端末装置、電子機器、コンテンツデータ提供装置、コンテンツデータ提供システム、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体
【課題】複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有する。
【解決手段】携帯電話1は、近接した少なくとも1つの携帯電話50とそれぞれ無線通信を行う近接通信部3と、近接通信部3を介して通信した携帯電話50と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループIDを生成するグループID管理部7と、グループIDによって特定される複数の携帯電話に対して当該グループIDと対応付けられたコンテンツデータを提供するサーバ20へ、グループID管理部7が生成したグループIDを送信する通信制御部6とを備えている。
【解決手段】携帯電話1は、近接した少なくとも1つの携帯電話50とそれぞれ無線通信を行う近接通信部3と、近接通信部3を介して通信した携帯電話50と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループIDを生成するグループID管理部7と、グループIDによって特定される複数の携帯電話に対して当該グループIDと対応付けられたコンテンツデータを提供するサーバ20へ、グループID管理部7が生成したグループIDを送信する通信制御部6とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに認証を行うことができる端末装置、当該端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置、上記端末装置と上記コンテンツデータ提供装置とを仲介する電子機器、およびこれらの装置、機器を含むコンテンツデータ提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやカメラ付き携帯端末の発達により、思い出の一場面を記念撮影するだけでなく、友達同士で日常の一場面を撮影することを手軽に楽しめるようになった。そして通信技術が発達するのに伴い、その撮影した画像を用いたコミュニケーション方法も数多く提供されるようになった。
【0003】
また、女子高生や中学生が多く利用している写真シール機のメーカーや多くのソーシャルネットワークサービス(SNS)が提供している掲示板においては、撮像した画像をアップロードし、特定のメンバー間または不特定多数の人々に対して画像を共有・公開することにより、コメントを投稿し合うなど、グループ間でのコミュニケーションが可能となっている。
【0004】
更には、特許文献1および非特許文献2撮像した画像をリアルタイムで通信相手と共有することができ、かつ画像への編集内容も同時期に確認し合うことのできる方法が提供されている(特許文献1および非特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−234594号公報(2004年8月19日公開)
【非特許文献1】手描きチャットホームページ(シャープ株式会社)、インターネット<URL:http://tegakichat.jp/>(2008年11月20日検索)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、掲示板を使用した画像共有方法の場合は、画像が保管されているサイトへアクセスし、パスワード入力などを行って通信を確立する必要がある。更に特定のメンバー間で画像を共有する場合には、親密度に応じてメンバー登録するなど手間がかかるという問題がある。
【0006】
特許文献1の発明では、複数の通信端末を使用したリアルタイムの画像共有が可能となっているものの、通信の確立方法が明確でないため、インターネットを介して複数人が同時通信するにはセキュリティ上の課題が残る。
【0007】
なお、特許文献1および非特許文献2の発明では、リアルタイムで画像や編集内容を共有して楽しく遊ぶことができるが、終了してしまうと遊んだ内容は保管されないので、その思い出は一過性のものとなってしまっている。そのため、時間と感動とを共有したメンバーと楽しんだ思い出を振返ることが困難であり、リアルタイムにその場にいるメンバーですぐに画像を共有して遊び、終了後時間が経過してもその時の状況をグループで振返るようなニーズには対応できていないという課題もある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができる端末装置、電子機器、コンテンツデータ装置およびコンテンツデータ提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る端末装置は、上記の課題を解決するために、近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴としている。
【0010】
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、端末装置の制御方法であって、近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含むことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、無線通信部は、自装置に近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行い、グループ識別情報生成手段は、無線通信を行った外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成する。送信制御手段は、グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報をコンテンツデータ提供装置へ送信する。このコンテンツデータ提供装置は、グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するものである。
【0012】
それゆえ、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかに、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して同じグループに属する他のユーザと、グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0013】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は近接型無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【0014】
なお、上記無線通信部は、例えば、非接触型ICの規格に準じた伝送距離内のみで無線通信を行うものであればよい。上記伝送距離は、例えば、約2mm以内、約10cm以内または約70cm以内であるが、これらの伝送距離の間の伝送距離以内のみで無線通信を行うものであってもよい。
【0015】
また、上記端末装置は、自装置が利用可能なコンテンツデータを取得する取得手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、取得手段が取得したコンテンツデータは、グループ識別情報と対応付けて、コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとしてコンテンツデータ提供装置へ送信される。
【0017】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置がグループごとに提供するコンテンツデータを、端末装置が送信したコンテンツデータによって構成することができる。
【0018】
従って、あるグループに属するユーザは、同じグループに属する他のユーザがコンテンツデータ提供装置に保存したコンテンツデータを、同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0019】
また、上記無線通信部は、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を、上記外部端末装置へ送信することが好ましい。
【0020】
上記の構成により、同じグループに属する他のユーザの端末装置へグループ識別情報を送信することができ、当該グループに属するユーザが送信されたグループ識別情報を利用してコンテンツデータ提供装置からコンテンツデータの提供を受けることができる。
【0021】
また、上記端末装置は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを加工する加工手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、加工手段は、取得手段が取得したコンテンツデータを加工し、送信制御手段が、加工されたコンテンツデータをグループ識別情報と対応付けてコンテンツデータ提供装置へ送信する。
【0023】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置がグループごとに提供するコンテンツデータを、端末装置のユーザが加工したコンテンツデータによって構成することができる。
【0024】
従って、あるグループに属するユーザは、同じグループに属する他のユーザが加工したコンテンツデータを、同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0025】
また、上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0026】
上記の構成により、ユーザによって加工されている途中のコンテンツデータを、当該スーザと同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0027】
また、上記端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラムも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0028】
本発明に係るコンテンツデータ提供装置は、上記の課題を解決するために、端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置であって、上記端末装置から上記グループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段と、上記グループ識別情報取得手段が取得したグループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供手段とを備えることを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、グループ識別情報取得手段は、端末装置からグループ識別情報を取得し、コンテンツデータ提供手段は、取得されたグループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供する。
【0030】
それゆえ、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかまたは全てに、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して同じグループに属する他のユーザと、グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0031】
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴としている。
【0032】
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、電子機器を制御する制御方法であって、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含むことを特徴としている。
【0033】
上記の構成によれば、無線通信部は、自装置に近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する。また、グループ識別情報生成手段は、無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成する。そして、送信制御手段は、グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報をコンテンツデータ提供装置へ送信する。コンテンツデータ提供装置は、グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するものである。
【0034】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することができる。または、コンテンツデータ提供装置からグループに対応するコンテンツデータを取得し、端末装置とコンテンツデータ提供装置とを中継する中継装置として機能することができる。
【0035】
従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置(および電子機器)を介して、同じグループに属する他のユーザと、同じコンテンツデータを共有することができる。
【0036】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は近接型無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【0037】
また、上記電子機器は、画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0038】
上記の構成によれば、画像データ取得手段は、画像データを取得し、送信制御手段は、画像データ取得手段が取得した画像データをグループ識別情報と対応付けてコンテンツデータ提供装置へ送信する。送信された画像データは、コンテンツデータ提供装置によって、自身が提供するコンテンツデータとして扱われる。
【0039】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかに、当該グループに対応する画像データを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、所望する画像データ(例えば、自身の撮影画像データ)を共有することができる。
【0040】
また、上記電子機器は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを編集する画像編集手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記画像編集手段が編集した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0041】
上記の構成によれば、画像データ取得手段が取得した画像データは、画像編集手段によって編集された後、グループ識別情報と対応付けられてコンテンツデータ提供装置へ送信される。
【0042】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、画像編集手段によって編集された画像データを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、当該グループに含まれるユーザが編集した画像を共有することができる。
【0043】
また、上記送信制御手段は、上記画像編集手段による編集が継続されている画像データを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0044】
上記の構成により、ユーザによって編集されている途中の画像データを、当該スーザと同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0045】
また、上記コンテンツデータは画像データであり、上記電子機器は、上記グループ識別情報に対応する画像データを上記コンテンツデータ提供装置から取得するコンテンツデータ取得手段と、上記コンテンツデータ取得手段が取得した画像データを印刷する印刷部とをさらに備えることが好ましい。
【0046】
上記の構成によれば、コンテンツデータ取得手段は、グループ識別情報に対応する画像データをコンテンツデータ提供装置から取得し、印刷部は、取得された画像データを印刷する。
【0047】
それゆえ、グループで共有している画像データを容易に取得し、印刷することができる。
【0048】
また、上記電子機器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラムおよび当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0049】
本発明に係る画像データ提供システムは、上記の課題を解決するために、複数の端末装置と、上記複数の端末装置から当該端末装置の識別情報をそれぞれ取得する上記電子機器と、当該電子機器から送信されたグループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置とを含むことを特徴としている。
【0050】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することができる。または、コンテンツデータ提供装置からグループに対応するコンテンツデータを取得し、端末装置とコンテンツデータ提供装置とを中継する中継装置として機能することができる。
【0051】
従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、当該グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0052】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【発明の効果】
【0053】
以上のように本発明に係る端末装置は、近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備える構成である。
【0054】
本発明に係る制御方法は、近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含む構成である。
【0055】
本発明に係る電子機器は、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備える構成である。
【0056】
本発明に係る制御方法は、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含む構成である。
【0057】
それゆえ、複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0059】
図2は、本実施形態の画像共有システム(コンテンツデータ提供システム)200の構成を示す概略図である。同図に示すように、画像共有システム200は、複数の携帯電話(端末装置)1・50・51・52と、サーバ(コンテンツデータ提供装置)20とを含んでいる。複数の携帯電話1・50・51・52は、インターネット等のネットワーク201を介してサーバ20と通信可能に接続することができる。
【0060】
複数の携帯電話1・50・51・52は、後述する操作によってグループ化され、そのグループに属する携帯電話のみが利用可能な共有アルバムがサーバ20によって提供される。
【0061】
(携帯電話1の構成)
図1は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯電話1は、広域通信部(ネットワーク通信部)2、近接通信部(無線通信部)3、制御部10、記憶部11、一次記憶部12、音声入出力部13、表示部14および操作部15を備えている。
【0062】
広域通信部2は、無線電話網とインターネットとの組み合わせ等のネットワーク201を介してサーバ20に接続するための通信回路である。
【0063】
近接通信部3は、自装置と近接した少なくとも1つの他の携帯電話(外部端末装置)とそれぞれ近接型無線通信(近距離無線通信)を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)と呼ばれる非接触型ICカード(ICチップ)技術(またはハンドオーバー技術)における非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部3は、自身に所定の距離以上近付いた通信装置と通信および認証可能な無線通信部である。
【0064】
ハンドオーバー技術とは、非接触型ICに記憶されている2次通信キャリアの通信接続情報を、2次通信キャリアによって通信を行う2つの通信端末間で互いに読み出して、読み出した通信設定情報(通信接続情報)に基づいて2次通信キャリアによるP2P接続を確立し、データ通信を行う技術である。2次通信キャリアとしては、主に無線通信方式が用いられる。すなわち、このハンドオーバー技術は、あらかじめ比較的近い距離で通信端末が互いの通信設定情報をやり取りしておけば、その後は通信端末間の距離がある程度離れても通信を行えるという点に特徴がある。
【0065】
本発明に適用できる近接通信部(無線通信部)は、非接触型ICカード規格における密着型(伝送距離が約2mm以内)であってもよいし、近接型(伝送距離が約10cm以内)や近傍型(伝送距離が約70cm以内)であってもよい。すなわち、本発明に適用できる近接通信部は、非接触型のICカードまたは非接触型のICチップの規格に準じた伝送距離内のみで無線通信を行うものであればよい。ただし、セキュリティの面からは、密接型が好ましい。上記伝送距離は、非接触型ICの規格が変更されれば、それに応じて変化するものであるため、上述した伝送距離はあくまで一例でしかなく、本発明を限定するものではない。
【0066】
また、非接触ICカードには、国際的に複数の規格(タイプA、B、C技術方式)が存在するが、本発明に適用される近接通信部は、いずれの規格に準じるものであってもよい。なお、タイプA技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、オランダフィリップス社が開発した非接触ICカードの規格である。タイプB技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、タイプAよりも通信速度の高速化が可能なものである。タイプC技術方式(適合規格 ISO/IEC18092)は、FeliCa(登録商標)を含む規格であり、主に日本で普及している。
【0067】
近接通信部3によって、携帯電話1と他の携帯電話とを接触させることにより、両者の間で無線通信が可能になる。特に、近接通信部3は、他の携帯電話50・51から当該携帯電話の端末ID(携帯ID、端末識別情報)をそれぞれ取得するとともに、後述するグループID管理部7が生成したグループIDを、他の携帯電話50・51へ送信する。
【0068】
この近接通信部3は、メモリ4および読取・書込部5を備えている。
【0069】
メモリ4は、携帯電話1の端末IDをはじめとする各種個人情報および電子マネー情報など、認証に使用する最小限度の情報を格納する不揮発性メモリである。
【0070】
読取・書込部5は、非接触型ICカード用リーダ/ライタであり、他の携帯電話と近接型無線通信を行い、当該他の携帯電話からその端末IDおよび他の携帯電話との通信を行う上で必要な通信設定情報を読み取り、メモリ4に上記通信設定情報を格納するとともに、他の携帯電話のIDをグループID管理部7に出力する。
【0071】
なお、読取・書込部5は、他の携帯電話の端末IDをメモリ4に格納してもよい。
【0072】
記憶部11は、ユーザが保有する画像、共有アルバムを利用する場合に必要なグループIDおよび共有アルバムの画像などを格納する。また、制御部10を動作させるための各種のプログラム(例えば、画像編集プログラム)も記憶部11に格納されている。
【0073】
共有画像を編集するための画像編集プログラムは、携帯電話1にプリインストールされていてもよいし、サーバ20にアクセスしたときにダウンロードされてもよい。
【0074】
一次記憶部12は、制御部10の処理に必要な情報を一時的に記憶するメモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0075】
音声入出力部13は、マイク、スピーカ等、音声の入出力を行う装置である。
【0076】
表示部14は、画像、メッセージ等を表示する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。
【0077】
操作部15は、操作ボタン、入力用スティック、入力用ダイヤルなど、ユーザが入力を行うための装置である。
【0078】
制御部10は、通信制御部(送信制御手段)6、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)7および画像編集部(取得手段、加工手段)8を備えている。
【0079】
グループID管理部7は、近接通信部3を介して通信した他の携帯電話と自装置とを一群の携帯電話として識別するためのグループID(グループ識別情報)を生成する。
【0080】
画像編集部8は、自装置が利用可能な画像(コンテンツデータ)を取得し、取得した画像を編集(加工)するものであり、特に、他の携帯電話と画像を共有し、複数のユーザがそれぞれの携帯電話を用いて同一の画像に対して編集を行うことを可能にするものである。
【0081】
通信制御部6は、広域通信部2および近接通信部3を制御することにより、他の携帯電話50・51およびサーバ20との間で認証に関わる情報、画像等を送受信する。特に通信制御部6は、画像編集部8が取得した画像データ(または、画像編集部8が編集した画像データ)を、グループID管理部7が生成したグループIDと対応付けてサーバ20へ送信する。
【0082】
なお、携帯電話50・51も携帯電話1と同様の構成を有しているため、これらの説明を省略する。
【0083】
(サーバ20の構成)
図3は、サーバ(サーバシステム)20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ20は、記憶部21、制御部30、および通信部41を備えている。
【0084】
記憶部21は、サーバ20を利用するユーザの情報を保管する個人情報DB(data base)22、携帯電話1等を介して受信した画像を保管する画像DB23、ユーザが画像編集に使用した合成素材を保管する合成素材DB24、各画像とコメント、音楽等とを対応付ける情報を保管する表示DB25を含んでいる。
【0085】
特に、個人情報DB22は、グループIDを管理するためのグループ情報管理テーブル22aを含んでいる。また、表示DB25は、共有アルバムを表示するために必要な情報が記録されたアルバム情報25aを含んでいる。
【0086】
なお、上記合成素材とは、例えば、スタンプや編集用画像などの落書き用ツール、画像へのコメントなどのテキスト情報、BGM、音声情報等である。
【0087】
制御部30は、グループ管理部31、登録部32、アルバム管理部(コンテンツデータ提供手段)33、取得部(グループ識別情報取得手段)38および表示ページ作成部39を備えている。
【0088】
通信部41は、携帯電話1等とネットワーク201を介して通信を行うための通信装置である。
【0089】
取得部38は、通信部41を介して携帯電話1等からグループ管理情報(グループIDを含む)、画像および各種の指示を取得し、取得した情報をしかるべき機能ブロックへ出力する。
【0090】
グループ管理部31は、携帯電話1等から取得したグループ管理情報をグループ情報管理テーブル22aへ登録する。上記グループ管理情報には、当該グループのIDおよび当該グループに属する各携帯電話の端末IDが含まれている。
【0091】
登録部32は、携帯電話1等から取得した画像を画像DB23に登録するとともに、携帯電話1等から取得した合成素材を合成素材DB24に登録する。
【0092】
アルバム管理部33は、取得部38が取得したグループIDによって特定される携帯電話に対して当該グループIDと対応付けられた共有アルバム(コンテンツデータ)を提供する。このアルバム管理部33は、画像位置決定部34、合成画像作成部35、アルバムページ作成部36および検索部37を備えている。
【0093】
画像位置決定部34は、取得部38が取得したユーザの指示に従い、画像と合成素材との位置関係または共有アルバムにおける画像の配置を決定し、決定した位置関係または配置を示す情報(配置情報)を表示DB25に登録する。特に画像位置決定部34は、ユーザが共有アルバムに追加することを指示した画像を特定する情報および当該画像の共有アルバムにおける配置に関する情報をアルバム情報25aに記録する。
【0094】
合成画像作成部35は、画像位置決定部34が決定した位置関係に基づいて、画像と合成素材とを組み合わせた合成画像である編集画像を作成する。
【0095】
検索部37は、携帯電話1等から送信されたグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、該当する共有アルバムが存在した場合に当該共有アルバムの情報をアルバムページ作成部36へ出力する。
【0096】
アルバムページ作成部36は、検索部37から出力された共有アルバムの情報および合成画像作成部35から出力された編集画像を用いて共有アルバムの各ページを作成する。
【0097】
表示ページ作成部39は、携帯電話1等の表示部14に表示される画像(画面表示用画像)を作成する。この画像には、アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムのページまたは合成画像作成部35が作成した編集画像またはユーザが画像DB23に登録した画像、もしくはそれらの組み合わせが含まれる。
【0098】
(画像共有システム200における処理の流れ)
次に画像共有システム200における処理の流れの一例について図4を参照しつつ説明する。図4は、画像共有システム200における処理の流れの一例を示すフローチャートである。同図には、携帯電話1、携帯電話50・51およびサーバ20における処理の流れが並列に記載されている。
【0099】
携帯電話1・50・51は、個々にサーバ20にアクセスして個々に登録した画像を閲覧および編集することもできるが、携帯電話1・50・51をひとつのグループとして登録し、グループごとに当該グループの共有アルバムを閲覧および編集することができる。ここでは、携帯電話1・50・51をグループ化し、サーバ20に保存されている(または、新規に作成される)共有アルバムを更新する処理について説明する。
【0100】
まず、携帯電話1と携帯電話50・51との間で通信開始処理(グループ化処理)が行われる(S1、S11)。この処理により、携帯電話1・50・51をひとつのグループとして管理するためのグループ管理情報が生成される。このグループ管理情報には、当該グループを識別するためのグループIDが含まれている。この通信開始処理の詳細については後述する。
【0101】
携帯電話のグループ化が終了すると、携帯電話1のユーザは、画像編集を行う画像を選択する(S2)。画像編集部8は、ユーザが選択した画像を記憶部11から取得する。
【0102】
画像編集を行う指示をユーザから取得すると(S3にてYES)、画像編集部8は、グループIDおよび携帯電話1・50・51の端末IDを含むグループ管理情報を、広域通信部2を介してサーバ20へ送信する(S4)。
【0103】
サーバ20の取得部38は、通信部41を介して上記グループ管理情報を受け取ると(S21)、当該グループ管理情報をグループ管理部31および検索部37へ出力する。グループ管理部31は、受け取ったグループ管理情報をグループ情報管理テーブル22aに記録する。
【0104】
検索部37は、グループ管理情報を受け取ると、当該グループ管理情報に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、該当する共有アルバムが存在した場合に(S22にてYES)、当該共有アルバムの情報をアルバムページ作成部36へ出力する(S23)。
【0105】
一方、該当する共有アルバムが存在しなかった場合には(S22にてNO)、検索部37は新規アルバムを作成する指示をアルバムページ作成部36へ出力する。当該指示を受け取ると、アルバムページ作成部36は、新規アルバムを作成する(S24)。
【0106】
その後、携帯電話1は、ユーザの指示に従い、グループ管理情報およびステップS2において選択した画像を、近接通信部3を介して携帯電話50・51に送信する(S5)。
【0107】
携帯電話50・51は、近接通信部3を介してグループ管理情報および画像を取得し、取得したグループ管理情報および画像を記憶部11に格納する(S12)。なお、グループ管理情報は、メモリ4に格納されてもよい。また、携帯電話1から携帯電話50・51へグループ管理情報(グループIDおよびグループに属する各端末ID)の代わりにグループIDが送信されてもよい。
【0108】
その後、携帯電話1・50・51は、同時通信を行い、送受信した共通の画像に対して編集を行う(S6、S13)。この画像編集処理の詳細については後述する。
【0109】
画像の編集が終了すると、携帯電話1は、共有アルバムを更新することを命じるアルバム更新命令とともに、編集した画像(編集画像)をサーバ20へ送信する(S7)。このアルバム更新命令には、グループIDが含まれているが、さらに共有アルバムにおける編集画像の配置を示す情報が含まれていてもよい。すなわち、ユーザは、共有アルバムにおける編集画像の配置を指定してもよい。
【0110】
サーバ20の取得部38は、携帯電話1からアルバム更新命令および編集画像を受け取ると、当該編集画像を登録部32に出力するとともにアルバム更新命令を画像位置決定部34に出力する。登録部32は、編集画像を画像DB23に登録する。画像位置決定部34は、編集画像を特定する情報および当該編集画像の共有アルバムにおける配置に関する情報をアルバム情報25aに記録する。これらの処理によって共有アルバムが更新される(S25)。
【0111】
その後、携帯電話1は、携帯電話50・51との同時通信を終了する(S8)。
【0112】
そして、携帯電話1・50・51は、編集画像を自装置の記憶部11に保存する(S9)。
【0113】
(携帯電話1・50・51におけるグループ化処理の流れ)
次に、複数の携帯電話1・50・51をグループ化するための処理の詳細について説明する。なお、グループ化する携帯電話の数は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
【0114】
図5は、複数の携帯電話をグループ化するための処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、携帯電話をグループ化する処理における親機の表示画面の一例を示す図である。図7は、携帯電話をグループ化する処理における子機の表示画面の一例を示す図である。
【0115】
ここでは、携帯電話1が親機であり、携帯電話50・51が子機であるという前提で説明を行う。親機と子機との関係は相対的なものであり、どの携帯電話も親機および子機の両方になり得る。
【0116】
まず、携帯電話1は、当該携帯電話1を親機としてグループ化を行う指示をユーザから取得する。このとき、携帯電話1には図6に示す画面211が表示部14に表示される。
【0117】
一方、携帯電話50・51は、当該携帯電話50・51を子機としてグループ化を行う指示をユーザから取得する。このとき、携帯電話50・51には図7に示す画面218が表示部14に表示される。
【0118】
ユーザが携帯電話1と携帯電話50とを接触させると、近接通信部3を介して両者の間で携帯電話の端末IDおよび無線通信を行うために必要な各種の通信設定情報(通信情報)が相互に送受信される(S31、S41)。
【0119】
近接通信部3は、取得した通信設定情報をメモリ4に格納するとともに、通信相手の携帯電話のIDを、通信制御部6を介してグループID管理部7へ出力する。グループID管理部7は、受け取った携帯電話のIDを一次記憶部12に格納する(S32、S42)。
【0120】
このとき、携帯電話1の表示部14には、携帯電話50の電話番号およびユーザ名が表示される(画面212)。携帯電話の端末IDと、当該携帯電話のユーザ名、電話番号などの個人情報とを対応付けた個人情報テーブルが記憶部11に予め格納されており、グループID管理部7は、個人情報テーブルを参照することにより、取得した端末IDに対応するユーザ名および電話番号を表示部14に表示させる。一方、携帯電話50の表示部14には、携帯電話1の電話番号およびユーザ名が表示される(画面219)。なお、携帯電話50の記憶部11にも上記個人情報テーブルが予め格納されており、その個人情報テーブルに基づいて携帯電話1の電話番号およびユーザ名等が表示される構成にしてもよい。
【0121】
この時点で、携帯電話1が親機であり、携帯電話50が子機であることが決まっているため、これ以降のグループ化処理において親子関係を示すフラグを授受することにより、携帯電話50における画面220の「登録を行う」ボタン(親機としてグループ化処理を行うことを命じるボタン)を非活性にすることにより、誤登録を防止してもよい。
【0122】
続いてユーザは携帯電話1と携帯電話51とを接触させ、携帯電話1と携帯電話51との間で上述のように端末IDおよび通信設定情報の交換および格納が行われる(画面213)。
【0123】
グループID管理部7は、グループ化の操作が終了した旨の指示をユーザから受け付けると(S33にてYES)(画面214)、一次記憶部12に格納された他の携帯電話のIDが1つ以上ある場合に(S34にてYES)、一次記憶部12に格納された端末IDを有する携帯電話(すなわち、携帯電話50・51)と自装置とを一群の携帯電話として識別、管理するためのグループ管理情報を生成する(S35)。このグループ管理情報には、グループの識別情報であるグループIDと、当該グループに属する携帯電話の端末IDとが含まれている。
【0124】
上記グループIDは、サーバ20において利用できるグループIDの中から選択されてもよいし、所定の規則に従って新たに生成されてもよい。
【0125】
そして、グループID管理部7は、上記グループ管理情報をグループ管理テーブルとして記憶部11に格納する。
【0126】
その後、グループID管理部7は、グループ名を入力する指示を表示部14に表示する(画面215)。この画面215には、グループに属する携帯電話のユーザの名前、ユーザの数(グループ人数)も表示される。
【0127】
ユーザが操作部15を介してグループ名を入力すると(S36)、当該グループ名をグループID管理部7が受け取り、グループ管理テーブルに記録する(S37)。
【0128】
このとき、グループID管理部7は、ユーザが入力したグループ名が既に登録済みであるかどうかを、記憶部11に格納されたグループ管理テーブルを参照することにより判定し、新規登録の場合には、登録が終了した旨の表示を行い(画面216)、既に登録されている場合には、その旨を表示する(画面217)。
【0129】
その後、ユーザの指示に従って、グループID管理部7は、グループ管理テーブルに記録されたグループID、端末ID、グループ人数、グループ名およびグループのメンバーの名前を含むグループ管理情報を携帯電話50・51に、近接通信部3を介して送信する。このグループ管理情報を受信すると、携帯電話50・51の表示部14に当該グループ管理情報が表示される(画面221)。
【0130】
なお、上記グループ化処理は、グループ化処理を開始する指示が入力されてから所定の時間が経過した時点で終了するように設定されていてもよい。この経過時間の管理は、グループID管理部7が行えばよい。上記所定の時間は、グループ化する携帯電話の数を考慮してユーザによって適宜設定されればよい。
【0131】
また、携帯電話1から携帯電話50・51へグループ管理情報(グループIDおよびグループに属する各端末ID等を含む)の代わりにグループIDが送信されてもよい。携帯電話50・51は、最低限グループIDを取得すれば、サーバ20から共有アルバムを取得できる。なお、セキュリティの観点から、グループ構築時またはサーバ20に対するユーザ登録時等にパスワードを登録しておき、グループIDとパスワードとを用いて共有アルバムを取得する構成にしてもよい。この場合、共有アルバムを取得する時に通信制御部6は、グループIDとパスワードとをサーバ20へ送信すればよい。
【0132】
(画像編集処理の流れ)
次に、画像編集処理の流れの一例について図8を参照しつつ説明する。図8は、画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0133】
ここでは、携帯電話1における画像編集処理について説明するが、画像編集処理の流れは、携帯電話1・50・51に共通である。
【0134】
まず、他の携帯電話50・51から送信された編集画像を取得する(S51)。携帯電話1が最初に画像の編集を行う場合には、このステップは省略され、図4のステップS2にて選択された画像に対して編集が行われる。
【0135】
画像を編集する指示をユーザから取得すると(S52にてYES)、画像編集部8は、編集対象の画像(編集対象画像)を表示部14に表示し、画像編集するための落書き表示を行う(S53)。
【0136】
そして、ユーザが操作部15を用いて編集対象画像を編集する指示を入力すると、画像編集部8は、当該指示に従って編集対象画像を編集する(S54)。
【0137】
ユーザが画像の編集を行っている間、画像編集部8は、編集中の画像(編集中画像)を所定の時間間隔で通信制御部6へ出力し、通信制御部6は、編集中画像を他の携帯電話50・51に、広域通信部2を介して送信する。また、携帯電話50・51において編集された画像も所定の時間間隔で携帯電話1に送信される。この構成により、複数のユーザが各自の携帯電話を用いて同時に同じ画像に対して編集を行うことができる。上記所定の時間間隔は、当業者によって適宜設定されてもよいし、ユーザが設定できる構成にしてもよい。上記所定の時間間隔は、例えば、2〜3秒間隔である。
【0138】
また、画像編集部8は、通信制御部6を介して、グループIDを含むアルバム更新命令とともに編集中画像を所定の時間間隔で広域通信部2を介してサーバ20へも送信する(S55)。すなわち、画像編集部8は、共有アルバムを更新する機能を有している。アルバム更新命令および編集中画像を受け取ると、サーバ20の取得部38は、当該編集中画像を登録部32へ出力し、登録部32は、その編集中画像を画像DB23に格納する。
【0139】
また、取得部38は、アルバム更新命令を画像位置決定部34に出力し、画像位置決定部34は、アルバム更新命令に含まれるグループIDに対応する共有アルバムに、受信した編集中画像が含まれるようにアルバム情報25aを変更する。すなわち、画像位置決定部34は、編集中画像と上記グループIDに対応する共有アルバムとを対応付ける情報をアルバム情報25aに記録する。このとき画像位置決定部34は、編集中画像が時系列に沿って(受信された順序で)共有アルバムに表示されるように、編集中画像の共有アルバムにおける配置を決定し、アルバム情報25aに記録する。
【0140】
この構成により、各ユーザが個別に編集対象画像に対して編集を行っても、編集中画像を共有アルバムとして一元管理できる。また、編集中画像は共有アルバムにおいて時系列に表示されるため、編集中画像を順番に展開することにより簡易なアニメーション(パラパラ漫画)として楽しむことができる。また、画像編集中の共有アルバムの更新は自動で行われるため、ユーザが意識することなく共有アルバムの更新を行える。
【0141】
一方、画像を編集しない指示をユーザから取得した場合には(S52にてNO)、画像編集部8は、選択された画像を編集せず、当該画像が編集データである場合は(S56にてYES)落書き表示する(S57)。当該画像が編集データでない場合は、画像編集部8は、新たな編集対象画像を受信するのを待つ(S51に戻る)。
【0142】
そして、画像編集を終了する指示を取得すると(S58にてYES)、画像編集部8は一連の画像編集処理を終了する。
【0143】
(共有アルバム更新後の処理)
上述したようにサーバ20に保管された共有アルバムを複数の携帯電話1・50・51で同時期に(または別々の時期に)更新した後、個々の携帯電話(例えば、携帯電話1)からサーバ20にアクセスし、共有アルバムの内容を確認することができる。
【0144】
その場合、携帯電話1の通信制御部6は、広域通信部2を介してグループIDをサーバ20に送信する。サーバ20の検索部37は、受信したグループIDに対応する共有アルバムを検索し、アルバムページ作成部36は該当する共有アルバムの各アルバムページを作成する。表示ページ作成部39は、アルバムページ作成部36が作成したアルバムページの少なくとも一部を含む表示ページ(表示画面)を作成する。通信部41は、表示ページ作成部39が作成した表示ページを携帯電話1へ送信する。携帯電話1は、受信した表示ページを表示部14に表示する。
【0145】
この構成により、グループIDに対応した共有アルバムを、当該グループIDによって特定される携帯電話から閲覧および編集できる。
【0146】
また、グループIDおよびテキストデータをサーバ20に送信することにより、グループIDに対応した共有アルバムに対して、テキストデータが示すコメントを付与することもできる。テキストデータと共有アルバムとの対応付けは、画像位置決定部34が行えばよい。
【0147】
(画像共有システム200の効果)
以上のように画像共有システム200では、グループとして認識された複数の携帯電話のいずれかに、当該グループに対応する共有アルバムを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、サーバ20を介して同じグループに属する他のユーザと共有アルバムを共有することができる。
【0148】
また、複数の携帯電話をグループ化する処理は近接通信部3を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。
【0149】
(変更例)
サーバ20は、編集中画像とユーザが指定した音声または音楽とを対応付けて動画データとして保存してもよい。この場合、画像位置決定部34は、編集中画像と、合成素材DB24に格納された音声または音楽とを対応付ける情報をアルバム情報25aに記録すればよい。
【0150】
サーバ20に保管され、携帯電話1・50・51によって共有されるコンテンツデータは、共有アルバム(画像データ)に限定されず、ユーザのメッセージ等の音声データであってもよいし、着メロなどの音楽データや、日記等のテキストデータや、ユーザが作成した動画データであってもよい。さらに、画像編集部8は、複数の編集過程の画像を、音声データまたは音楽データと組み合わせて動画データを作成してもよい。
【0151】
また、近接通信部3を介して携帯電話どうしが端末IDの交換を行った後も一定時間通信を維持することにより携帯電話間で、当該携帯電話に格納されているデータ(例えば、画像データ)の送受信を行う構成にしてもよい。
【0152】
また、携帯電話1は、画像編集部8が編集した画像を自身が有する記憶部11にも格納してもよい。また、携帯電話1の通信制御部6は、画像編集部8が編集した画像データを、所定の時間間隔でサーバ20へ送信してもよい。この構成により、携帯電話1・50・51のユーザは、同じグループに属する他のメンバーと編集中の画像を、サーバ20を介して共有することができる。
【0153】
また、共有アルバムは、ホームページに設けられた掲示板に表示されてもよい。
【0154】
また、携帯電話1は、近接通信部3を介して携帯電話1・50間で互いに読み出した通信設定情報に基づいて2次通信キャリアによるP2P接続を確立し、近接通信部3とは異なる通信部(例えば、Bluetooth(登録商標)モジュール、または、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部)を介して携帯電話1・50間で通信を行ってもよい。
【0155】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図9〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0156】
図9は、本実施の形態の合成画像通信システム(コンテンツデータ提供システム)300の構成を示す概略図である。同図に示すように、合成画像通信システム300は、複数の携帯電話1・50、写真撮影プリント装置(電子機器)100およびサーバ20を含んでいる。なお、図を簡単にするため図9には2つの携帯電話1・50を図示しているが、携帯電話の数はいくつでもよい。
【0157】
実施の形態1で示したように、複数の携帯電話1・50のいずれかがグループ化処理の親機となり携帯電話がグループ化された後(またはグループ化される前)に写真撮影プリント装置100を利用することもできるが、ここでは、写真撮影プリント装置100がグループ化処理の親機となって携帯電話1・50をグループ化する構成について説明する。
【0158】
グループ化された携帯電話1・50が、グループIDを用いることによりサーバ20に共有アルバムを作成し、当該共有アルバムを閲覧、編集できる点は、実施の形態1と同様である。
【0159】
(写真撮影プリント装置100の構成)
写真撮影プリント装置(または写真シール機)100は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、および編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。
【0160】
そして、写真撮影プリント装置100は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
【0161】
サーバ20は、写真撮影プリント装置100から撮影画像に対して編集処理が行われた画像である編集画像、および、ユーザから入力されたメールアドレスの情報などを含む付加情報を受信するとともに、携帯電話1からのアクセスに応じて、上記編集画像のデータを携帯電話1に送信する処理を行うサーバシステムである。
【0162】
サーバ20と写真撮影プリント装置100との間は、通信媒体によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば専用線接続などが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。また、サーバ20と各携帯電話1・50との間は、同様に通信媒体によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば無線電話網とインターネットとの組合せなどが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。
【0163】
携帯電話機1・50は、例えば携帯電話網やPHS(登録商標:Personal Handyphone System)電話網などの無線電話網による電話機能を有するとともに、当該無線電話網を用いたデータ通信機能および情報処理機能を有する情報処理端末である。なお、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わずサーバ20とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
【0164】
(合成画像通信システムの利用形態)
合成画像通信システム300の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置100を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、写真撮影プリント装置100上で撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集用画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。
【0165】
そして、撮影画像に編集用画像を合成した編集画像を、写真撮影プリント装置100がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、合成画像通信システム300では、ユーザは携帯電話1に編集画像を送信することができる。この場合、ユーザは、携帯電話1のメールアドレスを写真撮影プリント装置100に登録(入力)することで、写真撮影プリント装置100は、編集画像情報、および、付加情報をサーバ20に送信する。編集画像の所有者としての自己の識別情報(ID)として、また、サーバからの情報を受信するために、自己の携帯電話のメールアドレスが登録されていてもよいが、ここでは、携帯電話の端末IDが識別情報として登録されているものとする。以上により、写真撮影プリント装置100でのユーザのゲームは終了する。
【0166】
サーバ20は、写真撮影プリント装置100から送られてくる編集画像情報、および、付加情報を互いに対応付けて記憶する。そして、サーバ20は、ユーザのメールアドレスに対して、編集画像を取得することができるページのアドレス情報を示したメールを送信する。ユーザは、自己の携帯電話1を用いて、受信したメールに示されたアドレスのページにアクセスし、編集画像を取得することによって該編集画像を携帯電話1において表示させる。
【0167】
また、写真撮影プリント装置100は、編集画像情報、および、付加情報をサーバ20に送信する際、これらの対応付けを可能とする対応付け情報を送信データに含めることが好ましい。対応付け情報は、各情報のデータに含められて送信されてもよいし、各情報のデータとは別に送信されてもよい。
【0168】
(写真撮影プリント装置100の外観)
次に、写真撮影プリント装置100の外観構成について、図10(a)および図10(b)を参照しながら以下に説明する。この写真撮影プリント装置100は、ユーザの写真を撮影する撮影部120と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部130と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部140とを有している。図10(a)は写真撮影プリント装置100における撮影部120側からの外観を示し、図10(b)は編集部130および印刷部140側からの外観を示している。
【0169】
図11は、編集部130aの正面図である。なお、編集部130bの構成は、編集部130aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部130bは、編集部130aの対面に設けられている。以下では、まとめて編集部130として説明する。
【0170】
編集部130は、ユーザが撮影部120による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、および、音声出力部133などで構成される。編集部130の各部は、制御部110によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
【0171】
図12は、印刷部140の正面図である。本実施形態では、編集部130aおよび編集部130bの側面に印刷部140を設けており、したがって、図12は、編集部130の側面を表している。印刷部140は、ユーザが編集部130による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施形態では、編集部130側面に、プリント排出口144aおよび144bが設けられており、編集部130aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144aから排出され、編集部130bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144bから排出される。
【0172】
上述のような構成の写真撮影プリント装置100において、ユーザは、まず撮影部120が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部130(編集部130aまたは編集部130b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部140により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
【0173】
以上のように、写真撮影プリント装置100は、撮影部120と編集部130とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部130において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
【0174】
また、編集部130における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
【0175】
また、写真撮影プリント装置100は図10(a)および図10(b)に示すとおり、編集部130を2つ備える構造となっており、第1の編集部130aと第2の編集部130bとが対面に設置されている。このように、編集部130を撮影部120よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置100は、上述の構成に限定されない。編集部130の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部130を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部130を設けるようにしてもよい。
【0176】
(写真撮影プリント装置100の構成−概要)
次に、図13を用いて、写真撮影プリント装置100における制御部110および写真撮影プリント装置100の各部の動作について説明する。
【0177】
図13は、写真撮影プリント装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、写真撮影プリント装置100は、撮影部120、編集部130、印刷部140、制御部110、記録部150および広域通信部160を備えている。
【0178】
制御部110は、写真撮影プリント装置100が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部110は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部110がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0179】
写真撮影プリント装置100は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記録部150を備える。この記録部150に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部123における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部123における動作設定値としては、写真撮影プリント装置100の出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0180】
撮影部120は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部121、照明部122、カメラ部123、撮影画像表示部124、カメラ画像表示部125、および、操作部126により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部120には、ユーザにある動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
【0181】
硬貨処理部121は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部110に通知する。そして、制御部110は、硬貨処理部121からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部110は、硬貨処理部121からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0182】
照明部122は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
【0183】
カメラ部123は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部123は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
【0184】
撮影画像表示部124は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部126は、写真撮影プリント装置100に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施形態では、操作部126を撮影画像表示部124と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部124に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部124の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置100内部に入力される。
【0185】
撮影画像表示部124は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部123が撮影した撮影画像を撮影画像表示部124に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施形態では、操作部126を撮影画像表示部124と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部126を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
【0186】
カメラ画像表示部125は、カメラ部123がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部125にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
【0187】
編集部130は、編集工程を実行するものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、音声出力部133および近接通信部(無線通信部)134を備えている。
【0188】
タッチパネル部131は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、編集画像表示部131aおよび操作受付部131bにより構成される。編集画像表示部131aは、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)や、撮影画像に編集を施した結果(編集画像)を表示するものである。操作受付部131bは、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、写真撮影プリント装置100内部に伝達するものである。
【0189】
タッチペン132は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル部131上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タッチパネル部131の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン132をタッチパネル部131に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0190】
例えば、タッチパネル部131の画面がタッチペン132で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置100内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
【0191】
なお、本実施形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン132を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。同様に、タッチペン132を複数個配備することもできる。
【0192】
音声出力部133は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置100の適所に配備される。この音声出力部133としては、例えばスピーカが用いられる。
【0193】
近接通信部134は、自装置と近接した携帯電話とそれぞれ近接型無線通信(近距離無線通信)を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)と呼ばれる非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部134は、自身に所定の距離以上近付いた携帯電話(通信装置)と通信および認証可能な無線通信部である。近接通信部3によって、携帯電話1・50との間で無線通信が可能になる。特に、近接通信部134は、複数の携帯電話とそれぞれ無線通信を行うことにより各携帯電話の端末ID(識別情報)を取得する。
【0194】
この近接通信部134は、携帯電話1・50の端末IDをはじめとする各種個人情報および電子マネー情報など、認証に使用する最小限度の情報を格納する不揮発性メモリ(不図示)を備えている。
【0195】
印刷部140は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、IDタグリーダ/ライタ部141、および、プリンタ部142により構成されている。この印刷部140に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙145と、IDタグ144とが、シール紙ユニット143としてセットで納入されるようになっている。
【0196】
プリンタ部142は、出力すべき画像データが制御部110から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙145に印刷するものである。このプリンタ部142としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙145およびIDタグ144に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
【0197】
IDタグリーダ/ライタ部141は、IDタグ144に記録されている各種識別情報を読み出して制御部10に出力する。IDタグ144は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0198】
制御部110は、IDタグリーダ/ライタ部141で読み取った識別情報に基づいて、装着されたシール紙145およびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置100において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ部142を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置100において指定されているシール紙145およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0199】
また、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報に基づいて、シール紙を使用するたびに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0200】
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ144を無効にすることが可能となる。
【0201】
また、IDタグ144に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのシール紙145やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0202】
IDタグ144としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ部141としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0203】
なお、本実施形態では、シール紙145として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙145の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置100を構成することもできる。
【0204】
広域通信部160は、インターネット、WAN(wide area network)、LAN(local area network)等のネットワーク201を介してサーバ20に接続するための通信回路である。なお、写真撮影プリント装置100とサーバ20とは専用回線によって通信可能に接続されていてもよい。
【0205】
また、本発明の写真撮影プリント装置100は、カーテン部127を備えていてもよい。カーテン部127は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置100が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間の背面(撮影部120の対面)に重ねて配置されており、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部110の背景制御部116がカーテン部127を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
【0206】
また、本実施形態では、カーテン部127が複数のカーテンを提供する構成としたが、これに限定されない。カーテン部127で設置可能なカーテンを1種類としてもよい。この場合は、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集工程においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくても、ユーザの多様な好みに対応することができる。
【0207】
(写真撮影プリント装置100の構成−詳細)
次に、写真撮影プリント装置100の制御部110および記録部150についてより詳細に説明する。図13に示すとおり、制御部10は、さらに内部に撮影画像取得部(画像データ取得手段)111、画像編集部(画像編集手段)112、印刷画像作成部113、通信処理部(送信制御手段)115、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)114および背景制御部116を有している。なお、背景制御部116については、上記したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
【0208】
記録部150は、撮影画像を記録する撮影画像記録部151、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部(画像記憶部)152、編集画像に関する情報を記録する編集画像情報記録部153、印刷画像を記録する印刷画像記録部154、ユーザが所有する携帯電話の端末ID、グループID、電子メールアドレス等のユーザの情報を記録する個人情報DB155、および近接通信部134を介して無線通信を行う携帯電話の機種情報を記録する機種情報記録部156を含んでいる。
【0209】
また、後述するように、サーバ20から取得した共有アルバムは、撮影画像記録部151に一時的に記録されものとするが、共有アルバムを一時的に記録するための記録部を別に設けてもよい。
【0210】
撮影画像取得部111は、被写体の撮影によって作成された撮影画像(画像データ)をカメラ部123から取得するものである。撮影画像取得部111は、取得した撮影画像を撮影画像記録部151に記録する。
【0211】
画像編集部112は、ユーザの操作にしたがって、撮影画像に対し画像編集を実行するものである。画像編集の例としては、編集用画像記録部152から読み出した背景画像および/またはフレーム画像を追加したり、編集用画像記録部152から読み出したスタンプ画像を任意の位置に追加したり、タッチペンによる落書きを追加したりすることなどが挙げられる。しかしながら、画像編集は、上述した例に限定されず、写真撮影プリント装置100に接続された何らかの入力手段(入力部)をユーザが操作することによって、編集が実行され、当初の撮影画像に変更が加えられた結果としての編集画像を得られる編集であれば、どのような処理内容の編集工程であってもよい。
【0212】
そして、画像編集部112は、編集画像に含まれるデータや編集内容に関する編集画像情報を編集画像情報記録部153に記録している。
【0213】
印刷画像作成部113は、複数の分割領域のそれぞれに、該分割領域のサイズに合わせた編集画像を配置した印刷画像を作成するものである。印刷画像における編集画像のサイズおよび配置は、通常、ユーザが複数のパターンの中から1つを選択することによって決定されるが、ユーザが自由に決定してもよいし、写真撮影プリント装置100がランダムに決定しても良い。印刷画像作成部113は、作成した印刷画像記録部154に記録する。そして、制御部110は、適当なタイミングで印刷画像記録部154に記録された印刷画像をシール紙145に印刷するようにプリンタ部142に指示する。
【0214】
グループID管理部114は、近接通信部134を介して複数の携帯電話1・50から各携帯電話の端末IDを取得し、当該端末IDを有する複数の携帯電話を1つのグループとして管理するためのグループ管理情報を生成する。このグループ管理情報には、当該グループのIDと、当該グループに属する携帯電話の端末IDとが含まれている。さらに、このグループ管理情報に、当該グループに属する携帯電話の機種情報および、電子メールアドレス等のユーザの個人情報が含まれていてもよい。
【0215】
このグループID管理部114は、グループ管理情報を個人情報DB155に記録するとともに、グループIDと対応付けて機種情報を機種情報記録部156に記録する。上記機種情報には、近接通信部134を介して携帯電話と通信を行うために必要な通信設定情報が含まれていてもよい。
【0216】
通信処理部115は、広域通信部160を介してサーバ20との通信処理を実行するものである。この通信処理部115は、画像編集部112が編集した編集画像および付加情報の送受信処理を実行するとともに、編集画像の送受信にともなって編集画像を適宜のデータ形式に変換する処理を行う。なお、変換処理は、例えば高解像度の画像を提供する為に、全てサーバ20で行うことも可能である。また、サーバ20に送信する編集画像が、ユーザが設定したグループにおいて共有されるものである場合には、通信処理部115は、当該編集画像とグループID(および端末ID)とを対応付けてサーバ20へ送信する。
【0217】
なお、通信処理部115は、撮影画像取得部111が取得した画像をグループIDと対応付けてサーバ20へ送信してもよい。
【0218】
(写真撮影プリント装置100における処理の流れ)
次に、写真撮影プリント装置100における処理の流れの一例について図14〜図16を参照しつつ説明する。図14は、写真撮影プリント装置100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15および図16は、写真撮影プリント装置100が有するタッチパネル部131の表示画面の一例を示す図である。ここでは、2つの携帯電話1・50を写真撮影プリント装置100によってグループ化する場合の処理の一例について説明する。なお、図14等において「携帯電話」を「携帯」と略称している場合がある。
【0219】
まず、硬貨が投入されると(S61にてYES)、硬貨処理部121は、所定の硬貨が投入されたと判定し、その旨を制御部110に通知する。そして、制御部110は、硬貨処理部121からの通知を受け取ると、ユーザが撮影を行えるよう撮影用のアプリケーションを起動させる。
【0220】
その後、ユーザは撮影空間で複数回の写真撮影を行う(S62)。この時ユーザは、カメラ画像表示部125に表示されている自身の姿を視認しながら、写真撮影をすることができる。撮影画像の中から編集処理対象とする画像をキープ画像としてユーザが選択し、ここで選択された撮影画像が撮影画像記録部151に記録される。
【0221】
次に、制御部110は、編集部130が備えられた編集空間に移動する指示を、カメラ画像表示部125等に表示する(S63)。この指示に従って、ユーザは編集空間に移動する。
【0222】
そして、制御部110のグループID管理部114は、編集部130のタッチパネル部131に携帯電話による認証を行う指示を表示する(S64)。
【0223】
この指示に従って、携帯電話1のユーザは、携帯電話1を、編集部130に備えられた近接通信部134の上方にかざすか、または近接通信部134の表面に軽く接触させる。この動作により携帯電話1の端末IDが近接通信部134を介してグループID管理部114に入力される。グループID管理部114は、取得した携帯電話1の端末IDを自身が使用可能な一次記憶メモリ(不図示)に格納する。
【0224】
一方、携帯電話50のユーザは、携帯電話50を近接通信部134の上方にかざす。この動作により携帯電話50の端末IDが近接通信部134を介してグループID管理部114に入力される。グループID管理部114は、取得した携帯電話50の端末IDを上記一次記憶メモリに格納する。
【0225】
編集部130は、2人のユーザが同時に認証が行えるよう2つの近接通信部134を備えている。それゆえ、携帯電話1・50の認証を同時に行うことができる。なお、携帯電話の認証を一台ずつ行う構成にしてもよい。また、3人以上のユーザが認証する場合には、2台の携帯電話の認証が終了した後に、3台目の携帯電話の認証を続けて行えばよい。
【0226】
2人のユーザが認証を終えると、図15に示すように、認証が終了した旨がタッチパネル部131に表示される。このとき携帯電話1および携帯電話50の電話番号とユーザの名前とが表示されてもよい。電話番号とユーザの名前とを表示する場合は、予め携帯電話の端末IDと対応付けて電話番号およびユーザの名前を個人情報DB155に登録しておけばよい。
【0227】
携帯電話の認証が全て終了した旨の入力をユーザから受け付けると、グループID管理部114は、上記一次記憶メモリに格納している端末IDを1つのグループとして識別、管理するためのグループ管理情報を生成し、当該グループ管理情報を個人情報DB155に格納する。この処理により認証処理(グループ登録処理)が終了する(S65)。このとき、グループID管理部114は、グループの名前をユーザに入力させて、入力されたグループ名をグループ管理情報に含めてもよい。
【0228】
認証処理を行う場合、グループID管理部114は、図16(a)の「A」に示すように、表示されたメンバーでグループ登録してもよいかを質問する画面をタッチパネル部131に表示する。
【0229】
既にグループ登録されている場合、グループID管理部114は、グループIDに対応する共有アルバムをサーバ20から取得するか、他の共有アルバムを取得するかをユーザに問い合わせる画面を表示する(図16(a)の「B」)。上記他の共有アルバムとは、携帯電話1または50が属する複数のグループの中で、今回認証された携帯電話1・50の組み合わせを含むグループのグループIDに対応した共有アルバムである。
【0230】
このとき、グループID管理部114は、グループIDが示すグループに含まれるメンバーの名前を表示し、そのうちの1つをユーザに選択させる(図16(b))。さらに、グループID管理部114は、ユーザが選択した名前(ユーザ名)を含むグループ管理情報に含まれるグループIDおよびグループ名を表示する(図16(c))。すなわち、あるユーザが属するグループのIDとグループ名とが表示される。ユーザは、表示されたグループIDの中から所望するグループIDを選択する。この操作によって、携帯電話1のユーザが、どのグループに属するユーザとして以降の操作を行うのかが決定される。
【0231】
次に、ユーザは、S62で撮影した画像またはサーバ20から取得した共有アルバムに含まれる画像に対して画像編集処理を行う(S66)。この画像編集処理の詳細については後述する。
【0232】
その後、ステップS62で撮影した画像またはステップS66で編集した画像を携帯電話1・50へ送信する指示をユーザから受け付けると、通信処理部115は広域通信部160または近接通信部134を介して上記画像を携帯電話1・50へ送信する(S67)。
【0233】
なお、ステップS62で撮影した画像を編集せずに送信する場合は、ステップS66は省略される。
【0234】
次に、印刷画像作成部113は、撮影画像または編集画像をシール紙145にプリントするための印刷画像を作成し、当該印刷画像を印刷する処理を行うよう印刷部140のプリンタ部142に命じる。この命令を受けて、プリンタ部142は、印刷処理を開始する(S68)。
【0235】
印刷処理が行われている間、制御部110は、タッチパネル部131を利用して事後接客処理を行う(S69)。この事後接客処理とは、アンケートの入力や、画像を携帯電話に送信できるゲームなどのミニゲームを行えるように、対応するアプリケーションを実行する処理である。
【0236】
その後、制御部110は、印刷部140が配置された印刷空間へ移動する指示をタッチパネル部131に表示する(S70)。この指示に従って、ユーザは印刷空間へ移動する。
【0237】
そして、印刷部140のプリンタ部142は、撮影画像または編集画像がプリントされたシール紙145を排出する(S71)。
【0238】
(画像編集処理の詳細)
次に、写真撮影プリント装置100における画像編集処理の流れの一例について図17〜図18を参照しつつ説明する。図17は、写真撮影プリント装置100における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。同図には、サーバ20における処理の流れも記載されており、サーバ20における処理の流れについても合わせて説明する。また、携帯電話1のユーザが下記の操作を行うという前提で説明を行う。また、同図において写真撮影プリント装置100を「写真シール機」と略称している。
【0239】
まず、ユーザは編集対象画像を取得する指示を入力する(S81)。この指示を受け取ると、画像編集部112は、撮影画像記録部151からユーザが指定した画像を取得し、当該画像を編集画像表示部131aに表示する。このとき、通信処理部115は、ユーザが指定した画像をサーバ20へ送信する。
【0240】
サーバ20の登録部32は、受信した画像を画像DB23に保存する(S101)。
【0241】
その後、ユーザが共有アルバムを使用する選択を行ったことを検出すると(S82にてYES)、グループID管理部114は、個人情報DB155に登録されているグループIDのうち、携帯電話1の端末IDがそのメンバーとして含まれているグループのグループIDを取得し、当該グループIDをタッチパネル部131に表示する(S83)。
【0242】
表示された複数のグループIDのうちのひとつをユーザが選択したことを検出すると(S84にてYES)、グループID管理部114は、ユーザが選択したグループIDに対応する共有アルバムをサーバ20から取得するよう通信処理部115に命じる。この命令を受けて通信処理部115は、上記共有アルバムを取得するための共有アルバム要求をサーバ20へ送信する。
【0243】
上記共有アルバム要求を受信したサーバ20のアルバム管理部33は、ユーザが選択したグループIDに対応する共有アルバムを記憶部21から取得し、取得した共有アルバムを、通信部41を介して写真撮影プリント装置100へ送信する。より具体的には、検索部37は、共有アルバム要求に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、アルバムページ作成部36が、検索された共有アルバムを、記憶部21に格納された各種の情報を利用することにより作成する(S102)。アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムは、表示ページ作成部39によって、写真撮影プリント装置100のタッチパネル部131に表示される表示画面用画像に組み込まれ、通信部41によって写真撮影プリント装置100へ送信される(S103)。
【0244】
写真撮影プリント装置100は、共有アルバムを受信すると、当該共有アルバムを撮影画像記録部151に一時的に格納する(S85)。
【0245】
ユーザは複数のグループIDを選択し、複数の共有アルバムを選択してもよい(S86にてNO)。この場合、共有アルバムをサーバ20から取得する処理が繰り返される。
【0246】
ユーザが編集開始ボタンを押下したことを検出すると(S86にてYES)、画像編集部112は、タッチパネル部131に編集画面を表示させ、編集操作入力の受付を開始する(S87)。
【0247】
そして、画像編集部112は、編集画像表示部131aに、ユーザが指定した編集対象画像を表示させる(S88)。この編集対象画像は、受信した共有アルバムに含まれる画像から選択することができる。図18は、共有アルバムに含まれる画像から編集対象画像を選択する画面の一例を示す図である。同図に示すように、共有アルバムに含まれる画像が表示され、そのうちのユーザが選択した画像をサムネイル画像として表示してもよい。または、撮像画像および共有アルバムからの画像を全てサムネイル画像のエリアに表示してもよい。サムネイル画面に表示できる画像の枚数が限られているため、矢印等で順送りできるようにすることが好ましい。
【0248】
その後、画像編集部112は、ユーザの指示に従って編集対象画像の編集を行う(S89)。編集対象画像の編集が行われている間に、通信処理部115は、画像編集部112が編集中の画像データをユーザが選択したグループIDと対応付けて、所定の時間間隔でサーバ20へ送信する。この構成により、編集中の画像も共有アルバムに加えることができる。
【0249】
所定の時間が経過したか、終了ボタンが押下されたことを検出した場合(S90にてYES)、画像編集部112は編集入力の受付を終了する(S91)。このとき画像編集部112は、編集された画像を、通信処理部115を介してサーバ20へ送信する。
【0250】
サーバ20の登録部32は、受信した編集画像を画像DB23に登録する(S104)。
【0251】
上述の説明では、共有アルバムをサーバ20から取得する場合について述べたが、過去に写真撮影プリント装置100で使用したスタンプ、フレームなどの画像編集用の素材や、各種のコンテンツをサーバ20から取得してもよい。また、サーバ20からコンテンツを取得するタイミングは、編集開始ボタンが押下された後でもよく、特に限定されない。
【0252】
また、写真撮影プリント装置100でのプレイ後に、実施の形態1と同様に、携帯電話1がサーバ20にアクセスすることにより共有アルバムを閲覧および編集することもできる。
【0253】
また、写真撮影プリント装置100からサーバ20へ送信される画像に、携帯電話1の筐体情報、当該画像の撮影日時、撮影場所の情報が添付され、これらの情報をサーバ20が管理してもよい。
【0254】
(写真撮影プリント装置100の変更例)
上述の本実施形態では、非接触ICカード用リーダ/ライタを備える近接通信部134により携帯電話1のIDを取得する構成について説明したが、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,11b,11gなどに準拠した無線LAN(Local Area Network)モジュールやBluetooth(登録商標)モジュール、あるいは、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部を設け、この近距離通信部によって携帯電話1のIDを取得してもよい。
【0255】
また、近接通信部134を撮影部120、印刷部140など、写真撮影プリント装置100の他の部位に設けてもよい。
【0256】
また、画像編集部112が編集した画像または撮影画像取得部111が取得した画像、もしくはサーバ20から取得した共有アルバムを近接通信部134または広域通信部160を介して携帯電話1に送信してもよい。この構成により、ユーザが当該画像または共有アルバムを取得するためにサーバ20にアクセスする手間を省くことができる。その結果、写真撮影時の楽しい雰囲気を保ちつつ引き続き遊ぶこともできる。また、サーバ20に保存された共有アルバムを、携帯電話1の記憶部11に格納された共有アルバムのバックアップとして利用することができる。
【0257】
また、写真撮影プリント装置100から画像または共有アルバムを携帯電話に送信する場合に、ひとつのグループに属する全ての携帯電話に当該画像または共有アルバムを送信してもよいし、ひとつのグループに属する特定の携帯電話に当該画像または共有アルバムを送信してもよい。上記特定の携帯電話に送信された画像または共有アルバムは、携帯電話どうしの認証を通じて共有することができる。
【0258】
また、近接通信部3を介して携帯電話1の端末IDを取得した後に、一定時間携帯電話1との通信を維持し、携帯電話1が有する個人情報等の情報を取得してもよい。
【0259】
また、写真撮影プリント装置100とサーバ20とをひとつの装置として実現してもよい。
【0260】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図19〜図24に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1および2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0261】
図19は、本実施の形態の写真プリントシステム(コンテンツデータ提供システム)400の構成を示す概略図である。同図に示すように、写真プリントシステム400は、複数の携帯電話1・50、卓上プリンタ(電子機器)60およびサーバ20を含んでいる。卓上プリンタ60は、卓上における小型のプリンタであるが、床に設置される大型のプリンタに本発明を適用してもよい。卓上プリンタ60には、設置場所を手軽に変更できるという利点がある。また、写真プリントシステム400に含まれる携帯電話の数は、特に限定されない。
【0262】
実施の形態2で示したように、卓上プリンタ60がグループ化処理の親機となって複数の携帯電話をグループ化することもできるが、ここでは、実施の形態1で示したように、複数の携帯電話のいずれかがグループ化処理の親機となり携帯電話がグループ化された後に卓上プリンタ60を利用する構成について説明する。携帯電話をグループ化する処理については既に述べているため、ここでは繰り返さない。グループ化された携帯電話1を用いて卓上プリンタ60利用する場合について以下に説明する。
【0263】
図20は、卓上プリンタ60の構成を示すブロック図である。同図に示すように、卓上プリンタ60は、近接通信部(無線通信部)61、タッチパネル部62、音声出力部65、広域通信部66、制御部70、記憶部80および印刷部81を備えている。
【0264】
近接通信部61は、近接通信部3と同様に、自装置と近接した携帯電話とそれぞれ近接型無線通信を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)の非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部61は、自身に所定の距離以上近付いた携帯電話と通信および認証可能な無線通信部である。
【0265】
広域通信部66は、無線通信ネットワークおよびインターネット(ネットワーク201)を介してサーバ20に接続するための通信回路である。
【0266】
タッチパネル部62は、ユーザが指示を入力するためのユーザインターフェィスであり、画像を表示する画像表示部63およびユーザの操作を受け付ける操作受付部64を備えている。画像表示部63は、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられているものである。
【0267】
音声出力部65は、音声案内用の音声データを出力するスピーカである。
【0268】
印刷部81は、ユーザが指定した画像(特に、グループID管理部72がサーバ20から取得した画像)をプリントアウトするものであり、プリンタユニット82および排出部83を備えている。
【0269】
制御部70は、卓上プリンタ60の各部を制御するものであり、取得部71、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)72、印刷制御部73、通信制御部(コンテンツデータ取得手段)74および表示制御部75を備えている。
【0270】
取得部71は、近接通信部61を介して携帯電話1から印刷対象の画像および端末ID(またはグループID)を取得する。
【0271】
グループID管理部72は、取得部71が取得した端末IDまたはグループIDを記憶部80のグループID管理テーブル80aに記録するとともに、通信制御部74を介してサーバ20からグループIDに対応する画像を取得する。
【0272】
印刷制御部73は、取得部71が取得した印刷対象の画像またはサーバ20から取得した画像を印刷するよう印刷部81を制御する。
【0273】
通信制御部74は、広域通信部66を制御することにより、サーバ20から携帯電話1の端末IDまたはグループIDに対応する画像(コンテンツデータ)を取得する。
【0274】
表示制御部75は、画像表示部63を制御することにより、印刷対象の画像等を表示する。
【0275】
(写真プリントシステム400における処理の流れ)
次に写真プリントシステム400における処理の流れの一例について図21〜図23を参照しつつ説明する。図21は、写真プリントシステム400における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図22は、認証処理を行うときの卓上プリンタ60の表示画面の一例を示す図である。図23は、印刷対象画像を選択するときの卓上プリンタ60の表示画面の一例を示す図である。
【0276】
まず、卓上プリンタ60のグループID管理部72は、認証操作を行うことをユーザに促す表示を画像表示部63において行うとともに、音声出力部65から同様の音声案内を行う(S121)。図22(a)には、認証操作を行うことをユーザに促す表示画面の一例を示している。
【0277】
携帯電話1のユーザが、携帯電話1を卓上プリンタ60の近接通信部61にかざすと、携帯電話1の端末IDが近接通信部61へ送信される(S111)。このとき、卓上プリンタ60は、端末IDに加えてグループIDを取得してもよい。
【0278】
グループID管理部72が携帯電話1の端末IDを取得すると(S122にてYES)、表示制御部75は、図22(b)に示すように、取得した端末IDに対応する個人情報を画像表示部63に表示する。表示される個人情報は、予めグループID管理テーブル80aに登録されていてもよいし、認証時に携帯電話1から取得されてもよい。
【0279】
そして、卓上プリンタ60の制御部70は、取得した端末IDを用いて課金処理を行う(S123)。携帯電話1においても、卓上プリンタ60からの要求に応じた課金処理が行われる(S112)。
【0280】
課金処理が終了すると、卓上プリンタ60および携帯電話1は、印刷対象となる画像(印刷対象画像)を送受信する処理(画像取得処理)を行う(S124、S113)。この画像取得処理の詳細については後述する。
【0281】
画像取得処理が終了すると、卓上プリンタ60の表示制御部75は、取得した印刷候補画像を画像表示部63に表示する(S125)。
【0282】
印刷対象画像が複数存在する場合、図23の画面231のように、表示制御部75は、複数の印刷対象画像の少なくとも1つを選択するようユーザに指示する画面を表示する。ユーザが印刷対象画像の中から少なくとも1つを選択すると(S126)、プリンタユニット82は印刷用紙を選択する(S127)。
【0283】
そして、制御部70は、ユーザが選択した印刷対象画像の数および大きさに応じた課金決済処理を行う(S128)。
【0284】
その後、プリンタユニット82は、印刷対象画像を印刷用紙に印刷し(S129)、排出部83から印刷済みの写真を排出する(S130)。
【0285】
なお、ステップS125において画像表示部63に表示された画像に対して、卓上プリンタ60に付属のペンを使用して落書きでき、ステップS126においてユーザが落書きされた画像を印刷対象画像として選択できる構成にしてもよい。この場合には、写真撮影プリント装置100が備えているタッチペン132、操作受付部131bおよび画像編集部112と同様の構成を卓上プリンタ60に追加すればよい。
【0286】
(画像取得処理の流れ)
次に画像取得処理の流れの一例について図23および図24を参照しつつ説明する。図24は、画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、卓上プリンタ60は、認証時に携帯電話1の端末IDとともにグループIDを取得しているものとする。
【0287】
まず、卓上プリンタ60は、印刷を要求した携帯電話の認証が済んでいない場合(S161にてNO)、認証操作を行うことをユーザに促す表示を画像表示部63において行う。この指示に従って携帯電話のユーザは、当該携帯電話を卓上プリンタ60の近接通信部61にかざして認証操作を行う(S151)。
【0288】
その後、卓上プリンタ60の印刷制御部73は、印刷対象画像を携帯電話1から取得するか、サーバ20から取得するかを問い合わせる画面を画像表示部63に表示する。
【0289】
サーバ20から印刷対象画像を取得する指示をユーザから受け付けると(S163にてNOかつS165にてYES)、グループID管理部72は、図23の画面232のように、認証時に取得したグループIDの一覧を画像表示部63に表示し、グループIDをユーザに選択させる(S166)。このときグループID管理部72は、画面233のように、グループに属するメンバーの名前を表示してもよい。
【0290】
表示されたグループIDのうちの1つを選択する指示をユーザから受け付けると(S167にてYES)、グループID管理部72は、選択されたグループIDに対応する共有アルバムを取得するための共有アルバム要求を、通信制御部74および広域通信部66を介してサーバ20に送信する。
【0291】
上記共有アルバム要求を受信したサーバ20の検索部37は、共有アルバム要求に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し(S171)、アルバムページ作成部36が、検索された共有アルバムを、記憶部21に格納された各種の情報を利用することにより作成する。アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムは、表示ページ作成部39によって、卓上プリンタ60のタッチパネル部131に表示される表示画面用画像に組み込まれ、通信部41によって卓上プリンタ60へ送信される(S172)。
【0292】
広域通信部66および通信制御部74を介してサーバ20から共有アルバムを取得すると、グループID管理部72は、取得した共有アルバムを記憶部80に格納する(S168)。
【0293】
一方、携帯電話1から印刷対象画像を取得する指示をユーザから受け付けると(S163にてYES)、印刷制御部73は、印刷対象画像を送信するようユーザに指示する画面を画像表示部63に表示する(S164)。この指示に従って、ユーザは携帯電話1の記憶部11に格納されている画像を少なくとも1つ選択する。携帯電話1は、ユーザが選択した画像を近接通信部3を介して卓上プリンタ60に送信する。
【0294】
携帯電話1から印刷対象画像を取得すると、印刷制御部73は、取得した印刷対象画像を記憶部80に格納する(S168)。このような処理により、携帯電話1をデータ記録媒体として利用することができ、所望する画像を簡便に印刷することができる。なお、印刷対象画像の、携帯電話1から卓上プリンタ60への送信は、認証処理と同時に行われてもよい。
【0295】
(その他の変更例)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0296】
例えば、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わずサーバ20とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
【0297】
また、上述した携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60の各ブロック、特に制御部10、制御部30、制御部70および制御部110は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0298】
すなわち、携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0299】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0300】
また、携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0301】
複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができるため、本発明は、携帯電話と各種のサービスを提供する装置(例えば、サーバシステム、写真撮影プリント装置、印刷装置)とを組み合わせたシステムまたは当該システムを構成する各装置に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0302】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像共有システムの構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像共有システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】上記画像共有システムにおいて複数の携帯電話をグループ化する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】上記携帯電話をグループ化する処理における親機の携帯電話の表示画面の一例を示す図である。
【図7】上記携帯電話をグループ化する処理における子機の携帯電話の表示画面の一例を示す図である。
【図8】上記携帯電話における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る合成画像通信システムの構成を示す概略図である。
【図10】(a)は本発明の一実施形態に係る写真撮影プリント装置における撮影部側からの外観を示す図であり、(b)は編集部および印刷部側からの外観を示す図である。
【図11】上記写真撮影プリント装置が備える編集部の正面図である。
【図12】上記写真撮影プリント装置が備える印刷部の正面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る写真撮影プリント装置の構成を示すブロック図である。
【図14】上記写真撮影プリント装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】上記写真撮影プリント装置が携帯電話の端末IDを取得したときの表示画面の一例を示す図である。
【図16】上記写真撮影プリント装置においてグループ登録するときの表示画面の一例を示す図である。
【図17】上記写真撮影プリント装置における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】上記写真撮影プリント装置において共有アルバムに含まれる画像から編集対象画像を選択するときの表示画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの構成を示す概略図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る卓上プリンタの構成を示すブロック図である。
【図21】上記写真プリントシステムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図22】(a)および(b)は、認証処理を行うときの上記卓上プリンタの表示画面の一例を示す図である。
【図23】印刷対象画像を選択するときの上記卓上プリンタの表示画面の一例を示す図である。
【図24】上記卓上プリンタにおける画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0303】
1 携帯電話(端末装置)
3 近接通信部(無線通信部)
6 通信制御部(送信制御手段)
7 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
8 画像編集部(取得手段、加工手段)
20 サーバ(コンテンツデータ提供装置)
33 アルバム管理部(コンテンツデータ提供手段)
38 取得部(グループ識別情報取得手段)
50・51 携帯電話(端末装置)
60 卓上プリンタ(電子機器)
61 近接通信部(無線通信部)
72 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
74 通信制御部(コンテンツデータ取得手段)
81 印刷部
100 写真撮影プリント装置(電子機器)
111 撮影画像取得部(画像データ取得手段)
112 画像編集部(画像編集手段)
114 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
115 通信処理部(送信制御手段)
134 近接通信部(無線通信部)
300 合成画像通信システム(コンテンツデータ提供システム)
400 写真プリントシステム(コンテンツデータ提供システム)
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに認証を行うことができる端末装置、当該端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置、上記端末装置と上記コンテンツデータ提供装置とを仲介する電子機器、およびこれらの装置、機器を含むコンテンツデータ提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやカメラ付き携帯端末の発達により、思い出の一場面を記念撮影するだけでなく、友達同士で日常の一場面を撮影することを手軽に楽しめるようになった。そして通信技術が発達するのに伴い、その撮影した画像を用いたコミュニケーション方法も数多く提供されるようになった。
【0003】
また、女子高生や中学生が多く利用している写真シール機のメーカーや多くのソーシャルネットワークサービス(SNS)が提供している掲示板においては、撮像した画像をアップロードし、特定のメンバー間または不特定多数の人々に対して画像を共有・公開することにより、コメントを投稿し合うなど、グループ間でのコミュニケーションが可能となっている。
【0004】
更には、特許文献1および非特許文献2撮像した画像をリアルタイムで通信相手と共有することができ、かつ画像への編集内容も同時期に確認し合うことのできる方法が提供されている(特許文献1および非特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−234594号公報(2004年8月19日公開)
【非特許文献1】手描きチャットホームページ(シャープ株式会社)、インターネット<URL:http://tegakichat.jp/>(2008年11月20日検索)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、掲示板を使用した画像共有方法の場合は、画像が保管されているサイトへアクセスし、パスワード入力などを行って通信を確立する必要がある。更に特定のメンバー間で画像を共有する場合には、親密度に応じてメンバー登録するなど手間がかかるという問題がある。
【0006】
特許文献1の発明では、複数の通信端末を使用したリアルタイムの画像共有が可能となっているものの、通信の確立方法が明確でないため、インターネットを介して複数人が同時通信するにはセキュリティ上の課題が残る。
【0007】
なお、特許文献1および非特許文献2の発明では、リアルタイムで画像や編集内容を共有して楽しく遊ぶことができるが、終了してしまうと遊んだ内容は保管されないので、その思い出は一過性のものとなってしまっている。そのため、時間と感動とを共有したメンバーと楽しんだ思い出を振返ることが困難であり、リアルタイムにその場にいるメンバーですぐに画像を共有して遊び、終了後時間が経過してもその時の状況をグループで振返るようなニーズには対応できていないという課題もある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができる端末装置、電子機器、コンテンツデータ装置およびコンテンツデータ提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る端末装置は、上記の課題を解決するために、近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴としている。
【0010】
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、端末装置の制御方法であって、近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含むことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、無線通信部は、自装置に近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行い、グループ識別情報生成手段は、無線通信を行った外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成する。送信制御手段は、グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報をコンテンツデータ提供装置へ送信する。このコンテンツデータ提供装置は、グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するものである。
【0012】
それゆえ、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかに、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して同じグループに属する他のユーザと、グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0013】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は近接型無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【0014】
なお、上記無線通信部は、例えば、非接触型ICの規格に準じた伝送距離内のみで無線通信を行うものであればよい。上記伝送距離は、例えば、約2mm以内、約10cm以内または約70cm以内であるが、これらの伝送距離の間の伝送距離以内のみで無線通信を行うものであってもよい。
【0015】
また、上記端末装置は、自装置が利用可能なコンテンツデータを取得する取得手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、取得手段が取得したコンテンツデータは、グループ識別情報と対応付けて、コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとしてコンテンツデータ提供装置へ送信される。
【0017】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置がグループごとに提供するコンテンツデータを、端末装置が送信したコンテンツデータによって構成することができる。
【0018】
従って、あるグループに属するユーザは、同じグループに属する他のユーザがコンテンツデータ提供装置に保存したコンテンツデータを、同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0019】
また、上記無線通信部は、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を、上記外部端末装置へ送信することが好ましい。
【0020】
上記の構成により、同じグループに属する他のユーザの端末装置へグループ識別情報を送信することができ、当該グループに属するユーザが送信されたグループ識別情報を利用してコンテンツデータ提供装置からコンテンツデータの提供を受けることができる。
【0021】
また、上記端末装置は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを加工する加工手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、加工手段は、取得手段が取得したコンテンツデータを加工し、送信制御手段が、加工されたコンテンツデータをグループ識別情報と対応付けてコンテンツデータ提供装置へ送信する。
【0023】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置がグループごとに提供するコンテンツデータを、端末装置のユーザが加工したコンテンツデータによって構成することができる。
【0024】
従って、あるグループに属するユーザは、同じグループに属する他のユーザが加工したコンテンツデータを、同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0025】
また、上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0026】
上記の構成により、ユーザによって加工されている途中のコンテンツデータを、当該スーザと同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0027】
また、上記端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラムも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0028】
本発明に係るコンテンツデータ提供装置は、上記の課題を解決するために、端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置であって、上記端末装置から上記グループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段と、上記グループ識別情報取得手段が取得したグループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供手段とを備えることを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、グループ識別情報取得手段は、端末装置からグループ識別情報を取得し、コンテンツデータ提供手段は、取得されたグループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供する。
【0030】
それゆえ、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかまたは全てに、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して同じグループに属する他のユーザと、グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0031】
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴としている。
【0032】
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、電子機器を制御する制御方法であって、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含むことを特徴としている。
【0033】
上記の構成によれば、無線通信部は、自装置に近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する。また、グループ識別情報生成手段は、無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成する。そして、送信制御手段は、グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報をコンテンツデータ提供装置へ送信する。コンテンツデータ提供装置は、グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するものである。
【0034】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することができる。または、コンテンツデータ提供装置からグループに対応するコンテンツデータを取得し、端末装置とコンテンツデータ提供装置とを中継する中継装置として機能することができる。
【0035】
従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置(および電子機器)を介して、同じグループに属する他のユーザと、同じコンテンツデータを共有することができる。
【0036】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は近接型無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【0037】
また、上記電子機器は、画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0038】
上記の構成によれば、画像データ取得手段は、画像データを取得し、送信制御手段は、画像データ取得手段が取得した画像データをグループ識別情報と対応付けてコンテンツデータ提供装置へ送信する。送信された画像データは、コンテンツデータ提供装置によって、自身が提供するコンテンツデータとして扱われる。
【0039】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置のいずれかに、当該グループに対応する画像データを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、所望する画像データ(例えば、自身の撮影画像データ)を共有することができる。
【0040】
また、上記電子機器は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを編集する画像編集手段をさらに備え、上記送信制御手段は、上記画像編集手段が編集した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0041】
上記の構成によれば、画像データ取得手段が取得した画像データは、画像編集手段によって編集された後、グループ識別情報と対応付けられてコンテンツデータ提供装置へ送信される。
【0042】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、画像編集手段によって編集された画像データを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、当該グループに含まれるユーザが編集した画像を共有することができる。
【0043】
また、上記送信制御手段は、上記画像編集手段による編集が継続されている画像データを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することが好ましい。
【0044】
上記の構成により、ユーザによって編集されている途中の画像データを、当該スーザと同じグループに属する他のユーザと共有することができる。
【0045】
また、上記コンテンツデータは画像データであり、上記電子機器は、上記グループ識別情報に対応する画像データを上記コンテンツデータ提供装置から取得するコンテンツデータ取得手段と、上記コンテンツデータ取得手段が取得した画像データを印刷する印刷部とをさらに備えることが好ましい。
【0046】
上記の構成によれば、コンテンツデータ取得手段は、グループ識別情報に対応する画像データをコンテンツデータ提供装置から取得し、印刷部は、取得された画像データを印刷する。
【0047】
それゆえ、グループで共有している画像データを容易に取得し、印刷することができる。
【0048】
また、上記電子機器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラムおよび当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0049】
本発明に係る画像データ提供システムは、上記の課題を解決するために、複数の端末装置と、上記複数の端末装置から当該端末装置の識別情報をそれぞれ取得する上記電子機器と、当該電子機器から送信されたグループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置とを含むことを特徴としている。
【0050】
それゆえ、コンテンツデータ提供装置を介して、グループとして認識された複数の端末装置の少なくとも一部に、当該グループに対応するコンテンツデータを提供することができる。または、コンテンツデータ提供装置からグループに対応するコンテンツデータを取得し、端末装置とコンテンツデータ提供装置とを中継する中継装置として機能することができる。
【0051】
従って、あるグループに属するユーザは、コンテンツデータ提供装置を介して、同じグループに属する他のユーザと、当該グループごとのコンテンツデータを共有することができる。
【0052】
また、複数の端末装置をグループ化する処理は無線通信を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。さらに、仮想的にグループを構築するのではなく、実際に顔を合わせたユーザ同士で簡単にグループ化を行うことができる。
【発明の効果】
【0053】
以上のように本発明に係る端末装置は、近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備える構成である。
【0054】
本発明に係る制御方法は、近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含む構成である。
【0055】
本発明に係る電子機器は、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備える構成である。
【0056】
本発明に係る制御方法は、近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含む構成である。
【0057】
それゆえ、複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0059】
図2は、本実施形態の画像共有システム(コンテンツデータ提供システム)200の構成を示す概略図である。同図に示すように、画像共有システム200は、複数の携帯電話(端末装置)1・50・51・52と、サーバ(コンテンツデータ提供装置)20とを含んでいる。複数の携帯電話1・50・51・52は、インターネット等のネットワーク201を介してサーバ20と通信可能に接続することができる。
【0060】
複数の携帯電話1・50・51・52は、後述する操作によってグループ化され、そのグループに属する携帯電話のみが利用可能な共有アルバムがサーバ20によって提供される。
【0061】
(携帯電話1の構成)
図1は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯電話1は、広域通信部(ネットワーク通信部)2、近接通信部(無線通信部)3、制御部10、記憶部11、一次記憶部12、音声入出力部13、表示部14および操作部15を備えている。
【0062】
広域通信部2は、無線電話網とインターネットとの組み合わせ等のネットワーク201を介してサーバ20に接続するための通信回路である。
【0063】
近接通信部3は、自装置と近接した少なくとも1つの他の携帯電話(外部端末装置)とそれぞれ近接型無線通信(近距離無線通信)を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)と呼ばれる非接触型ICカード(ICチップ)技術(またはハンドオーバー技術)における非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部3は、自身に所定の距離以上近付いた通信装置と通信および認証可能な無線通信部である。
【0064】
ハンドオーバー技術とは、非接触型ICに記憶されている2次通信キャリアの通信接続情報を、2次通信キャリアによって通信を行う2つの通信端末間で互いに読み出して、読み出した通信設定情報(通信接続情報)に基づいて2次通信キャリアによるP2P接続を確立し、データ通信を行う技術である。2次通信キャリアとしては、主に無線通信方式が用いられる。すなわち、このハンドオーバー技術は、あらかじめ比較的近い距離で通信端末が互いの通信設定情報をやり取りしておけば、その後は通信端末間の距離がある程度離れても通信を行えるという点に特徴がある。
【0065】
本発明に適用できる近接通信部(無線通信部)は、非接触型ICカード規格における密着型(伝送距離が約2mm以内)であってもよいし、近接型(伝送距離が約10cm以内)や近傍型(伝送距離が約70cm以内)であってもよい。すなわち、本発明に適用できる近接通信部は、非接触型のICカードまたは非接触型のICチップの規格に準じた伝送距離内のみで無線通信を行うものであればよい。ただし、セキュリティの面からは、密接型が好ましい。上記伝送距離は、非接触型ICの規格が変更されれば、それに応じて変化するものであるため、上述した伝送距離はあくまで一例でしかなく、本発明を限定するものではない。
【0066】
また、非接触ICカードには、国際的に複数の規格(タイプA、B、C技術方式)が存在するが、本発明に適用される近接通信部は、いずれの規格に準じるものであってもよい。なお、タイプA技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、オランダフィリップス社が開発した非接触ICカードの規格である。タイプB技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、タイプAよりも通信速度の高速化が可能なものである。タイプC技術方式(適合規格 ISO/IEC18092)は、FeliCa(登録商標)を含む規格であり、主に日本で普及している。
【0067】
近接通信部3によって、携帯電話1と他の携帯電話とを接触させることにより、両者の間で無線通信が可能になる。特に、近接通信部3は、他の携帯電話50・51から当該携帯電話の端末ID(携帯ID、端末識別情報)をそれぞれ取得するとともに、後述するグループID管理部7が生成したグループIDを、他の携帯電話50・51へ送信する。
【0068】
この近接通信部3は、メモリ4および読取・書込部5を備えている。
【0069】
メモリ4は、携帯電話1の端末IDをはじめとする各種個人情報および電子マネー情報など、認証に使用する最小限度の情報を格納する不揮発性メモリである。
【0070】
読取・書込部5は、非接触型ICカード用リーダ/ライタであり、他の携帯電話と近接型無線通信を行い、当該他の携帯電話からその端末IDおよび他の携帯電話との通信を行う上で必要な通信設定情報を読み取り、メモリ4に上記通信設定情報を格納するとともに、他の携帯電話のIDをグループID管理部7に出力する。
【0071】
なお、読取・書込部5は、他の携帯電話の端末IDをメモリ4に格納してもよい。
【0072】
記憶部11は、ユーザが保有する画像、共有アルバムを利用する場合に必要なグループIDおよび共有アルバムの画像などを格納する。また、制御部10を動作させるための各種のプログラム(例えば、画像編集プログラム)も記憶部11に格納されている。
【0073】
共有画像を編集するための画像編集プログラムは、携帯電話1にプリインストールされていてもよいし、サーバ20にアクセスしたときにダウンロードされてもよい。
【0074】
一次記憶部12は、制御部10の処理に必要な情報を一時的に記憶するメモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0075】
音声入出力部13は、マイク、スピーカ等、音声の入出力を行う装置である。
【0076】
表示部14は、画像、メッセージ等を表示する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。
【0077】
操作部15は、操作ボタン、入力用スティック、入力用ダイヤルなど、ユーザが入力を行うための装置である。
【0078】
制御部10は、通信制御部(送信制御手段)6、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)7および画像編集部(取得手段、加工手段)8を備えている。
【0079】
グループID管理部7は、近接通信部3を介して通信した他の携帯電話と自装置とを一群の携帯電話として識別するためのグループID(グループ識別情報)を生成する。
【0080】
画像編集部8は、自装置が利用可能な画像(コンテンツデータ)を取得し、取得した画像を編集(加工)するものであり、特に、他の携帯電話と画像を共有し、複数のユーザがそれぞれの携帯電話を用いて同一の画像に対して編集を行うことを可能にするものである。
【0081】
通信制御部6は、広域通信部2および近接通信部3を制御することにより、他の携帯電話50・51およびサーバ20との間で認証に関わる情報、画像等を送受信する。特に通信制御部6は、画像編集部8が取得した画像データ(または、画像編集部8が編集した画像データ)を、グループID管理部7が生成したグループIDと対応付けてサーバ20へ送信する。
【0082】
なお、携帯電話50・51も携帯電話1と同様の構成を有しているため、これらの説明を省略する。
【0083】
(サーバ20の構成)
図3は、サーバ(サーバシステム)20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ20は、記憶部21、制御部30、および通信部41を備えている。
【0084】
記憶部21は、サーバ20を利用するユーザの情報を保管する個人情報DB(data base)22、携帯電話1等を介して受信した画像を保管する画像DB23、ユーザが画像編集に使用した合成素材を保管する合成素材DB24、各画像とコメント、音楽等とを対応付ける情報を保管する表示DB25を含んでいる。
【0085】
特に、個人情報DB22は、グループIDを管理するためのグループ情報管理テーブル22aを含んでいる。また、表示DB25は、共有アルバムを表示するために必要な情報が記録されたアルバム情報25aを含んでいる。
【0086】
なお、上記合成素材とは、例えば、スタンプや編集用画像などの落書き用ツール、画像へのコメントなどのテキスト情報、BGM、音声情報等である。
【0087】
制御部30は、グループ管理部31、登録部32、アルバム管理部(コンテンツデータ提供手段)33、取得部(グループ識別情報取得手段)38および表示ページ作成部39を備えている。
【0088】
通信部41は、携帯電話1等とネットワーク201を介して通信を行うための通信装置である。
【0089】
取得部38は、通信部41を介して携帯電話1等からグループ管理情報(グループIDを含む)、画像および各種の指示を取得し、取得した情報をしかるべき機能ブロックへ出力する。
【0090】
グループ管理部31は、携帯電話1等から取得したグループ管理情報をグループ情報管理テーブル22aへ登録する。上記グループ管理情報には、当該グループのIDおよび当該グループに属する各携帯電話の端末IDが含まれている。
【0091】
登録部32は、携帯電話1等から取得した画像を画像DB23に登録するとともに、携帯電話1等から取得した合成素材を合成素材DB24に登録する。
【0092】
アルバム管理部33は、取得部38が取得したグループIDによって特定される携帯電話に対して当該グループIDと対応付けられた共有アルバム(コンテンツデータ)を提供する。このアルバム管理部33は、画像位置決定部34、合成画像作成部35、アルバムページ作成部36および検索部37を備えている。
【0093】
画像位置決定部34は、取得部38が取得したユーザの指示に従い、画像と合成素材との位置関係または共有アルバムにおける画像の配置を決定し、決定した位置関係または配置を示す情報(配置情報)を表示DB25に登録する。特に画像位置決定部34は、ユーザが共有アルバムに追加することを指示した画像を特定する情報および当該画像の共有アルバムにおける配置に関する情報をアルバム情報25aに記録する。
【0094】
合成画像作成部35は、画像位置決定部34が決定した位置関係に基づいて、画像と合成素材とを組み合わせた合成画像である編集画像を作成する。
【0095】
検索部37は、携帯電話1等から送信されたグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、該当する共有アルバムが存在した場合に当該共有アルバムの情報をアルバムページ作成部36へ出力する。
【0096】
アルバムページ作成部36は、検索部37から出力された共有アルバムの情報および合成画像作成部35から出力された編集画像を用いて共有アルバムの各ページを作成する。
【0097】
表示ページ作成部39は、携帯電話1等の表示部14に表示される画像(画面表示用画像)を作成する。この画像には、アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムのページまたは合成画像作成部35が作成した編集画像またはユーザが画像DB23に登録した画像、もしくはそれらの組み合わせが含まれる。
【0098】
(画像共有システム200における処理の流れ)
次に画像共有システム200における処理の流れの一例について図4を参照しつつ説明する。図4は、画像共有システム200における処理の流れの一例を示すフローチャートである。同図には、携帯電話1、携帯電話50・51およびサーバ20における処理の流れが並列に記載されている。
【0099】
携帯電話1・50・51は、個々にサーバ20にアクセスして個々に登録した画像を閲覧および編集することもできるが、携帯電話1・50・51をひとつのグループとして登録し、グループごとに当該グループの共有アルバムを閲覧および編集することができる。ここでは、携帯電話1・50・51をグループ化し、サーバ20に保存されている(または、新規に作成される)共有アルバムを更新する処理について説明する。
【0100】
まず、携帯電話1と携帯電話50・51との間で通信開始処理(グループ化処理)が行われる(S1、S11)。この処理により、携帯電話1・50・51をひとつのグループとして管理するためのグループ管理情報が生成される。このグループ管理情報には、当該グループを識別するためのグループIDが含まれている。この通信開始処理の詳細については後述する。
【0101】
携帯電話のグループ化が終了すると、携帯電話1のユーザは、画像編集を行う画像を選択する(S2)。画像編集部8は、ユーザが選択した画像を記憶部11から取得する。
【0102】
画像編集を行う指示をユーザから取得すると(S3にてYES)、画像編集部8は、グループIDおよび携帯電話1・50・51の端末IDを含むグループ管理情報を、広域通信部2を介してサーバ20へ送信する(S4)。
【0103】
サーバ20の取得部38は、通信部41を介して上記グループ管理情報を受け取ると(S21)、当該グループ管理情報をグループ管理部31および検索部37へ出力する。グループ管理部31は、受け取ったグループ管理情報をグループ情報管理テーブル22aに記録する。
【0104】
検索部37は、グループ管理情報を受け取ると、当該グループ管理情報に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、該当する共有アルバムが存在した場合に(S22にてYES)、当該共有アルバムの情報をアルバムページ作成部36へ出力する(S23)。
【0105】
一方、該当する共有アルバムが存在しなかった場合には(S22にてNO)、検索部37は新規アルバムを作成する指示をアルバムページ作成部36へ出力する。当該指示を受け取ると、アルバムページ作成部36は、新規アルバムを作成する(S24)。
【0106】
その後、携帯電話1は、ユーザの指示に従い、グループ管理情報およびステップS2において選択した画像を、近接通信部3を介して携帯電話50・51に送信する(S5)。
【0107】
携帯電話50・51は、近接通信部3を介してグループ管理情報および画像を取得し、取得したグループ管理情報および画像を記憶部11に格納する(S12)。なお、グループ管理情報は、メモリ4に格納されてもよい。また、携帯電話1から携帯電話50・51へグループ管理情報(グループIDおよびグループに属する各端末ID)の代わりにグループIDが送信されてもよい。
【0108】
その後、携帯電話1・50・51は、同時通信を行い、送受信した共通の画像に対して編集を行う(S6、S13)。この画像編集処理の詳細については後述する。
【0109】
画像の編集が終了すると、携帯電話1は、共有アルバムを更新することを命じるアルバム更新命令とともに、編集した画像(編集画像)をサーバ20へ送信する(S7)。このアルバム更新命令には、グループIDが含まれているが、さらに共有アルバムにおける編集画像の配置を示す情報が含まれていてもよい。すなわち、ユーザは、共有アルバムにおける編集画像の配置を指定してもよい。
【0110】
サーバ20の取得部38は、携帯電話1からアルバム更新命令および編集画像を受け取ると、当該編集画像を登録部32に出力するとともにアルバム更新命令を画像位置決定部34に出力する。登録部32は、編集画像を画像DB23に登録する。画像位置決定部34は、編集画像を特定する情報および当該編集画像の共有アルバムにおける配置に関する情報をアルバム情報25aに記録する。これらの処理によって共有アルバムが更新される(S25)。
【0111】
その後、携帯電話1は、携帯電話50・51との同時通信を終了する(S8)。
【0112】
そして、携帯電話1・50・51は、編集画像を自装置の記憶部11に保存する(S9)。
【0113】
(携帯電話1・50・51におけるグループ化処理の流れ)
次に、複数の携帯電話1・50・51をグループ化するための処理の詳細について説明する。なお、グループ化する携帯電話の数は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
【0114】
図5は、複数の携帯電話をグループ化するための処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、携帯電話をグループ化する処理における親機の表示画面の一例を示す図である。図7は、携帯電話をグループ化する処理における子機の表示画面の一例を示す図である。
【0115】
ここでは、携帯電話1が親機であり、携帯電話50・51が子機であるという前提で説明を行う。親機と子機との関係は相対的なものであり、どの携帯電話も親機および子機の両方になり得る。
【0116】
まず、携帯電話1は、当該携帯電話1を親機としてグループ化を行う指示をユーザから取得する。このとき、携帯電話1には図6に示す画面211が表示部14に表示される。
【0117】
一方、携帯電話50・51は、当該携帯電話50・51を子機としてグループ化を行う指示をユーザから取得する。このとき、携帯電話50・51には図7に示す画面218が表示部14に表示される。
【0118】
ユーザが携帯電話1と携帯電話50とを接触させると、近接通信部3を介して両者の間で携帯電話の端末IDおよび無線通信を行うために必要な各種の通信設定情報(通信情報)が相互に送受信される(S31、S41)。
【0119】
近接通信部3は、取得した通信設定情報をメモリ4に格納するとともに、通信相手の携帯電話のIDを、通信制御部6を介してグループID管理部7へ出力する。グループID管理部7は、受け取った携帯電話のIDを一次記憶部12に格納する(S32、S42)。
【0120】
このとき、携帯電話1の表示部14には、携帯電話50の電話番号およびユーザ名が表示される(画面212)。携帯電話の端末IDと、当該携帯電話のユーザ名、電話番号などの個人情報とを対応付けた個人情報テーブルが記憶部11に予め格納されており、グループID管理部7は、個人情報テーブルを参照することにより、取得した端末IDに対応するユーザ名および電話番号を表示部14に表示させる。一方、携帯電話50の表示部14には、携帯電話1の電話番号およびユーザ名が表示される(画面219)。なお、携帯電話50の記憶部11にも上記個人情報テーブルが予め格納されており、その個人情報テーブルに基づいて携帯電話1の電話番号およびユーザ名等が表示される構成にしてもよい。
【0121】
この時点で、携帯電話1が親機であり、携帯電話50が子機であることが決まっているため、これ以降のグループ化処理において親子関係を示すフラグを授受することにより、携帯電話50における画面220の「登録を行う」ボタン(親機としてグループ化処理を行うことを命じるボタン)を非活性にすることにより、誤登録を防止してもよい。
【0122】
続いてユーザは携帯電話1と携帯電話51とを接触させ、携帯電話1と携帯電話51との間で上述のように端末IDおよび通信設定情報の交換および格納が行われる(画面213)。
【0123】
グループID管理部7は、グループ化の操作が終了した旨の指示をユーザから受け付けると(S33にてYES)(画面214)、一次記憶部12に格納された他の携帯電話のIDが1つ以上ある場合に(S34にてYES)、一次記憶部12に格納された端末IDを有する携帯電話(すなわち、携帯電話50・51)と自装置とを一群の携帯電話として識別、管理するためのグループ管理情報を生成する(S35)。このグループ管理情報には、グループの識別情報であるグループIDと、当該グループに属する携帯電話の端末IDとが含まれている。
【0124】
上記グループIDは、サーバ20において利用できるグループIDの中から選択されてもよいし、所定の規則に従って新たに生成されてもよい。
【0125】
そして、グループID管理部7は、上記グループ管理情報をグループ管理テーブルとして記憶部11に格納する。
【0126】
その後、グループID管理部7は、グループ名を入力する指示を表示部14に表示する(画面215)。この画面215には、グループに属する携帯電話のユーザの名前、ユーザの数(グループ人数)も表示される。
【0127】
ユーザが操作部15を介してグループ名を入力すると(S36)、当該グループ名をグループID管理部7が受け取り、グループ管理テーブルに記録する(S37)。
【0128】
このとき、グループID管理部7は、ユーザが入力したグループ名が既に登録済みであるかどうかを、記憶部11に格納されたグループ管理テーブルを参照することにより判定し、新規登録の場合には、登録が終了した旨の表示を行い(画面216)、既に登録されている場合には、その旨を表示する(画面217)。
【0129】
その後、ユーザの指示に従って、グループID管理部7は、グループ管理テーブルに記録されたグループID、端末ID、グループ人数、グループ名およびグループのメンバーの名前を含むグループ管理情報を携帯電話50・51に、近接通信部3を介して送信する。このグループ管理情報を受信すると、携帯電話50・51の表示部14に当該グループ管理情報が表示される(画面221)。
【0130】
なお、上記グループ化処理は、グループ化処理を開始する指示が入力されてから所定の時間が経過した時点で終了するように設定されていてもよい。この経過時間の管理は、グループID管理部7が行えばよい。上記所定の時間は、グループ化する携帯電話の数を考慮してユーザによって適宜設定されればよい。
【0131】
また、携帯電話1から携帯電話50・51へグループ管理情報(グループIDおよびグループに属する各端末ID等を含む)の代わりにグループIDが送信されてもよい。携帯電話50・51は、最低限グループIDを取得すれば、サーバ20から共有アルバムを取得できる。なお、セキュリティの観点から、グループ構築時またはサーバ20に対するユーザ登録時等にパスワードを登録しておき、グループIDとパスワードとを用いて共有アルバムを取得する構成にしてもよい。この場合、共有アルバムを取得する時に通信制御部6は、グループIDとパスワードとをサーバ20へ送信すればよい。
【0132】
(画像編集処理の流れ)
次に、画像編集処理の流れの一例について図8を参照しつつ説明する。図8は、画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0133】
ここでは、携帯電話1における画像編集処理について説明するが、画像編集処理の流れは、携帯電話1・50・51に共通である。
【0134】
まず、他の携帯電話50・51から送信された編集画像を取得する(S51)。携帯電話1が最初に画像の編集を行う場合には、このステップは省略され、図4のステップS2にて選択された画像に対して編集が行われる。
【0135】
画像を編集する指示をユーザから取得すると(S52にてYES)、画像編集部8は、編集対象の画像(編集対象画像)を表示部14に表示し、画像編集するための落書き表示を行う(S53)。
【0136】
そして、ユーザが操作部15を用いて編集対象画像を編集する指示を入力すると、画像編集部8は、当該指示に従って編集対象画像を編集する(S54)。
【0137】
ユーザが画像の編集を行っている間、画像編集部8は、編集中の画像(編集中画像)を所定の時間間隔で通信制御部6へ出力し、通信制御部6は、編集中画像を他の携帯電話50・51に、広域通信部2を介して送信する。また、携帯電話50・51において編集された画像も所定の時間間隔で携帯電話1に送信される。この構成により、複数のユーザが各自の携帯電話を用いて同時に同じ画像に対して編集を行うことができる。上記所定の時間間隔は、当業者によって適宜設定されてもよいし、ユーザが設定できる構成にしてもよい。上記所定の時間間隔は、例えば、2〜3秒間隔である。
【0138】
また、画像編集部8は、通信制御部6を介して、グループIDを含むアルバム更新命令とともに編集中画像を所定の時間間隔で広域通信部2を介してサーバ20へも送信する(S55)。すなわち、画像編集部8は、共有アルバムを更新する機能を有している。アルバム更新命令および編集中画像を受け取ると、サーバ20の取得部38は、当該編集中画像を登録部32へ出力し、登録部32は、その編集中画像を画像DB23に格納する。
【0139】
また、取得部38は、アルバム更新命令を画像位置決定部34に出力し、画像位置決定部34は、アルバム更新命令に含まれるグループIDに対応する共有アルバムに、受信した編集中画像が含まれるようにアルバム情報25aを変更する。すなわち、画像位置決定部34は、編集中画像と上記グループIDに対応する共有アルバムとを対応付ける情報をアルバム情報25aに記録する。このとき画像位置決定部34は、編集中画像が時系列に沿って(受信された順序で)共有アルバムに表示されるように、編集中画像の共有アルバムにおける配置を決定し、アルバム情報25aに記録する。
【0140】
この構成により、各ユーザが個別に編集対象画像に対して編集を行っても、編集中画像を共有アルバムとして一元管理できる。また、編集中画像は共有アルバムにおいて時系列に表示されるため、編集中画像を順番に展開することにより簡易なアニメーション(パラパラ漫画)として楽しむことができる。また、画像編集中の共有アルバムの更新は自動で行われるため、ユーザが意識することなく共有アルバムの更新を行える。
【0141】
一方、画像を編集しない指示をユーザから取得した場合には(S52にてNO)、画像編集部8は、選択された画像を編集せず、当該画像が編集データである場合は(S56にてYES)落書き表示する(S57)。当該画像が編集データでない場合は、画像編集部8は、新たな編集対象画像を受信するのを待つ(S51に戻る)。
【0142】
そして、画像編集を終了する指示を取得すると(S58にてYES)、画像編集部8は一連の画像編集処理を終了する。
【0143】
(共有アルバム更新後の処理)
上述したようにサーバ20に保管された共有アルバムを複数の携帯電話1・50・51で同時期に(または別々の時期に)更新した後、個々の携帯電話(例えば、携帯電話1)からサーバ20にアクセスし、共有アルバムの内容を確認することができる。
【0144】
その場合、携帯電話1の通信制御部6は、広域通信部2を介してグループIDをサーバ20に送信する。サーバ20の検索部37は、受信したグループIDに対応する共有アルバムを検索し、アルバムページ作成部36は該当する共有アルバムの各アルバムページを作成する。表示ページ作成部39は、アルバムページ作成部36が作成したアルバムページの少なくとも一部を含む表示ページ(表示画面)を作成する。通信部41は、表示ページ作成部39が作成した表示ページを携帯電話1へ送信する。携帯電話1は、受信した表示ページを表示部14に表示する。
【0145】
この構成により、グループIDに対応した共有アルバムを、当該グループIDによって特定される携帯電話から閲覧および編集できる。
【0146】
また、グループIDおよびテキストデータをサーバ20に送信することにより、グループIDに対応した共有アルバムに対して、テキストデータが示すコメントを付与することもできる。テキストデータと共有アルバムとの対応付けは、画像位置決定部34が行えばよい。
【0147】
(画像共有システム200の効果)
以上のように画像共有システム200では、グループとして認識された複数の携帯電話のいずれかに、当該グループに対応する共有アルバムを提供することが可能となる。従って、あるグループに属するユーザは、サーバ20を介して同じグループに属する他のユーザと共有アルバムを共有することができる。
【0148】
また、複数の携帯電話をグループ化する処理は近接通信部3を介して行われるため、当該グループ化処理を簡単な操作で行うことができるとともに、当該グループ化処理におけるセキュリティを高めることができる。
【0149】
(変更例)
サーバ20は、編集中画像とユーザが指定した音声または音楽とを対応付けて動画データとして保存してもよい。この場合、画像位置決定部34は、編集中画像と、合成素材DB24に格納された音声または音楽とを対応付ける情報をアルバム情報25aに記録すればよい。
【0150】
サーバ20に保管され、携帯電話1・50・51によって共有されるコンテンツデータは、共有アルバム(画像データ)に限定されず、ユーザのメッセージ等の音声データであってもよいし、着メロなどの音楽データや、日記等のテキストデータや、ユーザが作成した動画データであってもよい。さらに、画像編集部8は、複数の編集過程の画像を、音声データまたは音楽データと組み合わせて動画データを作成してもよい。
【0151】
また、近接通信部3を介して携帯電話どうしが端末IDの交換を行った後も一定時間通信を維持することにより携帯電話間で、当該携帯電話に格納されているデータ(例えば、画像データ)の送受信を行う構成にしてもよい。
【0152】
また、携帯電話1は、画像編集部8が編集した画像を自身が有する記憶部11にも格納してもよい。また、携帯電話1の通信制御部6は、画像編集部8が編集した画像データを、所定の時間間隔でサーバ20へ送信してもよい。この構成により、携帯電話1・50・51のユーザは、同じグループに属する他のメンバーと編集中の画像を、サーバ20を介して共有することができる。
【0153】
また、共有アルバムは、ホームページに設けられた掲示板に表示されてもよい。
【0154】
また、携帯電話1は、近接通信部3を介して携帯電話1・50間で互いに読み出した通信設定情報に基づいて2次通信キャリアによるP2P接続を確立し、近接通信部3とは異なる通信部(例えば、Bluetooth(登録商標)モジュール、または、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部)を介して携帯電話1・50間で通信を行ってもよい。
【0155】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図9〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0156】
図9は、本実施の形態の合成画像通信システム(コンテンツデータ提供システム)300の構成を示す概略図である。同図に示すように、合成画像通信システム300は、複数の携帯電話1・50、写真撮影プリント装置(電子機器)100およびサーバ20を含んでいる。なお、図を簡単にするため図9には2つの携帯電話1・50を図示しているが、携帯電話の数はいくつでもよい。
【0157】
実施の形態1で示したように、複数の携帯電話1・50のいずれかがグループ化処理の親機となり携帯電話がグループ化された後(またはグループ化される前)に写真撮影プリント装置100を利用することもできるが、ここでは、写真撮影プリント装置100がグループ化処理の親機となって携帯電話1・50をグループ化する構成について説明する。
【0158】
グループ化された携帯電話1・50が、グループIDを用いることによりサーバ20に共有アルバムを作成し、当該共有アルバムを閲覧、編集できる点は、実施の形態1と同様である。
【0159】
(写真撮影プリント装置100の構成)
写真撮影プリント装置(または写真シール機)100は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、および編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。
【0160】
そして、写真撮影プリント装置100は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
【0161】
サーバ20は、写真撮影プリント装置100から撮影画像に対して編集処理が行われた画像である編集画像、および、ユーザから入力されたメールアドレスの情報などを含む付加情報を受信するとともに、携帯電話1からのアクセスに応じて、上記編集画像のデータを携帯電話1に送信する処理を行うサーバシステムである。
【0162】
サーバ20と写真撮影プリント装置100との間は、通信媒体によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば専用線接続などが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。また、サーバ20と各携帯電話1・50との間は、同様に通信媒体によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば無線電話網とインターネットとの組合せなどが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。
【0163】
携帯電話機1・50は、例えば携帯電話網やPHS(登録商標:Personal Handyphone System)電話網などの無線電話網による電話機能を有するとともに、当該無線電話網を用いたデータ通信機能および情報処理機能を有する情報処理端末である。なお、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わずサーバ20とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
【0164】
(合成画像通信システムの利用形態)
合成画像通信システム300の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置100を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、写真撮影プリント装置100上で撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集用画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。
【0165】
そして、撮影画像に編集用画像を合成した編集画像を、写真撮影プリント装置100がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、合成画像通信システム300では、ユーザは携帯電話1に編集画像を送信することができる。この場合、ユーザは、携帯電話1のメールアドレスを写真撮影プリント装置100に登録(入力)することで、写真撮影プリント装置100は、編集画像情報、および、付加情報をサーバ20に送信する。編集画像の所有者としての自己の識別情報(ID)として、また、サーバからの情報を受信するために、自己の携帯電話のメールアドレスが登録されていてもよいが、ここでは、携帯電話の端末IDが識別情報として登録されているものとする。以上により、写真撮影プリント装置100でのユーザのゲームは終了する。
【0166】
サーバ20は、写真撮影プリント装置100から送られてくる編集画像情報、および、付加情報を互いに対応付けて記憶する。そして、サーバ20は、ユーザのメールアドレスに対して、編集画像を取得することができるページのアドレス情報を示したメールを送信する。ユーザは、自己の携帯電話1を用いて、受信したメールに示されたアドレスのページにアクセスし、編集画像を取得することによって該編集画像を携帯電話1において表示させる。
【0167】
また、写真撮影プリント装置100は、編集画像情報、および、付加情報をサーバ20に送信する際、これらの対応付けを可能とする対応付け情報を送信データに含めることが好ましい。対応付け情報は、各情報のデータに含められて送信されてもよいし、各情報のデータとは別に送信されてもよい。
【0168】
(写真撮影プリント装置100の外観)
次に、写真撮影プリント装置100の外観構成について、図10(a)および図10(b)を参照しながら以下に説明する。この写真撮影プリント装置100は、ユーザの写真を撮影する撮影部120と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部130と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部140とを有している。図10(a)は写真撮影プリント装置100における撮影部120側からの外観を示し、図10(b)は編集部130および印刷部140側からの外観を示している。
【0169】
図11は、編集部130aの正面図である。なお、編集部130bの構成は、編集部130aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部130bは、編集部130aの対面に設けられている。以下では、まとめて編集部130として説明する。
【0170】
編集部130は、ユーザが撮影部120による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、および、音声出力部133などで構成される。編集部130の各部は、制御部110によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
【0171】
図12は、印刷部140の正面図である。本実施形態では、編集部130aおよび編集部130bの側面に印刷部140を設けており、したがって、図12は、編集部130の側面を表している。印刷部140は、ユーザが編集部130による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施形態では、編集部130側面に、プリント排出口144aおよび144bが設けられており、編集部130aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144aから排出され、編集部130bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144bから排出される。
【0172】
上述のような構成の写真撮影プリント装置100において、ユーザは、まず撮影部120が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部130(編集部130aまたは編集部130b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部140により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
【0173】
以上のように、写真撮影プリント装置100は、撮影部120と編集部130とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部130において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
【0174】
また、編集部130における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
【0175】
また、写真撮影プリント装置100は図10(a)および図10(b)に示すとおり、編集部130を2つ備える構造となっており、第1の編集部130aと第2の編集部130bとが対面に設置されている。このように、編集部130を撮影部120よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置100は、上述の構成に限定されない。編集部130の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部130を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部130を設けるようにしてもよい。
【0176】
(写真撮影プリント装置100の構成−概要)
次に、図13を用いて、写真撮影プリント装置100における制御部110および写真撮影プリント装置100の各部の動作について説明する。
【0177】
図13は、写真撮影プリント装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、写真撮影プリント装置100は、撮影部120、編集部130、印刷部140、制御部110、記録部150および広域通信部160を備えている。
【0178】
制御部110は、写真撮影プリント装置100が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部110は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部110がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0179】
写真撮影プリント装置100は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記録部150を備える。この記録部150に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部123における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部123における動作設定値としては、写真撮影プリント装置100の出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0180】
撮影部120は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部121、照明部122、カメラ部123、撮影画像表示部124、カメラ画像表示部125、および、操作部126により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部120には、ユーザにある動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
【0181】
硬貨処理部121は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部110に通知する。そして、制御部110は、硬貨処理部121からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部110は、硬貨処理部121からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0182】
照明部122は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
【0183】
カメラ部123は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部123は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
【0184】
撮影画像表示部124は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部126は、写真撮影プリント装置100に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施形態では、操作部126を撮影画像表示部124と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部124に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部124の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置100内部に入力される。
【0185】
撮影画像表示部124は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部123が撮影した撮影画像を撮影画像表示部124に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施形態では、操作部126を撮影画像表示部124と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部126を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
【0186】
カメラ画像表示部125は、カメラ部123がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部125にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
【0187】
編集部130は、編集工程を実行するものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、音声出力部133および近接通信部(無線通信部)134を備えている。
【0188】
タッチパネル部131は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、編集画像表示部131aおよび操作受付部131bにより構成される。編集画像表示部131aは、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)や、撮影画像に編集を施した結果(編集画像)を表示するものである。操作受付部131bは、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、写真撮影プリント装置100内部に伝達するものである。
【0189】
タッチペン132は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル部131上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タッチパネル部131の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン132をタッチパネル部131に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0190】
例えば、タッチパネル部131の画面がタッチペン132で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置100内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
【0191】
なお、本実施形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン132を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。同様に、タッチペン132を複数個配備することもできる。
【0192】
音声出力部133は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置100の適所に配備される。この音声出力部133としては、例えばスピーカが用いられる。
【0193】
近接通信部134は、自装置と近接した携帯電話とそれぞれ近接型無線通信(近距離無線通信)を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)と呼ばれる非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部134は、自身に所定の距離以上近付いた携帯電話(通信装置)と通信および認証可能な無線通信部である。近接通信部3によって、携帯電話1・50との間で無線通信が可能になる。特に、近接通信部134は、複数の携帯電話とそれぞれ無線通信を行うことにより各携帯電話の端末ID(識別情報)を取得する。
【0194】
この近接通信部134は、携帯電話1・50の端末IDをはじめとする各種個人情報および電子マネー情報など、認証に使用する最小限度の情報を格納する不揮発性メモリ(不図示)を備えている。
【0195】
印刷部140は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、IDタグリーダ/ライタ部141、および、プリンタ部142により構成されている。この印刷部140に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙145と、IDタグ144とが、シール紙ユニット143としてセットで納入されるようになっている。
【0196】
プリンタ部142は、出力すべき画像データが制御部110から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙145に印刷するものである。このプリンタ部142としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙145およびIDタグ144に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
【0197】
IDタグリーダ/ライタ部141は、IDタグ144に記録されている各種識別情報を読み出して制御部10に出力する。IDタグ144は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0198】
制御部110は、IDタグリーダ/ライタ部141で読み取った識別情報に基づいて、装着されたシール紙145およびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置100において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ部142を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置100において指定されているシール紙145およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0199】
また、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報に基づいて、シール紙を使用するたびに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0200】
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ144に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ144を無効にすることが可能となる。
【0201】
また、IDタグ144に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのシール紙145やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0202】
IDタグ144としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ部141としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0203】
なお、本実施形態では、シール紙145として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙145の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置100を構成することもできる。
【0204】
広域通信部160は、インターネット、WAN(wide area network)、LAN(local area network)等のネットワーク201を介してサーバ20に接続するための通信回路である。なお、写真撮影プリント装置100とサーバ20とは専用回線によって通信可能に接続されていてもよい。
【0205】
また、本発明の写真撮影プリント装置100は、カーテン部127を備えていてもよい。カーテン部127は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置100が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間の背面(撮影部120の対面)に重ねて配置されており、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部110の背景制御部116がカーテン部127を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
【0206】
また、本実施形態では、カーテン部127が複数のカーテンを提供する構成としたが、これに限定されない。カーテン部127で設置可能なカーテンを1種類としてもよい。この場合は、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集工程においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくても、ユーザの多様な好みに対応することができる。
【0207】
(写真撮影プリント装置100の構成−詳細)
次に、写真撮影プリント装置100の制御部110および記録部150についてより詳細に説明する。図13に示すとおり、制御部10は、さらに内部に撮影画像取得部(画像データ取得手段)111、画像編集部(画像編集手段)112、印刷画像作成部113、通信処理部(送信制御手段)115、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)114および背景制御部116を有している。なお、背景制御部116については、上記したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
【0208】
記録部150は、撮影画像を記録する撮影画像記録部151、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部(画像記憶部)152、編集画像に関する情報を記録する編集画像情報記録部153、印刷画像を記録する印刷画像記録部154、ユーザが所有する携帯電話の端末ID、グループID、電子メールアドレス等のユーザの情報を記録する個人情報DB155、および近接通信部134を介して無線通信を行う携帯電話の機種情報を記録する機種情報記録部156を含んでいる。
【0209】
また、後述するように、サーバ20から取得した共有アルバムは、撮影画像記録部151に一時的に記録されものとするが、共有アルバムを一時的に記録するための記録部を別に設けてもよい。
【0210】
撮影画像取得部111は、被写体の撮影によって作成された撮影画像(画像データ)をカメラ部123から取得するものである。撮影画像取得部111は、取得した撮影画像を撮影画像記録部151に記録する。
【0211】
画像編集部112は、ユーザの操作にしたがって、撮影画像に対し画像編集を実行するものである。画像編集の例としては、編集用画像記録部152から読み出した背景画像および/またはフレーム画像を追加したり、編集用画像記録部152から読み出したスタンプ画像を任意の位置に追加したり、タッチペンによる落書きを追加したりすることなどが挙げられる。しかしながら、画像編集は、上述した例に限定されず、写真撮影プリント装置100に接続された何らかの入力手段(入力部)をユーザが操作することによって、編集が実行され、当初の撮影画像に変更が加えられた結果としての編集画像を得られる編集であれば、どのような処理内容の編集工程であってもよい。
【0212】
そして、画像編集部112は、編集画像に含まれるデータや編集内容に関する編集画像情報を編集画像情報記録部153に記録している。
【0213】
印刷画像作成部113は、複数の分割領域のそれぞれに、該分割領域のサイズに合わせた編集画像を配置した印刷画像を作成するものである。印刷画像における編集画像のサイズおよび配置は、通常、ユーザが複数のパターンの中から1つを選択することによって決定されるが、ユーザが自由に決定してもよいし、写真撮影プリント装置100がランダムに決定しても良い。印刷画像作成部113は、作成した印刷画像記録部154に記録する。そして、制御部110は、適当なタイミングで印刷画像記録部154に記録された印刷画像をシール紙145に印刷するようにプリンタ部142に指示する。
【0214】
グループID管理部114は、近接通信部134を介して複数の携帯電話1・50から各携帯電話の端末IDを取得し、当該端末IDを有する複数の携帯電話を1つのグループとして管理するためのグループ管理情報を生成する。このグループ管理情報には、当該グループのIDと、当該グループに属する携帯電話の端末IDとが含まれている。さらに、このグループ管理情報に、当該グループに属する携帯電話の機種情報および、電子メールアドレス等のユーザの個人情報が含まれていてもよい。
【0215】
このグループID管理部114は、グループ管理情報を個人情報DB155に記録するとともに、グループIDと対応付けて機種情報を機種情報記録部156に記録する。上記機種情報には、近接通信部134を介して携帯電話と通信を行うために必要な通信設定情報が含まれていてもよい。
【0216】
通信処理部115は、広域通信部160を介してサーバ20との通信処理を実行するものである。この通信処理部115は、画像編集部112が編集した編集画像および付加情報の送受信処理を実行するとともに、編集画像の送受信にともなって編集画像を適宜のデータ形式に変換する処理を行う。なお、変換処理は、例えば高解像度の画像を提供する為に、全てサーバ20で行うことも可能である。また、サーバ20に送信する編集画像が、ユーザが設定したグループにおいて共有されるものである場合には、通信処理部115は、当該編集画像とグループID(および端末ID)とを対応付けてサーバ20へ送信する。
【0217】
なお、通信処理部115は、撮影画像取得部111が取得した画像をグループIDと対応付けてサーバ20へ送信してもよい。
【0218】
(写真撮影プリント装置100における処理の流れ)
次に、写真撮影プリント装置100における処理の流れの一例について図14〜図16を参照しつつ説明する。図14は、写真撮影プリント装置100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15および図16は、写真撮影プリント装置100が有するタッチパネル部131の表示画面の一例を示す図である。ここでは、2つの携帯電話1・50を写真撮影プリント装置100によってグループ化する場合の処理の一例について説明する。なお、図14等において「携帯電話」を「携帯」と略称している場合がある。
【0219】
まず、硬貨が投入されると(S61にてYES)、硬貨処理部121は、所定の硬貨が投入されたと判定し、その旨を制御部110に通知する。そして、制御部110は、硬貨処理部121からの通知を受け取ると、ユーザが撮影を行えるよう撮影用のアプリケーションを起動させる。
【0220】
その後、ユーザは撮影空間で複数回の写真撮影を行う(S62)。この時ユーザは、カメラ画像表示部125に表示されている自身の姿を視認しながら、写真撮影をすることができる。撮影画像の中から編集処理対象とする画像をキープ画像としてユーザが選択し、ここで選択された撮影画像が撮影画像記録部151に記録される。
【0221】
次に、制御部110は、編集部130が備えられた編集空間に移動する指示を、カメラ画像表示部125等に表示する(S63)。この指示に従って、ユーザは編集空間に移動する。
【0222】
そして、制御部110のグループID管理部114は、編集部130のタッチパネル部131に携帯電話による認証を行う指示を表示する(S64)。
【0223】
この指示に従って、携帯電話1のユーザは、携帯電話1を、編集部130に備えられた近接通信部134の上方にかざすか、または近接通信部134の表面に軽く接触させる。この動作により携帯電話1の端末IDが近接通信部134を介してグループID管理部114に入力される。グループID管理部114は、取得した携帯電話1の端末IDを自身が使用可能な一次記憶メモリ(不図示)に格納する。
【0224】
一方、携帯電話50のユーザは、携帯電話50を近接通信部134の上方にかざす。この動作により携帯電話50の端末IDが近接通信部134を介してグループID管理部114に入力される。グループID管理部114は、取得した携帯電話50の端末IDを上記一次記憶メモリに格納する。
【0225】
編集部130は、2人のユーザが同時に認証が行えるよう2つの近接通信部134を備えている。それゆえ、携帯電話1・50の認証を同時に行うことができる。なお、携帯電話の認証を一台ずつ行う構成にしてもよい。また、3人以上のユーザが認証する場合には、2台の携帯電話の認証が終了した後に、3台目の携帯電話の認証を続けて行えばよい。
【0226】
2人のユーザが認証を終えると、図15に示すように、認証が終了した旨がタッチパネル部131に表示される。このとき携帯電話1および携帯電話50の電話番号とユーザの名前とが表示されてもよい。電話番号とユーザの名前とを表示する場合は、予め携帯電話の端末IDと対応付けて電話番号およびユーザの名前を個人情報DB155に登録しておけばよい。
【0227】
携帯電話の認証が全て終了した旨の入力をユーザから受け付けると、グループID管理部114は、上記一次記憶メモリに格納している端末IDを1つのグループとして識別、管理するためのグループ管理情報を生成し、当該グループ管理情報を個人情報DB155に格納する。この処理により認証処理(グループ登録処理)が終了する(S65)。このとき、グループID管理部114は、グループの名前をユーザに入力させて、入力されたグループ名をグループ管理情報に含めてもよい。
【0228】
認証処理を行う場合、グループID管理部114は、図16(a)の「A」に示すように、表示されたメンバーでグループ登録してもよいかを質問する画面をタッチパネル部131に表示する。
【0229】
既にグループ登録されている場合、グループID管理部114は、グループIDに対応する共有アルバムをサーバ20から取得するか、他の共有アルバムを取得するかをユーザに問い合わせる画面を表示する(図16(a)の「B」)。上記他の共有アルバムとは、携帯電話1または50が属する複数のグループの中で、今回認証された携帯電話1・50の組み合わせを含むグループのグループIDに対応した共有アルバムである。
【0230】
このとき、グループID管理部114は、グループIDが示すグループに含まれるメンバーの名前を表示し、そのうちの1つをユーザに選択させる(図16(b))。さらに、グループID管理部114は、ユーザが選択した名前(ユーザ名)を含むグループ管理情報に含まれるグループIDおよびグループ名を表示する(図16(c))。すなわち、あるユーザが属するグループのIDとグループ名とが表示される。ユーザは、表示されたグループIDの中から所望するグループIDを選択する。この操作によって、携帯電話1のユーザが、どのグループに属するユーザとして以降の操作を行うのかが決定される。
【0231】
次に、ユーザは、S62で撮影した画像またはサーバ20から取得した共有アルバムに含まれる画像に対して画像編集処理を行う(S66)。この画像編集処理の詳細については後述する。
【0232】
その後、ステップS62で撮影した画像またはステップS66で編集した画像を携帯電話1・50へ送信する指示をユーザから受け付けると、通信処理部115は広域通信部160または近接通信部134を介して上記画像を携帯電話1・50へ送信する(S67)。
【0233】
なお、ステップS62で撮影した画像を編集せずに送信する場合は、ステップS66は省略される。
【0234】
次に、印刷画像作成部113は、撮影画像または編集画像をシール紙145にプリントするための印刷画像を作成し、当該印刷画像を印刷する処理を行うよう印刷部140のプリンタ部142に命じる。この命令を受けて、プリンタ部142は、印刷処理を開始する(S68)。
【0235】
印刷処理が行われている間、制御部110は、タッチパネル部131を利用して事後接客処理を行う(S69)。この事後接客処理とは、アンケートの入力や、画像を携帯電話に送信できるゲームなどのミニゲームを行えるように、対応するアプリケーションを実行する処理である。
【0236】
その後、制御部110は、印刷部140が配置された印刷空間へ移動する指示をタッチパネル部131に表示する(S70)。この指示に従って、ユーザは印刷空間へ移動する。
【0237】
そして、印刷部140のプリンタ部142は、撮影画像または編集画像がプリントされたシール紙145を排出する(S71)。
【0238】
(画像編集処理の詳細)
次に、写真撮影プリント装置100における画像編集処理の流れの一例について図17〜図18を参照しつつ説明する。図17は、写真撮影プリント装置100における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。同図には、サーバ20における処理の流れも記載されており、サーバ20における処理の流れについても合わせて説明する。また、携帯電話1のユーザが下記の操作を行うという前提で説明を行う。また、同図において写真撮影プリント装置100を「写真シール機」と略称している。
【0239】
まず、ユーザは編集対象画像を取得する指示を入力する(S81)。この指示を受け取ると、画像編集部112は、撮影画像記録部151からユーザが指定した画像を取得し、当該画像を編集画像表示部131aに表示する。このとき、通信処理部115は、ユーザが指定した画像をサーバ20へ送信する。
【0240】
サーバ20の登録部32は、受信した画像を画像DB23に保存する(S101)。
【0241】
その後、ユーザが共有アルバムを使用する選択を行ったことを検出すると(S82にてYES)、グループID管理部114は、個人情報DB155に登録されているグループIDのうち、携帯電話1の端末IDがそのメンバーとして含まれているグループのグループIDを取得し、当該グループIDをタッチパネル部131に表示する(S83)。
【0242】
表示された複数のグループIDのうちのひとつをユーザが選択したことを検出すると(S84にてYES)、グループID管理部114は、ユーザが選択したグループIDに対応する共有アルバムをサーバ20から取得するよう通信処理部115に命じる。この命令を受けて通信処理部115は、上記共有アルバムを取得するための共有アルバム要求をサーバ20へ送信する。
【0243】
上記共有アルバム要求を受信したサーバ20のアルバム管理部33は、ユーザが選択したグループIDに対応する共有アルバムを記憶部21から取得し、取得した共有アルバムを、通信部41を介して写真撮影プリント装置100へ送信する。より具体的には、検索部37は、共有アルバム要求に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し、アルバムページ作成部36が、検索された共有アルバムを、記憶部21に格納された各種の情報を利用することにより作成する(S102)。アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムは、表示ページ作成部39によって、写真撮影プリント装置100のタッチパネル部131に表示される表示画面用画像に組み込まれ、通信部41によって写真撮影プリント装置100へ送信される(S103)。
【0244】
写真撮影プリント装置100は、共有アルバムを受信すると、当該共有アルバムを撮影画像記録部151に一時的に格納する(S85)。
【0245】
ユーザは複数のグループIDを選択し、複数の共有アルバムを選択してもよい(S86にてNO)。この場合、共有アルバムをサーバ20から取得する処理が繰り返される。
【0246】
ユーザが編集開始ボタンを押下したことを検出すると(S86にてYES)、画像編集部112は、タッチパネル部131に編集画面を表示させ、編集操作入力の受付を開始する(S87)。
【0247】
そして、画像編集部112は、編集画像表示部131aに、ユーザが指定した編集対象画像を表示させる(S88)。この編集対象画像は、受信した共有アルバムに含まれる画像から選択することができる。図18は、共有アルバムに含まれる画像から編集対象画像を選択する画面の一例を示す図である。同図に示すように、共有アルバムに含まれる画像が表示され、そのうちのユーザが選択した画像をサムネイル画像として表示してもよい。または、撮像画像および共有アルバムからの画像を全てサムネイル画像のエリアに表示してもよい。サムネイル画面に表示できる画像の枚数が限られているため、矢印等で順送りできるようにすることが好ましい。
【0248】
その後、画像編集部112は、ユーザの指示に従って編集対象画像の編集を行う(S89)。編集対象画像の編集が行われている間に、通信処理部115は、画像編集部112が編集中の画像データをユーザが選択したグループIDと対応付けて、所定の時間間隔でサーバ20へ送信する。この構成により、編集中の画像も共有アルバムに加えることができる。
【0249】
所定の時間が経過したか、終了ボタンが押下されたことを検出した場合(S90にてYES)、画像編集部112は編集入力の受付を終了する(S91)。このとき画像編集部112は、編集された画像を、通信処理部115を介してサーバ20へ送信する。
【0250】
サーバ20の登録部32は、受信した編集画像を画像DB23に登録する(S104)。
【0251】
上述の説明では、共有アルバムをサーバ20から取得する場合について述べたが、過去に写真撮影プリント装置100で使用したスタンプ、フレームなどの画像編集用の素材や、各種のコンテンツをサーバ20から取得してもよい。また、サーバ20からコンテンツを取得するタイミングは、編集開始ボタンが押下された後でもよく、特に限定されない。
【0252】
また、写真撮影プリント装置100でのプレイ後に、実施の形態1と同様に、携帯電話1がサーバ20にアクセスすることにより共有アルバムを閲覧および編集することもできる。
【0253】
また、写真撮影プリント装置100からサーバ20へ送信される画像に、携帯電話1の筐体情報、当該画像の撮影日時、撮影場所の情報が添付され、これらの情報をサーバ20が管理してもよい。
【0254】
(写真撮影プリント装置100の変更例)
上述の本実施形態では、非接触ICカード用リーダ/ライタを備える近接通信部134により携帯電話1のIDを取得する構成について説明したが、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,11b,11gなどに準拠した無線LAN(Local Area Network)モジュールやBluetooth(登録商標)モジュール、あるいは、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部を設け、この近距離通信部によって携帯電話1のIDを取得してもよい。
【0255】
また、近接通信部134を撮影部120、印刷部140など、写真撮影プリント装置100の他の部位に設けてもよい。
【0256】
また、画像編集部112が編集した画像または撮影画像取得部111が取得した画像、もしくはサーバ20から取得した共有アルバムを近接通信部134または広域通信部160を介して携帯電話1に送信してもよい。この構成により、ユーザが当該画像または共有アルバムを取得するためにサーバ20にアクセスする手間を省くことができる。その結果、写真撮影時の楽しい雰囲気を保ちつつ引き続き遊ぶこともできる。また、サーバ20に保存された共有アルバムを、携帯電話1の記憶部11に格納された共有アルバムのバックアップとして利用することができる。
【0257】
また、写真撮影プリント装置100から画像または共有アルバムを携帯電話に送信する場合に、ひとつのグループに属する全ての携帯電話に当該画像または共有アルバムを送信してもよいし、ひとつのグループに属する特定の携帯電話に当該画像または共有アルバムを送信してもよい。上記特定の携帯電話に送信された画像または共有アルバムは、携帯電話どうしの認証を通じて共有することができる。
【0258】
また、近接通信部3を介して携帯電話1の端末IDを取得した後に、一定時間携帯電話1との通信を維持し、携帯電話1が有する個人情報等の情報を取得してもよい。
【0259】
また、写真撮影プリント装置100とサーバ20とをひとつの装置として実現してもよい。
【0260】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図19〜図24に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1および2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0261】
図19は、本実施の形態の写真プリントシステム(コンテンツデータ提供システム)400の構成を示す概略図である。同図に示すように、写真プリントシステム400は、複数の携帯電話1・50、卓上プリンタ(電子機器)60およびサーバ20を含んでいる。卓上プリンタ60は、卓上における小型のプリンタであるが、床に設置される大型のプリンタに本発明を適用してもよい。卓上プリンタ60には、設置場所を手軽に変更できるという利点がある。また、写真プリントシステム400に含まれる携帯電話の数は、特に限定されない。
【0262】
実施の形態2で示したように、卓上プリンタ60がグループ化処理の親機となって複数の携帯電話をグループ化することもできるが、ここでは、実施の形態1で示したように、複数の携帯電話のいずれかがグループ化処理の親機となり携帯電話がグループ化された後に卓上プリンタ60を利用する構成について説明する。携帯電話をグループ化する処理については既に述べているため、ここでは繰り返さない。グループ化された携帯電話1を用いて卓上プリンタ60利用する場合について以下に説明する。
【0263】
図20は、卓上プリンタ60の構成を示すブロック図である。同図に示すように、卓上プリンタ60は、近接通信部(無線通信部)61、タッチパネル部62、音声出力部65、広域通信部66、制御部70、記憶部80および印刷部81を備えている。
【0264】
近接通信部61は、近接通信部3と同様に、自装置と近接した携帯電話とそれぞれ近接型無線通信を行う通信回路であり、例えば、FeliCa(登録商標)の非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを備えるものである。換言すれば、近接通信部61は、自身に所定の距離以上近付いた携帯電話と通信および認証可能な無線通信部である。
【0265】
広域通信部66は、無線通信ネットワークおよびインターネット(ネットワーク201)を介してサーバ20に接続するための通信回路である。
【0266】
タッチパネル部62は、ユーザが指示を入力するためのユーザインターフェィスであり、画像を表示する画像表示部63およびユーザの操作を受け付ける操作受付部64を備えている。画像表示部63は、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられているものである。
【0267】
音声出力部65は、音声案内用の音声データを出力するスピーカである。
【0268】
印刷部81は、ユーザが指定した画像(特に、グループID管理部72がサーバ20から取得した画像)をプリントアウトするものであり、プリンタユニット82および排出部83を備えている。
【0269】
制御部70は、卓上プリンタ60の各部を制御するものであり、取得部71、グループID管理部(グループ識別情報生成手段)72、印刷制御部73、通信制御部(コンテンツデータ取得手段)74および表示制御部75を備えている。
【0270】
取得部71は、近接通信部61を介して携帯電話1から印刷対象の画像および端末ID(またはグループID)を取得する。
【0271】
グループID管理部72は、取得部71が取得した端末IDまたはグループIDを記憶部80のグループID管理テーブル80aに記録するとともに、通信制御部74を介してサーバ20からグループIDに対応する画像を取得する。
【0272】
印刷制御部73は、取得部71が取得した印刷対象の画像またはサーバ20から取得した画像を印刷するよう印刷部81を制御する。
【0273】
通信制御部74は、広域通信部66を制御することにより、サーバ20から携帯電話1の端末IDまたはグループIDに対応する画像(コンテンツデータ)を取得する。
【0274】
表示制御部75は、画像表示部63を制御することにより、印刷対象の画像等を表示する。
【0275】
(写真プリントシステム400における処理の流れ)
次に写真プリントシステム400における処理の流れの一例について図21〜図23を参照しつつ説明する。図21は、写真プリントシステム400における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図22は、認証処理を行うときの卓上プリンタ60の表示画面の一例を示す図である。図23は、印刷対象画像を選択するときの卓上プリンタ60の表示画面の一例を示す図である。
【0276】
まず、卓上プリンタ60のグループID管理部72は、認証操作を行うことをユーザに促す表示を画像表示部63において行うとともに、音声出力部65から同様の音声案内を行う(S121)。図22(a)には、認証操作を行うことをユーザに促す表示画面の一例を示している。
【0277】
携帯電話1のユーザが、携帯電話1を卓上プリンタ60の近接通信部61にかざすと、携帯電話1の端末IDが近接通信部61へ送信される(S111)。このとき、卓上プリンタ60は、端末IDに加えてグループIDを取得してもよい。
【0278】
グループID管理部72が携帯電話1の端末IDを取得すると(S122にてYES)、表示制御部75は、図22(b)に示すように、取得した端末IDに対応する個人情報を画像表示部63に表示する。表示される個人情報は、予めグループID管理テーブル80aに登録されていてもよいし、認証時に携帯電話1から取得されてもよい。
【0279】
そして、卓上プリンタ60の制御部70は、取得した端末IDを用いて課金処理を行う(S123)。携帯電話1においても、卓上プリンタ60からの要求に応じた課金処理が行われる(S112)。
【0280】
課金処理が終了すると、卓上プリンタ60および携帯電話1は、印刷対象となる画像(印刷対象画像)を送受信する処理(画像取得処理)を行う(S124、S113)。この画像取得処理の詳細については後述する。
【0281】
画像取得処理が終了すると、卓上プリンタ60の表示制御部75は、取得した印刷候補画像を画像表示部63に表示する(S125)。
【0282】
印刷対象画像が複数存在する場合、図23の画面231のように、表示制御部75は、複数の印刷対象画像の少なくとも1つを選択するようユーザに指示する画面を表示する。ユーザが印刷対象画像の中から少なくとも1つを選択すると(S126)、プリンタユニット82は印刷用紙を選択する(S127)。
【0283】
そして、制御部70は、ユーザが選択した印刷対象画像の数および大きさに応じた課金決済処理を行う(S128)。
【0284】
その後、プリンタユニット82は、印刷対象画像を印刷用紙に印刷し(S129)、排出部83から印刷済みの写真を排出する(S130)。
【0285】
なお、ステップS125において画像表示部63に表示された画像に対して、卓上プリンタ60に付属のペンを使用して落書きでき、ステップS126においてユーザが落書きされた画像を印刷対象画像として選択できる構成にしてもよい。この場合には、写真撮影プリント装置100が備えているタッチペン132、操作受付部131bおよび画像編集部112と同様の構成を卓上プリンタ60に追加すればよい。
【0286】
(画像取得処理の流れ)
次に画像取得処理の流れの一例について図23および図24を参照しつつ説明する。図24は、画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、卓上プリンタ60は、認証時に携帯電話1の端末IDとともにグループIDを取得しているものとする。
【0287】
まず、卓上プリンタ60は、印刷を要求した携帯電話の認証が済んでいない場合(S161にてNO)、認証操作を行うことをユーザに促す表示を画像表示部63において行う。この指示に従って携帯電話のユーザは、当該携帯電話を卓上プリンタ60の近接通信部61にかざして認証操作を行う(S151)。
【0288】
その後、卓上プリンタ60の印刷制御部73は、印刷対象画像を携帯電話1から取得するか、サーバ20から取得するかを問い合わせる画面を画像表示部63に表示する。
【0289】
サーバ20から印刷対象画像を取得する指示をユーザから受け付けると(S163にてNOかつS165にてYES)、グループID管理部72は、図23の画面232のように、認証時に取得したグループIDの一覧を画像表示部63に表示し、グループIDをユーザに選択させる(S166)。このときグループID管理部72は、画面233のように、グループに属するメンバーの名前を表示してもよい。
【0290】
表示されたグループIDのうちの1つを選択する指示をユーザから受け付けると(S167にてYES)、グループID管理部72は、選択されたグループIDに対応する共有アルバムを取得するための共有アルバム要求を、通信制御部74および広域通信部66を介してサーバ20に送信する。
【0291】
上記共有アルバム要求を受信したサーバ20の検索部37は、共有アルバム要求に含まれるグループIDに対応する共有アルバムをアルバム情報25aから検索し(S171)、アルバムページ作成部36が、検索された共有アルバムを、記憶部21に格納された各種の情報を利用することにより作成する。アルバムページ作成部36が作成した共有アルバムは、表示ページ作成部39によって、卓上プリンタ60のタッチパネル部131に表示される表示画面用画像に組み込まれ、通信部41によって卓上プリンタ60へ送信される(S172)。
【0292】
広域通信部66および通信制御部74を介してサーバ20から共有アルバムを取得すると、グループID管理部72は、取得した共有アルバムを記憶部80に格納する(S168)。
【0293】
一方、携帯電話1から印刷対象画像を取得する指示をユーザから受け付けると(S163にてYES)、印刷制御部73は、印刷対象画像を送信するようユーザに指示する画面を画像表示部63に表示する(S164)。この指示に従って、ユーザは携帯電話1の記憶部11に格納されている画像を少なくとも1つ選択する。携帯電話1は、ユーザが選択した画像を近接通信部3を介して卓上プリンタ60に送信する。
【0294】
携帯電話1から印刷対象画像を取得すると、印刷制御部73は、取得した印刷対象画像を記憶部80に格納する(S168)。このような処理により、携帯電話1をデータ記録媒体として利用することができ、所望する画像を簡便に印刷することができる。なお、印刷対象画像の、携帯電話1から卓上プリンタ60への送信は、認証処理と同時に行われてもよい。
【0295】
(その他の変更例)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0296】
例えば、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わずサーバ20とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
【0297】
また、上述した携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60の各ブロック、特に制御部10、制御部30、制御部70および制御部110は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0298】
すなわち、携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0299】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0300】
また、携帯電話1・50、サーバ20、写真撮影プリント装置100および卓上プリンタ60を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0301】
複数の端末装置を簡単な操作で、かつセキュリティを高めてグループ化し、グループ化された複数の端末装置間でコンテンツデータを共有することができるため、本発明は、携帯電話と各種のサービスを提供する装置(例えば、サーバシステム、写真撮影プリント装置、印刷装置)とを組み合わせたシステムまたは当該システムを構成する各装置に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0302】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像共有システムの構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像共有システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】上記画像共有システムにおいて複数の携帯電話をグループ化する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】上記携帯電話をグループ化する処理における親機の携帯電話の表示画面の一例を示す図である。
【図7】上記携帯電話をグループ化する処理における子機の携帯電話の表示画面の一例を示す図である。
【図8】上記携帯電話における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る合成画像通信システムの構成を示す概略図である。
【図10】(a)は本発明の一実施形態に係る写真撮影プリント装置における撮影部側からの外観を示す図であり、(b)は編集部および印刷部側からの外観を示す図である。
【図11】上記写真撮影プリント装置が備える編集部の正面図である。
【図12】上記写真撮影プリント装置が備える印刷部の正面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る写真撮影プリント装置の構成を示すブロック図である。
【図14】上記写真撮影プリント装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】上記写真撮影プリント装置が携帯電話の端末IDを取得したときの表示画面の一例を示す図である。
【図16】上記写真撮影プリント装置においてグループ登録するときの表示画面の一例を示す図である。
【図17】上記写真撮影プリント装置における画像編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】上記写真撮影プリント装置において共有アルバムに含まれる画像から編集対象画像を選択するときの表示画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの構成を示す概略図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る卓上プリンタの構成を示すブロック図である。
【図21】上記写真プリントシステムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図22】(a)および(b)は、認証処理を行うときの上記卓上プリンタの表示画面の一例を示す図である。
【図23】印刷対象画像を選択するときの上記卓上プリンタの表示画面の一例を示す図である。
【図24】上記卓上プリンタにおける画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0303】
1 携帯電話(端末装置)
3 近接通信部(無線通信部)
6 通信制御部(送信制御手段)
7 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
8 画像編集部(取得手段、加工手段)
20 サーバ(コンテンツデータ提供装置)
33 アルバム管理部(コンテンツデータ提供手段)
38 取得部(グループ識別情報取得手段)
50・51 携帯電話(端末装置)
60 卓上プリンタ(電子機器)
61 近接通信部(無線通信部)
72 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
74 通信制御部(コンテンツデータ取得手段)
81 印刷部
100 写真撮影プリント装置(電子機器)
111 撮影画像取得部(画像データ取得手段)
112 画像編集部(画像編集手段)
114 グループID管理部(グループ識別情報生成手段)
115 通信処理部(送信制御手段)
134 近接通信部(無線通信部)
300 合成画像通信システム(コンテンツデータ提供システム)
400 写真プリントシステム(コンテンツデータ提供システム)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、
上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、
上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
自装置が利用可能なコンテンツデータを取得する取得手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
上記無線通信部は、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を、上記外部端末装置へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
上記取得手段が取得したコンテンツデータを加工する加工手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項7】
端末装置の制御方法であって、
近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、
上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、
上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置であって、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の端末装置から上記グループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段と、
上記グループ識別情報取得手段が取得したグループ識別情報によって特定される端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供手段とを備えることを特徴とするコンテンツデータ提供装置。
【請求項9】
近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、
上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、
上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
上記画像データ取得手段が取得した画像データを編集する画像編集手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記画像編集手段が編集した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
上記送信制御手段は、上記画像編集手段による編集が継続されている画像データを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
上記コンテンツデータは画像データであり、
上記グループ識別情報に対応する画像データを上記コンテンツデータ提供装置から取得するコンテンツデータ取得手段と、
上記コンテンツデータ取得手段が取得した画像データを印刷する印刷部とをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれか1項に記載の電子機器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項15】
請求項14に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
電子機器を制御する制御方法であって、
近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、
上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、
上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項17】
複数の端末装置と、
上記複数の端末装置から当該端末装置の識別情報をそれぞれ取得する請求項9〜11のいずれか1項に記載の電子機器と、
上記電子機器から送信されたグループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置とを含むコンテンツデータ提供システム。
【請求項1】
近接した少なくとも1つの外部端末装置とそれぞれ無線通信を行う無線通信部と、
上記無線通信部を介して通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、
上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
自装置が利用可能なコンテンツデータを取得する取得手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記取得手段が取得したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
上記無線通信部は、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を、上記外部端末装置へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
上記取得手段が取得したコンテンツデータを加工する加工手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを上記グループ識別情報と対応付けて上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
上記送信制御手段は、上記加工手段が加工したコンテンツデータを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項7】
端末装置の制御方法であって、
近接した少なくとも1つの外部端末装置と無線通信部を介してそれぞれ無線通信を行う無線通信工程と、
上記無線通信工程において通信した外部端末装置と自装置とを一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、
上記グループ識別情報によって特定される複数の端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信制御工程とを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
端末装置にコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置であって、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の端末装置から上記グループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段と、
上記グループ識別情報取得手段が取得したグループ識別情報によって特定される端末装置に対して当該グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供手段とを備えることを特徴とするコンテンツデータ提供装置。
【請求項9】
近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する無線通信部と、
上記無線通信部が取得した識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成手段と、
上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成手段が生成したグループ識別情報を送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記画像データ取得手段が取得した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
上記画像データ取得手段が取得した画像データを編集する画像編集手段をさらに備え、
上記送信制御手段は、上記画像編集手段が編集した画像データを上記グループ識別情報と対応付けて、上記コンテンツデータ提供装置が提供するコンテンツデータとして上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
上記送信制御手段は、上記画像編集手段による編集が継続されている画像データを、所定の時間間隔で上記コンテンツデータ提供装置へ送信することを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
上記コンテンツデータは画像データであり、
上記グループ識別情報に対応する画像データを上記コンテンツデータ提供装置から取得するコンテンツデータ取得手段と、
上記コンテンツデータ取得手段が取得した画像データを印刷する印刷部とをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれか1項に記載の電子機器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項15】
請求項14に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
電子機器を制御する制御方法であって、
近接した複数の端末装置とそれぞれ無線通信を行うことにより各端末装置の識別情報を取得する識別情報取得工程と、
上記識別情報取得工程において取得された識別情報を有する複数の端末装置を一群の端末装置として識別するためのグループ識別情報を生成するグループ識別情報生成工程と、
上記グループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置へ、上記グループ識別情報生成工程において生成されたグループ識別情報を送信する送信工程とを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項17】
複数の端末装置と、
上記複数の端末装置から当該端末装置の識別情報をそれぞれ取得する請求項9〜11のいずれか1項に記載の電子機器と、
上記電子機器から送信されたグループ識別情報と対応付けられたコンテンツデータを提供するコンテンツデータ提供装置とを含むコンテンツデータ提供システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2010−130539(P2010−130539A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305174(P2008−305174)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.着メロ
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.着メロ
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
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