、受信した入力指令のコードを運転モード切替処理部40に供給する。運転モード切替処理部40は供給された入力指令のコードを解析する。解析の結果、例えば、冷房運転である場合、運転モード切替処理部40は、待機中の配管接続確認処理部42を起動し、ステップS203へ進む。また、解析の結果、例えば、暖房運転である場合、運転モード切替処理部40は、待機中の配管接続確認処理部42を起動し、ステップS203へ進む。
【0092】
なお、解析の結果、冷房運転と暖房運転以外の運転の場合、ステップS202へ戻る。
【0093】
これに対して、制御部10の運転制御処理部30は、リモートコントロール6から運転開始指令を受信しない場合、リモートコントロール6から運転開始指令を受信するまで待機状態となる。
【0094】
(ステップS203)
制御部10は、1台目の室外ユニットの運転を開始する。例えば、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている冷房フラグを1に更新し、室外ユニット1aの運転を開始する出力指令を出す。室外ユニット1aは、出力指令に基づいて、室外ユニット1a内の図示しないファン等を駆動する。
【0095】
(ステップS204)
制御部10は、1台目の室外ユニットの運転を開始してから5分経過したか否かを判定する。制御部10は、1台目の室外ユニットの運転を開始してから5分経過したと判定した場合、ステップS205へ進む。制御部10は、1台目の室外ユニットの運転を開始してから5分経過していないと判定した場合、ステップS204へ戻る。
【0096】
具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、図示しないタイマーを管理する。このタイマーは、1台目の室外ユニット(例えば、室外ユニット1a)が運転を開始してから5分になるまでカウントする。そして、タイマーが5分カウントしたときには、タイマーは5分経過したことを配管接続確認処理部42に報知する。配管接続確認処理部42は、この報知に基づいて、室外ユニット1aが運転を開始してから5分経過したか否かを判定する。
【0097】
なお、ここでいうタイマーは物理的なものでも論理的なものでもよい。例えば、室内ユニットの図示しない箇所に設置された物理的なタイマーであってもよい。あるいは、例えば、5分カウントするプログラムで構成される論理的なタイマーであってもよい。要するに、配管接続確認処理部42は図示しない計時部から所定時間経過したことの報知を受けるのである。
【0098】
また、5分という時間はこれに限定されるものではなく、例えば、5分ほど経過していれば、一般的には経験的に誤検知を防ぐことができるということである。そのため、周囲の環境によっては、5分待つ必要はないことはいうまでもないことである。また、周囲の環境によっては、5分以上待つ必要があるときもある。要するに、配管接続確認処理部42は、所定時間だけ待機したのちに次の動作に移行するのである。
【0099】
(ステップS205)
制御部10は、配管チェック実施済であるか否かを判定する。制御部10は、配管チェック実施済でないと判定した場合、ステップS206へ進む。一方、制御部10は、配管チェック実施済であると判定した場合、ステップS209へ進む。
【0100】
具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている配管チェック実施済フラグを参照する。例えば、配管接続確認処理部42は記憶部20から配管チェック実施済フラグを取得し、その配管チェック実施済フラグが既に配管チェック実施を意味しているか否かを解析する。このとき、空調システムに電源が投入された後の最初の運転開始指令(1回目)であれば、配管接続確認処理部42は配管チェックを実施していない。その場合には、配管接続確認処理部42は、配管チェック実施済フラグが存在しない状態であると判断し、配管接続確認処理部42はステップS206以降の配管接続の確認処理を実行する。また、配管チェック実施済みであれば、2回目以降の運転開始時なので配管チェックの良否判定をする必要はない。そのため、ステップS206〜ステップS208の処理をスキップして、ステップS209へ進む。
【0101】
より具体的には、配管チェック実施済フラグが存在しない状態とは、上記で説明したように、ダミーデータが格納されていることを意味する。この場合、配管チェック実施済フラグが保有する値は、そもそも配管チェック実施済フラグとしての値ではない。そのため、配管接続確認処理部42は、配管チェック実施済フラグが存在しない状態であると判断するのである。
【0102】
(ステップS206)
制御部10は、冷房時では、Tb>Taが真であるか否かを判定し、暖房時では、Ta>Tbが真であるか否かを判定する。
【0103】
具体的には、制御部10は、1台目の室外ユニット側の冷媒配管温度を取得する。より具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、温度センサ7が検出した運転中の室外ユニット側の冷媒配管温度を取得する。例えば、配管接続確認処理部42は、温度センサ7aが検出した室外ユニット1a側の冷媒配管温度を取得する。
【0104】
次いで、制御部10は、取得した冷媒配管温度をTaに設定する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、取得した室外ユニット1a側の冷媒配管温度をTaに設定し、Taの値を記憶部20に供給する。記憶部20は供給されたTaの値を格納する。
【0105】
次いで、制御部10は、2台目の室外ユニット側の冷媒配管温度を取得する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、温度センサ7が検出した停止中の室外ユニット側の冷媒配管温度を取得する。例えば、配管接続確認処理部42は、温度センサ7bが検出した室外ユニット1b側の冷媒配管温度を取得する。
【0106】
次いで、制御部10は、取得した冷媒配管温度をTbに設定する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、取得した室外ユニット1b側の冷媒配管温度をTbに設定し、Tbの値を記憶部20に供給する。記憶部20は供給されたTbの値を格納する。
【0107】
次に、制御部10は、冷房運転の場合、Tbの値がTaの値より大きいか否かを判定する。制御部10は、Tbの値がTaの値より大きい場合、冷媒配管の接続が正常(配管正常)と判定し、ステップS207へ進む。一方、制御部10は、Tbの値がTaの値より大きくない場合、冷媒配管の接続が正常でない(誤配管)と判定し、ステップS211へ進む。具体的には、配管接続確認処理部42は、記憶部20が保持するTaの値と記憶部20が保持するTbの値とを取得し、取得したTaの値と取得したTbの値との差分を演算することにより、Taの値とTbの値のいずれが大きい値であるかを比較する。
【0108】
より具体的には、冷房時には、運転中の室外ユニット1側の配管が冷やされていく。即ち、室外ユニット1a側の冷媒配管温度が下降していく。そのため、配管接続が正常であると想定すると、冷房時には、室外ユニット1a側の冷媒配管温度は、運転中ではない室外ユニット1b側の冷媒配管温度より低くなる。すなわち、配管接続確認処理部42は、Tb>Taが真であれば、配管接続は正常であると判定できることになる。
【0109】
一方、制御部10は、暖房運転の場合、Taの値がTbの値より大きいか否かを判定する。制御部10は、Taの値がTbの値より大きい場合、配管正常と判定し、ステップS207へ進む。一方、制御部10は、Taの値がTbの値より大きくない場合、誤配管と判定し、ステップS211へ進む。具体的には、配管接続確認処理部42は、記憶部20が保持するTaの値と記憶部20が保持するTbの値を取得し、取得したTaの値と取得したTbの値との差分を演算することにより、Taの値とTbの値のいずれが大きい値であるかを比較する。
【0110】
より具体的には、暖房時には、運転中の室外ユニット1側の配管が温められていく。すなわち、室外ユニット1a側の冷媒配管温度が上昇していく。そのため、配管接続が正常であると想定すると、暖房時には、室外ユニット1a側の冷媒配管温度は、運転中ではない室外ユニット1b側の冷媒配管温度より高くなる。すなわち、配管接続確認処理部42は、Ta>Tbが真であれば、配管接続は正常であると判定できることになる。
【0111】
すなわち、制御部10の配管接続確認処理部42は、運転モードが冷房及び暖房の場合、取得したTaの値と取得したTbの値とに基づいた配管接続の良否判定処理へ進み、運転モードが冷房でもなく暖房でもない場合、配管接続の良否判定処理は行わない。
【0112】
それに対して、例えば、暖房時かつ誤配管のとき、配管温度が上限の保護温度を超えたと想定する。そのときには、制御部10は、保護をかけようとしても、保護温度を超えてしまった配管と接続されている室外ユニット1ではなく、もう一方の室外ユニット1に制御をかけることになる。そのため、保護温度を超えてしまった配管に接続されている室外ユニット1の方には保護がかからない。つまり、制御部10は冷媒配管温度を上限の保護温度以下にすることができない。それにより、さらに冷媒配管温度は上昇する。その結果、配管圧力が上昇し、室外ユニットが損傷することがある。
【0113】
また、例えば、冷房時かつ誤配管のとき、冷媒配管温度が下限の保護温度を下回ったと想定する。そのときには、制御部10は、保護をかけようとしても、保護温度以下となった配管に接続されている室外ユニット1ではなく、もう一方の室外ユニット1に制御をかけることになる。そのため、保護温度を下回った配管に接続されている室外ユニット1の方には保護がかからない。つまり、制御部10は冷媒配管温度を下限の保護温度以上にすることができない。それにより、さらに冷媒配管温度は下降する。その結果、室内ユニット2にある熱交換器(図示せず)が凍ってしまい、制御部10は、室外ユニット1と室内ユニット2を制御できなくなることがある。
【0114】
暖房時と冷房時では、誤配管であれば、上記のような事態が想定される。そのため、運転モードが暖房か冷房のときにはS205〜S213に示す配管接続の良否判定処理を自動的に行う。
【0115】
(ステップS207)
制御部10は、配管チェック実施済と設定する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている配管チェック実施済フラグの値を更新する。
【0116】
(ステップS208)
制御部10は、設定結果をRAMへ格納する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、更新した配管チェック実施済フラグの値を記憶部20へ格納する。より具体的には、記憶部20は、処理が確定していないデータについては、例えば、キャッシュメモリへ一次的に格納し、処理が確定したデータについては、例えば、主記憶装置(いわゆる、メモリ)へ格納する。すなわち、記憶部20は、上記で説明したように、記憶階層の構造を有する。より具体的には、キャッシュメモリは、例えば、小容量で高速なスタティックRAMで形成される。主記憶装置は、例えば、ダイナミックRAMで形成される。このように、記憶階層を設けることにより、より高速に処理を実行することができる。
【0117】
なお、記憶部20の記憶階層やその実装方法についてはこれに限定されるものではない。
【0118】
(ステップS209)
制御部10は、配管チェック完了と設定する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている配管チェック完了フラグの値を更新する。具体的には、配管接続確認処理部42は、キャッシュメモリが保持する配管チェック完了フラグの値を更新後、キャッシュメモリが保持する配管チェック完了フラグの値を、主記憶装置へ移動する。主記憶装置は移動された配管チェック完了フラグの値を格納する。このように、記憶階層を設けることにより、より高速に処理を実行することができる。
【0119】
なお、配管チェック完了フラグの値は、通常動作処理部41が通常動作を実行するか否かを判定するときに利用される。
【0120】
(ステップS210)
制御部10は、2台目の室外ユニットの運転を開始する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている配管チェック完了フラグの値を取得して、通常動作処理部41へ供給する。通常動作処理部41は、供給された配管チェック完了フラグの値が配管チェック完了を意味していれば、現在稼働していない2台目の室外ユニット1の運転を開始する。すなわち、通常動作処理部41は、室外ユニット1bの運転を開始し、処理は終了する。このように各種フラグを介して処理を起動することで、制御部10は、良否判定処理と通常動作処理との処理を切り分けて実行することができる。つまり、良否判定処理と通常動作処理は、それぞれが独立した制御処理であり、並列して実行することができる。
【0121】
(ステップS211)
制御部10は、誤配管接続と設定する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている誤配管接続フラグの値を更新する。より具体的には、配管接続確認処理部42は、キャッシュメモリが保持する誤配管接続フラグの値を更新後、キャッシュメモリが保持する誤配管接続フラグの値を、主記憶装置へ移動する。主記憶装置は移動された誤配管接続フラグの値を格納する。このように、記憶階層を設けることにより、より高速に処理を実行することができる。
【0122】
なお、誤配管接続フラグの値は、表示手段が誤配管接続異常と表示するか否かを判定するときに利用される。
【0123】
(ステップS212)
制御部10は、誤配管接続異常と表示する指令を出す。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、出力指令として表示指令を表示手段に出す。表示手段は、表示指令を受け取り後、記憶部20に格納されている誤配管接続フラグの値を参照する。誤配管接続フラグの値が誤配管接続異常であるときには、表示手段は、例えば、「誤配管接続異常」と表示する。表示手段は、上記で説明したように、例えば、リモートコントロール6の液晶表示画面であってもよく、その場合には、例えば、液晶表示画面が文字で「冷媒配管誤接続異常」と表示する。
【0124】
なお、上記で説明した表示手段は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、配管接続確認処理部42は、図示しない小型の携帯可能な端末等の画面にその旨を表示するようにしてもよい。例えば、表示手段は、小型の携帯可能な端末等の画面である。また、表示手段だけでなく、音による報知であってもよい。
【0125】
(ステップS213)
制御部10は、1台目の室外ユニット1の運転を停止する。具体的には、制御部10の配管接続確認処理部42は、記憶部20に格納されている誤配管接続フラグの値を参照する。誤配管接続フラグの値が誤配管接続異常であるときには、配管接続確認処理部42は、運転中の1台目の室外ユニット1を停止する。より具体的には、配管接続確認処理部42は、室外ユニット1aの運転を停止し、処理は終了する。
【0126】
このように、図2に構成を示す制御部10は、冷房運転又は暖房運転を最初に開始するときに、室外ユニット1a又は室外ユニット1bのいずれか1台を運転させ、そのときの冷媒配管8aと冷媒配管8bとの温度差を比較することにより、忘れることなく確実に短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。そのため、制御部10は、冷媒配管の配管接続が誤っていたときに生じることがある室外ユニットの故障や制御不能を防ぐことができる。
【0127】
また、図2に構成を示す運転制御処理部30は、自動的に冷媒配管の配管接続の良否判定を実行することができる。そのため、運転制御処理部30は、忘れることなく確実に冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【0128】
また、図2に構成を示す配管接続確認処理部42は、複数の冷媒配管の配管接続の良否判定を同時にできる。そのため、配管接続確認処理部42は、短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【0129】
図6は、本発明の実施の形態1における電源投入時に自動実行する冷媒配管の配管接続を確認する処理の実行後に記憶部に格納されるフラグの設定例を示す図である。
【0130】
図6に示すように、配管チェック実施済フラグは1を示し、配管チェック完了フラグは1を示し、冷房フラグは1を示している。すなわち、図6に示す例においては、運転モードが冷房であったときに、配管接続の良否判定が実行され、配管チェックが完了したことを想定している。
【0131】
換言すれば、図6においては、制御部10が誤配管ではなかったと判定したときのフラグの一覧が示されている。
【0132】
このように、図6に示すように、記憶部20は、配管接続の良否判定の結果を保持することができる。そのため、空調システムに一旦電源が投入されれば、2回目以降の運転開始時には、制御部10は配管チェックを再度実施しないようにすることができる。
【0133】
なお、空調システムの電源が遮断されたときには、制御部10は再度配管接続の良否判定を行う。このときの状態としては、空調システム全体を入れ替えるときや、室外ユニットや室内ユニット等が交換されたときを想定している。
【0134】
また、図1に構成を示す空調システムは、2台の室外ユニット1の一方のみを動作させるだけで冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。そのため、空調システムは、短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【0135】
また、図1に構成を示す空調システムは、冷媒配管の温度に基づいて、初回の運転開始後に自動的に冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。そのため、空調システムは、忘れることなく確実に冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【0136】
また、図1に構成を示す空調システムは、忘れることなく確実に短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【0137】
なお、本実施の形態において、各処理の詳細を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0138】
なお、本実施の形態では、制御部10は、ステップS205で配管チェック実施済みであるか否かの判定をしたが、これに限るものではない。例えば、制御部10は、ステップS202の後に配管チェック実施済みであるか否かの判定をしてもよい。すなわち、制御部10は、良否判定処理(S205〜S213)を任意のタイミングで開始してよいものである。
【0139】
なお、本実施の形態では、電源ON後の初回運転時に所定の条件を満たすとして、良否判定処理(S205〜S213)を実行する場合を説明したが、所定の条件はこれに限るものではない。例えば、リモートコントロール6からの運転ONの指令が1000回等の所定の回数を超えたときに、制御部10は自動的に良否判定処理を実行してもよい。このようにすることで、例えば、空調システムの長期間の使用が原因で、冷媒配管から冷媒が漏れたことにより、冷媒配管内を流れる冷媒量が減り、冷媒配管8aと冷媒配管8bとでの温度差が得られなくなったことが生じた場合であっても、即座に判定することできる。それにより、使用者がメンテナンスのタイミングを意識しなくても自動的に定期的な空調システムのメンテナンスをすることができる。
【0140】
また、例えば、電源ON後に即座に良否判定処理を実行するようにしてもよい。その場合、所定の条件は、空調システム全体の電源ONとなる。
【0141】
また、例えば、記憶部20のデータが壊れたとき、良否判定処理を実行するようにしてもよい。その場合、所定の条件は、記憶部20のデータが壊れたときや、読み取り不能となったときである。この場合、良否判定処理中のフラグの更新等の処理は省略するようにすればよい。
【0142】
また、例えば、記憶部20が着脱可能なハードウェアで構成されている場合、記憶部20のハードウェアを交換したとき、良否判定処理を実行するようにしてもよい。その場合、所定の条件は、空調システムが、記憶部20を新しいハードウェアとして認識したタイミングである。
【0143】
また、例えば、空調システムを強制終了させて再起動した後、良否判定処理を実行するようにしてもよい。その場合、所定の条件は、空調システムの緊急遮断釦が押されたときである。
【0144】
また、例えば、空調システムの電源が外部要因(例えば、停電)により遮断された後、良否判定処理を実行するようにしてもよい。その場合、所定の条件は、電源遮断である。
【0145】
このように、上記で説明した所定の条件は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0146】
以上のように、本実施の形態においては、2台の室外ユニット1と、2台の室外ユニット1とそれぞれ冷媒配管8で接続され、冷媒配管8を流れる冷媒と室内空気とを熱交換する室内ユニット2と、2台の室外ユニット1の運転及び室内ユニット2の運転を含む空調運転を制御する制御部10と、冷媒配管8の温度をそれぞれ検出する温度センサ7と、を備え、制御部10は、空調運転を開始する際、所定の条件を満たしたとき、いずれか1台の前記室外ユニット1の運転を開始させ、運転中の室外ユニット1の冷媒配管8の温度を第1の冷媒配管温度とし、停止中の室外ユニット1の冷媒配管8の温度を第2の冷媒配管温度とし、第1の冷媒配管温度と、第2の冷媒配管温度とを比較することにより、冷媒配管8の接続が正常であるか否かを判定する良否判定処理を実行するようにしたので、忘れることなく確実に短時間で冷媒配管8の配管接続の良否判定をすることができる。そのため、冷媒配管8の配管接続が誤っていたときに生じることがある室外ユニット1の故障や制御不能を防ぐことができる。
【0147】
また、本実施の形態においては、制御部10は、空調運転を初回の運転で開始するとき、所定の条件を満たしたとして、良否判定処理を実行するようにしたので、忘れることなく冷媒配管8の配管接続の良否判定をすることができる。
【0148】
また、本実施の形態においては、制御部10は、冷房運転又は暖房運転を初回の運転で開始するとき、所定の条件を満たしたとして、良否判定処理を実行するようにしたので、忘れることなく冷媒配管8の配管接続の良否判定をすることができる。
【0149】
また、本実施の形態においては、良否判定処理の良否判定結果である良否判定情報を保持する記憶部20を備え、制御部10は、良否判定情報が良である場合、所定の条件を満たさないとして、良否判定処理を実行しないようにしたので、2回目以降の運転開始時には、制御部10は配管チェックを再度実施しないようにすることができる。
【0150】
また、本実施の形態においては、制御部10は、良否判定情報が存在しない状態で空調運転を開始させたとき、初回の運転であると判断するようにしたので、忘れることなく冷媒配管8の配管接続の良否判定をすることができる。
【0151】
また、本実施の形態においては、制御部10は、運転中の室外ユニット1が冷房運転のとき、第2の冷媒配管温度が第1の冷媒配管温度より大きければ、冷媒配管8の接続は正常であると判定し、第2の冷媒配管温度が第1の冷媒配管温度より大きくなければ、冷媒配管8の接続は正常でないと判定し、運転中の室外ユニット1が暖房運転のとき、第1の冷媒配管温度が第2の冷媒配管温度より大きければ、冷媒配管8の接続は正常であると判定し、第1の冷媒配管温度が第2の冷媒配管温度より大きくなければ、冷媒配管8の接続は正常でないと判定するようにしたので、複数の冷媒配管8の配管接続の良否判定を同時にできる。そのため、短時間で冷媒配管の配管接続の良否判定をすることができる。
【符号の説明】
【0152】
1、1a、1b 室外ユニット、2 室内ユニット、3 全熱交換型換気ユニット、4 ダクト、4a 立上ダクト、4b 主ダクト、4c 副主ダクト、4d 分岐ダクト、4e 換気用ダクト、5 VAVユニット、6 リモートコントロール、7、7a、7b 温度センサ、8、8a、8b 冷媒配管、10 制御部、20 記憶部、30 運転制御処理部、40 運転モード切替処理部、41 通常動作処理部、42 配管接続確認処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2台の室外ユニットと、
前記2台の室外ユニットとそれぞれ冷媒配管で接続され、前記冷媒配管を流れる冷媒と室内空気とを熱交換する室内ユニットと、
前記2台の室外ユニットの運転及び前記室内ユニットの運転を含む空調運転を制御する制御装置と、
前記冷媒配管の温度をそれぞれ検出する温度検出器と、
を備え、
前記制御装置は、
前記空調運転を開始する際、所定の条件を満たしたとき、いずれか1台の前記室外ユニットの運転を開始させ、
運転中の前記室外ユニットの前記冷媒配管の温度を第1の冷媒配管温度とし、
停止中の前記室外ユニットの前記冷媒配管の温度を第2の冷媒配管温度とし、
前記第1の冷媒配管温度と、前記第2の冷媒配管温度とを比較することにより、前記冷媒配管の接続が正常であるか否かを判定する良否判定処理を実行する
ことを特徴とする空調システム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記空調運転を初回の運転で開始するとき、前記所定の条件を満たしたとして、前記良否判定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
冷房運転又は暖房運転を初回の運転で開始するとき、前記所定の条件を満たしたとして、前記良否判定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空調システム。
【請求項4】
前記良否判定処理の良否判定結果である良否判定情報を保持する記憶部を備え、
前記制御装置は、
前記良否判定情報が良である場合、前記所定の条件を満たさないとして、前記良否判定処理を実行しない
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の空調システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記良否判定情報が存在しない状態で前記空調運転を開始させたとき、前記初回の運転であると判断する
ことを特徴とする請求項2又は3に従属する請求項4に記載の空調システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
運転中の前記室外ユニットが冷房運転のとき、
前記第2の冷媒配管温度が前記第1の冷媒配管温度より大きければ、前記冷媒配管の接続は正常であると判定し、
前記第2の冷媒配管温度が前記第1の冷媒配管温度より大きくなければ、前記冷媒配管の接続は正常でないと判定し、
運転中の前記室外ユニットが暖房運転のとき、
前記第1の冷媒配管温度が前記第2の冷媒配管温度より大きければ、前記冷媒配管の接続は正常であると判定し、
前記第1の冷媒配管温度が前記第2の冷媒配管温度より大きくなければ、前記冷媒配管の接続は正常でないと判定する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の空調システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−61132(P2013−61132A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200994(P2011−200994)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】