説明

空調装置

【課題】振動剛性の高い空調装置を提供する。
【解決手段】空調空気を内部に流通させる空調ケース11を備えた空調ユニット10と、空調ユニット10の側方にオフセット配置され、空調ユニット10側に向かう空気流れを生成する送風ユニット20と、送風ユニット20の吹出口21と空調ケース11の側壁13に形成された開口部14とを接続する筒状の接続ダクト部30とを備えた空調装置であって、空調ユニット10は、開口部14に近接して配置され、空調ケース11よりも高い剛性を備えたエバポレータ40を空調ケース11内に有し、接続ダクト部30の少なくとも一部の側壁31は、当該側壁31に平行に見てエバポレータ40の側面部41に重なって配置され、開口部14近傍において、空調ユニット10の空気通路12の幅W2は、エバポレータ40によって接続ダクト部30の空気通路33の幅W1よりも狭くなるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調ユニットと空調ユニットに対してオフセット配置された送風ユニットとを備えた空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ブロワオフセット(セミセンタ置き)型の車両用空調装置が開示されている。この空調装置は、車室内前部の計器盤下方のうち車幅方向中央部に配置された空調ユニットと、空調ユニットに対して助手席側側方にオフセット配置された送風ユニットとを備え、全体として略L字状の形状を有している。空調ユニットは、冷媒との熱交換により空調空気を冷却するエバポレータと、エンジン冷却水との熱交換により空調空気を加熱するヒータコアとを有している。送風ユニットは、遠心式の送風ファンと、送風ファンを駆動する駆動用モータとを有している。空調ユニットと送風ユニットとの間は接続ダクト部により接続されている。
【特許文献1】特開平8−142640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようなブロワオフセット型車両用空調装置では、空調ユニットの重心と送風ユニットの重心との間が比較的離れており、これらの重心の間は比較的剛性の低い接続ダクト部により接続されている。したがってブロワオフセット型車両用空調装置では、振動剛性が比較的低くなるため、車両に対する取付け剛性が低下したり、計器盤を介して振動や異音が車室内に伝達されたりするという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、振動剛性の高い空調装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0006】
請求項1に記載の発明は、空調空気を内部に流通させる空調ケース(11)を備えた空調ユニット(10)と、空調ユニット(10)の側方にオフセット配置され、空調ユニット(10)側に向かう空気流れを生成する送風ユニット(20)と、送風ユニット(20)の吹出口(21)と空調ケース(11)の側壁(13)に形成された開口部(14)とを接続する筒状の接続ダクト部(30)とを備えた空調装置であって、空調ユニット(10)は、開口部(14)に近接して配置され、空調ケース(11)よりも高い剛性を備えた構造体(40)を空調ケース(11)内に有し、接続ダクト部(30)の少なくとも一部の側壁(31)は、当該側壁(31)に平行に見て構造体(40)の側面部(41)に重なって配置され、開口部(14)近傍において、空調ユニット(10)の空気通路(12)の幅(W2)は、構造体(40)によって接続ダクト部(30)の空気通路(33)の幅(W1)よりも狭くなっていることを特徴としている。
【0007】
これにより、構造体(40)によって開口部(14)近傍における空調ケース(11)の変形が抑制されるため、送風ユニット(20)に生じた振動が接続ダクト部(30)を介して空調ユニット(10)側に伝達され難くなる。したがって、振動剛性の高い空調装置が得られる。また、接続ダクト部(30)の側壁(31)と構造体(40)とは、空調ユニット(10)の空気通路(12)の幅(W2)が、構造体(40)によって接続ダクト部(30)の空気通路(33)の幅(W1)よりも狭くなるように配置されているため、構造体(40)の組付けの際に多少の位置ずれが生じても、側壁(31)と構造体(40)の側面部(41)とが重なるようになっている。したがって、構造体(40)の高い位置決め精度が要求されないため、振動剛性の高い空調装置が簡略な製造工程で得られる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、接続ダクト部(30)の側壁(31)が側面部(41)に当接していることを特徴としている。
【0009】
これにより、側壁(31)の振動が構造体(40)によって抑えられるため、送風ユニット(20)に生じた振動が空調ユニット(10)側にさらに伝達され難くなる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、空調空気を内部に流通させる空調ケース(11)を備えた空調ユニット(10)と、空調ユニット(10)の側方にオフセット配置され、空調ユニット(10)側に向かう空気流れを生成する送風ユニット(20)と、送風ユニット(20)の吹出口(21)と空調ケース(11)の側壁(13)に形成された開口部(14)とを接続する筒状の接続ダクト部(30)とを備えた空調装置であって、空調ユニット(10)は、開口部(14)に近接して配置され、空調ケース(11)よりも高い剛性を備えた構造体(40)を空調ケース(11)内に有し、接続ダクト部(30)の少なくとも一部の側壁(31)は、当該側壁(31)に平行に見て構造体(40)の側面部(41)に重なって配置されるとともに、構造体(40)の側面部(41)に当接する突起部(32)を有していることを特徴としている。
【0011】
これにより、構造体(40)によって開口部(14)近傍における空調ケース(11)の変形が抑制される。また、側壁(31)の突起部(32)が構造体(40)の側面部(41)に当接しているため、側壁(31)の振動が構造体(40)によって抑えられる。これにより、送風ユニット(20)に生じた振動が接続ダクト部(30)を介して空調ユニット(10)側に伝達され難くなる。したがって、振動剛性の高い空調装置が得られる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、開口部(14)近傍において、空調ユニット(10)の空気通路(12)の幅(W2)は、構造体(40)によって接続ダクト部(30)の空気通路(33)の幅(W1)よりも狭くなっていることを特徴としている。
【0013】
これにより、構造体(40)の組付けの際に多少の位置ずれが生じても、接続ダクト部(30)の側壁(31)と構造体(40)の側面部(41)とが重なるようになっている。したがって、構造体(40)の高い位置決め精度が要求されないため、振動剛性の高い空調装置が簡略な製造工程で得られる。
【0014】
請求項5に記載の発明のように、構造体(40)は、内部を流通する冷媒との熱交換により空調空気を冷却するエバポレータを含んでいてもよい。エバポレータは一般に空調ケース(11)よりも高い剛性を有し、開口部(14)の近傍に配置されるため、上記のような構成を容易に実現できる。
【0015】
ここで、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態における車両用の空調装置の概略構成を模式的に示す断面図である。図1の上下方向は概ね車両の前後方向を表し、左右方向は概ね車両の左右方向を表している。図2は、本実施形態における空調装置のうち空調ユニット側の構成を示す側面図である。図2の上下方向は概ね鉛直上下方向を表し、左方向は概ね車両の後方向を表し、右方向は概ね車両の前方向を表している。図1及び図2に示すように、空調装置1は、空調ユニット10と、空調ユニット10の側方にオフセット配置された送風ユニット20とを備え、全体として略L字形状を有している。
【0017】
空調ユニット10は、車室内前部の計器盤下方のうち車幅方向中央部に配置されている。空調ユニット10は、樹脂性の空調ケース11を有している。空調ケース11内には、空気を流通させる空気通路12が形成されている。空調ケース11の側壁13には、例えば略長方形状に開口された開口部14が形成されている。
【0018】
送風ユニット20は、渦巻状に形成された樹脂性のスクロールケース23を有している。スクロールケース23には、駆動用モータにより駆動される遠心式の送風ファン22が収納されている。送風ファン22により生成された空気流は、スクロールケース23により画定された渦巻状の空気通路を通り、当該空気通路の接線方向に向かって開口された吹出口21から吹き出されるようになっている。また送風ユニット20は、内気及び外気を吸込モードに基づいて切替え導入する不図示の内外気切替箱を有している。
【0019】
送風ユニット20の吹出口21と空調ケース11の開口部14との間は、接続ダクト部30によって接続されている。接続ダクト部30は樹脂製であり、概ね四角筒状の形状を有している。接続ダクト部30内には、空気が流通する空気通路33が形成されている。送風ユニット20の吹出口21から吹き出された空気は、空気通路33を通って空調ユニット10に流入する。接続ダクト部30は、空調ケース11及びスクロールケース23のいずれとも別体であってもよいし、空調ケース11及びスクロールケース23のうちいずれか一方又は双方と一体的に形成されていてもよい。
【0020】
空調ユニット10の空気通路12には、送風ユニット20側から流入した空気を冷媒との熱交換により冷却するエバポレータ40が設けられている。エバポレータ40は、鉛直上下方向及び車両左右方向の双方にほぼ平行に縦置きされている。エバポレータ40は、例えばアルミニウム製の薄板を用いて作製された複数の扁平チューブをコルゲートフィンを介在させて積層し、ろう付けにより一体化させた構成を有している。エバポレータ40は空調ケース11よりも高い剛性を有し、空調ケース11の変形を抑制する構造体として機能するようになっている。またエバポレータ40は比較的大きい質量を有している。
【0021】
エバポレータ40の下流側には、例えば平板状のドア基板部とドア基板部の一端辺に設けられた回転軸とを備えたエアミックスドア50が設けられている。エアミックスドア50の下流側には、内部を流通するエンジン冷却水との熱交換により、エバポレータ40で冷却された空気を加熱するヒータコア60が設けられている。ヒータコア60の上方(図1では紙面手前側)には、ヒータコア60を迂回するバイパス通路が設けられている。エアミックスドア50は不図示の駆動機構により駆動され、ヒータコア60を通過して加熱される高温の空気と、ヒータコア60を迂回する低温の空気との流量比を調節できるようになっている。これにより、車室内に吹き出される空調空気の温度が調節される。
【0022】
ヒータコア60の下流側には、ヒータコア60を通過した空気とヒータコア60を迂回した空気とを混合するエアミックス領域70が設けられている。
【0023】
エアミックス領域70の下流側には、車室内の互いに異なる部分に吹き出される空調空気が流出する3つの開口部80、81、82が形成されている。例えば開口部80からは車室内の乗員の下半身側に空気が吹き出され、開口部81からは乗員の上半身側に空気が吹き出され、開口部82からは車両のフロントガラス内面に空気が吹き出されるようになっている。開口部80、81、82は、吹出モードに基づいて例えば板状のモードドア90、91、92によりそれぞれ開閉される。
【0024】
本実施形態では、接続ダクト部30の一部の側壁31が、当該側壁31に平行に見てエバポレータ40の側面部41に重なるように配置されている。側壁31のうち空調ケース11の側壁13に接続される端部(角部)31aは、エバポレータ40の側面部41に例えば直接当接している。また側面部41の一部は、開口部14を介して接続ダクト部30側に露出している(図2のA部)。これにより開口部14近傍において、接続ダクト部30の空気通路33の幅W1よりも、空調ユニット10の空気通路12の幅W2の方が狭くなっている(W1>W2)。
【0025】
一般に、車両からの振動伝達や送風ファン22の駆動によって空調装置1の送風ユニット20に生じた振動は、接続ダクト部30を介して空調ユニット10側に伝達される。本実施形態では、接続ダクト部30の側壁31がエバポレータ40の側面部41に重なって配置されている。エバポレータ40は空調ケース11より高い剛性を有するため、開口部14近傍において空調ケース11の特に左右方向の変形を抑制する構造体として機能する。したがって、接続ダクト部30から空調ユニット10側には振動が伝達され難くなる。
【0026】
また、接続ダクト部30の側壁31の端部31aは、比較的大きい質量を有するエバポレータ40の側面部41に直接当接している。これにより、側壁31の左右方向の振動がエバポレータ40によって抑えられる。したがって、接続ダクト部30の特に車両左右方向の振動が空調ケース11の側壁13に伝達され難くなる。
【0027】
図3は、本実施形態の空調装置1を振動させた場合の周波数応答をCAEにより解析した結果を示すグラフである。図4は、接続ダクト部側壁とエバポレータ側面部とが重なり合っていない従来の空調装置を振動させた場合の周波数応答をCAEにより解析した結果を示すグラフである。両グラフの横軸は周波数(Hz)を表し、縦軸は加速度を表している。なお両グラフでは、任意の直交座標系をとったときのX軸方向での周波数応答を実線で示し、Y軸方向での周波数応答を破線で示し、Z軸方向での周波数応答を一点鎖線で示している。
【0028】
図3及び図4に示すように、従来の空調装置では1次共振周波数(加速度が極大となる周波数のうち最低の周波数)が約36Hzであるのに対し、本実施形態の空調装置1では1次共振周波数が約1.9倍の約69Hzになっている。したがって、本実施形態によれば、空調ユニット10と送風ユニット20との共振が抑制され、空調装置1の振動剛性が大幅に向上することが分かる。
【0029】
近年、車両用空調装置が計器盤側のリンフォース(クロスカービーム)等に計器盤モジュールとしてサブ組付けされた構造が増加している。このような構造において従来の車両用空調装置では、振動剛性を高めて取付け剛性を確保するために、空調ユニットと送風ユニットとの間の結合強度を高めるスチール製のブラケットが別途追加されていた。これに対し本実施形態では、ブラケットを追加せずに空調装置1の振動剛性を向上できるので、空調装置1の製造コストの増加を抑えることができる。
【0030】
また本実施形態では、エバポレータ40の側面部41の一部が開口部14を介して露出しているため、接続ダクト部30での空気通路33の幅W1よりも空調ユニット10での空気通路12の幅W2の方が狭くなっている。これにより、エバポレータ40を空調ケース11に組み付ける際に、エバポレータ40の組付け位置が空調ケース11の開口部14に対して車両後方側に多少ずれてしまっても、接続ダクト部30の側壁31とエバポレータ40の側面部41とが重なるようになっている。したがって、エバポレータ40を空調ケース11に組み付ける工程で高い位置決め精度が要求されないため、空調装置1の製造工程が簡略化して製造コストが低減される。
【0031】
さらに本実施形態では、送風ユニット20が空調ユニット10に対して車幅方向にオフセット配置されている。したがって、空調装置1の車両前後方向及び鉛直上下方向における寸法が短縮されるため、空調装置1の車両への搭載性が向上する。
【0032】
図5は、本実施形態における空調装置の空調ユニットの変形例を模式的に示す側面図である。図5に示すように、本変形例の空調ユニット15では、エバポレータ40が鉛直面に対し傾いて配置されている。本変形例においても、接続ダクト部30が接続される空調ケース11の開口部14からはエバポレータ40の側面部41の一部が露出しており、接続ダクト部30の一部の側壁31はエバポレータ40の側面部41と重なって配置されるようになっている(図5のB部)。本変形例によっても、図1及び図2に示した構成と同様の効果が得られる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における車両用の空調装置2の概略構成を模式的に示す断面図である。図6の上下方向は概ね車両の前後方向を表し、左右方向は概ね車両の左右方向を表している。図6に示すように、空調装置2の接続ダクト部30の側壁31は、空調ケース11側の端部(角部)31aに突起部32を有している。突起部32は、側壁31と同一平面内で空調ケース11内側に向かって突出している。突起部32の先端は、エバポレータ40の側面部41に直接当接している。突起部32より下流側の空調ケース11の側壁13と、エバポレータ40の側面部41との間には、不図示のパッキンが介設されている。
【0034】
本実施形態では、接続ダクト部30の側壁31の端部に形成された突起部32が、比較的大きい質量を有するエバポレータ40の側面部41に直接当接しているため、側壁31の左右方向の振動がエバポレータ40によって抑えられる。また、第1実施形態と同様に、接続ダクト部30の側壁31は、当該側壁31に平行に見てエバポレータ40の側面部41に重なるように配置されている。これにより、送風ユニット20側から空調ケース11の側壁13に対して振動が伝達され難くなる。したがって本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0035】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、エバポレータ40を構造体として用いているが、空調ユニット10内に設けられて空調ケース11よりも高い剛性を有するヒータコア60やフィルタケース等を構造体として用いることもできる。
【0036】
上記第1実施形態では、接続ダクト部30の側壁31の端部とエバポレータ40の側面部41とが直接接触しているが、側壁31の端部と側面部41との間にパッキン等を設けてもよい。
【0037】
上記実施形態では、車両用の空調装置1を例に挙げたが、車両用以外の空調装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1実施形態における空調装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】第1実施形態における空調装置のうち空調ユニットの構成を示す図である。
【図3】第1実施形態の空調装置を振動させた場合の周波数応答を解析した結果を示すグラフである。
【図4】従来の空調装置を振動させた場合の周波数応答を解析した結果を示すグラフである。
【図5】第1実施形態における空調装置のうち空調ユニットの構成の変形例を示す図である。
【図6】第2実施形態における空調装置の構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 空調装置
10 空調ユニット
11 空調ケース
12 空気通路
13 側壁
14 開口部
20 送風ユニット
30 接続ダクト部
31 側壁
32 突起部
33 空気通路
40 構造体
41 側面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調空気を内部に流通させる空調ケース(11)を備えた空調ユニット(10)と、前記空調ユニット(10)の側方にオフセット配置され、前記空調ユニット(10)側に向かう空気流れを生成する送風ユニット(20)と、前記送風ユニット(20)の吹出口(21)と前記空調ケース(11)の側壁(13)に形成された開口部(14)とを接続する筒状の接続ダクト部(30)とを備えた空調装置であって、
前記空調ユニット(10)は、前記開口部(14)に近接して配置され、前記空調ケース(11)よりも高い剛性を備えた構造体(40)を前記空調ケース(11)内に有し、
前記接続ダクト部(30)の少なくとも一部の側壁(31)は、当該側壁(31)に平行に見て前記構造体(40)の側面部(41)に重なって配置され、
前記開口部(14)近傍において、前記空調ユニット(10)の空気通路(12)の幅(W2)は、前記構造体(40)によって前記接続ダクト部(30)の空気通路(33)の幅(W1)よりも狭くなっていることを特徴とする空調装置。
【請求項2】
前記接続ダクト部(30)の前記側壁(31)は、前記側面部(41)に当接していることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
【請求項3】
空調空気を内部に流通させる空調ケース(11)を備えた空調ユニット(10)と、前記空調ユニット(10)の側方にオフセット配置され、前記空調ユニット(10)側に向かう空気流れを生成する送風ユニット(20)と、前記送風ユニット(20)の吹出口(21)と前記空調ケース(11)の側壁(13)に形成された開口部(14)とを接続する筒状の接続ダクト部(30)とを備えた空調装置であって、
前記空調ユニット(10)は、前記開口部(14)に近接して配置され、前記空調ケース(11)よりも高い剛性を備えた構造体(40)を前記空調ケース(11)内に有し、
前記接続ダクト部(30)の少なくとも一部の側壁(31)は、当該側壁(31)に平行に見て前記構造体(40)の側面部(41)に重なって配置されるとともに、前記構造体(40)の側面部(41)に当接する突起部(32)を有していることを特徴とする空調装置。
【請求項4】
前記開口部(14)近傍において、前記空調ユニット(10)の空気通路(12)の幅(W2)は、前記構造体(40)によって前記接続ダクト部(30)の空気通路(33)の幅(W1)よりも狭くなっていることを特徴とする請求項4に記載の空調装置。
【請求項5】
前記構造体(40)は、内部を流通する冷媒との熱交換により空調空気を冷却するエバポレータを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−35141(P2009−35141A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201334(P2007−201334)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】