説明

端末装置及びプログラム

【課題】 3D表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、使用者に煩わしさを感じさせることなく、適切な表示を実現できるようにする。
【解決手段】 携帯電話機1の中央制御部11は、携帯電話機1に人体が接触した場合の接触の仕方に基づいて当該携帯電話機1が手持ち状態であるか否かを検出し、この手持ち状態であるか否かに基づいて表示対象コンテンツの3D表示での適正を判別し、この3D表示での適性に応じて決定された表示制御にしたがって当該コンテンツを表示部19に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平面状の表示部に画像(静止画、動画)、テキスト、メニューなどの表示情報を三次元表示(3D表示)して使用者に立体視させるようにした技術には、各種の技術があり、例えば、二次元(2D)表示情報の中のオブジェクトに立体に見えるような視覚効果を施して、そのオブジェクトを立体に見せる技術がある。なお、ポリゴンを利用した技術はこの技術の一例である。また、使用者の右目と左目の視差を利用した技術もある。すなわち、互いに少しずらした右目用の表示情報と左目用の表示情報を用意し、それら2つの表示情報を同時に表示させた際に、右目用の表示情報は右目で見えて左目では見えないように、左目用の表示情報は左目で見えて右目では見えないようにするために、光の経路を遮断する電子式の視差バリア(スイッチング液晶パネル)を適切な位置に配置することによって表示情報を立体に見せるようにした技術である。
【0003】
上述したいずれの3D表示技術においても、3Dの奥行きや飛び出しの程度を示す3D深度というパラメータがあり、この3D深度が大きいほど、使用者には表示情報がより深く、あるいはより飛び出して見えることになる。反対に3D深度が小さいほど、表示情報が浅く見える、あるいはあまり飛び出して見えないことになり、3D深度がゼロでは、2Dに見える(すなわち2D表示する)ということになる。従来、電子式の視差バリアを用いて、平面(2D)/立体(3D)画像を適宜変換して表示する表示システムが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−121553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、表示情報を3D表示させることは、必ずしも最良であるとは限らず、返って見にくい画像を使用者に見せることにもなることにもなり、また、3D処理は、電力消費が多いため、いつも3D表示を行うことは、電力消費の点で好ましくない。
【0006】
本発明の課題は、3D表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、使用者に煩わしさを感じさせることなく、適切な表示を実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、当該端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する手持ち検出手段と、この手持ち検出手段によって手持ち状態であるか否かの検出結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記検出手段は、当該端末装置に人体が接触した場合の接触の仕方に基づいて当該端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
また、上述した課題を解決するために請求項3記載の発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、時刻を計時する計時手段と、この計時手段によって計時された時刻に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記表示情報の三次元表示での適正を判別するための適性条件として時間帯を手動操作によって任意に設定する設定手段を更に備え、前記判別手段は、前記計時手段による計時時刻が前記適性条件としての時間帯に該当するか否かに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決するために請求項5記載の発明は、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、使用者を特定する使用者特定手段と、この使用者特定手段によって特定された使用者に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
請求項5に従属する発明として、前記使用者特定手段は、使用者の属性を特定し、前記判別手段は、前記使用者特定手段によって特定された使用者の属性に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項5に従属する発明として、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段を更に備え、前記使用者特定手段は、前記生体情報取得手段によって取得された前記生体情報に基づいて使用者を特定する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項5に従属する発明として、使用者を撮影する撮像手段を更に備え、前記使用者特定手段は、前記撮影手段によって撮影された画像に基づいて当該使用者を特定する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1、3、5いずれか記載に従属する発明として、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に二次元表示させるか三次元表示させるかの表示制御を決定する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1、3、5いずれか記載に従属する発明として、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御として、三次元表示の深度を決定し、前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された三次元表示の深度で前記表示情報を前記表示部に表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項10記載に従属する発明として、前記表示情報として、三次元表示の深度が異なる複数の実データを持つコンテンツを複数種記憶するコンテンツ記憶手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている複数種のコンテンツの中から表示対象として選択されたコンテンツを表示させる際に、この表示対象コンテンツとして前記決定手段によって決定された三次元表示の深度に対応する実データを読み出して前記表示情報を前記表示部に三次元表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項10記載に従属する発明として、前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正として、三次元表示に適していないと判別された場合に、三次元表示の深度として弱い深度を決定する、請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項1、3、5いずれか記載に従属する発明として、前記表示情報としてコンテンツを受信する受信手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信したコンテンツを前記決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示部にリアルタイムに表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
また、上述した課題を解決するために請求項14記載の発明は、コンピュータに対して、三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する機能と、前記手持ち状態であるか否かの検出結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【0021】
また、上述した課題を解決するために請求項15記載の発明は、コンピュータに対して、時刻を計時する機能と、前記計時された時刻に基づいて表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を三次元表示が可能な表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【0022】
また、上述した課題を解決するために請求項16記載の発明は、コンピュータに対して、使用者を特定する機能と、前記特定された使用者に基づいて表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を三次元表示が可能な表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、3D表示が可能な表示部に表示情報を表示させる場合に、使用者に煩わしさを感じさせることなく、適切な表示を実現することができ、実用性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】表示制御情報記憶部M3を説明するための図。
【図4】テレビアプリなどのビューワアプリの起動で実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【図5】“手持ち状態”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA7)を詳述するためのフローチャート。
【図6】“時間帯”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA8)を詳述するためのフローチャート。
【図7】“使用者”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA9)を詳述するためのフローチャート。
【図8】第2実施形態においてコンテンツ記憶部M4を説明するための図。
【図9】第2実施形態において、コンテンツ再生操作に応答して実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(実施形態1)
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1は、例えば、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)が開閉可能(折り畳み自在)に取り付けた折り畳みタイプで、この携帯電話機1には、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、カメラ機能のほか、デジタルテレビ放送(例えば、ワンセグ地上デジタルテレビ放送)を受信して視聴が可能なテレビ機能及び3D(三次元)表示機能、録画機能などが備えられている。3D表示機能は、左右の目の視差を利用した視差バリア方式によって、動画、静止画、テキスト、メニューなどの表示情報(コンテンツ)を2D(二次元)表示させるのではなく、3Dの奥行きあるいは飛び出しの程度を示す3D深度で表示させる機能である。
【0026】
携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機1との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、Webサイトをアクセスして閲覧可能となり、また、情報配信装置4から動画、静止画、音楽、ニュース、音楽などのマルチメディアのコンテンツをインターネット3、無線通信網2を介してダウンロードして再生するストリーミングが可能となる。
【0027】
また、携帯電話機1は、テレビ局5から送信アンテナ6を介して発信された地上波デジタル放送(放送コンテンツ)を受信するようにしているが、インターネットラジオのように無線通信網2、インターネット3を介して情報配信装置4からデジタル放送をダウンロード受信したりすることもできる。このように携帯電話機1は、テレビ機能などを介して放送コンテンツを受信したり、インターネット接続機能を介してストリーミング用コンテンツをダウンロード受信したりすることができるようになっている。その他に、着脱自在な可搬型メモリカードなどの記録メディア7から各種コンテンツを取得したり、Bluetooth(登録商標)通信、赤外線通信などの近距離通信を介して他の携帯電話機などの外部機器8から各種のコンテンツを取得したりすることができるようになっている。
【0028】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリなどを有している。この記憶部13には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、表示制御情報記憶部M3、後述する第2実施形態で使用するコンテンツ記憶部M4などが設けられている。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。
【0029】
プログラム記憶部M1には、図4〜図7に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、タイマ情報、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、表示制御情報記憶部M3については後で詳述するものとする。
【0030】
その他アプリ処理関係部14は、電子メール機能、インターネット接続機能、カメラ機能、テレビ機能などのアプリケーション処理に関する情報を記憶したり、その処理に関する制御を行ったりする。無線通信部15は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調した後、音声信号処理部16を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部16から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から発信出力させる。
【0031】
テレビ放送受信部17は、テレビ機能を構成するもので、通信端末装置向けのワンセグ地上波デジタルテレビ放送のほか、電子番組表(EPG情報)などの番組情報も含めて受信可能となっている。このテレビ放送受信部17は、テレビ用アンテナAT2によって受信したテレビ放送信号の中から予め選局されているチャンネルの放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したり、圧縮データの解凍などを行うデジタル回路部を有している。
【0032】
撮像処理部18は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なカメラ機能を構成するもので、図示省略するが、インカメラ、アウトカメラを構成する。なお、インカメラは、自己の顔などを撮影するTV電話用の撮像部であり、また、アウトカメラは、外界を撮影する通常の撮像部である。例えば、この携帯電話装置を構成する2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)が開閉可能(折り畳み可能)に取り付けられている場合に、この2つの筐体を開いた状態において、インカメラは、表示部筐体の内側(表示画面側)に配置されたカメラであり、アウトカメラは、表示部筐体の外側(インカメラの反対側)に配置されたカメラである。
【0033】
そして、撮像処理部18は、撮影レンズ、ミラーなどのレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備え、光学ズームを調整制御したり、撮像する焦点を調整するオートフォーカス、あるいは手動操作による手動フォーカスを調整制御したり、シャッター駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したりするようにしている。なお、上述したインカメラは、TV電話用として利用されるほか、使用者特定用としても利用されるもので、制御部1は、このインカメラによって使用者の顔が撮影された際に、この顔画像を解析すると共に、その解析結果と予め登録されている顔情報(図示省略)とを照合することによってその使用者は誰かを特定したり、使用者はどのような年齢層に該当するかを推測したりするようにしている。
【0034】
3D表示対応の表示部19は、高精細液晶を使用し、例えば、文字情報、待受画像、テレビ映像、撮影画像などの表示情報(コンテンツ)を表示させるもので、この表示部19の表面には、視差バリア(図示省略)を生成するための液晶の層が設けられていて3D表示が可能となっている。2D/3D変換処理部20は、2Dコンテンツを3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツに変換したり、3Dコンテンツを別の3D深度のコンテンツに変換したり、3Dコンテンツを2Dコンテンツに変換したりするもので、この3D変換処理部20によって変換されたコンテンツは、表示部19に3D表示されたり2D表示されたりする。
【0035】
操作部21は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部11は、この操作部21からの入力操作信号に応じた処理を実行する。報知部22は、図示しないサウンドスピーカ、LED(発光ダイオード)ランプ、振動モータを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。タッチセンサ部23は、携帯電話機1を構成する操作部筐体の両側部に人体接触部(透明タッチセンサ)をそれぞれ配設した構成で、中央制御部11は、タッチセンサ部23への接触状況に基づいて携帯電話機1が手持ち状態にあるか否かを検出するようにしている。
【0036】
なお、手持ち状態を検出するために、例えば、スタイル検出部(図示省略)を設けることによって、携帯電話機1を構成する2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)の折り畳みを開いた状態(オープンスタイル)であることを検出し、かつ、操作部筐体の両側部に配設したタッチセンサ部23に人体がそれぞれ接触したことを検出した際に、手持ち状態にあると検出するようにしてもよい。また、タッチセンサ部23は、上述のように手持ち状態か否かを検出する場合に利用されるほか、この携帯電話機1の使用者を特定するために、その使用者がタッチセンサ部23に接触した接触部位から指紋情報を採取する場合にも利用される。この場合、中央制御部11は、タッチセンサ部23からの指紋情報(使用者の生体情報)を解析すると共に、その解析結果と予め登録されている指紋情報(図示省略)とを照合することによってその使用者は誰かを特定するようにしている。計時部24は、現在時刻(時分秒のほか、曜日、日付を含む)を計時する時計を構成するもので、中央制御部11は、現在時刻が所定の時間帯に該当するかを判別するようにしている。
【0037】
図3は、表示制御情報記憶部M3を説明するための図である。
表示制御情報記憶部M3は、表示対象のコンテンツを表示部19に表示させる際に、当該コンテンツの3D表示での適正に基づいて、当該コンテンツを2D表示させるか3D表示させるかを示すほかに3D表示させる場合にはどの位の深さ(強さ)の3D深度で表示させるかを示す表示制御情報を記憶するもので、「適性条件」と「表示制御情報」とを対応付けて記憶する構成となっている。この表示制御情報記憶部M3の内容は、手動操作によって任意に設定されたものである。中央制御部11は、この表示制御情報記憶部M3を参照し、表示対象として受信した放送コンテンツやストリーミング用コンテンツの3D表示での適正を判別すると共に、この3D表示での適性に応じてその表示制御を決定し、この表示制御にしたがって表示部19に当該コンテンツを2D表示させたり、3D表示させたりするようにしている。
【0038】
すなわち、表示制御情報記憶部M3は、種類テーブルT1、適性条件別テーブルT2、T3、T4のほか、参照用テーブルT5を有している。種類テーブルT1は、「適性条件」の種類を記憶するもので、タッチセンサ部23への接触状況に基づいて携帯電話機1が手持ち状態であるか否かを適性条件とする“手持ち状態”と、計時部24によって計時された現在時刻が予め決められている時間帯に該当するか否かを適性条件とする“時間帯”と、携帯電話機1を使用してコンテンツ表示を見る使用者は誰か又はどのような属性の人かを適性条件とする“使用者(個人/属性)”とを記憶するようにしている。この「適性条件」の種類としての“手持ち状態”、“時間帯”、“使用者(個人/属性)”に対応付けられている「設定フラグ」は、どの適性条件が有効であるか否かを示すもので、このフラグ“1”は、現在、有効な適性条件であることを示し、図示の例では、“手持ち状態”が現在有効な適性条件であることを示している。
【0039】
適性条件別テーブルT2は、「適性条件」の“時間帯”に応じて「表示制御情報」を記憶するもので、使用者の生活時間帯として、例えば、“食事時間帯”、“趣味時間帯1”、“趣味時間帯2”、…が記憶され、更に、“食事時間帯”は、例えば、“7:00〜8:00”、“12:00〜13:00”、“19:00〜20:00”に区分されている。この「適性条件」としての“時間帯”は、手動操作によって任意に設定されたもので、“趣味時間帯1”は、例えば、ヨガ教室の番組を視聴する時間帯として、“毎週水曜日20:00〜22:00”、また、“趣味時間帯2”は、映画番組を鑑賞する時間帯として、“毎週金曜日21:00〜23:00”であることを示している。「表示制御情報」は、現在時刻が該当する時間帯に応じて表示制御を決定する際に使用されるもので、2D表示させるか3D表示させるかを示す「2D/3D」を有するほか、3D表示させる場合にはその適性具合に応じてどの位の深さ(強さ)の3D深度で表示させるかを示す「3D深度」を有している。
【0040】
「3D深度」は、コンテンツの3Dの奥行きあるいは飛び出しの程度を示すもので、“レベル3”、“レベル2”、“レベル1”、レベル0が設定され、3D深度の強い順に、レベル3>レベル2>レベル1>レベル0の関係となっている。なお、“レベル0”は、3D深度が“レベル0(ゼロ)”で、2D(平面)であることを示し、「3D深度」が“レベル0”のコンテンツは、2D表示される。なお、図示の例において、各“食事時間帯”に対応して「2D/3D」にはそれぞれ“2D”が記憶され、「3D深度」には“レベル0”がそれぞれ記憶されている。また、“趣味時間帯1”に対応して「2D/3D」には“2D”が記憶され、「3D深度」には“レベル0”が記憶され、また、“趣味時間帯2”に対応して「2D/3D」には“3D”が記憶され、「3D深度」には“レベル2”が記憶されている。つまり、本格的にテレビ放送を視聴する場合には、3D表示、それ以外では2D表示のような表示制御を行うようにしている。
【0041】
適性条件別テーブルT3は、「適性条件」の“使用者(個人)”に応じて「表示制御情報」を記憶する構成となっている。この「適性条件」としての“使用者(個人)”は、手動操作によって任意に設定されたもので、携帯電話機1を使用してテレビ放送などを視聴する可能性のある各個人(家族、友人、知人など)として、例えば、“祖母”、“父”、“母”、“兄”、“妹”などが記憶されている。「表示制御情報」は、携帯電話機1を使用してテレビ放送などを視聴する使用者に応じて表示制御を決定する際に使用されるもので、上述した適性条件別テーブルT2と同様の「2D/3D」及び「3D深度」を有している。なお、図示の例では、眼の健康状態、成長期などを考慮して、“祖母”に対応して「2D/3D」には“2D”が記憶され、「3D深度」には“レベル0”が記憶され、また、“父”及び“兄”に対応して「2D/3D」には“3D”が記憶され、「3D深度」には“レベル3”が記憶され、また、“母”に対応して「2D/3D」には“3D”が記憶され、「3D深度」には“レベル2”が記憶され、また、“妹”に対応して「2D/3D」には“3D”が記憶され、「3D深度」には“レベル1”が記憶されている。
【0042】
適性条件別テーブルT4は、「適性条件」の“使用者(属性)”に応じて「表示制御情報」を記憶する構成となっている。この「適性条件」としての“使用者(属性)”は、手動操作によって任意に設定されたもので、携帯電話機1を使用してテレビ放送などを視聴する可能性のある使用者の属性(年齢層)として、例えば、“12歳未満”、“12歳以上65歳未満”、“65歳以上”に区分されている。「表示制御情報」は、この携帯電話機1を使用してテレビ放送などを視聴する使用者の属性に応じて表示制御を決定する際に使用されるもので、上述した適性条件別テーブルT2と同様の「2D/3D」及び「3D深度」を有している。なお、図示の例では、成長期などを考慮して、“12歳未満”、及び“65歳以上”に対応して「2D/3D」には“2D”が記憶され、「3D深度」には“レベル0”が記憶され、“12歳以上65歳未満”に対応して「2D/3D」には“3D”が記憶され、「3D深度」には“レベル2”が記憶されている。
【0043】
参照用テーブルT5は、この携帯電話機1を使用してテレビ放送などを視聴する使用者(個人/属性)を特定する方法を決定する際に参照されるもので、「決定方法」、「設定フラグ」を有する構成となっている。「決定方法」は、使用者(個人/属性)を特定するための情報を手動操作によって入手する方法の“手動操作”と、使用者の指紋を採取することによって使用者(個人/属性)を特定するための情報を入手する方法の“自動1”と、使用者の顔を撮影した画像を解析することによって使用者(個人/属性)を特定するための情報を入手する方法の“自動2”を有している。この「決定方法」に対応する「設定フラグ」は、そのいずれを有効であるかを示すフラグで、図示の例では、“自動2”が現在有効な「決定方法」であることを示している。
【0044】
次に、第1実施形態における携帯電話機1の動作概念を図4〜図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなど伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
なお、図4は、携帯電話機1の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図4のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
【0045】
図4は、テレビアプリなどのビューワアプリの起動で実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、コンテンツ受信再生操作(リアルタイム再生操作)に応答して、テレビ機能が起動されたかを調べ(ステップA1)、テレビ機能が起動された場合には(ステップA1でYES)、表示対象のコンテンツとして、テレビ放送受信部17から放送コンテンツ(2D表示用コンテンツ)の受信を開始する(ステップA2)。また、インターネット接続機能が起動された場合には(ステップA1でNO)、表示対象のコンテンツとして、無線通信部15からストリーミング用コンテンツ(2D表示用コンテンツ)の受信を開始する(ステップA3)。
【0046】
そして、表示制御情報記憶部M3を構成する種類テーブルT1の「設定フラグ」を参照し(ステップA4)、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」は、“手持ち状態”であるか否かを調べたり(ステップA5)、“時間帯”であるか“使用者”であるかを調べたりする(ステップA6)。いま、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」が“手持ち状態”であれば(ステップA5でYES)、“手持ち状態”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移るが(ステップA7)、“時間帯”であれば(ステップA6でYES)、“時間帯”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移り(ステップA8)、“使用者”であれば(ステップA6でNO)、“使用者”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移る(ステップA9)。
【0047】
図5は、“手持ち状態”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA7)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、タッチセンサ部23を動作させた状態において(ステップB1)、操作部筐体の両側部に配設されているタッチセンサ部23への接触状況を取得し(ステップB2)、この接触状況に基づいて携帯電話機1が“手持ち状態”であるか否かを検出する(ステップB3)。この場合、タッチセンサ部23への接触を検出しなかったときや接触を検出しても3D表示を視認する場合の適切な視距離が安定して確保できるような持ち方に対応する接触状況でないときには、“手持ち状態”ではないと判断する。
【0048】
いま、“手持ち状態”でなければ(ステップB3でNO)、3D表示に適さないと判断し、受信コンテンツを2D表示させるために3D深度として“レベル0”を決定するが(ステップB5)、手持ち状態であると判断した場合には(ステップB3でYES)、3D表示に適すると判断し、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として“レベル2”を決定する(ステップB4)。なお、手持ち状態での3D深度は、“レベル2”に限らず、“レベル1”あるいは“レベル3”であってもよい。そして、上述のようにして決定した3D深度を各種情報一時記憶部M2に一時記憶する(ステップB6)。
【0049】
図6は、“時間帯”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA8)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、計時部24から現在時刻を取得した後(ステップC1)、時間帯の適性条件別テーブルT2の有無を調べる(ステップC2)。ここで、手動操作によって適性条件別テーブルT2が作成され、“時間帯”に対応付けて「表示制御情報」が設定されていれば(ステップC2でYES)、現在時刻に該当する“時間帯”の有無を調べる(ステップC3)。ここで、いずれかの“時間帯”に該当していれば(ステップC3でYES)、この“時間帯”に対応付けられている「表示制御情報」から「3D深度」を読み出して、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として決定する(ステップC4)。例えば、現在時刻が“金曜日の21:00〜23:00”であれば、“趣味時間帯2”に該当するため、「3D深度」として“レベル2”を決定する。
【0050】
また、適性条件別テーブルT2が設定されていない場合(ステップC2でNO)、あるいは適性条件別テーブルT2が設定されていても、現在時刻がいずれの“時間帯”にも該当しない場合には(ステップC3でNO)、深夜時間帯又は早朝時間帯かを調べ(ステップC6)、深夜時間帯又は早朝時間帯であれば(ステップC6でYES)、3D表示に適さないと判断し、受信コンテンツを2D表示させるための3D深度として“レベル0”を決定する(ステップC7)。また、深夜時間帯又は早朝時間帯以外であれば(ステップC6でNO)、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として“レベル2”を決定する(ステップC8)。この場合の3D深度は、“レベル2”に限らず、“レベル1”あるいは“レベル3”であってもよい。そして、上述のようにして決定した3D深度を各種情報一時記憶部M2に一時記憶する(ステップC5)。
【0051】
図7は、“使用者”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理(図4のステップA9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、参照用テーブルT5の「設定フラグ」を参照し(ステップD1)、「設定フラグ」が“1”の「決定方法」は、“自動1”であるか否かを調べたり(ステップD2)、“自動2”であるか“手動操作”であるかを調べたりする(ステップD3)。いま、「設定フラグ」が“1”の「決定方法」が“自動1”であれば(ステップD2でYES)、タッチセンサ部23を動作させた後(ステップD4)、タッチセンサ部23から指紋情報を取得すると共に(ステップD5)、この指紋情報に基づいて指紋認証処理を行う(ステップD6)。
【0052】
この場合、タッチセンサ部23からの指紋情報を解析すると共に、その解析結果と予め登録されている指紋情報とを照合することによって指紋認証処理を行い、その結果、登録されている指紋情報に該当しないと判別された場合には(ステップD7でNO)、受信コンテンツを2D表示させるために3D深度として“レベル0”を決定する(ステップD8)。また、登録されている指紋情報に該当すると判別された場合には(ステップD7でYES)、その使用者を特定すると共に当該使用者に基づいて適性条件別テーブルT3を参照することによって(ステップD9)、対応する「表示制御情報」の「3D深度」を読み出し、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として決定する(ステップD10)。例えば、使用者が“父”であれば、それに対応する「3D深度」として“レベル3”が決定され、“祖母”であれば、それに対応する「3D深度」として“レベル0”が決定される。
【0053】
また、「設定フラグ」が“1”の「決定方法」が“自動2”であれば(ステップD3でYES)、撮像処理部18のインカメラを動作させる(ステップD11)。そして、インカメラによって撮影された顔画像を取得した後(ステップD12)、次の顔認証処理に移る(ステップD13)。この場合、インカメラからの顔画像を解析すると共に、この解析結果と予め登録されている顔情報とを照合することによって顔認証処理を行う。ここで、登録されている顔情報に該当していると判別された場合には(ステップD14でYES)、その使用者を特定すると共に当該使用者に基づいて適性条件別テーブルT3を参照することによって(ステップD9)、対応する「表示制御情報」の「3D深度」を読み出し、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として決定する(ステップD10)。例えば、使用者が“父”であれば、それに対応する「3D深度」として“レベル3”が決定される。
【0054】
一方、顔認証処理の結果、登録されている顔情報に該当していないと判別された場合には(ステップD14でNO)、インカメラからの顔画像を解析することによって使用者の年齢層を推定する処理を行う(ステップD15)。この場合、白髪や薄毛具合、皺の数、皮膚の弛みなどを総合的に判断して年齢層の推定を行い、その結果、推定が不可能であれば(ステップD16でNO)、受信コンテンツを2D表示させるために3D深度として“レベル0”を決定するが(ステップD17)、推定が可能であれば(ステップD16でYES)、この推定年齢層に基づいて適性条件別テーブルT4を参照することによって(ステップD18)、対応する「表示制御情報」の「3D深度」を読み出し、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として決定する(ステップD19)。例えば、“12歳未満”、“65歳以上”であれば、3D深度として“レベル0”が決定され、“12歳以上65歳未満”であれば、3D深度として“レベル2”が決定される。
【0055】
また、「設定フラグ」が“1”の「決定方法」が“手動操作”であれば(ステップD3でNO)、使用者個人を特定するための情報の入力待ち状態となる(ステップD20)。ここで、手動操作による情報入力がなければ(ステップD20でNO)、受信コンテンツを2D表示させるために3D深度として“レベル0”を決定するが(ステップD21)、情報入力があれば(ステップD20でYES)、この入力情報に基づいて適性条件別テーブルT3を参照することによって(ステップD22)、対応する「表示制御情報」の「3D深度」を読み出し、受信コンテンツを3D表示させるための3D深度として決定する(ステップD23)。そして、上述のようにして決定した3D深度を各種情報一時記憶部M2に一時記憶する(ステップC24)。
【0056】
このような表示制御決定処理(図4のステップA7〜A9)が終了すると、一時記憶の「3D深度」を読み出し(図4のステップA10)、その“レベル0”であるかを調べる(ステップA11)。いま、「3D深度」が“レベル0”であれば(ステップA11でYES)、受信コンテンツを2D表示させる処理に移るが、その際、表示部19の表面に視差バリアが生成されていれば、この視差バリアを消去した後(ステップA12)、受信コンテンツを表示部19に2D表示させる(ステップA13)。そして、受信コンテンツの終了が検出されたり、表示終了を指示するユーザ操作が行われたりするまで(ステップA14)、上述のステップA13に戻る。
【0057】
また、「3D深度」が“レベル0”でなければ(ステップA11でNO)、視差バリアを表示部19の表層に生成させると共に(ステップA15)、受信コンテンツ(2Dコンテンツ)を「3D深度」に応じた3D表示用のコンテンツに変換する(ステップA16)。その際、2D/3D変換処理部20では、2Dの受信コンテンツを3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツに変換する処理が行われるので、この変換後の受信コンテンツを取得し、上述の「3D深度」で表示部19に3D表示させる(ステップA17)。そして、受信コンテンツの終了が検出されたり、表示終了を指示するユーザ操作が行われたりするまで(ステップA18)、上述のステップA17に戻る。なお、上述したステップA14又はステップA18での終了検出に応答して、図4の表示制御処理は終了する。
【0058】
以上のように、第1実施形態においては、携帯電話機1の中央制御部11は、携帯電話機1が手持ち状態であるか否かに基づいて表示対象コンテンツの3D表示での適正を判別し、この3D表示での適性に応じて決定された表示制御にしたがって当該コンテンツを表示部19に表示させるようにしたので、使用者に煩わしさを感じさせることなく、携帯電話機1が手持ち状態であるか否かに応じて2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで使用者の意向に沿った適切な表示を実現することができ、電力消費の点でも有利であるなどの効果を有し、実用性に富んだものとなる。
【0059】
携帯電話機1に人体が接触した場合の接触の仕方に基づいて当該携帯電話機1が手持ち状態であるか否かを検出するようにしたので、手持ち状態を確実に検出することができる。
【0060】
計時部24によって計時された現在時刻に基づいて3D表示での適正を判別し、この3D表示での適性に応じて決定された表示制御にしたがって当該コンテンツを表示部19に表示させるようにしたので、使用者に煩わしさを感じさせることなく、現在時刻に応じて2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで使用者の意向に沿った適切な表示を実現することが、電力消費の点でも有利であるなどの効果を有し、実用性に富んだものとなる。
【0061】
3D表示での適正を判別するための適性条件として時間帯を手動操作によって任意に設定するようにしたので、その設定によってユーザが所望する時間帯で3D表示させることができる。
【0062】
携帯電話機1を使用してコンテンツ表示を見る使用者を特定し、この使用者に基づいて3D表示での適正を判別し、この3D表示での適性に応じて決定された表示制御にしたがって当該コンテンツを表示部19に表示させるようにしたので、使用者に煩わしさを感じさせることなく、使用者に応じて2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで使用者の意向に沿った適切な表示を実現することが、電力消費の点でも有利であるなどの効果を有し、実用性に富んだものとなる。
【0063】
使用者の属性(年齢層)を特定するようにしたので、例えば、ユーザが子供の場合、眼の発達を考慮して、高齢者の場合、眼の疲れを考慮して、2Dによる見易い表示に切り替えることができ、その他の年齢層では臨場感のある3D表示に切り替えることができる。
【0064】
使用者の生体情報(指紋情報)に基づいて使用者を特定するようにしたので、使用者を確実に特定することができる。
【0065】
使用者を撮影した撮影画像に基づいて使用者を特定するようにしたので、使用者に何ら操作を要求することなく、使用者を適切に特定することができる。
【0066】
3D表示での適性に基づいて当該コンテンツを2D表示させるか3D表示させるかを制御するようにしたので、2D表示と3D表示とを適切に切り替えることができる。
【0067】
3D表示での適性に応じて3Dの奥行きや飛び出しの程度を示す3D深度を決定して3D表示させるようにしたので、3D深度を制御することができる。
【0068】
受信したコンテンツの3D表示での適正に応じて当該コンテンツを表示部19にリアルタイムに表示させるようにしたので、放送コンテンツなどをリアルタイム出力する場合でも、2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで適切な表示を実現することができる。
【0069】
なお、上述した第1実施形態においては、2D表示用の受信コンテンツを3D表示用のコンテンツに変換して3D表示させるようにしたが、同一時間に同一内容の2D表示用コンテンツ(放送コンテンツ)と3D表示用コンテンツ(放送コンテンツ)とを受信可能な携帯電話機1においては、サイマル放送としての2D表示用の放送コンテンツと3D表示用の放送コンテンツとを切り替えて2D/3D表示させるようにしてもよい。このことは、放送コンテンツの場合に限らず、無線通信部15から受信したストリーミング用コンテンツとして2D表示用コンテンツと3D表示用コンテンツとが含まれている場合にも、それらのコンテンツを切り替えて2D/3D表示させるようにしてもよい。
【0070】
(実施形態2)
以下、本発明の第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、放送コンテンツなどを受信して当該コンテンツの3D表示での適性を判別しながらリアルタイムに再生出力する場合を示したが、第2実施形態においては、テレビ放送を受信して記録したコンテンツ、カメラ撮影して保存したコンテンツなどのように予め記憶(蓄積)されているコンテンツを表示部19に表示させる場合を示したものである。また、上述した第1実施形態においては、2D表示用コンテンツを3D表示用のコンテンツに変換して3D表示させるようにしたが、予め記憶されている2D/3D用コンテンツを読み出すことによって適切な2D/3D表示させるようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0071】
図8は、第2実施形態においてコンテンツ記憶部M4を説明するための図である。
コンテンツ記憶部M4は、表示部19に表示させるための表示情報(コンテンツ)を記憶するもので、例えば、情報配信装置4から動画、静止画、音楽、ニュースなどの情報をインターネット3、無線通信網2を介してダウンロードしたり、テレビ放送受信部17によって受信した放送番組を録画記録したりした情報をコンテンツとして記憶するようにしている。このコンテンツ記憶部M4は、コンテンツを識別する「情報ID」に対応して「タイトル」、「種別」、「実データ」、「3D深度」などを記憶する構成となっている。
【0072】
「タイトル」は、コンテンツの内容に関するタイトルを示し、図示の例では“二次元コード”、“運動会2008”、“Jリーグ観戦**”、“サンプル動画**”、“サンプル静止画**”、…である。「種別」は、動画コンテンツであるか静止画コンテンツであるかを示す種別情報である。「実データ」は、コンテンツの実データで、その「3D深度」が“レベル0(2D表示用)”の実データのみを持つコンテンツもあれば、各3D深度の実データを持つコンテンツもある。つまり、同じ内容であっても3D深度毎に実データ(2D表示を含む)をそれぞれ持つコンテンツがあり、また、3D深度がレベル0(2D表示)の実データのみを持つコンテンツがある。なお、“レベル0(2D)”は、3D深度が“レベル0(ゼロ)”で、2D(平面)であることを示している。
【0073】
このように同じ内容のコンテンツであっても、様々な3D深度の複数の「実データ」が用意されており、中央制御部11は、それら複数の「実データ」の中から所定の3D深度の「実データ」を選択し、その「実データ」をコンテンツ記憶部M4から読み出して表示部19に3D表示させるようにしている。この場合、このコンテンツ記憶部M4に記憶されていない3D深度の「実データ」にあっては、同じ内容の2D用のデータを所定の3D深度のデータに変換して3D表示させるようにしている。
【0074】
図9は、第2実施形態において、コンテンツ再生操作に応答して実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、コンテンツ再生操作に応答して、コンテンツ記憶部M4の「タイトル」を読み出してメニュー表示させた後(ステップE1)、そのメニュー画面の中から表示対象として所望するコンテンツがユーザ操作によって選択されると(ステップE2)、その選択コンテンツを表示対象として特定する(ステップE3)。
【0075】
そして、表示制御情報記憶部M3を構成する種類テーブルT1の「設定フラグ」を参照し(ステップE4)、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」は、“手持ち状態”であるか否かを調べたり(ステップE5)、“時間帯”であるか“使用者”であるかを調べたりする(ステップE6)。いま、「設定フラグ」が“1”の「適性条件」が“手持ち状態”であれば(ステップE5でYES)、“手持ち状態”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移るが(ステップA7)、“時間帯”であれば(ステップE6でYES)、“時間帯”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移り(ステップE8)、“使用者”であれば(ステップE6でNO)、“使用者”に応じて表示制御を決定する表示制御決定処理に移る(ステップE9)。なお、上述の各表示制御決定処理は、第1実施形態で説明した図5〜図7の表示制御決定処理と同様であるため、その説明は省略するものとする。
【0076】
このような表示制御決定処理(ステップE7〜E9)が終了すると、一時記憶されている「3D深度」、つまり、この表示制御決定処理によって決定された「3D深度」を読み出し(ステップE10)、その“レベル0”であるかを調べる(ステップE11)。いま、この決定3D深度が“レベル0”であれば(ステップE11でYES)、コンテンツ記憶部M4を検索し、その結果、2Dの「実データ」が記憶されていれば(ステップE12でYES)、その「実データ」を読み出すが(ステップE13)、2Dの「実データ」が記憶されていなければ(ステップE12でNO)、2D/3D変換処理部20によって3Dの「実データ」を2Dのデータに変換させる(ステップE14)。
【0077】
なお、3Dの「実データ」を2Dのデータに変換する代わりに、3D深度の異なる複数の「実データ」の中から最も弱い(2Dに近い)深度の「実データ」を選択して2Dのデータに変換するようにしてもよい。そして、2D表示させる処理に移るが、その際、表示部19の表面に視差バリアが生成されていれば、この視差バリアを消去したのち(ステップE15)、当該コンテンツを表示部19に2D表示させる(ステップE16)。以下、コンテンツ表示の終了が指示されるまで(ステップE17でYES)、選択コンテンツを2D表示させる(ステップE16、E17)。
【0078】
また、決定3D深度が“レベル0”でなければ(ステップE11でNO)、コンテンツ記憶部M4を検索し、この決定3D深度に対応する3Dの「実データ」の有無を調べる(ステップE18)。なお、「実データ」には、「3D深度」が“レベル0”の実データのみを持つコンテンツもあれば、各3D深度の実データを持つコンテンツもあるので、その中から該当する3D深度の実データの有無を調べる。いま、決定3D深度に該当する3Dの「実データ」が記憶されていれば(ステップE18でYES)、その「実データ」を読み出して(ステップE19)、3D表示させる処理に移るが、その際、視差バリアを表示部19の表層に生成させた後(ステップE21)、表示部19に3D表示させる(ステップE22)。以下、コンテンツ表示の終了を指示する操作が行われるまで(ステップE23でYES)、選択コンテンツを3D表示させる(ステップE22、E23)。
【0079】
また、決定3D深度に対応する3Dの「実データ」が記憶されていなければ(ステップE18でNO)、つまり、別の3D深度(例えば、深度レベル“1”)の「実データ」しか記憶されていなければ、2D/3D変換処理部20によって、この別の3D深度の「実データ」を、決定3D深度のコンテンツに変換させる(ステップE20)。そして、上述の場合と同様に、視差バリアを表示部19の表層に生成させた後(ステップE21)、表示部19に3D表示させる(ステップE22)。以下、コンテンツ表示の終了を指示する操作が行われるまで(ステップE23でYES)、選択コンテンツを3D表示させる(ステップE22、E23)。
【0080】
以上のように、この第2実施形態においては、3D深度が異なる複数の実データを持つコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部M4の中から、3D表示での適性に応じて決定された3D深度に対応する実データ(2D/3D)を読み出して適切な2D/3D表示させるようにしたので、予め記憶(蓄積)されているコンテンツの中に適切とされる実データがある場合は、表示対象として選択されたコンテンツに対し2D/3D変換を行うことなく、適切な2D/3D表示させることができる。
【0081】
また、3D表示に適していないコンテンツを弱い3D深度(例えば、レベル0)で表示させるようにしたから、適切な3D深度での表示を行うことができ、例えば、レベル0の3D深度での3D表示(すなわち、擬似的な2D表示)もさせることができる。
【0082】
また、第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様の効果を有し、使用者に煩わしさを感じさせることなく、2D表示の見易い表示から臨場感のある3D表示まで使用者の意向に沿った適切な表示を実現することができ、電力消費の点でも有利であるなどの効果を有し、実用性に富んだものとなる。
【0083】
なお、上述した各実施形態において3Dのコンテンツは、その3D深度に応じた右目用のコンテンツと左目用のコンテンツを同時に表示して、それらが正しく3Dに見えるように3D深度に応じた視差バリアを表示部19の表層に生成して3D表示を行う方法を例示したが、例えば、コンテンツが3Dに見えるような視覚効果を施して3D表示を行う方法など、任意の3D表示方法であってもよい。
【0084】
その他、記憶部13はメモリカードや外付けハードディスクなど、任意の外部記憶装置であってもよい。また、表示部19は、外部モニタなど、任意の外部表示装置であってもよい。また、端末装置は携帯電話機1に限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。更に、折り畳みタイプの端末装置に限らず、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよい。
【0085】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 携帯電話機
2 無線通信網
3 インターネット
4 情報配信装置
11 中央制御部
13 記憶部
15 無線通信部
17 テレビ放送受信部
18 撮像処理部
19 表示部
20 3D変換処理部
21 操作部
23 タッチセンサ部
M1 プログラム記憶部
M3 表示制御情報記憶部
M4 コンテンツ記憶部
T1 種類テーブル
T2、T3、T4 適性条件別テーブル
T5 参照用テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、
当該端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する手持ち検出手段と、
この手持ち検出手段によって手持ち状態であるか否かの検出結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、
この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記検出手段は、当該端末装置に人体が接触した場合の接触の仕方に基づいて当該端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、
時刻を計時する計時手段と、
この計時手段によって計時された時刻に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、
この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項4】
前記表示情報の三次元表示での適正を判別するための適性条件として時間帯を手動操作によって任意に設定する設定手段を更に備え、
前記判別手段は、前記計時手段による計時時刻が前記適性条件としての時間帯に該当するか否かに基づいて当該表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置であって、
使用者を特定する使用者特定手段と、
この使用者特定手段によって特定された使用者に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する判別手段と、
この判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記使用者特定手段は、使用者の属性を特定し、
前記判別手段は、前記使用者特定手段によって特定された使用者の属性に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項7】
使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段を更に備え、
前記使用者特定手段は、前記生体情報取得手段によって取得された前記生体情報に基づいて使用者を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項8】
使用者を撮影する撮像手段を更に備え、
前記使用者特定手段は、前記撮影手段によって撮影された画像に基づいて当該使用者を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項9】
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に二次元表示させるか三次元表示させるかの表示制御を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項5いずれか記載の端末装置。
【請求項10】
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御として、三次元表示の深度を決定し、
前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された三次元表示の深度で前記表示情報を前記表示部に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項5いずれか記載の端末装置。
【請求項11】
前記表示情報として、三次元表示の深度が異なる複数の実データを持つコンテンツを複数種記憶するコンテンツ記憶手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている複数種のコンテンツの中から表示対象として選択されたコンテンツを表示させる際に、この表示対象コンテンツとして前記決定手段によって決定された三次元表示の深度に対応する実データを読み出して前記表示情報を前記表示部に三次元表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項10記載の端末装置。
【請求項12】
前記決定手段は、前記判別手段によって判別された三次元表示での適正として、三次元表示に適していないと判別された場合に、三次元表示の深度として弱い深度を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の端末装置。
【請求項13】
前記表示情報としてコンテンツを受信する受信手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信したコンテンツを前記決定手段によって決定された表示制御にしたがって前記表示部にリアルタイムに表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項5いずれか記載の端末装置。
【請求項14】
コンピュータに対して、
三次元表示が可能な表示部に表示情報を表示させる端末装置が手持ち状態であるか否かを検出する機能と、
前記手持ち状態であるか否かの検出結果に基づいて前記表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、
前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を前記表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、
前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに対して、
時刻を計時する機能と、
前記計時された時刻に基づいて表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、
前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を三次元表示が可能な表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、
前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータに対して、
使用者を特定する機能と、
前記特定された使用者に基づいて表示情報の三次元表示での適正を判別する機能と、
前記判別された三次元表示での適正に基づいて、前記表示情報を三次元表示が可能な表示部に表示させる際の表示制御を決定する機能と、
前記決定された表示制御にしたがって前記表示情報を前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−15133(P2011−15133A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−156861(P2009−156861)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】