説明

窓ガラス

接着剤3を用いてフレームレスの自動車用窓ガラス1の端縁にトリム2を結合する方法を開示する。この方法は、窓ガラスの端縁が自由にトリムを受け入れることができる第1位置に窓ガラスを配置し、少なくとも一部分に塗布した接着剤を有するトリムを窓ガラスと接触して位置させることを備える。次いで、窓ガラスを第2位置に押し込み、トリムが窓ガラスに結合するように窓ガラスをトリム及び接着剤に対して変形する。トリムを装着するための装置10も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリムを上に設けた窓ガラス、及び該窓ガラス上にトリムを搭載する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車のような自走車両の美的外観は、販売の成功における主要な要因である。多くの特徴が車両の全体の外観に寄与し、そのうちの1つがドア及びウィンドウに用いられるトリムである。クロム仕上げ又はプラスチック製ストリップのようなトリムは、車両本体よりも窓ガラスそれ自体の上に搭載することによって固定窓にしばしば付加される。開閉式窓ガラス用のトリムを車両のドア又は本体に設ける。トリムそれ自体は、窓ガラスを囲む金属又はポリマーフレームとは違って構造的又は機械的機能を付与しないが、所望の美的仕上げを付与する。
【0003】
かかるフィニッシャーをガラスの表面に搭載又は結合し得るいくつかの異なる方法がある。例えば、窓ガラスをその外周の周りでポリマーフレームにより封入する場合、トリムの封入に用いるモールドに含めることができ、その結果ポリマーフレームによって窓ガラスに結合する。トリムを窓ガラスにその長さに沿って接着剤の層又は多点により結合することができる。或いはまた、トリムを窓ガラスの端縁に直接、又は窓ガラスに結合した保持具を経てクリップすることができる。
【0004】
これらの方法は、後部ドア内に固定したリヤウィンドウのように窓ガラスを車両内に固定する場合に適している。しかしながら、かかる固定方法は、開閉式でフレームレス(ポリマー又は金属のいずれのフレームも有しない)の窓ガラスに対して適していない。フレームレス窓ガラスの一例は、開放横窓、特にコンバーチブル又はクーペ車に設けたものであり、ここで窓ガラスは直接車の「B」柱と接触し、車のドアの一部を形成する閉鎖フレームの中にはない。トリムを搭載し得るのが望ましい1つの特定の窓ガラスは、開放リヤウィンドウである。後部ドアのフレームに結合するよりもむしろ、開放リヤウィンドウは、車両の後部の全開放部分を形成する。したがって、窓ガラスは閉鎖した際に車両のフレームに対してぴったりと適合し、その外周の周りでポリマーフレームのいかなる形態も備えていない。そのため、これは、ポリマーフレームを用いてあらゆるトリムを窓ガラスに結合し得るオプションを排除する。
【0005】
それゆえ、あらゆるトリムを窓ガラスに接着又はクリップする必要がある。トリムを窓ガラスに接着することは、窓ガラスが車両本体内で正しく閉じ、ぴったりと適合することを確実にするようトリムを正確に位置づけることを必要とする。しかしながら、トリムを当てはめる窓ガラスの端縁における変動を考慮するための許容範囲が要求される。これら変動は、切断、切削または成形によるものとすることができる。従って、トリムを窓ガラスの端縁に正確に合わせることは困難である。更なる課題は、接着剤の塗布量の調整である。同一量の接着剤を各窓ガラス用のトリムに塗布する場合、窓ガラスの端縁の形状のあらゆる変動が、窓ガラス上のトリムの下から接着剤が漏れ出るのをもたらすか、またはそのための接着剤が少なすぎることになる。トリム自体又はトリムをクリップする保持具が窓ガラスの端縁の形状における許容範囲に耐え得ることを必要とするので、トリムを本体にクリップすることも難しい。
【0006】
そのため、種々のトリム及びフィニッシャーを開放リヤウィンドウのような開閉式窓ガラスとともにうまく用いる必要がある場合、所要の許容範囲と適合するトリムの窓ガラスへの搭載方法を見出す必要がある。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、接着剤を用いてフレームレスの自動車用窓ガラスの端縁にトリムを結合する方法を提供することにより上記課題を解決することにあり、該方法は、窓ガラスの端縁が自由にトリムを受け入れることができる第1位置に前記窓ガラスを配置し、少なくとも一部分に塗布した接着剤を有するトリムを窓ガラスと接触して位置させ、窓ガラスを第2位置に押し込み、トリムが窓ガラスに結合するように窓ガラスをトリム及び接着剤に対して変形することを備える。窓ガラス及びトリムを位置決めする2段階の工程を用い、その後トリムをフレームレスの自動車用窓ガラスの端縁に装着することにより、トリムの端縁と窓ガラスと間のあらゆる間隙を最小化することができる。
【0008】
接着剤をトリムに予備塗布することができる。前記方法は、トリムを窓ガラスの領域内に位置させ、トリムが窓ガラスと接触する前に接着剤をトリムに塗布することをさらに備えるのが好ましい。
【0009】
窓ガラスは、真空吸引カップの第1セットを適用することにより窓ガラスを第1位置に保持するのが好ましい。真空吸引カップの第2セットを適用することにより窓ガラスを第2位置へ押し込むのが好ましい。
【0010】
好ましくは、接着剤はホットメルト接着剤である。
【0011】
トリムを窓ガラスと接触した位置に真空吸引により保持するのが好ましい。
【0012】
窓ガラスはガラスの単一プライであるのが好ましい。
【0013】
本発明はまた、トリムをフレームレスの自動車用窓ガラスの端縁に装着する装置を提供するもので、該装置はフレームレスの自動車用窓ガラスを支持し、心出しするための手段と、真空吸引を窓ガラスの下側に適用して該窓ガラスを第1位置に保持するための第1セットを形成する少なくとも1つの吸引カップと、真空吸引を窓ガラスの下側に適用して該窓ガラスを第2位置に押し込むための第2セットを形成する少なくとも1つの吸引カップと、トリムを受けるための凹所で、トリムの位置を保持するための複数の真空吸引孔を備えた凹所と、トリムを窓ガラスの端縁上に位置させるための手段とを備える。
【0014】
窓ガラスの位置を保持し、これを第2位置にそれを押し込んでトリムと接触するように吸引カップの2つの別個のセットを用いることにより、合わせた際のトリムの端縁と窓ガラスとの間の間隙を最小にする。
【0015】
本発明はまた、上記方法を用いて装着したトリムを有する窓ガラスと、かかる方法を用いて上述したように装着したトリムを有する窓ガラスとを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明は、ほんの一例として以下の図面を参照しながら説明される。
【0017】
【図1】図1は、片側に沿って付着したトリムを有するフレームレス窓ガラスの概略平面図である。
【図2】図2は、図1の線A−A´に沿った概略断面図である。
【図3】図3は、さらに詳細なトリムの概略斜視図である。
【図4】図4は、本発明に係るトリムを窓ガラスに装着するための装置の概略平面図である。
【図5】図5は、窓ガラス上の吸引カップの位置決めを示す概略断面図である。
【図6】図6は、図5で強調された領域の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明において、トリム又はフィニッシャーをフレームレス窓ガラスの端縁に揃える方法が、トリム/フィニッシャーと窓ガラスの端縁との間の厳しい許容範囲を満たすことを確実にするための鍵であることが理解される。窓ガラスの空間位置を維持しながら、トリム/フィニッシャーを装着する窓ガラスの端縁を曲げることによって、より細かい許容範囲を達成することができる。
【0019】
図1は、フレームレス窓ガラス、この場合強化ガラスの単一プライから形成し、その片側に沿って付着したトリムを有する開放リヤウィンドウを示す概略平面図である。リヤウィンドウ1は、通常丸い隅部と、対向する長辺および短辺とを有する矩形形状である。長辺の1つが他のものよりわずかに長く、窓ガラスにほんのわずかな台形形状をもたらす。トリム2は、車両に収めた際に窓ガラスの底縁を形成する窓ガラスの最長端縁に取り付けられる。
【0020】
図2は、図1のA−A´線に沿った概略断面図で、フレームレス窓ガラス1の端縁上でのトリム2の位置決めを示す。一般に、トリム2は「C」形状であり、「C」の上部がガラスの表面と接触し、その下部がフレームレス窓ガラス1の表面からその端縁に隣接して距離dだけ離れて位置する。トリム2を接着剤3により窓ガラスの下面に結合する。トリムの下側縁を窓ガラスの端縁から離間させ得ることにより、機械加工に起因した端縁形状のあらゆるバラツキを許容範囲にすることができる。しかしながら、接着剤3によって窓ガラスと自動車の本体との間にシールを創出することを確実にし、並びに可視の間隙がトリム2とフレームレス窓ガラス1との間にないことを確実にするために、距離dはできるだけ小さくする必要がある。通常、所要の許容範囲の量は、1mm未満である。
【0021】
トリム2を図3でより詳細に示す。図3は、四部構成を示すトリム2の部分概略斜視図である。トリム2の本体4は、ポリウレタンのような熱可塑性材料から形成され、トリム2の表面にホットメルトの接着に役立つ粗面(部分的に斜線で示す)を有する。本体4を、トリム2の美的外観を付与するクロムめっきした外殻5内に位置させる。このクロムめっきした外殻5は、トリム2の上方領域を包み込む。トリム2の下方領域は、PVC(ボリ塩化ビニル)から形成したリップ6を備える。トリム2の末端領域は、再びPVCから形成したキャップ7を備える。リップ6及びキャップ7の両方は、フレームレス窓ガラス1上に搭載した際にトリム2の端縁の周りに漏れるあらゆるホットメルト材料用のカバーをもたらす。リップ6は、観察者の見たトリム2と窓ガラス1との間の最終的な間隙を低減するのに役立つ。
【0022】
図4は、本発明に係るトリムを窓ガラスに装着するための装置の概略平面図である。装置10は、支持テーブル11及び生産セル12を備える。生産セル12は、トリム2を窓ガラス1の端縁上に位置させるための手段を有し、これは支持テーブル11横断して存在するガイド13を備え、その上をセルがハンドル14、15により摺動可能である。位置決め棒16を設けて、オペレータがトリム2をフレームレス窓ガラス1上に搭載するためのセル12を位置決めすることができる。セル12自体を、矢印Aによって示した方向に移動することができる。
【0023】
生産セル12自体は、吸引カップの2つのセットを備える。第1セットの吸引カップ17a〜gは、フレームレス窓ガラス1の曲率に適合するように成形され、トリム2を固定する間フレームレス窓ガラス1を支持するように作用するフォーマー18に隣接して配置され、第2セットの吸引カップ19は、支持体20(図示せず)上でフォーマー18から離れた位置に置かれる。フレームレス窓ガラス1を生産セル12内に置く場合、後述するように、吸引カップ17a〜gの第1セットがフレームレス窓ガラス1の端縁の領域においてフレームレス窓ガラス1の表面と接触し、第2のセット19がフレームレス窓ガラス1の中央領域において端縁から離れたフレームレス窓ガラス1と接触する。支持体21,22を備えた窓ガラス1の支持手段を設けて窓ガラスの質量を支え、これは2つのポスト23,24を備えた心出し手段を用いて心出しされ、2つのグリップ25によって所定位置に固定される。真空吸引が、多数の真空吸引孔26を介してフォーマー18の長さに沿って行い、装着処理中トリム2の位置を維持するように作用する。
【0024】
図5は、フレームレス窓ガラス1上の吸引カップ17a〜g、19の位置決めを示す概略断面図である。この図は、吸引カップ17a〜g、19がフレームレス窓ガラス1と接触し、トリム2がその最終位置でフレームレス窓ガラス1の表面に結合された位置を示す。この図ではフレームレス窓ガラス1を平坦であるように示しているが、実際には、少なくとも一方向に最小限の曲率を少なくとも有する。フォーマー18における多数の真空吸引孔26を凹所27に位置決めし、その中にトリム2を配置する。溝28をフォーマー18の上方表面上に設け、トリム2の固定中接着剤分配銃(図示せず)を導くための車輪を受ける。
【0025】
図6は、図4で強調した領域の拡大図を示す。トリム2は、オーバーフローなしにトリム2をフレームレス窓ガラス1に結合するに十分な接着剤3を有する凹所27内にある。トリム2の下部と端縁に隣接したフレームレス窓ガラス1の表面との間の距離は最小化される。
【0026】
トリム2をフレームレス窓ガラス1上に搭載する方法を以下に説明する。
【0027】
まず、トリム2を搭載するフレームレス窓ガラス1を、支持体20〜22の上に置く。フレームレス窓ガラス1は、ポスト23、24を用いて心出しされ、次いでグリップ25を用いて所定の位置に固定される。吸引カップ19の第2セットをフレームレス窓ガラス1の底面に配置し、真空を加える。フレームレス窓ガラス1をこれら吸引カップ19によって所定位置に保持すると、グリップ25を開放する。この点で、フレームレス窓ガラス1は、フレームレス窓ガラス1の一端縁がトリム2を自由に受け入れる第1の名目上の位置にある。
【0028】
次いで、トリム2を用意する。トリム2の結合面(フレームレス窓ガラス1の表面と接触すべき面)は、SIKA Activatorで拭くことにより調製し、放置乾燥する。次いで、SIKA209Nプライマーを結合面に塗布し、30分間放置して硬化する。トリム2を結合する窓ガラスの領域もまた、SIKA Activatorで拭くこと(wipe-on、wipe-off)によって調製する。
【0029】
次いで、調製したトリム2をフォーマー18の凹所27の中に置き、真空吸引孔26を通して真空を加える。接着剤分注銃を溝28に沿って動かして、SIKAMELT 9645/15黒ホットメルト接着剤のビーズを塗布する(結合前に40秒の最大時間を有し、温度は120℃から170℃の範囲)。接着剤を150℃及び2バールで25秒かけて塗布する。(SIKAブランドの製品は、スイスのSika社から入手可能である)。トリム2の長さに沿って接着剤の単一ビーズを塗布するための代案としては、複数の小さなビーズを塗布するか、又は接着剤をトリム2の選択された部分にのみ塗布することができる。
【0030】
一旦接着剤を塗布すると、トリム2がフレームレス窓ガラス1と接触するまでフォーマー18をガイド13に沿って移動する。およそ1mmの間隙が、トリム2の底部端縁とフレームレス窓ガラス1との間に残される。次いで、第1セットの吸引カップ17a〜gをフレームレス窓ガラス1の底面に配置し、真空を加えてフレームレス窓ガラスを第2位置に押し込み、トリム2に対して窓ガラスの変形を引き起こして、トリム2の底部端縁とフレームレス窓ガラス1との間の間隙を最小にする。次いで、フレームレス窓ガラス1をこの位置に120秒まで保持し、吸引カップ17a〜gを取り除いてもトリム2が所定位置を留まるようにホットメルト接着剤の充分な硬化を可能にする。次いで、付着したトリム2を有するフレームレス窓ガラス1を装置10から取り除くことができ、ホットメルトを4時間以内に完全に硬化する。
【0031】
この方法をフレームレス窓ガラス1(リヤウィンドウ)に対して行う場合、トリム2の底端部縁とフレームレス窓ガラス1との間の最終的な間隙dはトリム2の末端でおよそ0.4mm、トリム2の残余に沿って0〜0.1mmである。
【0032】
上記の方法では接着剤としてホットメルト材料を用いているが、その代わりに他の適当な接着剤を用いることができる。これらは湿潤硬化ポリマーと、接着剤を多数の錠剤又は連続ストリップの形でトリム2に塗布し、取り外し可能なカバーシートによって保護した事前塗布接着剤とを含むことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤を用いてフレームレスの自動車用窓ガラスの端縁にトリムを結合するに当たり、
窓ガラスの端縁が自由に前記トリムを受け入れることができる第1位置に前記窓ガラスを配置し、
少なくとも一部分に塗布した接着剤を有するトリムを前記窓ガラスと接触して位置させ、
前記窓ガラスを第2位置に押し込み、前記トリムが前記窓ガラスに結合するように窓ガラスを前記トリム及び接着剤に対して変形することを備えるトリムの結合方法。
【請求項2】
前記接着剤を前記トリムにあらかじめ塗布する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリムを前記窓ガラスの領域内に位置させ、該トリムが窓ガラスと接触する前に前記接着剤をトリムに塗布することをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
真空吸引カップの第1セットを適用することにより前記窓ガラスを第1位置に保持する請求項1、2又は3に記載の方法。
【請求項5】
真空吸引カップの第2セットを適用することにより前記窓ガラスを第2位置へ押し込む請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記接着剤がホットメルト接着剤である請求項3〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記トリムを真空吸引によって前記窓ガラスとの接触位置に保持する請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記窓ガラスが、ガラスの単一プライである請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の方法を用いて装着したトリムを有するフレームレスの自動車用窓ガラス。
【請求項10】
フレームレスの自動車用窓ガラスを支持し、心出しするための手段と、
前記窓ガラスの下面に真空吸引を行って該窓ガラスを第1位置に保持するための第1セットを形成する少なくとも1つの吸引カップと、
前記窓ガラスの下面に真空吸引を行って該窓ガラスを第2位置に押し込むための第2セットを形成する少なくとも1つの吸引カップと、
トリムを受けるための凹所で、該トリムの位置を保持するための複数の真空吸引孔を備えた凹所と、
前記トリムを窓ガラスの端縁に位置させるための手段とを備えることを特徴とするトリムをフレームレスの自動車用窓ガラスの端縁に装着する装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−504850(P2011−504850A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535386(P2010−535386)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066361
【国際公開番号】WO2009/068624
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(500226546)ピルキントン イタリア ソシエタ ペル アチオニ (6)