説明

第1の装置、及び意思疎通システム

【課題】 ユーザ及び生命体双方からの意思疎通を可能とする意思疎通システムを提供すること。
【解決手段】 この意思疎通システム1aは、ペット装置10及び携帯電話機20を備え、ペット装置10は、生命体が操作する意思入力部101と、当該操作に対応したメッセージ情報を携帯電話機20へ送信する意思送信部102と、当該送信に応じて携帯電話機20から送信される指示情報を受信する指示受信部103と、当該受信に応じて指示情報に対応した所定の動作を行う反応部104と、を有し、携帯電話機20は、メッセージ情報を受信する意思受信部201と、当該受信したメッセージ情報に応じたメッセージを表示する表示部202と、当該メッセージの表示に応じたユーザの指示情報の入力を受け付ける指示入力部203と、当該受け付けた指示情報をペット装置10へ送信する指示送信部103と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザと意思疎通を図ろうとする生命体が使用する第1の装置、及びこの第1の装置を含む意思疎通システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔地に存する生物に対して、飼い主となるユーザが遠隔操作で餌を与えるシステムが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。このシステムでは、ユーザ側の自発的な操作に基づいて、遠隔地に存する生物に餌が与えられるようになっている。
【特許文献1】特開2003−310078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、人間とペットや、人間同士であっても親と子供等のように、相互に親密な関係を持ちつつ一方が他方を教育する関係にある場合がある。このような場合には、相互に意思疎通を図ることが好ましいけれども、上述のようなシステムでは一方的な意思表示のみが可能である。
【0004】
そこで本発明では、ユーザと意思疎通を図ろうとする生命体において使用され、ユーザ及び生命体双方からの意思疎通を可能とする第1の装置、及びこの第1の装置を含む意思疎通システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、相互に意思疎通を図ろうとするユーザ(飼い主、親等)と生命体(ペット、子供等)とにおいては、ユーザがオペラントの条件付け理論に基づいて生命体を教育している場合が多々あることに着目した。オペラントの条件付け理論に基づいて、例えば、生命体がレバーを押すことに対してユーザが餌を与えることで、生命体が「レバーを押せば餌がもらえる」ことを学習することが行われる。この学習が効果的に行われれば、生命体が自発的に自己の意思を表示することが可能となる。本発明はこれらの知見に基づいてなされたものである。
【0006】
本発明の第1の装置は、意思を表示する生命体が操作するものであり、この第1の装置と、生命体と意思を疎通するユーザが操作する第2の装置と、を備える意思疎通システムに適用されるものであって、生命体が自己の意思に応じて操作する意思入力手段と、当該操作に対応したメッセージ情報を第2の装置へ送信する意思送信手段と、当該メッセージ情報の送信に応じて第2の装置から送信される指示情報を受信する指示受信手段と、当該受信に応じて指示情報に対応した所定の動作を行う反応手段と、を有する。
【0007】
本発明の第1の装置によれば、生命体による操作に応じたメッセージが第2の装置へ送信される。このメッセージの確認後、返信される指示情報に基づいて所定の動作が行われるので、生命体にユーザの反応を伝達することができる。
【0008】
本発明の意思疎通システムは、意思を表示する生命体が操作する第1の装置と、生命体と意思を疎通するユーザが操作する第2の装置と、を備え、第1の装置は、生命体が自己の意思に応じて操作する意思入力手段と、当該操作に対応したメッセージ情報を第2の装置へ送信する意思送信手段と、当該メッセージ情報の送信に応じて第2の装置から送信される指示情報を受信する指示受信手段と、当該受信に応じて指示情報に対応した所定の動作を行う反応手段と、を有し、第2の装置は、意思送信手段が送信するメッセージ情報を受信する意思受信手段と、当該受信したメッセージ情報に応じたメッセージを表示する表示手段と、当該メッセージの表示に応じたユーザの指示情報の入力を受け付ける指示入力手段と、当該受け付けた指示情報を第1の装置へ送信する指示送信手段と、を有する。
【0009】
本発明の意思疎通システムによれば、生命体による操作に応じたメッセージが第2の装置へ送信される。このメッセージはユーザが操作する第2の装置において表示されるので、ユーザは生命体の意思表示を確認することができる。この確認後、ユーザは指示情報を入力し、この入力した指示情報が第1の装置に送信される。この指示情報に基づいて第1の装置において所定の動作が行われるので、生命体にユーザの反応を伝達することができる。
【0010】
また本発明の意思疎通システムにおいては、第1の装置は、生命体の画像を取得して第2の装置へ送信する画像送信手段を有し、表示手段は、画像送信手段が送信する画像を表示することも好ましい。生命体の画像を取得して第2の装置へ送信し、第2の装置においてその画像を表示するので、ユーザが生命体の様子を画像によって確認することができる。
【0011】
また本発明の意思疎通システムにおいては、第2の装置は、ユーザの音声を取得して第1の装置へ送信する音声送信手段を有し、第1の装置は、音声送信手段が送信する音声を出力する音声出力手段を有することも好ましい。ユーザの音声を第2の装置から第1の装置へと送信し、第1の装置においてその音声を出力するので、ユーザの意思を音声によって生命体へ伝達できる。
【0012】
また本発明の意思疎通システムにおいては、第2の装置におけるユーザの指示情報の入力結果を蓄積する結果蓄積手段と、当該蓄積した入力結果を出力する入力履歴出力手段と、を備えることも好ましい。ユーザの指示情報の履歴を蓄積して出力することができるので、ユーザは生命体とどのような意思疎通を図ったかを確認できる。
【0013】
また本発明の意思疎通システムにおいては、反応手段は、生命体に対して食料の供給を行う動作を行うものであって、当該供給した食料に関する情報を蓄積する反応蓄積手段と、当該蓄積した情報を出力する反応履歴出力手段と、を備えることも好ましい。生命体に対して供給した食料の履歴を蓄積して取り出すことが可能になるので、例えば、ユーザが指示情報を入力する際の参考とすることができる。
【0014】
また本発明の意思疎通システムにおいては、反応手段が生命体に対して供給する食料の推奨値を格納する推奨情報格納手段を備え、反応履歴出力手段は、反応蓄積手段に蓄積されている情報と共に、推奨情報格納手段に格納されている推奨値を出力することも好ましい。生命体に供給した食料に関する情報と共に、その推奨値を出力するので、例えば、ユーザが指示情報を入力する際の参考とすることができる。
【0015】
また本発明の意思疎通システムにおいては、反応履歴出力手段は食料の残量を出力することも好ましい。生命体に提供する食料の残量が把握できるので、例えば、ユーザが指示情報を入力する際の参考とすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、相互に意思疎通を図ろうとするユーザ及び生命体において、ユーザ及び生命体双方からの意思疎通が、生命体からの意思表示を契機として可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0018】
本発明の実施形態である意思疎通システムについて説明する。図1は意思疎通システム1aの構成を示した図である。意思疎通システム1aは、ペット装置10(第1の装置)と、携帯電話機20(第2の装置)と、ペットサーバ30とから構成されている。ペット装置10、携帯電話機20、及びペットサーバ30は、互いにネットワーク40を介して情報の送受信が可能なように構成されている。本実施形態の場合には、ペット装置10は意思を表示する生命体としてのペットが居住する領域に配置されており、携帯電話機20はそのペットと意思を疎通するユーザ(飼い主)が携行しているものとする。引き続いて、各装置について説明する。
【0019】
ペット装置10は、物理的には、CPU、メモリ、通信インタフェイス、カメラ、マイク、スピーカ等を備えたコンピュータ装置である。ペット装置10は機能的な構成要素として、意思入力部101(意思入力手段)と、意思送信部102(意思送信手段)と、指示受信部103(指示受信手段)と、反応部104(反応手段)と、画像送信部105(画像送信手段)と、音声出力部106(音声出力手段)と、を備えている。引き続いて、各構成要素について説明する。
【0020】
意思入力部101は、ペットが自己の意思に応じて操作する部分である。意思入力部101は、ペットの操作に応じた入力情報を意思送信部102に出力する。より具体的には、意思入力部101は、入力レバー101a〜101cを備えていて、これら入力レバー101a〜101cの操作に応じて入力情報を出力する。例えば、ペットが入力レバー101aを操作すると、その入力レバー101aを操作した旨の入力情報が、意思入力部101から意思送信部102へと出力される。
【0021】
意思送信部102は、ペットによる意思入力部101の操作に対応したメッセージ情報を携帯電話機20へ送信する部分である。より具体的には、ペットが入力レバー101a〜101cのいずれを操作したかを特定する情報が意思入力部101から出力され、意思送信部102はその出力された情報をメッセージ情報として携帯電話機20に送信する。
【0022】
指示受信部103は、意思送信部102のメッセージ情報の送信に応じて携帯電話機20から送信される指示情報を受信する部分である。指示受信部103は受信した指示情報を反応部104に出力する。
【0023】
反応部104は、指示受信部103の指示情報の受信に応じて、その指示情報に対応した所定の動作を行う部分である。より具体的に説明すると、反応部104は動作装置104a〜104cを備えている。また、指示情報には、この動作装置104a〜104cのいずれの装置を作動させるかの指示が含まれている。従って、反応部104は、受け取った指示情報に応じて動作装置104a〜104cのいずれかを動作させる(詳細は後述する)。
【0024】
画像送信部105は、ペット装置10が設置されている場所にいるペットの画像を取得して携帯電話機20に送信する部分である。
【0025】
音声出力部106は、携帯電話機20から送信されてくる音声を再生して出力する部分である。
【0026】
次に、携帯電話機20について説明する。携帯電話機20は音声通話及びデータ通信が可能な携帯電話機である。携帯電話機20は機能的な構成要素として、意思受信部201(意思受信手段)と、表示部202(表示手段)と、指示入力部203(指示入力手段)と、指示送信部204(指示送信手段)と、画像受信部205と、音声送信部206(音声送信手段)と、を備えている。引き続いて、各構成要素について説明する。
【0027】
意思受信部201は、ペット装置10の意思送信部102が送信するメッセージ情報を受信する部分である。意思受信部201は、受信したメッセージ情報に対応したメッセージ内容を特定して表示部202に出力する。例えば、ペット装置10の意思入力部101の入力レバー101aにメッセージとして「餌が欲しいワン。餌をくれるときには1番のボタンを押してね。」が関連付けられている場合には、そのメッセージを表示するように表示部202に出力する。
【0028】
表示部202は、意思受信部201が受信したメッセージ情報に応じたメッセージを表示する部分である。より具体的には、意思受信部201が受信したメッセージ情報に基づいて特定されるメッセージが意思受信部201から出力されるので、表示部202はそのメッセージ(例えば、「餌が欲しいワン。餌をくれるときには1番のボタンを押してね。」)を表示する。また、表示部202は、後述する画像受信部205が受信した画像を表示する部分でもある。
【0029】
指示入力部203は、表示部202のメッセージの表示に応じてユーザが入力する指示情報を受け付ける部分である。例えば、表示部202に「餌が欲しいワン。餌をくれるときには1番のボタンを押してね。」とのメッセージが表示され、ユーザが携帯電話機20の1番のボタンを押すと、それを指示情報として受け付けて指示送信部204に出力する。一方、ユーザが餌をあげることを拒否する場合(例えば、ペットに餌を与えすぎている場合など)には、携帯電話機20の1番のボタンを押さないことで、指示情報を出力しないようにすることができる。
【0030】
指示送信部204は、指示入力部203が受け付けた指示情報をペット装置10に送信する部分である。例えば、表示部202が「餌が欲しいワン。餌をくれるときには1番のボタンを押してね。」とのメッセージを表示して、ユーザが携帯電話機20の1番のボタンを押して、その指示情報が出力されると指示送信部204はその指示情報をペット装置10に送信する。既に説明したように、この送信された指示情報は指示受信部103が受信して反応部104に出力する。例えば、入力レバー101aに動作装置104aが関連付けられていれば、反応部104は動作装置104aを作動させて餌をペットに供給する。
【0031】
画像受信部205は、ペット装置10の画像送信部105が送信するペットの画像を受信して表示部202に出力する部分である。
【0032】
音声送信部206は、携帯電話機20のユーザが入力する音声を取得してペット装置10に送信する部分である。
【0033】
引き続いて、ペットサーバ30について説明する。ペットサーバ30は物理的には、ネットワーク40と情報の送受信が可能なコンピュータシステムである。ペットサーバ30は機能的な構成要素として、入力履歴出力部301(入力履歴出力手段)と、反応履歴出力部302(反応履歴出力手段)と、ペット情報格納部350(結果蓄積手段、反応蓄積手段、推奨情報格納手段)と、を備えている。引き続いて、各構成要素について説明する。
【0034】
ペット情報格納部350は、携帯電話機20のユーザが指示入力部203に入力して指示送信部204がペット装置10に送信する指示情報を蓄積する部分である。この指示情報は携帯電話機20から送信され、ネットワーク40を介してペット情報格納部350が受信する。ペット情報格納部350が指示情報を蓄積している例を図2に示す。図2に示す例によれば、ペット装置10においてペットが意思表示をしたのに対して、ユーザがその意思表示に対して許可を指示したか、不許可を指示したかを関連付けて格納している。
【0035】
ペット情報格納部350はまた、反応部104がペットに対して餌(食料)を与えた場合に、その与えた餌の情報を蓄積する部分でもある。この情報はペット装置10から送信され、ネットワーク40を介してペット情報格納部350が受信する。ペット情報格納部350が餌の情報を蓄積している例を図3に示す。図3に示す例によれば、ペット装置10においてペットが意思表示をしたのに対して、ユーザが指示情報を入力し、その結果として反応部104の動作装置104a〜104cが作動してどのような餌を供給したかを関連付けて格納している。尚、同一の生命体に対して複数のユーザが世話をする場合には、ユーザごとにこの指示情報を設定するようにすることもできる。これにより、同じペットの同じ意思表示に対してユーザごとに異なる対応を設定することができる。
【0036】
ペット情報格納部350はまた、反応部104がペットに対して供給する食料の推奨値を格納する部分でもある。この推奨値は予め格納されているものである。ペット情報格納部350が推奨値を格納している例を図3に示す。図3に示す例によれば、ペット装置10においてペットが意思表示をしたのに対して、どのような餌を与えたら最適であるかの情報が格納されている。ペット情報格納部350には更に、ペットに与えた餌の残量も格納されている。
【0037】
図1に戻って、入力履歴出力部301は、携帯電話機20のユーザが指示入力部203に入力して指示送信部204がペット装置10に送信する指示情報であって、ペット情報格納部350に蓄積されている指示情報を出力する部分である。より具体的には、入力履歴出力部301は図2に例示した情報を、要求に応じて出力する。
【0038】
反応履歴出力部302は、ペット情報格納部350に蓄積されている、ペットに与えた餌の情報を出力する部分である。反応履歴出力部302はまた、その餌の情報と共に、ペット情報格納部350に蓄積されている餌の推奨値の情報を出力する。より具体的には、反応履歴出力部302は、図3に例示した情報や、図4に例示した情報を、要求に応じて出力する。反応履歴出力部302はまた、ペット情報格納部350に格納されている、餌の残量を出力する。例えば、ユーザが通信によって生命体の意思を受信したり、指示を送信したりできない事情がある場合は、予め、ペットサーバ30あてに指示を送信し、生命体の意思表示に応じた対応を伝えておくことも可能である。これにより、万が一通信が途絶したとしても、生命体は、意思入力部101への入力情報で自分で餌を得ることも可能となる。この場合には、通信の途絶をペット装置10が検知して、意思送信部102から指示受信部103に餌を与える旨の情報を出力してもよい。また、携帯電話機20から折り返しの情報を受け取って同様の処理をしてもよい。また、ペットサーバ30から折り返しの情報を受け取って同様の処理をしてもよい。
【0039】
尚、生命体としては犬・猫等のペットが想定されるがこれに限らない。意思入力部101を用いて意思表示が可能な生物であれば哺乳類に限定されない。例えば、鳥類・爬虫類でもよい。言葉を解さない幼児・赤ん坊でもよい。ユーザと同一言語(ユーザが日本人であれば日本語)での意思疎通を欠く外国人や言語能力障害者でもよい。
【0040】
尚、本実施形態では携帯電話機20を、本発明の第2の装置として例示したがこれに限るものではない。例えば、PDAやPCでもよい。
【0041】
尚、ユーザは外出先などの生命体の所在と離隔した場所においても、生命体による意思情報・画像情報・音声情報に接することができ、生命体の動静を認知することで「相手に頼られている」旨の満足感・使命感・達成感を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態である意思疎通システムの構成を示した図である。
【図2】図1のペット情報格納部に格納される情報の例を示した図である。
【図3】図1のペット情報格納部に格納される情報の例を示した図である。
【図4】図1のペット情報格納部に格納される情報の例を示した図である。
【符号の説明】
【0043】
1a…意思疎通システム、10…ペット装置、20…携帯電話機、30…ペットサーバ、40…ネットワーク、101…意思入力部、101a〜101c…入力レバー、102…意思送信部、103…指示受信部、104…反応部、104a〜104c…動作装置、105…画像送信部、106…音声出力部、201…意思受信部、202…表示部、203…指示入力部、204…指示送信部、205…画像受信部、206…音声送信部、301…入力履歴出力部、302…反応履歴出力部、350…ペット情報格納部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
意思を表示する生命体が操作する第1の装置と、前記生命体と意思を疎通するユーザが操作する第2の装置と、を備える意思疎通システムに適用される、前記第1の装置であって、
前記生命体が自己の意思に応じて操作する意思入力手段と、
当該操作に対応したメッセージ情報を前記第2の装置へ送信する意思送信手段と、
当該メッセージ情報の送信に応じて前記第2の装置から送信される指示情報を受信する指示受信手段と、
当該受信に応じて前記指示情報に対応した所定の動作を行う反応手段と、を有する第1の装置。
【請求項2】
意思を表示する生命体が操作する第1の装置と、前記生命体と意思を疎通するユーザが操作する第2の装置と、を備える意思疎通システムであって、
前記第1の装置は、
前記生命体が自己の意思に応じて操作する意思入力手段と、
当該操作に対応したメッセージ情報を前記第2の装置へ送信する意思送信手段と、
当該メッセージ情報の送信に応じて前記第2の装置から送信される指示情報を受信する指示受信手段と、
当該受信に応じて前記指示情報に対応した所定の動作を行う反応手段と、を有し、
前記第2の装置は、
前記意思送信手段が送信するメッセージ情報を受信する意思受信手段と、
当該受信したメッセージ情報に応じたメッセージを表示する表示手段と、
当該メッセージの表示に応じた前記ユーザの指示情報の入力を受け付ける指示入力手段と、
当該受け付けた指示情報を前記第1の装置へ送信する指示送信手段と、を有する意思疎通システム。
【請求項3】
前記第1の装置は、前記生命体の画像を取得して前記第2の装置へ送信する画像送信手段を有し、
前記表示手段は、前記画像送信手段が送信する画像を表示する、請求項2に記載の意思疎通システム。
【請求項4】
前記第2の装置は、前記ユーザの音声を取得して前記第1の装置へ送信する音声送信手段を有し、
前記第1の装置は、前記音声送信手段が送信する音声を出力する音声出力手段を有する、請求項2又は3に記載の意思疎通システム。
【請求項5】
前記第2の装置における前記ユーザの指示情報の入力結果を蓄積する結果蓄積手段と、当該蓄積した入力結果を出力する入力履歴出力手段と、を備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載の意思疎通システム。
【請求項6】
前記反応手段は、前記生命体に対して食料の供給を行う動作を行うものであって、
当該供給した食料に関する情報を蓄積する反応蓄積手段と、当該蓄積した情報を出力する反応履歴出力手段と、を備える、請求項2〜5のいずれか1項に記載の意思疎通システム。
【請求項7】
前記反応手段が前記生命体に対して供給する食料の推奨値を格納する推奨情報格納手段を備え、
前記反応履歴出力手段は、前記反応蓄積手段に蓄積されている情報と共に、前記推奨情報格納手段に格納されている推奨値を出力する、請求項6に記載の意思疎通システム。
【請求項8】
前記反応履歴出力手段は前記食料の残量を出力する、請求項6に記載の意思疎通システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−101833(P2006−101833A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−296597(P2004−296597)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】