説明

端末装置、サーバ、画面制御方法、画面遷移方法及びコンピュータプログラム

【課題】画面の表示に関する情報を通信する際に装置間での通信負荷を軽減し、新たなサービスが追加される場合など、機能が拡張された場合でも、その機能に関する画面を効率的に表示することができる。
【解決手段】表示部と、第一種操作部と、通信部と、制御部と、記憶部とを有する端末装置であって、表示される画面を遷移させるサーバと通信する。記憶部は、第一種操作部と画面を遷移させる操作である遷移指示とを関連付ける第一テンプレート情報を記憶する。制御部は、複数の遷移指示のうち何れを有効にするかを示す第一指示情報を受信し(S102:Yes)、遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし(S110)、有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を送信する(S124)。制御部は、受信された新たな第一指示情報で示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にする(S110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバからの遷移指示に従って表示部の画面を遷移させる端末装置、サーバ、画面制御方法、画面遷移方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、端末装置が有する表示部に所定の画面を表示させる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1には、ホスト計算機にアクセスして業務処理を行うオンライン業務処理システムが開示されている。このオンライン業務処理システムでは、ホスト計算機に備えられたオンライン業務プログラムから出力論理情報と出力制御情報とが出力される。そして、出力された情報に従って、予め記憶されているハイパテキストテンプレートに合成されたハイパテキストがホスト計算機からブラウザへ送信される。ハイパテキストに基づいてデータがブラウザ上に表示される。
【0003】
特許文献2には、医療機器を制御するための画面をコントローラに表示する医療制御システムが開示されている。この医療制御システムでは、コントローラは、医療機器からGUI設定情報を受信する。GUI設定情報は、GUI画面を構成する部品毎に作成された該部品を形成するためのテキストデータ(GUI画面パラメータ情報)である。そして、コントローラは、GUI設定情報を解析して部品画像を生成し、部品画像を組み合わせてGUI画像を形成して表示する。なお、コントローラは、複数の図形のテンプレート情報を予め保持しておき、GUI画像パラメータ情報に基づいて、その図形のサイズ又は位置等を調整するようにしてもよい、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−212914号公報
【特許文献2】特開2009−207872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、インターネット等のようなネットワークを介して、例えば所定のサービスの提供を端末装置で受けようとする場合、端末装置は、サービスの提供を受けるために必要な情報等を適宜入力するための複数の画面を、表示部に表示させる。利用者は、表示される画面に応じた入力操作を複数回にわたって行う。この入力操作に際して、表示される複数の画面を示す画像データは、ネットワークを介して端末装置に送信されなければならない。又は、表示される複数の画面を示す画像データは、予め端末装置に記憶されていなければならない。しかし、表示される複数の画面を示す画像データが全てネットワークを介して端末装置に送信されるような構成では、通信速度の関係で、画面が表示されるまでの時間が長くなる場合がある。また、表示される複数の画面を示す画像データが全て、予め端末装置に記憶されているような構成では、新たなサービスがサービス提供サーバにより追加されて提供される場合に、端末装置には新たなサービスに関する画像データが記憶されていない。そのため、サービスが追加される度に、ネットワークと通信可能な多くの端末装置に、新たなサービスに関する画像データを追加記憶させなければならない。また、このような画像データの追加記憶が必要な場合には、ネットワークと通信可能な多くの端末装置に、新たなサービスに関する画面遷移を管理するプログラムを追加記憶させなければならない場合もある。
【0006】
本発明は、画面の表示に関する情報を通信する際に装置間での通信負荷を軽減し、新たなサービスが追加される場合など、機能が拡張された場合でも、その機能に関する画面を効率的に表示することができる、端末装置、サーバ、画面制御方法、画面遷移方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題に鑑みなされた本発明の一側面は、サーバと通信し、自装置が有する表示部に表示される画面を遷移させる端末装置であって、順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段と、前記端末装置が有する複数の第一種操作部と、その複数の第一種操作部の各々の操作により画面の遷移をそれぞれ指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうち何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化手段と、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する第一送信制御手段と、前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御手段と、複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を、前記サーバから受信する第一受信制御手段と、を有し、前記有効化手段は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該新たな第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしない、端末装置である。
【0008】
これによれば、第一種操作部を用いて、画面を遷移させる操作が入力される。そして、この操作がなされたことを示す操作情報をサーバに送信し、さらに新たな第一指示情報を受信することで、表示部に表示される画面を、入力された操作に応じた画面に遷移させることができる。この際、端末装置で画面の遷移を管理する必要がない。また、端末装置では、サーバから送信される第一指示情報が受信され、第一指示情報で示される遷移指示に応じて、所定の第一種操作部が有効にされ、他の第一種操作部が有効にされない。そのため、第一種操作部の操作により遷移する画面を示す画像データを、サーバから端末装置に送信する必要がなく、表示に係る通信負荷を軽減することもできる。
【0009】
この端末装置は、次のような構成を含むようにしてもよい。前記端末装置が有する複数の第二種操作部と、前記端末装置の動作に関する設定情報が複数の第二種操作部の各々の操作により入力されるための複数の情報入力形態と、をそれぞれ関連付けるために使用される第二テンプレート情報を記憶する第二記憶手段と、記第二テンプレート情報に従って、複数の情報入力形態の各々に固有の少なくとも1つの第二種操作部を特定する操作部特定手段と、前記操作部特定手段により特定された第二種操作部が操作された場合、該第二種操作部の操作により入力される設定情報を記憶する記憶制御手段と、を有し、前記画面記憶手段は、複数の情報入力形態を表す複数の画面をそれぞれ表示する複数の画面情報を記憶し、前記第一受信制御手段は、複数の確定情報の入力形態のうち何れの情報入力形態かを示す第二指示情報と、第二指示情報に対応して定められ、第二指示情報が示す情報入力形態において何れの遷移指示かを示す第一指示情報と、を前記サーバから受信し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、前記第一送信制御手段は、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記記憶制御手段が記憶した設定情報と、を前記サーバに送信するようにしてもよい。
【0010】
これによれば、第二種操作部を、サーバからの第二指示情報に従って特定することができる。そして、特定された第二種操作部を用いた操作によって、設定情報が入力され、操作情報と入力された設定情報とを、サーバに送信することができる。
【0011】
また、前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報及び設定情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報と新たな第二指示情報とを受信し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、前記操作部特定手段は、該第一受信制御手段が受信した新たな第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定するようにしてもよい。
【0012】
これによれば、第一種操作部を有効にすると共に、第二種操作部を特定することにより、両操作部を操作可能な状態にすることができる。
【0013】
また、前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報及び設定情報を受信した前記サーバが返信する、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する第三指示情報と、該機能部の動作に使用されるパラメータと、を受信し、前記端末装置では、前記第一受信制御手段が受信した第三指示情報により指示される機能部が、該第一受信制御手段が受信したパラメータに従って動作するようにしてもよい。
【0014】
これによれば、有効にされた第一種操作部、及び特手された第二種操作部が操作され、これらに関する操作情報及び設定情報をサーバに送信して、機能部を好適に動作させることができる。
【0015】
また、前記第一受信制御手段は、情報入力形態として、少なくともパラメータを入力する形態を示す第二指示情報と、該第二指示情報に対応して定められ、第二指示情報が示す情報入力形態において何れの遷移指示かを示す第一指示情報と、を前記サーバから受信し、前記表示制御手段は、前記第一受信制御手段が、パラメータを入力する形態を示す第二指示情報を受信した場合、パラメータを入力するための領域を含む画面を、前記表示部に表示するようにしてもよい。
【0016】
これによれば、パラメータとなる設定情報を好適に入力することができる。
【0017】
また、前記機能部は、印刷機能、スキャナ機能又はコピー機能の少なくとも何れかを備えている、ようにしてもよい。
【0018】
これによれば、端末装置で、印刷機能、スキャナ機能又はコピー機能の少なくとも何れかを、好適に実行することができる。
【0019】
また、前記第一受信制御手段は、第一指示情報と、パラメータを説明する内容情報と、を前記サーバから受信し、前記表示制御手段は、前記第一受信制御手段が受信した内容情報により示される説明内容を含む画面を、前記表示部に表示させるようにしてもよい。
【0020】
これによれば、サーバから内容情報を受信し、受信される内容情報によって示される種々の内容を含む画面を、表示部に表示することができる。なお、第一受信制御手段は、第一送信制御手段で送信された操作情報を受信したサーバが返信する新たな第一指示情報と、新たな内容情報と、をサーバから受信し、表示制御手段は、第一受信制御手段で受信された新たな内容情報を含む画面を、表示部に表示する、ようにしてもよい。この場合、端末装置では、サーバから送信される内容情報が繰り返して受信され、受信される内容情報によって示される種々の内容を含む画面を、表示部に表示することができる。
【0021】
また、前記第一記憶手段は、画面上の予め定められた位置に表示される複数の第一種操作部と、複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を、画面上の予め定められた位置に、操作可能な状態で表示し、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしないようにしてもよい。
【0022】
これによれば、第一種操作部が画面上の予め定められた位置に表示されるような表示部である場合に好適に対応可能な上述の端末装置とすることができる。例えば、端末装置の表示部がタッチパネル機能を備える場合において、好適に対応することができる。
【0023】
また、前記第一記憶手段は、前記端末装置が有するハードキーから構成される複数の第一種操作部と、複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられるハードキーとしての第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられるハードキーとしての第一種操作部を有効にしないようにしてもよい。
【0024】
これによれば、第一種操作部がハードキーである場合に好適に対応可能な上述の端末装置とすることができる。例えば、端末装置の表示部がタッチパネル機能を備えない場合において、好適に対応することができる。
【0025】
本発明の他の側面は、端末装置と通信し、前記端末装置が有する表示部に表示される画面を遷移させるサーバであって、前記表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段と、第一指示情報を前記端末装置に送信する第二送信制御手段と、前記第二送信制御手段が送信した第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信する第二受信制御手段と、を有し、前記第二送信制御手段は、前記第二受信制御手段が操作情報を受信した場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、サーバである。
【0026】
これによれば、本発明の一側面に係る端末装置に対応して、このような端末装置の表示部で表示される画面を好適に遷移させることが可能なサーバとすることができる。
【0027】
このサーバは、上述した他の構成を含む端末装置に対応した他の構成をそれぞれ有するサーバとしてもよい。つまり、前記第三記憶手段は、前記表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示を示す複数の第一指示情報と、複数の情報入力形態を示す複数の第二指示情報と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記第二送信制御手段は、対応する該第一指示情報及び該第二指示情報を前記端末装置に送信し、前記第二受信制御手段は、前記第二送信制御手段が送信した、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、該第二指示情報により示される情報入力形態に関連する第二種操作部の操作により入力される設定情報と、を受信するようにしてもよい。
【0028】
また、前記第三記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて複数記憶し、前記第二送信制御手段は、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信し、前記第二受信制御手段は、前記第二送信制御手段が送信した、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、該第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連する第二種操作部の操作により入力される設定情報と、該固有識別子に一致する固有識別子と、を受信し、前記サーバは、さらに、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報の順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶する第四記憶手段と、前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定する第一特定手段と、を有し前記第二送信制御手段は、前記第一特定手段が特定した対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信するようにしてもよい。
【0029】
また、前記第三記憶手段は、さらに、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する複数の第三指示情報と、対応する第一指示情報及び第二指示情報と該第三指示情報とを識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記第四記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、複数の第三指示情報との順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、前記第一特定手段は、前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報、又は、第三指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定し、前記サーバは、さらに、固有識別子と、設定情報の種別を示す第一種別情報と、を対応付ける第一対応情報を記憶する第五記憶手段と、固有識別子と、前記端末装置が有する機能部の動作に使用するパラメータとしての設定情報の種別を示す第二種別情報と、を対応付ける第二対応情報を記憶する第六記憶手段と、前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、該固有識別子と前記第一対応情報とに従い、該設定情報の第一種別情報を特定する第二特定手段と、前記第二特定手段が、前記第二受信制御手段が受信した設定情報の第一種別情報を特定した場合、該第一種別情報に対応付けられる該設定情報を設定情報記憶手段に記憶する設定情報記憶制御手段と、を有し、前記第二送信制御手段は、さらに、前記第一特定手段が第三指示情報を特定した場合、該第三指示情報を識別するための固有識別子に対応付けられる第二種別別情報と同一の第一種別情報に対応付けて、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報に一致するパラメータと、該第三指示情報と、を前記端末装置に送信するとしてもよい。
【0030】
これらによれば、上述した他の構成を含む端末装置それぞれに対応して、上述の端末装置での動作及び/又は機能を好適に実現させることが可能なサーバとすることができる。このようなサーバによって実現される機能・作用等についての詳細は、端末装置に関連して上述した通りであり、省略する。なお、さらに他の構成を含むサーバとし、上述した端末装置のそれぞれ全てに対応させるようにしてもよい。
【0031】
また、本発明のさらに他の側面は、端末装置が有する複数の第一種操作部と、複数の第一種操作部の各々の操作により前記端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段とを有する端末装置と、複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段を有するサーバと、が通信することにより、前記表示部に表示される画面を遷移させる画面制御方法であって、前記端末装置で実行される端末側工程は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化工程と、前記端末側受信工程で受信された第一指示情報に従い前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する端末側送信工程と、前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御工程と、第一指示情報を前記サーバから受信する端末側受信工程と、を含み、前記有効化工程は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記端末側受信工程で受信された第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、前記端末側受信工程は、前記端末側送信工程で送信された操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、前記有効化工程は、前記端末側受信工程で受信された新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、前記サーバで実行されるサーバ側工程は、第一指示情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信工程と、前記サーバ側送信工程で送信された第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する操作情報を受信するサーバ側受信工程と、を含み、前記サーバ側送信工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報が受信された場合、新たな第一指示情報を前記端末装置に送信する、画面制御方法である。
【0032】
これによれば、第一種操作部を用いて、画面を遷移させる操作が入力される。そして、
この操作がなされたことを示す操作情報をサーバに送信し、さらに新たな第一指示情報を端末装置が受信することで、表示部に表示される画面を、入力された操作に応じた画面に遷移させることができる。この際、端末装置で画面の遷移を管理する必要がない。また、端末装置では、サーバから送信される第一指示情報が受信され、第一指示情報で示される遷移指示に応じて、所定の第一種操作部が有効にされ、他の第一種操作部が有効にされない。そのため、第一種操作部の操作により遷移する画面を示す画像データを、サーバから端末装置に送信する必要がなく、表示に係る通信負荷を軽減することもできる。なお、この画面制御方法は、本発明の一側面に係る端末装置と、本発明の他の側面に係るサーバとを含むシステム(画面制御システム)において実行されるものである。
【0033】
この画面制御方法は、次のような構成(工程)を含むようにしてもよい。前記端末装置は、さらに、前記端末装置が有する複数の第二種操作部と、前記端末装置の動作に関する設定情報が複数の第二種操作部の各々の操作により入力されるための複数の確定情報の入力形態と、をそれぞれ関連付けるために使用される第二テンプレート情報を記憶する第二記憶手段を有し、前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、複数の情報入力形態の各々において何れの遷移指示かを示す複数の第一指示情報と、複数の情報入力形態を示す複数の第二指示情報と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記端末側工程は、さらに、前記第二テンプレート情報に従って、複数の情報入力形態の各々に固有の少なくとも1つの第二種操作部を特定する操作部特定工程と、前記操作部特定工程により特定された第二種操作部が操作された場合、該第二種操作部の操作により入力される設定情報を記憶する端末側記憶制御工程と、を含み、前記端末側工程において、前記端末側受信工程は、前記サーバから送信される、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信し、前記有効化工程では、前記端末側受信工程で受信された第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、前記操作部特定工程は、該端末側受信工程で受信された第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定し、前記端末側工程は、前記端末側受信工程で受信された対応する第一指示情報及び第二指示情報に従い、前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記端末側記憶制御工程で記憶された設定情報と、を前記サーバに送信し、前記サーバ側工程において、前記サーバ側送信工程は、対応する第一指示情報及び第二指示情報を前記端末装置に送信し、前記サーバ側受信工程は、前記サーバ側送信工程で送信された、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信した前記端末装置が返信する、操作情報及び設定情報を受信するようにしてもよい。
【0034】
これによれば、第二種操作部を、サーバからの第二指示情報に従って特定することができる。そして、特定された第二種操作部を用いた操作によって、設定情報が入力され、操作情報と入力された設定情報とを、サーバに送信することができる。
【0035】
また、前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記サーバは、さらに、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報の組み合わせそれぞれの順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、前記端末側工程において、前記端末側受信工程は、前記サーバから送信される、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信し、前記端末側送信工程は、前記端末側受信工程で受信された対応する第一指示情報及び第二指示情報に従い、前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記端末側記憶工程で記憶された設定情報と、該端末側受信工程で受信された該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子に一致する固有識別子と、を前記サーバに送信し、前記端末側受信工程では、さらに、前記端末側送信工程で送信された操作情報と確定情報と固有識別子とを受信した前記サーバが返信する、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信し、前記有効化工程は、前記端末側受信工程で受信された新たな第一指示情報で示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、前記操作部特定工程は、該端末側受信工程で受信された新たな第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定し、前記サーバ側工程において、前記サーバ側送信工程は、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信し、前記サーバ側受信工程は、前記サーバ側送信工程で送信された、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信した前記端末装置が返信する、操作情報と確定情報と固有識別子とを受信し、前記サーバ側工程は、さらに、前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定する送信情報特定工程を含み、前記サーバ側送信工程は、さらに、前記送信情報特定工程で特定された対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信するようにしてもよい。
【0036】
これによれば、操作情報と設定情報と固有識別子とを、端末装置からサーバに送信し、且つ固有識別子によって識別される新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を、端末装置で受信することができる。
【0037】
また、前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、さらに、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する複数の第三指示情報と、対応する第一指示情報及び第二指示情報と該第三指示情報とを識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記第四記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、複数の第三指示情報との順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、前記サーバは、さらに、固有識別子と、設定情報の種別を示す第一種別情報と、を対応付ける第一対応情報を記憶する第五記憶手段と、固有識別子と、前記端末装置が有する機能部の動作に使用するパラメータとしての設定情報の種別を示す第二種別情報と、を対応付ける第二対応情報を記憶する第六記憶手段と、を有し、前記サーバ側工程において、前記送信情報特定工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報、又は、第三指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定し、前記サーバ側工程は、さらに、前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、該固有識別子と前記第一対応情報とに従い、該設定情報の第一種別情報を特定する種別特定工程と、前記種別特定工程によって、前記サーバ側受信工程で受信された設定情報の第一種別情報が特定された場合、該第一種別情報に対応付けられる該設定情報を設定情報記憶手段に記憶する設定情報記憶工程を含み、前記サーバ側送信工程は、さらに、前記送信情報特定工程で第三指示情報が特定された場合、該第三指示情報を識別するための固有識別子に対応付けられる第二種別情報と同一の第一種別情報に対応付けて、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報に一致するパラメータと、該第三指示情報と、を前記端末装置に送信し、前記端末側工程において、前記端末側受信工程は、さらに、前記サーバから送信される、第三指示情報及びパラメータを受信し、前記端末側工程は、さらに、前記端末側受信工程で受信された第三指示情報で指示された機能部の動作を、該端末側受信工程で受信されたパラメータに従って実行するようにしてもよい。
【0038】
これによれば、有効にされた第一種操作部、及び特定された第二種操作部が操作され、これらに関する操作情報と設定情報と固有識別子とをサーバに送信して、機能部を好適に動作させることができる。
【0039】
本発明のさらに他の側面は、端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す複数の第一指示情報を記憶する第三記憶手段を有し、前記端末装置と通信し、前記表示部に表示される画面を遷移させるサーバで実行される画面遷移方法であって、第一指示情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信工程と、前記サーバ側送信工程で送信された第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信するサーバ側受信工程と、を含み、前記サーバ側送信工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報が受信された場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、画面遷移方法である。
【0040】
これによれば、本発明の一側面に係る端末装置に対応して、このような端末装置の表示部で表示される画面を好適に遷移させることができる。なお、この画面遷移方法は、上述した他の構成を有する端末装置に対応した画面遷移方法としてもよい。
【0041】
本発明のさらに他の側面は、サーバと通信し、自装置が有する表示部に表示される画面を遷移させる端末装置であって、自装置が有する複数の第一種操作部と、複数の第一種操作部の各々の操作により画面の遷移を指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段とを有する端末装置を制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化手段と、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する第一送信制御手段と、前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御手段と、複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を、前記サーバから受信する第一受信制御手段と、して機能させ、前記有効化手段は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該新たな第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしない、機能を含むコンピュータプログラムである。
【0042】
これによれば、本発明の一側面に係る端末装置を実現することができる。なお、このコンピュータプログラムは、上述した他の構成を有する端末装置を制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムとしてもよい。
【0043】
本発明のさらに他の側面は、端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段を有し、前記端末装置と通信し、前記表示部に表示される画面を遷移させるサーバを制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、第一指示情報を前記端末装置に送信する第二送信制御手段と、前記第二送信制御手段が送信した第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信する第二受信制御手段と、して機能させ、前記第二送信制御手段は、前記第二受信制御手段が操作情報を受信した場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、機能を含むコンピュータプログラムである。
【0044】
これによれば、本発明の他の側面に係るサーバを実現することができる。なお、コンピュータプログラムは、上述した他の構成を有するサーバを制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムとしてもよい。
【0045】
なお、上記において、画面を遷移させる操作である遷移指示としては、所定の内容を確定(決定)させるための「確定(決定)」、前の画面に戻るための「戻る」、及び/又は、次の画面に進む「次へ」等が例示される。確定情報の入力形態としては、表示部に表示
される画面のタイプ等が例示される。内容情報としては、個別定義情報のうち、タイトルと、リスト固有情報又は入力ボックス固有情報とが例示される。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、画面の表示に関する情報を通信する際に装置間での通信負荷を軽減し、新たなサービスが追加される場合など、機能が拡張された場合でも、その機能に関する画面を効率的に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成の一例を示す図であって、システムの一部を構成する画面制御システムに含まれる多機能装置及び中継サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】多機能装置により実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図3(A)】外部サービスを利用するか、デバイスの機能を利用するかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、外部サービスを利用してよいか否か利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、外部サービスであるサービスAとサービスBのうち、どちらのサービスを利用するかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、アップロードサービスを利用するか、ダウンロードサービスを利用するかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図である。
【図3(B)】アップロードサービスを利用することを利用者に確認させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、メディア保存するか、印刷するかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、複数の画像データのうち、いずれかの画像データを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、外部サービスのサーバとの通信においてエラーが発生したことを利用者に確認させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図である。
【図3(C)】画像データのダウンロードを実行させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、メディア読出するか、スキャンするかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、画像データのアップロードを実行させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、コピーするか、スキャンするかを利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図である。
【図3(D)】コピー解像度を利用者に入力させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、コピーを開始してよいか否か利用者に選択させるための画面を表示させるための個別定義情報の記述内容を示す図と、コピーを実行させるための個別定義情報の記述内容を示す図である。
【図4】図3(A)の:Cに従い作成される画面(リスト画面:テキストのリスト)を示す図と、図3(B)の:Gに従い作成される画面(リスト画面:画像のリスト)を示す図と、図3(B)の:Hに従い作成される画面(メッセージ画面)を示す図と、図3(D)の:Mに従い作成される画面(入力ボックス画面)を示す図である。
【図5】図2のメイン処理で実行される画面情報作成処理のフローチャートである。
【図6】多機能装置の表示部がタッチパネル機能を備えている場合のテンプレート情報の一例と、タッチパネル機能を備えていない場合のテンプレート情報の一例とを示す図である。
【図7】図5の画面情報作成処理で画面情報が作成される工程を説明する図である。
【図8】図2のメイン処理で実行される操作結果情報作成処理のフローチャートである。
【図9】中継サーバで実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図10】ツリー情報及び未定テーブルを示す図である。
【図11】第一対応テーブル及び第二対応テーブルを示す図である。
【図12】設定情報テーブルを示す図である。
【図13】図3(A)の:Cに示す個別定義情報に、リスト項目「サービスC」を追加した個別定義情報であって、外部サービスであるサービスA、サービスB、および、サービスCのうち、どのサービスを利用するかを利用者に選択させるための画面の表示を指示する個別定義情報の記述内容を示す図である。
【図14】図10の(B)に示す未定テーブルの固有番号003B、006Aについて、固有番号003の確定情報がサービスCであった場合の記述が追加された未定テーブルを示す図である。
【図15】図12の設定情報テーブルに、設定項目「サービスCが対応する処理のリスト」を追加した設定情報テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本発明の実施形態に係るシステム1について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、本発明は、以下に示す構成の一部を、省略し又は他の構成等に置換してもよい。また、本発明は、以下に示す構成に、他の構成を追加してもよい。
【0049】
<システムの全体構成>
画面制御システム10を含むシステム1の全体構成について、図1を参照して説明する。システム1は、例えばサービス連携システムである。システム1は、画面制御システム10と、サービス提供サーバ300A,300B(総称して、「サービス提供サーバ300」ともいう。)とを含む。画面制御システム10は、多機能装置100と、中継サーバ200とを含む。システム1において、多機能装置100と、中継サーバ200と、サービス提供サーバ300A,300Bとは、互いに、ネットワーク400を介してデータ通信可能に接続されている。なお、図1では、1つの多機能装置100を図示したが、多機能装置100は、複数存在してもよい。ネットワーク400としては、例えばインターネット網を採用することができる。データ通信は、例えばHTTP/1.1に従って行われる。
【0050】
システム1では、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロード、又は、電子ファイル格納サービスから電子ファイルのダウンロード等を行うことができる。システム1により提供される他のサービスとしては、ドキュメント作成・編集サービスが例示される。ドキュメント作成・編集サービスによれば、利用者は、所定のドキュメントの作成及び編集の少なくとも1つの処理を行い、このドキュメント(電子ファイル)を、他の利用者と共有することができる。電子ファイル格納サービス等のサービスは、各サービス事業者がインターネット上に設置したサービス提供サーバ300によって提供される。サービス提供サーバ300は、周知のWebサーバである。サービス提供サーバ300は、インターネット等のネットワーク400に接続された端末とHTTPによる通信を行い、この端末に対して所定のサービスを提供する。以下では、上述した電子ファイル格納サービス等のサービスを、サービスA及びサービスBという。サービスAは、サービス提供サーバ300Aによって提供されるサービスである。サービスBは、サービス提供サーバ300Bによって提供されるサービスである。
【0051】
多機能装置100は、具体的には、小型のデジタル複合機である。多機能装置100は、例えば、印刷機能、スキャナ機能、コピー機能、及びFAX機能を備えている。多機能装置100は、例えば、多機能装置100のスキャナ機能により読み取った画像の電子ファイルを電子ファイル格納サービスのサービス提供サーバにアップロードすることができる。また、多機能装置100は、電子ファイル格納サービスのサービス提供サーバから電子ファイルをダウンロードし、多機能装置100の印刷機能により印刷することができる。多機能装置100は、中継サーバ200と連携し、電子ファイル格納サービスの提供を受ける。その際、多機能装置100の表示部150に表示される画面は、中継サーバ200によって管理され、中継サーバ200からの指示に従って遷移する。中継サーバ200は周知のサーバ機能を持った装置であればよい。中継サーバ200は、多機能装置100のメーカーが保有するサーバでもよい。また、中継サーバ200は、現存するレンタルサーバ、」又はヴァーチャルマシンでもよい。
【0052】
<多機能装置及び中継サーバのハードウェア構成>
画面制御システム10に含まれる多機能装置100及び中継サーバ200のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。多機能装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、メモリカードコントローラ140と、表示部150と、印刷部160と、スキャナ部170と、操作部180とを備えている。通信部110は、ネットワーク400に接続された他の装置と通信するための機器である。通信部110としては、周知のネットワークカードを採用することができる。制御部120は、図示されていないCPUと、CPUに電気的に接続されたROM及びRAMとを備え、コンピュータを構成する。CPUは、ROMに記憶されたコンピュータプログラムに従って、多機能装置100の動作を制御する。ROMに記憶されているコンピュータプログラムには、図2、図5及び図8に示す各処理のためのコンピュータプログラムが含まれる。また、ROMに記憶されているコンピュータプログラムには、XML等のマークアップ言語で記載されたテキストに基づいて画面を作成するためのレンダリングドライバが含まれる。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
【0053】
記憶部130は、NAND型フラッシュメモリー等の不揮発性の記憶装置である。記憶部130は、後述する図6に示すテンプレート情報等の各種の情報を記憶する。メモリカードコントローラ140は、多機能装置100に装着されたメモリカード141の記憶の制御を行う。具体的には、メモリカードコントローラ140は、制御部120の指示に従って、メモリカード141へのデータの書込み、メモリカード141に記憶されているデータの削除、又は、メモリカード141に記憶されているデータの読み込み等を行う。メモリカード141には、所定形式の電子ファイルが記憶されている。表示部150は、周知のLCD等のディスプレイを備えた表示装置である。表示部150には、後述する各種の画面が表示される。表示部150は、タッチパネル機能を備えているものであってもよい(以下、「タッチパネルモデル」ともいう。)。印刷部160は、制御部120の指示に従って、画像の印刷を行う装置である。スキャナ部170は、利用者によりセットされた用紙に記録された画像を読み取る機器である。スキャナ部170は、制御部120の指示に従って、画像の読取りを行う。操作部180は、利用者により操作される複数の操作ボタンを備え、利用者の押下等による操作に応じた信号を制御部120へ送信する装置である。利用者は、操作部180を操作することにより所望の指示を入力することができる。
【0054】
タッチパネルモデルの場合は、利用者は、表示部150を操作することにより所望の指示を入力することができる。例えば、図4の(A)〜図4の(D)に示されるキー(確定キー(遷移指示を行うキー)、及び上キー(遷移指示を行わないキー))は、操作部180には含まれず、表示部150のタッチパネル機能によって実現される。操作部180は、後述する項目選択キー、及び、数字選択キーを含む。
【0055】
非タッチパネルモデルの場合は、図4の(A)〜図4の(D)に示されるキー(確定キー(遷移指示を行うキー)、及び上キー(遷移指示を行わないキー))は、操作部180のハードキーとして割り当てられる。また、非タッチパネルモデルの場合も、操作部180は、後述する項目選択キー、及び、数字選択キーを含む。
【0056】
中継サーバ200は、通信部210、制御部220、及び記憶部230を備える。通信部210は、ネットワーク400に接続された他の装置と通信するための機器である。通信部210としては、周知のネットワークカードを採用することができる。制御部220は、図示されていないCPUと、CPUに電気的に接続されたROM及びRAMとを備え、コンピュータを構成する。CPUは、ROM及び記憶部230に記憶されたコンピュータプログラムに従って、中継サーバ200の動作を制御する。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。記憶部230は、ハードディスクドライブのような不揮発性の記憶装置である。記憶部230は、コンピュータプログラムを記憶する。記憶されているコンピュータプログラムには、例えば、図9に示す処理のためのコンピュータプログラムが含まれる。また、記憶されているコンピュータプログラムには、多機能装置100にサービスを提供するためにサービス提供サーバ300と通信するためのコンピュータプログラムが含まれる。なお、中継サーバ200は、物理的に存在する1つのサーバであるものとして説明するが、複数の物理的な装置が協働して1つのサーバとして機能するヴァーチャルマシンであってもよい。
【0057】
記憶部230は、図3(A)の:A〜図3(D)の:Oに示す個別定義情報、図10の(A)、(B)に示すツリー情報及び未定テーブル、図11の(A)、(B)に示す第一対応テーブル及び第二対応テーブル、及び図12に示す設定情報テーブルを記憶する。設定情報テーブルには、詳しくは後述するが、利用者が多機能装置100において「確定」キーを操作したことにより確定した確定情報、および、確定情報ではない設定情報が記憶される。図12に示す設定情報の中で確定情報ではない設定情報の例としては、中継サーバ200の内部処理によってオン又はオフされる001フラグ、中継サーバ200の管理者によって予め設定される、サービスAが対応する処理のリスト、及びサービスBが対応する処理のリスト、中継サーバ200とサービス提供サーバとの間の通信によって更新される、エラーの識別情報、画像データのサムネイルのリスト、及び画像データのデータ名のリスト、が挙げられる。
【0058】
<多機能装置で実行されるメイン処理>
多機能装置100で実行されるメイン処理について、図2を参照して説明する。利用者は、メイン処理を開始させる場合、処理の開始を多機能装置100に入力する。具体的に、多機能装置100がタッチパネルモデルである場合、複数のアプリ起動アイコンが、待機中である多機能装置100の表示部150に表示されている。利用者は、複数のアプリ起動アイコンのうち、いずれかのアプリ起動アイコンにタッチする。アプリ起動アイコンには、リモートUIのトップ画面からの開始を指示するためのアプリ起動アイコンと、多機能装置100の機能(コピー、スキャンなど)のうち、いずれかの機能についての画面からリモートUIの開始を指示するためのアプリ起動アイコンとがある。利用者が、リモートUIをトップ画面から開始するよう指示するためのアプリ起動アイコンにタッチした場合、制御部120は、アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報を含めずに、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する。利用者が、リモートUIをいずれかの機能についての画面からの開始を指示するためのアプリ起動アイコンにタッチした場合、制御部120は、アプリ起動要求情報に機能を特定する情報を含めて、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する。なお、トップ画面とは、後述する、固有番号001を含む個別定義情報(図3(A)の:A参照)に従って表示部150に表示される画面であり、外部サービスを利用するか、多機能装置100が備える機能を利用するかを、利用者に選択させるための画面である。利用者が、外部サービスの利用を選択した場合は、外部サービスの利用のためのリモートUIが実現され、利用者が、多機能装置100が備える機能の利用を選択した場合は、多機能装置100が備える機能の利用のためのリモートUIが実現される。
【0059】
一方、タッチパネル機能を備えていない場合(以下、「非タッチパネルモデル」ともいう。)、利用者は、メイン処理を開始させるために、メイン処理の開始に関連付けられる操作部180の操作ボタンを押下する。メイン処理を開始させた制御部120は、通信部110を制御し、中継サーバ200に、デバイス機能を特定する情報を含まないアプリ起動要求情報を送信する(S100)。制御部120は、送信されたアプリ起動要求情報に応じて中継サーバ200が返信する個別定義情報を受信するまで待機する(S102:No)。制御部120は、通信部110を制御し、個別定義情報を受信する。個別定義情報が受信された場合(S102:Yes)、制御部120は、受信された個別定義情報の指示ジャンルについて判断する(S104)。なお、受信された個別定義情報は、制御部120を構成するRAM等に記憶される。
【0060】
個別定義情報は、図3に示すような各種の情報を含む。具体的に、図3(A)の:A〜図3(D)の:Oに示すように、個別定義情報は、固有番号及び指示ジャンルを含む。固有番号は、個別定義情報を識別するための固有識別子としての機能を有する。図3(A)の:A〜図(H)、図3(C)の:J、図3(C)の:L〜図3(D)の:Nに示す個別定義情報は、指示ジャンルがUI指示である個別定義情報であり、UI指示情報を含む。UI指示情報は、画面タイプ(確定情報の入力形態)と、タイトルと、確定キー、戻るキー及び次へキーによる各遷移指示の有効又は無効と、固有情報とを含む。確定キー、戻るキー及び次へキーのいずれかのキーの操作は、表示部150に表示される画面を遷移(変化)させるための操作となる。図3(A)の:A〜図3(A)の:D、図3(B)の:F〜図3(B)の:G、図3(C)の:J、図3(C)の:L、図3(D)の:Nに示すリスト固有情報は、画面タイプがリストであるUI指示情報が含む固有情報である。リスト固有情報は、選択肢のリストと、選択方法とを含む。図3(B)の:E、図3(B)の:Hに示すメッセージ固有情報は、画面タイプがメッセージであるUI指示情報が含む固有情報である。メッセージ固有情報は、メッセージを含む。図3(D)の:Mに示す入力ボックス固有情報は、画面タイプが入力ボックスであるUI指示情報が含む固有情報である。入力ボックス固有情報は、ボックス初期値と、入力可能文字と、最大文字数と、最小文字数とを含む。図3(C)の:I、図3(C)の:K、図3(D)の:Oに示す個別定義情報は、指示ジャンルが機能動作指示である個別定義情報であり、機能動作指示情報を含む。機能動作指示情報は、動作タイプを含む。指示ジャンルが機能動作指示である個別定義情報は、後述するように指示された機能を実行するためのパラメータを含むる。多機能装置100は、このパラメータに従って、印刷機能、スキャナ機能、コピー機能等の機能を実行する。個別定義情報に含まれる上述の情報についての説明は、後述する。
【0061】
制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報に含まれる指示ジャンルが機能動作指示であった場合(S104:機能動作指示)、機能動作指示情報に含まれる動作タイプに対応した機能が、パラメータに従って実行されるよう、印刷部160、スキャナ部170、メモリカードコントローラ140、及び通信部110の少なくとも1つを制御し、これらを動作させる(S106)。ここで、図3(C)の:Iに示す個別定義情報は、「動作タイプ:ダウンロード」を含む。この場合、個別定義情報に記述された指示及び「データ名」のパラメータに従って、制御部120は、通信部110を制御し、サービス提供サーバ300に記憶されている画像データをダウンロードする。さらに、個別定義情報が、ダウンロードした画像データを印刷することを示すパラメータを含む場合は、この個別定義情報に記述された指示及び「印刷」のパラメータに従って、制御部120は、印刷部160を制御し、画像データを印刷する。S106を実行した後、制御部120は、通信部110を制御し、RAMに記憶されている個別定義情報で指示された機能動作が終了したことを示す機能動作終了情報を、中継サーバ200に送信する。この機能動作終了情報の送信に際して、制御部120は、機能動作終了情報に、RAMに記憶されている個別定義情報の固有番号に一致する固有番号を含ませる。その後、制御部120は、処理をS102に戻す。この際、制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報を消去する。
【0062】
これに対し、制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報に含まれる指示ジャンルがUI指示であった場合(S104:UI指示)、画面情報作成処理を実行する(S110)。画面情報作成処理では、RAMに記憶されている個別定義情報が参照される。S110で実行される画面情報作成処理は、後述する。S110の画面情報作成処理を実行した後、制御部120は、S110で作成された画面情報に従い、所定の画面を表示部150に表示する(S112)。非タッチパネルモデルであって、操作部180を構成するハードキーを点灯させることができる多機能装置100においては、画面情報に従い、点灯が指示されるハードキーのバックライトが点灯される。指示操作のために有効にされたハードキーを点灯により視覚化することができ、利用者の操作性を向上させることができる。
【0063】
S112で表示部150に表示される画面について、図4の(A)〜図4の(D)を参照して説明する。なお、多機能装置100がタッチパネルモデルである場合を例とする。RAMに記憶されている個別定義情報が図3(A)の:Cに示す個別定義情報であった場合、表示部150には、図4の(A)に示す画面が表示される。この画面は、個別定義情報において画面タイプとして「リスト」と記述された「リスト」形式の画面である。また、図4の(A)に示す画面は、個別定義情報においてタイトルとして記述された「サービスを選択してください」と、「確定キー:有効」と記述された確定キー(図4の(A)において「確定」と記載)とを含む。なお、「戻るキー:無効」及び「次へキー:無効」と記述されているため、戻るキー(図4において「戻る」と記載)及び次へキー(図4において「次へ」と記載)は図4の(A)に示す画面に含まれない。戻るキー及び次へキーは、画面に含まれるものの、操作できないようにしてもよい。この場合、グレーアウト状態にするとよい。また、図4の(A)に示す画面は、選択肢「サービスA」、「サービスB」等を含む。さらに、図4の(A)に示す画面は、画面タイプが「リスト」形式である場合の固有のキーとして、上キー及び下キー(図4の(A)で、上下逆の三角形がそれぞれ示された2個のキー参照)を含む。利用者は、上キー及び下キーを操作(押下又はタッチ)し、且つサービス名が表示されたキーを操作して所望のサービスを選択する。なお、サービス名が多数存在する場合には、下キーを操作すると、次の複数件分のサービス名が示されたリストが表示され、上キーを操作すると、前の複数件分のサービス名が示されたリストが表示されるように構成してもよい。選択可能なサービス数は、個別定義情報の選択方式として記述された「単数選択」に対応し、1つである。
【0064】
RAMに記憶されている個別定義情報が図3(B)の:Gに示す個別定義情報であった場合、表示部150には、図4の(B)に示す画面が表示される。この画面は、個別定義情報において画面タイプとして「リスト」と記述された「リスト」形式の画面である。また、図4の(B)に示す画面は、個別定義情報においてタイトルとして記述された「画像データを選択してください」と、「確定キー:有効」と記述された確定キーとを含む。図4の(B)に示す画面は、選択肢として画像データのサムネイル含む。利用者は、サムネイルにタッチして所望の画像データを選択する。下キーを操作すると、次の4つの画像データのサムネイルが表示され、上キーを操作すると、前の4つの画像データのサムネイルが表示される。選択可能な画像データ数は、個別定義情報の選択方式として記述された「複数選択」に対応し、複数である。
【0065】
図3(B)の:Gなどに示す個別定義情報において“()”内に記載された情報は、多機能装置100が中継サーバ200と通信した結果、または、多機能装置100が受け付けた利用者の入力によって更新される。具体的には、図3(B)の:Gに示すリスト固有情報おいて“()”内に記載された「リスト」の内容、および、「画像リスト」の内容は、多機能装置100が中継サーバ200と通信した結果によって更新される。すなわち、制御部120が個別定義情報に従って処理する際には、リスト固有情報は、更新された最新の値になっている。図3(B)の:Hのメッセージ固有情報において、“()”内に記載された「メッセージ」の内容は、多機能装置100が中継サーバ200と通信した結果によって更新される。すなわち、制御部120が個別定義情報に従って処理する際には、メッセージ固有情報は、更新された最新の値になっている。図3(C)の:Iの機能動作指示情報において、“()”内に記載された「パラメータ」の内容は、多機能装置100が受け付けた利用者の入力によって更新される。具体的には、利用者が図3(B)の:Gに従い作成される画面(図4の(B))において画像データを選択する入力操作を行うことによって、“画像データのデータ名”が更新される。利用者が図3(B)の:Fに従い作成される画面(不図示)においてメディア保存か印刷かを選択する入力操作を行うことによって、“メディア保存/印刷”が更新される。すなわち、制御部120が個別定義情報に従って処理する際には、機能動作指示情報は、更新された最新の値になっている。図3(C)の:K及び図3(D)の:Oの機能動作指示情報において、“()”内に記載された「パラメータ」の内容についても、同様に、制御部120が個別定義情報に従って処理する際には、機能動作指示情報は、更新された最新の値になっている。
【0066】
RAMに記憶されている個別定義情報が図3(B)の:Hに示す個別定義情報であった場合、表示部150には、図4の(C)に示す画面が表示される。この画面は、個別定義情報において画面タイプとして「メッセージ」と記述された「メッセージ」形式の画面である。図4の(C)に示す画面は、個別定義情報において「タイトル」として記述された「サーバエラー」と、「次へキー:有効」と記述された次へキーとを含む。なお、「確定キー:無効」及び「戻るキー:無効」と記述されているため、確定キー及び戻るキーは図4の(C)に示す画面に含まれない。確定キー及び戻るキーは、上記同様、操作できない状態(グレーアウト状態を含む)としてもよい。また、図4の(C)に示す画面には、画面タイプに固有のキーも含まれない。図4の(C)に示す画面は、図4の(B)に示す「(メッセージ:”画像データを選択してください”)」に対応したメッセージとして「サーバと通信できませんでした」を含む。利用者は、メッセージを確認した場合、次へキーを押下する。
【0067】
RAMに記憶されている個別定義情報が図3(D)の:Mに示す個別定義情報であった場合、表示部150には、図4の(D)に示す画面が表示される。この画面は、個別定義情報において画面タイプとして「入力ボックス」と記述された「入力ボックス」形式の画面である。図4の(D)に示す画面は、個別定義情報においてタイトルとして記述された「コピー解像度」と、「確定キー:有効」と記述された確定キーと、「戻るキー:有効」と記述された戻るキーと、「次へキー:有効」と記述された次へキーとを含む。図4の(D)に示す画面は、画面タイプが「入力ボックス」形式である場合の固有のキーとして、左矢印キー及び右矢印キー(図4の(D)で、左右逆の矢印がそれぞれ示された2個のキー参照)と、入力ボックスに入力された数値を削除するためのクリアキー(図4の(D)において「クリア」と記載)と、1〜0のテンキー(図4において「1」〜「0」と記載)とを含む。1〜0のテンキーは、「入力可能文字:数値」に対応するものであって、入力ボックスには数値のみが入力される。図4の(D)に示す画面の入力ボックスには、ボックス初期値として記述された「200」がコピー解像度の初期値として表示されている。コピー解像度を初期値の200dpiから、例えば300dpiに変更する場合、利用者は、左矢印キー又は右矢印キーを操作し、数値入力のためのカーソルを、「2」の位置に移動し、クリアキーを操作して「2」を削除し、次にテンキーの「3」を操作する。この操作によって、利用者は、所望の解像度である300dpiを入力する。入力される解像度は、「最大文字数:3」及び「最小文字数:3」に対応して、3桁の数値とされる。
【0068】
多機能装置100が非タッチパネルモデルである場合、確定キー、戻るキー、及び次へキーの各キーは、操作部180の所定のハードキーに割り当てられ、所定の指示操作が可能なように有効にされる。非タッチパネルモデルでは、「リスト」形式の画面において、所望のサービスの項目を選択するための項目選択キーが、別個に設けられる。利用者は、上キー及び下キーとされたハードキーを操作し、所望のサービスを示す位置にポインタを移動し、選択キーを操作する。この項目選択キーの操作によって、所望のサービスが選択される。同じく、「入力ボックス」形式の画面において、画面に表示される1〜0の数字を選択するための数字選択キーが、別個に設けられる。利用者は、初期値として表示される200dpiを300dpiに変更する場合、次のような操作を行う。利用者は、クリアキーとされたハードキーを操作する。これによって、入力ボックス内の「200」全体が削除される。次に、左矢印キー又は右矢印キーとされたハードキーを操作し、表示されている画面に含まれる「3」の位置にポインタを移動させ、数字選択キーを1回操作する。この数字選択キーの操作によって、入力ボックスに「3」が入力される。続けて、ポインタを「0」の位置に移動させ、2回連続して数字選択キーを操作する。この数字選択キーの2回の操作によって、入力ボックスには「0」が2個入力され、表示される値を「300」とすることができる。なお、非タッチパネルモデルの場合、ハードキーに操作が割り当てられたキー(例えば、上キー、下キー、左矢印キー、右矢印キー)については、画面に含まれないようにしてもよい。
【0069】
S112を実行した後、制御部120は、画面の表示に応じて、何れかのキーが操作されたかについて判断する(S114)。制御部120は、操作されるまで待機する(S114:No)。何れかのキーが操作された場合(S114:Yes)、制御部120は、操作されたキーは、画面タイプに固有なキーであるかについて判断する(S116)。ここで、画面タイプに固有なキーとは、個別定義情報において「有効」又は「無効」が記述されたキー以外のキーである。具体的には、画面タイプに固有なキーは、図4の(A)に示す上キー及び下キー、並びに、図4の(D)に示す左矢印キー、右矢印キー、クリアキー及び1〜0のテンキーである。操作されたキーが画面タイプに固有なキーであった場合(S116:Yes)、制御部120は、画面タイプ固有処理を実行する(S118)。例えば、多数のサービス名が図4の(A)に示す画面で表示されている場合には、下キーが操作されると、制御部120は、次の複数件分のサービス名が示されたリストを表示する。このリストを表示する状態で、選択肢を示す何れかのキーが操作されると、具体的に、「サービスA」を示すキーが操作されると、制御部120は、選択肢としてサービスAが選択されたとして、サービスAを示す項目番号をRAMに記憶する。サービスAは、リストの最上段に示されているため、その項目番号は「1」である。この他、制御部120は、図4の(D)に示す画面において、入力ボックスに入力されている値をRAMに記憶する。具体的に、制御部120は、入力されている値が「200」であれば200を、「300」であれば300を、入力文字列情報としてRAMに記憶する。なお、非タッチパネルモデルで、上述したように入力ボックスに表示されている値を変更するために、クリアキー、左矢印キー、右矢印キー、又は選択キーの何れかが操作されていると、制御部120は、上述した画面タイプ固有処理を適宜実行する。S118を実行した後、制御部120は、処理をS114に戻す。
【0070】
操作されたキーが画面タイプに固有なキーではない場合、つまり操作されたキーが表示されている画面を遷移させる、確定キー、戻るキー又は次へキーの何れかである場合(S116:No)、制御部120は、そのキーがRAMに記憶されている個別定義情報で有効と記述されているかについて判断する(S120)。有効と記述されていない場合(S120:No)、制御部120は、処理をS114に戻す。有効と記述されている場合(S120:Yes)、制御部120は、操作結果情報作成処理を実行する(S122)。S122で実行される操作結果情報作成処理は、後述する。続けて、制御部120は、通信部110を制御し、作成された操作結果情報を中継サーバ200に送信し(S124)、送信後、処理をS102に戻す。この際、制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報を消去する。制御部120は、利用者が操作部180等を操作し、このメイン処理の終了を入力するまで、メイン処理を繰り返して実行する。このメイン処理の終了後、多機能装置100は待機中の状態に戻る。なお、中継サーバ200が多機能装置100に待機指示を送信する構成でもよい。この場合には、多機能装置100は、待機指示を受信したときにメイン処理を終了する。
【0071】
<画面情報作成処理>
図2に示すメイン処理のS110で実行される画面情報作成処理について、図5を参照して説明する。この画面情報作成処理を開始した制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報から、UI指示情報を読み出す(S200)。続けて、制御部120は、記憶部130に記憶されているテンプレート情報を、RAMに読み出す。テンプレート情報は、図6に示すような構造を有している。テンプレート情報を読み出した制御部120は、UI指示情報に従い画面タイプを特定し、特定された画面タイプに応じた画面タイプ固有情報をテンプレート情報から抽出する。具体的には、特定された画面タイプが「リスト」の場合は、図6に示す、“固有なキーが何れであるかを示す情報”“「▲」(上)、「▼」(下)キーを示すビットマップ情報”などを抽出する。制御部120は、テンプレート情報から抽出された情報に従って、画面タイプに固有なキーを特定し、前述した図2のS112で表示される画面の一部を示す画面情報を作成する(S204)。具体的には、“固有なキーが何れであるかを示す情報”に従って特定された「▲」(上)キー、及び、「▼」(下)キーなどを表示部150に表示させるための画面情報を作成する。このとき、制御部120は、UI指示情報に含まれる所定の情報を画面情報に含ませる。含められる所定の情報は、リスト、ボックス初期値、及びメッセージとして記述された情報の他、選択方法、最大文字数、及び最小文字数として記述された情報も含む。
【0072】
S204を実行した後、制御部120は、S204で作成された画面情報に、UI指示情報でタイトルと記述されている文字列を追加する(S206)。そして、制御部120は、UI指示情報で有効と記述されている、画面を遷移させる操作キーを、テンプレート情報に従い有効化する(S208)。ここで、有効化とは、次のようなものである。つまり、多機能装置100がタッチパネルモデルである場合、UI指示情報で有効と記述されている確定キー、戻るキー又は次へキーが、各キーに割り当てられた指示操作が可能なキーとして、画面情報に含まれることを意味する。非タッチパネルモデルである場合、UI指示情報で有効と記述されている確定キー、戻るキー又は次へキーの指示操作が、操作部180を構成する何れかのハードキーに割り当てられることを意味する。さらに、ハードキーを点灯することができる場合には、確定キー、戻るキー又は次へキーの指示操作が割り当てられたハードキーを点灯させる。また、S208において、制御部120は、テンプレート情報の画面タイプ固有情報に従い、上下キー、左右キー、および、クリアキーなどを操作可能な状態にする。S208を実行した後、制御部120は、処理を図3のS112に戻す。
【0073】
S204〜S208で実行される具体例について、図7を参照して説明する。図7に基づく説明は、多機能装置100がタッチパネルモデルであって、RAMに記憶されている個別定義情報が図3(A)の:Cに示す個別定義情報である場合を例とする。まず、S204で、制御部120は、画面タイプとしての「リスト」に従って、図6に示すテンプレート情報の中で、リストの基本画面を示すビットマップ情報を基本画面情報として抽出する(図7の(A)参照)。図6に示すテンプレート情報の画面タイプ固有情報(リスト)では、固有なキーとして、上キー及び下キーが関連付けられている。そのため、制御部120は、上キー及び下キーを示すビットマップ情報を抽出し、画像情報を作成する。この画像情報は、画面タイプ固有情報(リスト)に含まれる上キー及び下キーの位置を示す情報に従い、上キー及び下キーを示すビットマップ情報が、基本画面を示すビットマップ情報の所定の位置に配置されように作成される。つまり、制御部120は、図7の(A)の画面を示す画面情報を作成する。また、制御部120は、UI指示情報のリスト固有情報で選択肢として記述されている「サービスA」、及び「サービスB」を、図6に示す画面タイプ固有情報(リスト)に含まれる選択肢の位置を示す情報に従い、所定の位置に配置する(図7の(B)参照)。つまり、制御部120は、S204で、図7の(B)の画面を示す画面情報を作成する。この画面情報において、「サービスA」、及び「サービスB」は、リストの選択肢として有効化される。制御部120は、このようにして作成された画面情報に、UI指示情報で「選択方法」として記述される「単数選択」を示す情報を含ませる。
【0074】
次に、S206で、制御部120は、タイトルとしての「サービス選択」を、図6に示すテンプレート情報の操作キー情報に含まれるタイトルの位置を示す情報に従い、所定の位置に配置する(図7の(C)参照)。つまり、制御部120は、図7の(C)の画面を示す画面情報を作成する。続けて、S208で、制御部120は、UI指示情報で有効と記述されている確定キーに関し、図6に示すテンプレート情報の操作キー情報の中から、確定操作に関連付けられている確定キーを示すビットマップ情報を抽出する。そして、制御部120は、操作キー情報に含まれる確定キーの位置を示す情報に従い、抽出されたビットマップ情報を所定の位置に配置する(図7の(D)参照)。つまし、制御部120は、図7の(D)の画面を示す画面情報を作成する。この画面情報において、確定キーは、画面を遷移させる遷移指示を入力する1つのキーとして有効化される。なお、遷移指示を入力するキーとしては、この他、戻るキーと、次へキーとが例示される。
【0075】
<操作結果情報作成処理>
図2に示すメイン処理のS122で実行される操作結果情報作成処理について、図8を参照して説明する。この操作結果情報作成処理を開始した制御部120は、図2のS114で操作され、S120で有効と記述されていると判断されたキーを示すキータイプをRAMに記憶する。なお、図2のS114で操作され、S120で有効と記述されていると判断されたキーは、確定キー、戻るキー又は次へキーの何れかである。例えば、S300で、制御部120は、確定キーを示すキータイプを記憶する。続けて、制御部120は、キータイプについて判断する(S302)。キータイプが、「戻る」又は「次へ」である場合(S302:戻る・次へ)、制御部120は、処理をS310に移行する。一方、キータイプが、「確定」である場合(S302:確定)、制御部120は、図2のS112で表示部150に表示された画面の画面タイプについて判断する(S304)。制御部120は、RAMに記憶されている個別定義情報のUI指示情報に従って、S304の判断を行う。画面タイプがメッセージである場合には、表示部150の画面に確定キーが含まれないため(図4の(C)参照)、S304の判断は、リスト又は入力ボックスのみを判断対象としている。
【0076】
画面タイプがリストであった場合(S304:リスト)、制御部120は、リストに含まれる選択肢のうち、選択されたものを示す項目番号を確定情報として、RAMに記憶する。そして、制御部120は、S300で記憶されたキータイプと、この確定情報と、RAMに記憶されている個別定義情報に記述されている固有番号に一致する固有番号とを含む操作結果情報を作成して、制御部120の内部RAMに記憶する(S306)。例えば、図4の(A)において、サービスAが選択されていた場合、図2のS118でサービスAを示す項目番号として「1」がRAMに記憶される。そこで、制御部120は、確定情報として「1」をRAMに記憶する。そして、制御部120は、S300で記憶された「確定」を示すキータイプと、確定情報としての「1」と、RAMに記憶されている個別定義情報に記述されている固有番号(図3(A)の:Cに示す個別定義情報に記述されている固有番号「003」)に一致する固有番号とを含む操作結果情報を作成する。ここで、確定情報とは、表示部150の画面に表示されているリストの選択肢、及び、入力ボックス内の入力文字列のうちで、確定キーの操作により、RAMに記憶されることが確定された設定情報を意味する。
【0077】
画面タイプが入力ボックスであった場合(S304:入力ボックス)、制御部120は、入力された入力文字列情報を確定情報として、RAMに記憶する。そして、制御部120は、S300で記憶されたキータイプと、この確定情報と、RAMに記憶されている個別定義情報に記述されている固有番号に一致する固有番号とを含む操作結果情報を作成して、制御部120の内部RAMに記憶する(S308)。例えば、図4の(D)において、初期値の200dpiのまま確定された場合、図2のS118で「200」がRAMに記憶される。また、解像度が300dpiに変更された場合、図2のS118で「300」がRAMに記憶される。そこで、制御部120は、確定情報として「200」又は「300」をRAMに記憶する。そして、制御部120は、S300で記憶された「確定」を示すキータイプと、確定情報としての「200」又は「300」と、RAMに記憶されている個別定義情報に記述されている固有番号(図3(D)の:Mに示す個別定義情報に記述されている固有番号「013」)に一致する固有番号とを含む操作結果情報を作成する。
【0078】
また、S310で、制御部120は、S300で記憶されたキータイプと、RAMに記憶されている個別定義情報に記述されている固有番号に一致する固有番号とを含む操作結果情報を作成して、制御部120の内部RAMに記憶する(S306)。S306、S308又はS310を実行した後、制御部120は、処理を図2のS124に戻す。
【0079】
<中継サーバ装置で実行されるメイン処理>
中継サーバ200で実行されるメイン処理について、図9を参照して説明する。中継サーバ200の制御部220は、ネットワーク400を介して多機能装置100から送信される所定の情報を、受信するまで待機する(S400:No)。なお、図9に示すメイン処理が開始されると、中継サーバ200の制御部220は001フラグがオフであることをRAMに記憶する。001フラグについて詳しくは後述する。制御部220は、通信部210を制御し、所定の情報を受信する。所定の情報が受信された場合(S400:Yes)、制御部220は、受信された所定の情報の種類について判断する(S402)。受信された所定の情報は、制御部220を構成するRAM等に記憶される。なお、受信された所定の情報は、そのままRAMに記憶されてもよく、または、情報を解析し、後の処理に適した形式として記憶されてもよい。また、受信された所定の情報は、記憶部230に記憶されてもよい。受信される所定の情報は、アプリ起動要求情報、機能動作終了情報又は操作結果情報の何れかである。アプリ起動要求情報は、図2のS100で送信され、機能動作終了情報は、図2のS108で送信され、操作結果情報は、図2のS124で送信される。所定の情報がアプリ起動要求情報であった場合(S401:アプリ起動要求情報)、制御部220は、アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報が含まれているか判断する(S402)。アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報が含まれている場合(S402:YES)、制御部220は、アプリ起動要求情報が特定する機能に対応する個別定義情報をRAMに読み出す(S403)。なお、各機能に対応する個別定義情報の固有番号は記憶部230に記憶されている。具体的に、制御部220は、アプリ起動要求情報が特定する機能に対応する個別定義情報の固有番号を、記憶部230からRAMに読み出す。続けて、制御部220は、図10の(A)に示すツリー情報を、記憶部230からRAMに読み出す。制御部220は、RAMに読み出した固有番号に対応してツリー情報に登録されている個別定義情報を、記憶部230からRAMに読み出す。例えば、アプリ起動要求情報がコピー機能を特定する場合、制御部220は、固有番号「013」に対応する個別定義情報を記憶部230からRAMに読み出す。アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報が含まれていない場合(S402:NO)、制御部220は、先頭の個別定義情報、すなわち、リモートUIのトップ画面を多機能装置100の表示部150に表示させるための個別定義情報をRAMに読み出す(S404)。なお、固有番号が最小の値を含む個別定義情報が、先頭の個別定義情報となる。図10の(A)のツリー情報に従えば、制御部220は、固有番号「001」の個別定義情報(図3(A)の:A参照)を、記憶部230からRAMに読み出すことになる。
【0080】
S404に続けて、制御部220は、001フラグがオンであることをRAMに記憶する(S405)。001フラグは、中継サーバ200が固有番号「001」の個別定義情報を多機能装置100に送信したというステータスを中継サーバ200に記憶しておくためのフラグである。001フラグのオン又はオフに伴う制御部220の処理の一例として、キータイプ「戻る」と、固有番号「013」(図3(D)の:M参照)とを含む操作結果情報を通信部210が受信したときに、001フラグがオンである場合には、制御部220は、後述するS408において、多機能装置100の表示部150にリモートUIのトップ画面を表示させるために固有番号「001」の個別定義情報を記憶部230からRAMに読み出す。また、キータイプ「戻る」と、固有番号「013」(図3(D)の:M参照)とを含む操作結果情報を通信部210が受信したときに、001フラグがオフである場合には、制御部220は、後述するS408において、個別定義情報を読み出さず、S420において、001フラグがオフであることをRAMに記憶し、S421において、通信部210を制御し、多機能装置100のメイン処理を終了させ、待機中にさせるための待機指示を多機能装置100へ送信する。
【0081】
所定の情報が機能動作終了情報であった場合(S401:機能動作終了情報)、制御部220は、処理をS412に移行する。所定の情報が操作結果情報であった場合(S401:操作結果情報)、制御部220は、受信された操作結果情報に含まれるキータイプについて判断する(S406)。キータイプが「戻る」を示すものであった場合(S406:戻る)、制御部220は、前の個別定義情報を、記憶部230からRAMに読み出す(S408)。具体的に、制御部220は、図10の(A)に示すツリー情報をRAMに読み出し(S403、または、S404で読み出したツリー情報をそのまま用いてもよい。後述するS412において同じ。)、ツリー情報に従い、操作結果情報に含まれる固有番号の前の固有番号を特定する。例えば、操作結果情報に含まれる固有番号が「004」(図3(A)の:D参照)であった場合、制御部220は、ツリー情報に従い、固有番号「003」を特定する。また、操作結果情報に含まれる固有番号が「006」(図3(B)の:F参照)であった場合、ツリー情報は前の固有番号を「未定006A」と示している。この場合、制御部220は、図10の(B)に示す未定テーブルを記憶部230からRAMに読み出す。続いて、制御部220は、未定テーブルに従い、前の固有番号を特定する。「未定006A」では、固有番号「003」の操作結果情報に含まれていた確定情報が「サービスA」の場合に「004」を前の固有番号として特定し、固有番号「003」の操作結果情報に含まれていた確定情報が「サービスB」の場合に「005」を前の固有番号として特定する。このように、ツリー情報が「未定006A」のように前の固有番号を「未定***」と示している場合、制御部220は、未定テーブルに従って、前の固有番号を特定する。そして、制御部220は、特定した固有番号「003」を含む個別定義情報(前の個別定義情報)を、記憶部230からRAMに読み出す。
【0082】
なお、操作結果情報に含まれる固有番号が「001」(図3(A)の:A参照)であった場合、ツリー情報は前の固有番号を「待機」と示している。このように、ツリー情報が前の固有番号を「待機」と示している場合、制御部220は、前の個別定義情報を読み出さない。
【0083】
キータイプが「次へ」を示すものであった場合(S406:次へ)、制御部220は、処理をS412に移行する。キータイプが「確定」を示すものであった場合(S406:確定)、制御部220は、図11の(A)に示す第一対応テーブルを、記憶部230からRAMに読み出す。また、制御部220は、受信された操作結果情報に含まれる固有番号を抽出する。続けて、制御部220は、第一対応テーブルに従い、抽出された固有番号に一致する固有番号に対応付けられた項目を特定する。そして、制御部220は、操作結果情報に含まれる確定情報を、特定された項目に対応付けた設定情報として、設定情報テーブルに記憶する(S411)。例えば、受信された操作結果情報に、キータイプ「確定」と、確定情報「外部サービス」と、固有番号「001」とが含まれていた場合、制御部220は、第一対応テーブルに従い、固有番号「001」に対応付けられた項目「外部サービス/デバイス機能」を特定する。そして、制御部220は、確定情報として受信した「外部サービス」を項目「外部サービス/デバイス機能」に対応する設定情報として、図12に示すように設定情報テーブルに記憶する。S411を実行した後、制御部220は、処理をS412に移行する。
【0084】
S412で、制御部220は、次の個別定義情報を、記憶部230からRAMに読み出す。具体的に、制御部220は、上述したS408と同様に、受信された操作結果情報に含まれる固有番号と、図10の(A)に示すツリー情報と、図10の(B)に示す未定テーブルと、に従い、受信された操作結果情報に含まれる固有番号の次の固有番号を特定する。例えば、操作結果情報に含まれる固有番号が「001」(図3(A)の:A参照)であった場合、制御部220は、ツリー情報に「未定001B」が記憶されていることを認識する。制御部220は、未定テーブルに従い、固有番号「001」の操作結果情報に含まれていた確定情報が「外部サービス」の場合に「002」を次の固有番号として特定し、固有番号「001」の操作結果情報に含まれていた確定情報が「デバイス機能」の場合に「012」を次の固有番号として特定する。このように、ツリー情報が「未定001B」のように次の固有番号を「未定***」と示している場合、制御部220は、未定テーブルに従って、次の固有番号を特定する。また、操作結果情報に含まれる固有番号が「004」(図3(A)の:D参照)であった場合、制御部220は、ツリー情報に従い、固有番号「006」を次の固有番号として特定する。
【0085】
操作結果情報に含まれる固有番号が「006」(図3(B)の:F参照)であった場合、制御部220は、ツリー情報に「未定006B」が記憶されていることを認識する。制御部220は、未定テーブルに従い、固有番号「003」の操作結果情報に含まれていた確定情報が示すサービスの提供サーバ(確定情報が「サービスA」の場合はサービス提供サーバ300A)から、提供サーバが記憶している画像データのサムネイルとデータ名とを取得する。サムネイルとデータ名との取得が正常に終了した場合、制御部220は、固有番号「007」を次の固有番号として特定する。サムネイルとデータ名との取得がエラー終了した場合、制御部220は、固有番号「008」を次の固有番号として特定する。このように、ツリー情報が次の固有番号を「未定***」と示しており、かつ、未定テーブルに特定の処理が示されている場合、制御部220は、未定テーブルに従って、特定の処理を実行し、実行した特定の処理の結果に対応する、次の固有番号を特定する。なお、ツリー情報が前の固有番号を「未定***」と示しており、かつ、未定テーブルに特定の処理が示されている場合も同様に、制御部220は、未定テーブルに従って、特定の処理を実行し、実行した特定の処理の結果に対応する、前の固有番号を特定する。
【0086】
なお、操作結果情報に含まれる固有番号が「009」(図3(C)の:I参照)であった場合、ツリー情報は次の固有番号を「待機」と示している。このように、ツリー情報が次の固有番号を「待機」と示している場合、制御部220は、次の個別定義情報を読み出さない。
【0087】
制御部220は、特定された次の固有番号を含む個別定義情報(次の個別定義情報)を、記憶部230からRAMに読み出す。S408又はS412を実行した後、制御部220は、ツリー情報が前の固有番号、または、次の固有番号を「待機」と示していたかを判断する(S410)。この判断は、S408又はS412にて個別定義情報を読み出したかを判断することにより、実行されても良い。ツリー情報が前の固有番号、または、次の固有番号を「待機」と示していない場合(S410:No)、制御部220は、処理をS414に移行し、ツリー情報が前の固有番号、または、次の固有番号を「待機」と示していた場合(S410:Yes)、制御部220は、処理をS420に移行する。
【0088】
S414で、制御部220は、図12に示す設定情報テーブルに記憶された設定情報を読み出す(S414)。
【0089】
S414について説明する。制御部220は、S404、S408又はS412で読み出されRAMに記憶されている個別定義情報に含まれる固有番号を抽出する。また、制御部220は、記憶部230から、図11の(B)に示す第二対応テーブルをRAMに読み出す。次に、制御部220は、抽出された固有番号に一致する固有番号に対応する項目が、第二対応テーブルに登録されているかについて判断する。そして、登録されている場合、第二対応テーブルで固有番号に対応付けられている項目を特定する。続けて、制御部220は、特定された項目と同一の項目に対応付けて、設定情報テーブルに記憶されている設定情報を読み出す。一方、抽出された固有番号に一致する固有番号に対応する項目が、第二対応テーブルに登録されていない場合、制御部220は、設定情報テーブルからの設定情報の読み出しを実行しない。
【0090】
S414を実行した後、制御部220は、S414で読み出された設定情報に一致するパラメータを、RAMに記憶されている個別定義情報に追加する(S416)。例えば、RAMに記憶されている個別定義情報が、固有番号「007」の個別定義情報(図3(B)の:G参照)であるとき、S414では、第二対応テーブルに従い、画像データのサムネイルリストと、画像データのデータ名リストとが、項目として特定される。そして、設定情報テーブルから、これらの特定された項目に対応付けられた設定情報、図12に基づけば、リストされた画像データのサムネイルとしてのサムネイル1、サムネイル2、サムネイル3、サムネイル4・・・と、リストされた画像データのデータ名としてのファイル名1、ファイル名2、ファイル名3、ファイル名4・・・とが、読み出される。従って、S416では、これらのサムネイル及びファイル名が、多機能装置100の利用者に画像データを選択させるためのパラメータとして追加される。続けて、制御部220は、通信部210を制御し、RAMに記憶されている個別定義情報を多機能装置100に送信する(S418)。S418を実行した後、制御部220は、処理をS400に戻し、この処理を繰り返して実行する。
【0091】
S420で、制御部220は、001フラグがオフであることをRAMに記憶する。続いて、制御部220は、通信部210を制御し、待機指示を多機能装置100へ送信する(S421)。
【0092】
<ダウンロードサービスを利用するためのGUI>
ここで、図3(A)の:A〜図3(D)の:Oの各図面を参照して、多機能装置100において、サービスAのダウンロードサービスを利用するためのGUIの構成を説明する。
【0093】
サービスAのダウンロードサービスを利用するために、利用者は、待機中である多機能装置100に表示されている、リモートUIをトップ画面から開始することを中継サーバ200に指示するためのアプリ起動アイコンにタッチする。すると、多機能装置100は、アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報を含めずに、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する(S100)。
【0094】
デバイス機能を特定する情報を含まないアプリ起動要求情報を受信した中継サーバ200は、固有番号「001」の個別定義情報(図3(A)の:A参照)を、多機能装置100に送信する。
【0095】
固有番号「001」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、外部サービスを利用するか、多機能装置100の機能を利用するかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0096】
利用者が外部サービスを選択すると、多機能装置100は、固有番号「001」と、「確定」を示すキータイプと、外部サービスを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0097】
固有番号「001」と、「確定」を示すキータイプと、外部サービスを示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報と未定テーブルとに従い、固有番号「002」の個別定義情報(図3(A)の:B参照)を、多機能装置100に送信する。
【0098】
固有番号「002」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、外部サービスを利用してよいかのYes/Noを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0099】
利用者がYesを選択すると、多機能装置100は、固有番号「002」と、「確定」を示すキータイプと、Yesを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0100】
固有番号「002」と、「確定」を示すキータイプと、Yesを示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報と未定テーブルとに従い、固有番号「003」の個別定義情報(図3(A)の:C参照)を、多機能装置100に送信する。
【0101】
固有番号「003」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、外部サービスを選択させるためのリスト画面(図4の(A)参照)を表示する。
【0102】
利用者がサービスAを選択すると、多機能装置100は、固有番号「003」と、「確定」を示すキータイプと、サービスAを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0103】
固有番号「003」と、「確定」を示すキータイプと、サービスAを示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報と未定テーブルとに従い、固有番号「004」の個別定義情報(図3(A)の:D参照)を、多機能装置100に送信する。
【0104】
固有番号「004」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、サービスAのアップロードサービスを利用するのかダウンロードサービスを利用するのかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0105】
利用者がダウンロードを選択すると、多機能装置100は、固有番号「004」と、「確定」を示すキータイプと、ダウンロードを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0106】
固有番号「004」と、「確定」を示すキータイプと、ダウンロードを示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報に従い、固有番号「006」の個別定義情報(図3(B)の:F参照)を、多機能装置100に送信する。
【0107】
固有番号「006」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、ダウンロードした画像データをメディアに保存するのか印刷するのかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0108】
利用者が印刷を選択すると、多機能装置100は、固有番号「006」と、「確定」を示すキータイプと、印刷を示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0109】
固有番号「006」と、「確定」を示すキータイプと、印刷を示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報と未定テーブルとに従い、サービスAのサービス提供サーバ300Aにアクセスする。サービス提供サーバ300Aとの通信が正常であれば、サービス提供サーバ300Aが記憶している画像データのサムネイルとデータ名とを取得する。そして、固有番号「007」の個別定義情報(図3(B)の:G参照)を、多機能装置100に送信する。中継サーバ200が送信する個別定義情報には、サービス提供サーバ300Aが記憶している画像データのサムネイルとデータ名とが含まれている。一方で、サービス提供サーバ300Aとの通信がエラーであれば、固有番号「008」の個別定義情報(図3(B)の:H参照)を、多機能装置100に送信する。
【0110】
固有番号「007」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、ダウンロードする画像データを利用者に選択させるための、画像データのサムネイルのリスト画面(図4の(B)参照)を表示する。
【0111】
利用者が画像データを選択すると、多機能装置100は、固有番号「007」と、「確定」を示すキータイプと、利用者が選択した画像データのデータ名を示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0112】
固有番号「007」と、「確定」を示すキータイプと、利用者が選択した画像データのデータ名を示す確定情報と、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報に従い、固有番号「009」の個別定義情報(図3(C)の:I参照)を、多機能装置100に送信する。中継サーバ200が送信する個別定義情報には、ダウンロードすることを示す動作タイプと、ダウンロードした画像データを印刷することを示すパラメータと、利用者が選択した画像データのデータ名を示すパラメータと、が含まれている。
【0113】
固有番号「009」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、個別定義情報に含まれるデータ名の画像データをサービス提供サーバ300Aからダウンロードし、ダウンロードした画像データを印刷する。
【0114】
印刷を終了すると、多機能装置100は、固有番号「009」を含む機能動作終了情報を中継サーバ200に送信する。
【0115】
固有番号「009」を含む機能動作終了情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報に従い、待機指示情報を、多機能装置100に送信する。
【0116】
待機指示情報を受信した多機能装置100は、待機中の状態に戻る。
【0117】
固有番号「008」の個別定義情報を受信した多機能装置100は、サービス提供サーバ300Aとの通信がエラーであったことを利用者に知らせるための、メッセージ画面(図4の(C)参照)を表示する。
【0118】
利用者が「次へ」ボタンを押下すると、多機能装置100は、固有番号「008」と、「次へ」を示すキータイプと、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0119】
固有番号「008」と、「次へ」を示すキータイプと、を含む操作結果情報を受信した中継サーバ200は、ツリー情報に従い、固有番号「003」の個別定義情報(図3(A)の:C参照)を、多機能装置100に送信する。
【0120】
このように、サービスAのダウンロードサービスの利用に際するGUIは、中継サーバ200が、ツリー情報と未定テーブルに従い、個別定義情報を多機能装置100に送信し、多機能装置100が、個別定義情報に従い、各種画面を表示する、という基本構成を含んでいる。
【0121】
<アップロードサービスを利用するためのGUI>
多機能装置100において、サービスBのアップロードサービスを利用するためのGUIの構成を説明する。
【0122】
サービスBのアップロードサービスを利用するためのGUIは、サービスAのダウンロードサービスを利用するためのGUIと共通の基本構成を含んでいる。
【0123】
また、利用者がリモートUIをトップ画面から開始することを中継サーバ200に指示するためのアプリ起動アイコンにタッチし、多機能装置100が、アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報を含めずに、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する(S100)。このS100のステップから、多機能装置100が、外部サービスを選択させるためのリスト画面(図4の(A)参照)を表示ステップまでの処理は、サービスAのダウンロードサービスを利用するためのGUIと共通である。
【0124】
以降、共通する基本構成の説明は省略しつつ、サービスBのアップロードサービスを利用するためのGUIについて説明する。
【0125】
利用者がサービスBを選択すると、多機能装置100は、固有番号「003」と、「確定」を示すキータイプと、サービスBを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0126】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、固有番号「005」の個別定義情報(図3(B)の:E参照)を、多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、サービスBのアップロードサービスを利用することを利用者に知らせるためのメッセージ画面(非図示)を表示する。
【0127】
利用者が「次へ」キーを押下すると、多機能装置100は、固有番号「005」と、「次へ」を示すキータイプと、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0128】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、固有番号「010」の個別定義情報(図3(C)の:J参照)を多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、メディアから読み出した画像データをアップロードするのか、原稿をスキャンして得た画像データをアップロードするのかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0129】
利用者がスキャンを選択すると、多機能装置100は、固有番号「010」と、「確定」を示すキータイプと、スキャンを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0130】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、アップロードすることを示す動作タイプと、原稿をスキャンして取得した画像データをアップロードの対象にすることを示すパラメータと、を含む、固有番号「011」の個別定義情報(図3(C)の:K参照)を多機能装置100に送信する。多機能装置100は、受信した個別定義情報に従い、原稿をスキャンして画像データを取得し、取得した画像データをサービス提供サーバ300Bにアップロードする。
【0131】
<コピー機能を利用するためのGUI>
多機能装置100において、多機能装置100のコピー機能を利用するためのGUIの構成を説明する。
【0132】
多機能装置100のコピー機能を利用するためのGUIは、サービスAのダウンロードサービスを利用するためのGUIと共通の基本構成を含んでいる。
【0133】
また、利用者がリモートUIをトップ画面から開始することを中継サーバ200に指示するためのアプリ起動アイコンにタッチし、多機能装置100が、アプリ起動要求情報にデバイス機能を特定する情報を含めずに、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する(S100)。このS100のステップから、多機能装置100が、外部サービスを利用するか、多機能装置100の機能を利用するかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示するステップまでの処理は、サービスAのダウンロードサービスを利用するためのGUIと共通である。
【0134】
以降、共通する基本構成の説明は省略しつつ、多機能装置100のコピー機能を利用するためのGUIについて説明する。
【0135】
利用者が多機能装置100の機能の利用を選択すると、多機能装置100は、固有番号「001」と、「確定」を示すキータイプと、多機能装置100の機能の利用を示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0136】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、固有番号「012」の個別定義情報(図3(C)の:L参照)を、多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、スキャン機能を利用するのか、コピー機能を利用するのかを利用者に選択させるためのリスト画面(非図示)を表示する。
【0137】
利用者がコピーを選択すると、多機能装置100は、固有番号「012」と、「確定」を示すキータイプと、コピーを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0138】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、固有番号「013」の個別定義情報(図3(D)の:M参照)を多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、コピー解像度を入力させるための入力ボックス画面(図4の(D)参照)を表示する。
【0139】
利用者がコピー解像度を入力すると、多機能装置100は、固有番号「013」と、「確定」を示すキータイプと、コピー解像度を示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0140】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、固有番号「014」の個別定義情報(図3(D)の:N参照)を、多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、コピー機能を利用することを利用者に知らせるためのメッセージ画面(非図示)を表示する。
【0141】
利用者がYesを選択すると、多機能装置100は、固有番号「014」と、「確定」を示すキータイプと、Yesを示す確定情報と、を含む操作結果情報を中継サーバ200に送信する。
【0142】
操作結果情報を受信した中継サーバ200が、コピーすることを示す動作タイプと、コピー解像度を示すパラメータと、を含む、固有番号「015」の個別定義情報(図3(D)の:O参照)を多機能装置100に送信すると、多機能装置100は、個別定義情報が示すコピー解像度で、原稿をコピーする。
【0143】
<コピー機能を利用するための他のGUI>
コピー機能を利用するために、利用者は、待機中である多機能装置100に表示されている、リモートUIをコピー機能についての画面から開始することを中継サーバ200指示するためのアプリ起動アイコンにタッチする。すると、多機能装置100は、アプリ起動要求情報にコピー機能を特定する情報を含めて、アプリ起動要求情報を中継サーバ200に送信する(S100)。
【0144】
コピー機能を特定する情報を含むアプリ起動要求情報を受信した中継サーバ200は、固有番号「013」の個別定義情報(図3(D)の:M参照)を、多機能装置100に送信する。
【0145】
中継サーバ200が、固有番号「013」の個別定義情報(図3(D)の:M参照)を、多機能装置100に送信した後は、前述したコピー機能を利用するためのGUIの構成と同様であるため、説明を省略する。
【0146】
<その他のGUIについて>
以上説明した他に、新たなサービス提供サーバ300C(非図示)のサービスを利用するためのGUI、又は多機能装置100のスキャン機能を利用するためのGUIにも本発明は適用できる。
【0147】
以上、本実施形態によれば、多機能装置100の表示部150で表示される画面を示すビットマップのようなデータ量の多い画像データを、多機能装置100と中継サーバ200との間で、ネットワーク400を介してデータ通信する必要がない。具体的に、画面タイプに応じた基本画面を示す画像データと、表示される画面に含まれる各種のキーを示す画像データとが、多機能装置100と中継サーバ200との間で、データ通信されることがない。従って、画面の表示について装置間での通信負荷を軽減することができる。また、多機能装置100で、画面の遷移を管理する必要もなく、中継サーバ200で、画面タイプに応じた基本画面及び各種のキーを示す画像データ等を管理する必要もない。このような構成により、多機能装置100において確定キーの操作などの所定の操作が行われたとき、中継サーバ200は、個別定義情報を送信して多機能装置100に指示するのみで、所定の操作に対応した画面の遷移を効率的に行うことができる。特に、複数種類の多機能装置100(例えば、タッチパネルモデルの多機能装置と非タッチパネルモデルの多機能装置)がシステム1に存在していたとしても、中継サーバ200が、複数種類の多機能装置100の画面タイプに応じた基本画面及び各種のキーを示す画像データ等をわざわざ管理する必要がなくなるので、異なる構成の複数の多機能装置に対して、共通の個別定義情報に従って指示することができる。
【0148】
この他、例えば、サービスA及びサービスBの他に、新たにサービスCが、サービス提供サーバ300A,300B又は他のサービス提供サーバで提供されることとなったとする。この場合、サービスCを選択可能とするためには、図4の(A)に示す画面において、サービスCが選択肢として含まれなければならない。新たな選択肢の追加に関し、本実施形態では、図3(A)の:Cに示す個別定義情報のリスト固有情報に、「サービスC」が追加して記述されることにより、図13に示す新たな個別定義情報が作成され、中継サーバ200の記憶部230に記憶される。また、図10の(B)に示す未定テーブルにおいて、固有番号「003」を含む個別定義情報の次の個別定義情報を示す情報に、「サービスC」に係る情報を加えることにより、図14に示す未定テーブルが作成され、中継サーバ200の記憶部230に記憶される。さらに、図12に示す設定情報テーブルにおいて、「サービスCが対応する処理のリスト」を加えることにより、図15に示す設定情報テーブルが作成され、中継サーバ200の記憶部230に記憶される。記憶部230が記憶する個別定義情報などの情報にサービスCに係る情報を加えたことで、サービスA及びサービスBに加え、サービスCが追加された個別定義情報が中継サーバ200から送信され、多機能装置100で受信される。そして、上述した方法でサービスCを示す選択肢を含むリストが表示部150に表示される。そのため、多機能装置100が、選択肢としてサービスCを示す画像データを記憶していなくても、新たなサービスCを選択することが可能となる。つまり、本実施形態では、多機能装置100において、画面表示のための画像データを新たに追加記憶させなくとも、新たなサービスの追加に対応することができる。特に、異なる構成を有する複数の多機能装置100(例えば、タッチパネルモデルの多機能装置と非タッチパネルモデルの多機能装置)がシステム1に存在していたとしても、複数の多機能装置100において、画面表示のための画像データを新たに追加記憶させる必要がなくなるので、好適である。
【0149】
例えば、図4の(B)に示す画面において、利用者が画像データを選択する操作を行い、確定キーを操作した場合に、「ダウンロードを開始します」というメッセージを表示した後に、利用者が選択した画像データをダウンロードするように仕様を変更することになったとする。この場合、例えば、固有番号016、指示ジャンル:UI指示、画面タイプ:メッセージ、タイトル:“ダウンロードサービス”、確定キー:無効、戻るキー:無効、次へキー:有効、メッセージ固有情報:“ダウンロードを開始します”という個別定義情報が作成され、中継サーバ200の記憶部230に記憶される。また、図10の(A)に示すツリー情報において、固有番号「007」を含む個別定義情報の次の個別定義情報を示す情報として「009」を「016」に替え、固有番号「016」を含む個別定義情報の次の個別定義情報を示す情報として「009」を示す情報を追加したツリー情報が作成され、中継サーバ200の記憶部230に記憶される。記憶部230が記憶する個別定義情報などの情報に「ダウンロードを開始します」というメッセージに係る情報を加えたことで、図4の(B)に示す画面において、利用者が画像データを選択する操作を行い、確定キーを操作した場合に、固有番号「016」の個別定義情報が中継サーバ200から送信され、多機能装置100で受信される。そして、上述した方法で「ダウンロードを開始します」というメッセージが表示部150に表示され、利用者が次へキーを操作した場合に、固有番号「009」の個別定義情報が中継サーバ200から送信され、多機能装置100で受信される。上述した方法でダウンロードが実行される。そのため、中継サーバ200の記憶部230が記憶する情報を更新することで、多機能装置100が記憶する情報を更新せずとも、利用者が画像データを選択する操作をした後に、「ダウンロードを開始します」というメッセージを表示してからダウンロードを開始するUIを実現することが可能となる。つまり、本実施形態では、多機能装置100が記憶する情報を更新せずとも、UIの仕様変更に対応することができる。特に、異なる構成を有する複数の多機能装置100(例えば、タッチパネルモデルの多機能装置と非タッチパネルモデルの多機能装置)がシステム1に存在していたとしても、複数の多機能装置100において、記憶する情報を更新する必要がなくなるので、好適である。
【0150】
<変形例>
なお、上記では、多機能装置100は、中継サーバ200と通信する構成を例に説明した。上述した中継サーバ200によって実行される処理は、サービス提供サーバ300A,300Bの何れか又は両方によって実行されてもよい。この場合、中継サーバ200は省略される。
【0151】
また、ネットワーク400はインターネット網以外、例えばLANを採用することができる。データ通信は、HTTP/1.1以外、例えば1.1以外のHTTP、FTP、独自プロトコルを採用することができる。
【0152】
また、図2に示す多機能装置100におけるメイン処理のS114では、図5に示す画面情報作成処理のS208で有効化された操作キー、及び、画面タイプに固有なキーが操作された場合のみ、その判断が肯定(S114:Yes)されるよう、多機能装置100が構成されていてもよい。例えば、タッチパネルモデルである場合、S208で有効化された操作キー、及び、画面タイプに固有なキーが表示された位置以外がタッチされても、タッチされたことを検出しないようにタッチパネルを制御してもよい。非タッチパネルモデルである場合、S208で有効化されたハードキー以外が操作されても、操作されたことを検出しないように操作部180を制御してもよい。非タッチパネルモデルである場合、S208で有効化されたハードキー以外が操作された場合、制御部120は、拒否音の出力を音声出力部(不図示)に指示してもよい。
【0153】
また、印刷機能、スキャナ機能、コピー機能、及びFAX機能を備える多機能装置100を例示したが、本実施形態の構成を採用可能な装置は、多機能装置100とは異なる他の装置であってもよい。例えば、プリンタ・スキャナ・コピー機・FAX装置等の事務機器、携帯電話・PDA・ヘッドマウントディスプレイ等のモバイル端末、カメラ・プレーヤー・テレビ等のAV製品、電話・デジタルフォトフレーム・電子レンジ・冷蔵庫等の家電製品、医療機器等に、本実施形態の構成を適用してもよい。
【0154】
<構成の対応関係>
本実施形態において、多機能装置100の記憶部130の記憶領域のうちで、図6に示すテンプレート情報の基本画面情報を記憶する記憶領域が、画面記憶手段の一例である。記憶部130の記憶領域のうちで、図6に示すテンプレート情報の操作キー情報を記憶する記憶領域が、第一記憶手段の一例である。タッチパネルモデルの場合、「確定」、「戻る」、「次へ」の各操作に関連付けられる各キーを示すビットマップ情報、及び、各キーの位置を示す情報が、少なくとも第一テンプレート情報の一例である。非タッチパネルモデルの場合、何れのハードキーが、「確定」、「戻る」、「次へ」の各操作に関連付けられるかを示す情報、及び、「確定」、「戻る」、「次へ」とされるハードキーを点灯させるか否かを示す情報が、少なくとも第一テンプレート情報の一例である。タッチパネルモデルの場合、表示部150の画面に表示される確定キー、戻るキー、次へキーが、第一種操作部の一例である。非タッチパネルモデルの場合、「確定」、「戻る」、「次へ」の操作が割り当てられた操作部180の操作ボタンである所定のハードキーが、第一種操作部の一例である。図5に示すS208を実行する制御部120が、有効化手段の一例である。図2に示すS110、S112を実行する制御部120が、表示制御手段の一例である。個別定義情報のうちで、図3(A)の:Aなどの指示ジャンルが「UI指示」の個別定義情報に記述される確定キー、戻るキー、次へキーの有効又は無効を指示する情報が、第一指示情報の一例である。図8に示すS306、S308、S310において作成される操作結果情報のうちのキータイプを示す情報が、操作情報の一例である。図2に示すS102を実行する制御部120が、第一受信制御手段の一例であり、S124を実行する制御部120が、第一送信制御手段の一例である。
【0155】
本実施形態において、多機能装置100の記憶部130の記憶領域のうちで、図6に示すテンプレート情報の画面タイプ固有情報を記憶する記憶領域が、第二記憶手段の一例である。タッチパネルモデルの場合、表示部150の画面に表示される上キー、下キー、左矢印キー、右矢印キー、クリアキー、及びテンキーが、第二種操作部の一例である。非タッチパネルモデルの場合、上キーなどの各キーの操作が割り当てられた操作部180の操作ボタンである所定のハードキーが、第二種操作部の一例である。画面タイプである「リスト」及び「入力ボックス」が、設定情報が第二種操作部の各々の操作により入力されるための複数の情報入力形態の一例である。図5に示すS202、S204を実行する制御部120が、操作部特定手段の一例である。個別定義情報のうちで、図3(A)の:Aなどの指示ジャンルが「UI指示」の個別定義情報に記述される画面タイプを指示する情報が、第二指示情報の一例である。図8に示すS302、S304、S306、S308を実行する制御部120が、記憶制御手段の一例である。
【0156】
本実施形態において、中継サーバ200の記憶部230の記憶領域のうちで、確定キー、戻るキー、次へキーの有効又は無効を指示する情報を含む個別定義情報を記憶する記憶領域が、第三記憶手段の一例である。図9に示すS400を実行する制御部220が、第二受信制御手段の一例であり、S418を実行する制御部220が、第二送信制御手段の一例である。記憶部230の記憶領域のうちで、図10の(A)(B)に示すツリー情報及び未定テーブルを記憶する記憶領域が、第四記憶手段の一例である。図9に示すS408、S412を実行する制御部220が、第一特定手段の一例である。記憶部230の記憶領域のうちで、図11の(A)に示す第一対応テーブルを記憶する記憶領域が、第五記憶手段の一例であり、図11の(B)に示す第二対応テーブルを記憶する記憶領域が、第六記憶手段の一例である。図9に示すS401、S406、S411を実行する制御部220が、第二特定手段の一例である。図9に示すS411を実行する制御部220が、設定情報記憶制御手段の一例である。
【符号の説明】
【0157】
100 多機能装置
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
140 メモリカードコントローラ
141 メモリカード
150 表示部
160 印刷部
170 スキャナ部
180 操作部
200 中継サーバ
210 通信部
220 制御部
230 記憶部
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと通信し、自装置が有する表示部に表示される画面を遷移させる端末装置であって、
順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段と、
前記端末装置が有する複数の第一種操作部と、その複数の第一種操作部の各々の操作により画面の遷移をそれぞれ指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、
前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうち何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化手段と、
前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する第一送信制御手段と、
前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御手段と、
複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を、前記サーバから受信する第一受信制御手段と、を有し、
前記有効化手段は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、
前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該新たな第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしない、端末装置。
【請求項2】
前記端末装置が有する複数の第二種操作部と、前記端末装置の動作に関する設定情報が複数の第二種操作部の各々の操作により入力されるための複数の情報入力形態と、をそれぞれ関連付けるために使用される第二テンプレート情報を記憶する第二記憶手段と、
前記第二テンプレート情報に従って、複数の情報入力形態の各々に固有の少なくとも1つの第二種操作部を特定する操作部特定手段と、
前記操作部特定手段により特定された第二種操作部が操作された場合、該第二種操作部の操作により入力される設定情報を記憶する記憶制御手段と、を有し、
前記画面記憶手段は、複数の情報入力形態を表す複数の画面をそれぞれ表示する複数の画面情報を記憶し、
前記第一受信制御手段は、複数の確定情報の入力形態のうち何れの情報入力形態かを示す第二指示情報と、第二指示情報に対応して定められ、第二指示情報が示す情報入力形態において何れの遷移指示かを示す第一指示情報と、を前記サーバから受信し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、
前記第一送信制御手段は、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記記憶制御手段が記憶した設定情報と、を前記サーバに送信する、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報及び設定情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報と新たな第二指示情報とを受信し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、
前記操作部特定手段は、該第一受信制御手段が受信した新たな第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定する、請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報及び設定情報を受信した前記サーバが返信する、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する第三指示情報と、該機能部の動作に使用されるパラメータと、を受信し、
前記端末装置では、前記第一受信制御手段が受信した第三指示情報により指示される機能部が、該第一受信制御手段が受信したパラメータに従って動作する、請求項2又は請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記第一受信制御手段は、情報入力形態として、少なくともパラメータを入力する形態を示す第二指示情報と、該第二指示情報に対応して定められ、第二指示情報が示す情報入力形態において何れの遷移指示かを示す第一指示情報と、を前記サーバから受信し、
前記表示制御手段は、前記第一受信制御手段が、パラメータを入力する形態を示す第二指示情報を受信した場合、パラメータを入力するための領域を含む画面を、前記表示部に表示する、請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記機能部は、印刷機能、スキャナ機能又はコピー機能の少なくとも何れかを備えている、請求項4又は請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第一受信制御手段は、第一指示情報と、パラメータを説明する内容情報と、を前記サーバから受信し、
前記表示制御手段は、前記第一受信制御手段が受信した内容情報により示される説明内容を含む画面を、前記表示部に表示させる、請求項4から請求項6の何れか1項に記載の端末措置。
【請求項8】
前記第一記憶手段は、画面上の予め定められた位置に表示される複数の第一種操作部と、複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を、画面上の予め定められた位置に、操作可能な状態で表示し、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしない、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第一記憶手段は、前記端末装置が有するハードキーから構成される複数の第一種操作部と、複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられるハードキーとしての第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられるハードキーとしての第一種操作部を有効にしない、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項10】
端末装置と通信し、前記端末装置が有する表示部に表示される画面を遷移させるサーバであって、
前記表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段と、
第一指示情報を前記端末装置に送信する第二送信制御手段と、
前記第二送信制御手段が送信した第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信する第二受信制御手段と、を有し、
前記第二送信制御手段は、前記第二受信制御手段が操作情報を受信した場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、サーバ。
【請求項11】
前記第三記憶手段は、前記表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示を示す複数の第一指示情報と、複数の情報入力形態を示す複数の第二指示情報と、をそれぞれ対応付けて記憶し、
前記第二送信制御手段は、対応する該第一指示情報及び該第二指示情報を前記端末装置に送信し、
前記第二受信制御手段は、前記第二送信制御手段が送信した、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、該第二指示情報により示される情報入力形態に関連する第二種操作部の操作により入力される設定情報と、を受信する、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記第三記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて複数記憶し、
前記第二送信制御手段は、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信し、
前記第二受信制御手段は、前記第二送信制御手段が送信した、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、該第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連する第二種操作部の操作により入力される設定情報と、該固有識別子に一致する固有識別子と、を受信し、
前記サーバは、さらに、
複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報の順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶する第四記憶手段と、
前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定する第一特定手段と、を有し、
前記第二送信制御手段は、前記第一特定手段が特定した対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信する、請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記第三記憶手段は、さらに、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する複数の第三指示情報と、対応する第一指示情報及び第二指示情報と該第三指示情報とを識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、
前記第四記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、複数の第三指示情報との順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、
前記第一特定手段は、前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報、又は、第三指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定し、
前記サーバは、さらに、
固有識別子と、設定情報の種別を示す第一種別情報と、を対応付ける第一対応情報を記憶する第五記憶手段と、
固有識別子と、前記端末装置が有する機能部の動作に使用するパラメータとしての設定情報の種別を示す第二種別情報と、を対応付ける第二対応情報を記憶する第六記憶手段と、
前記第二受信制御手段が操作情報と設定情報と固有識別子とを受信した場合、該固有識別子と前記第一対応情報とに従い、該設定情報の第一種別情報を特定する第二特定手段と、
前記第二特定手段が、前記第二受信制御手段が受信した設定情報の第一種別情報を特定した場合、該第一種別情報に対応付けられる該設定情報を設定情報記憶手段に記憶する設定情報記憶制御手段と、を有し、
前記第二送信制御手段は、さらに、前記第一特定手段が第三指示情報を特定した場合、該第三指示情報を識別するための固有識別子に対応付けられる第二種別別情報と同一の第一種別情報に対応付けて、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報に一致するパラメータと、該第三指示情報と、を前記端末装置に送信する、請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
端末装置が有する複数の第一種操作部と、複数の第一種操作部の各々の操作により前記端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段とを有する端末装置と、複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段を有するサーバと、が通信することにより、前記表示部に表示される画面を遷移させる画面制御方法であって、
前記端末装置で実行される端末側工程は、
前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化工程と、
前記端末側受信工程で受信された第一指示情報に従い前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する端末側送信工程と、
前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御工程と、
第一指示情報を前記サーバから受信する端末側受信工程と、を含み、
前記有効化工程は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記端末側受信工程で受信された第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、
前記端末側受信工程は、前記端末側送信工程で送信された操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、
前記有効化工程は、前記端末側受信工程で受信された新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、
前記サーバで実行されるサーバ側工程は、
第一指示情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信工程と、
前記サーバ側送信工程で送信された第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する操作情報を受信するサーバ側受信工程と、を含み、
前記サーバ側送信工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報が受信された場合、新たな第一指示情報を前記端末装置に送信する、画面制御方法。
【請求項15】
前記端末装置は、さらに、前記端末装置が有する複数の第二種操作部と、前記端末装置の動作に関する設定情報が複数の第二種操作部の各々の操作により入力されるための複数の確定情報の入力形態と、をそれぞれ関連付けるために使用される第二テンプレート情報を記憶する第二記憶手段を有し、
前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、複数の情報入力形態の各々において何れの遷移指示かを示す複数の第一指示情報と、複数の情報入力形態を示す複数の第二指示情報と、をそれぞれ対応付けて記憶し、
前記端末側工程は、さらに、
前記第二テンプレート情報に従って、複数の情報入力形態の各々に固有の少なくとも1つの第二種操作部を特定する操作部特定工程と、
前記操作部特定工程により特定された第二種操作部が操作された場合、該第二種操作部の操作により入力される設定情報を記憶する端末側記憶制御工程と、を含み、
前記端末側工程において、
前記端末側受信工程は、前記サーバから送信される、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信し、
前記有効化工程では、前記端末側受信工程で受信された第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、
前記操作部特定工程は、該端末側受信工程で受信された第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定し、
前記端末側工程は、前記端末側受信工程で受信された対応する第一指示情報及び第二指示情報に従い、前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記端末側記憶制御工程で記憶された設定情報と、を前記サーバに送信し、
前記サーバ側工程において、
前記サーバ側送信工程は、対応する第一指示情報及び第二指示情報を前記端末装置に送信し、
前記サーバ側受信工程は、前記サーバ側送信工程で送信された、対応する第一指示情報及び第二指示情報を受信した前記端末装置が返信する、操作情報及び設定情報を受信する、請求項14に記載の画面制御方法。
【請求項16】
前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記サーバは、さらに、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報の組み合わせそれぞれの順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、
前記端末側工程において、
前記端末側受信工程は、前記サーバから送信される、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信し、
前記端末側送信工程は、前記端末側受信工程で受信された対応する第一指示情報及び第二指示情報に従い、前記有効化工程で有効にされた第一種操作部が操作されたことを示す操作情報と、前記端末側記憶工程で記憶された設定情報と、該端末側受信工程で受信された該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子に一致する固有識別子と、を前記サーバに送信し、
前記端末側受信工程では、さらに、前記端末側送信工程で送信された操作情報と確定情報と固有識別子とを受信した前記サーバが返信する、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信し、
前記有効化工程は、前記端末側受信工程で受信された新たな第一指示情報で示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、
前記操作部特定工程は、該端末側受信工程で受信された新たな第二指示情報により示される確定情報の入力形態に関連付けられる第二種操作部を特定し、
前記サーバ側工程において、
前記サーバ側送信工程は、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信し、
前記サーバ側受信工程は、前記サーバ側送信工程で送信された、対応する第一指示情報及び第二指示情報と、該対応する第一指示情報及び第二指示情報を識別するための固有識別子と、を受信した前記端末装置が返信する、操作情報と確定情報と固有識別子とを受信し、
前記サーバ側工程は、さらに、前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定する送信情報特定工程を含み、
前記サーバ側送信工程は、さらに、前記送信情報特定工程で特定された対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報と、該対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報を識別するための固有識別子と、を前記端末装置に送信する、請求項15に記載の画面制御方法。
【請求項17】
前記サーバにおいて、前記第三記憶手段は、さらに、前記端末装置が有する機能部の動作を指示する複数の第三指示情報と、対応する第一指示情報及び第二指示情報と該第三指示情報とを識別するための複数の固有識別子と、をそれぞれ対応付けて記憶し、前記第四記憶手段は、複数組の対応する第一指示情報及び第二指示情報と、複数の第三指示情報との順序を、固有識別子に基づいて定めるツリー情報を記憶し、前記サーバは、さらに、固有識別子と、設定情報の種別を示す第一種別情報と、を対応付ける第一対応情報を記憶する第五記憶手段と、固有識別子と、前記端末装置が有する機能部の動作に使用するパラメータとしての設定情報の種別を示す第二種別情報と、を対応付ける第二対応情報を記憶する第六記憶手段と、を有し、
前記サーバ側工程において、
前記送信情報特定工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、対応する新たな第一指示情報及び新たな第二指示情報、又は、第三指示情報を、該操作情報と該固有識別子と前記ツリー情報とに従い特定し、
前記サーバ側工程は、さらに、
前記サーバ側受信工程で操作情報と設定情報と固有識別子とが受信された場合、該固有識別子と前記第一対応情報とに従い、該設定情報の第一種別情報を特定する種別特定工程
と、
前記種別特定工程によって、前記サーバ側受信工程で受信された設定情報の第一種別情報が特定された場合、該第一種別情報に対応付けられる該設定情報を設定情報記憶手段に記憶する設定情報記憶工程を含み、
前記サーバ側送信工程は、さらに、前記送信情報特定工程で第三指示情報が特定された場合、該第三指示情報を識別するための固有識別子に対応付けられる第二種別情報と同一の第一種別情報に対応付けて、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報に一致するパラメータと、該第三指示情報と、を前記端末装置に送信し、
前記端末側工程において、前記端末側受信工程は、さらに、前記サーバから送信される、第三指示情報及びパラメータを受信し、
前記端末側工程は、さらに、前記端末側受信工程で受信された第三指示情報で指示された機能部の動作を、該端末側受信工程で受信されたパラメータに従って実行する、請求項16に記載の画面制御方法。
【請求項18】
端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す複数の第一指示情報を記憶する第三記憶手段を有し、前記端末装置と通信し、前記表示部に表示される画面を遷移させるサーバで実行される画面遷移方法であって、
第一指示情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信工程と、
前記サーバ側送信工程で送信された第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信するサーバ側受信工程と、を含み、
前記サーバ側送信工程は、前記サーバ側受信工程で操作情報が受信された場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、画面遷移方法。
【請求項19】
サーバと通信し、自装置が有する表示部に表示される画面を遷移させる端末装置であって、自装置が有する複数の第一種操作部と、複数の第一種操作部の各々の操作により画面の遷移を指示する複数の遷移指示と、をそれぞれ関連付けるために使用される第一テンプレート情報を記憶する第一記憶手段と、順次遷移する複数の画面をそれぞれ表示するための複数の画面情報を記憶する画面記憶手段とを有する端末装置を制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、何れかを有効にし、他の何れかを有効にしない、有効化手段と、
前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を、前記サーバに送信する第一送信制御手段と、
前記画面記憶手段の画面情報に従って画面を前記表示部に表示させ、前記有効化手段が有効にした第一種操作部が操作された場合、その第一種操作部の操作による遷移指示に従って前記表示部に表示されている画面を遷移させる表示制御手段と、
複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を、前記サーバから受信する第一受信制御手段と、して機能させ、
前記有効化手段は、前記第一テンプレート情報により関連付けられる複数の第一種操作部のうちで、前記第一受信制御手段が受信した第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にせず、
前記第一受信制御手段は、前記第一送信制御手段が送信した操作情報を受信した前記サーバが返信する新たな第一指示情報を受信し、
前記有効化手段は、前記第一受信制御手段が受信した新たな第一指示情報により示される遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にし、該新たな第一指示情報により示されていない遷移指示に関連付けられる第一種操作部を有効にしない、機能を含むコンピュータプログラム。
【請求項20】
端末装置が有する表示部に表示される画面の遷移を指示する複数の遷移指示のうち何れの遷移指示かを示す第一指示情報を複数記憶する第三記憶手段を有し、前記端末装置と通信し、前記表示部に表示される画面を遷移させるサーバを制御するコンピュータが読み取り可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
第一指示情報を前記端末装置に送信する第二送信制御手段と、
前記第二送信制御手段が送信した第一指示情報を受信した前記端末装置が返信する、該第一指示情報により示される遷移指示に関連する第一種操作部が操作されたことを示す操作情報を受信する第二受信制御手段と、して機能させ、
前記第二送信制御手段は、前記第二受信制御手段が操作情報を受信した場合、新たな第一指示情報を、前記端末装置に送信する、機能を含むコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3(A)】
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【図3(B)】
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【図3(C)】
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【図3(D)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−113700(P2012−113700A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238502(P2011−238502)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】