説明

端末装置及びプログラム

【課題】三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、この表示情報の内容に応じて適切な表示を実現できるようにする。
【解決手段】3D表示対応の表示部19は、高精細液晶を使用し、その表面には視差バリア(図示省略)を生成するための液晶層が設けられている。中央制御部11は、3D表示が可能な表示部19にコンテンツを表示させる場合に、このコンテンツの内容に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別し、3D表示に適している場合に、当該コンテンツを3D表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平面状の表示部に画像(静止画、動画)、テキスト、メニューなどの表示情報を三次元表示(3D表示)してユーザに立体視させるようにした技術には、各種の技術があり、例えば、二次元(2D)表示情報の中のオブジェクトに立体に見えるような視覚効果を施して、そのオブジェクトを立体に見せる技術がある。なお、ポリゴンを利用した技術はこの技術の一例である。また、ユーザの右目と左目の視差を利用した技術もある。すなわち、互いに少しずらした右目用の表示情報と左目用の表示情報を用意し、それら2つの表示情報を同時に表示させた際に、右目用の表示情報は右目で見えて左目では見えないように、左目用の表示情報は左目で見えて右目では見えないようにするために、光の経路を遮断する電子式の視差バリア(スイッチング液晶パネル)を適切な位置に配置することによって表示情報を立体に見せるようにした技術である。
【0003】
上述したいずれの3D表示技術においても、3Dの奥行きや飛び出しの程度を示す3D深度というパラメータがあり、この3D深度が大きいほど、ユーザには表示情報がより深く、あるいはより飛び出して見えることになる。反対に3D深度が小さいほど、表示情報が浅く見える、あるいはあまり飛び出して見えないことになり、3D深度がセロでは、2Dに見える(すなわち2D表示する)ということになる。ところで、従来、 電子式の視差バリアを用いて、平面(2D)/立体(3D)画像を適宜変換して表示する表示システムが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−121553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、文字情報などのテキストコンテンツを3D表示させると、本来の3D表示の効果よりも、返って眼に負担を強いることになり、また、3D処理の負荷で無駄な電力を消費してしまう、という問題もあった。このことは、テキストコンテンツに限らず、静止画コンテンツ、動画コンテンツなどであっても同様であり、表示対象がどのようなコンテンツであるかによって3D表示の効果に大きな差がでてしまう。
【0006】
本発明の課題は、3D表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、この表示情報の内容に応じて適切な表示を実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、前記表示情報の内容に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記決定段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に二次元表示させるか三次元表示させるかの表示制御を決定する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御として、三次元表示の深度を決定し、前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された三次元表示の深度で前記表示情報を前記表示部に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記判別手段は、前記表示情報の三次元表示での適正として、その適性具合を判別し、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された適性具合に応じて三次元表示の深度を決定する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項3従属する発明として、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正として、三次元表示に適していないと判別された場合に、三次元表示の深度として弱い深度を決定する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1に従属する発明として、前記判別手段は、前記表示情報の種別に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記判別手段は、前記表示情報が所定のキーワードに該当しているかに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項1に従属する発明として、前記表示情報の三次元表示での適正を判別するための適性条件をユーザ操作によって任意に設定する設定手段を更に備え、前記判別手段は、前記表示情報の内容が前記設定手段によって設定された適性条件を満たすか否かに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、前記表示放送として放送コンテンツを受信してリアルタイム出力する放送受信出力手段を更に備え、前記判別手段は、電子番組表を参照して、前記放送受信出力手段によって受信出力する放送コンテンツにおける三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1に従属する発明として、前記表示情報としてストリーミング用コンテンツをネットワーク経由で受信してリアルタイム再生する受信再生手段を更に備え、前記判別手段は、前記ストリーミング用コンテンツに関する情報を参照して、前記受信再生手段によって受信したストリーミング用コンテンツにおける三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記表示情報の内容を解析する解析手段を更に備え、前記判別手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項11に従属する発明として、前記解析手段は、前記表示情報の輝度のばらつき具合を解析し、前記判別手段は、前記解析手段によって解析された輝度のばらつき具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項11に従属する発明として、前記解析手段は、前記表示情報の色のばらつき具合を解析し、前記判別手段は、前記解析手段によって解析された色のばらつき具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
請求項11に従属する発明として、前記解析手段は、前記表示情報の動きの具合を解析し、前記判別手段は、前記解析手段によって解析された動きの具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項14記載の発明であってもよい。
【0021】
また、上述した課題を解決するために請求項15記載の発明は、コンピュータに対して、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、前記表示情報の内容に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、この表示情報の内容に応じて適切な表示を実現することができ、実用性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】表示制御情報記憶部M3を説明するための図。
【図4】テレビ機能のテレビアプリやインターネット接続機能のビューワアプリの起動で実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【図5】第2実施形態における表示制御情報記憶部M3を説明するための図。
【図6】第2実施形態において、(1)は、コンテンツがテキスト、バーコード、二次元コードなどの場合の輝度分布を例示し、(2)は、コンテンツが一般的な画像の場合の輝度分布を例示した図。
【図7】第2実施形態において、コンテンツ記憶部M4を説明するための図。
【図8】第2実施形態において、蓄積されているコンテンツを表示させるビューワアプリの起動で実行開始され、表示対象コンテンツを表示させる表示制御処理を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1には、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、カメラ機能のほか、デジタルテレビ放送(例えば、ワンセグ地上デジタルテレビ放送)を受信して視聴が可能なテレビ機能及び3D(三次元)表示機能などが備えられている。3D表示機能は、左右の目の視差を利用した視差バリア方式によって、動画、静止画、テキスト、メニューなどの表示情報(コンテンツ)を2D(二次元)表示させるのではなく、3Dの奥行きあるいは飛び出しの程度を示す3D深度で表示させる機能である。
【0025】
携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機1との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、Webサイトをアクセスして閲覧可能となり、また、情報配信装置4から動画、静止画、音楽、ニュース、音楽などのマルチメディアなコンテンツをインターネット3、無線通信網2を介してダウンロードして再生するストリーミングが可能となる。
【0026】
また、携帯電話機1は、テレビ局5から送信アンテナ6を介して発信された地上波デジタル放送(放送コンテンツ)を受信するようにしているが、インターネットラジオのように無線通信網2、インターネット3を介して情報配信装置4からデジタル放送をダウンロード受信したりすることもできる。このように携帯電話機1は、テレビ機能を介して放送コンテンツを受信したり、インターネット接続機能を介してストリーミング用コンテンツをダウンロード受信したりすることができるようになっている。その他に、着脱自在な可搬型メモリカードなどの記録メディア7から各種コンテンツを取得したり、Bluetooth(登録商標)通信、赤外線通信などの近距離通信を介して他の携帯電話機などの外部機器8から各種コンテンツを取得したりすることができるようになっている。
【0027】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリなどを有している。この記憶部13には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、表示制御情報記憶部M3、後述する第2実施形態で使用するコンテンツ記憶部M4などが設けられている。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。
【0028】
プログラム記憶部M1には、図4に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、タイマ情報、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、表示制御情報記憶部M3については後で詳述するものとする。
【0029】
その他アプリ処理関係部14は、電子メール機能、インターネット接続機能、カメラ機能、テレビ機能などのアプリケーション処理に関する情報を記憶したり、その処理に関する制御を行ったりする。無線通信部15は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調した後、音声信号処理部16を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部16から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から発信出力させる。
【0030】
テレビ放送受信部17は、テレビ機能を構成するもので、通信端末装置向けのワンセグ地上波デジタルテレビ放送のほか、電子番組表(EPG情報)などの番組情報も含めて受信可能となっている。このテレビ放送受信部17は、テレビ用アンテナAT2によって受信したテレビ放送信号の中から予め選局されているチャンネルの放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したり、圧縮データの解凍などを行うデジタル回路部を有している。
【0031】
撮像処理部18は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なカメラ機能を構成するもので、撮影レンズ、ミラーなどのレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備え、光学ズームを調整制御したり、撮像する焦点を調整するオートフォーカス、あるいはユーザ操作による手動フォーカスを調整制御したり、シャッター駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したりするようにしている。
【0032】
3D表示対応の表示部19は、高精細液晶を使用し、例えば、文字情報、待受画像、テレビ映像、撮影画像などの表示情報(コンテンツ)を表示させるもので、この表示部19の表面には、視差バリア(図示省略)を生成するための液晶の層が設けられていて3D表示が可能となっている。2D/3D変換処理部20は、2Dコンテンツを3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツに変換したり、3Dコンテンツを別の3D深度のコンテンツに変換したり、3Dコンテンツを2Dコンテンツに変換したりするもので、この3D変換処理部20によって変換されたコンテンツは、表示部19に2D表示されたり3D表示されたりする。操作部21は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部11は、この操作部21からの入力操作信号に応じた処理を実行する。報知部22は、図示しないサウンドスピーカ、LED(発光ダイオード)ランプ、振動モータを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。
【0033】
図3は、表示制御情報記憶部M3を説明するための図である。
表示制御情報記憶部M3は、表示部19に表示されるコンテンツの内容に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するための「適性条件」と、その判別結果に応じて表示部19にコンテンツを2D表示させるか3D表示させるかを示すほかに3D表示させる場合にはその適性具合に応じてどの位の深さ(強さ)の3D深度で表示させるかを示す「表示制御情報」とを対応付けて記憶するもので、「適性条件」、「表示制御情報」のほか、「設定フラグ」を有する構成となっている。
【0034】
この表示制御情報記憶部M3の内容は、ユーザ操作によって任意に設定可能なもので、メーカ側で予め設定されているデフォルト内容の一部をユーザ操作に応じて変更可能となっている。中央制御部11は、この表示制御情報記憶部M3を参照し、コンテンツの内容に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別すると共に、この3D表示での適性に応じてその表示制御を決定し、この表示制御にしたがって表示部19に当該コンテンツを2D表示させたり、3D表示させたりするようにしている。すなわち、「適性条件」としての「コンテンツ種別」は、テレビ機能を介して受信した放送コンテンツであるか、インターネット接続機能を介してダウンロードしたコンテンツ(ストリーミング用コンテンツ)であるかの種別を示すもので、図示の例では、「コンテンツ種別」として“アニメ番組(アニメーション番組)”、“アクション映画”、“その他の映画”、“天気予報番組”、“株価情報番組”、“囲碁・将棋番組”、“CM(コマーシャル)”、…が記憶されている。
【0035】
中央制御部11は、表示対象として受信したコンテンツが放送コンテンツであれば、電子番組表(EPG情報)を参照し、また、その他のコンテンツであれば、それに付加されているコンテンツに関する情報を参照することによって、そのコンテンツの種別を判別し、該当する種別に対応付けられている「表示制御情報」に応じて当該コンテンツの表示制御を決定し、この表示制御にしたがって表示部19に当該コンテンツを2D表示させたり、3D表示させたりするようにしている。なお、上述したコンテンツに関する情報(コンテンツ情報)は、例えば、ジャンル、タイトル、出演者、解説などを含む情報である。
【0036】
「表示制御情報」は、2D表示させるか3D表示させるかを示す「2D/3D」を有していると共に、3D表示させる場合にはその適性具合に応じてどの位の深さ(強さ)の3D深度で表示させるかを示す「3D深度」を有している。「3D深度」は、コンテンツの3Dの奥行きあるいは飛び出しの程度を示すもので、“レベル3”、“レベル2”、“レベル1”、“レベル0”が設定され、深度の強い順に、レベル3>レベル2>レベル1>レベル0の関係となっている。図示の例において「2D/3D」には、“アニメ番組”、“アクション映画”、“その他の映画”に対応して3D表示を示す“3D”が記憶され、“天気予報番組”、“株価情報番組”、“囲碁・将棋番組”、“CM”に対応して2D表示を示す“2D”が記憶されている。
【0037】
また、「3D深度」には、“アニメ番組”に対応して、3D深度が中程であることを示す“レベル2”が記憶され、“アクション映画”に対応して、3D深度が最も強いことを示す“レベル3”が記憶され、“その他の映画”に対応して3D深度が最も弱いことを示す“レベル1”が記憶されている。“レベル0”は、3D深度が“レベル0(ゼロ)”で、2D(平面)であることを示している。
【0038】
また、「適性条件」として「キーワード」は、表示対象のコンテンツが所定のキーワードに該当しているか否かを判別する際に使用されるもので、図示の例では、“スポーツ”、“サッカー”、“卓球”、“将棋”、“格闘技”、…が記憶されている。中央制御部11は、受信したコンテンツが放送コンテンツであれば、電子番組表(EPG情報)を参照し、また、その他のコンテンツであれば、それに付加されているタイトルなどのコンテンツ情報を参照することによって、コンテンツが所定のキーワードに該当しているか否かを判別し、該当するキーワードに対応付けられている「表示制御情報」に応じて表示制御を決定し、この表示制御にしたがって当該コンテンツを2D表示させたり、3D表示させたりするようにしている。
【0039】
「表示制御情報」は、上述した場合と同様の「2D/3D」と「3D深度」とを有し、図示の例において「2D/3D」には、“将棋”に対応して“2D”が記憶され、また、“スポーツ”、“サッカー”、“卓球”、“格闘技”に対応して“3D”が記憶されている。また、「3D深度」には、“サッカー”、“格闘技”に対応して“レベル3”が記憶され、“卓球”に対応して“レベル1”が記憶されている。なお、“スポーツ”に対応する「3D深度」には、“***”が記憶され、スポーツの種別に応じてレベルが異なることを示している。一方、「設定フラグ」は、「適性条件」としての「コンテンツ種別」、「キーワード」のいずれが現在有効な条件であるかを示すフラグで、ユーザ操作によって任意に設定されたものである。なお、図示の例において、「設定フラグ」が“1”となっている「コンテンツ種別」が現在有効な「適性条件」であることを示している。
【0040】
次に、この実施形態における携帯電話機1の動作概念を図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなど伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図4は、携帯電話機1の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図4のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
【0041】
図4は、テレビ機能のテレビアプリやインターネット接続機能のビューワアプリの起動で実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、テレビ機能が起動された場合には(ステップA1でYES)、表示対象のコンテンツとして、テレビ放送受信部17の動作に応じて放送コンテンツの受信を開始し(ステップA2)、また、インターネット接続機能が起動された場合には(ステップA1でNO)、表示対象のコンテンツとして、無線通信部15の動作に応じてストリーミング用コンテンツの受信を開始する(ステップA3)。
【0042】
いま、放送コンテンツを受信した場合には(ステップA2)、表示制御情報記憶部M3を参照し、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」は、「コンテンツ種別」であるかを判別し(ステップA4)、「コンテンツ種別」であれば(ステップA4でYES)、電子番組表(EPG情報)を参照して(ステップA5)、この放送コンテンツの種別を特定する(ステップA6)。この場合、現在の時刻情報及び受信チャンネルに基づいてEPG情報を検索し、現在放送中の番組の種別を特定するが、受信チャンネルが民放で現在時刻が番組間のCM(コマーシャル)時間に相当していれば、放送コンテンツの種別として“CM”を特定する。なお、EPG情報は、テレビ放送受信部17の起動時に受信取得したり、定期的に受信取得したりしてもよく、また、インターネット接続機能や外部メディアなどを介して取得するようにしてもよい。
【0043】
そして、特定したコンテンツ種別に基づいて表示制御情報記憶部M3を検索し、該当する「コンテンツ種別」に対応付けられている「表示制御情報」を読み出し(ステップA7)、その「2D/3D」は、“3D”であるか、つまり、3D表示に適したコンテンツであるかを調べる(ステップA8)。いま、放送コンテンツの種別が“CM”や“天気予報”などであれば、「2D/3D」として“2D”が記憶されているので(ステップA8でNO)、3D表示に適さないコンテンツであると判断して、この放送コンテンツを2D表示させる処理に移るが、その際、表示部19の表面に視差バリアが生成されていれば、この視差バリアを消去した後(ステップA9)、放送コンテンツを表示部19に2D表示させる(ステップA10)。そして、テレビアプリの終了が指示されるまで(ステップA11でYES)、テレビ放送受信部17から受信取得した放送コンテンツを受信して2D表示させる(ステップA10、A11)。
【0044】
また、放送コンテンツの種別が“アニメ番組”や“アクション映画”などであれば、「2D/3D」として“3D”が記憶されているので(ステップA8でYES)、3D表示に適したコンテンツであると判断して、視差バリアを表示部17の表層に生成させた後(ステップA12)、その「コンテンツ種別」に対応する「3D深度」を読み出す(ステップA13)。いま、放送コンテンツの種別が“アニメ番組”であれば、“レベル3”の「3D深度」が読み出され、“その他の映画”であれば、“レベル1”の「3D深度」が読み出される。
【0045】
そして、この放送コンテンツを表示部19に3D表示させる処理に移るが、その際、2D/3D変換処理部20では、2Dの放送コンテンツを3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツに変換する処理が行われるので、この変換後の放送コンテンツを取得し(ステップA14)、読み出した「3D深度」で表示部19に3D表示させる(ステップA15)。以下、テレビアプリの終了が指示されるまで(ステップA16でYES)、テレビ放送受信部17から受信取得した放送コンテンツを受信して3D表示させる(ステップA13〜A16)。
【0046】
一方、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」が「キーワード」であれば(ステップA4でNO)、現在の時刻情報及び受信チャンネルに基づいてEPG情報を検索し(ステップA17)、現在放送中の番組情報の中からジャンル、タイトル、出演者などのキーワードを抽出する(ステップA18)。そして、この抽出キーワードに基づいて表示制御情報記憶部M3を検索して、該当する「キーワード」に対応付けられている「表示制御情報」を読み出す(ステップA19)。そして、上述したステップA8に移り、その「2D/3D」は、“3D”であるか、つまり、3D表示に適したコンテンツであるかを調べる。いま、表示対象の放送コンテンツに該当するキーワードが“将棋”であれば、「2D/3D」として“2D”が記憶されているので(ステップA8でYES)、以下、同様に、3D表示に適さないコンテンツであると判断して、放送コンテンツを2D表示させる(ステップA9〜A11)。
【0047】
また、放送コンテンツに該当するキーワードが“サッカー”、“卓球”であれば、「2D/3D」として“3D”が記憶されているので(ステップA8でYES)、以下、同様に、3D表示に適したコンテンツであると判断して、「3D深度」を読み出して放送コンテンツを3D表示させるが、その際、視差バリアを表示部17の表層に生成させた後、読み出した「3D深度」で放送コンテンツを3D表示させる(ステップA12〜A16)。
【0048】
他方、インターネット接続機能が起動され(ステップA1でNO)、表示対象のコンテンツとして、無線通信部15からストリーミング用コンテンツを受信した場合にも(ステップA3)、上述したステップA4以降の処理に移る。なお、上述したステップA5、A17において、表示対象のコンテンツとして、放送コンテンツを受信した場合には、電子番組表(EPG情報)を参照してコンテンツ種別を特定したり、キーワードを抽出したりするようにしたが、無線通信部15からストリーミング用コンテンツを受信した場合には、それに付加されているコンテンツ情報(ジャンル、タイトル、出演者、解説などを含む情報)を参照して、そのコンテンツの種別を判別したり、キーワードを抽出したりする。そして、表示制御情報記憶部M3を参照し、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」は、「コンテンツ種別」であるかを判別し(ステップA4)、以下、上述した場合と同様に、「コンテンツ種別」に応じた処理(ステップA5〜A16)、あるいは「キーワード」に応じた処理に移る(ステップA17〜A19、A8〜A16)。
【0049】
以上のように、第1実施形態において中央制御部11は、3D表示が可能な表示部19にコンテンツを表示させる場合に、このコンテンツの内容に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別し、この3D表示での適性に応じて決定された表示制御にしたがって当該コンテンツを表示部19に表示させるようにしたので、コンテンツの内容に応じて2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで適切な表示を実現することができ、電力消費の点でも有利になるなど、実用性に富んだものとなる。
【0050】
コンテンツの3D表示での適性に基づいて当該コンテンツを2D表示させるか3D表示させるかを制御するようにしたので、コンテンツの内容に応じて2D表示と3D表示とを適切に切り替えることができる。
【0051】
3D表示での適性に応じて3Dの奥行きや飛び出しの程度を示す3D深度を決定して3D表示させるようにしたので、コンテンツの内容に応じて3D深度を制御することができる。
【0052】
3D表示での適性具合に応じて3D深度を決定するようにしたので、より3D表示に適しているコンテンツをより強い3D深度で表示させることができる。
【0053】
コンテンツの種別に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、コンテンツの種別に応じて臨場感のある3D表示を実現することができ、例えば、所定のジャンルの番組(自然をテーマにした番組など)を3D表示させることができる。例えば、コンテンツの種別がアニメーションの場合に、アニメーションを3D表示するようにしたので、アニメーションを臨場感のある効果的な表示で実現することができる。
【0054】
コンテンツが所定のキーワードに該当しているか否かに基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、キーワードに応じて臨場感のある3D表示を実現することができ、例えば、所定のジャンルの放送番組などを3D表示させることができる。
【0055】
3D表示に適しているか否かを判別するための適性条件をユーザ操作によって任意に設定可能としたので、ユーザの好みに応じて臨場感のある3D表示を実現することができ、例えば、ユーザの所望するジャンルの放送番組などを3D表示させることができる。
【0056】
放送コンテンツを受信してリアルタイム出力する場合に、電子番組表を参照して、放送コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、コンテンツをリアルタイム出力する場合でもその判別を容易に行うことができる。
【0057】
ストリーミング用コンテンツをネットワーク経由で受信してリアルタイム再生する場合に、それに関するコンテンツ情報を参照して、3D表示に適しているか否かを判別するようにしたので、コンテンツをリアルタイム出力する場合でもその判別を容易に行うことができる。
【0058】
なお、上述した第1実施形態においては、3D表示に適していないコンテンツを2D表示させるようにしたが、2D表示に代わって、弱い3D深度(例えば、レベル1)で3D表示させるようにしてもよい。
【0059】
上述した第1実施形態において、表示制御情報記憶部M3の内容は、メーカ側で予め設定されているデフォルト内容の一部をユーザ操作に応じて変更可能としたが、表示制御情報記憶部M3の設定をユーザ操作でのみ行うようにしてもよい。この場合、表示制御情報記憶部M3の設定有無を調べ、設定無しの場合に、放送コンテンツがCMであれば、2D表示を行わせ、アニメーションであれば3D表示を行わせるようにしてもよい。
【0060】
上述した第1実施形態においては、コンテンツの種別に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したり、コンテンツが所定のキーワードに該当しているか否かに基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したりするようにしたが、種別とキーワードとの組み合わせに基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしてもよい。このように種別とキーワードとの組み合わせに基づいて判別するようにすれば、より決め細かな判別が可能となる。
【0061】
上述した第1実施形態においては、コンテンツとしてテレビ放送コンテンツ、ネットワークを介してダウンロードしたストリーミング用コンテンツを例示したが、これに限らず、放送コンテンツやダウンロードコンテンツを記録(録画、録音)したコンテンツやメモリカードなどの外部メディアから外部供給されたコンテンツ、カメラ機能によって撮影保存されているコンテンツなどのように蓄積されているコンテンツであってもよい。
【0062】
上述した第1実施形態においては、放送コンテンツを受信してリアルタイム出力する場合に、電子番組表を参照して、放送コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたが、2D用の放送コンテンツに限らず、3D用の放送コンテンツを受信可能な環境においては、3D放送であることを識別するフラグを参照して、放送コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしてもよい。
【0063】
(実施形態2)
以下、本発明の第2実施形態について図5〜図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、放送コンテンツなどを受信して出力する場合に、そのコンテンツ種別に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したり、予めユーザ設定されているがキーワードに該当しているかに基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したりするようにしたが、第2実施形態においては、テレビ放送を受信して記録したコンテンツ、カメラ撮影して保存したコンテンツなどのように予め記憶(蓄積)されているコンテンツを表示部19に表示させる場合に、このコンテンツの内容を解析して、その解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたものである。
【0064】
また、上述した第1実施形態においては、放送コンテンツなどを受信して出力する場合に、2Dから3D変換を行って出力するようにしたが、この第2実施形態においては、同じ内容のコンテンツについて、様々な3D深度の複数のコンテンツを用意しておき、それら複数のコンテンツの中から所定の3D深度のコンテンツを選択して3D表示するようにしている。なお、第2実施形態においても、所定の3D深度のコンテンツが用意されていなければ、第2実施形態と同様に、2Dのコンテンツを所定の3D深度のコンテンツに変換して3D表示するようにしている。
【0065】
また、第2実施形態における携帯電話1機には、テレビ機能、インターネット接続機能、カメラ機能などのほか、コンテンツ記録機能が備えられている。このコンテンツ記録機能は、テレビ機能を介して受信した放送コンテンツ、インターネット接続機能を介してダウンロードした各種のコンテンツ、カメラ機能を介して取得した撮影コンテンツなどを録画したり、録音したりする録画・録音機能である。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0066】
図5は、第2実施形態における表示制御情報記憶部M3を説明するための図である。
表示制御情報記憶部M3は、上述した第1実施形態と同様に、「適性条件」、「表示制御情報」のほか、「設定フラグ」を有し、その内容は、ユーザ操作によって任意に設定可能なもので、メーカ側で予め設定されているデフォルト内容の一部をユーザ操作に応じて変更可能となっている。そして、この第2実施形態において、「適性条件」は、コンテンツの内容を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツが3D表示に適しているかを判別するための条件で、この「適性条件」として「解析内容」、「解析結果」を有している。
【0067】
「解析内容」は、コンテンツの内容を解析した内容として、“輝度”、“色”、“動き”を有している。“輝度”は、画像輝度のばらつき具合を示し、“色”は、色のばらつき具合を示し、“動き”は、動きの変化具合を示している。「設定フラグ」は、上述した“輝度”、“色”の「解析内容」のうち現在有効な内容はどれかを示すフラグで、ユーザ操作によって任意に設定されたものである。なお、図示の例において、「設定フラグ」が“1”となっている“輝度”が現在有効な「解析内容」であることを示している。
【0068】
「解析結果」は、輝度のばらつき具合、動きの変化具合、色のばらつき具合を示すもので、中央制御部11は、表示対象コンテンツの全体を解析する全体解析、一定のタイミング毎に間引きながら解析する間引き解析、その一部を解析する部分解析のいずれかを行い、輝度のばらつき具合はどの位か、動きの変化具合はどの位か、色のばらつき具合はどの位かのいずれかを解析し、この解析結果に基づいて表示制御情報記憶部M3を参照し、当該コンテンツの3D表示での適性を判別し、3D表示に適している場合には、このコンテンツを表示部19に3D表示させるようにしている。図示の例では、“輝度”に対応して“ばらつき度−弱”、“ばらつき度−中”、“ばらつき度−強”が記憶され、“色”に対応して“ばらつき度−弱”、“ばらつき度−中”、“ばらつき度−強”が記憶され、“動き”に対応して“動き度−0(静止画)”、“動き度−弱(動画)”、“動き度−強(動画)”が記憶されている。
【0069】
「表示制御情報」は、「2D/3D」、「3D深度」を有し、中央制御部11は、“輝度”の「解析内容」に対応付けられている「表示制御情報」に応じて放送コンテンツを2D表示させたり、3D表示させたりする。図6(1)は、コンテンツがテキスト、バーコード、二次元コードなどの場合の輝度分布を例示し、図6(2)は、コンテンツが一般的な画像の場合の輝度分布を例示したもので、図6(1)に示すように、輝度のばらつきが大きい場合には、3D表示に適さないために、2D表示で表示させるが、図6(2)に示すように、輝度のばらつきが小さい場合には、3D表示の適性が良いために、強い3D深度で表示させるようにしている。
【0070】
また、コンテンツの動きが大きい場合には、3D表示の適性が良いために3D深度を強くし、動きが小さい場合には、3D表示の適性が悪いために3D深度を弱くするようにしている。また、コンテンツの色のばらつきが大きい場合には、3D表示の適性が良いために3D深度を強くし、色のばらつきが小さい場合には、3D表示の適性が悪いために3D深度を弱くするようにしている。
【0071】
図示の例において、“輝度”の“ばらつき度−強”、“動き”の“動き度−0(静止画)”、“色”の“ばらつき度−弱”の場合には、3D表示に適さないので、それに対応する「2D/3D」には、“2D”が記憶され、それに対応する「3D深度」には、“レベル0”が記憶されている。その他は、3D表示に適するので、“3D”が記憶されている。また、“輝度”の“ばらつき度−中”、“動き”の“動き度−弱(動画)”、“色”の“ばらつき度−中”の場合に対応する「3D深度」には、“レベル1”が記憶され、“輝度”の“ばらつき度−弱”、“動き”の“動き度−強(動画)”、“色”の“ばらつき度−強”の場合に対応する「3D深度」には、“レベル3”が記憶されている。
【0072】
図7は、コンテンツ記憶部M4を説明するための図である。
コンテンツ記憶部M4は、表示部19に表示させるための表示情報(コンテンツ)を記憶するもので、例えば、情報配信装置4から動画、静止画、音楽、ニュースなどの情報をインターネット3、無線通信網2を介してダウンロードしたり、テレビ放送受信部17によって受信した放送番組を録画記録したりした情報をコンテンツとして記憶するようにしている。このコンテンツ記憶部M4は、コンテンツを識別する「情報ID」に対応して「タイトル」、「種別」、「実データ」、「3D深度」などを記憶する構成で、「タイトル」は、コンテンツの内容に関するタイトルを示し、図示の例では“二次元コード”、“運動会2008”、“Jリーグ観戦**”、“サンプル動画**”、“サンプル静止画**”、…である。「種別」は、動画コンテンツであるか静止画コンテンツであるかを示す種別情報である。
【0073】
「実データ」は、コンテンツの実データで、その「3D深度」が“レベル0(2D表示用)”の実データのみを持つコンテンツもあれば、各3D深度の実データを持つコンテンツもある。つまり、同じ内容であっても3D深度毎に実データ(2D表示を含む)をそれぞれ持つコンテンツがあり、また、3D深度がレベル0(2D表示)の実データのみを持つコンテンツがある。なお、“レベル0(2D)”は、3D深度が“レベル0(ゼロ)”で、2D(平面)であることを示している。
【0074】
このように同じ内容のコンテンツであっても、様々な3D深度の複数のコンテンツが用意されており、中央制御部11は、それら複数のコンテンツの中から所定の3D深度のコンテンツを選択し、その「実データ」をコンテンツ記憶部M4から読み出して表示部19に3D表示させるが、このコンテンツ記憶部M4に記憶されていない3D深度のコンテンツにあっては、同じ内容の2Dコンテンツを所定の3D深度のコンテンツに変換して3D表示させるようにしている。
【0075】
なお、図示の例では、「タイトル」が“二次元コード”、“運動会2008”のコンテンツの場合には、その「種別」は“静止画”、「実データ」は“2D”、「3D深度」は“レベル0”となっている。また、「タイトル」が“Jリーグ観戦**”のコンテンツの場合には、その「種別」は“動画”、「実データ」は“2D”、「3D深度」は“レベル0”となっている。また、「タイトル」が“サンプル動画**”のコンテンツの場合には、その「種別」は“動画”、「実データ」は複数の「3D深度」に対応して、“レベル1”の3Dデータと“レベル2”の3Dデータとなっている。また、「タイトル」が“サンプル静止画**”のコンテンツの場合には、その「種別」は“静止画”、「実データ」は複数の「3D深度」に対応して、“レベル1”の3Dデータ、“レベル2”の3Dデータ、“レベル3”の3Dデータとなっている。
【0076】
図8は、蓄積されているコンテンツを表示させるビューワアプリの起動で実行開始され、表示対象コンテンツを表示させる表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、コンテンツ記憶部M4の「タイトル」を一覧表示させ、その中から表示対象として所望するコンテンツがユーザ操作によって選択されると(ステップB1)、コンテンツ記憶部M4を参照して、この選択コンテンツに対応する「種別」を読み出して(ステップB2)、静止画であるかを調べる(ステップB3)。
【0077】
いま、表示対象として選択したコンテンツが静止画であれば(ステップB3でYES)、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」は“輝度”であるかを調べ(ステップB4)、“輝度”であれば(ステップB4でYES)、コンテンツ記憶部M4を参照し、表示対象として選択したコンテンツの「実データ」を読み出す(ステップB5)。この場合、選択コンテンツの「実データ」として、例えば、「3D深度」が“レベル0”の「実データ」を読み出し、この「実データ」の画像輝度を解析する(ステップB6)。ここで、「実データ」の全体解析、間引き解析、部分解析のいずれかによって輝度のばらつき具合を求める。そして、この解析結果に基づいて表示制御情報記憶部M3を参照し、該当する「解析結果」に対応付けられている「表示制御情報」を読み出し(ステップB7)、その「2D/3D」は、“3D”であるか、つまり、3D表示に適したコンテンツであるかを調べる(ステップB8)。
【0078】
いま、“輝度”の「解析結果」が“ばらつき度−強”であれば、その「2D/3D」が“2D”であるから、3D表示に適していないコンテンツであると判断する(ステップB8でNO)。そして、コンテンツ記憶部M4を検索し、2Dの「実データ」が記憶されていれば(ステップB9でYES)、その「実データ」を読み出し(ステップB10)、2Dの「実データ」が記憶されていなければ(ステップB8でNO)、2D/3D変換処理部20によって3Dの「実データ」を2Dのデータに変換させる(ステップB11)。なお、3D深度の異なる複数の「実データ」の中から最も弱い(2Dに近い)深度の「実データ」を選択して2Dのデータに変換するようにしてもよい。そして、2D表示させる処理に移るが、その際、表示部19の表面に視差バリアが生成されていれば、この視差バリアを消去したのち(ステップB12)、当該コンテンツを表示部19に2D表示させる(ステップB13)。以下、コンテンツ表示の終了が指示されるまで(ステップB14でYES)、選択コンテンツを2D表示させる(ステップB13、B14)。このように「解析結果」が“ばらつき度−強”であれば、選択コンテンツが2D表示される。
【0079】
また、例えば、“輝度”の「解析結果」が“ばらつき度−弱”あるいは“ばらつき度−中”であれば、その「2D/3D」が“3D”であるから(ステップB8でYES)、それに対応する「3D深度」に基づいてコンテンツ記憶部M4を検索し、当該「3D深度」に対応する3Dの「実データ」の有無を調べる(ステップB15)。なお、「実データ」には、「3D深度」が“レベル0”の実データのみを持つコンテンツもあれば、各3D深度の実データを持つコンテンツもある。いま、「3D深度」に該当する3Dの「実データ」が記憶されていれば(ステップB15でYES)、その「実データ」を読み出して(ステップB16)、3D表示させる処理に移るが、その際、視差バリアを表示部19の表層に生成させたのち(ステップB18)、表示部19に3D表示させる(ステップB19)。以下、コンテンツ表示の終了が指示されるまで(ステップB20でYES)、選択コンテンツを3D表示させる(ステップB19、B20)。このように「解析結果」が“ばらつき度−弱”であれば、選択コンテンツが“レベル3”の深度で3D表示され、“ばらつき度−中”であれば、選択コンテンツが“レベル1”の深度で3D表示される。
【0080】
また、「3D深度」に対応する3Dの「実データ」が記憶されていなければ(ステップB15でNO)、つまり、“輝度”の解析結果に応じた3D深度とは異なる別の3D深度(例えば、深度レベル“0”)の「実データ」しか記憶されていなければ、2D/3D変換処理部20によって、この別の3D深度の「実データ」を、解析結果に応じた3D深度のコンテンツに変換させる(ステップB17)。そして、上述の場合と同様に、視差バリアを表示部19の表層に生成させた後(ステップB18)、表示部19に3D表示させる(ステップB19)。以下、コンテンツ表示の終了が指示されるまで(ステップB20でYES)、選択コンテンツを3D表示させる(ステップB19、B20)。
【0081】
一方、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」が“色”であれば(ステップB4でNO)、コンテンツ記憶部M4を参照し、表示対象として選択したコンテンツの「実データ」を読み出した後(ステップB21)、この「実データ」の色ばらつきを解析する(ステップB22)。この場合、「実データ」の全体解析、間引き解析、部分解析のいずれかによって色のばらつき具合を求める。そして、この解析結果に基づいて表示制御情報記憶部M3を参照し、該当する「解析結果」に対応付けられている「表示制御情報」を読み出す(ステップB23)。そして、上述した場合と同様に、ステップB8に移り、その「2D/3D」は、“3D”であるかを調べ、“2D”の場合に応じた処理(ステップB9〜B14)又は“3D”に応じた処理に移る(ステップB15〜B20)。これによって「解析結果」が“ばらつき度−弱”であれば、選択コンテンツが2D表示され、“ばらつき度−中”であれば、選択コンテンツが“レベル1”の深度で3D表示され、“ばらつき度−強”であれば、選択コンテンツが“レベル3”の深度で3D表示される。
【0082】
他方、表示対象として選択したコンテンツが動画であれば(ステップB3でNO)、コンテンツ記憶部M4を参照し、表示対象として選択したコンテンツの「実データ」を読み出した後(ステップB24)、この「実データ」の動きを解析する(ステップB25)。この場合、「実データ」の全体解析、間引き解析、部分解析のいずれかによって画像の動く具合を求める。そして、この解析結果に基づいて表示制御情報記憶部M3を参照し、該当する「解析結果」に対応付けられている「表示制御情報」を読み出す(ステップB26)。そして、上述した場合と同様に、ステップB8に移り、その「2D/3D」は、“3D”であるかを調べ、“2D”の場合に応じた処理(ステップB9〜B14)又は“3D”に応じた処理に移る(ステップB15〜B20)。これによって「解析結果」が“動き度−0(静止画)”であれば、選択コンテンツが2D表示され、“動き度−弱”であれば、選択コンテンツが“レベル1”の深度で3D表示され、“動き度−強”であれば、選択コンテンツが“レベル3”の深度で3D表示される。
【0083】
以上のように、この第2実施形態においては、コンテンツの内容を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、カメラ機能で撮影した画像など、どのようなコンテンツであっても、その内容に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別することができる。
【0084】
コンテンツの輝度のばらつき具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、例えば、輝度ばらつきが大きい場合は、文字情報などのテキストコンテンツであると判断して、2D表示させることができる。
【0085】
コンテンツの色のばらつき具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、例えば、色のばらつきが自然を撮影した画像に近いかどうかを解析し、この自然に近ければ、3D表示に適していると判別することができる。この場合、自然に近ければ、3D深度を強くすることができる。
【0086】
コンテンツの動き具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたので、例えば、動きが大きい場合には、より臨場感のある表示にふさわしいと判別し、3D深度をより強くすることができる。
【0087】
3D表示に適していないコンテンツを弱い3D深度(例えば、レベル0)で3D表示させるようにしたから、レベル0の3D深度での3D表示を擬似的に2D表示とさせることができる。
【0088】
なお、上述した第2実施形態においては、コンテンツの輝度ばらつきが大きい場合、文字情報などのテキストコンテンツであると判断して、2D表示させるようにしたが、テキストコンテンツを弱い3D深度(例えば、レベル1)で表示させるようにしてもよい。
【0089】
また、上述した第2実施形態においては、決定した3D深度の「実データ」が記憶されていない場合には、別の3D深度の実データを決定した3D深度の実データに変換するようにしたが、決定した3D深度の実データを情報配信装置4に要求して受信するようにしてもよい。
【0090】
上述した第2実施形態においては、表示対象のコンテンツが静止画の場合に、コンテンツの輝度のばらつき具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したり、コンテンツの色のばらつき具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別したりするようにしたが、輝度のばらつき具合及び色のばらつき具合に応じて3D表示での適性を判別するようにしてもよい。また、表示対象のコンテンツが動画の場合に、コンテンツの動き具合を解析した解析結果に基づいて当該コンテンツの3D表示での適性を判別するようにしたが、静止画の場合と同様に、輝度のばらつき具合及び又は色のばらつき具合に応じて3D表示での適性を判別するようにしてもよい。
【0091】
上述した各実施形態において3Dのコンテンツは、その3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツを同時に表示して、それらが正しく3Dに見えるように3D深度に応じた視差バリアを表示部19の表層に生成して3D表示を行う方法を例示したが、例えば、コンテンツが3Dに見えるような視覚効果を施して3D表示を行う方法など、任意の3D表示方法であってもよい。
【0092】
その他、記憶部13はメモリカードや外付けハードディスクなど、任意の外部記憶装置であってもよい。また、表示部19は、外部モニタなど、任意の外部表示装置であってもよい。また、端末装置は携帯電話機1に限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。更に、折り畳みタイプの端末装置に限らず、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよい。
【0093】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1 携帯電話機
2 無線通信網
3 インターネット
4 情報配信装置
11 中央制御部
13 記憶部
15 無線通信部
17 テレビ放送受信部
18 撮像処理部
19 表示部
20 3D変換処理部
21 操作部
M1 プログラム記憶部
M2 各種情報一時記憶部
M3 表示制御情報記憶部
M4 コンテンツ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、
前記表示情報の内容に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、
この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記決定段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に二次元表示させるか三次元表示させるかの表示制御を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御として、三次元表示の深度を決定し、
前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された三次元表示の深度で前記表示情報を前記表示部に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記判別手段は、前記表示情報の三次元表示での適正として、その適性具合を判別し、
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された適性具合に応じて三次元表示の深度を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正として、三次元表示に適していないと判別された場合に、三次元表示の深度として弱い深度を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項6】
前記判別手段は、前記表示情報の種別に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項7】
前記判別手段は、前記表示情報が所定のキーワードに該当しているかに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記表示情報の三次元表示での適正を判別するための適性条件をユーザ操作によって任意に設定する設定手段を更に備え、
前記判別手段は、前記表示情報の内容が前記設定手段によって設定された適性条件を満たすか否かに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項9】
前記表示情報として放送コンテンツを受信してリアルタイム出力する放送受信出力手段を更に備え、
前記判別手段は、電子番組表を参照して、前記放送受信出力手段によって受信出力する放送コンテンツにおける三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
前記表示情報としてストリーミング用コンテンツをネットワーク経由で受信してリアルタイム再生する受信再生手段を更に備え、
前記判別手段は、前記ストリーミング用コンテンツに関する情報を参照して、前記受信再生手段によって受信したストリーミング用コンテンツにおける三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
前記表示情報の内容を解析する解析手段を更に備え、
前記判別手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項12】
前記解析手段は、前記表示情報の輝度のばらつき具合を解析し、
前記判別手段は、前記解析手段によって解析された輝度のばらつき具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の端末装置。
【請求項13】
前記解析手段は、前記表示情報の色のばらつき具合を解析し、
前記判別手段は、前記解析手段によって解析された色のばらつき具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の端末装置。
【請求項14】
前記解析手段は、前記表示情報の動きの具合を解析し、
前記判別手段は、前記解析手段によって解析された動きの具合に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の端末装置。
【請求項15】
コンピュータに対して、
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、前記表示情報の内容に基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、
前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、
前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−283715(P2010−283715A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136913(P2009−136913)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【特許番号】特許第4576570号(P4576570)
【特許公報発行日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】