説明

竪型射出成形機

【課題】全高を増大させることなく、射出ノズルから放出されるパージ材をパージ材受け皿に受け取れるようにする竪型射出成形機を提供すること。
【解決手段】鉛直方向下側の面11Uに上側金型15を取り付け可能な上側プラテン11と鉛直方向上側の面に下側金型16を取り付け可能な下側プラテン10とを有する竪型射出成形機100において、上側プラテン11は、上側プラテン11を鉛直方向に貫通する射出ノズル挿入孔50と、上側プラテン11の側面から該射出ノズル挿入孔50に通じるパージ材受け皿挿入孔51とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パージを実行する竪型射出成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パージ動作に用いたパージ材を排出するためのパージ取出装置を備えた竪型射出成形機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
「パージ動作」とは、何らかの異常により運転を停止した竪型射出成形機の運転を再開させる際、或いは、同じ金型装置で別の樹脂を使用して成形品を成形する際に、射出シリンダ内に残留している樹脂を射出シリンダ外に排出する行為である。また、「パージ材」とは、パージの際に射出シリンダ内に残留している樹脂を射出シリンダ外に排出するために用いる樹脂である。
【0004】
このパージ動作は、例えば、略直方体のパージ材受け皿を用いてパージ材受取位置で射出ノズルから放出されるパージ材を受け取り、排出する。
【0005】
具体的には、このパージ取出装置は、上側プラテンから射出装置本体を上方に遠ざけ、上側プラテンを鉛直方向に貫通するノズル貫通孔から射出ノズルを上方に引き抜くようにする。その後、パージ材受け皿と射出ノズルとが接触しない位置であるパージ材排出位置にあるパージ材受け皿を、射出ノズルの真下の位置であるパージ材受取位置に用意し、射出ノズルから放出されるパージ材をパージ材受け皿で受け取る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−306497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のパージ取出装置は、パージ材をパージ材受け皿に放出するために、射出ノズルの射出口をパージ材受け皿の上部開口よりも高い位置まで上昇させる必要があり、竪型射出成形機の全高の増大をもたらす。
【0008】
そこで、本発明は、全高を増大させることなく、射出ノズルから放出されるパージ材をパージ材受け皿に受け取れるようにする竪型射出成形機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係る竪型射出成形機は、鉛直方向下側の面に上側金型を取り付け可能な上側プラテンと鉛直方向上側の面に下側金型を取り付け可能な下側プラテンとを有する竪型射出成形機であって、前記上側プラテンは、該上側プラテンを鉛直方向に貫通する射出ノズル挿入孔と、該上側プラテンの側面から該射出ノズル挿入孔に通じるパージ材受け皿挿入孔とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上述の手段により、本発明は、全高を増大させることなく、射出ノズルから放出されるパージ材をパージ材受け皿に受け取れるようにする竪型射出成形機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第一実施例に係る竪型射出成形機の構成例を示す概略図である。
【図2】図1の破線円領域IIの拡大図である。
【図3】第一実施例に係る可動プラテンの上面図である。
【図4】第一実施例に係る可動プラテンの断面図である。
【図5】第二実施例に係る可動プラテンの上面図である。
【図6】第二実施例に係る可動プラテンの断面図である。
【図7】パージ材受け皿をパージ材受け皿挿入孔に挿入した状態を示す、第二実施例に係る可動プラテンの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の第一実施例に係る竪型射出成形機の要部構成を示す概略正面図である。
【0014】
竪型射出成形機100は、主に、固定プラテン10、可動プラテン11、トグルサポート12、タイバー13、エジェクタ用サーボモータ14、型締用サーボモータ17、トグル機構20、減速機構30、及び射出装置40で構成される。
【0015】
可動プラテン11は、上側金型15を支持するための部材であり、固定用ナット11Nを用いて四本のタイバー13(図では四本のうちの二本が示されている。)のそれぞれの上端に固定的に取り付けられ、タイバー13の上下動と共に上下動する。
【0016】
固定プラテン10は、下側金型16を支持するための部材であり、図示しないフレームに固定的に取り付けられ、図の上下方向に四本のタイバー13がスライド可能に貫通する構造を有する。
【0017】
また、固定プラテン10には、その上面に下側金型16が固定的に取り付けられる。これにより、型閉のために可動プラテン11が下降させられた場合(可動プラテン11が固定プラテン10に接近させられた場合)に可動プラテン11の下面に固定的に取り付けられた上側金型15が下側金型16と接触する。
【0018】
トグルサポート12は、トグル機構20を動作させるための部材であり、四本のタイバー13のそれぞれの下端に固定的に取り付けられ、固定プラテン10とトグルサポート12との間にトグル機構20を配置するよう構成される。
【0019】
タイバー13は、固定プラテン10を貫通して可動プラテン11とトグルサポート12とを連結する部材である。この構成により、トグル機構20により固定プラテン10とトグルサポート12との間隔を減少させた場合、固定プラテン10と可動プラテン11との間隔は増大する。一方で、トグル機構20により固定プラテン10とトグルサポート12との間隔を増大させた場合、固定プラテン10と可動プラテン11との間隔は減少する。
【0020】
なお、図1は、固定プラテン10とトグルサポート12との間隔が増大させられ、上側金型15と下側金型16とが互いに接触して締め付けられた状態(型締状態)を示す。
【0021】
エジェクタ用サーボモータ14は、エジェクタピン(図示せず。)を上下動させるための部材であり、射出成形工程が完了し型開が行われた後に、下側金型16にある成形品に下方からエジェクタピンを押し付けて下側金型16からその成形品を押し出すようにする。
【0022】
型締用サーボモータ17は、回転力を直線運動に変換するボールねじ機構(図示せず。)を動作させるための部材であり、トグルサポート12に固定的に取り付けられ、トグルサポート12の上下動とともに上下動する。また、型締用サーボモータ17は、減速機構30を介して、発生させた回転力をボールねじ機構に伝える。
【0023】
トグル機構20は、固定プラテン10とトグルサポート12との間隔を増大或いは減少させて、固定プラテン10と可動プラテン11との間隔を減少或いは増大させる(すなわち型閉又は型開を行う)ための機構である。
【0024】
減速機構30は、型締用サーボモータ17が発生させた回転力をボールねじ機構に伝えるための部材である。本実施例において、減速機構30は、型締用サーボモータ17の駆動軸に取り付けられた駆動プーリ、ボールねじ機構に取り付けられた従動プーリ、及び、駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡される無端ベルトから構成される。なお、減速機構30は、スプロケットとチェーンとで構成されてもよく、複数の歯車で構成されていてもよく、或いは、回転力伝達用の他の機械要素を用いて構成されていてもよい。
【0025】
射出装置40は、上側金型15と下型金型16との間に形成されるキャビティ空間(図示せず。)に溶融樹脂を射出するための装置であり、主に、射出シリンダ41、射出シリンダ用ヒータ42、射出ノズル43、射出ノズル用ヒータ44を含む。
【0026】
図2は、図1の破線円領域IIの拡大図である。また、図3は、可動プラテン11の上面図であり、図4は、図3の一点鎖線L1における断面を矢印IVで示す方向から見た可動プラテン11の断面図である。なお、図2〜図4は、明瞭化のため、固定用ナット11N及びタイバー13を省略しており、図3及び図4は、さらに射出装置40を省略している。また、図3において、可動プラテン11の四隅のそれぞれに形成された孔11Hは、タイバー13を貫通させるための貫通孔である。
【0027】
図2〜図4で示すように、可動プラテン11は、上面11T、底面11U、前面11F、後面11B、左側面11L、及び右側面11Rを有する略直方体の形状を有し、射出ノズル43を受け入れるための射出ノズル挿入孔50を有する。
【0028】
射出ノズル挿入孔50は、可動プラテン11を鉛直方向に貫通して延び、可動プラテン11の上面11Tの中央部に上側開口50Tを有し、可動プラテン11の底面11Uの中央部に下側開口50Uを有する。
【0029】
本実施例において、射出ノズル挿入孔50は、下側開口50Uの大きさが上側開口50Tの大きさよりも小さくなるように形成される。しかしながら、射出ノズル挿入孔50は、射出ノズル43を可動プラテン11に接触させることなく射出ノズル43の先端を上側金型15にノズルタッチさせることができるものであれば、他の形状を有していてもよい。例えば、射出ノズル挿入孔50は、下側開口50Uの大きさが上側開口50Tの大きさより大きいものであってもよく、下側開口50Uの大きさが上側開口50Tの大きさと等しいものであってもよい。
【0030】
また、可動プラテン11は、前面11Fにおいてパージ材受け皿60を受け入れるためのパージ材受け皿挿入孔51を有する。
【0031】
本実施例において、パージ材受け皿挿入孔51は、第一部分51Fと第二部分51Bとを有する。第一部分51Fは、前面11Fの中央部に外側開口51Feを形成し、射出ノズル挿入孔50まで可動プラテン11を水平方向に貫通して延び、射出ノズル挿入孔50の内壁に内側開口51Fiを形成する。また、第二部分51Bは、第一部分51Fの内側開口51Fiと対向する同一形状の内側開口51Biを、射出ノズル挿入孔50の中心軸を挟んで内側開口51Fiの反対側の内壁に形成し、可動プラテン11の後面11Bに向かって延び、可動プラテン11の内部に形成された端面51Beで終端する。
【0032】
なお、本実施例では、パージ材受け皿挿入孔51の長手方向に垂直な断面の面積は何れも等しい。但し、パージ材受け皿挿入孔51の長手方向に垂直な断面の面積は、パージ材受け皿60の対応する断面積よりも大きいものであれば、異なるものであってもよい。
【0033】
また、パージ材受け皿挿入孔51は、前面11Fの中央部に外側開口51Feを形成するが、他の側面(後面11B、左側面11L、又は右側面11Rである。)に外側開口を形成するようにしてもよい。
【0034】
また、パージ材受け皿挿入孔51は、好適には、パージ材受け皿挿入孔51の開口が可動プラテン11の上面11T及び底面11Uに形成されないように、可動プラテン11の側面(例えば側面の中央部分)に形成される。可動プラテン11の剛性を保つためである。
【0035】
また、図2〜図4は、パージ材受け皿60をパージ材受け皿挿入孔51に挿入した状態を示す。パージ材受け皿60は、底面60U、前面60F、後面60B、左側面60L、及び右側面60Rを有し、上面にあたる部分が開口して内底面60BTを備えた略直方体の凹部(パージ材を受け入れる部分)を形成する略直方体の形状を有する。
【0036】
本実施例において、パージ材受け皿60の前面60F及び後面60Bは、パージ材受け皿挿入孔51の長手方向に垂直な断面の面積に適合する表面積を有し、パージ材受け皿60の左側面60L、右側面60Rは、パージ材受け皿挿入孔51の長手方向の長さよりも長い長さを有する。
【0037】
なお、パージ材受け皿60は、パージ材受け皿挿入孔51に挿入することが可能であれば、その長さ、高さ、及び幅はそれぞれ任意であり、また、側面視で矩形となる直方体以外の形状(例えば、側面視で半円形又は台形となる形状等である。)を有していてもよい。
【0038】
また、図3で示すように、パージ材受け皿60は、矢印AR1で示す方向にパージ材受け皿挿入孔51に挿入されると、射出ノズル挿入孔50を横切ってその後面60Bをパージ材受け皿挿入孔51の第二部分51Bの端面51Beに接触させる。このとき、パージ材受け皿60は、パージ材受取位置にあり、射出ノズル挿入孔50の下側開口50Uを上面視で覆うようにし、内底面60BTを備えた凹部に射出ノズル43が放出するパージ材を受け入れられるようにする。
【0039】
なお、パージ材受け皿60のパージ材受け皿挿入孔51への出し入れは、操作者が手動で行うようにしてもよく、適当な駆動装置やセンサを用いて自動的に行われるようにしてもよい。
【0040】
また、パージ材受け皿60は、操作者によるパージ材受け皿挿入孔51への手動の出し入れのための把手が前面11Fに取り付けられていてもよい。
【0041】
また、パージ材受け皿挿入孔51は、可動プラテン11の前面11Fに対して垂直に延びるばかりでなく、斜めに延びるようにしてもよい。
【0042】
また、パージ材受け皿挿入孔51の第二部分51Bは、射出ノズル挿入孔50の内壁に内側開口51Biを形成し、可動プラテン11を水平方向に貫通して延び、後面11Bに外側開口を形成するようにしてもよい。このように、パージ材受け皿挿入孔51は、可動プラテン11の前面11Fから、射出ノズル挿入孔50を通って、可動プラテン11の後面11Bまで、可動プラテン11を水平方向に貫通するようにしてもよい。
【0043】
これにより、パージ材受け皿60は、可動プラテン11の前面11Fから入って可動プラテン11の後面11Bから出ることが可能となり、或いは、後面11Bから入って前面11Fから出ることが可能となる。
【0044】
この場合も、パージ材受け皿60のパージ材受け皿挿入孔51への出し入れは、操作者が手動で行うようにしてもよく、適当な駆動装置やセンサを用いて自動的に行われるようにしてもよい。
【0045】
また、可動プラテン11の長さ(例えば、前面11Fと後面11Bとの間の距離である。)よりも長いパージ材受け皿60をパージ材受け皿挿入孔51内で移動させながらパージを実行するようにしてもよい。パージ材受け皿60のパージ材受け皿挿入孔51への出し入れを複数回繰り返しながら間欠的に行われるパージが、一回の出し入れで行われるようにするためである。なお、この場合であっても、パージ材受け皿60の長さは、可動プラテン11の長さより短くてもよい。
【0046】
また、本実施例において、パージ材受け皿60は、内底面BTを備えた単一の凹部を有するが、隔壁等で区切られた複数の凹部を有していてもよい。
【0047】
以上の構成により、パージ材受け皿挿入孔51を備えた可動プラテン11を有する竪型射出成形機は、パージ材受け皿60を射出ノズル43の真下に配置するための空間を可動プラテン11の上方に備える必要がないため、そのような空間が必要な従来の竪型射出成形機に比べ、全高を小さくすることができる。
【0048】
また、パージ材受け皿挿入孔51を備えた可動プラテン11を有する竪型射出成形機は、パージ材受け皿挿入孔51へ挿入されたパージ材受け皿60の上部開口より高い位置まで射出ノズル43を上昇させるだけでパージを行うことができる。そのため、可動プラテンの上に配置されたパージ材受け皿の上部開口より高い位置まで射出ノズルを上昇させる必要がある従来の竪型射出成形機に比べ、パージの際の射出ノズル43の上昇量を抑えることができ、パージを開始するまでに要する時間を短縮することができる。
【実施例2】
【0049】
次に、図5〜図7を参照しながら、可動プラテンの別の構成例11Xについて説明する。
【0050】
図5は、可動プラテン11Xの上面図であり、図3に対応する図であって、パージ材受け皿60をパージ材受け皿挿入孔51に挿入する前の状態を示す。また、図6は、図5の一点鎖線L2における断面を矢印VIで示す方向から見た可動プラテン11Xの断面図であり、図4に対応する図である。また、図7は、図5に対応する可動プラテン11Xの上面図であり、パージ材受け皿60をパージ材受け皿挿入孔51に挿入した後の状態を示す。そのため、同一又は対応する構成要素を、図3及び図4と同じ参照符号を用いて参照する。
【0051】
可動プラテン11Xは、パージ材受け皿挿入孔51の第二部分51Bの代わりにパージ材受け皿支持用凹部52L、52Rを有する点で可動プラテン11と異なるがその他の点で共通する。
【0052】
パージ材受け皿支持用凹部52L、52Rは、パージ材受け皿60がパージ材受け皿挿入孔51に挿入されたときに、パージ材受け皿60をパージ材受取位置で支持するための要素である。
【0053】
図5及び図6で示すように、パージ材受け皿支持用凹部52L、52Rは、射出ノズル挿入孔50の内壁に形成され、略直方体であるパージ材受け皿60の二つの下隅部を受け入れる。
【0054】
具体的には、図7で示すように、パージ材受け皿60は、矢印AR2で示す方向にパージ材受け皿挿入孔51に挿入されると、射出ノズル挿入孔50を横切ってその二つの下隅部のそれぞれをパージ材受け皿支持用凹部52L、52Rのそれぞれに接触させる。このとき、パージ材受け皿60は、パージ材受取位置にあり、射出ノズル挿入孔50の下側開口50Uを上面視で覆うようにし、内底面60BTを備えた凹部に射出ノズル43が放出するパージ材を受け入れられるようにする。
【0055】
なお、パージ材受け皿60のパージ材受け皿挿入孔51への出し入れは、操作者が手動で行うようにしてもよく、適当な駆動装置やセンサを用いて自動的に行われるようにしてもよい。
【0056】
また、本実施例において、パージ材受け皿60は、パージ材受け皿支持用凹部52L、52Rによってその二つの下隅部を支持された状態でパージ材受取位置に配置される。しかしながら、パージ材受け皿60は、射出ノズル挿入孔50の内壁の形状に適合する外面形状(この場合、曲面形状である。)を有し、その外面形状を射出ノズル挿入孔50の内壁に接触させた状態でパージ材受取位置に配置されてもよい。この場合、パージ材受け皿支持用凹部52L、52Rは省略される。
【0057】
以上の構成により、可動プラテン11Xを有する竪型射出成形機は、可動プラテン11を有する竪型射出成形機による効果と同じ効果を実現させることができる。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0059】
例えば、上述の実施例では、プラテン11がプラテン10に対して移動する構成であるが、プラテン10がプラテン11に対して移動する構成であってもよい。
【0060】
また、上述の実施例では、可動プラテン11に単一のパージ材受け皿挿入孔51が形成されているが、複数のパージ材受け皿挿入孔51が形成されていてもよい。
【0061】
また、上述の実施例では、パージ材受け皿挿入孔51は、射出ノズル挿入孔50の上面視での直径よりも小さい幅を有するが、射出ノズル挿入孔50の上面視での直径より大きい幅を有していてもよい。
【符号の説明】
【0062】
10・・・固定プラテン 11・・・可動プラテン 12・・・トグルサポート 13・・・タイバー 14・・・エジェクタ用サーボモータ 15・・・上側金型 16・・・下側金型 17・・・型締用サーボモータ 20・・・トグル機構 30・・・減速機構 40・・・射出装置 41・・・射出シリンダ 42・・・射出シリンダ用ヒータ 43・・・射出ノズル 44・・・射出ノズル用ヒータ 50・・・射出ノズル挿入孔 51・・・パージ材受け皿挿入孔 52L、52R・・・パージ材受け皿支持用凹部 100・・・竪型射出成形機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向下側の面に上側金型を取り付け可能な上側プラテンと鉛直方向上側の面に下側金型を取り付け可能な下側プラテンとを有する竪型射出成形機であって、
前記上側プラテンは、該上側プラテンを鉛直方向に貫通する射出ノズル挿入孔と、該上側プラテンの側面から該射出ノズル挿入孔に通じるパージ材受け皿挿入孔とを有する、
ことを特徴とする竪型射出成形機。
【請求項2】
前記パージ材受け皿挿入孔は、該パージ材受け皿挿入孔の開口が前記上側プラテンにおける鉛直方向上側の面及び鉛直方向下側の面に形成されないように、前記上側プラテン内に形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の竪型射出成形機。
【請求項3】
前記パージ材受け皿挿入孔内の前記射出ノズル挿入孔に対応する位置にパージ材受け皿が配置可能とされる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の竪型射出成形機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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