説明

突起付き配管

【課題】配管は、単純なパイプという概念であった。しかし前後の機器が機能向上するにつけ 配管部は、変化がない状態である。
【解決の手段】配管内面に突起を設け 必要とする仕様にあった突起パターンとすることで 配管が単純な移動の部品から機能を持った機器として使用できるようになった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
液体・気体・ガス体など流体物2を移動させる配管に対して 単純な流体物の移動でなく いかに速やかに・いかに物理的状態を維持し・整流して移動させるかを追求した技術。
【背景技術】
【0002】
従来の流体物2の移動には、単純なパイプ1に流体物を詰め込んで押し流す方法であった。
しかし 流体物移動目的が複雑になった現状では、入り側より排出側まで状態を維持して移動させるには、形状が単純すぎて断面積・肉厚・移送圧力要素に限られ 新たな技術を必要とする状況になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在に求められていると思われる要素例の一部として
1 大量の流体をいかに速く移動させるか。
2 温度や品質をいかに維持するか。
3 前後における処理機器能力の機能バランスを求める。
4 いかに省スペースとするか
などが考えられる。
たとえば 豪雨による多量の降雨を速やかに除去するには、大きな容積の貯水池を設ける他に流速をアップして速やかに海へ流し込む必要があります。
身近の例では、風呂場の排水口をいかに速やかに排水するか。
また ボイラー・内燃機関6の排出ガスをリサイクルするためいかに温度を降下させないでリサイクル機器7へ移動させるか。
これらの目的を 単純に断面積・曲げ加工の曲率等だけで設計されていたものを ここでは、新たな機能を設けてその仕様を満足させようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来は、配管1の内面をいかに滑らかにするか。あるいは、配管1の内面にメッキ処理をして耐熱性を改善するか等の方法が存在していた。
本件では、これと異なる解決方法として 配管の内面壁4に突起3を設けることで新たな要求仕様を解決計っている。
この突起形状は、目的にあわせて各種パターンを構成することも出来るので 多様な要求仕様に対処可能である。
例えば 配管内面壁4に円形の突起3を成形し そのパターンを流体物2がスパイラル流5となるように構成することで スパイラル流5の流速がアップし 配管側で圧力が低下して 前工程との圧力差を大きくすることが出来る。
加えて残留流体(例えば残留空気)がスパイラル流の中心より排出可能になり 流体の流れ(例えば水)が抵抗減少により 速やかに排出出来ることとなる。
他に 流体物2の流れは、円形突起3の山部に接触するが 円形突起3の谷部には、残留流体6が存在することで メインとなる流体物2が配管壁4と直接的接触が少ない状態で流れること出来る。
すなわち 残留流体6が断熱の役割を果たしてくれる。
その結果 放熱面積が小さくなり断熱効果が得られる。
このように 求められる仕様に対して いろいろなパターン構成で簡単に対応できる。
【発明の効果】
【0005】
このような配管を求められる用途は、具体的にいくらでも存在する。
例えば ボイラー・自動車のエンジン7における排気ガスは、そのガス流をスパイラル流5とすることで圧力差が発生し 燃焼室のガス抜けが改善される。また 排気ガスのリサイクル機器・排気ガス触媒8まで温度の低下を防止するために 円形突起3の谷部残留流体6が断熱層の機能として働いてくれる。
また 配管全体に突起物3を設けなくても口金部に突起物3を設けることで流体物全体の流れを変えることも可能である。
浴室の排水口は、スパイラル流5として流速がアップし スパイラル流中心に空気抜きが出来て 排水性が向上できる。
ノズル口についてもスパイラル流形式とすることでより遠くまで放出することが出来る。
これらの例を見るがごとく この形状は、流体物を押し流す内容から流体物を整流したり機能を加えるなど新たなコントロールを加えられる方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
配管は、機器と機器を接続する大事な機能でありながら 認識について不足していたのが現状である。
各機器の発達は、それぞれ顕著な発展を示しながら 機器間の接続部分は、昔ながらの手法である。
そして この部分に関するトラブルもよく聞くところである。
例えば原子力の配管部における故障・ロケットの燃料配管の故障・家庭における漏水など。
配管は、身近なところによりよい方法が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】一般的な流体の流れ
【図2】突起を設けた配管
【図3】スパイラル流を利用する形状
【図4】断熱層を利用する形状
【図5】配管の概念
【符号の説明】
【0008】
1 配管(パイプ)
2 流体物
3 突起物
4 内面壁
5 スパイラル流
6 残留流体
7 ボイラー・内燃機関など
8 リサイクル機器・触媒など

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)配管・排気管等内面壁4に円形・山形などの突起物3を成形して液体・気体・ガス体等の流体物2をスパイラル流5など良好な流れ及び機能に変換する配管・排気管等。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−107707(P2007−107707A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−325324(P2005−325324)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(594042561)
【Fターム(参考)】