説明

端末装置及びプログラム

【課題】ユーザの煩雑な操作を必要とせずに、所望のグループのデータとして容易に記憶可能とする。
【解決手段】中央制御部10−12は、アドレス帳起動が操作されると、アドレス帳記憶部10−11−1に記憶されているアドレス帳を起動し、いずれかのアドレス帳データが指定されると、そのアドレス帳データを指定データとして表示部10−4に表示する。次いで、中央制御部10−12は、新たなアドレス帳データが入力、受信、あるいは外部記憶媒体からコピーされると、上記指定データのグループを記憶先グループとして特定し、取得したアドレス帳データのグループIDとグループ名を、指定データのグループIDとグループ名にしてアドレス帳記憶部10−11−1に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データをグループ毎に記憶手段に記憶する端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの端末装置において、通信相手とお互いのプロフィールデータを交換する名刺交換機能がある(例えば、特許文献1参照)。該従来技術では、名刺交換した相手のプロフィールデータは、アドレス帳データとして記憶される。一般的に、アドレス帳データは、家族、友人、会社関係などに分類されたいずれかのグループのデータとして記憶されることが多い。
【0003】
【特許文献1】特開2001−117883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術(特許文献1)では、相手のプロフィールデータは、取得(受信)された段階では、いずれのグループにも属していないか、あるいは、相手によってグループが指定されている。したがって、相手のプロフィールデータを取得したユーザは、そのデータを自らが所望するグループのデータとしてアドレス帳に記憶させるために、既存のグループリストを表示させてその中から所望のグループを選択したり、新規のグループを作成したりする操作をしなければならず、操作が煩雑であるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、取得したデータと既に記憶されているデータとを、ユーザの煩雑な操作を必要とせずに、所望のグループのデータとして容易に記憶させることができる端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による端末装置は、データをそのデータ属性に従って分類したグループ毎に記憶手段に記憶する端末装置であって、前記記憶手段に記憶されている複数のデータの中からいずれかのデータを指定する指定手段と、前記記憶手段に記憶させるデータを取得する取得手段と、前記指定手段によって指定されたデータのデータ属性に基づいて、前記取得手段で取得されたデータを分類すべきグループを特定する特定手段と、前記取得手段で取得されたデータを、前記特定手段で特定されたグループのデータとして、前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1に記載の端末装置において、前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていると判別された場合に、当該既存のグループを、前記分類すべきグループとして特定するようにしてもよい。
【0008】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1に記載の端末装置において、前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていないと判別された場合に、新規のグループを、前記分類すべきグループとして特定するようにしてもよい。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項1に記載の端末装置において、前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていないと判別された場合に、前記取得手段によって取得されたデータのデータ属性で指定されるグループを、前記分類すべきグループとして特定するようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項1に記載の端末装置において、前記取得手段は、データを受信する受信手段、データを撮像する撮像手段、データをユーザ操作で入力させる入力手段、及び、データを外部記憶媒体から取得する外部データ取得手段の少なくともいずれか1つであってもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項1ないし5のいずれかに記載の端末装置において、前記指定手段によって複数のデータの中から指定されたデータを明示的に表示する表示手段を更に具備するようにしてもよい。
【0012】
また、上記目的達成のため、請求項7記載の発明によるプログラムは、データをそのデータ属性に従って分類したグループ毎に記憶手段に記憶する端末装置を制御するプログラムであって、コンピュータに、前記記憶手段に記憶されている複数のデータの中からいずれかのデータを指定する指定機能、前記記憶手段に記憶させるデータを取得する取得機能、前記指定機能によって指定されたデータのデータ属性に基づいて、前記取得機能で取得されたデータを分類すべきグループを特定する特定機能、前記取得機能で取得されたデータを、前記特定機能で特定されたグループのデータとして、前記記憶手段に記憶させる記憶制御機能を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、取得したデータと既に記憶されているデータとを、ユーザの煩雑な操作を必要とせずに、所望のグループのデータとして容易に記憶させることができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。図において、通信端末装置1−1、1−2は、例えば、携帯電話などからなり、基地局2−1、2−2及び交換機3を介して移動体通信網4に接続し、相互に通信が可能となっている。また、通信端末装置1−1、1−2は、移動体通信網4を介してインターネット5に接続し、相互に通信が可能となっているとともに、インターネット8上で提供される情報、例えば、Webページなどを閲覧したり、データ配信サーバ7で提供される情報などをダウンロードしたりすることが可能となっている。また、通信端末装置1−1、1−2は、近距離において、赤外線通信により相互にデータの送受信が可能となっている。但し、赤外線通信以外にも、非接触IC通信、Bluetooth通信、無線LAN、移動体通信などの無線通信であってもよい。
【0016】
PC(パーソナルコンピュータ)8は、通信端末装置1−2と有線通信し、相互にデータを送受信することが可能である。該PC8は、所定の通信回線、プロバイダを介してインターネット5に接続し、通信端末装置1−1、1−2と同様に、データ配信サーバ7で提供される情報などをダウンロード可能となっている。
【0017】
次に、図2は、本実施形態による通信端末装置1−1、1−2の構成を示すブロック図である。なお、以下において、通信端末装置1−1、1−2を総称して通信端末装置1として説明する。図において、通信端末装置1は、無線通信部10−1、赤外線通信部10−2、音声信号処理部10−3、表示部10−4、操作部10−5、撮像部10−6、RTC10−7、通信ケーブル接続部10−8、外部記憶媒体接続部10−9、ROM10−10、RAM10−11及び中央制御部10−12からなる。
【0018】
無線通信部10−1は、図1に示す基地局2−1、2−2、交換機3から移動体通信網4に接続し、他の端末装置との間で、音声通信や、各種データ送受信などを行う。赤外線通信部10−2は、端末装置間で赤外線通信によりデータの送受信を行う。音声信号処理部10−3は、マイク10−3−1からの音声を取り込み、デジタル信号に変換して中央制御部10−12に供給する一方、音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ10−3−2から出力する。
【0019】
表示部10−4は、液晶表示器などからなり、各種メッセージや、画像などを表示する。操作部10−5は、電話番号や、各種データ、動作指示などを入力する。撮像部10−6は、光学部品や、撮像素子などからなり、画像を撮影する。RTC10−7は、実時間を計時する。通信ケーブル接続部10−8は、外部のPC8との間で通信ケーブルを接続するためのインターフェースである。外部記憶媒体接続部10−9は、外部記憶媒体10−9−1を着脱可能に接続するためのインターフェースである。
【0020】
ROM10−10は、所定のプログラムや各種パラメータなどを記憶する。RAM10−11は、各種データを記憶する。特に、本実施形態では、RAM10−11は、アドレス帳記憶部10−11−1、フォルダ情報記憶部10−11−2、データフォルダ記憶部10−11−3、及びグループ特定条件記憶部10−11−4を備えている。各記憶部に記憶されるデータ構成については後述する。
【0021】
中央制御部10−12は、ROM10−10に記憶されているプログラムを実行し、各部の動作を制御する。特に、本実施形態では、中央制御部10−12は、通信により受信したデータ、撮影したデータ、ユーザにより入力されたデータ、または、外部記憶媒体10−9−1からコピーしたデータなどの取得したデータと、予め指定したデータとを、予め指定したデータが属するグループに分類してRAM10−11に記憶するための一連の動作を行うようになっている。
【0022】
図3は、本実施形態による、アドレス帳記憶部10−11−1のデータ構成を示す概念図である。アドレス帳記憶部10−11−1は、通話や、メール送信の際に相手を指定する場合や、着信時あるいはメール受信時に送信先を表示するために用いられ、アドレス帳ID(A01、A02、A03、…)毎に、相手の名前(相原○○、伊藤○○、上田○○、遠藤○○、…)、グループID(G01、G02、−、…)、グループ名(会社関係、友人、グループ分けなし、…)、電話番号、メールアドレス、住所などの情報を記憶する。
【0023】
図4は、本実施形態による、フォルダ情報記憶部10−11−2のデータ構成を示す概念図である。フォルダ情報記憶部10−11−2は、データが格納されているフォルダに関する情報として、フォルダID(F01、F02、F03、…)毎に、フォルダ名(画像、音楽、ゲーム、風景撮影画像、お気に入り、…)、フォルダ種別(初期フォルダ、ユーザ作成フォルダ、…)、記憶するデータ種別(拡張子:jpg、png、avi、mp3、3g2、amc、swf、…)を記憶する。
【0024】
図5は、本実施形態による、データフォルダ記憶部10−11−3のデータ構成を示す概念図である。データフォルダ記憶部10−11−3は、記憶されているデータに関する情報として、データを識別するためのデータID(D01、D02、D03、…)毎に、データ名、フォルダID(F01、F02、…)、データ種別(jpg、png、avi、mp3、…)、実データを記憶する。
【0025】
図6は、本実施形態による、グループ特定条件記憶部10−11−4のデータ構成を示す概念図である。グループ特定条件記憶部10−11−4は、グループを特定する際に、指定データ優先であるか、取得データ優先であるかが設定された設定フラグ(「1」が選択)を記憶する。指定データ優先では、指定データのグループ(フォルダ)に取得データを記憶させ、取得データ優先では、取得データのグループ(フォルダ)に指定データを記憶させるようになっている。
【0026】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図7は、本実施形態による通信携帯端末1の動作を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。まず、電源オンが操作されたか否かを判断し(ステップS10)、電源がオンされると、待ち受け画面を表示し、各種操作、着信などを待機する待受状態とする(ステップS12)。待受状態においては、設定操作があったか否か(ステップS14)、アドレス帳起動操作があったか否か(ステップS18)、データフォルダ起動操作あったか否か(ステップS22)、カメラ起動操作があったか否か(ステップS26)、着信を検出したか否か(ステップS30)、電源オフ操作があったか否か(ステップS34)、その他の操作があったか否か(ステップS38)を判断する。
【0027】
そして、待受状態において、設定操作があった場合には(ステップS14のYES)、グループ特定条件記憶部10−11−4のグループ特定条件を設定する設定処理を行う(ステップS16)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
【0028】
また、待受状態において、アドレス帳起動操作があった場合には(ステップS18のYES)、アドレス帳処理を実行する(ステップS20)。該アドレス帳処理では、アドレス帳を起動し、アドレス帳にデータ(名前、グループ名など)を登録する。なお、該アドレス帳処理の詳細について後述する。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
【0029】
また、待受状態において、データフォルダ起動操作があった場合には(ステップS22のYES)、データフォルダ処理を実行する(ステップS24)。該データフォルダ処理では、データフォルダを起動し、ダウンロードしたデータや、受信したデータ、外部記憶媒体10−9−1のデータなどを、グループ特定条件記憶部10−11−4の設定フラグが「1」となっているグループ特定条件に従ってデータを記憶する。なお、該データフォルダ処理の詳細について後述する。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
【0030】
また、待受状態において、カメラ起動操作があった場合には(ステップS26のYES)、カメラ処理を実行する(ステップS28)。該カメラ処理では、カメラ(機構部)を起動し、撮影及び撮影したデータの記憶などを行う。なお、該カメラ処理の詳細について後述する。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
【0031】
また、待受状態において、着信を検出した場合には(ステップS30のYES)、通常の通話を行う(ステップS32)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。また、待受状態において、電源オフ操作があった場合には(ステップS34のYES)、電源オフ処理を行い(ステップS36)、その後、当該処理を終了する。また、待受状態において、音声発信操作など、その他の操作があった場合には(ステップS38のYES)、操作に応じたその他の処理を行う(ステップS40)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
【0032】
次に、図8は、上述したアドレス帳処理(ステップS20)の動作を説明するためのフローチャートである。アドレス帳処理では、まず、アドレス帳を起動し(ステップS50)、データ指定操作があったか否か(ステップS52)、データ新規登録操作があったか否か(ステップS56)、データ受信操作があったか否か(ステップS62)、外部記憶媒体10−9−1からのコピー操作があったか否か(ステップS66)、アドレス帳終了操作があったか否か(ステップS68)、そして、その他の操作があったか否か(ステップS74)を判断する。
【0033】
そして、データ指定操作があった場合には(ステップS52のYES)、ユーザ操作に応じて、データを指定するアドレス帳データ指定を実行する(ステップS54)。具体的には、アドレス帳に登録されているデータをリスト表示し、ユーザ操作によりカーソルで指定されたデータの詳細を表示する。なお、データの詳細を表示せずに、カーソルで指定するだけでもよい。図14(a)に、アドレス帳において、指定されたデータの詳細表示の表示例を示す。その後、ステップS52に戻る。
【0034】
また、データ新規登録操作があった場合には(ステップS56のYES)、データ入力によりデータを取得する(ステップS58)。具体的には、名前、グループ名、電話番号、メールアドレス、自宅住所のうち、ユーザにより入力された項目を取得する。次に、登録操作があったか否かを判断し(ステップS60)、登録操作があると、取得したデータを記憶するアドレス帳データ記憶処理を実行する(ステップS70)。なお、該アドレス帳データ記憶処理の詳細については後述する。その後、ステップS52に戻る。
【0035】
また、データ受信操作があった場合には(ステップS62のYES)、赤外線通信、または有線通信によるデータ受信によりデータを取得し(ステップS64)、上記ステップS70で、取得したデータを記憶するアドレス帳データ記憶処理を実行する。その後、ステップS52に戻る。また、外部記憶媒体10−9−1からのコピー操作があった場合には(ステップS66のYES)、外部記憶媒体10−9−1からデータをコピーして取得し(ステップS68)、上記ステップS70で、取得したデータを記憶するアドレス帳データ記憶処理を実行する。その後、ステップS52に戻る。
【0036】
また、アドレス帳終了操作があった場合には(ステップS72のYES)、メインルーチンに戻る。また、検索、削除など、その他の操作があった場合には(ステップS74のYES)、操作に応じたその他の処理を行う(ステップS76)。その後、ステップS52に戻る。
【0037】
次に、図9は、上述したアドレス帳データ記憶処理(ステップS70)の動作を説明するためのフローチャートである。アドレス帳データ記憶処理では、まず、データ取得前に指定されていた指定データがあるか否かを判断する(ステップS80)。次に、指定データがある場合には、該指定データを読み出し(ステップS82)、指定データにグループIDがあるか否かを判断する(ステップS84)。そして、指定データにグループIDがある場合には、上述したアドレス帳処理で、新規登録されたデータ、受信したデータ、外部記録媒体10−9−1からコピーしたデータなど、取得データにグループIDがあるか否かを判断する(ステップS86)。
【0038】
そして、取得データにグループIDがある場合には、グループ特定条件記憶部10−11−4から設定フラグ=1のグループ特定条件を読み出し(ステップS88)、指定データ優先であるか否かを判断する(ステップS90)。そして、指定データ優先である場合には、指定データのグループを記憶先グループとして特定し(ステップS92)、取得データのグループIDとグループ名とを、指定データのグループIDとグループ名にして記憶する(ステップS94)。その後、アドレス帳処理に戻る。
【0039】
一方、指定データ優先でない場合には、取得データのグループを記憶先グループとして特定し(ステップS98)、指定データのグループIDとグループ名とを、取得データのグループIDとグループ名にして両者のデータを記憶する(ステップS94)。その後、アドレス帳処理に戻る。
【0040】
また、取得データにグループIDがない場合には、グループ特定条件に拘わらず、指定データのグループを記憶先グループとして特定し(ステップS92)、取得データのグループIDとグループ名とを、指定データのグループIDとグループ名にして記憶する(ステップS94)。その後、アドレス帳処理に戻る。
【0041】
また、指定データにグループIDがない場合には(ステップS84のNO)、取得データにグループIDがあるか否かを判断し(ステップS96)、取得データにグループIDがある場合には、取得データのグループを記憶先グループとして特定し(ステップS98)、指定データのグループIDとグループ名とを、取得データのグループIDとグループ名にして両者のデータを記憶する(ステップS94)。その後、アドレス帳処理に戻る。
【0042】
また、指定データにグループIDがなく(ステップS84のNO)、かつ、取得データにもグループIDがない場合には(ステップS96のNO)、グループを新設し(ステップS100)、新設したグループを記憶先グループとして特定し(ステップS102)、指定データのグループIDとグループ名、取得データのグループIDとグループ名とを、新設したグループのグループIDとグループ名にして、両者のデータを記憶する(ステップS104)。その後、アドレス帳処理に戻る。
【0043】
また、データ取得前に指定されていた指定データがない場合には(ステップS80のNO)、取得したデータをそのまま記憶し(ステップS106)、アドレス帳処理に戻る。図14(b)に、受信したデータの記憶完了表示の表示例を示す。この場合、指定データと同じグループ(図示の例ではA株式会社)に記憶される。
【0044】
次に、図10は、上述したデータフォルダ処理(ステップS24)の動作を説明するためのフローチャートである。データフォルダ処理では、まず、データフォルダを起動し(ステップS110)、データ指定操作があったか否か(ステップS112)、データダウンロード操作があったか否か(ステップS116)、データ受信操作があったか否か(ステップS120)、外部記憶媒体10−9−1からのコピー操作があったか否か(ステップS124)、データフォルダ終了操作があったか否か(ステップS130)、その他の操作があったか否か(ステップS132)を判断する。
【0045】
そして、データ指定操作があった場合には(ステップS112のYES)、ユーザ操作に応じて、データを指定する(ステップS114)。具体的には、データをリスト表示し、ユーザ操作によりカーソルで指定されたデータの詳細を表示する。なお、データの詳細を表示せずに、カーソルで指定するだけでもよい。その後、ステップS112に戻る。
【0046】
また、データダウンロード操作があった場合には(ステップS116)、インターネット5のデータ配信サーバ7などからデータをダウンロードして取得し(ステップS118)、取得したデータを記憶するデータ記憶処理を実行する(ステップS128)。なお、該データ記憶処理の詳細については後述する。その後、ステップS112に戻る。
【0047】
また、データ受信操作があった場合には(ステップS120のYES)、赤外線通信、または有線通信によるデータ受信によりデータを取得し(ステップS122)、上記ステップS128で、取得したデータを記憶するデータ記憶処理を実行した後、ステップS112に戻る。
【0048】
また、外部記憶媒体10−9−1からのコピー操作があった場合には(ステップS124のYES)、外部記憶媒体10−9−1からデータをコピーして取得し(ステップS126)、上記ステップS128で、取得したデータを記憶するデータ記憶処理を実行した後、ステップS112に戻る。
【0049】
また、データフォルダ終了操作があった場合には(ステップS130のYES)、当該処理を終了し、図7に示すメインルーチンに戻る。また、検索、削除など、その他の操作があった場合には(ステップS132のYES)、操作に応じたその他の処理を行う(ステップS134)。その後、ステップS112に戻る。
【0050】
次に、図11は、上述したデータ記憶処理(ステップS128)の動作を説明するためのフローチャートである。データ記憶処理では、まず、データ取得前に指定されていた指定データがあるか否かを判断し(ステップS140)、指定データがある場合には、該指定データを読み出し(ステップS142)、グループ特定条件記憶部10−11−4から設定フラグ=1のグループ特定条件を読み出し(ステップS144)、指定データ優先であるか否かを判断する(ステップS90)。
【0051】
そして、指定データ優先である場合には、指定データのフォルダを記憶先フォルダとして特定し(ステップS148)、取得データのフォルダIDを、指定データのフォルダIDにして記憶する(ステップS150)。その後、前述したデータフォルダ処理に戻る。
【0052】
一方、指定データ優先でない場合には、取得データのフォルダを記憶先フォルダとして特定し(ステップS152)、指定データのフォルダIDを、取得データのフォルダIDにして両者のデータを記憶する(ステップS154)。その後、前述したデータフォルダ処理に戻る。
【0053】
また、データ取得前に指定されていた指定データがない場合には(ステップS140のNO)、取得したデータの種別に従って記憶先フォルダを特定する(ステップS156)。例えば、画像なら画像フォルダ、音楽なら音楽フォルダとする。そして、取得データのフォルダIDを、特定されたフォルダのフォルダIDにして記憶し(ステップS158)、前述したデータフォルダ処理に戻る。
【0054】
次に、図12は、上述したカメラ処理(ステップS28)の動作を説明するためのフローチャートである。カメラ処理では、まず、カメラ(機構部)を起動し(ステップS160)、データ指定操作があったか否か(ステップS162)、撮影操作があったか否か(ステップS166)、カメラ終了操作があったか否か(ステップS168)、その他の操作があったか否か(ステップS176)を判断する。
【0055】
そして、データ指定操作があった場合には(ステップS162のYES)、ユーザ操作に応じて、データを指定する(ステップS164)。具体的には、データをリスト表示し、ユーザ操作によりカーソルで指定されたデータの詳細を表示する。なお、データの詳細を表示せずに、カーソルで指定するだけでもよい。その後、ステップS162に戻る。
【0056】
また、静止画、動画の撮影操作があった場合には(ステップS166のYES)、撮影したデータ(画像)を取得し(ステップS168)、登録操作があったか否かを判断し(ステップS170)、登録操作があった場合には、撮影した画像データを記憶する撮影した画像データ記憶処理を実行する(ステップS172)。なお、該撮影した画像データ記憶処理の詳細については後述する。その後、ステップS162に戻る。
【0057】
また、カメラ終了操作があった場合には(ステップS174のYES)、当該処理を終了し、図7に示すメインルーチンに戻る。また、削除など、その他の操作があった場合には(ステップS176のYES)、操作に応じたその他の処理を行う(ステップS178)。その後、ステップS162に戻る。
【0058】
次に、図13は、上述した撮影した画像データ記憶処理(ステップS172)の動作を説明するためのフローチャートである。撮影した画像データ記憶処理では、まず、データ取得前に指定されていた指定データがあるか否かを判断し(ステップS180)、指定データがある場合には、指定データを読み出し(ステップS182)、指定データのフォルダを、記憶先フォルダとして特定し(ステップS184)、取得データのフォルダIDを、指定データのフォルダIDとして記憶する(ステップS186)。その後、上述したカメラ処理に戻る。
【0059】
一方、データ取得前に指定されていた指定データがない場合には、取得データのフォルダIDを、F01(画像フォルダ)にして記憶する(ステップS188)。その後、上述したカメラ処理に戻る。
【0060】
上述した実施形態によれば、取得するデータに関連するデータを予め指定しておくだけで、それらのデータを同じグループに記憶させることができる。
【0061】
また、上述した実施形態によれば、指定されたデータが記憶されているグループに、取得したデータを容易に記憶させることができる。例えば、名刺交換機能で、ある人のプロフィールデータを受信してアドレス帳に登録する場合に、その人と同じ会社の人のアドレス帳データを表示させるなどして予め指定しておけば、同じ会社のグループに記憶させることができる。
【0062】
また、上述した実施形態によれば、指定されたデータと取得したデータとを同じ新設のグループに容易に記憶させることができる。
【0063】
また、上述した実施形態によれば、取得されたデータが指定するグループに、指定されたデータと取得されたデータとを容易に記憶させることができる。
【0064】
また、上述した実施形態によれば、受信したデータ、撮像したデータ、ユーザ操作で入力されたデータ、外部記憶媒体10−9−1から取得したデータを、指定されたデータと同じグループに記憶させることができる。
【0065】
また、上述した実施形態によれば、所望のデータを明示的に表示させるようにしたので、指定データを容易に認識することができる。
【0066】
なお、上述した実施形態においては、記憶手段(アドレス帳記憶部10−11−1、フォルダ情報記憶部10−11−2、データフォルダ記憶部10−11−3)を、携帯電話などの通信端末装置1に備えるようにしたが、これに限らず、例えば、外部記憶媒体10−9−1に備えられてもよいし、インターネット5上のサーバに備えられていてもよい。
また、上述した実施形態においては、データをアドレス帳データ、画像(静止画、動画)データ、音楽データ、ゲームデータとしたが、これらに限らず、グループ毎に記憶される任意のデータでよい。
また、上述した実施形態においては、端末装置を携帯電話としたが、これに限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置でよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による通信端末装置1−1、1−2の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態によるアドレス帳記憶部10−11−1のデータ構成を示す概念図である。
【図4】本実施形態によるフォルダ情報記憶部10−11−2のデータ構成を示す概念図である。
【図5】本実施形態によるデータフォルダ記憶部10−11−3のデータ構成を示す概念図である。
【図6】本実施形態によるグループ特定条件記憶部10−11−4のデータ構成を示す概念図である。
【図7】本実施形態による通信携帯端末1の動作を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。
【図8】アドレス帳処理(ステップS20)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】アドレス帳データ記憶処理(ステップS70)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】データフォルダ処理(ステップS24)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】データ記憶処理(ステップS128)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】カメラ処理(ステップS28)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】撮影した画像データ記憶処理(ステップS172)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】アドレス帳において、指定されたデータの詳細表示の表示例、及び受信したデータの記憶完了表示の表示例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0068】
1−1、1−2 通信携帯端末
2−1、2−2 基地局
3 交換機
4 移動体通信網
5 インターネット
7 データ配信サーバ
8 PC
10−1 無線通信部
10−2 赤外線通信部
10−3 音声信号処理部
10−3−1 マイク
10−3−2 スピーカ
10−4 表示部
10−5 操作部
10−6 撮像部
10−7 RTC
10−8 通信ケーブル接続部
10−9 外部記憶媒体接続部
10−9−1 外部記憶媒体
10−10 ROM
10−11 RAM
10−11−1 アドレス帳記憶部
10−11−2 フォルダ情報記憶部
10−11−3 データフォルダ記憶部
10−11−4 グループ特定条件記憶部
10−12 中央制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データをそのデータ属性に従って分類したグループ毎に記憶手段に記憶する端末装置であって、
前記記憶手段に記憶されている複数のデータの中からいずれかのデータを指定する指定手段と、
前記記憶手段に記憶させるデータを取得する取得手段と、
前記指定手段によって指定されたデータのデータ属性に基づいて、前記取得手段で取得されたデータを分類すべきグループを特定する特定手段と、
前記取得手段で取得されたデータを、前記特定手段で特定されたグループのデータとして、前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
を具備することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていると判別された場合に、当該既存のグループを、前記分類すべきグループとして特定することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていないと判別された場合に、新規のグループを、前記分類すべきグループとして特定することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記指定手段によって指定されたデータが既存のグループのデータとして記憶されているか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記特定手段は、前記判別手段によって既存のグループのデータとして記憶されていないと判別された場合に、前記取得手段によって取得されたデータのデータ属性で指定されるグループを、前記分類すべきグループとして特定することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
前記取得手段は、データを受信する受信手段、データを撮像する撮像手段、データをユーザ操作で入力させる入力手段、及び、データを外部記憶媒体から取得する外部データ取得手段の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記指定手段によって複数のデータの中から指定されたデータを明示的に表示する表示手段を更に具備することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の端末装置。
【請求項7】
データをそのデータ属性に従って分類したグループ毎に記憶手段に記憶する端末装置を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
前記記憶手段に記憶されている複数のデータの中からいずれかのデータを指定する指定機能、
前記記憶手段に記憶させるデータを取得する取得機能、
前記指定機能によって指定されたデータのデータ属性に基づいて、前記取得機能で取得されたデータを分類すべきグループを特定する特定機能、
前記取得機能で取得されたデータを、前記特定機能で特定されたグループのデータとして、前記記憶手段に記憶させる記憶制御機能
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−122816(P2009−122816A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294168(P2007−294168)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】