説明

立体型通路内蔵台座

【課題】 配管、配線等を内蔵した通路内蔵台座を用い、通路内蔵台座を立体的に構成することによって、架台や支柱を不要とし、剛性を保持すると共に小型軽量化が可能な立体型通路内蔵台座を提供する。
【解決手段】 上プレート3と下プレート5とを接合することにより、機器・部品9が連通孔を介して溝4に連通された通路内蔵台座7を複数組備え、接続される一方の通路内蔵台座7では、その側端部において、下プレート5の表面に対して垂直な貫通孔8が溝4に連通して形成され、他方の通路内蔵台座7では、その側端面に垂直な貫通孔10が溝4に連通して形成され、貫通孔8と貫通孔10がOリング6を介して連通するように、各々の通路内蔵台座7を互いに垂設して箱型に組立て、相互に固定した立体型通路内蔵台座1A。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管、配線等を装置内に組込んだ固定ユニットや組立輸送可能に一体化したユニットとするための通路内蔵台座に関し、通路内蔵台座を取付けるための架台や枠を必要としない立体型通路内蔵台座に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用燃料電池システムや流体制御装置等の産業分野において、配管、配線等を装置内に組込んでコンパクトに一体化した固定式ユニットや組立輸送可能に一体化したユニットとするために、通路内蔵台座が多用されるようになった。
【0003】
図4は通路内蔵台座の概略の構成を示す図である。
通路内蔵台座51は、上プレート52と下プレート53を溶接等の適切な方法で接合し、上プレート52上に適切に配置された機器57や部品57’(図4においては、一点鎖線で設置位置を図示)を、上プレート52及び下プレート53と共に植込みボルト59及びナット60等で固定して一体的に構成されている。上プレート52の適切な位置には連通孔54が形成されており、下プレート53の上面には所定の断面積を有し、適切な長さと方向を有する溝62が成形されており、これらの連通孔54、溝62は、システム構成に必要な液体やガスが流動する配管や信号や電力を供給するための配線通路等の機能を担うものである。連通孔54、溝62の断面積は、流動する流体の性状、流速及び圧力損失等から決定され、その位置、長さ、方向等は上プレート52上に配置される機器57等の構成部品の配置によって決定される。上プレート52及び下プレート53の材質は問わないが、移動用としての重量を低減し、かつ、溝62の形成加工や接合作業の容易さからアルミニウム板が最も多く使用される(特許文献1参照)。
【0004】
図5は車載用燃料電池システムのプロセスフローの例を示したものであり、多くの配管、機器、制御部品等で構成されている。図5において、メタノール等の原料75a,75bは途中各種の機器装置において、気化されて脱硫され、リフォーマ76において改質されて、水素リッチな改質ガスが生成される。リフォーマ76から出た改質ガスはさらに各工程で精製されて、燃料電池本体79に送り込まれる。燃料電池本体79では、改質ガス中の水素と系外から取り込まれる空気80の中の酸素が電池反応を行い、直流電力81が生産される。そして、直流電力81はインバータ82で交流電力に変換されて負荷84に供給される構成になっている。電池反応は酸化反応であるため発熱し、その高温排ガスをリフォーマ76及びその他熱交換器等に活用するシステムになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−305010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図6は上記車載用燃料電池システムを従来の方法で装置化したイメージを示したものである。
図6において、架台71a、71b、71c及び71dは、各々四隅に立設された支柱72に固定され、支持されている。架台71a〜71dには燃料電池システムに必要な各々の機器73が取付けられており、各機器間には多くの配管86、配線88等が相互に複雑に接続されて装置が構成されている。又、本装置は可搬型であり、振動や大きな加減速による加速度に耐える必要がある。特に、架台71a〜71d及び支柱72は頑丈に設計する必要があり、小型軽量化を困難にしている。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、配管、配線等を内蔵した通路内蔵台座を用い、通路内蔵台座を立体的に構成することによって、架台や支柱を不要とし、剛性を保持すると共に小型軽量化が可能な立体型通路内蔵台座を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明に係る立体型通路内蔵台座は、
平板状の第1プレートと平板状の第2プレートの接合面に、流体の流路及び配線の通路となる溝が形成され、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方のプレートに、該プレートの表面に配設される機器、部品と連通する連通孔が形成され、前記第1プレートと前記第2のプレートとを接合することにより、前記機器、部品が前記連通孔を介して前記溝に連通される通路内蔵台座を複数組備え、
接続される一方の通路内蔵台座では、その側端部において、第1プレートの表面又は第2プレートの表面に対して垂直な第1貫通孔が前記溝に連通して形成され、
接続される他方の通路内蔵台座では、その側端面に垂直な第2貫通孔が前記溝に連通して形成され、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔がシール部材を介して連通するように、各通路内蔵台座を互いに垂設して組立て、相互に固定したことを特徴とする。
各通路内蔵台座を互いに垂設して組立てることで、立体型通路内蔵台座を、例えば、箱型、L字型、コの字型、クランク型の形状とすることができ、何れの形状の場合も、第1貫通孔及び第2貫通孔により、各通路内蔵台座の溝同士が連通される。
【0009】
上記課題を解決する本発明に係る立体型通路内蔵台座は、
平板状の第1プレートと平板状の第2プレートの接合面に、流体の流路及び配線の通路となる溝が形成され、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方のプレートに、該プレートの表面に配設される機器、部品と連通する連通孔が形成され、前記第1プレートと前記第2のプレートとを接合することにより、前記機器、部品が前記連通孔を介して前記溝に連通される通路内蔵台座を複数組備え、
接続される一方の通路内蔵台座では、その側端部において、第1プレートの表面、第2プレートの表面及び側端面に対して垂直な第3貫通孔が前記溝に連通して各々形成され、
接続される他方の通路内蔵台座では、その側端面に垂直な第4貫通孔が前記溝に連通して形成され、
前記第3貫通孔と前記第4貫通孔がシール部材を介して連通するように、各通路内蔵台座を十字形に組立て、相互に固定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通路内蔵台座を箱型又は十字型に立体的に組立てて固定することにより、架台や支柱がなくても自立し、ユニット全体の剛性が著しく大となり、振動や衝撃的荷重にも強くなる。しかも架台や支柱を使用していないので小型軽量化を可能とする。
【0011】
又、本発明によれば、複数組の通路内蔵台座を用いて一つのシステムを構成する場合、相互の通路内蔵台座の間を、外部の配管等を用いることなく、内蔵された流路同士、通路同士を連通することで、配管や配線を接続するので、複雑な外部配管や外部配線を施す必要がなく、作製時のコスト低減に寄与すると共に、システムの小型軽量化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る実施形態を説明する。
なお、図1〜図3において、同等の構成要素については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態の一例となる立体型通路内蔵台座を示す図であり、図1(a)は、その全体の斜視図を、図1(b)は、通路内蔵台座同士の接続部分の断面図を示すものである。
【0014】
図1(a)に示すように、本実施例の立体型通路内蔵台座1Aは、4組の通路内蔵台座7を用いて、箱型の立体形状に組立てたものである。立体型通路内蔵台座1Aを構成する各々の通路内蔵台座7では、下プレート5(第2プレート)には、プレート3(第1プレート)との接合面に、図4において説明したような溝4(図1(b)も参照)が加工されており、下プレート5に上プレート3が、例えば、FSW(摩擦攪拌溶接)等の適切な方法で接合されている。更に、少なくとも一方のプレート、具体的には、上プレート3上には種々の機器・部品9が植込みボルトやナット25によって取付けられている。そして、各通路内蔵台座7上の機器・部品9は、上プレート3に設けられた図示せざる連通孔によって下プレート5に加工された溝4に連通しており、溝4を介して、機器・部品9が相互に接続されている。連通孔や溝4は、システム構成に必要な液体やガスが流動する配管として、又、信号や電力を供給するための配線通路としての機能を担うものであり、その目的、例えば、流体のための流路であれば、流体の性状、流速及び圧力損失等に応じて、適切な位置、長さ、断面積、方向に配置される。なお、溝4は、下プレート5ではなく、上プレート3側に形成されてもよく、又、上プレート3及び下プレート5に共に形成されてもよい。
【0015】
種々の機器・部品9としては、システムに必要な部品、機器が用いられ、例えば、燃料電池システムの場合、ドレンポット、熱交換機、逆止弁、切換弁、流量調節器等の部品、機器が用いられる。
【0016】
各通路内蔵台座7を箱型に組み立てる際には、止め具13を介して植込みボルト15を締め付けて固定する。又、止め具13に替えて、植込みボルト17によって通路内蔵台座7を相互に直接固定してもよく、更には、これらの止め具13、植え込みボルト17を併用して、立体型通路内蔵台座1Aの強度を強化することも可能である。各通路内蔵台座7を箱形に組み立てる際には、各接合部分は、図1(b)に示すような構造により、各通路内蔵台座7の溝4同士が連通される。具体的には、接続される一方の通路内蔵台座7では、その側端部において、溝4に連通すると共に、下プレート5の表面に対して垂直な貫通孔8(第1貫通孔)が形成されており、一方の通路内蔵台座7に接続される他方の通路内蔵台座7では、溝4に連通すると共に、その側端面に垂直な貫通孔10(第2貫通孔)が形成されており、貫通孔8と貫通孔10がOリング6(シール部材)を介して連通するように、組立てられている。
【0017】
なお、上プレート3、下プレート5の材質は、システム構成の目的に応じて決定され、例えば、軽量化を図りたい場合は、溝等の形成加工や接合作業の容易さからアルミニウム等が好ましく、強い剛性が要求される場合には、素材強度の強いステンレススチール等が好ましい。又、システム全体の剛性を補強部材等により保てる場合や高い剛性を要求されない場合等のときは、通路内蔵台座内部の溝を流れる流体を視認できるように、上プレート3、下プレート5全体若しくは一部を透明の樹脂材料を用いて構成してもよく、例えば、システム点検時等のときに、流体の流れが容易に視認可能となる。
【0018】
又、各通路内蔵台座7間を配管又は配線で直接接続する必要のある場合には、上プレート3等に溝4に連通する連通孔を設け、これらの連通孔を適切な配管又は配線等で直接接続するようにしてもよい。更に、機器・部品9同士を配管又は配線で直接接続する必要のある場合には、機器・部品9同士を適切な配管又は配線等で直接接続するようにしてもよい。
【0019】
このように、複数の通路内蔵台座7を互いに垂設して、箱型に組み立てることにより、複雑な流路等が必要な場合であっても、シンプルな構成でシステムを構成することができ、又、通路内蔵台座7自体が架台や支柱を兼用するため、従来必要であった架台や支柱を不要として、軽量化が図れると共に、機器・部品9の実装密度が向上するため、実質的に小型化を図ることも可能となる。特に、箱型にする場合、強度が弱かったり、防塵の必要がある機器・部品9を、箱型の内側に配置することにより、これらを保護することも可能となる。
【0020】
なお、図1においては、一例として、箱型に組み立てた立体型通路内蔵台座を図示したが、同様の構成の通路内蔵台座7を用いることで、例えば、L字型、コの字型、クランク型の立体型通路内蔵台座とすることができ、何れの場合も、各通路内蔵台座7の溝4同士が連通される構成となる。
【実施例2】
【0021】
図2は、本発明に係る実施形態の他の一例となる立体型通路内蔵台座を示す図であり、図2(a)は、その全体の斜視図を、図2(b)は、通路内蔵台座同士の接続部分の断面図を示すものである。
【0022】
図2(a)に示すように、本実施例の立体型通路内蔵台座1Bは、実施例1に示した立体型通路内蔵台座1A(図1(a)参照)を複数段、具体的には、垂直に3段組み合わせて、箱型の立体形状に組立てたものである。立体型通路内蔵台座1Bを構成する流路内蔵台座7自体は、実施例1において説明したものと全く同等であるため、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0023】
図2(a)と上述した図6との比較を行うと、本実施例の立体型通路内蔵台座1Bでは、図6に示した架台71a〜71d間を接続する配管86等が不要となり、製造時、保守作業時の大幅な作業効率の向上が望める、又、支柱72の替わりに、本実施例でも、通路内蔵台座7を用いたので、支柱72が不要となるだけでなく、各面を有効に利用して、システムを構成する機器・部品9の実装密度を向上させることができる。図2(a)では、図6との比較のため3段組構成としたが、図6と同等の数の部品、機器を組み込む場合、2段組の立体型通路内蔵台座で十分であり、小型化、軽量化を図ることが可能になる。
【0024】
各通路内蔵台座7を組み立てる際には、最上段、最下段の通路内蔵台座7では、実施例1の図1(b)に示すような構造で、止め具13、植え込みボルト17等により互いの通路内蔵台座7の接続を行うが、他の段においては、図2(b)に示すような構造により、各通路内蔵台座7の溝4同士が連通される。具体的には、接続される一方の通路内蔵台座7では、その側端部において、溝4に連通すると共に、上プレート3及び下プレート5の表面に対して垂直な貫通孔8(第1貫通孔)が形成されており、一方の通路内蔵台座7に接続される他方の通路内蔵台座7では、溝4に連通すると共に、その側端面に垂直な貫通孔10(第2貫通孔)が形成されており、貫通孔8と貫通孔10がOリング6を介して連通するように、組立てられている。
【実施例3】
【0025】
図3は、本発明に係る実施形態の更なる他の一例となる立体型通路内蔵台座を示す図であり、図3(a)は、その全体の斜視図を、図3(b)は、通路内蔵台座同士の接続部分の断面図を示すものである。
【0026】
図3(a)に示すように、本実施例の立体型通路内蔵台座1Cは、4組の通路内蔵台座7を用い、これら4組の通路内蔵台座7の一方の側面が十字形になるように組み立て、上下の複数個の止め具19と植込みボルト21により固定して構成されたものである。そして、十字形状となる他方の側面側で自立可能な構成となる。なお、各通路内蔵台座7の構成、機能等は、実施例1において説明したものと全く同等であるため、ここでも、その詳細な説明は省略する。
【0027】
本実施例では、複数の通路内蔵台座7が十字形状に組み立てられて構成されるため、システム全体の全長、全幅等は、実施例1の場合と比較して大きくなるが、1つの通路内蔵台座7の一方の面だけでなく、他方の面側にも機器・部品9等を配置することができ、機器・部品9の実装密度を向上させることが可能となる。
【0028】
各通路内蔵台座7を組み立てる際には、止め具19、植え込みボルト20等を用いて互いの通路内蔵台座7の接続を行うが、通路内蔵台座7同士の接続部分では、図3(b)に示すような構造により、各通路内蔵台座7の溝4同士が連通される。具体的には、接続される一方の通路内蔵台座7では、その側端部において、溝4に連通すると共に、上プレート3及び下プレート5の表面に対して垂直な貫通孔8’(第3貫通孔)が形成され、更に、その側端面に垂直な貫通孔8’(第3貫通孔)が形成されており、一方の通路内蔵台座7に接続される他方の通路内蔵台座7では、溝4に連通すると共に、その側端面に垂直な貫通孔10’(第4貫通孔)が形成されており、貫通孔8’と貫通孔10’がOリング6を介して連通するように、組立てられている。なお、通路内蔵台座7の溝4同士は、外部配管11により、Oリング6を介して、互いに連通するように構成してもよい。
【0029】
上記実施例1〜3に示したように、通路内蔵台座を箱型又は十字型に立体的に組立てて固定することにより、架台や支柱がなくても自立し、ユニット全体の剛性が著しく大となり、振動や衝撃的荷重にも強くなる。しかも、架台や主柱を使用していないので小型軽量化を可能とする。又、複数組の通路内蔵台座で一つのシステムを構成する場合においても、相互の通路内蔵台座の間を最短、最小に接続するので、小型軽量化及びコスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る実施形態の一例となる立体型通路内蔵台座を示す図である。
【図2】本発明に係る実施形態の他の一例となる立体型通路内蔵台座示す図である。
【図3】本発明に係る実施形態の更なる他の一例となる立体型通路内蔵台座示す図である。
【図4】通路内蔵台座の概略の構成図である。
【図5】車載用燃料電池システムのプロセスフローの例を示した図である。
【図6】車載用燃料電池システムを従来の方法で装置化したイメージを示した図である。
【符号の説明】
【0031】
1A、1B、1C 立体型通路内蔵台座
3 上プレート
4 溝
5 下プレート
6 Oリング
7 通路内蔵台座
8、8’ 貫通孔
9 機器・部品
10、10’ 貫通孔
11 外部配管
13 止め具
15 植込みボルト
17 植込みボルト
19 止め具
21 植込みボルト
25 ナット
51 通路内蔵台座
52 上プレート
53 下プレート
54 連通孔
57、57’ 機器
59 植込みボルト
60 ナット
62 溝
71a〜71d 架台
72 支柱
73 機器
75a,75b 原料
76 リフォーマ
79 燃料電池本体
80 空気
81 直流電力
82 インバータ
84 負荷
86 配管
88 配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状の第1プレートと平板状の第2プレートの接合面に、流体の流路及び配線の通路となる溝が形成され、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方のプレートに、該プレートの表面に配設される機器、部品と連通する連通孔が形成され、前記第1プレートと前記第2のプレートとを接合することにより、前記機器、部品が前記連通孔を介して前記溝に連通される通路内蔵台座を複数組備え、
接続される一方の通路内蔵台座では、その側端部において、第1プレートの表面又は第2プレートの表面に対して垂直な第1貫通孔が前記溝に連通して形成され、
接続される他方の通路内蔵台座では、その側端面に垂直な第2貫通孔が前記溝に連通して形成され、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔がシール部材を介して連通するように、各通路内蔵台座を互いに垂設して組立て、相互に固定したことを特徴とする立体型通路内蔵台座。
【請求項2】
平板状の第1プレートと平板状の第2プレートの接合面に、流体の流路及び配線の通路となる溝が形成され、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方のプレートに、該プレートの表面に配設される機器、部品と連通する連通孔が形成され、前記第1プレートと前記第2のプレートとを接合することにより、前記機器、部品が前記連通孔を介して前記溝に連通される通路内蔵台座を複数組備え、
接続される一方の通路内蔵台座では、その側端部において、第1プレートの表面、第2プレートの表面及び側端面に対して垂直な第3貫通孔が前記溝に連通して各々形成され、
接続される他方の通路内蔵台座では、その側端面に垂直な第4貫通孔が前記溝に連通して形成され、
前記第3貫通孔と前記第4貫通孔がシール部材を介して連通するように、各通路内蔵台座を十字形に組立て、相互に固定したことを特徴とする立体型通路内蔵台座。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−29545(P2006−29545A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212900(P2004−212900)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】